JP2015197956A - 電気光学装置及び電子機器 - Google Patents

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Shuichi Takei
周一 武井
広美 齋藤
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Abstract

【課題】発光輝度の均一性を向上させた電気光学装置を提供する。
【解決手段】機能層111は、隔壁24によって形成された開口部25a,25bの内側に、薄膜毎に種類の異なる機能材料を含む機能液を塗布し乾燥させることによって形成される。隔壁28,29は、機能液に対して親液性を示す下壁層28a,29aと、この上に機能液に対して揆液性を示す上壁層28b,29bと、を含み、開口部25a,25bを形成する下壁層28a,29a及び上壁層28b,29bの側面が開口部25a,25bの内側に向かって傾斜した傾斜面26a,27aを有する。機能層111を形成する少なくとも1つの薄膜は、傾斜面26a,27aよりも上壁層28b,29bの上面側にはみ出した状態で設けられている。
【選択図】図4

Description

本発明は、電気光学装置及び電子機器に関する。
近年、有機エレクトロルミネッセンス(EL:Electro Luminecent)素子や発光ポリマー素子などの有機発光ダイオード(OLED:Organic Light Emitting Diode)と呼ばれる発光素子を用いた電気光学装置の開発が進められている。また、有機EL素子は、自発光型であるため、視認性が高いだけでなく、薄くて軽く、耐衝撃性にも優れていることから、液晶表示装置に代わる表示デバイスとして注目されている。
有機EL素子は、例えば、薄膜トランジスタ(TFT:Thin Film Transistor)などのスイッチング素子が形成されたガラス基板などの光透過性を有する基板の上に、ITO(Indium Tin Oxide)などの透明電極材料からなるアノード電極と、正孔注入層(HIL:Hole Injection Layer)、正孔輸送層(HTL:Hole Transfer Layer)、発光層(EML:EMissive Layer)、電子輸送層(ETL:Electron Transport Layer)及び電子注入層(EIL:Electron Injection Layer)を含む機能層と、MgAg合金などの導電性金属材料からなるカソード電極とを順次積層した構造を有している。
有機EL素子において発光層を形成する際は、低分子系の有機材料を蒸着法で成膜する方法と、高分子系の有機材料を液状にして塗布する方法とが知られている。最近では、材料の無駄がなく、微細且つ容易にパターニングできるインクジェット法を用いて、有機材料を溶媒に溶解又は分散した機能液(インク)を塗布する方法を採用した電気光学装置の開発が行われている(例えば、特許文献1〜7を参照。)。
具体的には、基板の上に、機能層が形成される領域を区画する隔壁を設け、この隔壁によって形成された開口部の内側に、発光層形成材料を溶媒に溶解又は分散したインクをインクジェット法により塗布した後、乾燥させることによって発光層が形成される。
特許第5343815号公報 特開2010−9815号公報 特開2008−4378号公報 特開2003−249377号公報 特開2007−53334号公報 特開2005−174907号公報 再公表WO2008/149498号公報
しかしながら、従来の電気光学装置では、乾燥後に隔壁の内側に形成された発光層の膜厚(表面高さ)が不均一となることによって、発光輝度の均一性が低下してしまうといった問題があった。特に、発光層の膜厚は、開口部と隔壁との境界部分、すなわち開口部を形成する隔壁の側面に沿った位置において大きく変化することから、この境界部分での発光輝度の不均一性が問題となっている。
本発明の一つの態様は、このような従来の事情に鑑みて提案されたものであり、発光輝度の均一性を向上させた電気光学装置、並びにそのような電気光学装置を備えた電子機器を提供することを目的とする。
本発明の一つの態様に係る電気光学装置は、基板の上に、少なくとも発光層を含む複数の薄膜を積層することによって形成された機能層と、機能層が形成される領域を区画する隔壁と、を備える。機能層は、隔壁によって形成された開口部の内側に、薄膜毎に種類の異なる機能材料を含む機能液を塗布し乾燥させることによって形成される。隔壁は、機能液に対して親液性を示す下壁層と、この上に機能液に対して揆液性を示す上壁層と、を含み、開口部を形成する下壁層及び上壁層の側面が開口部の内側に向かって傾斜した傾斜面を有する。機能層を形成する少なくとも1つの薄膜は、傾斜面よりも上壁層の上面側にはみ出した状態で設けられている。
この構成によれば、開口部と隔壁との境界部分での薄膜の膜厚(表面高さ)の変動を低く抑えることができる。これにより、発光輝度の均一性を向上させた電気光学装置を提供することが可能である。
また、上記構成において、隔壁は、第1の開口部を形成する第1の段差部と、第1の段差部よりも上段に位置して、第1の開口部よりも大きい第2の開口部を形成する第2の段差部と、を有し、第1の段差部は、下壁層及び上壁層を含む第1のバンク層により形成され、第1の開口部を形成する下壁層及び上壁層の側面が第1の開口部の内側に向かって傾斜した第1の傾斜面を有し、第2の段差部は、第1のバンク層の面上に、下壁層及び上壁層を含む第2のバンク層により形成され、第2の開口部を形成する下壁層及び上壁層の側面が第2の開口部の内側に向かって傾斜した第2の傾斜面を有し、機能層を形成する複数の薄膜のうち、発光層の下層に位置する少なくとも1つの薄膜は、第1の傾斜面よりも第1のバンク層の上面側にはみ出した状態で設けられ、発光層を形成する薄膜は、第2の傾斜面よりも第2のバンク層の上面側にはみ出した状態で設けられている構成であってもよい。
この構成によれば、第1の開口部と第1の段差部(第1のバンク層)との境界部分での発光層の下層に位置する少なくとも1つの薄膜の膜厚(表面高さ)の変動を低く抑えると共に、第2の開口部と第2の段差部(第2のバンク層)との境界部分での発光層を形成する薄膜の膜厚(表面高さ)の変動を低く抑えることができる。
また、上記構成において、第1の段差部は、基板の面上において高さが相対的に低くなる領域と第1の開口部とが平面視で重なる領域に沿って設けられ、第2の段差部は、基板の面上において高さが相対的に高くなる領域と第2の開口部とが平面視で重なる領域に沿って設けられている構成であってもよい。
この構成によれば、機能層による発光領域を大きく確保すると共に、第1の開口部及び第2の開口部の内側に形成される各薄膜の膜厚を十分に確保することができる。これにより、更なる高精細化に対応することが可能である。また、基板の面上において高さが相対的に低くなる領域と、基板の面上において高さが相対的に高くなる領域との高低差による影響を抑えつつ、各薄膜の膜厚の均一性を確保することによって、発光輝度の均一性の更なる向上を図ることができる。特に、このような構造は、基板とは反対側から光を取り出すトップエミッション構造に適用するのに好適である。
また、上記構成において、第2のバンク層は、遮光性を有する構成であってもよい。
この構成によれば、基板とは反対側から光を取り出すトップエミッション構造において、第2のバンク層の下層に位置する配線等による反射の影響を回避することができる。
また、上記何れかの傾斜面において、下壁層の側面の傾斜角よりも上壁層の側面の傾斜角が小さい構成であってもよい。
この構成によれば、薄膜の膜厚の均一性を確保することができる。
また、上記構成において、下壁層の側面の傾斜角が45°以下であり、下壁層の厚みが10μm以下である構成であってもよい。
この構成によれば、薄膜の膜厚の均一性を確保することができる。
また、本発明の一つの態様に係る電子機器は、上記何れかの電気光学装置を備えることを特徴とする。
この構成によれば、発光輝度の均一性を向上させた電気光学装置を備えた電子機器を提供することが可能である。
本発明の一実施形態に係る電気光学装置の回路構成を示す模式図である。 図1に示す電気光学装置の画素領域の平面構造を示す透視平面図である。 図1に示す電気光学装置の画素領域の断面構造を示す断面図である。 図1に示す電気光学装置の隔壁と開口部との境界部分を拡大した断面図である。 図1に示す電気光学装置を備える電子機器の一例を示す斜視図である。 図1に示す電気光学装置を備える電子機器の一例を示す斜視図である。 図1に示す電気光学装置を備える電子機器の一例を示す斜視図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
なお、以下の説明で用いる図面は、特徴をわかりやすくするために、便宜上特徴となる部分を拡大して示している場合があり、各構成要素の寸法比率などが実際と同じであるとは限らない。また、以下の説明において例示される材料、寸法等は一例であって、本発明はそれらに必ずしも限定されるものではなく、その要旨を変更しない範囲で適宜変更して実施することが可能である。
(電気光学装置)
先ず、本発明の一実施形態として図1に示す電気光学装置1の回路構成について説明する。なお、図1は、電気光学装置1の回路構成を示す模式図である。
電気光学装置1は、図1に示すように、基板100の面上に、所定の間隔で並ぶ複数の走査線101と、複数の走査線101に対して空間を隔ててほぼ直角に交差する方向に所定の間隔で並ぶ複数の信号線102と、複数の信号線102に対して空間を隔ててほぼ平行な方向に所定の間隔で並ぶ複数の電源線103とを含む配線を備えている。また、複数の走査線101と複数の信号線102の各交点付近において、複数の画素領域Aがマトリックス状に配列した状態で設けられている。
各信号線102には、シフトレジスタ、レベルシフタ、ビデオライン及びアナログスイッチを備える信号側駆動回路104が接続されている。また、各走査線101には、シフトレジスタ及びレベルシフタを備える走査側駆動回路105が接続されている。
各画素領域Aには、走査線101を介して走査信号が供給されるスイッチング用TFT106と、このスイッチング用TFT106を介して信号線102から供給される画素信号を保持する保持容量107と、この保持容量107によって保持された画素信号が供給される駆動用TFT108と、この駆動用TFT108を介して電源線103に電気的に接続したときに電源線103から駆動電流が流れ込む画素電極(陽極)109と、この画素電極109と対向する対向電極(陰極)110と、画素電極109と対向電極110との間に挟み込まれた機能層111とが設けられている。
以上のような構成を有する電気光学装置1では、走査線101が駆動されてスイッチング用TFT106がオンになると、そのときの信号線102の電位が保持容量107に保持される。また、この保持容量107の状態に応じて、駆動用TFT108のオン・オフの状態が決まる。そして、駆動用TFT108のチャネルを介して、電源線103から画素電極(陽極)109に電流が流れ、さらに機能層111を介して対向電極(陰極)110に電流が流れる。機能層111は、この流れる電流量に応じて発光する。このような画素領域Aでの発光を制御することで所望の画像を表示することができる。
なお、電気光学装置1には、基板100側から光を取り出すボトムエミッション構造と、基板100とは反対側から光を取り出すトップエミッション構造とがある。本実施形態の電気光学装置1は、何れの構造も採用可能である。ボトムエミッション構造を採用した場合、基板100には、各種のガラス材料や透明樹脂材料などの光透過性を有する基板(透明基板)を用いることができる。一方、トップエミッション構造を採用した場合、基板100には、上述した透明基板の他にも、セラミックス材料や金属材料などからなる基板を用いることができる。
次に、上記電気光学装置1の画素領域Aにおける具体的な構造について図2及び図3を参照して説明する。なお、図2は、画素領域Aの平面構造を示す透視平面図である。図3は、画素領域Aの断面構造を示す断面図である。
本実施形態の電気光学装置1は、トップエミッション構造を採用した例であり、基板100としてガラス基板を用いている。具体的に、この電気光学装置1は、図2及び図3に示すように、上述した基板100の面上に、駆動素子部11と、機能素子部12とを順次積層した構造を有している。
駆動素子部11は、上述した各種の配線101〜103や、スイッチング用TFT106、保持容量107、駆動用TFT108等を基板100の面上に形成することによって構成されている。このうち、駆動用TFT108は、基板100の面上に形成されたゲート電極13とソース電極14とドレイン電極15とを有している。ゲート電極13は、スイッチング用TFT106のドレイン電極(図示せず。)と電気的に接続されている。ゲート電極13の上には、ゲート絶縁膜16を介して半導体層17が設けられている。半導体層17の上には、第1の層間絶縁膜18が設けられている。ソース電極14とドレイン電極15とは、第1の層間絶縁膜18に形成されたコンタクトプラグ19a,19bを介して半導体層17のソース領域とドレイン領域とに電気的に接続されている。また、基板100の上には、この駆動素子部11が形成された面上を平坦化する平坦化層20が設けられている。
機能素子部12は、平坦化層20の面上に、上述した画素電極109と、機能層111と、対向電極110とを順次積層することによって、有機EL素子部を構成している。画素電極109は、アノード電極として、例えばITO(Indium Tin Oxide)などの透明電極材料を用いて矩形状に形成されている。画素電極109は、平坦化層20に形成されたコンタクトプラグ21を介してドレイン電極15と電気的に接続されている。また、画素電極109が形成された平坦化層20の面上には、第2の層間絶縁膜22が設けられている。また、第2の層間絶縁膜22の画素電極109と対向する位置には、矩形状の開口部22aが設けられている。対向電極110は、カソード電極として、例えばMgAg合金などの導電性金属材料を用いて画素電極109に対向して設けられている。
なお、トップエミッション構造の場合、ITOなどの透明電極材料からなる画素電極109の下には、例えばAl等の金属材料からなる光反射膜(図示せず。)が設けられている。一方、画素電極109が光反射特性を有する金属材料からなる場合は、光反射膜を省略することが可能である。
機能層111は、少なくとも発光層(EML)を含む複数の薄膜を積層することによって構成されている。具体的に、本実施形態の機能層111は、正孔注入層(HIL)、正孔輸送層(HTL)、発光層(EML)、電子輸送層(ETL)及び電子注入層(EIL)を含む複数の薄膜を積層することによって形成されている。なお、発光層(EML)については、カラー表示を行う場合、画素領域A毎に赤(R)、緑(G)、青(B)の各色光に対応した有機材料を含む薄膜を形成することによって、それぞれの発色を異ならせることが可能である。また、基板100の上には、この機能素子部12が形成された面上を覆うシール層23a及び封止基板23bが設けられている。
機能素子部12は、機能層111が形成される領域を区画する隔壁24を有している。機能層111は、この隔壁24によって形成された開口部25の内側に、薄膜毎に種類の異なる機能材料を含む機能液を塗布し乾燥させることによって形成される。
具体的に、この隔壁24と開口部25との境界部分を拡大した断面図を図4に示す。なお、図4では、機能層111を形成する薄膜のうち、正孔注入層(HIL)、正孔輸送層(HTL)及び発光層(EML)まで積層した状態を図示し、それ以外の構成の図示を簡略化若しくは省略するものとする。
隔壁24は、図2〜図4に示すように、第1の開口部25aを形成する第1の段差部26と、第1の段差部26よりも上段に位置して、第1の開口部25aよりも大きい第2の開口部25bを形成する第2の段差部27とを有している。
第1の段差部26は、機能液に対して親液性を示す下壁層28aと、この上に機能液に対して揆液性を示す上壁層28bとを含む第1のバンク層28とにより形成されている。すなわち、この第1のバンク層28は、第2の層間絶縁膜22の面上に、下壁層28aと上壁層28bとが順に積層された構造を有している。同様に、第2の段差部27は、機能液に対して親液性を示す下壁層29aと、この上に機能液に対して揆液性を示す上壁層29bとを含む第2のバンク層29により形成されている。すなわち、この第2のバンク層29は、第1のバンク層28の面上に、下壁層29aと上壁層29bとが順に積層された構造を有している。
下壁層28a,29aには、機能液に対して親液性を示すものとして、例えばSiOやTiOなどの無機絶縁材料を用いることができる。上壁層28b,29bには、機能液に対して撥液性を示すものとして、例えばポリイミド樹脂やアクリル樹脂などの有機絶縁材料にCF処理等を施すことにより撥水性を付与したものを用いることができる。また、上壁層28b,29bについては、下壁層28a,29aの面上に対して、例えばポリテトラフルオロエチレン等を用いた撥液化処理を施すことによって形成してもよい。また、第1のバンク層28及び第2のバンク層29については、親液性を示す無機材料と撥液性を示す有機材料とを混合した複合材料を用いて、第1のバンク層28及び第2のバンク層29を形成した後に、これら第1のバンク層28及び第2のバンク層29に対して熱処理を施すことによって、親液性を示す下壁層28a,29aと撥液性を示す上壁層28b,29bとが層状に分離されたものを用いてもよい。
第1の段差部26(第1のバンク層28)は、第1の開口部25aを形成する下壁層28a及び上壁層28bの側面が第1の開口部25aの内側に向かって傾斜した第1の傾斜面26aを有している。同様に、第2の段差部27(第2のバンク層29)は、第2の開口部25bを形成する下壁層29a及び上壁層29bの側面が第2の開口部25bの内側に向かって傾斜した第2の傾斜面27aを有している。
第1の段差部26は、図2及び図4に示すように、基板100の面上において高さが相対的に低くなる第1の領域Loと第1の開口部25とが平面視で重なる領域に沿って略矩形枠状に設けられている。第1の領域Loは、主に画素電極109が配置された領域であり、この画素電極109が配置された面上は、上述した平坦化層20によって比較的平坦な面を形成している。
これに対して、第2の段差部27は、基板100の面上において高さが相対的に高くなる第2の領域Hiと第2の開口部25bとが平面視で重なる領域に沿って略矩形枠状に設けられている。第2の領域Hiは、上述した各種の配線101〜103や保持容量107等が配置された領域である。すなわち、この第2の領域Hiでは、各種の配線101〜103や保持容量107等が立体的に重なり合って形成されている。また、電源線103の比抵抗を抑えるため、この電源線103を2層配線とした場合や、高精細化のため配線の線幅を細くした場合には、高さ方向の寸法が更に増加することになる。したがって、第1の領域Loと第2の領域Hiとの間では高低差が大きくなっている。
機能層111を形成する複数の薄膜のうち、正孔注入層(HIL)及び正孔輸送層(HTL)は、第1の開口部25aの内側に、それぞれの形成材料を含む機能液を塗布した後、乾燥させることによって形成される。また、正孔注入層(HIL)及び正孔輸送層(HTL)は、第1の傾斜面26aよりも第1のバンク層28の上面側にはみ出した状態で設けられている。一方、発光層(EML)は、第1の開口部25aの内側に、発光層形成材料を溶媒に溶解又は分散した機能液を塗布した後、乾燥させることによって形成される。また、発光層(EML)は、第2の傾斜面27aよりも第2のバンク層29の上面側にはみ出した状態で設けられている。機能液の塗布方法としては、材料の無駄がなく、微細且つ容易にパターニングできるインクジェット法を好適に用いることができる。
ここで、従来の親液性を示す下壁層と揆液性を示す上壁層とを含む隔壁においては、開口部の内側に機能液を塗布した際に、開口部の内側に充填された機能液が開口部を形成する下壁層の側面から上壁層の側面又は上面側へとはみ出すことを上壁層の揆液性によって制限している。この場合、下壁層と上壁層との境界付近に薄膜の端部が位置することになる。したがって、薄膜の膜厚は、開口部と隔壁との境界部分、すなわち開口部を形成する隔壁の側面に沿った位置において大きく変化することになる。
これに対して、本実施形態の電気光学装置1では、正孔注入層(HIL)及び正孔輸送層(HTL)が、第1の傾斜面26aよりも第1のバンク層28の上面側にはみ出した状態で設けられている。また、発光層(EML)は、第2の傾斜面27aよりも第2のバンク層29の上面側にはみ出した状態で設けられている。
なお、以下の説明では、第1の傾斜面26a及び第2の傾斜面27aをまとめて傾斜面26a,27aと呼び、第1の開口部25a及び第2の開口部25bをまとめて開口部25a,25bと呼び、第1のバンク層28及び第2のバンク層29をまとめてバンク層28,29と呼び、正孔注入層(HIL)、正孔輸送層(HTL)及び発光層(EML)をまとめて薄膜と呼ぶことにする。
この場合、開口部25a,25bとバンク層28,29との境界部分を傾斜面26a,27aとし、この境界部分よりもバンク層28,29の上面側に薄膜の端部を位置させることによって、境界部分での薄膜の膜厚(表面高さ)の変動を低く抑えることができる。
なお、薄膜を傾斜面26a,27aよりもバンク層28,29の上面側にはみ出した状態とするためには、開口部25a,25bの内側に充填される機能液の量を増やす必要がある。この場合、バンク層28,29の上面は、上壁層28b,29bの揆液性によって機能液が開口部25a,25bの外側へと大きく流れ出すことを防ぐことができる。これにより、乾燥後の薄膜の端部をバンク層28,29の上面側に位置させることが可能である。
また、第1の傾斜面26a及び第2の傾斜面27aについては、下壁層28a,29aの側面の傾斜角αよりも上壁層28a,29bの側面の傾斜角βが小さくなるように形成することが好ましい。この場合、境界部分での薄膜の膜厚(表面高さ)の変動を低く抑えることによって、薄膜の膜厚の均一性を確保することができる。
また、下壁層28a,29aの側面の傾斜角αは、45°以下であることが好ましい。さらに、下壁層28a,29aの厚みは、10μm以下であることが好ましい。この場合、境界部分での薄膜の膜厚(表面高さ)の変動を低く抑えることによって、薄膜の膜厚の均一性を確保することができる。
したがって、本実施形態では、薄膜の膜厚の均一性を確保することによって、発光輝度の均一性を向上させた電気光学装置1を提供することが可能である。
また、本実施形態の電気光学装置1では、基板100の面上において高さが相対的に低くなる第1の領域Loと第1の開口部25aとが平面視で重なる領域に沿って第1の段差部26が設けられている。また、基板100の面上において高さが相対的に高くなる第2の領域Hiと第2の開口部25bとが平面視で重なる領域に沿って第2の段差部27が設けられている。
この構成の場合、機能層111による発光領域を大きく確保すると共に、第1の開口部25a及び第2の開口部25bの内側に形成される各薄膜の膜厚を十分に確保することができる。これにより、本実施形態の電気光学装置1では、更なる高精細化に対応することが可能である。
また、本実施形態の電気光学装置1では、第1の領域Loと第2の領域Hiとの高低差による影響を抑えつつ、各薄膜の膜厚の均一性を確保することができる。その結果、発光輝度の均一性の更なる向上を図ることが可能である。特に、このような構造は、基板100とは反対側から光を取り出すトップエミッション構造に適用するのに好適である。
また、第2のバンク層29は、遮光性を有する構成であってもよい。この構成によれば、基板100とは反対側から光を取り出すトップエミッション構造において、第2のバンク層29の下層に位置する配線101〜103等による反射の影響を回避することができる。
(電子機器)
次に、上記電気光学装置1を備える電子機器の具体例について、図5、図6及び図7を参照して説明する。
図5は、携帯電話200の一例を示す斜視図である。携帯電話200は、図5に示すように、携帯電話本体201を備え、この携帯電話本体201に設けられた表示部202に上記電気光学装置1を用いた例である。
図6は、腕時計300の一例を示す斜視図である。腕時計300は、図6に示すように、時計本体301を備え、この時計本体301に設けられた表示部302に上記電気光学装置1を用いた例である。
図7は、パーソナルコンピュータなどの携帯型情報処理装置400の一例を示す斜視図である。携帯型情報処理装置400は、図7に示すように、装置本体401を備え、この装置本体401に設けられた表示部402に上記電気光学装置1を用いた例である。
また、上記電気光学装置1を備えた電子機器としては、それ以外にも、例えば、デジタルスチルカメラ、車載用モニタ、デジタルビデオカメラ、ビューファインダ型またはモニタ直視型のビデオテープレコーダ、カーナビゲーション装置、ページャ、電子手帳、電卓、ワークステーション、テレビ電話機、POS端末機などの表示部を備えた電子機器を挙げることができる。
なお、本発明は、上記実施形態のものに必ずしも限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、上記実施形態では、第1の段差部26と第2の段差部27とを備えた2段構造となっているが、このような構造に必ずしも限定されるものではなく、機能膜を形成する薄膜に合わせて、段差部の構造や配置、数などを適宜変更することが可能である。
また、上記実施形態では、電気光学装置の一例として、有機EL素子を有する電気光学装置を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、電気的な作用により光学特性が変化する電気光学装置に対して幅広く適用することが可能である。
また、上記実施形態では、アクティブマトリックス型の電気光学装置としてTFTを駆動素子やスイッチング素子として用いた場合を説明したが、駆動素子やスイッチング素子としてTFD(薄膜ダイオード)を用いることもできる。また、アクティブマトリックス型の電気光学装置ではなく、パッシブマトリックス型の電気光学装置にも同様に適用することが可能である。
1…電気光学装置 11…駆動素子部 12…機能素子部 13…ゲート電極 14…ソース電極 15…ドレイン電極 16…ゲート絶縁膜 17…半導体層 18…第1の層間絶縁膜 19a,19b…コンタクトプラグ 20…平坦化層 21…コンタクトプラグ 22…第2の層間絶縁膜 23a…シール層 23b…封止基板 24…隔壁 25…開口部 25a…第1の開口部 25b…第2の開口部 26…第1の段差部 26a…第1の傾斜面 27…第2の段差部 27a…第2の傾斜面 28…第1のバンク層 28a…下壁層 28b…上壁層 29…第2のバンク層 29a…下壁層 29b…上壁層 HIL…正孔注入層(薄膜) HTL…正孔輸送層(薄膜) EML…発光層(薄膜) ETL…電子輸送層(薄膜) EIL…電子注入層(薄膜) 100…基板 101…走査線 102…信号線 103…電源線 104…信号側駆動回路 105…走査側駆動回路 106…スイッチング用TFT 107…保持容量 108…駆動用TFT 109…画素電極 110…対向電極 111…機能層 200…携帯電話(電子機器) 300…腕時計(電子機器) 400…携帯型情報処理装置(電子機器)

Claims (7)

  1. 基板の上に、少なくとも発光層を含む複数の薄膜を積層することによって形成された機能層と、前記機能層が形成される領域を区画する隔壁と、を備え、
    前記機能層は、前記隔壁によって形成された開口部の内側に、前記薄膜毎に種類の異なる機能材料を含む機能液を塗布し乾燥させることによって形成され、
    前記隔壁は、前記機能液に対して親液性を示す下壁層と、この上に前記機能液に対して揆液性を示す上壁層と、を含み、前記開口部を形成する前記下壁層及び前記上壁層の側面が前記開口部の内側に向かって傾斜した傾斜面を有し、
    前記機能層を形成する少なくとも1つの薄膜は、前記傾斜面よりも前記上壁層の上面側にはみ出した状態で設けられていることを特徴とする電気光学装置。
  2. 前記隔壁は、第1の開口部を形成する第1の段差部と、前記第1の段差部よりも上段に位置して、前記第1の開口部よりも大きい第2の開口部を形成する第2の段差部と、を有し、
    前記第1の段差部は、前記下壁層及び前記上壁層を含む第1のバンク層により形成され、前記第1の開口部を形成する前記下壁層及び前記上壁層の側面が前記第1の開口部の内側に向かって傾斜した第1の傾斜面を有し、
    前記第2の段差部は、前記第1のバンク層の面上に、前記下壁層及び前記上壁層を含む第2のバンク層により形成され、前記第2の開口部を形成する前記下壁層及び前記上壁層の側面が前記第2の開口部の内側に向かって傾斜した第2の傾斜面を有し、
    前記機能層を形成する複数の薄膜のうち、前記発光層の下層に位置する少なくとも1つの薄膜は、前記第1の傾斜面よりも前記第1のバンク層の上面側にはみ出した状態で設けられ、
    前記発光層を形成する薄膜は、前記第2の傾斜面よりも前記第2のバンク層の上面側にはみ出した状態で設けられていることを特徴とする請求項1に記載の電気光学装置。
  3. 前記第1の段差部は、前記基板の面上において高さが相対的に低くなる領域と前記第1の開口部とが平面視で重なる領域に沿って設けられ、
    前記第2の段差部は、前記基板の面上において高さが相対的に高くなる領域と前記第2の開口部とが平面視で重なる領域に沿って設けられていることを特徴とする請求項2に記載の電気光学装置。
  4. 前記第2のバンク層は、遮光性を有することを特徴とする請求項2又は3に記載の電気光学装置。
  5. 前記何れかの傾斜面において、前記下壁層の側面の傾斜角よりも前記上壁層の側面の傾斜角が小さいことを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の電気光学装置。
  6. 前記下壁層の側面の傾斜角が45°以下であり、前記下壁層の厚みが10μm以下であることを特徴とする請求項5に記載の電気光学装置。
  7. 請求項1〜6の何れか一項に記載の電気光学装置を備える電子機器。
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