JP2015201806A - 画像読み取り装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】画像データを一時記憶メモリなどの画像格納部に格納する構成の原稿読み取り装置において、上書き消去完了までの時間を短縮する。【解決手段】 画像データ格納部に画像読み取り手段で読み取られた画像データを格納し、格納された画像データの出力を行う。画像データ格納部に格納されたデータを維持するために所定の実行頻度で間欠的に必要となる処理を実行するためのリフレッシュ処理を行う。画像データを出力した後には、リフレッシュ処理の実行頻度を所定の実行頻度よりも低くする。【選択図】図3
Description
本発明は、画像読み取り装置に関し、例えば、原稿に記録された画像情報を読み取る原稿読み取り装置の技術に関する。
従来、複写機等に使用される画像読み取り装置として、いわゆる「流し読み」を行う原稿読み取り装置等が知られている。これは、原稿搬送装置により原稿を1ページずつ原稿台ガラス上に搬送し、その搬送路に固定された露光装置により露光されて原稿の画像を読み取るようにしたものである。更には、文書を効率的に電子化するニーズに対応するよう、読み取り生産性を向上するために原稿読み取り装置を2つ設けて、原稿の表裏を一度の搬送で読み取る「両面同時読み取り」を行う原稿読み取り装置が増えてきている。
この「両面同時読み取り」を行う際は、読み取った原稿表面の画像データ及び原稿裏面の画像データをデータ出力ラインに対して順次出力し、一旦読み取った画像データを装置内部のメモリに格納する。次いで、格納した画像データをメモリから順次読み出しを行う、といった構成を取ることがある。
この「両面同時読み取り」を行う際は、読み取った原稿表面の画像データ及び原稿裏面の画像データをデータ出力ラインに対して順次出力し、一旦読み取った画像データを装置内部のメモリに格納する。次いで、格納した画像データをメモリから順次読み出しを行う、といった構成を取ることがある。
また、原稿読み取り装置にて読み取った画像データをハードディスク、DRAM(Dynamic Random Access Memory)などのメモリに一旦記録する複写機も知られている。この複写機では、当該画像データを任意の順番で所望の印刷部数だけ繰り返し読み出してプリントアウトする。この種の複写機では、一度の読み取りで得た同一の原稿画像をメモリから複数回適切な順番で読み出す制御を行っている。
このように、複写機では原稿の画像データを装置内部のメモリに一旦記録する構成が増えてきているが、装置内部のメモリに一旦記録するため印刷終了時に装置メモリ内にこれらのデータが残留することになる。従って、メモリに新たなデータが上書きされるまでは、残留したデータが第三者に読み取られるおそれがある。残留したデータに機密性の高い文書等の内容が含まれる可能性もあることから、メモリ内のデータを早期に消去して機密性やプライバシーを担保するための仕組みが必要である。
この課題に対し、特許文献1、特許文献2のように、文書のデータを印刷終了後にメモリから消去等する手段がいくつか考案されている。
特許文献1は、画像形成装置の原稿画像読み取り手段内などに一時的に記憶される画像データの機密漏洩を防止できる画像形成装置を提供する。機密漏洩対策のためこの画像形成装置は、画像データの転送完了とほぼ一致して画像データの消去が終了するように構成されている。しかしこのような構成では画像データの読み出し・転送と上書き消去を並行動作させなければならず、処理に時間を要する。また回路が複雑化、大規模化してしまいコストアップしてしまう。
特許文献2は、機密性を保持しつつ、管理情報による情報の入出力ができる情報処理方法及び装置を提供する。特許文献2では、機密文書モードが設定されているか否かが判別され、設定されていない場合は、読み取られた画像データがFATと共にハードディスクに格納され、この格納された画像データが出力された後、直ちに本処理を終了する。機密文書モードが設定されている場合は、読み取られた画像データは、FAT(File Allocation Table)と共にハードディスクに格納される。格納された画像データが出力された後、ハードディスクに記憶された画像データ及びこの画像データに対応する FATが消去されてから、本処理を終了する。このような構成により機密性は確実に保持することができるものの、機密文書モードであるか否かの判別に時間を要する。
また、上述した「両面同時読み取り」を行う際に、読み取った画像データをデータ出力ラインに対して表面、裏面のように順次出力する場合、一旦読み取った画像データを装置内部のメモリに格納する。次いで、格納した画像データをメモリから順次表面、裏面の順に1ページ毎に読み出して転送を行うといった構成を取ることがある。
画像データの読み出し・転送と画像データの上書き消去を並列で動作させる場合、使用するメモリや構成によっては各処理を並列で行うメモリへのアクセス帯域やアクセス速度が不十分になるおそれがある。従って、所望する速度で画像データをメモリから読み出して出力することができなくなってしまい、あるいは、このためにメモリの動作速度を高速化して消費電力が増えてしまうおそれがある。更に、メモリへのアクセス帯域を増やすためメモリデータバス幅を増やす場合はコストアップを招くおそれもある。
このような制約のため、画像データの読み出し・転送が終了した後に、メモリに格納された画像データを上書き消去する構成を取る場合がある。このような構成にした場合は、画像データの読み出し・転送が終了してから画像データの上書き消去が完了するまでに時間がかかってしまう。また、データの上書き消去が完了するまで次の原稿読み取りを受け付けられないなど、上書き消去に時間がかかり、装置の使い勝手に影響を与えるおそれもある。
本発明は、装置のコストアップを抑制しつつ、装置内部のメモリに記憶された画像データを高速に消去することが可能な画像読み取り装置を提供することを目的とする。
これらの課題を解決するため、本発明に係る画像読み取り装置は、画像読み取り手段で読み取られた画像データを格納する画像データ格納手段と、前記画像データ格納手段に格納された画像データの出力を行う画像データ出力手段と、前記画像データ格納手段に格納されたデータを維持するために所定の実行頻度で間欠的に必要となる処理を実行するためのデータ維持処理を行うと共に、前記画像データを出力した後に前記データ維持処理の実行頻度を前記所定の実行頻度よりも低くする制御手段と、を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、画像データ格納手段に格納されたデータを維持するために間欠的に必要となる処理を実行するためのデータ維持処理を実行すると共に、画像データの出力後には前記データ維持処理の実行頻度を低くしている。従って、データ維持処理の実行に必要となる処理に要する時間を削減することができる。
以下、本発明の実施の形態を詳細に説明する。以下の実施例では、画像データ格納手段としてのDRAMを用いた。DRAMにおいては、格納されたデータを維持するために間欠的に必要となる処理としてリフレッシュ処理が行われる。画像データの出力後にはデータ維持処理としてのリフレッシュ処理の実行頻度を低くしているので、データ維持処理の実行に必要となる処理に要する時間を削減することができる。リフレッシュ処理の実行頻度が低くなることで、DRAMに残されたデータはその内容を維持できなくなり、時間の経過とともにエラーが発生してデータ復元が困難となる。更に、データ出力後に、格納されたデータの消去処理を行うことで、より確実にデータを消去することができる。この際、データの消去処理中にはリフレッシュ処理の実行頻度を低くしているので、リフレッシュ処理に要する時間を短縮して高速にデータの消去を行うことができる。
図1に、画像読み取り装置の一例として、自動原稿給送装置を搭載した原稿読み取り装置の構成を示す。図2は、原稿読み取り装置が実行する原稿読み取り動作の概略フローチャートであり、その詳細は後述する。
給紙ローラ103は、分離搬送ローラ104と同一駆動源に接続され、その回転につれて回転し、原稿を給紙する。給紙ローラ103は、通常時はホームポジションである図1上方の位置に退避しており、原稿のセット作業を阻害しないようになっている。給紙動作が開始されると、給紙ローラ103は下降して原稿102の上面に当接する。給紙ローラ103は、図示しないアームに軸支されているので、アームが揺動することにより上下に移動する。
分離搬送ローラ104の対向側には分離搬送従動ローラ105が分離搬送ローラ104側に押圧された状態で配置されている。分離搬送従動ローラ105は、分離搬送ローラ104より僅かに摩擦が少ないゴム材等から形成されており、分離搬送ローラ104と協働して、給紙ローラ103によって給紙される原稿トレイ101上の原稿102を1枚ずつ捌いて給紙する。
更に、自動原稿給送装置100は、レジストローラ106、レジスト従動ローラ107、リードローラ108及びリード従動ローラ109を有する。レジストローラ106及びレジスト従動ローラ107は、分離部で給紙された原稿の先端を揃えるよう協働する。この実施例では、静止したレジストローラ対106、107のニップ部に向けて分離した原稿の先端を突き当て、原稿にループを生じさせてその先端を揃えている。
リードローラ108及びリード従動ローラ109は、原稿102を流し読みガラス116に向けて搬送する。流し読みガラス116の上方にはプラテンローラ110が配置されている。原稿102は、このプラテンローラ110により、第1読み取り部を構成する流し読みガラス116上を通過した後、リード排出ローラ111及びリード排出従動ローラ112へと搬送される。
流し読みガラス116におけるリード排出ローラ111側の端部には、リード排出ローラ111への原稿の搬送を円滑なものとするために、原稿をすくい上げるためのジャンプ台117が設けられている。
流し読みガラス116におけるリード排出ローラ111側の端部には、リード排出ローラ111への原稿の搬送を円滑なものとするために、原稿をすくい上げるためのジャンプ台117が設けられている。
原稿は、その表面が流し読みガラス116に接するように搬送され、この際、原稿読み取り処理150内に配置されたCCD(Charge Coupled Device:電荷結合素子)ラインセンサ126が流し読みガラス130を介して原稿表面を読みとる。
リード排出ローラ111及びリード排出従動ローラ112は、流し読みガラス116上を通過した原稿を流し読みガラス130へと搬送する。流し読みガラス130の一方側にはプラテンローラ127が設けられており、他方側にはCIS(Contact Image Sensor:密着イメージセンサ)ラインセンサ128が設けられている。
この構成により、流し読みガラス130とプラテンローラ127との間を通過する原稿102の裏面画像がCISラインセンサ128で読み取られる。その後、原稿102は、排紙ローラ113へと搬送され、排紙トレイ114に排出される。
この構成により、流し読みガラス130とプラテンローラ127との間を通過する原稿102の裏面画像がCISラインセンサ128で読み取られる。その後、原稿102は、排紙ローラ113へと搬送され、排紙トレイ114に排出される。
以下、図2を参照して、この自動原稿給送装置100による原稿読み取り処理の詳細を説明する。
まず、表面を上向きにして原稿トレイ101に載置されている原稿を給紙する(S101)。原稿102が流し読みガラス116上を通過する際、原稿読み取り装置115内に配置されたCCDラインセンサ126が、原稿102の表面の画像情報を読み取る(S102)。
まず、表面を上向きにして原稿トレイ101に載置されている原稿を給紙する(S101)。原稿102が流し読みガラス116上を通過する際、原稿読み取り装置115内に配置されたCCDラインセンサ126が、原稿102の表面の画像情報を読み取る(S102)。
S102が終了すると、原稿102は、ジャンプ台117、リード排出ローラ111及びリード排出従動ローラ112を通過し、プラテンローラ127と第2読み取り部を構成する流し読みガラス130との間へと搬送される。流し読みガラス130とプラテンローラ127との間を通過する原稿102の裏面画像がCISラインセンサ128で読み取られる(S103)。流し読みガラス130とプラテンローラ127との間を通過した原稿102は、排紙ローラ113によって排紙トレイ114上に排出される(S104)。
上述した原稿読み取り装置115は、読み取り原稿面に対して光を照射するランプ119、及び原稿102からの反射光をレンズ125及びCCDラインセンサ126に導くミラー120、121、122を有する。ランプ119及びミラー120は、第1ミラー台123に取り付けられている。また、ミラー121、122は、第2ミラー台124に取り付けられている。
ミラー台123、124は、ワイヤ(図示せず)によって駆動モータ(図示せず)と結合され、駆動モータの回転に応じて原稿台ガラス118と平行に移動する。原稿からの反射光は、ミラー120、121、122を介してレンズ125に導かれ、レンズ125によってCCDラインセンサ126の受光部に結像される。CCDラインセンサ126は、結像した反射光を受光素子で光電変換し、入射光量に応じた電気信号を出力する。
CISラインセンサ128も、裏面画像を読み取るためのユニット内に設けられたランプにより照明された原稿102からの反射光を受光素子で光電変換し、入射光量に応じた電気信号を出力する。
CISラインセンサ128も、裏面画像を読み取るためのユニット内に設けられたランプにより照明された原稿102からの反射光を受光素子で光電変換し、入射光量に応じた電気信号を出力する。
上記構成を有する原稿読み取り装置では、2つのモードで原稿を読み取ることができる。第1モードは、原稿台ガラス118上に載置された原稿102を、第1ミラー台123及び第2ミラー台124を副走査方向(図中矢印方向)に移動させながら原稿を読み取る原稿固定読み取りモードである。第2モードは、第1ミラー台123及び第2ミラー台124を停止させた状態で、原稿搬送装置100によって原稿102を搬送させながら、流し読みガラス116位置で原稿を読み取る流し読みモードである。第2モードでは、CCDラインセンサに加えてCISラインセンサ128を使用することにより、原稿の表面の画像に加えて裏面の画像を読み取ることができる。
次に、本実施例に係る自動原稿給送装置100で実行される画像の読み取り及び転送処理を実行する装置の機能ブロック図を図3に示す。本実施例の制御回路にはASIC300(Application Specific Integrated Circuit:特定用途向け集積回路)が含まれる。ASIC300は、原稿の表面を読み取るCCDラインセンサ126を駆動するパルス生成を行うパルスジェネレータ回路305を有する。更に、ASIC300は、CCDラインセンサ126からのアナログ信号をデジタル信号に変換するA/D変換回路301、A/D変換回路301によってデジタルに変換された画像データにシェーディング補正を行うシェーディング補正回路302を有する。シェーディング補正回路302から出力される信号は、MEM310に入力される。
ASIC300は、原稿の裏面を読み取るCISラインセンサ128を駆動するパルス生成を行うパルスジェネレータ回路306を有する。更に、ASIC300は、CISラインセンサ128からのアナログ信号をデジタル信号に変換するA/D変換回路303、A/D変換回路303によってデジタルに変換された画像データにシェーディング補正を行うシェーディング補正回路304を有する。シェーディング補正回路304から出力される信号は、MEM310に入力される。
ASIC300は、メモリコントローラ回路(Memory Controller Circuit:MEMC)310を有する。MEMC310は、画像データ格納手段としてのDRAM(Dynamic Random Access Memory)311と外部バスで接続されている。DRAM311は、シェーディング回路302、304から出力された画像データを一時的に記憶する。更に、ASIC300は、DRAM311からの画像データを外部機器に転送するデータ出力ライン307を有する。MEMC310とデータ出力ライン307とにより画像データ出力手段が形成され、画像データがDRAM311から外部ホスト機器(PC、プリンタ等)へと出力される。
ASIC300は、メモリコントローラ回路(Memory Controller Circuit:MEMC)310を有する。MEMC310は、画像データ格納手段としてのDRAM(Dynamic Random Access Memory)311と外部バスで接続されている。DRAM311は、シェーディング回路302、304から出力された画像データを一時的に記憶する。更に、ASIC300は、DRAM311からの画像データを外部機器に転送するデータ出力ライン307を有する。MEMC310とデータ出力ライン307とにより画像データ出力手段が形成され、画像データがDRAM311から外部ホスト機器(PC、プリンタ等)へと出力される。
(本実施例の制御回路は、これらのASIC300に搭載された回路に加えて、原稿読み取り動作全体を制御するCPU(Central Processing Unit:中央処理装置)309を有する。操作部312は、ユーザーとのインターフェースとなっており、ユーザーからの読み取り開始指示を操作部から受けCPUが認識できるように構成されている。
CPU309は、データ出力ライン307と接続された外部ホスト機器から画像データの転送開始要求を受け取る転送開始要求信号線を有している。CPU309は、この転送開始要求に基づいて、MEMC310を制御してDRAM311に格納された画像データをデータ出力ライン307に転送する。
次に、MEMC310とDRAM311の詳細について記載する。DRAM311は、本実施例では256Mbyteの容量を有しており、カラーA4画像データを2枚分格納可能となっている。カラーA4画像データは、600dpiでR,G,Bの各色8bitの場合、297mm×210mm=7016画素×4960画素×24bit=約104.5Mbyteとなる。
図4に、DRAM311のメモリ領域を説明する図を示す。図4に示されるように、256MbyteのDRAM311を、アドレス前半側と後半側で128Mbyteに2分割(分割した領域を以降ページと呼ぶ)して使用する場合、2面分が格納可能である。
図4に、DRAM311のメモリ領域を説明する図を示す。図4に示されるように、256MbyteのDRAM311を、アドレス前半側と後半側で128Mbyteに2分割(分割した領域を以降ページと呼ぶ)して使用する場合、2面分が格納可能である。
MEMC310は、CPU309からの命令によって、CCDラインセンサ126、CISラインセンサ128からの画像データをCPU309から指定されたページ(ページ0又はページ1)に書き込むことが可能に構成されている。
またCPU309から指定されたページに格納された画像データをデータ出力ライン307に読み出しすることが可能となるよう構成されている。MEMC310は更に、CPU309から指定されたページに格納された画像データの読み出しが完了したことをCPU309に通知する機能を有している。
またCPU309から指定されたページに格納された画像データをデータ出力ライン307に読み出しすることが可能となるよう構成されている。MEMC310は更に、CPU309から指定されたページに格納された画像データの読み出しが完了したことをCPU309に通知する機能を有している。
MEMC310は、CPU309からダミーデータ上書き指令を受けると、DRAM311の領域のうち少なくとも画像データが格納された領域に、この画像データとは無関係のデータをダミーデータとして書き込む。この実施例では、画像データが格納された領域を特定はせずに、DRAM311の全領域にわたって、先頭アドレスから順にデータ‘1’を上書きすることで画像データを上書き消去するものとした。勿論、画像データが格納された領域を特定して、この特定された領域のみに対してダミーデータによる上書きを行うことも可能である。なお、本実施例ではDRAM311に上書きする、格納された画像データとは無関係なデータとして、値‘1’を書き込むものとしたが、データを上書き消去できるのであれば、このようなデータとして任意の値を採用することができる。この実施形態では、説明の便宜上、このような値を上書きする処理をダミーデータ上書き処理と記載する。
このダミーデータ上書き処理実行中は、MEMC310は、CCDラインセンサ126、CISラインセンサ128からの画像データの書き込み及びCPU309から指定されたページからの画像データの読み出しを受け付けできないように構成されている。つまり、他の処理と並列で動作ができないように構成されている。また、このダミーデータ上書き処理は、記録されたデータの上書き消去が全て終了していなくてもCPU309からの指令で途中中断することが可能となるようにされており、途中中断した場合はどの領域まで上書き消去が終わったかをCPU309に通知する。更に、全ての領域をダミーデータで上書き終了した際にもCPU309に処理の終了を通知する。
ここで、MEMC310のDRAM311への外部バスアクセス方法の詳細について記載する。MEMC310は上記データ上書き消去機能を実行する場合のみCCDラインセンサ126、CISラインセンサ128からの画像データを書き込み読み出ししているDRAM311とは別個のDRAM311へのアクセス動作を行う。
書き込み動作及び読み出し動作を実行中のDRAM311へのアクセスを行っている際は、CCDラインセンサ126、CISラインセンサ128からの画像データの書き込み処理、ホスト側へのデータ出力ライン307への読み出し処理を時分割で制御する。図5に、MEMC310のDRAM311への外部バスのアクセスタイミングチャートを示す。図5に示されるように、DRAM311に対し、DRAMに格納されたデータを維持するために間欠的に必要となる処理としてのリフレッシュ命令を所定の間隔で実行する。
図5では、CCDラインセンサ126からの画像データをDRAM311に書く処理を「ライトA」として記載する。また、CISラインセンサ128からの画像データをDRAM311に書く処理を「ライトB」、ホスト側へのデータ出力ライン307への読み出し処理を「リード」として記載をする。また、図5においてリフレッシュ命令を「R」として記載する。
DRAM311に対するリフレッシュ命令について説明する。図6に、DRAM311の詳細構造の説明図を示す。図6に示されるように、一般的なDRAM311は、1bitの記憶セルがMOSトランジスタ1個とキャパシタ1個から構成されており、このキャパシタに電荷が蓄積されているか否かを判別することで情報を記憶させる構造となっている。この構造の記憶セルを複数持つ構成となっている。この記憶セルの構成では、MOSトランジスタのリーク電流によって、キャパシタに蓄えた電荷は時間が経つにつれて少しずつ漏れだしてしまい、記録されたデータが維持されなくなる。そこで、電荷のリーク量が所定値以上となる前に情報を読み出して書き込み直す処理を行う必要がある。この処理をリフレッシュ処理と呼んでおり、一般的なDRAM311はこの処理を必要としている。
また、一般的なDRAM311はリフレッシュ命令を与えるとDRAM311内部で自動的にリフレッシュ処理が行われるように構成されている。本実施例で使用しているDRAM311の場合、64msec中に8192回という高い頻度でリフレッシュ命令を発行しリフレッシュを実行する必要がある。このリフレッシュ処理は上述したように書き込んだデータの保持を保証するために行っている処理である。換言すれば、データが維持されることを保証する必要がない場合にはリフレッシュ処理は不要であり、その発行頻度を低くしても、あるいはリフレッシュ処理を行わなくてよい。
ここで、機密漏洩防止のために、機密性の高い文書等のデータを上記のように“1”等の値でダミーデータ上書き処理する場合、上書き後のデータ自体は意味のあるデータではなく、データの保持及び保証を行う必要はない。従って、ダミーデータ上書き処理開始後はリフレッシュ命令の発行頻度を落としてリフレッシュ処理の頻度を落とすことができる。この実施例では、ダミーデータ上書き処理開始後は、リフレッシュ命令の発行頻度を0に落とし、リフレッシュ処理を行わないものとする。そして、画像データをダミーデータで上書きする処理が実質的に完了するまでは、リフレッシュ命令の発行頻度を落としたままとする。
ダミーデータ上書き処理完了後は、リフレッシュ命令の発行頻度を通常の発行頻度に戻す。その後にDRAM311にデータ書き込みを行う必要が生じた場合には、書き込まれたデータを正常に保持するために、リフレッシュ命令を通常の発行頻度に戻した上でデータ書き込みを行う必要がある。
なお、リフレッシュ処理が行われない場合は上記漏れ出しによってデータが保持されなくなるので、一実施形態では、ダミーデータ上書き処理を実行せずに、単にリフレッシュ命令を発行しないものとデータを保持しないようにすることも可能である。ただし、上記漏れ出し量は各記憶セル1bit単位でばらつきがある。そのため、実際には上述の64msecの間リフレッシュを一切行わなかったとしても、データの一部は保持されたままとなるおそれがある。従って、本実施例では機密性の高い文書等の機密漏洩防止のためダミーデータ上書き処理を行うことで、DRAM311に記録されたデータを確実に上書き消去することが好ましい。
リフレッシュ処理を64msec中に8192回行い、1回のリフレッシュ命令に対しかかるリフレッシュ処理に400msecの時間がかかるとして、リフレッシュ命令を行う場合と行わない場合とにおける上書き消去に要する時間を考える。なお、ここでは、DRAM311の動作CLKを400MHz(800Mbps)、256byteライトするために200動作CLKの時間がかかるものとする。この場合、256Mbyteの領域にライトを行う時間は約200msecとなり、リフレッシュ処理には10msec程度の時間がかかる。そのため、リフレッシュ命令を行わずにダミーデータ上書き処理を行う場合は、リフレッシュ命令を行った場合に対し、この10msec程度の時間を短縮してダミーデータ上書き処理することが可能となる。なお、リフレッシュ処理にかかる時間は、使用するDRAM311や回路構成により変動するものであり、上記の数値はあくまでも一例にすぎない。
次にダミーデータ上書き処理実行時におけるMEMC310のDRAM311への外部バスアクセスについて記載する。この場合、CCDラインセンサ126、CISラインセンサ128からの画像データの書き込み処理、データ出力ライン307への読み出し処理は行わずに、先頭アドレスから最後端アドレスまで順にダミーデータ上書き処理を行う。またこの時に、DRAM311に対しリフレッシュ処理を実行せずにダミーデータ上書き処理のみを行う。
図7に、ダミーデータ上書き処理実行時におけるMEMC310のDRAM311への外部バスアクセスタイミングチャートを示す。図7に示すようにダミーデータ上書き処理の実行時はリフレッシュ処理を一切行わない。
このように制御することでDRAM311に残っている過去の画像データを最速で上書き消去することが可能となる。
また、図5で示したようにDRAM311はライトとリードを時分割で処理する際に、以下のような処理を行っても構わない。リードしながらリード終了した領域を上書きライトして過去の画像データを上書きするような処理を行っても構わない。この場合のタイミングチャートは、図5のタイミングチャートに、図7で示したライトCを更に加える形となる。そのタイミングチャートを図8に示す。
このように制御することでDRAM311に残っている過去の画像データを最速で上書き消去することが可能となる。
また、図5で示したようにDRAM311はライトとリードを時分割で処理する際に、以下のような処理を行っても構わない。リードしながらリード終了した領域を上書きライトして過去の画像データを上書きするような処理を行っても構わない。この場合のタイミングチャートは、図5のタイミングチャートに、図7で示したライトCを更に加える形となる。そのタイミングチャートを図8に示す。
上記制御を行う場合、リフレッシュ処理を行わずに上書きライト処理のみを実行するという手法では、処理速度の高速化を行うことはできない。何故なら、これから読み出すデータについては、そのデータが消えないようにリフレッシュ処理を実行して、データにリークによるエラーが生じないようにする必要があるからである。
原稿読み取り動作の一例として、A4原稿を読み取る際の動作を図9のフローチャートを参照して説明する。CPU309は、操作部312から原稿読み取り開始指示を受けると、原稿トレイ101上に積載された原稿102を給紙ローラ103により最上位の原稿から分離搬送ローラ対104、105との間に搬送する(S201)。原稿が複数枚重なって搬送された場合、分離搬送ローラ104と分離搬送従動ローラ105は、原稿を分離して搬送する(S202)。
原稿は、下流側にあるレジストローラ対106、107によってその先端が揃えられ、リードローラ対108,109を通過して第1読み取り部(表面読み取り部)に搬送される(S203)。その後、CPU309は、原稿が第1読み取り部に到達する手前で、MEMC310に対して、DRAM311のページ0にCCDラインセンサ126による画像データの読み取り及び格納を指示する(S204)。
CPU309は、原稿の搬送を継続し、CCDラインセンサ126による原稿読み取りを開始し(S205)、原稿102は、リード排出ローラ111、112を通過して第2読み取り部(裏面読み取り部)に案内される(S206)。そして、原稿が第2読み取り部に到達する手前で、MEMC310に対して、DRAM311のページ1にCISラインセンサ128による画像データの読み取り及び格納を指示する(S207)。
CPU309は、原稿の搬送を継続し、CISラインセンサ128による原稿読み取りを開始し(S208)、続けて排紙ローラ113にて原稿を搬送し排紙トレイ114に原稿を排出させる(S209)。次に、データ出力ライン307と接続されたホストから表面画像データの転送開始要求の有無を判定し(S210)、転送要求がない場合には再度転送要求の有無を判定する(S210:N)。転送要求があった場合には(S210:Y)、MEMC310を制御することで、格納されたDRAM311のページ0の画像データをDRAM311から読み出し、データ出力ライン307に転送する(S211)。
その後、CPU309は、ページ0の画像データの読み取り転送が終了したかを判定する(S212)。実施例1では、MEMC310からの読み取り転送通知が受信されていない場合には転送が終了していないと判定し(S212:N)、転送通知が受信された場合には転送が終了したと判定する(S212:Y)。その後、ホスト側から裏面画像データの転送開始要求が通知されたかを判定し(S213)、通知されていない場合には再度この判定を繰り返す(S213:N)。裏面画像データの転送要求が通知された場合(S213:Y)は、MEMC310を制御して、裏面画像データが格納されたページ1の画像データを読み出してデータ出力ライン307に転送する(S214)。
その後、CPU309は、ページ0の画像データの読み取り転送が終了したかを判定する(S212)。実施例1では、MEMC310からの読み取り転送通知が受信されていない場合には転送が終了していないと判定し(S212:N)、転送通知が受信された場合には転送が終了したと判定する(S212:Y)。その後、ホスト側から裏面画像データの転送開始要求が通知されたかを判定し(S213)、通知されていない場合には再度この判定を繰り返す(S213:N)。裏面画像データの転送要求が通知された場合(S213:Y)は、MEMC310を制御して、裏面画像データが格納されたページ1の画像データを読み出してデータ出力ライン307に転送する(S214)。
CPU309は、MEMC310からページ1の画像データの読み取り転送が終了したかの判定を行う(S215)。読み取り転送終了が通知されていない場合には再度この判定を繰り返し、通知された場合には転送が終了したと判定する(S215:Y)。その後、原稿トレイ101上に次原稿があるかを判定し(S216)、原稿がある場合には(S216:Y)S201に戻る。原稿がない場合には(S216:N)、MEMC310を制御してDRAM311のダミーデータ上書き処理を実行する(S217)。この際、CPU309は、リフレッシュ頻度を低くし、この例ではリフレッシュを行わないものとした。
更に、CPU309は、ダミーデータ上書き処理が終了したかを判定し(S218)、MEMC310からダミーデータ上書き処理の終了通知が受信されていない場合には再度この判定を繰り返す(S218:N)。終了通知を受信した場合(S218:Y)には、CPU309は、リフレッシュ処理の頻度を通常の頻度、つまり、データを維持するに充分な頻度に戻したうえで処理を終了する。なお、リフレッシュ頻度をすぐには通常の頻度に戻さず、DRAM311に対して画像データ等を格納する際にリフレッシュ頻度を通常の頻度に戻すことも可能である。
以上の構成により、DRAM311に格納された画像データが読み出された後に、ダミーデータ上書き処理を行い、かつ、このダミーデータ上書き処理中においてはリフレッシュ処理を行わないことで上書き処理の高速を図ることができる。
実施例2では上記実施例1同様の装置構成にてDRAM311のダミーデータ上書き処理を実行中に次の原稿読み取り指示を操作部312から要求された場合のフローを図10に示す。
DRAM311のダミーデータ上書き処理を実行中に次の原稿読み取り指示を受けた場合でも、CPU309は、基本的には図9に示したS201からS218までのステップを順次実行し、ダミーデータ上書き処理を実行する。
ここで、実施例1では、CCDラインセンサ126からの画像データをDRAM311のページ0、CISラインセンサ128からの画像データをDRAM311のページ1にそれぞれ格納している。
ここで、実施例1では、CCDラインセンサ126からの画像データをDRAM311のページ0、CISラインセンサ128からの画像データをDRAM311のページ1にそれぞれ格納している。
これに対し、実施例2では、ダミーデータ上書き処理の進み具合に依存して各画像データの格納先を判断するようにした。
図10のフローチャートに示されるように、CPU309は、次の原稿読み取り指示を受けると、図9のS218でのダミーデータ上書き処理が終了したか否かを判定する。(S301)、ダミーデータ上書き処理が終了している場合(S301:Y)には、リフレッシュ頻度を通常の頻度に戻したうえで図9のS201に進み、図9の処理をそのまま行う(S308)。終了していない場合(S301:N)には、CPU309は、MEMC310によるDRAM311の全領域のダミーデータ上書き処理完了前に次原稿の読み取り開始指示が操作部312から指示されたかを判定する(S302)。
図10のフローチャートに示されるように、CPU309は、次の原稿読み取り指示を受けると、図9のS218でのダミーデータ上書き処理が終了したか否かを判定する。(S301)、ダミーデータ上書き処理が終了している場合(S301:Y)には、リフレッシュ頻度を通常の頻度に戻したうえで図9のS201に進み、図9の処理をそのまま行う(S308)。終了していない場合(S301:N)には、CPU309は、MEMC310によるDRAM311の全領域のダミーデータ上書き処理完了前に次原稿の読み取り開始指示が操作部312から指示されたかを判定する(S302)。
次原稿の読み取り開始指示が操作部312から指示されていない場合(S302:N)、CPU309は、再度この判定を繰り返す。ダミーデータ上書き処理完了前に次原稿の読み取り開始指示が操作部312から設定された場合(S302Y)、CPU309は、MEMC310を制御してダミーデータ上書き処理を中断させる(S303)。次に、CPU309は、MEMC310を通じて、DRAM311のダミーデータ上書き消去が終わった領域を確認する(S304)。CPU309はDRAM311のページ0領域が全て消去されたか否かを判定する(S305)。
DRAM311の上書き消去された領域のイメージ図を図11(a)、(b)及び(c)に示す。消去される範囲は、CPU309の制御によるMEMC310のダミーデータ上書き処理を開始してから、操作部312からの原稿読み取り指示要求時点までの経過時間によって定まる。
図11(a)に示されるように、DRAM311はアドレス先頭から128Mbyteがページ0、その後の128Mbyteがページ1とされており、ダミーデータ上書き処理は、アドレス先頭から順に行われる。CPU309は、次原稿の読み取り開始指示によりダミーデータ上書き処理を中断させる。この際、読み取り開始指示のタイミングによって、ダミーデータ上書き処理がDRAM311のページ0領域の途中までとなっているか(図11(b))、又は、DRAM311のページ1領域の途中までとなっているか(図11(c))のいずれかの状態になる。その後、CPU309は、MEMC310からの通知により、ダミーデータ上書き処理が上記いずれの状態になっているかを確認する。
ここで、CCDラインセンサ126の画像データを書き込むとDRAM311に記録されたデータは消去される。従って、既にダミーデータ上書き処理が完了した領域と、ダミーデータ上書き処理が未完了の領域とがある場合には、この未完了の領域から画像データの書き込みを開始することが好ましい。
図11(b)の状態では、DRAM311のページ0はダミーデータ上書き処理の途中であり、即ち、ダミーデータ上書き処理は完了しておらず、ページ1については、ダミーデータ上書き処理はまだ行われていない。このようにページ0の上書きが完了していない場合(SS305:N)、CPU309は、実施例1と同様にページ0から画像データの書き込みを開始する。この場合、CPU309は、リフレッシュ頻度を通常の頻度に戻したうえで、図9のS201に進む(S306)。
一方、図11(c)の状態では、DRAM311のページ0についてはダミーデータ上書き処理が完了しており、ページ1についてはダミーデータ上書き処理が完了していない。このように、ページ0の上書きが完了している場合(S305:Y)は、CPU309は、最初の画像データ書込みであるCCDラインセンサ126からの画像データの書き込み先としてページ1を選択する。その後、CPU309は、リフレッシュ頻度を通常の頻度に戻したうえで、図12に示されるフローチャートのS401に進む(S307)。
図12のフローチャートは、図9のフローチャートにおけるS204、S207、S211、S212、S214、S215についてその動作を変更したものである。従って、図9のフローチャートにおけるS204、S207、S211、S212、S214、S215に対応するS404、S407、S411、S412、S414、S415は、図9のフローチャートとはその動作が異なる。一方、図12におけるその他のステップであるS401〜403、S405〜406等は、図9の対応する各ステップS201〜S203、S205〜S206等と同じ内容となる。
CPU309は、図9のフローチャートのS201、S202と同様に原稿の給紙及び搬送等の処理を実行する(S401、S402)。その後、CPU309は、第1読み取り部まで原稿を搬送し(S403)、原稿が第1読み取り部に到達する手前で、MEMC310に対しDRAM311のページ1にCCDラインセンサ126の画像データをDRAM311格納するように指示する(S404)。つまり、実施例1の図9のフローチャートにおけるS404では、MEMC310に対しDRAM311のページ0に画像データを格納しているが、図12のフローチャートに示される処理においては、格納先としてページ1を選択する。この処理により、図10のS303でダミーデータ上書き処理を中断することでDRAM311のページ1に残された前回読み取り時のデータを、CCDラインセンサ126で読み取った画像データで上書きすることが可能となる。
CPU309は、図9のフローチャートと同様に原稿の搬送を継続してCCDラインセンサ126による原稿読み取りを開始し(S405)、原稿102は、リード排出ローラ111、112を通過して第2読み取り部(裏面読み取り部)に案内される(S406)。次に、CPU309は、原稿が第2読み取り部に到達する手前で、CISラインセンサ128の画像データをMEMC310に対しDRAM311のページ0に格納するように指示する(S407)。S404でページ1にCCDラインセンサ126からの画像を記録しているので、S407では、CISラインセンサ128の画像データをページ1ではなくページ0を選択して記録する必要があるからである。
CPU309は、図9のフローチャートと同様に、原稿の搬送を継続し、CISラインセンサ128による原稿読み取りを開始し(S408)、続けて排紙ローラ113にて原稿を搬送し排紙トレイ114に原稿を排出させる(S409)。更に、データ出力ライン307と接続されたホストから表面画像データの転送開始要求の有無を判定し(S410)、転送要求がない場合には再度転送要求の有無を判定する(S410:N)。
ここで、図9のフローチャートでの処理とは異なり、原稿表面の画像データは、DRAM311のページ1に格納されている。従って、CPU309は、転送要求があった場合には(S410:Y)、MEMC310を制御することで、DRAM311のページ1の画像データを読み出してデータ出力ライン307に転送する(S411)。
CPU309は、図9のフローチャートと同様に、原稿の搬送を継続し、CISラインセンサ128による原稿読み取りを開始し(S408)、続けて排紙ローラ113にて原稿を搬送し排紙トレイ114に原稿を排出させる(S409)。更に、データ出力ライン307と接続されたホストから表面画像データの転送開始要求の有無を判定し(S410)、転送要求がない場合には再度転送要求の有無を判定する(S410:N)。
ここで、図9のフローチャートでの処理とは異なり、原稿表面の画像データは、DRAM311のページ1に格納されている。従って、CPU309は、転送要求があった場合には(S410:Y)、MEMC310を制御することで、DRAM311のページ1の画像データを読み出してデータ出力ライン307に転送する(S411)。
図12のフローチャートにおけるS412では、CPU309は、MEMC310からのページ1の画像データの読み取り転送終了が終了したかを判定する(S412)。MEMC310からの読み取り転送通知が受信されていない場合。CPU309は、転送が終了していないと判定し(S412:N)、転送通知が受信された場合には転送が終了したと判定する(S412:Y)。その後、ホスト側から裏面画像データの転送開始要求が通知されたかを判定し(S413)、通知されていない場合には再度この判定を繰り返す(S413:N)。ここで、図9のフローチャートの処理とは異なり、裏面画像データはDRAM311のページ0に格納されている。従って、CPU309は、裏面画像データの転送要求が通知された場合(S413:Y)、MEMC310を制御して、裏面画像データが格納されたページ0の画像データを読み出してデータ出力ライン307に転送する(S414)。その後、CPU309は、MEMC310からのページ0の画像データの読み取り転送終了通知を待ち、DRAMページ0の画像データ転送が終了したかを判定する(S415)。CPU309は、その後、図9のフローチャートに示したS216以降の処理と同様に、原稿トレイ101上に次原稿があるかの判定等を行う(S416〜S418)。
なお、実施例1、2ではDRAMをページ0、ページ1の2つの領域に分けて画像データの書き込みを行ったが、DRAMを3つ以上の領域に分けることも可能である。この場合、CPU309は、上書き処理の途中で画像読み取り開始指示を受けた場合には、ダミーデータの書き込みが行われていないページを選択し、選択されたページから画像データを書き込むようにする。また、DRAMが複数のページに分けられていない場合には、上書き処理の途中で画像読み取り開始指示を受けた場合には、新たに読み取られた画像データの書き込みを、DRAMのダミーデータの書き込みが行われていない領域から開始するようにしてもよい。
以上のように、本実施形態によれば、画像読み取り装置のコストアップを抑制しつつ、装置内部のメモリに記憶された画像データを上書き消去する際にリフレッシュ処理頻度を低くすることで、可能な限り高速にデータを上書き消去することができる。従って、機密性の高い文書等の内容の機密漏洩を防ぐことができ、また、装置の待ち時間が短縮される等により使い勝手が向上する。
100…自動原稿給送装置、101…原稿トレイ、102…原稿、103…給紙ローラ、104…分離搬送ローラ、125…レンズ
126…CCDラインセンサ、127…プラテンローラ、128…CISラインセンサ、130…流し読みガラス、300…ASIC、301…A/D変換回路、302…シェーディング補正回路、303…A/D変換回路、304…シェーディング補正回路、305…パルスジェネレータ回路、306…パルスジェネレータ回路、307…データ出力ライン、309…CPU、310…メモリコントローラ回路、311…DRAM
126…CCDラインセンサ、127…プラテンローラ、128…CISラインセンサ、130…流し読みガラス、300…ASIC、301…A/D変換回路、302…シェーディング補正回路、303…A/D変換回路、304…シェーディング補正回路、305…パルスジェネレータ回路、306…パルスジェネレータ回路、307…データ出力ライン、309…CPU、310…メモリコントローラ回路、311…DRAM
Claims (6)
- 画像読み取り手段で読み取られた画像データを格納する画像データ格納手段と、
前記画像データ格納手段に格納された画像データの出力を行う画像データ出力手段と、
前記画像データ格納手段に格納されたデータを維持するために所定の実行頻度で間欠的に必要となる処理を実行するためのデータ維持処理を行うと共に、前記画像データを出力した後に前記データ維持処理の実行頻度を前記所定の実行頻度よりも低くする制御手段と、
を備えたことを特徴とする、
画像読み取り装置。 - 前記画像データ格納手段に対するデータ書き込み手段を有し、
前記制御手段は、前記画像データの出力後に、前記画像データ格納手段に対して、出力された画像データとは無関係なデータをダミーデータとして書き込むように前記データ書き込み手段を制御することを特徴とする、請求項1記載の画像読み取り装置。 - 前記制御手段は、前記ダミーデータを書き込む処理の実行中に、前記画像読み取り手段で新たに読み取られた画像データを前記画像データ格納手段に格納する場合は、前記ダミーデータを書き込む処理を中断すると共に、格納されたデータの維持に必要な頻度にまで前記データ維持処理の実行頻度を高くすることを特徴とする、請求項2記載の画像読み取り装置。
- 前記制御手段は、前記新たに読み取られた画像データの書き込みを、前記画像データ格納手段の前記ダミーデータを書き込む処理が行われていない領域から開始するように、前記データ書き込み手段を制御することを特徴とする、請求項3記載の画像読み取り装置。
- 前記画像データ格納手段は複数のページに分割されており、前記制御手段は、ダミーデータの書き込みが行われていないページを選択して、前記新たに読み取られた画像データの書き込みを開始する、請求項4記載の画像読み取り装置。
- 前記画像読み取り手段は、読み取られる原稿の第1面を読み取る第1読み取り手段と、前記第1面の読み取りの後に前記原稿の第2面を読み取る第2読み取り手段とを有し、
前記画像データ格納手段は、それぞれ前記読み取られた原稿の画像データを格納することが可能である第1ページと第2ページとを有し、
前記制御手段は、前記第1ページに対するダミーデータ上書き処理実行中に、前記画像読み取り手段で新たに読み取られた画像データを前記画像データ格納手段に格納する場合は、前記第1面の画像データを前記第2ページに書き込む、請求項3〜5のいずれかに記載の画像読み取り装置。
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