JP2015211282A - 基地局、その制御方法および無線通信システム - Google Patents

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Abstract

【課題】端末の移動に対して、基地局の多数のアンテナの中からBF(ビームフォーミング)とMIMO(Multiple−Input Multiple−Output)多重を実施するための適切なアンテナ選択を行い、高い受信品質を維持し高スループットを達成することにある。【解決手段】複数のアンテナを具備して端末と通信する基地局であって、前記端末の水平方向および/または垂直方向の移動速度を推定する移動速度推定部と、前記推定した移動速度に基づきBFを行うアンテナの組み合わせを前記複数のアンテナの中から決定するBFアンテナ決定部と、を有する。【選択図】図14

Description

本発明は基地局、その制御方法および無線通信システムに関するものである。
無線通信システムにおいてはトラヒックの増大に対応するためにスループットの向上が重要である。スループットを向上させるため、異なる信号を異なるアンテナから同じ時間と周波数を用いて多重伝送するMIMO(Multiple−Input Multiple−Output)技術が広く使用されている。例えば、現在広く普及しているセルラシステムのLTE(Long Term Evolution)では、最大8アンテナを使用したMIMO伝送が定義されている。MIMO伝送では多数の信号を多重化するために高い受信品質を維持する必要がある。つまり、高トラヒックに対応するためには高い受信品質の維持が重要である。
一方、高い受信品質を達成する技術として異なるアンテナで同じ信号を伝送することで受信品質を高めるBF(Beamforming)が広く知られている。複数のアンテナを有する場合、受信品質を高めるためには、それら複数のアンテナで同じ信号を送信するBFを適用するべきであるが、複数のアンテナで同じ信号を送信するため、MIMO伝送のような高スループットを達成することは困難である。
以上のように、高トラヒックに対応するためには高い受信品質を維持しつつ高いスループットが必要である。現在、高受信品質かつ高スループットを達成する技術として、従来より多いアンテナ(例えば10以上)を2次元(4アンテナ×4アンテナの正方形配置等)に配置して使用し、MIMOとBFを同時に実施する3D MIMO(Full Dimension MIMOとも呼ぶ)が研究されている。3D MIMOでは、使用可能なアンテナ数が従来よりも多いため、MIMO伝送とBFを同時に実施することが可能である。BFの効果により高受信品質のエリアを拡大することができ、MIMOを実施可能な高スループットのエリアが拡大する。つまり、MIMO伝送が可能なエリアを拡大するBF技術が3D MIMOにおいて重要である。
このような技術に関して例えば特許文献1には、MIMOシステムにおいて端末の位置を上りの信号から位置推定を行ってBFのパターンを決定する技術が開示されている。
特開2013−005379号公報
多数のアンテナを使用してBFを行う場合、ビーム幅を狭くすることで端末の受信品質を向上させると同時に、隣接セルに与える干渉を減少させることが可能である。しかし、ビーム幅を狭くするほど端末の移動に対する追従が困難になり、正しいビームを形成することができないことによりスループットが劣化する。
そこで、本発明の目的は、端末の移動に対して、基地局の多数のアンテナの中からBFとMIMO多重を実施するための適切なアンテナ選択を行い、高い受信品質を維持し高スループットを達成することにある。
本発明に係る代表的な基地局は、複数のアンテナを具備して端末と通信する基地局であって、前記端末の水平方向および/または垂直方向の移動速度を推定する移動速度推定部と、前記推定した移動速度に基づきBFを行うアンテナの組み合わせを前記複数のアンテナの中から決定するBFアンテナ決定部と、を有することを特徴とする。
また、本発明は基地局の制御方法および無線通信システムとしても把握される。
本発明によれば、端末の移動に対して、基地局の多数のアンテナの中からBFとMIMO多重を実施するための適切なアンテナ選択を行い、高い受信品質を維持し高スループットを達成することができる。
無線通信システムのネットワーク構成の例を示す図である。 基地局によるセル構成の例を示す図である。 アンテナ構成の例を示す図である。 基地局と端末間において無線通信されるフレームの例を示す図である。 端末と基地局における処理シーケンスの例を示す図である。 基地局が有する処理部の例を示す図である。 BF可能パターン決定部が有する処理部の例を示す図である。 移動速度推定部の処理フローチャートの例を示す図である。 移動速度を推定するためのアンテナグループの例を示す図である。 移動速度推定部の別の処理フローチャートの例を示す図である。 BFアンテナ決定部の処理フローチャートの例を示す図である。 BFアンテナ参照テーブルの例を示す図である。 BFアンテナグループの例を示す図である。 移動速度とBFアンテナグループの関係の例を示す図である。 DL参照信号情報生成部の処理フローチャートの例を示す図である。 DL参照信号の例を示す図である。 DL参照信号を送信するアンテナ構成の第一の例を示す図である。 DL参照信号を送信するアンテナ構成の第二の例を示す図である。 移動速度とDL参照信号を送信するアンテナ構成の関係の例を示す図である。 3D MIMO決定部の処理フローチャートの例を示す図である。 RSアンテナグループのグループ化の例を示す図である。 3D MIMOの伝送に使用するアンテナ構成の例を示す図である。 実施例2の処理シーケンスの例を示す図である。 実施例3のアンテナ構成の例を示す図である。 実施例3のアンテナ構成の水平方向の分割例を示す図である。 実施例3のアンテナ構成の垂直方向の分割例を示す図である。 実施例3のアンテナ構成の水平方向及び垂直方向の分割例を示す図である。
実施例1の無線通信システムにおける基地局は、水平方向と垂直方向の2次元に配置された複数のアンテナを具備し、端末からのUL(Uplink)参照信号から水平方向と垂直方向の端末の移動速度を推定し、BF可能なアンテナの組み合わせを決定し、当該アンテナの組み合わせに基づいてDL(Downlink)参照信号を設定した後、端末が当該DL参照信号からMIMO可能な空間多重数を基地局に報告し、報告された空間多重数とUL参照信号と前記BF可能なアンテナの組み合わせから、BFとMIMOに使用するアンテナを決定し、DL伝送を行う。以下、実施例1の無線通信システム及び無線通信システムにおける基地局について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は無線通信システムのネットワーク構成の例を示す図である。無線通信システムは例えば図1に示すネットワーク構成によって実装される。すなわち、無線通信システムは複数の基地局20(20a、20b、・・・)と複数の端末21(21a、21b、・・・)とバックホール305とを備える。また、無線通信システムはネットワーク203と接続される。
基地局20は端末21から受信した信号をルータ201に転送し、さらに、ルータ201から受信した信号を端末21に転送する装置である。基地局20はプロセッサ及びメモリを備える計算機である。基地局20はセル22に含まれる端末21と、無線によって通信できる。例えば、基地局20aはセル22aに含まれる端末21aと端末21bと通信できる。ここで、セル22は基地局20の通信範囲である。端末21はユーザへのインタフェースを備える装置である。一般的に基地局20の位置は固定されているが、端末21は移動する。
バックホール305は、複数の基地局20間の通信を中継したり、端末21とネットワーク203との通信を中継したりするシステムである。バックホール305は、ルータ201と、ゲートウェイ(GW)202とを備える。ルータ201は基地局20と無線又は有線によって通信する装置である。ルータ201は受信した信号の宛先に従って信号を振り分ける装置である。このため、ルータ201はL3スイッチでもよい。GW202はルータ201とネットワーク203との間において、通信を中継する装置である。ネットワーク203は例えばインターネットである。基地局20はルータ201とGW202とを介してネットワーク203と接続される。
図2は基地局20によるセル構成の例を示す図である。基地局20は図2に示すようなセルを構成するように設置されてもよい。図2に示す三つの基地局20(20c、20d、及び20e)は3セルを構成するように設置される。基地局20c、20d、及び20eは指向性を持つアンテナを含み、各々セル22c、22d、及び22eの範囲の端末21と通信できる。セルはセクタと呼ばれることもある。ただし、この例の基地局20はセクタ構成である必要はなく、1つの基地局20で円状の範囲をカバーするオムニセル構成等、基地局20がある範囲をカバーするものであればこれに限定するものではない。
図3は実施例1の基地局20が具備するアンテナ構成の例を示す図である。基地局20のアンテナは図3に示すように複数のアンテナ素子301で構成され、各アンテナ素子301が水平方向と垂直方向に格子状に並べられる。図3では水平方向に4アンテナ素子、垂直方向に4アンテナ素子の合計16アンテナ素子の例を示しているが、水平方向と垂直方向にアンテナ素子が並ぶものであればこれに限定するものではない。例えば、正方形の配置ではなく、端末21の分布や移動方向の頻度などに応じて水平方向4アンテナ素子、垂直方向8アンテナ素子のように長方形に配置されてもよい。また、平面上ではなく、曲面状にアンテナ素子を配置してもよい。なお、各アンテナ素子301はいわゆるパッチアンテナなどでもよいが、パッチアンテナに限定されるものではなく、他の形式のアンテナでもよい。以下で説明するように、図3に示すような水平方向のアンテナと垂直方向のアンテナに対して、BFを適用するアンテナの組み合わせと、MIMO多重を適用するアンテナの組み合わせを適応的に選択し、DL送信を行う。
図4は基地局20と端末21間において無線通信されるフレームの例を示す図である。基地局20は周波数領域と時間領域とを有する無線リソースをフレームに割り当てる。一つのフレームにおいて、あらかじめ定められた周波数帯域幅404の周波数領域に情報が含まれる。また、一つのフレームにおいて、Downlink(DL)405及びUplink(UL)406の時間領域に情報が含まれる。周波数帯域幅404は複数のサブチャネル401を含む。また、一つのフレームは時間方向に複数のサブフレーム402を含む。PRB(Physical Resource Block)403は、一つのサブチャネル401によって区切られた周波数領域であり、かつ、一つのサブフレーム402によって区切られた時間領域である。
制御チャネル407は少なくとも一つのサブフレーム402に含まれる時間領域である。図4に示すフレームが基地局20から端末21へ送信されるフレームにおいて、制御チャネル407は、端末が送受信するフレームに割り当てられる無線リソースに関する割当情報、及び端末が含まれる無線通信システムの構成情報等の制御情報を含む。DL405及びUL406における制御メッセージは、各サブフレーム402の制御チャネル407以外のPRB403に含まれる。図4に示すフレームの構成は、例えばTDD(Time Division Duplex)のOFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiple Access)において用いられるフレームの構成である。なお、1つのサブフレーム402は複数のシンボルを含み、1つのサブチャネルは複数のサブキャリアを含む。基地局20は後述する処理により決定したBFとMIMOのDL送信構成を示す制御情報及びDL信号を、図4に示すようなフレームを用いて端末21に送信することによって、DL伝送を行う。
図5は基地局20と端末21における処理シーケンスの例を示す図である。まず、端末21はステップ501でUL参照信号を基地局20に送信する。UL参照信号はULサブフレームで送信される信号であり、使用する無線リソース等の情報としては、接続時はハンドオーバ時等に予め設定されているものとする。設定されていない場合、基地局20から端末21に対してUL参照信号の設定情報を通知する。例えば、LTE(Long Term Evolution)の場合、SRS(Sounding Reference Signal)が当該UL参照信号に相当する。UL参照信号はULサブフレームの特定のシンボルや周波数を用いて送信される信号であり、基地局20と端末21との間で既知の信号であればよい。また、当該使用する無線リソース等の情報は、使用する周波数、シンボル、送信周期、UL参照信号の系列番号、使用するアンテナ情報を含んでもよい。
UL参照信号を受信した基地局20はステップ502で端末21の移動速度を推定する。この推定の処理については後述する。ステップ502で推定した移動速度に応じて、ステップ503で、図3に示すような水平方向と垂直方向のアンテナから、BFに使用するアンテナの組み合わせを決定する。この決定の処理については後述する。さらに、ステップ503で決定したBFに使用するアンテナの組み合わせから、MIMO多重数を端末が推定するためのDL参照信号を生成する。このDL参照信号の生成の処理は後述する。
ステップ504で生成したDL参照信号の設定情報をステップ505で端末21に通知し、DL参照信号をステップ506で端末21に送信する。ステップ505で端末21へ通知する情報には、DL参照信号のリソース割当情報、変調方式、送信タイミング等の情報を含む。ただし、DL参照信号を端末21が特定できるための情報であればこれに限定するものではない。また、ステップ506で端末に送信するDL参照信号は、このタイミングのみ送信するものでもよいし、または周期的に送信するものでもよい。
DL参照信号を受信した端末21は、ステップ507でMIMOの空間多重数を推定し、ステップ508で基地局20に通知する。空間多重数とは、基地局20がMIMOによって異なる信号を同じ時間、周波数に多重して送信しても端末が分離受信することのできる数であり、無線伝搬路から推定することができる。例えば、DL参照信号から無線伝搬路を推定し、伝搬路行列のRank情報から推定してもよい。ただし、MIMO空間多重数の推定処理は、DL参照信号から多重数を推定するものであればこれに限定するものではない。ステップ508での基地局への通知処理は、このタイミングのみでもよいし、周期的に送信してもよい。
基地局20は、ステップ508で通知されたMIMO多重数と、ステップ503で決定したBF可能なアンテナの組み合わせから、ステップ509においてBFに使用するアンテナとMIMO多重に使用するアンテナを同時に決定する。最後に、ステップ509で決定したアンテナの使用構成を用いて、ステップ510でDLデータ伝送を行う。
図6は基地局20が有する処理部の例を示す図である。基地局20が有する複数の処理部は、回線インタフェース601、上位レイヤ制御部602、スケジューリング部603、Downlinkベースバンド処理部604、Uplinkベースバンド処理部605、送信RF(Radio Frequency)部606、受信RF部607、スイッチ608、コントローラ610、BF可能パターン決定部611、3D MIMO決定部612、及びBF処理部613である。また、基地局20はアンテナ609を備える。アンテナ609は、端末21と無線電波によって通信するために、無線信号を送受信する装置であり、図3に示したようなアンテナ構成となっている。
コントローラ610は、基地局20に含まれる複数の処理部に、処理のタイミングを通知したり、あらかじめ定められた設定値に従って指示を入力したりする処理部である。基地局20がバックホール305からDLデータを受信した場合、回線インタフェース601がデータを受信する。上位レイヤ制御部602は回線インタフェース601からデータを受信し、GW202と通信するためのヘッダ処理等を受信したデータに行う。スケジューリング部603はヘッダ処理されたデータを上位レイヤ制御部602から入力される。
アンテナ609がULデータを受信した場合、スイッチ608は自らを受信側のスイッチに切り替える。受信RF部607はスイッチ608から入力されたデータにRF処理を行う。RF処理を行われたULデータはUplinkベースバンド処理部605によって処理され、当該情報を、スケジューリング部603、BF可能パターン決定部611、及び上位レイヤ制御部602に伝送する。上位レイヤ制御部602が受信したULデータは、回線インタフェース601を介してバックホール305に送信される。
BF可能パターン決定部611は、図5のステップ501で送信されたUL参照信号の情報をUplinkベースバンド処理部605から受信し、端末21の移動速度を推定し、BF可能なアンテナの組み合わせを決定する。アンテナの組み合わせを決定した後、DL参照信号を生成するための情報を上位レイヤ制御部602に伝送し、端末21への通知メッセージを生成するよう要求する。上位レイヤ制御部602は、DL参照信号を生成するための情報をBF可能パターン決定部611から受信すると、DL参照信号を端末に伝送するために、当該情報をスケジューリング部603に通知する。また、BF可能パターン決定部611は決定したアンテナの組み合わせ情報を3D MIMO決定部612に通知する。
3D MIMO決定部612は、図5のステップ508で通知されたMIMO多重数の情報をUplinkベースバンド処理部605または上位レイヤ制御部602から受信し、BF可能パターン決定部611から受信するアンテナの組み合わせ情報とあわせて、各アンテナについてBFするアンテナとMIMO多重を行うアンテナの組み合わせを決定する。決定されたBFアンテナ情報はBF処理部613に通知され、BF処理部613でBFを実施するためのウエイト計算が行われる。ウエイト計算の内容はBFの一般的な技術であり、例えばMMSE(Minimum Mean Square Error)基準のウエイト計算式を用いてもよいし、BFを実施するための異なるウエイト計算式を用いてもよい。
スケジューリング部603は、上位レイヤ制御部602から入力されたサービスの情報、受信RF部607から入力された情報、Uplinkベースバンド処理部605から入力された情報、及び3D MIMO決定部612から入力される情報に基づいて、基地局20が端末21へ送信するためのフレームのDL405及びUL406に割り当てる無線リソース、及びBF、MIMOの伝送の構成を決定する。そして、上位レイヤ制御部602から入力されたデータは無線リソースを割り当てられたフレームによって端末21に送信される。ただし、スケジューリング部703が無線リソースを割り当てるために用いる情報は前述のような情報に限定されず、スケジューリング部603は他の処理部から入力された情報を利用して無線リソースの割り当てを決定してもよい。
その後、Downlinkベースバンド処理部604はスケジューリング部603から入力されたデータに符号化及び変調等を行う。ここで、Downlinkベースバンド処理部604は、BF処理部613で決定したBFウエイトを、MIMO処理された信号に乗算することでBF処理を行う。BFウエイトを信号に適用する処理もBFの一般的な技術である。
そして、送信RF部606はDownlinkベースバンド処理部604から入力されたデータにRF処理を行う。そして、スイッチ608は、送信RF部606からデータを入力された場合、自らを送信用のスイッチに切り替える。スイッチ608からデータを入力された場合、アンテナ609は入力されたデータをアンテナ609から無線信号によって送信する。
以上で説明した処理となるように各処理部はコントローラ610からの制御信号に従い動作する。なお、図6に示す各処理部は、ソフトウェアによって実装されてもよいし、集積回路等の物理的な装置によって実装されてもよい。図6に示す処理部がソフトウェアによって実装される場合、基地局20が有するプロセッサによって、処理部に対応するソフトウェアが実行される。また、基地局20が物理的な送受信機及びネットワークインタフェースを備える場合、送信RF部606、受信RF部607、スイッチ608、アンテナ609、BFパターン決定部611、3D MIMO決定部は、送受信機に格納されてもよい。そして、回線インタフェース601はネットワークインタフェースに格納されてもよい。そして、その他の処理部はソフトウェアとして実装されてもよい。
図7はBF可能パターン決定部611が有する処理部の例を示す図である。BF可能パターン決定部611は、端末の移動速度を推定する移動速度推定部701と、BF可能なアンテナの組み合わせを決定するBFアンテナ決定部702と、BFアンテナ決定部が参照するBFアンテナ参照テーブル704と、DL参照信号を決定し、関連する設定情報を生成するDL参照信号情報生成部703とから構成される。
移動速度推定部701は、Uplinkベースバンド処理部605から受信するUL参照信号の情報または上位レイヤ制御部602から送信される移動速度に関する情報を受信し、各端末21の水平方向、垂直方向の移動速度を推定する。移動速度推定部701の処理は図5のステップ502の処理に相当する。BFアンテナ決定部702は、移動速度推定部701で決定した水平方向、垂直方向の移動速度からBFを行うことのできるアンテナの組み合わせを決定し、決定したアンテナの組み合わせを3D MIMO決定部612に通知する。BFアンテナ決定部702の処理は図5のステップ503の処理に相当する。DL参照信号情報生成部703は、3D MIMO決定部612で決定したアンテナの組み合わせに基づいて、空間多重を行うためDL参照信号の情報を決定し、当該情報を端末21に通知するための情報を生成して当該情報を上位レイヤ制御部602に通知する。DL参照信号情報生成部703の処理は図5のステップ504の処理に相当する。
図8は移動速度推定部701の処理フローチャートの例を示す図である。移動速度推定部701は、Uplinkベースバンド処理部605から受信するUL参照信号情報を使用して、水平方向のアンテナの情報から水平方向の移動速度を推定し、垂直方向のアンテナの情報から垂直方向の移動速度を推定する。移動速度推定部701はステップ801で水平方向のUL参照信号情報を取得する。
水平方向のUL参照信号情報とは、図9(a)に示すように基地局20が水平方向のアンテナA1、A2、A3、A4で受信したUL参照信号から算出される各アンテナの情報を示す。図9(a)のように4×4アンテナ構成の場合、水平方向のアンテナはアンテナグループ901、902、903、904の4つの組み合わせが存在する。ステップ801では、図9(a)のアンテナグループ901、902、903、904のいずれか1つ、または複数のアンテナグループの情報を取得する。
ステップ803では、取得したアンテナグループの情報から水平方向の移動速度を推定する。UL参照信号情報はUL伝搬路の情報を示し、移動速度推定部701はアンテナグループ内のアンテナごとに当該情報を収集している。例えば、アンテナグループ901ではアンテナA1、A2、A3、A4のUL伝搬路情報を収集している。収集したUL伝搬路情報から到来方向推定を行う。この到来方向推定では各アンテナのUL伝搬路情報の位相差、波長、アンテナ間隔から到来方向を推定することができる。例えば、位相差δ[rad]、波長λ[m]、アンテナ間隔d[m]の場合、到来方向θは次の式で求めることができる。
θ=asin(λ(δ+2πn)/2πd)
ここで、asin(x)はsinの逆関数であり、nは任意の整数である。
それぞれ推定した到来方向は各アンテナ間で平均して最終的な到来方向として計算してもよい。また、アンテナグループ間で平均して最終的な到来方向として計算してもよい。ステップ803では到来方向を推定するものであれば任意の処理を用いてよく、例えばMUSIC(Multiple Signal Classification)等を用いてもよい。ステップ803では、時間間隔の離れた複数のUL参照信号情報について、前記のように到来方向推定を行い、単に時間当たりの到来方向の変化速度Vを次の式にて計算する。
V=Δθ/T
ここで、Δθは前回推定した到来方向値と今回推定した到来方向値の差分、TはUL参照信号の受信間隔である。変化速度Vは、複数のUL参照信号情報から平均化して求めてもよい。ここで算出した変化速度Vを、推定方向の移動速度Vとして確定する。
また、移動速度推定部701は、ステップ802で垂直方向のUL参照信号情報を取得する。垂直方向のUL参照信号情報とは、図9(b)に示すように基地局20が垂直方向のアンテナA1、B1、C1、D1で受信したUL参照信号から算出される各アンテナの情報を示す。図9(b)のように4×4アンテナ構成の場合、垂直方向のアンテナはアンテナグループ901、902、903、904の4つの組み合わせが存在する。ステップ802では、図9(b)のアンテナグループ901、902、903、904のいずれか1つ、または複数のアンテナグループの情報を取得する。
ステップ804では、取得したアンテナグループの情報から垂直方向の移動速度を推定する。移動速度の推定処理の内容は、使用する情報が垂直方向のアンテナの情報であること以外、ステップ803の水平方向の処理と同様である。水平方向と垂直方向の両方の移動速度を推定するためにステップ801とステップ802とは同時に実行してもよいし、何らかの順番に基づき実行してもよい。
移動速度推定部701では水平方向、垂直方向の移動速度を推定すると説明したが、基地局20の処理量を低減するために水平方向の推定のみを実施してもよい。一般に端末21は垂直方向より水平方向に広く分布しているので、水平方向の移動速度のほうが垂直方向より速い。このため、水平方向の推定精度を重視して水平方向のみを実施してもよい。ただし、高層ビルのエレベータ付近等、垂直方向の移動速度のほうが支配的である場合、垂直方向の推定のみを行ってもよい。
このように、基地局20を設置する環境によって移動速度を推定する方向を限定してもよい。移動速度の推定方向を限定することにより、基地局20の処理負荷を軽減することができる。また、処理量を低減するため、水平方向と垂直方向を分離せず、単に移動速度として推定してもよい。その場合も同様に水平方向と垂直方向のどちらかが支配的であると仮定し、処理を進める。
また、移動速度推定部701では図8に示すように到来方向推定により移動速度を推定すると説明したが、図10に示すように、到来方向を直接推定するのではなく、伝搬路の変化速度から移動速度を推定してもよい。ステップ1001では、上位レイヤ制御部602から伝搬路情報を取得する。例えば、端末21からフィードバックされたCQI(Channel Quality Indicator)情報、UL参照信号情報から計算されるSINR(Signal to Interference plus Noise Ratio)等を使用してもよい。移動速度の推定自体を端末21で行うよう指示しておき、端末21にフィードバックさせた情報を上位レイヤ制御部602から取得してもよい。
ステップ1002ではステップ1001で取得した情報から端末21の移動速度を推定する。例えば、ステップ1001でCQIを取得した場合、CQIの分散を計算し、分散値を移動速度として推定する。すなわち、移動速度が速い場合は分散が大きく、移動速度が遅い場合は分散が小さくなるとみなす。このような処理の例では、水平方向と垂直方向を区別することができない場合もある。その場合は前述のように端末21の移動は水平方向の確率が高いとし、水平方向の移動速度と推定してもよい。例えば、垂直方向の移動速度は0としてもよい。
ただし、基地局21の設置環境が高層ビルのエレベータ付近等であって、垂直方向の移動が支配的であると予めわかっている場合は当該移動速度を垂直方向として推定してもよい。なお、端末21がGPS(Global Positioning System)測定可能なものであれば、GPSによる位置情報により移動速度を推定するなどの別の処理でもよい。そして、移動速度推定部701はUL参照信号を受信するごとに動作してもよいし、一定時間間隔で動作してもよい。
図11はBFアンテナ決定部702の処理フローチャートの例を示す図である。BFアンテナ決定部702は、移動速度推定部701で推定した移動速度情報から、BF可能なアンテナの組み合わせを決定する。ステップ1101では、移動速度推定部701で推定した移動速度情報を取得する。取得する移動速度情報は水平方向の移動速度または垂直方向の移動速度またはそれら両方である。
取得した移動速度情報からステップ1102でテーブル参照によりBF可能なアンテナの組み合わせを決定する。移動速度が速い場合はBFの追従特性が劣化するため、当該方向のアンテナについてはBFをすることができないと決定する。移動速度が遅い場合はBFによる受信電力改善と隣接セルへの干渉低減のため、BFを行うことが可能であると決定する。すなわち、水平方向または垂直方向の移動速度が遅い場合、当該方向と同じ方向に並ぶアンテナを用いてBFが可能であると決定する。水平方向または垂直方向の移動速度が速い場合、当該方向と同じ方向に並ぶアンテナを用いてBFすることはできないと決定する。また、ステップ1102では、移動速度が遅いほどBFに使用することのできるアンテナ数を増やす決定をし、移動速度が速いほどBFに使用することのできるアンテナ数を減らす決定をする。
図12はステップ1102で使用するBFアンテナ参照テーブル704の例を示す図である。ステップ1102では取得した移動速度情報に基づきBFアンテナ参照テーブル704を使用することによりBF可能なアンテナを決定する。列1201には、垂直方向の移動速度V_vを閾値y1、y2...yMによって段階分けし、各段階ごとに垂直方向に使用可能なアンテナ数を設定してある。ここで、垂直方向に使用可能なアンテナ数は垂直方向の移動速度V_vが大きいほど少なくなるように設定する。例えば、垂直方向の移動速度V_vが最も値の小さい閾値y1より小さい場合は垂直方向の全てのアンテナを使用可能とし、垂直方向の移動速度V_vがy1以上でy2未満の場合は垂直方向のアンテナ数の半分を使用してBF可能とし、垂直方向の移動速度V_vが最も値の大きい閾値yM以上の場合は垂直方向はBF不可能のアンテナ数を1としてもよい。
すなわち、水平方向または垂直方向のアンテナ数Nが2のべき乗の場合はlog2(N)段階に分けてもよい。そのような分け方で最も低速と判断した場合は全てのアンテナによりBF可能とし、1段階速くなるごとにアンテナ数を1/2にしてもよい。アンテナ数が2のべき乗でない場合は移動速度が速くなるごとに、1/2、1/3、1/4と減らしていってもよい。アンテナ数の減らし方は各アンテナグループのアンテナ数が同一になるように分割することが望ましいが、同数に分割できない場合はアンテナ数の差が最小となるように分割してもよい。例えば、アンテナ数N=15の場合は7アンテナと8アンテナに分割する等である。
また、閾値y1、y2...yMは予め運用者が設定しておく。水平方向の移動速度V_hの行1202についても同様である。垂直方向の移動速度V_vと各閾値との比較および水平方向の移動速度V_hと各閾値の比較からBFに使用可能なアンテナfij1203をBFアンテナ参照テーブル704の中の要素(テーブルの値)として特定する。ここで、iは垂直方向の第i段階の要素を示し、jは水平方向の第j段階の要素を示し、fの情報としてはアンテナ数とアンテナ位置であるBFに使用可能なアンテナの組み合わせの列挙または全アンテナのビットマップで示す。
例えば、図3のような4×4アンテナ構成に対し、水平方向と垂直方向の移動速度について各々閾値が2つ存在し、各々3段階に分けている場合において、垂直方向の移動速度V_vが第2段階つまり遅くもなく早くもない状態であり、水平方向の移動速度V_hが第1段階つまりもっとも遅い状態とすると、水平方向は4アンテナ全て使用してBFが可能であるが、垂直方向はやや移動速度が速いために全てのアンテナを使用することはできず、2アンテナをBFに使用可能と決定する。この例を図13に示す。水平方向は4アンテナであり、垂直方向は2アンテナであるため、BFアンテナ参照テーブル704においてf21=(A1, A2, A3, A4, B1, B2, B3, B4)、(C1,C2,C3,C4,D1,D2,D3,D4)と表すことができ、アンテナグループ1301、1302を構成する。
4×4アンテナで3段階にアンテナの組み合わせを変える場合のBF可能なアンテナの組み合わせの例を図14に示す。BFアンテナ参照テーブル704は例えば図14に示すBF可能なアンテナの組み合わせに基づき設定される。図14において4×4アンテナがアンテナの組み合わせであり、その中の黒枠で囲んでいるアンテナがBF可能なアンテナの組み合わせである。アンテナの組み合わせ1401は、水平方向も垂直方向も移動速度が遅いため、全てのアンテナをBFに使用可能なことを示している。アンテナの組み合わせ1402では、水平方向の移動速度がやや速いため、水平方向のアンテナを全て使用するのではなく2アンテナ使用することで、水平方向2アンテナと垂直方向4アンテナの計8アンテナでBF可能であることを示している。
アンテナの組み合わせ1405では、水平方向も垂直方向も移動速度がやや速いため、水平方向2アンテナと垂直方向2アンテナの計4アンテナでBF可能であることを示している。アンテナの組み合わせ1409では、水平方向も垂直方向の移動速度が速いため、BF可能なアンテナの組み合わせがないことを示している。ここで、移動速度推定部701において、水平方向または垂直方向の移動速度のみを推定していた場合、図14に示すアンテナの組み合わせの一部を当該移動速度から選択する。水平方向の移動速度のみを推定していた場合は垂直方向の移動速度は推定していないため、図14の横3つからアンテナの組み合わせを選択する。
例えば、垂直方向の移動速度が遅いと仮定した場合はアンテナの組み合わせ1401、1402、1403から選択する。垂直方向の移動速度が速いと仮定した場合はアンテナの組み合わせ1407、1408、1409から選択する。垂直方向の移動速度のみを推定していた場合は縦3つから同様に選択する。ここで、推定していない方向の移動速度は、予め設定された値でもよいし、基地局20の設置環境によって変えてもよい。以下では、BFアンテナ決定部702で決定したアンテナの組み合わせをBFアンテナグループと呼ぶ。BFアンテナ決定部702は、移動速度推定部701からの推定値を受信するごとに動作してもよいし、周期的に動作してもよい。
図15はDL参照信号情報生成部703の処理フローチャートの例を示す図である。DL参照信号情報生成部703は、BFアンテナ決定部702から受信するBFアンテナグループ情報とMIMO多重数を推定するための端末21のアンテナ数情報から、DL参照信号情報を生成する。BFでは異なるアンテナから同じ信号を重み付けして送信するが、MIMO多重では異なるアンテナから異なる信号を送信することでスループットを向上させる。MIMO多重を行う場合、端末21が多重された信号を分離することができる受信環境にあるかどうかを基地局20が推定する必要がある。端末21が分離可能な多重数をRankと呼ぶ。端末21はRankを推定する場合、異なる信号を送信するアンテナから参照信号を受信し、分離可能かどうかを信号処理によって推定する。
図16に端末21が4アンテナを具備しており、4多重まで可能な場合のDL参照信号の例を示す。ここで、多重する信号をストリームと呼ぶ。図16に示すDL参照信号の配置1601〜1604は、12サブキャリアと14シンボルで構成されるRBについて、各ストリームに対するDL参照信号の配置を示している。当該DL参照信号は例えばLTEのUE(User Equipment) Specific RS(Reference Signal)を示している。DL参照信号の配置1601と1602は同じサブキャリア、シンボルでDL参照信号を伝送しているが、送信系列を変えているため端末21において分離することができる。DL参照信号の配置1601と1603は使用するサブキャリア、シンボルが異なるため分離することができる。これらのDL参照信号を端末21が受信処理することによりRankを推定することができる。
ただし、DL参照信号は、端末21がRankを推定できるものであれば、全てのストリームについて異なるサブキャリアとシンボルを使用してもよいし、全て同じサブキャリアとシンボルを使用し、異なる系列を使用してもよい。また、DL参照信号に使用する信号点数は、図16では12であるが、1以上であればこれより多くても少なくてもよい。また、DL参照信号はRB単位ではなく複数RB単位に設定してもよい。DL参照信号情報生成部703では、各ストリームについて図16に示すような使用するサブキャリア、シンボル、系列、各DL参照信号を送信するアンテナを図3のようなアンテナ構成の中から決定し、上位レイヤ制御部に通知する。
DL参照信号情報生成部703は、まずステップ1501においてBFアンテナ決定部702で決定したアンテナの組み合わせ情報fijを取得する。次に、ステップ1502で端末21のアンテナ数を上位レイヤから取得する。ここで、端末21のアンテナ数は基地局20と端末21の接続時に端末21が基地局20に通知しているものとする。
端末21のアンテナ数とBF可能なアンテナの組み合わせ情報fijに基づきステップ1503でDL参照信号の設定情報を決定する。ここで、DL参照信号の各ストリームのサブキャリア位置、シンボル位置は図16のように予め決められているものとする。例えば端末21が2アンテナの場合、ストリーム1、2のDL参照信号を使用し、ストリーム3、4のDL参照信号は使用しない。4アンテナの場合、全てのストリームのDL参照信号を使用する。
次に、各ストリームのDL参照信号がどのアンテナを用いて送信されるかを決定する。BF可能なアンテナの組み合わせにおいて、図14の黒枠で分類される各アンテナグループは、アンテナグループ内の各アンテナから同じ信号を送信してBFを実施する可能性がある。逆に、アンテナグループ間ではBFを実施しないため異なる信号を送信する。つまり、異なるアンテナグループ間はMIMO多重の異なるストリームを送信する可能性があるため異なるストリームのDL参照信号を送信するように設定する。
一方、アンテナグループ内の異なるアンテナでは、BFによって同じ信号を送信するため、同じDL参照信号を送信するように設定する。ただし、アンテナグループがストリーム数以上存在する場合、例えば図14のアンテナの組み合わせ1406、1408、1409のような場合、ストリーム数以上のDL参照信号は送信できないため、複数のアンテナグループ間で同じDL参照信号を送信し、最大で4ストリームぶんのDL参照信号となるようにする。例えば、アンテナの組み合わせ1408の場合、水平方向の4アンテナで同じDL参照信号を送信するように、図17(a)のように設定してもよいし、正方形の4アンテナで同じDL参照信号を送信するように、図17(b)のように設定してもよい。
一方、アンテナグループがストリーム数未満の場合、例えば図14のアンテナの組み合わせ1401、1402、1404のような場合、端末21には最大でストリーム数ぶんのMIMO多重が可能なため、ストリーム数ぶんのDL参照信号を送信するように設定する。その場合、複数のBFアンテナグループ間で同じDL参照信号を送信しないように設定する。例えばアンテナの組み合わせ1402の場合、垂直方向の4アンテナで同じDL参照信号を送信するように図18(a)のように設定してもよいし、正方形の4アンテナで同じDL参照信号を送信するように図18(b)のように設定してもよい。DL参照信号を送信するアンテナの組み合わせが複数存在する場合、どの組み合わせを選択するかは、予め設定されていてもよいし、ランダムに設定してもよい。
アンテナの組み合わせ1401のように、水平方向、垂直方向どちらでもBF可能な場合、隣接セルへの干渉低減効果を考慮すると水平方向のアンテナを用いてBFするほうがよい。つまり、図17(a)のように選択するとよい。また、水平方向の移動速度のほうが垂直方向より変化しやすいと想定し、BFは垂直方向のアンテナを優先的に使用して実施するよう、DL参照信号を垂直方向のアンテナで同じ信号を送信するように設定してもよい。つまり、図18(a)のように設定してもよい。ここでは、予め図19に示す例のように設定されているとする。
図19の例では隣接セルへの干渉を抑制するため、可能な限り水平方向のアンテナを使用してBFするとしている。つまり、全アンテナでBFできるアンテナの組み合わせ1401の場合は水平方向のアンテナを使用してBFできるよう、アンテナの組み合わせ1901のように水平方向のアンテナで同じDL参照信号を送信する設定とする。また、水平方向の移動速度が速く、水平方向の全アンテナをBFに使用できない場合、垂直方向のアンテナを使用してBFするとする。つまり、アンテナの組み合わせ1408のような場合は水平方向2アンテナと垂直方向2アンテナでアンテナの組み合わせ1908のようにDL参照信号を送信する。
BFができないアンテナの組み合わせ1409の場合であっても、MIMO多重可能な場合もあるため、DL参照信号は4ストリームぶん送信する必要がある。その場合に水平方向は1アンテナしかBFに使用できないため、垂直方向で同じDL参照信号を送信するようにアンテナの組み合わせ1909の設定とする。さらに、当該DL参照信号は当該端末21固有の参照信号となっているため、送信するサブフレーム、フレーム、周波数位置(RB位置)を指定し、当該サブフレーム、フレーム、RB位置において端末21は当該DL参照信号を受信し、Rank推定を行う。よって、基地局20は同時にDL参照信号を送信するサブフレーム、フレーム、RB位置を決定する。
なお、使用するRB数は予め設定されているものとする。RB位置は各端末21の順にRB番号の小さいほうから順に割り当てる。また、サブフレーム番号とフレーム番号も各端末21の順にRB番号に小さいほうから順に割り当てる。ここで、割当周期は予め設定されているものとする。ここで、RB数は端末21ごとに変更してもよい。また、割り当てるサブフレーム、フレーム、RB位置は、DL参照信号のサブキャリア、シンボル、系列の全てが重ならないように設定するのであれば、順に割り当てるのではなく、ランダムに分散させてもよい。
以下では、ステップ1503で決定した、同じDL参照信号を送信するアンテナの組み合わせをRS(Reference Signal)アンテナグループと呼ぶ。RSアンテナグループは、RSアンテナグループ内のアンテナが複数のBFアンテナグループにまたがり、かつ当該BFアンテナグループ内の各アンテナが複数のRSアンテナグループにまたがって設定されないようにする。つまり、RSアンテナグループは、1つのBFアンテナグループ内に複数存在し、異なるBFアンテナグループのアンテナを使用することがない状態、または1つのRSアンテナグループが複数のBFアンテナグループを含み、当該BFアンテナグループが異なるRSアンテナグループのアンテナを使用することがない状態である。なお、以上の説明とは別にBFアンテナグループとRSアンテナグループとが同じ構成のアンテナグループでもよい。
ステップ1504では、ステップ1503で決定したDL参照信号の設定情報を上位レイヤ制御部602へ通知する。当該DL参照信号はDownlinkベースバンド処理部604から送信するため当該設定情報が必要である。よって、上位レイヤ制御部602はスケジューリング部603を通じて当該情報をDownlinkベースバンド処理部604に通知する。
DL参照信号を受信した端末21では、図5のステップ507でRankを推定し、当該Rank情報を基地局20へフィードバックする。Rank情報を受信した基地局20は当該情報を3D MIMO決定部612に通知する。なお、DL参照信号生成部703は、BFアンテナ決定部702からの情報を受信するごとに動作してもよいし、周期的に動作してもよい。
図20は3D MIMO決定部612の処理フローチャートの例を示す図である。3D MIMO決定部612は、BF可能パターン決定部611から通知されるBFアンテナグループ情報、RSアンテナグループ情報、端末21からフィードバックされるRank情報から、BFに使用するアンテナとMIMO多重に使用するアンテナを決定する。ステップ2001では、BFアンテナグループ情報、RSアンテナグループ情報、Rank情報を取得する。ここで、RSアンテナグループの総数をGとする。
MIMO多重はRank数(R)ぶんのストリームを多重する。つまり、MIMO多重数=Rとする。R<Gの場合は複数のRSアンテナグループ間で同じストリームの信号を送信する必要がある。このため、まずステップ2002においてfloor(G/R)個のRSアンテナグループを1つのグループとしてグループ化し、当該グループをR−G mod(R)個生成する。ここで、floor(x)はxを超えない最大の整数を返す関数、x mod(y)はxをyで割った場合の余りを返す関数である。また、残りのRSアンテナグループについてはステップ2003でfloor(G/R)+1個のRSアンテナグループを1つのグループとしてグループ化し、当該グループをG mod(R)個生成する。
ここで、グループ化する場合は隣り合うRSアンテナグループでグループ化する。すなわち、統合するアンテナグループの数の差が1になるように合計R個にRSアンテナグループをグループ化する。ただし、RSアンテナグループをグループ化する場合、可能な限り異なるBFアンテナグループ間をまたがないようにする。例えば、BFアンテナグループがアンテナの組み合わせ1402、RSアンテナグループがアンテナの組み合わせ1902、R=2の場合は、2つのRSアンテナグループをグループ化して1つにする。その場合に図21(a)と図21(b)の2通りのいずれかであるが、図21(a)であるとアンテナの組み合わせ1402に示すBFアンテナグループをまたぐことになるので、図21(b)とする。
同様に、R=3の場合は図21(c)、R=1の場合は図21(d)となる。図21(c)の場合、RSアンテナグループを2つグループ化する位置は、予め決めておいてもよいし、ランダムに設定してもよい。また、ここではRank数ぶんのストリームを多重するとしたが、報告されたRank数と多重するストリーム数は一致しなくてもよい。例えば、報告されたRank数で多重した場合にBLER(Block Error Rate)が高いと判断される場合は、ストリーム多重数を下げることでBLERを下げることもできる。また、逆に、BLERが低いと判断される場合は、ストリーム多重数を上げることでスループットを改善することもできる。
ステップ2002、2003で決定したRSアンテナグループをグループ化したアンテナ内で、同じMIMOストリームの信号を伝送するとステップ2004で決定する。つまり、図21(c)の場合、A1、B1、C1、D1ではストリーム1を送信し、A2、B2、C2、D2ではストリーム2を送信し、A3、A4、B3、B4、C3、C4、D3、D4ではストリーム3を送信する。
ステップ2005では、ステップ2004で決定した同じストリームの信号を送信するアンテナグループ内において、決定したBFアンテナグループのアンテナを用いてBFを実施すると決定する。図21(c)のようにステップ2004で決定した場合、ステップ2005では異なるストリームの信号を送信するアンテナ間でBFを実施することはできないため、図21(c)とアンテナの組み合わせ1402の黒枠を重ねて、図22(a)の点線のようにBFするアンテナを決定する。つまり、A1、B1、C1、D1でストリーム1をBFし、A2、B2、C2、D2でストリーム2をBFし、A3、A4、B3、B4、C3、C4、D3、D4でストリーム3をBFする。
同様に、図21(d)のようにステップ2004で決定した場合、図22(b)の点線のように、A1、A2、B1、B2、C1、C2、D1、D2でストリーム1をBFし、A3、A4、B3、B4、C3、C4、D3、D4でストリーム1をBFする。つまり、例えば水平方向のアンテナを用いてBFする場合は、垂直方向にMIMO多重を行い、垂直方向のアンテナを用いてBFする場合は、水平方向にMIMO多重を行うようにする。なお、R=Gの場合、RSアンテナグループそれぞれにストリームを割当ててもよい。
基地局20は、ステップ2005で決定したBFを実施するアンテナの組み合わせ情報を用いて、UL参照信号からBFウエイトを生成するため、当該情報をBF処理部613に通知する。また、ステップ2004で決定したMIMO多重数の情報はスケジューリング部603に通知され、無線リソースのスケジューリングに用いられる。
以上で説明したように実施例1によれば、水平方向と垂直方向の移動速度によってBFするアンテナの方向と数を変更し、さらに当該BFに合わせたMIMO多重を行うことにより、端末の移動に適したBFを行いつつ、MIMO多重によりスループットを改善することが可能となる。
以下では実施例2を図面に従い説明する。実施例2では、水平方向にBFする場合のDLデータ送信と垂直方向にBFする場合のDLデータ送信を、異なる時間または異なる周波数において両方実施し、スループットの高い水平または垂直方向のアンテナを優先的に選択する、という動作を繰り返すことにより、適切な3D MIMOを実施する。
図23に実施例2の処理シーケンスの例を示す。まず、ステップ2302で移動速度を仮推定する。仮推定する移動速度は、図5のステップ502で推定した値と同様であるが、UL参照信号に基づいて計算するのではなく、任意の値を与えるものである。ここで与えられる任意の値は、予め設定された値でもよいし、ランダムでもよい。ステップ2303からステップ2310は図5のステップ503から510と同様に3D MIMOの処理を決定する。
決定した3D MIMOの伝送処理でDLデータ伝送した場合のスループットをステップ2311で測定する。ここで測定したスループットは、ステップ2312で、異なる移動速度と推定した場合の3D MIMOの伝送処理とどちらが優位かを決定するために使用する。ステップ2312では、ステップ2311までに使用した移動速度(パターン1)と異なる移動速度を使用した3D MIMO伝送を試みる。ここで使用する移動速度は、水平方向、垂直方向の移動速度のいずれか一方、または両方がパターン1と異なる値であり、BF可能なアンテナの組み合わせがパターン1と異なるように選択する。
例えば、パターン1で図14に示すアンテナの組み合わせ1405のBFアンテナグループを選択するような移動速度と決定していた場合は、水平方向の移動速度がパターン1より遅い場合と比較するためにアンテナの組み合わせ1404を選択するか、水平方向の移動速度がパターン1より速い場合と比較するためにアンテナの組み合わせ1406を選択するか、垂直方向の移動速度がパターン1より遅い場合と比較するためにアンテナの組み合わせ1402を選択するか、垂直方向の移動速度がパターン1より速い場合と比較するためにアンテナの組み合わせ1408を選択するかがある。
異なる2つのBFアンテナグループで伝送した後、ステップ2313でスループットを比較し、スループットの高いほうの移動速度を選択する。選択した移動速度について、ステップ2312と同様に、選択した移動速度を基準に、異なる移動速度を使用した3D MIMO伝送を試みる。以下、この動作を繰り返し、適した3D MIMO伝送処理に更新していく。
ここで、新しい移動速度を試すステップ2312は、周期的に動作してもよいし、スループット計測2311の結果が所定の閾値を下回った場合等の無線品質が悪くなったと判断される場合に実施してもよい。ステップ2312を実施するまでは、それまでに決定した3D MIMOの伝送処理を用いてUL参照信号から3D MIMOを実行すればよい。また、比較する移動速度は2パターン以上でもよい。さらに、図23では比較する移動速度のパターンを異なる時間で実行しているが、異なる周波数を用いて実行してもよい。例えば、パターン1をRBの半分とパターン2をRBの半分用いて実行し、比較してもよい。
実施例2によれば移動速度を推定するためのUL参照信号が不要となる。また、移動速度推定自体に誤差がある場合でも、異なる移動速度に対応するBFアンテナグループを選択することが可能なため、適した3D MIMO伝送処理を選択できる可能性が高くなる。
以下では実施例3を図面に従い説明する。実施例3ではアンテナ素子の配置が正方形や長方形のように均一ではなく不均一な場合においてBFアンテナグループを形成する。アンテナの構成が実施例1と異なることにより、アンテナのグループ化処理において実施例1と異なる。
図24に実施例3のアンテナ構成の一例を示す。図24の例ではアンテナ素子が格子状ではなく不均一に配置されている。これは、例えば各アンテナ素子2401がある平面上に予め配置されているような製造工程ではなく、個別に生成されてアンテナの設置要件に合わせて後で各アンテナ素子を配置する場合等に発生する。そのような場合、必ずしも格子状にアンテナを配置できるとは限らないため、図24のように不均一になる場合がある。また、図24に示す例は平面上であるが、曲面状に配置されてもよい。
BF可能パターン決定部611の構成は図7と同様であるが、その処理は以下の点で異なる。図24のように配置されている場合の移動速度推定では、水平方向と垂直方向に厳密にアンテナ素子が配置されていないため、水平方向の広がりが小さいアンテナ素子、垂直方向の広がりが小さいアンテナ素子をグループ化し移動速度推定を行う。移動速度推定部701では、水平方向と垂直方向の移動速度を推定するため、アンテナ素子を図25に示すようにまず水平方向にグループ化する。ここでは、点線で示すように4分割する例を示す。アンテナ素子が配置される面を垂直方向にN分割し、分割した部分に含まれる各アンテナ素子をグループ化する。分割数Nは予め設定されており、どのように分割するかも予め設定されていてもよいし、アンテナが設置される場所によって変更してもよい。例えば図25の場合、Aで示される各アンテナ素子2501と、Bで示される各アンテナ素子2502と、Cで示される各アンテナ素子2503と、Dで示される各アンテナ素子2504にグループ化される。これらのアンテナ素子を用いて実施例1と同様に水平方向の移動速度推定を行う。同様に図26のように垂直方向にグループ化する。ここでは、点線で示すように4分割する例を示す。アンテナ素子が配置される面を水平方向にM分割し、分割した部分に含まれる各アンテナ素子をグループ化する。分割数Mは予め設定されており、どのように分割するかも予め設定されていてもよいし、アンテナが設置される場所によって変更してもよい。例えば図26の場合、1で示される各アンテナ素子2601と、2で示される各アンテナ素子2602と、3で示される各アンテナ素子2603と、4で示される各アンテナ素子2604にグループ化される。これらのアンテナ素子を用いて実施例1と同様に垂直方向の移動速度推定を行う。ただし、アンテナ素子の分割は図25と図26の点線ように直線ではなく、曲線によって分割してもよい。
BFアンテナグループの設定及びRSアンテナグループの設定に用いるアンテナ素子の配置は、以上の図25と図26を用いて説明したアンテナ分割を用いる。例えば図25と図26のように分割した場合、これらを統合して図27のように分割する。すなわち、垂直方向にA、B、C、Dに4分割、水平方向に1、2、3、4に4分割している。このような分割はBFアンテナ参照テーブル704の中に定義しておいてもよい。このように分割したアンテナについて、実施例1と同様にBFアンテナグループ、RSアンテナグループを決定し、3D MIMOの伝送処理を決定する。
以上で説明したように実施例3によれば、均一にアンテナを配置することが困難な環境においても、適切な3D MIMOの伝送処理を選択することが可能となる。
20 基地局
21 端末
22 セル
611 BF可能パターン決定部
612 3D MIMO決定部
701 移動速度決定部
702 BFアンテナ決定部
703 DL参照信号情報生成部
704 BFアンテナ参照テーブル

Claims (15)

  1. 複数のアンテナを具備して端末と通信する基地局であって、
    前記端末の水平方向および/または垂直方向の移動速度を推定する移動速度推定部と、
    前記推定した移動速度に基づきBF(ビームフォーミング)を行うアンテナの組み合わせを前記複数のアンテナの中から決定するBFアンテナ決定部と、
    を有することを特徴とする基地局。
  2. 前記基地局は前記複数のアンテナとして水平方向に複数のアンテナを具備し、
    前記BFアンテナ決定部は、前記推定した水平方向の移動速度が速いほど、BFを行う水平方向のアンテナ数を少なく決定し、前記推定した水平方向の移動速度が遅いほど、BFを行う水平方向のアンテナ数を多く決定すること
    を特徴とする請求項1に記載の基地局。
  3. 前記基地局は前記複数のアンテナとしてさらに垂直方向に複数のアンテナを具備し、
    前記BFアンテナ決定部は、前記推定した垂直方向の移動速度が速いほど、BFを行う垂直方向のアンテナ数を少なく決定し、前記推定した垂直方向の移動速度が遅いほど、BFを行う垂直方向のアンテナ数を多く決定すること
    を特徴とする請求項2に記載の基地局。
  4. 前記基地局はさらに水平方向および垂直方向それぞれの移動速度の組み合わせに応じたBFを行うアンテナ数のテーブルを有し、
    前記BFアンテナ決定部は前記推定した水平方向および垂直方向の移動速度の組み合わせに基づき前記テーブルを参照してアンテナ数を決定すること
    を特徴とする請求項3に記載の基地局。
  5. 前記基地局はさらに3D MIMO決定部を有し、
    前記BFアンテナ決定部は前記複数のアンテナをそれぞれがBFを行うアンテナグループに分け、
    前記3D MIMO決定部は、MIMO多重数と前記アンテナグループ数とが同じ場合、前記アンテナグループそれぞれへMIMOストリームを割り当てること
    を特徴とする請求項4に記載の基地局。
  6. 前記基地局はさらに3D MIMO決定部を有し、
    前記BFアンテナ決定部は前記複数のアンテナをそれぞれがBFを行うアンテナグループに分け、
    前記3D MIMO決定部は、MIMO多重数より前記アンテナグループ数が多い場合、1つのMIMOストリームを前記アンテナグループの複数へ割り当てること
    を特徴とする請求項5に記載の基地局。
  7. 前記移動速度推定部は複数の移動速度を推定し、
    前記3D MIMO決定部は、前記推定した複数の移動速度に対するBFを行うアンテナの組み合わせにより前記基地局と前記端末との間の通信スループットそれぞれ測定し、前記スループットの最も高いBFを行うアンテナの組み合わせでMIMOストリームを割り当てること
    を特徴とする請求項5または6に記載の基地局。
  8. 前記基地局は前記複数のアンテナとして水平方向および/または垂直方向に複数のアンテナを具備し、
    前記移動速度推定部は、水平方向または垂直方向の2つのアンテナの間隔と各アンテナで受信した信号の位相差に基づき、水平方向または垂直方向の移動速度をそれぞれ推定すること
    を特徴とする請求項1に記載の基地局。
  9. 前記複数のアンテナは水平方向と垂直方向に格子状に配置されたこと
    を特徴とする請求項1に記載の基地局。
  10. 前記複数のアンテナは水平方向と垂直方向に不均一に配置され、
    前記BFアンテナ決定部は前記不均一な配置の複数のアンテナを疑似的に水平方向と垂直方向に分割すること
    を特徴とする請求項1に記載の基地局。
  11. 複数のアンテナを具備して端末と通信する基地局の制御方法であって、
    前記端末の水平方向および/または垂直方向の移動速度を推定するステップと、
    前記推定した移動速度に基づきBF(ビームフォーミング)を行うアンテナの組み合わせを前記複数のアンテナの中から決定するステップと、
    を有することを特徴とする基地局の制御方法。
  12. 前記基地局は前記複数のアンテナとして水平方向に複数のアンテナを具備し、
    前記決定するステップは、前記推定した水平方向の移動速度が速いほど、BFを行う水平方向のアンテナ数を少なく決定し、前記推定した水平方向の移動速度が遅いほど、BFを行う水平方向のアンテナ数を多く決定すること
    を特徴とする請求項11に記載の基地局の制御方法。
  13. 前記基地局は前記複数のアンテナとしてさらに垂直方向に複数のアンテナを具備し、
    前記決定するステップは、前記推定した垂直方向の移動速度が速いほど、BFを行う垂直方向のアンテナ数を少なく決定し、前記推定した垂直方向の移動速度が遅いほど、BFを行う垂直方向のアンテナ数を多く決定すること
    を特徴とする請求項12に記載の基地局の制御方法。
  14. 前記複数のアンテナをそれぞれがBFを行うアンテナグループに分けるステップと、
    MIMO多重数と前記アンテナグループ数とが同じ場合、前記アンテナグループそれぞれへMIMOストリームを割り当てるステップと、
    を有することを特徴とする請求項13に記載の基地局の制御方法。
  15. 端末と基地局とが無線で通信する無線通信システムであって、
    前記端末は水平方向および/または垂直方向に移動し、
    前記基地局は、
    複数のアンテナと、
    前記端末の水平方向および/または垂直方向の移動速度を推定する移動速度推定部と、
    前記推定した移動速度に基づきBF(ビームフォーミング)を行うアンテナの組み合わせを前記複数のアンテナの中から決定するBFアンテナ決定部と、
    を有することを特徴とする無線通信システム。
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