JP2015194357A - 電気化学測定デバイス - Google Patents

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Koji Ushio
浩司 牛尾
正博 安見
Masahiro Yasumi
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Abstract

【課題】複数の作用電極を用いた測定を行う場合、電極間の絶縁性を確保することが困難となり、作用電極毎の正確な測定ができないという課題があった。
【解決手段】下部プレート1と下部プレート1の上面に設けられたチップ2と、チップ2の上方に設けられた基板3と、基板3の上面に設けられた上部プレート4とからなる。
チップ2は、上面に設けられた作用電極と、上面に設けられ作用電極と電気的に接続された第一の電極パッドとを有する。基板3は、下面に設けられ第一の電極パッドと電気的に接続される第二の電極パッドと、基板3に設けられ第二の電極パッドと電気的に接続され、かつ、外部端子と接続される第三の電極パッドと、を有する。また、上部プレート4と基板3は、作用電極を露出するように貫通孔9、10を有する。このような構成とすることによって、作用電極から測定計器などの外部機器へ、電気的取り出しを正確にかつ容易に行うことができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、受精卵等の細胞や組織などの生体由来物の活動状態の検査、解析に用いられる電気化学測定デバイスに関する。
受精卵等の細胞や組織などの生体由来物は、その内部と外部との間で様々な物質を輸送して活動を行っている。例えば、受精卵は、周辺の酸素を呼吸によって細胞内部に取り込み、取り込んだ酸素を消費しながら卵胞内部で分割を行っている。このような生体由来物の活動状態を測定する手段として、生体由来物の周辺で生じる物理化学的な状態変化を電気的に測定する方法が知られている。これらは、モデル細胞による新薬候補化合物の薬理テストや、受精卵の活性を測定する方法として用いられている。
図9は、従来の電気化学測定デバイス100の分解斜視図である。また、電気化学測定デバイス100のウェル101の一部分の断面図を図10に示す。電気化学測定デバイス100は、生体試料を収容する複数のウェル101を有するプレートで構成されている。電気化学測定デバイス100は、上部プレート102と下部プレート103が接着剤104により接着される。上部プレート102は、生体試料を収容するウェル101を形成する貫通孔を有する。下部プレート103は、下部プレート103の上面に1つのウェル101に対して1組の作用電極105が形成されている。また、下部プレート103には、下部プレート103の上面に設けられた作用電極105と、下部プレート103の下方に設けられる電極取出し部106とを電気的に接続する導電ビア107が設けられている。
生体試料を含む測定液は、電気化学測定デバイス100のウェル101に導入される。このとき、生体試料の周囲には活動状態に応じて物理化学的な変化が生じる。そして、電気化学測定デバイス100は、生体試料の周囲で生じる物理化学的な変化を、作用電極105により電気的に測定する。作用電極105に流れる電流は、導電ビア107を通して下部プレート103の下方に設けられる電極取出し部106により測定される。生体試料の活動状態は、電気的な測定により測定することができる。
尚、本出願の発明に関連する先行技術文献としては、例えば、特許文献1が知られている。
特表2008−534965号公報
従来の電気化学測定デバイス100は、作用電極105での測定値を、導電ビア107を介して下部プレート103の下方に設けられる電極取出し部106から測定する構成である。
しかしながら、1つのウェル101内に複数の作用電極105を設け、それぞれの作用電極105での測定値を測定する場合、従来の電気化学測定デバイス100の構成では、下部プレート103の導電ビア107、及び、下部プレート103の下方に設けられる電極取出し部106が密集した複雑な構成となる。そのため、従来の電気化学測定デバイス100は、複数の作用電極105を用いた測定を行う場合に、作用電極105、及び、導電ビア107、電極取出し部106間の絶縁性を確保することが困難となり、作用電極105毎の正確な測定ができないという課題があった。
本発明は、上記の課題を解決するものであり、作用電極及び配線間等の絶縁性を容易に確保でき、作用電極毎の測定を正確かつ容易に実現できる電気化学測定デバイスを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明の電気化学測定デバイスは、下部プレートと下部プレートの上面に設けられたチップと、チップの上方に設けられた基板と、基板の上面に設けられた上部プレートとからなる。
チップは、上面に設けられた作用電極と、上面に設けられ作用電極と電気的に接続された第一の電極パッドとを有する。基板は、下面に設けられ第一の電極パッドと電気的に接続される第二の電極パッドと、基板に設けられ第二の電極パッドと電気的に接続され、かつ、外部端子と接続される第三の電極パッドと、を有する。また、上部プレートと基板は、作用電極を露出するように貫通孔を有する。
本発明の電気化学測定デバイスは、電極パッドを設けた基板を使用することでチップとの電気的接続を行うことを特徴とする。このような構成とすることにより、作用電極及び配線間等の絶縁性を容易に確保でき、作用電極毎の測定を正確かつ容易に行うことができる。
本発明の実施の形態1における電気化学測定デバイスの斜視図 本発明の実施の形態1における電気化学測定デバイスの一部分を分解して示す斜視図 本発明の実施の形態1における電気化学測定デバイスを模式的に示す断面図 本発明の実施の形態1におけるチップを模式的に示す上面図 本発明の実施の形態1における基板の下面を模式的に示す図 本発明の実施の形態1における電気化学測定デバイスの動作を示す断面図 本発明の実施の形態2における電気化学測定デバイスを模式的に示す断面図 本発明の実施の形態2における異方導電性シートを模式的に示す断面図 従来の電気化学測定デバイスの分解斜視図 従来の電気化学測定デバイスの一部分を模式的に示す断面図
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、本発明は、本明細書に記載された基本的な特徴に基づく限り、以下に記載の内容に限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本実施の形態における電気化学測定デバイス30の斜視図である。図2は、電気化学測定デバイス30の一部分を分解して示す斜視図である。図3は、電気化学測定デバイス30を模式的に示した断面図である。また、図4は、チップ2を模式的に示した上面図であり、図5は、基板3の下面を模式的に示した図である。
電気化学測定デバイス30は受精卵等の細胞や組織などの生体由来物の活動状態を測定するためのデバイスである。
電気化学測定デバイス30は、下部プレート1と下部プレート1の上面に設けられたチップ2と、チップ2の上方に設けられた基板3と、基板3の上面に設けられた上部プレート4とからなる。チップ2は、上面に設けられた作用電極5と、上面に設けられ作用電極5と電気的に接続された第一の電極パッド6とを有する。基板3は、下面に設けられ第一の電極パッド6と電気的に接続される第二の電極パッド7と、基板3に設けられ第二の電極パッド7と電気的に接続され、かつ、外部端子と接続される第三の電極パッド8と、を有する。上部プレート4は、作用電極5を露出するように貫通孔9を有する。基板3は、作用電極5を露出するように貫通孔10を有する。
このような構成とすることにより、作用電極5から測定計器などの外部機器へ、電気的取り出しを正確にかつ容易に行うことができる。また、複数の作用電極5毎に測定を行う場合においても、取出し配線を簡単な構成とし、容易に測定を行うことができる。
電気化学測定デバイス30は、チップ2と、基板3と、シール材11と、上部プレート4と、下部プレート1とからなる。
チップ2は、チップ2の上面に形成された一つ以上の作用電極5と作用電極5から配線された第一の電極パッド6を有する。作用電極5と第一の電極パッド6は、電気的に接続されている。ここで、第一の電極パッド6は、チップ2に設けられた配線等の導体部分の内、第二の電極パッド7と電気的に接続される部分を意味する。また、チップ2は、生体由来物を捕捉する載置部12を有することが望ましい。載置部12は、例えば、チップ2の上面に設けられた凹部である。
なお、作用電極5は、チップ2上に複数配置されてもよい。複数の作用電極5を設けることにより、生体由来物の周囲の電気化学的な変化を2次元平面的に計測することができる。また、作用電極5の配置は、例えば、載置部12を囲むように設けてもよい。
チップ2は、例えば、ガラス等の無機材料やシリコン等の樹脂、セラミックなどを用いることができる。作用電極5は白金、金、銀などが好ましい。作用電極5は、チップ2の上面に通常の半導体プロセスを経ることで形成できる。また半導体プロセスにより、微小なチップ2を形成することができる。
なお、作用電極5は絶縁体で被覆され、一部が露出した状態であっても良い。この場合、作用電極5の露出部で、電気化学測定を行うことができる。また、作用電極5と第一の電極パッド6とを接続する配線は、絶縁体で被覆されていることが望ましい。このような構成とすることにより、作用電極5と測定液との不要な接触を避け、精度良く電気化学測定を行うことができる。また、測定液等による作用電極5の劣化を防止することができる。
基板3は、図5に示すように、チップ2上の第一の電極パッド6と電気的に接続するよう対面配置された第二の電極パッド7を有する。また、基板3上の第二の電極パッド7から配線され基板の周縁に配置された第三の電極パッド8を有している。
第二の電極パッド7と第三の電極パッド8は、基板3の下面側に形成されている。ここで、第二の電極パッド7と第三の電極パッド8は、基板3に設けられた配線等の導体部分の内、第一の電極パッド6や外部機器の接続端子等に電気的に接続される部分を意味する。また、第一の電極パッド6と第二の電極パッド7、第三の電極パッド8は、それぞれの作用電極5の数に応じて設けられることが好ましい。第三の電極パッド8は、作用電極5で検出した信号を測定計器などの外部機器へ電気的に取り出すために使用される。測定計器などは、各作用電極5の電位、電流を個別に計測することができる。測定値の電気的取り出し方法としては、例えば、コンタクトプローブを使用することで実現できる。また、基板3は、チップ2に設けられた作用電極5の一部が露出するように貫通孔10を有している。
なお、基板3は、プリント基板やフレキシブル基板、リードフレーム基板などを組み立て易さやコストの観点で選定し使用することができる。プリント基板は、組み立て易さとコストの観点で好ましい。プリント基板を用いることで、配線の配置や第二の電極パッド7と第三の電極パッド8との電気的な接続を容易に実現することができる。
また、チップ2の上面に設けられた第一の電極パッド6と基板3の下面に設けられた第二の電極パッド7の電気的な接続は、導電性ペーストを使用して接続することが好ましい。導電性ペーストを用いることで、第一の電極パッド6と第二の電極パッド7を、より確実に接続することができる。導電性ペーストは、例えば、Agペーストなどを用いることができる。導電性ペーストは、ディスペンスや印刷などの方法によって電極パッドに塗布することができる。
シール材11は、チップ2上に設置されており、作用電極5の一部が露出するように開口13を有している。シール材11は液シール性を確保するためにゴム等の弾性体または接着剤が好ましい。ただし、いくつかの接着剤は、受精卵などの生体由来物に対して細胞毒性を有するものがある。そのため、シール材11は、弾性体を選定するのが好ましい。弾性体の材料としては、PDMS(ポリジメチルシロキサン)やシリコンゴムがより望ましい。PDMSやシリコンゴムは、生体適合性を有しているため、受精卵などの生体由来物に対する影響の小さい状態で測定を行うことができる。
なお、弾性体は、上面と下面が鏡面状態のものを使用することで、液シール性をより確実に確保することができる。例えば、鏡面状態のシリコンゴムは、シリコンゴム自身が保有する粘着性だけでチップ2または上部プレート4と気泡なく密着し、液漏れ発生経路のない状態を実現することができる。
上部プレート4は、シール材11と基板3とに接触するように配置されており、作用電極5の一部が露出するように貫通孔9を有している。上部プレート4は、貫通孔9の周囲に下面から下方に突出した突起部14を有することが好ましい。このとき、突起の高さとシール材11の高さの和が、基板3の高さよりも高いことが好ましい。シール材11は弾性体であるため、組み立てることにより高さ方向に圧縮される。そのため、上部プレートとチップ2によりシール材を強固に挟み込むことができ、測定液が基板3の上下面を浸潤して配線や電極パッド6、7、8を濡らさず、測定液をウェル15内に保持することができる。そのため、測定液を充填できる液シール性を確保したデバイスを実現することができ、正確な電気化学測定を実現することができる。ここで、ウェル15は、チップ2の上面、シール材11、上部プレート4からなる空間である。なお、上部プレート4とシール材11及び基板3との間は、接着層が設けられていてもよい。また、上部プレート4は基板3と離間した状態で設けることもできる。
シール材11の外径の大きさd1は、基板3の貫通孔10の内径d2よりも小さく、上部プレート4の貫通孔9の内径d3よりも大きいことが望ましい。
なお、上部プレート4とチップ2との間または、上部プレート4と基板3との間および基板3とチップ2との間を隙間なく組み立てることができれば、測定液をウェル15内に保持できるため、シール材11は用いなくてもよい。ただし、電気化学測定デバイス30の液シールを担保するために、シール材11を用いることが好ましい。
下部プレート1は、チップ2を保持する窪み16を有し、基板3と接触するように配置される。窪み16の深さは、チップ2の高さと同じにすることが好ましい。これにより、チップ2の上面と下部プレート1の上面が平らになり、組み立て精度が向上する。
上部プレート4および下部プレート1は、例えば、ガラス、樹脂、シリコン、セラミック等からなる。
上部プレート4と下部プレート1は、例えば、ネジ締め部17を有しており、ネジ締めにより組み立てることができる。ネジ締めにより固定することで、シール材11を加圧する構成となり、液シールされたウェル15が形成される。液シールされたウェル15は、測定液を保持し、生体由来物を捕捉する空間となる。
上部プレート4と下部プレート1と基板3のそれぞれは、組立アライメント用のピンを通すための貫通穴18を有した構造としてもよい。アライメント用のピンをガイドにして組み立てることで、上部プレート4と下部プレート1と基板3は設計通りにアライメントされる。また、チップ2は下部プレート1の窪み16でアライメントされる。シール材11は、基板3の貫通孔10でアライメントされる。これらの構成とすることにより、全ての部材を設計通りに精度良く、容易に組み立てることができる。また、液シール性を確保し、電気的接続を確実に行った電気化学測定デバイス30を実現することができる。
以上のように構成された本実施例の電気化学測定デバイス30について、以下にその動作を説明する。図6は、電気化学測定デバイス30の動作を示す断面図である。
生体由来物19は、例えば、受精卵である。受精卵は、周囲の酸素を消費しながら卵胞内部で分割を行っている。電気化学測定デバイス30は、受精卵の酸素消費の活動状態を、受精卵周辺に溶存する酸素量を作用電極5により計測することで確認することができる。溶存酸素量は、受精卵が活動した結果として消費された酸素量と相関しているので、受精卵の活動状態を確認することができる。
ウェル15内に生体由来物19を含む測定液21を注入しチップ2上に設けられた載置部12に生体由来物19を配置する。生体由来物19は、受精卵を用いる。
その後、測定液21に接触するまで、参照電極20を挿入する。なお、参照電極20はAg/AgCl、Pt、Auなどが用いられる。
そして、複数の作用電極5と一つの参照電極20とを用いて、それぞれの作用電極5と参照電極20間の電流を計測することによって溶存酸素量の定量を行う。
(実施の形態2)
以下、本発明の実施の形態2における電気化学測定デバイス50について図面を参照しながら説明する。
図7は本実施の形態における電気化学測定デバイス50の断面図である。
電気化学測定デバイス50が、実施の形態1における電気化学測定デバイス30と異なる点は、シール材の代わりに異方導電性シートを用いた点である。なお、実施の形態1の構成と同様の構成を有するものについては、同一符号を付しその説明を省略し、相違点について詳述する。
電気化学測定デバイス50において、チップ2に設けられた第一の電極パッド6と基板3の下面に設けられた第二の電極パッド7は、異方導電性シート51を介して電気的に接続されている。
図8に異方導電性シート51の断面図を示す。
異方導電性シート51は、特定の方向に電気伝導性を有するシール材である。異方導電性シート51は、例えば、多数の導電性の細線53を含んだ弾性体52である。導電性の細線53は、銅や銀、真鍮などの金属や導体からなり、例えば、太さ100μm以下である。
多数の細線53は、弾性体52の内部で、異方導電性シート51に対して垂直方向に配向している。ここで、垂直方向とは、上面と下面を結ぶ方向である。また、弾性体52内の複数の細線53は、弾性体52によりそれぞれが絶縁されている。このような異方導電性シート51を用いることにより、異方導電性シート51の設置位置がずれたとしても第一の電極パッド6と第二の電極パッド7を容易に電気的に接続することができる。
また、異方導電性シート51により、第一の電極パッド6と第二の電極パッド7の電気的な接続と、電気化学測定デバイス50の液シール性の確保を同時に行うことができ、組み立ての工数を削減することができる。
上部プレート4は、貫通孔9の周囲に下面から下方に突出した突起部54を有することが好ましい。このとき、突起の高さと基板3の高さは同じであることが好ましい。つまり、突起部の下面と基板3の下面は平らであることが好ましい。
異方導電性シート51の外径D1は、下部プレート1の窪み16の内径D2より小さく、基板3の貫通孔10の内径D3よりも大きく、上部プレート4の貫通孔9の内径D4よりも大きいことが好ましい。また、下部プレート1の窪み16の深さは、チップ2の高さと異方導電性シート51の高さの和よりも小さいことが望ましい。異方導電性シート51は弾性体であるため、組み立てることにより高さ方向に圧縮される。そのため、上部プレート4とチップ2により異方導電性シート51を強固に挟み込むことができ、良好な液シール性を確保することができる。
以上のように本発明の電気化学測定デバイスは、複数の作用電極と配線等が近接した複雑な構成であっても、電気的接続と液シール性の確保を実現することができる。そのため、受精卵などの生体由来物の活動に起因する微小な電気的変化を検出できる電気化学測定デバイスを実現することができる。
なお、本発明の電気化学測定デバイスにおいて、作用電極や電極パッドの数は測定対象物や測定方法に応じて任意に決めることができ、1つでも、2つ以上でもよい。また、チップの上面に設けられる作用電極や配線のパターン、第一の電極パッドの形状、または、基板の下面に設けられる、配線のパターンや第二の電極パッド及び第三の電極パッドの形状等も任意に決定することができる。
なお、本発明において、「上面」「下面」「上方」「下方」等の方向を示す用語は電気化学測定デバイスの構成要素の相対的な位置関係にのみ依存する相対的な方向を示し、鉛直方向等の絶対的な方向を示すものではない。
本発明の電機化学測定デバイスは、受精卵等の細胞や組織などに代表される生体由来物の活動状態を検査、解析するためのデバイスとして有用である。
1 下部プレート
2 チップ
3 基板
4 上部プレート
5 作用電極
6 第一の電極パッド
7 第二の電極パッド
8 第三の電極パッド
9、10 貫通孔
11 シール材
12 載置部
13 開口
14、54 突起部
15 ウェル
16 窪み
17 ネジ締め部
18 貫通穴
19 生体由来物
20 参照電極
21 測定液
30、50 電気化学測定デバイス
51 異方導電性シート
52 弾性体
53 細線

Claims (9)

  1. 下部プレートと
    前記下部プレートの上面に設けられたチップと、
    前記チップの上面に設けられた作用電極と、
    前記チップの上面に設けられ、かつ、前記作用電極と電気的に接続された第一の電極パッドと、
    前記チップの上方に設けられた基板と、
    前記基板の下面に設けられ、前記第一の電極パッドと電気的に接続される第二の電極パッドと、
    前記基板に設けられ、前記第二の電極パッドと電気的に接続され、かつ、外部端子と接続される第三の電極パッドと、
    前記基板の上面に設けられた上部プレートと、を備え、
    前記上部プレートと前記基板は、前記作用電極を露出するように貫通孔を有する電気化学測定デバイス。
  2. 前記チップと前記上部プレートの間にシール材を備え、
    前記シール材は前記作用電極を露出するように開口を有する請求項1に記載の電気化学測定デバイス。
  3. 前記シール材は、弾性体、または接着剤である請求項2に記載の電気化学測定デバイス。
  4. 前記弾性体は、上面と下面が鏡面である請求項3に記載の電気化学測定デバイス。
  5. 前記基板は、プリント基板、フレキシブル基板、またはリードフレーム基板の内のいずれかである請求項1に記載の電気化学測定デバイス。
  6. 前記第三の電極パッドは、前記基板の前記下面に設けられる請求項1に記載の電気化学測定デバイス。
  7. 前記第一の電極パッドと前記第二の電極パッドは、導電性ペーストにより接続される請求項1に記載の電気化学測定デバイス。
  8. 前記上部プレートと前記下部プレートと前記基板は、組立アライメント用ピンを通すための貫通穴を有し、
    下部プレートにチップをアライメントするための窪みを有する請求項1に記載の電気化学測定デバイス。
  9. 前記シール材は、異方導電性シートである請求項2に記載の電気化学測定デバイス。
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