JP2015222324A - 眼鏡型ウェアラブル装置、温冷感変化誘発方法、およびプログラム - Google Patents

眼鏡型ウェアラブル装置、温冷感変化誘発方法、およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】眼鏡のレンズの色を暖色系または寒色系に変化させることによって、利用者毎に温冷感を変化させること。
【解決手段】眼鏡型ウェアラブル装置100は、利用者の周辺環境の状態を示す環境情報、または、環境情報および利用者の状態を示す利用者状態情報を含む、利用者の温冷感を推定するための推定指標を測定するセンサ部110と、利用者の視界前方に配置された表示面であって、表示面の色を無色透明から、暖色系透明または寒色系透明のいずれかに変化する色提示部120と、センサ部110で測定した推定指標に基づいて利用者の温冷感を推定し、推定した温冷感に応じて色提示部120に色を指示する制御部150と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、利用者の温冷感を変化させる眼鏡型ウェアラブル装置、温冷感変化誘発方法、およびプログラムに関する。
特許文献1には、「暖色のフレームを映像信号の補間フレームとして映像信号に挿入することで、エネルギーをより効率良く利用する表示装置を提供することができ、具体的には、ディスプレイ視聴時の体感温度を調整し、空調の出力を抑え、空調装置の省エネを図ることができる」技術が提案されている。また、特許文献2には、「色に応じて人が感じる暑さまたは寒さが変化することを利用して、温度が異なる部屋の場所に応じてより好適に照明が発する光の色を制御することで、場所に応じてより好適に体感温度を制御する」技術が提案されている。
特許文献3,4には、「被験者の末梢皮膚温から、予め定められた皮膚温の周期変動を検出し、検出された周期変動に基づいて、被験者の温冷感を判定し、被験者が感じている温冷感を常生活に支障をきたすことなく、正確な温冷感判定を行い、その結果を利用して空調制御を行うことができる」技術が提案されている。また、非特許文献1には、体温調節に関する温度情報の統合の概念を適用した温度負荷量TLと、作用温度と風速とを変数とする簡易な式で表される温冷感指数TSIの2つを新たに提案し、提案した指標を用いて気象要因が人間の温冷感に及ぼす影響度合いについて調べ、夏期、冬期における温冷感の気温、風速、湿度への依存特性が提示されている。
特許文献5には、「建物、乗り物等の窓等に利用して入射光制御を行うことや、時計、速度計等の情報素子の前に設置し、写り込み等を制御するための調光ガラス、鏡の反射率を制御する調光ミラー、天候等によって色を制御する調光サングラス、照明等の前に設置しての照明フィルタ等の調光素子として使用できる電気化学素子」が提案されている。また、特許文献6には、「眼鏡形状のシースルー型頭部装着型表示装置において、外界光(外界像を表す外界光)を所与の透過率で透過させる遮光部の透過率を変更する制御を行うことで、遮光部の透過率を低下させる操作を行って外界像と重畳される虚像を視認し易くしたり、遮光部の透過率を高くする操作を行って外界像を視認し易くしたりすることが可能となる」技術が提案されている。
特開2010−130601号 特開2012−94314号 特開2008−75975号 特開2008−241135号 特開2011−180469号 特開2013−214856号
日本気象学会 天気 48(9),661−671,2001−09−30『屋外空間における温冷感指標に関する研究』(独立行政法人土木研究所水工研究グループ 木内豪ら)
しかしながら、特許文献1〜4、および非特許文献1では、色に応じて人が感じる暑さまたは寒さが変化することを利用して体感温度を調整する技術や温冷感を推定する技術が提案されているが、同一空間内に複数人がいる場合や同一映像を視聴している複数視聴者がいる場合に、個人毎に体感温度や温冷感を調整することはできないという問題点があった。一方、特許文献5,6には、調光サングラスや、視認性を向上させたシースルー型頭部装着型表示装置が提案されているが、色によって体感温度や温冷感を調整するための利用は示唆されていなかった。
そこで、本発明は、上記課題に鑑み、眼鏡のレンズの色を暖色系または寒色系に変化させることによって、利用者毎に温冷感を変化させることができる眼鏡型ウェアラブル装置、温冷感変化誘発方法、およびプログラム提供することを目的とする。
本発明は、上記の課題を解決するために、以下の事項を提案している。なお、理解を容易にするために、本発明の実施形態に対応する符号を付して説明するが、これに限定されるものではない。
(1) 本発明は、利用者の周辺環境の状態を示す環境情報、または、前記環境情報および前記利用者の状態を示す利用者状態情報を含む、利用者の温冷感を推定するための推定指標を測定するセンサ手段(例えば、図1のセンサ部110に相当)と、前記利用者の視界前方に配置された表示面であって、当該表示面の色が無色透明から、暖色系透明、または寒色系透明のいずれかに変化する色提示手段(例えば、図1の色提示部120に相当)と、前記センサ手段で測定した推定指標に基づいて前記利用者の温冷感を推定し、推定した温冷感に応じて前記色提示手段に前記色提示手段の色を指示する制御手段(例えば、図1の制御部150に相当)と、を備えることを特徴とする眼鏡型ウェアラブル装置を提案している。
(1)の発明によれば、推定された利用者の温冷感に応じて、表示面の色を無色透明から、暖色系透明または寒色系透明に変化させることによって、色によって温冷感が変化するという人間の心理的反応を用いて利用者の温冷感を変化させることができ、色によって温冷感の変化をさせない時には表示面の色を無色透明に戻すことができる。
(2) 本発明は、(1)の眼鏡型ウェアラブル装置において、前記色提示手段が、1以上のエレクトロクロミック素子を含む前記表示面であって、前記1以上のエレクトロクロミック素子それぞれの色が前記制御手段からの指示に応じた電気信号によって変化することで、前記表示面の色が変化することを特徴とする眼鏡型ウェアラブル装置を提案している。
(2)の発明によれば、色提示手段(表示面)が含む1以上のエレクトロクロミック素子を個別に制御することで、利用者の視界の色を自在に変化させることができる。
(3) 本発明は、(1)または(2)の眼鏡型ウェアラブル装置において、前記色提示手段が、前記1以上のエレクトロクロミック素子が任意の部分に配置された前記表示面であって、当該1以上のエレクトロクロミック素子それぞれの色を個別に変化させることを特徴とする眼鏡型ウェアラブル装置を提案している。
(3)の発明によれば、例えば、利用者の視界の中心および周辺それぞれの色を自在に変化させることができる。色提示部120が提示する情報に応じて、利用者の視界の中心のみに色を提示したり、視界の周囲のみに色を提示したりすることができる。視界の中心に色を提示する場合は、視界中心のある物体や利用者自身を対象とした情報提示であることと、逆に視界の周辺に色を提示する場合は、環境に起因した情報提示であることを利用者に予め理解させることができる。また、環境に起因した情報提示の場合、周囲のみに色提示することで利用者の視界を邪魔しない情報提示ができる。例えば、視界中心の色提示の場合、食物に寒/暖色フィルタを掛けて見せることで利用者の食欲増減を促すこともできる。
(4) 本発明は、(1)から(3)の眼鏡型ウェアラブル装置において、前記センサ手段が、前記環境情報および前記利用者状態情報を含む、前記利用者の温冷感を推定するための推定指標を測定し、前記利用者状態情報および前記環境情報の少なくとも1つに基づいて算出される温冷感値であって、前記利用者が暑すぎて不快または寒すぎて不快と感じる値を不快値としてそれぞれ記憶する不快値記憶手段(例えば、図1の記憶部130に相当)を備え、前記制御手段が、前記センサ手段で測定した、環境情報、または利用者状態情報および環境情報に基づいて算出した温冷感値と、前記不快値記憶手段に記憶されている不快値と、から推定した温冷感と、前記利用者状態情報に基づいて算出した人体の熱収支の変化方向とに応じて、前記色提示手段に色の変化を指示することを特徴とする眼鏡型ウェアラブル装置を提案している。
(4)の発明によれば、利用者の温冷感および人体の熱収支の変化方向に応じて、表示面の色を無色透明から、暖色系透明または寒色系透明に変化させることによって、色によって温冷感が変化するという人間の心理的反応を用いて利用者の温冷感をより好適に変化させることができる。
(5) 本発明は、(4)の眼鏡型ウェアラブル装置において、前記センサ手段が、前記環境情報を計測する温度センサ、湿度センサ、風速センサ、および輻射熱センサと、前記利用者状態情報を測定する脈拍センサ、および着衣内温湿度センサを含み、前記着衣内温湿度センサは、前記利用者の着衣内に設置され、眼鏡型ウェアラブル装置の眼鏡部分と接続されていることを特徴とする眼鏡型ウェアラブル装置を提案している。
(5)の発明によれば、温度センサ、湿度センサ、風速センサ、および輻射熱センサにより環境情報を測定し、脈拍センサ、および着衣内温湿度センサにより利用者状態情報を測定することができる。
(6) 本発明は、(4)または(5)の眼鏡型ウェアラブル装置において、前記センサ手段が、前記利用者の生理反応に関する生理反応情報を測定し、前記制御手段が、前記センサ手段で測定された前記生理反応情報に基づいて前記利用者が不快か否かを推定した結果と、当該生理反応情報とともに前記センサ手段で測定した環境情報、または利用者状態情報および環境情報に基づいて算出した温冷感値と、に基づいて、前記不快値を算出し、算出した不快値で前記不快値記憶手段を更新することを特徴とする眼鏡型ウェアラブル装置を提案している。
(6)の発明によれば、生理反応情報を用いて利用者が不快と感じている温冷感値を特定することで不快値を算出し、算出した不快値で不快値記憶手段に設定した不快値を補正することで、色によって温冷感が変化するという人間の心理的反応を用いて利用者の温冷感をより好適に変化させることができる。
(7) 本発明は、(4)から(6)の眼鏡型ウェアラブル装置において、前記制御手段で算出された温冷感値を記憶する温冷感値記憶手段(例えば、図1の記憶部130に相当)を備え、前記制御手段が、前記センサ手段で測定した環境情報、または利用者状態情報および環境情報に基づいて算出した温冷感値と、前記温冷感値記憶手段に記憶されている温冷感値と、から温冷感値が急激に変化した場合に、前記算出した温冷感値から推定した温冷感に応じて、前記色提示手段に色の変化を指示することを特徴とする眼鏡型ウェアラブル装置を提案している。
(7)の発明によれば、色提示手段で提示される色と利用者の温冷感とを関連付けさせて、寒色系は涼しい、暖色系は暖かいといった経験を利用者にさせることにより、色によって温冷感が変化するという人間の心理的反応を強めることができる。
(8) 本発明は、(4)から(7)のいずれかに記載の眼鏡型ウェアラブル装置と接続され、アイテムをレコメンドする外部装置であって、前記眼鏡型ウェアラブル装置から、前記センサ手段で計測した、環境情報、または利用者状態情報および環境情報、前記制御手段で算出した温冷感値、前記不快値記憶手段で記憶している不快値、を取得する情報取得手段と、前記情報取得手段で取得した情報を記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶されている情報に基づいて選択したアイテムをレコメンドするレコメンド手段と、を備えることを特徴とする外部装置を提案している。
(8)の発明によれば、外部装置は、眼鏡型ウェアラブル装置で利用している情報を記憶し、これらの情報に基づいて選択したアイテムをレコメンドすることができる。それにより、ヒトの温冷感にあったアイテムをレコメンド、例えば、暑いときには冷感アイテム、寒いときには温感アイテムをレコメンドすることができる。
(9) 本発明は、センサ手段、利用者の視界前方に配置された表示面である色提示手段、および制御手段を備える眼鏡型ウェアラブル装置における温冷感変化誘発方法であって、前記センサ手段が、利用者の周辺環境の状態を示す環境情報、または、前記環境情報および前記利用者の状態を示す利用者状態情報を含む、利用者の温冷感を推定するための推定指標を測定する第1のステップ(例えば、図4のステップS1に相当)と、前記制御手段が、前記第1のステップで測定した推定指標に基づいて前記利用者の温冷感を推定し、推定した温冷感に応じて前記色提示手段に色を指示する第2のステップ(例えば、図4のステップS2に相当)と、前記色提示手段が、前記制御手段からの色の指示に応じて、当該表示面の色を無色透明から、暖色系透明または寒色系透明のいずれかに変化させる第3のステップ(例えば、図4のステップS3に相当)と、を含むことを特徴とする温冷感変化誘発方法を提案している。
(9)の発明によれば、推定された利用者の温冷感に応じて、表示面の色を無色透明から、暖色系透明または寒色系透明に変化させることによって、色によって温冷感が変化するという人間の心理的反応を用いて利用者の温冷感を変化させることができる。
(10) 本発明は、(9)の温冷感変化誘発方法について、前記眼鏡型ウェアラブル装置が、前記利用者状態情報および前記環境情報の少なくとも1つに基づいて算出される温冷感値であって、前記利用者が暑すぎて不快または寒すぎて不快と感じる値を不快値としてそれぞれ記憶する不快値記憶手段、および温冷感値を記憶する温冷感値記憶手段を更に備え、前記第1のステップが、前記環境情報および前記利用者状態情報を含む、前記利用者の温冷感を推定するための推定指標を測定し、前記第2のステップが、前記第1のステップで測定した、環境情報、または利用者状態情報および環境情報に基づいて前記温冷感値を算出する算出ステップと、前記算出ステップで算出した温冷感値を、前記温冷感値記憶手段に記憶する記憶ステップと、前記算出ステップで算出した温冷感値と、前記温冷感値記憶手段に記憶されている温冷感値と、から前記温冷感値が急激に変化した場合に、前記算出した温冷感値から推定した温冷感に応じて、前記色提示手段に色の変化を指示する指示ステップとを含むことを特徴とする温冷感変化誘発方法を提案している。
(10)の発明によれば、色提示手段で提示される色と利用者の温冷感とを関連付けさせて、寒色系は涼しい、暖色系は暖かいといった経験を利用者にさせることにより、色によって温冷感が変化するという人間の心理的反応を強めることができる。
(11) 本発明は、センサ手段、利用者の視界前方に配置された表示面である色提示手段、および制御手段を備える眼鏡型ウェアラブル装置における温冷感変化誘発方法をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、前記センサ手段が、利用者の周辺環境の状態を示す環境情報、または、前記環境情報および前記利用者の状態を示す利用者状態情報を含む、利用者の温冷感を推定するための推定指標を測定する第1のステップ(例えば、図4のステップS1に相当)と、前記制御手段が、前記第1のステップで測定した推定指標に基づいて前記利用者の温冷感を推定し、推定した温冷感に応じて前記色提示手段に色を指示する第2のステップ(例えば、図4のステップS2に相当)と、前記色提示手段が、前記制御手段からの色の指示に応じて、当該表示面の色を無色透明から、暖色系透明または寒色系透明のいずれかに変化させる第3のステップ(例えば、図4のステップS3に相当)と、を含むことを特徴とするプログラムを提案している。
(11)の発明によれば、推定された利用者の温冷感に応じて、表示面の色を無色透明、暖色系透明または寒色系透明に変化させることによって、色によって温冷感が変化するという人間の心理的反応を用いて利用者の温冷感を変化させることができる。
(12) 本発明は、(11)の温冷感変化誘発方法について、前記眼鏡型ウェアラブル装置が、前記利用者状態情報および前記環境情報の少なくとも1つに基づいて算出される温冷感値であって、前記利用者が暑すぎて不快または寒すぎて不快と感じる値を不快値としてそれぞれ記憶する不快値記憶手段、および温冷感値を記憶する温冷感値記憶手段を更に備え、前記第1のステップが、前記環境情報および前記利用者状態情報を含む、前記利用者の温冷感を推定するための推定指標を測定し、前記第2のステップが、前記第1のステップで測定した、環境情報、または利用者状態情報および環境情報に基づいて前記温冷感値を算出する算出ステップと、前記算出ステップで算出した温冷感値を、前記温冷感値記憶手段に記憶する記憶ステップと、前記算出ステップで算出した温冷感値と、前記温冷感値記憶手段に記憶されている温冷感値と、から前記温冷感値が急激に変化した場合に、前記算出した温冷感値から推定した温冷感に応じて、前記色提示手段に色の変化を指示する指示ステップとを含むことを特徴とするプログラムを提案している。
(12)の発明によれば、色提示手段で提示される色と利用者の温冷感とを関連付けさせて、寒色系は涼しい、暖色系は暖かいといった経験を利用者にさせることにより、色によって温冷感が変化するという人間の心理的反応を強めることができる。
本発明によれば、眼鏡のレンズの色を暖色系または寒色系に変化させることによって、色によって温冷感が変化するという人間の心理的反応を用いて、利用者毎に温冷感を変化させることができる。
本発明の第1の実施形態に係る眼鏡型ウェアラブル装置の機能構成を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る眼鏡型ウェアラブル装置の斜視図である。 本発明の第1の実施形態に係る色提示部の構成を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る眼鏡型ウェアラブル装置における温冷感変化誘発処理フローを示す図である。 本発明の第2の実施形態に係る眼鏡型ウェアラブル装置の機能構成を示す図である。
以下、図面を用いて、本発明の実施形態について詳細に説明する。なお、本実施形態における構成要素は適宜、既存の構成要素等との置き換えが可能であり、また、他の既存の構成要素との組み合わせを含む様々なバリエーションが可能である。したがって、本実施形態の記載をもって、特許請求の範囲に記載された発明の内容を限定するものではない。
<第1の実施形態>
<眼鏡型ウェアラブル装置の機能構成>
図1および図2を用いて本実施形態に係る眼鏡型ウェアラブル装置100について説明する。図1は、本実施形態に係る眼鏡型ウェアラブル装置100の機能構成を示す図であって、図2は、本実施形態に係る眼鏡型ウェアラブル装置100の斜視図である。
眼鏡型ウェアラブル装置100は、図1に示すように、センサ部110、色提示部120、記憶部130、通信部140、および制御部150を備える。一部のセンサ(例えば着衣内温湿度センサ111)を除く眼鏡型ウェアラブル装置100の各機能は、例えば、図2に示すように眼鏡のテンプル部10に備えられたボックス20内に格納される。なお、眼鏡型ウェアラブル装置100は、必要に応じて、外部装置200と接続される。
センサ部110は、眼鏡型ウェアラブル装置100の利用者の温冷感を推定する推定指標を測定する。推定指標は、眼鏡型ウェアラブル装置100の利用者の状態を示す利用者状態情報および利用者の周辺環境の状態を示す環境情報を含み、制御部150で利用者の温冷感を推定するのに用いる。なお、推定指標は、環境情報のみであってもよい。本実施形態においては、利用者の温冷感を推定するのに、例えば、ヒトの平均的な温冷感を数値化する方法であるPMV(Predicted Mean Vote、予測平均温冷感申告)を用いる。
利用者状態情報は、例えば、利用者の着衣量と運動強度とを含む。着衣量は利用者の生活の中で変化する。例えば、寒く感じればジャケットを羽織り、暑くなればジャケットを脱いでTシャツ1枚になるといったように変化する。着衣量は直接計測しないが、その代わりにセンサ部110に着衣内温湿度センサ111を備えて、着衣内の熱収支がバランスを崩したことによる蓄積または放熱される方向へのエンタルピー変化を測定する。
着衣内温湿度センサ111は、利用者の着衣内で背中や腹胸部等で直接肌に触れない位置において温度と湿度を測定する。なお、着衣内温湿度センサ111は、直接肌に触れない位置に設けるために、吸湿しない板状の断熱材上に設置され、例えば、服の襟のタグに取り付けられる構造となっておりボックス20に有線でコネクタ接続される(Bluetooth(登録商標)等の近接無線通信を利用してもよい)。
利用者の代謝による熱生産もヒトの生活動作の運動強度により変化し続ける。そのため、運動強度を測定するためにセンサ部110に脈拍センサ112を備える。脈拍センサ112は、例えば、こめかみ部の浅側頭動脈の脈動から検出した圧力や変位信号を解析して脈拍(心拍)数を計測する。なお、脈拍センサは、耳朶を挟むクリップ状の光電式脈派センサでもよい。ここで、PMV値を計算する際に必要である運動強度は、脈拍センサ112で測定された脈拍数と、記憶部130に記憶されている平常時脈拍数、年齢、および体重からカルボーネン法により算出することができる。
環境情報は、例えば、気温、湿度、風速、輻射温度を含む。センサ部110は、それらを測定するためのセンサとして、周囲の気温を測定する温度センサ113、周囲の湿度を測定する湿度センサ114、周囲の風速を測定する風速センサ115、および周囲の輻射温度を測定する放射熱センサ116を備える。
温度センサ113には、例えば、バンドギャップ式半導体温度センサを使用できる。湿度センサ114には、静電容量式相対湿度センサを使用できる。風速センサ115には、熱電対を用いた熱線風速センサを使用できる。放射熱センサ116には、グローブ温度センサを使用してもよいし、小型化するために赤外線式の放射温度センサを使用してもよい。
色提示部120は、利用者の視界前方に配置された表示面であって、制御部150からの指示に応じて、無色透明から、暖色系透明または寒色系透明のいずれかに変化する。ここで、暖色系とは、火や太陽等熱を発するものを連想させる赤・橙・黄色等であって、一方、寒色系とは、雪や氷といった冷たいものを連想させる青・青緑・紫等である。
図3(a)には、色提示部120を横から見た図を示す。色提示部120は、特許文献5に記載の技術を用いて、透明ガラス製の基板や透明樹脂製の基板上に形成された寒色系のエレクトロクロミック素子310および暖色系のエレクトロクロミック素子320の2枚が重ね合わせられている。
色提示部120は、寒色系のエレクトロクロミック素子310および暖色系のエレクトロクロミック素子320それぞれに透明電極が設けられて個別に制御可能になっていることで、無色透明から、寒色系透明または暖色系透明に変化可能となっている。色提示部120が無色透明から、寒色系透明または暖色系透明に変化することで、利用者の視覚情報に寒色系および暖色系の色提示を可能としている。
また、色提示部120は、寒色系のエレクトロクロミック素子を任意の部分に配置することができ、例えば、図3(b)に示すように、寒色系のエレクトロクロミック素子を同心円構造で中心部121と周辺部122とに2枚配置してそれぞれに電極を設けることで、中心部121と周辺部122とを個別に制御可能としてもよい。暖色系エレクトロクロミック素子についても同様である。
エレクトロクロミック素子をこのように配置することで、色提示部120を、図3(c)に示すように、周辺部122が寒色系または暖色系透明であって中心部121が無色透明にすることができる。逆に、中心部121が寒色系または暖色系透明であって周辺部122が無色透明にすることもできる。
中心部121および周辺部122に更に同心円状やマトリクス状に複数のエレクトロクロミック素子を細かく配置し、それぞれに電極を設けて個別に制御可能とすることで、色提示部120を、より細かなグラデーションにすることもできる。
なお、色提示部120において、透明に近くしたい箇所のエレクトロクロミック素子の発色層厚を薄く、色を濃く発色したい箇所のエレクトロクロミック素子の発色層厚を厚く作ることで、グラデーションを実現させてもよい。
記憶部130は、利用者が暑すぎて不快と感じ、寒色系の色提示をしても効果が得られない不快PMV値(以下、PMVhot値という)、および寒すぎて不快と感じ、暖色系の色提示をしても効果が得られない不快PMV値(以下、PMVcold値という)を記憶する。PMV値は、ISO規格7730において規定されており、通常は、PMVhot値にはPMVの「+3(暑いと暑すぎの境界値)」、PMVcold値にはPMVの「−3(寒いと寒すぎの境界値)」を設定する。
しかしながら、暑すぎて不快または寒すぎて不快に感じる温冷感には個人差がある。そのため、利用者が予め設定したPMVhot値およびPMVcold値を、記憶部130に記憶してもよい。例えば、「寒がりである」と自覚がある利用者は、PMVcold値を、「−2(涼しい)」とし、「暑がりである」と自覚がある利用者は、PMVhot値を「+2(暖かい)」として設定してもよい。
また、記憶部130は、利用者の年齢、性別、身長、体重、平常時脈拍数の情報を記憶する。利用者の年齢、性別、身長、体重は、外部装置200から通信部140を介して取得し、記憶部130に記憶される、また、平常時脈拍数は安静時の脈拍数であるが、年齢等と同様に外部装置200から通信部140を介して取得し記憶部130に記憶してもよいし、脈拍センサ112で測定された脈波から制御部150が解析し脈拍数として求めた値であってもよい。例えば、脈拍センサ112で測定された平均脈拍数を記憶部130が1分毎に蓄積し、蓄積された平均脈拍数の中から突出した値、最大値や最小値を避けるため、蓄積されている1分毎の平均脈拍数のヒストグラムから統計的95%信頼区間における低い側の平均脈拍数を求める。外部装置200から年齢等の情報を取得する場合には、例えば、クラウド経由で健康管理サービスと連携して得ることで解決できる。
更に、記憶部130は、制御部150で計算されたPMV値を蓄積する。
制御部150は、センサ部110で測定した推定指標に基づいて利用者の温冷感を推定し、推定した温冷感に応じて色提示部120に色を指示する。具体的には、制御部150は、センサ部110で測定された気温・湿度・風速・輻射温度と、脈拍数から算出される運動強度および着衣量から、利用者の温冷感を推定するためのPMV値を計算する。ここで、着衣量(clo)を計測することは必要とせず、各一定値(例えば、夏なら0.6[clo]、冬なら1.0[clo])として計算する。
そして、計算したPMV値と着衣内温湿度センサ111により計測されるエンタルピー変化とに基づいて、利用者の温冷感を推定して推定結果に応じて色提示部120に色の指示を行う。例えば、PMVhot値が「+3」でPMV値が「PMVhot値−1」以上の場合で徐々にPMVhot値に近づいている時、または、着衣内のエンタルピーが増加している時には、利用者の温冷感は「暑い」と推定し、色提示部120に寒色系透明の色を提示する指示を行う。
また、制御部150は、計算したPMV値と、PMVhot値およびPMVcold値との比較と着衣内のエンタルピー変化から、暑すぎて不快または寒すぎて不快と感じているか否かとそれに近づきつつある状況かを推定し、推定結果に応じて、色提示部120に色の指示を行う。例えば、制御部150は、暑すぎて不快な状態ではなく、かつ、暑すぎて不快に近づいている状態と推定した場合には、色提示部120に寒色系透明の色を提示する指示を行う。
更に、色提示部120で提示される色と利用者の温冷感とを関連付けさせて、「寒色系は涼しい」あるいは「暖色系は暖かい」といった経験を利用者に繰り返しさせ、提示された色によって温冷感が変化するという人間の心理的反応を強めるために、制御部150は、計算したPMV値と記憶部130に蓄積されているPMV値およびPMVhot値、PMVcold値に基づいて、階段的に急激に、寒い方に変化したかまたは暑い方に変化したかを推定した結果と、計算したPMV値に基づいて推定された利用者の温冷感とに応じて色提示部120に色の指示を行う。例えば、制御部150は、利用者の温冷感が「寒すぎて不快」ではなく、「涼しい」である場合に寒い方に階段的に急激に変化したと推定した場合には、色提示部120に寒色系透明の色を提示する指示を行う。
また、制御部150は、着衣内温湿度センサ111で計測した着衣内のエンタルピー変化から、着衣状態とその着衣の保温性能や熱放散性能、人体からの発熱等による着衣内の熱収支を推定して、色提示部120に色の指示を行う判断に利用することもできる。
以上説明した制御部150の処理は、通信部140を介して接続される外部装置200で実行させてもよい。それにより、複雑な計算等が可能となり、また記憶部130の容量も小さくてすむ。
制御部150が色提示部120に色の指示を行うのは、色提示部120の色によって、寒色系は涼しく、暖色系は暖かいと利用者に学習させる場合と、色提示部120に提示された色が寒色系の場合には温冷感を低下させ、暖色系の場合には温冷感を上昇させて利用者の温冷感を変化させるための場合との2つの場合がある。それぞれの場合について、具体的に説明する。ここでは、利用者は眼鏡型ウェアラブル装置100を装着し生活しているとする。
まず、「寒色系は涼しい」と利用者に学習させる場合について説明する。例えば、暑い日に利用者が外出していて周囲の温度が(外気温度26℃)の中から、エアコンの効いた店舗(室内温度23℃)に入店したとする。この時、眼鏡型ウェアラブル装置100の制御部150は、26℃から23℃への急激な温度変化によってPMV値が階段的に急激に低下していることを検知する。この時に、PMV値が、記憶部130に記憶されているPMVcold値を超える場合には、制御部150は涼しさを表す寒色系透明を300秒程度提示する指示を色提示部120に行った後に、100秒程度かけて無色透明に戻す指示を色提示部120に行う。
また、温度や湿度、風速、輻射熱の環境側の変化により、階段的に急激にPMV値が変化した場合も、制御部150は、同様に寒色系透明を300秒程度提示する指示を色提示部120に行った後に、100秒程度かけて無色透明に戻す指示を色提示部120に行う。なお、PMV値がPMVcold値以下の場合には、利用者の温冷感を更に下げることを防ぐために、制御部150は、寒色系透明を提示する指示を色提示部120に行わない。
このようにすることで、夏の暑い空間から涼しい空間へ移動する毎に色提示に寒色系透明が提示され、寒色系透明が提示された場合には涼しいと利用者に学習させる。その結果、色によって温冷感が変化するという人間の心理的反応を強めることができる。
色提示部120に寒色系透明を提示して、利用者の温冷感を低下させるための場合について説明する。暑い日に朝から部屋で過ごしていると、徐々に気温が上昇して暑く感じてくる。この時、PMV値が暑いと感じる「PMVhot値−1」を超えてPMVhot値に到達しようとしていて、かつ、着衣内の熱収支のバランスが崩れ、着衣内に蓄熱されて着衣内の温度・湿度センサにエンタルピー上昇の変化が表れた場合に、制御部150は、100秒程かけて徐々に無色透明から寒色系透明に変化させる指示を色提示部120に行う。色提示部120に寒色系透明が提示されると、利用者には「寒色系は涼しい」という上述した学習が想起されて、利用者の温冷感を下げることができる。
次に、「暖色系は暖かい」と利用者に学習させる場合について説明する。例えば、寒い日に利用者が外出しており周囲の温度が(外気温度6℃)の中から、エアコンの効いた店舗(室内温度20℃)に入店したとする。この時、眼鏡型ウェアラブル装置100の制御部150は、6℃から20℃への急激な温度上昇によってPMV値が階段的に急激に上昇していることを検知する。この場合に、PMV値がPMVhot値未満である場合には、制御部150は暖かさを表す暖色系透明を300秒程度提示する指示を色提示部120に行った後に、100秒程度かけて無色透明に戻す指示を色提示部120に行う。
また、湿度や風速、輻射熱、着衣内の温度・湿度が暖かく感じる方向に階段的に急激にPMV値が上昇した場合も、制御部150は、同様に暖色系透明を300秒程度提示する指示を色提示部120に行った後に、100秒程度かけて無色透明に戻す指示を色提示部120に行う。なお、PMV値がPMVhot値以上の場合には、利用者の温冷感を更に上げることを防ぐために、制御部150は、暖色系透明を提示する指示を色提示部120に行わない。
このようにすることで、冬の寒い空間から暖かい空間へ移動する毎に、色提示に暖色系透明が提示され、暖色系が提示された場合には暖かいと利用者に学習させる。その結果、色によって温冷感が変化するという人間の心理的反応を強めることができる。
色提示部120に暖色系透明を提示して、利用者の温冷感を上昇させるための場合について説明する。寒い日に昼から部屋で過ごしていると、徐々に気温が下降し寒く感じてくる。この時、PMV値が寒いと感じる「PMVcold値+1」を下回りPMVcold値に到達しようとしていて、かつ、着衣内の熱収支のバランスが崩れ、着衣内の熱が放散されて着衣内の温度・湿度センサにエンタルピー低下の変化が表れた場合に、制御部150は、100秒程かけて徐々に無色透明から暖色系透明に変化させる指示を色提示部120に行う。色提示部120に暖色系透明が提示されると、利用者には「暖色系は暖かい」という上述した学習が想起されて、利用者の温冷感を上げることができる。
なお、冬にエアコンの効いた空間(温度19℃)から外出した(外気温度0℃)場合には、眼鏡型ウェアラブル装置100の制御部150は、19℃から0℃への急激な温度低下によりPMV値の低下を検知するが、この場合には、温冷感を下降させることを防ぐために色提示部120に色を変化させる指示は行わない。夏にエアコンの効いた空間(温度25℃)から外出した(外気温度30℃)場合も同様に、温冷感を上昇させることを防ぐために色提示部120に色を変化させる指示は行わない。
以上、着衣内温湿度センサ111で測定した着衣内のエンタルピー変化に基づき、色提示部120を制御する例を挙げたが、着衣内温湿度センサ111を用いない環境でもPMV値の変化傾向のみに基づき、色提示部120を制御することで、着衣内のエンタルピー変化程を利用した場合より効果が落ちるが、利用者の温冷感を変化させる効果を得ることができる。逆に、着衣内温湿度センサ111で測定したエンタルピー変化にのみに基づき、色提示部120を制御することもできる。温度、湿度、風速、輻射温度といった環境情報の変化を測定するためのセンサを利用した場合より効果が落ちるが、利用者の温冷感を変化させる効果を得ることができる。
<温冷感変化誘発処理フロー>
図4は、本実施形態に係る眼鏡型ウェアラブル装置100における温冷感変化誘発処理フローを示す図である。本処理は、眼鏡型ウェアラブル装置100を利用者が装着したことに応じて処理を開始する。利用者が装着したか否かは、例えば、脈拍センサ112が脈拍数を検知したか否かによって制御部150が判断してもよいし、利用者が起動スイッチを押すことで判断してもよい。
まず、ステップS1において、センサ部110は、利用者状態情報および環境情報、または、環境情報のみを含む、利用者の温冷感を推定するための推定指標を測定する。
次に、ステップS2において、制御部150が、第1のステップで測定した推定指標に基づいて利用者の温冷感を推定し、推定した温冷感に応じて色提示部120に色を指示する。なお、ステップS2は、ステップS1で測定された利用者状態情報および環境情報からPMV値を算出するステップと、算出したPMV値を記憶部130に記憶するステップと、算出されたPMV値と記憶部130に蓄積されているPMV値とに基づいて、階段的に急激に、寒い方に変化したかまたは暑い方に変化したかを推定した結果と、計算したPMV値に基づいて推定された利用者の温冷感とに応じて色提示部120に色の指示を行うステップとを含んでもよい。
次に、ステップS3において、色提示部120が、制御部150からの色の指示に応じて、無色透明から、暖色系透明または寒色系透明のいずれかに変化させる。
次に、ステップS4において、制御部150は、眼鏡型ウェアラブル装置100がはずされたか否かを判断する。はずされたと判断した場合(YES)には、処理を終了し、はずされていないと判断した場合(NO)には、ステップS1に処理を戻す。利用者がはずしたか否かは、例えば、脈拍センサ112が脈拍数を検知できなくなったことによって制御部150が判断してもよいし、利用者が停止スイッチを押すことで判断してもよい。
なお、本実施形態では、利用者の温冷感の判定にPMV値を用いたが、非特許文献1に提案されている温冷感指数(TSI)、一般的に知られている標準新有効温度(SET*)、WBGT(湿球黒球温度Wet Bulb Globe Temperature)、USナショナルウェザーサービスが開発した(ヒートインデックス)、不快指数(DI)と作用温度(OT)といった人の快適性を評価する指標を用い1つまたは複数組み合わせて、制御部150は、温冷感を判定させてもよい。
なお、この場合、これら各指標を算出するのに必要な情報は、それら測定するセンサをセンサ部110は備えることで取得してもよいし、また、外部装置200から通信部140を介して取得してもよい。
以上、説明したように、本実施形態によれば、利用者が暑くまたは寒くなってきた際に、眼鏡のレンズの色を暖色系または寒色系に変化させることによって、色によって温冷感が変化するという人間の心理的反応を用いて、利用者毎に温冷感を変化させることができる。
また、例えば、利用者が暖かい場所に移動し利用者の周囲環境が暖かくなった際に眼鏡のレンズの色を暖色系に変化させることによって、暖色系が提示された場合には暖かいと利用者に学習させることができる。また、例えば利用者が涼しい場所に移動し利用者の周囲が涼しくなった際には、寒色系とすることで、寒色系が提示された場合には、涼しいと利用者に学習させることができる。その結果、色によって温冷感が変化するという人間の心理的反応を強めることができる。
<第2の実施形態>
図5を用いて、本発明の第2の実施形態について説明する。なお、本実施形態における眼鏡型ウェアラブル装置101は、記憶部131が記憶するPMVhot値およびPMVcold値を補正することで、色によって温冷感が変化するという人間の心理的反応を用いて利用者の温冷感をより好適に変化させるものである。なお、第1の実施形態と同一の符号を付す構成要素については、同一の機能を有することから、その詳細な説明は省略する。
眼鏡型ウェアラブル装置101は、図5に示すように、センサ部110、色提示部120、記憶部131、通信部140、および制御部151を備える。
記憶部131は、着衣内温湿度センサ111で測定された着衣内温度・湿度を記憶部131に蓄積する。また、記憶部131は、脈拍センサ112で測定された脈拍数を記憶部131に蓄積する。
制御部151は、後述する各方法にて算出した補正PMVhot値および補正PMVcold値にて、記憶部131に記憶されているPMVhot値およびPMVcold値を補正する。以下に、補正PMVhot値および補正PMVcold値の算出方法について説明する。
第1の方法として、利用者の低体温および基礎代謝に応じて、補正PMVhot値および補正PMVcold値の算出方法について説明する。
低体温(低代謝)であるか基礎代謝が大きいかによって、利用者の温冷感に影響があることが報告されている(非特許文献:日本建築学会 北海道支部 研究報告集No.84 2011年7月 『低体温・基礎代謝が温冷感に与える影響』 富田麻未ら)。
制御部151は、記憶部131に蓄積された着衣内温度・湿度に基づいて、利用者が低体温か基礎代謝が高いか推定する。具体的には、制御部151は、利用者が同性同年代より着衣内温度の平均が低い場合には、低体温と判定する。この場合、利用者は「寒い」と感じやすいため、制御部151は、補正PMVcold値を例えば「+1」して記憶部131のPMVcold値を補正する。着衣内温度の平均が低いかどうかを判定するために、予め記憶部131にヒトの平均的な性別年代毎の着衣内温度を保存しておいて比較してもよいし、通信部140を介して外部装置200に集計蓄積されている複数の同性同年代の利用者の着衣内温度の平均値を利用してもよい。
一方、制御部151は、利用者が同性同年代より着衣内温度の平均が高い利用者の場合、基礎代謝が高いと判定する。この場合、利用者は「暑い」と感じやすいため制御部151は、補正PMVhot値を例えば「−1」して記憶部131のPMVhot値を補正する。
第2の方法として、副交感神経および交感神経のいずれが優位になっているかに応じて、利用者が暑いまたは寒いと感じているかを判定し、補正PMVhot値および補正PMVcold値の算出方法について説明する。
制御部151は、脈拍センサ112から取得した脈波から脈拍と脈拍の時間間隔の変動を心拍間隔(RRinteval)変動と看做して周波数分析して、高い周波数成分(HF:0.15〜0.4Hz)と低い周波数成分(LF:0.05〜0.15Hz)の比(HF/LF)を算出する。そして、制御部151は、副交感神経と交感神経のいずれが優位かを推定する。HF/LFが大きい場合は副交感神経が活発で、逆に低い場合は交感神経が活発とする。なお、平常時脈拍数は、実施形態1に記述した方法によって求める。
制御部151は、夏期において、副交感神経が優位であって、かつ、着衣内温湿度センサ111の着衣内温度・湿度から判定されるエンタルピー(記号としてここではHclとする)が上昇する場合、利用者が暑いと感じていると推定する。体温の上昇を防ぐ際には、末梢血管や汗腺を拡げる副交感神経が優位に働くからである。
一方、制御部151は、冬期において、交感神経が優位であって、かつ着衣内温度・湿度から判定されるエンタルピー(Hcl)が下降する場合、利用者が寒いと感じていると推測される。体温が下がるのを防ぐ際には、末梢血管や汗腺を狭めて放熱を防ぐ交感神経が優位に働くからである。
制御部151は、利用者が暑いまたは寒いと感じていると推定した際のPMV値を記憶部131に蓄積させ、蓄積されたPMV値から補正PMVhot値および補正PMVcold値を算出する。このときのPMV値は、0.1刻みであることが望ましい。例えば、制御部151は、記憶部131に蓄積されたPMV値のうち、直近の30日のデータから暑いと感じていると推定した際の最頻PMV値を補正PMVhot値、寒いと感じていると推定した際の最頻PMV値を補正PMVcold値とする。そして、制御部151は、算出した補正PMVhotおよび補正PMVcold値で記憶部131のPMVhot値を補正する。
第3の方法として、利用者が暑いか寒いかを自己申告することにより、補正PMVhot値および補正PMVcold値の算出方法について説明する。
センサ部110がタッチセンサ(図示せず)を更に備え、利用者は暑すぎてまたは寒すぎて不快と感じた際に、タッチセンサを指で1回以上タッチする。制御部151は、タッチセンサがタッチを検知したことに応じて、そのとき算出したPMV値を記憶部131に蓄積させ、蓄積されたPMV値から補正PMVhot値および補正PMVcold値を算出する。このときのPMV値は、0.1刻みであることが望ましい。例えば、制御部151は、記憶部131に蓄積されたPMV値のうち、直近の30日のデータから暑いと感じていると推定した際の最頻PMV値を補正PMVhot値、寒いと感じていると推定した際の最頻PMV値を補正PMVcold値とする。そして、制御部151は、算出した補正PMVhotおよび補正PMVcold値で記憶部131のPMVhot値を補正する。
第4の方法として、エアコンといった空調家電の操作に応じて、利用者が暑いまたは寒いと感じているかを判定し、補正PMVhot値および補正PMVcold値の算出方法について説明する。
センサ部110が赤外線リモコン受信センサ(図示せず)を更に備え、赤外線リモコン受信センサが、利用者がエアコンの赤外線リモコンを操作し冷房または暖房を起動する操作や、冷房または暖房において設定温度を上げ下げする操作の赤外線信号を受信する。制御部151は、赤外線リモコン受信センサがエアコンへの操作の赤外線信号を受信したことに応じて、そのとき算出されたPMV値を記憶部131に蓄積させ、蓄積されたPMV値から補正PMVhot値および補正PMVcold値を算出する。このときのPMV値は、0.1刻みであることが望ましい。
例えば、制御部151は、記憶部131に蓄積されたPMV値のうち、直近の30日のデータから暑いと感じていると推定した際の最頻PMV値を補正PMVhot値、寒いと感じていると推定した際の最頻PMV値を補正PMVcold値とする。そして、制御部151は、算出した補正PMVhotおよび補正PMVcold値で記憶部131のPMVhot値を補正する。なお、センサ部110が赤外線リモコン受信センサを備えず、通信部140を介して家電コントローラといった家電を遠隔制御する外部装置200から空調家電の操作の情報を受信してもよい。
第5の方法として、身体の末梢部分の皮膚温を利用した温冷感判定方法によって、利用者が暑いまたは寒いと感じているかを判定し、補正PMVhot値および補正PMVcold値の算出方法について説明する。
センサ部110が、末梢皮膚温センサ(図示せず)を更に備え、末梢皮膚温センサから取得した皮膚温に基づいて、制御部151が、特許文献3,4に記載の温冷感判定方法によって、暑すぎなく寒すぎない状態から「暑い」または「寒い」に切り替わった際とその逆に「暑い」または「寒い」から暑すぎなく寒すぎない状態に切り替わった際のPMV値を記憶部131に蓄積させ、蓄積されたPMV値から補正PMVhot値および補正PMVcold値を算出する。このときのPMV値は、0.1刻みであることが望ましい。
例えば、制御部151は、記憶部131に蓄積されたPMV値のうち、直近の30日のデータから暑いと感じていると推定した際の最頻PMV値を補正PMVhot値、寒いと感じていると推定した際の最頻PMV値を補正PMVcold値とする。そして、制御部151は、算出した補正PMVhot値および補正PMVcold値で記憶部131のPMVhot値を補正する。
なお、センサ部110は、着衣内温湿度センサ111の代わりに末梢皮膚温センサを備え、制御部151が、末梢皮膚温センサから取得した皮膚温に基づいて、暑すぎなく寒すぎない状態から「暑い」または「寒い」に切り替わり、かつ、そのときに算出したPMV値が「暖かい」または「涼しい」の範囲である場合に、色提示部120に色の指示をおこなってもよい。なお、PMV値および皮膚温による温冷感判定のいずれもが「暑すぎる」または「寒すぎる」場合には、制御部151は、色提示部120に色提示は行わない。このようにすることで、利用者の人体反応から不快か否かを推定することもできる。
なお、制御部151を外部装置200に備え、必要な情報を外部装置200に送信し、制御部151の処理結果である補正PMVhot値および補正PMVcold値を受信して、記憶部131のPMVhot値およびPMVcold値を補正してもよい。それにより、眼鏡型ウェアラブル装置100の消費電力増加や大型化、重量化を抑えることができる。
以上、説明したように、本実施形態によれば、生理反応情報として、低体温および基礎代謝、副交感神経および交感神経の優位、利用者が暑いか寒いかの自己申告、空調家電の操作情報、および末梢の皮膚温、を用いて利用者が不快と感じている温冷感値を特定することで補正PMVhot値および補正PMVcold値を算出し、算出した値で記憶部を更新することにより、色によって温冷感が変化するという人間の心理的反応を用いて利用者の温冷感をより好適に変化させることができる。
(変形形態1)
実施形態1,2において、センサ部110が、非接触温度センサ(赤外線センサ)を更に備えて、利用者の体温を測定して、制御部150,151が、測定された体温が通常よりも低ければ暖色系を、一方、高ければ寒色系を、色提示部120に提示させる指示を行ってもよい。それにより、温冷感をコントロールする効果を得る事もできる。
(変形形態2)
実施形態1,2において、センサ部110が脳波センサを備え、制御部150,151は、脳波センサによって暑くてまたは寒くて不快か判定することもできる。
(変形形態3)
実施形態1,2において、眼鏡型ウェアラブル装置100,101に環境情報を測定するセンサを搭載せずに、通信を用いて外部装置を経由して、外部に設置してあるセンサから環境情報を取得してもよいし、その地域の環境情報や気象情報を用いてもよい。それにより、環境センサを眼鏡型ウェアラブル装置100,101に搭載することによる消費電力増加や大型化、重量化を抑えることもできる。
(変形形態4)
実施形態1、2において、服にclo値が電子タグ等で付与されている場合には、電子タグリーダーで読み取った各服のclo値の合計を着衣量としてPMV値を計算してもよい。
(変形形態5)
実施形態1、2において、眼鏡型ウェアラブル装置100,101の色提示部120をエレクトロクロミック素子の代わりに、サーモクロミズム素子をヒーターで電気的に色制御してもよいし、ピエゾクロミズム素子を、圧力を発生させるアクテュエータ等を用いて電気的に色制御してもよいし、フォトミズム素子を発光ダイオード等により光源を用いて電気的に制御してもよいし、直接発光ダイオードにより色提示してもよい。
(変形形態6)
実施形態1,2において、外部装置200をサーバ装置として、複数の利用者の眼鏡型ウェアラブル装置100,101のセンサ部110の計測結果やPMV値の時系列情報と、PMVhot値とPMVcold値を蓄積し、その他気象情報と組み合わせてヒトの温冷感に関連する季節商品(衣服や食品等)等をレコメンドし、販売する等の他のサービスに使用してもよい。外部装置200が、更に、利用者毎の年齢、性別、体重、平常時脈拍数等のプロファイル情報を、眼鏡型ウェアラブル装置100,101や、プロファイル情報を記憶するサーバから収集して、レコメンド販売する等の他のサービスに使用してもよい。
例えば、暑がりであるPMVhot値が低い利用者の夏の時期には冷感快眠グッズをレコメンドしてよいし、逆にPMVcold値が高い利用者には冬期に膝掛け毛布等をレコメンドしてもよい。または今現在、暑い(若しくは寒い)と感じている利用者に眼鏡型ウェアラブル装置100,101と外部装置200として例えば自動販売機が連携動作して自動販売機がアイス(若しくはホット)製品を積極的に薦める機器連携を行わせてもよい。
なお、眼鏡型ウェアラブル装置の処理をコンピュータシステムが読み取り可能な記録媒体に記録し、この記録媒体に記録された眼鏡型ウェアラブル装置に読み込ませ、実行することによって本発明の眼鏡型ウェアラブル装置を実現することができる。ここでいうコンピュータシステムとは、OSや周辺装置等のハードウェアを含む。
また、「コンピュータシステム」は、WWW(World Wide Web)システムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。
また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。更に、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
以上、この発明の実施形態につき、図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
100,101 眼鏡型ウェアラブル装置
110 センサ部
111 着衣内温湿度センサ
112 脈拍センサ
113 温度センサ
114 湿度センサ
115 風速センサ
116 放射熱センサ
120 色提示部
130,131 記憶部
140 通信部
150,151 制御部
200 外部装置

Claims (12)

  1. 利用者の周辺環境の状態を示す環境情報、または、前記環境情報および前記利用者の状態を示す利用者状態情報を含む、利用者の温冷感を推定するための推定指標を測定するセンサ手段と、
    前記利用者の視界前方に配置された表示面であって、当該表示面の色が無色透明から、暖色系透明または寒色系透明のいずれかに変化する色提示手段と、
    前記センサ手段で測定した推定指標に基づいて前記利用者の温冷感を推定し、推定した温冷感に応じて前記色提示手段に色を指示する制御手段と、
    を備えることを特徴とする眼鏡型ウェアラブル装置。
  2. 前記色提示手段が、1以上のエレクトロクロミック素子を含む前記表示面であって、前記1以上のエレクトロクロミック素子それぞれの色が前記制御手段からの指示に応じた電気信号によって変化することで、前記表示面の色が変化することを特徴とする請求項1に記載の眼鏡型ウェアラブル装置。
  3. 前記色提示手段が、前記1以上のエレクトロクロミック素子が任意の部分に配置された前記表示面であって、当該1以上のエレクトロクロミック素子それぞれの色を個別に変化させることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の眼鏡型ウェアラブル装置。
  4. 前記センサ手段が、前記環境情報および前記利用者状態情報を含む、前記利用者の温冷感を推定するための推定指標を測定し、
    前記利用者状態情報および前記環境情報の少なくとも1つに基づいて算出される温冷感値であって、前記利用者が暑すぎて不快または寒すぎて不快と感じる値を不快値としてそれぞれ記憶する不快値記憶手段を備え、
    前記制御手段が、前記センサ手段で測定した、環境情報、または前記利用者状態情報および前記環境情報に基づいて算出した温冷感値と、前記不快値記憶手段に記憶されている不快値と、から推定した温冷感と、前記利用者状態情報に基づいて算出した人体の熱収支の変化方向とに応じて、前記色提示手段に色の変化を指示することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の眼鏡型ウェアラブル装置。
  5. 前記センサ手段が、前記環境情報を計測する温度センサ、湿度センサ、風速センサ、および輻射熱センサと、前記利用者状態情報を測定する脈拍センサ、および着衣内温湿度センサを含み、
    前記着衣内温湿度センサは、前記利用者の着衣内に設置され、眼鏡型ウェアラブル装置の眼鏡部分と接続されていることを特徴とする請求項4に記載の眼鏡型ウェアラブル装置。
  6. 前記センサ手段が、前記利用者の生理反応に関する生理反応情報を測定し、
    前記制御手段が、前記センサ手段で測定された前記生理反応情報に基づいて前記利用者が不快か否かを推定した結果と、当該生理反応情報とともに前記センサ手段で測定した環境情報、または利用者状態情報および環境情報に基づいて算出した温冷感値と、に基づいて、前記不快値を算出し、算出した不快値で前記不快値記憶手段を更新することを特徴とする請求項4または請求項5のいずれかに記載の眼鏡型ウェアラブル装置。
  7. 前記制御手段で算出された温冷感値を記憶する温冷感値記憶手段を備え、
    前記制御手段が、前記センサ手段で測定した、環境情報、または利用者状態情報および環境情報に基づいて算出した温冷感値と、前記温冷感値記憶手段に記憶されている温冷感値と、から温冷感値が急激に変化した場合に、前記算出した温冷感値から推定した温冷感に応じて、前記色提示手段に色の変化を指示することを特徴とする請求項4から請求項6に記載の眼鏡型ウェアラブル装置。
  8. 請求項4から請求項7のいずれかに記載の眼鏡型ウェアラブル装置と接続され、アイテムを提供する外部装置であって、
    前記眼鏡型ウェアラブル装置から、前記センサ手段で計測した、環境情報、または利用者状態情報および環境情報、前記制御手段で算出した温冷感値、前記不快値記憶手段で記憶している不快値、を取得する情報取得手段と、
    前記情報取得手段で取得した情報を記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段に記憶されている情報に基づいて選択したアイテムをレコメンドするレコメンド手段と、
    を備えることを特徴とする外部装置。
  9. センサ手段、利用者の視界前方に配置された表示面である色提示手段、および制御手段を備える眼鏡型ウェアラブル装置における温冷感変化誘発方法であって、
    前記センサ手段が、利用者の周辺環境の状態を示す環境情報、または、前記環境情報および前記利用者の状態を示す利用者状態情報を含む、利用者の温冷感を推定するための推定指標を測定する第1のステップと、
    前記制御手段が、前記第1のステップで測定した推定指標に基づいて前記利用者の温冷感を推定し、推定した温冷感に応じて前記色提示手段に色を指示する第2のステップと、
    前記色提示手段が、前記制御手段からの色の指示に応じて、当該表示面の色を無色透明から、暖色系透明または寒色系透明のいずれかに変化させる第3のステップと、
    を含むことを特徴とする温冷感変化誘発方法。
  10. 前記眼鏡型ウェアラブル装置が、前記利用者状態情報および前記環境情報の少なくとも1つに基づいて算出される温冷感値であって、前記利用者が暑すぎて不快または寒すぎて不快と感じる値を不快値としてそれぞれ記憶する不快値記憶手段、および温冷感値を記憶する温冷感値記憶手段を更に備え、
    前記第1のステップが、前記環境情報および前記利用者状態情報を含む、前記利用者の温冷感を推定するための推定指標を測定し、
    前記第2のステップが、
    前記第1のステップで測定した、環境情報、または利用者状態情報および環境情報に基づいて前記温冷感値を算出する算出ステップと、
    前記算出ステップで算出した温冷感値を、前記温冷感値記憶手段に記憶する記憶ステップと、
    前記算出ステップで算出した温冷感値と、前記温冷感値記憶手段に記憶されている温冷感値と、から前記温冷感値が急激に変化した場合に、前記算出した温冷感値から推定した温冷感に応じて、前記色提示手段に色の変化を指示する指示ステップとを含むことを特徴とする請求項9に記載の温冷感変化誘発方法。
  11. センサ手段、利用者の視界前方に配置された表示面である色提示手段、および制御手段を備える眼鏡型ウェアラブル装置における温冷感変化誘発方法をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
    前記センサ手段が、利用者の周辺環境の状態を示す環境情報、または、前記環境情報および前記利用者の状態を示す利用者状態情報を含む、利用者の温冷感を推定するための推定指標を測定する第1のステップと、
    前記制御手段が、前記第1のステップで測定した推定指標に基づいて前記利用者の温冷感を推定し、推定した温冷感に応じて前記色提示手段に色を指示する第2のステップと、
    前記色提示手段が、前記制御手段からの色の指示に応じて、当該表示面の色を無色透明から、暖色系透明または寒色系透明のいずれかに変化させる第3のステップと、
    を含むことを特徴とするプログラム。
  12. 前記眼鏡型ウェアラブル装置が、前記利用者状態情報および前記環境情報の少なくとも1つに基づいて算出される温冷感値であって、前記利用者が暑すぎて不快または寒すぎて不快と感じる値を不快値としてそれぞれ記憶する不快値記憶手段、および温冷感値を記憶する温冷感値記憶手段を更に備え、
    前記第1のステップが、前記環境情報および前記利用者状態情報を含む、前記利用者の温冷感を推定するための推定指標を測定し、
    前記第2のステップが、
    前記第1のステップで測定した、環境情報、または利用者状態情報および環境情報に基づいて前記温冷感値を算出する算出ステップと、
    前記算出ステップで算出した温冷感値を、前記温冷感値記憶手段に記憶する記憶ステップと、
    前記算出ステップで算出した温冷感値と、前記温冷感値記憶手段に記憶されている温冷感値と、から前記温冷感値が急激に変化した場合に、前記算出した温冷感値から推定した温冷感に応じて、前記色提示手段に色の変化を指示する指示ステップとを含むことを特徴とする請求項11に記載のプログラム。
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