JP2015198096A - 太陽電池モジュール - Google Patents

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Abstract

【課題】モジュール化工程にて外観不良が発生しない、高い耐熱性を持った信頼性に優れた太陽電池モジュールを供給する。【解決手段】太陽電池モジュール(201)は、表側封止材(214)にMFR30g/10min.以上の架橋剤を含む樹脂を用い、裏側封止材(216)にMFR30g/10min.以上の架橋剤を含まない樹脂を用いる。バックコンタクト方式の好適な太陽電池モジュールにとなる。【選択図】図1

Description

本発明は、バックコンタクト方式の太陽電池モジュールに好適な太陽電池用封止材を備えた太陽電池モジュールに関する。
近年、再生可能エネルギーの一つとして太陽光発電の普及が進んでいる。従来の一般的なシリコン基板を使用した太陽電池モジュールの一例を、図2に示す。
図2に示される太陽電池モジュール101においては、シリコン基板102の受光面(表面)102Aとは反対側の面(裏面)102Bに、P型半導体からなる正極電極103が設けられているとともに、受光面(表面)102Aに、N型半導体からなる負極電極104が設けられて、一つの太陽電池セル105が形成されている。そして、このような複数個の太陽電池セル105が並列配置していると共に、太陽電池セル105同士が配線部材(インターコネクタ)107によって直列に接続され、その複数個の太陽電池セル105が、透明な表側基材108と裏側基材109との間に封止材106によって封止された構造となっている。
このような太陽電池モジュール101は、太陽電池セル105の受光面102Aにおける負極電極104が設けられた領域では、シリコン基板102への太陽光の入射が負極電極104によって遮られてしまい、その領域はシャドウロスとなって発電に寄与しない。このため、負極電極104の面積が大きいほど発電効率が低くなるという問題点を有していた。
また、隣り合う太陽電池セル105は、一方の太陽電池セル105の受光面102A側の負極電極104と、隣接する他方の太陽電池セル105の裏面102B側の正極電極103との間が、薄板状又は線材状の配線部材107によって接続されている。この場合、配線部材107を、隣り合う太陽電池セル105の間においてシリコン基板102の表側から裏側に廻り込ませために屈曲した形状とする必要がある。配線部材107がこのような形状であると、寒暖の差が激しい屋外に設置される場合がある太陽電池モジュールにおいては、各構成部材の熱膨張率の差や振動などにより、配線部材107やその端部の各電極103、104への接続部分が経時的に断線するおそれがあった。
そこで、最近に至り、シリコン基板の受光面とは反対側の面(裏面)に正極電極及び負極電極の両者を配した、いわゆるバックコンタクト方式の太陽電池モジュールが開発されている(例えば特許文献1を参照)。
バックコンタクト方式の太陽電池モジュールの構造の一例を、図1に示す。図1に示されるバックコンタクト方式の太陽電池モジュール201においては、シリコン基板202の受光面(表面)202Aとは反対側の面(裏面)202Bの一端側の位置に、P型半導体からなる正極電極203が設けられているとともに、裏面202Bの他端側の位置(すなわち、正極電極203とは離間した位置)に、N型半導体からなる負極電極204が設けられて、一つの太陽電池セル205が形成されている。
そして、このような複数個の太陽電池セル205が間隔を開けて平面状に並べられ、その複数個の太陽電池セル205が、光入射側の透明な表側基材210と裏側基材212との間に配されている。そして、表側基材210とシリコン基板202の受光面202Aとの間は表側封止材214によって封止され、シリコン基板202の裏面202Bと裏側基材212との間は裏側封止材216によって封止されている。
ここで、裏側基材212は、絶縁基材218の表面(太陽電池セル205と対向する面)に導電層220を形成したものである。例えばこの導電層220は、絶縁基材218の表面上に積層された導電性金属膜220bと、導電性金属膜220b上に積層された回路層220aとからなり、回路層220aにより所定の回路パターンが形成されている。そして、シリコン基板202の正負の各電極203、204と導電層220との間は、裏側封止材216を貫通する導電性接続部材222A、222B(例えば半田)によってそれぞれ電気的に接続されている。
例えば、裏側封止材216における正負の各電極203、204に対応する位置に、裏側封止材216を厚み方向に貫通する貫通孔216aが形成されており、その貫通孔216aに低融点半田等からなる導電性接続部材222A、222Bが充填されていて、この導電性接続部材222A、222Bを介して正負の各電極203、204と導電層220の回路層220aとが電気的に接続されている。
なお、裏側基材212の導電層220の回路パターンは、各太陽電池セル205の正負の各電極203、204の位置に応じて、隣り合う太陽電池セル205が直列接続となるように定められている。また、回路パターンを構成する回路層220aは、一般に、汎用性が高く且つ導電性接続部材222A、222Bとの電気的接続性が良好な銅や、電解めっきによるニッケルで構成される傾向にある。
このようなバックコンタクト方式の太陽電池モジュール201においては、受光面202a側に入射光を遮る電極が存在しないため、その分、入射してくる太陽光を、シリコン基板202の表面の全面で取り込むことができ、そのため高い変換効率を得ることができる。しかも、隣り合う太陽電池セル205間(電極間)の電気的接続は、図2に示す従来の一般的な太陽電池モジュール101とは異なり、裏側基材212の表面に平面的にパターン形成した回路層220a(導電層220)によって行われるため、熱膨張率の差により導電性接続部材222A、222Bが破断するおそれも実質的に解消される。したがって、変換効率が高くしかも耐久性の高い太陽電池モジュールとして、バックコンタクト方式の太陽電池モジュールは今後ますますその需要が拡大すると期待されている。
バックコンタクト方式の太陽電池モジュールは、表側基材210、表側封止材214、太陽電池セル202、裏側封止材216、裏側基材212をこの順で積層し、真空ラミネーターにより真空吸引し、加熱し圧着する工程にて製造されるが、従来の一般的な方式の裏側基材とは異なり、バックコンタクト方式の裏側基材にはパターンが形成された回路層の凹凸があるため、加熱圧着工程にて裏側封止材に含まれる架橋剤から発生する分解ガスが凹凸に引っかかり、気泡が残存する問題があった。
また、単純に架橋剤を含まない封止材を用いた場合、モジュール化後にホットスポット現象等で発熱した場合、耐熱性が不足しているため、モジュールにずれが生じるという問題があった。
特開2005−11869号公報
本発明は上記のような従来技術の課題を解決しようとするものであり、耐熱性及び高信頼性を必要とするバックコンタクト方式の太陽電池モジュールに好適な太陽電池モジュールを提供することを目的とする。
課題を解決するために、本発明の一態様(第1の態様)による太陽電池モジュールは、太陽電池セルの受光面側に配置された表側封止材と、上記太陽電池セルの受光面とは反対側に配置された裏側封止材とを備え、上記表側封止材は、架橋剤を含むMFR30g/10min.以上の樹脂であり、上記裏側封止材は、架橋剤を含まないMFR30g/10min.以上の樹脂であることを特徴とする。
本発明によれば、高い耐熱性を兼ね備えた信頼性のあるバックコンタクト方式の太陽電池モジュールとして好適な太陽電池モジュールを提供することができる。
本発明が適用されるバックコンタクト方式の太陽電池モジュールを示す模式的な縦断面図である。 従来の一般的な太陽電池モジュールの要部を示す模式的な縦断面図である。
以下、本発明のバックコンタクト方式太陽電池モジュールの一実施形態について、図面を参照して説明する。
本発明のバックコンタクト方式太陽電池モジュールの基本構造としては、太陽電池セルにおける受光面とは反対側にだけ電極が配置される、従来公知の構造が適用出来る。このため本実施形態では、上述した図1の構造のバックコンタクト方式太陽電池モジュールを例に挙げて説明する。なお、本発明が適用される太陽電池モジュールは、太陽電池セルの受光面とは反対側にだけ電極が配置されるバックコンタクト型の太陽電池モジュールに限定されない。
図1に示されるバックコンタクト方式の太陽電池モジュール201は、太陽電池セル202の受光面(表面)202Aに対し反対側の面(裏面)202Bに、間隔を置いてP型半導体からなる正極としての電極203と、N型半導体からなる負極としての電極204が形成されて、一つの太陽電池セル205が構成されている。そして複数の太陽電池セル205が、光入射側の表側基材210と、裏側基材212との間に、間隔を置いて配列され、表側基材210と、太陽電池セル202における受光面202Aとの間は、表側封止材214によって封止され、また、太陽電池セル202の裏面202Bと裏側基材212との間は、裏側封止材216によって封止されている。そしてシリコン基板202の正負の各電極203、204と導電層220との間は、それぞれ裏側封止材216を貫通する導電接続部材222A、222Bによって電気的に接続されている。
導電性接続部材222A、222Bの材質は特に限定されるものではないが、材料コストと接続抵抗の点で低融点ハンダが好適である。ここで用いる低融点ハンダの融点を、太陽電池モジュールの作製温度と同程度(120〜160℃)とすれば、モジュール化と電気接続が同時になされるため、プロセスコストの観点から好ましい。
本実施形態の表側封止材は架橋剤として有機過酸化物を含む。有機過酸化物は、表側封止材の架橋反応を開始させ耐熱性を付与するために架橋剤として作用する。有機過酸化物としては、1,1−ジ(t−ブチルパーオキシ)シクロヘキサン、t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキシルモノカーボネート、1,1−ジ(t−ヘキシルパーオキシ)シクロヘキサン、n−ブチル4,4−ジ−(t−ブチルパーオキシ)バレレート、t−ブチルパーオキシ−3,5,5−トリメチルヘキサノエート、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン、t−ブチルクミルパーオキシド、2,2−ジ−(t−ブチルパーオキシ)ブタン等が挙げられる。有機過酸化物の添加量は、樹脂100質量部に対して、0.5質量部以上2.0質量部以下が好ましい。0.5質量部より小さいと架橋に長時間を要するか、架橋密度が足りない場合があり、耐熱性に難がある。また、2.0質量部より大きいとモジュール化時に有機過酸化物反応残渣や未反応物に由来する発泡の問題が生じる場合がある。
本実施形態の表側封止材には上記有機過酸化物の他に、架橋反応を促進する架橋助剤が含有されていてもよい。架橋助剤としては、トリアリルイソシアヌレート、ジアリルフタレート、トリアリルシアヌレート等が挙げられる。
本実施形態の表側封止材にはシランカップリング剤が含有されていてもよい。シランカップリング剤は、表側封止材と、その表面及び裏面の部材との密着性を向上させる作用がある。シランカップリング剤としては、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、トリメトキシプロピルシラン、トリメトキシメチルシラン、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、トリクロロプロピルシラン、トリエトキシフェニルシラン等が挙げられる。
本実施形態の表側封止材には耐光性及び熱安定性の観点から、紫外線吸収剤、光安定剤、酸化防止剤等の安定化剤が含有されていてもよい。耐光性の向上のために用いられる紫外線吸収剤としては、2−(5−メチル−2−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(3−t−ブチル−5−メチル−2−ヒドロキシフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン−2−イル)−5−[(ヘキシル)オキシ]−フェノール、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−n−オクチルオキシベンゾフェノン等が挙げられる。
上記紫外線吸収剤に加え、耐候性向上のために光安定剤を添加してもよい。光安定剤としては、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セバケート、ビス(1−オクチロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セバケート、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジニル)セバケート等が挙げられる。
熱安定性の向上のために用いられる酸化防止剤としては、1,6−ヘキサンジオール−ビス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、ペンタエリスリチル−テトラキス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)フォスファイト、2,4−ビス−(n−オクチルチオ)−6−(4−ヒドロキシ−3,5−ジ−t−ブチルアニリノ)−1,3,5−トリアジン、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セバケート等が挙げられる。
また、表側封止材の厚みは特に限定されないが、25〜1000μm程度であることが好ましい。25μm未満であるとクッション性が不足し、1000μmを超えると経済的でない。表側封止材は、T−ダイ押出機、カレンダー成形機などを使用する公知の方法によって製造することができる。例えばエチレン−αオレフィン共重合体に、各種添加剤を予めドライブレンドしてT−ダイ押出機のホッパーから供給し、加熱溶融させシート状に押出成形することによって得ることができる。また、上記製膜工程においては、ブロッキング防止のため、熱溶融した状態の樹脂シートの表面を、凹凸パターンが施されているロール(金属またはゴム製)に密着させることで、該樹脂シート片面もしくは両面に該ロールの凹凸パターンを転写させ、封止材シートにエンボス加工を施してもよい。
本実施形態の裏側封止材は架橋剤を含まない。架橋剤を含まないことにより、表側基材と、表側封止材と、太陽電池セルと、裏側封止材と、裏側基材とを積層して一体化する加熱圧着成形工程にて裏側封止材からのガスが生じないため、気泡残りを防ぐことができる。
また、バックコンタクト方式の太陽電池モジュールは太陽電池セル、裏側封止材、裏側基材の位置合わせに正確性が必要なため、裏側封止材と裏側基材はあらかじめ一体化してあることが好ましい。裏側封止材と裏側基材とを一体化する手法としては、裏側基材と裏側封止材の密着を上げるために、裏側基材に接着剤を塗布するドライラミネーション法等各種表面処理を施すことも方法があるが、コストアップにつながるため、コスト的に押出ラミネート加工が最適である。
本実施形態の裏側封止材は架橋剤を含まない。このため、裏側基材との一体化のための押出ラミネート加工の温度を上げることができ、低コストで一体化することができる。
本実施形態の裏側封止材は架橋剤以外の添加剤は必要に応じ適宜添加することができる。
本実施形態の裏側封止材にはシランカップリング剤が含有されていてもよい。シランカップリング剤は、表側封止材と、その表面及び裏面の部材との密着性を向上させる作用がある。シランカップリング剤としては、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、トリメトキシプロピルシラン、トリメトキシメチルシラン、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、トリクロロプロピルシラン、トリエトキシフェニルシラン等が挙げられる。
本実施形態の裏側封止材には、耐光性及び熱安定性の観点から、紫外線吸収剤、光安定剤、酸化防止剤等の安定化剤が含有されていてもよい。耐光性の向上のために用いられる紫外線吸収剤としては、2−(5−メチル−2−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(3−t−ブチル−5−メチル−2−ヒドロキシフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン−2−イル)−5−[(ヘキシル)オキシ]−フェノール、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−n−オクチルオキシベンゾフェノン等が挙げられる。
上記紫外線吸収剤に加え、耐候性向上のために光安定剤を添加してもよい。光安定剤としては、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セバケート、ビス(1−オクチロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セバケート、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジニル)セバケート等が挙げられる。
熱安定性の向上のために用いられる酸化防止剤としては、1,6−ヘキサンジオール−ビス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、ペンタエリスリチル−テトラキス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)フォスファイト、2,4−ビス−(n−オクチルチオ)−6−(4−ヒドロキシ−3,5−ジ−t−ブチルアニリノ)−1,3,5−トリアジン、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セバケート等が挙げられる。
また、裏側封止材の厚みは特に限定されないが、25〜1000μm程度であることが好ましい。25μm未満であるとクッション性が不足し、1000μmを超えると経済的でない。裏側封止材は、T−ダイ押出機などを使用する公知の方法によって製造することができる。例えばエチレン−αオレフィン共重合体に、各種添加剤を予めドライブレンドしてT−ダイ押出機のホッパーから供給し、加熱溶融させシート状に押出成形することによって得ることができる。また、上記製膜工程において裏側基材を圧着させることにより、容易に裏側封止材と裏側基材を一体化することができる。また、ブロッキング防止のため、熱溶融した状態の樹脂シートの表面を、凹凸パターンが施されているロール(金属またはゴム製)に密着させることで、該樹脂シート片面もしくは両面に該ロールの凹凸パターンを転写させ、封止材シートにエンボス加工を施してもよい。
また、表側封止材と裏側封止材のメルトフローレート(MFR:190℃、21.18N荷重)は30g/10min.(g/分)以上である。MFRを規定することにより、表側基材、表側封止材、太陽電池セル、裏側封止材、裏側基材とを積層し、モジュール化のために真空ラミネーターにより真空吸引し、加熱圧着する工程において、表側封止材と裏側封止材とが混ざり合い、裏側封止材にも高い耐熱性を付与することができる。
ここでMRFは、JIS K7210:1999の規定に基づき測定できる。
本実施形態の表側封止材と裏側封止材にエチレン−αオレフィン共重合体を用いる場合、その密度は0.86〜0.90g/cmであることが好ましい。密度が0.86g/cm以上であれば、封止材のブロッキングを抑制しやすい。密度が0.90g/cm以下であれば、加工時の安定性が増す。密度は、α−オレフィン含有量や重合温度、触媒量などを変えることにより調節できる。なお、エチレン・α−オレフィン共重合体の密度の測定はJIS−K6922−2:2010に準拠する。
裏側基材212は、絶縁基材218の表面に所定の回路パターンの導電層220を形成したものである。絶縁基材218としては、例えば、ポリエチレンテレフタラート、ポリエチレンナフタレートなどの樹脂フィルムや、ガラスクロスにエポキシ樹脂などの絶縁性樹脂を含浸させた基材が用いられる。太陽電池モジュールには耐候性が要求されるため、PET、PENについては耐加水分解性に優れたグレードのものを使用するか、または絶縁基材218における裏面(太陽電池セル205に対し反対側の面)にポリフッ化ビニルなどの耐候性材料を設けることが好ましい。
導電層220は、導電接続部材222A、222Bを介して各太陽電池セル205の各電極203、204と電気的に接続されて、複数の太陽電池セル205を直列に接続する回路パターンを有するものである。
ここで導電層220は、裏側封止材216との密着性に優れること、および貫通孔216aに充填される導電性接続部材222A、222Bとの接触抵抗が小さいことが必要である。
導電性金属膜220b(ベース膜)としては、コストや導電性の観点からアルミニウムが好適である。
導電性金属膜220b(ベース膜)への銅またはニッケル層220aの形成方法は特に限定されるものではなく、無電解メッキ、電解メッキ、蒸着、CVD、スパッタリングなど各種公知の方法を用いることができる。導電層220の回路パターニングは銅またはニッケル層を形成した後に、フォトリソ等の公知の方法で実施可能である。
以下に本発明の実施例を記す。なお以下の実施例は、本発明の作用、効果を明確化するためのものであって、実施例に記載された条件が本発明の技術的範囲を限定するものでないことはもちろんである。
本実施例および比較例で使用した材料を以下に示す。
(エチレン−αオレフィン共重合体)
MFR:30g/10min.のエチレン−αオレフィン共重合体
MFR:16.5g/10min.のエチレン−αオレフィン共重合体
(有機過酸化物)t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキシルモノカーボネート
(架橋助剤)トリアリルイソシアヌレート
(シランカップリング剤)γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン
(酸化防止剤)トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)フォスファイト
(紫外線吸収剤)2−ヒドロキシ−4−n−オクチルオキシベンゾフェノン
(光安定剤)ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セバケート
[実施例1]
表側封止材として、MFR30g/10min.エチレン−αオレフィン共重合体を樹脂として用い、樹脂100質量部に対して有機過酸化物を1質量部、シランカップリング剤を0.2質量部、酸化防止剤を0.1質量部、紫外線吸収剤を0.1質量部、光安定剤を0.1質量部となるように加え、Tダイ法により厚み0.4mmの表側封止材を作製した。
さらに、裏側封止材として、MFR30g/10min.エチレン−αオレフィン共重合体を樹脂として用い、樹脂100質量部に対してシランカップリング剤を0.2質量部、酸化防止剤を0.1質量部、紫外線吸収剤を0.1質量部、光安定剤を0.1質量部となるように加え、Tダイ法により厚み0.2mmの裏側封止材を作製した。
さらに、絶縁基材として厚さ250μmのPETフィルムを用意し、導電層に相当するものとして膜厚0.8μmで電解めっき銅が被覆された厚さ35μmのアルミニウム箔を用意し、積層し裏側基材を作製した。
そして、太陽電池セルと、表側基材として3mm厚の太陽電池用強化ガラス板を用意し、ガラス板、表側封止材、太陽電池セル、裏側封止材、裏側基材、の順で積層し、真空ラミネーターで150℃に加熱し、真空吸引し10分間かけてモジュール化を行った。
[比較例1]
実施例1における裏側封止材の樹脂がMFR16.5g/10min.のエチレン−αオレフィン共重合体である以外は、実施例1と同一として、評価用試料を作製した。
[比較例2]
実施例1における裏側封止材に有機過酸化物を1質量部添加した以外は、実施例1と同一として、評価用試料を作製した。
[比較例3]
実施例1における裏側封止材の樹脂がMFR16.5g/10min.のエチレン−αオレフィン共重合体で、有機過酸化物を1質量部添加した以外は、実施例1と同一として、評価用試料を作製した。
[比較例4]
実施例1における表側封止材の樹脂がMFR16.5g/10min.のエチレン−αオレフィン共重合体である以外は、実施例1と同一として、評価用試料を作製した。
[比較例5]
実施例1における表側封止材の樹脂がMFR16.5g/10min.のエチレン−αオレフィン共重合体で、裏側封止材の樹脂がMFR16.5g/10min.のエチレン−αオレフィン共重合体である以外は、実施例1と同一として、評価用試料を作製した。
[比較例6]
実施例1における表側封止材の樹脂がMFR16.5g/10min.のエチレン−αオレフィン共重合体で、裏側封止材に有機化酸化物を1質量部添加した以外は、実施例1と同一として、評価用試料を作製した。
[比較例7]
実施例1における表側封止材の樹脂がMFR16.5g/10min.のエチレン−αオレフィン共重合体で、裏側封止材の樹脂がMFR16.5g/10min.のエチレン−αオレフィン共重合体で、有機過酸化物を1質量部添加した以外は、実施例1と同一として、評価用試料を作製した。
[比較例8]
実施例1における表側封止材の有機過酸化物の添加をなくした以外は、実施例1と同一として、評価用資料を作成した。
[比較例9]
実施例1における表側封止材の有機過酸化物の添加をなくして、裏側封止材がMFR16.5g/10min.の樹脂がエチレン−αオレフィン共重合体である以外は、実施例1と同一として、評価用試料を作製した。
[比較例10]
実施例1における表側封止材の有機過酸化物の添加をなくして、裏側封止材に有機過酸化物を1質量部添加した以外は、実施例1と同一として、評価用試料を作製した。
[比較例11]
実施例1における表側封止材の有機過酸化物の添加をなくして、裏側封止材の樹脂がMFR16.5g/10min.のエチレン−αオレフィン共重合体で有機過酸化物を1質量部添加した以外は、実施例1と同一として、評価用試料を作製した。
[比較例12]
実施例1における表側封止材の樹脂がMFR16.5g/10min.のエチレン−αオレフィン共重合体で有機過酸化物の添加をなくした以外は、実施例1と同一として、評価用試料を作製した。
[比較例13]
実施例1における表側封止材の樹脂がMFR16.5g/10min.のエチレン−αオレフィン共重合体で有機過酸化物の添加をなくし、裏側封止材の樹脂がMFR16.5g/10min.のエチレン−αオレフィン共重合体とした以外は、実施例1と同一として、評価用試料を作製した。
[比較例14]
実施例1における表側封止材の樹脂がMFR16.5g/10min.のエチレン−αオレフィン共重合体で有機過酸化物の添加をなくし、裏側封止材に有機過酸化物を1質量部添加した以外は、実施例1と同一として、評価用試料を作製した。
[比較例15]
実施例1における表側封止材の樹脂がMFR16.5g/10min.のエチレン−αオレフィン共重合体で有機過酸化物の添加をなくし、裏側封止材の樹脂がMFR16.5g/10min.のエチレン−αオレフィン共重合体で有機過酸化物を1質量部添加した以外は、実施例1と同一として、評価用試料を作製した。
本実施例および比較例で得た試料は以下の方法で評価した。
(外観)
ガラス板、表側封止材、太陽電池セル、裏側封止材、裏側基材、の順で積層し、真空ラミネーターで150℃に加熱し、真空吸引し10分間かけてモジュール化を行った際に、裏側封止材と裏側基材の周辺を目視で確認し、直径0.5mm以上の気泡が存在しない場合を○とし、直径0.5mm以上の気泡が存在する場合を×とした。
(耐熱性)
ガラス板、表側封止材、太陽電池セル、裏側封止材、裏側基材、の順で積層し、真空ラミネーターで150℃に加熱し、真空吸引し10分間かけてモジュール化を行った後に裏側基材を固定し、180°傾けた状態で130℃環境下にて24時間保管し、ズレが1mm未満の場合を○、ズレが1mm以上生じた場合を×とした。
各実施例および各比較例の評価結果を表1に示す。
Figure 2015198096
表1から明らかなように、本発明で規定した表側封止材と裏側封止材を使用した太陽電池モジュールは外観良好なモジュールが作製可能な上、高い耐熱性を兼ね備えることができた。
101…シリコン太陽電池モジュール、102…太陽電池セル、102A…太陽電池セルの受光面(表面)、102B…太陽電池セルの裏面、103…電極(正極)、104…電極(負極)、105…太陽電池セル、106…封止材、107…配線部材(インターコネクタ)、108…表側基材、109…裏側基材、
201…バックコンタクト方式の太陽電池モジュール、202…太陽電池セル、
202A…太陽電池セルの受光面(表面)、202B…太陽電池セルの裏面、203…電極(正極)、204…電極(負極)、205…太陽電池セル、210…表側基材、
212…裏側基材、214…表側封止材、216…裏側封止材、216a…貫通孔、
218…絶縁基材、220…導電層、220a…銅またはニッケル層、220b…導電性金属膜、222A…導電接続部材、222B…導電接続部材

Claims (5)

  1. 太陽電池セルの受光面側に配置された表側封止材と、上記太陽電池セルの受光面とは反対側に配置された裏側封止材とを備え、
    上記表側封止材は、架橋剤を含むMFR30g/10min.以上の樹脂であり、
    上記裏側封止材は、架橋剤を含まないMFR30g/10min.以上の樹脂であることを特徴とする太陽電池モジュール。
  2. 上記表側封止材及び上記裏側封止材の樹脂は、密度0.86g/cm以上0.90g/cm以下の樹脂からなることを特徴とする請求項1に記載の太陽電池モジュール。
  3. 上記表側封止材に含まれる上記架橋剤は、樹脂100質量部に対して、0.5質量部以上2.0質量部以下であることを特徴とする請求項1又は2に記載の太陽電池モジュール。
  4. 上記表側封止材及び上記裏側封止材の樹脂は、エチレン−αオレフィン共重合体からなることを特徴とする、請求項1〜請求項3いずれか1項に記載の太陽電池モジュール。
  5. 上記太陽電池セルは、上記受光面とは反対側にだけ電極が配置されるバックコンタクト型であることを特徴とする請求項1〜請求項4いずれか1項に記載の太陽電池モジュール。
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