JP2015193215A - インクジェット方式画像形成装置 - Google Patents

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史育 金子
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Koji Takeuchi
弘司 竹内
愛乃 長谷川
Yoshino Hasegawa
愛乃 長谷川
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Yukimichi Someya
幸通 染矢
宏之 山下
Hiroyuki Yamashita
宏之 山下
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Hideomi Sakuma
英臣 佐久間
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Yuma Usui
祐馬 臼井
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Abstract

【課題】普通紙に印字した場合でも記録液が紙に吸収されることにより発生する、コックリングやカール等の紙の変形を防止し、被記録媒体の搬送の信頼性を高めると共に、得られる被記録媒体の取り扱いを容易にすることのできる画像形成用処理液、画像形成方法、及びそれらを用いる画像形成装置を提供する。
【解決手段】水性記録液を中間転写体37上に吐出する記録ヘッドヘッド61Y、61M、61C、61BK、61Tと、中間転写体37上に処理液を付与する付与手段73とを具備するインクジェット方式の画像形成装置100において、前記付与手段によって中間転写体37上に付与された処理液が、W/Oエマルションであり、前記エマルション中に少なくとも水溶性または水膨潤性のポリマーを含有してなる第一の分散相と、少なくとも前記ポリマーを凝集せしめるイオン性反応剤を含有してなる第二の分散相の、少なくとも二種の分散相が存在する。
【選択図】図1

Description

本発明は、インクジェット方式の画像形成装置に関する。
インクジェット記録は、数十μmといった微細なノズルからインクを吐出するため、インクの目詰まり等の問題からインクの着色剤として溶解性の高い染料が用いられてきた。染料インクは発色性に優れており、写真プリントにおいて銀塩写真に匹敵する画質を得ることができるが、その反面、耐水性・耐光性・耐ガス性等画像保存性に劣る欠点を有している。この欠点を補うため、インクの着色剤として顔料の利用が進められ、工業用の大判プリンタから、現在ではパーソナル市場やオフィス市場のプリンタにも搭載されている。
普通紙にカラー画像を印字する際には、2色重ね部分等の色境界でのにじみ(ブリーディング)を抑えるために、インクに界面活性剤等を添加することによりインクの紙への浸透性を高めることが行われている(特許文献1:特開昭55−65269号公報参照)。インクの紙への浸透性を高めることにより色境界での滲みは低減できるが、その反面、普通紙を形成するセルロース繊維に沿って浸透するので文字や細線の印字周辺部に滲み(フェザリング)が発生し易くなる。
ブリーディングとフェザリングの防止を両立させるため、黒文字の印字にのみ浸透性の低いインクを使用する等の工夫がなされているが、その場合には、黒色インクの乾燥性が悪く高速印字が困難であるという問題が残る。
そこで、インク中の着色剤を定着するための材料(水溶性高分子、白色顔料等)を予め塗工したインクジェット専用の被記録媒体が特開昭56−86789号公報(特許文献2)、特開昭55−144172号公報(特許文献3)、特開昭55−81992号公報(特許文献4)、特開昭52−53012号公報(特許文献5)又は特開昭56−89594号公報(特許文献6)等に提案、開示されている。これらのインクジェット記録に適した専用紙を用いることにより、画像品質は格段に改善される。しかしながら、専用紙はコスト面で問題があり、特にビジネス用途では普通紙に高画質で印字できることが求められる。また、専用紙においても、プリンタシステムとの適合性があり、一定の専用紙で、どのプリンタでも良好な画像が得られるまでには至っていない。
普通紙等の一般的な被記録媒体に対応するため、特開昭56−89595号公報(特許文献7)には、被記録媒体上に予めカルボキシメチルセルロース、ポリビニルアルコール、ポリ酢酸ビニル等のポリマー溶液を噴射し、ついでそのポリマー溶液が付着した部分にインクを吐出して印字するインクジェット記録方法が提案されている。しかし、これらのポリマー溶液ではフェザリングは抑えられず、また耐水性も改善されなかった。
また、特開平5−96720号公報(特許文献8)には、インクジェット記録ヘッドを用いて画像を形成する装置であって、インクを吸収する吸水性樹脂粒子を被記録媒体に塗布する手段と、インクを被記録媒体に塗布された吸水性樹脂粒子上に吐出させる手段と、前記吸水性樹脂粒子を被記録媒体に定着させる手段とを有することを特徴とする画像形成装置が提案されている。しかしながら、吸水性樹脂粒子は吸湿し易く、装置内或いは保管時に吸湿により塊状となり、被記録媒体に吸水性樹脂粒子を均一に塗布することが困難になる等の不具合を生じ易い。
また、インク中の着色剤を不溶化する化合物を含む被記録媒体の前処理液を被記録媒体上にインクジェット方式により付着した後に、その被記録媒体の前処理液が付着した部分にインクを吐出して画像形成するインクジェット記録方法が特開昭64−63185号公報(特許文献9)、特開平8−20159号公報(特許文献10)又は特開平8−20161号公報(特許文献11)等に開示されている。これらの方法では、色境界滲みとフェザリングの両者がある程度の水準で改善される。しかしながらこれらの方法では、前処理液を安定して吐出せしめるために、前処理液の粘度を低くする必要があり、因って着色剤を不要化せしめる化合物を低濃度にせざるをえなかった。このような前処理液で十分な画質改善効果を得るためには前処理液を比較的多量に付与しなければならず、水分を含む液体を大量に被記録媒体に付与するため、被記録媒体のカールやコックリングが発生し易かった。
また、特開平8−142500号公報(特許文献12)には、シリコーンオイル等のシリコーン化合物とカチオン性化合物とを少なくとも含有した無色の液体組成物を被記録媒体に塗布した後、アニオン性成分を含有するインクをインクジェット記録方式により被記録媒体に付着させることを特徴とする画像形成方法が開示されている。しかしながら、シリコーン化合物が付着した被記録媒体部分はインクの浸透性が著しく低いため画像部の乾燥が遅いという問題があった。
また、特開平10−250216号公報(特許文献13)では、インクの浸透性や濡れ性を改善するため、着色剤を不溶化する化合物及び所定の界面活性剤を含有する画像記録促進液を被記録媒体に対して付与した後、インクをインクジェット記録方式により被記録媒体に付着させることにより画像を形成する方法が提案されている。この方法によれば、画像記録促進液中の界面活性剤がインクの被記録媒体に対する浸透性や濡れ性を改善するため、画像の乾燥性が向上し高速記録に対応が可能となるものの、着色剤を不溶化せしめる成分量が少ないため、ブリーディングやフェザリングの防止効果が不十分であり、更なる改善が求められていた。
また、特開平11−10856号公報(特許文献14)、特開2000−44855号公報(特許文献15)、特開2000−63719号公報(特許文献16)等の、インクの着色剤を不溶化高せしめる多価金属塩を含む反応液を被記録媒体に塗布することにより画像品質は大きく向上した。
一方、米国特許第4538156号明細書(特許文献17)、同第5099256号明細書(特許文献18)には、インク非浸透性の中間転写体上にインクジェット記録方法によりインク像を形成し、その後インク像を中間転写体から被記録媒体に転写する中間転写方式と呼ばれる方法が提案されている。これらに記載されている中間転写方式では、記録ヘッドを記録紙から離して配置することができ、紙粉の付着による記録ヘッドのノズルの目詰まり防止を達成することができる。しかしながら、中間転写体上で不均一な混色が生じ、画像品質が低下するという問題点があった。
又、特開昭62−92849号公報(特許文献19)等には、米国特許第4538156号明細書(特許文献17)、同第5099256号明細書(特許文献18)に記載された方法を改良するものとして、インクを中間転写体上に吐出してインク像を形成した後、中間転写体上でインクの大半の水分を蒸発させて、濃縮したインクを紙等の被記録媒体に転写する方法が開示されている。この方法では、一旦、中間転写体上に良好な画像が形成されれば、一般に使用されている、所謂、普通紙上でも良好な画像品質を得ることができる。しかしながら、常温ではインクの濃縮に時間を要するため、中間転写体を加熱してインク中の溶媒の蒸発を促進する必要があり、大きなエネルギーを必要とする問題があった。また、中間転写方式の課題である、中間転写体の表面濡れ性が繰り返しの使用により変化してインク滴の広がりが変化するといった画像品質の劣化が解決されていない。
また、特開平11−188858号公報(特許文献20)、特開2000−343808号公報(特許文献21)等には、中間転写体の表面にポリアクリル酸等の吸水性樹脂粒子の層を設けて、中間転写体に付与されるインク中の水分を吸収した後に、吸水性樹脂粒子ごと被記録媒体に転写する方法が開示されている。この方法は、普通紙上でも良好な画像品質を得ることができるが、前述の特開平5−96720号公報(特許文献8)と同様に、保管時の吸湿により吸水性樹脂粒子が塊状となり、中間転写体上に均一に塗布することが困難になる等の問題がある。
また、特許第3658765号公報(特許文献22)には、インクを被記録媒体に吐出せしめて画像を形成する前又は後に、インク中の成分と反応する多価金属塩やポリアリルアミンを含む反応液を中間転写体上に付着させて被記録媒体に付与する方法が開示されている。この方法は、従来法と比較して被記録媒体に付着する反応液を少なくし、被記録媒体に生じるカールやコックリングを低減出来る。しかし、反応液は被記録媒体に浸透してしまうため反応液が効率的に活用されている訳ではなく、良好な画像品質を得るには依然として塗布量が多いことが問題である。
たまた、特開平6−40025号公報(特許文献23)には、中間転写体上にインクを吐出して画像を形成し、その後、被記録媒体上に画像を得るインクジェット記録方法であり、インクとして、溶媒と、溶媒に分散した顔料及び/又は溶解した染料、及び分散及び/又は溶解した樹脂からなる成分で構成され、前記溶媒は、中間転写体に対して浸透性を有する成分と浸透性を有しない成分からなり、(1)中間転写体上にインク像を形成する工程と、(2)中間転写体上のインク像から浸透成分を中間転写体に浸透させる工程と、(3)浸透成分の浸透後の非浸透成分と顔料及び/又は染料及び樹脂からなるインク像を中間転写体から被記録媒体に転写する工程と、(4)中間転写体から浸透成分を除去する工程と、からなることを特徴とするインクジェット記録方法が提案されている。この方法は、インクに含まれる浸透成分が中間転写体内を浸透することで、中間転写体表面に形成されたインク像の溶媒組成が変動し、転写に適した物性(粘度)に制御することが可能となり、従って良好な転写画像を得ることができるとしている。しかしながら、中間転写体への溶媒種による選択的浸透現象を利用したこの方式は、材料面での制約が大きく、例示されている構成、即ち中間転写体としてシリコーンゴムを用いた場合、石油系溶剤といった安全性に問題のある溶媒を使用しなくてはならないという欠点がある。更に、繰り返し使用するためには、乾燥・吸引等により、中間転写体に浸透した溶媒を除去する手段が必要である。
また、特許第3428689号公報(特許文献24)には、中間転写体にシリコーン系界面活性剤を付与し、その中間転写体上にインクジェット記録方法により画像を形成し、被記録媒体に転写せしめる方法及び装置が開示されている。この方法においては、インクの被記録媒体への転写効率は向上するものの、界面活性剤はインクとの反応性が無いため、中間転写体上で形成される画像品質は良好なものではなかった。
また、特開2003−246135号公報(特許文献25)には、カチオン性高分子化合物と界面活性剤及び/又は濡れ性促進剤を含む処理液を中間転写体上に付与し、該処理液とインクジェット方式で吐出されるインクを接触・混合せしめ、その後、被記録媒体に転写する画像形成方法が開示されている。特開2002−370441号公報(特許文献26)、特開2005−170036号公報(特許文献27)、特開2003−82265号公報(特許文献28)にも同様に、アニオン性のインク着色剤と反応し凝集作用を引き起こす多価金属塩等を含む処理液を中間転写体上に付与し、該処理液とインクジェット方式で吐出されるインクを接触・混合せしめ、その後、被記録媒体に転写する画像形成方法が開示されている。特開2002−370441号公報(特許文献26)では、最低造膜温度(MFT)が30度以下の水溶性樹脂を更にインク若しくは処理液に含有させることによって、画像に耐擦過性を更に付与できることが記載されている。又、特開2005−170036号公報(特許文献27)には、転写前の画像に水溶性樹脂を付与することで同様に耐擦過性を付与できることが記載されている。特開2003−82265号公報(特許文献28)には、処理液と反応する着色剤とは別のもう一つの反応成分として、樹脂粒子表面にイオン性基を有する樹脂エマルジョンをインクに更に含ませて、凝集作用の追加効果により着色剤の凝集力が高まることが記載されている。又、特開2008−019286号公報(特許文献29)等には、インクと接触・混合した際に、混合液のpHを大きく変化せしめる処理液を中間転写体に付与することが開示されている。
これら処理液は、中間転写体上及び被記録媒体上の画像品質に関わる課題(ブリーディング・フェザリング・像流れ)に対して効果的である。しかしながら、画像が書き換わるプリント方式に必要不可欠な高い転写性を得るには何れも不十分である。
また、特開2008−018716号公報(特許文献30)には、オイルと、該オイルの表面張力以下の表面張力を有する水溶性界面活性剤とが表面に存在する中間転写体にインク像を形成する形成工程と、前記形成されたインク像を被記録媒体に転写する転写工程と、を有する画像形成装置が開示されている。これによると、水溶性界面活性剤によりインク弾きを軽減しながらも高い転写率で転写が可能となっている。しかしながら、高速記録や長期の繰り返しの使用により中間転写体の表面特性が変化して転写率が低下する課題がある。
上述のように、普通紙に対して高画質且つ高速、高信頼で記録するために、種々の提案がなされている。
本発明は前述の従来技術の課題を解決することを狙いとする。
即ち、本発明の目的は、被記録媒体として一般に用いられている普通紙を含むインクジェット記録媒体に高速で、画像濃度が高く、フェザリングやブリーディングのない高画質な画像を得ることができる記録媒体改質用処理液、画像形成方法、及びそれらを用いた画像形成装置を提供することである。
本発明の他の目的は、オフセットによる地肌汚れを生じることがなく、繰り返し記録を行っても、画像品質が劣化することがない信頼性の高い画像形成用処理液、画像形成方法、及びそれらを用いた画像形成装置を提供することである。
本発明の他の目的は、最終記録媒体上で得られる画像の耐水性を向上することにある。
本発明の他の目的は、普通紙に印字した場合でも記録液が紙の奥深く迄浸透することなく、画像印字面と反対の面から見たときの画像濃度が小さく、両面印字に適する画像形成用処理液、画像形成方法、及びそれらを用いる画像形成装置を提供することである。
本発明の他の目的は、普通紙に印字した場合でも記録液が紙に吸収されることにより発生する、コックリングやカール等の紙の変形を防止し、被記録媒体の搬送の信頼性を高めると共に、得られる被記録媒体の取り扱いを容易にすることのできる画像形成用処理液、画像形成方法、及びそれらを用いる画像形成装置を提供することである。
即ち、上記課題は、つぎの本発明の(1)「水性記録液を画像信号に応じて基材上に吐出する記録ヘッドと、前記基材上に処理液を付与する付与手段とを具備するインクジェット方式の画像形成装置において、前記付与手段によって基材上に付与された処理液が、W/Oエマルションであり、水相中に少なくとも水溶性または水膨潤製性のポリマーを含有してなり、前記ポリマーが分子構造中に架橋反応性官能基を含むことを特徴とする画像形成装置」によって解決される。
以下の詳細かつ具体的な説明から明らかなように、本発明により、被記録媒体として一般に用いられている普通紙に高速で、画像濃度が高く、フェザリングやブリーディングの無くさらに耐水性に優れた高画質な画像が得られるという極めて優れた効果を奏するものである。
本発明の画像形成装置の一例を示す概略正面図である。 本発明の基材上の処理液の模式図である。
以下、本発明を実施するための形態を、図面を参照して詳細に説明する。
なお、本発明は上記(1)の「画像形成装置」は、つぎの(2)〜(5)に記載の「画像形成装置」の好ましい態様をも包含するものであるので、これら(2)〜(5)に記載の「画像形成装置」についても併せて詳細に説明する。
(2)「前記架橋反応性官能基がアセトアセチル基であることを特徴とする前記(1)に記載の画像形成装置」
(3)「前記処理液が、前記ポリマーを含む第一の水相と、前記ポリマーの架橋反応を促進する架橋促進剤を含む第二の水相とを独立して含むW/Oエマルションであることを特徴とする前記(1)または(2)に記載の画像形成装置」
(4)「前記基材が中間転写体であり、前記水性記録液と前記処理液によって該中間転写体上に画像が形成され、かつ該画像が該中間転写体から被記録媒体へと転写されるものであることを特徴とする前記(1)乃至(3)のいずれかに記載の画像形成装置。」
(5)「前記被記録媒体を加熱する加熱手段を具備することを特徴とする前記(4)記載の画像形成装置。」

[画像形成装置]
本発明の画像形成装置の一例を図1に示した。本発明の画像形成装置は、水性記録液を画像信号に応じて基材上に吐出する記録ヘッド102(K、M,C及びYは、それぞれブラック、マゼンタ、シアン及びイエローを表わす。)と、前記基材上に処理液を付与する付与手段105とを有する。図中、符号103は処理液タンク、104は処理液、105は給液量調節弁、106は処理液バット、107は処理液付与手段、108は記録媒体搬送ベルト、をそれぞれ表わす。
[記録液]
本発明に用いる記録液は溶媒として水性溶媒を用いる。
(溶媒)
前記水性溶媒は、水または水に溶解する有機溶媒であれば特に限定はされないが、安全性やコストの観点から水であることが好ましい。しかしながら記録液を所望の物性にするため、或いは記録液の乾燥による記録ヘッドのノズルの詰まりを防止するため、水溶性有機溶媒を含有させてもよい。
水溶性有機溶媒の具体例としては、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、1,3−プロパンジオール、2−メチル−1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−へキサンジオール、グリセリン、1,2,6−へキサントリオール、2−エチル−1,3−ヘキサンジオール、1,2,4−ブタントリオール、1,2,3−ブタントリオール、ペトリオール等の多価アルコール類、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、トリエチレングリコールモノブチルエーテル、テトラエチレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル等の多価アルコールアルキルエーテル類、エチレングリコールモノフェニルエーテル、エチレングリコールモノベンジルエーテル等の多価アルコールアリールエーテル類、N−メチル−2−ピロリドン、N−ヒドロキシエチル−2−ピロリドン、2−ピロリドン、1,3−ジメチルイミダゾリジノン、ε−カプロラクタム等の含窒素複素環化合物、ホルムアミド、N−メチルホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミド等のアミド類、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、モノエチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン等のアミン類、ジメチルスルホキシド、スルホラン、チオジエタノール等の含硫黄化合物類、プロピレンカーボネート、炭酸エチレン、γ−ブチロラクトン、等である。
これらの溶媒は、水と共に単独若しくは複数混合して用いられる。これらの水溶性有機溶媒の含有量は特に制限はないが、好ましくは記録液全体の1〜60重量%、更に好ましくは5〜30重量%の範囲で用いる。
(着色剤)
本発明の記録液に用いられる着色剤としてはアニオン性染料、カチオン性染料、又、アニオン性分散剤、又はカチオン性分散剤で分散された顔料、その他、着色樹脂微粒子が懸濁された、所謂、着色エマルジョンが挙げられる。
アニオン性染料としては、例えば、カラーインデックスにおいて酸性染料、直接性染料、食用染料に分類される染料を挙げることができる。
より具体的には、酸性染料及び食用染料として、C.I.アシッドイエロー 17、23、42、44、79、142 C.I.アシッドレッド 1、8、13、14、18、26、27、35、37、42、52、82、87、89、92、97、106、111、114、115、134、186、249、254、289 C.I.アシッドブルー 9、29、45、92、249 C.I.アシッドブラック 1、2、7、24、26、94 C.I.フードイエロー 3、4 C.I.フードレッド 7、9、14 C.I.フードブラック 1、2等がある。
直接性染料として、C.I.ダイレクトイエロー 1、12、24、26、33、44、50、86、120、132、142、144 C.I.ダイレクトレッド 1、4、9、13、17、20、28、31、39、80、81、83、89、225、227 C.I.ダイレクトオレンジ 26、29、62、102 C.I.ダイレクトブルー 1、2、6、15、22、25、71、76、79、86、87、90、98、163、165、199、202 C.I.ダイレクトブラック 19、22、32、38、51、56、71、74、75、77、154、168、171等がある。
反応性染料として、C.I.リアクティブ.ブラック3、4、7、11、12、17、C.I.リアクティブ.イエロー1、5、11、13、14、20、21、22、25、40、47、51、55、65、67、C.I.リアクティブ.レッド1、14、17、25、26、32、37、44、46、55、60、66、74、79、96、97、C.I.リアクティブ.ブルー1、2、7、14、15、23、32、35、38、41、63、80、95等があり、溶解性の高さ、色調の良好さ、本発明における方法で記録した場合の耐水性の良さから、好ましく用いることができる。
染料としては、特に分子中に3個以上のカルボキシル基、スルホン酸基を含むものが、処理液中のカチオン性ポリマーとの反応性が高く、且つ、記録液の保存安定性、耐目詰まり特性を確保できる点で好ましい。
カチオン性染料としては、例えば塩基性染料、カチオン染料が挙げられる。
より具体的には、塩基性染料として、C.I.ベーシックブルー9、12、26、C.I.ベーシックレッド2、5、9、C.I.ベーシックブラック2等が挙げられる。また、カチオン染料として、G.Yellow GL 200、Red BL 200 R−46、Blue GRL−NB41等が挙げられる。
顔料としては無機顔料、有機顔料を使用することができる。
無機顔料としては、酸化チタン、酸化亜鉛、硫酸バリウム等の白色顔料や酸化鉄等の黒色顔料等を用いることができる。
有機顔料としては、アゾ顔料(アゾレーキ、不溶性アゾ顔料、縮合アゾ顔料、キレートアゾ顔料等を含む)、多環式顔料(例えば、フタロシアニン顔料、ペリレン顔料、ペリノン顔料、アントラキノン顔料、キナクリドン顔料、ジオキサジン顔料、チオインジゴ顔料、イソインドリノン顔料、キノフラロン顔料等)、染料キレート(例えば、塩基性染料型キレート、酸性染料型キレート等)、ニトロ顔料、ニトロソ顔料、アニリンブラック等を使用出来る。
又、コンタクト法、ファーネス法、サーマル法等の公知の方法によって製造されたカーボンブラックを使用することができる。
より具体的には、カラー用としては、C.I.ピグメントイエロー1(ファストイエローG)、3、12(ジスアゾイエローAAA)、13、14、17、24、34、35、37、42(黄色酸化鉄)、53、55、81、83(ジスアゾイエローHR)、95、97、98、100、101、104、408、109、110、117、120、138、153、C.I.ピグメントオレンジ5、13、16、17、36、43、51、C.I.ピグメントレッド1、2、3、5、17、22(ブリリアントファーストスカレット)、23、31、38、48:2(パーマネントレッド2B(Ba))、48:2(パーマネントレッド2B(Ca))、48:3(パーマネントレッド2B(Sr))、48:4(パーマネントレッド2B(Mn))、49:1、52:2、53:1、57:1(ブリリアントカーミン6B)、60:1、63:1、63:2、64:1、81(ローダミン6Gレーキ)、83、88、101(ベンガラ)、104、105、106、108(カドミウムレッド)、112、114、122(キナクリドンマゼンタ)、123、146、149、166、168、170、172、177、178、179、185、190、193、209、219、C.I.ピグメントバイオレット1(ローダミンレーキ)、3、5:1、16、19、23、38、C.I.ピグメントブルー1、2、15(フタロシアニンブルーR)、15:1、15:2、15:3(フタロシアニンブルーE)、16、17:1、56、60、63、C.I.ピグメントグリーン1、4、7、8、10、17、18、36等がある。
本発明において着色剤として顔料を含む記録液を用いる場合には、例えば、酸化反応によりカルボキシル基が導入されたカーボンブラック、カルボキシル基やスルホン酸基を含むジアゾニウム塩から生成されるラジカルとカーボンブラック、フタロシアニン、キナクリドン等の顔料を反応させてなる自己分散性の顔料、カルボキシル基やスルホン酸基を含むラジカル開始剤とカーボンブラック、フタロシアニン、キナクリドン等の顔料を反応させてなる自己分散性の顔料、顔料の官能基とカルボン酸の無水物を反応させてなる自己分散性顔料等、イオン性の基、特にカルボキシル基が共有結合で結合している顔料を好ましく用いることができる。
これらの顔料は水を主体とする液媒体中で、極めて安定な分散状態を保つことができ、記録液の保存性、耐目詰まり性に優れる。また、処理液中のカチオン性ポリマーとの反応性が高く、混色の発生防止効果が大きい。
本発明において好ましく使用出来る着色剤として顔料を用いた記録液は、アニオン性の高分子分散剤で分散された顔料を含む場合である。
アニオン性基を有する高分子分散剤の例として、ポリアクリル酸及びその塩、ポリメタクリル酸及びその塩、アクリル酸−アクリロニトリル共重合体及びその塩、アクリル酸−アクリル酸アルキルエステル共重合体及びその塩、スチレン−アクリル酸共重合体及びその塩、スチレン−メタクリル酸共重合体及びその塩、スチレン−アクリル酸−アクリル酸アルキルエステル共重合体及びその塩、スチレン−メタクリル酸−アクリル酸アルキルエステル共重合体及びその塩、スチレン−αメチルスチレン−アクリル酸共重合体及びその塩、スチレン−αメチルスチレン−アクリル酸共重合体−アクリル酸アルキルエステル共重合体及びその塩、スチレン−マレイン酸共重合体及びその塩、ビニルナフタレン−マレイン酸共重合体及びその塩、酢酸ビニル−エチレン共重合体及びその塩、酢酸ビニル−クロトン酸共重合体及びその塩、酢酸ビニル−アクリル酸共重合体及びその塩、βナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物、等を挙げることができる。
これらのアニオン性基を有する高分子化合物は、酸の形でも用いることができるが、ナトリウム、カリウム、リチウム等のアルカリ金属塩を用いることができる。また、これらのアニオン性高分子は着色剤の接着機能を有するため、転写工程における中間転写体から紙への転写率を向上させるのに効果的である。
アニオン性の界面活性剤も顔料分散剤として好ましく用いることができる。
具体的には、オレイン酸及びその塩、ラウリン酸及びその塩、ベヘン酸及びその塩、ステアリン酸及びその塩、またそのような脂肪酸及びその塩、ドデシルスルホン酸及びその塩、デシルスルホン酸及びその塩、またそのようなアルキルスルホン酸及びその塩、ラウリル硫酸塩、オレイル硫酸塩等のアルキル硫酸エステル類、ドデシルベンゼンスルホン酸及びその塩、ラウリルベンゼンスルホン酸及びその塩、またそのようなアルキルベンゼンスルホン酸及びその塩、ジオクチルスルホ琥珀酸及びその塩、ジヘキシルスルホ琥珀酸及びその塩、またその様なジアルキルスルホ琥珀酸及びその塩、ナフチルスルホン酸及びその塩、ナフチルカルボン酸及びその塩、またそのような芳香族アニオン系界面活性剤、ポリオキシエチレンアルキルエーテル酢酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルスルホン酸塩、フッ素化アルキルカルボン酸及びその塩、フッ素化アルキルスルホン酸及びその塩等のフッ素系アニオン性界面活性剤等を用いて顔料を分散して用いることができる。
これらの界面活性剤を顔料の分散剤として用いる場合、本発明においては、アルキルカルボン酸塩、アルキルベンゼンカルボン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル酢酸塩等のカルボキシル基を含む界面活性剤を用いることが、処理液中の反応剤との反応性が高く、混色の発生防止効果が大きい点で、特に好ましい。
顔料を分散させた記録液を用いる場合に、顔料の粒径に特に制限は無いが、最大個数換算で最大頻度が20〜150nmの粒径の顔料インクを用いることが好ましい。粒径が150nmを超えると、記録液としての顔料分散安定性が悪くなるばかりでなく、記録液の吐出安定性も劣化し、画像濃度等の画像品質も低くなり好ましくない。粒径が20nm未満では、記録液の保存安定性、プリンタでの噴射特性は安定し、処理液を用いる場合には、高い画像品質も得られるが、そのように細かな粒径にまで分散せしめるのは、分散操作や、分級操作が複雑となり、経済的に記録液を製造することが困難となる。
着色樹脂微粒子は、スチレン−アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂等を油性染料、分散染料又は顔料等により着色したものである。微粒子の殻に当たる部分をポリアクリル酸、ポリメタクリル酸等の親水性を有する樹脂で形成したり、反応性の界面活性剤等イオン性を有する界面活性剤で懸濁したりすることにより例えばアニオン性の着色微粒子が水を主体とする液媒体に懸濁された記録液を得ることができる。
着色エマルジョンを用いた記録液を用いる場合にも、前述のアニオン性界面活性剤で乳化し重合したもの、外殻がポリアクリル酸、ポリメタクリル酸等の親水性を有する樹脂で形成したエマルジョンを用いることが、本発明において、処理液中の反応剤との反応性が高く、混色の発生防止効果が大きい点で、特に好ましい。また、これらの着色樹脂微粒子は最低造膜温度にもよるが、転写工程における中間転写体から紙への転写効率を向上させるのに効果的である。転写工程で最低造膜温度以上に加熱すれば、高い転写率と良好な光沢性、耐光性、耐水性、耐擦過性を持つ印刷物が得られる。
(水溶性高分子材料)
本発明の記録液には、親水性高分子化合物を添加することで、処理液中の反応剤との反応により記録液の増粘作用、凝集作用を強め、画像品位を向上させることができる。
記録液に添加できる親水性高分子化合物としては、天然系では、アラビアガム、トラガンガム、グーアガム、カラヤガム、ローカストビーンガム、アラビノガラクトン、ペクチン、クインスシードデンプン等の植物性高分子、アルギン酸、カラギーナン、寒天等の海藻系高分子、ゼラチン、カゼイン、アルブミン、コラーゲン等の動物系高分子、キサンテンガム、デキストラン等の微生物系高分子又はセラック等、半合成系では、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース等の繊維素系高分子、デンプングリコール酸ナトリウム、デンプンリン酸エステルナトリウム等のデンプン系高分子、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレングリコールエステル等の海藻系高分子、純合成系では、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリビニルメチルエーテル等のビニル系高分子、非架橋ポリアクリルアミド、ポリアクリル酸及びそのアルカリ金属塩、水溶性スチレン−アクリル樹脂等のアクリル系樹脂、水溶性スチレン−マレイン酸樹脂、水溶性ビニルナフタレン−アクリル樹脂、水溶性ビニルナフタレン−マレイン酸樹脂、βナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物のアルカリ金属塩、等が挙げられる。
水溶性高分子材料を記録液に用いる場合にも、カルボン酸をアニオン基として含むものを使用することが、処理液中の反応剤との反応性が高く、混色発生防止効果が大きい点で、特に好ましい。また、前述のアニオン性高分子材料や着色エマルジョンと同様に、転写工程における中間転写体から紙への転写率を向上させるのに効果的である。
(樹脂エマルション)
本発明の記録液には、処理液中の反応剤と反応する成分として、着色剤を含まない樹脂エマルジョン、ラテックスを添加することも好ましい。特に、樹脂エマルジョンは、処理液中の反応剤との反応により記録液の増粘作用、凝集作用を強め、画像品質を向上させることができる。また、樹脂エマルジョンの種類によっては、樹脂エマルジョンが被記録媒体で皮膜を形成し、印刷物の耐光性、耐水性、耐擦過性をも向上させる効果を有する。
特に、着色エマルジョンと同様に、アニオン系界面活性剤で乳化、分散された樹脂を用いることが好ましく、また、外殻がアクリル酸、メタクリル酸等により構成されたカプセル型の樹脂エマルジョンを用いることも好ましい。
懸濁相の樹脂成分としては、アクリル系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、スチレン−ブタジエン系樹脂、塩化ビニル系樹脂、アクリル−スチレン系樹脂、ブタジエン系樹脂、スチレン系樹脂等が挙げられる。
これらの樹脂は親水性部分と疎水性部分とを併せ持つ重合体であるのが好ましい。また、これらの樹脂成分の粒子径はエマルジョンを形成する限り特に限定されないが、150nm程度以下が好ましく、より好ましくは5〜100nm程度である。
市販の樹脂エマルジョンの例としては、マイクロジェルE−1002、E−5002(スチレン−アクリル系樹脂エマルジョン、日本ペイント株式会社製)、ボンコート4001(アクリル系樹脂エマルジョン、大日本インキ化学工業株式会社製)、ボンコート5454(スチレン−アクリル系樹脂エマルジョン、大日本インキ化学工業株式会社製)、SAE−1014(スチレン−アクリル系樹脂エマルジョン、日本ゼオン株式会社製)、サイビノールSK−200(アクリル系樹脂エマルジョン、サイデン化学株式会社製)、等が挙げられる。
記録液中、樹脂エマルジョンは、その樹脂成分が記録液の0.1〜40重量%となるよう添加するのが好ましく、より好ましくは1〜25重量%の範囲である。
(界面活性剤)
本発明の記録液には、記録液が記録ヘッドから処理液に着弾し接触混合した際に、処理液中の分散相の分散(乳化)状態を変化せしめる、具体的には分散(乳化)状態を破壊するために、記録液に前述のアニオン性界面活性剤とは異なるノニオン界面活性剤を添加すると、記録液と反応液が良く混合するため好適である。この目的のノニオン界面活性剤として、ソルビタン脂肪酸エステルがあり、ソルビタンモノラウレート、ソルビタンモノオレエート、ソルビタンモノステアレート、HLBが11.5以上の親水性界面活性剤、POE(4.2)ラウリルエーテル、POE(40)硬化ヒマシ油、POE(10)セチルエーテル、POE(9)ラウリルエーテル、POE(10)オレイルエーテル、モノオレイン酸POE(20)ソルビタン、モノラウリン酸POE(6)ソルビット、POE(15)セチルエーテル、モノパルミチン酸POE(20)ソルビタン、POE(15)オレイルエーテル、POE(100)硬化ヒマシ油、POE(20)POP(4)セチルエーテル、POE(20)セチルエーテル、POE(20)オレイルエーテル、POE(20)ステアリルエーテル、POE(50)オレイルエーテル、POE(25)セチルエーテル、POE(25)ラウリルエーテル、POE(30)セチルエーテル、POE(40)セチルエーテル等が挙げられる。これらの界面活性剤は1種を単独で用いても良く、2種以上を混合して用いても良い。
(pH調整剤)
本発明の記録液には、pH調整剤が含まれていてもよい。
pH調整剤としては、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカリ金属元素の水酸化物、水酸化アンモニウム、第4級アンモニウム水酸化物、第4級ホスホニウム水酸化物、炭酸リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等のアルカリ金属の炭酸塩、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン等のアミン類、硼酸、硝酸、硫酸、酢酸等を用いることができる。
記録液の物性の好適な範囲は、25度付近でpHが6〜12、表面張力が10〜60mN/m、粘度が1〜20mPa・sである。
(その他の成分)
本発明の記録液には、必要に応じて粘度調整剤、防腐剤、酸化防止剤等の添加剤を用いても構わない。
[処理液]
本発明の処理液の基材上での模式図を図2に示す。
本発明に用いられる処理液は、連続相である油相201中に第一の水相202、さらに必要に応じて第二の水相203が乳化分散したW/Oエマルションである。
本発明においてW/Oエマルションとは、油相中に少なくとも水溶性または水膨潤性ポリマーが分散されてなる乳化液または懸濁液を意味し、分散相中に必ずしも水や水性溶媒を含んでいなくともよい。
(油相)
本発明に用いられる油相は、特に限定されるものではなく、例えば炭化水素類であるパラフィン系炭化水素、ナフテン系炭化水素、オレフィン系炭化水素、アセチレン系炭化水素や、エステル油類、高級脂肪酸類、高級アルコール類、シリコーン類等が挙げられる。これらは単独で用いても良いし、二種類以上を混合して用いても良い。
炭化水素類としては、ドデカン、イソドデカン、ヘキサデカン、イソヘキサデカン、流動パラフィン、スクワラン、スクワレン、ポリブテン、ポリイソブチレン、シクロペンタン、シクロヘキサン、ポリブタジエン、水添ポリブタジエン、ポリイソプレン、水添ポリイソプレン等が挙げられる。エステル油類としては、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、オクタン酸セチル、ミリスチン酸オクチルドデシル、ステアリン酸ブチル、ラウリン酸ヘキシル、ミリスチン酸ミリスチル、オレイン酸デシル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、乳酸セチル、酢酸ラノリン、ステアリン酸イソセチル、イソステアリン酸イソセチル、セバシン酸ジ−2−エチルヘキシル、ミリスチン酸ジ−2−ヘキシルデシル、パルミチン酸ジ−2−ヘキシルデシル、アジピン酸ジ−2−ヘキシルデシル、セバシン酸ジイソプロピル等が挙げられる。高級脂肪酸類としては、イソステアリン酸、オレイン酸、パルミチン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、ベヘニン酸、リノール酸、リノレン酸等で、特にオレイン酸など常温で液体状態のものが好ましい。高級アルコール類としては、イソステアリルアルコール、オレイルアルコール、オクチルドデカノール、コレステロール、ステアリルアルコール、セチルアルコール、デシルテトラデカノール、ヘキシルデカノール、ベヘニルアルコール、ラウリルアルコール、ラノリンアルコール、ミリスチルアルコール、バチルアルコール等で、特にオレイルアルコールなど常温で液体状態のものが好ましい。シリコーン類としては、ジメチルポリシロキサン、シクロメチコン、ジフェニルポリシロキサン、アルキルポリシロキサンなどである。
(第一の水相)
本発明に用いられる第一の水相は、少なくとも架橋反応性官能基を分子構造中に含むポリマーを含有してなる。
(架橋反応性官能基を含むポリマー)
本発明のポリマーは架橋反応性の官能基を分子構造中に含む。このようなポリマーとして、ポリマー自体が水溶性または水膨潤性でありポリマー同士を架橋しうる官能基を含んでいれば特に限定されないが、例えば架橋反応性の官能基は、イソシアネート基、メチロール基、アセトアセチル基、グリシジル基、アクリル基、メタクリル基、ビニル基、アリル基などが挙げられる。特に架橋反応の反応速度および保存性、架橋後の耐水性などからアセトアセチル基を含むポリマーであることが好ましい。このようなポリマーとして、具体的には、ゴーセネックスZ-100、Z-200、Z-205、Z-210、Z-220、Z-300、Z-320、Z-410(日本合成化学)などが挙げられる。これらのポリマーは1種単独で使用しても良く、2種以上を混合して用いても良い。
(第二の水相)
本発明の処理液は、架橋反応性官能基を含むポリマーを含有する第一の水相とは独立して、架橋促進剤を含む第二の水相をさらに含むことが好ましい。架橋促進剤を含むことによってポリマーの架橋反応を促進し、画像出力後速やかに耐水性が得られ、また熱水との接触などのより過酷な条件に対しても耐水性を維持できる。
(架橋促進剤)
本発明に用いられる架橋促進剤としては、架橋反応性官能基を含むポリマーの種類に応じて適切に選ばれるものであり、ポリマーとしてアセトアセチル基を含むポリマーを用いる場合には架橋促進剤としてアミン、ヒドラジド、メチロール、アルデヒド、金属塩などを用いることが出来る。これらの中でも特に親油性の低いものが好適に用いることが出来、具体的には2,2'-オキシビス(エチルアミン)、1,2-ビス(2-アミノエトキシ)エタン、ビス[2-(2-アミノエトキシ)エチル]エーテル、アジピン酸ジヒドラジド、こはく酸ジヒドラジド、メチロールメラミン、N,N'-ジメチロール尿素、2,6-ビス(ヒドロキシメチル)-p-クレゾール、グリオキサール、ZrO(OH)Cl(ジルコゾールZC−2)、(NH4)2ZrO(CO3)2(ジルコゾールAC−7)などが挙げられる。
これらの架橋促進剤は1種を単独で用いても良く、2種以上を混合して用いても良い。特に硬化速度に優れるアミン、ヒドラジドなどの硬化促進剤と、耐水性に優れるメチロール、金属塩などの硬化促進剤を併用して用いることが好ましい。
(他の水溶性または水膨潤性のポリマー)
本発明の処理液には必要に応じてさらに他の水溶性または水膨潤性のポリマーを含有した水相を含んでいても良い。このような水溶性または水膨潤性のポリマーとしては、ノニオン性ポリマー、アニオン性ポリマー、カチオン性ポリマーが挙げられる。
ノニオン性ポリマーとしては、特に限定はされないが、例えば、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ポリグリセロールモノ(メタ)アクリレート等の水酸基含有(メタ)アクリレート;アクリル酸メチル、アクリル酸エチル等の(メタ)アクリル酸アルキル;(メタ)アクリルアミド;N−メチルおよび−イソプロピル(メタ)アクリルアミド等のN−アルキル(メタ)アクリルアミド;N−メチロール(メタ)アクリルアミド等のN−アルキロール(メタ)アクリルアミド;アクリロニトリル、N−ビニルホルムアミド、N−ビニル−2−ピロリドン、N−ビニルイミダゾール、N−ビニルスクシンイミド、N−ビニルカルバゾールおよび2−シアノエチル(メタ)アクリレート等のビニル系モノマーの重合物が挙げられる。これらのモノマーは一種単独で重合されたホモポリマーであっても良いし、二種以上を混合した共重合体であっても良い。さらに必要に応じて架橋されていても良い。
本発明において用いることのできる架橋モノマーとしては、例えば、エチレングリコールジアクリレート、エチレングリコールジメタクリレート、ポリオキシエチレンジアクリレート、ポリオキシエチレンジメタクリレート、ジエチレングリコールジメタクリレート、トリメチロールプロパントリアクリレート、N , N ' -メチレンビスアクリルアミド、N , N ' -エチレンビスアクリルアミド、イソシアヌル酸トリアリル、ペンタエリスリトールジメタクリレート等が挙げられ、この中から選ばれた一種または二種以上を用いることができる。
さらに他のノニオン性ポリマーとしては、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール等のポリエーテル系ポリマー;ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシエチルグアーガム等の多糖類系が挙げられる。
アニオン性ポリマーとしては、特に限定はされないが、例えば、(メタ)アクリル酸、(無水)マレイン酸、フマル酸、(無水)イタコン酸、ビニル安息香酸、アリル酢酸等の不飽和カルボン酸、ビニルスルホン酸等の脂肪族不飽和スルホン酸;スチレンスルホン酸等の芳香族不飽和スルホン酸;スルホアルキル(メタ)アクリレート、2−(メタ)アクリロイルオキシエタンスルホン酸、2−(メタ)アクリロイルオキシプロパンスルホン酸、3−(メタ)アクリロイルオキシプロパンスルホン酸、2−(メタ)アクリロイルオキシブタンスルホン酸、4−(メタ)アクリロイルオキシブタンスルホン酸、2−(メタ)アクリロイルオキシ−2,2−ジメチルエタンスルホン酸、p−(メタ)アクリロイルオキシメチルベンゼンスルホン酸等のスルホン酸基含有(メタ)アクリレート;2−(メタ)アクリロイルアミノエタンスルホン酸、2−および3−(メタ)アクリロイルアミノプロパンスルホン酸、2−および4−(メタ)アクリロイルアミノブタンスルホン酸、2−(メタ)アクリロイルアミノ−2,2−ジメチルエタンスルホン酸、p−(メタ)アクリロイルアミノメチルベンゼンスルホン酸等のスルホン酸基含有(メタ)アクリルアミド;メチル(メタ)アリルスルホコハク酸エステル等の(メタ)アリルスルホコハク酸エステル;(メタ)アクリロイル−L−グルタミン酸、(メタ)アクリロイルサルコシン、(メタ)アクリロイルアラニン等の(メタ)アクリロイルアミノ酸エステル;(メタ)アクリロイルジメチルタウリン等の(メタ)アクリロイルタウリンエステルおよびこれらの塩などのビニル系モノマーの重合物が挙げられる。これらのモノマーは一種単独で重合されたホモポリマーであっても良いし、二種以上を混合した共重合体であっても良い。さらに前記ビニル系ノニオン性モノマーとの共重合体であっても良い。さらに必要に応じて架橋されていても良い。架橋剤としては前記ノニオン性ポリマーと同様のものを用いることができる。
さらに他のアニオン性ポリマーとしてはアルギン酸、カルボキシメチルセルロース、キサンタンガムなどの多糖類が挙げられる。
カチオン性ポリマーとしては、特に限定はされないが、例えば、アミノアルキル(メタ)アクリレート;N,N−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N,N−ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリレート、N,N−ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N,N−ジエチルアミノプロピル(メタ)アクリレート等のN,N−ジアルキルアミノアルキル(メタ)アクリレート;N−モルホリノエチル(メタ)アクリレート等の複素環含有(メタ)アクリレート;N,N−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド等のアクリルアミド誘導体;ビニルアミン、ビニルアニリン、(メタ)アリルアミン、p−アミノスチレン等のアミノ基を有するエチレン性不飽和化合物;1,1,1−トリメチルアミン(メタ)アクリルイミド、1,1−ジメチル−1−エチルアミン(メタ)アクリルイミド、1,1−ジメチル−1−(2’−フェニル−2’−ヒドロキシエチル)アミン(メタ)アクリルイミド等のアクリルイミド誘導体;2−ビニルピリジン、3−ビニルピペリジン、ビニルピラジン、ビニルモルホリンおよびこれらの塩(メチルハライドなどによる四級アミン塩を含む)などのビニル系モノマーの重合物が挙げられる。これらのモノマーは一種単独で重合されたホモポリマーであっても良いし、二種以上を混合した共重合体であっても良い。さらに前記ビニル系ノニオン性モノマーとの共重合体であっても良い。さらに必要に応じて架橋されていても良い。架橋剤としては前記ノニオン性ポリマーと同様のものを用いることができる。
さらに他のカチオン性ポリマーとしては、塩化O−〔2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロピル〕ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロースヒドロキシプロピルトリメチルアンモニウムクロリドエーテルなどの多糖類が挙げられる。
これらの水溶性または水膨潤性ポリマーの分子量は、滲み防止や転写性向上の点から高分子量であるほうが好ましく、10万以上、より好ましくは100万以上である。
また、これらの水溶性または水膨潤性ポリマーはイオン性ポリマーであることが好ましく、前記記録液中の着色剤や水溶性高分子化合物、樹脂エマルションなどと逆の電荷を持っていることが特に好ましい。
また、これらの水溶性または水膨潤性ポリマーは1種単独で使用しても良く、2種以上を混合して用いても良い。
(界面活性剤)
本発明の処理液には、油相中に安定して分散相を乳化分散させるため、乳化剤や界面活性剤が含有されていることが好ましい。例えば、モノステアリン酸グリセリル、モノオレイン酸グリセリル、モノステアリン酸ジグリセリル、モノイソステアリン酸ジグリセリル等のグリセリン脂肪酸エステル、モノステアリン酸プロピレングリコールなどのグリコール脂肪酸エステル、モノステアリン酸ソルビタン、モノオレイン酸ソルビタンなどのソルビタン脂肪酸エステル、ショ糖ステアリン酸エステル、ショ糖オレイン酸エステル、ショ糖エルカ酸エステル等のショ糖脂肪酸エステル等が挙げられる。これらの界面活性剤は1種を単独で用いても良く、2種以上を混合して用いても良い。
これら界面活性剤のW/Oエマルションにおける含有量は、これらの種類や加算HLB値、イオン性反応剤の種類や量等にもよるが、1質量%〜30質量%であることが好ましく、2質量%〜25質量%であることが好ましく、3質量%〜20質量%であることが更に好ましい。
また、水性の記録液が記録ヘッドから処理液に着弾し接触混合した際に、処理液中のポリマーおよびイオン性反応剤を含んだ分散相の分散(乳化)状態を変化せしめる、具体的には分散(乳化)状態を破壊するために、処理液に親水性界面活性剤を添加することが好ましい。この親水性界面活性剤は本発明の記録液の添加剤として用いる前述のイオン性界面活性剤やHLBが11.5以上のノニオン界面活性剤である。
処理液に含まれる前記親油性界面活性剤の添加量は、W/Oエマルションとしての処理液の安定性に影響し、一方、前記親水性界面活性剤の添加量は、分散(乳化)状態の破壊のしやすさに影響する。
油相と分散相の比率は、W/Oエマルションとして安定性が高いものであれば分散相比率が高いほど好ましい。分散相が全体の30重量%以上であることが好ましく、50重量%以上がより好ましい。また、処理液中の水溶性または水膨潤性ポリマーは含有率が高いほど好ましい。水溶性または水膨潤性ポリマーは処理液全体の10重量%以上であることが好ましく、30重量%以上がより好ましい。このとき前記イオン性反応剤として水溶性または水膨潤性ポリマーを用いる場合は、第一の分散相中のポリマーと第二の分散相中のポリマーの両方を合算して10重量%以上であることが好ましく、30重量%以上がより好ましい。
(その他の成分)
本発明の処理液には、必要に応じて粘度調整剤、防腐剤、酸化防止剤等の添加剤を用いても構わない。
[記録ヘッド、タンク、その他画像形成装置の各構成]
本発明の画像形成装置について、図1を参照に詳細を以下に述べる。
画像形成装置100は、フルカラー画像形成を行うことが可能なインクジェットプリンタであり、外部から受信した画像情報に対応する画像信号に基づき画像形成処理を行なう。
画像形成装置100は、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色に色分解された色にそれぞれ対応する像としての画像を形成可能な、当該色のインクとしての記録液を吐出する記録液吐出体としてのインクヘッドである記録ヘッドとしてのヘッド61Y、61M、61C、61BKを有している。画像形成装置100はまた、無色透明のインクとしての記録液を吐出する記録液吐出体としてのインクヘッドである記録ヘッドとしてのヘッド61Tを有している。
記録ヘッド手段としてのヘッド61Y、61M、61C、61BK、61Tは、画像形成装置100の本体99の略中央部に配設された中間転写ドラムである中間転写ローラとしての中間転写体37の外周面に対向する位置に配設されている。ヘッド61Y、61M、61C、61BK、61Tは、中間転写体37の移動方向であって図において時計回り方向であるA1方向の上流側からこの順で並んでいる。同図において各符号の数字の後に付されたY、M、C、BK、Tは、イエロー、マゼンタ、シアン、黒、無色透明用の部材であることを示している。
ヘッド61Y、61M、61C、61BKはそれぞれ、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(BK)の画像を形成するための画像形成手段としての記録液吐出装置であるインク吐出装置60Y、60M、60C、60BKに備えられている。ヘッド61Tは、無色透明(T)の画像を形成するための画像形成手段としての記録液吐出装置であるインク吐出装置60Tに備えられている。
中間転写体37は、A1方向に回転している状態で、各ヘッド61Y、61M、61C、61BKに対向する領域で、各ヘッド61Y、61M、61C、61BKからイエロー、マゼンタ、シアン、黒の記録液が順次重ね合わされる態様で吐出されて付与される。中間転写体37は、A1方向に回転している状態で、ヘッド61Tに対向する領域で、ヘッド61Tから無色透明の記録液が、イエロー、マゼンタ、シアン、黒の記録液が付与された領域である第1の領域と異なる第2の領域に吐出されて付与される。これにより、中間転写体37は、その表面である一次画像形成面上に一次画像である画像が形成される被記録体として機能するようになっている。このように、画像形成装置100は、ヘッド61Y、61M、61C、61BKを中間転写体37に対向させA1方向に並設したタンデム構造となっている。
ヘッド61Y、61M、61C、61BK、61Tによる中間転写体37に対する記録液の吐出、すなわち付与は、A1方向上流側から下流側に向けてタイミングをずらして行われる。これにより、イエロー、マゼンタ、シアン、黒の各色の画像領域が中間転写体37上の同じ位置に重なって第1の領域に画像が形成されるとともに、無色透明の画像領域が第2の領域に形成される。
第1の領域は、ヘッド61Y、61M、61C、61BK、61Tによって記録液を付与され得る画像形成可能領域のうち、ユーザーが形成を所望する画像を構成する画像部である。第2の領域は、かかる画像形成領域のうち、所望画像の反転画像を構成する非画像部である。
図1に示すように、画像形成装置100は、ヘッド61Y、61M、61C、61BK、61Tをそれぞれ備えたインク吐出装置60Y、60M、60C、60BK、60Tを有する。
画像形成装置100はまた、中間転写体37を備え中間転写体37のA1方向への回転に伴って転写紙Sを搬送する用紙搬送ユニットとしての搬送ユニット10を有している。
画像形成装置100はまた、転写紙Sを多数枚積載可能であり積載した転写紙Sのうち最上位の転写紙Sのみを搬送ユニット10に向けて給送する給紙ユニット20を有している。
画像形成装置100はまた、搬送ユニット10によって搬送されてきた画像形成済み言い換えるとプリント済みの転写紙Sを多数積載可能な排紙台25を有している。
画像形成装置100はまた、図における中間転写体37の左方において中間転写体37に対向するように配設された、中間転写体37をクリーニングするためのクリーニング手段としてのクリーニングユニットであるクリーニング装置40を有している。
画像形成装置100はまた、同図における中間転写体37の上方において中間転写体37に対向するように配設され、後述する所定の組成、所定の状態の処理液を、被記録体としての中間転写体37に付与する付与手段としての付与装置73を有している。
画像形成装置100はまた、ヘッド61Y、61M、61C、61BK、61Tを一体に支持したヘッド支持体としてのキャリッジ62を有している。
画像形成装置100はまた、画像形成装置100の動作全般を制御する、図示しないCPU、メモリ等を含む制御手段としての制御部98を有している。
画像形成装置100はまた、画像形成装置100において画像形成が行われる環境温度及び環境湿度を検知し、検知した環境温度及び環境湿度を制御部98に入力する環境検知センサ35を有している。
インク吐出装置60Y、60M、60C、60BK、60Tと、搬送ユニット10と、クリーニング装置40と、制御部98に備えられた、ヘッド61Y、61M、61C、61BK、61Tの図示しない制御基板とは、印字ユニットを構成している。
搬送ユニット10は、中間転写体37の他に、中間転写体37に対向して配置され中間転写体37との間の転写部31を転写紙Sが通過するときに中間転写体37上に担持された記録液による一次画像をその転写紙Sに転写する転写装置36を有している。
搬送ユニット10はまた、給紙ユニット20から給送されてきた転写紙Sを転写部31に向けて搬送する搬送ローラ32を有している。
搬送ユニットはまた、搬送ローラ32によって搬送されてきた転写紙Sを一旦停止させるとともに、後述する所定のタイミングに応じて一旦停止させた転写紙Sを転写部31に給送するレジストローラ34を有している。
搬送ユニット10はまた、給紙ユニット20から給送されてきた転写紙Sを転写部31に案内するとともに、転写部31を通過した転写紙Sを排紙台25に案内するガイド板39を有している。
搬送ユニット10はまた、中間転写体37をA1方向に回転駆動する図示しない駆動手段としてのモータ等を有している。
レジストローラ34は、中間転写体37上に形成された画像が中間転写体37のA1方向への回転に伴って転写部31に至るタイミングで、転写紙Sを転写部31に給送する。
転写装置36は、中間転写体37との間で転写紙Sを挟み、この転写紙Sを挟んだ状態で中間転写体37に従動回転しながら中間転写体37上の画像を転写紙Sに転写する転写部材としての転写ローラ38を有している。
転写装置36はまた、転写ローラ38を中間転写体37に近接させあるいは中間転写体37から離間させる接離手段としての接離装置77を有している。
転写装置36はまた、転写ローラ38をクリーニングするためのクリーニング手段としての転写クリーニング装置であるクリーニング装置78を有している。
接離装置77は、レジストローラ34によって転写部31に向けて給送された転写紙Sの先端が転写部31に進入するタイミングで転写ローラ38を中間転写体37に向けて近接するように変位させ、中間転写体37と転写ローラ38との間に転写紙Sを挟持させる。中間転写体37との間に転写紙Sを挟持した挟持状態で、転写ローラ38は、中間転写体37に向けて押圧され、転写紙Sを中間転写体37に加圧した状態となり、加圧部材としての加圧ローラとして機能するようになっている。
接離装置77はまた、中間転写体37と転写ローラ38との間に挟持され中間転写体37の回転によって転写部31を搬送されている転写紙Sの後端が転写部31を抜けるタイミングで転写ローラ38を中間転写体37から離間するように変位させる。
接離装置77による転写ローラ38のこのようなタイミングでの駆動は、制御部98によって制御される。この点、制御部98は、転写制御手段として機能する。転写制御手段として機能する制御部98による制御により、転写ローラ38は、中間転写体37に直接当接することが防止され、中間転写体37表面上の処理液や記録液が付着することが防止されている。
クリーニング装置78は、転写紙Sに当接することによって付着した紙粉、何らかの原因で中間転写体37から転移した処理液や記録液を転写ローラ38から除去することで転写ローラ38をクリーニングする。クリーニング装置78は定位置に固定されているが、接離装置77によって転写ローラ38とともに変位するようになっていてもよい。
クリーニング装置78は、紙粉、中間転写体37上の処理液、記録液の転写ローラ38への付着が画像形成や転写紙Sの汚れ、カールなどに影響を与えない場合、あるいはかかる影響が無視できる程度である場合などには省略可能である。接離装置77は、処理液、記録液の転写ローラ38への付着が画像形成や転写紙Sの汚れ、カールなどに影響を与えない場合、あるいはかかる影響が無視できる程度である場合などには省略可能である。ただし、接離装置77を省略した場合、中間転写体37上の処理液、記録液の転写ローラ38への付着量が多量になる可能性があるため、この場合はクリーニング装置78を有することが望ましい。
このように、転写装置36は、中間転写体37上の画像を転写紙Sに転写して転写記録する転写記録手段である転写手段として画像形成装置100、搬送ユニット10に備えられている。転写装置36は、転写ローラ38が中間転写体37に対向する位置でA1方向と同じ方向に回転するように駆動するモータ等の駆動源を備えていても良い。転写制御手段として機能する制御部98は、接離装置77の他、かかる駆動源等、転写装置36において駆動を制御される構成を制御する。
以上の説明から明らかなように、画像形成装置100は、転写紙Sへの画像形成を中間転写体37を用いて間接的に行う間接方式の画像形成装置となっている。
中間転写体37は、アルミニウム製の支持体37aと、支持体37a上に形成されたシリコーンゴム製の表面層37bからなっている。
給紙ユニット20は、転写紙Sを多数枚積載可能な給紙トレイ21と、給紙トレイ21に積載された転写紙Sのうち最上位の転写紙Sのみを搬送ユニット10に向けて給送する送り出しローラとしての給紙ローラ22とを有している。
給紙ユニット20はまた、給紙トレイ21及び給紙ローラ22を支持した筐体23を有している。
給紙ユニット20はまた、給紙ローラ22を、ヘッド61Y、61M、61C、61BK、61Tにおける記録液の吐出タイミングに合わせるように回転駆動し転写紙Sを給送させる図示しない駆動手段としてのモータ等を有している。
クリーニング装置40は、記録液が転写紙Sに転写された後の中間転写体37から、中間転写体37上すなわち一次画像形成面上に残留している記録液を除去してクリーニングするために備えられている。そのため、クリーニング装置40は、A1方向において転写部31の下流側で、かつ付与装置73が中間転写体37に対向し中間転写体37に処理液を塗布する位置の上流側において、中間転写体37に対向し、中間転写体37をクリーニングするようになっている。
クリーニング装置40は、中間転写体37に当接し中間転写体37上の記録液をクリーニングするための絶縁性のクリーニング部材としての図示しないクリーニングブレードを有している。クリーニングブレードは、中間転写体37にその一部すなわち先端を当接することで、中間転写体37表面の記録液、具体的には転写後に残留している記録液を掻き取るような機能があればよく、耐磨耗性を有する。
付与装置73は、中間転写体37に当接し中間転写体37に処理液を塗布の態様で付与する処理液塗布手段として機能する。付与装置73は、A1方向においてクリーニング装置40が中間転写体37をクリーニングする位置の下流側で、かつヘッド61Y、61M、61C、61BK、61Tが中間転写体37に記録液を吐出する位置の上流側において、中間転写体37に対向している。付与装置73は、この位置において、処理液を中間転写体37に塗布するようになっている。
付与装置73は、かかる位置において中間転写体37に当接して処理液を塗布する処理液塗布部材としての処理液塗布ローラである塗布ローラ74を有している。
第1、第2の分散相液は、それぞれの処理液タンク303a、303bから出て混合手段303に供給され、そこで処理液とされた後、バット106から塗布ローラ74に供給される。
付与装置73はまた、処理液を収容しているとともに収容している処理液を塗布ローラ74に供給する処理液供給手段としての処理液供給部材である処理液タンク75を有している。
付与装置73はまた、塗布ローラ74による中間転写体37に対する処理液の塗布量を変化させるために中間転写体37に対する塗布ローラ74の位置を変化させる処理液塗布量調整手段としての塗布量調整装置76を有している。
塗布ローラ74は少なくとも周面が弾性部材によって形成されており、処理液タンク75に収容されている処理液に一部が浸漬された状態で備えられている。塗布ローラ74は、主走査方向すなわち図における紙面に垂直な方向において、すでに述べた画像形成可能領域に対応する幅で中間転写体37に当接している。
塗布量調整装置76は、塗布ローラ74を中間転写体37に当接させた状態を保ったまま中間転写体37に対する塗布ローラ74の位置を変化させ、これによって中間転写体37に対する塗布ローラ74の当接力を変化させる。これにより、塗布ローラ74の表面に付着している処理液のうち中間転写体37に転移する量すなわち塗布量が変化する。具体的には、中間転写体37に対する塗布ローラ74の位置が近く、中間転写体37に対する塗布ローラ74の当接力が強いほど、処理液の塗布量が多くなる。
中間転写体37に対する塗布ローラ74の位置、すなわち中間転写体37と塗布ローラ74との間のギャップ、言い換えると中間転写体37への処理液の塗布量の調整のための塗布量調整装置76の駆動は、制御部98によって制御される。この点、制御部98は、付与装置73を制御する処理液塗布制御手段、とくにギャップ制御手段である処理液量制御手段として機能する。処理液量制御手段として機能する制御部98は、環境検知センサ35によって検知された環境温度及び環境湿度に基づき、塗布量調整装置76を駆動し、
中間転写体37に付与される処理液の量を制御する。
そのため、処理液量制御手段として機能する制御部98は、予め環境検知センサ35によって検知される環境温度及び環境湿度に対応したテーブルが記憶されており、このテーブルにしたがって塗布量調整装置76を駆動するようになっている。たとえば、かかるテーブルには、後述する転相反応が生じ易い、環境温度が高いほど、また環境湿度が高いほど、中間転写体37と塗布ローラ74とのギャップを小さくして、処理液の塗布量を少なくするべき旨が記憶されている。このようにして処理液の塗布量を制御することで、外部環境によって後述するW/OエマルションからO/Wエマルションへの転相条件が変わることに対応して転相反応を確実に生じさせ、後述の各利点を得る。
塗布量調整装置76は、環境温度及び環境湿度が後述する転相反応に影響を与えない場合、あるいはかかる影響が無視できる程度である場合などには省略可能である。塗布量調整装置76を省略する場合、環境検知センサ35、処理液量制御手段として機能する制御部98も省略可能である。
ただし、環境温度及び環境湿度の何れか一方が転相反応に影響を与えない場合、あるいはかかる影響が無視できる程度である場合などには、当該環境温度又は当該環境湿度を検知するセンサを省略し、他方を検知する環境検知センサを有することが好ましい。この場合、環境検知センサは、環境温度を検知する場合には温度検知センサとして備えられ、環境湿度を検知する場合には湿度検知センサとして備えられる。また、処理液量制御手段として機能する制御部98には、環境温度と環境湿度とのうち、検知される方についてのテーブルが記憶される。環境温度と環境湿度とでは、環境温度の方が転相反応に影響を与えやすいため、環境検知センサは少なくとも環境温度センサとしての機能を有することが好ましい。
(加熱装置)
本発明の画像形成装置は印字後の被記録媒体を排紙台25に排紙する前に、非記録媒体を加熱する加熱装置51を備えることが好ましい。加熱方法としては特に限定されず、熱風送風、輻射熱、抵抗加熱、誘導加熱などを用いることが出来る。加熱装置を備えることによって架橋反応が促進され、画像出力後速やかに耐水性が得られる。
以下、本発明の実施例について説明するが、本発明は下記実施例に何ら限定されるものではない。
(エマルション1の作製方法)
ゴーセネックスZ−100(アセトアセチル変性ポリビニルアルコール、日本合成化学)20重量部、塩化カルシウム二水和物(特級、関東科学)5重量部およびBT−12(ポリオキシエチレンアルキルエーテル、日光ケミカルズ)1.4重量部をイオン交換水75重量部に溶解した水相70重量部を、ER−290(ショ糖エルカ酸エステル、三菱化学フーズ社)10重量部を流動パラフィン(0.800〜0.830g/mL、和光純薬)100重量部に溶解した油相30重量部と混合し、超音波ホモジナイザーで攪拌乳化して作製した。
(エマルション2の作製方法)
ゴーセネックスZ−200(アセトアセチル変性ポリビニルアルコール、日本合成化学)15重量部、塩化カルシウム二水和物(特級、関東科学)5重量部およびBT−12(ポリオキシエチレンアルキルエーテル、日光ケミカルズ)1.4重量部をイオン交換水80重量部に溶解した水相70重量部を、ER−290(ショ糖エルカ酸エステル、三菱化学フーズ社)10重量部を流動パラフィン(0.800〜0.830g/mL、和光純薬)100重量部に溶解した油相30重量部と混合し、超音波ホモジナイザーで攪拌乳化して作製した。
(エマルション3の作製方法)
1,2-ビス(2-アミノエトキシ)エタン(東京化成)30重量部、およびBT−12(ポリオキシエチレンアルキルエーテル、日光ケミカルズ)1.4重量部をイオン交換水70重量部に溶解した水相70重量部を、ER−290(ショ糖エルカ酸エステル、三菱化学フーズ社)10重量部を流動パラフィン(0.800〜0.830g/mL、和光純薬)100重量部に溶解した油相30重量部と混合し、超音波ホモジナイザーで攪拌乳化して作製した。
(エマルション4の作製方法)
ニカレヂンS305(メチロールメラミン、日本カーバイド)30重量部、およびBT−12(ポリオキシエチレンアルキルエーテル、日光ケミカルズ)1.4重量部をイオン交換水70重量部に溶解した水相70重量部を、ER−290(ショ糖エルカ酸エステル、三菱化学フーズ社)10重量部を流動パラフィン(0.800〜0.830g/mL、和光純薬)100重量部に溶解した油相30重量部と混合し、超音波ホモジナイザーで攪拌乳化して作製した。
(エマルション5の作製方法)
アロンフロックE3500(ポリアクリルアミドエマルション、MTアクアポリマー)90重量部に塩化カルシウム二水和物(特級、関東科学)10重量部を混合溶解して作製した。
(エマルション6の作製方法)
ポバール2000(ポリビニルアルコール、キシダ化学)15重量部、塩化カルシウム二水和物(特級、関東科学)5重量部およびBT−12(ポリオキシエチレンアルキルエーテル、日光ケミカルズ)1.4重量部をイオン交換水80重量部に溶解した水相70重量部を、ER−290(ショ糖エルカ酸エステル、三菱化学フーズ社)10重量部を流動パラフィン(0.800〜0.830g/mL、和光純薬)100重量部に溶解した油相30重量部と混合し、超音波ホモジナイザーで攪拌乳化して作製した。
[実施例1]
(インクジェットプリンタによる画像評価方法)
画像形成装置100を用いて画像を出力した。SUSローラ(直径40mm、長さ40mm)にゴム厚1mmでニトリルブタジエンゴム層を形成したゴムローラを中間転写ローラとして、中間転写ローラ表面に処理液を塗布ローラにより塗布した。処理液にはエマルション1を用いた。塗布後に、市販のインクジェットヘッド(リコーインダストリー株式会社製、GEN4)、及び市販のインク(株式会社リコー製、ブラックGC21K、イエローGC21Y)で評価用の画像を形成させた。インク着弾から半周後、加圧ローラによって4kgfで加圧しながら、中間転写ローラから紙(株式会社リコー製、マイペーパー)に画像を転写させた。このときの中間転写ローラ及び加圧ローラの外周線速を200mm/sとした。加熱装置は作動させず、加熱を行わずに紙を出力した。
(細線画質(ビーディング、フェザリング)の評価)
ブラック単色10pLのインク滴で150dpi×900dpi縞状の画像をマイペーパー上に形成した。この縞のライン幅を10点以上計測して、ライン幅平均値とその標準偏差(バラツキ)を求めた。バラツキが小さいほど、液滴同士の合一(ビーディング)や印字後のフェザリングが少なく良い結果となる。バラツキ5μm以下を◎、5〜10μmを○、10〜15μmを△、15μm以上を×とする。
(色間の滲み(ブリーディング)の評価)
ブラック10pLのインク滴で300dpi×900dpi縞状の画像をマイペーパー上に形成し、次いで別のインクジェットヘッドでイエロー10pLのインク滴で同様に300dpi×900dpi縞状の画像をマイペーパー上に形成させた。ブラックとイエローの細線は上で少し重なるようにインクジェットヘッドの位置を調整した。ブラックとイエローの重なった境界部分のブリーディングが全く目立たないものを○、あまり目立たないものを△、目立つものを×として目視によるランク評価を行った。
(転写性)
ブラック10pLのインク滴で600dpi×600dpiの画像を中間転写ローラ上に形成させて、マイペーパー上に転写した。中間転写ローラに残ったままのインク残を市販のプリンタックシールで剥がしとり、マイペーパー上に貼り付けた。プリンタックに付着したブラック色が全く目立たないものを○、あまり目立たないものを△、目立つものを×としてランク評価を行った。
(画像の耐水性評価)
ブラック10pLのインク滴で300dpi×300dpiベタの画像をマイペーパー上に形成した。出力した画像を1週間常温常湿で放置して乾燥させた後、画像部を20℃および60℃のイオン交換水に3秒浸した後取り出し、画像部をウエスで擦り、ウエス汚れ具合を反射濃度計X−Rite939(エックスライト社製)で測定した。
ウエスの画像濃度が0.1未満を○、0.1〜0.3を△、0.3以上を×としてランク評価を行った。
[実施例2]
(インクジェットプリンタによる画像評価方法)
処理液としてエマルション2を用いた以外は実施例1と同様にして、中間転写ローラから転写された画像を有する紙を出力した。
そして、細線画質(ビーディング、フェザリング)の評価、色間の滲み(ブリーディング)評価、転写性の評価、及び、画像の耐水性評価、を実施例1と同様に行った。
[実施例3]
(インクジェットプリンタによる画像評価方法)
処理液としてエマルション1を150重量部、エマルション3を3重量部混合したものを用いた以外は実施例1と同様にして、中間転写ローラから転写された画像を有する紙を出力した。
そして、細線画質(ビーディング、フェザリング)の評価、色間の滲み(ブリーディング)評価、転写性の評価、及び、画像の耐水性評価、を実施例1と同様に行った。
[実施例4]
(インクジェットプリンタによる画像評価方法)
処理液としてエマルション2を200重量部、エマルション3を3重量部混合したものを用いた以外は実施例1と同様にして、中間転写ローラから転写された画像を有する紙を出力した。
そして、細線画質(ビーディング、フェザリング)の評価、色間の滲み(ブリーディング)評価、転写性の評価、及び、画像の耐水性評価、を実施例1と同様に行った。
[実施例5]
(インクジェットプリンタによる画像評価方法)
処理液としてエマルション1を150重量部、エマルション4を3重量部混合したものを用いた以外は実施例1と同様にして、中間転写ローラから転写された画像を有する紙を出力した。
そして、細線画質(ビーディング、フェザリング)の評価、色間の滲み(ブリーディング)評価、転写性の評価、及び、画像の耐水性評価、を実施例1と同様に行った。
[実施例6]
(インクジェットプリンタによる画像評価方法)
処理液としてエマルション2を200重量部、エマルション4を3重量部混合したものを用いた以外は実施例1と同様にして、中間転写ローラから転写された画像を有する紙を出力した。
そして、細線画質(ビーディング、フェザリング)の評価、色間の滲み(ブリーディング)評価、転写性の評価、及び、画像の耐水性評価、を実施例1と同様に行った。
[実施例7]
(インクジェットプリンタによる画像評価方法)
処理液としてエマルション1を150重量部、エマルション5を64重量部混合したものを用いた以外は実施例1と同様にして、中間転写ローラから転写された画像を有する紙を出力した。
そして、細線画質(ビーディング、フェザリング)の評価、色間の滲み(ブリーディング)評価、転写性の評価、及び、画像の耐水性評価、を実施例1と同様に行った。
[実施例8]
(インクジェットプリンタによる画像評価方法)
処理液としてエマルション2を200重量部、エマルション5を86重量部混合したものを用いた以外は実施例1と同様にして、中間転写ローラから転写された画像を有する紙を出力した。
そして、細線画質(ビーディング、フェザリング)の評価、色間の滲み(ブリーディング)評価、転写性の評価、及び、画像の耐水性評価、を実施例1と同様に行った。
[実施例9]
(インクジェットプリンタによる画像評価方法)
処理液としてエマルション1を150重量部、エマルション3を3重量部、エマルション5を66重量部混合したものを用いた以外は実施例1と同様にして、中間転写ローラから転写された画像を有する紙を出力した。
そして、細線画質(ビーディング、フェザリング)の評価、色間の滲み(ブリーディング)評価、転写性の評価、及び、画像の耐水性評価、を実施例1と同様に行った。
[実施例10]
(インクジェットプリンタによる画像評価方法)
処理液としてエマルション2を200重量部、エマルション3を3重量部、エマルション5を87重量部混合したものを用いた以外は実施例1と同様にして、中間転写ローラから転写された画像を有する紙を出力した。
そして、細線画質(ビーディング、フェザリング)の評価、色間の滲み(ブリーディング)評価、転写性の評価、及び、画像の耐水性評価、を実施例1と同様に行った。
[実施例11]
(インクジェットプリンタによる画像評価方法)
処理液としてエマルション1を150重量部、エマルション4を3重量部、エマルション5を66重量部混合したものを用いた以外は実施例1と同様にして、中間転写ローラから転写された画像を有する紙を出力した。
そして、細線画質(ビーディング、フェザリング)の評価、色間の滲み(ブリーディング)評価、転写性の評価、及び、画像の耐水性評価、を実施例1と同様に行った。
[実施例12]
(インクジェットプリンタによる画像評価方法)
処理液としてエマルション2を200重量部、エマルション4を3重量部、エマルション5を87重量部混合したものを用いた以外は実施例1と同様にして、中間転写ローラから転写された画像を有する紙を出力した。
そして、細線画質(ビーディング、フェザリング)の評価、色間の滲み(ブリーディング)評価、転写性の評価、及び、画像の耐水性評価、を実施例1と同様に行った。
[比較例1]
処理液を用いずに中間転写ローラに直接インクを吐出した以外は実施例1と同様に、中間転写ローラから転写された画像を有する紙を出力した。
そして、細線画質(ビーディング、フェザリング)の評価、色間の滲み(ブリーディング)評価、転写性の評価、及び、画像の耐水性評価、を実施例1と同様に行った。
[比較例2]
処理液としてエマルション5を用いた以外は実施例1と同様にして、中間転写ローラから転写された画像を有する紙を出力した。
そして、細線画質(ビーディング、フェザリング)の評価、色間の滲み(ブリーディング)評価、転写性の評価、及び、画像の耐水性評価、を実施例1と同様に行った。
[比較例3]
処理液としてエマルション6を用いた以外は実施例1と同様にして、中間転写ローラから転写された画像を有する紙を出力した。
そして、細線画質(ビーディング、フェザリング)の評価、色間の滲み(ブリーディング)評価、転写性の評価、及び、画像の耐水性評価、を実施例1と同様に行った。
以上の結果を表1に示す。
Figure 2015193215
[実施例13]
(インクジェットプリンタによる画像評価方法)
加熱装置としてセラミックヒーターを用いて、ヒーター温度が190℃、ヒーターと記録紙間の距離が1cmとなるようにして記録紙を10秒加熱した以外は実施例1と同様にして、中間転写ローラから転写された画像を有する紙を出力した。
そして、細線画質(ビーディング、フェザリング)の評価、色間の滲み(ブリーディング)評価、転写性の評価、及び、画像の耐水性評価、を実施例1と同様に行った。
[実施例14]
(インクジェットプリンタによる画像評価方法)
処理液としてエマルション2を用いた以外は実施例13と同様にして、中間転写ローラから転写された画像を有する紙を出力した。
そして、細線画質(ビーディング、フェザリング)の評価、色間の滲み(ブリーディング)評価、転写性の評価、及び、画像の耐水性評価、を実施例1と同様に行った。
[実施例15]
(インクジェットプリンタによる画像評価方法)
処理液としてエマルション1を150重量部、エマルション3を3重量部混合したものを用いた以外は実施例13と同様にして、中間転写ローラから転写された画像を有する紙を出力した。
そして、細線画質(ビーディング、フェザリング)の評価、色間の滲み(ブリーディング)評価、転写性の評価、及び、画像の耐水性評価、を実施例1と同様に行った。
[実施例16]
(インクジェットプリンタによる画像評価方法)
処理液としてエマルション2を200重量部、エマルション3を3重量部混合したものを用いた以外は実施例13と同様にして、中間転写ローラから転写された画像を有する紙を出力した。
そして、細線画質(ビーディング、フェザリング)の評価、色間の滲み(ブリーディング)評価、転写性の評価、及び、画像の耐水性評価、を実施例1と同様に行った。
[実施例17]
(インクジェットプリンタによる画像評価方法)
処理液としてエマルション1を150重量部、エマルション4を3重量部混合したものを用いた以外は実施例13と同様にして、中間転写ローラから転写された画像を有する紙を出力した。
そして、細線画質(ビーディング、フェザリング)の評価、色間の滲み(ブリーディング)評価、転写性の評価、及び、画像の耐水性評価、を実施例1と同様に行った。
[実施例18]
(インクジェットプリンタによる画像評価方法)
処理液としてエマルション2を200重量部、エマルション4を3重量部混合したものを用いた以外は実施例13と同様にして、中間転写ローラから転写された画像を有する紙を出力した。
そして、細線画質(ビーディング、フェザリング)の評価、色間の滲み(ブリーディング)評価、転写性の評価、及び、画像の耐水性評価、を実施例1と同様に行った。
[実施例19]
(インクジェットプリンタによる画像評価方法)
処理液としてエマルション1を150重量部、エマルション5を64重量部混合したものを用いた以外は実施例13と同様して、中間転写ローラから転写された画像を有する紙を出力した。
そして、細線画質(ビーディング、フェザリング)の評価、色間の滲み(ブリーディング)評価、転写性の評価、及び、画像の耐水性評価、を実施例1と同様に行った。
[実施例20]
(インクジェットプリンタによる画像評価方法)
処理液としてエマルション2を200重量部、エマルション5を86重量部混合したものを用いた以外は実施例13と同様にして、中間転写ローラから転写された画像を有する紙を出力した。
そして、細線画質(ビーディング、フェザリング)の評価、色間の滲み(ブリーディング)評価、転写性の評価、及び、画像の耐水性評価、を実施例1と同様に行った。
[実施例21]
(インクジェットプリンタによる画像評価方法)
処理液としてエマルション1を150重量部、エマルション3を3重量部、エマルション5を66重量部混合したものを用いた以外は実施例13と同様にして、中間転写ローラから転写された画像を有する紙を出力した。
そして、細線画質(ビーディング、フェザリング)の評価、色間の滲み(ブリーディング)評価、転写性の評価、及び、画像の耐水性評価、を実施例1と同様に行った。
[実施例22]
(インクジェットプリンタによる画像評価方法)
処理液としてエマルション2を200重量部、エマルション3を3重量部、エマルション5を87重量部混合したものを用いた以外は実施例13と同様にして、中間転写ローラから転写された画像を有する紙を出力した。
そして、細線画質(ビーディング、フェザリング)の評価、色間の滲み(ブリーディング)評価、転写性の評価、及び、画像の耐水性評価、を実施例1と同様に行った。
[実施例23]
(インクジェットプリンタによる画像評価方法)
処理液としてエマルション1を150重量部、エマルション4を3重量部、エマルション5を66重量部混合したものを用いた以外は実施例13と同様にして、中間転写ローラから転写された画像を有する紙を出力した。
そして、細線画質(ビーディング、フェザリング)の評価、色間の滲み(ブリーディング)評価、転写性の評価、及び、画像の耐水性評価、を実施例1と同様に行った。
[実施例24]
(インクジェットプリンタによる画像評価方法)
処理液としてエマルション2を200重量部、エマルション4を3重量部、エマルション5を87重量部混合したものを用いた以外は実施例13と同様にして、中間転写ローラから転写された画像を有する紙を出力した。
そして、細線画質(ビーディング、フェザリング)の評価、色間の滲み(ブリーディング)評価、転写性の評価、及び、画像の耐水性評価、を実施例1と同様に行った。
[比較例4]
処理液を用いずに中間転写ローラに直接インクを吐出した以外は実施例13と同様にして、中間転写ローラから転写された画像を有する紙を出力した。
そして、細線画質(ビーディング、フェザリング)の評価、色間の滲み(ブリーディング)評価、転写性の評価、及び、画像の耐水性評価、を実施例1と同様に行った。
[比較例5]
処理液としてエマルション5を用いた以外は実施例13と同様にして、中間転写ローラから転写された画像を有する紙を出力した。
そして、細線画質(ビーディング、フェザリング)の評価、色間の滲み(ブリーディング)評価、転写性の評価、及び、画像の耐水性評価、を実施例1と同様に行った。
[比較例6]
処理液としてエマルション6を用いた以外は実施例13と同様にして、中間転写ローラから転写された画像を有する紙を出力した。
そして、細線画質(ビーディング、フェザリング)の評価、色間の滲み(ブリーディング)評価、転写性の評価、及び、画像の耐水性評価、を実施例1と同様に行った。
以上の結果を表2に示す。
Figure 2015193215

以上の結果より、本発明の画像形成装置によってビーディングやフェザリング、ブリーディングのない高品質かつ耐水性の高い画像を得られることができた。
(図1に関して)
10 搬送ユニット
20 給紙ユニット
21 給紙トレイ
22 給紙ローラ
23 筐体
25 排紙台
31 転写部
32 搬送ローラ
34 レジストローラ34
35 環境検知センサ
36 転写装置
37 被記録体、中間転写体
37a 支持体
37b 表面層
38 転写ローラ
39 ガイド板
40 クリーニング装置
53 吐出部
61Y、61M、61C、61BK、61T ヘッド
61Y、61M、61C、61BK 第1のヘッド
61T 第2のヘッド
70 圧力印加部
71 加圧ローラ
72 加圧ローラ
73 付与手段
74 塗布ローラ
75 処理液タンク
76 塗布量調整装置
77 接離装置
81Y、81M、81C、81BK、81T インクカートリッジ
91 水溶性高分子
92 水
93 低極性溶媒
94 第1の界面活性剤
98 処理液量制御手段
99 本体
100 画像形成装置
A1 時計回り方向
S 被記録体、記録紙

(図2に関して)
201 油相
202 第一の分散相
203 第二の分散相
特開昭55−65269号公報 特開昭56−86789号公報 特開昭55−144172号公報 特開昭55−81992号公報 特開昭52−53012号公報 特開昭56−89594号公報 特開昭56−89595号公報 特開平5−96720号公報 特開昭64−63185号公報 特開平8−20159号公報 特開平8−20161号公報 特開平8−142500号公報 特開平10−250216号公報 特開平11−10856号公報 特開2000−44855号公報 特開2000−63719号公報 米国特許第4538156号明細書 米国特許第5099256号明細書 特開昭62−92849号公報 特開平11−188858号公報 特開2000−343808号公報 特許第3658765号公報 特開平6−40025号公報 特許第3428689号公報 特開2003−246135号公報 特開2002−370441号公報 特開2005−170036号公報 特開2003−82265号公報 特開2008−019286号公報 特開2008−018716号公報

Claims (5)

  1. 水性記録液を画像信号に応じて基材上に吐出する記録ヘッドと、前記基材上に処理液を付与する付与手段とを具備するインクジェット方式の画像形成装置において、前記付与手段によって基材上に付与された処理液が、W/Oエマルションであり、水相中に少なくとも水溶性または水膨潤性のポリマーを含有してなり、前記ポリマーが分子構造中に架橋反応性官能基を含むことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記架橋反応性官能基がアセトアセチル基であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記処理液が、前記ポリマーを含む第一の水相と、前記ポリマーの架橋反応を促進する架橋促進剤を含む第二の水相とを独立して含むW/Oエマルションであることを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
  4. 前記基材が中間転写体であり、前記水性記録液と前記処理液によって該中間転写体上に画像が形成され、かつ該画像が該中間転写体から被記録媒体へと転写されるものであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の画像形成装置。
  5. 前記被記録媒体を加熱する加熱手段を具備することを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
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