JP2015226351A - 充放電制御装置及び蓄電装置 - Google Patents

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【課題】燃料発電機の発電量をリアルタイムに制御することにより、自然エネルギー発電機の発電量を予測することなく、燃料発電機の発電効率を低コストに向上させることができる充放電制御装置及び蓄電装置を提供する。【解決手段】一実施形態に係る充放電制御装置は、第1の取得部と、制御部と、を備える。第1の取得部は、燃料発電機の発電量を取得する。制御部は、第1の取得部が取得する発電量に基づいて、燃料発電機の発電量が燃料発電機の発電効率に基づいて設定される所定の範囲内となるように、燃料発電機と接続される電力貯蔵装置からの充放電を制御する。【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、充放電制御装置及び蓄電装置に関する。
従来、燃料発電機と、自然エネルギー発電機と、蓄電池とを備えた小規模な電力供給システムが利用されている。燃料発電機の発電効率を向上させるためには、燃料発電機を、発電量が所定の範囲内となるように制御することが重要である。しかしながら、上述のような電力供給システムでは、自然エネルギー発電機の発電量が天候などの要因によって変化するため、燃料発電機の発電量を所定の範囲内に制御することは困難であった。
このような問題を解消するために、従来の電力供給システムでは、予測制御が利用されている。予測制御とは、自然エネルギー発電機の発電量や、負荷の消費電力を予測し、これらの予測値に基づいて、燃料発電機の発電量を制御する制御方法である。しかしながら、予測制御を実施するためには、電力供給システムに大幅な機能追加が必要となり、多大なコストを要するという問題があった。
特開2013−46503号公報
燃料発電機の発電量をリアルタイムに制御することにより、自然エネルギー発電機の発電量を予測することなく、燃料発電機の発電効率を低コストに向上させることができる充放電制御装置及び蓄電装置を提供する。
一実施形態に係る充放電制御装置は、第1の取得部と、制御部と、を備える。第1の取得部は、燃料発電機の発電量を取得する。制御部は、第1の取得部が取得する発電量に基づいて、燃料発電機の発電量が燃料発電機の発電効率に基づいて設定される所定の範囲内となるように、燃料発電機と接続される電力貯蔵装置からの充放電を制御する。
第1実施形態に係る電力供給システムを示すブロック図。 充放電制御装置のハードウェア構成を示す図。 第1実施形態に係る充放電制御装置による制御を示すフローチャート。 電力供給システムの発電量の一例を示すグラフ。 第2実施形態に係る電力供給システムを示すブロック図。 第2実施形態に係る充放電制御装置による制御を示すフローチャート。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
(第1実施形態)
まず、第1実施形態に係る充放電制御装置及び蓄電装置について、図1〜図4を参照して説明する。図1は、本実施形態に係る充放電制御装置を備える電力供給システム10を示すブロック図である。図1において、実線矢印は電力の流れを示しており、破線矢印は情報の流れを示している。
電力供給システム10は、工場、ビル、及び離島などにおいて、負荷5の電源として用いられる。負荷5は、設備機器などの任意の動力であり、電力供給システム10の発電量Pにより駆動される。
図1に示すように、この電力供給システム10は、燃料発電機1と、自然エネルギー発電機2と、蓄電池3と、充放電制御装置4と、を備える。燃料発電機1と、自然エネルギー発電機2と、蓄電池3とは、負荷5に対して並列に接続されている。
燃料発電機1は、内燃機関又は外燃機関により発電する発電機であり、電力供給システム10の出力電圧が一定となるように発電する定電圧源である。燃料発電機1として、例えば、エンジン発電機、ガスタービン発電機、及び蒸気タービン発電機などが挙げられる。燃料発電機1には、効率的に発電可能な発電量P(kW)の最適範囲(PLOW<P<PHIGH)が予め設定されている。最適範囲は、燃料発電機1の発電効率に基づいて設定され、例えば、発電効率が所定値以上の発電量Pの範囲である。
自然エネルギー発電機2は、自然エネルギーにより発電する発電機である。自然エネルギー発電機2として、例えば、太陽光発電機、風力発電機、及び地熱発電機などが挙げられる。自然エネルギー発電機2の発電量P(kW)は、天候などの外部環境に応じて変化する。
蓄電池3は、燃料発電機1の発電量P及び自然エネルギー発電機2の発電量Pにより充電可能であるとともに、蓄積した電力を放電可能に構成される。以下では、蓄電池3の充放電電力をP(kW)と称し、放電の際の充放電電力Pを正の値(P>0)、充電の際の充放電電力Pを負の値(P<0)とする。蓄電池3は、放電の場合、負荷5に対して充放電電力P(>0)を供給し、充電の場合、燃料発電機1及び自然エネルギー発電機2の発電量P,Pから充放電電力P(<0)を充電する。蓄電池3の充放電は、充放電制御装置4により制御される。
なお、電力供給システム10は、蓄電池3の代わりに、電力を充放電可能な任意の電力貯蔵装置を備えてもよい。電力貯蔵装置として、例えば、フライホイール、コンデンサ(キャパシタ)、及びSMES(超伝導エネルギー貯蔵装置)などが挙げられる。
電力供給システム10の出力P(kW)は、上述の発電量P,P2、及び充放電電力Pの合計である(P=P+P+P)。電力供給システム10の出力Pは、負荷5において消費される消費電力であり、負荷5の変動に追従して変化する。このような動作は、定電圧源である燃料発電機1が、P(P=P−P−P)を出力するように発電することによって実現される。
充放電制御装置4は、燃料発電量取得部41(第1の取得部)と、自然エネルギー発電量取得部42と、変化量算出部43と、制御部44とを備える。燃料発電量取得部41(以下、「取得部41」という)は、燃料発電機1から発電量Pの大きさを示す情報IP1を取得する。自然エネルギー発電量取得部42(以下、「取得部42」という)は、自然エネルギー発電機2から発電量Pの大きさを示す情報IP2を取得する。変動量算出部43(以下、「算出部43」という)は、取得部42が取得した自然エネルギー発電機2の発電量Pの単位時間あたりの変化量を算出する。制御部44は、取得部41が取得した発電量P及び算出部43が算出した発電量Pの変化量に基づいて、蓄電池3に制御信号CSを送信し、蓄電池3の充放電を制御する。これにより、充放電制御装置4は、電力供給システム10の出力の変動を抑制するとともに、燃料発電機1の発電量Pが最適範囲内となるように制御する。充放電制御装置4による蓄電池3の制御方法については後述する。
以上説明した充放電制御装置4は、コンピュータ装置100を基本ハードウェアとして使用することで実現することができる。コンピュータ装置100は、図2に示すように、CPU101と、入力部102と、表示部103と、通信部104と、主記憶部105と、外部記憶部106とを備え、これらはバス107により相互に接続されている。
入力部102は、キーボード、マウス等の入力デバイスであり、入力デバイスの操作による操作信号をCPU101に出力する。表示部103は、LCD(Liquid Crystal Display)、CRT(Cathode Ray Tube)等の表示ディスプレイである。通信部104は、無線または有線の通信手段を有し、所定の通信方式で通信を行う。通信部104により、充放電制御装置4と、燃料発電機1、自然エネルギー発電機2、及び蓄電池3と、の間の通信が行われる。
外部記憶部106は、例えば、ハードディスク、メモリ装置、CD−R、CD−RW、DVD−RAM、DVD−R等の記憶媒体等である。外部記憶部106は、充放電制御装置4の処理をCPU101に実行させるためのプログラムを記憶している。また、充放電制御装置4が備える各記憶手段のデータを記憶している。
主記憶部105は、CPU101による制御の下で、外部記憶部106に記憶されたプログラムを展開し、プログラムの実行時に必要なデータ、及びプログラムの実行により生じたデータ等を記憶する。主記憶部105は、不揮発性メモリ等の任意のメモリである。
上記のプログラムは、コンピュータ装置100に予めインストールされていてもよいし、CD−ROM等の記憶媒体に記憶され、コンピュータ装置100に適宜インストールされてもよい。
なお、充放電制御装置4は、燃料発電機1、自然エネルギー発電機2、及び蓄電池3や、これらの制御システムと、一体に構成されてもよい。このような装置として、例えば、充放電制御装置4と、蓄電池3と、蓄電池3の制御システムと、を一体に構成した蓄電装置が挙げられる。蓄電装置は、蓄電池3と、その制御システム及び充放電制御装置4による制御を実現するコンピュータ装置100と、により構成することができる。
蓄電装置を用いることにより、ハードウェア資源を節約し、充放電制御装置4を安価に製造することができる。また、蓄電装置を用いた場合、充放電制御装置4を電力供給システム10に組み込む際に、充放電制御装置4と蓄電池3の制御システムとを対応させる作業が不要となる。したがって、充放電制御装置4を電力供給システム10に容易に導入することができる。これは、充放電制御装置4と、燃料発電機1や自然エネルギー発電機2とを一体に構成した場合であっても同様である。
次に、本実施形態に係る充放電制御装置4による制御について、図3及び図4を参照して説明する。図3は、充放電制御装置4による制御を示すフローチャートである。なお、制御期間中において、取得部41,42は、発電量P,Pを継続的に取得しているものとする。
まず、算出部43は、自然エネルギー発電機2の発電量Pの単位時間あたりの変化量を算出する。制御部44は、算出部43が算出した変化量と変化量の閾値とを比較し、発電量Pが急激に変動したか否か判定する(ステップS1)。自然エネルギー発電機2は、自然エネルギーにより発電するため、発電量Pが一定ではなく、短時間で大幅に変動することがある。電力供給システム10のような小規模な系統の場合、このような発電量Pの急激な変動によって系統全体が不安定化する恐れがある。そこで、まず、発電量Pの急激な変動を検出する。
ステップS1において、発電量Pの急激な変動が検出された場合(ステップS1のYES)、充放電制御装置4は、当該変動による電力供給システム10の出力の変動を抑制する(ステップS2)。具体的には、制御部44は、発電量Pの急激な上昇が検出された場合、当該上昇分の電力を蓄電池3に充電させ、発電量Pの急激な下降が検出された場合、当該下降分の電力を蓄電池3に放電させる。これにより、電力供給システム10の出力Pの変動が抑制され、電力供給システム10による電力供給を安定化することができる。
ステップS2において、出力Pの変動を抑制した後、或いは、ステップS1において、発電量Pの急激な変動が検出されなかった場合(ステップS1のNO)、充放電制御装置4の処理はステップS3に進む。
ステップS3において、制御部44は、燃料発電機1の発電量Pと、最適範囲の下限値である下限発電量PLOWと、を比較する(ステップS3)。発電量Pが下限発電量PLOWより小さい場合(ステップS3のYES)、制御部44は、発電量Pの不足分の電力を蓄電池3に充電する(ステップS4)。すなわち、蓄電池の充放電電力Pは、P−PLOWとなる。
上述の通り、燃料発電機1は、P=P−P−Pとなるように発電するから、蓄電池3に不足分の電力を充電すると、発電量Pは、PLOW−P、すなわち、下限発電量PLOWに対する不足分の電力だけ増加する。したがって、発電量Pは下限発電量PLOWとなる。ここで、図4は、電力供給システム10の発電量Pを示すグラフである。図4(A)は、充放電制御装置4が制御しない場合の発電量、図4(B)は、充放電制御装置4が制御した場合の発電量を示す。図4(B)の時刻t〜tに示すように、発電量Pの不足分の電力を蓄電池3に充電することにより、下限発電量PLOWより小さい発電量Pを下限発電量PLOWまで上昇させ、最適範囲内とすることができる。
これに対して、発電量Pが下限発電量PLOW以上の場合(ステップS3のNO)、制御部44は、燃料発電機1の発電量Pと、最適範囲の上限値である上限発電量PHIGHと、を比較する(ステップS5)。発電量Pが上限発電量PHIGHより大きい場合(ステップS5のYES)、制御部44は、発電量Pの過剰分の電力を蓄電池3から放電する(ステップS6)。すなわち、蓄電池3の充放電電力Pは、は、P−PHIGHとなる。
上述の通り、燃料発電機1は、P=P−P−Pとなるように発電するから、蓄電池3から過剰分の電力を放電すると、発電量Pは、P−PHIGH、すなわち、上限発電量PHIGHに対する過剰分の電力だけ減少する。したがって、発電量Pは上限発電量PHIGHとなる。ここで、図4(B)の時刻t〜tに示すように、発電量Pの過剰分の電力を蓄電池3から放電することにより、上限発電量PHIGHより大きい発電量Pを上限発電量PHIGHまで下降させ、最適範囲内とすることができる。蓄電池3から放電後、或いは、ステップS5において、発電量Pが上限発電量PHIGH以下の場合(ステップS5のNO)、処理は終了する。
充放電制御装置4は、以上の処理を、所定の時間間隔で繰り返す。なお、上述の説明において、発電量Pと下限発電量PLOWとの比較を、発電量Pと上限発電量PHIGHとの比較より先に行っているが、順番は逆でもよい。
以上説明した通り、本実施形態に係る充放電制御装置4は、燃料発電機1の発電量Pに応じて蓄電池3の充放電を制御することにより、発電機Pの発電量を最適範囲内とすることができる。これにより、発電機Pの発電効率の低下を防ぎ、発電効率を向上させることができる。
また、蓄電池3の充放電による燃料発電機1の発電量Pの制御はリアルタイムに行われるため、自然エネルギー発電機2の発電量Pの予測を要する予測制御が不要である。したがって、電力供給システム10に大幅な機能の追加をすることなく、発電効率を低コストに向上させることができる。
なお、充放電制御装置4による蓄電池3の制御はこれに限られず、例えば、停電時のバックアップ制御を実施してもよい。すなわち、燃料発電機1及び自然エネルギー発電機2の少なくとも一方の発電量停止時に、蓄電池3から放電することにより、一時的に電力供給システム10の発電量が維持されるように、蓄電池3を制御してもよい。また、燃料発電機1及び自然エネルギー発電機2の発電量停止時に、蓄電池3から放電することにより、蓄電池3を無停電電源装置として動作させてもよい。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態に係る充放電制御装置及び蓄電装置について、図5を参照して説明する。図5は、本実施形態に係る充放電制御装置4を備える電力供給システム10を示すブロック図である。
図5に示すように、充放電制御装置4は、充放電量取得部45(第2の取得部)と、SOC算出部46とをさらに備える。他の構成は第1実施形態と同様である。充放電量取得部45(以下、「取得部45」という)は、蓄電池3から充放電電力Pの大きさを示す情報IP3を取得する。SOC算出部46(以下、「算出部46」という)は、取得部45が取得した情報IP3に基づいて、蓄電池3の充電率SOC(State of Charge)を算出する。充電率SOCとは、蓄電池3の満充電に対する充電量の割合であり、満充電のとき100%となる指標である。充電率SOCは、蓄電池3の充放電電力Pを積算することにより算出できる。
本実施形態において、制御部44は、算出部46が算出した蓄電池3の充電率SOCに応じて、蓄電池3及び自然エネルギー発電機2に制御信号CS,CSを送信し、自然エネルギー発電機2の発電量P及び蓄電池3の充放電を制御する。さらに、蓄電池3には、充放電による劣化を抑制する充電率SOCの最適範囲(SOCLOW<SOC<SOCHIGH)が予め設定されている。
次に、本実施形態に係る充放電制御装置4による制御について、図6を参照して説明する。図6は、充放電制御装置4による制御を示すフローチャートである。図6において、ステップS1〜ステップS6は、図3と同様である。
本実施形態において、発電量Pが下限発電量PLOWより小さい場合(ステップS3のYES)、発電量Pが最適範囲(PLOW<P<PHIGH)から外れる。そのため、蓄電池3への充電によって発電量Pを最適範囲(PLOW<P<PHIGH)に入れることが考えられる。しかし、蓄電池3についても充電率SOCの最適範囲(SOCLOW<SOC<SOCHIGH)がある。そこで、充放電制御装置4は、発電量P及び充電率SOCがともに最適範囲内となるように制御する。まず、算出部46は、蓄電池3の充電率SOCを算出する。制御部44は、算出された充電率SOCと、上限充電率SOCHIGHと、を比較する(ステップS7)。
上限充電率SOCHIGH(第1の閾値)とは、最適範囲の上限値として予め設定された充電率である。充電率SOCが上限充電率SOCHIGHより小さい場合(ステップS7のYES)、蓄電池3の充電率SOCは最適範囲内である。従って、制御部44は、発電量Pの不足分の電力を蓄電池3に充電する(ステップS4)。
これに対して、充電率SOCが上限充電率SOCHIGH以上の場合(ステップS7のNO)、蓄電池3の充電率SOCは最適範囲内に入っていない。従って、さらに、制御部44は、充電率SOCと、蓄電池3の最大充電率SOCMAXとを比較する(ステップS8)。最大充電率SOCMAXとは、蓄電池3の充電率の上限値として予め設定された充電率であり、SOCMAX>SOCHIGHとなるように設定される。
充電率SOCが最大充電率SOCMAXより小さい場合(ステップS8のYES)、すなわち、SOCHIGH<SOC<SOCMAXの場合、蓄電池3は、満充電ではないが、満充電に近い。従って、制御部44は、自然エネルギー発電機2の発電量Pを制限する(ステップS9)。
より詳細には、発電量Pが燃料発電機1の発電量Pの不足分の電力より大きい場合(PLOW−P<P)、制御部44は、自然エネルギー発電機2に制御信号CSを送信し、発電量Pを当該不足分の電力だけ減少させる。すなわち、発電量P2を、PLOW−Pだけ減少させる。上述の通り、燃料発電機1は、P=P−P−Pとなるように発電するから、自然エネルギー発電機2の発電量PをPLOW−Pだけ減少させると、発電量Pは、PLOW−Pだけ増加する。したがって、発電量Pは下限発電量PLOWとなる。このとき、蓄電池3は蓄電する必要が無い。
これに対して、自然エネルギー発電機2の発電量Pが燃料発電機1の発電量Pの不足分の電力以下である場合(PLOW−P≧P)、制御部44は、自然エネルギー発電機2の発電量Pを制限するとともに、蓄電池3に充電することにより、不足分の電力(PLOW−P)だけ燃料発電機1の発電量Pを増加させる。これにより、発電量Pは下限発電量PLOWとなる。この際、自然エネルギー発電機2の発電を停止してもよい(P=0)。このように、蓄電池3の充電率SOCが上限充電率SOCHIGH以上の場合に、蓄電池3の充電より、自然エネルギー発電機2の発電量Pの制限を優先することにより、充電率SOCの上昇を抑制しながら、発電量Pを最適範囲内にすることができる。発電量Pの制限後、処理は終了する。
ステップS8において、充電率SOCが最大充電率SOCMAX以上の場合(ステップS8のNO)、蓄電池3は、ほぼ満充電である。従って、制御部44は、蓄電池3に充電せずに、自然エネルギー発電機2の発電を停止(P=0)する(ステップS10)。発電量Pの停止後、処理は終了する。
このように、蓄電池3の充電率SOCが最大充電率SOCMAX以上の場合に、蓄電池3の充電及び自然エネルギー発電機2の発電を停止することにより、充電率SOCの上昇を抑制しながら、発電量Pを最適範囲内にし、あるいは、最適範囲に近づけることができる。
一方、本実施形態において、燃料発電機1の発電量Pが上限発電量PHIGHより大きい場合(ステップS5のYES)、やはり発電量Pが最適範囲(PLOW<P<PHIGH)から外れる。そのため、蓄電池3への充電によって発電量Pを最適範囲(PLOW<P<PHIGH)に入れることが考えられる。しかし、蓄電池3についても充電率SOCの最適範囲(SOCLOW<SOC<SOCHIGH)がある。そこで、充放電制御装置4は、発電量P及び充電率SOCがともに最適範囲内となるように制御する。まず、算出部46が蓄電池3の充電率SOCを算出する。制御部44は、算出された充電率SOCと、下限充電率SOCLOWと、を比較する(ステップS11)。
下限充電率SOCLOW(第2の閾値)とは、最適範囲の下限値として予め設定された充電率である。充電率SOCが下限充電率SOCLOWより大きい場合(ステップS11のYES)、蓄電池3の充電率SOCは最適範囲内である。従って、制御部44は、燃料発電機1の発電量Pの過剰分の電力を蓄電池3から放電させる(ステップS6)。
これに対して、充電率SOCが下限充電率SOCLOW以下の場合(ステップS11のNO)、蓄電池3の充電率SOCは最適範囲内に入っていない。従って、制御部44は、さらに充電率SOCと、最小充電率SOCMINとを比較する(ステップS12)。最小充電率SOCMINとは、蓄電池3の充電率の下限値として予め設定された充電率であり、SOCMIN<SOCLOWとなるように設定される。
充電率SOCが最小充電率SOCMINより大きい場合(ステップS12のYES)、すなわち、SOCMIN<SOC<SOCLOWの場合、蓄電池3は、空(エンプティ)状態ではないが、空状態に近い。従って、制御部44は、蓄電池3の充放電電力Pを制限する(ステップS13)。上述のステップS6では、蓄電池3は、Pの過剰分の電力を放電するが、本実施形態では、蓄電池3は、燃料電池1の発電量Pの過剰分の電力(P−PHIGH)より少ない電力を放電する。これにより、発電量Pを減少させて、最適範囲内に入れるか、あるいは、最適範囲に近づける。蓄電池3の充放電電力Pの制限後、処理は終了する。
これに対して、充電率SOCが最小充電率SOCMIN以下の場合(ステップS12のNO)、蓄電池3は、ほぼ空状態である。従って、制御部44は、蓄電池3の放電を停止(P=0)する(ステップS14)。蓄電池3の放電の停止後、処理は終了する。
このように、蓄電池3の充電率SOCが下限充電率SOCLOW以下の場合に、蓄電池3の放電を制限することにより、充電率SOCの下降が抑制される。
以上説明した通り、本実施形態に係る充放電制御装置4によれば、蓄電池3の充電率3が上限充電率SOCHIGH(下限充電率SOCLOW)より上昇(下降)することを抑制するため、燃料発電機1の発電効率を向上させるとともに、蓄電池3の劣化を抑制し、蓄電池3を長寿命化させることができる。
なお、上述のステップS13,S14では、電力供給システム10の出力(供給電力)に対して負荷5の消費電力が過大になっているため、過負荷であることを充放電制御装置4や電力供給システム10のユーザに通知するのが好ましい。通知は、表示部103を介した画像発電量により行われてもよいし、音声発電量手段により行われてもよい。また、通知は、通信部104を介して外部装置から発してもよい。
また、本実施形態において、上限充電率SOCHIGH及び下限充電率SOCLOWは、最適範囲の上下限値として設定されたが、これに限られず、任意の値に設定することができる。例えば、SOCHIGH=SOCLOWであってもよい。
なお、本発明は上記各実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記各実施形態に開示されている複数の構成要素を適宜組み合わせることによって種々の発明を形成できる。また例えば、各実施形態に示される全構成要素からいくつかの構成要素を削除した構成も考えられる。さらに、異なる実施形態に記載した構成要素を適宜組み合わせてもよい。
1:燃料発電機、2:自然エネルギー発電機、3:蓄電池、4:充放電制御装置、5:負荷、10:電力供給システム、41:燃料発電量取得部、42:自然エネルギー発電量取得部、43:変化量算出部、44:制御部、45:充放電量取得部、46:SOC算出部、CS,CS:制御信号、P:電力供給システムの出力、P:燃料発電機の発電量、P:自然エネルギー発電機の発電量、P:蓄電池の充放電電力、PHIGH:上限発電量、PLOW:下限発電量、SOC:充電率、SOCHIGH:上限充電率、SOCLOW:下限充電率、SOCMAX:最大充電率、SOCMIN:最小充電率

Claims (5)

  1. 燃料発電機の発電量を取得する第1の取得部と、
    前記第1の取得部が取得する前記発電量に基づいて、前記燃料発電機の発電量が当該燃料発電機の発電効率に基づいて設定される所定の範囲内となるように、当該燃料発電機と接続される電力貯蔵装置からの充放電を制御する制御部と、
    を備える充放電制御装置。
  2. 前記制御部は、前記燃料発電機の発電量が前記所定の範囲の下限値より小さい場合、前記電力貯蔵装置に充電させ、前記燃料発電機の発電量が前記所定の範囲の上限値より大きい場合、前記電力貯蔵装置に放電させる
    請求項1に記載の充放電制御装置。
  3. 前記電力貯蔵装置の充放電量を取得する第2の取得部と、
    前記第2の取得部が取得する前記充放電量に基づいて、前記電力貯蔵装置の充電率を算出する算出部と、
    をさらに備え、
    前記制御部は、前記燃料発電機の発電量が前記所定の範囲の下限値より小さく、かつ、前記電力貯蔵装置の充電率が第1の閾値以上の場合、前記燃料発電機と接続される自然エネルギー発電機の発電量を制限する
    請求項2に記載の充放電制御装置。
  4. 前記制御部は、前記燃料発電機の発電量が前記所定の範囲の上限値より大きく、かつ、前記電力貯蔵装置の充電率が第2の閾値以下の場合、前記電力貯蔵装置の発電量を制限する
    請求項2又は請求項3に記載の充放電制御装置。
  5. 前記電力貯蔵装置と、
    請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の充放電制御装置と、
    を備える蓄電装置。
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JP2019058023A (ja) * 2017-09-22 2019-04-11 株式会社日立産機システム 発電システム及びそれに用いる回転電機組立体、運転方法

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