JP2015191208A - カラーフィルター - Google Patents

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Abstract

【課題】白色有機EL素子をバックライトに用いた液晶表示装置、有機EL表示装置などのカラー表示装置に使用可能な、高い明度と高い色再現性を有する緑色画素部のカラーフィルターを提供する。【解決手段】カラーフィルターの緑色画素部にハロゲン原子を有するフタロシアニン顔料の混合物を含み、かつ、可視光の全域での分光透過スペクトルにおいて、470〜519nmに最大透過率を示し、かつ450nmの透過率が5%以下であることを特徴とするカラーフィルター。【選択図】なし

Description

本発明は、白色有機EL(エレクトロルミネッセンス)素子を光源とするカラー表示装置における、フタロシアニン顔料を含む緑色画素部のカラーフィルターに関する。
従来、カラー表示装置におけるバックライトとしては、冷陰極管を用いたタイプ、無機材料の発光ダイオードを用いたタイプ、白色有機EL素子を用いたタイプ等がある。その内、一般的な冷陰極管や無機材料の発光ダイオードをバックライトとして用いる場合は、それぞれの緑色光の輝線を有効活用するように、520〜590nmの透過率が高くなるように緑色のカラーフィルターの設計が成されてきた。しかし最近、色再現性の向上や、軽量化や薄型化の要求、また曲面ディスプレイなどフレキシブル性の要求などが高まってきており、有機ELを光源とした表示装置が開発されている。その中でも発光効率が高く大画面化が比較的容易な白色有機EL素子をバックライトとした表示装置が注目されている。
一方、白色有機EL素子をバックライトに用いた場合においては、490nm付近の輝度が高いことから、従来のようなカラーフィルターの色特性ではなく、470〜519nmの透過率が高くなるように緑色のカラーフィルターを設計する必要がある。また従来は透過スペクトルの半値幅も90〜120nm程度で設計されていたが、色再現性を高める為に、透過スペクトルの半値幅を60〜89nmにして、より純粋な光の波長だけを透過するような設計にする必要がでてきている。
したがって、従来の冷陰極管や無機材料の発光ダイオードを用いたバックライトの
バックライトの波長特性に合せて設計されたカラーフィルターに用いられていた緑色分散顔料、具体的にはC.I.ピグメントグリーン58、C.I.ピグメントグリーン36等は、白色有機EL素子をバックライトの表示装置には、そのままでは利用することができないという問題点を有していた。
この問題を解決する為に、白色有機EL素子をバックライトに用いた表示素子用として、特定の緑色顔料と黄色顔料を特定の比率で混合する方法や、分散剤に工夫を凝らすなどが提案されている(例えば特許文献1、2)。しかし、更なる輝度、色再現性の向上、また着色力の向上が要求され、新たな高性能緑色顔料が求められている。
特開2011−89016号公報 特開2014−2314号公報
本発明は、白色有機EL素子をバックライトに用いた液晶表示装置、有機EL表示装置などのカラー表示装置に使用可能な、高い明度と高い色再現性を有する緑色画素部のカラーフィルターを提供することである。
本発明者らは、前記諸問題を解決するために、カラーフィルターの緑色画素部に着目し、該緑色画素部にハロゲン原子を有するフタロシアニン顔料の混合物を含み、かつ、可視光の全域での分光透過スペクトルにおいて、470〜519nmに最大透過率を示し、かつ450nmの透過率が5%以下であることを特徴とするカラーフィルターを用いることにより前記課題が解決されることを見出したものである。
すなわち、本発明は、
(1)透明基板上に赤色、緑色及び青色の各画素部を有するカラーフィルターにおいて、前記緑色画素部が、フタロシアニン1分子当たりを構成するベンゼン環の置換部位全てにハロゲン原子が結合した全ハロゲン置換のハロゲン化金属フタロシアニン顔料と該フタロシアニン顔料と異なるフタロシアニン顔料を含む混合物であって、
該混合物は平均してフタロシアニン1分子当たり4〜15個のハロゲン原子が導入され残位が水素原子、−SRまたは−NHRであり(ここで、R及びRは、置換基を有していても良い炭素数1〜12の直鎖または分岐のアルキル基を表す)、中心金属がZnであるフタロシアニン顔料であり、かつ、
可視光の全域での分光透過スペクトルにおいて、470〜519nmに最大透過率を示し、かつ450nmの透過率が5%以下であることを特徴とするカラーフィルター。
(2)前記ハロゲン化金属フタロシアニン顔料と異なるフタロシアニン顔料が、フタロシアニン1分子を構成する4個のべンゼン環のうち1〜3個のベンゼン環の置換部位全てに水素原子が結合し、残位がハロゲン原子であるフタロシアニン顔料(A)、あるいはフタロシアニン1分子を構成するベンゼン環の16個所の置換部位のうち1〜2個所が−SR1、−NHR2で置換され、残位が水素原子およびハロゲン原子であるフタロシアニン顔料(B)を含むことを特徴とする(1)記載のカラーフィルター。
(3)前記混合物はフタロシアニン1分子当たり平均して4〜15個のハロゲン原子が導入され残位は水素原子が1〜12個である、あるいは、−SR1または−NHR2が0.17〜2個で残位は水素原子、であることを特徴とする(1)または(2)に記載のカラーフィルター。
(4)前記最大透過率を示す波長における前記緑色画素部の透過率が60%以上である(1)〜(3)のいずれかに記載のカラーフィルター。
(5)可視光全域での分光透過スペクトルの最大透過率を示す波長における透過スペクトルの半値幅が、60〜89nmである(1)〜(4)のいずれかに記載のカラーフィルター。
本発明によれば、高い明度と高い色再現性を有する緑色画素部のカラーフィルターを提供することが可能となる。
本発明のカラーフィルターに用いられる緑色顔料混合物は、フタロシアニン1分子当たりを構成するベンゼン環の置換部位全てにハロゲン原子が結合した全ハロゲン置換のハロゲン化金属フタロシアニン顔料と、該フタロシアニン顔料と異なるフタロシアニン顔料を含む混合物であって、該混合物は平均してフタロシアニン1分子当たり4〜15個のハロゲン原子が導入され残位が水素原子、−SRまたは−NHRであり(ここで、R及びRは、置換基を有していても良い炭素数1〜12の直鎖または分岐のアルキル基を表す)、中心金属がZnであるフタロシアニン顔料である。
ここで全ハロゲン置換のハロゲン化金属フタロシアニン顔料は、フタロシアニン1分子当たりを構成するベンゼン環の置換部位全てにハロゲン原子が結合していればよく、ハロゲン原子としては、塩素、フッ素、臭素、ヨウ素が挙げられる。これらハロゲン原子は1種または2種以上の混合物であっても良い。好ましくは、塩素、フッ素、臭素である。該フタロシアニン顔料の中心金属は、Znであることが好ましい。後述するフタロシアニン顔料と混合した際のカラーフィルターの明度が高くなることからハロゲン原子は塩素原子が好ましい。
上記R及びRにおける、置換基を有していても良い炭素数1〜12の直鎖または分岐のアルキル基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、イソブチル基、ペンチル基、イソペンチル基、ネオペンチル基、tert−ペンチル基、ヘキシル基、イソヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、2−エチルヘキシル基等が挙げられる。該置換基としては、アミノ基、メルカプト基などが挙げられる。好ましい−SRとしては、8−メルカプトオクチルチオ基、6−メルカプトヘキシルチオ基、4−メルカプトブチルチオ基、2−メルカプトエチルチオ基である。NHRとしては、8−アミノオクチルアミノ基、6−アミノヘキシルアミノ基、4−アミノブチルアミノ基、2−アミノエチルアミノ基である。
上記ハロゲン化金属フタロシアニン顔料と異なるフタロシアニン顔料としては、混合物とした際に平均してフタロシアニン1分子当たり4〜15個のハロゲン原子が導入され、残位が水素原子、−SRまたは−NHRであり、中心金属がZnであるフタロシアニン顔料である。好ましくは、フタロシアニン1分子当たり平均して4〜15個のハロゲン原子が導入され、残位は水素原子が1〜12個、あるいは、−SRまたは−NHRが0.17〜2個で残位は水素原子である混合物である。さらに好ましくは、フタロシアニン1分子当たり平均して8〜15個のハロゲン原子が導入され、残位は水素原子が1〜8個、あるいは、−SRまたは−NHRが0.4〜1.5個で残位は水素原子である混合物である。ハロゲン原子としては、前記ハロゲン化金属フタロシアニン顔料のハロゲン原子と同様である。ここで、小数で表される置換基は、少なくとも1個以上の置換基が導入されたフタロシアニン顔料と置換基が導入されていないハロゲン化金属フタロシアニン顔料の混合物であり、その平均であることを表す。
このような混合物を構成するハロゲン化金属フタロシアニン顔料以外のフタロシアニン顔料としては、フタロシアニン1分子を構成する4個のべンゼン環のうち1〜3個のベンゼン環の置換部位全てに水素原子が結合し、残位がハロゲン原子であるフタロシアニン顔料(A)、あるいは、フタロシアニン1分子を構成するベンゼン環の16個所の置換部位のうち1〜2個所が−SR、−NHRで置換され、残位が水素原子およびハロゲン原子であるフタロシアニン顔料(B)がある。
フタロシアニン顔料(A)は、フタロシアニン1分子を構成する4個のベンゼン環のうち1〜3個が、ベンゼン環の置換部位である4個所全てが水素原子であり、残りの3〜1個のベンゼン環の置換部位は4個所全てがハロゲン原子であることを示す。このような構造のフタロシアニン顔料は、緑色部の明度が高いカラーフィルターを得ることができる。好ましくは、4個のベンゼン環のうち4個所全てが水素原子であるベンゼン環が1または2個であり、さらに好ましくは、1個である。ここでハロゲン原子としては、塩素、フッ素、臭素、ヨウ素が挙げられる。1種または2種以上の混合物であっても良い。好ましくは、塩素、フッ素、臭素である。該フタロシアニン顔料の中心金属はZnであることが好ましい。
フタロシアニン顔料(B)は、フタロシアニン1分子を構成するベンゼン環の16個所の置換部位のうち1〜2個所が−SRまたは−NHRで置換され、残位が水素原子およびハロゲン原子であるフタロシアニン顔料(B)である。より詳しくは、残位の水素原子は2〜8個所であり、ハロゲン原子は7〜12個所である。好ましくは16個所の置換部位のうち1個所が−SRまたは−NHRで置換され、水素原子が3、4または8個所であり、ハロゲン原子が7、11または12個所である。
本発明においては、前記したハロゲン化金属フタロシアニン顔料と、フタロシアニン顔料(A)または(B)との混合物を用いる。混合物は平均してフタロシアニン1分子当たり4〜15個のハロゲン原子が導入され、残位が水素原子、−SRまたは−NHRである。ハロゲン化金属フタロシアニン顔料とフタロシアニン顔料(A)または(B)との混合モル分率は、90モル%以下であることが好ましく、より好ましくは85モル%以下、さらに好ましくは80モル%以下であり、下限値は0.001モル%以上が好ましく、0.01モル%以上、さらに好ましくは0.1モル%以上である。
上記フタロシアニン顔料の混合物は、可視光の全域での分光透過スペクトルにおいて、470〜519nmに最大透過率(Tmax)を示し、かつ450nmの透過率が5%以下である。このような470〜519nmに最大透過率を示し、かつ450nmの透過率が5%以下であることにより、従来のフタロシアニン顔料よりも、黄色と緑色のバランスの取れた明度の高い緑色画素部のカラーフィルターを提供することができる。より好ましくは最大透過率が60%以上であり、さらに好ましくは70%以上である。最大透過率が高いと、より色再現性が高く、明度の高いカラーフィルターを提供することができる。
本発明は、可視光全域での分光透過スペクトルの最大透過率を示す波長における透過スペクトルの半値幅が、60〜89nmであるカラーフィルターである。可視光全域での分光透過スペクトルにおける透過率が高い波長範囲がより狭いため、高色域化の対象となる装置(液晶テレビ、ELテレビ等)のカラーフィルターに好適に使用できる。
一般的には、測定対象とした複数のカラーフィルターの着色樹脂皮膜の膜厚を一定にした場合の対比において、CIE発色系色度(Y、x、y)のy値が大きいものを「色純度が高い」ということができ、x、y値が一定となるように複数の測定対象であるカラーフィルターの着色樹脂皮膜の膜厚を決めた場合の対比において、膜厚が薄いものを「色濃度が高い」といい、Y値が大きいものを「透明性が高い」という。また、カラーフィルター緑色画素部としては、650〜700nmにおける分光透過率が5%以下である領域がより広く、最大透過率がより大きいものが好ましい。この波長領域の分光透過率が低いことは、緑色画素部にあっても赤色光の透過が少ない優れたカラーフィルターであることを意味している。
本発明で使用されるフタロシアニン顔料は、特に制限されるものではなく、従来公知の方法で製造することができる。例えば、目的とするフタロシアニンの置換基を有するフタロニトリルを合成し、亜鉛化合物の存在下環化反応させて合成する方法やフッ素原子、塩素原子等のハロゲン原子で置換されたハロゲン化フタロニトリルとフタロニトリルからフタロシアニン化合物を合成した後、ハロゲン原子と特定置換基の置換反応により合成する方法が挙げられる。
本発明で使用されるフタロシアニン顔料の混合物の製造方法は、ハロゲン化金属フタロシアニン顔料とフタロシアニン顔料(A)または(B)をそれぞれ別に合成し混ぜても良いし、フタロシアニン顔料(A)または(B)を合成する際に副生するハロゲン化フタロシアニン顔料を精製することなくそのまま混合物として用いても良い。
本発明で用いるフタロシアニン顔料の混合物は、一次粒子の平均粒子径が0.01〜0.10μmであることが好ましい。この様な平均粒子径のフタロシアニン顔料の混合物は、顔料凝集も比較的弱く、後述するカラーフィルター画素部を形成するため光硬化性組成物への顔料分散が容易であり、カラーフィルターの画素部を形成するための光硬化性組成物を硬化する際に多用される365nmにおける遮光性が低下することがなく(即ち透過性が高く)、光硬化性組成物の光硬化感度の低下がなく、現像時の膜へりやパターン流れも起こり難くなるので好ましい。そのため、近年要求されている鮮明度と明度とのいずれもが高い画素部を有するカラーフィルターがより簡便に得られる。
本発明で用いるフタロシアニン顔料の混合物は、必要に応じて、アトライター、ボールミル、振動ミル、振動ボールミル等の粉砕機内で乾式摩砕し、さらに、ソルベントソルトミリング法やソルベントボイリング法等の仕上げ処理をすることによって、一次粒子の平均粒子径が0.01〜0.10μmのフタロシアニン顔料の混合物とすることができる。この様に処理されたフタロシアニン顔料の混合物は、仕上げ処理前よりは、分散性や着色力に優れ、かつ、より黄味を帯びたより明るい緑色を発色する顔料が得られる。
この仕上げ処理の方法には特に制限はなく、公知慣用の方法がいずれも採用できるが、例えば、本発明で用いるフタロシアニン顔料の混合物を多量の有機溶剤中でさらに加熱攪拌するソルベント処理よりも、容易に結晶成長を抑制でき、かつ比表面積の大きい(すなわちより微細な)顔料粒子が得られる点で、ソルベントソルトミリング処理を採用するのが好ましい。
このソルベントソルトミリングとは、合成直後またはその後に摩砕を行った、仕上げ処理を経ていないフタロシアニン粗顔料と、無機塩と、有機溶剤とを混練摩砕することを意味する。この際の混練手段としては、例えば、ニーダーやミックスマーラー等が挙げられる。
本発明で用いるフタロシアニン顔料の混合物から得られたカラーフィルターの緑色画素部は、目視評価の結果から、従来のフタロシアニン顔料から得た緑色画素部よりも更に青味の緑色と優れた明るさを示す。また、本発明で用いるフタロシアニン顔料の混合物は、可視光における分光透過スペクトルのTmaxが、より短波長側にあり510nmに近く、かつその最大透過率の値が大きいことで、従来のハロゲン化銅フタロシアニン顔料よりも色再現性に優れた青味の緑色と優れた明るさをも兼備する緑色画素部を有するカラーフィルターが得られる。
即ち、本発明で用いるフタロシアニン顔料の混合物によれば、従来のハロゲン化銅フタロシアニン顔料では達成できなかった、470〜519nmで最大透過率を示す緑色画素部を有するカラーフィルターを、より簡便にかつより安価に得ることができる。また、波長450nmにおける分光透過スペクトルの透過率が5%以下である緑色画素部を有するカラーフィルターをもより簡便にかつより安価に得ることができる。
本発明のカラーフィルターは、前記した特性を有するものであるが、分光透過スペクトルの最大透過率(Tmax)が60%以上であり、その際の波長650〜700nmにおける透過率が20%以下であることが好ましい。より好ましくは、Tmaxが70%以上であり、75%を越えて99%であるとさらに好ましい。
なお、本発明のカラーフィルターを得るには、カラーフィルターの緑色画素部を形成するために、本発明で用いるフタロシアニン顔料の混合物に、黄色味つけのために各種黄色の染料や顔料といった色素を併用することが好ましい。即ち、この併用により、緑色画素部の波長400〜500nmにおける同分光透過スペクトルの透過率を低下させることが可能であり、例えば前記波長域における透過率を50%以下とすることが出来る。
ここで併用できる黄色色素である顔料は、例えば、C.I.ピグメントイエロー 83、同110、同138、同139、同150、同180、同185等の黄色有機顔料が挙げられる。本発明で用いるフタロシアニン顔料の混合物と黄色顔料との併用割合は、例えば、本発明で用いるフタロシアニン顔料混合物の100質量部当たり、黄色顔料が10〜65質量部である。また、本発明で用いるフタロシアニン顔料混合物で緑色画素部を製造すれば、従来よりも短波長である特性から、少量の添加で緑色としての色濃度を上げることができ、色再現性を重要視したカラーフィルターの製造が容易に可能である。例えば、従来のC.I.ピグメントグリーン 58の様な緑色顔料に、前記した黄色顔料を併用した混合顔料を用いた場合では、色再現性を考慮すると顔料濃度が非常に多くなり、着色レジストとして現像が難しくなるばかりではなく定着も不可能になるが、本発明で用いるハロゲン化金属フタロシアニン顔料を用いれば、着色レジストとして現像が可能で色再現性に優れ、また、液晶表示の明るさの低下がより小さくなるし、緑色領域の光の透過量もより大きくなる。
本発明で用いるフタロシアニン顔料混合物は、公知の方法でのカラーフィルターの緑色画素部の形成に用いることが出来る。本発明のカラーフィルターを製造するに当たっては、顔料分散法が好適に採用できる。
この方法で代表例な方法は、フォトリソグラフィー法であり、これは、後述する光硬化性組成物を、カラーフィルター用の透明基板のブラックマトリックスを設けた側の面に塗布、加熱乾燥(プリベーク)した後、フォトマスクを介して紫外線を照射することでパターン露光を行って、画素部に対応する箇所の光硬化性化合物を硬化させた後、未露光部分を現像液で現像し、非画素部を除去して画素部を透明基板に固着させる方法である。この方法では、光硬化性組成物の硬化着色皮膜からなる画素部が透明基板上に形成される。
赤色、緑色、青色の各色ごとに、後述する光硬化性組成物を調製して、前記した操作を繰り返すことにより、所定の位置に赤色、緑色、青色の各画素を有するカラーフィルターを製造することができる。本発明で用いるフタロシアニン顔料の混合物からは、緑色画素部が形成される。なお、赤色画素部および青色画素部を形成するための光硬化性組成物を調製するには、公知の赤色顔料と青色顔料を使用することができる。赤色画素部を形成するための顔料としては、例えば、C.I.ピグメントレッド 177、同209、同254等が、青色画素部を形成するための顔料としては、例えばC.I.ピグメントブルー 15、同60等が挙げられる。これら赤色画素部と青色画素部の形成には、黄色顔料や紫色顔料を併用することも出来る。その後必要に応じて、未反応の光硬化性化合物を熱硬化させるために、カラーフィルター全体を加熱処理(ポストベーク)することもできる。
後述する光硬化性組成物をガラス等の透明基板上に塗布する方法としては、例えば、スピンコート法、ロールコート法、インクジェット法等が挙げられる。
透明基板に塗布した光硬化性組成物の塗膜の乾燥条件は、各成分の種類、配合割合等によっても異なるが、通常、50〜150℃で、1〜15分間程度である。この加熱処理を一般に「プリベーク」という。また、光硬化性組成物の光硬化に用いる光としては、200〜500nmの波長範囲の紫外線あるいは可視光を使用するのが好ましい。この波長範囲の光を発する各種光源が使用できる。
現像方法としては、例えば、液盛り法、ディッピング法、スプレー法等が挙げられる。光硬化性組成物の露光、現像の後に、必要な色の画素部が形成された透明基板は水洗し乾燥させる。こうして得られたカラーフィルターは、ホットプレート、オーブン等の加熱装置により、100〜280℃で、所定時間加熱処理(ポストベーク)することによって、塗膜中の揮発性成分を除去すると同時に、光硬化性組成物の硬化着色皮膜中に残存する未反応の光硬化性化合物が熱硬化し、カラーフィルターが完成する。
カラーフィルターの画素部を形成するための前記した光硬化性組成物(顔料分散フォトレジストとも呼ばれる)は、本発明で用いるハロゲン化金属フタロシアニン顔料と、分散剤と、光硬化性化合物と、有機溶剤とを必須成分とし、必要に応じて熱可塑性樹脂を用いて、これらを混合することで調製できる。画素部を形成する着色樹脂皮膜に、カラーフィルターの実生産で行われるベーキング等に耐え得る強靱性等が要求される場合には、前記光硬化性組成物を調製するに当たって、光硬化性化合物だけでなく、この熱可塑性樹脂を併用することが不可欠である。熱可塑性樹脂を併用する場合には、有機溶剤としては、それを溶解するものを用いるのが好ましい。
前記光硬化性組成物の製造方法としては、本発明で用いるハロゲン化金属フタロシアニン顔料と、有機溶剤と分散剤とを必須成分として用いこれらを混合し均一となる様に攪拌分散を行って、まずカラーフィルターの画素部を形成するための顔料分散液(着色ペーストと呼ばれることがある)を調製してから、そこに、光硬化性化合物と、必要に応じて熱可塑性樹脂や光重合開始剤等を加えて前記光硬化性組成物とする方法が一般的である。
ここで分散剤としては、例えば、ビックケミー社のディスパービック130、ディスパービック161、ディスパービック162、ディスパービック163、ディスパービック170、エフカ社のエフカ46、エフカ47等が挙げられる。また、レベリング剤、カップリング剤、カチオン系の界面活性剤なども併せて使用可能である。
有機溶剤としては、例えばトルエンやキシレン、メトキシベンゼン等の芳香族系溶剤、酢酸エチルや酢酸ブチル、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノエチルエーテルアセテート等の酢酸エステル系溶剤、エトキシエチルプロピオネート等のプロピオネート系溶剤、メタノール、エタノール等のアルコール系溶剤、ブチルセロソルブ、プロピレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールエチルエーテル、ジエチレングリコール、ジメチルエーテル等のエーテル系溶剤、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン系溶剤、ヘキサン等の脂肪族炭化水素系溶剤、N,N−ジメチルホルムアミド、γ−ブチロラクタム、N−メチル−2−ピロリドン、アニリン、ピリジン等の窒素化合物系溶剤、γ−ブチロラクトン等のラクトン系溶剤、カルバミン酸メチルとカルバミン酸エチルの48:52の混合物のようなカルバミン酸エステル等が挙げられる。有機溶剤としては、特にプロピオネート系、アルコール系、エーテル系、ケトン系、窒素化合物系、ラクトン系等の極性溶媒で水可溶のものが適している。水可溶の有機溶剤を用いる場合には、それに水を併用することも出来る。
光硬化性組成物の調製に使用する熱可塑性樹脂としては、例えば、ウレタン系樹脂、アクリル系樹脂、ポリアミド酸系樹脂、ポリイミド系樹脂、スチレンマレイン酸系樹脂、スチレン無水マレイン酸系樹脂等が挙げられる。光硬化性化合物としては、例えば、1,6−ヘキサンジオールジアクリレート、エチレングリコールジアクリレート、ネオペンチルグリコールジアクリレート、トリエチレングリコールジアクリレート、ビス(アクリロキシエトキシ)ビスフェノールA、3−メチルペンタンジオールジアクリレート等のような2官能モノマー、トリメチルロールプロパトントリアクリレート、ペンタエリスリトールトリアクリレート、トリス(2−ヒドロキシエチル)イソシアネート、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート、ジペンタエリスリトールペンタアクリレート等の比較的分子量の小さな多官能モノマー、ポリエステルアクリレート、ポリウレタンアクリレート、ポリエーテルアクリレート等のような比較的分子量の大きな多官能モノマーが挙げられる。
光重合開始剤としては、例えば、アセトフェノン、ベンゾフェノン、ベンジルジメチルケタノール、ベンゾイルパーオキサイド、2−クロロチオキサントン、1,3−ビス(4’−アジドベンザル)−2−プロパン、1,3−ビス(4’−アジドベンザル)−2−プロパン−2’−スルホン酸、4,4’−ジアジドスチルベン−2,2’−ジスルホン酸等が挙げられる。
前記した様な各材料を用いて、本発明で用いるフタロシアニン顔料混合物100質量部当たり、300〜1000質量部の有機溶剤と、0〜100質量部の分散剤とを、均一となる様に攪拌分散して前記顔料分散液を得ることができる。次いでこの顔料分散液に、本発明で用いるフタロシアニン顔料混合物の1質量部当たり、熱可塑性樹脂と光硬化性化合物の合計が3〜20質量部、光硬化性化合物1質量部当たり0.05〜3質量部の光重合開始剤と、必要に応じてさらに有機溶剤を添加し、均一となる様に攪拌分散してカラーフィルターの緑色画素部を形成するための光硬化性組成物を得ることができる。
現像液としては、公知慣用の有機溶剤やアルカリ水溶液を用いることができる。特に前記光硬化性組成物に、熱可塑性樹脂又は光硬化性化合物が含まれており、これらの少なくとも一方が酸価を有しアルカリ可溶性を呈する場合には、アルカリ水溶液での洗浄が画素部の形成に効果的である。
顔料分散法のうちフォトリソグラフィー法によるカラーフィルターの製造方法について、詳述したが、本発明のカラーフィルターは、その他の、電着法、転写法、ミセル電解法、PVED(Photovoltaic Electrodeposition)法等の方法で画素部を形成して、カラーフィルターを製造してもよい。
本発明のカラーフィルターは、前記のようにして得られるカラーフィルターであって、その緑色画素部における可視光の全域での分光透過スペクトルにおいて、470〜519nmに最大透過率(Tmax)を示すものである。
本発明における分光透過スペクトルのTmax及びTmaxにおける透過率の測定方法については次の通りである。従来の液晶表示装置のバックライト光源には、概ね545nmに主輝線を有する緑色光を発する三波長管が用いられている。そこで三波長管の一種に分類される、ほぼ同じ545nmに主輝線を有する日本工業規格(JIS) Z8719で規定する3波長域発光形の蛍光ランプF10光源を評価光源として使用して評価を行った。
本発明における分光透過スペクトルは、日本工業規格(JIS) Z 8722(色の測定方法−反射及び透過物体色)の第一種分光測光器に準じて求められるもので、ガラス基板等の透明基板上に所定膜厚に製膜した顔料を含む樹脂皮膜について所定波長領域の光を走査照射して、各波長における各透過率値をプロットしたものである。本発明においては、この所定波長が可視光となる。顔料を含む樹脂皮膜の製膜には、光硬化性化合物や熱可塑性樹脂を用いることが出来、透過率の測定に当たっては、いずれにしても乾燥着色樹脂皮膜または硬化着色樹脂皮膜を形成する。このために、簡便には、前記した様なカラーフィルターの画素部を形成させるための光硬化性組成物を用いることができる。光硬化性組成物に含まれる顔料以外の成分は着色樹脂皮膜となった時に、470〜519nmには光吸収性がないか或いはあっても極少ないので、測定された透過率の絶対値への、これら成分の存否の影響は小さい。
こうして分光透過スペクトルから、Tmax及びTmaxにおける透過率を求めることができる。カラーフィルターとしての透過率は、例えば、前記樹脂のみで同一膜厚となした皮膜について同様に求めた分光透過スペクトルで補正すること(ベースライン補正等)によって、より精度良く求めることが出来る。
(合成例1) Cl12ZnPcとCl16ZnPcの混合物の合成
100mlの三つ口フラスコにテトラクロロフタロニトリル7.98部とフタロニトリル1.28部とオクタノール20部および塩化亜鉛1.5部を加え、攪拌しながら160℃で約5時間反応させる。その後室温まで冷却し、120部のメタノール中に投入して攪拌洗浄後、吸引ろ過する。その後、70℃で一晩真空乾燥しCl12ZnPcとCl16ZnPcの混合物を7.92部(収率79.9%)得た。
得られたフタロシアニン素顔料混合物5部、粉砕した塩化ナトリウム30部、ジエチレングリコール5部を二軸式のニーダーに仕込み、12時間粉砕混練することでソルトミリング処理を行った。その後混練物を50℃の水500部に投入し、1時間攪拌後吸引ろ過し、さらに200部の水で洗浄し、80℃で一晩真空乾燥した後、粉砕しフタロシアニン顔料混合物1を得た。
(合成例2) Cl11{S(CHSH}ZnPcとCl16ZnPcの混合物の合成
200mlの三つ口フラスコにテトラヒドロフラン100部と合成例1のフタロシアニン顔料混合物1 7部と1,8−オクタンジチオール1.03部および炭酸カリウム1.07部を加え、攪拌しながら60℃で約5時間反応させる。その後室温まで冷却し、300部のメタノールと100部の水の混合液中に投入して攪拌洗浄後、吸引ろ過する。その後、70℃で一晩真空乾燥しCl11{S(CHSH}ZnPcとCl16ZnPcの混合物を7.63部(収率95.4%)得た。
得られたフタロシアニン素顔料混合物5部を、合成例1と全く同様に操作して粉砕処理し、フタロシアニン顔料混合物2を得た。
(合成例3) Cl11{NH(CHNH}ZnPcとCl16ZnPcの混合物の合成
200mlの三つ口フラスコにテトラクロロエタン100部と合成例1のフタロシアニン顔料混合物1 7部とヘキサメチレンジアミン0.82部および炭酸カリウム1.07部を加え、攪拌しながら60℃で約4時間反応させる。その後室温まで冷却し、300部のメタノールと100部の水の混合液中に投入して攪拌洗浄後、吸引ろ過する。その後、70℃で一晩真空乾燥しCl11{NH(CHNH}ZnPcとCl16ZnPcの混合物を7.21部(収率95.3%)得た。
得られたフタロシアニン素顔料5部を、合成例1と全く同様に操作して粉砕処理し、フタロシアニン顔料混合物3を得た。
(合成例4) Cl141.5{S(CHCH0.5ZnPcとCl16ZnPcの混合物の合成
50mlの三口フラスコに4−ニトロフタロニトリル1.73部とオクタンチオール1.46部及びベンゾニトリル7部を加え90℃に昇温して溶解し、次いで炭酸カリウム1.52部を加えて約5時間反応する。反応終了後、無機塩をろ過した後、100ml三つ口フラスコに移して有機溶媒を除去する。次いでテトラクロロフタロニトリル7.16部、オクタノール20部および塩化亜鉛3.0部を加え、攪拌しながら160℃で約5時間反応させる。その後室温まで冷却し、120部のメタノール中に投入して攪拌洗浄後、吸引ろ過する。その後、70℃で一晩真空乾燥しCl141.5{S(CHCH0.5ZnPcとCl16ZnPcの混合物を6.97部(収率87.2%)得た。
得られたフタロシアニン素顔料混合物5部を、合成例1と全く同様に操作して粉砕処理し、フタロシアニン顔料混合物4を得た。
(実施例1)
合成例1〜4で得られたフタロシアニン顔料混合物1〜4を緑色画素部の主顔料として用い、黄色顔料で調色し着色レジスト分散液を調製し、フォトリソグラフィー法によりカラーフィルターの緑色画素部を作成した。
<着色レジスト分散液の調製>
画素部の作成方法としては、まず合成例で得られたフタロシアニン顔料混合物 2.8部、ピグメントイエロー 139を0.7部、ビックケミー社製のディスパービック 106を0.7部、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート(PGMEA)30部および1mmのガラスビーズをサンプル管に入れ、ペイントシェーカーで2時間分散した。その後、日本触媒製バインダー樹脂(アクリキュアー:固形分濃度37wt%)を9部とDPHA(ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート)を2.22部および光重合開始剤としてBASF社製イルガキュア0.24部加え、再びペイントシェーカーで2時間分散し、着色レジスト分散液を得た。
<カラーフィルター緑色画素部の色特性の評価>
得られた着色レジスト分散液を孔径3ミクロンのメンブランフィルターでろ過後、スピンコーターで乾燥膜厚が2μmになるように塗布し、80℃で10分乾燥後、フォトマスクを介して紫外線によるパターン露光を行った後、未露光部をアルカリ溶液でスプレー洗浄除去した後、230℃で熱処理しカラーフィルター緑色画素部を得た。
次いで、作成された各緑色画素部の色特性(x,y,Y)を分光光度計(日立製作所製U−2910、C光源)で測定し、色度x=0.224、y=0.669での明度Yを測定した。また同様に最大透過率を示す波長Tmaxとその時の透過率、最大透過率を示す波長における透過率の1/2の透過率の波長幅(半値幅)を求めた。その結果を以下の表1に示す。
Figure 2015191208
表1に示すように、本願で得られたカラーフィルーの最大透過率を示すTmaxは、470〜519nmの範囲内にあった。また、その透過率は75%以上と高かった。明度を表すYは40以上を示した。透明性の高い、即ち高い明度のカラーフィルターの緑色画素部であった。

Claims (5)

  1. 透明基板上に赤色、緑色及び青色の各画素部を有するカラーフィルターにおいて、前記緑色画素部が、
    (1)フタロシアニン1分子当たりを構成するベンゼン環の置換部位全てにハロゲン原子が結合した全ハロゲン置換のハロゲン化金属フタロシアニン顔料と該フタロシアニン顔料と異なるフタロシアニン顔料を含む混合物であって、
    該混合物は平均してフタロシアニン1分子当たり4〜15個のハロゲン原子が導入され残位が水素原子、−SRまたは−NHRであり(ここで、R及びRは、置換基を有していても良い炭素数1〜12の直鎖または分岐のアルキル基を表す)、中心金属がZnであるフタロシアニン顔料であり、かつ、
    (2)可視光の全域での分光透過スペクトルにおいて、470〜519nmに最大透過率を示し、かつ450nmの透過率が5%以下であることを特徴とするカラーフィルター。
  2. 前記ハロゲン化金属フタロシアニン顔料と異なるフタロシアニン顔料が、フタロシアニン1分子を構成する4個のべンゼン環のうち1〜3個のベンゼン環の置換部位全てに水素原子が結合し、残位がハロゲン原子であるフタロシアニン顔料(A)、あるいは
    フタロシアニン1分子を構成するベンゼン環の16個所の置換部位のうち1〜2個所が−SR、−NHRで置換され、残位が水素原子およびハロゲン原子であるフタロシアニン顔料(B)を含むことを特徴とする請求項1記載のカラーフィルター。
  3. 前記混合物はフタロシアニン1分子当たり平均して4〜15個のハロゲン原子が導入され残位は水素原子が1〜12個、あるいは、−SRまたは−NHRが0.17〜2個で残位は水素原子、であることを特徴とする請求項1または2に記載のカラーフィルター。
  4. 前記最大透過率を示す波長における前記緑色画素部の透過率が60%以上である請求項1〜3のいずれかに記載のカラーフィルター。
  5. 可視光全域での分光透過スペクトルの最大透過率を示す波長における透過スペクトルの半値幅が、60〜89nmである請求項1〜4のいずれかに記載のカラーフィルター。
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