JP2015217530A - 粘着型高硬度透明フィルム - Google Patents

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Yoshihiro Goto
義宏 後藤
圭一朗 土師
Keiichiro Haji
圭一朗 土師
石井 和男
Kazuo Ishii
和男 石井
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Abstract

【課題】粘着層を有する高硬度透明フィルムを被貼着部材に貼り付けた場合でも、高硬度層自体の硬度を維持して高硬度透明フィルム全体として実用上十分な硬度を有することが可能な、粘着層を有する高硬度透明フィルムを提供する。【解決手段】所定の粘着性樹脂と硬化型樹脂とを含有する粘着層を所定の高硬度透明フィルム上に直接又は基材フィルムを介して積層形成した粘着型高硬度透明フィルムの粘着層側を被貼着部材に貼着した後に粘着層を硬化させることで、硬化型高硬度透明フィルムを得る。【選択図】図2

Description

本発明は、粘着層を有する高硬度透明フィルムに関する。
液晶ディスプレイ(LCD)やプラズマディスプレイパネル(PDP)等の各種ディスプレイの表面には、ディスプレイの表面を保護して傷付きを防止する高硬度透明フィルムが設けられることが多い。
また、近年、電子機器の発達で視覚化された各種ディスプレイ、具体的には、表示画面を指やペン等で触れることよってデータを入力する装置であるタッチパネルが設けられたディスプレイが一般に普及してきている。タッチパネルは、情報の入力操作が簡便で感覚的に行えることから、スマートフォン、タブレット、その他のデジタル情報機器の各種操作画面等、種々の分野で利用されている。このようなタッチパネルでは、ディスプレイ表面を直接指やポインティングデバイス等(以下、「タッチ入力手段」と称する。)で繰り返し押圧したり摺動させたりすることから、タッチ入力手段による押圧や摺動等の動作に対するタッチパネル表面の耐擦傷性の向上が求められている。そのため、上述したLCDやPDPと同様に、タッチパネルにも高硬度透明フィルムが設けられることが多い(例えば、特許文献1を参照)。この場合、特許文献1にも記載されているように、タッチパネル用の高硬度透明フィルムは、例えば、タッチ入力手段が触れる面の表面保護材や、タッチパネルの上部電極形成用の透明導電フィルムの基材フィルム等として用いられる。
ここで、一般に、高硬度透明フィルムとしては、トリアセチルセルロース(TAC)やポリエチレンテレフタレート(PET)等の基材フィルムに、電離放射線硬化型樹脂等の光硬化型樹脂を主成分とする高硬度層が積層されたものが広く用いられている。このような高硬度透明フィルムにおいては、高硬度層の硬度が十分なものであっても、その厚みが薄い場合には、基材フィルムが変形した場合に、それに応じて高硬度層も変形し、高硬度透明フィルム全体としての硬度が低下してしまうという問題があった。一方、高硬度層の厚みを厚くした場合には、高硬度層の変形は抑制できるが、高硬度層の割れや剥がれが生じやすくなるとともに、硬化収縮による高硬度透明フィルムのカールが大きくなるという問題があった。
このような問題に対して、高硬度層と基材フィルムとの間に所定の緩衝層を設ける技術が提案されている(例えば、特許文献2を参照)。
特開2013−111804号公報 特開平11−300873号公報
しかしながら、高硬度透明フィルムの硬度の低下は、上記特許文献2に記載されているような基材フィルムの変形等に起因するもののみではない。すなわち、一般に、高硬度透明フィルムには、タッチ入力手段が触れる面や上部電極の基材等の被貼着部材に高硬度層を有するフィルムを貼り付けるための粘着層が設けられているが、この粘着層の硬度が低い(柔らかい)ことから、粘着層の変形に応じて高硬度層の変形が起こる結果、高硬度層自体の硬度(特に、鉛筆硬度)を維持できずに、高硬度透明フィルムとしての硬度が低下してしまう、という問題があった。
このような問題に対しては、上記特許文献2では全く考慮されておらず、特許文献2に記載された高硬度透明フィルムを用いても、粘着層の硬度が低いことに起因する高硬度層の変形を抑制することはできない。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、粘着層を有する高硬度透明フィルムを被貼着部材に貼り付けた場合でも、高硬度透明フィルムとして実用上十分な硬度を有することが可能な、粘着層を有する高硬度透明フィルムを提供することを目的とする。
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意研究を重ねた結果、所定の粘着性樹脂と硬化型樹脂とを含有する粘着層を所定の高硬度透明フィルム上に直接又は基材フィルムを介して積層形成し、この粘着層を被貼着部材に貼着した後に粘着層を硬化させることにより、粘着層の硬度が低いことに起因する高硬度透明フィルムの変形を抑制でき、これにより、高硬度透明フィルムの硬度を維持できることを見出し、この知見に基づいて本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明(1)は、高硬度透明フィルムと、当該高硬度透明フィルムに直接又は基材フィルムを介して積層された粘着層と、を備える粘着型高硬度透明フィルムであって、
前記粘着層が、粘着性樹脂と硬化型樹脂とを含有することを特徴とする、粘着型高硬度透明フィルムである。
本発明(2)は、前記高硬度透明フィルムが、かご型シルセスキオキサン樹脂を含有することを特徴とする、前記発明(1)に記載の粘着型高硬度透明フィルムである。
本発明(3)は、前記かご型シルセスキオキサン樹脂が、下記一般式(1)、
(R1R2R3SiO3/2)n-(R4R5R6SiO1/2)m (1)
(式中、R1〜R6はメチル基、フェニル基、又は(メタ)アクリロイル基、グリシジル基及びビニル基から選ばれるいずれか一つの反応性基を有する有機官能基を示し、R1〜R6は互いに同じであっても異なっていてもよいが、少なくとも一つは上記反応性基を有する有機官能基であり、nは8、10、12又は14を示し、mは0、2、4又は6を示す。)で表されるかご型シルセスキオキサン樹脂であることを特徴とする前記発明(2)に記載の粘着型高硬度透明フィルムである。
本発明(4)は、前記一般式(1)において、(メタ)アクリロイル基、グリシジル基及びビニル基から選ばれるいずれか一つの反応性基を有する有機官能基が、下記一般式(2)、(3)又は(4)で表される有機官能基であることを特徴とする前記発明(3)に記載の粘着型高硬度透明フィルムである。
Figure 2015217530
(式(2)中、R7は水素原子又はメチル基を示し、式(2)及び(3)中、mは1〜3の整数を示す。)
本発明(5)は、前記硬化型樹脂が、電離放射線硬化型樹脂又は熱硬化型樹脂であることを特徴とする、前記発明(1)〜(4)のいずれか一つに記載の粘着型高硬度透明フィルムである。
本発明(6)は、前記電離放射線硬化型樹脂が、紫外線硬化型樹脂であることを特徴とする、前記発明(5)に記載の粘着型高硬度透明フィルムである。
本発明(7)は、前記粘着性樹脂が、アクリル系樹脂であることを特徴とする、前記発明(1)〜(6)のいずれか一つに記載の粘着型高硬度透明フィルムである。
本発明(8)は、前記粘着性樹脂が、架橋剤により架橋されていることを特徴とする、前記発明(1)〜(7)のいずれか一つに記載の粘着型高硬度透明フィルムである。
本発明によれば、所定の粘着性樹脂と硬化型樹脂とを含有する粘着層を所定の高硬度透明フィルム上に直接又は基材フィルムを介して形成し、この粘着層を被貼着部材に貼着した後に粘着層を硬化させることにより、高硬度透明フィルムの硬度を維持して高硬度透明フィルム全体として実用上十分な硬度を有することが可能となる。
本発明のある実施の形態に係る粘着型高硬度透明フィルム110の構成を示す模式図である。 本発明のある実施の形態に係る硬化型高硬度透明フィルム100の構成を示す模式図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面においては、同一の符号が付された構成要素は、実質的に同一の構造又は機能を有するものとする。
なお、本発明に係る粘着型高硬度透明フィルムについては、以下の順序で説明する。
1 粘着型高硬度透明フィルムと硬化型高硬度透明フィルムについて
2 粘着型高硬度透明フィルムの構成
2−1 全体構成
2−2 高硬度透明フィルム
2−3 粘着層
2−4 基材フィルム
3 硬化型高硬度透明フィルムの構成
3−1 全体構成
3−2 被貼着部材
4 硬化型高硬度透明フィルムの製造方法
≪粘着型高硬度透明フィルムと硬化型高硬度透明フィルムについて≫
初めに、本発明に係る粘着型高硬度透明フィルムについて説明する前提として、本発明に係る粘着型高硬度透明フィルムと硬化型高硬度透明フィルムの概念について説明する。粘着型高硬度透明フィルムと硬化型高硬度透明フィルムは共に、本発明に係る粘着型高硬度透明フィルムの概念に含まれるものであるが、粘着層(詳しくは後述する。)の状態に違いがある。具体的には、本発明において「粘着型高硬度透明フィルム」という場合には、粘着層が、被貼着部材に貼着できる程度に粘着性を有している状態、又は、粘着層の表面は粘着性を有していないが、粘着層面を被貼着部材に押し付けると被貼着部材に貼着できる程度の粘着性が発現する状態のものを意味する。また、本発明において「硬化型高硬度透明フィルム」という場合には、粘着層が被貼着部材に貼着され、且つ、粘着層が硬化されている状態のものを意味する。
≪粘着型高硬度透明フィルムの構成≫
続いて、図1を参照しながら、本発明の好適な実施の形態に係る粘着型高硬度透明フィルムの構成について説明する。図1は、本発明のある実施の形態に係る粘着型高硬度透明フィルム110の構成を示す模式図である。
<全体構成>
図1に示すように、粘着型高硬度透明フィルム110は、高硬度透明フィルム113上に、粘着層115が積層されている。本発明に係る粘着型高硬度透明フィルムには、必ずしも基材フィルム111が設けられていなくてもよい。すなわち、高硬度透明フィルム113に直接粘着層115が積層された粘着型高硬度透明フィルム110であってもよい。
この粘着層115については、高硬度透明フィルム113上に積層されていればよいのであって、粘着層115の端面115a、115bと、高硬度透明フィルム113の端面113a、113bが一致する必要はない。また、上述したように、粘着層115は、粘着型高硬度透明フィルム110においては完全に硬化されているわけではなく、粘着層115としての形態を維持できる程度の粘度にまで仮硬化(「仮硬化」の詳細については後述する。)されている状態である。従って、粘着型高硬度透明フィルム110においては、粘着層115は、被貼着部材(後述)に貼着できる程度に粘着性を有しているか、又は、粘着層115の表面は粘着性を有していないが、粘着層115の表面を被貼着部材に押し付けると被貼着部材に貼着できる程度の粘着性が発現する状態となっている。
以下、本発明に係る粘着型高硬度透明フィルムの各層を構成する材料について詳細に説明する。
<高硬度透明フィルム>
以下、本発明の高硬度透明フィルムの製造方法について、好適な実施形態を詳細に説明する。
本発明の高硬度透明フィルムの製造方法では、光硬化性を有するかご型シルセスキオキサン樹脂を含有する光硬化性樹脂組成物を使用し、これを透明フィルム(ベースフィルム)上に一定厚さにて流延し、その上に透明フィルム(カバーフィルム)を圧着した後、紫外線を照射し、硬化反応率を75〜90%に制御して硬化後、支持体として使用した透明フィルム(ベースフィルム及びカバーフィルム)を剥離除去する。
すなわち、光硬化性を有するかご型シルセスキオキサン樹脂を含有する光硬化性樹脂組成物層を硬化して本発明の高硬度透明フィルムとする。後述のように、光硬化性樹脂層の塗布厚みとほぼ同等の厚みの高硬度透明フィルムを得ることが可能であり、光硬化性樹脂層の厚みが0.02mmに満たないと塗工厚みの均一性が損なわれる恐れがあること、さらに透明カバーフィルム等の剥離時に透明フィルムの破損等が生じやすくなることから、光硬化性樹脂層の厚みは0.02〜1.0mmの範囲であることが望ましい。よって、本発明の高硬度透明フィルムの厚みは0.02〜1.0mmの範囲であることが望ましい。
光硬化性樹脂組成物は、光硬化性を有し、流動性または可塑性を有する液状のものが使用される。好ましい光硬化性樹脂組成物としては、光硬化性樹脂組成物の溶剤を除いた光硬化成分の総量を基準として、光硬化性を有するかご型シルセスキオキサンを3質量%以上、好ましくは5〜30質量%含有する光硬化性樹脂である。
光硬化性を有するかご型シルセスキオキサン樹脂としては、例えば、次のようなものが適用できる。
先ず、第1として、一般式RSiXで表されるケイ素化合物を有機極性溶媒及び塩基性触媒存在下で加水分解反応させると共に一部縮合させ、得られた加水分解生成物を更に非極性溶媒及び塩基性触媒存在下で再縮合させてなるかご型シルセスキオキサン樹脂である。
上記一般式RSiXにおいて、Rは(メタ)アクリロイル基、グリシジル基又はビニル基のいずれか一つの反応性基を有する有機官能基であり、好ましくは上記一般式(2)、(3)又は(4)で表される有機官能基である。Xは加水分解性基であり、アルコキシ基、アセトキシ基等が挙げられるが、アルコキシル基であることが好ましい。アルコキシル基としてはメトキシ基、エトキシ基、n−及びi−プロポキシ基、n−、i−及びt−ブトキシ基等が挙げられる。このうち反応性が高いメトキシ基であることが好ましい。
また、第2として、上記一般式(1)で表されるかご型シルセスキオキサン樹脂を使用することができる。上記一般式(1)において、R1〜R6はメチル基、フェニル基、又は反応性基を有する有機官能基である。R1〜R6は互いに同じであっても異なっていてもよいが、少なくとも一つは上記反応性基を有する有機官能基である。反応性基を有する有機官能基は、(メタ)アクリロイル基、グリシジル基又はビニル基のいずれか一つの反応性基を有する有機官能基であり、上記一般式(2)、(3)又は(4)で表される有機官能基が好ましく挙げられる。また、nは8、10、12又は14であり、mは0、2、4又は6である。
上記第2で使用するかご型シルセスキオキサン樹脂は、たとえば、国際公開WO2008/099850公報に記載されているような方法で得ることができる。その際に、上記第1で使用するかご型シルセスキオキサン樹脂を原料として上記第2で使用するかご型シルセスキオキサン樹脂としてもよい。
本発明で使用するかご型シルセスキオキサン樹脂が分子量分布及び分子構造の制御されたケイ素原子全てに(メタ)アクリロイル基、グリシジル基又はビニル基のいずれか一つの反応性基を有する有機官能基からなる反応性官能基を有するかご型シルセスキオキサン樹脂であるのが好ましい。本発明で使用する光硬化性樹脂組成物には、このようなかご型シルセスキオキサン樹脂、又はこれを主成分として含有する樹脂混合物、また、n数の異なる成分等の他の成分が含まれていてもよく、また、かご型シルセスキオキサン樹脂がオリゴマーであってもよい。
光硬化性樹脂組成物には、かご型シルセスキオキサン樹脂に加えて、他の光硬化性樹脂や各種添加剤を配合することができる。
他の光硬化成分としての光硬化性樹脂としては、重合性二重結合を有する不飽和化合物が好ましく、トリメチロールプロパントアクリレート等の多価アクリレート樹脂が好適に使用される。他の光硬化性樹脂はモノマーであっても、オリゴマー又は樹脂等の樹脂状物であってもよい。光硬化性樹脂組成物における他の光硬化性樹脂の配合量は、かご型シルセスキオキサン樹脂と他の光硬化性樹脂の合計に対し、97質量%以下であり、好ましくは30〜95質量%である。
添加剤として、通常、光重合開始剤が配合される。光重合開始剤の配合量は、かご型シルセスキオキサン樹脂と他の光硬化性樹脂の合計100質量部に対し0.5〜5質量部の範囲が好ましい。また、添加剤として、光硬化性を阻害しなければ、光硬化性樹脂組成物にフィラー系添加剤を加えてもよい。
光重合開始剤としては、例えば、アルキンフェノン系、アシルフォスフィンオキサイド系、チタンセン系等の光重合開始剤が挙げられる。このような光重合開始剤の具体例としては、α−ヒドロキシアルキルフェノン、ビアセチルアセトフェノン、ベンゾフェノン、ベンジル、ベンゾイルイソブチルエーテル、ベンジルジメチルケタール、(1−ヒドロキシシクロヘキシル)フェニルケトン、(1-ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニルケトン、(α−ヒドロキシイソプロピル)(p−イソプロピルフェニル)ケトン、ジエチルチオキサントン、エチルアンスラキノン、ビス(ジエチルアミノ)ベンゾフェノン等が挙げられる。
なお、本発明では、適当な溶媒を希釈剤として用い光硬化性樹脂組成物の粘度調整等して用いることもできるが、溶媒の揮発除去工程を考慮すると時間を要し生産効率が低下すること、硬化フィルム内部に残留溶媒等が存在し成形フィルムの特性低下につながることなどから、塗布される光硬化性樹脂組成物中、その含有量は5質量%以下にとどめておくことがよく、実質的には溶媒が含有されていないものを使用することが好ましい。しかし、透明ベースフィルム上に流延可能な程度の粘度に調整する。
光硬化性樹脂組成物を透明ベースフィルム上に流延して、光硬化性樹脂層を一定の厚みとするが、その厚みは0.02〜1.0mmの範囲であることが望ましい。光硬化性樹脂層の厚みが0.02mmに満たないと塗工厚みの均一性が損なわれる恐れがあり、さらに透明カバーフィルム等の剥離時に透明フィルムの破損等が生じやすくなる。一方、1.0mmを超えると光硬化性樹脂の硬化収縮による変形が発生し、シート形状の不良となるおそれがある。
光硬化性樹脂組成物を液状とすることにより、公知の塗布装置で塗布することができる。この場合、塗布ヘッドで硬化反応を起こすとゲル状の付着物が筋や異物の原因となるので、塗布ヘッドには紫外線が当たらないようにすることが望ましい。また、光硬化樹脂の硬化を進行させないためにも、この工程は5〜70℃の範囲で行うことが好ましい。塗布方式としては、グラビアコート、ロールコート、リバースコート、ナイフコート、ダイコート、リップコート、ドクターコート、エクストルージョンコート、スライドコート、ワイヤーバーコート、カーテンコート、押出コート、スピナーコート等の公知の方法がある。
透明フィルム(透明ベースフィルム及び透明カバーフィルム)としては、ポリエステル、ポリプロピレン、ポリエチレン、アセテート、アクリル、フッ化ビニル、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリアリレート、セロファン、ポリエーテルスルホン、ノルボルネン樹脂系、等のフィルムを単独で、あるいは2種類以上を組み合わせて使用できる。これらの中でも、耐熱性と透明性に優れ他の諸特性のバランスのとれたポリエステルフィルムが好ましい。透明フィルムの光透過率は、80%以上が好ましく、85%以上にすることがより好ましい。
透明フィルム(透明ベースフィルム及び透明カバーフィルム)の厚さは特に限定されないが、10〜400μm、特には50〜300μmのものが好ましい。表面形状について、平坦性を有するものであっても、表面に凹凸加工が施されているものでもよい。ただし、透明性を阻害しない表面形状が好ましい。透明フィルムの厚みが10μmに満たないと、本発明の製造方法で使用するには、その張力に耐えられない恐れがあり、また、製造工程で生ずる積層体のたわみやゆがみが大きくなってしまう可能性が高い。また、透明フィルムの厚みが400μmを超えると、透過率が低下するため光硬化性樹脂に与える紫外線エネルギー量が低下し、光硬化性樹脂の硬化が不十分となるおそれがある。
光硬化性樹脂組成物を透明ベースフィルム上に流延して、その上に透明カバーフィルムを圧着することにより、透明ベースフィルム、光硬化性樹脂組成物層及び透明カバーフィルムが順次積層された積層体が形成される。この積層体の光硬化性樹脂層に、透明ベースフィルム及び透明カバーフィルムの少なくとも一方の面から紫外線が照射される。紫外線照射は、紫外線ランプを使用し紫外線を発生させて照射することができる。紫外線ランプには、メタルハライドランプ、高圧水銀ランプ、低圧水銀ランプ、パルス型キセノンランプ、キセノン/水銀混合ランプ、低圧殺菌ランプ、無電極ランプ等があり、いずれも使用することができる。これらの紫外線ランプの中で、メタルハライドランプもしくは高圧水銀ランプが好ましい。照射条件はそれぞれの光硬化性樹脂、透明フィルム(ベースフィルム)、透明フィルム(カバーフィルム)、ランプ条件、塗工速度、塗工厚によって異なるが、光硬化性樹脂組成物の硬化反応率が75〜90%の範囲で制御される必要がある。上記光硬化性樹脂組成物の硬化反応率は、光硬化性樹脂組成物層に存在する重合性官能基(重合性二重結合やエポキシ基)の反応率と定義される。
光硬化性樹脂層の硬化反応率が75%に満たないと光硬化性樹脂組成物層の機械物性不良が発生し、弾性率の低下、線膨張係数の増大が発生し易くなる。一方、光硬化性樹脂組成物層の硬化反応率が90%を超えると光硬化性樹脂組成物層表面に未反応官能基が少なく、高機能膜を密着させた場合の密着性が悪化する。光硬化性樹脂組成物の硬化反応率は照射露光量によって調節することができる。照射露光量の目安として20〜10000mj/cm程度であればよく、好ましくは100〜10000mj/cmである。
紫外線ランプには光エネルギーの有効利用のため楕円型、放物線型、拡散型等の反射板を取り付けることが好ましい。さらには、冷却対策として、熱カットフィルターを装着してもよい。
紫外線硬化反応はラジカル反応であるため酸素による阻害を受けるので、紫外線照射ゾーン、すなわち、透明ベースフィルム及び転写フィルムにより挟まれ、流延された原料の液状光硬化性樹脂の表面では酸素濃度を1%以下にすることが好ましく、0.1%以下にすることがより好ましい。酸素濃度を小さくするには、透明ベースフィルム、透明カバーフィルム等の表面に空孔がなく、酸素透過率の小さいフィルムを採用することが有効である。
このようにして光硬化性樹脂組成物層を硬化して高硬度透明フィルムとするが、本発明では、原料に溶剤などの揮発成分をほとんど含有させなくとも流動性を確保できるので、塗布厚みとほぼ同等の厚みの高硬度透明フィルムを得ることが可能である。
硬化後、透明ベースフィルム及び透明カバーフィルムを剥離し、高硬度透明フィルムを得る。その後、ロール形状にて、そのまま巻き取りしても、所望のサイズにシート切断してもよい。シート切断方法としては、鋸盤法、コンターマシン法、シャーリング法、旋盤法、ガス切断法、レーザー切断法、プラズマ切断法、ウォータージェット切断法、打ち抜き切断法等の公知の方法がある。シート切断時点としては、透明ベースフィルム及び透明カバーフィルムのベース基材を剥離する前の段階でもよい。
<粘着層>
粘着層115は、任意の接着剤組成物又は粘着剤組成物からなる層である。この粘着剤組成物は、粘着層としての粘着力(JIS Z0237による)が0.5N/25mm以上になるよう配合されると好ましく、更に好ましくは3.0N/25mm以上である。その成分として、少なくとも、粘着性樹脂と硬化型樹脂とを含有する。なお、粘着層115の厚さは、通常、乾燥後の厚さで10μm以上が好ましい。
(粘着性樹脂)
粘着性樹脂としては、粘着性を有し、一般に粘着剤として使用可能な樹脂であれば特に制限されるものではないが、例えば、アクリル系粘着剤、シリコーン系粘着剤、ウレタン系粘着剤、ポリビニルブチラール粘着剤(PVB)、エチレン−酢酸ビニル系粘着剤(EVA)等、ポリビニルエーテル、飽和無定形ポリエステル、メラミン樹脂等が挙げられる。また、粘着性樹脂の透明性は高いほどよく、「JIS K7361」による全光線透過率が80%以上、好ましくは90%以上確保されているとよい。本発明においては、粘着性樹脂として、アクリル系樹脂を使用することが好ましい。アクリル系樹脂を粘着性樹脂として使用すると、高い全光線透過率を有する粘着剤組成物が得られやすく、好ましい粘着性を得ることができる。
〔アクリル系樹脂〕
上記アクリル系樹脂としては、例えば、アルキル(メタ)アクリレートモノマーを少なくとも含有するポリマーであることが好適であり、官能基含有ポリマー(カルボキシル基含有モノマーと水酸基含有モノマーとアミノ基含有モノマーとアミド基含有モノマーとエポキシ基含有モノマーから選択される少なくとも一種)と、前記アルキル(メタ)アクリレートモノマーとを重合させて得られるものであることがより好適である。これらのポリマーの中でも、アルキル基の炭素数が4〜12のアルキル(メタ)アクリレート{(メタ)アクリル酸アルキルエステル}モノマーと水酸基含有モノマーとを含有して重合されてなるアクリル系ポリマーを使用することが好適である。
アルキル(メタ)アクリレート(アルキルアクリレート、アルキルメタクリレート)としては、特に制限されないが、例えば、n−ブチル(メタ)アクリレート、iso−ブチル(メタ)アクリレート、sec−ブチル(メタ)アクリレート、t−ブチル(メタ)アクリレート、ペンチル(メタ)アクリレート、ヘキシル(メタ)アクリレート、ヘプチル(メタ)アクリレート、オクチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、イソオクチル(メタ)アクリレート、ノニル(メタ)アクリレート、イソノニル(メタ)アクリレート、デシル(メタ)アクリレート、イソデシル(メタ)アクリレート、ウンデシル(メタ)アクリレート、ドデシル(メタ)アクリレート等が挙げられる。なお、モノマー成分としてのアルキル(メタ)アクリレートは単独で又は2種以上組み合わせて使用することができる。これらのアクリレートの中でも、n−ブチル(メタ)アクリレートの単体が特に好適である。アルキル(メタ)アクリレートの含有量は、アクリル系樹脂100質量部中、1〜100質量%であればよい。
カルボキシル基含有モノマーとしては、特に限定されないが、例えば、(メタ)アクリル酸、イタコン酸、マレイン酸、フマル酸、クロトン酸等が挙げられる。また、これらのカルボキシル基含有モノマーの無水物も、カルボキシル基含有モノマーとして用いることができる。
水酸基含有モノマーとしては、例えば、アクリル酸2−ヒドロキシエチル、メタクリル酸2−ヒドロキシエチル、アクリル酸2−ヒドロキシプロピル、メタクリル酸2−ヒドロキシプロピル、アクリル酸3−ヒドロキシプロピル、メタクリル酸3−ヒドロキシプロピル、アクリル酸4−ヒドロキシブチル、メタクリル酸4−ヒドロキシブチル、アクリル酸2−ヒドロキシ−3−クロロプロピル、メタクリル酸2−ヒドロキシ−3−クロロプロピル、アクリル酸2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピル、メタクリル酸2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピル等が挙げられる。
アミノ基含有モノマーとしては、例えば、アクリル酸ジメチルアミノエチル、メタクリル酸ジメチルアミノエチル、アクリル酸ジエチルアミノエチル、メタクリル酸ジエチルアミノエチル等が挙げられる。
アミド基含有モノマーとしては、例えば、アクリルアミド、メタクリルアミド、N−メチロールアクリルアミド、N−メチロールメタクリルアミド等が挙げられる。
エポキシ基含有モノマーとしては、例えば、アクリル酸グリシジルエーテル、メタクリル酸グリシジルエーテル、アクリル酸−2−エチルグリシジルエーテル、メタクリル酸−2−グリシジルエーテル等が挙げられる。
カルボキシル基含有モノマーと水酸基含有モノマーとアミノ基含有モノマーとアミド基含有モノマーとエポキシ基含有モノマーは、後述する架橋剤との架橋点として作用する。これら官能基を含有するモノマーは、0.1〜15質量%の割合で使用されることが好ましい。架橋点として透明導電膜を腐食しない水酸基含有モノマーが好適に使用される。
アクリル系樹脂は、公知の重合方法により製造することができるが、例えば、溶液重合法、乳化重合法、塊状重合方法や紫外線照射による重合方法等が挙げられる。また、重合に際して用いられる重合開始剤、連鎖移動剤等は、公知のものを適宜用いることが可能である。
アクリル系樹脂の重量平均分子量は、10万〜200万が好適であり、30万〜150万がより好適であり、40万〜120万が更に好適である。
上記アクリル系樹脂は、ガラス転移温度が0℃未満であることが好ましく、−20℃未満であれば粘着性は更に良好なものとなるので好ましい。なお、ガラス転移温度は示差走査熱量計(DSC)により測定されるショルダー値である。
〔粘着性樹脂の含有量〕
また、粘着性樹脂の含有量としては、粘着剤組成物の固形分質量100質量部に対して、30質量部以上90質量部以下であることが好ましく、40質量部以上80質量部以下であることがより好ましい。粘着性樹脂が30質量部未満であると、粘着層115の粘着性が不足する可能性があり、90質量部超であると、粘着層115を硬化させた後の硬度が不足する可能性がある。
(硬化型樹脂)
硬化型樹脂としては、粘着層115が硬化後に皮膜として十分な硬度を有し、透明性を有するものであれば特に制限なく使用することができ、例えば、電離放射線硬化型樹脂、熱硬化型樹脂、熱可塑型樹脂、二液混合型樹脂等が挙げられる。これの樹脂の中でも、紫外線や電子線照射、あるいは加熱による硬化処理により、簡易な加工操作で効率よく硬化できる電離放射線硬化型樹脂や熱硬化型樹脂が好適である。また、硬化型樹脂の透明性は高いほどよく、「JIS K7361」による全光線透過率が80%以上、好ましくは90%以上確保されているとよい。
〔電離放射線硬化型樹脂〕
電離放射線硬化型樹脂としては、例えば、アクリロイル基、メタクリロイル基、アクリロイルオキシ基、メタクリロイルオキシ基等のラジカル重合性官能基や、エポキシ基、ビニルエーテル基、オキセタン基等のカチオン重合性官能基を有するモノマー、オリゴマー、プレポリマーを単独で、又は適宜混合した組成物が用いられる。モノマーの例としては、アクリル酸メチル、メチルメタクリレート、メトキシポリエチレンメタクリレート、シクロヘキシルメタクリレート、フェノキシエチルメタクリレート、エチレングリコールジメタクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート、トリメチロールプロパントリメタクリレート、ペンタエリスリトールトリアクリレート等を挙げることができる。オリゴマー、プレポリマーとしては、ポリエステルアクリレート、ポリウレタンアクリレート、フェニレングリシジルエーテルヘキサメチレンジイソシアネートウレタンプレポリマー、フェニルグリシジルエーテルトリエンジイソシアネートウレタンプレポリマー、ペンタエリスリトールトリアクリレートヘキサメチレンジイソシアネートウレタンプレポリマー、ペンタエリスリトールトリアクリレートトルエンジイソシアネートウレタンプレポリマー、ペンタエリスリトールトリアクリレートイソホロンジイソシアネートウレタンプレポリマー等の多官能ウレタンアクリレート、エポキシアクリレート、ポリエーテルアクリレート、アルキットアクリレート、メラミンアクリレート、シリコーンアクリレート等のアクリレート化合物、不飽和ポリエステル、テトラメチレングリコールジグリシジルエーテル、プロピレングリコールジグリシジルエーテル、ネオペンチルグリコールジグリシジルエーテル、ビスフェノールAジグリシジルエーテルや各種脂環式エポキシ等のエポキシ系化合物、3−エチル−3−ヒドロキシメチルオキセタン、1,4−ビス{[(3−エチル−3−オキセタニル)メトキシ]メチル}ベンゼン、ジ[1−エチル(3−オキセタニル)]メチルエーテル等のオキセタン化合物を挙げることができる。これらの樹脂は、単独、もしくは複数混合して使用することができる。
上記の電離放射線硬化型樹脂を用いた系を硬化させる放射線としては、紫外線、可視光線、赤外線、電子線のいずれであってもよい。また、これらの放射線は、偏光であっても無偏光であってもよい。特に、設備コスト、安全性、ランニングコスト等の観点から紫外線が好適である。紫外線のエネルギー線源としては、例えば、高圧水銀ランプ、ハロゲンランプ、キセノンランプ、メタルハライドランプ、窒素レーザー、電子線加速装置、放射性元素等が好ましい。エネルギー線源の照射量は、紫外線波長365nmでの積算露光量として、100〜5,000mJ/cmの範囲が好ましく、300〜3,000mJ/cm照射量が、100mJ/cm未満の場合は、硬化が不十分となるため、硬度が低下する場合がある。また5,000mJ/cmを超えると、着色して透明性が低下する。紫外線照射による硬化を行う場合は、光重合開始剤の添加が必要である。光重合開始剤としては、従来公知のものを用いることができる。例えば、ベンゾイン、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾインイソプロピルエーテル、N,N,N,N−テトラメチル−4,4’−ジアミノベンゾフェノン、ベンジルメチルケタール等のベンゾインとそのアルキルエーテル類;アセトフェノン、3−メチルアセトフェノン、4−クロロベンゾフェノン、4,4’−ジメトキシベンゾフェノン、2,2−ジメトキシ−2−フェニルアセトフェノン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン等のアセトフェノン類;メチルアントラキノン、2−エチルアントラキノン、2−アミルアントラキノン等のアントラキノン類;キサントン;チオキサントン、2,4−ジエチルチオキサントン、2,4−ジイソプロピルチオキサントン等のチオキサントン類;アセトフェノンジメチルケタール、ベンジルジメチルケタール等のケタール類;ベンゾフェノン、4,4−ビスメチルアミノベンゾフェノン等のベンゾフェノン類;その他、1−(4−イソプロピルフェニル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−1−オン等を例示できる。これらは単独で又は2種以上の混合物として使用できる。光重合開始剤の使用量は、電離放射線硬化型樹脂に対して、全固形分比で5%以下が好ましく、1〜4%がより好ましい。
〔紫外線硬化型樹脂〕
粘着層115に使用する硬化型樹脂としては、上述した電離放射線硬化型樹脂の中でも、樹脂の硬化速度等の観点から、紫外線硬化型樹脂が特に好適である。このような紫外線硬化型樹脂としては、アクリル系化合物またはエポキシ系化合物のうちの1種類以上を含有するモノマーに、重合開始剤として光ラジカル重合開始剤及び/又は熱ラジカル重合開始剤を含有した樹脂が好ましく用いられる。アクリル系化合物を含有させることは、紫外線硬化型樹脂の粘度、架橋密度、耐熱性、耐薬品性等の塗料及び塗工膜の特性をコントロールする上で好ましい。
エポキシ系化合物としては、例えば、テトラメチレングリコールジグリシジルエーテル、プロピレングリコールジグリシジルエーテル、ネオペンチルグリコールジグリシジルエーテル、ビスフェノールA−ジグリシジルエーテル等のグリシジルエーテル、2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピルアクリレート、ビスフェノールA−ジエポキシ−アクリル酸付加物等のエポキシエステルや、例えば、下記の化学式群1からなる脂環式エポキシ等のモノマー及びオリゴマーが挙げられる。
Figure 2015217530
アクリル系化合物としては、例えば、ラウリルアクリレート、エトキシジエチレングリコールアクリレート、メトキシトリエチレングリコールアクリレート、フェノキシエチルアクリレート、テトラヒドロフルフリルアクリレート、イソボルニルアクリレート、2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシプロピルアクリレート、2−ヒドロキシ−3−フェノキシアクリレート等の単官能アクリレート、ネオペンチルグリコールジアクリレート、1,6−ヘキサンジオールジアクリレート、トリメチロールプロパントリアクリレート、ペンタエリスリトールトリアクリレート、ペンタエリスリトールジアクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート等の多官能アクリレート、トリメチロールプロパンアクリル酸安息香酸エステル、トリメチルプロパン安息香酸エステル等のアクリル酸誘導体、2−エチルヘキシルメタクリレート、n−ステアリルメタクリレート、シクロヘキシルメタクリレート、テトラヒドロフルフリルメタクリレート、2−ヒドロキシエチルメタアクリレート、2−ヒドロキシブチルメタアクリレート等の単官能メタクリレート、1,6−ヘキサンジオールジメタクリレート、トリメチロールプロパントリメタクリレート、グリセリンジメタクリレート等の多官能メタクリレート等のメタクリル酸誘導体、グリセリンジメタクリレートヘキサメチレンジイソシアネート、ペンタエリスリトールトリアクリレートヘキサメチレンジイソシアネート等のウレタンアクリレート等のモノマー及びオリゴマーが挙げられる他、下記の一般式(5)からなる化合物を少なくとも1種類以上含有するものが用いられる。
Figure 2015217530
光ラジカル重合開始剤としては、公知である種々の光ラジカル重合開始剤を用いることができ、アセトフェノン系、ベンゾイン系、ベンゾフェノン系、チオキサントン系、アシルホスフィンオキサイド系等の化合物を好適に使用することができる。具体的には、トリクロロアセトフェノン、ジエトキシアセトフェノン、1−フェニル−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−1−オン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2−メチル−1−(4−メチルチオフェニル)−2−モルフォリノプロパン−1−オン、ベンゾインメチルエーテル、ベンジルジメチルケタール、ベンゾフェノン、チオキサントン、2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキサイド、メチルフェニルグリオキシレート、カンファーキノン、ベンジル、アントラキノン、ミヒラーケトン等を例示することができる。
熱ラジカル重合開始剤としては、例えば、下記の構造式1〜7に挙げられるような化合物を用いることができる。なお、これら化合物は各単体で用いてもよく、複数混合で使用してもよい。
Figure 2015217530
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Figure 2015217530
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光ラジカル重合開始剤及び/又は熱ラジカル重合開始剤の配合量は、主剤である紫外線硬化型樹脂100質量部に対し、0.1〜10質量部の範囲が望ましい。この配合量の根拠は、0.1質量部より少なくても、また10質量部より多くても、紫外線硬化が不十分だからである。
〔熱硬化型樹脂〕
熱硬化型樹脂としては、熱を加えることにより硬化する樹脂であれば特に制限はされないが、例えば、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、フラン樹脂、キシレン・ホルムアルデヒド樹脂、ケトン・ホルムアルデヒド樹脂、ユリア樹脂、メラミン樹脂、アニリン樹脂、アルキド樹脂、不飽和ポリエステル樹脂等を挙げることができる。これらは単独若しくは複数混合して使用してもよい。
〔硬化型樹脂の含有量〕
また、硬化型樹脂の含有量としては、粘着剤組成物の固形分質量100質量部に対して、10質量部以上70質量部以下であることが好ましく、20質量部以上60質量部以下であることがより好ましい。硬化型樹脂が10質量部未満であると、粘着層115を硬化させた後の硬度が不足する可能性があり、70質量部超であると、粘着層115の粘着性が不足する可能性がある。
(任意成分)
粘着層115に用いる粘着剤組成物は、その他、種々の公知の添加剤を添加することができるが、架橋剤、シランカップリング剤、可塑剤、粘着付与剤、ガラス繊維、ガラスビーズ、金属粉、その他の無機粉末等からなる充填剤、顔料、着色剤、充填剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤等を使用することもできる。また、微粒子を含有して光拡散性を示す近赤外線吸収粘着層等としてもよい。粘着剤組成物には、他の近赤外線吸収色素が添加されてもよい。また、色調を調整するため可視光吸収色素が添加されていてもよい。その他、防錆剤が添加されていることが好適である。
(架橋剤)
また、粘着剤組成物は、粘着性樹脂を架橋するための架橋剤を含有していることが好適である。架橋剤としては、エポキシ系架橋剤、イソシアネート系架橋剤、イミン系架橋剤、過酸化物系架橋剤、等が挙げられる。これらの中でも、エポキシ系架橋剤や、イソシアネート系架橋剤が好適である。
エポキシ系架橋剤は、エポキシ化合物を含有し、エポキシ化合物としては、例えば、グリセリンジグリシジルエーテル等が挙げられる。エポキシ系架橋剤の使用量は、粘着性樹脂100質量部に対して、0.001〜2質量部、好ましくは0.01〜1質量部、さらに好ましくは0.02〜0.5質量部である。エポキシ系化合物の使用量が0.001質量部未満では、基材フィルム111等との密着性や耐久性の点で好ましくない。
イソシアネート系架橋剤は、イソシアネート化合物を含有し、イソシアネート化合物としては、トリレンジイソシアネート、クロルフェニレンジイソシアナート、ヘキサメチレンジイソシアナート、テトラメチレンジイソシアナート、イソホロンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネート、水添されたジフェニルメタンジイソシアネート等のイソシアネートモノマー及びこれらイソシアネートモノマーをトリメチロールプロパン等の多価アルコールと付加したアダクト系イソシアネート化合物、イソシアヌレート化合物、ビュレット型化合物、さらには公知のポリエーテルポリオールやポリエステルポリオール、アクリルポリオール、ポリブタジエンポリオール、ポリイソプレンポリオール等を付加反応させたウレタンプレポリマー型のイソシアネート等が挙げられる。これらイソシアネート系化合物のなかでも、被貼着部材との密着性向上の面からは、キシリレンジイソシアネート等のアダクト系イソシアネート化合物が好ましい。
イソシアネート系架橋剤の使用量は、粘着性樹脂100質量部に対して、0.001〜5質量部、好ましくは0.01〜3質量部、さらに好ましくは0.02〜2.5質量部である。イソシアネート系化合物の使用量が0.001質量部未満では、基材フィルム111等との密着性や耐久性の点で好ましくない。
(シランカップリング剤)
シランカップリング剤は、分子中に2つ以上の異なる官能基を有し、通常では結合させにくい有機質材料と無機質材料とを連結させる仲介役として一般的に使用されている。例えば、シランカップリング剤は、粘着剤中に含まれるアクリル系ポリマー(有機質材料)と、粘着層を貼り合わせるガラス(無機質材料)とを連結させることができるため、接着力やリワーク性を調節するために使用するのが一般的である。
本発明で使用するシランカップリング剤に特に制限はないが、3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、3−グリシドキシプロピルメチルジメトキシシラン、2−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン等のエポキシ構造を有するケイ素化合物、3−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−(2−アミノエチル)3−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−(2−アミノエチル)3−アミノプロピルメチルジメトキシシラン等のアミノ基含有ケイ素化合物、3−クロロプロピルトリメトキシシラン、アセトアセチル基含有トリメトキシシラン、3−アクリロキシプロピルトリメトキシシラン、3−メタクリロキシプロピルトリエトキシシランなどの(メタ)アクリル基含有シランカップリング剤、3−イソシアネートプロピルトリエトキシシラン等のイソシアネート基含有シランカップリング剤等が挙げられる。
(可塑剤)
可塑剤は、粘着層115が硬くなりすぎる事を抑制する為に添加される。本発明で使用する可塑剤としては特に限定されるものではない。一般的な可塑剤としては、熱可塑性樹脂やプロセスオイル等の軟化剤、オリゴマー、動物油、植物油等の油分、灯油、重油、軽油、ナフサ等の石油留分などの化合物が挙げられる。プロセスオイルとしては例えば、パラフィンオイル、ナフテン系プロセスオイル、芳香族系プロセスオイル等の石油系プロセスオイルなどが挙げられる。
<基材フィルム>
基材フィルム111の材料は特に制限されないが、粘着型高硬度透明フィルム110をLCDやPDP等の光学用途に使用する場合、基材フィルム111は透明性が高いものほど良好である。具体的には、基材フィルム111の全光線透過率(JIS K7361)が80%以上、より好ましくは90%以上である。光学用途に好ましく使用することができる基材フィルムとして、具体的には、ポリエチレンテレフタレート(PET)、トリアセチルセルロース(TAC)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリメチルメタクリレート(PMMA)、ポリカーボネート(PC)、ポリイミド(PI)、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリビニルアルコール(PVA)、ポリ塩化ビニル(PVC)、シクロオレフィンコポリマー(COC)、含ノルボルネン樹脂、ポリエーテルスルホン、セロファン、芳香族ポリアミド等の各種樹脂フィルムを好適に使用することができる。これらのフィルムは無延伸のものも、延伸加工を施したものも使用可能である。特に二軸延伸加工されたPETフィルムが、機械的強度や寸法安定性に優れる点で好ましく、無延伸のTACフィルム及び含ノルボルネン樹脂からなるフィルムは、面内の位相差が非常に少ないという点で好ましい。なお、PDP、LCD等の光学用途に用いる場合は、これらのPETフィルム、TACフィルム、含ノルボルネン樹脂フィルムがより好ましい。
基材フィルム111の厚さはディスプレイの軽量化・薄型化や、粘着型高硬度透明フィルム110の生産適性といった観点から、5〜200μmにあることが好ましく、20〜100μmであることがさらに好ましく、40〜80μmであることが特に好ましい。基材フィルム111の厚さを当該範囲にすることにより、高硬度透明フィルム113が硬化する際に生じる収縮応力を、基材フィルム111が吸収あるいは緩和することができるため、粘着型高硬度透明フィルム110のシワやカールを抑えることができる。基材フィルム111の厚さが5μm未満では、高硬度透明フィルム113を硬化する時に生じる収縮応力を抑えにくくなるため、高硬度透明フィルム113に収縮が発生し、粘着型高硬度透明フィルム110にシワやカールが発生し、粘着型高硬度透明フィルム110の生産性が悪くなる。基材フィルム111の厚さが100μm超であると、粘着型高硬度透明フィルム110のシワやカールは抑えることができるが、軽量化・薄型化が難しくなることから好ましくない。特に、光学用途に粘着型高硬度透明フィルム110を使用する場合、基材フィルム111の厚さが200μm超となることは好ましくない。
基材フィルム111には、アルカリ処理、コロナ処理、プラズマ処理、スパッタ処理、ケン化処理等の表面処理や、界面活性剤、シランカップリング剤等の塗布、又はSi蒸着等の表面改質処理を行うことができる。これによって、基材フィルム111と高硬度透明フィルム113との密着性を向上させることができる。
本発明においては、基材フィルム111上に、偏光基体を積層してもよい。ここで、当該偏光基体は、特定の偏光のみを透過し他の光を吸収する光吸収型の偏光フィルムや、特定の偏光のみを透過し他の光を反射する光反射型の偏光フィルムを使用することが出来る。光吸収型の偏光フィルムとしては、ポリビニルアルコール、ポリビニレン等を延伸させて得られるフィルムが使用可能であり、例えば、2色性素子としてヨウ素又は染料を吸着させたポリビニルアルコールを一軸延伸して得られたポリビニルアルコール(PVA)フィルムが挙げられる。光反射型の偏光フィルムとしては、例えば、延伸した際に延伸方向の屈折率が異なる2種類のポリエステル樹脂(PEN及びPEN共重合体)を、押出成形技術により数百層交互に積層し延伸した構成の3M社製「DBEF」や、コレステリック液晶ポリマー層と1/4波長板とを積層してなり、コレステリック液晶ポリマー層側から入射した光を互いに逆向きの2つの円偏光に分離し、一方を透過、他方を反射させ、コレステリック液晶ポリマー層を透過した円偏光を1/4波長板により直線偏光に変換させる構成の日東電工社製「ニポックス」やメルク社製「トランスマックス」等が挙げられる。
<他の層>
粘着型高硬度透明フィルム110は他の層を有していてもよい。ここで他の層としては、例えば、偏光基体、低反射層、他の機能付与層(例えば、帯電防止層、近赤外線(NIR)吸収層、ネオンカット層、電磁波シールド層、高硬度層)、を挙げることができる。
≪硬化型高硬度透明フィルムの構成≫
次に、図2を参照しながら、本発明の好適な実施の形態に係る硬化型高硬度透明フィルムの構成について説明する。図2は、本発明のある実施の形態に係る硬化型高硬度透明フィルム100の構成を示す模式図である。なお、図2には、図1に示した粘着型高硬度透明フィルム110を被貼着部材120に貼着させた場合の例を示しているが、必ずしも基材フィルム111が設けられていなくてもよい。すなわち、高硬度透明フィルム113に直接粘着層115が積層された粘着型高硬度透明フィルムを被貼着部材120に貼着させたものも、本発明の硬化型高硬度透明フィルムに当然に含まれる。
図2に示すように、硬化型高硬度透明フィルム100は、上述した粘着型高硬度透明フィルム110の粘着層115側を被貼着部材120に貼着した後に、粘着層115を硬化させて得られる高硬度透明フィルムである。ここで、粘着層115の硬化とは、粘着層115に含まれる硬化型樹脂を硬化させることを意味し、この粘着層115の硬化により、被貼着部材120に貼着された硬化型高硬度透明フィルム100の硬度(特に、鉛筆硬度)が高硬度透明フィルム113自体の硬度と同程度となる。すなわち、硬化型高硬度透明フィルム100によれば、粘着層115(硬化型樹脂)が硬化していることにより、粘着層115が被貼着部材120に貼り付けた後にほとんど変形することがないため、高硬度透明フィルム113自体の硬度(特に、鉛筆硬度)を維持することが可能となる。
このように、本発明においては、粘着層115が粘着性を有するか、或いは圧力を加えると粘着性を発現する状態にある粘着型高硬度透明フィルム110を被貼着部材120に貼り付けた後に、粘着層115を硬化させる。これにより、高硬度透明フィルム113を被貼着部材120に強い密着力で積層することができるとともに、粘着層115の変形による高硬度透明フィルム113の硬度の低下を抑制又は維持することができる。
特に、例えば、タッチパネルの表面保護シートのように段差(印刷段差)を有する面に粘着層を有する高硬度透明フィルムを貼り付ける場合、当該段差を吸収できるように粘着層の厚みを厚くすることが好ましい。しかし、従来の高硬度透明フィルムでは、粘着層の厚みを厚くするとその分高硬度透明フィルムの硬度の低下が大きくなってしまうという問題があった。一方、本発明では、粘着型高硬度透明フィルム110を被貼着部材に貼り付けた後に粘着層115を硬化させて粘着層115の硬度を高めていることから、粘着層115の厚みを厚くしても、高硬度透明フィルム113の硬度の低下を効果的に抑制することができる。
高硬度透明フィルム113の鉛筆硬度は、H以上であることが好ましく、2H以上であることがより好ましく、3H以上であることが更に好ましい。本発明では、粘着層115を用いることで、硬化型高硬度透明フィルム100の鉛筆硬度は、高硬度透明フィルム113の鉛筆硬度を維持することができる。
なお、硬化型高硬度透明フィルム100の構成については、粘着層115の硬度以外は上述した粘着型高硬度透明フィルム110の構成と同様であるので、ここでは詳細な説明を省略する。
<被貼着部材>
被貼着部材120は、粘着型高硬度透明フィルム110の粘着層115が貼着される部材であり、その材質としても透明性を有しているガラスや樹脂等であれば、特に制限されるものではない。具体的には、被貼着部材120としては、例えば、LCDやPDP等のディスプレイ、タッチパネルの表面保護シート(その材質としては、例えば、ガラス、透明性を有する樹脂等がある。)、タッチパネルの上部電極、その他、公知の高硬度透明フィルムが使用される部材が挙げられる。
≪硬化型高硬度透明フィルムの製造方法≫
以上、本発明の好適な実施の形態に係る高硬度透明フィルムの構成について説明したが、続いて、本発明に係る硬化型高硬度透明フィルムの製造方法について詳細に説明する。なお、ここでは、粘着型高硬度透明フィルムの製造は、硬化型高硬度透明フィルムの製造の一工程として説明する。
<粘着剤組成物の調製>
初めに、粘着剤組成物の調製方法について説明する。当該粘着剤組成物は、上述した粘着性樹脂と、硬化型樹脂と、必要に応じて、架橋剤やシランカップリング剤その他の添加剤とを適当な溶媒に溶解させることで得ることができる。なお、可塑剤は、硬化型樹脂の硬化により、粘着層115が硬くなり過ぎることを抑制するために添加される。
なお、上記粘着剤組成物の溶液を調製する際の溶媒としては、酢酸エチル、ベンゼン、トルエン、アセトン、メチルエチルケトン、イソホロン、シクロヘキサノン等の有機溶剤を、1種又は2種以上組み合わせて用いることができる。また、上記粘着剤組成物の溶液を調製する際には、粘着性樹脂や硬化型樹脂の分散性を向上させる目的で、微量の界面活性剤(例えば、ノニオン系界面活性剤)を添加してもよい。
粘着剤組成物には、所望の粘着層115の形態となるように成形した後に剥離シート(例えば、剥離PET等)を貼り付けた状態としてもよいし、不定形のままとして後述するように高硬度透明フィルム113又は基材シート111にそのまま塗工してもよい。
(仮硬化工程)
ここで、粘着剤組成物が架橋剤を含有する場合には、粘着性樹脂が架橋されることで、粘着剤組成物が粘着層115としての形態を維持できる程度の粘度にまで、粘着剤組成物の粘度を高めることができる。本発明では、このように、粘着性樹脂を架橋剤により架橋させることで、粘着剤組成物が粘着層115としての形態を維持できる程度の粘度にまで高める処理を「仮硬化」と呼ぶこととする。このような仮硬化後の粘着剤組成物を高硬度透明フィルム113又は基材フィルム111に塗工することで、上述した粘着型高硬度透明フィルム110を得ることができる。なお、この段階では、粘着層115中の硬化型樹脂の硬化反応が起こっていないため、粘着層115が粘着性を有した状態となっている。また、本発明においては、仮硬化工程は必ずしも必要な工程では無く、粘着剤組成物の粘度が低く、そのまま塗工しただけでは粘着層115としての形態を維持できないような場合であっても、例えば、高硬度透明フィルム113や基材フィルム111の周縁部に乾燥後の粘着層115の厚みが好適となる程度の高さの堰を設け、この堰の内部に粘着剤組成物を塗工した後に乾燥させることで、仮硬化工程を省略することもできる。
<粘着型高硬度透明フィルムの作製>
次に、上述したようにして作製した高硬度透明フィルム113に直接又は基材フィルム111を介して粘着剤組成物を塗工又は貼付する。具体的には、高硬度透明フィルム113又は基材フィルム111に不定形の粘着剤組成物を塗工しても良いし、剥離シートを貼付した成形後の粘着剤組成物を高硬度透明フィルム113又は基材フィルム111に(片面の剥離シートを剥離させた後に)貼り付けても良い。なお、粘着剤組成物の塗工方法としては、通常の塗工方式や印刷方式が適用される。以上のようにして、粘着層115を直接又は基材フィルム111を介して高硬度透明フィルム113に積層形成した粘着型高硬度透明フィルム100を得ることができる。
<硬化型高硬度透明フィルムの作製>
次に、上述のようにして作製した粘着型高硬度透明フィルム110の粘着層115側を被貼着部材120に貼着する(貼着工程)。粘着型高硬度透明フィルム110の貼着後、粘着層115を硬化させることで、被貼着部材120に貼着された硬化型高硬度透明フィルム100を得ることができる(硬化工程)。
上記硬化工程においては、粘着層115に電離放射線(例えば、紫外線、電子線等)を照射したり、或いは、熱を加えたりすることで、粘着層115に含まれる硬化型樹脂を硬化させる。これにより、粘着層115の硬度が著しく高まり、粘着層115の変形により高硬度透明フィルム113の硬度が低下するといった現象を効果的に抑制することができる。
以上説明したように、本発明によれば、一旦粘着層115が粘着性を有する状態の粘着型高硬度透明フィルム110を作製し、これを被貼着部材120に貼付した後に粘着層115を硬化させるので、粘着層115の硬化前であれば、例えば、粘着型高硬度透明フィルム110の貼り直し等もすることができる。従って、本発明に係る硬化型高硬度透明フィルム100の製造方法によれば、高硬度透明フィルム113の硬度を維持したまま、従来(例えば、特許文献2の方法等)よりも加工性を高めることができる。
次に、本発明を実施例及び比較例により、更に具体的に説明するが、本発明は、これらの例によって何ら限定されるものではない。
(アクリル系粘着剤の調製)
モノマーとしてブチルアクリレート(427.3g)、エチルアクリレート(171.2g)、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート(1.5g)を秤量し、十分に混合して重合性モノマー混合物(a1)を得た。次いで、この重合性モノマー混合物(a1)300gと酢酸エチル160gとをフラスコに入れた。また、滴下ロートに300gの重合性モノマー混合物(a1)、16gの酢酸エチル及び0.15gの2,2’−アゾビス(4−メトキシ−2,4−ジメチル)バレロニトリルを入れ、よく混合して滴下用混合物(a2)を調製した。
次に、窒素ガスを20ml/分で流通させながら、上記フラスコの内温を95℃まで上昇させ、重合開始剤である2,2’−アゾビス(4−メトキシ−2,4−ジメチル)バレロニトリル(0.15g)をフラスコに投入し、重合反応を開始させた。そして、このフラスコに滴下ロートから滴下用混合物(a2)を90分掛けて滴下した。滴下用混合物(a2)の滴下終了後、粘度の上昇に応じて酢酸エチルで希釈を行いながら、6時間の熟成を行った。反応終了後、重量平均分子量60万、酸価0mgKOH/gのアクリル系粘着剤を得た。
[実施例1]
(粘着剤組成物)
ポリウレタン系樹脂からなる多官能型紫外線硬化型樹脂を上記のアクリル系粘着剤100質量部に対し38質量部添加・混合攪拌した。さらにアルキルフェノン系光重合開始剤を酢酸エチルに溶解し、固形分10%の重合開始剤溶液を調整した。また分子量1500からなるアクリル系可塑剤も酢酸エチルに溶解し、固形分10%の可塑剤溶液を調整した。また、アミノ基を含有したシランカップリング剤を酢酸エチルに溶解し、固形分10%になるようにシランカップリング剤溶液を調整した。さらに架橋剤としてイソシアネート系硬化剤を酢酸エチルに溶解し、固形分15%の架橋剤溶液を調製した。
そして、上記のアクリル系粘着剤100質量部中に重合開始剤溶液2質量部、可塑剤溶液2.0質量部、シランカップリング剤溶液0.5質量部、架橋剤溶液0.1質量部となるよう添加・混合し、本発明の粘着剤組成物を得た。
(高硬度透明フィルム)
使用した材料とその略号を示す。
・TMTA:トリメチロールプロパントアクリレート、日本化薬社製KS-TMPA
・ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン:チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製IRGACURE 184
・透明ベースフィルム:ポリエチレンテレフタレートフィルム、幅300mm、厚さ0.1mm、波長550nmでの光透過率90%以上
・透明カバーフィルム:透明ベースフィルムと同じフィルム
TMPA80質量部、下記一般式(6)で表わされるシルセスキオキサンオリゴマー20質量部、ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン2.5質量部を均一に攪拌混合した後、脱泡して液状の光硬化性樹脂組成物を得た。
なお、硬化反応率は赤外分光分析にて1640cm-1付近のメチレン二重結合ピークと1470cm-1付近のメチル基ピークとの高さ比によって算定した。
Figure 2015217530
この液状の光硬化性樹脂組成物を塗工装置へ投入し、これを毎分1mで巻き出した透明ベースフィルム上へスロットダイコーター法にて0.2mmの厚さに塗布した。そして、透明カバーフィルムを塗工した光硬化性樹脂へ両面から圧着して積層体とした。
この積層体の両面から、メタルハライドランプにて紫外線を500mj/cm2の割合で照射した。その後、透明ベースフィルム及び透明カバーフィルムを剥離し、高硬度透明フィルムを得た。得られた高密着性透明フィルムの硬化反応率は88%であり、全光線透過率は90%であった。
(実施例1の光学フィルムの作製)
上記のようにして調製された粘着剤組成物をアプリケーターにて剥離PET(東レフィルム加工製、商品名:セラピールBX8A(RX))に塗工した。塗工時の厚みは乾燥後の粘着剤厚みが50μmになる様に調整した。次いで、80℃のオーブン中にて2分間乾燥させた。この粘着剤からなる層に剥離フィルム(東レフィルム加工製、商品名:セラピールBKE(RX))を貼り合せ、常温で7日間養生させた後、剥離フィルムを剥がし、上記のようにして調製された高硬度透明フィルムに貼り合せ、実施例1の光学フィルムを作製した。
[比較例1]
実施例1において、ポリウレタン系樹脂からなる多官能型紫外線硬化型樹脂および、アクリル系可塑剤、アミノ基を含有したシランカップリング剤を除き、架橋剤溶液の添加量を0.5質量部にした以外は同様にして比較例1の粘着剤組成物を得た。
次に、実施例1において、高硬度透明フィルムの代わりに光学用高硬度透明フィルム(有沢製作所製、商品名:HC3400−100、PETフィルムに高硬度層を有するもの)に貼り合せた以外は同様にして比較例1の光学フィルムを作製した。
[接着力測定]
前記で得た実施例1及び比較例1の光学フィルムを150mm×25mm幅にカッティング後、各光学フィルムから剥離PETを剥がし、ガラス板に貼り合せ24時間常温に静置後、実施例1に対し、空気雰囲気下で積算光量1000mJ/cm2のエネルギー相当の高圧水銀灯の照射を行い、評価試験用の試験片を得た。また、比較例1については高圧水銀灯による照射は行わずに試験片の作成を完了した。24時間常温に静置後、剥離角度:180度、剥離速度:300mm/minの条件にて接着力を測定した。接着力が、3.0N/25mm以上である場合は十分な粘着力を有するとして下記の表1に○と記した。
[鉛筆硬度測定評価]
前記で得た実施例1及び比較例1の光学フィルムを100mm×80mm幅にカッティング後、各光学フィルムから剥離PETを剥がし、ガラス板に貼り合せ、24時間常温に静置後、実施例1に対し、空気雰囲気下で積算光量1000mJ/cmのエネルギー相当の高圧水銀灯の照射を行い、評価試験用の試験片を得た。また、比較例1については高圧水銀灯による照射は行わず、試験片の作成を完了した。作成した試験片について荷重750gにてJIS K 5600に準拠した方法にて鉛筆硬度の測定を行った。
なお、本実施例で用いた光学用高硬度透明フィルム単体の上記条件における鉛筆硬度は9Hである。
[評価]
各試験片の評価結果を表1に示した。
表1から明らかなように、実施例1では鉛筆硬度が光学用高硬度透明フィルムと同程度の硬度を有しており、かつ接着力も十分に有することが確認された。一方、比較例1では鉛筆硬度が低下して硬度の維持が困難であることが確認された。
Figure 2015217530
以上、図面を参照しながら本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明は上述した形態に限定されない。すなわち、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で当業者が想到し得る他の形態又は各種の変更例についても本発明の技術的範囲に属するものと理解される。
100 硬化型高硬度透明フィルム
110 粘着型高硬度透明フィルム
111 基材フィルム
113 高硬度透明フィルム
115 粘着層
120 被貼着部材

Claims (8)

  1. 高硬度透明フィルムと、当該高硬度透明フィルムに直接又は基材フィルムを介して積層された粘着層と、を備える粘着型高硬度透明フィルムであって、
    前記粘着層が、粘着性樹脂と硬化型樹脂とを含有することを特徴とする、粘着型高硬度透明フィルム。
  2. 前記高硬度透明フィルムが、かご型シルセスキオキサン樹脂を含有することを特徴とする、請求項1に記載の粘着型高硬度透明フィルム。
  3. 前記かご型シルセスキオキサン樹脂が、下記一般式(1)、
    (R1R2R3SiO3/2)n-(R4R5R6SiO1/2)m (1)
    (式中、R1〜R6はメチル基、フェニル基、又は(メタ)アクリロイル基、グリシジル基及びビニル基から選ばれるいずれか一つの反応性基を有する有機官能基を示し、R1〜R6は互いに同じであっても異なっていてもよいが、少なくとも一つは上記反応性基を有する有機官能基であり、nは8、10、12又は14を示し、mは0、2、4又は6を示す。)で表されるかご型シルセスキオキサン樹脂であることを特徴とする請求項2に記載の粘着型高硬度透明フィルム。
  4. 前記一般式(1)において、(メタ)アクリロイル基、グリシジル基及びビニル基から選ばれるいずれか一つの反応性基を有する有機官能基が、下記一般式(2)、(3)又は(4)で表される有機官能基であることを特徴とする請求項3に記載の粘着型高硬度透明フィルム。
    Figure 2015217530
    (式(2)中、R7は水素原子又はメチル基を示し、式(2)及び(3)中、mは1〜3の整数を示す。)
  5. 前記硬化型樹脂が、電離放射線硬化型樹脂又は熱硬化型樹脂であることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一項に記載の粘着型高硬度透明フィルム。
  6. 前記電離放射線硬化型樹脂が、紫外線硬化型樹脂であることを特徴とする、請求項5に記載の粘着型高硬度透明フィルム。
  7. 前記粘着性樹脂が、アクリル系樹脂であることを特徴とする、請求項1〜6のいずれか一項に記載の粘着型高硬度透明フィルム。
  8. 前記粘着性樹脂が、架橋剤により架橋されていることを特徴とする、請求項1〜7のいずれか一項に記載の粘着型高硬度透明フィルム。
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