JP2015195421A - 画像表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】良好に音を発生可能な画像表示装置を提供する。
【解決手段】筐体20と、圧電素子61を有する圧電振動部60と、筐体20に保持され画像を表示する表示部30と、圧電素子61を制御する制御部を備え、圧電振動部60に画像表示装置10自身の荷重が与えられた状態で、制御部から圧電素子61に音信号を印加することで圧電素子61が変形して圧電振動部60が変形し、圧電振動部60の変形により画像表示装置10が接する接触面90を振動させて接触面90から音を発生させる。
【選択図】図10

Description

本発明は、画像表示装置が接触する接触面を振動させて接触面から音を発生させる画像表示装置に関するものである。
例えば、従来のテレビジョン受像機(以下、単に「テレビ」と略記する)は、テレビに備えられたスピーカから音を発生する。従来のテレビに使用されるスピーカは、ダイナミックスピーカが主流となっており、例えば、特許文献1には、ダイナミックスピーカを用いたテレビが記載されている。ダイナミックスピーカから発生する音の周波数特性はダイナミックスピーカの大きさに影響され、例えば、低音を再生するためには、大型のダイナミックスピーカを備えることが必要とされる。
特開2011−35552
しかしながら、テレビ内部に取り付けられるダイナミックスピーカは、マグネット、ボイスコイル、ダイアフラム等の様々な部材を使用しているため、スピーカの部品点数の増加が避けられず、近年のテレビの小型化、薄型化の傾向から、特に、大型のスピーカをテレビに取り付けることは難しい。そのため、低音域の音圧が不足する場合が多い。このような不都合は、テレビに限らず、静止画や動画の画像の表示とともに音を発生可能な各種の画像表示装置にも同様に生じるものである。
かかる観点に鑑みてなされた本発明の目的は、良好に音を発生可能な画像表示装置を提供することにある。
上記目的を達成する本発明に係る画像表示装置は、
筐体と、
圧電素子を有する圧電振動部と、
前記筐体に保持され画像を表示する表示部と、
前記圧電素子を制御する制御部と、を備え、
前記圧電振動部に画像表示装置自身の荷重が与えられた状態で、前記制御部から前記圧電素子に音信号を印加することで該圧電素子が変形して前記圧電振動部が変形し、該圧電振動部の変形により当該画像表示装置が接する接触面を振動させて該接触面から音を発生させる。
前記圧電振動部は、前記筐体における前記接触面と対向する部位に配置されてもよい。
前記筐体を支える支持部を備え、
前記圧電振動部は、前記支持部における前記接触面と対向する部位に配置されてもよい。
前記接触面と前記圧電振動部との接触状態を検出する検出部を備え、
前記制御部は、前記検出された接触状態に基づいて前記圧電素子を制御するものであってもよい。
スピーカを備え、
前記制御部は、前記スピーカを前記圧電素子と同時に駆動するものであってもよい。
前記スピーカの周波数特性を記憶する記憶部を備え、
前記制御部は、前記記憶されたスピーカの周波数特性に基づいて前記圧電素子を制御するものであってもよい。
前記制御部は、前記記憶されたスピーカの周波数特性の音圧の不足を補うように前記圧電素子に印加する音信号を制御するものであってもよい。
前記接触面から発生した音の周波数特性を記録する記録部を備え、
前記制御部は、前記記録された周波数特性に基づいて前記スピーカを制御するものであってもよい。
前記制御部は、前記記録された周波数特性の音圧の不足を補うように前記スピーカの周波数特性の音圧を制御するものであってもよい。
前記圧電素子は、積層型圧電素子であり、積層方向に沿って伸縮変形するものであってもよい。
前記圧電振動部は、前記圧電素子の変形に起因する振動を前記接触面に伝えて前記接触面を振動させる被覆部材を含んでいてもよい。
前記接触面は、当該画像表示装置が載置される載置面であってもよい。
前記接触面は、当該画像表示装置が掛けられる壁面であってもよい。
上記のように構成された本発明によれば、良好に音を発生可能な画像表示装置を提供することができる。
本発明の第1実施の形態に係る画像表示装置の概略構成を示す正面図及び側面図である。 図1のテレビの前面側を分解して示す要部の概略斜視図である。 図2の積層型圧電素子の構成を示す図である。 積層型圧電素子の変形例を示す図である。 図1の圧電振動部の部分拡大断面図である。 図1のテレビの要部の機能ブロック図である。 図6の制御部の処理を示すフローチャートである。 本発明の第1実施の形態に係る音の周波数特性の一例を示す図である。 図6のDSPによるフィルタ処理の周波数特性の一例を示す図である。 図1のテレビにおける圧電振動部及び支持部の配置を示す図である。 図1のテレビにおける圧電振動部の動作を説明するための概略図である。 本発明の第2実施の形態に係る画像表示装置の概略構成を示す正面図及び側面図である。 本発明の第3実施の形態に係る画像表示装置の概略構成を示す側面図である。 壁面がないと仮定した場合の、本発明の第3実施の形態に係る画像表示装置の状態を示す側面図である。 圧電振動部の保持形態の三つの変形例を示す図である。 圧電振動部の変形例を示す要部の概略構成を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について、図を参照して説明する。
(第1実施の形態)
図1(a)及び(b)は、本発明の第1実施の形態に係る画像表示装置の概略構成を示す正面図及び側面図である。本実施の形態に係る画像表示装置はいわゆる載置型のテレビ10であり、筐体20と、表示部30と、スピーカ40と、支持部50と、圧電振動部60と、検出部70と、マイク81とを有する。テレビ10は、圧電振動部60に荷重を与える。筐体20は、外観形状が略長方形状である。表示部30は、筐体20に保持されている。テレビ10は、机等の水平な載置面90上に載置される。ここで、机は、被接触部材の一例であり、載置面90は、テレビ10が接触する接触面(載置面)の一例である。
図1(b)に示されるように、テレビ10は、通常の使用時には、圧電振動部60と筐体20を支える背面の支持部50とによって、載置面90上に支持される。支持部50は、好ましくは筐体20に対して傾斜角度が調整可能に設けられる。
表示部30は、例えば、薄型の液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ、有機ELディスプレイ又は無機ELディスプレイ等の表示デバイスである。スピーカ40は、例えば、ダイナミックスピーカやコンデンサスピーカ等の音出力デバイスである。
検出部70は、圧電振動部60が載置面90と接触しているか否か、すなわち載置面(接触面)90と圧電振動部60との接触状態を検出する。検出部70は、例えば、赤外線センサ、超音波センサ、近接センサ、メカニカルスイッチ、カメラ、圧力センサ等、圧電振動部60と載置面90との間の接触状態を検出できるデバイスで構成される。また、圧電振動部60の出力をセンサとして用いることにより、圧電振動部60を検出部70として構成することもできる。
マイク81は、後述するメモリ部とともに圧電振動部60が接触する机等の接触面(載置面90)から発生する音の周波数特性を記録する記録部を構成する。記録部は、接触面から発生する音をマイク81で取得して、メモリ部に記録する。メモリ部は、筐体20内部に配置される。
図2は、図1の筐体20の正面側を分解して示す要部の概略斜視図である。筐体20は、フロントベゼル21とバックカバー23とを有し、その間に表示部30を構成する表示パネルモジュール22を保持する。フロントベゼル21は、テレビ10の正面側の外装カバーである。フロントベゼル21の開口からは、表示パネルモジュール22が正面側に露出する。表示パネルモジュール22は、例えば表示部30が液晶ディスプレイの場合には、液晶パネルとバックライトユニットとを有する。表示パネルモジュール22の背面側は、アルミや鉄等の金属で構成される平板状のパネルシャーシである。パネルシャーシは、その背面側に、例えば制御基板、駆動基板、テレビチューナ基板等、画像を表示するための電気回路基板を備える。バックカバー23は、表示パネルモジュール22のパネルシャーシの背面側に搭載された電子回路基板を保護する。本実施の形態に係るテレビ10は、筐体20の底面側に、圧電振動部60を収納保持する保持部100を備える。すなわち、圧電振動部60は、筐体における載置面(接触面)90と対向する部位に配置されている。保持部100は、例えばテレビ10の使用時のほぼ鉛直方向に延在し、筐体20のバックカバー23の底面20aに開口する一様な幅を有するスリット101を有する。
圧電振動部60は、圧電素子61と、Oリング62と、被覆部材である絶縁性のキャップ63とを備える。圧電素子は、電気信号(電圧)を印加することで、構成材料の電気機械結合係数に従い伸縮または屈曲する素子である。これらの素子は、例えばセラミックや水晶からなるものが用いられる。圧電素子は、ユニモルフ、バイモルフまたは積層型圧電素子であってよい。積層型圧電素子には、バイモルフを積層した(例えば8層から40層程度積層した)積層型バイモルフ素子や、例えばPZT(チタン酸ジルコン酸鉛)からなる複数の誘電体層と、該複数の誘電体層間に配置された電極層との積層構造体から構成されるスタックタイプのものがある。ユニモルフは電気信号が印加されると伸縮し、バイモルフは電気信号が印加されると屈曲し、スタックタイプの積層型圧電素子は電気信号が印加されると積層方向に沿って伸縮する。
本実施の形態では、圧電素子61がスタックタイプの積層型圧電素子からなる。積層型圧電素子61は、例えば、図3(a)及び(b)に拡大した断面図及び平面図を示すように、例えばPZT等のセラミックスからなる誘電体61aと、断面櫛歯状の内部電極61bとが交互に積層されて構成される。内部電極61bは、第1側面電極61cと接続されるものと、第2側面電極61dに接続されるものとが交互に積層されて、それぞれ第1側面電極61c又は第2側面電極61dに電気的に接続される。
図3(a)及び(b)に示した積層型圧電素子61は、一方の端面に、第1側面電極61cに電気的に接続された第1リード接続部61eと、第2側面電極61dに電気的に接続された第2リード接続部61fとが形成されている。第1リード接続部61e及び第2リード接続部61fには、それぞれ第1リード線61g及び第2リード線61hが接続される。また、第1側面電極61c、第2側面電極61d、第1リード接続部61e、及び第2リード接続部61fは、第1リード接続部61e及び第2リード接続部61fに、それぞれ第1リード線61g及び第2リード線61hが接続された状態で、絶縁層61iで覆われている。
積層型圧電素子61は、積層方向の長さが例えば5mm〜120mmである。また、積層型圧電素子61の積層方向と直交する方向の断面形状は、例えば2mm角〜10mm角の略正方形状や、正方形状以外の任意の形状とすることができる。なお、積層型圧電素子61の積層数や断面積は、テレビ10の重量に応じて、圧電振動部60が接触する机等の接触面から発生する音の音圧あるいは音質が十分確保できるように、適宜決定される。
積層型圧電素子61には、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)を介して、制御部から音信号(再生音信号)が供給される。換言すれば、積層型圧電素子61には、DSPを介して、制御部から音信号に応じた電圧が印加される。制御部から印加される電圧が交流電圧の場合には、第1側面電極61cに正の電圧が印加されるときには、第2側面電極61dには負の電圧が印加される。反対に、第1側面電極61cに負の電圧が印加されるときには、第2側面電極61dには正の電圧が印加される。第1側面電極61c及び第2側面電極61dに電圧が印加されると、誘電体61aに分極が起こり、積層型圧電素子61は電圧が印加されない状態から伸縮する。積層型圧電素子61の伸縮の方向は、誘電体61aと内部電極61bの積層方向にほぼ沿っている。あるいは、積層型圧電素子61の伸縮方向は、誘電体61aと内部電極61bの積層方向とほぼ一致している。積層型圧電素子61は、積層方向にほぼ沿って伸縮するため、伸縮方向の振動伝達効率がよいという利点がある。
本発明者は、このような積層型圧電素子61が、画像表示装置が机等に接触する接触面から音響を発生させるための振動素子として有効であることに想到した。
なお、図3(a)及び(b)において、第1側面電極61c及び第2側面電極61dは、内部電極61bに交互に接続され、かつ第1リード接続部61e及び第2リード接続部61fにそれぞれ接続されたスルーホールとすることもできる。また、図3(a)及び(b)において、第1リード接続部61e及び第2リード接続部61fは、図4に示すように、積層型圧電素子61の一端部において第1側面電極61c及び第2側面電極61dに形成してもよい。
積層型圧電素子61は、図5に部分拡大断面図を示すように、第1リード接続部61e及び第2リード接続部61fを有する一端部側面が、筐体20の保持部100のスリット101に接着剤102(例えば、エポキシ樹脂)を介して固定される。また、積層型圧電素子61の他端部には、キャップ63が挿入されて、接着剤102により固定される。
キャップ63は、積層型圧電素子61による伸縮振動を、机等の載置面(接触面)に確実に伝達できる材質、例えば硬質プラスチック等により形成される。なお、載置面の傷つきを抑制したい場合には、キャップ63は、硬質プラスチックではなく、比較的軟らかいプラスチックであっても良い。キャップ63には、積層型圧電素子61に装着された状態で、スリット101内に位置する進入部63aと、筐体20から突出する突出部63bとが形成されており、スリット101内に位置する進入部63aの外周にOリング62が配置される。Oリング62は、例えばシリコーンゴムによって形成される。Oリング62は、積層型圧電素子61の可動保持用であると同時に、スリット101の内部に水分又は塵を侵入しにくくする。また、突出部63bは、先端部が半球形状に形成されている。なお、突出部63bの先端部は、半球形状に限らず、机等の載置面(接触面)に確実に点接触又は面接触して、積層型圧電素子61による伸縮振動を伝達できる形状であれば任意の形状とすることができる。また、図5において、Oリング62と、積層型圧電素子61のスリット101への接着部との間の隙間に、ゲル等を充填して防塵防水効果をより高めることもできる。圧電振動部60は、保持部100に装着され、筐体20にフロントベゼル21が装着された状態で、キャップ63の突出部63bが筐体20の底面20aから突出する。また、キャップ63の突出部63bは、筐体20の底面20aと対向する面である対向面63cを有する。図5に示すように、積層型圧電素子61に電圧が印加されておらず積層型圧電素子61が伸縮しない状態で、対向面63cは、底面20aから長さdだけ離間している。
図6は、本実施の形態に係るテレビ10の要部の機能ブロック図である。テレビ10は、上述した表示部30、スピーカ40、検出部70、記録部80及び積層型圧電素子61の他に、信号受信部110、DSP120、制御部130及び記憶部140を備える。表示部30、検出部70、信号受信部110及び記憶部140は、制御部130に接続される。記録部80は、上述したようにマイク81とメモリ部82とを有する。メモリ部82は、制御部130に接続される。スピーカ40及び積層型圧電素子61は、DSP120を介して制御部130に接続される。なお、DSP120は、制御部130に内蔵させてもよい。また、メモリ部82及び記憶部140は、一つのメモリで構成してもよい。
信号受信部110は、公知の構成からなり、無線又は有線で伝送されるテレビ10で視聴する映像信号及や音信号等の放送信号を受信する。制御部130は、テレビ10の全体の動作を制御するプロセッサである。本実施形態において、制御部130は単一の制御部として構成されているが、この構成に限定されるものではない。例えば、制御部130が有する機能毎に複数の制御部から構成してもよい。制御部130は、DSP120を介して積層型圧電素子61及びスピーカ40に音信号を印加する。なお、音信号は、内部メモリに記憶された音楽データに基づくものでもよいし、放送信号に含まれるものであってもよい。
また、制御部130は、検出部70が検出した圧電振動部60と載置面90との接触状態に応じて、積層型圧電素子61及びスピーカ40に印加する音信号を制御する。例えば、検出部70が圧電振動部60と載置面90とが接触していることを検出した場合には、制御部130は、積層型圧電素子61及びスピーカ40の双方に音信号を印加する。この場合、圧電振動部60とスピーカとは、同時に駆動される。一方、検出部70が圧電振動部60と載置面90とが接触していないことを検出した場合には、制御部130は、積層型圧電素子61に音信号を印加せず、スピーカ40のみに音信号を印加する。
図7は、圧電素子及びスピーカに音信号を印加する制御部130の処理を示すフローチャートである。まず、制御部130は、印加する音信号が存在するか否かを確認する(ステップS101)。印加する音信号が存在しない場合(ステップS101のNo)、制御部130は、積層型圧電素子61及びスピーカ40に音信号を印加することなく、このフローを終了する。印加する音信号が存在する場合(ステップS101のYes)、制御部130は、スピーカ40へ音信号を印加することを決定する(ステップS102)。次に、制御部130は、検出部70が圧電振動部60と載置面90との接触を検出しているか否かを確認する(ステップS103)。検出部70が圧電振動部60と載置面90との接触を検出していない場合(ステップS103のNo)、制御部130は、音信号を積層型圧電素子61に印加することなく、スピーカ40のみに音信号を印加する(ステップS107)。この場合、載置面90から音は発生せず、スピーカ40から音が発生する。
一方、検出部70が圧電振動部60と載置面90との接触を検出している場合(ステップS103のYes)、制御部130は、積層型圧電素子61へ音信号を印加することを決定する(ステップS104)。そして、制御部130は、音の周波数特性に関する情報を取得する(ステップS105)。ここで、音の周波数特性に関する情報とは、例えば、記憶部140に格納されたスピーカ40から発生される音の周波数特性に関する情報である。制御部130は、取得した情報に基づき、例えば積層型圧電素子61に印加する音信号を制御して(ステップS106)、積層型圧電素子61及びスピーカ40に音信号を印加する(ステップS107)。なお、ステップS106において制御部130が行う音信号の制御の詳細については後述する。このようにして、載置面90とスピーカ40との双方から音が発生する。制御部130は、テレビ10が起動されているときに、図7の一連の動作を繰り返すことにより、圧電振動部60と載置面90との接触状態に基づいて、スピーカ40と圧電素子61とに印加する音信号を制御する。
次に、ステップS106で制御部130が行う音信号の制御について説明する。制御部130は、記憶部140から取得したスピーカ40の周波数特性に係る情報に基づき音信号の制御を行う。図8(a)の領域200は、記憶部140が格納しているスピーカ40の周波数特性の一例を示す。図8(a)を参照すると、従来のダイナミックスピーカの一般的な傾向として見られるように、スピーカ40の周波数特性は、低周波数帯において音圧が低くなっている。そのため、スピーカ40のみを使用して音を発生させる場合、テレビ10を視聴するユーザには、低音が聞き取りにくい状態となっている。特に周波数f1以下の周波数帯では音圧が0となっており、スピーカ40では周波数f1以下の音を発生できない。また、スピーカ40の周波数特性を参照すると、周波数f3(>f1)付近を頂点とする上に凸の曲線を描いている。つまり、スピーカ40のみで音を発生させると、周波数f3付近の音は強く発生され、周波数f3より周波数が高く及び低くなるに従い、音は弱く発生される。
制御部130は、ステップS106において、スピーカ40の周波数特性の音圧の不足を補うように圧電素子61に印加する音信号を制御する。ここで、周波数特性の音圧の不足を補うとは、例えば、音圧が低い周波数帯における音圧を上昇させ該周波数帯における音を聞こえやすくしたり、全周波数帯における音圧を上昇させて全体の音量を上昇させたり、また、特定の周波数帯の音圧を上昇させることにより該周波数帯における音を強調したりすることをいう。制御部130は、例えば、音圧の不足を補うことにより、図8(a)の領域210のような周波数特性を示すように、圧電素子61に印加する音信号を制御する。そして、制御部130は、このようにして制御した音信号をステップS107において圧電素子61に印加する。このように音信号を制御することにより、低周波数帯における音圧が上昇する。また、周波数f2(f1<f2<f3)から周波数f4(>f3)の周波数帯においては音圧がほぼ一定となり、テレビ10から発生する周波数ごとの音の強さの差が小さくなる。
なお、制御部130は、ステップS105において、記録部80が記録した接触面から発生する音の周波数特性に関する情報を取得して、ステップS106において、この取得した情報に基づいてスピーカ40に印加する音信号を制御するように構成することもできる。この場合、テレビ10を載置面90に載置後、実際の使用に先立って、制御部130は、圧電素子61に音信号として一定レベルの純音スイープ信号を印加し、圧電素子61を振動させることによって接触面から音を発生させる。発生した音の周波数特性は記録部80のマイク81により取得され、メモリ部82に記録される。その後、実際の使用に当たって、制御部130は、記録された周波数特性に関する情報を取得し、この情報に基づきスピーカ40に印加する音信号の制御を行う。本実施形態におけるテレビ10のように、載置面90に載置した後、他の載置面へ移動させることが想定されにくい画像表示装置においては、周波数特性を一度メモリ部82に記録させた後、制御部130は、この記録された周波数特性を繰り返し取得することができる。一方、例えば、デジタルフォトフレームのように、載置面90が頻繁に変化することが想定される画像表示装置においては、ステップS104において圧電素子への音信号の印加が決定される度に、周波数特性をマイク81から取得し、メモリ部82に記録するように構成することができる。この場合、制御部130は、最後にメモリ部82に記録された周波数特性を取得して、取得した周波数特性に関する情報に基づいて、スピーカ40に印加する音信号の制御を行う。
図8(b)の領域220は、記録部80が記録した接触面から発生する音の周波数特性の一例を示す。この記録した周波数特性に対し、制御部130は、例えば、音圧の不足を補うことにより、図8(b)の領域230で示すような周波数特性が得られるように、スピーカ40に印加する音信号を制御する。そして、制御部130は、このようにして制御した音信号をステップS107においてスピーカ40に印加する。また、制御部130は、所望の周波数特性の音圧が得られるように、圧電素子61に印加する音信号とスピーカ40に印加する音信号との双方を制御してもよい。
DSP120は、制御部130からのデジタル信号に対して、イコライジング処理、D/A変換処理、昇圧処理、フィルタ処理等の所要の信号処理を行って、スピーカ40及び圧電素子61に所要の音信号を印加する。
なお、積層型圧電素子61に印加する再生音信号の最大電圧は、例えば10Vpp〜50Vppとすることができるが、かかる範囲に限定されず、テレビ10の重量やスピーカ40及び積層型圧電素子61の性能に応じて適宜調整可能である。また、積層型圧電素子61に印加される音信号は、直流電圧がバイアスされてもよく、そのバイアス電圧を中心に最大電圧が設定されてもよい。
また、積層型圧電素子61に限らず、圧電素子は、一般に高周波ほど電力損失が大きい。そのため、DSP120による積層型圧電素子61への音信号のフィルタ処理は、10kHz〜50kHz程度以上の周波数成分の少なくとも一部を減衰又はカットする周波数特性、あるいは漸次に又は段階的に減衰率が高くなる周波数特性を有するように設定される。図9は、一例として、カットオフ周波数を約20kHzとした場合の周波数特性を示す。このように高周波成分を減衰又はカットすることにより、消費電力を抑制できると共に、積層型圧電素子61の発熱を抑制することができる。
次に、図10を用いて、圧電振動部60及び支持部50の配置について説明する。図10は、テレビ10の使用状態を示すものであり、テレビ10が机等の水平な載置面90上に載置された様子を示す。図10に示すように、テレビ10は、圧電振動部60及び支持部50によって載置面90上に支持される。点Gは、テレビ10の重心である。図10において、支持部50は、最下端部501を有する。最下端部501は、支持部50のうち、筐体20が底面20a側を下方にして机等の水平な載置面90上に載置されたとき載置面90と当接する箇所である。
圧電振動部60は、最下端部601を有する。最下端部601は、圧電振動部60のうち、筐体20が底面20a側を下方にして机等の水平な載置面90上に載置されたとき載置面90と当接する箇所である。最下端部601は、例えばキャップ63の先端部である。
テレビ10は、最下端部104を有する。最下端部104は、テレビ10のうち、テレビ10が底面20a側を下方にして机等の水平な載置面90上に載置されたときに、圧電振動部60が存在しないと仮定した場合に載置面90と当接する箇所である。テレビ10の最下端部104は、例えば筐体20の角部であるが、これに限られない底面20aに、底面20aから突出する突出部が設けられている場合には、その突出部がテレビ10の最下端部104となってもよい。
図10において、点線L1は、テレビ10が底面20a側を下方にして机等の水平な載置面90上に載置されたとき、テレビ10の重心Gを通り載置面90に垂直な線(仮想の線)である。また、一点鎖線Iは、圧電振動部60が存在しないと仮定した場合に、支持部50の最下端部501とテレビ10の最下端部104とを結ぶ線(仮想の線)である。
図10において、領域R1は、テレビ10において点線L1によって区切られる一方側の領域である。また、領域R2は、テレビ10において点線L1によって区切られる他方側の領域である。支持部50は、領域R1側において載置面90と接触する。また、圧電振動部60を有する筐体20の底面20aは、領域R2側に位置する。
圧電振動部60は、領域R2側において、点線L1にできるだけ近い位置に設けられることが好ましい。また、圧電振動部60を有する筺体20は、できるだけ載置面90に対して垂直に近くなるように支持されていることが好ましい。これにより、圧電振動部60にかかる荷重が、圧電振動部60が領域R2側において点線L1から離間した位置に設けられる場合に比べて、大きくなる。
支持部50は、領域R1側において、点線L1からできるだけ遠い位置に設けられることが好ましい。これにより、圧電振動部60を点線L1にできるだけ近い位置に設けた場合にも、支持部50と圧電振動部60との間の距離が十分確保され、テレビ10を安定して載置面90に載置することができる。
圧電振動部60の最下端部601は、積層型圧電素子61に電圧が印加されず積層型圧電素子61が伸縮しない状態から最も伸びたとき或いは積層型圧電素子61の最大振幅時に、一点鎖線Iよりも載置面90側に位置するとよい。すなわち、最下端部601は、積層型圧電素子61に電圧が印加されず積層型圧電素子61が伸縮しない状態から最も伸びたとき或いは積層型圧電素子61の最大振幅時に、一点鎖線Iよりも載置面90側に突出しているとよい。これにより、圧電振動部60により載置面90を適切に振動させることができる。
また、圧電振動部60の最下端部601は、積層型圧電素子61に電圧が印加されず積層型圧電素子61が伸縮しない状態から積層型圧電素子61が最も縮んだとき或いは積層型圧電素子61の最小振幅時に、一点鎖線Iよりも載置面90側に位置するとよい。すなわち、最下端部601は、積層型圧電素子61に電圧が印加されず積層型圧電素子61が伸縮しない状態から積層型圧電素子61が最も縮んだとき積層型圧電素子61の最小振幅時に、一点鎖線Iよりも載置面90側に突出しているとよい。これにより、テレビ10の最下端部104が載置面90に接触しにくくなり、例えば、筐体20の塗装の種類によっては、塗装が剥がれにくくなる。また、最下端部104と載置面90との間で異音が発生しにくくなる。
図11(a)、(b)及び(c)は、本実施の形態に係るテレビ10による音発生の動作を説明するための概略図である。テレビ10の圧電振動部60により、載置面90から音を発生させる場合、テレビ10は、図11(a)に示すように、筐体20の底面20a側を下方にして、圧電振動部60のキャップ63及び支持部50が机等の載置面(接触面)90に接触するように載置される。これにより、圧電振動部60には、テレビ10の重量が荷重として与えられる。なお、図11(a)に示す状態では、積層型圧電素子61は、電圧が印加されていないため、伸縮しない。
その状態で、圧電振動部60の積層型圧電素子61が再生音信号により駆動されると、積層型圧電素子61は、図11(b)及び(c)に示すように、支持部50の載置面(接触面)90への接触部分を支点として、キャップ63が載置面(接触面)90から離間することなく、再生音信号に応じて伸縮振動する。積層型圧電素子61の最も伸びたときの長さと最も縮んだときの長さとの差は、例えば0.05μm〜50μmである。これにより、積層型圧電素子61の伸縮振動がキャップ63を通して載置面90に伝達されて載置面90が振動し、載置面90が振動スピーカとして機能して載置面90から音が発生する。なお、最も伸びたときの長さと最も縮んだときの長さとの差が0.05μm未満だと、載置面を適切に振動させられないおそれがあり、一方、50μmを超えると、振動が大きくなりテレビ10ががたつくおそれがある。
ここで、上述したように、キャップ63の先端部は、積層型圧電素子61が最も伸びたときに、圧電振動部60が存在しないと仮定した場合に、支持部50の最下端部501とテレビ10の最下端部104とを結ぶ線(図10の一点鎖線I)よりも載置面90側に位置するとよい。また、キャップ63の先端部は、積層型圧電素子61が最も縮んだときに、上記仮想線よりも載置面90側に位置するとよい。
また、図5に示す底面20aとキャップ63の対向面63cとの間の距離dは、積層型圧電素子61に電圧が印加されておらず積層型圧電素子61が伸縮しない状態から最も縮んだ状態となったときの変位量よりも長いとよい。これにより、積層型圧電素子61が最も縮んだ状態(図11(c)に示す状態)でも、筐体20の底面20aとキャップ63とが接触しにくくできる。したがって、キャップ63が圧電素子61から脱落しにくくなる。
圧電振動部60の底面20aにおける配置箇所、積層型圧電素子61の積層方向の長さ、キャップ63の寸法等は、上記の条件を満たすように適宜決定される。
本実施の形態に係る画像表示装置によれば、圧電素子を振動源として利用し、載置面(接触面)90から音を発生させているため、ダイナミックスピーカのみから音を発生する同一の体積及び重量の従来の画像表示装置と比較して、良好な周波数特性の音を発生することができる。また、圧電素子により小型のダイナミックスピーカによっては良好な周波数特性が得にくい低周波数帯の音が再生可能となるため、画像表示装置に大型のダイナミックスピーカを設けることなく、画像表示装置の小型化や薄型化を実現することができる。特に、圧電素子のみで良好な周波数特性が得られる場合には、スピーカを設ける必要がなくなるため、画像表示装置を著しく小型化、薄型化することができる。さらに、本実施の形態に係る画像表示装置においては、載置面(接触面)90から音を発生させているため、ダイナミックスピーカのみから音を発生する従来の画像表示装置と比較して、音の拡散性が高い。そのため、従来の画像表示装置では、スピーカの正面に位置するユーザと比較して正面に位置しないユーザには、音が届きにくくなっていたが、本実施の形態に係る画像表示装置は、ユーザの位置に関らず均質な音を発生することができる。
また、本実施の形態に係る画像表示装置では、圧電素子として、スタックタイプの積層型圧電素子61を用いて、再生音信号により積層方向に沿って伸縮振動させ、その伸縮振動を載置面(接触面)90に伝達するので、載置面(接触面)90に対する伸縮方向(変形方向)の振動伝達効率が良く、載置面(接触面)90を効率良く振動させることができる。しかも、キャップ63を介して積層型圧電素子61を載置面(接触面)90に接触させるので、積層型圧電素子61の破損も防止できる。また、テレビ10の使用時に、圧電振動部60のキャップ63を載置面(接触面)90に接触させると、キャップ63にテレビ10の重量が荷重としてかかるので、キャップ63を載置面(接触面)90に確実に接触させて、圧電振動部60の伸縮振動を載置面(接触面)90に効率良く伝達することができる。
また、本実施の形態に係る画像表示装置は、主として積層型圧電素子の振動を直接的に接触面(載置面)に伝達させることができるため、積層型圧電素子の振動を他の弾性体に伝える従来技術と異なり、音を発生させる際に他の弾性体が振動可能な高周波側の限界周波数に依存することがない。なお、他の弾性体が振動可能な高周波側の限界周波数は、他の弾性体が圧電素子により変形させられてから再度変形可能な状態に戻るまでの時間のうち最も短い時間の逆数となる。このことを考慮すると、本実施の形態に係る画像表示装置は、圧電素子の変形により湾曲変形をしない程度の剛性(曲げ強度)を有するものであるとよい。
(第2実施の形態)
図12(a)及び(b)は、本発明の第2実施の形態に係る画像表示装置の概略構成を示す正面図及び側面図である。本実施の形態に係る画像表示装置はいわゆる据え置き型のテレビ10である。以下、第1実施の形態と同じ点については説明を省略し、異なる点について説明を行う。
図12に示すように、筐体20は、その背面に可動部51を介して支持部50が取り付けられている。筐体20の傾斜角度は、可動部51により調整可能に設けられている。支持部50は、載置面(接触面)90と接触する平板状部材52と、筐体20を支える柱状部材53とにより構成される。平板状部材52は、底面52aに弾性部材54を備えていてもよい。弾性部材54は、例えばゴム、シリコーン、ポリウレタン等から成る。
本実施形態に係るテレビ10は、平板状部材52の底面52a側に、圧電振動部60を収納保持する保持部100を備える。保持部100は、底面52aに対してほぼ垂直方向に沿って延在し、底面52aに開口する一様な幅を有するスリット101を有する。圧電振動部60に十分な荷重がかかるように、圧電振動部60は底面52aにおいて、テレビ10の重心を通り載置面90に垂直な線に近い場所に配置されることが好ましく、例えばテレビ10の重心を通り載置面90に垂直な線上に配置されることが好ましい。
弾性部材54は、平板状部材52が、底面52a側を下方にして机等の水平な載置面90上に載置されると、可動部51及び支持部50を含むテレビ10の重量が荷重として与えられ、弾性変形する。すなわち、弾性部材54は、テレビ10の重量によって載置面90と垂直な方向に縮む。積層型圧電素子61に電圧が印加されず積層型圧電素子61が伸縮しない状態における弾性部材54の弾性変形量は、積層型圧電素子61の、電圧が印加されず伸縮しない状態から最も伸びたときの変位量よりも大きいとよい。これにより、積層型圧電素子61が最も伸びた時に弾性部材54が載置面90から離間しにくくなり、テレビ10が安定して載置面90に載置される。
(第3実施の形態)
図13は、本発明の第3実施の形態に係る画像表示装置の概略構成を示す側面図である。本実施の形態に係る画像表示装置はいわゆる壁掛け型のテレビ10である。以下、第1実施の形態と同じ点については説明を省略し、異なる点について説明を行う。
図13に示されるテレビ10は、筐体20の背面20bの上部にフック係合用の溝24有し、該溝24を壁面91に取り付けられたフック55に掛けることにより、テレビ10が壁面91に保持される。また、筐体20の背面20b側には、圧電振動部60を収納保持する保持部100を備える。保持部100は、テレビ10の厚み方向に沿って延在し、筐体20の背面20bに開口する一様な幅を有するスリット101を有する。
ここで、圧電振動部60の振動を壁面(接触面)91に伝え、壁面(接触面)91から音を発生させるためには、テレビ10から圧電振動部60に荷重がかかることが必要である。図14は、壁面(接触面)91がないと仮定した場合のテレビ10の状態を示す側面図である。すなわち、図14において、テレビ10は溝24においてフック55により保持されるが、壁面(接触面)91がないため、圧電振動部60がキャップ63において壁面91により支持されていない状態である。そのため、図14において、テレビ10は、フック55のみによって保持されている。ここで、壁面(接触面)91が存在する場合(図13の場合)に、鉛直線L2と筐体20の背面20bとのなす角をθとし、壁面(接触面)91がないと仮定した場合(図14の場合)に、鉛直線L3と筐体20の背面20bとのなす角をθ´とする。テレビ10の使用時に圧電振動部60に荷重がかかるためには、少なくともθ´は、θよりも大きくなければならず、圧電振動部60により強く荷重をかけるためには、θ´はより大きい角であることが好ましい。圧電振動部60の背面20bにおける配置箇所、積層型圧電素子61の積層方向の長さ、キャップ63の寸法、テレビ10の重心、フック55の取付箇所及び形状等は、上記の条件を満たすように適宜決定される。
なお、本発明は、上記実施の形態にのみ限定されるものではなく、幾多の変形または変更が可能である。例えば、第1実施の形態において、圧電振動部60は、支持部50が載置面90と接触する面に配置してもよい。すなわち、圧電振動部60は、支持部50における載置面(接触面)90と対向する部位に配置されてもよい。また、第3実施の形態において、テレビ10は、フック55を使用することなく、ビス止め等により壁面(接触面)91に直接固定されてもよい。さらに、上記実施の形態において、スピーカ40、検出部70、記録部80、記憶部140は、適宜、省略してもよい。また、第1実施の形態において、支持部50は、テレビ10の筐体形状によっては、例えば筐体20が箱型形状を有する場合等には、省略してもよい。
また、上記実施の形態において、圧電振動部60を保持部100に対して固定する構造は、図5に示すものに限られない。例えば、図15(a)〜(c)に示すように、圧電振動部60を保持部100に保持してもよい。図15(a)に示す保持部100は、底面20aに開口する幅広のスリット101aと、該スリット101aに連続する幅狭のスリット101bとを有する。積層型圧電素子61は、一端部が幅狭のスリット101bに配置されて側面が接着剤102を介してスリット101bに固定される。また、幅広のスリット101aには、積層型圧電素子61との隙間に、積層型圧電素子61の伸縮動作の妨げとならないシリコーンゴムやゲル等の充填剤103が充填される。このように圧電振動部60を保持部100に保持すれば、Oリング等の防水パッキンを用いることなく、テレビ10をより確実に防水することができる。また、積層型圧電素子61の底面20aから突出する部分に絶縁性のキャップを被せることにより、積層型圧電素子61の絶縁も確実に行うことができる。
図15(b)に示す保持部100は、底面20aに向けて拡開するテーパ状スリット101cと、該テーパ状スリット101cに連続する幅狭のスリット101dとを有する。積層型圧電素子61は、一端部が幅狭のスリット101dに配置されて側面が接着剤102を介してスリット101dに固定される。また、テーパ状スリット101cには、積層型圧電素子61との隙間に、積層型圧電素子61の伸縮動作の妨げとならないシリコーンゴムやゲル等の充填剤103が充填される。このように構成すれば、図15(a)の保持部100と同様の効果が得られる他、テーパ状スリット101cを有しているので、積層型圧電素子61の保持部100への組み付けが容易にできる利点がある。
図15(c)に示す保持部100は、上記実施の形態と同様に、一様な幅のスリット101を有するが、積層型圧電素子61は、一端部側の端面が接着剤102を介してスリット101に固定されている。また、スリット101内で積層型圧電素子61の適宜の箇所には、Oリング62が配置されている。このような積層型圧電素子61の保持態様は、特に、積層型圧電素子61が、図4に示したように、リード線の接続部が側面電極に形成されている場合に、リード線の引き回し等の点で有利となる。
また、上記実施の形態や図15(a)〜(c)の変形例において、圧電振動部60は、キャップ63を省略し、積層型圧電素子61の先端面を直接、あるいは絶縁部材等からなる振動伝達部材を介して接触面に接触させてもよい。また、圧電素子は、上述したスタックタイプの積層型圧電素子に限らず、ユニモルフ、バイモルフあるいは積層型バイモルフ素子を用いてもよい。図16は、バイモルフを用いた場合の要部の概略構成を示す図である。バイモルフ65は、長尺の矩形状をなし、筐体20の底面20aに一方の表面65aが露出して長尺の両端部が保持部100に保持される。保持部100は、バイモルフ65を保持する開口部101eを有し、開口部101eのバイモルフ65の裏面65b側の内面が湾曲して形成される。かかる構成によれば、バイモルフ65が載置面に接触するように筐体20を載置面に載置して、バイモルフ65を再生音信号により駆動すると、バイモルフ65が屈曲(湾曲)振動する。これにより、バイモルフ65の振動が載置面(接触面)に伝達されて、載置面(接触面)が振動スピーカとして機能して載置面(接触面)から再生音が発生する。なお、バイモルフ65の表面65aには、ポリウレタン等の被覆層が形成されていてもよい。
また、上記の実施形態では、被接触部材が机又は壁面であり、接触面が机の水平な載置面又は垂直な壁面であるとして説明を行ったが、本発明はこれに限定されない。接触面は水平又は垂直な面でなくともよい。他の被接触部材としては、例えば空間を区切るためのパーティションが挙げられる。
また、上記実施の形態では、画像表示装置がテレビ10であるとして説明したが、画像表示装置はこれに限られない。例えば、パーソナルコンピュータ、液晶モニタ、デジタルフォトフレーム、テレビ電話装置等の、静止画や動画の画像の表示とともに音を発生可能な任意の画像表示装置にて、本発明を実施することができる。
10 テレビ(画像表示装置)
20 筐体
20a 底面
20b 背面
21 フロントベゼル
22 表示パネルモジュール
23 バックカバー
24 溝
30 表示部
40 スピーカ
50 支持部
50a 底面
51 可動部
52 平板状部材
53 柱状部材
54 弾性部材
55 フック
60 圧電振動部
61 積層型圧電素子(圧電素子)
62 Oリング
63 キャップ
70 検出部
80 記録部
81 マイク
82 メモリ部
90 載置面(接触面)
91 壁面(接触面)
100 保持部
101 スリット
110 信号受信部
120 デジタルシグナルプロセッサ(DSP)
130 制御部
140 記憶部
200、210、220、230 領域

Claims (13)

  1. 筐体と、
    圧電素子を有する圧電振動部と、
    前記筐体に保持され画像を表示する表示部と、
    前記圧電素子を制御する制御部と、を備え、
    前記圧電振動部に画像表示装置自身の荷重が与えられた状態で、前記制御部から前記圧電素子に音信号を印加することで該圧電素子が変形して前記圧電振動部が変形し、該圧電振動部の変形により当該画像表示装置が接する接触面を振動させて該接触面から音を発生させる、
    画像表示装置。
  2. 前記圧電振動部は、前記筐体における前記接触面と対向する部位に配置される、請求項1に記載の画像表示装置。
  3. 前記筐体を支える支持部を備え、
    前記圧電振動部は、前記支持部における前記接触面と対向する部位に配置される、請求項1に記載の画像表示装置。
  4. 前記接触面と前記圧電振動部との接触状態を検出する検出部を備え、
    前記制御部は、前記検出された接触状態に基づいて前記圧電素子を制御する、請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の画像表示装置。
  5. スピーカを備え、
    前記制御部は、前記スピーカを前記圧電素子と同時に駆動する、請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の画像表示装置。
  6. 前記スピーカの周波数特性を記憶する記憶部を備え、
    前記制御部は、前記記憶されたスピーカの周波数特性に基づいて前記圧電素子を制御する、請求項5に記載の画像表示装置。
  7. 前記制御部は、前記記憶されたスピーカの周波数特性の音圧の不足を補うように前記圧電素子に印加する音信号を制御する、請求項6に記載の画像表示装置。
  8. 前記接触面から発生した音の周波数特性を記録する記録部を備え、
    前記制御部は、前記記録された周波数特性に基づいて前記スピーカを制御する、請求項5に記載の画像表示装置。
  9. 前記制御部は、前記記録された周波数特性の音圧の不足を補うように前記スピーカの周波数特性の音圧を制御する、請求項8に記載の画像表示装置。
  10. 前記圧電素子は、積層型圧電素子であり、積層方向に沿って伸縮変形する、請求項1乃至請求項9のいずれか一項に記載の画像表示装置。
  11. 前記圧電振動部は、前記圧電素子の変形に起因する振動を前記接触面に伝えて前記接触面を振動させる被覆部材を含む、請求項1乃至請求項10のいずれか一項に記載の画像表示装置。
  12. 前記接触面は、当該画像表示装置が載置される載置面である、請求項1乃至請求項11のいずれか一項に記載の画像表示装置。
  13. 前記接触面は、当該画像表示装置が掛けられる壁面である、請求項1乃至請求項11のいずれか一項に記載の画像表示装置。
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