JP2015198458A - インバータシステム及び複数のインバータの並列同期運転制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数のインバータの並列同期運転において、全てのインバータでの総出力電力を平準化する制御を高速で実現すること。
【解決手段】デイジーチェーン接続されたインバータ10、20−1、20−2は、各々、並列同期運転のインバータ制御周期毎に、デイジーチェーン接続において上流側及び下流側にデータフレームを送受信するループバック通信部15、25を有する。スレーブインバータ20−1のループバック通信部25は、データフレームがデイジーチェーン接続を経由して最下流のスレーブインバータ20−2からマスターインバータ10に伝送されるときに、下流のスレーブインバータ20−2から受信したデータフレーム内のデータに自インバータのデータを重畳して多重化データフレームを生成するデータ多重化部Mを有し、生成した多重化データフレームをマスターインバータ10に送信する。
【選択図】図4

Description

本発明は、複数のインバータ装置を備えるインバータシステム及び複数のインバータの並列同期運転制御方法に関する。
従来、無停電電源装置(UPS:Uninterruptible Power Supply)或いは、自立型蓄電装置等において、複数のインバータ装置を並列同期運転する交流電源用インバータシステムが知られている。この並列同期運転においては、交流電源用インバータ装置同士間で電流が流れないように、各インバータ装置では同一周波数、同一位相の交流電圧を出力する必要がある。位相を同期させる方法として、複数のインバータ装置の1つをマスターインバータ装置(以下、単に「マスターインバータ」という)とし、その他をスレーブインバータ装置(以下、単に「スレーブインバータ」という)として位相を同期させる所謂マスタースレーブ方式が知られている。
このマスタースレーブ方式では、交流電源用インバータ装置(以下、単に「インバータ」という)の簡易的な並列同期運転の際に、複数のスレーブインバータに対して、マスターインバータの交流出力電圧信号を、同期及び電圧制御信号として用いることが多く、これを受けて、各スレーブインバータはマスターインバータとの同期運転を実現するとともに、各々の出力電圧を制御している。ただし、この構成では、出力電圧は制御によって全スレーブインバータ間で平準化される一方、出力電流はインバータの個体差等の影響でインバータ毎に相違し得るため、全インバータの出力電力を平準化できないという問題がある。全インバータの出力電力を平準化できない場合では、本来は同一の最大電力を出力可能なインバータ間で出力バランスに偏りが生じ、その結果として、インバータシステム内のインバータの総台数分の最大電力を出力することはできない。
このような全インバータの出力電力を平準化するために、高速シリアル通信を使用して、マスターインバータと各スレーブインバータとの間で同期データ、出力電流値及び制御状態データの相互通信を行うことによって並列同期運転制御を実現するインバータシステムが考えられている。
また、特許文献1のように、マスターインバータと、一つ以上のスレーブインバータとをモータに対して並列に接続し、マスターインバータの交流出力電圧信号を、半二重通信回線が備えるハブを介してスレーブインバータに送信することによって、モータを駆動するインバータシステムが知られている。
特許第5188656号公報
しかしながら、上述したような高速シリアル通信を用いたマスタースレーブ方式のインバータシステム、及び、特許文献1のインバータシステムでは、両システムとも、マスタースレーブ間通信を、一つのマスターインバータと、複数(n)のスレーブインバータ(1:n)との間で、各スレーブインバータに対して行っている。これにより、マスターインバータと各スレーブインバータとの間における通信は、1/n回の頻度となる。したがって、高速な電源制御周波数で各インバータに対する個別制御を実行することができない。
本発明の目的は、複数のインバータの並列同期運転において、全てのインバータでの総出力電力を平準化する制御を高速で実現することができるインバータシステム及び複数のインバータの並列同期運転制御方法を提供することである。
本発明のインバータシステムの一つの態様は、デイジーチェーン接続された複数のインバータを有し、前記複数のインバータは、マスターインバータと、前記デイジーチェーン接続において前記マスターインバータに対して最下流に位置する最下流スレーブインバータと、これらの中間に位置する一つ以上の中間スレーブインバータと、を含み、前記複数のインバータは各々、並列同期運転のインバータ制御周期毎に、前記デイジーチェーン接続において自インバータよりも上流側及び/又は下流側のインバータとの間でデータフレームを送受信する通信部を有し、前記中間スレーブインバータの通信部は、データフレームが前記デイジーチェーン接続を経由して前記最下流スレーブインバータから前記マスターインバータに伝送されるときに、自インバータよりも下流側のインバータから受信したデータフレーム内のデータに自インバータのデータを重畳して多重化データフレームを生成する多重化部を有し、生成した多重化データフレームを自インバータよりも上流側のインバータに送信する、構成を採る。
本発明の複数のインバータの並列同期運転制御方法の一つの態様は、複数のインバータの並列同期運転制御方法であって、前記複数のインバータは、デイジーチェーン接続されており、マスターインバータと、前記デイジーチェーン接続において前記マスターインバータに対して最下流に位置する最下流スレーブインバータと、これらの中間に位置する一つ以上の中間スレーブインバータと、を含み、インバータ制御周期毎に、前記複数のインバータ間でデータフレームを送受信する通信ステップを有し、前記通信ステップは、前記デイジーチェーン接続を経由して前記マスターインバータから前記最下流スレーブインバータにデータフレームを伝送するマスター送信ステップと、前記デイジーチェーン接続を経由して前記最下流スレーブインバータから前記マスターインバータにデータフレームを伝送するマスター受信ステップと、を有し、前記マスター受信ステップは、前記中間スレーブインバータにおいて、自インバータよりも下流側のインバータから受信したデータフレーム内のデータに自インバータのデータを重畳して多重化データフレームを生成し、生成した多重化データフレームを自インバータよりも上流側のインバータに送信するステップを有するようにした。
本発明によれば、複数のインバータの並列同期運転において、全てのインバータでの総出力電力を平準化する制御を高速で実現することができる。
本発明の一実施の形態のインバータシステムの要部構成を示す図 本実施の形態のインバータシステムのループバック通信部の構成の一例を示す図 本実施の形態において用いられるデータフレームの基本データフォーマットの一例を示す図 本実施の形態のインバータシステムにおいて並列同期運転制御を行う際のデータ送受信を示す模式図 本実施の形態のインバータシステムの送受信シーケンスのタイミングを示す図 図5に示す処理タイミングにおける送受信シーケンスを示す模式図 本実施の形態のインバータシステムの運転開始時、個別chのエラー検出時及び離脱制御時に用いられるマスター送信データ、スレーブ送信データを示す図 インバータシステムの並列連携運転制御中におけるデータフレームの構成図
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
<インバータシステムの構成>
図1は、本発明の一実施の形態のインバータシステムの要部構成を示す図である。
図1に示すインバータシステム100は、マスターインバータ10と、スレーブインバータ20とを有する。なお、インバータシステム100は、マスターインバータ10と、2台以上のスレーブインバータ20を備えるが、図1では、1台のスレーブインバータ20のみ示し、その他のスレーブインバータ20は便宜上、省略している。
すなわち、図1に示すインバータシステム100は、デイジーチェーン接続された複数のインバータ10、20を有する。これら複数のインバータ10、20は、マスターインバータ10と、デイジーチェーン接続においてマスターインバータ10に対して最下流に位置する図示しない最下流スレーブインバータと、これらの中間に位置する一つ以上の中間スレーブインバータ20と、を含む。
ここでは、これらマスターインバータ10とスレーブインバータ20は、例えば家庭用電気製品等の交流負荷30に対して、並列に接続されている。また、マスターインバータ10と、スレーブインバータ20は、デイジーチェーン接続されており、デイジーチェーン結線されたループ状のルートを経由してマスタースレーブ型のシリアル通信を行う。
これらマスターインバータ10及びスレーブインバータ20は、デイジーチェーン結線されたルートを経由して、各インバータにより多重化されたデータフレームを用いて通信することによって、並列同期運転制御の連携を行う。
マスターインバータ10は、駆動部12、電流センサ13、電圧センサ14、ループバック通信部15、MCU(microcontroller)16、フィルター部18を有する。
駆動部12は、PWM信号をPWM生成部165から受けて、PWM信号に従って交流負荷30を駆動する。
駆動部12は、例えば、平滑部121と、インバータ主回路122とを有し、外部の入力電源11から受けた電流を平滑部121で平滑化して直流電力を生成し、直流電力をインバータ主回路122でPWM信号に従って交流電力に変換する。
インバータ主回路122は、例えば、複数のスイッチング素子を有し、PWM信号に従って複数のスイッチング素子をそれぞれ所定のタイミングでオン・オフさせることで、直流電力を交流電力へ変換する。インバータ主回路122は、変換した交流電力をフィルター部18に供給する。フィルター部18は、供給される交流電力の波形のノイズを除去したり、交流波形に整形したりする。
駆動部12は、変換された交流電力を、フィルター部18に通して、交流負荷30へ供給することで、交流負荷30を駆動する。
電流センサ13は、インバータ主回路122からフィルター部18に供給される交流電力値を測定し、計測部163に供給する。測定した交流電流値は、交流負荷30へ供給される交流電流(マスターインバータ10が実際に出力する電流であり「実電流」とも称する)値に相当する。
電圧センサ14は、フィルター部18を通る交流電圧を測定、つまり、マスターインバータ10が実際に出力する電圧(「実電圧」とも称する)を測定し、計測部163に供給する。
また、電圧センサ14は、出力する交流電圧のゼロクロス点を測定し、これを計測部163に供給する。計測部163では、交流電圧のゼロクロス点を用いて、周波数同期信号との同期を監視する。
MCU16は、マスターインバータ10を全体的に制御する。MCU16は、特に、スレーブインバータ20と連携して、スレーブインバータ20との並列同期運転を制御する。MCU16は、信号処理回路(CPU)、メモリ等から構成され、メモリには、マスターインバータ10における各部の制御及び制御手順をCPUに実行させるためのプログラム及びデータが予め記憶されている。
MCU16は、演算・制御部161、計測部163、デジタル通信部164、PWM生成部165を有する。
演算・制御部161は、PWMキャリアを生成する際の基準となるPWMキャリア同期信号を生成してPWM生成部165へ供給する。演算・制御部161は、PWMキャリア同期信号を、デジタル通信部164を介して、スレーブインバータ20への周波数同期信号としてループバック通信部15に供給する。
また、演算・制御部161は、マスターインバータ10の出力電流を示すマスターインバータ10用の指令電流(「マスター指令電流」とも称する)を算出する。なお、算出したマスター指令電流は、指令電圧に変換してPWM生成部165へ供給される。
また、演算・制御部161は、スレーブインバータ20用の指令電流(「スレーブ指令電流」とも称する)を生成して、外部のインバータと同期を取るための周波数同期信号とともに、デジタル通信部164を介してループバック通信部15に供給する。なお、例えば、スレーブ指令電流は、マスター指令電流と同じ値であり、スレーブインバータ20の出力電力が、マスターインバータ10の実際の出力電力と同じになるようにスレーブインバータ20に指令する出力電流値である。
また、演算・制御部161は、スレーブ指令電流の他、制御対象となるスレーブインバータ20の運転状態を制御するスレーブインバータ用の状態指令(「スレーブ状態指令」とも称し、図3のデータフォーマット40におけるコマンドビットに相当)を生成する。なお、これらスレーブ指令電流、スレーブ状態指令は、データフォーマットに記述されることでマスター送信データを構成する。このマスター送信データは、デイジーチェーン接続を経由してマスターインバータ10から送信されるデータフレームである。このデータフレームは、スレーブ指令電流、つまり、全てのスレーブインバータ20に対する指令電流値を所定数のデータビット(コマンドビット)で示すデータを含むデータである。
マスター送信データは、スレーブインバータ20から供給されるスレーブステータスデータ、計測部163から供給される実電圧、実電流、及び周波数同期信号に基づいて算出してもよい。また、演算・制御部161は、スレーブインバータ20の運転状態を監視して、スレーブインバータから送信されたステータスデータに基づいて、スレーブインバータ20の運転中における故障を判断する。
また、演算・制御部161には、ループバック通信部15及びデジタル通信部164を介して、スレーブインバータ20が作成した多重化データフレームであるスレーブ送信データ、スレーブインバータ20における周波数同期信号等が供給される。また、演算・制御部161は、ループバックした送信データに基づいて、当該送信データが全てのスレーブインバータに送信されたかを確認できる。
演算・制御部161は、故障インバータ、故障モードを示すデータ等を示すスレーブステータスデータを含むスレーブ送信データを受けると、これらのデータに対応したスレーブ指令電流を計算して、デジタル通信部164を介してループバック通信部15に供給する。これを受けたループバック通信部15は、下流のスレーブインバータに送信する。
なお、演算・制御部161は、交流負荷30に供給する総電力に対応する総指令電流を、マスター指令電流と、スレーブ指令電流とに(例えば均等に)分割する。
また、演算・制御部161は、スレーブ指令電流、スレーブ状態指令を、生成した通信データフレームに記述し、デジタル通信部164を介してループバック通信部15へ供給する。通信データフレームは、マスター指令電流に相当するスレーブ指令電流、スレーブ状態指令を含むマスター送信データを含むフレームである。
デジタル通信部164は、例えば、SPI(Serial Peripheral Interface)等のシリアルデジタルインターフェースが適用され、これを介することでインバータ同士のデジタルシリアル通信を可能としている。
PWM生成部165は、PWMキャリア同期信号及び指令電圧を演算・制御部161から受けて、マスター用のPWMキャリア同期信号及び指令電圧を用いて、駆動部12を駆動するPWM信号を生成する。例えば、PWM生成部165は、PWMキャリア同期信号に応じて、所定の周期を有するPWMキャリアを生成し、このPWMキャリアと指令電圧とを比較し、比較結果に応じたPWM信号を生成してインバータ主回路122へ供給する。これにより、駆動部12は、PWMキャリアと指令電圧とに基づくPWM信号を受けて、このPWM信号に従って直流電力を交流電力へ変換して、フィルター部18を通して交流負荷30へ供給する。すなわち、駆動部12は、PWMキャリアと指令電圧とに基づいて、交流負荷30に交流電力を付与し、交流負荷30を駆動する。
ループバック通信部15は、並列同期運転のインバータ制御周期毎に、デイジーチェーン接続においてマスターインバータよりも下流側のスレーブインバータ20との間でデータフレームを送受信する。ここでは、ループバック通信部15は、下流のスレーブインバータ20のループバック通信部25に、デイジーチェーン結線されたルート上において、上流側と下流側とのそれぞれにおいてシリアル通信可能で、且つ、ループバック可能に接続されている。
なお、ループバック通信部15は、デイジーチェーン結線されたルートにおいて最下流のスレーブインバータ20のループバック通信部25に対しては、ループバック通信部25から受信可能に接続されている。つまり、マスターインバータ10のループバック通信部15から最下流のスレーブインバータ20のループバック通信部25へは、データ送信は直接行わない。
具体的には、ループバック通信部15は、デジタル通信部164を介してMCU16から供給されたマスター送信データ及び周波数同期信号を、マスターインバータ10に下流側で接続されたスレーブインバータ20に送信する。
このスレーブインバータ20へ送信したマスター送信データは、デイジーチェーン結線によるルートを経由して下流のスレーブインバータ20に伝搬するため、最下流のスレーブインバータ20を経由した後、マスターインバータ10に戻る。
またループバック通信部15は、下流のスレーブインバータ20のループバック通信部25が送信するスレーブ送信データを受信する。なお、ループバック通信部15の詳細な構成は、ループバック通信部25と略同様であるため、ループバック通信部25の説明と共に後述する。
一方、スレーブインバータ20は、マスターインバータ10と基本的構成は同様であり、駆動部22、電流センサ23、電圧センサ24、ループバック通信部25、MCU26、フィルター部28を有する。
駆動部22は、PWM信号をPWM生成部265から受けて、PWM信号に従って交流負荷30を駆動する。
駆動部22は、例えば、平滑部221と、インバータ主回路222とを有し、外部の入力電源21から受けた電流を平滑部221で平滑化して直流電力を生成し、直流電力をインバータ主回路222でPWM信号に従って交流電力に変換する。
インバータ主回路222は、例えば、複数のスイッチング素子を有し、PWM信号に従って複数のスイッチング素子をそれぞれ所定のタイミングでオン・オフさせることで、直流電力を交流電力へ変換する。インバータ主回路222は、変換した交流電力をフィルター部28に供給する。フィルター部28は、供給される交流電力の波形のノイズを除去したり、交流波形に整形したりする。
駆動部22は、変換された交流電力を、フィルター部28に通して、交流負荷30へ供給することで、交流負荷30を駆動する。
電流センサ23は、インバータ主回路122からフィルター部18に供給される交流電力値を測定し、計測部263に供給する。測定した交流電流値は、交流負荷30へ供給される交流電流(スレーブインバータ20が実際に出力する実電流)値に相当する。
電圧センサ24は、フィルター部28を通る交流電圧を測定、つまり、スレーブインバータ20が実際に出力する実電圧を測定し、計測部263に供給する。
また、電圧センサ24は、出力する交流電圧のゼロクロス点を測定し、これを計測部263に供給する。計測部263では、交流電圧のゼロクロス点を用いて、周波数同期信号との同期を監視する。
MCU26は、スレーブインバータ20を全体的に制御する。MCU26は、特に、マスターインバータ10と連携し、マスターインバータ10の指令電流に応じて交流電力を出力して、インバータ同士の並列同期運転を行う。MCUは、信号処理回路(CPU)、メモリ等を有し、メモリには、スレーブインバータ20における各部の制御及び制御手順をCPUに実行させるためのプログラム及びデータが予め記憶されている。
MCU26は、演算・制御部261、計測部263、デジタル通信部264、PWM生成部265を有する。
演算・制御部261には、ループバック通信部25及びデジタル通信部264を介して、デイジーチェーン結線を経由して、上流側から、マスター送信データ及び周波数同期信号が供給される。
また、演算・制御部261は、マスターインバータ10から供給されるマスター送信データと、周波数同期信号とに応じて、周波数同期信号に同期してマスター送信データの内容に応じた制御を行う。
特に、演算・制御部261は、スレーブインバータ20においてPWMキャリアを生成する際の基準となるPWMキャリア同期信号を生成してPWM生成部265へ供給する。また、演算・制御部261は、入力されるスレーブ指令電流を指令電圧に変換してPWM生成部265へ供給する。
また、演算・制御部261は、スレーブインバータ20の運転状態を含むスレーブステータスデータ(自インバータのデータ)を生成して、デジタル通信部264を介してループバック通信部25へ供給する。
デジタル通信部264は、例えば、SPI等のシリアルデジタルインターフェースであり、これを介してインバータ同士の通信が行われる。
PWM生成部265は、演算・制御部261から受けたスレーブインバータ用のPWMキャリア同期信号及び指令電圧を用いて、駆動部22を駆動するPWM信号を生成する。例えば、PWM生成部265は、PWMキャリア同期信号に応じて、所定の周期を有するPWMキャリアを生成し、このPWMキャリアと指令電圧とを比較し、比較結果に応じたPWM信号を生成してインバータ主回路222へ供給する。これにより、駆動部22は、PWMキャリアと指令電圧とに基づくPWM信号を受けて、このPWM信号に従って直流電力を交流電力へ変換して、フィルター部28を通して交流負荷30へ供給する。すなわち、駆動部22は、PWMキャリアと指令電圧とに基づいて、交流負荷30を駆動する。
ループバック通信部25は、並列同期運転のインバータ制御周期毎に、デイジーチェーン接続において自インバータよりも上流側及び下流側のインバータとの間でデータフレームを送受信する。具体的には、ループバック通信部25は、他のインバータ(マスターインバータ10或いはスレーブインバータ20)のループバック通信部15、25に、上流側と下流側のそれぞれで、ループ状に接続されるように、シリアル通信可能に接続される。
ループバック通信部25は、デジタル通信部264を介して、MCU26に接続されており、上流からのマスター送信データ(スレーブ指令電流)及び周波数同期信号を、MCU26に供給するとともに、下流のスレーブインバータに送信する。
また、ループバック通信部25は、演算・制御部261で生成したスレーブステータスデータを、データフレームに重畳して多重化データフレームであるスレーブ送信データを作成し、このスレーブ送信データを、デイジーチェーン結線を介して上流側に結線されたインバータ(マスターインバータ10或いはスレーブインバータ20)に送信する。
ループバック通信部25で重畳対象であるデータフレームは、下流にスレーブインバータが接続されていれば、その下流のスレーブインバータから送られるスレーブ送信データである。また、ループバック通信部25が最下流のスレーブインバータに設けられている場合では、予め設定されたデータフレーム(図3の基本データフォーマット40に相当)を用いる。
<ループバック通信部の構成>
図2は、本実施の形態のインバータシステムのループバック通信部25の構成の一例を示す図である。
ループバック通信部25は、上流のインバータのループバック通信部に対してシリアル通信可能に接続される上流接続部25Uと、下流側のインバータのループバック通信部に対してシリアル通信可能に接続される下流接続部25Dとを備える。
更に、ループバック通信部25は、データセレクタ256、257と、データ多重化回路部(多重化部)Mとを備える。
上流接続部25Uは、上流のインバータにデータを送信する上流送信部251と、上流のインバータからデータを受信する上流受信部252とを有する。また、下流接続部25Dは、下流のインバータにデータを送信する下流送信部253と、下流のインバータからデータを受信する下流受信部254とを有する。
データセレクタ256は、MCU26と、上流受信部252及び下流送信部253とを接続する。データセレクタ256は、上流受信部252から絶縁回路255を介して入力されるマスター送信データ及び周波数同期信号を、MCU26に出力するとともに、下流接続部25Dの下流送信部253へ出力する(流れF1で示す)。
データセレクタ257は、MCU26、下流受信部254及びデータ多重化回路部Mを接続し、多重化回路部Mと上流送信部251とを接続する。データセレクタ257は、MCU26で生成したスレーブステータスデータと、下流受信部254から入力されるスレーブ送信データとを、データ多重化回路部Mへ出力する(流れF2で示す)。加えて、データセレクタ257は、データ多重化回路部Mから出力されたスレーブ送信データ、つまり、多重化されたデータフレームを、絶縁回路258を介して上流接続部25Uの上流送信部251に出力する(流れF2で示す)。
データ多重化回路部Mは、データフレームがデイジーチェーン接続を経由して最下流のスレーブインバータからマスターインバータ10に伝送されるときに、スレーブインバータ(自インバータ)20よりも下流側のスレーブインバータから受信したデータフレーム内のデータに、演算・制御部261で生成した自インバータのスレーブステータスデータを重畳して多重化データフレームであるスレーブ送信データを生成する。なお、この多重化回路部Mにおいて生成したスレーブ送信データは、自インバータよりも上流側のインバータ、ここではマスターインバータ10に送信される。
データ多重化回路部Mは、下流のインバータから送信されるスレーブ送信データに、MCU26で生成したスレーブインバータの状態を示すデータを負論理記述することで多重化して出力する。
ここで、ループバック通信部25が最下流のスレーブインバータのループバック通信部25である場合、下流受信部254は、下流からのスレーブ送信データを受信しない。この場合、MCU26は、予め設定した基本データフォーマット40(図3参照)と、スレーブステータスデータとを、データ多重化回路部Mに出力する。最下流のスレーブインバータにおけるデータ多重化回路部Mは、入力される基本データフォーマット40にスレーブステータスデータを重畳して出力する。この出力されたデータは、スレーブ送信データとして上流送信部251に入力され、上流送信部251を介して上流のインバータ(具体的にはスレーブインバータ)に送信される。
なお、図2に示すループバック通信部25の構成において、データセレクタ256、257に、マスターインバータ用(マスター用)の制御指令を入力(「モードセレクト」を、マスターを示すHighに設定)すれば、マスターインバータ10のループバック通信部15の構成として適用できる。なお、マスターインバータ10では、多重化回路部Mは使用しない。
図2の構成をマスターインバータ10のループバック通信部15の構成として適用する場合、つまり、図2において、マスター用制御指令が入力されると、データセレクタ256は、MCU26と下流送信部253とを接続して、上流受信部252からの入力を受け付けずに、MCU26が作成するマスター送信データを下流送信部253に出力する(流れF3で示す)。また、データセレクタ257は、マスター用制御指令が入力されると、MCU26と下流受信部254とを接続して、下流受信部254で受信するスレーブ送信データを、MCU26に入力する(流れF4で示す)。
<多重化データフレームの基本データフォーマット>
図3は、本実施の形態において用いられるデータフレームの基本データフォーマット40の一例を示す図である。
基本データフォーマット40は、マスターインバータ10がスレーブインバータにスレーブ指令電流を送信する際、及び、スレーブインバータ20がマスターインバータ10にスレーブステータスデータを送信する際に用いられる。
図3に示す基本データフォーマット40は、b0−b15のビット数で示す16bitデータ長を利用した場合の基本データフレームフォーマットである。
基本データフォーマット40は、スレーブインバータのアドレス、スレーブインバータへの制御指令、及びスレーブインバータへの指令電流を示す内容を以下のブロックで構成する。
データビッドブロック:b0−b10で示すビット長11bitのブロックであり、マスターインバータの送信時では、マスターインバータが出力している電流(スレーブ指令電流に相当)を記述等する。また、スレーブインバータの送信時では、スレーブインバータがスレーブインバータ自体の状態を記述したりする(例えば、故障の種類を示すbitを予め設定しておき、該当するbitにスレーブインバータが記述する)。
コマンドビットブロック:b11−b12で示すビット長2bitのブロックであり、マスターインバータがスレーブインバータに対する制御指令であり、スレーブインバータ側の電源のオン・オフを制御する。
スレーブアドレスビットブロック:b13−b15で示すビット長3bitのブロックであり、スレーブインバータのアドレスが個々に記述される。例えば、これを送信時に用いることで、マスターインバータでは、連携対象とするスレーブインバータを選択できる。
図3に示す基本データフォーマット40では、3台のスレーブインバータと通信する場合について説明しているが、スレーブインバータを増加する場合では、基本データフレームの長さ(少なくともスレーブアドレスビットのブロック長)を長くすることで、これに対応できる。
この基本データフォーマット40を用いて、マスターインバータ10からスレーブインバータ20への送信(マスター送信モード)と、スレーブインバータ20からマスターインバータ10への送信(マスター受信モード)とが順に行われる。
すなわち、図3で示す16bitの基本データフォーマット40を、マスター送信モードと、マスター受信モードとにおいて使用すれば、16[bit/frame]×2[frame]=32[bit]単位で送受信シーケンスを構成できる。
図4は、本実施の形態のインバータシステムにおいて並列同期運転制御を行う際のデータ送受信を示す模式図である。図4Aは、マスター送信モードの説明に供する図であり、図4Bは、マスター受信モードの説明に供する図である。
図4A、図4Bに示すインバータシステム100では、マスターインバータ10のループバック通信部15に対して、3つのスレーブインバータ(各スレーブ1〜3で示す)20−1、20−2、20−3のループバック通信部25が、デイジーチェーン結線によりループ状に接続されている。具体的には、マスターインバータ10のループバック通信部15の下流接続部15Dが、中間のスレーブインバータ20−1の上流接続部25Uにシリアル通信可能に接続されている。また、中間のスレーブインバータ20−1の下流接続部25Dが、中間のスレーブインバータ20−2の上流接続部25Uにシリアル通信可能に接続されている。また、中間のスレーブインバータ20−2の下流接続部25Dが、最下流のスレーブインバータ20−3の上流接続部25Uにシリアル通信可能に接続されている。なお、マスターインバータ10の上流には、スレーブインバータ20は存在しない。これにより、マスターインバータ10における上流接続部15Uにおいては、上流受信部152が最下流のインバータ20−3の下流接続部25Dに接続されていれば、上流送信部151は他のインバータに接続されていなくてもよい。
マスター送信モード(マスター送信ステップ)では、マスターインバータ10は、スレーブ指令電流及びスレーブ状態指令を含むマスター送信データと、周波数同期信号とを生成して、生成したデータを下流接続部15Dの下流送信部153から送信(図2では「マスター送信」)する。
すると、送信されたマスター送信データは、スレーブインバータ20−1の上流接続部25Uの上流受信部252で受信される。
スレーブインバータ20−1では、受信したデータ(マスター送信データ)は、MCU26(図1参照)に供給(「スレーブ受信」)されるとともに、下流接続部25Dの下流送信部253からスレーブインバータ20−2に送信される。
スレーブインバータ20−1では、スレーブ受信によって、マスターインバータ10から送信されたデータ(マスター送信データ)は、スレーブインバータ20−1が実際に出力する交流電流を同じくする制御に用いられる。スレーブインバータ20−1により送信されたマスター送信データは、スレーブインバータ20−1の下流に接続されたスレーブインバータ20−2において、上流接続部25Uの上流受信部252で受信される。スレーブインバータ20−2では、受信したデータ(マスター送信データ)は、MCU26(図1参照)に供給(「スレーブ受信」)されるとともに、下流接続部25Dの下流送信部253から、スレーブインバータ20−3に送信される。スレーブインバータ20−2では、スレーブ受信したマスター送信データは、中間スレーブインバータであるスレーブインバータ20−1と同様に、実際に出力する交流電流を同じくする制御に用いられる。スレーブインバータ20−2により送信されたマスター送信データは、スレーブインバータ20−2の下流に接続されたスレーブインバータ20−3において、上流接続部25Uの上流受信部252で受信される。スレーブインバータ20−3では、マスター送信データは、MCU26(図1参照)に供給(「スレーブ受信」)されるとともに、下流接続部25Dの送信部253から、マスターインバータ10における上流接続部15Uの上流受信部152に送信される。マスターインバータ10では、下流に送信したマスター送信データがループバックすることになり、これにより、全スレーブインバータ20にマスター送信データが送信されたことが判断できる。
このようにマスター送信モードでは、マスターインバータ10が生成したマスター送信データは、デイジーチェーン結線されたルートを用いて、下流で接続されるスレーブインバータを、順に経由して最下流のスレーブインバータへと伝搬する。マスター送信モードでは、マスターインバータ10は、下流側のスレーブインバータ20−1にデータ(マスター送信データ)を送信するだけで、全てのスレーブインバータ20に対して、マスター送信データを送信できる。
図4Bに示すマスター受信モード(マスター受信ステップ)では、ループバック通信部25において、シリアル通信を行うループ上、つまり、ループバック通信部25でループ送信を行う送信回路に設けたデータ多重化回路部(AND GATE)Mを用いている。
ここでは、最下流のスレーブインバータとしたスレーブインバータ20−3が、自インバータの状態を示すスレーブステータスデータを、マスターインバータ10に送信(「スレーブ送信」)する場合について説明する。
スレーブステータスデータは、スレーブインバータにおける実際の出力電流、スレーブインバータの電源制御状態、故障があれば故障状態を含むスレーブインバータの運転状態を示すデータである。
最下流のスレーブインバータ20−3がスレーブ送信を行う際には、データ多重化回路部Mを用いて、MCU26で生成したスレーブステータスデータを、予め設定されている基本データフォーマットに負論理記述で重畳して、上流送信部251から送信する。なお、スレーブインバータ20−3の下流に更にスレーブインバータ20が存在する場合、スレーブインバータ20−3は、多重化対象となる基本データフォーマットに変えて、下流からのスレーブ送信データ(破線で示す)を用いる。
スレーブインバータ20−3の上流にあるスレーブインバータ20−2は、下流受信部254に入力されるスレーブ送信データと、MCU26で作成した自スレーブインバータのスレーブステータスデータとを、データ多重化回路部Mを用いて負論理記述で重畳する。データ多重化回路部Mで多重化されたスレーブ送信データ(多重化データフレーム)は、上流送信部251から上流のマスターインバータ10に送信される。
スレーブインバータ20−2の上流にあるスレーブインバータ20−1は、下流受信部254に入力されるスレーブ送信データと、MCU26で作成した自スレーブインバータのスレーブステータスデータとを、データ多重化回路部Mを用いて負論理記述で重畳する。データ多重化回路部Mで多重化されたスレーブ送信データ(多重化データフレーム)は、上流送信部251から上流のマスターインバータ10に送信される。
マスターインバータ10に送信されたスレーブインバータ20−1からのスレーブ送信データは、下流接続部15Dの下流受信部154で受信されて、MCU16に供給(図3では「マスター受信」で示す)される。
マスターインバータ10では、MCU16が、下流受信部154に入力されるスレーブ送信データを受信するだけで、下流に数珠つなぎで複数接続されるスレーブインバータ20の全ての運転状態を一括で取得でき、これに応じた並列同期運転制御を好適に行うことができる。
このように、マスターインバータ10とスレーブインバータ20との間の送受信シーケンスにおいて、マスター受信モードでは、マスター送信モードにおけるルートとは逆ルートを用いて、マスターインバータ10がスレーブインバータ20からのデータを受信する。マスター受信モードでは、最下流のスレーブインバータ20−3が、マスター送信モードにおけるルートとは逆ルートで、データを送信し、この送信したデータに、上流側のスレーブインバータ(中間スレーブインバータ)20−2、20−1がデータを多重化していき、マスターインバータ10へ伝搬させる。
すなわち、マスター受信モードでは、マスターインバータ10と最下流のスレーブインバータ20−3との間の中間スレーブインバータ20−1、20−2の各々は、自インバータよりも下流側のインバータから受信したデータフレーム内のデータに自インバータのデータを重畳して多重化データフレームを生成する。そして、この生成した多重化データフレームを自インバータよりも上流側のインバータに送信している。
これにより、マスターインバータ10は、詳細は後述するが、故障インバータ、故障モードを確認した際に、故障したインバータ等を連携運転から離脱させる離脱制御を行うことができる。
このように、マスターインバータ10に対して、スレーブインバータ20から送信されるスレーブ送信データは、下流のスレーブインバータ20から上流に送信されるスレーブ送信データに、スレーブステータスデータを送信する中間スレーブインバータ20−1が、データ多重化回路部Mを介して次々に重畳する。これにより、マスターインバータが受信する多重化データフレームであるスレーブ送信データを構成でき、簡単で、且つ、低廉化が図られた多重通信を実現している。
基礎データフォーマットとして16bitデータフレームを用いると、マスター送信モードにおいては、16bitデータフレームを任意で下流のスレーブインバータへ送信する。次に実行されるマスター受信モードにおいては、16bitデータフレームの該当ビットに負論理で設定した16bitデータフレームを同期送信することで、該当ビットが重畳されたデータフレームが構成される。これにより、最上流のマスターインバータが、すべてのスレーブ情報が重畳された多重化データフレームを受信することとなる。なお、対象外のスレーブインバータからは、いずれのビットにも負論理出力がなされることはない。
図5は、本実施の形態のインバータシステムの送受信シーケンスのタイミングを示す図であり、図6は、図5に示す処理タイミングにおける送受信シーケンスを示す模式図である。この構成でもスレーブインバータ20−1、20−2が、中間スレーブインバータに相当している。すなわち、スレーブインバータ20−1、20−2は、データ多重化回路部Mを有する。
図5及び図6に示すように、マスター送信モード、マスター受信モードによるインバータシステムの通信は、インバータ制御周期、つまり、PWMキャリア周期毎(n、n+1、n+2、…)に行われる。すなわちマスター送信モード、マスター受信モードは、各インバータから電力が出力されるPWMキャリア周期(インバータ制御周期)内において順次行われる。
PWMキャリア周期(インバータ制御周期)内では、まず、インバータシステム100の各インバータ10、20−1〜20−3(Master、Slave1-3)は、自インバータ10、20−1〜20−3の出力電圧・電流をサンプリングする。なお、このとき、出力電圧のゼロクロス点を測定することで、周波数同期信号を用いた周波数、位相の同期制御を行う。
次いで、マスターインバータ10は、出力電圧・電流のサンプリングの後、スレーブインバータ20へのスレーブ指令電流を、下流のスレーブインバータに送信して、スレーブインバータとの同期通信(マスター送信)を行う。なお、例えば、スレーブ指令電流は、マスターインバータ10の出力電流と同じである。
これにより、出力電圧・電流のサンプリング後のスレーブ指令電流は、下流のスレーブインバータ20−1〜20−3へ順に送信されていき、各スレーブインバータ20−1〜20−3でスレーブ指令電流を受信する。すなわち、マスター送信モード(マスター送信ステップ)が実行される。なお、マスターインバータ10は、スレーブ指令電流を送信した後、サンプリングした出力電圧(実際の出力電圧)及び出力電流(実際の出力電流)と、スレーブ指令電流により、電流の補正計算を行って補正値を算出する。
各スレーブインバータ20−1〜20−3は、マスターインバータ10からスレーブ指令電流を受信すると、スレーブ指令電流と、実電圧、実電流とが同じくなるように電流の補正計算を行って補正値を算出する。
補正値を算出した後、各スレーブインバータ20−1〜20−3は、最下流のスレーブインバータ(ここでは、スレーブインバータ20−3)から順番に、データ多重化部Mを用いてスレーブステータスデータを多重化してスレーブ送信データを作成する。なお、このスレーブステータスデータは、データフォーマット(図3の基本データフォーマットに相当)を用いて、多重化される。
スレーブインバータ20−3で、まず、スレーブステータスデータを基本データフォーマットに重畳して多重化されたスレーブ送信データを作成し、これをスレーブインバータ20−2に送信する。スレーブインバータ20−3より上流にあるスレーブインバータ20−2では、自機のスレーブステータスデータを重畳して、上流のインバータ(スレーブインバータ20−1)にスレーブ送信データとして送信する。これを繰り返すことで、最上流のインバータであるマスターインバータ10は、全スレーブステータスデータが重畳された多重化されたスレーブ送信データを受信する。すなわち、マスター受信モード(マスター受信ステップ)が実行される。
各スレーブインバータ20−1〜20−3は、スレーブステータスデータを上流に送信した後、スレーブ指令電流を用いて算出した補正値を用いて、補正値を反映して、スレーブ指令電流と同じ出力電流これに伴う指令電圧に更新する。各インバータにおいて、更新された指令電圧は、次の制御周期で反映される。
このように、複数のインバータ10、20の並列同期運転制御を行う場合、インバータ制御周期毎に、複数のインバータ10、20間でデータフレームを送受信する通信ステップを有する。この通信ステップは、デイジーチェーン接続を経由してマスターインバータ10から最下流スレーブインバータ20にデータフレームを伝送するマスター送信ステップ(マスター送信モード)と、デイジーチェーン接続を経由して最下流スレーブインバータ20からマスターインバータ10にデータフレームを伝送するマスター受信ステップ(マスター送信モード)とを有する。マスター送信ステップは、中間のスレーブインバータ20−1、20−2の各々において、自インバータよりも下流側のインバータから受信したデータフレーム内のデータに自インバータのデータを重畳してスレーブ送信データ(多重化データフレーム)を生成し、生成したスレーブ送信データ(多重化データフレーム)を自インバータよりも上流側のインバータに送信するステップを有する。
<運転開始時、個別chのエラー検出時及び離脱制御時におけるデータフレーム>
図7は本実施の形態のインバータシステムの運転開始時、個別chのエラー検出時及び離脱制御時に用いられるマスター送信データ、スレーブ送信データを示す図である。
運転開始時には、インバータシステム100では、マスターインバータ10は、マスターインバータ10に接続されたスレーブインバータ20の数を認識し、全てのスレーブインバータ20による最大出力容量を認識する。
ここで、マスターインバータ10は、マスター送信モードにおいて、例えば、図7Aのデータフレームに示すような16進法で0xFFFFとなるコマンドを、スレーブインバータ20に一定期間を送信する。
次に、マスターインバータ10は、マスター受信モードにおいて、受信データフレームを分析する。マスター受信モードでは、スレーブインバータ20は、図7Bに示すデータフレームを、スレーブ送信データとして送信する。
図7Bに示すデータフレームは、下流側から上流に送信されるスレーブ送信データのデータフレームを示す。なお、図7に示すデータフレームでは、図7Bのデータフレームで示すようにb0をSYNCビットとし「同期エラー」の故障モードが割り付けられている。図7Cは、マスターインバータ10に送信されるスレーブインバータ20を認識していない場合のスレーブ送信データを示し、図7Aに示すマスター送信データと同じ構造である。
各スレーブインバータ20−1〜20−3は、正常時では、各Ch個別出力ビットをLOW出力(図7Dでは、b13に「0」としてスレーブ1を示す「1ch Slave」を記述)として、スレーブ送信データを重畳返信する。
Ch個別出力ビットのエラー検出時、つまり、スレーブインバータ20−1〜20−3の何れかに異常がある場合、正常なスレーブインバータは、正常時と同じく各Ch個別出力ビットをLOW出力するが、異常があるスレーブインバータは、コマンドビット(b12、b11)、SYNCビット(b0)をLOW出力して、重畳返信する(図7Dのデータフレーム参照)。
このように、下流側から上流に送信されるスレーブ送信データのデータフレームでは、対象となるスレーブインバータ20は、スレーブアドレスビット(b15−b13)を負論理記述する。これにより、デイジーチェーン結線されたインバータ群において最上流のマスターインバータ10は、マスターインバータ10に接続されたスレーブインバータ数、アドレス等を把握することができる。なお、最下位bitをスレーブ正常/異常bitに設定しておけば、接続されたスレーブインバータの異常有無も確認できる(図7参照)。
例えば、マスターインバータ10が、異常フレームであるスレーブ送信データを受信した場合、いずれかのスレーブに異常があることを把握し、停止シーケンスを実行する。
マスターインバータ10は、システム停止後、各スレーブインバータの運転状態を把握するために、コマンドビット(b12、b11)を「0」として各スレーブインバータのそれぞれに、データフレーム(マスター送信データ)を送信する。
データフレームが送信されたスレーブインバータのそれぞれは、エラーコマンド以降のエラービットに、正常時では、すべてHIGH、異常時では、該当ビットをLOWにて返信を行う。
このデータフレームをマスターインバータが受信することで、全スレーブインバータ20をスキャンする。スレーブインバータをスキャンした後、装置全体のシステム状態を把握(個別スレーブインバータ異常確認可)し、可能であれば異常スレーブインバータを除く制御(離脱制御)を行うことによって、正常なマスターインバータ及び残った正常なスレーブインバータで新たなインバータシステムとして再起動を行うことができる。
このように、マスターインバータ10は、全てのスレーブインバータ20のデータが重畳された多重化データフレームであるスレーブ送信データから、正常な運転状態でない異常スレーブインバータ20の存在を確認できる。この場合、マスターインバータ10は、停止シーケンスを実行して、複数のインバータの並列同期運転を停止する。その後、個々のスレーブインバータに対して、運転状態を示すデータの報告を要求する指令データを送信し、個々のスレーブインバータからのデータ報告に基づいて異常スレーブインバータを特定し、特定した異常スレーブインバータを除いて並列同期運転を再開する。
<通常運転時のデータフレーム>
インバータシステム100の通常運転時、つまり、インバータの並列連携運転制御中におけるデータフレームは、図8に示すような構成となる。
図8は、インバータシステムの並列連携運転制御中におけるデータフレームの構成図である。図8Aは、マスターインバータ及びスレーブインバータの送受信で使用される通常のデータフレームの構成を示し、図8Bは、スレーブインバータ20の異常確認のために下流側から上流に送信されるマスター受信データのデータフレームの構成を示す。
マスターインバータ10は、対象となるスレーブインバータアドレスを既述して、出力電流データ(図8に示す「CT Data」)を11bit長としたデータフレームで送信する。具体的には、マスターインバータ10は、データフレームにおける各Ch個別出力ビット(bit15〜13)で、全てのスレーブインバータ20に対するよう記述し、「CT Data」において、マスターインバータ10自体が出力している電流値、つまり、スレーブ指令電流を記述する。なお、運転制御対象とする対象スレーブインバータ20は、任意アドレス指定以外にすべてのスレーブインバータを対象とすることも可能である。
マスターインバータ10は、指定するスレーブインバータ(複数台でもよい)に対して「CT data」を出力することによって、全てのスレーブインバータ20に対して、運転制御情報を送信する。
上流側から送信されるマスター送信データ(図8Aのデータフレーム)を受けたスレーブインバータ20は、例えば、受信したマスターインバータ10の出力電流、つまり、スレーブ指令電流と、自らの出力電流を同じくする制御を行う。これにより、全てのインバータ20で、総出力電力を平準化することができる。
ところで、各スレーブインバータ20は、正常時では、各Ch個別出力ビットをLOW出力にして、スレーブ送信データを重畳返信する。エラービットがあれば、すべてHIGH出力で記述して返信する。
ここでは、いずれかのスレーブインバータ20に異常がある場合、スレーブインバータ20では、正常時と同じく各Ch個別出力ビットをLOW出力とするが、異常のあるスレーブインバータ20は、コマンドビット(b12、b11)、SYNCビット(b0)、及び、該当するエラービットをLOW出力として重畳返信する。LOW出力の対象となるエラービットは、例えば、図8Bに示すように、取得するデータとして、あらゆる故障モードを各ビットに割り付けて運用している。例えば、b0には「同期エラー」、b1には「入力不足電圧」、b2には「入力過電圧」、b3には「インバータ過電流」等の故障モードがそれぞれ割り付けられており、該当するエラー(故障モード)があれば、該当するエラービットにHIGH出力で記述する。なお、各ビットに割り付けられる取得情報は、これらに限らず、必要に応じた取得情報を、各ビットに割り付けても良い。
これを受けてマスターインバータは、異常フレーム、つまり、異常のあるスレーブ送信データを受信した場合、運転開始時での異常フレームの対応と同様に、いずれかのスレーブインバータに異常があることを把握し、停止シーケンスを行う。
本実施の形態のインバータシステムによれば、システム全体の運転状況を把握し、故障インバータ、故障モード、連携運転からの離脱制御等を行うことができる。
本実施の形態によれば、複数のインバータで並列同期運転を行う場合でも、マスターインバータ10から下流のスレーブインバータ20−1に指令電流を送信するだけで、全スレーブインバータ20−1〜20−3の情報を一括で収集できる。全てのインバータでの総出力電力を平準化する制御を実現できる。
また、20kHzの制御周期を使った一般的な交流電源用インバータにおいて、各周期制御を実行するには、マスターインバータとスレーブインバータとのシリアル相互通信が、500μsec以下で完了する必要がある。ここで、各インバータ電源間の絶縁型シリアル通信を実現するためには、転送速度が1.0〜2.0Mbps相当の汎用の高速アイソレータ通信デバイスを採用することが考えられる。
本実施の形態で述べたように、例えば、16ビット長データフレームを、マスターインバータとスレーブインバータの送受信を採用した場合、16[bit/frame]×2[frame]×1.0[Mbps]=32μsec相当となる。したがって、本実施の形態によれば、転送速度が1.0〜2.0Mbps相当の汎用の高速アイソレータ通信デバイスを採用しても、十分に電源制御周期内で演算処理可能なシーケンスを実現することができる。
このように本実施の形態によれば、マスターインバータ10、及び、複数のスレーブインバータ20の並列同期運転において、全てのインバータ10、20での総出力電力を平準化する制御を高速で実現することができる。
尚、本実施の形態のインバータシステムは、マスターインバータ10に対して、スレーブインバータの数を、2〜3台としたが、これに限らずマスターインバータに4台以上のスレーブインバータをデイジーチェーン状に接続してもよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明に係るインバータシステム及び通信方法は、複数のインバータの並列同期運転において、全てのインバータでの総出力電力を平準化する制御を高速で実現できる効果を有し、UPS、蓄電装置等、複数のインバータを並列同期運転する装置に適用するシステムとして有用である。
10 マスターインバータ
11、21 入力電源
12、22 駆動部
13、23 電流センサ
14、24 電圧センサ
15、25 ループバック通信部(通信部)
16,26 MCU
18、28 フィルター部
20、20−1、20−2、20−3 スレーブインバータ
30 交流負荷
40 基本データフォーマット(データフレーム)
100 インバータシステム
121、221 平滑部
122、222 インバータ主回路
151、251 上流送信部
152、252 上流受信部
153、253 下流送信部
154、254 下流受信部
15D、25D 下流接続部
15U、25U 上流接続部
161、261 演算・制御部
163、263 計測部
164、264 デジタル通信部
165、265 PWM生成部
255、258 絶縁回路
256、257 データセレクタ
M データ多重化回路部(多重化部)

Claims (7)

  1. デイジーチェーン接続された複数のインバータを有し、前記複数のインバータは、マスターインバータと、前記デイジーチェーン接続において前記マスターインバータに対して最下流に位置する最下流スレーブインバータと、これらの中間に位置する一つ以上の中間スレーブインバータと、を含み、
    前記複数のインバータは各々、並列同期運転のインバータ制御周期毎に、前記デイジーチェーン接続において自インバータよりも上流側及び/又は下流側のインバータとの間でデータフレームを送受信する通信部を有し、
    前記中間スレーブインバータの通信部は、
    データフレームが前記デイジーチェーン接続を経由して前記最下流スレーブインバータから前記マスターインバータに伝送されるときに、自インバータよりも下流側のインバータから受信したデータフレーム内のデータに自インバータのデータを重畳して多重化データフレームを生成する多重化部を有し、生成した多重化データフレームを自インバータよりも上流側のインバータに送信する、
    インバータシステム。
  2. 前記デイジーチェーン接続を経由して前記最下流スレーブインバータから前記マスターインバータに伝送されるデータフレームは、負論理で記述される、
    請求項1に記載のインバータシステム。
  3. 前記多重化部は、自インバータよりも下流側のインバータから受信したデータフレーム内のデータを構成する各データビット及び自インバータのデータを構成する各データビットの入力を受けてこれらのデータビットの値の最小値を出力するANDゲートを有する、
    請求項1または2に記載のインバータシステム。
  4. 前記デイジーチェーン接続を経由して前記マスターインバータから送信されるデータフレームは、全てのスレーブデータに対する指令電流値を所定数のデータビットで示すデータを含む、
    請求項1から3のいずれか1項に記載のインバータシステム。
  5. 前記デイジーチェーン接続を経由して前記マスターインバータにより受信されるデータフレームは、全てのスレーブデータにおける運転状態を所定数のデータビットで示すデータを含む、
    請求項1から4のいずれかに記載のインバータシステム。
  6. 前記マスターインバータは、全てのスレーブインバータのデータが重畳された多重化データフレームから、正常な運転状態でない異常スレーブインバータの存在が確認された場合、前記並列同期運転を停止し、個々のスレーブインバータに対して、運転状態を示すデータの報告を要求する指令データを送信し、前記個々のスレーブインバータからのデータ報告に基づいて異常スレーブインバータを特定し、特定した異常スレーブインバータを除いて前記並列同期運転を再開する、
    請求項1から5のいずれか1項に記載のインバータシステム。
  7. 複数のインバータの並列同期運転制御方法であって、
    前記複数のインバータは、デイジーチェーン接続されており、マスターインバータと、前記デイジーチェーン接続において前記マスターインバータに対して最下流に位置する最下流スレーブインバータと、これらの中間に位置する一つ以上の中間スレーブインバータと、を含み、
    インバータ制御周期毎に、前記複数のインバータ間でデータフレームを送受信する通信ステップを有し、前記通信ステップは、
    前記デイジーチェーン接続を経由して前記マスターインバータから前記最下流スレーブインバータにデータフレームを伝送するマスター送信ステップと、
    前記デイジーチェーン接続を経由して前記最下流スレーブインバータから前記マスターインバータにデータフレームを伝送するマスター受信ステップと、を有し、
    前記マスター受信ステップは、前記中間スレーブインバータにおいて、自インバータよりも下流側のインバータから受信したデータフレーム内のデータに自インバータのデータを重畳して多重化データフレームを生成し、生成した多重化データフレームを自インバータよりも上流側のインバータに送信するステップを有する、
    複数のインバータの並列同期運転制御方法。
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