JP2015220133A - 拡散カバー、照明ランプ、照明装置及び拡散カバーの製造方法 - Google Patents

拡散カバー、照明ランプ、照明装置及び拡散カバーの製造方法 Download PDF

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岩瀬 恵悟
Keigo Iwase
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Abstract

【課題】光の波長を変換させると共に、光の均一性が向上する拡散カバー、それを用いた照明ランプ、照明装置及びその拡散カバーの製造方法を提供する。
【解決手段】拡散カバー2は、発光部11が収容される光透過性のカバー本体3と、カバー本体3に設けられ、発光部11から出射された光を拡散する拡散物質7及び発光部11から出射された光の波長を変換する量子ドット5を備えた拡散膜4と、を有する。
【選択図】図4

Description

本発明は、光を拡散する拡散カバー、それを用いた照明ランプ、照明装置及びその拡散カバーの製造方法に関する。
LED等の固体発光素子を光源とする照明ランプにおいて、光源から出射された光の波長を変換する量子ドットが使用された照明ランプが、従来から提案されている。特許文献1には、量子ドット蛍光体が含まれたLED封止用の樹脂組成物が開示されている。この従来技術においては、LEDから出射された光が、先ず、そのLEDを封止する樹脂組成物に当たり、その光が、樹脂組成物に含まれた量子ドット蛍光体に当たる。特許文献1は、これにより、LEDから出射された光の波長を、量子ドット蛍光体で変換しようとするものである。
また、特許文献2には、蛍光体が、エンクロージャ(カバー)に設けられたLED利用型電球が開示されている。そして、この従来技術には、蛍光体として、量子ドット蛍光体が用いられることが記載されている。
特開2011−29380号公報(請求項1、図4) 特開2011−165675号公報(請求項12、第6頁)
しかしながら、特許文献1に開示された樹脂組成物が使用された照明ランプは、量子ドットが封止されたLEDパッケージが、点光源である。このため、このLEDパッケージが複数用いられる照明ランプでは、各LEDパッケージ毎に、光の散乱方向が変化し、従って照明ランプ全体としての光の均一性が悪い。また、特許文献2に開示されたLED利用型電球は、光の均一性について何ら配慮されていない。
本発明は、上記のような課題を背景としてなされたもので、光の波長を変換すると共に、光の均一性が向上する拡散カバー、それを用いた照明ランプ、照明装置及びその拡散カバーの製造方法を提供するものである。
本発明に係る拡散カバーは、発光部が収容される光透過性のカバー本体と、カバー本体に設けられ、発光部から出射された光を拡散する拡散物質及び発光部から出射された光の波長を変換する量子ドットを備えた拡散膜と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、拡散物質によって光が拡散されると共に、量子ドットによってその拡散された光の波長が変換される。このため、拡散カバーは、光の波長を変換させると共に、光の均一性を向上させることができる。
実施の形態1に係る照明ランプ1を示す斜視図である。 実施の形態1に係る照明ランプ1を示す正面断面図である。 実施の形態1に係る照明ランプ1を示す側面図である。 実施の形態1に係る照明ランプ1を示す側面断面図である。 実施の形態1に係る照明ランプ1の作用を示す側面断面図である。 内面拡散膜4aが2層構造の照明ランプ1を示す側面断面図である。 第1変形例に係る照明ランプ100を示す側面断面図である。 第2変形例に係る照明ランプ200を示す側面断面図である。 実施の形態1に係る照明装置30を示す斜視図である。 実施の形態2に係る照明ランプ300を示す側面断面図である。 実施の形態3に係る照明装置430を示す正面図である。 実施の形態4に係る照明ランプ500を示す正面図である。 実施の形態4に係る照明装置530を示す正面図である。
以下、本発明に係る拡散カバー、照明ランプ、照明装置及び拡散カバーの製造方法の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下に説明する実施の形態によって本発明が限定されるものではない。また、図1を含め、以下の図面では各構成部材の大きさの関係が実際のものとは異なる場合がある。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係る照明ランプ1を示す斜視図である。この図1に基づいて、照明ランプ1について説明する。図1に示すように、照明ランプ1は、光源モジュール10と、給電口金13と、アース口金14と、拡散カバー2とを備えている。
(光源モジュール10)
図2は、実施の形態1に係る照明ランプ1を示す正面断面図であり、図1のA−A断面図である。図2に示すように、光源モジュール10は、発光部11と、この発光部11が設置されるヒートシンク12とを備えており、発光部11は、例えば複数のLED11aと、一面に配線パターン(図示せず)が設けられ、LED11aが実装された基板11bとを備えている。
(LED11a)
本実施の形態1では、発光素子がLED11aの場合について説明する。上記のとおり、LED11aは基板11bに実装されており、基板11bの表面において、例えば、直線的に一列に配置されている。そして、LED11aと、基板11bの一面に設けられた配線パターンとが接続されることによって、光源回路が形成されている。LED11aとしては、例えば、440nm〜480nm程度の波長の青色光を発するLEDチップ上に、青色光を黄色光に波長変換する蛍光体を設けてパッケージ化された疑似白色LEDを用いることができる。
なお、LEDチップが基板11bに直接実装されたCOB(Chip On Board)等を用いてもよい。また、LED11aの個数、配置又は種類は、照明ランプ1の用途等に応じて、適宜変更することも可能である。更に、LED11aではなく、LD(レーザダイオード)又は有機EL等の発光素子(デバイス)を使用することもできる。発光素子として、有機EL等を用いる場合、複数の発光素子を基板11bに実装する代わりに、長手方向に延在した板状の1個の発光素子を、基板11bに実装するようにしてもよい。
(基板11b)
基板11bは、例えば長手方向(矢印Y方向)に延在した部材である。前述の如く、この基板11bには、その長手方向(矢印Y方向)に沿って、複数のLED11aが実装されている。また、基板11bには、ダイオード、ヒューズ又は抵抗等からなり、LED11aを点灯させるための点灯回路素子(図示せず)も実装されている。そして、基板11bは、その一端において、給電口金13の給電端子13aと電気的に接続されており、外部電源から給電端子13aを介して、基板11bの点灯回路素子が給電される。これにより、LED11aが点灯する。
基板11bの材料としては、ガラスエポキシ材料、紙フェノール材料、コンポジット材料又はアルミニウム(Al)等の金属材料等が、部品の配置、放熱性、材料コストを考慮して選定され、使用されている。基板11bの寸法として、厚さは、例えば1mm程度であるが、1mmより厚くても薄くてもよい。なお、基板11bの表面には、LED11aから出射される光の利用効率を向上させるために、塗布、印刷又は蒸着等の方法を用いて、反射材料が形成されてもよい。この場合、基板11bにおけるLED11aが実装された表面に、反射材料が形成されることにより、更に光の利用効率を向上させることができる。
(ヒートシンク12)
ヒートシンク12は、例えば長手方向(矢印Y方向)に延在した部材であり、熱伝導性を備えた熱伝導部材である。このヒートシンク12は、平坦部12aと円弧部12bとで構成されており、ヒートシンク12の平坦部12aに、発光部11が設置されている。具体的には、発光部11の基板11bの長手方向(矢印Y方向)が、ヒートシンク12の平坦部12aの長手方向(矢印Y方向)に対し平行に載置されている。
そして、ヒートシンク12は、例えば接着材12cを用いて、円筒状の拡散カバー2に接着されており、ヒートシンク12における拡散カバー2に接着されている部分は、拡散カバー2の内壁に沿うように円弧状の円弧部12bとなっている。このように、ヒートシンク12は、発光部11の基板11bと拡散カバー2とを接続するものであり、これにより、ヒートシンク12は、LED11aから発生する動作熱を、拡散カバー2に伝達して、照明ランプ1の外に放熱する。
なお、ヒートシンク12は、照明ランプ1の長手方向(矢印Y方向)を支持するために必要な剛性を備えており、線膨張係数が小さいことが好ましい。また、ヒートシンク12は、金属材料を押出成形加工して形成してもよいが、押出成形以外の方法で形成してもよい。この金属材料としては、アルミニウム(Al)又は鉄(Fe)等を用いることができる。なお、ヒートシンク12は、金属材料ではなく、セラミックでもよいし、熱伝導性を備えるフィラーが添加された高熱伝導性樹脂としてもよい。
(給電口金13)
給電口金13は、口金部の一例であり、図1に示すように、給電口金13は、拡散カバー2の一端部に取り付けられている。この給電口金13は、導電性を有する一対の給電端子13aと、これらの給電端子13aが埋め込まれた有底円筒状の給電口金筐体13b(ベース部材)とを備えている。給電端子13aは、前述の如く、基板11bの一端と電気的に接続されており、照明器具20の外部電源に接続されることにより、基板11bの点灯回路素子に給電される。
給電端子13aは、例えば導電性を有する金属材料で形成されており、また、給電口金筐体13bは、例えば絶縁性を有する樹脂材料で形成されている。これらの給電端子13aと給電口金筐体13bとは、インサート成形等で一体的に形成されている。なお、給電口金13は、例えばGX16タイプの口金を用いることができるが、そのほかの種類の口金、例えばG13タイプ等の口金を用いてもよい。
(アース口金14)
アース口金14は、口金部の一例であり、図1に示すように、拡散カバー2の他端部に取り付けられている。このアース口金14は、導電性を有するアース端子14aと、このアース端子14aが埋め込まれた有底円筒状のアース口金筐体14b(ベース部材)とを備えている。このアース端子14aが、照明器具20のアース部に接続されることにより、照明ランプ1が接地される。
アース端子14aは、例えば導電性を有する金属材料で形成されており、また、アース口金筐体14bは、例えば絶縁性を有する樹脂材料で形成されている。これらのアース端子14aとアース口金筐体14bとは、インサート成形等で一体的に形成されている。なお、アース口金14は、例えばGX16タイプの口金を用いることができるが、そのほかの種類の口金、例えばG13タイプ等の口金を用いてもよい。
(拡散カバー2)
拡散カバー2は、例えば長手方向(矢印Y方向)に延在した円筒状の部材であり、この場合、外管バルブ、筒管又は直管とも呼称される。この拡散カバー2は、発光部11が収容されるものである。図3は、実施の形態1に係る照明ランプ1を示す側面図である。図3に示すように、拡散カバー2は、カバー本体3と、このカバー本体3に設けられた拡散膜4とを備えている。
(カバー本体3)
カバー本体3は、光透過性を有するものであり、例えばガラスとすることができるが、樹脂としてもよい。そして、このカバー本体3における内壁面3aと外壁面3bとのうち、内壁面3aに拡散膜4が形成されている。このように、拡散膜4は、カバー本体3の内壁面3aに形成された内面拡散膜4aを備えている。
(拡散膜4)
図4は、実施の形態1に係る照明ランプ1を示す側面断面図であり、図3の破線で囲まれた部分の拡大図である。図4に示すように、内面拡散膜4aは、拡散物質7及び量子ドット5が添加された基材6で構成されている。この基材6は、例えば、アクリルを使用することができる。なお、基材6は、アクリルに限らず、ポリカーボネート、エポキシ等の樹脂とすることができるが、そのほかの透明な樹脂としてもよい。また、基材6は、樹脂に限らず、低融点ガラスとしてもよい。
また、上記のとおり、この基材6には、拡散物質7が添加されており、この拡散物質7は、発光部11から出射された光を拡散するものである。拡散物質7は、拡散材7aと空洞7bとで構成されており、これらの拡散材7a及び空洞7bが、光を拡散する拡散媒体となっている。なお、拡散材7aの種類、大きさ、数等は、光の拡散性等を考慮した上で適宜変更可能である。また、空洞7bの大きさ、数等も、光の拡散性等を考慮した上で適宜変更可能である。なお、内面拡散膜4aにおいて、基材6には、架橋材が添加されてもよい。これにより、内面拡散膜4aの強度が向上する。
更に、上記のとおり、基材6には、量子ドット5が添加されており、この量子ドット5は、発光部11から出射された光の波長を変換するものである。量子ドット5は、半導体等の物質の励起子が、三次元空間の全方位で閉じ込められているものである。これにより、量子ドット5は、バルク半導体と離散分子系との中間的な電子物性を有する。主に、半導体において、結晶成長又は微細加工により、原子のド・ブロイ波長に相当する大きさの粒状の構造が作成されると、電子がその領域に閉じ込められ、電子の状態密度が離散化される。この閉じ込めが、三次元全ての方向から行われたものが、量子ドット5である。
そして、量子ドット5は、その粒径によって、変換する波長が変更される。また、量子ドット5は、基材6に対し、例えば1重量%〜10重量%の割合で添加されているが、この割合は、光の波長の変換率等を考慮した上で適宜変更可能である。また、量子ドット5の励起光源であるLED11aの光の波長は、前述の如く、440nm〜480nm程度の波長の青色光であるが、そのほかの可視光でもよい。また、励起光源の光の波長は、可視光に限らず、紫外光又は赤外光でもよく、そのほかの波長でもよい。更に、励起光源は、LED11aに限らず、例えばレーザダイオード等としてもよい。
次に、本実施の形態1に係る照明ランプ1の製造方法について説明する。先ず、基材6に拡散材7a及び量子ドット5が添加される。次に、この基材6が溶剤で液状化され、この液状化された基材6が、カバー本体3に塗布される。その後、この基材6が加熱されることにより、基材6は、乾燥及び硬化される。これにより、カバー本体3に、拡散材7a及び量子ドット5を備えた拡散膜4が形成される。
また、その加熱の際に、基材6が硬化されると同時に、基材6の内部に空洞7bが生成される反応が起きる。これにより、基材6の内部に空洞7bが生成される。なお、その際、空洞7bが生成される上で、その反応時間及び反応温度が適宜変更されることにより、空洞7bの大きさ又は数等が制御される。これにより、カバー本体3に、拡散材7a、空洞7b及び量子ドット5を備えた拡散膜4が形成され、拡散カバー2が製造される。そして、この拡散カバー2の内部に発光部11が収容されて、照明ランプ1が製造される。
次に、本実施の形態1に係る照明ランプ1の作用について説明する。図5は、実施の形態1に係る照明ランプ1の作用を示す側面断面図である。図5に示すように、発光部11から出射された光が、内面拡散膜4aにおける拡散材7aに到達すると、光は、基材6と拡散材7aとの境界で屈折される。そして、屈折された光は、そのほかの拡散材7aに当たり、再度、基材6と拡散材7aとの境界で屈折され、この屈折が繰り返される。その後、屈折された光は、内面拡散膜4aの外側、即ち、カバー本体3の側に出射される。
また、発光部11から出射された光が、内面拡散膜4aにおける空洞7bに到達すると、光は、基材6と空洞7bとの境界で屈折される。そして、屈折された光は、基材6と空洞7bとの境界で屈折が繰り返され、内面拡散膜4aの外側、即ち、カバー本体3の側に出射される。このように、発光部11から出射された光は、空洞7bによって屈折され、この結果、拡散される。
このように、発光部11から出射された光は、拡散材7a及び空洞7bによって屈折され、内面拡散膜4aの外側に到達するまでに拡散される。このとき、発光部11から出射された光は、内面拡散膜4aにおける量子ドット5にも当たり、光の波長が変換される。即ち、発光部11から出射された光は、量子ドット5によって、光の波長が変換されると共に、拡散材7a及び空洞7bによって、拡散される。即ち、照明ランプ1は、光の波長を変換することができると共に、光の均一性を向上させることができる。また、照明ランプ1は、拡散材7a及び空洞7bによって光が拡散されるため、指向性が高い光よりも、光が量子ドット5に当たり易い。このため、光の波長変換効率も高めることができる。更に、量子ドット5によって、光の色を制御することができるため、蛍光体、カラーフィルタ等が不要である。
また、量子ドット5の粒径が変更されるだけで、変換後の波長を変えることができる。このため、同じ量子ドット5における粒径変更のみで、異なる発光色を備える照明ランプ1が実現できる。更に、このように、量子ドット5の粒径変更のみで発光色を変えることができるため、照明ランプ1の汎用性が高い。なお、量子ドット5は、粒径が異なるもの同士を混合させてもよい。この場合、その混合比によって、色調(色相)を制御することができる。更に、量子ドット5の励起光源であるLED11aが、出力波長を制御可能なものとしてもよい。この場合、LED11aの出力波長が適宜選択されると、内面拡散膜4aにおける量子ドット5によって、光は、その出力波長に対応する波長に変換される。
なお、拡散カバー2における内面拡散膜4aは、1層構造に限らず、2層構造としてもよい。図6は、内面拡散膜4aが2層構造の照明ランプ1を示す側面断面図である。図6に示すように、内面拡散膜4aは、拡散物質7、即ち拡散材7a及び空洞7bが基材6に添加された層と、量子ドット5が基材6に添加された層とで構成されている。このように、内面拡散膜4aが2層構造であっても、1層構造の場合と同様の効果を奏する。なお、内面拡散膜4aは、3層以上の多層構造とすることも可能である。
(第1変形例)
次に、本実施の形態1の第1変形例に係る照明ランプ100について説明する。図7は、第1変形例に係る照明ランプ100を示す側面断面図である。図7に示すように、第1変形例における拡散膜104は、カバー本体3における内壁面3aと外壁面3bとのうち、外壁面3bに外面拡散膜104bを備えている。そして、この外面拡散膜104bは、拡散材107a、空洞107b及び量子ドット5が添加された基材6で構成されている。これらの拡散材107a及び空洞107bによって、拡散物質107が構成されている。
拡散カバー102は、この第1変形例のように、カバー本体3の外壁面3bに外面拡散膜104bを備えていてもよく、この外面拡散膜104bにおいても、内面拡散膜4aと同様に、発光部11から出射された光は、量子ドット5によって光の波長が変換されると共に、拡散材107a及び空洞107bによって拡散される。即ち、照明ランプ100は、光の波長を変換することができると共に、光の均一性を向上させることができる。なお、この第1変形例においても、外面拡散膜104bが、多層構造で構成されてもよい。また、この外面拡散膜104bを備えることによって、防飛フィルムとしての効果を得ることもできるし、カバー本体3の損傷を防止する効果を得ることもできる。
(第2変形例)
次に、本実施の形態1の第2変形例に係る照明ランプ200について説明する。図8は、第2変形例に係る照明ランプ200を示す側面断面図である。図8に示すように、第2変形例における拡散膜204は、カバー本体3における内壁面3aと外壁面3bとのうち、内壁面3a及び外壁面3bに、内面拡散膜204a及び外面拡散膜204bを備えている。即ち、拡散膜204は、カバー本体3における両壁面に設けられている。
そして、これらの内面拡散膜204a及び外面拡散膜204bは、いずれも、拡散材207a、空洞207b及び量子ドット5が添加された基材6で構成されている。これらの拡散材207a及び空洞207bによって、拡散物質207が構成されている。拡散カバー202は、この第2変形例のように、カバー本体3の両壁面に内面拡散膜204a及び外面拡散膜204bを備えていてもよく、これらの内面拡散膜204a及び外面拡散膜204bにより、発光部11から出射された光は、量子ドット5によって光の波長が変換されると共に、拡散材207a及び空洞207bによって拡散される。即ち、照明ランプ200は、光の波長を変換することができると共に、光の均一性を更に向上させることができる。なお、この第2変形例においても、内面拡散膜204a及び外面拡散膜204bが、多層構造で構成されてもよい。また、この外面拡散膜204bを備えることによって、防飛フィルムとしての効果を得ることもできるし、カバー本体3の損傷を防止する効果を得ることもできる。
(照明装置30)
次に、本実施の形態1の照明装置30について説明する。図9は、実施の形態1に係る照明装置30を示す斜視図である。図9に示すように、照明装置30は、実施の形態1に係る直管の形状をなしている照明ランプ1と、この照明ランプ1が取り付けられる照明器具20とを備えている。照明器具20は、例えば部屋の天井に取り付けられ、長手方向(矢印Y方向)に延在した本体部21と、本体部21の両端部に形成されたソケット22とを備えている。
照明ランプ1は、その両端部が、ソケット22に差し込まれ、照明器具20に取り付けられる。その際、給電口金13の給電端子13aがソケット22の端子と接続され、また、アース口金14のアース端子14aがソケット22の端子と接続される。この照明装置30は、直管の形状をなしている照明ランプ1を備えているものであり、照明装置30が、部屋の天井に取り付けられることにより、部屋を照らすものである。
実施の形態2.
次に、本実施の形態2に係る照明ランプ300について説明する。図10は、実施の形態2に係る照明ランプ300を示す側面断面図である。本実施の形態2は、基材6に空洞307b及び量子ドット5が添加されており、拡散材が添加されていない点で、実施の形態1と相違する。本実施の形態2では、実施の形態1と共通する部分は同一の符号を付して説明を省略し、実施の形態1との相違点を中心に説明する。
図10に示すように、内面拡散膜304aは、空洞307b及び量子ドット5が添加された基材6で構成されている。本実施の形態2では、発光部11から出射される光を拡散する拡散物質307は、空洞307bのみである。このように、本実施の形態2においても、発光部11から出射された光は、量子ドット5によって、光の波長が変換されると共に、空洞307bによって、拡散される。即ち、照明ランプ300は、実施の形態1と同様に、光の波長を変換することができると共に、光の均一性を向上させることができる。
なお、拡散カバー302における拡散膜304としては、内面拡散膜304aではなく、外面拡散膜としてもよいし、内面拡散膜304aと外面拡散膜とのいずれも備えていてもよい。また、この実施の形態2に係る照明ランプ300と、その照明ランプ300が取り付けられる照明器具とによって、照明装置とすることもできる。
実施の形態3.
次に、本実施の形態3に係る照明装置430について説明する。図11は、実施の形態3に係る照明装置430を示す正面図である。本実施の形態3は、拡散カバー402が、長手方向(矢印Y方向)に延在した筒状の部材であり、その断面形状が、例えば台形状をなしている点で、実施の形態1と相違する。本実施の形態3では、実施の形態1と共通する部分は同一の符号を付して説明を省略し、実施の形態1との相違点を中心に説明する。
本実施の形態3では、図11に示すように、照明ランプ400が、ランプ取付面421、例えば天井に直付けされている。照明ランプ400における発光部(図示せず)は、口金が設けられておらず、天井から直接給電される。このように、本発明の拡散カバーは、ランプ取付面421に直付けされるタイプの拡散カバーにも転用することができ、これは、拡散カバーの材質がガラスである場合に、特に有効である。
実施の形態4.
次に、本実施の形態4に係る照明ランプ500について説明する。図12は、実施の形態4に係る照明ランプ500を示す正面図である。本実施の形態4は、拡散カバー502が、電球のグローブの形状をなしており、電球形の照明ランプ500である点で、実施の形態1と相違する。本実施の形態4では、実施の形態1と共通する部分は同一の符号を付して説明を省略し、実施の形態1との相違点を中心に説明する。
図12に示すように、照明ランプ500は、拡散カバー502と、筐体510と、口金部511とを備えている。このうち、筐体510は、金属筐体部510aと樹脂筐体部510bとを備えている。
拡散カバー502は、形状以外の構成が実施の形態1における拡散カバー502と同様であり、その形状がドーム状である点で、実施の形態1と相違する。この拡散カバー502が、筒状の金属筐体部510aの一端部に嵌合しており、この金属筐体部510aには、複数の放熱フィンが形成されている。そして、金属筐体部510aの他端部には、筒状の樹脂筐体部510bの一端部が嵌合しており、この樹脂筐体部510bは、金属筐体部510aと口金部511とを絶縁するものである。更に、樹脂筐体部510bの他端部に筒状の口金部511の一端部が嵌合しており、この口金部511の他端部には口金端子511aが形成されている。そして、外部電源から口金端子511aを介して照明ランプ500の内部に収容される発光部(図示せず)に給電される。
本実施の形態4における拡散カバー502は、前述の如く、形状以外の構成が、実施の形態1と同様である。このため、実施の形態4のような電球形の照明ランプ500においても、実施の形態1と同様に、光の波長を変換させると共に、光の均一性を向上させることができる。
(照明装置530)
次に、本実施の形態4の照明装置530について説明する。図13は、実施の形態4に係る照明装置530を示す正面図である。図13に示すように、照明装置530は、実施の形態4に係る電球の形状をなしている拡散カバー502を備えた電球形の照明ランプ500と、この照明ランプ500が取り付けられる照明器具520とを備えている。照明器具520は、例えば部屋の天井に設けられており、器具取付部521と、器具本体522と、ソケット523と、リフレクタ524とを備えている。
天井の器具取付部521には、照明ランプ500を格納できる大きさの孔が設けられており、これが器具本体522となっている。この器具本体522は、奥部に、照明ランプ500が取り付けられるソケット523が設けられており、このソケット523に、照明ランプ500の口金部511が取り付けられることによって、照明ランプ500が器具本体522に装着される。なお、この器具本体522の内壁には、照明ランプ500から出射された光を反射するためのドーム状のリフレクタ524が設けられている。
このように、実施の形態4の照明ランプ500は、天井に設置して天井用の照明装置530として使用することが可能であるが、そのほかの照明装置530として使用することも可能である。例えばデスクに設置してデスクを照らす照明装置530として使用することもできる。
1 照明ランプ、2 拡散カバー、3 カバー本体、3a 内壁面、3b 外壁面、4 拡散膜、4a 内面拡散膜、5 量子ドット、6 基材、7 拡散物質、7a 拡散材、7b 空洞、10 光源モジュール、11 発光部、11a LED、11b 基板、12 ヒートシンク、12a 平坦部、12b 円弧部、12c 接着材、13 給電口金、13a 給電端子、13b 給電口金筐体、14 アース口金、14a アース端子、14b アース口金筐体、20 照明器具、21 本体部、22 ソケット、30 照明装置、100 照明ランプ、102 拡散カバー、104 拡散膜、104b 外面拡散膜、107 拡散物質、107a 拡散材、107b 空洞、200 照明ランプ、202 拡散カバー、204 拡散膜、204a 内面拡散膜、204b 外面拡散膜、207 拡散物質、207a 拡散材、207b 空洞、300 照明ランプ、302 拡散カバー、304 拡散膜、304a 内面拡散膜、307 拡散物質、307b 空洞、400 照明ランプ、402 拡散カバー、421 ランプ取付面、430 照明装置、500 照明ランプ、502 拡散カバー、510 筐体、510a 金属筐体部、510b 樹脂筐体部、511 口金部、511a 口金端子、520 照明器具、521 器具取付部、522 器具本体、523 ソケット、524 リフレクタ、530 照明装置。

Claims (13)

  1. 発光部が収容される光透過性のカバー本体と、
    前記カバー本体に設けられ、前記発光部から出射された光を拡散する拡散物質及び前記発光部から出射された光の波長を変換する量子ドットを備えた拡散膜と、を有する
    ことを特徴とする拡散カバー。
  2. 前記拡散膜は、基材に前記量子ドットが添加されたものである
    ことを特徴とする請求項1記載の拡散カバー。
  3. 前記量子ドットは、前記基材に対し、1重量%〜10重量%添加されている
    ことを特徴とする請求項2記載の拡散カバー。
  4. 前記拡散物質は、
    前記発光部から出射された光を拡散する拡散材を有し、
    前記拡散膜は、更に、前記基材に前記拡散材が添加されたものである
    ことを特徴とする請求項2又は3記載の拡散カバー。
  5. 前記拡散物質は、
    前記発光部から出射された光を拡散する空洞を有し、
    前記拡散膜は、更に、前記基材に前記空洞が充填されたものである
    ことを特徴とする請求項2〜4のいずれか1項に記載の拡散カバー。
  6. 前記拡散膜は、
    前記カバー本体の内壁面に形成された内面拡散膜を有する
    ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の拡散カバー。
  7. 前記拡散膜は、
    前記カバー本体の外壁面に形成された外面拡散膜を有する
    ことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の拡散カバー。
  8. 前記発光部と、
    請求項1〜7のいずれか1項に記載の拡散カバーと、を有する
    ことを特徴とする照明ランプ。
  9. 前記拡散カバーが、直管の形状をなしている
    ことを特徴とする請求項7記載の照明ランプ。
  10. 前記拡散カバーが、電球のグローブの形状をなしている
    ことを特徴とする請求項9記載の照明ランプ。
  11. 請求項8〜10のいずれか1項に記載の照明ランプが、ランプ取付面に直付けされている
    ことを特徴とする照明装置。
  12. 請求項8〜10のいずれか1項に記載の照明ランプと、
    前記照明ランプが取り付けられる照明器具と、を有する
    ことを特徴とする照明装置。
  13. 基材に量子ドットを添加する工程と、
    光透過性のカバー本体に、溶剤で液状化された前記基材を塗布する工程と、
    前記基材を乾燥及び硬化して、前記カバー本体に、前記量子ドットを備えた拡散膜を形成する工程と、を有する
    ことを特徴とする拡散カバーの製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108387957A (zh) * 2018-02-27 2018-08-10 宁波激智科技股份有限公司 一种高遮盖高辉度的量子点扩散膜及其制备方法和应用

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