JP2015209500A - ポリアセタール樹脂組成物及び成形品 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、長期間の熱水浸漬後において、極めて優れた機械的特性を有し、且つホルムアルデヒドの発生を抑制することができるポリアセタール樹脂組成物、及び成形品を提供することを目的とする。
【解決手段】ポリアセタール樹脂(A)と、ポリアセタール樹脂(A)100質量部に対して0.001〜1.0質量部のアルミナ水和物(B)と、ポリアセタール樹脂(A)100質量部に対して0.01〜1.0質量部のギ酸捕捉剤(C)とを含むポリアセタール樹脂組成物、及び成形品。
【選択図】なし

Description

本発明は、ポリアセタール樹脂組成物及び成形品に関する。
ポリアセタール樹脂は結晶性樹脂であり、剛性、強度、靭性、摺動性及びクリープ性に優れた樹脂材料である。ポリアセタール樹脂の用途は、自動車部品、電気若しくは電子部品及び工業部品等の機構部品用材料等、広範囲に亘っている。
特に、ポリアセタール樹脂の特徴的用途として、浄水器、水道メーターの流量計等のギアやカムといった部品が挙げられる。しかしながら、用途が拡大、多様化するに従い品質に対する要求は高度になってきており、特に水周り部品においては、部品は冷水だけでなく、温水や熱水に触れる機会も多いため、熱水環境下における長期強度保持性が要求される。従来のポリアセタール樹脂は、このような要求を満足するレベルの物性を有しておらず、その使用は限定されているのが現状である。
そこで、従来、ポリアセタール樹脂の強度を向上させる一般的な手法として、ガラス繊維、タルク、ワラストナイト、炭素繊維等といった無機フィラーをポリアセタールに配合する手法が用いられている。この手法は、ガラス繊維等の無機フィラーを配合した場合、剛性、強度といった機械特性の改良には効果があるものの、ポリアセタール樹脂本来の特徴である摺動性、耐クリープ寿命、耐疲労性といった長期的な特性、並びに、靭性が著しく損なわれる場合があり、必ずしも効果的な手法とはいえなかった。また、ポリアセタール樹脂に上記無機フィラーを多量に配合した場合、ポリアセタール樹脂の熱安定性を低下させ、これにより、成形性若しくは耐熱水性等にも悪影響を及ぼす可能性がある。
これらの要求に対応するために、炭酸カルシウムに代表される粉粒状の無機充填材に対して脂肪酸及びその金属塩で表面処理を施して、その表面処理後の無機充填材をポリアセタール樹脂に溶融混練する方法(例えば、特許文献1、2参照)や、軽質炭酸カルシウムに脂肪酸と脂肪酸カルシウム塩とを含有させることによって、熱水環境下に長時間曝された後であっても、剛性を保持し、且つギア特性の低下を抑制する方法(特許文献3参照)が開示されている。
特公平8−30137号公報 特許第3140502号公報 特許第5009954号公報
しかしながら、特許文献1及び2に記載の方法では、ポリアセタール樹脂の剛性、靱性、耐クリープ性等を改善することはできるものの、ポリアセタール樹脂の長期間の熱水浸漬後の機械的特性を実用に十分に耐え得る程度に確保することができず、特許文献3記載の方法では、一定時間の熱水浸漬後の引張弾性率、伸度の向上はされるが更なる長期間の熱水浸漬後の特性の改善が必要である。
そこで、本発明は、長期間の熱水浸漬後において、極めて優れた機械的特性を有し、且つホルムアルデヒドの発生を抑制することができるポリアセタール樹脂組成物及び成形品を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意検討した結果、ポリアセタール樹脂と、アルミナ水和物と、ギ酸捕捉剤とを含むポリアセタール樹脂組成物が、ポリアセタール樹脂が持つ本来の熱安定性や剛性、靭性等の機械的特性をバランスよく維持しつつ、更に、長期間の熱水浸漬後において、機械的特性に優れ、且つホルムアルデヒドの発生が少ないことを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は以下に関する。
[1]ポリアセタール樹脂(A)と、ポリアセタール樹脂(A)100質量部に対して0.001〜1.0質量部のアルミナ水和物(B)と、ポリアセタール樹脂(A)100質量部に対して0.01〜1.0質量部のギ酸捕捉剤(C)とを含むポリアセタール樹脂組成物。
[2]アルミナ水和物(B)が、ベーマイトである、[1]に記載のポリアセタール樹脂組成物。
[3]ギ酸捕捉剤(C)が、アルカリ金属又はアルカリ土類金属の水酸化物、無機酸塩、カルボン酸塩又はアルコキシドである、[1]又は[2]に記載のポリアセタール樹脂組成物。
[4][1]〜[3]のいずれかに記載のポリアセタール樹脂組成物を含む成形品。
[5]長期間の熱水浸漬後において、極めて優れた機械的特性を有し、且つホルムアルデヒドの発生を抑制することが可能なポリアセタール樹脂組成物用のアルミナ水和物。
[6]アルミナ水和物を、ポリアセタール樹脂組成物の熱水浸漬後の機械的特性を向上させ、ポリアセタール樹脂組成物からのホルムアルデヒドの発生を抑制するために、使用する方法。
本発明のポリアセタール樹脂組成物及び成形品は、長期間の熱水浸漬後において、極めて優れた機械的特性を有し、且つホルムアルデヒドの発生を抑制するという効果を有する。
以下、本発明を実施するための形態(以下、「本実施形態」という。)について詳細に説明する。以下の本実施形態は、本発明を説明するための例示であり、本発明をこの本実施形態にのみ限定する趣旨ではない。そして、本発明は、その要旨の範囲内で適宜に変形して実施することができる。
(ポリアセタール樹脂組成物)
本実施形態のポリアセタール樹脂組成物は、ポリアセタール樹脂(A)と、ポリアセタール樹脂(A)100質量部に対して0.001〜1.0質量部のアルミナ水和物(B)と、ポリアセタール樹脂(A)100質量部に対して0.01〜1.0質量部のギ酸捕捉剤(C)とを含む。
−ポリアセタール樹脂(A)−
本実施形態で用いるポリアセタール樹脂(A)は、公知のポリアセタール樹脂であってもよく、特に限定されるものではない。
本実施形態で用いるポリアセタール樹脂(A)としては、特に限定されないが、具体的には、例えば、ポリアセタールホモポリマーやポリアセタールコポリマーが挙げられる。
ポリアセタールホモポリマーとしては、特に限定されないが、例えば、ホルムアルデヒド単量体又はホルムアルデヒドの環状オリゴマーを単独重合して得られるポリアセタールホモポリマーが代表例として挙げられる。また、ポリアセタールホモポリマーとして、例えば、両末端又は片末端に水酸基等の官能基を有する化合物、例えばポリアルキレングリコールの存在下、ホルムアルデヒド単量体又はホルムアルデヒドの環状オリゴマーを重合して得られるブロック成分を有するポリアセタールホモポリマーも用いることができる。ここで、ホルムアルデヒドの環状オリゴマーとしては、特に限定されないが、例えば、ホルムアルデヒドの3量体(トリオキサン)や4量体(テトラオキサン)等が挙げられる。
ポリアセタールコポリマーとしては、特に限定されないが、例えば、ホルムアルデヒド単量体又はホルムアルデヒドの環状オリゴマーと、環状エーテル及び/又は環状ホルマールとを共重合させて得られるポリアセタールコポリマーが代表例として挙げられる。また、ポリアセタールコポリマーとして、例えば、同じく両末端又は片末端に水酸基等の官能基を有する化合物、例えば水素添加ポリブタジエングリコールの存在下、ホルムアルデヒド単量体又はホルムアルデヒドの環状オリゴマーと、環状エーテル及び/又は環状ホルマールとを共重合させて得られるブロック成分を有するポリアセタールコポリマーも用いることができる。更に、ポリアセタールコポリマーとして、例えば、単官能グリシジルエーテルを共重合させて得られる分岐を有するポリアセタールコポリマーや、多官能グリシジルエーテルを共重合させて得られる架橋構造を有するポリアセタールコポリマーも用いることができる。ここで、環状エーテル及び環状ホルマールとしては、特に限定されないが、例えば、エチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、エピクロルヒドリン、1,3−ジオキソランや1,4−ブタンジオールホルマール等のグリコールやジグリコールの環状ホルマール等が挙げられる。
本実施形態においては、ポリアセタール樹脂(A)として、ポリアセタールホモポリマー及びポリアセタールコポリマーのいずれを用いてもよく、特に限定されない。これらのポリアセタール樹脂(A)は、1種単独で用いてもよく、2種以上組み合わせて用いてもよい。
−アルミナ水和物(B)−
本実施形態で用いるアルミナ水和物(B)としては、特に限定されないが、例えば、組成式:Al23・nH2O(式中、0<n<3)、で表される化合物である。アルミナ水和物としては、アルミナ一水和物(又はアルミナ一水和物とし得る水酸化酸化アルミニウム)(上記組成式において、n=1)、アルミナ二水和物(上記組成式において、n=2)等のアルミナ部分水和物等が挙げられ、特に、高い耐熱性、水への不溶性、酸・アルカリへの難溶性、化学的安定性を有する、アルミナ一水和物(ベーマイト)が好ましい。
本実施形態で用いるベーマイトは、主として耐熱水性を向上させるために用いられ、公知のもの及び慣用のものを用いることができる。本実施形態で用いるベーマイトには、含水量15質量%程度のものも含めてよく、また、例えば、含水量20〜38質量%のもの(擬ベーマイト)も含めてよい。ベーマイト(擬ベーマイトも含む)は、独特のX線回折パターンを有しており、他の水和アルミナ、例えば、一般的なベーマイトの前駆体物質である水酸化アルミニウム等の他のアルミニウム物質と区別される。ベーマイトの形状は、特に限定されないが、粒状、針状、又は平板状であることが好ましい。なお、ベーマイトは、斜方結晶構造を備える。
本実施形態においては、これらのアルミナ水和物(B)は、1種単独で用いてもよく、2種以上組み合わせて用いてもよい。
アルミナ水和物(B)の平均粒子径は、耐熱水性を十分に得る観点から、0.05μm以上であることが好ましく、0.3μm以上であることがより好ましく、0.5μm以上であることが更に好ましく、また、十分な分散性付与の観点から、10.0μm以下であることが好ましく、2.0μm以下であることがより好ましく、1.0μm以下であることが更に好ましい。なお、アルミナ水和物(B)の平均粒子径は、レーザー光回折測定法により測定して得られる粒度分布の中心粒径D50である。
アルミナ水和物(B)の配合割合は、クラック発生の抑制の効果の観点から、ポリアセタール樹脂(A)100質量部に対して0.001質量部以上であることが好ましく、0.01質量部以上であることが更に好ましく、また、ポリアセタール樹脂(A)100質量部に対して1.0質量部以下であることが好ましく、0.5質量部以下であることが更に好ましい。
−ギ酸捕捉剤(C)−
本実施形態で用いるギ酸捕捉剤としては、特に限定されないが、例えば、アルカリ金属又はアルカリ土類金属の水酸化物、無機酸塩、カルボン酸塩又はアルコキシド等が挙げられる。これらの具体例としては、特に限定されないが、例えば、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウム若しくはバリウム等の金属の水酸化物、上記金属の炭酸塩、上記金属のリン酸塩、上記金属の珪酸塩、上記金属のホウ酸塩、上記金属のカルボン酸塩、上記金属の層状複水酸化物等が挙げられ、特に、熱安定性やモールドデポジット性等の観点から、上記金属のカルボン酸塩が好ましい。
上記金属のカルボン酸塩を構成するカルボン酸としては、10〜36個の炭素原子を有する飽和又は不飽和脂肪族カルボン酸が好ましく、また、これらのカルボン酸は水酸基で置換されていてもよい。飽和又は不飽和脂肪族カルボン酸塩の具体例としては、特に限定されないが、例えば、ジミリスチン酸カルシウム、ジパルミチン酸カルシウム、ジステアリン酸カルシウム、(ミリスチン酸−パルミチン酸)カルシウム、(ミリスチン酸−ステアリン酸)カルシウム、(パルミチン酸−ステアリン酸)カルシウム、ジ−12−ヒドロキシステアリン酸カルシウムが挙げられ、ジパルミチン酸カルシウム、ジステアリン酸カルシウム、ジ−12−ヒドロキシステアリン酸カルシウムが好ましい。
本実施形態においては、これらのギ酸捕捉剤(C)は、1種単独で用いてもよく、2種以上組み合わせて用いてもよい。
ギ酸捕捉剤(C)の配合割合は、ホルムアルデヒド発生の抑制の観点から、ポリアセタール樹脂(A)100質量部に対して0.01質量部以上であることが好ましく、0.05質量部以上であることが更に好ましく、また、ポリアセタール樹脂(A)100質量部に対して1.0質量部以下であることが好ましく、0.5質量部以下であることが更に好ましい。
本実施形態のポリアセタール樹脂組成物は、ポリアセタール樹脂(A)に、特定量(前述)のアルミナ水和物(B)及びギ酸捕捉剤(C)を含有させることによって、機械的特性や熱安定性を効果的に維持することが可能となり、より具体的には、長期間の熱水浸漬後において、極めて優れた機械的特性を有し、且つホルムアルデヒドの発生を抑制することが可能となる。
−その他−
本実施形態のポリアセタール樹脂組成物には、上記ポリアセタール樹脂(A)、アルミナ水和物(B)、ギ酸捕捉剤(C)と共に、他の無機充填剤、有機充填剤、並びに有機化剤で処理した無機充填剤粉体を用いてもよい。また、本実施形態のポリアセタール樹脂組成物には、更に他の特性を付与するため、本発明の効果を損なわない範囲で、他の添加剤、例えば、酸化防止剤、耐候(光)安定剤や熱安定剤等の安定剤、帯電防止剤、離型(潤滑)剤等を添加してもよい。更に、本実施形態のポリアセタール樹脂組成物には、本発明の目的を損なわない範囲で、更に適当な公知の添加剤、例えば、ポリオレフィン樹脂、摺動剤、顔料等を必要に応じて配合することができる。
−−他の無機充填剤−−
他の無機充填剤の具体例としては、特に限定されないが、例えば、タルク、ガラス繊維、炭素繊維、窒化硼素、ハイドロタルサイト、アルミニウム、チタン、銅、真鍮等の金属繊維等が挙げられる。
−−有機充填剤−−
有機充填剤の具体例としては、特に限定されないが、例えば、セルロース、ポリウレタン樹脂、芳香族ポリアミド樹脂、フッ素樹脂等が挙げられる。
−−有機化剤で処理した無機充填剤粉体−−
有機化剤で処理した無機充填剤粉体としては、特に限定されないが、例えば、シラン系、チタネート系、アルミニウム系、ジルコニウム系等が挙げられる。
−−酸化防止剤−−
酸化防止剤としてはヒンダートフェノール系酸化防止剤が好ましい。具体的には、特に限定されないが、例えば、n−オクタデシル−3−(3’,5’−ジ−t−ブチル−4’−ヒドロキシフェニル)−プロピオネート、n−オクタデシル−3−(3’−メチル−5’−t−ブチル−4’−ヒドロキシフェニル)−プロピオネート、n−テトラデシル−3−(3’,5’−ジ−t−ブチル−4’−ヒドロキシフェニル)−プロピオネート、1,6−ヘキサンジオール−ビス−[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)−プロピオネート]、1,4−ブタンジオール−ビス−[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)−プロピオネート]、トリエチレングリコール−ビス−[3−(3−t−ブチル−5−メチル−4−ヒドロキシフェニル)−プロピオネート]、ペンタエリスリトールテトラキス[メチレン−3−(3’,5’−ジ−t−ブチル−4’−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタン等が挙げられ、トリエチレングリコール−ビス−[3−(3−t−ブチル−5−メチル−4−ヒドロキシフェニル)−プロピオネート]及びペンタエリスリトールテトラキス[メチレン−3−(3’,5’−ジ−t−ブチル−4’−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタンが好ましい。これらの酸化防止剤は、1種単独で用いてもよく、2種以上組み合わせて用いてもよい。
−−耐候(光)安定剤−−
本実施形態で用いる耐候(光)安定剤は、ベンゾトリアゾール系及び蓚酸アニリド系紫外線吸収剤並びにヒンダードアミン系光安定剤からなる群から選択される少なくとも1種であることが好ましい。
ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤の例としては、特に限定されないが、例えば、2−(2’−ヒドロキシ−5’−メチル−フェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’,5’−ジ−t−ブチル−フェニル)ベンゾトリアゾール、2−[2’−ヒドロキシ−3’,5’−ビス(α,α−ジメチルベンジル)フェニル]−2H−ベンゾトリアゾール、2−[2’−ヒドロキシ−3’,5’−ビス−(α、α−ジメチルベンジル)フェニル]−2H−ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−4’−オクトキシフェニル)ベンゾトリアゾール等が挙げられる。
蓚酸アリニド系紫外線吸収剤の例としては、特に限定されないが、例えば、2−エトキシ−2’−エチルオキザリックアシッドビスアニリド、2−エトキシ−5−t−ブチル−2’−エチルオキザリックアシッドビスアニリド、2−エトキシ−3’−ドデシルオキザリックアシッドビスアニリド等が挙げられる。好ましくは2−[2’−ヒドロキシ−3’,5’−ビス−(α、α−ジメチルベンジル)フェニル]−2H−ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’,5’−ジ−t−ブチル−フェニル)ベンゾトリアゾールである。これらのベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤は、1種単独で用いてもよく、2種以上組み合わせて用いてもよい。
ヒンダードアミン系光安定剤の例としては、特に限定されないが、例えば、N,N’,N’’,N’’’−テトラキス−(4,6−ビス−(ブチル−(N−メチル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)アミノ)−トリアジン−2−イル)−4,7−ジアザデカン−1,10−ジアミン、ジブチルアミン・1,3,5−トリアジン・N,N’−ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル−1,6−ヘキサメチレンジアミンとN−(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)ブチルアミンの重縮合物、ポリ[{6−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)アミノ−1,3,5−トリアジン−2,4−ジイル}{(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)イミノ}ヘキサメチレン{(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)イミノ}]、コハク酸ジメチルと4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−1−ピペリジンエタノールとの縮合物、デカン2酸ビス(2,2,6,6−テトラメチル−1(オクチルオキシ)−4−ピペリジニル)エステルと1,1−ジメチルエチルヒドロペルオキシドとオクタンとの反応生成物、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)[[3,5−ビス(1,1−ジメチルエチル)−4−ヒドロキシフェニル]メチル]ブチルマロネート、メチル−1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジルセバケート、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)−セバケート、1,2,3,4−ブタンテトラカルボン酸と1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジノールとβ,β,β’,β’−テトラメチル−3,9−[2,4,8,10−テトラオキサスピロ(5,5)ウンデカン]ジエタノールとの縮合物等が挙げられ、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)−セバケート、ビス−(N−メチル−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)セバケート、1,2,3,4−ブタンテトラカルボン酸と1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジノールとβ,β,β’,β’−テトラメチル−3,9−[2,4,8,10−テトラオキサスピロ(5,5)ウンデカン]ジエタノールとの縮合物が好ましい。これらヒンダードアミン系光安定剤は、1種単独で用いてもよく、2種以上組み合わせて用いてもよい。
−−帯電防止剤−−
帯電防止剤としては、特に限定されないが、例えば、導電性カーボンブラック、金属粉末又は繊維等が挙げられる。
−−離型(潤滑)剤−−
離型(潤滑)剤としては、特に限定されないが、例えば、アルコール、脂肪酸及びそれらのエステル、ポリオキシアルキレングリコール、平均重合度が10〜500であるオレフィン化合物、シリコーン等が挙げられ、特に、炭素数12〜22の脂肪酸由来のエチレングリコールジパルミテート、エチレングリコールジヘプタデシレートが好ましい。
−−ポリオレフィン樹脂−−
ポリオレフィン樹脂としては、特に限定されないが、例えば、下記一般式(1)で示されるオレフィン系不飽和化合物のホモポリマー若しくはコポリマー、又はその変性体が挙げられる。
Figure 2015209500
[式中、R1は水素原子又はメチル基を表し、R2は水素原子、炭素数1〜10のアルキル基、カルボキシル基、2〜5個の炭素原子を含むアルキル化カルボキシ基、2〜5個の炭素原子を有するアシルオキシ基、又はビニル基を表す。]
下記一般式(1)で示されるオレフィン系不飽和化合物のホモポリマー若しくはコポリマーの具体例としては、特に限定されないが、例えば、ポリエチレン(高密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高圧法低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、超低密度ポリエチレン)、ポリプロピレン、ポリブテン、ポリブタジエン、エチレン−プロピレンコポリマー、エチレン−ブテンコポリマー、ポリプロピレン−ブテンコポリマー、エチレン−アクリル酸エステルコポリマー、エチレン−メタアクリル酸エステルコポリマー、エチレン−アクリル酸コポリマー、エチレン−酢酸ビニルコポリマー等が挙げられる。これらポリマー及びコポリマーの変性体としては、特に限定されないが、例えば、ポリブタジエンの水添物、上記ポリマー及びコポリマーに1種以上の他のビニル化合物をグラフトさせたグラフトコポリマー等が挙げられる。
ポリオレフィン樹脂としては、特に、ポリエチレン(高圧法低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、超低密度ポリエチレン)、エチレン−プロピレンコポリマー、エチレン−ブテンコポリマーが好ましい。
これらのポリオレフィン樹脂の重量平均分子量(Mw)は、特に限定されないが、自材同士の摩擦性能及び摩耗性能を高める観点から、10,000以上であることが好ましく、15,000であることが更に好ましく、また、ポリアセタール樹脂(A)との摩擦性能及び摩耗性能を高める観点から、300,000以下であることが好ましく、100,000以下であることが更に好ましく、80,000以下であることが特に好ましい。
ポリオレフィン樹脂の配合割合は、十分な摺動性の改良効果を得る観点から、ポリアセタール樹脂(A)100量部に対して0.1質量部以上であることが好ましく、0.2質量部以上であることが更に好ましく、また、成形品における剥離を防止する観点から、ポリアセタール樹脂(A)100量部に対して10質量部以下であることが好ましく、5質量部以下であることが更に好ましい。
特に、ポリオレフィン樹脂の配合割合が、ポリアセタール樹脂(A)100量部に対して0.1〜10質量部である場合、摺動性、衝撃性、剛性をバランスよく得ることができ、表面外観性の良好な成形加工が可能となる。
−−摺動剤−−
摺動剤としては、特に限定されないが、例えば、アルコールと脂肪酸とのエステル、アルコールとジカルボン酸とのエステル、及びポリオキシアルキレングリコール化合物等が挙げられる。
アルコールと脂肪酸とのエステルとしては、特に限定されないが、例えば、下記に示すアルコールと脂肪酸とのエステルが挙げられる。ここで、アルコールは、1価アルコール及び多価アルコールである。
1価アルコールとしては、特に限定されないが、例えば、メチルアルコール、エチルアルコール、プロピルアルコール、ブチルアルコール、アミルアルコール、ヘキシルアルコール、ヘプチルアルコール、オクチルアルコール、ノニルアルコール、デシルアルコール、ウンデシルアルコール、ラウリルアルコール、トリデシルアルコール、ミリスチルアルコール、ペンタデシルアルコール、セチルアルコール、ヘプタデシルアルコール、ステアリルアルコール、オレイルアルコール、ノナデシルアルコール、エイコシルアルコール、セリルアルコール、ベヘニルアルコール、メリシルアルコール、ヘキシルデシルアルコール、オクチルドデシルアルコール、デシルミリスチルアルコール、デシルステアリルアルコール等の飽和又は不飽和アルコールが挙げられる。
多価アルコールとしては、特に限定されないが、例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ブタンジオール、ペンタンジオール、ヘキサンジオール、グリセリン、ジグリセリン、トリグリセリン、ペンタエリスリトール、アラビトール、リビトール、キシリトール、ソルバイト、ソルビタン、ソルビトール、マンニトール等が挙げられる。
脂肪酸としては、特に限定されないが、例えば、カプロン酸、エナント酸、カプリル酸、ペラルゴン酸、カプリン酸、ウンデシル酸、ラウリン酸、トリデシル酸、ミリスチン酸、ペンタデシル酸、パルミチン酸、ペンタデシル酸、ステアリン酸、ナノデカン酸、アラキン酸、ベヘン酸、リグノセリン酸、セロチン酸、ヘプタコン酸、モンタン酸、メリシン酸、ラクセル酸、ウンデシレン酸、オレイン酸、エライジン酸、セトレイン酸、エルカ酸、ブラシジン酸、ソルビン酸、リノール酸、リノレン酸、アラキドン酸、プロピオール酸、ステアロール酸が挙げられる。本実施形態で用いる脂肪酸には、上記脂肪酸の混合物、及び上記脂肪酸を成分として含有する天然物、ヒドロキシ基で置換された上記脂肪酸も含めてよい。
特に、アルコールと脂肪酸とのエステルとしては、摩擦性能及び摩耗性能の改良の観点から、炭素数10以上の脂肪酸と炭素数10以上のアルコールとのエステルが好ましく、炭素数12以上の脂肪酸と炭素数10以上のアルコールとのエステルがより好ましく、炭素数12〜30の脂肪酸と炭素数10〜20のアルコールとのエステルが更に好ましい。
アルコールとジカルボン酸とのエステルとしては、特に限定されないが、例えば、オクチルアルコール、ノニルアルコール、デシルアルコール、ウンデシルアルコール、ラウリルアルコール、トリデシルアルコール、ミリスチルアルコール、ペンタデシルアルコール、セチルアルコール、ヘプタデシルアルコール、ステアリルアルコール、オレイルアルコール、ノナデシルアルコール、エイコシルアルコール、セリルアルコール、ベヘニルアルコール、メリシルアルコール、ヘキシルデシルアルコール、オクチルドデシルアルコール、デシルミリスチルアルコール、デシルステアリルアルコール等の飽和又は不飽和の一級アルコールと、シュウ酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、マレイン酸、フマール酸等のジカルボン酸との、モノエステル及びジエステル、並びにこれらの混合物等が挙げられる。
特に、アルコールとジカルボン酸とのエステルとしては、炭素数10以上のアルコールとジカルボン酸とのエステルが好ましい。
ポリオキシアルキレングリコール化合物としては、特に限定されないが、例えば、以下の第1〜第3のグループの化合物が挙げられる。
第1のグループの化合物としては、特に限定されないが、例えば、アルキレングリコールをモノマーとする重縮合物が挙げられ、具体的には、特に限定されないが、例えば、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、エチレングリコールとプロピレングリコールのブロックポリマー等が挙げられる。これらの化合物の重合度は、5〜1,000であることが好ましく、10〜500であることがより好ましい。
第2のグループの化合物は、第1のグループの化合物と脂肪族アルコールとのエーテル化物であり、具体的には、特に限定されないが、例えば、ポリエチレングリコールオレイルエーテル(エチレンオキサイド重合度5〜50)、ポリエチレングリコールセチルエーテル(エチレンオキサイド重合度5〜50)、ポリエチレングリコールステアリルエーテル(エチレンオキサイド重合度5〜30)、ポリエチレングリコールラウリルエーテル(エチレンオキサイド重合度5〜30)、ポリエチレングリコールトリデシルエーテル(エチレンオキサイド重合度5〜30)、ポリエチレングリコールノニルフェニルエーテル(エチレンオキサイド重合度2〜100)、ポリエチレングリコールオクチルフェニルエーテル(エチレンオキサイド重合度4〜50)等が挙げられる。
第3のグループの化合物は、第1のグループの化合物と高級脂肪酸とのエステルであり、具体的には、特に限定されないが、例えば、ポリエチレングリコールモノラウレート(エチレンオキサイド重合度2〜30)、ポリエチレングリコールモノステアレート(エチレンオキサイド重合度2〜50)、ポリエチレングリコールモノオレート(エチレンオキサイド重合度2〜50)等が挙げられる。
−−顔料−−
顔料としては、特に限定されないが、例えば、無機系顔料及び有機系顔料、メタリック系顔料、蛍光顔料等が挙げられる。無機系顔料としては、樹脂の着色に一般的に使用されているものが挙げられる。無機系顔料としては、特に限定されないが、例えば、硫化亜鉛、酸化チタン、硫酸バリウム、チタンイエロー、コバルトブルー、燃成顔料、炭酸塩、りん酸塩、酢酸塩やカーボンブラック、アセチレンブラック、ランプブラック等が挙げられる。有機系顔料としては、特に限定されないが、例えば、縮合ウゾ系、イノン系、フロタシアニン系、モノアゾ系、ジアゾ系、ポリアゾ系、アンスラキノン系、複素環系、ペンノン系、キナクリドン系、チオインジコ系、ベリレン系、ジオキサジン系、フタロシアニン系等の顔料等が挙げられる。
本実施形態のポリアセタール樹脂組成物において、顔料の配合割合は、樹脂組成物の色調に応じて定めてよく、例えば、ポリアセタール樹脂(A)100質量部に対して0.05〜5質量部としてよい。
本実施形態のポリアセタール樹脂組成物は、用途に応じて適当な添加剤を配合することによって、長期間の熱水浸漬後において、極めて優れた機械的特性を有し、且つホルムアルデヒドの発生を抑制するという効果をより一層高めることができる。以下に、本実施形態のポリアセタール樹脂組成物の中で、特に好適なポリアセタール樹脂組成物について記載する。
好適な具体例としては、上記(A)〜(C)の成分と共に、ポリアセタール樹脂(A)100質量部に対して0.01〜10質量部の酸化防止剤、耐候(光)安定剤、及び離型(潤滑)剤からなる群から選択される少なくとも1種を含有させたポリアセタール樹脂組成物が挙げられる。この組成物によれば、長期間の熱水浸漬後の機械的特性(特に、耐候性、摺動性)を更に高め、長期間の熱水浸漬後のホルムアルデヒドの発生を更に抑制することができる。
別の好適な具体例としては、上記(A)〜(C)の成分と共に、ポリアセタール樹脂(A)100質量部に対して0.01〜5質量部、好適には0.05〜1.0質量部の酸化防止剤及び/又はホルムアルデヒド反応性窒素を含むポリマー又は化合物を含有させたポリアセタール樹脂組成物が挙げられる。この組成物によれば、長期間の熱水浸漬後の機械的特性を更に高め、長期間の熱水浸漬後のホルムアルデヒドの発生を更に抑制することができる。
なお、以下に、ホルムアルデヒド反応性窒素を含むポリマー又は化合物の詳細について記載する。
ホルムアルデヒド反応性窒素を含むポリマー又は化合物としては、特に限定されないが、例えば、ナイロン4,6、ナイロン6、ナイロン6,6、ナイロン6,10、ナイロン6,12、ナイロン12等のポリアミド樹脂、及びこれらのポリマー(例えば、ナイロン6/6,6/6,10、ナイロン6/6,12等)が挙げられる。
また、ホルムアルデヒド反応性窒素を含むポリマー又は化合物としては、アクリルアミド及びその誘導体、アクリルアミド及びその誘導体と他のビニルモノマーとのコポリマーが挙げられ、例えば、アクリルアミド及びその誘導体と他のビニルモノマーとを金属アルコラートの存在下で重合することによって得られたポリ−β−アラニンコポリマーが挙げられる。
更に、ホルムアルデヒド反応性窒素を含むポリマー又は化合物としては、アミド化合物、アミノ置換トリアジン化合物、アミノ置換トリアジン化合物とホルムアルデヒドとの付加物、アミノ置換トリアジン化合物とホルムアルデヒドとの縮合物、尿素誘導体、ヒドラジン誘導体、イミド化合物、イミダゾール化合物、尿素も挙げられる。
ここで、アミド化合物の具体例としては、特に限定されないが、例えば、イソフタル酸ジアミド等の多価カルボン酸アミド、アントラニルアミドが挙げられる。
アミノ置換トリアジン化合物の具体例としては、特に限定されないが、例えば、2,4−ジアミノ−sym−トリアジン、2,4,6−トリアミノ−sym−トリアジン、N−ブチルメラミン、N−フェニルメラミン、N,N−ジフェニルメラミン、N,N−ジアリルメラミン、ベンゾグアナミン(2,4−ジアミノ−6−フェニル−sym−トリアジン)、アセトグアナミン(2,4−ジアミノ−6−メチル−sym−トリアジン)、2,4−ジアミノ−6−ブチル−sym−トリアジン等が挙げられる。
アミノ置換トリアジン類化合物とホルムアルデヒドとの付加物の具体例としては、特に限定されないが、例えば、N−メチロールメラミン、N,N’−ジメチロールメラミン、N,N’,N’’−トリメチロールメラミン等が挙げられる。
アミノ置換トリアジン類化合物とホルムアルデヒドとの縮合物の具体例としては、特に限定されないが、例えば、メラミンとホルムアルデヒドとの縮合物等が挙げられる。
尿素誘導体の具体例としては、特に限定されないが、例えば、N−置換尿素、尿素縮合体、エチレン尿素、ヒダントイン化合物、ウレイド化合物等が挙げられ、ここで、N−置換尿素の具体例としては、特に限定されないが、例えば、アルキル基等の置換基が置換したメチル尿素、アルキレンビス尿素、アーリル置換尿素等が挙げられ、尿素縮合体の具体例としては、特に限定されないが、例えば、尿素とホルムアルデヒドとの縮合体等が挙げられ、ヒダントイン化合物の具体例としては、特に限定されないが、例えば、ヒダントイン、5,5−ジメチルヒダントイン、5,5−ジフェニルヒダントイン等が挙げられ、ウレイド化合物の具体例としては、特に限定されないが、例えば、アラントイン等が挙げられる。
ヒドラジン誘導体としては、特に限定されないが、例えば、ヒドラジド化合物が挙げられ、ここで、ヒドラジド化合物の具体例としては、特に限定されないが、例えば、ジカルボン酸ジヒドラジドを挙げることができ、更に具体的には、マロン酸ジヒドラジド、コハク酸ジヒドラジド、グルタル酸ジヒドラジド、アジピン酸ジヒドラジド、ピメリン酸ジヒドラジド、スペリン酸ジヒドラジド、アゼライン酸ジヒドラジド、セバチン酸ジヒドラジド、ドデカン二酸ジヒドラジド、イソフタル酸ジヒドラジド、フタル酸ジヒドラジド、2,6−ナフタレンジカルボジヒドラジド等が挙げられる。
イミド化合物の具体例としては、特に限定されないが、例えば、スクシンイミド、グルタルイミド、フタルイミドが挙げられる。
これらのホルムアルデヒド反応性窒素原子を含むポリマー又化合物は、1種単独で用いてもよく、2種以上組み合わせて用いてもよい。
(ポリアセタール樹脂組成物の製造方法)
本実施形態のポリアセタール樹脂組成物は、特に限定されないが、例えば、上述した(A)〜(C)の成分及びその他の成分を混合し、混練機を用いて混練することによって、製造することができる。
混練機としては、例えば、押出機、加熱ロール、ニーダー、バンバリーミキサー等が挙げられ、特に、生産性の観点から、押出機が好ましく、安定な大量生産性の観点から、単軸又は二軸の押出機が更に好ましい。
混練温度は、ベースとなるポリアセタール樹脂の好ましい加工温度に従って定められてよく、例えば、140〜260℃としてよく、180〜230℃とすることが好ましい。
各成分を混練機に加える順序は、特に限定されず、例えば、1種ずつ又は複数種まとめて混練機に加えてよく、また、複数種の成分からなる混合物を予め調製してもよい。
(成形品)
本実施形態の成形品は、上述した本実施形態のポリアセタール樹脂組成物を含む。
前述の通り、本実施形態のポリアセタール樹脂組成物は、ポリアセタール樹脂が持つ本来の熱安定性や剛性、靭性等の機械的特性をバランスよく維持しつつ、長期間の熱水浸漬後において、極めて優れた機械的特性を有し、且つホルムアルデヒドの発生を抑制するという効果を有する。このように、本実施形態のポリアセタール樹脂組成物は、優れた耐熱水性を有するため、本実施形態の成形品は、様々な用途の成形品とすることができる。
本実施形態の成形品の具体例としては、例えば、洗面台並びに排水口及び排水栓開閉機構部品、浄水器及び流量計等の機構部品、散水用のノズル及び散水ホース接続ジョイント、浴槽内の手すり等の住宅設備機器;ギア、カム、スライダー、レバー、軸、軸受け、ガイド等の機構部品;アウトサート成形の樹脂部品、インサート成形の樹脂部品、シャーシ、トレー、側板、プリンター、複写機等のカメラ(カメラ、デジタルカメラ、デジタルビデオカメラ等)又はビデオ機器用部品;音楽、映像、情報機器;通信機器用部品;電気機器用部品;電子機器用部品;ガソリンタンク、フュエルポンプモジュール、バルブ類、ガソリンタンクフランジ等の燃料廻り部品、ドア廻り部品、シートベルト周辺部品、コンビスイッチ部品、スイッチ類等の自動車用部品;等の工業部品等が挙げられ、特に、本発明のポリアセタール樹脂組成物の効果を十分に得る観点から、住宅設備機器であることが好ましい。
本実施形態の成形品は、特に限定されないが、例えば、押出成形、射出成形、真空成形、ブロー成形、射出圧縮成形、加飾成形、他材質成形、ガスアシスト射出成形、発砲射出成形、低圧成形、超薄肉射出成形(超高速射出成形)、金型内複合成形(インサート成形、アウトサート成形)等の公知の成形方法を用いて、製造することができる。
従来、アルミナ水和物(B)は、難燃性を向上させたポリアセタール樹脂組成物を提供するために用いられている。本実施形態においては、アルミナ水和物(B)は、長期間の熱水浸漬後において、極めて優れた機械的特性を有し、且つホルムアルデヒドの発生を抑制することが可能なポリアセタール樹脂組成物を提供するために用いられる。
以下、本発明を実施例及び比較例により具体的に説明するが、本発明はこれらにより何ら限定されるものではない。
実施例及び比較例の樹脂組成物の、原材料及び物性の測定方法を以下に示す。
〔原材料〕
−ポリアセタール樹脂(A)−
熱媒を通すことができるジャッケット付きの2軸セルフクリーニングタイプの重合機(L/D=8)の温度を80℃に調整した。
該重合機に、モノマーとしてトリオキサンを4kg/時間、コモノマーとして1,3−ジオキソランを128.3g/時間(トリオキサン1molに対して、3.9mol%)、連鎖移動剤としてメチラールを690mg/時間(トリオキサン1molに対して0.20×10-3mol)を連続的に添加した。
更に前記重合機に、重合触媒として三フッ化ホウ素ジ−n−ブチルエーテラートを153.4mg/時間(トリオキサン1molに対して1.5×10-5mol)連続的に添加した。こうして、連続式で重合反応を行った。重合機より排出されたポリアセタールコポリマーをトリエチルアミン0.1%水溶液中に投入して、重合触媒を失活させた。得られたポリアセタールコポリマーを、遠心分離機を用いてろ過し、乾燥させた。乾燥後のポリアセタールコポリマーを、ベント付きの2軸スクリュー式押出機に供給し、押出機中で溶融状態となっているポリアセタールコポリマーに、ポリアセタールコポリマー100質量部に対して0.5質量部の水を添加し、押出機の条件を温度200℃、滞留時間7分として、ポリアセタールコポリマーの不安定末端部分(−(OCH2n−OH)の分解除去を行った。該不安定末端部分が分解除去されたポリアセタールコポリマーは、ベント真空度20Torrの条件下で脱揮され、押出機のダイス部からストランドとして押し出され、ペレタイズされた。得られたペレットを、ポリアセタール樹脂(A−1)とした。
−アルミナ水和物(B)−
B−1:ベーマイト(大明化学工業(株)社製、商品名:C06)
−ギ酸捕捉剤(C)−
C−1:ジステアリン酸カルシウム(日東化成工業(株)社製、商品名:CS−2)
C−2:ジ−12−ヒドロキシステアリン酸カルシウム(日東化成工業(株)社製、商品名:CS−6CP)
−酸化防止剤(D)−
D−1:トリエチレングリコール−ビス−[3−(3−t−ブチル−5−メチル−4−ヒドロキシフェニル)−プロピオネート](チバ・スペシャルティ・ケミカルズ(株)社製、商品名:IRGANOX245)
〔物性の測定方法〕
(1)熱水浸漬後の機械的特性
下記の実施例及び比較例で得られたポリアセタール樹脂組成物を、射出成形機(東芝機械(株)社製、IS−100GN)を用いて成形することによって、ISO準拠の試験片を作製した。作製した試験片を、120℃高温高圧ジャケット式水槽に浸漬させた。
浸漬させた試験片を2日おきに取り出し(水槽中の水は4日おきに入れ替えた)、それぞれの試験片を温度:23℃、湿度:50%に保たれた恒温室で、24時間放置した。この放置後の試験片の引張強度及び引張伸度を、引張試験機((株)島津製作所製、AG−IS)を、引張速度:50mm/分の条件で用いて、測定した(n=3)。3回の測定の平均値を測定値とした。
上記測定を継続的に行い、試験片の引張強度が50MPaとなるまでの日数を求めた。該日数が長いほど熱水浸漬後の引張強度が良好であると判定した。
上記測定を継続的に行い、試験片の引張伸度が10%となるまでの日数を求めた。該日数が長いほど熱水浸漬後の引張伸度が良好であると判定した。なお、引張伸度は、下記式より算出した。
引張伸度(%)=破断までの伸び(mm)/チャック間(=115mm)×100
また、上記恒温室で24時間放置後の試験片について、試験片表面のクラック発生の有無を目視により確認し、クラックが発生するまでの日数を求めた。該日数が長いほど熱水浸漬後のクラック発生の抑制が良好であると判定した。
(2)熱水浸漬後のホルムアルデヒド発生量
上記「(1)熱水浸漬後の機械的特性」の場合と同様に、ISO準拠の試験片を作製し、これを120℃高温高圧ジャケット式水槽に浸漬させた。
浸漬させた試験片を8日目に取り出し、該試験片を蒸留水で洗浄し80℃で3時間乾燥させ、その後、温度:23℃、湿度:50%に保たれた恒温室で、24時間放置した。この放置後の試験片をペレット状に切削し、該切削したペレット(質量:3±0.01g)のホルムアルデヒド発生量を、下記の通り、測定した。3本の試験片を切削し、生じたペレットを均等に混合した。
切削したペレットを窒素気流下(50L/時間)で、230℃で加熱、溶融させ、ホルムアルデヒドガスを発生させた。滞留時間30分間に発生するホルムアルデヒドガスを、1mol/Lの亜硫酸ナトリウム水溶液に吸収させ、その後、溶液中で生成した水酸化ナトリウムを、1/100規定の硫酸で滴定した。滴定は、指示薬としてチモールフタレインを用いて行い、溶液の色が青色から無色に変化した時点を滴定の終点とした。滴定に要した硫酸の量をホルムアルデヒド発生量に換算した。換算値が小さいほど熱水浸漬後のホルムアルデヒド発生の抑制が良好であると判定した。判定は下記判定基準に従って3段階で行った。
<判定基準(「換算値(ppm):判定」にて示す)>
500ppm未満:○、500ppm以上1000ppm未満:△、1000ppm以上:×
実施例及び比較例の樹脂組成物を以下に示す。
(実施例1)
上記ポリアセタール樹脂(A−1)100質量部と、アルミナ水和物(B−1)(ベーマイト)0.005質量部と、ギ酸捕捉剤(C−1)(ジステアリン酸カルシウム)0.05質量部と、酸化防止剤(D−1)0.3質量部とを、ヘンシェルミキサーを用いて均一に混合することによって、混合物を得た。この混合物を、ベント付き2軸押出機(L/D=30、スクリュー径:30mm、設定温度:200℃)に、該押出機のメインフィード口からフィードし、その後、スクリュー回転数100rpmで溶融混錬することによって、ポリアセタール樹脂組成物を得た。得られたポリアセタール樹脂組成物の熱水浸漬後の機械的特性及びホルムアルデヒドの発生量について評価を行った。評価結果を表1に示す。
(実施例2〜9)
アルミナ水和物(B−1)(ベーマイト)、ギ酸捕捉剤(C−1)(ジステアリン酸カルシウム)の配合割合を表1に示す通りに変更した以外は、実施例1と同様にポリアセタール樹脂組成物を製造し、得られたポリアセタール樹脂組成物の特性の評価を行った。評価結果を表1に示す。
(実施例10)
上記ポリアセタール樹脂(A−1)100質量部と、アルミナ水和物(B−1)(ベーマイト)0.05質量部と、ギ酸捕捉剤(C−2)(ジ−12−ヒドロキシステアリン酸カルシウム)0.05質量部と、酸化防止剤(D−1)0.3質量部とを、ヘンシェルミキサーを用いて均一に混合することによって、混合物を得た。この混合物を、ベント付き2軸押出機(L/D=30、スクリュー径:30mm、設定温度:200℃)に、該押出機のメインフィード口からフィードし、スクリュー回転数100rpmで溶融混錬することによって、ポリアセタール樹脂組成物を得た。得られたポリアセタール樹脂組成物の熱水浸漬後の機械的特性及びホルムアルデヒドの発生量について評価を行った。評価結果を表1に示す。
(実施例11)
ギ酸捕捉剤(C−2)(ジ−12−ヒドロキシステアリン酸カルシウム)の配合割合を表1に示す通りに変更した以外は、実施例10と同様にポリアセタール樹脂組成物を製造し、得られたポリアセタール樹脂組成物の特性の評価を行った。評価結果を表1に示す。
(比較例1)
アルミナ水和物(B−1)(ベーマイト)、ギ酸捕捉剤(C)を用いなかった以外は、実施例1と同様にポリアセタール樹脂組成物を製造し、得られたポリアセタール樹脂組成物の特性の評価を行った。評価結果を表1に示す。
(比較例2)
ギ酸捕捉剤(C)を用いなかった以外は、実施例2と同様にポリアセタール樹脂組成物を製造し、得られたポリアセタール樹脂組成物の特性の評価を行った。評価結果を表1に示す。
(比較例3)
アルミナ水和物(B−1)(ベーマイト)の配合割合を表1に示す通りに変更した以外は、比較例2と同様にポリアセタール樹脂組成物を製造し、得られたポリアセタール樹脂組成物の特性の評価を行った。評価結果を表1に示す。
(比較例4)
アルミナ水和物(B−1)(ベーマイト)を用いなかった以外は、実施例3と同様にポリアセタール樹脂組成物を製造し、得られたポリアセタール樹脂組成物の特性の評価を行った。評価結果を表1に示す。
(比較例5)
アルミナ水和物(B−1)(ベーマイト)を用いなかった以外は、実施例11と同様にポリアセタール樹脂組成物を製造し、得られたポリアセタール樹脂組成物の特性の評価を行った。評価結果を表1に示す。
Figure 2015209500
Figure 2015209500
表1に示す評価結果について以下に検討する。
比較例1で得られたポリアセタール樹脂組成物と、比較例2〜5で得られたポリアセタール樹脂組成物とを比較することによって、アルミナ水和物(B−1)(ベーマイト)又はギ酸捕捉剤(C)のいずれかの添加により、熱水浸漬後の引張強度及び引張伸度がある程度向上したり、熱水浸漬後のクラックの発生がある程度抑制されたりするが、いずれの効果も十分でないことが確認された。また、比較例1で得られたポリアセタール樹脂組成物と、実施例1〜11で得られたポリアセタール樹脂組成物とを比較することによって、アルミナ水和物(B−1)(ベーマイト)及びギ酸捕捉剤(C)の併用添加により、熱水浸漬後の引張強度及び引張伸度が十分に向上し、熱水浸漬後のクラックの発生が十分に抑制されることが確認された。
また、ホルムアルデヒドの発生を抑制する効果について考察したところ、熱水浸漬後の引張強度及び引張伸度が向上し、熱水浸漬後のクラックの発生が抑制されるに従って、ホルムアルデヒドの発生も抑制されることがわかった。すなわち、アルミナ水和物(B−1)(ベーマイト)及びギ酸捕捉剤(C)の併用添加により、熱水浸漬後の引張強度及び引張伸度が十分に向上し、熱水浸漬後のクラックの発生が十分に抑制されると共に、ホルムアルデヒドの発生も十分に抑制されることがわかった。
なお、比較例1で得られたポリアセタール樹脂組成物は、熱水浸漬後8日目における劣化が激しかったため、ホルムアルデヒド発生量を測定することができなかった。
本発明のポリアセタール樹脂組成物は、ポリアセタール樹脂が持つ本来の熱安定性や剛性、靭性等の機械的特性をバランスよく維持しつつ、長期間の熱水浸漬後において、極めて優れた機械的特性を有し、且つホルムアルデヒドの発生を抑制するという効果を有する。
本発明のポリアセタール樹脂組成物を含む本発明の成形品は、洗面台並びに排水口及び排水栓開閉機構部品、浄水器及び流量計等の機構部品、散水用のノズル及び散水ホース接続ジョイント、浴槽内の手すり等の住宅設備機器に代表される工業部品として好適に用いられる。また、本発明の成形品は、自動車、電気、電子等の幅広い分野においても好適に用いられる。

Claims (6)

  1. ポリアセタール樹脂(A)と、
    ポリアセタール樹脂(A)100質量部に対して0.001〜1.0質量部のアルミナ水和物(B)と、
    ポリアセタール樹脂(A)100質量部に対して0.01〜1.0質量部のギ酸捕捉剤(C)と
    を含むポリアセタール樹脂組成物。
  2. アルミナ水和物(B)が、ベーマイトである、請求項1に記載のポリアセタール樹脂組成物。
  3. ギ酸捕捉剤(C)が、アルカリ金属又はアルカリ土類金属の水酸化物、無機酸塩、カルボン酸塩又はアルコキシドである、請求項1又は2に記載のポリアセタール樹脂組成物。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載のポリアセタール樹脂組成物を含む成形品。
  5. 長期間の熱水浸漬後において、極めて優れた機械的特性を有し、且つホルムアルデヒドの発生を抑制することが可能なポリアセタール樹脂組成物用のアルミナ水和物。
  6. アルミナ水和物を、ポリアセタール樹脂組成物の熱水浸漬後の機械的特性を向上させ、ポリアセタール樹脂組成物からのホルムアルデヒドの発生を抑制するために、使用する方法。
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