JP2015222263A - アナログ電子時計 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の駆動電圧により電力消費を抑えながら時間のロス無く指針を早送り可能なアナログ電子時計を提供する。【解決手段】複数の指針と、指針を駆動する駆動手段と、駆動手段に動作信号を出力する駆動制御手段と、指針の早送りの際に、早送りの方向及び指針毎にそれぞれ予め設定された早送り速度に基づいて指針の早送りの方向を定める早送り設定手段と、を備え、動作信号は、指針の移動方向に応じて指針毎に駆動電圧が予め設定されており、駆動制御手段は、複数の指針を早送りで移動させる場合に、駆動電圧が同一の複数の指針を駆動させる動作信号を各々の早送り速度で出力し、早送り設定手段は、一部の指針の早送りの方向を反転させて駆動電圧を変更することで、早送りの対象の指針全てを早送り移動先に移動させるのに必要な早送り時間が短縮される場合には、一部の指針の早送りの方向を反転させる。【選択図】図5

Description

この発明は、指針を用いたアナログ電子時計に関する。
従来、指針を用いて文字盤上の標識を指し示すことにより時刻を表示するアナログ電子
時計において、時刻の修正、指針位置の確認や修正、或いは、タイマー機能やストップウ
ォッチ機能における数値のリセットといった種々の用途で指針の早送り動作が行われてい
る。
このような早送り動作では、正転(時計回り)での早送り、又は、逆転(反時計回り)
での早送りが適宜選択されて利用される。早送り動作において、多くの指針では、正転で
の早送り速度と逆転での早送り速度が異なる。そこで、従来、予め移動先の指針位置が定
められている指針の早送りを行う場合には、正転と逆転とで現在の指針位置から移動先の
指針位置までの移動に要する時間をそれぞれ求め、より短時間で指針が移動先に到達する
方向に指針を早送りさせる技術がある(例えば、特許文献1)。
特開平5−93784号公報
近年、時針や分針といった時刻を表示する指針に加えて、より多くの指針を独立のモー
タで各々駆動させて多様な機能表示を実現するアナログ電子時計がある。このようなアナ
ログ電子時計において、一部の指針を所定の向きに運針する場合の駆動電圧を低く設定す
ることで電力消費を低減させているものがある。しかしながら、従来のアナログ電子時計
の構成では、異なる駆動電圧による指針の駆動を同時に行うことが出来ないので、駆動電
圧ごとに切り替えて順次指針を早送りさせる必要があった。従って、従来の早送り技術で
は、全ての指針の移動を終了するまでに時間を要する場合があるという課題があった。
この発明の目的は、複数の駆動電圧により電力消費量を低減させながら時間のロス無く
指針を早送り駆動させることの出来るアナログ電子時計を提供することにある。
本発明は、上記目的を達成するため、
複数の指針と、
前記複数の指針を各々独立に駆動する駆動手段と、
前記指針の移動タイミングで前記駆動手段に当該指針を駆動させるための動作信号を出
力する駆動制御手段と、
前記指針を早送りで移動させる場合に、前記指針の早送りの方向に応じて当該指針毎に
それぞれ予め設定された早送り速度に基づいて、前記早送りの対象となる指針をそれぞれ
の早送り移動先に最短時間で移動させる早送りの方向を定める早送り設定手段と、
を備え、
前記動作信号は、前記複数の指針の移動の方向に応じて当該指針毎にそれぞれ駆動電圧
が予め設定されており、
前記駆動制御手段は、前記複数の指針を早送りで移動させる場合に、前記駆動電圧が同
一である複数の前記指針を駆動させる前記動作信号を各々設定された前記早送り速度で出
力し、
前記早送り設定手段は、
前記早送りの対象となる指針のうち一部の早送りの方向を反転させて当該一部の指針の
駆動電圧を変更して早送りで移動させることで、当該早送りの対象となる指針全てを前記
早送り移動先に移動させるのに必要な早送り時間が短縮される場合には、前記一部の指針
の早送りの方向を反転させる
ことを特徴とするアナログ時計である。
本発明に従うと、アナログ電子時計において、複数の駆動電圧により指針を駆動するこ
とで電力消費量を低減させながら時間のロス無く最適な早送りを行うことが出来るという
効果がある。
本発明の第1実施形態のアナログ電子時計を示す正面図である。 アナログ電子時計の内部構成を示すブロック図である。 第1実施形態のアナログ電子時計の各指針の動作特性を示す図表である。 駆動回路における電圧制御の構成を説明する図である。 第1実施形態のCPUによる早送り制御処理の例を示すフローチャートである。 第1実施形態のCPUによる早送り制御処理の具体的な例を示すフローチャートである。 第2実施形態のアナログ電子時計の正面図である。 第2実施形態のアナログ電子時計の内部構成を示すブロック図である。 第2実施形態のアナログ電子時計の各指針の動作特性を示す図表である。 第2実施形態のCPUによる早送り制御処理の具体的な例を示すフローチャートである。 第2実施形態のCPUによる早送り制御処理の具体的な例を示すフローチャートである。 第2実施形態のCPUによる早送り制御処理の具体的な例を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
[第1実施形態]
図1は、本発明の第1実施形態のアナログ電子時計1の正面図である。
第1実施形態のアナログ電子時計1は、バンド10a、10bによりユーザの腕に装着
可能な電子腕時計である。このアナログ電子時計1は、ケーシング7と、文字盤9と、文
字盤9の上部を覆う図示略の風防ガラスとの間に回転可能に設けられた時針2、分針3、
及び、秒針4と、文字盤9の下部に設けられたディスク状の機能針5と、ケーシング7の
側面に設けられた押しボタンスイッチB1〜B3及びリュウズC1と、風防ガラスの周縁
部に設けられたベゼル8と、などを備えている。
文字盤9には、一の円周上に時刻を表示する目盛が等間隔に60個設けられている。ま
た、この文字盤9の6時の方向には、小窓9aが設けられており、機能針5の上面に設け
られた標識のうち一つが選択的に上部に露出される。
時針2、分針3、秒針4、及び、機能針5は、何れも文字盤9の中心に回転軸が設けら
れ、360度回転可能となっている。機能針5は、アナログ電子時計1が実行中の機能モ
ードを表示するものであり、図1の例では、時刻表示モードを示す標識“WT”が小窓9
aから露出されている。時針2、分針3、及び、機能針5は、それぞれ、1度ステップで
360の角度位置を指示することが可能に構成され、また、秒針4は、6度ステップで6
0の角度位置を指示することが可能に構成されている。
図2は、アナログ電子時計1の内部構成を示すブロック図である。
アナログ電子時計1は、CPU(Central Processing Unit)11(早送り設定手段、
初期設定手段、駆動電圧検索手段、早送り方向選択手段)と、ROM(Read Only Memory
)12と、RAM(Random Access Memory)13と、電源部14と、操作部15と、発振
回路16と、分周回路17と、計時回路18と、駆動制御手段としての駆動回路52と、
輪列機構32を介して時針2を駆動するステッピングモータ42と、輪列機構33を介し
て分針3を駆動するステッピングモータ43と、輪列機構34を介して秒針4を駆動する
ステッピングモータ44と、輪列機構35を介して機能針5を駆動するステッピングモー
タ45とを備えている。ステッピングモータ42〜45は、駆動手段を構成する。
CPU11は、種々の演算処理を行い、また、アナログ電子時計1全体の動作を制御統
括する。ROM12は、CPU11が実行する各種制御プログラムやアプリケーションプ
ログラム、及び、初期設定データを格納している。ROM12が格納するプログラムには
、時針2、分針3、秒針4、及び、機能針5(以降、まとめて指針2〜5とも記す)を早
送りする場合の指針2〜5の回転方向や回転順を設定する早送り設定プログラム12aが
含まれている。
RAM13は、CPU11に作業用のメモリ空間を提供し、実行時にROM12から読
み出されて展開されたプログラムや一時データを記憶する揮発性メモリである。
電源部14は、CPU11及びアナログ電子時計1の各部に電力を供給する。操作部1
5は、ユーザによる押しボタンスイッチB1〜B3及びリュウズC1への入力操作を電気
信号に変換してCPU11に出力する。
発振回路16は、例えば、水晶発振回路であり、所定の周波数信号を出力する。分周回
路17は、発振回路16から入力された所定の周波数信号を計時回路18及びCPU11
が利用する種々の周波数に変換して出力する。計時回路18は、分周回路17で生成され
た1Hz信号を計数することで現在時刻データを保持する。
駆動回路52は、CPU11から入力された指針2〜5の動作に係る制御信号に基づい
て、ステッピングモータ42〜45にそれぞれ所定の電圧及びパルス幅の駆動パルスを出
力する。ステッピングモータ42〜45は、それぞれ、駆動回路52から入力された駆動
パルスにより回転動作(例えば、180度)し、輪列機構32〜35を介して各々所定の
ギア比で指針2〜5を独立に駆動する。ここで、ステッピングモータ42〜45は、各々
、指針2〜5を正転方向及び逆転方向に運針させることが出来る。ステッピングモータ4
2〜45が指針2〜5を正転方向または逆転方向に運針させる場合の各々に対し、指針2
〜5各々のトルクといった条件を考慮してステッピングモータ42〜45が指針2〜5を
最も早く駆動可能な最大駆動周波数及び指針2〜5を駆動するのに必要な駆動電圧が設定
されている。早送り動作では、通常、この最大駆動周波数が早送り駆動周波数(早送り速
度)に設定されて指針2〜5が駆動される。また、後述するように、正転方向への最大駆
動周波数及び駆動電圧は、逆転方向への最大駆動周波数及び駆動電圧よりそれぞれ大きい
場合が多い。
図3は、指針2〜5を正転又は逆転で駆動する際の駆動電圧と最大駆動周波数とを示し
た図表である。
本実施形態のアナログ電子時計1では、時針2、分針3、及び、秒針4(まとめて時刻
針2〜4と記す)の駆動電圧は、正転方向への駆動、及び、逆転方向への駆動の何れの場
合にも1.6Vに設定される。また、時刻針2〜4の駆動周波数は、正転方向への駆動の
場合には、最大64pps(pulses per second)に設定可能であるが、逆転方向への駆
動の場合には、最大32ppsに設定可能である。一方、機能針5の駆動電圧は、正転で
駆動される場合には、1.9Vに設定され、逆転で駆動される場合には、1.6Vに設定
される。また、機能針5の駆動周波数は、正転での駆動の場合には最大64ppsであり
、逆転での駆動の場合には最大32ppsである。機能針5のようなディスク状の指針の
駆動には、時刻針2〜4のような針状の指針の駆動と比して高い駆動電圧が必要になる場
合がある。分針3及び秒針4の駆動電圧には、後述する補正パルス及び長パルスについて
の設定が含まれている。
図4は駆動回路52の構成を説明する図である。
駆動回路52は、CPU11からの制御信号に基づき、駆動対象の指針2〜5を駆動す
るステッピングモータ42〜45にそれぞれ動作信号としての駆動パルスを出力する。こ
の駆動パルスとしては、指針2〜5を正転で駆動する通常パルス(正転パルス)と、指針
2〜5を逆転で駆動する逆転パルスがある。これらの各駆動パルスの駆動電圧は、各々予
め設定されており、設定された駆動電圧がレギュレータからソフトウェア制御されて選択
出力される。従って、異なる駆動電圧の駆動パルスを同時に出力することは出来ない。ま
た、駆動回路52には、秒針4及び分針3が適切に駆動されたか否かを検出する回転検出
部が設けられ、これらの秒針4又は分針3が適切に駆動されていないことが検出された場
合には、駆動回路52は、即座に駆動電圧が通常パルス及び逆転パルスより高く設定され
た(例えば、2.2V)補正パルス、又は、通常パルス及び逆転パルスよりパルス幅の長
い長パルス(駆動電圧は、例えば、1.6V)を出力することで、再度指針を駆動する。
なお、これらの場合の出力電圧2.2V、1.6Vは、優先的に出力される値であり、他の
指針の正転パルス又は逆転パルスとして、同時にこれらの電圧の駆動パルスを出力するこ
とが出来ない。
次に、第1実施形態のアナログ電子時計1における指針の早送り動作について説明する
図5は、CPU11が実行する指針早送り処理の制御手順を示すフローチャートである
この指針早送り処理は、時刻表示機能と他の種々の機能とを切り替える場合などで、指
針の移動先が予め定まっている早送りを行う場合にCPU11が呼び出して実行する。
指針早送り処理が呼び出されると、CPU11は、先ず、各指針2〜5に対して個別に
早送りの正逆判定を行う(ステップS11)。具体的には、CPU11は、各指針2〜5
の現在の指針位置と、移動先の指針位置とを取得する。そして、時針2、分針3、及び、
機能針5については、現在位置から移動先位置までの正転方向への移動ステップ数が24
0ステップ以下の場合には、CPU11は、正転で早送りさせる判定を行い、移動ステッ
プ数が240ステップよりも大きい場合には、CPU11は、逆転で早送りさせる判定を
行う。また、秒針4については、現在位置から移動先位置までの正転方向への移動ステッ
プ数が40ステップ以下の場合には、CPU11は、秒針4を正転で早送りさせる判定を
行い、移動ステップ数が40ステップよりも大きい場合には、CPU11は、秒針4を逆
転で早送りさせる判定を行う。
次に、CPU11は、早送り対象の各指針を早送りさせる際に駆動回路52がステッピ
ングモータに供給する早送り駆動電圧を取得し、全ての早送り駆動電圧が同一であるか否
かを判別する(ステップS12)。全ての早送り駆動電圧が同一であると判別された場合
には、CPU11の処理は、ステップ17の処理へ移行する。一方、異なる早送り駆動電
圧が混在していると判別された場合には、CPU11は、続いて、何れかの指針の早送り
方向を判定された向きから反転させることで駆動電圧が他の指針の駆動電圧と等しくなる
場合があるか否かを判別する(ステップS13)。駆動電圧が等しくなる場合がないと判
別された場合には、CPU11の処理は、そのままステップS17に移行する。駆動電圧
が等しくなる場合があると判別された場合には、CPU11は、当該早送り方向を反転さ
せて同一の駆動電圧となる他の指針と共に早送りさせる場合の早送り時間と、早送り方向
を反転させずに順番に早送りさせる場合の早送り時間とをそれぞれ算出し(ステップS1
4)、早送り方向を反転させた場合の早送り時間が早送り方向を反転させない場合の早送
り時間より短くなるか否かを判別する(ステップS15)。反転により早送り時間が短く
ならないと判別された場合には、CPU11の処理は、そのままステップS17に移行す
る。反転により早送り時間が短くなると判別された場合には、CPU11は、当該指針の
早送り方向を反転させる(ステップS16)。それから、CPU11の処理は、ステップ
S17へ移行する。
CPU11の処理がステップS17に移行すると、CPU11は、早送り対象の各指針
を駆動電圧ごとに順番に設定された早送り方向へ早送り移動させる。即ち、一の駆動電圧
のみの場合には、CPU11は、早送りの対象である指針全てに対して同時に早送りを開
始させ、各々の早送り周波数で早送り先位置に到達するまで早送りを続ける。一方、一本
の指針を駆動するステッピングモータの駆動電圧のみが他の駆動電圧と異なる場合には、
CPU11は、当該他の駆動電圧で他の指針の早送りを行わせ、これら他の指針の早送り
が全て終了した後に駆動電圧を切り替えて、残り一本の指針を駆動させる。そして、全て
の指針の早送りが終了すると、CPU11は、指針早送り処理を終了する。
なお、早送り移動中の駆動パルスで秒針4又は分針3の駆動に失敗した場合、この秒針
4又は分針3が32ppsで逆転方向に1.6Vの駆動電圧により駆動されている場合に
は、例えば、64Hzの駆動信号に対し、秒針4又は分針3の駆動信号が出力されないタ
イミングで2.2Vの補正パルスを挿入させることが可能である。一方、64ppsで正
転方向に駆動されている場合などでは、例えば、当該一連の早送り動作が終了した後、次
の駆動電圧による早送り動作に移行する前に、駆動に失敗した回数分まとめて補正パルス
又は長パルスが挿入される。
図6は、指針早送り処理において、時針2及び機能針5が早送りされる場合の具体的な
制御手順を示すフローチャートである。
CPU11は、先ず、時針2と機能針5の早送り方向の判定を行う(ステップS110
)。CPU11は、時針2の早送り方向及び当該方向への移動ステップ数Nhと、機能針
5の早送り方向及び当該方向への移動ステップ数Nfとを取得する。図3に示したように
、時針2が正転で駆動される場合、及び、逆転で駆動される場合の何れであっても、ステ
ッピングモータ42の駆動電圧が1.6Vであるのに対し、機能針5が正転で駆動される
場合のステッピングモータ45の駆動電圧は、1.9Vであり、逆転で駆動される場合の
駆動電圧は、1.6Vである。そこで、CPU11は、機能針5の早送り方向が正転方向
であるか否かを判別する(ステップS120)。機能針5の早送り方向が正転方向ではな
いと判別された場合には、時針2及び機能針5を早送りさせる際の駆動電圧が何れも1.
6Vになり、CPU11は、駆動回路52に制御信号を送って時針2を判定された早送り
方向にステップ数Nh早送りさせると共に、機能針5をステップ数Nf逆転で早送りさせ
る(ステップS170)。そして、CPU11は指針早送り処理を終了する。
ステップS120の判別処理で、機能針5の早送り方向が正転方向であると判別された
場合には、時針2の早送り方向に関わらず時針2と機能針5を早送りする際の駆動電圧が
異なることになる。そこで、CPU11は、次に、機能針5の早送り方向を反転して時針
2の早送り駆動電圧と一致させた場合の早送り時間、及び、異なる駆動電圧のままで順番
に早送り駆動させた場合の早送り時間を算出して比較する処理を行う。先ず、CPU11
は、時針2の早送り方向が正転方向であるか否かを判別する(ステップS130)。時針
2の早送り方向が正転方向であると判別された場合には、次いで、CPU11は、時針2
を64ppsでステップ数Nh正転方向に早送りさせる時間と機能針5を64ppsでス
テップ数Nf正転方向に早送りさせる時間との和が、機能針5の早送り方向を反転して逆
転方向に32ppsでステップ数(360−Nf)早送りさせる時間より短いか否かを判
別する(ステップS151)。ここで、ステップ数Nhは240以下であり、また、ステ
ップ数(360−Nf)は120以上である。従って、時針2を正転方向に駆動する時間
Nh/64は、最大で3.75秒であり、機能針5を逆転方向に駆動する時間(360−
Nf)/32(最小で3.75秒)以下となるので、機能針5の早送り方向を反転した場
合の早送り時間は、この機能針5の早送りに必要な時間によって定められる。
時針2と機能針5とを順番に正転で早送りさせる時間の和が機能針5を逆転で早送りさ
せる時間より短いと判別された場合には、CPU11は、駆動回路52に制御信号を送り
、時針2をステップ数Nh正転で早送りさせた後、機能針5をステップ数Nf正転で早送
りさせる(ステップS181)。そして、CPU11は、指針早送り処理を終了する。一
方、時針2と機能針5とを順番に正転で早送りさせる時間の和が機能針5を逆転で早送り
させる時間より長いと判別された場合には、CPU11は、駆動回路52に制御信号を送
って時針2をステップ数Nh正転で早送りさせると共に、機能針5をステップ数(360
−Nf)逆転で早送りさせる(ステップS171)。そして、CPU11は、指針早送り
処理を終了する。
次に、ステップS130の判別処理で、時針2の早送り方向が逆転方向であると判別さ
れた場合には、次いで、CPU11は、時針2を32ppsでステップ数Nh逆転方向に
早送りさせる時間と機能針5を64ppsでステップ数Nf正転方向に早送りさせる時間
の和が、機能針5の早送り方向を反転させ、32ppsでステップ数(360−Nf)逆
転方向に早送りさせる時間より短いか否かを判別する(ステップS152)。ここで、ス
テップ数Nfは240以下であり、また、ステップ数Nh、(360−Nf)は120以
上である。従って、時針2を逆転駆動する時間Nh/32は、最大で3.75秒であり、
この時間は、機能針5を逆転駆動する時間(360−Nf)/32(最小で3.75秒)
以下となる。
時針2を逆転で早送りさせ、次いで、機能針5を正転で早送りさせる時間が機能針5を
逆転で早送りさせる時間より短いと判別された場合には、CPU11は、時針2をステッ
プ数Nh逆転で早送りさせた後、機能針5をステップ数Nf正転で早送りさせる(ステッ
プS182)。そして、CPU11は、指針早送り処理を終了する。一方、時針2を逆転
で早送りさせた後、機能針5を正転で早送りさせる時間が機能針5を逆転で早送りさせる
時間より長いと判別された場合には、CPU11は、時針2をステップ数Nh逆転で早送
りさせると共に、機能針5をステップ数(360−Nf)逆転で早送りさせる(ステップ
S172)。そして、CPU11は、指針早送り処理を終了する。
以上のように、第1実施形態のアナログ電子時計1は、時針2、分針3、秒針4、及び
、機能針5を備え、これらの指針2〜5は、駆動回路52から入力する駆動パルスにより
動作するステッピングモータ42〜45によって、各々独立に駆動される。また、これら
のステッピングモータ42〜45には、指針2〜5を各々正転で駆動する場合と逆転で駆
動する場合について、最大駆動周波数と駆動電圧とが設定されている。そして、例えば、
時針2と機能針5とが早送り対象の指針である場合に、先ず、時針2及び機能針5の現在
位置、早送り移動先位置、正転での早送り駆動周波数(最大駆動周波数)、及び、逆転で
の早送り駆動周波数に基づいて、時針2及び機能針5を各々より短い早送り時間で早送り
移動先位置へ移動させるための早送り方向を設定する。このときに、機能針5の早送り方
向が正転方向に設定されたことで駆動電圧が時針2の駆動電圧と異なる場合には、機能針
5の早送り方向を逆転方向に反転させて駆動電圧を時針2と同一とし、機能針5と時針2
とを同時に早送りさせる場合の早送り時間と、機能針5の早送り方向を正転方向のままと
し、機能針5の早送りと時針2の早送りとを別個に順番に行った場合の早送り時間とを算
出して比較する。機能針5の早送り方向を反転させた方が早送り時間が短くなる場合には
、機能針5の早送り方向を反転して早送りを行う。このように、各指針2〜5の駆動電圧
が個別に設定されている場合に、個々の指針の早送りに要する時間が最短ではなくても、
全体として早送り時間が短くなる場合を検索して早送り動作を行うので、電力消費を低減
させながら、早送りに要する時間の増加を抑えることが出来る。
また、一の駆動電圧に係る指針の早送りを完了した後に他の駆動電圧に係る指針の早送
りに移行するので、単純な制御で複数の駆動電圧に係る指針の早送りを必要最小限の時間
で終了させることが出来る。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態のアナログ電子時計について説明する。
図7は、第2実施形態のアナログ電子時計1aの正面図である。また、図8は、第2実
施形態のアナログ電子時計1aの内部構成を示すブロック図である。
この第2実施形態のアナログ電子時計1aは、小窓9aから露出されるディスク状の機
能針5の代わりに、針状の機能針5aと、小窓9bから露出される日車6とを備えている
。日車6は、駆動回路52から出力された駆動パルスによって動作するステッピングモー
タ46により輪列機構36を介して駆動される。この日車6には、1〜31の31日分の
日付を示す標識が等間隔に設けられ、1日当たり150ステップの合計4650ステップ
の回転動作により文字盤9の下面で一周する。その他の構成については、第1実施形態の
アナログ電子時計1と同一であり、同一の符号を付して説明を省略する。また、このアナ
ログ電子時計1aのCPU11が実行する指針早送り処理の全体の制御手順は、図5に示
した第1実施形態のアナログ電子時計1における制御手順と同一であり、説明を省略する
図9は、第2実施形態のアナログ電子時計1aにおいて時針2、分針3、秒針4、機能
針5、及び、日車6を正転及び逆転動作させる際の駆動電圧と駆動可能な最大周波数とを
示した図表である。また、図10〜図12は、この駆動電圧設定における指針早送り処理
の制御手順の具体的な例を示すフローチャートである。
このアナログ電子時計1aでは、全ての指針2〜6が64ppsで正転方向への早送り
駆動が可能であり、また、32ppsで逆転方向への早送り駆動が可能である。また、秒
針4及び機能針5を正転で駆動する際の駆動電圧が1.9Vであるのに対し、逆転で駆動
する際の駆動電圧は、1.6Vである。分針3及び日車6を駆動する際の駆動電圧は、正
転での駆動及び逆転での駆動の何れの場合にも1.9Vである。時針2を駆動する際の駆
動電圧は、正転での駆動及び逆転での駆動の何れの場合にも1.6Vである。
図10〜図12のフローチャートでは、秒針4、時針2、及び、機能針5が早送り駆動
される場合の制御手順について説明する。
CPU11は、先ず、早送り対象の秒針4、時針2、及び、機能針5に対し、個別に通
常の早送り正逆判定処理を行う(ステップS110)。また、CPU11は、この処理で
判定された早送り方向への秒針4の移動ステップ数Ns、時針2の移動ステップ数Nh、
及び、機能針5の移動ステップ数Nfをそれぞれ設定する。次に、CPU11は、異なる
駆動電圧での駆動があるか否かを判別する。CPU11は、秒針4の早送り方向が正転で
あるか否かを判別する(ステップS121)。秒針4の早送り方向が正転であると判別さ
れた場合には、CPU11は、続いて、機能針5の早送り方向が正転であるか否かを判別
する(ステップS122)。
機能針5の早送り方向が正転であると判別された場合には、CPU11は、時針2の早
送り方向が正転方向であるか否かを判別する(ステップS131)。時針2の早送り方向
が正転方向であると判別された場合には、秒針4及び機能針5が1.9Vの駆動電圧で正
転方向に早送り設定され、また、時針2が1.6Vの駆動電圧で正転方向に早送り設定さ
れたことになる。このうち、秒針4及び機能針5は、逆転方向に早送りされる場合には駆
動電圧が1.6Vになる。
この場合には、CPU11は、次に、ステップS153の処理において、秒針4及び機
能針5を正転でそれぞれステップ数Ns、Nf早送りさせ、続いて時針2を正転でステッ
プ数Nh早送りさせた場合の早送り時間max(Ns、Nf)/64+Nh/64が、秒
針4及び機能針5を逆転で早送りさせ、同時に、時針2を正転で早送りさせた場合の早送
り時間(360−Nf)/32以下であるか否かを判別する。ここで、関数max(A、
B、…、N)は、A、B…、Nのうち、最大の値を示す。また、秒針4の早送り方向を反
転させた場合に秒針4の早送りに要する最大時間が59/32秒、機能針5の早送り方向
を反転させた場合に機能針5の早送りに要する最小時間が120/32秒、時針2の早送
りに要する最大時間が240/64秒であるので、秒針4及び機能針5の早送り方向を反
転した場合の早送り時間は、機能針5の早送り時間により定まる。秒針4及び機能針5を
逆転で早送りさせた方が早送り時間が短いと判別された場合には、“NO”に分岐して、
CPU11は、駆動回路52に制御信号を送り、1.6Vの駆動電圧で秒針4をステップ
数(60−Ns)逆転方向に早送りさせる処理と、機能針5をステップ数(360−Nf
)逆転方向に早送りさせる処理と、時針2をステップ数Nh正転方向に早送りさせる処理
とを並行して行う(ステップS173)。そして、秒針4、時針2、及び、機能針5の早
送りが全て終了すると、CPU11は、指針早送り処理を終了する。秒針4及び機能針5
を正転で早送りさせた場合のほうが早送り時間が短いと判別された場合には、“YES”
に分岐して、CPU11は、駆動回路52に制御信号を出力し、先ず、1.9Vの駆動電
圧で秒針4をステップ数Ns正転方向に早送りさせ、また、機能針5をステップ数Nf正
転方向に早送りさせる。それから、CPU11は、1.6Vの駆動電圧で時針2をステッ
プ数Nh正転方向に早送りさせる(ステップS183)。そして、CPU11は、指針早
送り処理を終了する。
ステップS131の判別処理で、時針2の早送り方向が逆転方向であると判別された場
合には、秒針4及び機能針5が1.9Vの駆動電圧で正転方向に早送り設定され、また、
時針2が1.6Vの駆動電圧で逆転方向に早送り設定されたことになる。秒針4及び機能
針5が逆転で早送りされる場合の駆動電圧は、1.6Vである。そこで、ステップS15
4の処理において、CPU11は、秒針4及び機能針5を正転で早送りさせ、続いて時針
2を逆転で早送りさせた場合の早送り時間max(Ns、Nf)/64+Nh/32が、
秒針4及び機能針5を逆転で早送りさせると共に、時針2を逆転で早送りさせた場合の早
送り時間(360−Nf)/32以下であるか否かを判別する。秒針4及び機能針5を逆
転で早送りさせた方が早送り時間が短いと判別された場合には、“NO”に分岐して、C
PU11は、1.6Vの駆動電圧で、秒針4をステップ数(60−Ns)逆転方向に早送
りさせる処理と、機能針5をステップ数(360−Nf)逆転方向に早送りさせる処理と
、時針2をステップ数Nh逆転方向に早送りさせる処理とを並行して行う(ステップS1
74)。そして、CPU11は、指針早送り処理を終了する。秒針4及び機能針5を正転
で早送りさせた場合のほうが早送り時間が短いと判別された場合には、“YES”に分岐
して、CPU11は、先ず、1.9Vの駆動電圧で秒針4をステップ数Ns正転方向に早
送りさせると共に、機能針5をステップ数Nf正転方向に早送りさせる。それから、CP
U11は、1.6Vの駆動電圧で、時針2をステップ数Nh逆転方向に早送りさせる(ス
テップS184)。そして、CPU11は、指針早送り処理を終了する。
次に、ステップS122の判別処理において、機能針5の早送り方向が正転方向ではな
いと判別された場合には、図11に示すように、CPU11は、時針2の早送り方向が正
転方向であるか判別する(ステップS132)。時針2の早送り方向が正転方向であると
判別された場合には、秒針4が1.9Vの駆動電圧で正転方向に早送り設定され、また、
機能針5及び時針2が1.6Vの駆動電圧でそれぞれ逆転方向及び正転方向に早送り設定
されたことになる。このとき、秒針4が逆転方向に早送りされる場合には、駆動電圧が1
.6Vになる。
この場合に、CPU11は、次に、ステップS155の処理において、秒針4をステッ
プ数Ns正転で早送りさせ、続いて、機能針5をステップ数Nf逆転で早送りさせると共
に時針2をステップ数Nh正転で早送りさせた場合の早送り時間Ns/64+max(N
f/32、Nh/64)が、秒針4及び機能針5を逆転で早送りさせると共に、時針2を
正転で早送りさせた場合の早送り時間max((60−Ns)/32、Nf/32、Nh
/64)以下であるか否かを判別する。秒針4の早送り方向を反転して逆転で早送りさせ
た方が早送り時間が短いと判別された場合には、“NO”に分岐して、CPU11は、1
.6Vの駆動電圧で、秒針4をステップ数(60−Ns)逆転方向に早送りさせる処理と
、機能針5をステップ数Nf逆転方向に早送りさせる処理と、時針2をステップ数Nh正
転方向に早送りさせる処理と、を並行して行う(ステップS175)。そして、CPU1
1は、指針早送り処理を終了する。秒針4を正転で早送りさせた方が早送り時間が短いと
判別された場合には、“YES”に分岐して、CPU11は、先ず、1.9Vの駆動電圧
で秒針4をステップ数Ns正転方向に早送りさせる。それから、CPU11は、1.6V
の駆動電圧で、機能針5をステップ数Nf逆転方向に早送りさせると共に、時針2をステ
ップ数Nh正転方向に早送りさせる(ステップS185)。そして、CPU11は、指針
早送り処理を終了する。
ステップS132の判別処理で、時針2の早送り方向が逆転方向であると判別された場
合には、秒針4が1.9Vの駆動電圧で正転方向に早送り設定され、また、機能針5及び
時針2が1.6Vの駆動電圧で逆転方向に早送り設定されたことになる。ここで、秒針4
が逆転方向に早送りされる場合の駆動電圧は、1.6Vである。そこで、ステップS15
6の処理において、CPU11は、秒針4を正転で早送りさせ、続いて機能針5及び時針
2を逆転で早送りさせた場合の早送り時間Ns/64+max(Nf、Nh)/32が、
秒針4、機能針5、及び、時針2を全て並列に逆転で早送りさせた場合の早送り時間ma
x(60−Ns、Nf、Nh)/32以下であるか否かを判別する。秒針4、機能針5、
及び、時針2を全て逆転で早送りさせた方が早送り時間が短いと判別された場合には、“
NO”に分岐して、CPU11は、1.6Vの駆動電圧で、秒針4をステップ数(60−
Ns)逆転方向に早送りさせる処理と、機能針5をステップ数Nf逆転方向に早送りさせ
る処理と、時針2をステップ数Nh逆転方向に早送りさせる処理とを並行して行う(ステ
ップS176)。そして、CPU11は、指針早送り処理を終了する。秒針4を正転で早
送りさせた方が早送り時間が短いと判別された場合には、“YES”に分岐して、CPU
11は、先ず、1.9Vの駆動電圧で秒針4をステップ数Ns正転方向に早送りさせる。
それから、CPU11は、1.6Vの駆動電圧で、機能針5をステップ数Nf逆転方向に
早送りさせると共に、時針2をステップ数Nh逆転方向に早送りさせる(ステップS18
6)。そして、CPU11は、指針早送り処理を終了する。
次に、ステップS121の判別処理において、秒針4の早送り方向が逆転方向であると
判別された場合には、図12に示すように、CPU11は、機能針5の早送り方向が正転
方向であるか否かを判別する(ステップS123)。機能針5の早送り方向が正転方向で
あると判別された場合には、CPU11は、時針2の早送り方向が正転方向であるか否か
を判別する(ステップS133)。時針2の早送り方向が正転方向であると判別された場
合には、機能針5が1.9Vの駆動電圧で正転方向に早送り設定され、また、秒針4及び
時針2が1.6Vの駆動電圧でそれぞれ逆転方向及び正転方向に早送り設定されているこ
とになる。このとき、機能針5が逆転方向に早送りされる場合には、駆動電圧が1.6V
になる。
この場合には、CPU11は、次に、ステップS157の処理において、機能針5をス
テップ数Nf正転で早送りさせ、続いて秒針4をステップ数Ns逆転で早送りさせると共
に、時針2をステップ数Nh正転で早送りさせた場合の早送り時間Nf/64+max(
Ns/32、Ns/64)が、機能針5の早送り方向を反転して、機能針5及び秒針4を
逆転で早送りさせると共に、時針2を正転で早送りさせた場合の早送り時間(360−N
f)/32以下であるか否かを判別する。ここで、秒針4の最大早送り時間が59/32
秒、時針2の最大早送り時間が240/64秒であるのに対し、機能針5の早送り方向を
反転した場合の最小早送り時間が120/32秒であるので、機能針5の早送り方向を反
転した場合の早送り時間は、この機能針5の早送り時間により定まる。機能針5を逆転で
早送りさせた方が早送り時間が短いと判別された場合には、“NO”に分岐して、CPU
11は、1.6Vの駆動電圧で、秒針4をステップ数Ns逆転方向に早送りさせる処理と
、機能針5をステップ数360−Nf逆転方向に早送りさせる処理と、時針2をステップ
数Nh正転方向に早送りさせる処理とを並行して行う(ステップS177)。そして、C
PU11は、指針早送り処理を終了する。機能針5を正転で早送りさせた方が早送り時間
が短いと判別された場合には、“YES”に分岐して、CPU11は、先ず、1.9Vの
駆動電圧で機能針5をステップ数Nf正転方向に早送りさせる。それから、CPU11は
、1.6Vの駆動電圧で、秒針4をステップ数Ns逆転方向に早送りさせると共に、時針
2をステップ数Nh正転方向に早送りさせる(ステップS187)。そして、CPU11
は、指針早送り処理を終了する。
ステップS133の判別処理で、時針2の早送り方向が逆転方向であると判別された場
合には、機能針5が1.9Vの駆動電圧で正転方向に早送り設定され、また、秒針4及び
時針2が1.6Vの駆動電圧でそれぞれ逆転方向に早送り設定されていることになる。こ
こで、機能針5が逆転で早送りされる場合の駆動電圧は、1.6Vである。そこで、ステ
ップS158の処理において、CPU11は、機能針5を正転で早送りさせ、続いて秒針
4及び時針2を逆転で早送りさせる場合の早送り時間Nf/64+max(Ns、Nh)
/32が、機能針5の早送り方向を反転して、機能針5、秒針4、及び、時針2を何れも
逆転で並列に早送りさせた場合の早送り時間(360−Nf)/32以下であるか否かを
判別する。機能針5を逆転で早送りさせた方が早送り時間が短いと判別された場合には、
“NO”に分岐して、CPU11は、1.6Vの駆動電圧で、秒針4をステップ数Ns逆
転方向に早送りさせる処理と、機能針5をステップ数(360−Nf)逆転方向に早送り
させる処理と、時針2をステップ数Nh逆転方向に早送りさせる処理とを並行して行う(
ステップS178)。そして、CPU11は、指針早送り処理を終了する。機能針5を正
転で早送りさせた方が早送り時間が短いと判別された場合には、“YES”に分岐して、
CPU11は、先ず、1.9Vの駆動電圧で機能針5をステップ数Nf正転方向に早送り
させる。それから、CPU11は、1.6Vの駆動電圧で、秒針4及び時針2をそれぞれ
ステップ数Ns、Nh逆転方向に早送りさせる(ステップS188)。そして、CPU1
1は、指針早送り処理を終了する。
ステップS123の判別処理において、機能針5の早送り方向が逆転方向であると判別
された場合には、時針2の早送り方向に関わらず、秒針4、機能針5、及び、時針2を駆
動する際の駆動電圧が全て1.6Vとなる。従って、この場合には、秒針4、機能針5、
及び、時針2をそのまま並列的に駆動させることで、早送り時間を最も短くすることが出
来る。CPU11は、時針2の早送り方向が正転方向であるか否かを判別し(ステップS
124)、正転方向であると判別された場合には、CPU11は、秒針4をステップ数N
s逆転で早送りさせる処理と、機能針5をステップ数Nf逆転で早送りさせる処理と、時
針2をステップ数Nh正転で早送りさせる処理とを並行して行う(ステップS179)。
そして、CPU11は、指針早送り処理を終了する。一方、時針2の早送り方向が逆転方
向であると判別された場合には、CPU11は、秒針4をステップ数Ns逆転で早送りさ
せる処理と、機能針5をステップ数Nf逆転で方向に早送りさせる処理と、時針2をステ
ップ数Nh逆転で早送りさせる処理とを並行して行う(ステップS180)。そして、C
PU11は、指針早送り処理を終了する。
以上のように、第2実施形態のアナログ電子時計1aによれば、時針2、秒針4、及び
、機能針5のように3本以上の指針を早送りする場合であっても、複数の駆動電圧が設定
されていて、一部の指針の早送り方向を反転させることでトータルの早送り時間が短縮さ
れる場合には、各指針2、4、5に対して個別に求められた早送り方向を反転させて、同
一の駆動電圧に係る指針のステッピングモータに対しては同時に指針を駆動させ、異なる
駆動電圧に係る指針のステッピングモータに対しては、順番に指針を駆動させるように構
成することが出来る。このように、複数の指針の早送りを行う場合に複数の駆動電圧が設
定されている場合には、先ず、個別に早送り方向を設定した後に、早送り方向を反転する
ことで駆動電圧が変更されるステッピングモータを選択し、当該ステッピングモータによ
る早送り方向を反転する場合と反転しない場合で各々トータルの早送り時間を算出し、こ
れらの算出された早送り時間を比較することで早送り方向の反転の有無を決定する。従っ
て、早送りの対象となる指針の本数に応じて処理を繰り返すことで、適宜早送りの方向を
調整可能であるとともに、処理内容を複雑化せずに容易に早送り時間の短縮を図ることが
出来る。
なお、本発明は、上記実施の形態に限られるものではなく、様々な変更が可能である。
例えば、上記実施の形態では、早送り方向を反転させることで全ての指針の駆動電圧を
一致させる場合について説明したが、複数の駆動電圧のままであっても、一部の指針の早
送り方向を反転させることで全体の早送り時間を短縮することが出来る場合には、本発明
を適用することが出来る。同様に、早送りに3種類以上の駆動電圧が設定されている場合
でも、駆動電圧を1種類に統一する場合、2種類に減らす場合、3種類のままの場合の各
状況において、全体の早送り時間を短縮することができる場合には、一部の指針の早送り
方向を反転して各指針の早送りを行うこととしても良い。
また、上記実施の形態では、駆動回路52をCPU11と別個の構成としたが、CPU
11が全て指針の駆動制御に係る処理を行うこととしても良い。
また、上記実施の形態では、2種類の最大駆動周波数の場合を示したが、3種類以上の
最大駆動周波数があっても良い。
また、上記実施の形態では、一の駆動電圧に係る指針の早送りが完了してから他の駆動
電圧に係る指針の早送りに移行したが、所定の周期で複数の駆動電圧を順番に切り替えな
がら複数の指針を早送りさせることも可能である。その他、上記実施の形態で示した具体
的な細部や数値、制御手順などは、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能
である。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、本発明の範囲は、上述の実施の形態に限定
するものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲とその均等の範囲を含む。
以下に、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲に記載した発明を付記する。
付記に記載した請求項の項番は、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲の通り
である。
[付記]
<請求項1>
複数の指針と、
前記複数の指針を各々独立に駆動する駆動手段と、
前記指針の移動タイミングで前記駆動手段に当該指針を駆動させるための動作信号を出
力する駆動制御手段と、
前記指針を早送りで移動させる場合に、前記指針の早送りの方向に応じて当該指針毎に
それぞれ予め設定された早送り速度に基づいて、前記早送りの対象となる指針をそれぞれ
の早送り移動先に最短時間で移動させる早送りの方向を定める早送り設定手段と、
を備え、
前記動作信号は、前記複数の指針の移動の方向に応じて当該指針毎にそれぞれ駆動電圧
が予め設定されており、
前記駆動制御手段は、前記複数の指針を早送りで移動させる場合に、前記駆動電圧が同
一である複数の前記指針を駆動させる前記動作信号を各々設定された前記早送り速度で出
力し、
前記早送り設定手段は、
前記早送りの対象となる指針のうち一部の早送りの方向を反転させて当該一部の指針の
駆動電圧を変更して早送りで移動させることで、当該早送りの対象となる指針全てを前記
早送り移動先に移動させるのに必要な早送り時間が短縮される場合には、前記一部の指針
の早送りの方向を反転させる
ことを特徴とするアナログ電子時計。
<請求項2>
前記早送り設定手段は、
前記早送りの対象となる指針が各々最短時間で早送り移動先に移動可能な早送りの方向
を設定する初期設定手段と、
当該初期設定手段によって得られた前記設定に複数の駆動電圧による前記駆動手段の動
作が含まれる場合には、前記早送りの対象となる指針に、設定された早送りの方向を反転
させた場合の駆動電圧が他の前記早送りの対象となる指針の駆動電圧と等しくなるものが
含まれているか否かを判別する駆動電圧検索手段と、
前記駆動電圧検索手段により、前記早送りの対象となる指針に、早送りの方向を反転さ
せた場合の駆動電圧が前記他の早送りの対象となる指針の駆動電圧と等しくなるものが含
まれていると判別された場合には、当該指針の早送りの方向を反転させた場合の前記早送
り時間と、前記早送りの方向を反転させない場合の前記早送り時間とを比較して、より短
い早送り時間で全ての前記早送りの対象となる指針の早送り動作が終了する早送りの方向
を選択する早送り方向選択手段と
を備える
ことを特徴とする請求項1記載のアナログ電子時計。
<請求項3>
前記駆動制御手段は、
複数の前記駆動電圧の動作信号により前記複数の指針を早送り移動させる場合には、当
該複数の駆動電圧のうちの一つに対応する指針の早送り移動を完了させる毎に前記複数の
駆動電圧を順番に切り替える
ことを特徴とする請求項1又は2に記載のアナログ電子時計。
1、1a アナログ電子時計
2 時針
3 分針
4 秒針
5、5a 機能針
6 日車
7 ケーシング
8 ベゼル
9 文字盤
9a、9b 小窓
10a、10b バンド
11 CPU
12 ROM
12a 設定プログラム
13 RAM
14 電源部
15 操作部
16 発振回路
17 分周回路
18 計時回路
32〜36 輪列機構
42〜46 ステッピングモータ
52 駆動回路
B1〜B3 押しボタンスイッチ
C1 リュウズ
この発明の目的は、時間のロス無く指針を早送り駆動させることの出来るアナログ電子時計を提供することにある。
本発明は、上記目的を達成するため、
複数の指針を予め設定されたそれぞれの駆動電圧で駆動させる駆動制御手段を備え、
前記駆動制御手段は、
前記複数の指針を早送りで移動させる場合に、前記駆動電圧が同一である前記複数の指針を同時に移動させることを特徴とするアナログ電子時計。
本発明に従うと、アナログ電子時計において、時間のロス無く最適な早送りを行うことが出来るという効果がある。

Claims (3)

  1. 複数の指針と、
    前記複数の指針を各々独立に駆動する駆動手段と、
    前記指針の移動タイミングで前記駆動手段に当該指針を駆動させるための動作信号を出
    力する駆動制御手段と、
    前記指針を早送りで移動させる場合に、前記指針の早送りの方向に応じて当該指針毎に
    それぞれ予め設定された早送り速度に基づいて、前記早送りの対象となる指針をそれぞれ
    の早送り移動先に最短時間で移動させる早送りの方向を定める早送り設定手段と、
    を備え、
    前記動作信号は、前記複数の指針の移動の方向に応じて当該指針毎にそれぞれ駆動電圧
    が予め設定されており、
    前記駆動制御手段は、前記複数の指針を早送りで移動させる場合に、前記駆動電圧が同
    一である複数の前記指針を駆動させる前記動作信号を各々設定された前記早送り速度で出
    力し、
    前記早送り設定手段は、
    前記早送りの対象となる指針のうち一部の早送りの方向を反転させて当該一部の指針の
    駆動電圧を変更して早送りで移動させることで、当該早送りの対象となる指針全てを前記
    早送り移動先に移動させるのに必要な早送り時間が短縮される場合には、前記一部の指針
    の早送りの方向を反転させる
    ことを特徴とするアナログ電子時計。
  2. 前記早送り設定手段は、
    前記早送りの対象となる指針が各々最短時間で早送り移動先に移動可能な早送りの方向
    を設定する初期設定手段と、
    当該初期設定手段によって得られた前記設定に複数の駆動電圧による前記駆動手段の動
    作が含まれる場合には、前記早送りの対象となる指針に、設定された早送りの方向を反転
    させた場合の駆動電圧が他の前記早送りの対象となる指針の駆動電圧と等しくなるものが
    含まれているか否かを判別する駆動電圧検索手段と、
    前記駆動電圧検索手段により、前記早送りの対象となる指針に、早送りの方向を反転さ
    せた場合の駆動電圧が前記他の早送りの対象となる指針の駆動電圧と等しくなるものが含
    まれていると判別された場合には、当該指針の早送りの方向を反転させた場合の前記早送
    り時間と、前記早送りの方向を反転させない場合の前記早送り時間とを比較して、より短
    い早送り時間で全ての前記早送りの対象となる指針の早送り動作が終了する早送りの方向
    を選択する早送り方向選択手段と
    を備える
    ことを特徴とする請求項1記載のアナログ電子時計。
  3. 前記駆動制御手段は、
    複数の前記駆動電圧の動作信号により前記複数の指針を早送り移動させる場合には、当
    該複数の駆動電圧のうちの一つに対応する指針の早送り移動を完了させる毎に前記複数の
    駆動電圧を順番に切り替える
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のアナログ電子時計。
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