JP2015216174A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】周辺回路領域PC内のPチャネル型トランジスタにおけるNBTI劣化を抑制しつつ、メモリセル領域MC内のセルトランジスタのリーク電流を十分に低減する。【解決手段】半導体装置200は、第1の層間絶縁膜41の上面に形成され、平面的に見てメモリセル領域MCと重ならずかつ周辺回路領域PCと重なるように形成される水素拡散バリア膜42を備える。第1の層間絶縁膜41のうち平面的に見てメモリセル領域MCと重なる第1の部分41Aの下面は第1の層間絶縁膜41のうち平面的に見て周辺回路領域PCと重なる第2の部分41Bの下面に比べて半導体基板1の主面から遠い位置に配置され、第1の部分41Aの上面は第2の部分41Bの上面に比べて上記主面から遠い位置に配置され、水素拡散バリア膜42は、第1の層間絶縁膜41に比べて水素を通しにくい材料により構成される。【選択図】図3

Description

本発明は半導体装置及びその製造方法に関し、特に、メモリセル領域と周辺回路領域を有する半導体装置及びその製造方法に関する。
半導体装置を製造するためのプロセスには、通常、水素アロイ(alloy)、水素シンタリング(Sintering)、又は水素シンター(Sinter)と呼ばれる工程が含まれる。以下、この工程を「水素シンタリング工程」と称する。水素シンタリング工程は、シリコン−酸化膜界面の界面準位密度の低減及び安定化を目的として実施されるもので、具体的な例では、デバイス形成工程の最終プロセスの一ステップとして、フォーミングガス(例えばN:H=1:1)を導入しながら350〜450℃の熱処理を行うことにより実施される。水素シンタリング工程により、シリコン−酸化膜界面のダングリングボンドが水素によって終端されることから、シリコン−酸化膜界面の界面準位密度が低減かつ安定化される。
現在まで、より効果的にダングリングボンドを水素で終端するための技術が種々開発されており、特許文献1,2にはそのような技術の例が開示されている。特許文献1に開示される技術では、半導体基板の裏面(回路素子が形成される主面の反対側の面)に形成された水素含有窒化膜から半導体基板内に水素を拡散させることにより、シリコン−酸化膜界面のダングリングボンドの終端が行われる。一方、特許文献2に開示される技術では、水素プラズマ中での処理を行うことによって半導体基板の表面を通じてシリコン−酸化膜界面に水素イオン(H)が供給され、この水素イオンによって、シリコン−酸化膜界面のダングリングボンドが終端される。
また、半導体装置では、一般に、メモリセルアレイが配置されるメモリセル領域と、メモリセルアレイ内のメモリセルに対してリードやライトなどの各種動作を行うための回路が配置される周辺回路領域とが隣接して配置される。メモリセル領域では、高密度にメモリセルを配置する必要から半導体基板の表面に形成されるセルトランジスタの上方にセルキャパシタが形成されるため、メモリセル領域と、セルキャパシタの形成されない周辺回路領域との境界には、大きな段差が生ずる。メモリセル領域及び周辺回路領域の上方には配線層を設ける必要があるため、通常、この段差はその高さを上回る膜厚の層間絶縁膜によって埋められており、配線層はこの層間絶縁膜の平坦化された上面に形成される。特許文献3には、このような構成の半導体装置が開示されている。
さらに、上述した周辺回路領域ではCMOSが多用されるが、このCMOSに関しては、バイアス温度不安定性(BTI: Bias Temperature Instability)という特性の存在が知られている。中でも、CMOSを構成するPチャネル型トランジスタに発生する負バイアス温度不安定性(NBTI: Negative Bias Temperature Instability)は、閾値電圧の変動をもたらし半導体装置の誤動作を誘発することから、問題とされている。特許文献4には、この負バイアス温度不安定性による特性劣化(以下、「NBTI劣化」という)を、回路動作を工夫することによって抑制する技術が開示されている。
特開平07−066197号公報 特開2003−282856号公報 特開2013−016632号公報 特開2006−252696号公報
ところで、上述した水素シンタリング工程の必要性は、メモリセル領域と周辺回路領域とで異なる。具体的に説明すると、まずメモリセル領域に関しては、シリコン−酸化膜界面のダングリングボンドはセルトランジスタのリーク電流の原因となることから、DRAMのリフレッシュ特性を向上させるためにできるだけ多くのダングリングボンドを終端しておく必要がある。一方、周辺回路領域に関しては、領域内に形成されるトランジスタ(周辺トランジスタ)のリーク電流を低減するためにダングリングボンドを終端させる必要がある点ではメモリセル領域と同様であるものの、水素を過剰に供給すると、CMOSを構成するPチャネル型トランジスタにおいて上述したNBTI劣化が顕著になることから、メモリセル領域と違い、ある程度のところでダングリングボンドの終端を止める必要がある。
しかしながら、特許文献3に示される構成を有する半導体装置において、セルキャパシタの上層に形成した水素含有膜から水素を供給することにより水素シンタリング工程を行うと、上記とは全く逆の好ましくない状況が発生する。すなわち、メモリセル領域では、セルキャパシタがバリアとなるためにセルトランジスタの周囲にまで水素が浸透しにくい一方、周辺回路領域では、そのようなバリアがないために周辺トランジスタの周囲にまで水素がよく浸透する。その結果、セルトランジスタのリーク電流は十分に低減できず、しかも、周辺回路領域内のPチャネル型トランジスタではNBTI劣化が顕著になるという、好ましくない状況が発生する。
本発明の一側面による半導体装置は、主面にメモリセル領域及び周辺回路領域が配置された半導体基板と、平面的に見て前記メモリセル領域及び前記周辺回路領域の両方と重なるように形成される第1の層間絶縁膜と、前記第1の層間絶縁膜の上面に形成され、平面的に見て前記メモリセル領域と重ならずかつ前記周辺回路領域と重なるように形成される水素拡散バリア膜とを備え、前記第1の層間絶縁膜のうち平面的に見て前記メモリセル領域と重なる第1の部分の下面は、前記第1の層間絶縁膜のうち平面的に見て前記周辺回路領域と重なる第2の部分の下面に比べて前記主面から遠い位置に配置され、前記第1の層間絶縁膜の前記第1の部分の上面は、前記第1の層間絶縁膜の前記第2の部分の上面に比べて前記主面から遠い位置に配置され、前記水素拡散バリア膜は、前記第1の層間絶縁膜に比べて水素を通しにくい材料により構成されることを特徴とする。
本発明の一側面による半導体装置の製造方法は、半導体基板の主面にメモリセル領域及び周辺回路領域を区画し、前記メモリセル領域に複数のセルトランジスタを形成するとともに前記周辺回路領域に複数の周辺トランジスタを形成する工程と、平面的に見て前記メモリセル領域と重なる位置に、複数のセルキャパシタを含むキャパシタモールドを形成する工程と、前記プレート電極を形成した後、前記キャパシタモールドの高さより小さい膜厚で第1の層間絶縁膜を成膜する工程と、前記第1の層間絶縁膜を成膜した後、前記第1の層間絶縁膜に比べて水素を通しにくい材料により構成される水素拡散バリア膜、及び、前記第1の層間絶縁膜と同程度に水素を通す材料により構成される第2の層間絶縁膜を順次成膜する工程と、前記第1及び第2の層間絶縁膜並びに前記水素拡散バリア膜からなる絶縁層の上面を平坦化することにより、前記第1の層間絶縁膜のうち平面的に見て前記メモリセル領域と重なる第1の部分の上面を露出させる工程とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、第1及び第2の層間絶縁膜の形成後に水素シンタリング工程を行う場合、周辺回路領域のみが水素を通しにくい水素拡散バリア膜で覆われていることから、メモリセル領域に相対的に多量の水素を供給する一方、周辺回路領域に相対的に少量の水素を供給することができる。したがって、周辺回路領域内のPチャネル型トランジスタにおけるNBTI劣化を抑制しつつ、メモリセル領域内のセルトランジスタのリーク電流を十分に低減することが可能になる。
本発明の実施の形態による半導体装置200のウエハ上におけるレイアウトを示す平面図である。 図1に示したA−A線の近傍領域を模式的に拡大して示す平面図である。 図2に示したA−A線に対応する半導体装置200の断面図である。 図1に示した半導体装置200の製造工程を示す図である。 図1に示した半導体装置200の製造工程を示す図である。 図1に示した半導体装置200の製造工程を示す図である。 図1に示した半導体装置200の水素バリア特性を示す図である。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の好ましい実施の形態について詳細に説明する。
本実施の形態による半導体装置200(製品チップ)は、DRAM(Dynamic Random Access Memory)である。半導体装置200の製造工程では、図1に示すように、1枚のウエハ上に複数の半導体装置200がマトリクス状に並べて形成され、ダイシングによってこれらを個片化することにより個々の半導体装置200が製造される。個片化後のウエハは、図3に示す半導体基板1を構成する。以下では、図1にも示すように、ウエハ上における半導体装置200の各行の延在方向をX方向と称し、X方向とウエハ面内で直角に交わる方向をY方向と称する。また、ウエハ(半導体基板1)は例えばp型の単結晶シリコン基板とすることが好適であるが、本発明の適用対象はこれに限られない。ウエハが直径300mmのシリコン基板である場合、1枚のウエハ上に1000個程度の半導体装置200が形成される。
半導体基板1の主面には、図1に示すように、長辺がX方向に延在する長方形状に形成され、それぞれX方向に延在する2本の列をなして配置される8個のメモリセル領域MCと、これら8個のメモリセル領域MCを取り囲むように配置される周辺回路領域PCとが区画される。各メモリセル領域MCはメモリセルアレイが配置される領域であり、周辺回路領域PCは、各メモリセル領域MC内のメモリセルアレイに対してリードやライトなどの各種動作を行うための回路が配置される領域である。
初めに、1つのメモリセル領域MCに着目して説明する。メモリセル領域MCには、図2に示すように、それぞれX方向に対して傾斜したX'方向に延在する複数の活性領域3aが形成される。各活性領域3aは、Y方向に等間隔で配置されており、その間はX'方向に延在する素子分離領域2によって分離される。各活性領域3aのX方向の両端はそれぞれ、Y方向に延在する素子分離領域2によって区画される。Y方向に延在する素子分離領域2と、X'方向に延在する素子分離領域2とは、一体の素子分離領域2を構成する。素子分離領域2は、図3に示すように、半導体基板1に形成した溝を埋設するシリコン酸化膜などの素子分離絶縁膜によって構成される。なお、図3では、メモリセル領域MC内に設置される素子分離領域2を素子分離領域2a、メモリセル領域MCと周辺回路領域PCの間に設置される素子分離領域2を素子分離領域2b、周辺回路領域PC内に設置される素子分離領域2を素子分離領域2cと記している。
メモリセル領域MCにはまた、図3に示すように、それぞれY方向に延在する第1及び第2のトレンチ7A,7Bが配置される。第1及び第2のトレンチ7A,7Bはそれぞれ、図2に示すように、Y方向に並ぶ複数の素子分離領域2及び複数の活性領域3aに跨るように形成される。
第1のトレンチ7A内には第1のワード線8aが、第2のトレンチ7B内には第2のワード線8bがそれぞれ配置される。これら第1及び第2のワード線8a,8bはそれぞれ、半導体基板1の中に埋め込まれた埋め込みワード線を構成する。第1のワード線8aと半導体基板1の間にはゲート絶縁膜7aが配置され、第2のワード線8bと半導体基板1の間にはゲート絶縁膜7bが配置される。第1及び第2のワード線8a,8bそれぞれの上面には、埋め込み絶縁膜9が配置される。埋め込み絶縁膜9は、第1及び第2のワード線8a,8bと、上層の配線との間を絶縁する役割を果たす。
活性領域3aは、図2に示すように、第1及び第2のトレンチ7A,7Bによって3つの領域に分割される。この3つの領域のそれぞれには不純物が注入されており、それぞれ第1及び第2の容量コンタクト不純物拡散層51a,51b並びにビット線コンタクト不純物拡散層52を構成する。具体的には、第1及び第2のトレンチ7A,7Bの間に位置する領域がビット線コンタクト不純物拡散層52を構成し、第1のトレンチ7Aを挟んでビット線コンタクト不純物拡散層52の反対側に位置する領域が第1の容量コンタクト不純物拡散層51aを構成し、第2のトレンチ7Bを挟んでビット線コンタクト不純物拡散層52の反対側に位置する領域が第2の容量コンタクト不純物拡散層51bを構成する。
以上の構成により、活性領域3a内には、第1のワード線8aをゲート電極とし、第1の容量コンタクト不純物拡散層51aをソース/ドレインの一方とし、ビット線コンタクト不純物拡散層52をソース/ドレインの他方とする第1のセルトランジスタTr1と、第2のワード線8bをゲート電極とし、第2の容量コンタクト不純物拡散層51bをソース/ドレインの一方とし、ビット線コンタクト不純物拡散層52をソース/ドレインの他方とする第2のセルトランジスタTr2とが構成される。
半導体基板1の上層には、図2に示すように、それぞれX方向に延在する複数のビット線12Aが形成される。各ビット線12Aは、図3に示すように、ポリシリコン膜12a及びタングステン膜12bの積層膜によって構成される。1つの活性領域3aには1本のビット線12Aが対応しており、各ビット線12Aは、平面的に見て対応する活性領域3aの中央を通過するように配置され、その下面で、対応する活性領域3a内のビット線コンタクト不純物拡散層52に接続される。各ビット線12Aの上面にはカバー絶縁膜13が形成され、各ビット線12A及びその上面を覆うカバー絶縁膜13の側面にはライナー絶縁膜17が形成される。カバー絶縁膜13及びライナー絶縁膜17は、各ビット線12Aと、周囲の導電層(後述する第1及び第2の容量コンタクトプラグ22a,22bなど)との間を絶縁する役割を果たす。ライナー絶縁膜17は、ビット線12Aの側面の他、半導体基板1の表面全体を覆うように形成されており、その上面には、シリコン酸化膜からなる層間絶縁膜16が形成される。層間絶縁膜16は、別の見方をすれば、隣接するビット線12Aの間に形成されている凹部空間を埋設している。層間絶縁膜16の上面とカバー絶縁膜13の上面とは、同一平面を構成するように平坦化されている。
第1及び第2の容量コンタクト不純物拡散層51a,51bそれぞれの上方には、層間絶縁膜16及びライナー絶縁膜17を貫通する容量コンタクトホール19が設けられる。容量コンタクトホール19内には導電材料が埋め込まれており、この導電材料により、底面で第1の容量コンタクト不純物拡散層51aに接続する第1の容量コンタクトプラグ22aと、底面で第2の容量コンタクト不純物拡散層51bに接続する第2の容量コンタクトプラグ22bとが構成される。
層間絶縁膜16の上面には、第1及び第2の容量コンタクト不純物拡散層51a,51bそれぞれの上面を覆うように、複数の容量コンタクトパッド26が形成される。また、層間絶縁膜16の上面の全体には、複数の容量コンタクトパッド26を覆うように、シリコン窒化膜からなるストッパー膜33が形成される。
各容量コンタクトパッド26の上面には、クラウン構造(有底円筒形状)の下部電極28が設けられる。下部電極28はメモリセルごとに設けられており、その下部は、ストッパー膜33を貫通して対応する容量コンタクトパッド26に接続される。
ストッパー膜33の上面には、容量絶縁膜29が形成される。この容量絶縁膜29は、下部電極28の表面のうち容量コンタクトパッド26及びストッパー膜33のいずれとも接していない部分の全体を覆うように形成される。
容量絶縁膜29の上面には、メモリセル領域MC内の各下部電極28に共通な上部電極30aが形成される。上部電極30aは、下部電極28及び容量絶縁膜29の全体を覆う膜厚で形成されている。また、上部電極30aの上面は、容量絶縁膜29の最上面よりも高い位置で平坦化されており、メモリセル領域MCの全体にわたって連続な平面を構成している。
以上説明した複数の下部電極28、容量絶縁膜29、及び上部電極30aにより、平面的に見てメモリセル領域MCと重なる位置に形成された複数のセルキャパシタ100からなるセルキャパシタ構造体が構成される。各下部電極28は対応するセルキャパシタ100の一方の電極を構成し、上部電極30aは各セルキャパシタ100に共通の他方の電極を構成する。
セルキャパシタ構造体の上面及び側面には、プレート電極30bが形成される。このプレート電極30bは、セルキャパシタ構造体とともにキャパシタモールド100Aを構成する。
次に、周辺回路領域PCに着目して説明する。周辺回路領域PCには、図2に示すように、島状に区画された活性領域3pと、それを取り囲むように配置された素子分離領域2とが配置される。活性領域3pにおいては、半導体基板1の上層に周辺ゲート電極12Bが配置される。周辺ゲート電極12Bは、平面的に見ると、素子分離領域2から活性領域3pを通過し、さらに反対側の素子分離領域2に至るように延在している。周辺ゲート電極12Bは、ビット線12Aと同様、ポリシリコン膜12a及びタングステン膜12bの積層膜によって構成される。
活性領域3p内に位置する半導体基板1の表面のうち、周辺ゲート電極12Bと接触する部分には、周辺ゲート絶縁膜6が形成される。また、周辺ゲート電極12Bの両側に位置する部分のそれぞれには、LDD(lightly doped drain)領域54及び周辺不純物拡散層53が形成される。これにより、活性領域3p内には、周辺ゲート電極12Bをゲート電極とし、周辺ゲート電極12Bの両側に位置する2つの周辺不純物拡散層53のうちの一方をソース/ドレインの一方とし、他方をソース/ドレインの他方とするプレーナ型の周辺トランジスタPTrが構成される。半導体装置200が備える複数の周辺トランジスタPTrには、Pチャネル型トランジスタとNチャネル型トランジスタの両方が含まれる。
周辺ゲート電極12Bの上面には、ビット線12Aと同様、カバー絶縁膜13が形成される。また、周辺ゲート電極12Bの側壁は、周辺ゲート電極12Bに近い側から順に、ライナー絶縁膜14、サイドウォール絶縁膜15、及びライナー絶縁膜17によって覆われている。ライナー絶縁膜17は、メモリセル領域MC内のライナー絶縁膜17から連続的に形成されているものである。ライナー絶縁膜17のうち水平面に形成された部分の上面には、メモリセル領域MCと同様、シリコン酸化膜からなる層間絶縁膜16が形成される。カバー絶縁膜13、ライナー絶縁膜14、サイドウォール絶縁膜15、ライナー絶縁膜17、及び層間絶縁膜16それぞれの上面は平坦化されており、メモリセル領域MC内から連続する1つの平面を構成している。
各周辺不純物拡散層53の上方には、層間絶縁膜16及びライナー絶縁膜17を貫通する周辺コンタクトホール18が設けられる。周辺コンタクトホール18内には導電材料が埋め込まれており、この導電材料により、底面で対応する周辺不純物拡散層53に接続する周辺コンタクトプラグ23が構成される。
層間絶縁膜16の上面には、周辺タングステン配線32が形成される。この周辺タングステン配線32の底面は、いずれかの周辺コンタクトプラグ23の上面に接続している。また、層間絶縁膜16の上面の全体には、複数の周辺タングステン配線32を覆うように、シリコン窒化膜からなるストッパー膜33が形成される。このストッパー膜33は、メモリセル領域MC内のストッパー膜33から連続的に形成されているものである。
以上、メモリセル領域MC及び周辺回路領域PCそれぞれの構造について、詳しく説明した。次に、これらのさらに上方に形成される配線層等の構造について、詳しく説明する。
まず、半導体装置200は、平面的に見てメモリセル領域MC及び周辺回路領域PCの両方と重なるように形成される第1の層間絶縁膜41を備えて構成される。第1の層間絶縁膜41はシリコン酸化膜の単層膜によって構成されており、メモリセル領域MCのキャパシタモールド100A、及び、周辺回路領域PCのストッパー膜33を覆うように設けられる。
ここで、周辺回路領域PCにキャパシタモールド100Aが存在しないことから、メモリセル領域MCと周辺回路領域PCの境界に位置するキャパシタモールド100Aの側面100aに沿って、モールド段差100Bが形成されている。第1の層間絶縁膜41の成膜はこのモールド段差100Bが形成された後に行われるので、第1の層間絶縁膜41も、モールド段差100Bに沿って階段状に形成される。これにより、第1の層間絶縁膜41は、キャパシタモールド100Aの上面100bに形成された第1の部分41Aと、ストッパー膜33の上面33aのうちキャパシタモールド100Aによって覆われていない部分に形成された第2の部分41Bと、キャパシタモールド100Aの側面100a(プレート電極30bのうちキャパシタ構造体の側面を覆う部分)に沿って垂直方向(半導体基板1の主面の法線方向)に延在するように形成され、第1の部分41Aと第2の部分41Bとを互いに接続する第3の部分41Cとを有して構成される。この構成によれば、第1の部分41Aは平面的に見てメモリセル領域MCと重なるように配置され、第2の部分41Bは平面的に見て周辺回路領域PCと重なるように配置されることになる。また、第1の部分41Aは、第2の部分41Bよりも高い位置(半導体基板1の主面から遠い位置)に配置されることになる。より詳しく言えば、第1の部分41Aの下面は第2の部分41Bの下面に比べて半導体基板1の主面から遠い位置に配置され、第1の部分41Aの上面は第2の部分41Bの上面に比べて半導体基板1の主面から遠い位置に配置されることになる。さらに、第2の部分41Bは、キャパシタモールド100Aと水平方向(半導体基板1の主面の面内方向と平行な方向)に並ぶように配置されることになる。
第1の層間絶縁膜41のうち第2の部分41Bの上面には、水素拡散バリア膜42が形成される。水素拡散バリア膜42は、シリコン酸化膜に比べて水素を通しにくい膜(プラズマCVD(Chemical Vapor Deposition)法で形成したシリコン酸窒化膜など。詳しくは後述する)によって構成され、平面的に見てメモリセル領域MCと重ならずかつ周辺回路領域PCと重なるように形成されている。より具体的には、水素拡散バリア膜42は、第1の層間絶縁膜41の第2の部分41Bを覆うように形成された第1の部分42Aと、第1の層間絶縁膜41の第3の部分41Cを覆うように形成された第2の部分42Bとによって構成される。第2の部分42Bは、第1の層間絶縁膜41の第3の部分41Cの側面(垂直に延在し、かつキャパシタモールド100Aの側面100aと対向する表面)に沿って垂直方向に延在するように形成されており、キャパシタモールド100Aの全周を囲むように配置されている。また、第2の部分42Bの底面は、第1の部分42Aの上面42aと接している。
水素拡散バリア膜42の膜厚は、水素拡散バリア膜42の第1の部分42Aの上面42aが第1の層間絶縁膜41の第1の部分41Aの上面に比べて半導体基板1の主面から近くなるように設定される。その結果、水素拡散バリア膜42の第1の部分42Aの上方に凹部が生ずる。半導体装置200は、この凹部を埋める第2の層間絶縁膜43を有している。第2の層間絶縁膜43は、シリコン酸化膜の単層膜によって構成され、平面的に見てメモリセル領域MCと重ならずかつ周辺回路領域PCと重なるように形成されている。
第1の層間絶縁膜41、水素拡散バリア膜42、及び第2の層間絶縁膜43からなる絶縁層の上面は、これらが同一平面を構成するよう、平坦化されている。詳しくは後述するが、この平坦化は、メモリセル領域MCに形成された水素拡散バリア膜42を除去するために行うものである。この平坦化により、メモリセル領域MCの層間絶縁膜構造が第1の層間絶縁膜41のみによって構成される一方、周辺回路領域PCの層間絶縁膜構造は、下から順に第1の層間絶縁膜41、水素拡散バリア膜42、及び第2の層間絶縁膜43の3層構造となる。
メモリセル領域MCに関しては、第1の層間絶縁膜41を貫通し、底面にプレート電極30bを露出させる第1のスルーホール44aが設けられる。第1のスルーホール44aには導電膜が埋め込まれており、この導電膜により、底面でプレート電極30bに接続する第1のスルーホールプラグ44bが構成される。
一方、周辺回路領域PCに関しては、第2の層間絶縁膜43、水素拡散バリア膜42、第1の層間絶縁膜41、及びストッパー膜33を貫通し、底面に周辺タングステン配線32を露出させる第2のスルーホール44cが設けられる。第2のスルーホール44cは、周辺タングステン配線32ごとに設けられる。各第2のスルーホール44cにも導電膜が埋め込まれており、これらの導電膜により、周辺タングステン配線32ごとに、底面で対応する周辺タングステン配線32に接続する第2のスルーホールプラグ44dが構成される。
第1の層間絶縁膜41、水素拡散バリア膜42、及び第2の層間絶縁膜43からなる層間絶縁膜構造の上面には、複数の第1のメタル配線45が形成される。各第1のメタル配線45は、それぞれの底面の一部で、第1のスルーホールプラグ44b又は第2のスルーホールプラグ44dの上面に接続している。
第1の層間絶縁膜41、水素拡散バリア膜42、及び第2の層間絶縁膜43からなる層間絶縁膜構造の上面には、第1のメタル配線45の全体を覆う膜厚で、さらに第3の層間絶縁膜55が形成される。第3の層間絶縁膜55は、シリコン酸化膜の単層膜によって構成される。水素拡散バリア膜42の第2の部分42Bの上面42bは、この第3の層間絶縁膜55の底面55aに接している。
第3の層間絶縁膜55の上面には、第2のメタル配線57が形成される。第2のメタル配線57は、第3の層間絶縁膜55を貫通する第3のスルーホール56a内に埋め込まれた第3のスルーホールプラグ56により、第1のメタル配線45の上面と接続される。
第3の層間絶縁膜55の上面には、第2のメタル配線57の全体を覆う膜厚で、さらに第4の層間絶縁膜58が形成される。第4の層間絶縁膜58も、シリコン酸化膜の単層膜によって構成される。第4の層間絶縁膜58の上面には第3のメタル配線60が形成されており、この第3のメタル配線60は、第4の層間絶縁膜58を貫通する第4のスルーホール59a内に埋め込まれた第4のスルーホールプラグ59により、第2のメタル配線57の上面と接続される。
第4の層間絶縁膜58の上面には、第3のメタル配線60の全体を覆う膜厚で、さらに第5の層間絶縁膜61が形成される。第5の層間絶縁膜61も、シリコン酸化膜の単層膜によって構成される。第5の層間絶縁膜61の上面には、例えば水素を含有するシリコン窒化膜により構成されたパッシベーション膜62が形成される。
以上説明したように、半導体装置200は、周辺回路領域PCのみが水素を通しにくい水素拡散バリア膜42で覆われ、メモリセル領域MCには水素拡散バリア膜42が形成されない構造を有している。したがって、後述する水素シンタリング工程において、メモリセル領域MCに相対的に多量の水素を供給する一方、周辺回路領域PCに相対的に少量の水素を供給することができる。したがって、周辺回路領域PC内のPチャネル型トランジスタにおけるNBTI劣化を抑制しつつ、メモリセル領域MC内のセルトランジスタのリーク電流を十分に低減することが可能になる。
次に、半導体装置200の製造方法について、図4〜図6を参照しながら説明する。
まず初めに、異方性のエッチングを行うことによって半導体基板1の主面にトレンチを設け、その内部を埋設する膜厚でシリコン酸化膜を成膜した後、半導体基板1の主面が露出する程度まで表面を平坦化する(STI(shallow trench isolation)法)。これにより、半導体基板1の主面に素子分離領域2(素子分離領域2a〜2c)を設け、この素子分離領域2により活性領域3a,3pを区画する。
次に、活性領域3aを通過する2本の埋め込みワード線溝(第1及び第2のトレンチ7A,7B)を形成し、熱酸化プロセスにより、それぞれの内表面を酸化する。これにより、第1及び第2のトレンチ7A,7Bの内表面にそれぞれゲート絶縁膜7a,7bが形成される。続いて、タングステンを成膜してエッチバックし、さらにシリコン窒化膜を成膜する。これにより、第1のワード線8a及び第2のワード線8bと、それぞれの上面を覆う埋め込み絶縁膜9とが形成される。
次に、フォトリソグラフィ技術およびドライエッチング技術を用いてシリコン窒化膜をエッチングすることにより、活性領域3pの中央に相当する部分に開口部を設ける。そして、熱酸化を行うことにより、活性領域3p内に周辺ゲート絶縁膜6を形成する。続いて、再度フォトリソグラフィ技術およびドライエッチング技術を用いてシリコン窒化膜をエッチングすることにより、活性領域3aの中央に相当する部分(第1のワード線8aと第2のワード線8bの間)に開口部を設ける。そして、この開口部を通じてイオン注入を行うことにより、半導体基板1の主面にビット線コンタクト不純物拡散層52を形成する。
次に、半導体基板1の主面が露出する程度まで表面を平坦化した後、ポリシリコン膜、タングステン膜、シリコン窒化膜の積層膜を例えばCVD法により形成する。そして、フォトリソグラフィ技術およびドライエッチング技術を用いてこの積層膜をライン形状にパターンニングすることにより、それぞれポリシリコン膜12a及びタングステン膜12bの積層膜によって構成されるビット線12A及び周辺ゲート電極12Bと、これらの上面を覆うカバー絶縁膜13とを形成する。
次に、周辺ゲート電極12Bの側面を覆うようにシリコン窒化膜を成膜することにより、ライナー絶縁膜14を形成する。続いて、低濃度の不純物をイオン注入することによって活性領域3p内にLDD領域54を形成した後、さらに例えばシリコン酸化膜を堆積し、エッチバックすることにより、サイドウォール絶縁膜15を形成する。そして、イオン注入を行うことにより、活性領域3p内に周辺不純物拡散層53を形成する。
次に、ビット線12A及び周辺ゲート電極12Bそれぞれの側壁を覆うように例えばシリコン窒化膜を堆積することにより、ライナー絶縁膜17を形成する。その後さらに、例えばシリコン酸化膜を成膜し、カバー絶縁膜13の上面が露出する程度まで表面を平坦化することにより、層間絶縁膜16を形成する。
次に、フォトリソグラフィ技術およびドライエッチング技術を用いて、層間絶縁膜16及びライナー絶縁膜17を貫通し、かつ活性領域3p内に位置する半導体基板1の表面を露出させる周辺コンタクトホール18を形成する。そして、その内部に、例えばタングステンを、例えばCVD法を用いて埋め込む。その後、層間絶縁膜16上の余剰なタングステンを例えばCMP(Chemical Mechanical Polishing)により除去し、さらにタングステンをエッチバックすることにより、周辺コンタクトプラグ23を形成する。
また、フォトリソグラフィ技術およびドライエッチング技術を用いて、層間絶縁膜16及びライナー絶縁膜17を貫通し、かつ活性領域3a内に位置する半導体基板1の表面を露出させる容量コンタクトホール19を形成する。そして、その内部に、リンなどのN型不純物をドーピングしたポリシリコンを、例えばCVD法を用いて埋め込む。その後、層間絶縁膜16上の余剰なポリシリコンをたとえばCMPにより除去し、さらにポリシリコンをエッチバックすることにより、第1及び第2の容量コンタクトプラグ22a,22bを形成する。このとき、ポリシリコンにドーピングされたN型不純物によって、活性領域3aの表面近傍にN型不純物拡散層が形成される。形成されたN型不純物拡散層は、第1及び第2の容量コンタクト不純物拡散層51a,51bとなる。
次に、層間絶縁膜16の上面に、それぞれ第1及び第2の容量コンタクトプラグ22a,22bのいずれかに接続する複数の容量コンタクトパッド26を形成する。また、タングステン膜を例えばCVD法にて形成し、フォトリソグラフィ技術およびドライエッチング技術を用いてライン形状にパターニングすることにより、周辺コンタクトプラグ23に接続する周辺タングステン配線32を形成する。その後、容量コンタクトパッド26及び周辺タングステン配線32を覆う膜厚でシリコン窒化膜を成膜することにより、ストッパー膜33を形成する。
ストッパー膜33を形成した後にはシリコン酸化膜からなる犠牲膜(図示せず)を成膜し、このシリコン酸化膜とストッパー膜33を貫通する開口部を、容量コンタクトパッド26ごとに形成する。開口部の底面には、対応する容量コンタクトパッド26が露出する。そして、この開口部の内表面を覆う膜厚で窒化チタンなどの金属膜を成膜し、さらにエッチバックを行うことにより、容量コンタクトパッド26ごとに下部電極28を形成する。その後、犠牲膜のうちメモリセル領域MC内に形成された部分を除去し、露出した下部電極28及びストッパー膜33を覆うように容量絶縁膜29を形成する。そして、窒化チタンなどの金属膜を成膜し、表面を平坦化することにより上部電極30aを形成することにより、複数のセルキャパシタ100を含むセルキャパシタ構造体が完成する。続いて犠牲膜を除去し、金属膜の成膜とパターニングを行うことにより、セルキャパシタ構造体の上面及び側面を覆うプレート電極30bを形成する。ここまでの工程により、メモリセル領域MC内にキャパシタモールド100Aが形成され、メモリセル領域MCと周辺回路領域PCの境界に大きなモールド段差100Bが形成される。
次に、図5に示すように、キャパシタモールド100Aの高さより小さく、かつキャパシタモールド100Aの全体を覆うことのできる膜厚で、第1の層間絶縁膜41となるシリコン酸化膜を成膜する。続いて、上面がキャパシタモールド100Aの上面より低い位置となる一方、上記シリコン酸化膜の全体を覆うことのできる膜厚で水素拡散バリア膜42の材料膜(第1の層間絶縁膜41に比べて水素を通しにくい材料。詳しくは後述する)を成膜し、さらに、上面がキャパシタモールド100Aの上面より高い位置となる膜厚で、第2の層間絶縁膜43となるシリコン酸化膜(第1の層間絶縁膜41と同程度に水素を通す材料)を成膜する。そして、こうして成膜した各膜のうち水素拡散バリア膜42の材料膜がメモリセル領域MC内から除去される程度まで、全体を平坦化する。これにより、図6に示すように、第1の層間絶縁膜41、水素拡散バリア膜42、及び第2の層間絶縁膜43を形成する。この工程により、メモリセル領域MC内では第1の層間絶縁膜41の上面が露出する一方、周辺回路領域PC内では第2の層間絶縁膜41の上面が露出し、水素拡散バリア膜42は周辺回路領域PC内のみに残ることになる。また、メモリセル領域MCと周辺回路領域PCの境界に、水素拡散バリア膜42の上面が露出することになる。
次に、図3に示したように、第1の層間絶縁膜41を貫通し、底面にプレート電極30bを露出させる第1のスルーホール44aをメモリセル領域MCに形成するとともに、第2の層間絶縁膜43、水素拡散バリア膜42、第1の層間絶縁膜41、及びストッパー膜33を貫通し、底面に周辺タングステン配線32を露出させる第2のスルーホール44cを周辺回路領域PCに形成する。そして、これらの内部に、例えばCVD法によりタングステンなどの金属膜を埋め込んだ後、例えばCMPにより表面の平坦化を行う。そしてさらに金属膜のエッチバックを行うことにより、第1のスルーホールプラグ44b及び第2のスルーホールプラグ44dを形成する。
次に、例えばスパッタ法によってアルミニウム膜などの金属膜を成膜し、フォトリソグラフィ技術およびドライエッチング技術を用いてライン形状にパターニングすることにより、第1のメタル配線45を形成する。
続いて、第1のメタル配線45を覆う膜厚でシリコン酸化膜を成膜することにより第3の層間絶縁膜55を形成し、さらに、この第3の層間絶縁膜55を貫通し、底面に第1のメタル配線45を露出させる第2のスルーホール56aを形成する。そして、この第2のスルーホール56aの内部に、例えばCVD法によりタングステンなどの金属膜を埋め込んだ後、例えばCMPにより表面の平坦化を行う。その後、金属膜のエッチバックを行うことにより、第3のスルーホールプラグ56を形成する。
次に、再度例えばスパッタ法によってアルミニウム膜などの金属膜を成膜し、フォトリソグラフィ技術およびドライエッチング技術を用いてライン形状にパターニングすることにより、第2のメタル配線57を形成する。
続いて、第2のメタル配線57を覆う膜厚でシリコン酸化膜を成膜することにより第4の層間絶縁膜58を形成し、さらに、この第4の層間絶縁膜58を貫通し、底面に第2のメタル配線57を露出させる第3のスルーホール59aを形成する。そして、この第3のスルーホール59aの内部に、例えばCVD法によりタングステンなどの金属膜を埋め込んだ後、例えばCMPにより表面の平坦化を行う。その後、金属膜のエッチバックを行うことにより、第4のスルーホールプラグ59を形成する。
次に、再度例えばスパッタ法によってアルミニウム膜などの金属膜を成膜し、フォトリソグラフィ技術およびドライエッチング技術を用いてライン形状にパターニングすることにより、第3のメタル配線60を形成する。
続いて、第3のメタル配線60を覆う膜厚でシリコン酸化膜を成膜することにより第5の層間絶縁膜61を形成し、さらに、この第5の層間絶縁膜61を覆う膜厚でシリコン窒化膜を成膜することによりパッシベーション膜62を成膜する。
次に、水素シンタリング工程を実施する。具体的には、水素雰囲気中で350〜450℃の熱処理(アニール)を行う。このアニールの際に用いるフォーミングガスとしては、例えばN:H=1:1の混合ガスを用いることが好適である。これにより、シリコン−酸化膜界面のダングリングボンドが水素によって終端される。この際、周辺回路領域PCのみに水素拡散バリア膜42が形成されているので、メモリセル領域MCに相対的に多量の水素を供給する一方、周辺回路領域PCに相対的に少量の水素を供給することができる。したがって、周辺回路領域PC内のPチャネル型トランジスタにおけるNBTI劣化を気にすることなく積極的に水素シンタリングを実行することができるので、メモリセル領域MC内のセルトランジスタのリーク電流を十分に低減することが可能になる。その結果、良好なリフレッシュ特性を得ることが可能になる。一方、周辺回路領域PCでは、Pチャネル型トランジスタにおけるNBTI劣化の発生を好適に抑制することが可能になる。
以下、水素拡散バリア膜42の好適な材料について、図7に示す実験結果を参照しながら説明する。
図7の横軸はSTH(Static Hold)50%Passを、縦軸はNBTIΔVt=50mVをそれぞれ示している。単位はそれぞれ、ms(ミリ秒)とyear(年)である。
STH50%Passは、ウエハ上に形成された所定個(例えば1000個)の半導体装置200(正常動作するもの)に関して、所定温度(例えば88℃)に保った状態で、それぞれのビット線12Aに外部電源電圧を印加することによってそれぞれのメモリセルにデータ「1」を書き込んだ後、メモリセルの動作を一定時間(Hold Time)中断し、その後メモリセルからデータを読み出した結果、500個(50%)の半導体装置200についてデータ「1」が維持されているような上記一定時間(STH時間)を意味する。実際の実験では、上記一定時間を変更しながら書き込みと読み出しを繰り返すことにより、STH時間を求めることになる。
STH時間が短いと、その分頻繁なリフレッシュ動作が必要となる。したがって、STH時間はできるだけ長いことが好ましい。ここで、STH時間は、メモリセルを構成するセルトランジスタの接合リーク電流が多いほど短くなる。そして、この接合リーク電流は、第1及び第2の容量コンタクト不純物拡散層51a,51bと半導体基板1の接合部に存在するダングリングボンドの数が多いほど、多くなる。上述した水素シンタリング工程は、このダングリングボンドを終端することによって接合リーク電流を低減し、その結果としてSTH時間を長くすることを目的のひとつとして行われるものである。
一方、NBTIΔVt=50mVは、所定のストレスを印加してNBTI劣化を誘発させた状態の下で、周辺回路を構成するPチャネル型トランジスタの閾値電圧Vtの変動を50mV以内に維持できる時間の限界(NBTI寿命)を示すものである。実際には、現実に実施可能な短時間の試験結果から外挿して求めている。NBTI寿命は大きいほど好ましい。
図7は、STH時間の向上に必要な水素シンタリング工程を実施した後の、STH時間及びNBTI寿命の測定結果を示したものである。この測定は、次のようにして実施した。まず、図3に示した半導体装置200をウエハ上に複数個形成したものを、パッシベーション膜62の材質を変えつつ複数個製造した。パッシベーション膜62以外の製造条件は同じとし、パッシベーション膜62の材質としては、プラズマCVD法で形成したシリコン窒化膜(P−SiN)、プラズマCVD法で形成したシリコン酸窒化膜(P−SiON)、及び、ALD(Atomic Layer Deposition)法で形成したシリコン窒化膜(ALD−SiN)の3種類を用いた。そして、各サンプルについて水素シンタリング工程を実施した後、STH時間及びNBTI寿命を測定し、パッシベーション膜62の材質ごとに、測定結果を図7にプロットした。
パッシベーション膜62をP−SiN膜とする場合、パッシベーション膜62の具体的な形成は、パッシベーション膜62以外の部分を形成した半導体装置200を温度400℃のステージに載置した後、大気圧以下としたプラズマ反応室にモノシラン(SiH)及びアンモニア(NH)を導入し、高周波電力を供給することにより生ずるプラズマ反応により半導体基板上にP−SiN膜を堆積することによって行う。この方法によって形成されるパッシベーション膜62中には、20atomic%程度の水素が含有される。
図7には、P−SiN膜を成膜した後、水素シンタリング工程を行う前の段階での測定結果を、「P−SiN non−anneal」と付記した白丸で示している。この場合、図7に示すように、NBTI寿命は約3000年、STH時間は約445msとなる。NBTI寿命は問題ないが、STH時間が十分ではないことが理解される。
一方、図7に示した3つの黒丸は、パッシベーション膜62を形成した後、それぞれ380℃、400℃、420℃で240分間、水素雰囲気中でのアニール(水素シンタリング)を行った後に、STH時間とNBTI寿命を測定した結果を示している。これらの例から理解されるように、水素シンタリング工程を高温で実施するほどSTH時間が向上する一方、NBTI寿命が短くなる。
以上の結果から、P−SiN膜であるパッシベーション膜62は、水素拡散バリア膜としてはあまり有効でないことが理解される。これは、P−SiN膜であるパッシベーション膜62の内部に多量の水素原子が含まれることによるものであると考えられる。
次に、パッシベーション膜62をP−SiON膜とする場合、P−SiN膜の形成条件に一酸化二窒素(NO)ガスの導入を加えることで、パッシベーション膜62を形成することができる。なお、今回の実験では、各ガスの導入量を、P−SiN膜内の原子比率がシリコン40%、酸素40%、窒素20%となるように調節した。この組成のP−SiN膜中には、5atomic%程度の水素が含有される。
図7には、P−SiON膜を成膜した後、水素シンタリング工程を行う前の段階での測定結果を、「P−SiON non−anneal」と付記した白四角で示している。この場合、図7に示すように、NBTI寿命は約17000年、STH時間は約445msとなる。パッシベーション膜62をP−SiN膜により構成した場合と同様、NBTI寿命は問題ないが、STH時間が十分ではないことが理解される。
一方、図7に示した黒四角は、パッシベーション膜62を形成した後、420℃で240分間、水素雰囲気中でのアニール(水素シンタリング)を行った後に、STH時間とNBTI寿命を測定した結果を示している。この場合、図7に示すように、NBTI寿命は約6000年、STH時間は約480msとなる。
これらの結果から、パッシベーション膜62をP−SiON膜とする場合、水素シンタリング工程を実施しても、NBTI寿命が向上する一方で、STH時間はあまり向上しないことが理解される。これは、P−SiON膜が水素拡散バリア膜として有効に機能することを意味する。
次に、パッシベーション膜62をALD−SiN膜とする場合、パッシベーション膜62の具体的な形成は、パッシベーション膜62以外の部分を形成した半導体装置200をバッチ方式の電気炉体内に載置した後、温度を450℃、気圧を大気圧以下とし、プラズマ化したジクロロシラン(DCS:SiHCl)を供給することにより表面(第5の層間絶縁膜61の表面)にSi―Hを吸着させるステップと、雰囲気中に残存するDCSを排気するステップと、プラズマ化したアンモニア(NH)を供給することにより表面に吸着しているSi−HをSi−Nに変換するステップと、雰囲気中に残存するアンモニアを排気するステップと、を交互に繰り返すことにより行う。ALD−SiN膜の水素含有量は、CVDのような気相反応ではなく、表面吸着反応により成膜されていることから、1atomic%より少ない値となる。
図7には、ALD−SiN膜を成膜した後、水素シンタリング工程を行う前の段階での測定結果を、「ALD−SiN non−anneal」と付記した白三角で示している。この場合、図7に示すように、NBTI寿命は約20000年、STH時間は約410msとなる。パッシベーション膜62をP−SiN膜又はP−SiON膜により構成した場合と同様、NBTI寿命は問題ないが、STH時間が十分ではないことが理解される。
一方、図7に示した黒三角は、パッシベーション膜62を形成した後、420℃で240分間、水素雰囲気中でのアニール(水素シンタリング)を行った後に、STH時間とNBTI寿命を測定した結果を示している。この場合、図7に示すように、NBTI寿命は約20000年、STH時間は約425msとなる。
これらの結果から、パッシベーション膜62をALD−SiN膜とする場合、P−SiON膜によりパッシベーション膜62を構成した場合と同様、水素シンタリング工程を実施しても、NBTI寿命が向上する一方で、STH時間はあまり向上しないことが理解される。これは、ALD−SiN膜も水素拡散バリア膜として有効に機能することを意味する。
以上から、水素拡散バリア膜42の材料としては、P−SiON膜又はALD−SiN膜が好適であることが理解される。水素拡散バリア膜42の材料をP−SiON膜又はALD−SiN膜とすることにより、水素シンタリング工程の実施時に、周辺回路領域PC内の周辺トランジスタPTrへの水素拡散を防止するとともに、メモリセル領域MC内の第1及び第2のセルトランジスタTr1には十分な量の水素を供給することが可能になる。したがって、Pチャネル型トランジスタである周辺トランジスタPTrのNBTI寿命を維持しつつ、STH時間の向上効果を得ることが可能になる。
以上、本発明の好ましい実施の形態について説明したが、本発明は、上記の実施の形態に限定されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることはいうまでもない。
1 半導体基板
2,2a〜2c 素子分離領域
3a,3p 活性領域
6 周辺ゲート絶縁膜
7A 第1のトレンチ
7B 第2のトレンチ
7a,7b ゲート絶縁膜
8a 第1のワード線
8b 第2のワード線
9 埋め込み絶縁膜
12A ビット線
12B 周辺ゲート電極
12a ポリシリコン膜
12b タングステン膜
13 カバー絶縁膜
14,17 ライナー絶縁膜
15 サイドウォール絶縁膜
16 層間絶縁膜
18 周辺コンタクトホール
19 容量コンタクトホール
22a 第1の容量コンタクトプラグ
22b 第2の容量コンタクトプラグ
23 周辺コンタクトプラグ
26 容量コンタクトパッド
28 下部電極
29 容量絶縁膜
30a 上部電極
30b プレート電極
32 周辺タングステン配線
33 ストッパー膜
33a ストッパー膜33の上面
41 第1の層間絶縁膜(シリコン酸化膜)
41A 第1の層間絶縁膜41の第1の部分
41B 第1の層間絶縁膜41の第2の部分
41C 第1の層間絶縁膜41の第3の部分
42 水素拡散バリア膜(P−SiON膜又はALD−SiN膜)
42A 水素拡散バリア膜42の第1の部分
42B 水素拡散バリア膜42の第2の部分
42a 水素拡散バリア膜42の第1の部分42Aの上面
42b 水素拡散バリア膜42の第2の部分42Bの上面
43 第2の層間絶縁膜(シリコン酸化膜)
44a 第1のスルーホール
44b 第1のスルーホールプラグ
44c 第2のスルーホール
44d 第2のスルーホールプラグ
45 第1のメタル配線
51a 第1の容量コンタクト不純物拡散層
51b 第2の容量コンタクト不純物拡散層
52 ビット線コンタクト不純物拡散層
53 周辺不純物拡散層
54 LDD領域
55 第3の層間絶縁膜(シリコン酸化膜)
55a 第3の層間絶縁膜55の底面
56 第3のスルーホールプラグ
56a 第3のスルーホール
57 第2のメタル配線
58 第4の層間絶縁膜(シリコン酸化膜)
59 第4のスルーホールプラグ
59a 第4のスルーホール
60 第3のメタル配線
61 第5の層間絶縁膜(シリコン酸化膜)
62 パッシベーション膜(水素含有シリコン窒化膜)
100 セルキャパシタ
100A キャパシタモールド
100B モールド段差
100a キャパシタモールド100Aの側面
100b キャパシタモールド100Aの上面
200 半導体装置
MC メモリセル領域
PC 周辺回路領域
PTr 周辺トランジスタ
Tr1 第1のセルトランジスタ
Tr2 第2のセルトランジスタ

Claims (20)

  1. 主面にメモリセル領域及び周辺回路領域が配置された半導体基板と、
    平面的に見て前記メモリセル領域及び前記周辺回路領域の両方と重なるように形成される第1の層間絶縁膜と、
    前記第1の層間絶縁膜の上面に形成され、平面的に見て前記メモリセル領域と重ならずかつ前記周辺回路領域と重なるように形成される水素拡散バリア膜とを備え、
    前記第1の層間絶縁膜のうち平面的に見て前記メモリセル領域と重なる第1の部分の下面は、前記第1の層間絶縁膜のうち平面的に見て前記周辺回路領域と重なる第2の部分の下面に比べて前記主面から遠い位置に配置され、
    前記第1の層間絶縁膜の前記第1の部分の上面は、前記第1の層間絶縁膜の前記第2の部分の上面に比べて前記主面から遠い位置に配置され、
    前記水素拡散バリア膜は、前記第1の層間絶縁膜に比べて水素を通しにくい材料により構成される
    ことを特徴とする半導体装置。
  2. 前記水素拡散バリア膜の上面に形成され、平面的に見て前記メモリセル領域と重ならずかつ前記周辺回路領域と重なるように形成される第2の層間絶縁膜をさらに備え、
    前記第2の層間絶縁膜の上面と、前記第1の層間絶縁膜の前記第1の部分の上面とは、同一平面を構成するよう平坦化されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記第2の層間絶縁膜の上面と、前記第1の層間絶縁膜の前記第1の部分の上面とからなる平面の上に形成された配線層
    をさらに備えることを特徴とする請求項2に記載の半導体装置。
  4. 平面的に見て前記メモリセル領域と重なる位置に形成された複数のセルキャパシタからなるキャパシタ構造体と、
    前記キャパシタ構造体の上面及び側面を覆うプレート電極とをさらに備え、
    前記第1の層間絶縁膜の前記第1の部分は、前記プレート電極のうち前記キャパシタ構造体の上面を覆う部分の上面に形成される
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の半導体装置。
  5. 前記第1の層間絶縁膜の前記第2の部分は、前記キャパシタ構造体と前記主面の面内方向と平行な方向に並ぶように配置される
    ことを特徴とする請求項4に記載の半導体装置。
  6. 前記第1の層間絶縁膜は、前記プレート電極のうち前記キャパシタ構造体の側面を覆う部分を覆うように形成された第3の部分をさらに有し、
    前記第1の層間絶縁膜の前記第1の部分と前記第1の層間絶縁膜の前記第2の部分とは、前記第1の層間絶縁膜の前記第3の部分により互いに接続される
    ことを特徴とする請求項4又は5に記載の半導体装置。
  7. 前記水素拡散バリア膜は、前記第1の層間絶縁膜の前記第2の部分を覆うように形成された第1の部分と、前記第1の層間絶縁膜の前記第3の部分を覆うように形成された第2の部分とを有する
    ことを特徴とする請求項6に記載の半導体装置。
  8. 前記第1の層間絶縁膜の前記第3の部分及び前記水素拡散バリア膜の前記第2の部分はそれぞれ、前記主面の法線方向に沿って延在するように形成される
    ことを特徴とする請求項7に記載の半導体装置。
  9. 前記水素拡散バリア膜の前記第2の部分の上面は、前記第2の層間絶縁膜の上面及び前記第1の層間絶縁膜の前記第1の部分の上面と同一平面を構成するよう平坦化されている
    ことを特徴とする請求項7又は8に記載の半導体装置。
  10. 前記キャパシタ構造体は、前記複数のキャパシタそれぞれに対応して設けられる複数の下部電極と、該複数の下部電極に共通に設けられた上部電極と、該複数の下部電極と該上部電極の間に設けられた容量絶縁膜とによって構成される
    ことを特徴とする請求項4乃至9のいずれか一項に記載の半導体装置。
  11. 前記第1及び第2の層間絶縁膜はシリコン酸化膜であり、
    前記水素拡散バリア膜はシリコン窒化膜である
    ことを特徴とする請求項1乃至10のいずれか一項に記載の半導体装置。
  12. 半導体基板の主面にメモリセル領域及び周辺回路領域を区画し、前記メモリセル領域に複数のセルトランジスタを形成するとともに前記周辺回路領域に複数の周辺トランジスタを形成する工程と、
    平面的に見て前記メモリセル領域と重なる位置に、複数のセルキャパシタを含むキャパシタモールドを形成する工程と、
    前記プレート電極を形成した後、前記キャパシタモールドの高さより小さい膜厚で第1の層間絶縁膜を成膜する工程と、
    前記第1の層間絶縁膜を成膜した後、前記第1の層間絶縁膜に比べて水素を通しにくい材料により構成される水素拡散バリア膜、及び、前記第1の層間絶縁膜と同程度に水素を通す材料により構成される第2の層間絶縁膜を順次成膜する工程と、
    前記第1及び第2の層間絶縁膜並びに前記水素拡散バリア膜からなる絶縁層の上面を平坦化することにより、前記第1の層間絶縁膜のうち平面的に見て前記メモリセル領域と重なる第1の部分の上面を露出させる工程と
    を備えることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  13. 前記絶縁層の上面を平坦化する工程の終了後、平面的に見て前記周辺回路領域と重なる領域では前記第2の層間絶縁膜の上面が露出することを特徴とする請求項12に記載の半導体装置の製造方法。
  14. 前記絶縁層の上面を平坦化する工程の終了後、前記メモリセル領域と前記周辺回路領域の境界に前記水素拡散バリア膜が露出することを特徴とする請求項12又は13に記載の半導体装置の製造方法。
  15. 前記絶縁層の上面を平坦化する工程の終了後、平面的に見て前記メモリセル領域と重なる位置に前記第1の絶縁膜を貫通する第1のスルーホールを形成するとともに、平面的に見て前記周辺回路領域と重なる位置にそれぞれ前記第1及び第2の層間絶縁膜並びに前記水素拡散バリア膜を貫通する複数の第2のスルーホールを形成する工程と、
    前記第1のスルーホールに導電材料を埋め込むことにより、底面で前記プレート電極と電気的に接続する第1のスルーホールプラグを形成するとともに、前記複数の第2のスルーホールのそれぞれに導電材料を埋め込むことにより、それぞれの底面で前記複数の周辺トランジスタのうちのいずれかの不純物拡散層と電気的に接続する複数の第2のスルーホールプラグを形成する工程と
    をさらに備えることを特徴とする請求項12乃至14のいずれか一項に記載の半導体装置の製造方法。
  16. 前記第1のスルーホールプラグ及び前記複数の第2のスルーホールプラグを形成した後、平坦化された前記絶縁層の上面に配線層を形成する工程
    をさらに備えることを特徴とする請求項12乃至15のいずれか一項に記載の半導体装置の製造方法。
  17. 前記配線層を形成した後、水素雰囲気中でアニール処理を行う工程
    をさらに備えることを特徴とする請求項16に記載の半導体装置の製造方法。
  18. 前記キャパシタ構造体は、前記複数のキャパシタそれぞれに対応して設けられる複数の下部電極と、該複数の下部電極に共通に設けられた上部電極と、該複数の下部電極と該上部電極の間に設けられた容量絶縁膜とによって構成される
    ことを特徴とする請求項12乃至17のいずれか一項に記載の半導体装置の製造方法。
  19. 前記第1及び第2の層間絶縁膜はシリコン酸化膜であり、
    前記水素拡散バリア膜はプラズマCVD法で形成したシリコン酸窒化膜である
    ことを特徴とする請求項12乃至18のいずれか一項に記載の半導体装置の製造方法。
  20. 前記第1及び第2の層間絶縁膜はシリコン酸化膜であり、
    前記水素拡散バリア膜はALD法で形成したシリコン窒化膜である
    ことを特徴とする請求項12乃至18のいずれか一項に記載の半導体装置の製造方法。
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