JP2015208641A - 泡消火設備及び泡消火システム - Google Patents

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Abstract

【課題】鉛直方向に延在する消火対象物に対して泡放出することが可能なフォームノズルを備える泡消火設備及び泡消火システムを提供することである。【解決手段】外方に泡放出するフォームノズルを備え、前記フォームノズルは中空棒状であって、前記フォームノズルの側壁は、中空部内に供給された泡消火剤を含む水溶液を泡放出する複数の放出口を区画しており、前記フォームノズルは、略水平方向に延在するように配置され、前記複数の放出口は、前記フォームノズルの中心線を含む鉛直平面内には設けられておらず、前記鉛直平面で分けられる2つの半筒部のうち少なくとも一方の半筒部に設けられている。【選択図】図1

Description

本発明は、泡消火設備及び泡消火システムに関する。
従来から、泡消火設備に関するものは消防法等の規定に基づき、防火対象物に応じた消火設備を設けることが義務付けられている。例えば、駐車場などでは、天井から床面に向かって略円錐形状に泡放出する泡消火設備が知られている。また、特許文献1には、ゴム製品やプラスチック製品の倉庫において天井側に設けられたスプリンクラーヘッドから、床面側に向かって泡放出する泡消火設備が開示されている。
特開2007−252637号公報
ところで、近年、従来は消火設備が必要とされなかった施設等についても、消火設備の設置が要求される場合があるが、対象物の形状や設置場所等によっては、従来の消火設備を利用することができないことがある。
特に、鉛直方向に延在する部材が消火対象物となる場合に、消火対象物に対して局所的に消火泡を供給可能な泡消火設備が求められる。
本発明の目的は、鉛直方向に延在する消火対象物に対して泡放出することが可能なフォームノズルを備える泡消火設備及び泡消火システムを提供することである。
本発明の第1の態様としての泡消設備は、外方に泡放出するフォームノズルを備える泡消火設備において、前記フォームノズルは中空棒状であって、前記フォームノズルの側壁は、中空部内に供給された泡消火剤を含む水溶液を泡放出する複数の放出口を区画しており、前記フォームノズルは、略水平方向に延在するように配置され、前記複数の放出口は、前記フォームノズルの中心線を含む鉛直平面内には設けられておらず、前記鉛直平面で分けられる2つの半筒部のうち少なくとも一方の半筒部に設けられていることを特徴とするものである。
本発明の1つの実施形態として、前記中空部には、前記水溶液が通過する複数の間隙を区画する金属メッシュ構造が形成されていることが好ましい。
本発明の1つの実施形態としての泡消火設備は、前記水溶液を収容し、前記フォームノズルに前記水溶液を供給する消火剤容器と、前記消火剤容器の内部に気体を供給する気体供給器と、を更に備えることが好ましい。
本発明の第2の態様としての泡消火システムは、上記泡消火設備と、鉛直方向に延在する鉛直部を有する消火対象物と、を備え、前記フォームノズルは、前記鉛直部に対して水平方向に所定間隔を空けた位置に配置されており、前記複数の放出口から前記鉛直部に向かって泡放出されることを特徴とするものである。
本発明の1つの実施形態として、前記フォームノズルの鉛直方向下方には、鉛直方向に対して所定の角度をもって配置された泡保持プレートが設けられていることが好ましい。
本発明の1つの実施形態として、前記泡保持プレートは、前記鉛直部に沿って所定間隔を空けて複数配置されていることが好ましい。
本発明によれば、鉛直方向に延在する消火対象物に対して泡放出することが可能なフォームノズルを備える泡消火設備及び泡消火システムを提供することができる。
本発明の実施形態としての泡消火設備及び泡消火システムを示す図である。 図1に示す泡消火システムのうちケーブルトレイの鉛直部付近の詳細を示す図である。図2(a)は、ケーブルトレイの鉛直部を鉛直面側から見た図であり、図2(b)は、ケーブルトレイの鉛直部を側方側から見た図である。 本発明の一実施形態としての泡消火設備における消火剤容器を示す図である。 本発明の一実施形態としての泡消火設備におけるフォームノズルを示す図である。 図5(a)は、図4に示すフォームノズルのI‐I断面図である。図5(b)は、図4に示すフォームノズルの中心線を含む平面での断面図である。
以下、本発明に係る泡消火設備及び泡消火システムの実施形態について、図1〜図5を参照して説明する。なお、各図において共通の部材には、同一の符号を付している。
図1は、本発明の1つの実施形態である泡消火システム100を示す図である。また、図2は、泡消火システム100の一部についての詳細を示す図である。泡消火システム100は、本発明の1つの実施形態である泡消火設備1を含むものである。以下、本発明の実施形態としての、泡消火システム100及び泡消火設備1について、詳細に説明する。
図1、図2に示すように、泡消火システム100は、泡消火設備1と、鉛直方向に延在する鉛直部を有する消火対象物と、泡保持プレート4と、を備える。より具体的に、本実施形態の泡消火システム100は、泡消火設備1と、鉛直方向に延在する鉛直部50を有するケーブルトレイ2と、このケーブルトレイ2の鉛直部50に沿って配置されるケーブル3(ケーブル3のうちケーブルトレイ2の鉛直部50に沿う部分が、消火対象物の鉛直部である)と、泡保持プレート4と、を備える。まず、本発明の一実施形態としての泡消火設備1について説明する。
<泡消火設備1>
図1に示すように、泡消火設備1は、泡消火薬剤を含む水溶液Wを収容する消火剤容器5と、この消火剤容器5の内部に気体Gを供給する気体供給器6と、この気体供給器6からの気体Gの圧力により消火剤容器5の内部から押し出される水溶液Wを泡放出するフォームノズル7と、消火対象物の火災を検知する検知器40と、備える。以下、泡消火設備1の各構成及び特徴部について、詳細に説明する。
[消火剤容器5]
図3は、消火剤容器5の詳細を示す図である。図3に示すように、消火剤容器5の内部には、泡消火薬剤を含む水溶液Wが収容されている。消火剤容器5の内部には、水溶液Wを収容する内部空間に延在する2つの管状部8及び9が設けられている。また、消火剤容器5には、内部の圧力を検出して表示する圧力計10が取り付けられている。なお、本実施形態としての泡消火設備1における水溶液Wは、泡消火薬剤として水成膜泡消火薬剤を含むものであるが、泡消火薬剤は水成膜泡消火薬剤に限られるものではなく、合成界面活性剤などの各種の泡消火薬剤を使用することができる。
ここで、気体供給器6から供給される気体Gは、一方の管状部8を通じて、消火剤容器5の内部のうち、水溶液W中、及び水溶液W外の空間の両方に排出される(図3の破線矢印参照)。気体供給器6から消火剤容器5の内部に供給された気体の圧力によって、消火剤容器5の水溶液Wは、他方の管状部9を通じてフォームノズル7へと供給される(図3の実線矢印参照)。なお、図3に示す2つの管状部8、9の詳細については後述する。
[気体供給器6]
気体供給器6は、気体Gを高圧状態で収容する気体容器11と、気体Gを気体容器11から消火剤容器5の内部へと供給する管状部材12と、この管状部材12の内径を縮径させる圧力調整部を形成する圧力調整用オリフィス部材13と、気体容器11から管状部材12に供給する気体量を可変可能な弁部材14としての容器弁ソレノイド14aと、を備える。
本実施形態における気体容器11は、容量が2L〜60Lであって、気体Gとして、充填圧力が10.8Mpaの窒素ガスを収容するものである。弁部材14としての容器弁ソレノイド14aが開くと、この窒素ガスが、管状部材12及び圧力調整用オリフィス部材13を通じて消火剤容器5の内部に供給される。なお、本実施形態における気体容器11は、気体Gとして窒素ガスを収容しているが、収容される気体は窒素ガスに限られず、各種気体を用いることができる。また、気体容器11の容量や、気体の充填圧力及び放出圧力は、設計目標値に応じてそれぞれ適宜変更することができ、上述した数値のものに限られるものではない。
本実施形態における管状部材12は銅管であって、圧力調整用オリフィス部材13を介して、気体容器11の内部と、消火剤容器5の内部とを繋いでいる。消火剤容器5内に延在する一方の管状部8は、管状部材12の先端部により構成されている。従って、気体容器11内の気体Gとしての窒素ガスは、管状部材12を通じて、消火剤容器5の内部に排出される。
圧力調整用オリフィス部材13は、気体容器11から管状部材12を通じて消火剤容器5内に供給される窒素ガスの圧力を減圧するために用いられている。換言すれば、本実施形態における管状部材12には、気体Gの流路が縮径する圧力調整部が、圧力調整用オリフィス部材13により形成されている。圧力調整用オリフィス部材13は、管状部材12のうち、上述した管状部8を構成する先端部よりも、基端部側の消火剤容器5の外部に設けられている。なお、本実施形態における圧力調整用オリフィス部材13は、気体容器11内に10.8Mpaの充填圧力で充填されていた窒素ガスを0.9Mpa以下に減圧して消火剤容器5内に供給できるように形成されている。圧力調整用オリフィス部材13の絞り径や長さ等は、上述のような減圧前後の圧力目標値や、供給する気体流量に応じて適宜変更することができ、圧力目標値及び気体流量に応じて設計される。
弁部材14としての容器弁ソレノイド14aは、消火対象物の火災を検知する検知器40の検知結果に基づいて制御される。具体的に、検知器40が火災を検知した場合に、容器弁ソレノイド14aを開放する制御が実行され、その結果、気体Gが、気体容器11から消火剤容器5へと供給される。検知器40についての詳細は後述する。
[フォームノズル7]
フォームノズル7は、消火剤容器5から管状部9を通じて供給される水溶液Wを、消火対象物に対して泡放出するものである。より具体的に、図3に示す管状部9内に押し上げられた水溶液Wは、図1、図2に示す管状部材15を通じてフォームノズル7まで運ばれ、フォームノズル7から外方に消火泡となって泡放出される。
図4は、フォームノズル7の側壁を水平方向から見た図である。図5(a)は、図4に示すフォームノズル7のI‐I断面図である。また、図5(b)は、図4に示すフォームノズル7の中心線Oを含む一平面での断面図である。本実施形態におけるフォームノズル7は、図5等に示すように、中空棒状であって、略円筒形状を有している。フォームノズル7の周状の側壁は、中空部29内に供給された水溶液Wを泡放出する複数の放出口30を区画している。
より具体的には、図2、図4に示すように、本実施形態のフォームノズル7は、長手方向の両端が開放された円筒部材31と、この円筒部材31の長手方向の一端に取り付けられ、円筒部材31の一端の開口を閉鎖するキャップ部材32と、円筒部材31の長手方向の他端に取り付けられ、管状部材15と連結される接続部材33と、を備える。なお、放出口30は、円筒部材31の側壁に形成されている。また、本実施形態のキャップ部材32及び接続部材33は、それぞれ、ネジ結合により円筒部材31に対して固定されている。
本実施形態におけるフォームノズル7は、略水平方向に延在するように配置され、複数の放出口30は、フォームノズル7の中心線O(本実施形態では円筒部材31の中心線と同じ)を含む鉛直平面内には設けられておらず、鉛直平面で分けられる2つの半筒部(本実施形態では2つの半円筒部)のうち一方の半筒部に設けられている(図5(a)参照)。そのため、図1に示す泡消火システム100におけるフォームノズル7は、ケーブルトレイ2の鉛直部50に沿って鉛直方向に延在する、ケーブル3の鉛直部54に向かって、水平方向に泡放出することができる。なお、本実施形態における放出口30は、フォームノズル7の長手方向及び周方向のそれぞれにおいて複数配置されているが、放出口30の数や位置は、消火対象物の形状等に応じて適宜変更することが可能である。例えば、本実施形態の放出口30は、フォームノズル7の長手方向の位置に応じて、周方向の位置が異なる配置とされているが、フォームノズル7の長手方向の位置によらず、周方向の位置が同じ配置としてもよい。
また、本実施形態のフォームノズル7は、図1に示すように、消火対象物であるケーブル3を支持するケーブルトレイ2に沿うように、鉛直方向において複数設けられている。消火剤容器5から延在する管状部材15は、途中で分岐し、複数のフォームノズル7のそれぞれに連結される。より具体的に、各フォームノズル7の接続部材33と管状部材15とが、ボルト及びナットなどの締結手段により連結される。
本実施形態のフォームノズル7の長手方向の他端部は、上述したように、キャップ部材32により閉じられている。従って、管状部材15を通じてフォームノズル7の長手方向の一端部から、フォームノズル7の中空部29に流入する水溶液Wは、長手方向の他端側の内壁に衝突するため、中空部29内で撹拌され、中空部29内で発泡し易くなる。
更に、フォームノズル7の中空部29には、水溶液Wが通過する複数の間隙を区画する金属メッシュ構造が形成されている。図5(b)に示すように、本実施形態のフォームノズル7の中空部29には、水溶液Wが通過する複数の微小な間隙を区画する、ステンレススチール製のメッシュシート(金網)34が配置されている。本実施形態のように、フォームノズル7の中空部29に金属メッシュ構造を設けることにより、金属メッシュ構造がない構成と比較して、水溶液Wをより発泡させることができる。但し、本実施形態のフォームノズル7の中空部29には、金属メッシュ構造としてメッシュシート34を配置しているが、メッシュシートによるメッシュ構造に限られるものではなく、例えば、格子状の金属線を中空部内に張り巡らせてメッシュ構造とすることができる。また、中空部の大きさに合わせて立体形状に形成された金網を挿入してメッシュ構造としてもよい。また、本実施形態では、金属メッシュ構造として、ステンレススチール製のメッシュシート34を用いているが、防錆効果がある材質であればよく、ステンレス製やステンレススチール製に限られるものではない。
なお、本実施形態のフォームノズル7は、長手方向の一端部に形成された管状部材15との接続部材33から水溶液Wが供給される構成であるが、この構成に限られるものではなく、例えば、フォームノズルの長手方向の両端が閉じられていると共に、フォームノズルの長手方向の中央部の側壁に、管状部材との接続部が形成された構成としてもよい。
また、本実施形態のフォームノズル7は、管状部材15と同様、ステンレスにより形成されているが、フォームノズル及び管状部材を別の材料により構成することも可能である。
更に、本実施形態のフォームノズル7は、円筒部材31、キャップ部材32及び接続部材33の3つの別部材を連結することにより構成されているが、例えば、円筒部材、キャップ部材及び接続部材に相当する部分を全て一体成形したフォームノズルとすることもできる。
[検知器40]
検知器40は、消火対象物の火災を検知する検知部と、この検知部の検知結果を受信する受信器42と、受信器42の受信情報に基づいて、上述した容器弁ソレノイド14aの開閉を制御するコントローラ43と、を備える。
図1に示す泡消火システム100では、ケーブルトレイ2上のケーブル3が消火対象物であり、泡消火設備1の検知部は、ケーブル3の火災を検知するように構成される。具体的に、泡消火設備1の検知部は、ケーブル3上に接触するように配置された検知線44と、ケーブル3の火災を赤外線により検知する赤外線式スポット型検知センサ45と、を備えるリダンダントシステムである。
検知線44は、金属線(本実施形態ではピアノ線)上にビニールが被覆された2本の線状部材を捩って一体化したもので構成される。図1に示す破線は、2本の線状部材を捩って一体化したものが2つ、ケーブル3上に張り巡らされていることを表している。ケーブル3で火災が発生すると、検知線44の被覆されたビニールが熱により溶け、金属線同士が接触して短絡する。受信器42は、この短絡による電気信号を受信することができる。また、赤外線式スポット型検知センサ45は、ケーブル3の炎による赤外線を検知することができる。従って、検知センサ45が炎を検知した場合、検知センサ45は、ケーブル3に火災があることを受信器42に送信し、受信器42はその情報を受信することができる。コントローラ43は、受信器42が検知線44又は検知センサ45からケーブル3の火災を示す情報を受信した場合に、容器弁ソレノイド14aを開放する制御を実行する。その結果、気体容器11に高圧状態で収容されている気体Gは、管状部材12及び圧力調整用オリフィス部材13を通じて、消火剤容器5内に供給される。
[消火剤容器5内に延在する管状部8]
次に、消火剤容器5内に延在する一方の管状部8について説明する。本実施形態における一方の管状部8は、上述したように、気体供給器6の管状部材12の先端部により構成されている。この管状部8は、上述したように、気体容器11内に収容された気体Gを、消火剤容器5の内部のうち、水溶液W中、及び水溶液W外の空間の両方に排出する部位である。より具体的に、管状部8は、図3に示すように、水溶液W中に気体Gを排出する第1排出口16と、水溶液W外の内部空間に気体Gを排出する第2排出口17と、を区画しており、本実施形態の泡消火設備1では、第1排出口16は、管状部8の先端開口であり、第2排出口17は、管状部8の周状の側壁の上部に区画された開口である。
つまり、第1排出口16としての、管状部8の先端開口から排出される気体Gは、水溶液W中に排出され、水溶液Wを撹拌しながら上昇し、水溶液W外の内部空間に溜まっていく。第2排出口17としての、管状部8の側壁に区画された開口から排出される気体Gは、水溶液W外の内部空間に直接排出されて、その内部空間に溜まっていく。その結果、第1排出口16及び第2排出口17から排出され、水溶液W外の内部空間に溜まった気体Gが、水溶液Wを押圧し、他方の管状部9及び管状部材15を通じて、フォームノズル7へと供給される。
このような構成とすることにより、管状部8の第1排出口16及び第2排出口17から排出される気体Gにより、消火剤容器5内で、水溶液Wの撹拌と加圧とが同時に実行され、消火剤容器5で水溶液Wを発泡させることが可能となる。そのため、消火剤容器5内の水溶液Wは、他方の管状部9に押し出される際には発泡状態となるため、消火剤容器5内で水溶液Wの撹拌と加圧とを行わない構成と比較して、より高発泡状態の消火泡をフォームノズル7から放出することができる。
なお、本実施形態の管状部材15には、手動で管状部材15の流路を開閉可能なバルブ18が設けられており、このバルブ18は、例えばメンテナンス作業中などにおいて、作業者により操作される。
ここで、本実施形態における管状部8は、気体供給器6の管状部材12の先端部により構成されているが、例えば、管状部を消火剤容器に一体で形成し、気体供給器の管状部材の先端部を管状部に接続するように構成してもよい。
[消火剤容器5内に延在する管状部9]
次に、消火剤容器5内に延在する他方の管状部9について説明する。本実施形態における管状部9は、消火剤容器5に一体で形成されたサイフォン管であり、管状部材15と連結されている。上述したように、消火剤容器5内で気体Gの圧力が上昇すると、水溶液Wはサイフォン管である管状部9及び管状部材15を通じて、フォームノズル7に運ばれる。
なお、本実施形態の泡消火設備1では、管状部9を消火剤容器5に一体で成形しているが、例えば、管状部を消火剤容器に溶接結合するようにすることもできる。また、管状部を消火剤容器に対して、ボルト及びナットなどの締結手段により連結することも可能である。更に、この管状部を、消火剤容器とフォームノズルを連結する管状部材の基端部により構成することもできる。
<泡消火システム100>
次に、本発明の別の実施形態である泡消火システム100について詳しく説明する。泡消火システム100は、上述した泡消火設備1と、鉛直方向に延在する鉛直部50を有するケーブルトレイ2と、このケーブルトレイ2の鉛直部50に沿って配置されるケーブル3と、泡保持プレート4と、を備える。なお、本実施形態の泡消火システム100は、ケーブルトレイ2に沿って配置されるケーブル3を消火対象物とするものである。また、泡消火設備1の詳細は上述したため、ここでは説明を省略する。
[ケーブルトレイ2及びケーブル3]
泡消火システム100のケーブルトレイ2は、鉄製の躯体に亜鉛メッキが施されたものであって、鉛直方向に延在する鉛直部50と、この鉛直部50と連続し、水平方向に延在する水平部51と、を有している。ケーブル3は、ケーブルトレイ2の鉛直部50における鉛直平面52及び水平部51の水平面53に支持されるように、ケーブルトレイ2に沿って配置されている。
図2(b)に示すように、泡消火システム100では、フォームノズル7は、ケーブルトレイ2の鉛直部50に対して水平方向に所定間隔を空けた位置に配置されており、消火剤容器5からフォームノズル7まで供給された水溶液Wは、フォームノズル7に形成された複数の放出口30(図4、図5参照)からケーブルトレイ2の鉛直部50に向かって泡放出される。より具体的に、フォームノズル7は、ケーブルトレイ2の鉛直部50に沿って配置されたケーブル3の鉛直部54に対して水平方向に所定間隔を空けた位置に配置されており、フォームノズル7の複数の放出口30からケーブル54の鉛直部に向かって泡放出される。
また、図2(a)に示すように、フォームノズル7の長手方向の長さは、ケーブルトレイ2の幅よりも長い構成とされる。そのため、フォームノズル7の複数の放出口30から放出される消火泡を、ケーブルトレイ2の幅方向全域に展開させることができる。なお、放出口30から放出される消火泡がケーブルトレイ2の外側に飛び出すことがないように、放出口30は、フォームノズル7の長手方向において、ケーブルトレイ2の幅の範囲内に位置するように設けられている。
[泡保持プレート4]
次に、泡保持プレート4の構成について詳細に説明する。図2(a)、図2(b)に示すように、本実施形態の泡消火システム100では、フォームノズル7の鉛直方向下方に、放出された泡消火剤の下垂を遅らせるために、鉛直方向に対して所定の角度をもって配置された、金属板で構成された泡保持プレート4が設けられている。より具体的に、本実施形態の泡保持プレート4は、鉛直方向下方に向かうにつれて、ケーブルトレイ2及びケーブル3との水平方向の距離が小さくなるように傾斜している。
ここで、鉛直方向に延在する消火対象物に火災が発生した場合に、消火対象物に対して泡放出したとしても、消火泡は水平方向に拡がり難いと共に、重力により鉛直方向下方に流れ落ち易い。しかしながら、本実施形態のような泡保持プレート4を設けることにより、鉛直方向に延在する消火対象物に付着した消火泡は、泡保持プレート4とケーブル3との間で滞留し易くなるため、消火対象物に付着した消火泡は、鉛直方向下方に流れ落ち難くなり、消火泡を消火対象物の表面により長く滞留させることが可能となる。その結果、鉛直方向に延在する消火対象物であっても、消火泡による十分な窒息効果を実現することが容易となる。
本実施形態では、フォームノズル7から放出された消火泡は、ケーブルトレイ2の鉛直平面52に沿って配置されたケーブル3に付着し、ケーブル3の表面に沿って鉛直方向下方に流れ落ちていくが、泡保持プレート4を設けることにより、この流れ落ちていくスピードを遅くさせ、消火泡がケーブル3上に滞留する時間を長くすることができる。
また、本実施形態の泡保持プレート4は、鉛直部50に沿って所定間隔を空けて複数配置されている。このような構成とすることにより、消火泡が滞留し易い部分が多くなるため、消火泡が、より流れ落ち難くなる。その結果、消火泡の滞留時間をより長くすることができる。
本実施形態の泡保持プレート4は、ケーブルトレイ2に対して直接的に、又は別部材を介して間接的に固定されているが、例えば、泡保持プレートを支持する支持部材を、ケーブルトレイの鉛直部に対向して別途配置するような構成としてもよい。また、例えば、泡消火設備自体が泡保持プレート、及びこの泡保持プレートを支持する支持部材を備える構成とすることも可能である。
なお、本実施形態の泡保持プレート4は、ケーブルトレイ2と同様、鉄に亜鉛メッキを施したもので成形されている。
ここで、図1に示すようなケーブルトレイ2は、例えば、原子力施設などで配線を設置する際に使用されるものである。原子力施設では、消火対象物としてのケーブル3に、万が一、火災が発生した場合であっても、汚染水の処理が困難なため、多量の水による消火を行うことは好ましくない。これに対して本実施形態の泡消火システム100は、泡消火設備1を用いているため、原子力施設でも使用し易いという利点がある。更に、本実施形態の泡消火システム100のように、泡消火設備1の消火剤容器5内で水溶液Wを発泡させ、フォームノズル7から高発泡状態の消火泡を放出するようにすれば、例えば本実施形態のケーブル3のような鉛直方向に延在する消火対象物であっても、消火泡を消火対象物の表面に滞留させ易くすることができる。また更に、上述したように、泡保持プレート4を設ける構成とすれば、消火泡の滞留時間をより長くすることができる。
本発明は、泡消火設備及び泡消火システムに関する。
1:泡消火設備
2:ケーブルトレイ
3:ケーブル(消火対象物)
4:泡保持プレート
5:消火剤容器
6:気体供給器
7:フォームノズル
8:管状部(管状部材の先端部)
9:管状部
10:圧力計
11:気体容器
12:管状部材
13:圧力調整用オリフィス部材(圧力調整部)
14:弁部材
14a:容器弁ソレノイド
15:管状部材
16:第1排出口(管状部の先端開口)
17:第2排出口
18:バルブ
29:中空部
30:放出口
31:円筒部材
32:キャップ部材
33:接続部材
34:メッシュシート(金属メッシュ構造)
40:検知器
42:受信器
43:コントローラ
44:検知線
45:赤外線式スポット型検知センサ
50:ケーブルトレイの鉛直部
51:ケーブルトレイの水平部
52:鉛直平面
53:水平面
54:ケーブルの鉛直部
100:泡消火システム
200:消火剤容器
G:気体
O:フォームノズルの中心線
W:泡消火薬剤を含む水溶液

Claims (6)

  1. 外方に泡放出するフォームノズルを備える泡消火設備において、
    前記フォームノズルは中空棒状であって、前記フォームノズルの側壁は、中空部内に供給された泡消火剤を含む水溶液を泡放出する複数の放出口を区画しており、
    前記フォームノズルは、略水平方向に延在するように配置され、
    前記複数の放出口は、前記フォームノズルの中心線を含む鉛直平面内には設けられておらず、前記鉛直平面で分けられる2つの半筒部のうち少なくとも一方の半筒部に設けられていることを特徴とする泡消火設備。
  2. 前記中空部には、前記水溶液が通過する複数の間隙を区画する金属メッシュ構造が形成されていることを特徴とする、請求項1に記載の泡消火設備。
  3. 前記水溶液を収容し、前記フォームノズルに前記水溶液を供給する消火剤容器と、
    前記消火剤容器の内部に気体を供給する気体供給器と、を更に備えることを特徴とする、請求項1又は2に記載の泡消火設備。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1つに記載の泡消火設備と、
    鉛直方向に延在する鉛直部を有する消火対象物と、を備え、
    前記フォームノズルは、前記鉛直部に対して水平方向に所定間隔を空けた位置に配置されており、前記複数の放出口から前記鉛直部に向かって泡放出されることを特徴とする、泡消火システム。
  5. 前記フォームノズルの鉛直方向下方には、鉛直方向に対して所定の角度をもって配置された泡保持プレートが設けられていることを特徴とする、請求項4に記載の泡消火システム。
  6. 前記泡保持プレートは、前記鉛直部に沿って所定間隔を空けて複数配置されていることを特徴とする請求項5に記載の泡消火システム。
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