JP2015200288A - 流体噴射装置 - Google Patents

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常盛 旭
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Abstract

【課題】安全性を高めた流体噴射装置を提供すること。
【解決手段】流体を噴射させる流体噴射部を制御する第1処理部と、前記流体を前記流体噴射部に供給する流体供給部を制御する第2処理部と、を備え、前記第1処理部は前記第2処理部が正常動作しているかを確認し、前記第2処理部は前記第1処理部が正常動作しているかを確認し、前記第1処理部および前記第2処理部の少なくともいずれか一方が他方によって正常動作していないと確認されたとき、前記流体の噴射を禁止することを特徴とする流体噴射装置である。
【選択図】図9

Description

本発明は、流体噴射装置に関する。
流体を噴射して生体組織の切開、切除等を行うことが可能な医療用の流体噴射装置が開発されている。
特開2013−213422号公報
このような流体噴射装置は、複数の装置から構成されることがある。しかしながら、流体噴射装置が複数の装置で構成された場合において、いずれかの装置に不調がある場合、想定しない流体の噴射が発生するおそれがある。よって、このような想定しない流体の噴射の発生を抑制し、流体噴射装置の安全性を高める必要がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、安全性を高めた流体噴射装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための主たる発明は、
流体を噴射させる流体噴射部を制御する第1処理部と、
前記流体を前記流体噴射部に供給する流体供給部を制御する第2処理部と、
を備え、
前記第1処理部は前記第2処理部が正常動作しているかを確認し、
前記第2処理部は前記第1処理部が正常動作しているかを確認し、
前記第1処理部および前記第2処理部の少なくともいずれか一方が他方によって正常動作していないと確認されたとき、前記流体の噴射を禁止することを特徴とする流体噴射装置である。
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
本実施形態に係る手術用メスとしての流体噴射装置1を示す構成説明図である。 流体噴射装置1がポンプ700を2つ備える場合の説明図である。 本実施形態におけるポンプ700の構成の概略説明図である。 他の態様のポンプ700の説明図である。 本実施形態に係る脈動発生部100の構造を示す断面図である。 入口流路503の形態を示す平面図である。 駆動制御部600とポンプ700のブロック図である。 各CPUにおけるマスターおよびスレーブの関係の説明図である。 駆動制御部600におけるUI_CPU601がポンプ制御部710におけるUI_CPU711の異常を検知する生存確認動作の説明図である。 ポンプ制御部710におけるUI_CPU711が駆動制御部600におけるUI_CPU601の異常を検知する生存確認動作の説明図である。
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも、以下の事項が明らかとなる。
流体を噴射させる流体噴射部を制御する第1処理部と、
前記流体を前記流体噴射部に供給する流体供給部を制御する第2処理部と、
を備え、
前記第1処理部は前記第2処理部が正常動作しているかを確認し、
前記第2処理部は前記第1処理部が正常動作しているかを確認し、
前記第1処理部および前記第2処理部の少なくともいずれか一方が他方によって正常動作していないと確認されたとき、前記流体の噴射を禁止することを特徴とする流体噴射装置である。
このようにすることで、第1処理部と第2処理部が互いに正常動作しているか否かを監視し、一方が正常動作していないときに流体の噴射を禁止するので、想定しない流体の噴射の発生を抑制し、流体噴射装置の安全性を高めることができる。
かかる流体噴射装置であって、前記第1処理部が前記第2処理部に生存確認信号を送ってから第1所定時間内に前記第2処理部から生存応答信号を受け取らなかった場合には、前記第1処理部によって前記第2処理部が正常動作していないと確認され、前記第2処理部が前記第1処理部に生存応答信号を送ってから第2所定時間内に前記第1処理部から生存確認信号を受け取らなかった場合には、前記第2処理部によって前記第1処理部が正常動作していないと確認されることが望ましい。
このようにすることで、第1処理部によって第2処理部が正常動作しているか否かを確認することができ、第2処理部によって第1処理部が正常動作しているか否かを確認することができる。
また、前記第1所定時間は、前記第1処理部が最初に前記生存応答信号を受け取る前と後で異なり、前記第2所定時間は、前記第2処理部が最初に前記生存確認信号を受け取る前と後で異なることが望ましい。
このようにすることで、例えば、電源投入時のように他方の処理部が立ち上がっていないときなどのように、生存確認信号が送られてくるまでの時間が長くかかる場合や、生存応答信号が返されるまでの時間が長くかかる場合においては、第1所定時間および第2所定時間を長めに設定しておき、その後、両方の処理部が立ち上がった後には、第1所定時間および第2所定時間を短めに設定して処理部の正常動作を確認することとすることができる。
また、前記第1処理部とともに前記流体噴射部を制御する第3処理部をさらに備え、前記第1処理部は前記第3処理部が正常動作しているかを確認し、前記第3処理部は前記第1処理部が正常動作しているかを確認し、前記第1処理部および前記第3処理部の少なくともいずれか一方が他方によって正常動作していないと確認されたとき、前記流体の噴射を禁止することが望ましい。
このようにすることで、流体噴射部を制御する第1処理部と第3処理部の少なくとも何れか一方が正常動作していない場合において流体の噴射を禁止するので、想定しない流体の噴射の発生を抑制し、流体噴射装置の安全性を高めることができる。
また、前記第1処理部および前記第3処理部に接続する報知デバイスを備え、前記第3処理部が正常動作していないと前記第1処理部によって確認されたとき、前記第1処理部は前記報知デバイスを用いて前記第3処理部が正常動作していないことを報知させ、前記第1処理部が正常動作していないと前記第3処理部によって確認されたとき、前記第3処理部は前記報知デバイスを用いて前記第1処理部が正常動作していないことを報知させることが望ましい。
このようにすることで、報知デバイスを用いて正常動作していない処理部の存在を報知することができる。
また、前記第1処理部および前記第3処理部の少なくともいずれか一方が他方によって正常動作していないと確認されたときは、前記流体供給部からの流体の供給を停止させることで、前記流体の噴射を禁止することが望ましい。
このようにすることで、流体噴射装置からの流体の噴射を適切に禁止することができる。
また、前記流体噴射部は、前記第3処理部からの噴射指令信号を受けて流体を噴射し、前記第1処理部および前記第2処理部の少なくともいずれか一方が他方によって正常動作していないと確認されたとき、前記流体噴射部に前記噴射指令信号の送出を禁止させることで、前記流体の噴射を禁止することが望ましい。
このようにすることで、流体噴射装置からの流体の噴射を適切に禁止することができる。
また、前記第2処理部とともに前記流体供給部を制御する第4処理部をさらに備え、前記第2処理部は前記第4処理部が正常動作しているかを確認し、前記第4処理部は前記第2処理部が正常動作しているかを確認し、前記第2処理部および前記第4処理部の少なくともいずれか一方が他方によって正常動作していないと確認されたとき、前記流体の噴射を禁止することが望ましい。
このようにすることで、流体供給部を制御する第2処理部と第4処理部の少なくとも何れか一方が正常動作していない場合において流体の噴射を禁止するので、想定しない流体の噴射の発生を抑制し、流体噴射装置の安全性を高めることができる。
===実施形態===
以下、本発明の実施形態を図面を参照しながら説明する。本実施形態に係る流体噴射装置は、細密な物体や構造物、生体組織等の洗浄あるいは切断等様々に採用可能であるが、以下に説明する実施形態では、生体組織を切開又は切除する手術用メスに好適な流体噴射装置を例示して説明する。したがって、本実施形態に係る流体噴射装置にて用いる流体は、水や生理食塩水、所定の薬液等である。なお、以降の説明で参照する図面は、図示の便宜上、部材ないし部分の縦横の縮尺は実際のものとは異なる模式図である。
===全体構成===
図1は、本実施形態に係る手術用メスとしての流体噴射装置1を示す構成説明図である。本実施形態に係る流体噴射装置1は、流体を供給するポンプ700と、ポンプ700から供給される流体を脈流に変換してパルス状に噴射する脈動発生部100と、ポンプ700と連携して流体噴射装置1の制御を行う駆動制御部600と、ポンプ700と脈動発生部100との間を接続し、流体が流れる流路となる接続経路としての接続チューブ25と、を備えている。
また、詳細は後述するが、脈動発生部100は、ポンプ700から供給された流体が収容される流体室501と、この流体室501の容積を変更するダイアフラム400と、ダイアフラム400を振動させる圧電素子401と、を備えている。
また、脈動発生部100は、流体室501から吐出される流体の流路となる細いパイプ状の流体噴射管200と、流体噴射管200の先端部に装着される流路径が縮小されたノズル211と、を備えている。
そして、脈動発生部100は、駆動制御部600から出力される駆動信号によって圧電素子401を駆動させ、流体室501の容積を変化させることで流体を脈流に変換し、流体噴射管200、ノズル211を通して流体をパルス状に高速噴射する。
駆動制御部600と脈動制御部100との間は制御ケーブル630により接続されており、駆動制御部600から出力される圧電素子401を駆動するための駆動信号は、制御ケーブル630を介して脈動制御部100に伝達される。
また、駆動制御部600とポンプ700との間は通信ケーブル640により接続されており、駆動制御部600及びポンプ700は、CAN(Controller Area Network)などの所定の通信プロトコルに従って相互に様々なコマンドやデーターを授受する。
また、駆動制御部600は、脈動発生部100を用いて執刀する術者等によって操作される様々なスイッチからの信号の入力を受けて、上記制御ケーブル630や通信ケーブル640を介して、ポンプ700や脈動制御部100を制御する。
駆動制御部600に入力される上記スイッチとしては、例えば脈動発生部起動スイッチや、噴射強度切替スイッチ、フラッシングスイッチ等がある(不図示)。
脈動発生部起動スイッチ(不図示)は、脈動発生部100からの流体の噴射の有無を切り替えるためのスイッチである。脈動発生部100を用いて執刀する術者によって脈動発生部起動スイッチ(不図示)が操作されると、駆動制御部600は、ポンプ700と連携して、脈動発生部100から流体を噴射あるいは停止するための制御を実行する。脈動発生部起動スイッチ(不図示)は、術者の足元において操作されるフットスイッチとしての形態をとることもできるし、術者によって把持される脈動発生部100に一体的に配設され、術者の手や指によって操作される形態をとることもできる。
噴射強度切替スイッチ(不図示)は、脈動発生部100から噴射される流体の噴射強度を変更するためのスイッチである。駆動制御部600は、噴射強度切替スイッチ(不図示)が操作された場合には、脈動発生部100及びポンプ20に対し、流体の噴射強度を増減するための制御を行う。
なおフラッシングスイッチ(不図示)については後述する。
また、本実施形態において、脈流とは、流体の流れる方向が一定で、流体の流量又は流速が周期的又は不定期な変動を伴った流体の流動を意味する。脈流には、流体の流動と停止とを繰り返す間欠流も含むが、流体の流量又は流速が周期的又は不定期に変動していればよいため、必ずしも間欠流である必要はない。
同様に、流体をパルス状に噴射するとは、噴射される流体の流量又は移動速度が周期的又は不定期に変動した流体の噴射を意味する。パルス状の噴射の一例として、流体の噴射と非噴射とを繰り返す間欠噴射が挙げられるが、噴射される流体の流量又は移動速度が周期的又は不定期に変動していればよいため、必ずしも間欠噴射である必要はない。
また脈動発生部100が駆動を停止している場合、つまり、流体室501の容積を変更させないときは、流体供給部としてのポンプ700から所定の圧力で供給された流体は、流体室501を通って、ノズル211から連続的に流出する。
なお、本実施形態に係る流体噴射装置1は、ポンプ700を複数備える構成としてもよい。
図2は、流体噴射装置1がポンプ700を2つ備える場合の説明図である。この場合、流体噴射装置1は第1ポンプ700aと第2ポンプ700bとを備える。そして、脈動発生部100と第1ポンプ700aと第2ポンプ700bとの間を接続し、流体が流れる流路となる接続経路は、第1接続チューブ25a、第2接続チューブ25b、接続チューブ25、及び三方活栓26、によって構成される。
そして第1接続チューブ25aと接続チューブ25とを連通させるか、または第2接続チューブ25bと接続チューブ25とを連通させるか、を切り替え可能に構成されたバルブを三方活栓26として使用し、第1ポンプ700a及び第2ポンプ700bのうちのいずれか一方のポンプを選択的に使用するようにする。
このように構成することで、例えば第1ポンプ700aを選択的に使用している場合に、故障等の何らかの理由でこの第1ポンプ700aから流体の供給が行えなくなったような場合には、三方活栓26を、第2接続チューブ25bと接続チューブ25とを連通するように切り替えてから、第2ポンプ700bからの流体の供給を開始することで、流体噴射装置1を継続して使用することができ、第1ポンプ700からの流体の供給が行えなくなったことの影響を最小限に抑えることが可能となる。
なお以下の説明では、流体噴射装置1が複数のポンプ700を備える構成であっても、各ポンプ700を区別して説明する必要がない場合には、まとめてポンプ700のように示す。
一方、複数のポンプ700をそれぞれ区別して説明する必要がある場合には、各ポンプ700を、第1ポンプ700a、第2ポンプ700b等のように区別して示し、ポンプ700の参照符号700に適宜a、b等の添え字を付加する。またこの場合、第1ポンプ700aの構成要素の参照符号には添え字aを付加し、第2ポンプ700bの構成要素の参照符号には添え字bを付けて示す。
===ポンプ===
次に、本実施形態に係るポンプ700の構成及び動作の概要について説明する。
図3は、本実施形態におけるポンプ700の構成の概略説明図である。
本実施形態に係るポンプ700は、ポンプ制御部710と、スライダー720と、モーター730と、リニアガイド740と、ピンチバルブ750と、を備える。またポンプ700は、流体を収容する流体容器760を着脱可能に装着するための流体容器装着部770を有して構成されている。流体容器装着部770は、流体容器760が装着された際に、流体容器760が規定の位置で保持されるように形成されている。
なお、詳細は後述するが、ポンプ制御部710には、スライダーリリーススイッチ、スライダーセットスイッチ、送液レディスイッチ、プライミングスイッチ、ピンチバルブスイッチが入力されている(不図示)。
流体容器760は、本実施形態においては一例として、シリンジ761及びプランジャー762を備える注射筒として構成されている。
この流体容器760は、シリンジ761の先端部に、円筒を突出させた形状の開口部764が形成されている。そして流体容器760を流体容器装着部770に装着する際には、接続チューブ25の端部を開口部764にはめ込むようにして、シリンジ761の内部から接続チューブ25への流体の流路を形成する。
ピンチバルブ750は、接続チューブ25の経路上に設けられ、流体容器760と脈動発生部100との間の流体の流路を開閉するバルブである。
ピンチバルブ750の開閉はポンプ制御部710により行われる。ポンプ制御部710がピンチバルブ750を開放すると、流体容器760と脈動発生部100との間の流路が連通する。ポンプ制御部710がピンチバルブ750を閉塞すると、流体容器760と脈動発生部100との間の流路が遮断する。
流体容器760を流体容器装着部770に装着した後に、ピンチバルブ750を開放した状態で、流体容器760のプランジャー762をシリンジ761内に押し込む方向(以下、押し込み方向とも記す)に移動させると、プランジャー762の上記押し込み方向側の先端に装着されている弾性力を有するゴム等の樹脂製のガスケット763の端面と、シリンジ761の内壁と、により囲まれる空間(以下、流体収容部765とも記す)の容積が減少し、この流体収容部765に充填されている流体がシリンジ761の先端部の開口部764から吐出される。そして開口部764から吐出された流体は、接続チューブ25内に充填されるとともに、脈動発生部100に供給される。
一方、流体容器760を流体容器装着部770に装着した後に、ピンチバルブ750を閉塞した状態で、流体容器760のプランジャー762を押し込み方向に移動させると、プランジャー762の先端に装着されているガスケット763とシリンジ761の内壁とに囲まれる流体収容部765の容積が減少し、この流体収容部765に充填されている流体の圧力を上昇させることができる。
プランジャー762の移動は、流体容器装着部770に流体容器760を装着した時にプランジャー762が摺動する方向(上記押し込み方向及び押し込み方向とは反対方向)に沿って、ポンプ制御部710がスライダー720を移動させることにより行われる。
具体的には、スライダー720は、上記プランジャー762の摺動方向に沿ってリニアガイド740に直線状に形成されているレール(不図示)に、スライダー720の台座部721を係合させるように、リニアガイド740に取り付けられており、そしてリニアガイド740が、ポンプ制御部710により駆動されるモーター730から伝達される動力を用いて、スライダー720の台座部721をレールに沿って移動させることによって、スライダー720は、上記プランジャー762の摺動方向に沿って移動する。
また、図3に示すように、リニアガイド740の上記レールに沿って、第1リミットセンサー741、残量センサー742、ホームセンサー743、第2リミットセンサー744が設けられている。
これらの、第1リミットセンサー741、残量センサー742、ホームセンサー743、第2リミットセンサー744はいずれも、リニアガイド740の上記レール上を移動するスライダー720の位置を検出するセンサーであり、これらのセンサーにより検出された信号は、ポンプ制御部710に入力される。
ホームセンサー743は、リニアガイド740上におけるスライダー720の初期位置(以下、ホーム位置とも記す)を定めるために用いられるセンサーである。ホーム位置は、流体容器760の装着や交換等の作業を行う際に、スライダー720が保持される位置である。
残量センサー742は、スライダー720がホーム位置からプランジャー762の押し込み方向に移動した際に、流体容器760内の流体の残量が所定値以下になる際のスライダー720の位置(以下、残量位置とも記す)を検出するためのセンサーである。残量センサー742が設けられた残量位置までスライダー720が移動した場合には、オペレーター(術者あるいは補助者)に対して所定の警報が出力される。そしてオペレーターの判断により適切なタイミングで、現在使用中の流体容器760を、新たな流体容器760に交換する作業が行われる。あるいは、ポンプ700(第1ポンプ700a)と同様構成の予備の第2ポンプ700bが用意されている場合には、脈動発生部100への流体の供給が予備の第2ポンプ700bから行われるように切り替える作業が行われる。
第1リミットセンサー741は、スライダー720がホーム位置からプランジャー762の押し込み方向に移動する際の移動可能範囲の限界位置(以下、第1限界位置とも記す)を示す。第1リミットセンサー741が設けられた第1限界位置までスライダー720が移動した場合には、流体容器760内の流体の残量は、スライダー720が上記残量位置にある時の残量よりもさらに少なく、オペレーターに対して所定の警報が出力される。そしてこの場合も、現在使用中の流体容器760を新たな流体容器760に交換する作業、あるいは予備の第2ポンプ700bへの切り替え作業が行われる。
一方、第2リミットセンサー744は、スライダー720がホーム位置からプランジャー762を押し込む方向とは反対方向に移動する際の移動可能範囲の限界位置(以下、第2限界位置とも記す)を示す。第2リミットセンサー744が設けられた第2限界位置までスライダー720が移動した場合にも所定の警報が出力される。
なおスライダー720には、タッチセンサー723と圧力センサー722とが装着されている。
タッチセンサー723は、流体容器760のプランジャー762にスライダー720が接触しているか否かを検出するためのセンサーである。
また圧力センサー722は、シリンジ761の内壁とガスケット763とにより形成される流体収容部765内の流体の圧力を検出し、圧力に応じた信号を出力するセンサーである。
ピンチバルブ750を閉めた状態でスライダー720を上記押し込み方向に移動させた場合には、流体収容部765内の流体の圧力は、スライダー720がプランジャー762に接触したのちは、スライダー720の押し込み量を増加させるにつれて上昇する。
一方、ピンチバルブ750を開けた状態でスライダー720を上記押し込み方向に移動させた場合には、スライダー720がプランジャー762に接触した後であっても、流体収容部765内の流体は、接続チューブ25を通じて脈動発生部100のノズル211から流出してしまうため、流体収容部765内の流体の圧力は、ある程度までは上昇するものの、スライダー720をそれ以上押し込み方向に移動させても上昇しない。
なお、タッチセンサー723及び圧力センサー722からの信号は、ポンプ制御部710に入力されている。
次に、流体が充填された流体容器760を流体容器装着部770に新たに装着し、流体容器760内の流体を脈動発生部100に供給し、脈動発生部100から流体をパルス状に噴射可能な状態になるまでの準備動作について説明する。
まず、オペレーターは、スライダーリリーススイッチ(不図示)を操作して、スライダーリリーススイッチのON信号をポンプ制御部710に入力する。そうするとポンプ制御部710は、スライダー720をホーム位置に移動させる。
そしてオペレーターは、事前に接続チューブ25と接続しておいた流体容器760を流体容器装着部770に装着する。なおこの流体容器760のシリンジ761には既に流体が充填されている。
そして、オペレーターが接続チューブ25をピンチバルブ750にセットした後に、ピンチバルブスイッチ(不図示)を操作してピンチバルブスイッチのON信号をポンプ制御部710に入力すると、ポンプ制御部710はピンチバルブ750を閉じる。
次に、オペレーターは、スライダーセットスイッチ(不図示)を操作して、スライダーセットスイッチのON信号をポンプ制御部710に入力する。そうするとポンプ制御部710は、スライダー720を押し込み方向に移動させて、流体容器760内の流体収容部765に収容されている流体の圧力が所定の目標圧力値になるように制御を開始する。
その後オペレーターによって送液レディスイッチ(不図示)が押されると、この送液レディスイッチのON信号がポンプ制御部710に入力され、流体収容部765内の流体の圧力が上記目標圧力値に対して規定の範囲内(以下、ラフウインドウとも記す)に入っている場合には、ポンプ制御部710は、ポンプ700から脈動発生部100への流体の送液を許可する送液可能状態となる。
そしてポンプ制御部710が送液可能状態である時に、オペレーターの操作によってプライミングスイッチのON信号がポンプ制御部710に入力されると、ポンプ制御部710はプライミング処理を開始する。プライミング処理は、流体容器760から接続チューブ25、脈動発生部100の流体噴射開口部212までの流体の流路内を流体で満たす処理である。
プライミング処理が開始されると、ポンプ制御部710は、ピンチバルブ750を開放するとともに、ピンチバルブ750の開放と同時あるいはほぼ同時のタイミング(例えば数ミリ秒ないし数十ミリ秒程度の時間差)で、スライダー720の押し込み方向への移動を開始する。スライダー720の移動は、流体容器760からの流体の単位時間あたりの送出量が一定になるような所定速度で行われる。プライミング処理は、プライミング処理に要する所定時間が経過するまで(あるいはスライダー720が所定距離だけ移動するまで)、あるいはオペレーターがプライミングスイッチ(不図示)を操作してOFF信号が入力されるまで行われる。
これにより、流体収容部765内の所定量の流体が、所定の流速(単位時間あたりの流体の吐出量)でポンプ700から送出され、ピンチバルブ750から脈動発生部100までの接続チューブ25内を満たすとともに、脈動発生部100の流体室501や流体噴射管200等も満たす。なお、プライミング処理を始める前に接続チューブ25内や脈動発生部100内に存在していた空気は、接続チューブ25や脈動発生部100内に流体が流入するにつれて、脈動発生部100のノズル211から大気に放出される。
なお、プライミング処理の際にスライダー720を移動させる上記所定速度、所定距離あるいは所定時間は、ポンプ制御部710内に事前に記憶されている。
このようにして、プライミング処理が完了する。
次に、オペレーターの操作によってフラッシングスイッチ(不図示)のON信号が駆動制御部600に入力されると、駆動制御部600及びポンプ制御部710は脱気処理を開始する。
脱気処理は、接続チューブ25や脈動発生部100内に残存している気泡を脈動発生部100のノズル211から排出するための処理である。
脱気処理では、ポンプ制御部710は、ピンチバルブ750を開けた状態で、流体容器760からの流体の単位時間あたりの送出量が一定になるような所定速度で、スライダー720を押し込み方向に移動させて、流体を脈動発生部100に供給する。また駆動制御部600は、ポンプ700による流体の吐出と連動して、脈動発生部100の圧電素子401を駆動して、脈動発生部100から流体を噴射する。これにより、接続チューブ25や脈動発生部100内に残存している気泡は、脈動発生部100のノズル211から排出される。脱気処理は、所定時間が経過するまで(あるいはスライダー720が所定距離だけ移動するまで)、あるいはオペレーターがフラッシングスイッチ(不図示)を操作してOFF信号が入力されるまで行われる。
なお、脱気処理の際にスライダー720を移動させる上記所定速度や所定時間あるいは所定距離は、駆動制御部600及びポンプ制御部710内に事前に記憶されている。
脱気処理が終了すると、ポンプ制御部710は、ピンチバルブ750を閉じるとともに、流体容器760の流体収容部765に収容されている流体の圧力を検知する。そしてこの圧力が上記目標圧力値になるようにスライダー720の位置を調整する制御を行う。
その後、流体収容部765内の流体の圧力が目標圧力値に対して上記規定の範囲内(ラフウインドウ内)に入っている場合には、脈動発生部100から流体をパルス状に噴射可能な状態になる。
この状態で術者の足によって脈動発生部起動スイッチ(不図示)が操作され、脈動発生部起動スイッチ(不図示)のON信号が駆動制御部600に入力されると、ポンプ制御部710は、駆動制御部600から送信される信号に従って、ピンチバルブ750を開くともに、ピンチバルブ750の開放と同時あるいはほぼ同時のタイミング(例えば数ミリ秒ないし数十ミリ秒程度の時間差)で、スライダー720を所定速度で押し込み方向に移動させて、脈動発生部100への流体の供給を開始する。一方で駆動制御部600は、圧電素子401の駆動を開始して、流体室501の容積を変化させて脈流を発生する。このようにして脈動発生部100の先端のノズル211から流体がパルス状に高速噴射される。
その後、術者が足で脈動発生部起動スイッチ(不図示)を操作して、脈動発生部起動スイッチ(不図示)のOFF信号が駆動制御部600に入力されると、駆動制御部100は、圧電素子401の駆動を停止する。そしてポンプ制御部710は、駆動制御部600から送信される信号に従って、スライダー720の移動を停止させるとともにピンチバルブ750を閉じる。このようにして脈動発生部100からの流体の噴射が停止する。
なお、本実施形態に係るポンプ700は、シリンジ761及びプランジャー762を備える注射筒として構成される流体容器760をスライダー720が押圧する構成であるが、図4に示すような構成でもよい。
図4に示すポンプ700は、流体を収容した輸液バッグとして構成される流体容器760を加圧チャンバー800内に装着し、コンプレッサー810から供給されるエアーをレギュレーター811によって平滑化した後、加圧チャンバー800内に圧送することで、流体容器760を押圧する構成を有する。
加圧チャンバー800内のエアーを加圧して流体容器760を押圧した状態で、ピンチバルブ750を開放させると、流体容器760の流体収容部765に収容されている流体は、開口部764から流出して、接続チューブ25を経由して脈動発生部100に供給される。
なお加圧チャンバー800内のエアーは、排気弁812を開放することによって大気に放出される。また、加圧チャンバー800内のエアーの圧力が所定圧力を超えた場合には、排気弁812を開放しなくても、安全弁813が開くことで加圧チャンバー800内のエアーが大気に放出される。
なお図4には示していないが、上述したコンプレッサー810、レギュレーター811、排気弁812、ピンチバルブ750は、ポンプ制御部710によって制御される。
また流体容器760内の流体の圧力を検知する圧力センサー722や、流体容器760内の流体の残量を検知する残量センサー742から出力される検出信号も、ポンプ制御部710に入力されている。
このような態様のポンプ700を採用することにより、単位時間あたりに脈動発生部100に供給可能な流体の量を増加することが可能となる。また脈動発生部100により高圧に流体を供給することも可能となる上、流体を収容した輸液バッグをそのまま流体容器760として用いるので、流体の汚染を防止することが可能である。また脈動発生部100に対して、脈動を生じることなく、連続送液を行うことも可能となる。
またその他、本実施形態では、駆動制御部600はポンプ700と脈動発生部100とから離間した位置に配設されているが、ポンプ700と一体的に構成される形態としてもよい。
また、この流体噴射装置1を用いて手術をする際には、術者が把持する部位は脈動発生部100である。従って、脈動発生部100までの接続チューブ25はできるだけ柔軟であることが好ましい。そのためには、接続チューブ25は柔軟で薄いチューブであり、また、ポンプ700からの流体の吐出圧力は、脈動発生部100に送液可能な範囲で低圧にすることが好ましい。そのため、ポンプ700の吐出圧力は概ね0.3気圧(0.03MPa)以下に設定されている。
また、特に、脳手術のときのように、機器の故障が重大な事故を引き起こす恐れがある場合には、接続チューブ25の切断等において高圧な流体が噴出することは避けなければならず、このことからも、ポンプ700からの吐出圧力は低圧にしておくことが要求される。
===脈動発生部===
次に、本実施形態による脈動発生部100の構造について説明する。
図5は、本実施形態に係る脈動発生部100の構造を示す断面図である。図5において、脈動発生部100には、流体の脈動を発生する脈動発生手段を含み、流体を吐出する流路としての接続流路201を有する流体噴射管200が接続されている。
脈動発生部100は、上ケース500と下ケース301とをそれぞれ対向する面において接合され、4本の固定螺子350(図示は省略)によって螺着されている。下ケース301は、鍔部を有する筒状部材であって、一方の端部は底板311で密閉されている。この下ケース301の内部空間に圧電素子401が配設される。
圧電素子401は、積層型圧電素子であってアクチュエーターを構成する。圧電素子401の一方の端部は上板411を介してダイアフラム400に、他方の端部は底板311の上面312に固着されている。
また、ダイアフラム400は、円盤状の金属薄板からなり、下ケース301の凹部303内において周縁部が凹部303の底面に密着固着されている。容積変更手段としての圧電素子401に駆動信号を入力することで、圧電素子401の伸張、収縮に伴いダイアフラム400を介して流体室501の容積を変更する。
ダイアフラム400の上面には、中心部に開口部を有する円盤状の金属薄板からなる補強板410が積層配設される。
上ケース500は、下ケース301と対向する面の中心部に凹部が形成され、この凹部とダイアフラム400とから構成され流体が充填された状態の回転体形状が流体室501である。つまり、流体室501は、上ケース500の凹部の封止面505と内周側壁501aとダイアフラム400によって囲まれた空間である。流体室501の略中央部には出口流路511が穿設されている。
出口流路511は、流体室501から上ケース500の一方の端面から突設された出口流路管510の端部まで貫通されている。出口流路511の流体室501の封止面505との接続部は、流体抵抗を減ずるために滑らかに丸められている。
なお、以上説明した流体室501の形状は、本実施形態(図5参照)では、両端が封止された略円筒形状としているが、側面視して円錐形や台形、あるいは半球形状等でもよく、円筒形状に限定されない。例えば、出口流路511と封止面505との接続部を漏斗のような形状にすれば、後述する流体室501内の気泡を排出しやすくなる。
出口流路管510には流体噴射管200が接続されている。流体噴射管200には接続流路201が穿設されており、接続流路201の直径は出口流路511の直径より大きい。また、流体噴射管200の管部の厚さは、流体の圧力脈動を吸収しない剛性を有する範囲に形成されている。
流体噴射管200の先端部には、ノズル211が挿着されている。このノズル211には流体噴射開口部212が穿設されている。流体噴射開口部212の直径は、接続流路201の直径より小さい。
上ケース500の側面には、ポンプ700から流体を供給する接続チューブ25を挿着する入口流路管502が突設されており、入口流路管502に入口流路側の接続流路504が穿たれている。接続流路504は入口流路503に連通されている。入口流路503は、流体室501の封止面505の周縁部に溝状に形成され、流体室501に連通している。
上ケース500と下ケース301との接合面において、ダイアフラム400の外周方向の離間した位置には、下ケース301側にパッキンボックス304、上ケース500側にパッキンボックス506が形成されており、パッキンボックス304、506にて形成される空間にリング状のパッキン450が装着されている。
ここで、上ケース500と下ケース301とを組立てたとき、ダイアフラム400の周縁部と補強板410の周縁部とは、上ケース500の封止面505の周縁部と下ケース301の凹部303の底面によって密接されている。この際、パッキン450は上ケース500と下ケース301によって押し圧されて、流体室501からの流体漏洩を防止している。
流体室501内は、流体吐出の際に30気圧(3MPa)以上の高圧状態となり、ダイアフラム400、補強板410、上ケース500、下ケース301それぞれの接合部において流体が僅かに漏洩することが考えられるが、パッキン450によって漏洩を阻止している。
図5に示すようにパッキン450を配設すると、流体室501から高圧で漏洩してくる流体の圧力によってパッキン450が圧縮されるとともに、パッキン450がパッキンボックス304、506内の壁にさらに強く押圧されるので、流体の漏洩を一層確実に阻止することができる。このことから、駆動時において流体室501内の高い圧力上昇を維持することができる。
続いて、上ケース500に形成される入口流路503について図面を参照してさらに詳しく説明する。
図6は、入口流路503の形態を示す平面図である。図6は、上ケース500を下ケース301との接合面側から視認した状態を表している。
図6において、入口流路503は、上ケース500の封止面505の周縁部溝状に形成されている。
入口流路503は、一方の端部が流体室501に連通し、他方の端部が接続流路504に連通している。入口流路503と接続流路504との接続部には、流体溜り507が形成されている。そして、流体溜り507と入口流路503との接続部は滑らかに丸めることによって流体抵抗を減じている。
また、入口流路503は、流体室501の内周側壁501aに対して略接線方向に向かって連通している。ポンプ700(図1参照)から所定の圧力で供給される流体は、内周側壁501aに沿って(図6中、矢印で示す方向)流動して流体室501に旋回流を発生する。旋回流は、旋回することによる遠心力で内周側壁501a側に押し付けられるとともに、流体室501内に含まれる気泡は旋回流の中心部に集中する。
そして、中心部に集められた気泡は、出口流路511から排除される。このことから、出口流路511は旋回流の中心近傍、つまり回転形状体の軸中心部に設けられることがより好ましい。
また図6に示すように、入口流路503は湾曲している。入口流路503は、湾曲せずに直線に沿って流体室501に連通するようにしてもよいが、湾曲させることにより流路長を長くし、狭いスペースの中で所望のイナータンス(イナータンスについては後述する)を得るようにしている。
なお、図6に示したように、ダイアフラム400と入口流路503が形成されている封止面505の周縁部との間には、補強板410が配設されている。補強板410を設ける意味は、ダイアフラム400の耐久性を向上することである。入口流路503の流体室501との接続部には切欠き状の接続開口部509が形成されるので、ダイアフラム400が高い周波数で駆動されたときに、接続開口部509近傍において応力集中が生じて疲労破壊を発生することが考えられる。そこで、切欠き部がない連続した開口部を有している補強板410を配設することで、ダイアフラム400に応力集中が発生しないようにしている。
また、上ケース500の外周隅部には、4箇所の螺子孔500aが開設されており、この螺子孔位置において、上ケース500と下ケース301とが螺合接合される。
なお、図示は省略するが、補強板410とダイアフラム400とを接合し、一体に積層固着することができる。固着方法としては、接着剤を用いて貼着する方法としても良いし、固層拡散接合や溶接等の方法としてもよいが、補強板410とダイアフラム400とが、接合面において密着されていることがより好ましい。
===脈動発生部の動作===
次に、本実施形態における脈動発生部100の動作について図1〜図6を参照して説明する。本実施形態の脈動発生部100による流体吐出は、入口流路503側のイナータンスL1(合成イナータンスL1と呼ぶことがある)と出口流路511側のイナータンスL2(合成イナータンスL2と呼ぶことがある)の差によって行われる。
<イナータンス>
まず、イナータンスについて説明する。
イナータンスLは、流体の密度をρ、流路の断面積をS、流路の長さをhとしたとき、L=ρ×h/Sで表される。流路の圧力差をΔP、流路を流れる流体の流量をQとした場合に、イナータンスLを用いて流路内の運動方程式を変形することで、ΔP=L×dQ/dtという関係が導き出される。
つまり、イナータンスLは、流量の時間変化に与える影響度合いを示しており、イナータンスLが大きいほど流量の時間変化が少なく、イナータンスLが小さいほど流量の時間変化が大きくなる。
また、複数の流路の並列接続や、複数の形状が異なる流路の直列接続に関する合成イナータンスは、個々の流路のイナータンスを電気回路におけるインダクタンスの並列接続、または直列接続と同様に合成して算出することができる。
なお、入口流路503側のイナータンスL1は、接続流路504の直径が入口流路503の直径に対して十分大きく設定されているので、イナータンスL1は、入口流路503の範囲において算出される。この際、ポンプ700と入口流路503を接続する接続チューブ25は柔軟性を有するため、イナータンスL1の算出から削除してもよい。
また、出口流路511側のイナータンスL2は、接続流路201の直径が出口流路511の直径よりもはるかに大きく、流体噴射管200の管部(管壁)の厚さが薄いためイナータンスL2への影響は軽微である。従って、出口流路511側のイナータンスL2は出口流路511のイナータンスに置き換えてもよい。
なお、流体噴射管200の管壁の厚さは、流体の圧力伝播には十分な剛性を有している。
そして、本実施形態では、入口流路503側のイナータンスL1が出口流路511側のイナータンスL2よりも大きくなるように、入口流路503の流路長及び断面積、出口流路511の流路長及び断面積が設定されている。
<流体の噴射>
次に、脈動発生部100の動作について説明する。
ポンプ700によって入口流路503には、所定圧力で流体が供給されている。その結果、圧電素子401が動作を行わない場合、ポンプ700の吐出力と入口流路503側全体の流体抵抗値の差によって流体は流体室501内に流動する。
ここで、圧電素子401に駆動信号が入力され、急激に圧電素子401が伸張したとすると、流体室501内の圧力は、入口流路503側及び出口流路511側のイナータンスL1、L2が十分な大きさを有していれば急速に上昇して数十気圧に達する。
この流体室501内の圧力は、入口流路503に加えられていたポンプ700による圧力よりはるかに大きいため、入口流路503側から流体室501内への流体の流入はその圧力によって減少し、出口流路511からの流出は増加する。
入口流路503のイナータンスL1は、出口流路511のイナータンスL2よりも大きいため、入口流路503から流体が流体室501へ流入する流量の減少量よりも、出口流路511から吐出される流体の増加量のほうが大きいため、接続流路201にパルス状の流体吐出、つまり、脈動流が発生する。この吐出の際の圧力変動が、流体噴射管200内を伝播して、先端のノズル211の流体噴射開口部212から流体が噴射される。
ここで、ノズル211の流体噴射開口部212の直径は、出口流路511の直径よりも小さいので、流体は、さらに高圧、高速のパルス状の液滴として噴射される。
一方、流体室501内は、入口流路503からの流体流入量の減少と出口流路511からの流体流出の増加との相互作用で、圧力上昇直後に負圧状態となる。その結果、ポンプ700の圧力と、流体室501内の負圧状態の双方によって所定時間経過後に、入口流路503の流体は圧電素子401の動作前と同様な速度で流体室501内に向かう流れが復帰する。
入口流路503内の流体の流動が復帰した後、圧電素子401の伸張があれば、ノズル211からの脈動流を継続して噴射することができる。
<気泡の排除>
続いて、流体室501内の気泡の排除動作について説明する。
上述したように、入口流路503は、流体室501の周囲を旋回しつつ流体室501に近づくような経路で流体室501に連通している。また出口流路511は、流体室501の略回転体形状の回転軸近傍に開設されている。
このため、入口流路503から流体室501に流入した流体は、流体室501内を内周側壁501aに沿って旋回する。そして流体が遠心力により流体室501の内周側壁501a側に押し付けられ、流体に含まれる気泡が流体室501の中心部に集中する結果、気泡は出口流路511から排出される。
従って、圧電素子401による流体室501の微小な容積変化においても、気泡によって圧力変動が阻害されることなく、十分な圧力上昇が得られる。
本実施形態によれば、ポンプ700により所定の圧力で入口流路503に流体が供給されるため、脈動発生部100の駆動を停止した状態においても入口流路503及び流体室501に流体が供給されるため、呼び水動作をしなくても初期動作を開始することができる。
また、出口流路511の直径よりも縮小された流体噴射開口部212から流体を噴出するため、液圧を出口流路511内よりも高めることから、高速の流体噴射を可能にする。
さらに、流体噴射管200が、流体室501から流動される流体の脈動を流体噴射開口部212に伝達し得る剛性を有しているので、脈動発生部100からの流体の圧力伝播を妨げず、所望の脈動流を噴射することができるという効果を有する。
また、入口流路503のイナータンスを、出口流路511のイナータンスよりも大きく設定していることから、入口流路503から流体室501への流体の流入量の減少よりも大きい流出量の増加が出口流路511に発生し、流体噴射管200内にパルス状の流体吐出を行うことができる。従って、入口流路503側に逆止弁を設けなくてもよく、脈動発生部100の構造を簡素化できるとともに、内部の洗浄が容易になる他、逆止弁を用いることに起因する耐久性の不安を排除することができるという効果がある。
なお、入口流路503及び出口流路511双方のイナータンスを十分大きく設定することにより、流体室501の容積を急激に縮小すれば、流体室501内の圧力を急激に上昇させることができる。
また、容積変更手段としての圧電素子401とダイアフラム400とを用いて脈動を発生させる構成とすることにより、脈動発生部100の構造の簡素化と、それに伴う小型化を実現できる。また、流体室501の容積変化の最大周波数を1KHz以上の高い周波数にすることができ、高速脈動流の噴射に最適である。
また、脈動発生部100は、入口流路503により流体室501内の流体に旋回流を発生させることで、流体室501内の流体を遠心力により流体室501の外周方向に押しやり、旋回流の中心部、つまり、略回転体形状の軸近傍に流体に含まれる気泡を集中させ、略回転体形状の軸の近傍に設けられる出口流路511から気泡を排除することができる。このことから、流体室501内に気泡が滞留することによる圧力振幅の低下を防止することができ、脈動発生部100の安定した駆動を継続することができる。
さらに、入口流路503を、流体室501の周囲を旋回しつつ流体室501に近づくような経路で流体室501に連通させるように形成していることから、流体を流体室501の内部で旋回させるための専用の構造を用いることなく旋回流を発生させることができる。
また、流体室501の封止面505の外周縁部に、溝形状の入口流路503を形成しているので、部品数を増やすことなく旋回流発生部としての入口流路503を形成することができる。
また、ダイアフラム400の上面に補強板410を備えていることにより、ダイアフラム400は補強板410の開口部外周を支点として駆動するため、応力集中が発生しにくく、ダイアフラム400の耐久性を向上させることができる。
なお、補強板410のダイアフラム400との接合面の角部を丸めておけば、一層、ダイアフラム400の応力集中を緩和することができる。
また、補強板410とダイアフラム400とを積層し、一体に固着すれば、脈動発生部100の組立性を向上させることができる他、ダイアフラム400の外周縁部の補強効果もある。
また、ポンプ700から流体を供給する入口側の接続流路504と入口流路503との接続部に、流体を滞留する流体溜り507を設けているために、接続流路504のイナータンスが入口流路503に与える影響を抑制することができる。
さらに、上ケース500と下ケース301との接合面において、ダイアフラム400の外周方向離間した位置にリング状のパッキン450を備えているために、流体室501からの流体の漏洩を防止し、流体室501内の圧力低下を防止することができる。
図7は、駆動制御部600とポンプ700のブロック図である。図7には、脈動発生部100と、脈動発生部100を制御する駆動制御部600と、ポンプ700と、ポンプ700を制御するポンプ制御部710が示されている。脈動発生部100は、制御ケーブル630を介して駆動制御部600と接続する。駆動制御部600は、通信ケーブル640を介してポンプ700と接続する。また、ポンプ700と脈動発生部100には、接続チューブ25が接続される。
駆動制御部600は、UI_CPU(ユーザーインターフェースCPU)601と、流体噴射CPU602と、報知デバイス603と、入力デバイス604と、表示デバイス605を備える。UI_CPU601は、流体噴射CPU602と、報知デバイス603と、入力デバイス604と、表示デバイス605に接続する。また、流体噴射CPU602は、報知デバイス603に接続する。
UI_CPU601(第1処理部に相当)は、入力デバイス604および表示デバイス605のユーザーインターフェースの制御を主に担う。流体噴射CPU602(第3処理部に相当)は、脈動発生部100の制御を主に担う。入力デバイス604は、ボタンやスイッチ等の入力装置である。また、出力デバイス605は、小型液晶ディスプレイ等の出力装置である。
報知デバイス603は、UI_CPU601および流体噴射CPU602とは独立に動作する。また、報知デバイス603は、ポンプ制御部710側の報知デバイス713に安全装置信号線を介して接続されている。安全装置信号線は、通信ケーブル640に含まれる。
報知デバイス603は、UI_CPU601および流体噴射CPU602のいずれかが正常に動作しない場合、その旨を報知するとともに、安全装置信号線の通信を切断する。また、報知デバイス603は、ポンプ制御部710側の報知デバイス713によって安全装置信号線の通信が切断されることで、ポンプ制御部710が正常に動作していないことを検知し、自己の装置の動作を停止させる。
これにより、噴射制御部600が正常に動作していない場合には、報知デバイス603が安全装置信号線の通信を切断することで、ポンプ制御部710側の報知デバイス713にその旨を通知することができる。一方、報知デバイス603は、ポンプ制御部710側の報知デバイス713によって安全装置信号線の通信が切断されることで、ポンプ制御部710が正常に動作していないことを検知することができる。
ポンプ制御部710は、UI_CPU(ユーザーインターフェースCPU)711と、流体供給CPU712と、報知デバイス713と、入力デバイス714と、表示デバイス715を備える。UI_CPU711は、流体供給CPU712と、報知デバイス713と、入力デバイス714と、表示デバイス715に接続する。また、流体供給CPU712は、報知デバイス713に接続する。
UI_CPU711(第2処理部に相当)は、入力デバイス714および表示デバイス715のユーザーインターフェースの制御を主に担う。流体供給CPU712(第4処理部に相当)は、脈動発生部100の制御を主に担う。入力デバイス714は、ボタンやスイッチ等の入力装置である。また、出力デバイス715は、小型液晶ディスプレイ等の出力装置である。
報知デバイス713は、UI_CPU711および流体供給CPU712とは独立に動作する。また、報知デバイス713は、前述のように、噴射制御部600側の報知デバイス603に安全装置信号線を介して接続されている。
報知デバイス713は、UI_CPU711および流体供給CPU712のいずれかが正常に動作しない場合、その旨を報知するとともに、安全装置信号線の通信を切断する。また、報知デバイス713は、噴射制御部600側の報知デバイス603によって安全装置信号線の通信が切断されることで、噴射制御部600が正常に動作していないことを検知し、自己の装置の動作を停止させる。
これにより、ポンプ制御部710が正常に動作していない場合には、報知デバイス713が安全装置信号線の通信を切断することで、噴射制御部600側の報知デバイス603にその旨を通知することができる。一方、報知デバイス713は、噴射制御部600側の報知デバイス603によって安全装置信号線の通信が切断されることで、噴射制御部600が正常に動作していないことを検知することができる。
図8は、各CPUにおけるマスターおよびスレーブの関係の説明図である。後述する実施形態において、各CPUはそれぞれ相対的にいずれか一方がマスターCPUとなり、他方がスレーブCPUとなる。そして、両者は互いに正常に動作しているか否かを判定している。図8には、噴射制御部600側のUI_CPU601と流体噴射CPU602と、ポンプ制御部710側のUI_CPU711と流体供給CPU712が示されている。
UI_CPU601と流体噴射CPU602は、それぞれ、マスターとスレーブの関係にある。すなわち、UI_CPU601は、流体噴射CPU602に対してマスターのCPUであり、流体噴射CPU602は、UI_CPU601に対してスレーブのCPUである。
UI_CPU711と流体供給CPU712は、それぞれ、マスターとスレーブの関係にある。すなわち、UI_CPU711は、流体供給CPU712に対してマスターのCPUであり、流体噴射CPU712は、UI_CPU711に対してスレーブのCPUである。
また、駆動制御部600のUI_CPU601とポンプ制御部710のUI_CPU711も、それぞれ、マスターとスレーブの関係にある。すなわち、駆動制御部600のUI_CPU601は、ポンプ制御部710のUI_CPU711に対してマスターCPUであり、ポンプ制御部710のUI_CPU711は、駆動制御部600のUI_CPU601に対してスレーブのCPUとなる。
上記のような構成において、駆動制御部600のUI_CPU601は、ポンプ制御部710のUI_CPU711が正常に動作しているかの生存確認を行う。一方、ポンプ制御部710のUI_CPU711も駆動制御部600のUI_CPU601が正常に動作しているかの生存確認を行う。また、駆動制御部600のUI_CPU601は、流体噴射CPU602が正常に動作しているか否かの生存確認を行う。一方、流体噴射CPU602もUI_CPU601が正常に動作しているか否かの生存確認を行う。また、ポンプ制御部710のUI_CPU711は、流体供給CPU712が正常に動作しているか否かの生存確認を行う。一方、流体供給CPU712もUI_CPU711が正常に動作しているか否かの生存確認を行う。
以下、上記生存確認方法について具体的に説明する。
<UI_CPU601とUI_CPU711間(装置間)の生存確認方法>
図9は、駆動制御部600におけるUI_CPU601がポンプ制御部710におけるUI_CPU711の異常を検知する生存確認動作の説明図である。図9には、駆動制御部600におけるUI_CPU601とポンプ制御部710におけるUI_CPU711との間の信号の送受が示されている。また、UI_CPU601に含まれる監視タイマー6012が示されている。
まず、マスターである駆動制御部600のUI_CPU601(以下、単に、「UI_CPU601」)が、生存確認信号をスレーブであるポンプ制御部710におけるUI_CPU711(以下、単に、「UI_CPU711」)を送る。また、UI_CPU601は、生存確認信号を送るとともに、監視タイマー6012の初期化(カウンタをゼロにリセット)しカウントアップを開始させる。
UI_CPU711が正常に動作している場合、生存確認信号を受け取ると、UI_CPU711は、生存応答信号をUI_CPU601へ送る。UI_CPU601は、生存応答信号を受け取ると、監視タイマー6012のカウントアップを停止させる。
そして、上記のカウントアップ停止までの時間が100ms以内の場合には、UI_CPU601は、UI_CPU711が正常に動作していると判定する。
監視タイマー6012の前回の初期化からの時間が100msを経過すると、UI_CPU601は、監視タイマー6012を初期化する。また、UI_CPU601は、UI_CPU711に生存確認信号を送る。
ところで、仮に、UI_CPU711が正常に動作していないものとする。UI_CPU711が正常に動作していない場合、生存応答信号を適切に受け取ることができないか、できたとしてもこれに対して生存応答信号をUI_CPU601に返すことができない。
UI_CPU601は、監視タイマー6012を初期化し、生存確認信号を送ってから30ms経過してもなお生存応答信号を受け取れない場合(タイムアウト)には、再度、生存確認信号をUI_CPU711に送る。生存応答信号を受け取れない場合、このような再送が2回繰り返される。それでもなお生存応答信号が返されず、監視タイマー6012の時間が100msを経過した場合には、UI_CPU601は、再度、生存確認信号をUI_CPU711に送る。そして、それでもない生存応答信号を受け取れない場合、このような再送が2回繰り返される。それでもなお生存応答信号が返されず、監視タイマー6012のカウントが200ms(第1所定時間に相当)を経過した場合には、UI_CPU601は、スレーブであるUI_CPU711が正常に動作していないと判断する。
そして、UI_CPU601は、報知デバイス603を制御して、ポンプ制御部710側のUI_CPU711が正常に動作していないことを報知させる。報知デバイス603は、その旨をディスプレイに表示させたり警告音を発生させたりすることができる。
また、報知デバイス603は、噴射制御部600の動作を停止させる。動作を停止させる手法としては、噴射制御部600の電源に直列に接続された電気的なリレーをオフにするなどの手法を採用することができる。駆動制御部600は、脈動発生部100の圧電素子401を制御して流体を噴射させるために脈動発生部100に対してピエゾ駆動信号を送っているが、噴射制御部600の動作が停止させられるので、ピエゾ駆動信号の送出を強制的にカットして、脈動発生部100からの流体の噴射を禁止することができる。
また、報知デバイス603は、安全装置信号線の通信を切断する。そうすると、ポンプ制御部710側の報知デバイス713は、モーター730に供給される電力を遮断する。これにより、流体の供給が停止させられるので、これによっても脈動発生部100からの流体の噴射を禁止することができる。
このようにすることで、ポンプ制御部710が正常に動作せず、その結果、ポンプ700を正常に動作させることができないという状況において、脈動発生部100は流体を噴射させないので、想定しない流体の噴射の発生を抑制し、流体噴射装置1の安全性を高めることができる。
なお、前述の説明では、監視タイマー6012の初期化から100msの間に3回生存確認信号を送ることとし、さらに、100msの無応答期間が2回経過したときに、UI_CPU711が正常に動作していないと判定していたが、このようにタイマーのカウント構造を階層化しているのは、正常動作判定の信頼性を高めるためである。
また、生存確認信号には、それぞれシーケンス番号が含まれており、このシーケンス番号は生存確認信号の送出毎に更新される。そして、スレーブ側は、生存確認信号を受け取ると、生存確認信号に含まれたシーケンス番号を含んだ生存応答信号を送り返す。マスター側は、送り返された生存応答信号のシーケンス番号が直前に送出した生存確認信号のシーケンス番号であるか否かを判定し、一致しない場合には、スレーブ側の応答を無視する。すなわち、最新の生存確認信号に対する生存応答信号以外を無視することとする。このようにすることによって、スレーブ側が正常に動作しているか否かの判定の正確性を高めている。
図10は、ポンプ制御部710におけるUI_CPU711が駆動制御部600におけるUI_CPU601の異常を検知する生存確認動作の説明図である。図10には、駆動制御部600におけるUI_CPU601とポンプ制御部710におけるUI_CPU711との間の信号の送受が示されている。また、UI_CPU711に含まれる監視タイマー7112が示されている。
前述のように、マスターである駆動制御部600のUI_CPU601がポンプ制御部710におけるUI_CPU711に生存確認信号を送る。UI_CPU711は、生存確認信号を受け取ると、監視タイマー7112を初期化(カウンタをゼロにリセット)し、カウントアップを開始させる。また、UI_CPU711は、生存応答信号をUI_CPU601に送る。
UI_CPU601は、生存応答信号を受け取った場合であって、UI_CPU601側の監視タイマー6012が100msとなったときに、再度、生存確認信号をUI_CPU711に送る。このような動作が繰り返されるため、UI_CPU601が正常に動作している場合には、ほぼ100msおきにUI_CPU711は生存確認信号を受け取ることになる。
仮に、UI_CPU601が正常に動作していないものとする。UI_CPU601が正常に動作していない場合、生存確認信号がほぼ100msおきにUI_CPU711に送られないことになる。そうすると、監視タイマー7112は初期化されず、カウントアップが進むことになる。
このような理由から、UI_CPU711は、生存確認信号を250ms内に受け取れた場合には、UI_CPU601は正常に動作していると判定する。一方、生存確認信号を受け取ることなく監視タイマー7112の時間が250ms(第2所定時間に相当)を経過した場合には、UI_CPU711は、UI_CPU601が正常に動作していないと判定する。ここで、カウント値を250msとしたのは、前述の第1所定時間たる200msに送受信処理の時間的な余裕を加味したものである。
また、UI_CPU601が正常に動作していないと判定した場合、UI_CPU711は、報知デバイス713を制御して、駆動制御部600側のUI_CPU601が正常に動作していないことを報知させる。報知デバイス713は、その旨をディスプレイに表示させたり警告音を発生させたりすることができる。
また、報知デバイス713は、安全装置信号線の通信を切断する。安全装置信号線の通信が切断されると、噴射制御部600側の報知デバイス603は、噴射制御部600に直列に接続された電気的なリレーをオフにするなどの手法により、噴射制御部600の動作を停止させる。そして、ピエゾ駆動信号の送出を強制的にカットして、脈動発生部100からの流体の噴射を禁止することができる。
また、報知デバイス713は、モーター730に供給される電力を遮断する。これにより、流体の供給が停止させられるので、流動発生部100からの流体の噴射を禁止することができる。
このようにすることで、噴射制御部600が正常に動作せず、その結果、脈動発生部100を正常に動作させることができないという状況において、脈動発生部100は流体を噴射させないので、想定しない流体の噴射の発生を抑制し、流体噴射装置1の安全性を高めることができる。
ここまで、噴射制御部600とポンプ制御部710との間の生存確認方法について説明したが、UI_CPU601側の無応答検出時間は200msに限られない。また、UI_CPU711側の無応答検出時間も250msに限られない。また、駆動制御部600の電源投入時において、無応答検出時間を30sと長く設定することができる。同様に、ポンプ700の電源投入時において、無応答検出時間を30sと長く設定することができる。これは、駆動制御部600とポンプ700の電源投入を同タイミングで行うことはほとんど考えられず、通常、数秒程度の差をもって電源投入されるものだからである。
<UI_CPU601と流体噴射CPU602間(CPU間)の生存確認方法>
ここまでの説明において、駆動制御部600のUI_CPU601とポンプ制御部710のUI_CPUとの間の生存確認動作について説明したが、駆動制御部600のUI_CPU601と流体噴射CPU602との間の生存確認動作もほぼ同様の動作で生存確認が行われる。
具体的には、上記説明、図9、および、図10において、「ポンプ制御部710側のUI_CPU711」を「駆動制御部600側の流体噴射CPU602」と読み替える。このようにすることによって、マスターである駆動制御部600におけるUI_CPU601は、スレーブの流体噴射CPU602が正常に動作しているか否かを判定することができる。また、スレーブの流体噴射CPU602は、マスターのUI_CPU601が正常に動作しているか否かを判定することができる。
そして、流体噴射CPU602が正常に動作していないと判定した場合には、UI_CPU601は、報知デバイス603に流体噴射CPU602が正常に動作していないことを報知させる。
一方、UI_CPU601が正常に動作していないと判定した場合においては、流体噴射CPU602は、報知デバイス603にUI_CPU601が正常に動作していないことを報知させる。
また、いずれかのCPUが正常に動作していない場合には、装置自体が正常に動作しないため、報知デバイス603は、噴射制御部600の動作を停止させる。動作を停止させる手法としては、前述のように噴射制御部600の電源に直列に接続された電気的なリレーをオフにするなどの手法を採用することができる。
また、報知デバイス603は、安全装置信号線の通信を切断する。そうすると、ポンプ制御部710における報知デバイス713は、モーター730に供給される電力を遮断する。これにより、流体の供給が停止させられるので、これによっても脈動発生部100からの流体の噴射を禁止することができる。
このようにすることで、流体噴射装置1は流体の噴射を禁止するので、想定しない流体の噴射の発生を抑制し、流体噴射装置1の安全性を高めることができる。
<UI_CPU711と流体供給CPU712間(CPU間)の生存確認方法>
また、ポンプ制御部710のUI_CPU711と流体供給CPU712との間の生存確認動作もほぼ同様の動作で生存確認が行われる。
具体的には、上記説明、図9、および、図10において、「駆動制御部600側のUI_CPU601」を「ポンプ制御部710側のUI_CPU711」と読み替え、「ポンプ制御部710側のUI_CPU711」を「ポンプ制御部710側の流体供給CPU712」と読み替える。このようにすることによって、マスターであるポンプ制御部710におけるUI_CPU711は、スレーブの流体供給CPU712が正常に動作しているか否かを判定することができる。また、スレーブの流体供給CPU712は、マスターのUI_CPU711が正常に動作しているか否かを判定することができる。
そして、流体供給CPU712が正常に動作していないと判定して場合には、UI_CPU711は、報知デバイス713に流体供給CPU712が正常に動作していないことを報知させる。
また、UI_CPU711が正常に動作していないと判定した場合には、流体供給CPU712は、報知デバイス713にUI_CPU711が正常に動作していないことを報知させる。
また、いずれかのCPUが正常に動作していない場合には、装置自体が正常に動作しないため、報知デバイス713は、モーター730に供給される電力を遮断する。これにより、流体の供給が停止させられるので、脈動発生部100からの流体の噴射を禁止することができる。
また、報知デバイス713は、安全装置信号線の通信を切断する。そうすると、噴射制御部600における報知デバイス603は、噴射制御部600の動作を停止させる。動作を停止させる手法としては、噴射制御部600の電源に直列に接続された電気的なリレーをオフにするなどの手法を採用することができる。このようにすることによっても、流動発生部100からの流体の噴射を禁止することができる。
このようにすることで、流体噴射装置1は流体の噴射を禁止するので、想定しない流体の噴射の発生を抑制し、流体噴射装置1の安全性を高めることができる。
上述の実施形態では、ポンプ700が1台の構成として説明したが、ポンプ700は複数台接続されていてもよい。この場合、駆動制御部600のUI_CPU601がマスターとなり、複数のポンプ700のそれぞれのUI_CPU711は駆動制御部600のUI_CPU601のスレーブとなる。
===その他の実施の形態===
上述の実施形態では、生体組織を切開または切除する手術用メスとしての流体噴射装置1が説明されていたが、これに限られるものでなく、切断、洗浄等を行う他の医療器具としても応用が可能である。具体的には、上記流体噴射装置1は、細密な物体および構造物の洗浄等に採用することもできる。
また、上述の実施形態では、圧電素子を利用して流体を噴射することとしていたが、レーザー光により圧力室内の流体にバブルを発生させることで、圧力室内の流体を勢いよく噴射させるレーザーバブル方式を採用することとしてもよい。また、ヒーターにより圧力室内の流体にバブルを発生させることで、圧力室内の流体を勢いよく噴射させるヒーターバブル方式を採用することもできる。
また、上述の実施形態では、パルス流を噴射することとしていたが、連続流を噴射するものであってもよい。また、上述の実施形態では、流体容器760に流体を貯留することとしたが、袋状の容器に流体を貯留することとしてもよい。
上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは言うまでもない。
1 流体噴射装置、
25 接続チューブ、26 三方活栓、
100 脈動発生部(流体噴射部)、
200 流体噴射管、201 接続流路、211 ノズル、212 流体噴射開口部、
301 下ケース、303 凹部、304 パッキンボックス、
311 底板、312 上面、350 固定螺子、
400 ダイアフラム、401 圧電素子、410 補強板、411 上板、
450 パッキン、
500 上ケース、500a 螺子孔、501 流体室、501a 内周側壁、
502 入口流路管、503 入口流路、504 接続流路、
505 封止面、506 パッキンボックス、507 流体溜り、509 接続開口部、
510 出口流路管、511 出口流路、
600 駆動制御部、
601 UI_CPU(第1処理部)、602 流体噴射CPU(第3処理部)、
603 報知デバイス、604 入力デバイス、605 表示デバイス、
630 制御ケーブル、640 通信ケーブル、
700 ポンプ(流体供給部)、710 ポンプ制御部、
711 UI_CPU(第2処理部)、712 流体供給CPU(第4処理部)、
713 報知デバイス、714 入力デバイス、715 表示デバイス、
720 スライダー、721 台座部、
722 圧力センサー、723 タッチセンサー、
730 モーター、
740 リニアガイド、
741 第1リミットセンサー、742 残量センサー、
743 ホームセンサー、744 第2リミットセンサー、
750 ピンチバルブ、760 流体容器、761 シリンジ、
762 プランジャー、763 ガスケット、764 開口部、765 流体収容部、
770 流体容器装着部、
6012 監視タイマー、7112 監視タイマー

Claims (8)

  1. 流体を噴射させる流体噴射部を制御する第1処理部と、
    前記流体を前記流体噴射部に供給する流体供給部を制御する第2処理部と、
    を備え、
    前記第1処理部は前記第2処理部が正常動作しているかを確認し、
    前記第2処理部は前記第1処理部が正常動作しているかを確認し、
    前記第1処理部および前記第2処理部の少なくともいずれか一方が他方によって正常動作していないと確認されたとき、前記流体の噴射を禁止することを特徴とする流体噴射装置。
  2. 請求項1に記載の流体噴射装置であって、
    前記第1処理部が前記第2処理部に生存確認信号を送ってから第1所定時間内に前記第2処理部から生存応答信号を受け取らなかった場合には、前記第1処理部によって前記第2処理部が正常動作していないと確認され、
    前記第2処理部が前記第1処理部に生存応答信号を送ってから第2所定時間内に前記第1処理部から生存確認信号を受け取らなかった場合には、前記第2処理部によって前記第1処理部が正常動作していないと確認されることを特徴とする流体噴射装置。
  3. 請求項2に記載の流体噴射装置であって、
    前記第1所定時間は、前記第1処理部が最初に前記生存応答信号を受け取る前と後で異なり、
    前記第2所定時間は、前記第2処理部が最初に前記生存確認信号を受け取る前と後で異なることを特徴とする流体噴射装置。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の流体噴射装置であって、
    前記第1処理部とともに前記流体噴射部を制御する第3処理部をさらに備え、
    前記第1処理部は前記第3処理部が正常動作しているかを確認し、
    前記第3処理部は前記第1処理部が正常動作しているかを確認し、
    前記第1処理部および前記第3処理部の少なくともいずれか一方が他方によって正常動作していないと確認されたとき、前記流体の噴射を禁止することを特徴とする流体噴射装置。
  5. 請求項4に記載の流体噴射装置であって、
    前記第1処理部および前記第3処理部に接続する報知デバイスを備え、
    前記第3処理部が正常動作していないと前記第1処理部によって確認されたとき、前記第1処理部は前記報知デバイスを用いて前記第3処理部が正常動作していないことを報知させ、
    前記第1処理部が正常動作していないと前記第3処理部によって確認されたとき、前記第3処理部は前記報知デバイスを用いて前記第1処理部が正常動作していないことを報知させることを特徴とする流体噴射装置。
  6. 請求項4または請求項5に記載の流体噴射装置であって、
    前記第1処理部および前記第3処理部の少なくともいずれか一方が他方によって正常動作していないと確認されたときは、
    前記流体供給部からの流体の供給を停止させることで、前記流体の噴射を禁止することを特徴とする流体噴射装置。
  7. 請求項4乃至請求項6のいずれか一項に記載の流体噴射装置であって、
    前記流体噴射部は、前記第3処理部からの噴射指令信号を受けて流体を噴射し、
    前記第1処理部および前記第2処理部の少なくともいずれか一方が他方によって正常動作していないと確認されたとき、前記流体噴射部に前記噴射指令信号の送出を禁止させることで、前記流体の噴射を禁止することを特徴とする流体噴射装置。
  8. 請求項1乃至請求項7のいずれか一項に記載の流体噴射装置であって、
    前記第2処理部とともに前記流体供給部を制御する第4処理部をさらに備え、
    前記第2処理部は前記第4処理部が正常動作しているかを確認し、
    前記第4処理部は前記第2処理部が正常動作しているかを確認し、
    前記第2処理部および前記第4処理部の少なくともいずれか一方が他方によって正常動作していないと確認されたとき、前記流体の噴射を禁止することを特徴とする流体噴射装置。
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