JP2015190850A - 誤差推定方法、運動解析方法、誤差推定装置及びプログラム - Google Patents

誤差推定方法、運動解析方法、誤差推定装置及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】処理負荷を低減し、かつ、測位用衛星からの信号を利用して移動体の状態を表す指標の誤差を精度よく推定することが可能な誤差推定方法等を提供すること。【解決手段】移動体の移動を伴う運動の周期における所定のタイミングで、前記移動体に取り付けられた第1センサーを基準とする第1座標系と前記移動体を基準とする第2座標系との間の座標変換行列を算出することと、測位用衛星からの信号を受信する第2センサーの検出結果が得られた場合に、前記座標変換行列を用いて、前記第1センサーの検出結果に基づく前記移動体の方位角及び前記第2センサーの検出結果に基づく前記移動体の方位角のいずれか一方を変換することと、前記第2センサーの検出結果が得られたタイミング以降の前記所定のタイミングで、変換した前記方位角と他方の前記方位角との差を用いて、前記移動体の状態を表す指標の誤差を推定することと、を含む、誤差推定方法。【選択図】図10

Description

本発明は、誤差推定方法、運動解析方法、誤差推定装置及びプログラムに関する。
複数のセンサーを内蔵したセンサーモジュールを歩行者に装着し、センサーモジュールの検出結果を用いて歩行者の位置や方位を推定する技術が知られている。センサーを用いた位置や方位の推定においては、GPS(Global Positioning System)を演算結果の補正等に利用することが多い。例えば、特許文献1では、歩行時に、身体の最高位置到着点あるいは着地地点を基準に移動方向を決定して位置を算出し、GPSを利用して位置を補正する手法が提案されている。
特開2000−97722号公報
しかしながら、例えば腰部にセンサーモジュールを装着した場合、歩行やランニング時には腰が左右に揺れることが多いため、計測された方位角は腰の揺れに応じて、進行方向を中心に左右対称の分布になる。これに対して、GPSを利用して算出される方位角は歩行者の進行方向とほぼ一致するため、これら2つの方位角の差は時々刻々変化する。そのため、GPSを利用して算出される方位角を、計測された方位角のリファレンスとして使用しても、方位角の計測誤差を正しく推定することができるとは限らない。誤差を正しく推定するためには、腰部の方位角と進行方向とのずれの情報、つまり、センサーを基準とする座標系と歩行者を基準とする座標系との間の変換行列を計算する必要がある。しかしながら、GPSの測位情報が得られるタイミングが不定のため、GPSの測位情報が得られたタイミングで、直近の速度の情報をもとに座標変換行列を毎回計算しなければならない。そのため、処理負荷が大きくなるほか、時間の経過とともに積分誤差等による速度の誤差が増加して座標変換行列を正しく算出することができない場合もあり、方位角誤差の推定精度が低下するという問題があった。
本発明は、以上のような問題点に鑑みてなされたものであり、本発明のいくつかの態様によれば、処理負荷を低減し、かつ、測位用衛星からの信号を利用して移動体の状態を表す指標の誤差を精度よく推定することが可能な誤差推定方法、誤差推定装置及びプログラム、並びに、ユーザーの運動を精度よく解析することが可能な運動解析方法を提供することができる。
本発明は前述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の態様または適用例として実現することが可能である。
[適用例1]
本適用例に係る誤差推定方法は、移動体の移動を伴う運動の周期における所定のタイミングで、前記移動体に取り付けられた第1センサーを基準とする第1座標系と前記移動体を基準とする第2座標系との間の座標変換行列を算出することと、測位用衛星からの信号を受信する第2センサーの検出結果が得られた場合に、前記座標変換行列を用いて、前記第1センサーの検出結果に基づく前記移動体の方位角及び前記第2センサーの検出結果に
基づく前記移動体の方位角のいずれか一方を変換することと、前記第2センサーの検出結果が得られたタイミング以降の前記所定のタイミングで、変換した前記方位角と他方の前記方位角との差を用いて、前記移動体の状態を表す指標の誤差を推定することと、を含む。
本適用例に係る誤差推定方法では、移動体の移動を伴う運動の周期毎の所定のタイミングでは、第1センサーの検出結果に基づく方位角と第2センサーの検出結果に基づく方位角との差がほぼ一定であることを利用する。当該所定のタイミングで算出した座標変換行列を用いて、第2センサーの検出結果が得られたタイミング以降の所定のタイミングで算出した、この2つの方位角の差を用いて移動体の状態を表す指標の誤差を推定する。従って、本適用例に係る誤差推定方法によれば、第2センサーの検出結果が得られるタイミングが不定であっても、誤差を精度よく推定できるとともに、第2センサーの検出結果が得られる毎に座標変換行列を算出する必要もないので、処理負荷を低減させることができる。
[適用例2]
上記適用例に係る誤差推定方法において、前記第1センサーの検出結果を用いて、前記第1座標系での前記移動体の速度を算出し、算出した前記速度に基づいて前記座標変換行列を算出してもよい。
本適用例に係る誤差推定方法によれば、第2センサーの検出結果の有無に関係なく、運動の周期の所定のタイミングで座標変換行列を算出することができる。
[適用例3]
上記適用例に係る誤差推定方法において、前記所定のタイミングは、前記第1センサーの検出結果が所定の条件を満たしたタイミングであってもよい。
本適用例に係る誤差推定方法によれば、第1センサーの検出結果が所定の条件を満たしたタイミングを基準とすることで、運動の周期において、座標変換行列を算出したタイミングに対応するタイミングで誤差を精度よく推定することができる。
[適用例4]
上記適用例に係る誤差推定方法は、さらに、前記第1センサーの検出結果を用いて、前記周期を検出することを含み、前記所定のタイミングは、前記周期を検出したタイミングであってもよい。
本適用例に係る誤差推定方法によれば、運動の周期を検出したタイミングで座標変換行列を算出し、その後、運動の周期を検出したタイミングで誤差を精度よく推定することができる。
[適用例5]
上記適用例に係る誤差推定方法において、前記移動体が移動を開始してから所定の期間における前記第1センサーの検出結果を用いて前記座標変換行列を算出してもよい。
本適用例に係る誤差推定方法によれば、移動体が移動を開始してから早いうちに座標変換行列を算出するので、積分誤差等により生じる座標変換行列の誤差を低減させ、誤差の推定精度を向上させることができる。
[適用例6]
上記適用例に係る誤差推定方法は、さらに、前記移動体が直進しているか否かを判定す
ることを含み、前記第2センサーの検出結果が得られたタイミングから次の前記所定のタイミングまでの間に、前記移動体が直進していないと判定した場合には、当該次の前記所定のタイミングでは前記誤差を推定しなくてもよい。
本適用例に係る誤差推定方法によれば、前記第2センサーの検出結果が得られてから次の所定のタイミングまでに移動体が進行方向を変えると、当該所定のタイミングでは、第1センサーの検出結果に基づく方位角と第2センサーの検出結果に基づく方位角との差が、座標変換行列の算出時とは異なってしまうことを考慮し、このような場合には誤差を推定しないので、誤差の推定精度の低下を抑制することができる。
[適用例7]
上記適用例に係る誤差推定方法において、前記第1センサーは、加速度センサー及び角速度センサーの少なくとも一方を含んでもよい。
本適用例に係る誤差推定方法によれば、加速度センサーあるいは角速度センサーの検出結果に基づく方位角と第2センサーの検出結果に基づく方位角との差を用いて、移動体の状態を表す指標の誤差を推定することができる。
[適用例8]
上記適用例に係る誤差推定方法において、前記第1センサーは、地磁気センサーであってもよい。
本適用例に係る誤差推定方法によれば、地磁気センサーの検出結果に基づく方位角と第2センサーの検出結果に基づく方位角との差を用いて、移動体の状態を表す指標の誤差を推定することができる。
[適用例9]
本適用例に係る運動解析方法は、上記のいずれかの誤差推定方法を用いて前記誤差を推定することと、推定した前記誤差を用いて、前記指標を補正することと、補正した前記指標を用いて、前記移動体の運動を解析することと、を含む。
本適用例に係る運動解析方法によれば、上記適用例に係る誤差推定方法を用いて推定した移動体の状態を表す指標の誤差を用いて精度よく補正された指標を用いて移動体の運動を精度よく解析することができる。
[適用例10]
本適用例に係る誤差推定装置は、移動体の移動を伴う運動の周期における所定のタイミングで、前記移動体に取り付けられた第1センサーを基準とする第1座標系と前記移動体を基準とする第2座標系との間の座標変換行列を算出する座標変換行列算出部と、測位用衛星からの信号を受信する第2センサーの検出結果が得られた場合に、前記座標変換行列を用いて、前記第1センサーの検出結果に基づく前記移動体の方位角及び前記第2センサーの検出結果に基づく前記移動体の方位角のいずれか一方を変換する方位角変換部と、前記第2センサーの検出結果が得られたタイミング以降の前記所定のタイミングで、変換した前記方位角と他方の前記方位角との差を用いて、前記移動体の状態を表す指標の誤差を推定する誤差推定部と、を含む。
本適用例に係る誤差推定装置は、移動体の移動を伴う運動の周期毎の所定のタイミングでは、第1センサーの検出結果に基づく方位角と第2センサーの検出結果に基づく方位角との差がほぼ一定であることを利用する。当該所定のタイミングで算出した座標変換行列を用いて、第2センサーの検出結果が得られたタイミング以降の所定のタイミングで算出
した、この2つの方位角の差を用いて、移動体の状態を表す指標の誤差を推定する。従って、本適用例に係る誤差推定装置によれば、第2センサーの検出結果が得られるタイミングが不定であっても、誤差を精度よく推定できるとともに、第2センサーの検出結果が得られる毎に座標変換行列を算出する必要もないので、処理負荷を低減させることができる。
[適用例11]
本適用例に係るプログラムは、移動体の移動を伴う運動の周期における所定のタイミングで、前記移動体に取り付けられた第1センサーを基準とする第1座標系と前記移動体を基準とする第2座標系との間の座標変換行列を算出することと、測位用衛星からの信号を受信する第2センサーの検出結果が得られた場合に、前記座標変換行列を用いて、前記第1センサーの検出結果に基づく前記移動体の方位角及び前記第2センサーの検出結果に基づく前記移動体の方位角のいずれか一方を変換することと、前記第2センサーの検出結果が得られたタイミング以降の前記所定のタイミングで、変換した前記方位角と他方の前記方位角との差を用いて、前記移動体の状態を表す指標の誤差を推定することと、をコンピューターに実行させる。
本適用例に係るプログラムは、移動体の移動を伴う運動の周期毎の所定のタイミングでは、第1センサーの検出結果に基づく方位角と第2センサーの検出結果に基づく方位角との差がほぼ一定であることを利用する。当該所定のタイミングで算出した座標変換行列を用いて、第2センサーの検出結果が得られたタイミング以降の所定のタイミングで算出した、この2つの方位角の差を用いて、移動体の状態を表す指標の誤差を推定する。従って、本適用例に係るプログラムによれば、第2センサーの検出結果が得られるタイミングが不定であっても、誤差を精度よく推定できるとともに、第2センサーの検出結果が得られる毎に座標変換行列を算出する必要もないので、処理負荷を低減させることができる。
本実施形態の運動解析システムの概要についての説明図。 運動解析装置及び表示装置の構成例を示す機能ブロック図。 センシングデータテーブルの構成例を示す図。 GPSデータテーブルの構成例を示す図。 算出データテーブルの構成例を示す図。 運動解析装置の処理部の構成例を示す機能ブロック図。 ユーザーの歩行時の姿勢についての説明図。 ユーザーが歩行動作(直進)をする場合の慣性計測ユニットの方位角と進行方向の方位角の一例を示す図。 ユーザーの歩行時に慣性計測ユニットが検出した3軸加速度の合成加速度の一例を示す図。 運動解析処理の手順の一例を示すフローチャート図。 ユーザーが直進歩行する場合の慣性計測ユニットの方位角と処理部による処理のタイミングとの関係の一例を示す図。
以下、本発明の好適な実施形態について図面を用いて詳細に説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。また以下で説明される構成の全てが本発明の必須構成要件であるとは限らない。
1.運動解析システム
1−1.システムの概要
図1は、本実施形態の運動解析システム1の概要について説明するための図である。図
1に示すように、本実施形態の運動解析システム1は、運動解析装置2及び表示装置3を含んで構成されている。運動解析装置2は、ユーザー(移動体の一例)の胴体部分(例えば、右腰又は左腰)に装着される。運動解析装置2は、慣性計測ユニット(IMU:Inertial Measurement Unit)10を内蔵し、ユーザーの歩行(走行も含む)における動きを捉えて、速度、位置、姿勢角(ロール角、ピッチ角、ヨー角)等を計算し、さらに、ユーザーの運動を解析して運動解析情報を生成する。本実施形態では、ユーザーが静止している状態で、慣性計測ユニット(IMU)10の1つの検出軸(以下ではz軸とする)が重力加速度方向(鉛直下向き)とほぼ一致するように、運動解析装置2が装着される。運動解析装置2は、生成した運動解析情報を表示装置3に送信する。
表示装置3は、リスト型(腕時計型)の携帯情報機器であり、ユーザーの手首等に装着される。ただし、表示装置3は、ヘッドマウントディスプレイ(HMD:Head Mount Display)やスマートフォン等の携帯情報機器であってもよい。ユーザーは、表示装置3を操作して運動解析装置2による計測のスタートやストップを指示することができる。表示装置3は、計測スタートや計測ストップを指示するコマンドを運動解析装置2に送信する。運動解析装置2は、計測スタートのコマンドを受信すると、慣性計測ユニット(IMU)10による計測を開始し、計測結果に基づきユーザーの運動を解析し、運動解析情報を生成する。運動解析装置2は生成した運動解析情報を表示装置3に送信し、表示装置3は運動解析情報を受信し、受信した運動解析情報を文字、図形、音等の各種の形態でユーザーに提示する。ユーザーは表示装置3を介して運動解析情報を認識することができる。
なお、運動解析装置2と表示装置3との間のデータ通信は、無線通信でもよいし、有線通信でもよい。
本実施形態では、以下において、運動解析装置2がユーザーの歩行速度を推定して移動経路や移動時間等を含む運動解析情報を生成する場合を例に挙げて詳細に説明するが、本実施形態の運動解析システム1は、歩行以外の移動を伴う運動における運動解析情報を生成する場合にも、同様に適用することができる。
1−2.座標系
以下の説明において必要となる座標系を定義する。
・eフレーム(Earth Center Earth Fixed Frame):地球の中心を原点とし、自転軸に平行にz軸をとった右手系の三次元直交座標
・nフレーム(Navigation Frame):移動体(ユーザー)を原点とし、x軸を北、y軸を東、z軸を重力方向とした三次元直交座標系
・bフレーム(Body Frame):センサー(慣性計測ユニット(IMU)10)を基準とする三次元直交座標系
・mフレーム(Moving Frame):移動体(ユーザー)を原点とし、移動体(ユーザー)の進行方向をx軸とした右手系の三次元直交座標系
1−3.システムの構成
図2は、運動解析装置2及び表示装置3の構成例を示す機能ブロック図である。図2に示すように、運動解析装置2(誤差推定装置の一例)は、慣性計測ユニット(IMU)10、処理部20、記憶部30、通信部40及びGPSユニット50を含んで構成されている。ただし、本実施形態の運動解析装置2は、これらの構成要素の一部を削除又は変更し、あるいは、他の構成要素を追加した構成であってもよい。
慣性計測ユニット10(第1センサーの一例)は、加速度センサー12、角速度センサー14及び信号処理部16を含んで構成されている。
加速度センサー12は、互いに交差する(理想的には直交する)3軸方向の各々の加速度を検出し、検出した3軸加速度の大きさ及び向きに応じたデジタル信号(加速度データ)を出力する。
角速度センサー14は、互いに交差する(理想的には直交する)3軸方向の各々の角速度を検出し、計測した3軸角速度の大きさ及び向きに応じたデジタル信号(角速度データ)を出力する。
信号処理部16は、加速度センサー12と角速度センサー14から、それぞれ加速度データと角速度データを受け取って時刻情報を付して不図示の記憶部に記憶し、記憶した加速度データと角速度データに時刻情報を付して所定のフォーマットに合わせたセンシングデータを生成し、処理部20に出力する。
加速度センサー12及び角速度センサー14は、それぞれ3軸が、慣性計測ユニット10を基準とするセンサー座標系(bフレーム)の3軸と一致するように取り付けられるのが理想的だが、実際には取り付け角の誤差が生じる。そこで、信号処理部16は、取り付け角誤差に応じてあらかじめ算出された補正パラメーターを用いて、加速度データ及び角速度データをセンサー座標系(bフレーム)のデータに変換する処理を行う。なお、信号処理部16の代わりに後述する処理部20が当該変換処理を行ってもよい。
さらに、信号処理部16は、加速度センサー12及び角速度センサー14の温度補正処理を行ってもよい。なお、信号処理部16の代わりに後述する処理部20が当該温度補正処理を行ってもよいし、加速度センサー12及び角速度センサー14に温度補正の機能が組み込まれていてもよい。
加速度センサー12と角速度センサー14は、アナログ信号を出力するものであってもよく、この場合は、信号処理部16が、加速度センサー12の出力信号と角速度センサー14の出力信号をそれぞれA/D変換してセンシングデータを生成すればよい。
GPSユニット50(第2センサーの一例)は、測位用衛星の一種であるGPS衛星から送信されるGPS衛星信号を受信し、当該GPS衛星信号を利用して測位計算を行ってnフレームにおけるユーザーの位置及び速度(大きさと向きを含むベクトル)を算出し、これらに時刻情報や測位精度情報を付したGPSデータを処理部20に出力する。なお、GPSを利用して、位置や速度を算出する方法や時刻情報を生成する方法については公知であるため、詳細な説明を省略する。
処理部20は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)等により構成され、記憶部30に記憶されている各種プログラムに従って、各種の演算処理や制御処理を行う。特に、処理部20は、慣性計測ユニット10からセンシングデータを受け取り、GPSユニット50からGPSデータを受け取り、センシングデータとGPSデータとを用いてユーザーの速度、位置、姿勢角等を算出する。また、処理部20は、算出したこれらの情報を用いて各種の演算処理を行ってユーザーの運動を解析し、移動経路や移動時間等を含む運動解析情報(画像データ、テキストデータ音データ等)を生成する。そして、処理部20は、生成した運動解析情報を、通信部40を介して表示装置3に送信する。
記憶部30は、例えば、ROM(Read Only Memory)やフラッシュROM、RAM(Random Access Memory)等の各種ICメモリーやハードディスクやメモリーカードなどの記録媒体等により構成される。
記憶部30には、処理部20によって読み出され、運動解析処理(図10参照)を実行するための運動解析プログラム300が記憶されている。
また、記憶部30には、センシングデータテーブル310、GPSデータテーブル320、算出データテーブル330、座標変換行列340及び運動解析情報350等が記憶される。
センシングデータテーブル310は、処理部20が慣性計測ユニット10から受け取ったセンシングデータ(慣性計測ユニット10の検出結果)を時系列に記憶するデータテーブルである。図3は、センシングデータテーブル310の構成例を示す図である。図3に示すように、センシングデータテーブル310は、慣性計測ユニット10の検出時刻311、加速度センサー12により検出された加速度312及び角速度センサー14により検出された角速度313が対応付けられたセンシングデータが時系列に並べられて構成される。処理部20は、計測を開始すると、サンプリング周期Δt(例えば、20ms)の経過毎に、センシングデータテーブル310に新たなセンシングデータを付加する。さらに、処理部20は、拡張カルマンフィルターを用いた誤差推定(後述)により推定された加速度バイアス及び角速度バイアスを用いて加速度及び角速度を補正し、補正後の加速度及び角速度を上書きしてセンシングデータテーブル310を更新する。
GPSデータテーブル320は、処理部20がGPSユニット50から受け取ったGPSデータ(GPSユニット(GPSセンサー)50の検出結果)を時系列に記憶するデータテーブルである。図4は、GPSデータテーブル320の構成例を示す図である。図4に示すように、GPSデータテーブル320は、GPSユニット50が測位計算を行った時刻321、測位計算により算出した位置322、測位計算により算出した速度323、測位精度(DOP(Dilution of Precision))324、受信したGPS衛星信号の信号強度325等が対応付けられたGPSデータが時系列に並べられて構成される。処理部20は、計測を開始すると、GPSデータを取得する毎に(センシングデータの取得タイミングとは非同期に)、新たなGPSデータを付加してGPSデータテーブル320を更新する。
算出データテーブル330は、処理部20がセンシングデータを用いて算出した速度、位置及び姿勢角を時系列に記憶するデータテーブルである。図5は、算出データテーブル330の構成例を示す図である。図5に示すように、算出データテーブル330は、処理部20が計算した時刻331、速度332、位置333及び姿勢角334が対応付けられた算出データが時系列に並べられて構成される。処理部20は、計測を開始すると、新たにセンシングデータを取得する毎に、すなわち、サンプリング周期Δtの経過毎に、速度、位置及び姿勢角を算出し、算出データテーブル330に新たな算出データを付加する。さらに、処理部20は、拡張カルマンフィルターを用いた誤差推定により推定された速度誤差、位置誤差及び姿勢角誤差を用いて、速度、位置及び姿勢角を補正し、補正後の速度、位置及び姿勢角を上書きして算出データテーブル330を更新する。
座標変換行列340は、bフレームとmフレームとの間の座標変換を行うための行列であり、後述するように、処理部20がユーザーの歩行運動の周期における所定のタイミングで算出し、記憶部30に保存(記憶)する。
運動解析情報350は、ユーザーの運動に関する各種情報であり、本実施形態では、処理部20が算出した、歩行による移動に関する情報、歩行運動の評価指標に関する情報、歩行に関するアドバイス、指導、警告等の情報を含む。
通信部40は、表示装置3の通信部140との間でのデータ通信を行うものであり、処
理部20が生成した運動解析情報を受け取って表示装置3に送信する処理、表示装置3から送信されたコマンド(計測スタート/ストップのコマンド等)を受信して処理部20に送る処理等を行う。
表示装置3は、処理部120、記憶部130、通信部140、操作部150、計時部160、表示部170及び音出力部180を含んで構成されている。ただし、本実施形態の表示装置3は、これらの構成要素の一部を削除又は変更し、あるいは、他の構成要素を追加した構成であってもよい。
処理部120は、記憶部130に記憶されているプログラムに従って、各種の演算処理や制御処理を行う。例えば、処理部120は、操作部150から受け取った操作データに応じた各種処理(計測スタート/ストップのコマンドを通信部140に送る処理や操作データに応じた表示処理や音出力処理等)、通信部140から運動解析情報を受け取って表示部170や音出力部180に送る処理、計時部160から受け取った時刻情報に応じた時刻画像データを生成して表示部170に送る処理等を行う。
記憶部130は、例えば、処理部120が各種処理を行うためのプログラムやデータが記憶されるROMや処理部120の作業領域となるRAM等の各種ICメモリーにより構成される。
通信部140は、運動解析装置2の通信部40との間でのデータ通信を行うものであり、処理部120から操作データに応じたコマンド(計測スタート/ストップのコマンド等)を受け取って運動解析装置2に送信する処理、運動解析装置2から送信された運動解析情報(画像データ、テキストデータ、音データ等の各種データ)を受信して処理部120に送る処理等を行う。
操作部150は、ユーザーからの操作データ(計測スタート/ストップ、表示内容の選択等の操作データ)を取得し、処理部120に送る処理を行う。操作部150は、例えば、タッチパネル型ディスプレイ、ボタン、キー、マイクなどであってもよい。
計時部160は、年、月、日、時、分、秒等の時刻情報を生成する処理を行う。計時部160は、例えば、リアルタイムクロック(RTC:Real Time Clock)ICなどで実現される。
表示部170は、処理部120から送られてきた画像データやテキストデータを、文字、グラフ、表、アニメーション、その他の画像として表示するものである。表示部170は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)、有機EL(Electroluminescence)ディスプレイ、EPD(Electrophoretic Display)等のディスプレイで実現され、タッチパネル型ディスプレイであってもよい。なお、1つのタッチパネル型ディスプレイで操作部150と表示部170の機能を実現するようにしてもよい。
音出力部180は、処理部120から送られてきた音データを、音声やブザー音等の音として出力するものである。音出力部180は、例えば、スピーカーやブザーなどで実現される。
図6は、運動解析装置2の処理部20の構成例を示す機能ブロック図である。本実施形態では、処理部20は、記憶部30に記憶されている運動解析プログラム300を実行することにより、バイアス除去部210、積分処理部220、誤差推定部230、歩行検出部240、直進判定部250、座標変換行列算出部260、方位角変換部270、座標変換部280及び運動解析部290として機能する。
バイアス除去部210は、新たに取得したセンシングデータに含まれる加速度(3軸加速度)及び角速度から、それぞれ、誤差推定部230が推定した加速度バイアスb及び角速度バイアスbωを減算し、加速度及び角速度を補正する処理を行う。なお、計測開始直後の初期状態では加速度バイアスb及び角速度バイアスbωが存在しないため、バイアス除去部210は、ユーザーの初期状態は静止状態であるものとして、慣性計測ユニットからのセンシングデータを用いて、初期バイアスを計算する。
積分処理部220は、バイアス除去部210が補正した加速度及び角速度からeフレームの速度v、位置p及び姿勢角(ロール角φbe、ピッチ角θbe、ヨー角ψbe)を算出する処理を行う。具体的には、積分処理部220は、まず、ユーザーの初期状態は静止状態であるものとして、初期速度をゼロとし、あるいは、GPSデータに含まれる速度から初期速度を算出し、さらに、GPSデータに含まれる位置から初期位置を算出する。また、積分処理部220は、バイアス除去部210が補正したbフレームの3軸加速度から重力加速度の向きを特定してロール角φbeとピッチ角θbeの初期値を算出するとともに、GPSデータに含まれる速度からヨー角ψbeの初期値を算出し、eフレームの初期姿勢角とする。GPSデータが得られない場合はヨー角ψbeの初期値を例えばゼロとする。そして、積分処理部220は、算出した初期姿勢角から式(1)で表されるbフレームからeフレームへの座標変換行列(回転行列)C の初期値を算出する。
Figure 2015190850
その後は、積分処理部220は、バイアス除去部210が補正した3軸角速度を積算(回転演算)して座標変換行列C を算出し、式(2)より姿勢角を算出する。
Figure 2015190850
また、積分処理部220は、座標変換行列C を用いて、バイアス除去部210が補正したbフレームの3軸加速度をeフレームの3軸加速度に変換し、重力加速度成分を除去して積算することでeフレームの速度vを算出する。また、積分処理部220は、eフレームの速度vを積算してeフレームの位置pを算出する。
また、積分処理部220は、誤差推定部230が推定した速度誤差δv、位置誤差δp及び姿勢角誤差εを用いて、速度v、位置p及び姿勢角を補正する処理も行う。
さらに、積分処理部220は、bフレームからmフレームへの座標変換行列C 及び
eフレームからmフレームへの座標変換行列C も算出する。これらの座標変換行列は座標変換情報として後述する座標変換部280の座標変換処理に用いられる。
誤差推定部230は、積分処理部220が算出した速度・位置、姿勢角、バイアス除去部210が補正した加速度や角速度、及び、後述する方位角変換部270が算出したリファレンスの方位角を用いて、ユーザーの状態を表す指標の誤差を推定する。本実施形態では、速度、姿勢角、加速度、角速度及び位置をユーザーの状態を表す指標とし、誤差推定部230は、拡張カルマンフィルターを用いてこれらの指標の誤差を推定する。すなわち、誤差推定部230は、積分処理部220が算出した速度vの誤差(速度誤差)δv、積分処理部220が算出した姿勢角の誤差(姿勢角誤差)ε、加速度バイアスb、角速度バイアスbω及び積分処理部220が算出した位置pの誤差(位置誤差)δpを拡張カルマンフィルターの状態変数とし、状態ベクトルXを式(3)のように定義する。
Figure 2015190850
誤差推定部230は、拡張カルマンフィルターの予測式を用いて、状態ベクトルXに含まれる状態変数(ユーザーの状態を表す指標の誤差)を予測する。拡張カルマンフィルターの予測式は、式(4)のように表される。式(4)において、行列Φは、前回の状態ベクトルXと今回の状態ベクトルXを関連付ける行列であり、その要素の一部は姿勢角や位置等を反映しながら時々刻々変化するように設計される。また、Qはプロセスノイズを表す行列であり、その各要素はあらかじめ適切な値に設定される。また、Pは状態変数の誤差共分散行列である。
Figure 2015190850
また、誤差推定部230は、拡張カルマンフィルターの更新式を用いて、予測した状態変数(ユーザーの状態を表す指標の誤差)を更新(補正)する。拡張カルマンフィルターの更新式は、式(5)のように表される。Z及びHはそれぞれ観測ベクトル及び観測行列であり、更新式(5)は、実際の観測ベクトルZと状態ベクトルXから予測されるベクトルHXとの差を用いて、状態ベクトルXを補正することを表している。Rは、観測誤差の共分散行列であり、あらかじめ決められた一定値であってもよいし、動的に変更してもよい。Kはカルマンゲインであり、Rが小さいほどKが大きくなる。式(5)より、Kが大きい(Rが小さい)ほど、状態ベクトルXの補正量が大きくなり、その分、Pが小さくなる。
Figure 2015190850
本実施形態では、誤差推定部230は、慣性計測ユニットの検出結果から算出される方位角とGPSデータから算出される慣性計測ユニット10の方位角が等しく、かつ、GPSデータから算出される慣性計測ユニット10の方位角は真の方位角(リファレンスの方位角)であるとの条件のもと、慣性計測ユニットの検出結果から算出される方位角とGPSデータから算出される慣性計測ユニット10の方位角との差を観測ベクトルZとして拡張カルマンフィルターを適用し、状態ベクトルXを推定する。
ところで、ユーザーが歩行動作(直進)をする場合、進行方向はほぼ一定であるのに対して、慣性計測ユニット10の姿勢はユーザーの動きに応じて周期的に変化する。図7は、運動解析装置2(IMU10)を右腰に装着したユーザーが歩行動作(直進)をする場合のユーザーの移動を俯瞰した図である。図7に示すように、ユーザーの歩行動作に伴い、ユーザーに対する慣性計測ユニット10の姿勢が随時変化する。ユーザーが右足を踏み出した状態では、図7中の(2)や(4)に示すように、慣性計測ユニット10は進行方向(mフレームのx軸)に対して右側に傾いた姿勢となる。それに対して、ユーザーが左足を踏み出した状態では、図7中の(1)や(3)に示すように、慣性計測ユニット10は進行方向(mフレームのx軸)に対して左側に傾いた姿勢となる。
つまり、慣性計測ユニット10の方位角は、ユーザーの歩行動作に伴い、左右1歩ずつの2歩毎に周期的に変化することになり、そのため、慣性計測ユニット10の検出結果から算出される方位角も周期的に変化する。これに対して、ユーザーの進行方向はほぼ一定であるので、GPSデータから算出される方位角はほぼ一定である。図8は、ユーザーが歩行動作(直進)をする場合の慣性計測ユニット10の方位角と進行方向の方位角の一例を示す図であり、横軸は時間、縦軸は方位角である。図8において、実線は、慣性計測ユニット10の方位角を表し、破線は進行方向の方位角を表す。図8に示すように、慣性計測ユニット10の方位角は2歩毎に周期的に変化し、例えば、右足を踏み出した状態で極大となり(○で表記)、左足を踏み出した状態で極小となっている(●で表記)。一方、進行方向の方位角はほとんど変わらずほぼ一定であるため、GPSデータから算出される方位角もほぼ一定である。
従って、状態ベクトルXを推定するための上記条件を成立させるためには、慣性計測ユニットの方位角とGPSデータから算出される進行方向の方位角との差の情報、すなわち、bフレームとmフレームとの間の座標変換行列C を計算する必要がある。ところが、図8に示すように、GPSデータが得られるタイミングは不定であるため、GPSデータが得られたタイミングでは、慣性計測ユニット10の方位角(△で表記)とGPSデータから算出される方位角(□で表記)との差は一定とならない。そのため、GPSデータが得られたタイミングで拡張カルマンフィルターによる誤差推定を行うためには、GPSデータが得られる毎に座標変換行列C を計算しなければならず、処理負荷が増大するという問題が生じる。
そこで、本実施形態では、ユーザーの歩行動作に伴い、慣性計測ユニット10の方位角
が2歩毎に周期的に変化することを利用し、歩行周期における所定のタイミングで座標変換行列C を一度だけ計算し、その後は、GPSデータが得られる毎に、歩行周期における次の所定のタイミング(座標変換行列C を計算した時と同じタイミング)で、座標変換行列C を用いてリファレンスの方位角を算出し、状態ベクトルXを推定する。このようにすれば、GPSデータが得られる毎に、座標変換行列C を再計算する必要がなくなり、処理負荷を大幅に削減することができる。
なお、GPSデータが得られたタイミングから、歩行周期における次の所定のタイミングまでの間に、ユーザーが進行方向を変えた場合、GPS方位角と慣性計測ユニットの方位角との差が、座標変換行列の算出時とは異なってしまう。そのため、当該所定のタイミングでは、直近に得られたGPSデータから算出したリファレンスの方位角を使用すると状態ベクトルXの推定精度が大きく低下するおそれがある。そこで、本実施形態では、ユーザーが直進しているか否かを判定し、GPSデータが得られたタイミングから、歩行周期における次の所定のタイミングまでの間に、ユーザーが進行方向を変えた場合には、当該所定のタイミングでは状態ベクトルXの推定を行わないようにする。
図6に戻り、歩行検出部240は、慣性計測ユニット10の検出結果(具体的には、バイアス除去部210が補正したセンシングデータ)を用いて、ユーザーの歩行周期(歩行タイミング)として2歩(左右1歩ずつ)の周期を検出する処理を行う。図9は、ユーザーの歩行時に慣性計測ユニット10が検出した3軸加速度の合成加速度の一例を示す図である。図9において、横軸は時間であり、縦軸は合成加速度の値である。図9に示すように、合成加速度は周期的に変化しており、合成加速度が極小値から極大値になる中間のタイミングは、図8の方位角が極大又は極小となるタイミングと一致する。従って、歩行検出部240は、例えば、合成加速度の極大値と極小値との差(振幅)が閾値以上の場合に、合成加速度が極小値から極大値になる中間のタイミングの1回おきに歩行周期を検出することができる。例えば、歩行検出部240は、直近に合成加速度が極小値から極大値(あるいは、極大値から極小値)に変化した時の中間値を保存しておき、その中間値を超えた時(図9中の○)に1回おきに歩行周期を検出してもよい。
直進判定部250は、ユーザーが直進中か否かを判定する処理を行う。例えば、直進判定部250は、バイアス除去部210が補正した加速度の向きの変化が一定範囲内であるか否かにより直進判定を行ってもよいし、積分処理部220が算出した速度の向きの変化や姿勢角の変化に基づき直進判定を行ってもよい。
座標変換行列算出部260は、ユーザーの歩行周期における所定のタイミングで、bフレーム(第1座標系の一例)とmフレーム(第2座標系の一例)との間の座標変換行列C を算出し、算出した座標変換行列C を図2の座標変換行列340として記憶部30に記憶する処理を行う。ここで、所定のタイミングは、慣性計測ユニット10の検出結果が所定の条件を満たしたタイミングであり、具体的には、歩行検出部240が歩行周期を検出したタイミングである。本実施形態では、座標変換行列算出部260は、慣性計測ユニット10の検出結果(具体的には、バイアス除去部210が補正した加速度)から重力加速度を除去して積分し、bフレームでのユーザーの進行方向の速度Vb=(Vbx,Vby,Vbz)を算出する。そして、座標変換行列算出部260は、算出した速度Vbに基づいて、以下のように座標変換行列C を算出する。
bフレームでの速度Vb=(Vbx,Vby,Vbz)とmフレームでの速度Vm=(Vmx,Vmy,Vmz)との関係は、座標変換行列C を用いて式(6)のように表される。なお、直進歩行であるので、式(6)では、Vmy=Vmz=0としている。
Figure 2015190850
式(6)より、慣性計測ユニット10のmフレームに対するロール角φbm、ピッチ角θbm、ヨー角ψbmは、式(7)で表される。なお、本実施形態では、ロール角φbmを計算することはできず、また、ユーザーの歩行時にはヨー角ψbmの変化に対してロール角φbmの変化は十分小さいので、式(7)ではφbm=0に近似している。
Figure 2015190850
式(7)のロール角φbm、ピッチ角θbm、ヨー角ψbmを用いて、式(8)により座標変換行列C を計算することができる。式(8)において、R(−ψbm)は、z軸まわりに−ψbm回転する回転行列である。また、R(−θbm)は、y軸まわりに−θbm回転する回転行列である。また、R(−φbm)は、x軸まわりに−φbm回転する回転行列である。
Figure 2015190850
本実施形態では、座標変換行列算出部260は、ユーザーが歩行を開始してから所定の期間における慣性計測ユニット10の検出結果を用いて座標変換行列C を算出する。ここで、所定の期間は、例えば、ユーザーが数歩進む期間であり、座標変換行列算出部260は、ユーザーが歩行開始後の数歩において、歩行検出部240が歩行周期を検出したいずれかのタイミングで速度Vbを計算して座標変換行列C を算出し、記憶部30に記憶する。このようにすれば、加速度の積分の繰り返しにより速度Vbの精度が低下する
ことを抑制することができ、座標変換行列C の信頼性を高めることができる。
方位角変換部270は、GPSデータ(GPSユニット50の検出結果)が得られた(更新された)場合、記憶部30に座標変換行列340として記憶されている座標変換行列C を用いて、GPSデータに基づくユーザーの方位角(GPSデータから算出される方位角)を変換し、リファレンスの方位角を生成する。具体的には、方位角変換部270は、まず、GPSデータを用いて、ユーザーの進行方向の方位角を算出する。方位角変換部270は、例えば、GPSデータに含まれる速度の向きから進行方向の方位角を算出してもよいし、2つのGPSデータに含まれる2つの位置から進行方向の方位角を算出してもよいし、GPSデータに方位角の情報が含まれている場合には当該方位角を進行方向の方位角としてもよい。
GPSデータから算出した方位角をgpsYaw(ψnm)とすると、方位角変換部270は、次に、式(9)により、nフレームからmフレームへの座標変換行列C を算出する。
Figure 2015190850
方位角変換部270は、次に、記憶部30に記憶されている座標変換行列C と式(9)により算出した座標変換行列C から、式(10)により、nフレームからbフレームへの座標変換行列C を算出する。
Figure 2015190850
そして、方位角変換部270は、式(10)により算出した座標変換行列C の転置行列C から、式(11)により、リファレンスの方位角gpsYaw(ψnb)を算出する。
Figure 2015190850
そして、誤差推定部230は、GPSデータが得られたタイミング(方位角変換部270がリファレンスの方位角を算出したタイミング)以降の、歩行検出部240が歩行周期を検出したタイミング(具体的には、次に歩行周期を検出したタイミング)で、拡張カルマンフィルターを用いて状態ベクトルXを推定する。ただし、誤差推定部230は、GPSデータが得られたタイミングから歩行検出部240が次に歩行周期を検出したタイミングまでの間に、直進判定部250が、ユーザーが直進していないと判定した場合には、当
該歩行周期を検出したタイミングでは拡張カルマンフィルターを用いた状態ベクトルXの推定を行わない。なお、この場合、リファレンスの方位角を算出しても無駄になるので、方位角変換部270は、GPSデータが得られたタイミングから歩行検出部240が次に歩行周期を検出したタイミングまでの間に、直進判定部250が、ユーザーが直進中と判定した場合に限り、リファレンスの方位角を算出する処理を行うようにしてもよい。
誤差推定部230は、例えば、以下のように、観測ベクトルZと観測行列Hを算出する。誤差推定部230は、まず、式(12)により、積分処理部220が算出したbフレームからeフレームへの座標変換行列(回転行列)C から、bフレームからnフレームへの座標変換行列C (回転行列)を計算する。式(12)において、Ce はeフレームからnフレームへの座標変換行列であるから既知である。また、Eはeフレームの姿勢誤差の交代行列であり、式(13)のように表される。
Figure 2015190850
Figure 2015190850
誤差推定部230は、次に、式(12)により計算した座標変換行列(回転行列)C から、式(14)により、慣性計測ユニット10のnフレームの方位角insYaw(ψnb)を計算する。
Figure 2015190850
式(14)を展開して、C (2,1)とC (1,1)をミスアライメントエラー(ε,ε,ε)で表すと、insYaw(ψnb)は、式(15)のように表される。式(15)のn,n,n,d,d,dは式(16)で計算される。
Figure 2015190850
Figure 2015190850
そして、誤差推定部230は、insYaw(ψnb)とリファレンスの方位角gpsYaw(ψnb)から、式(17)により、観測ベクトルZ及び観測行列Hを計算する。式(17)において、O1,3は1行3列の零行列であり、O1,9は1行9列の零行列である。式(17)の各偏微分は式(18)のように計算される。
Figure 2015190850
Figure 2015190850
座標変換部280は、積分処理部220が算出したbフレームからmフレームへの座標変換情報(座標変換行列C )を用いて、バイアス除去部210が補正したbフレームの加速度及び角速度をそれぞれmフレームの加速度及び角速度に変換する座標変換処理を行う。また、座標変換部280は、積分処理部220が算出したeフレームからmフレームへの座標変換情報(座標変換行列C )を用いて、積分処理部220が算出したeフレームの速度、位置及び姿勢角をそれぞれmフレームの速度、位置及び姿勢角に変換する座標変換処理を行う。
運動解析部290は、座標変換部280が座標変換した後のmフレームの加速度、角速
度、速度、位置及び姿勢角を用いて各種の演算を行ってユーザーの運動を解析し、運動解析情報350を生成する処理を行う。本実施形態では、運動解析部290は、ユーザーの歩行における、移動経路、移動速度、移動時間等の移動に関する情報、前傾の度合い、左右の動きの差、推進効率、エネルギー消費量、エネルギー効率等の歩行運動の評価指標に関する情報、より良い歩行のためのアドバイスや指導の情報、姿勢が悪いことを示す警告情報(表示装置3に警告表示や警告音等を出力させるための情報)等を含む運動解析情報350を生成する。
処理部20は、この運動解析情報350を表示装置3に送信し、運動解析情報350は、表示装置3の表示部170にテキスト、画像、図形等で表示され、あるいは、音出力部180から音声やブザー音等で出力される。基本的には、運動解析情報350を表示部170に表示させることで、ユーザーは運動解析情報を知りたい時に表示部170を見て確認することができ、ユーザーに注意を喚起したい情報(警告情報等)を少なくとも音として出力させることで、ユーザーは常に表示部170を見ながら歩行する必要もなくなる。
1−4.処理の手順
図10は、処理部20による運動解析処理の手順の一例(運動解析方法の一例)を示すフローチャート図である。処理部20は、記憶部30に記憶されている運動解析プログラム300を実行することにより、図10のフローチャートの手順で運動解析処理を実行する。
図10に示すように、処理部20は、計測スタートのコマンドを受信した場合(S1のY)、まず、ユーザーが静止しているものとして、慣性計測ユニット10が計測したセンシングデータ、及び、GPSデータを用いて、初期姿勢、初期位置、初期バイアスを計算する(S2)。
次に、処理部20は、慣性計測ユニット10からセンシングデータを取得し、取得したセンシングデータをセンシングデータテーブル310に付加する(S3)。
次に、処理部20は、初期バイアスを用いて(S17で加速度バイアスb及び角速度バイアスbωを推定した後は、加速度バイアスb及び角速度バイアスbωを用いて)、S3で取得したセンシングデータに含まれる加速度と角速度からバイアスを除去して補正し、補正した加速度と角速度によりセンシングデータテーブル310を更新する(S4)。
次に、処理部20は、S4で補正したセンシングデータを積分して速度、位置及び姿勢角を計算し、計算した速度、位置及び姿勢角を含む算出データを算出データテーブル330に付加する(S5)。
次に、処理部20は、GPSデータが更新された場合(S6のY)、GPSデータから進行方向の方位角gpsYaw(ψnm)を算出し(S7)、補正有効フラグをオンする(S8)。一方、GPSデータが更新されなかった場合は(S6のN)、処理部20は、S7の処理及びS8の処理を行わない。
次に、処理部20は、歩行検出を行い(S9)、歩行周期を検出した場合(S10のY)、座標変換行列C を作成済み(算出済み)であれば(S11のY)、直進判定を行う(S12)。
処理部20は、直進中でないと判定した場合は(S13のN)、補正有効フラグをオフ(S14)。
次に、処理部20は、補正有効フラグがオンであれば(S15のY)、座標変換行列C を用いてリファレンスの方位角gpsYaw(ψnb)を算出する(S16)。
次に、処理部20は、S16で算出したリファレンスの方位角gpsYaw(ψnb)を用いて誤差推定処理を行い(S17)、速度誤差δv、姿勢角誤差ε、加速度バイアスb、角速度バイアスbω及び位置誤差δpを推定する。
次に、処理部20は、S17で推定した速度誤差δv、姿勢角誤差ε及び位置誤差δpを用いて、速度、位置及び姿勢角をそれぞれ補正し、補正した速度、位置及び姿勢角により算出データテーブル330を更新する(S18)。
また、処理部20は、歩行周期を検出しなかった場合は(S10のN)、S11〜S18の処理を行わない。
次に、処理部20は、センシングデータテーブル310に記憶されているセンシングデータ(bフレームの加速度及び角速度)及び算出データテーブル330に記憶されている算出データ(eフレームの速度、位置及び姿勢角)を、mフレームの加速度、角速度、速度、位置及び姿勢角に座標変換する(S20)。処理部20は、このmフレームの加速度、角速度、速度、位置及び姿勢角を時系列に記憶部30に記憶する。
なお、S15において補正有効フラグがオンでない場合(S15のN)、処理部20は、S16〜S18の処理を行わずにS20の処理を行う。また、S11において、座標変換行列C を作成済み(算出済み)でない場合(S11のN)、処理部20は、座標変換行列C を作成(算出)し(S19)、S20の処理を行う。
次に、処理部20は、S20で座標変換した後のmフレームの加速度、角速度、速度、位置及び姿勢角を用いて、ユーザーの運動をリアルタイムに解析し、運動解析情報を生成する(S21)。
次に、処理部20は、S21で生成した運動解析情報を表示装置3に送信する(S22)。表示装置3に送信された運動解析情報は、ユーザーの歩行中にリアルタイムにフィードバックされる。なお、本明細書において「リアルタイム」とは、処理対象の情報が取得されたタイミングで処理を開始することを意味する。したがって、情報の取得から処理完了までにある程度の時間差がある場合も含む。
そして、処理部20は、計測ストップのコマンドを受信するまで(S23のNかつS24のN)、前回センシングデータを取得してからサンプリング周期Δtが経過する毎に(S23のY)、S3以降の処理を繰り返す。計測ストップのコマンドを受信すると(S24のY)、S20で座標変換して時系列に記憶したmフレームの加速度、角速度、速度、位置及び姿勢角やS21の解析結果を用いて、ユーザーが行った運動を解析し、運動解析情報を生成する(S25)。S25において、処理部20は、計測ストップのコマンドを受信すると、直ちに運動解析処理を行ってもよいし、ユーザーの操作による運動解析コマンドを受信した場合に運動解析処理を行ってもよい。また、処理部20は、S25で生成した運動解析情報を表示装置3に送信してもよいし、パーソナルコンピューターやスマートフォン等の機器に送信してもよいし、メモリーカードに記録してもよい。
なお、図10では、処理部20は、計測スタートのコマンドを受信しなければ(S1のN)、S1〜S25の処理を行わないが、過去に記憶させたmフレームの加速度、角速度、速度、位置及び姿勢角やS21の解析結果を用いてS25の処理を行ってもよい。
図11は、ユーザーが直進歩行する場合の慣性計測ユニット10の方位角と処理部20による処理のタイミングとの関係の一例を示す図であり、横軸は時間、縦軸は方位角である。図11では、歩行周期が検出された時の慣性計測ユニット10の方位角insYaw(ψnb)を○で表記し、GPSデータから算出される進行方向の方位角gpsYaw(ψnm)を□で表記している。
図11において、ユーザーが歩行を開始した後、歩行検出部240が最初に歩行周期を検出したタイミング(歩行検出1)で、座標変換行列算出部260が座標変換行列C を作成(算出)する。図11では、座標変換行列C が算出された時の慣性計測ユニット10の方位角insYaw(ψnb)を+で表記している。歩行検出部240が次に歩行周期を検出したタイミング(歩行検出2)では、歩行検出1から歩行検出2までの間にGPSデータが更新されていないため、誤差推定部230は状態ベクトルXの推定処理を行わない(すなわち、速度、位置、姿勢角、加速度バイアス及び角速度バイアスの補正がされない)。歩行検出部240が次に歩行周期を検出したタイミング(歩行検出3)では、歩行検出2から歩行検出3までの間にGPSデータが更新され、かつ、GPSデータの更新タイミング(GPSデータ更新1)から歩行検出3までに進行方向が変わらないため、誤差推定部230は状態ベクトルXの推定処理を行う。
同様に、歩行検出部240が次に歩行周期を検出したタイミング(歩行検出4)でも、歩行検出3から歩行検出4までの間にGPSデータが更新され、かつ、GPSデータの更新タイミング(GPSデータ更新2)から歩行検出4までに進行方向が変わらないため、誤差推定部230は状態ベクトルXの推定処理を行う。この歩行検出3及び歩行検出4での慣性計測ユニット10の方位角insYaw(ψnb)と、GPSデータ更新1(あるいはGPSデータ更新2)での進行方向の方位角gpsYaw(ψnm)との差は、ともに座標変換行列C を算出した歩行検出1でのこれらの方位角の差とほぼ一致するから、座標変換行列C の再計算は必要ない。
なお、仮に、GPSデータ更新1から歩行検出3までの間(あるいは、GPSデータ更新2から歩行検出4までの間)にユーザーが進行方向を変えたとすると、歩行検出3(あるいは歩行検出4)での慣性計測ユニット10の方位角insYaw(ψnb)とGPSデータ更新1(あるいはGPSデータ更新2)での進行方向の方位角gpsYaw(ψnm)との差が、座標変換行列C を算出した歩行検出1でのこれらの方位角の差と一致しなくなる。そのため、このような場合は、誤差推定部230は歩行検出3(あるいは歩行検出4)では状態ベクトルXの推定処理を行わない。しかしながら、慣性計測ユニット10の方位角は、進行方向を中心にほぼ左右対称に振れるので、ユーザーが進行方向を変えた場合でも、進行方向を変える前後で、慣性計測ユニット10の方位角と進行方向の方位角との差は変わらない。従って、ユーザーが進行方向を変えた後、再び直進すれば、直進開始後に最初にGPSデータが更新されてから次に歩行周期を検出したタイミグでは、ユーザーが進行方向を変える前と同様に、座標変換行列C を再計算することなく状態ベクトルXの推定処理を行うことができる。
1−5.効果
以上に説明したように、本実施形態では、ユーザーの歩行周期を検出するタイミングでは、慣性計測ユニット10の方位角とユーザーの進行方向の方位角との差がほぼ一定であることを利用し、歩行周期の検出タイミングで座標変換行列C を算出し、その後、GPSデータが得られた次の歩行周期の検出タイミングで、座標変換行列C を用いて慣性計測ユニット10の検出結果に基づく方位角とGPSユニット50の検出結果に基づく方位角との差をゼロに近づけてユーザーの状態を表す指標の誤差を推定する。従って、本実施形態によれば、GPSユニット50の検出結果が得られるタイミングが不定であって
も、誤差を精度よく推定できるとともに、GPSユニット50の検出結果が得られる毎に座標変換行列C を算出する必要もないので、処理負荷を低減させることができる。
また、本実施形態によれば、ユーザーが歩行を開始してから所定の期間(例えば、数歩の期間)における慣性計測ユニット10の検出結果を用いて座標変換行列C を算出するので、積分誤差等により生じる座標変換行列の誤差を低減させ、誤差の推定精度を向上させることができる。
また、本実施形態によれば、GPSユニット50の検出結果が得られてから次の歩行周期の検出タイミングまでにユーザーが進行方向を変えると、当該歩行周期の検出タイミングでは、慣性計測ユニット10の検出結果に基づく方位角とGPSユニット50の検出結果に基づく方位角との差が、座標変換行列C の算出時とは異なってしまうことを考慮し、このような場合には誤差を推定しないので、誤差の推定精度の低下を抑制することができる。
また、本実施形態によれば、精度よく推定した誤差を用いて、ユーザーの速度、位置、姿勢角等の情報を精度よく補正することができる。さらに、本実施形態によれば、この精度よく補正したユーザーの速度、位置、姿勢等の情報を用いて、ユーザーの歩行運動を精度よく解析することができる。
2.変形例
本発明は本実施形態に限定されず、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。以下、変形例について説明する。なお、上記実施形態と同一の構成については同一の符号を付して再度の説明を省略する。
2−1.センサー
上記の実施形態では、加速度センサー12と角速度センサー14が慣性計測ユニット10として一体化された運動解析装置2に内蔵されているが、加速度センサー12と角速度センサー14は一体化されていなくてもよい。あるいは、加速度センサー12と角速度センサー14とが運動解析装置2に内蔵されずに、ユーザーに直接装着されてもよい。いずれの場合でも、2つのセンサーの各軸が平行になるように取り付けることが好ましい。また例えば、いずれか一方のセンサー座標系を上記の実施形態のbフレームとして、他方のセンサー座標系を当該bフレームに変換し、上記の実施形態を適用すればよい。
また、上記の実施形態では、センサー(運動解析装置2(IMU10))のユーザーへの装着部位を腰として説明したが、腰以外の部位に装着することとしてもよい。好適な装着部位はユーザーの体幹(四肢以外の部位)である。しかしながら、体幹に限らず、腕以外の例えばユーザーの頭や足に装着することとしてもよい。
2−2.歩行検出
上記の実施形態では、歩行検出部240は、慣性計測ユニット10が検出した3軸加速度の合成加速度を用いて歩行周期を検出しているが、これに限らず、例えば、ユーザーの上下動の加速度(慣性計測ユニット10が検出したz軸(重力方向の軸)加速度)を用いて歩行周期を検出してもよい。この場合、歩行検出部240は、例えば、z軸加速度が閾値以上で極大値となるタイミングで2回に1回、歩行周期を検出してもよいし、z軸加速度が正から負にゼロクロスするタイミング(又は負から正にゼロクロスするタイミング)の2回に1回、歩行周期を検出してもよい。あるいは、歩行検出部240は、上下動の加速度(z軸加速度)を積分して上下動の速度(z軸速度)を算出し、算出した上下動の速度(z軸速度)を用いて歩行周期を検出してもよい。この場合、歩行検出部240は、例えば、当該速度が、極大値と極小値の中央値付近の閾値を値の増加によって、あるいは値
の減少によってクロスするタイミングで2回に1回、歩行周期を検出してもよい。
また、上記の実施形態では、歩行検出部240が2歩(左右1歩ずつ)毎に歩行周期を検出しているが、1歩毎に歩行周期を検出するとともに右足か左足かを示すフラグを出力してもよい。この場合、座標変換行列算出部260は、ユーザーの歩行開始直後の数歩の間に、右足の歩行周期を検出したタイミングで右足用の座標変換行列C を一度だけ算出して保持し、左足の歩行周期を検出したタイミングで左足用の座標変換行列C を一度だけ算出して保持する。そして、方位角変換部270は、歩行周期が検出される毎に、フラグに応じて右足の歩行周期か左足の歩行周期かを判断し、右足の歩行周期であれば右足用の座標変換行列C を用いてリファレンスの方位角を算出し、左足の歩行周期であれば左足用の座標変換行列C を用いてリファレンスの方位角を算出してもよい。
2−3.リファレンスの方位角
上記の実施形態では、方位角変換部270は、GPSユニット50の検出結果(GPSデータ)を用いてリファレンスの方位角を算出しているが、これに限らず、GPS以外の全地球航法衛星システム(GNSS:Global Navigation Satellite System)の測位用衛星やGNSS以外の測位用衛星からの信号を用いてリファレンスの方位角を算出してもよい。例えば、WAAS(Wide Area Augmentation System)、QZSS(Quasi Zenith Satellite System)、GLONASS(GLObal NAvigation Satellite System)、GALILEO、BeiDou(BeiDou Navigation Satellite System)といった衛星測位システムのうち1つ、あるいは2つ以上を利用してもよい。また、屋内測位システム(IMES:Indoor Messaging System)等を利用してもよい。
また、上記の実施形態では、方位角変換部270は、GPSデータが取得(更新)された場合にリファレンスの方位角を計算しているが、GPSデータが得られた場合に、当該GPSデータの測位精度が基準値以上の場合(DOP値が基準値以下の場合)のみリファレンスの方位角を算出してもよい。
また、上記の実施形態では、座標変換行列算出部260がmフレームからbフレームへの座標変換行列C を算出し、方位角変換部270が座標変換行列C を用いてリファレンスの方位角gpsYaw(ψnb)を算出しているが、座標変換行列算出部260がbフレームからmフレームへの座標変換行列C (C の転置行列)を算出してもよい。この場合、例えば、誤差推定部230が、座標変換行列C を用いて、慣性計測ユニット10の検出結果に基づくbフレームの方位角insYaw(ψnb)をmフレームの方位角insYaw(ψnm)に変換し(誤差推定部230が方位角変換部としても機能し)、GPSデータから算出した進行方向の方位角gpsYaw(ψnm)をリファレンスの方位角として、insYaw(ψnm)とgpsYaw(ψnm)との差分を観測ベクトルZとすればよい。
2−4.誤差推定
上記の実施形態では、誤差推定部230は、速度、姿勢角、加速度、角速度及び位置をユーザーの状態を表す指標とし、拡張カルマンフィルターを用いてこれらの指標の誤差を推定しているが、速度、姿勢角、加速度、角速度及び位置の一部をユーザーの状態を表す指標として、その誤差を推定してもよい。あるいは、誤差推定部230は、速度、姿勢角、加速度、角速度及び位置以外のもの(例えば、移動距離)をユーザーの状態を表す指標として、その誤差を推定してもよい。
また、上記の実施形態では、誤差推定部230による誤差の推定に拡張カルマンフィルターを用いているが、パーティクルフィルターやH∞(Hインフィニティー)フィルター等の他の推定手段に代えてもよい。
また、上記の実施形態では、誤差推定部230は、GPSデータが取得(更新)された場合に、次の歩行周期が検出されたタイミングで誤差推定処理を行っているが、GPSデータが得られた場合に測位精度が閾値以上の場合のみ、次の歩行周期が検出されたタイミングで誤差推定処理を行ってもよい。
また、上記の実施形態では、慣性計測ユニット10の検出結果に基づく方位角insYaw(ψnb)とGPSデータに基づく方位角gpsYaw(ψnb)との差を観測ベクトルZとして拡張カルマンフィルターを用いて誤差推定処理を行っているが、例えば、insYaw(ψnb)に代えて、地磁気センサー(第1センサーの一例)の検出結果に基づく方位角とgpsYaw(ψnb)との差を観測ベクトルZとしてもよい。この場合、地磁気センサーの3軸の座標系をbフレームとして座標変換行列C を算出すればよい。上記の実施形態と同様に、座標変換行列C の算出には加速度センサーを用いてもよく、座標変換行列C を算出した後は、当該加速度センサーを停止させてもよい。このようにすれば、加速度センサーで無駄に消費される電力を削減することができる。
2−5.その他
上記の実施形態では、積分処理部220がeフレームの速度、位置及び姿勢角を算出し、座標変換部280がこれをmフレームの速度、位置及び姿勢角に座標変換しているが、積分処理部220がmフレームの速度、位置及び姿勢角を算出してもよい。この場合、運動解析部290は、積分処理部220が算出したmフレームの速度、位置、姿勢角を用いて運動解析処理を行えばよいので、座標変換部280による速度、位置及び姿勢角の座標変換が不要になる。また、誤差推定部230はmフレームの速度、位置、姿勢角を用いて拡張カルマンフィルターによる誤差推定を行ってもよい。
また、上記の実施形態では、処理部20が画像データ、音データ、テキストデータ等の運動解析情報を生成しているが、これに限らず、例えば、処理部20は、推進効率やエネルギー消費量などの計算結果を送信し、当該計算結果を受信した表示装置3の処理部120が当該計算結果に応じた画像データ、音声データ、テキストデータ(アドバイス等)を作成してもよい。
また、上記の実施形態では、処理部20が、計測ストップのコマンドを受信した後、ユーザーが行った運動を解析し、運動解析情報を生成する処理(図10のS25)を行っているが、この運動解析処理(後処理)は、処理部20が行わなくてもよい。例えば、処理部20が、記憶部30に記憶されている各種の情報をパーソナルコンピューター、スマートフォン、ネットワークサーバー等の機器に送信し、これらの機器が運動解析処理(後処理)を行ってもよい。
また、上記の実施形態では、表示装置3は、表示部170と音出力部180から運動解析情報を出力しているが、これに限らず、例えば、表示装置3に振動機構を設けて、振動機構を各種のパターンで振動させることにより各種情報を出力してもよい。
また、上記の実施形態では、GPSユニット50は運動解析装置2に設けられているが、表示装置3に設けられていてもよい。この場合、表示装置3の処理部120がGPSユニット50からGPSデータを受け取って通信部140を介して運動解析装置2に送信し、運動解析装置2の処理部20が通信部40を介してGPSデータを受信し、受信したGPSデータをGPSデータテーブル320に付加すればよい。
また、上記の実施形態では、運動解析装置2と表示装置3が別体となっているが、運動解析装置2と表示装置3が一体化された運動解析装置であってもよい。
また、上記の実施形態では、運動解析装置2がユーザーに装着されているが、これに限らず、慣性計測ユニット(慣性センサー)やGPSユニットをユーザーの胴体等に装着し、慣性計測ユニット(慣性センサー)やGPSユニットはそれぞれ検出結果をスマートフォン等の携帯情報機器やパーソナルコンピューター等の設置型の情報機器に送信し、これらの機器が受信した検出結果を用いてユーザーの運動を解析してもよい。あるいは、ユーザーの胴体等に装着された慣性計測ユニット(慣性センサー)やGPSユニットが検出結果をメモリーカード等の記録媒体に記録し、当該記録媒体をスマートフォンやパーソナルコンピューター等の情報機器が当該記録媒体から検出結果を読み出して運動解析処理を行ってもよい。
また、上記の実施形態では、人の歩行を対象としていたが、本発明は、これに限らず、動物や歩行ロボット等の移動体の歩行にも同様に適用することができる。また、本発明は、歩行に限らず、登山、トレイルラン、スキー(クロスカントリーやスキージャンプも含む)、スノーボード、水泳、自転車の走行、スケート、ゴルフ、テニス、野球、リハビリテーション等の多種多様な運動に適用することができる。
上述した各実施形態および各変形例は一例であって、これらに限定されるわけではない。例えば、各実施形態および各変形例を適宜組み合わせることも可能である。
本発明は、実施の形態で説明した構成と実質的に同一の構成(例えば、機能、方法及び結果が同一の構成、あるいは目的及び効果が同一の構成)を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成の本質的でない部分を置き換えた構成を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成と同一の作用効果を奏する構成又は同一の目的を達成することができる構成を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成に公知技術を付加した構成を含む。
1 運動解析システム、2 運動解析装置、3 表示装置、10 慣性計測ユニット(IMU)、12 加速度センサー、14 角速度センサー、16 信号処理部、20 処理部、30 記憶部、40 通信部、50 GPSユニット、120 処理部、130 記憶部、140 通信部、150 操作部、160 計時部、170 表示部、180 音出力部、210 バイアス除去部、220 積分処理部、230 誤差推定部、240 歩行検出部、250 直進判定部、260 座標変換行列算出部、270 方位角変換部、280 座標変換部、290 運動解析部

Claims (11)

  1. 移動体の移動を伴う運動の周期における所定のタイミングで、前記移動体に取り付けられた第1センサーを基準とする第1座標系と前記移動体を基準とする第2座標系との間の座標変換行列を算出することと、
    測位用衛星からの信号を受信する第2センサーの検出結果が得られた場合に、前記座標変換行列を用いて、前記第1センサーの検出結果に基づく前記移動体の方位角及び前記第2センサーの検出結果に基づく前記移動体の方位角のいずれか一方を変換することと、
    前記第2センサーの検出結果が得られたタイミング以降の前記所定のタイミングで、変換した前記方位角と他方の前記方位角との差を用いて、前記移動体の状態を表す指標の誤差を推定することと、を含む、誤差推定方法。
  2. 前記第1センサーの検出結果を用いて、前記第1座標系での前記移動体の速度を算出し、算出した前記速度に基づいて前記座標変換行列を算出する、請求項1に記載の誤差推定方法。
  3. 前記所定のタイミングは、前記第1センサーの検出結果が所定の条件を満たしたタイミングである、請求項1又は2に記載の誤差推定方法。
  4. さらに、前記第1センサーの検出結果を用いて、前記周期を検出することを含み、
    前記所定のタイミングは、前記周期を検出したタイミングである、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の誤差推定方法。
  5. 前記移動体が移動を開始してから所定の期間における前記第1センサーの検出結果を用いて前記座標変換行列を算出する、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の誤差推定方法。
  6. さらに、前記移動体が直進しているか否かを判定することを含み、
    前記第2センサーの検出結果が得られたタイミングから次の前記所定のタイミングまでの間に、前記移動体が直進していないと判定した場合には、当該次の前記所定のタイミングでは前記誤差を推定しない、請求項1乃至5のいずれか一項に記載の誤差推定方法。
  7. 前記第1センサーは、加速度センサー及び角速度センサーの少なくとも一方を含む、請求項1乃至6のいずれか一項に記載の誤差推定方法。
  8. 前記第1センサーは、地磁気センサーである、請求項1乃至6のいずれか一項に記載の誤差推定方法。
  9. 請求項1乃至8のいずれか一項に記載の誤差推定方法を用いて前記誤差を推定することと、
    推定した前記誤差を用いて、前記指標を補正することと、
    補正した前記指標を用いて、前記移動体の運動を解析することと、を含む、運動解析方法。
  10. 移動体の移動を伴う運動の周期における所定のタイミングで、前記移動体に取り付けられた第1センサーを基準とする第1座標系と前記移動体を基準とする第2座標系との間の座標変換行列を算出する座標変換行列算出部と、
    測位用衛星からの信号を受信する第2センサーの検出結果が得られた場合に、前記座標変換行列を用いて、前記第1センサーの検出結果に基づく前記移動体の方位角及び前記第2センサーの検出結果に基づく前記移動体の方位角のいずれか一方を変換する方位角変換
    部と、
    前記第2センサーの検出結果が得られたタイミング以降の前記所定のタイミングで、変換した前記方位角と他方の前記方位角との差を用いて、前記移動体の状態を表す指標の誤差を推定する誤差推定部と、を含む、誤差推定装置。
  11. 移動体の移動を伴う運動の周期における所定のタイミングで、前記移動体に取り付けられた第1センサーを基準とする第1座標系と前記移動体を基準とする第2座標系との間の座標変換行列を算出することと、
    測位用衛星からの信号を受信する第2センサーの検出結果が得られた場合に、前記座標変換行列を用いて、前記第1センサーの検出結果に基づく前記移動体の方位角及び前記第2センサーの検出結果に基づく前記移動体の方位角のいずれか一方を変換することと、
    前記第2センサーの検出結果が得られたタイミング以降の前記所定のタイミングで、変換した前記方位角と他方の前記方位角との差を用いて、前記移動体の状態を表す指標の誤差を推定することと、をコンピューターに実行させる、プログラム。
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