JP2015213281A - 撮像装置、画像処理装置、画像処理方法及びプログラム - Google Patents

撮像装置、画像処理装置、画像処理方法及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】移動する被写体の1点を撮影する際に、被写体の1点の光跡が偽色になることによる撮影画像の不自然さを低減させる。【解決手段】レンズ201と、カラーフィルタの所定の色が撮像素子の画素毎に配置されてなるセンサ201と、撮影動作を制御するシステム制御部104と、撮像センサ201とレンズ201との光路内に配置された光学特性フィルタ204とを備える撮像装置100であって、システム制御部104は、第1の画像の撮影とは異なるタイミングで第2の画像を撮影し、その際に、点光源からの光がカラーフィルタの全ての色の画素に結像するように、光学特性フィルタ204の光学特性を制御する。【選択図】図3

Description

本発明は、撮像装置、画像処理装置、画像処理方法及びプログラムに関し、特に、星空を撮影する技術に関する。
所定の周期で被写体像を繰り返し撮影し、得られた複数の画像間の輝度情報を用いて比較明合成処理を行うことにより、例えば、地球の日周運動に起因して夜空を移動する星の光跡を残した写真を作成する映像表現手法が知られている(特許文献1参照)。
また、偽色による画質劣化を抑制することができる技術が提案されている(例えば、特許文献2参照)。特許文献2に記載された技術では、撮像センサ(RGBの三原色のカラーフィルタを備える撮像素子)とレンズ光学系との間にウォブリング素子を配置し、ウォブリング素子により光束を変位させて撮像センサの撮像面に結像させる。こうして得られる第1の結像位置での撮影データと第2の結像位置での撮影データとを合成し、デモザイキングして、該当画素の色値を作成している。
特開2013−172372号公報 特開2011−259310号公報
しかしながら、被写体が星空の星のように微光量で移動するような点光源である場合には、点光源がカラーフィルタの全ての色の画素上に乗らないことで偽色が発生し、偽色のままで光跡となってしまうことがある。その場合に、特許文献1に記載されているように複数の画像間の輝度情報から比較明合成処理を行うことで夜空を移動する星の光跡を残した写真を作成すると、特に不自然な画像になってしまう。また、特許文献2に記載された技術では、被写体が星空の星のように複数の移動する点光源である場合に、デモザイキング処理による色値作成の過補正や解像感の劣化によって、画質が低下してしまうおそれがある。
本発明は、星空の星のように移動する被写体の1点を撮影する際に、その被写体の1点の光跡が偽色になることによる撮影画像の不自然さを低減させることができる技術を提供することを目的とする。
本発明に係る第1の撮像装置は、異なる複数の色のカラーフィルタがそれぞれ割り当てられた複数の画素を有する撮像素子を備える撮像装置であって、前記撮像素子と撮影レンズとの光路内に配置される、光学特性の制御が可能な光学特性フィルタと、前記撮像素子の動作を制御する制御手段と、を有し、前記制御手段は、前記撮像素子を制御してそれぞれ異なる撮影条件で第1の画像と第2の画像を撮影し、前記第2の画像を撮像する際には、被写体の1点からの光が、少なくとも前記第1の画像の撮影時に結像されるカラーフィルタの色とは異なる色の画素を含む領域に結像されるように、前記光学特性フィルタの光学特性を制御することを特徴とする。
本発明に係る第2の撮像装置は、撮影レンズと、異なる複数の色のカラーフィルタがそれぞれ割り当てられた複数の画素を有する撮像素子と、を備える撮像装置であって、前記撮影レンズを駆動する駆動手段と、被写体の第1の画像を撮影し、前記第1の画像の撮影とは異なるタイミングで第2の画像を撮影するように前記撮像装置の動作を制御する制御手段と、を有し、前記制御手段は、前記第2の画像を撮影する際に、前記被写体の1点からの光が前記カラーフィルタのより多くの色の画素に結像するように、前記駆動手段を介して前記撮影レンズの位置を制御することを特徴とする。
本発明に係る画像処理装置は、撮影された複数の第1の画像に含まれる被写体の同一の1点からの光の移動ベクトル情報を算出する算出手段と、前記移動ベクトル情報と、前記複数の第1の画像の撮影とは異なるタイミングで撮影された第2の画像とから、前記被写体の同一の1点の色マスク画像を生成する生成手段と、前記複数の第1の画像の輝度信号と前記色マスク画像とから、前記色マスク画像の色信号からなる画像を合成する合成手段と、を備え、前記第2の画像は、前記被写体の同一の1点からの光が、前記第1の画像と前記第2の画像とを撮影する撮像素子が有する複数の画素毎に異なる色が割り当てられたカラーフィルタの全ての色の画素に結像するように撮影されていることを特徴とする。
本発明に係る画像処理方法は、異なる複数の色のカラーフィルタがそれぞれ割り当てられた複数の画素を有する撮像素子により、移動する被写体の1点を含む複数の第1の画像を一定の時間間隔で撮影するステップと、前記第1の画像の撮影とは異なるタイミングで、前記被写体の1点からの光が前記カラーフィルタの全ての色の画素に結像するように第2の画像を撮影するステップと、前記複数の第1の画像に含まれる前記被写体の1点の移動ベクトル情報を算出するステップと、前記移動ベクトル情報と、前記第2の画像とから、前記被写体の1点の色マスク画像を生成するステップと、前記複数の第1の画像の輝度信号と前記色マスク画像とから、前記色マスク画像の色信号からなる画像を生成するステップと、を有することを特徴とする。
本発明によれば、星空の星のような被写体の1点を撮影する際に、第1の画像の撮影タイミングとは異なるタイミングで被写体の1点の色情報を取得するための第2の画像を撮影する。これにより、撮影画像(第1の画像)に対する解像感の劣化を回避すると共に、点光源の光跡が偽色になることによる不自然さを低減させた高画質な撮影画像を得ることができる。
本発明の実施形態に係る撮像装置の概略構造を示すブロック図である。 図1の撮像装置が備える撮像部の概略構成を示すブロック図である。 図1の撮像装置による撮影方法の第1の例のフローチャートである。 図3のフローチャートのステップS304における星の色情報を取得するための撮影方法を模式的に示す図である。 図3のフローチャートのステップS304で得られる撮影画像と星の色情報との関係を説明する図である。 図1の撮像装置による撮影方法の第2の例のフローチャートである。 図6のフローチャートのステップS602における星の色情報を取得するための撮影方法を模式的に示す図である。 図3及び図6のフローチャートに従って取得した星の色情報を用いた本画像の星の光跡に対する偽色低減処理のフローチャートである。 図8のフローチャートのステップS803で取得する星の移動ベクトル情報を模式的に説明する図である。 図8のフローチャートのステップS804で生成する星の色マスク画像を模式的に説明する図である。 図8のフローチャートのステップS805で行う星の光跡領域に対する偽色補正処理を模式的に説明する図である。
以下、本発明の実施形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。
<撮像装置の概略構成>
図1は、本発明の実施形態に係る撮像装置100の概略構造を示すブロック図である。撮像装置100は、撮像部101、画像処理部102、メモリ制御部103、システム制御部104、メモリ105、不揮発性メモリ106、システムメモリ107及びシステムタイマ108を備える。また、撮像装置100は、操作部109、表示部110、D/A変換器111及び記憶媒体I/F112を備え、記憶媒体I/F112には記憶媒体113が接続可能となっている。
撮像部101は、被写体からの光を光学像として結像させるレンズと、光学像を電気信号に変換するCCDやCMOS等の撮像素子とを含む。なお、撮像部101の詳細な構成については、図2を参照して後述する。画像処理部102は、撮像部101とメモリ制御部103から供給される各種のデータに対して、所定の画素補間や縮小等のリサイズ処理、色変換処理等を行う。また、画像処理部102は、撮像部101から取得した画像データを用いて所定の演算処理を行い、演算結果をシステム制御部104へ供給する。
システム制御部104は、画像処理部102から取得した演算結果を用いて、撮像部101に対して露光制御や測距制御、光学制御等を行う。これにより、TTL(スルー・ザ・レンズ)方式のAF(オートフォーカス)処理、AE(自動露出)処理、EF(ストロボプリ発光)処理が実現される。撮像部101からの出力データは、画像処理部102及びメモリ制御部103を介して、或いは、メモリ制御部103を介して、メモリ105に書き込まれる。
システム制御部104は、撮像装置100の全体的な動作を制御する。また、システム制御部104は、不揮発性メモリ106に格納された所定のプログラムを実行することにより、後述する各種の処理を実行する。なお、ここでの「プログラム」とは、後述するフローチャート(図3,6,8)の処理を実行するためのプログラムを指す。不揮発性メモリ106は、電気的に消去/記憶が可能なメモリであり、例えば、EEPROM等である。不揮発性メモリ106には、システム制御部104の動作用定数、プログラム等が格納される。
メモリ105は、撮像部101から得られた画像データを格納する。メモリ105は、所定枚数の静止画像や所定時間の動画像及び音声を格納するのに十分な記憶容量を有している。また、メモリ105は、画像表示用のメモリ(ビデオメモリ)を兼ねる。表示部110は、例えば、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイ等の表示装置を含む。D/A変換器111は、メモリ105に格納されている画像表示用のデータをアナログ信号に変換して表示部110に供給する。これにより、表示部110に画像が表示される。
システムメモリ107には、RAMが用いられる。システムメモリ107には、システム制御部104の動作用の定数、変数、不揮発性メモリ106から読み出したプログラム等が展開される。システムタイマ108は、各種制御に用いる時間や、内蔵された時計の時間を計測する計時部である。操作部109は、撮像装置100の本体に設けられた各種のボタンを含み、所定のボタンが押下されると、押下されたボタンに割り当てられた機能をシステム制御部104が実行する。また、操作部109は、表示部110に設けられたタッチパネルを含み、タッチパネルに表示された所定のアイコンが選択されると、選択されたアイコンに割り当てられた機能がシステム制御部104により実行される。
記憶媒体I/F112は、記憶媒体113とシステム制御部104との間の通信を可能とするためのインタフェースである。記憶媒体113は、撮影された画像を記憶し、保存する媒体であり、例えば、半導体メモリや磁気ディスク(ハードディスク)等である。記憶媒体113は、撮像装置100の本体内に内蔵されていてもよいし、撮像装置100の本体に対して着脱自在であってもよい。
図2は、撮像部101の概略構成を示すブロック図である。ここでは、撮像部101の構成として、光学特性フィルタを備えないもの(以下「撮像部101A」という)と、光学特性フィルタを備えるもの(以下「撮像部101B」という)の2種類の構造を例示する。
図2(a)は、撮像部101Aの概略構成を示すブロック図である。撮像部101Aは、撮影レンズ201(以下「レンズ201」と記す)、撮像センサ202(以下「センサ202」と記す)及びレンズ制御部203を有する。レンズ201は、被写体からの光束を集光し、集光した光束をセンサ202の撮像面上に光学像として結像させる単一レンズ又はレンズ群である。レンズ201は、レンズ制御部203からのレンズ制御情報に応じて光軸上を移動可能に構成されており、これにより、光軸後方への光量調整やセンサ202に対する光学像の結像位置の調整等を行うことができるようになっている。
センサ202は、レンズ201により結像された光学像を電気信号に変換するCCDセンサやCMOSセンサ等の撮像センサである。センサ202には、被写体の色情報を取得することができるように、センサ202を構成する撮像素子の画素単位で、R(赤)、G(緑)、B(青)三原色のカラーフィルタが、例えば、ベイヤ配列で配置されている。レンズ制御部203は、システム制御部104による制御下で、レンズ201の光学特性を変化させる機械的な制御、例えば、フォーカス制御や撮影時の手ブレ等を低減させるための光学的な防振制御等を行う。
図2(b)は、撮像部101Bの概略構成を示すブロック図である。撮像部101Bは、レンズ201、センサ202、レンズ制御部203、光学特性フィルタ204及び光学特性フィルタ制御部205を有する。レンズ201、センサ202及びレンズ制御部203は、それぞれ、図2(a)に示したものと同じであるので、ここでの説明を省略する。
光学特性フィルタ204は、レンズ201とセンサ202の間の光路内の光軸上に配置され、レンズ201がセンサ202に結像する光学像に対して、光学特性を変化させるデバイスである。光学特性フィルタ204は、具体的には、光学像に対してローパスフィルタやバンドパスフィルタとしてのフィルタリングが実現できるものであればよい。光学特性フィルタ制御部205は、システム制御部104の制御下で、光学特性フィルタ204に対してフィルタ特性の切り替えを行う。
上述した撮像装置100の構成は、一例であって、以下に説明する動作と処理(撮影動作、画像処理)を実行することができるものであれば、上述した構成に限定されるものではない。
<第1実施形態>
第1実施形態では、撮像装置100を用いて、星空(夜空)の星(被写体の1点)の光跡を残す写真を撮影するシーンを取り上げることとし、星の光跡を残す写真を撮影するための撮影シーケンスを星空撮影モードと定義する。星空撮影モードでは、システム制御部104の制御下で、撮像装置100は、同一撮影条件で、且つ、一定の時間間隔で、複数回(N回)の撮影を繰り返し、撮影された複数枚(N枚)の画像に対して比較明合成処理を施して、1枚の合成画像を作成する。なお、「比較明合成処理」とは、第1の画像と第2の画像の同一座標の画素の輝度値を比較し、明るい方(輝度値が高い画像)の輝度値を選択して、第2の画像における同一座標の画素の輝度値を置換する処理である。この場合、第2の画像を黒画像として初期化しておくことで、第2の画像は、m回目(1<m<N)の比較明合成時には、m−1回目までの合成結果の画像となる。
図3は、撮像装置100による撮影方法の第1の例のフローチャートであり、システム制御部104による処理内容を示している。ここで、撮像装置100は、撮像部101として、図2(b)に示した撮像部101Bを備えるものとする。また、システム制御部104は、不揮発性メモリ106に格納されたプログラムをシステムメモリ107に展開することにより、図3のフローチャートの各種処理を実行する。
ステップS301においてシステム制御部104は、ユーザが設定した本画像(第1の画像)の撮影時の撮影条件を取得する。第1実施形態では、撮影条件には、少なくとも、露光時間やレンズ201の絞り値、センサ202のISO感度等の露光量に関わる情報が含まれているものとする。続くステップS302においてシステム制御部104は、ステップS301で取得した撮影条件を用いて、星の色情報取得時の撮影条件を算出する。第1実施形態では、星の色情報取得時の撮影条件が、本画像撮影時の露光量と同等となり(好ましくは等しくなり)、且つ、露光時間が最も短くなるように、露光時間とレンズ201の絞り値、センサ202のISO感度が決定される。
ステップS303においてシステム制御部104は、ステップS302で算出した星の色情報取得時の撮影条件の露光時間が所定の露光時間以内であるか否かを判定する。ここでの判定に用いる所定の露光時間は、任意の露光時間でよい。例えば、星空撮影モードは、N枚の撮影画像に対して比較明合成処理を行うことで星の光跡同士をつなぐため、星の光跡をつなぐことができる露光時間を、ステップS303の判定に用いる所定の露光時間として設定することができる。その場合、単位時間あたりの星の移動量は撮影方位や撮影画角によって異なるため、星の光跡をつなぐことができる露光時間は撮影方位や撮影画角の情報を用いて決定してもよい。
システム制御部104は、星の色情報取得時の撮影条件の露光時間が所定の露光時間以内である場合(S303でYES)処理をステップS304へ進める。また、システム制御部104は、星の色情報取得時の撮影条件の露光時間が所定の露光時間以内ではない場合(S303でNO)、処理をステップS305へ進める。
ステップS304においてシステム制御部104は、ステップS303で算出された星の色情報取得時の撮影条件で撮像部101による撮影を行い、星の色情報を含む画像(第2の画像)を取得する。このとき、システム制御部104は、光学特性フィルタ制御部205を介して、星からの光が少なくとも本画像撮影時に結像されるカラーフィルタの色とは異なる色の画素を含む領域に結像されるように、光学特性フィルタ204の光学特性を制御する。ここで、ステップS304における光学特性フィルタ204の光学特性制御について、図4を参照して説明する。
図4は、ステップS304における星の色情報を取得するRための撮影方法を模式的に示す図である。センサ202には、R,G(G1,G2),Bの三原色のカラーフィルタがベイヤ配列で撮像素子の画素毎に配置されているものとする。図4に示す直線401は、ユーザが設定した露出時間における、被写体の1点である星空の星S(以下の説明では、適宜、星Sを「点光源」と称呼する)が移動する方向及び移動量を示している。また、図4には、通常撮影時のセンサ202での結像領域が、結像領域402として示されている。これに対してステップS304では、星Sの色情報を含む画像取得を行うために、星Sからの光の結像を、領域404のようにカラーフィルタの全ての色の画素(R,G(G1,G2),B)を含む結像領域403となるように、光学特性フィルタ204を制御する。
図5は、ステップS304での撮影によって得られる撮影画像と星の色情報との関係を説明する図である。図5(c)は、図4を参照して説明した光学特性フィルタ204の光学特性制御を行うことによって撮影された画像を模式的に示す図である。図5(c)では、星の色の違いをハッチングの違いで表現しており、本画像撮影時と同じ構図で、それぞれの星の光についてそれぞれの星に対応した色を取得することができる。
なお、ステップS304では、画像処理部102において、星の色情報を含む画像に対して前述した比較明合成処理を行ってもよい。例えば、n枚目(2<n≦N)で撮影された星の色情報を含む画像(図5(c))を第1の画像とし、n−1枚目までの星の色情報を含む画像を第2の画像(図5(a))とした場合、比較明合成後の第2の画像は図5(e)となる。
図3の説明に戻る。ステップS305においてシステム制御部104は、ユーザが設定した本画像撮影時の撮影条件で撮像部101による撮影を行い、本画像を取得する。このとき、システム制御部104は、光学特性フィルタ制御部205を介して光学特性フィルタ204が通常の撮影時の光学特性となるように制御を行って、撮影を行う。図5(d)は、ステップS305で撮影された本画像を示している。
なお、ステップS305では、画像処理部102において、本画像に対して前述した比較明合成処理を行ってもよい。例えば、n枚目で撮影された本画像(図5(d))を第1の画像,n−1枚目までの比較明合成された本画像を第2の画像(図5(b))とした場合、比較明合成後の第2の画像は図5(f)となる。なお、第1実施形態において、nは任意の枚数であるが、図5は、n=2の場合を例示している。
ステップS306においてシステム制御部104は、N枚の撮影が完了したか否かを判定する。システム制御部104は、N枚目である場合(S306でYES)、処理をステップS307へ進め、N枚目ではない場合(S306でNO)、処理をステップS302へ戻す。ステップS307においてシステム制御部104は、取得した本画像(図5(f))と星の色情報(図5(e))とを関連付けて記憶媒体113に保存する。ここでの関連付けは、本画像と星の色情報とが1対1の関係で関連付けられていればよい。したがって、記憶媒体113に記憶されるファイル構成は、本画像と星の色情報とがそれぞれ別ファイルとして保存されてもよいし、本画像のファイルに星の色情報が埋め込こまれた単一のファイルとして保存されてもよい。
以上の説明の通り、第1実施形態では、星空撮影モードでの撮影時に、本画像の撮影タイミングとは異なるタイミングで、センサ202の少なくとも本画像撮影時に結像されるカラーフィルタの色とは異なる色の画素を含む領域に星Sからの光が結像するように光学特性フィルタ204を制御する。このようにして星の色情報を取得するための撮影を行うことで、本画像(図5(f))に対する解像感の劣化を招くことなく、星の色情報(図5(e))を取得することができる。そして、ユーザは、取得した星の色情報を用いることにより、本画像の星の光跡に対して星の色を再現するための画像処理を容易に行うことができるようになる。
<第2実施形態>
第1実施形態では、撮像部101Bを備える撮像装置100を用いて星空撮影モードでの撮影を行い、その際に、光学特性フィルタ204の制御を行うことによって星の色情報を取得した。これに対して、第2実施形態では、撮像部101Aを備える撮像装置100を用いて星空撮影モードでの撮影を行う。
図6は、撮像装置100による撮影方法の第2の例のフローチャートであり、システム制御部104による処理内容を示している。システム制御部104は、不揮発性メモリ106に格納されたプログラムをシステムメモリ107に展開することにより、図6のフローチャートの各種処理を実行する。なお、図6のフローチャートにある処理であって、図3のフローチャートにもある処理については、同じステップ番号を付して、ここでの説明を省略することとする。
ステップS301〜S303の処理は、第1実施形態(図3のステップS301〜S303)の処理と同じである。システム制御部104は、星の色情報取得時の撮影条件の露光時間が所定の露光時間以内である場合(S303でYES)処理をステップS601へ進める。また、システム制御部104は、星の色情報取得時の撮影条件の露光時間が所定の露光時間以内ではない場合(S303でNO)、処理をステップS305へ進める。
ステップS601においてシステム制御部104は、ユーザが設定した本画像撮影時の撮像部101のレンズ制御情報をメモリ105へ保存する。第2実施形態では、一例として、レンズ制御情報として、レンズ201のフォーカス位置情報が保存されるものとする。続くステップS602においてシステム制御部104は、ステップS302で算出された星の色情報取得時の撮影条件で撮像部101により撮影を行い、星の色情報を含む画像を取得する。このとき、システム制御部104は、レンズ制御部203を介して、星からの光が少なくとも本画像撮影時に結像されるカラーフィルタの色とは異なる色の画素を含む領域に結像されるように、レンズ201の動作制御を行う。ステップS602におけるレンズ201の駆動制御について、図7を参照して説明する。
図7は、ステップS602における星の色情報を取得するための撮影方法を模式的に示す図である。センサ202には、図4に示したカラーフィルタと同様に、R,G(G1,G2),Bの三原色のカラーフィルタがベイヤ配列で配置されているものとする。
図7(a)は、レンズ201のフォーカス位置を制御して、星の色情報を取得する方法を模式的に示す図である。図7(a)に示す直線701は、ユーザが設定した露出時間での被写体である星S(点光源)が移動する方向及び移動量を示している。そして、通常撮影時、即ち、すなわちステップS601で保存したフォーカス位置でのセンサ202での結像領域が、結像領域702として示されている。これに対して、ステップS602では、星の色情報を含む画像を取得するために、レンズ制御部203は、レンズ201のフォーカス位置を制御した撮影を行う。即ち、点光源である星Sからの光が、領域704のようにカラーフィルタの全ての色の画素を含む結像領域となるように、デフォーカス制御を行う。
ここで、図7(a)の例では、星Sの中心が、R,G1,G2,Bの各画素の頂点が交わる位置にあるため、領域704のような狭い領域でも、カラーフィルタの全ての色の画素を略均等な領域で含むことができる。しかし、不図示であるが、例えば、星Sの中心がBの画素の中心にあった場合には、領域704の大きさでは、カラーフィルタの全ての色の画素を略均等に含むことはできず、星Sの正確な色を取得することができなくなる。そこで、R,G1,G2,Bの各画素を1つずつ必ず包含する大きさの結像領域703となるようなデフォーカス制御を行う。これにより、カラーフィルタ上での星Sの中心位置に関係なく、確実にカラーフィルタの全ての色の画素を含ませることができる。
なお、第2実施形態では、被写体である星のフォーカス位置は、一般的に無限遠となるため、前述のデフォーカス制御に際して、予め固定のフォーカス値を定めているものとする。但し、これに限られず、前述のデフォーカス制御を実現することができれば、別の方法でステップS602のフォーカス値を算出してもよい。
このようなレンズ201のフォーカス位置を制御する方法に代えて、被写体からの光束のセンサ202に対する結像位置にレンズ201の位置を制御することで、星の色情報を取得してもよい。図7(b)は、レンズ201による光束の結像位置を制御することによって星の色情報を取得する方法を模式的に示す図である。被写体である星Sからの光が、少なくとも本画像撮影時に結像されるカラーフィルタの色とは異なる色の画素を含む領域(画素群)に結像されるようにする。具体的には、通常撮影時の星Sの結像領域702と、通常撮影時の星Sの位置から垂直方向に距離dH、水平方向に距離dWだけそれぞれずれた2カ所での星S´の結像領域705とを含むように、レンズ制御部203によるレンズ201の駆動制御を行って撮影を行う。
なお、図7(b)では、垂直方向の距離dHと水平方向の距離dWをそれぞれ、センサ202の画素ピッチと同等としているが、少なくとも本画像撮影時に結像されるカラーフィルタの色とは異なる色の画素を含む領域に結像されれば、このような距離に限定されるものではなく、他の距離を設定してもよい。また、レンズ制御部203による結像位置の制御は、被写体である星が点光源であって、しかも移動体であるため、センサ202の露光中に動的に行われることが好ましい。更に、システム制御部104は、各色の画素上での被写体の露光時間が均等となるように結像位置を遷移させる制御を行うことが好ましい。その際、各色の画素上での露出時間がステップS302で算出された星の色情報取得時の撮影条件における露出時間となるように、レンズ201の結像位置制御に応じて、ステップS602での撮影時間を再計算してもよい。
第2実施形態においても、ステップS602において撮影された画像は、第1実施形態と同様に、図5(c)となり、本画像撮影時と同じ構図で、それぞれの星の光についてそれぞれの星に対応した色を取得することができる。
図6の説明に戻る。ステップS603においてシステム制御部104は、ステップS601でメモリに保存したレンズ201のフォーカス位置情報(レンズ制御情報)を読み出し、レンズ制御部203によりレンズ201のフォーカス位置をユーザが設定した本画像撮影時の状態に戻す。ステップS603の後のステップS305〜S307の処理は、図3に示したステップS305〜S307と同じであるため、ここでの説明を省略する。
以上の説明の通り、第2実施形態でも、星空撮影モードでの撮影時に、本画像の撮影タイミングとは異なるタイミングで、センサ202の少なくとも本画像撮影時に結像されるカラーフィルタの色とは異なる色の画素を含む領域に星(点光源)からの光が結像するように、レンズ制御部203によりレンズ201を駆動制御する。このようにして星の色情報を取得するための撮影を行うことで、本画像(図5(f))に対する解像感の劣化を招くことなく、星の色情報(図5(e))を取得することができる。そして、ユーザは、取得した星の色情報を用いることにより、本画像の星の光跡に対して星の色を再現するための画像処理を容易に行うことができるようになる。
<第3実施形態>
第3実施形態では、第1実施形態及び第2実施形態で取得した星の色情報を用いた本画像の星の光跡に対する画像処理方法である星の偽色低減処理について説明する。
図8は、第1実施形態及び第2実施形態で取得した星の色情報を用いた本画像の星の光跡に対する偽色低減処理のフローチャートであり、システム制御部104による処理内容を示している。ステップS801においてシステム制御部104は、記憶媒体113から本画像(図5(f)の画像データ)を取得する。続くステップS802においてシステム制御部104は、ステップS801で取得した本画像に関連付けて記憶媒体113に保存されている星の色情報(図5(e))を記憶媒体113から取得する。
その後のステップS803においてシステム制御部104は、本画像に対応した星の移動ベクトル情報を取得する。ここでの星の移動ベクトル情報とは、広義には、撮影露光中に本画像(撮影画面)内に写り込んだ星の移動方向と移動量とを求めることができる情報である。なお、撮影露光中に星が移動するのは、地球の自転運動に起因したものであるとみなして、地球の公知の振る舞いとして説明は省略する。
星の移動ベクトル情報を取得するために、例えば、撮像装置100が水準器やGPSを搭載している場合には、撮像装置100の撮影方位や撮影高度の情報を、予め撮影画像に関連付けて記憶しておくようにする。これにより、地軸の位置と撮像装置100の撮影構図位置との位置関係に基づき、構図内に写り込んだ星の移動ベクトル情報を算出することができる。
一方、撮像装置100の撮影方位や撮影高度についての情報を撮影時に取得することができない場合がある。その場合には、撮影時に主に手振れ補正機能で用いられるブロックマッチング法を用いることで、星の移動ベクトル情報を算出することができる。即ち、画像を複数のエリアに分割し、分割されたエリア毎にブロックマッチング法を用いた撮影画像間の動きベクトル検出処理を施すことで、星の移動ベクトル情報を算出することができる。算出した星の移動ベクトル情報は、星の色情報と関連付けて記憶媒体113に保存するようにしてもよい。
図9は、星の移動ベクトル情報を模式的に説明する図である。図9(a)は、第1実施形態のステップS304(星の色情報を取得するための撮影)において、n−1枚目に撮影された星の色情報を含む第1の画像である。また、図9(b)は、第1実施形態のステップS304(星の色情報を取得するための撮影)において、n枚目に撮影された星の色情報を含む第2の画像である。これらの第1の画像と第2の画像に対してブロックマッチング法を用いて、画面内のエリア毎の動きベクトルを算出すると、図9(c)に示す算出結果が得られる。そして、図9(d)に示すように、画面内のエリア毎の動きベクトル方向と直交する直線上の交点を地軸の位置する座標として算出し、算出された地軸位置と撮像装置100の構図位置と関係から、構図内における星の移動ベクトル情報を算出する。
なお、地球の自転運動の周期に対して、例えば、撮影時の露光時間が数十秒である場合等には、星の移動量は極めて微小である。この場合、星の移動方向を線形として扱うことができるため、本画像の露光時間によっては、ブロックマッチング法により算出した動きベクトルの情報をそのまま、星の移動ベクトル情報として取り扱ってもよい。第3実施形態では、画面内のエリア毎の動きベクトルの情報(図9(c))を星の移動ベクトル情報として扱うこととする。
図8の説明に戻る。ステップS804においてシステム制御部104は、ステップS802で取得した星の色情報(図5(e))とステップS803で取得した星の移動ベクトル情報(図9(c))とを用いて、星の色マスク画像の生成を行う。星の色マスク画像は、広義には、本画像内の偽色となっている星の光跡領域に対して、色信号のマスク処理を行うことができる画像であればよい。
図10は、星の色マスク画像を模式的に説明する図である。図10(a)に示すように、星の色情報(図5(e))にある任意の星1003に注目し、この星1003の領域1001に対して、星1003の移動ベクトル情報1004から、星1003の任意の移動先の領域1002を算出する。ここで、領域1002内には、他の星(被写体)が存在することがある。そこで、領域1002内にある星であって、その星の輝度値と星1003の輝度値との差が所定の閾値以内にある星を、領域1002内の星1003であると判定する。そして、同一の星である判定された星に対して、移動元の星の領域と移動先の星の領域とを結合させた領域を、その星の光跡領域とする。図10(a)には、画像内の複数の星の中から注目した星1003について、星1003が位置する画素を用いて、星1003の光跡領域1005を生成する画像処理が示されている。
ここで、生成した光跡領域を注目した星の色の画素値で塗り潰すような処理を行ってもよい。このとき、注目した星の光跡領域内に他の星の光跡領域が含まれる場合には、重複する領域について、注目した星の光跡領域の画素値と他の星の光跡領域の画素値とを加算平均した画素値を適用するようにしてもよい。また、空気の澄み具合等によって撮影時の環境変化が原因となって撮影される星の色が変化することを考慮することが好ましい場合がある。この場合には、画像領域内での塗り潰し位置に応じて、移動元と移動先の星の位置関係に基づき、移動元の星の画素値と移動先の星の画素値を用いた重み付け処理を行って、塗り潰しに用いる画素値を決定してもよい。また、移動元の星の画素値から移動先の星の画素値へと連続的に変化するようなグラデーションを適用した塗り潰しを行ってもよい。更に、星以外の被写体が写っている領域に対しては、画素値0(つまり、黒色)に塗り潰す処理を行ってもよい。このような光跡領域に対する塗り潰し処理を図5(e)の星の色情報に対して行うことにより、図10(b)に示す星の色マスク画像を生成することができる。
図8の説明に戻る。ステップS805においてシステム制御部104は、ステップS804で生成した星の色マスク画像を用いて、本画像の星の光跡領域に対する偽色補正処理を行う。第3実施形態では、星の色マスク画像上で画素値が0以外であり、且つ、星の色マスク画像の輝度信号と本画像の輝度信号とを比較したときの輝度値の差が所定値以内に収まる場合に、星の色マスク画像の色信号で本画像の色信号を置換する処理を行う。
偽色補正処理には、本画像の星の光跡領域に対して、光跡が偽色となっているか否かの判定処理(偽色判定)を加えてもよい。具体的には、先ず、星の色マスク画像(図10(b))の輝度信号と本画像(図5(f))の輝度信号を比較し、輝度値の差が所定の閾値以内に収まる領域の面積を算出する。そして、算出した面積が所定の閾値より小さい場合には、星からの光がカラーフィルタの全ての色の画素に含まれなかったと判定して、星の色マスク画像による色信号の補間処理を行う。偽色判定に用いる所定の閾値には、星からの光がセンサ202のカラーフィルタの所定数の色の画素に最低限含まれた場合の星の光跡領域の面積を用いればよく、この面積は、星の移動ベクトル情報に基づく星の移動量と本画像撮影時の露光時間から求めることができる。その他にも、星の色マスク画像と本画像とは同じ構図の画像であるため、レンズ201の光学性能情報に基づいて処理範囲の切り替えを行ってもよい。また、ユーザが指定した本画像内の部分的な領域に対してのみ、偽色判定を行ってもよい。
図11は、本画像の星の光跡領域に対する偽色補正処理を模式的に説明する図である。ステップS805では、結果的には、本画像の色信号を置換する処理によって、図11に示すように、星の光跡領域が偽色となっている部分に対してのみ、星の光跡領域の偽色を低減した画像を生成する。ステップS805での星の光跡に対する偽色低減処理は、上述した処理に限られず、広義には、星の色マスク画像と星の移動ベクトル情報とを用いて、星の光跡領域に対して偽色を低減するような画像処理であればよい。
ステップS805の後のステップS806においてシステム制御部104は、ステップS805で星の偽色補正処理がなされた画像を記憶媒体113へ保存し、これにより本処理は終了となる。
なお、第3実施形態の画像処理が実行されるタイミングは、第1実施形態及び第2実施形態での撮影時に自動的に行われてもよいし、ユーザが記憶媒体113から画像データを読み出して再生するときに、ユーザによる指示によって実行されてもよい。更に、第3実施形態の画像処理は、記憶媒体113に保存されたデータを外部装置(例えば、パーソナルコンピュータ)に転送し、その外部装置で実行することもできる。
以上の説明の通り、第3実施形態では、星の色情報と星の移動ベクトル情報とを用いて、星の光跡に対する偽色を補正する画像処理を施す。これにより、星の光跡が偽色となることによる撮影画像の不自然さを低減することができる。
<その他の実施形態>
以上、本発明をその好適な実施形態に基づいて詳述してきたが、本発明はこれら特定の実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の様々な形態も本発明に含まれる。さらに、上述した各実施形態は本発明の一実施形態を示すものにすぎず、各実施形態を適宜組み合わせることも可能である。
本発明は以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)をネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU等)がプログラムコードを読み出して実行する処理である。この場合、そのプログラム、及び該プログラムを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
100 撮像装置
101,101A,101B 撮像部
102 画像処理部
104 システム制御部
201 レンズ
202 センサ
203 レンズ制御部
204 光学特性フィルタ
205 光学特性フィルタ制御部

Claims (15)

  1. 異なる複数の色のカラーフィルタがそれぞれ割り当てられた複数の画素を有する撮像素子を備える撮像装置であって、
    前記撮像素子と撮影レンズとの光路内に配置される、光学特性の制御が可能な光学特性フィルタと、
    前記撮像素子の動作を制御する制御手段と、を有し、
    前記制御手段は、前記撮像素子を制御してそれぞれ異なる撮影条件で第1の画像と第2の画像を撮影し、前記第2の画像を撮像する際には、被写体の1点からの光が、少なくとも前記第1の画像の撮影時に結像されるカラーフィルタの色とは異なる色の画素を含む領域に結像されるように、前記光学特性フィルタの光学特性を制御することを特徴とする撮像装置。
  2. 前記制御手段は、前記第2の画像を撮影するときに、前記撮像素子の露光時間が所定の露光時間より短くなるように、前記第1の画像の撮影条件に対して、少なくとも、前記撮影レンズの絞り値と前記撮像素子のISO感度を決定することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記制御手段は、前記第2の画像を撮影するときの露光量が前記第1の画像を撮影するときの露光量に等しくなり、且つ、露光時間が最も短くなるように、露光時間、前記絞り値および前記ISO感度を決定することを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
  4. 撮影レンズと、異なる複数の色のカラーフィルタがそれぞれ割り当てられた複数の画素を有する撮像素子と、を備える撮像装置であって、
    前記撮影レンズを駆動する駆動手段と、
    被写体の第1の画像を撮影し、前記第1の画像の撮影とは異なるタイミングで第2の画像を撮影するように前記撮像装置の動作を制御する制御手段と、を有し、
    前記制御手段は、前記第2の画像を撮影する際に、前記被写体の1点からの光が前記カラーフィルタのより多くの色の画素に結像するように、前記駆動手段を介して前記撮影レンズの位置を制御することを特徴とする撮像装置。
  5. 前記制御手段は、前記第2の画像を撮影する際に、前記被写体の1点からの光が前記カラーフィルタのより多くの色の画素に結像するように、前記撮影レンズのデフォーカス制御を行うことを特徴とする請求項4に記載の撮像装置。
  6. 前記制御手段は、前記第2の画像を撮影する際に、前記被写体の1点からの光が前記カラーフィルタの全ての色の画素に結像するように、前記撮像素子の撮像面上の所定の位置と、前記所定の位置から水平方向と垂直方向にそれぞれ所定の距離にある位置とで、前記被写体の1点からの光が結像するように前記撮影レンズの駆動制御を行うことを特徴とする請求項4に記載の撮像装置。
  7. 前記制御手段が一定の時間間隔で複数回の画像の撮影を行うことによって得られる複数枚の画像から比較明合成された合成画像を生成する画像処理手段を備え、
    前記制御手段は、複数枚の前記第1の画像に対して前記画像処理手段による前記比較明合成を行うことで、比較明合成された画像を生成することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の撮像装置。
  8. 前記画像処理手段は、複数枚の画像のうちの第1の画像と第2の画像の同一座標の画素の輝度値を比較し、前記輝度値が高い方の画像の輝度値を選択して、前記第2の画像における同一座標の画素の輝度値を置換することで前記比較明合成を行い、
    前記比較明合成では、前記第1の画像として前記比較明合成がなされていない画像が用いられ、前記第2の画像として前記比較明合成がなされた前記合成画像であって、黒画像として初期化された画像が用いられることを特徴とする請求項7に記載の撮像装置。
  9. 前記制御手段は、複数の前記第2の画像に対して前記画像処理手段による前記比較明合成を行うことで、比較明合成された前記被写体の1点の色情報を生成することを特徴とする請求項7又は8に記載の撮像装置。
  10. 前記制御手段は、前記第1の画像の画像データと、前記第2の画像の画像データとを関連付けて記憶手段に記憶することを備えることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の撮像装置。
  11. 撮影された複数の第1の画像に含まれる被写体の同一の1点からの光の移動ベクトル情報を算出する算出手段と、
    前記移動ベクトル情報と、前記複数の第1の画像の撮影とは異なるタイミングで撮影された第2の画像とから、前記被写体の同一の1点の色マスク画像を生成する生成手段と、
    前記複数の第1の画像の輝度信号と前記色マスク画像とから、前記色マスク画像の色信号からなる画像を合成する合成手段と、を備え、
    前記第2の画像は、前記被写体の同一の1点からの光が、前記第1の画像と前記第2の画像とを撮影する撮像素子が有する複数の画素毎に異なる色が割り当てられたカラーフィルタの全ての色の画素に結像するように撮影されていることを特徴とする画像処理装置。
  12. 撮影レンズと、
    異なる複数の色の前記カラーフィルタがそれぞれ割り当てられた複数の画素を有する前記撮像素子と、
    前記撮像素子による画像の撮影を制御する制御手段と、
    前記複数の第1の画像と前記第2の画像とを関連付けて記憶する記憶手段と、を備えることを特徴とする請求項11に記載の画像処理装置。
  13. 前記制御手段は、前記撮影レンズの光学性能あるいは外部からの指示に応じて前記合成手段を制御して、前記第1の画像の所定の領域についてのみ、前記色マスク画像の色信号からなる画像を生成することを特徴とする請求項12に記載の画像処理装置。
  14. 異なる複数の色のカラーフィルタがそれぞれ割り当てられた複数の画素を有する撮像素子により、移動する被写体の1点を含む複数の第1の画像を一定の時間間隔で撮影するステップと、
    前記第1の画像の撮影とは異なるタイミングで、前記被写体の1点からの光が前記カラーフィルタの全ての色の画素に結像するように第2の画像を撮影するステップと、
    前記複数の第1の画像に含まれる前記被写体の1点の移動ベクトル情報を算出するステップと、
    前記移動ベクトル情報と、前記第2の画像とから、前記被写体の1点の色マスク画像を生成するステップと、
    前記複数の第1の画像の輝度信号と前記色マスク画像とから、前記色マスク画像の色信号からなる画像を生成するステップと、を有することを特徴とする画像処理方法。
  15. 請求項14に記載の画像処理方法を、撮像装置が備えるコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
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