JP2015189214A - 液体噴射ヘッド及び液体噴射装置 - Google Patents

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【課題】エレキクロストークを抑制し、駆動素子の波形応答性の向上を図った液体噴射ヘッド及び液体噴射装置を提供する。【解決手段】複数の駆動素子と、複数の駆動素子の一方の側にそれぞれ設けられた個別電極80と、複数の駆動素子の他方の側にそれぞれ設けられた共通電極60と、を備えて流路基板10に設けられ、流路の一部を加圧して液体を吐出させるアクチュエーター300と、流路基板10に積層され、アクチュエーターを保持する空間を有する保護基板30と、を備え、保護基板30は、少なくとも表面が導電性を有し、共通電極に電気的に接続されている。【選択図】図5

Description

本発明は、液体噴射ヘッド及び液体噴射装置に関する。
従来、インク等の液滴を噴射するインクジェットプリンターに代表される液体噴射装置として、圧電体層を2つの電極で挟んだ圧電素子を有する液体噴射ヘッドを具備するものが知られている。液体噴射ヘッドでは、駆動電位の印加により圧電素子を変位させ、ノズル開口に連通する圧力発生室内のインクを加圧し、これをノズル開口から噴射するようになっている。
このような液体噴射ヘッドでは、圧電素子を高密度に配列した場合、多数の圧電素子を同時に駆動して多数のインク滴を一度に吐出させると、電圧降下が発生して圧電素子の変位量が不安定となり、インク吐出特性が低下するという問題があり、共通電極の電気抵抗を低減する構造が提案されている(例えば、特許文献1、2参照)。
特開2003−127366号公報 特開2003−181110号公報
しかしながら、近年、液体噴射ヘッドには一層の高密度化及び高性能化が要求される状況にあり、より高い信頼性が求められており、特に、エレキクロストークの抑制や圧電素子の波形応答性の向上が求められている。尚、このような問題は、インクジェット式記録ヘッドだけではなく、勿論、インク以外の液滴を吐出する他の液体噴射ヘッドにおいても同様に存在し、また、液体噴射装置以外に用いられるアクチュエーター装置においても同様に存在する。
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、エレキクロストークを抑制し、駆動素子の波形応答性の向上を図った液体噴射ヘッド及び液体噴射装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決する本発明の態様は、複数の駆動素子と、前記複数の駆動素子の一方の側にそれぞれ設けられた個別電極と、前記複数の駆動素子の他方の側にそれぞれ設けられた共通電極と、を備えて流路基板に設けられ、流路の一部を加圧して液体を吐出させるアクチュエーターと、前記流路基板に積層され、前記アクチュエーターを保持する空間を有する保護基板と、を備え、前記保護基板は、少なくとも表面が導電性を有し、前記共通電極に電気的に接続されていることを特徴とする液体噴射ヘッドにある。
かかる態様によれば、共通電極と電気的に接続されている導電性を有する保護基板によりアクチュエーターが囲まれているので、エレキクロストークが抑制され、電気的なノイズの影響を低減できる。また、共通電極の低抵抗化につながり、駆動素子の波形応答性が向上する。
ここで、前記保護基板は、ステンレス鋼よりも低抵抗な材料により形成されていることが好ましい。これによれば、エレキクロストークがさらに低減され、また、共通電極の低抵抗化につながり、駆動素子の波形応答性がさらに向上する。
また、前記保護基板と前記共通電極とは、異方性導電膜、異方性導電ペースト又は導電ペーストを介在させて電気的に接続されていることが好ましい。これによれば、保護基板と共通電極とがより簡便に且つ確実に電気的に接続される。
また、前記共通電極が、複数の枝部と該複数の枝部が接続された幹部とを有し、前記幹部において前記保護基板と接続されていることが好ましい。これによれば、共通電極と保護基板との電気的な接続がより確実となる。
本発明の他の態様は、上記液体噴射ヘッドを具備することを特徴とする液体噴射装置にある。
かかる態様では、共通電極と電気的に接続されている導電性を有する保護基板によりアクチュエーターが囲まれて、エレキクロストークが抑制され、電気的なノイズの影響を低減でき、また、共通電極の低抵抗化により素子の波形応答性が向上した液体噴射ヘッドを搭載した液体噴射装置が実現できる。
実施形態1に係る記録装置の概略構成を示す図。 実施形態1に係る記録ヘッドを示す分解斜視図。 実施形態1に係る記録ヘッドを示す平面図。 実施形態1に係る記録ヘッドを示す断面図。 実施形態1に係る記録ヘッドを示す拡大断面図。 実施形態1に係る流路形成基板の平面図。 実施形態1の変形例を示す流路形成基板の平面図。 実施形態1の変形例を示す流路形成基板の平面図。 実施形態1の変形例を示す流路形成基板の平面図。 実施形態2に係る記録ヘッドを示す断面図。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態1に係る液体噴射装置の一例であるインクジェット式記録装置である。
図示するように、インクジェット式記録装置Iにおいて、複数のインクジェット式記録ヘッドを有するインクジェット式記録ヘッドユニット(ヘッドユニット)IIでは、インク供給手段を構成するカートリッジ2A,2Bが着脱可能に設けられている。ヘッドユニットIIを搭載したキャリッジ3は、装置本体4に取り付けられたキャリッジ軸5に軸方向移動自在に設けられており、例えばそれぞれブラックインク組成物及びカラーインク組成物を吐出するものとされている。
そして、駆動モーター6の駆動力が図示しない複数の歯車及びタイミングベルト7を介してキャリッジ3に伝達され、ヘッドユニットIIを搭載したキャリッジ3が、キャリッジ軸5に沿って移動されるようになっている。一方、装置本体4には搬送手段としての搬送ローラー8が設けられており、紙等の記録媒体である記録シートSが搬送ローラー8により搬送されるようになっている。尚、記録シートSを搬送する搬送手段は、搬送ローラーに限られずベルトやドラム等であってもよい。
ここで、本実施形態のインクジェット式記録ヘッドIIに搭載されるヘッド本体についてさらに詳細に説明する。なお、図2は、ヘッド本体の分解斜視図であり、図3は、ヘッド本体の液体噴射面側からの平面図であり、図4は、図3のA−A′線断面図であり、図5は、図4の部分拡大図である。
図示するように、ヘッド本体210は、流路形成基板10、連通板15、ノズルプレート20、保護基板30、ケース部材40、コンプライアンス基板91等の複数の部材を備え、これら複数の部材が接着剤等によって接合されて構成されている。
ヘッド本体210を構成する流路形成基板10には、複数の圧力発生室12が複数のノズル開口21が並設される方向に沿って並設されている。この方向を圧力発生室12の並設方向とも称し、第1の方向Xと一致する。また、流路形成基板10には、圧力発生室12が第1の方向Xに並設された列が複数列、本実施形態では、2列設けられている。この圧力発生室12が第1の方向Xに沿って形成された圧力発生室12の列が複数列設された列設方向は、第2の方向Yと一致する。なお、圧力発生室12が第1の方向Xに並設された2列は、一方の圧力発生室12の列に対して、他方の圧力発生室12の列が第1の方向Xで隣り合う圧力発生室12の間隔の半分だけ第1の方向Xにずれた位置に配置されている。これにより、詳しくは後述するノズル開口21も同様に、ノズル開口21の2列が半分の間隔だけ第1の方向Xにずれて配置されて、第1の方向Xの解像度を2倍にしている。もちろん、2列の圧力発生室12の第1の方向Xの位置を同じ位置として、圧力発生室12の列毎に異なるインクが供給されるようにしてもよい。また、本実施形態では、上述のように、第1の方向X及び第2の方向Yに直交する方向を第3の方向Zと称し、第3の方向Zを含む面内において液体噴射方向(後述する被噴射媒体である記録シートS側)はZ1側、反対側はZ2側となる。
流路形成基板10の第3の方向Zの一方面、すなわち、Z1側の面には連通板15が接合されている。また、連通板15のさらに第3の方向ZのZ1側には、ノズル開口21が設けられたノズルプレート20が接合されている。本実施形態では、ノズルプレート20のノズル開口21が開口する第3の方向ZのZ1側が液体噴射面20aとなっている。
連通板15には、圧力発生室12とノズル開口21とを連通するノズル連通路16が設けられている。連通板15は、流路形成基板10よりも大きな面積を有し、ノズルプレート20は流路形成基板10よりも小さい面積を有する。このようにノズルプレート20の面積を比較的小さくすることでコストの削減を図ることができる。なお、ここで言う面積とは、第1の方向X及び第2の方向Yを有する面内方向における面積のことである。
また、連通板15には、マニホールド100の一部を構成する第1マニホールド部17と、第2マニホールド部18とが設けられている。
第1マニホールド部17は、連通板15を第3の方向Zに貫通して設けられている。また、第2マニホールド部18は、連通板15を第3の方向Zに貫通することなく、連通板15のノズルプレート20側、すなわちZ1側に開口して第3の方向Zの途中まで設けられている。
さらに、連通板15には、圧力発生室12の第2の方向Yの一端部に連通する供給連通路19が、各圧力発生室12毎に独立して設けられている。この供給連通路19は、連通板15を第3の方向Zに貫通して第2マニホールド部18と圧力発生室12とを連通する。
一方、流路基板である流路形成基板10の連通板15とは反対面側、すなわち、Z2側には、振動板50が形成されている。また、振動板50上には、第1電極60と、駆動素子となる圧電体層70と、第2電極80とが順次積層されることで、本実施形態の圧力発生手段である圧電アクチュエーター300が構成されている。一般的には圧電アクチュエーター300の何れか一方の電極を共通電極とし、他方の電極及び圧電体層を各圧力発生室12毎にパターニングして構成する。本実施形態では、第1電極60を共通電極としている。
また、流路形成基板10の圧電アクチュエーター300側、すなわちZ2側の面には、流路形成基板10と略同じ大きさを有する保護基板30が接合されている。保護基板30は、圧電アクチュエーター300を保護するための空間である保持部31を有する。保持部31は、第1の方向Xに並設された圧電アクチュエーター300の列毎に第2の方向Yに2つ並んで形成されている。また、保護基板30には、第2の方向Yで並設された2つの保持部31の間に第3の方向Zに貫通する第1接続孔32が設けられている。圧電アクチュエーター300の電極から引き出されたリード電極90の端部は、この第1接続孔32内に露出するように延設され、リード電極90と駆動IC等の駆動回路120を実装した配線基板121とが、第1接続孔32内で電気的に接続されている。本実施形態では、流路形成基板10、連通板15及び保護基板30が流路部材に相当する。もちろん、流路部材は特にこれに限定されず、流路部材として連通板15を設けずに流路形成基板10を連通板15に相当する大きさで形成してもよく、流路部材としてさらに他の部材を設けるようにしてもよい。
また、図2、図4、図5に示すように、保護基板30及び連通板15には、複数の圧力発生室12に連通するマニホールド100を流路形成基板10及び保護基板30と共に画成するケース部材40が固定されている。ケース部材40は、保護基板30に接合されると共に連通板15に接合されている。具体的には、ケース部材40は、Z1側の面に開口して、連通板15が収容される深さの凹形状を有する第1収容部41aを有する。また、第1収容部41aは、第2の方向Yの側面にも開口して設けられている。すなわち、第1収容部41aの第1の方向Xの両側には、Z1側に突出する足部45が設けられており、足部45のZ1側の先端面が後述するカバーヘッド270に接合されている。このような第1収容部41aは、連通板15を挿入可能なように、連通板15よりも若干大きな開口で形成されている。
また、第1収容部41aの底面、すなわちケース部材40のZ1側の面には、さらに流路形成基板10及び保護基板30が収容される深さの凹形状を有する第2収容部41bが設けられている。この第2収容部41bは、保護基板30のZ2側の面よりも若干広い開口面積を有する。そして、第2収容部41b内に流路形成基板10及び保護基板30等が収容されて第2収容部41bのZ1側の開口が連通板15によって封止される。
また、第1収容部41aの底面、すなわちケース部材40のZ1側の面には、Z1側の面に開口する凹形状を有する第3マニホールド部42が形成されている。なお、第2収容部41bと第3マニホールド部42とは、その開口面に連通板15が接合されることで、連通することなく区画されている。そして、ケース部材40に形成された第3マニホールド部42と、連通板15に設けられた第1マニホールド部17及び第2マニホールド部18とによって本実施形態のマニホールド100が構成されている。なお、本実施形態では、流路形成基板10の第2の方向Yを挟んだ両側にマニホールド100を形成するようにした。もちろん、マニホールド100は、特にこれに限定されず、例えば、第3マニホールド部42のみで構成されていてもよく、第2マニホールド部18及び第3マニホールド部42で構成されていてもよい。ただし、本実施形態のようにマニホールド100を第1マニホールド部17、第2マニホールド部18及び第3マニホールド部42で構成することで、インクジェット式記録ヘッド200を大型化することなく、マニホールド100をできるだけ大きな容積で形成することができる。
なお、第2収容部41b内において、流路形成基板10及び保護基板30は、ケース部材40に接着剤によって接着されている。また、連通板15とケース部材40の第1収容部41aの底面であるZ1側の面とは、接着剤によって接着されている。このように連通板15とケース部材40とを接着剤で接着することで、マニホールド100内のインクが連通板15とケース部材40との間から第2収容部41b内や外部に流出するのを抑制している。
また、ケース部材40には、保護基板30の第1接続孔32に連通してケース部材40を第3の方向Zに貫通する第2接続孔43が設けられている。この第2接続孔43を挿通した配線基板121が第1接続孔32に挿通されて、圧電アクチュエーター300から引き出された引き出し配線であるリード電極90と接続されている。
さらに、ケース部材40には、特に図示していないが、供給部材220の供給流路410に連通してマニホールド100にインクを供給する流入路と、供給部材220の回収流路420に連通してマニホールド100内のインクを流出させる流出路と、が設けられている。例えば、流入路を第1の方向Xの一方側であるX1側に設け、流出路を第1の方向Xの他方側であるX2側に設けるようにすればよい。なお、供給流路410は途中で2つに分岐して同じインクを2つのマニホールド100に供給してもよく、マニホールド100毎に独立して流入路を設けるようにしてもよい。同様に、2つのマニホールド100に連通する流出路が途中で1つに合流してもよく、流出路を途中で合流することなく、マニホールド100毎に独立して設けるようにしてもよい。
また、連通板15の第1マニホールド部17及び第2マニホールド部18が開口する面には、コンプライアンス基板91が設けられている。このコンプライアンス基板91が、第1マニホールド部17と第2マニホールド部18の開口を封止している。すなわち、本実施形態の流路形成基板10、連通板15及び保護基板30で構成された流路部材の流路とは、第1マニホールド部17及び第2マニホールド部18であり、コンプライアンス基板91は、第1マニホールド部17及び第2マニホールド部18の液体噴射面20a側であるZ1側を封止する。
このようなコンプライアンス基板91は、本実施形態では、封止膜92と、固定基板93と、を具備する。封止膜92は、可撓性を有する薄膜(例えば、ポリフェニレンサルファイド(PPS)やステンレス鋼(SUS)等により形成されている。また、固定基板93は、ステンレス鋼(SUS)等の金属等の硬質の材料で形成される。この固定基板93のマニホールド100に対向する領域は、厚さ方向に完全に除去された開口部94となっているため、マニホールド100の一方面は可撓性を有する封止膜92のみで封止された可撓部であるコンプライアンス部95となっている。
なお、コンプライアンス基板91は、ノズルプレート20の周囲に亘って連続して設けられている。すなわち、コンプライアンス基板91には、ノズルプレート20が配置される領域に当該ノズルプレート20よりも若干大きな内径を有する第1露出開口部96が設けられている。
このようなヘッド本体210のノズル開口21が開口する液体噴射面20a側には、ノズル開口21を露出した状態で保護するカバーヘッド270が固定されている。
ここで、保護基板30は、導電性を有する材料、本実施形態では、ステンレス鋼(SUS)で形成されており、上述した第1電極60と電気的に接続されている。
図6には、流路形成基板10の部分的な平面図を示す。共通電極となる第1電極60は複数の圧力発生室12の並設方向に亘って連続的に設けられ、図中右側で圧力発生室12の外まで延設され、端部の領域Aで保護基板30と電気的に接続されている。具体的には、流路形成基板10に保護基板30を接合する際に、領域Aのみを導電性接着剤601を介して接着し、他の領域は絶縁性接着剤602を用いて接着する。
ここで、導電性接着剤601とは、導電性フィラー等を含有する接着剤の他、異方性導電膜、異方性導電ペースト又は導電ペーストなどを含むものである。すなわち、領域Aにおいては接着されていなくても異方性導電膜、異方性導電ペースト又は導電ペーストを介して密着状態が保持されていればよい。また、領域Aの一部に異方性導電膜、異方性導電ペースト又は導電ペーストを用い、残りに部分に導電性接着剤又は絶縁性の接着剤を用いてもよい。
このように圧電アクチュエーター300が、共通電極と電気的に接続された、導電性を有する保護基板30により囲まれていることにより、エレキクロストークが抑制され、電気的なノイズの影響を低減できる。また、共通電極の低抵抗化につながり、素子の波形応答性が向上する。
このような効果をより顕著に得るためには、保護基板30の導電性が良好な方が好ましい。よって、ステンレス鋼より導電性の高い材料で保護基板30を形成するのがより好ましい。このような材料としては、例えば、鉄、アルミニウムなどを挙げることができる。
ここで、保護基板30と電気的に接続される領域Aの位置は特に限定されず、例えば、図7に示すように、共通電極である第1電極60を枝部と幹部とからなる櫛歯形状とし、幹部で保護基板30と電気的に接続するようにしてもよい。すなわち、第1電極60も圧力発生室12の幅より小さい幅にパターニングして圧力発生室12の端部から外側に延設して幹部で互いに結合するようにし、歪み変形を大きくする共に電気抵抗を低減するようにし、幹部の領域Aで保護基板30と電気的に接続するようにしてもよい。
また、図8に示すように、圧力発生室12の長手方向の寸法より小さい幅で第1電極60を圧力発生室12の並設方向に延設し、その両側の端部の領域Aで保護基板30と電気的に接続するようにしてもよい。
また、共通電極の電位は、一般的には、グランド又はグランドに近い低電位であるのが好ましいが、共通電極に高電位が印加され、個別電極にはそれより低い電位で構成される駆動波形が印加されるものでもよい。
さらに、上述した実施形態では、共通電極を第1電極60としたが、第2電極80を共通電極とし、第2電極80と保護基板30とを電気的に接続するようにしてもよい。
図9には、第2電極80を共通電極とした場合の流路形成基板10の部分的な平面図を示す。図示するとおり、第1電極60は、圧力発生室12の並設方向の寸法より小さい幅で圧力発生室12に対向する領域内に存在し、これを覆うように圧電体層70が設けられ、何れも図中左側から圧力発生室12の外まで延設され、延設された第1電極60にリード電極90が接続され、個別電極となっている。一方、第2電極80は、圧力発生室12全体を覆うように形成され、共通電極となっている。そして、図中右側の端部の領域Bで保護基板30と電気的に接続されている。すなわち、領域Bのみを導電性接着剤を介して保護基板30と接合し、他の領域は絶縁性接着剤で接着されている。
このような構成においても、上述した場合と同様な効果を奏する。
(実施形態2)
図10には、実施形態2にかかるヘッド本体の断面図を示す。なお、実施形態1と同様な部材には同一符号を付して重複する説明は省略する。
この実施形態は、内面に導電層35を形成した保護基板30Aを設けた以外は実施形態1と同様である。すなわち、保護基板30は、例えば、シリコン基板からなり、保持部31を形成した後、内面及び接合端面に導電層35を形成したものである。そして、導電層35は、領域Aで導電性接着剤601を介して接着されており、共通電極である第1電極60と電気的に接続されている。なお、領域A以外の部分は絶縁性接着剤602で接着されている。
このような構成において、圧電アクチュエーター300は、共通電極である第1電極60と電気的に接続されている導電層35により囲まれているので、エレキクロストークが抑制され、電気的なノイズの影響を低減できる。また、共通電極の低抵抗化につながり、素子の波形応答性が向上する。
ここで、導電層35は導電性のある金属、金属酸化物などで形成すればよく、例えば、金、銀、アルミニウム、銅、クロムなどを挙げることができる。また、導電層35の形成方法は、特に限定されないが、CVD法、スパッタリング法、及びメッキ法などにより形成すればよい。
なお、導電層35は、保護基板30の領域Aに相当する部分以外の接合端面には設けなくてもよい。また、導電層35は、保護基板の外周面に設けてもよく、又は表面全体に設けてもよい。
(他の実施形態)
なお、上記実施の形態においては、液体噴射ヘッドの一例としてインクジェット式記録ヘッドを挙げて説明したが、本発明は、広く液体噴射ヘッドを対象としたものであり、インク以外の液体を噴射する液体噴射ヘッドにも勿論適用することができる。その他の液体噴射ヘッドとしては、例えば、プリンター等の画像記録装置に用いられる各種の記録ヘッド、液晶ディスプレイ等のカラーフィルターの製造に用いられる色材噴射ヘッド、有機ELディスプレイ、FED(電界放出ディスプレイ)等の電極形成に用いられる電極材料噴射ヘッド、バイオchip製造に用いられる生体有機物噴射ヘッド等が挙げられる。
I インクジェット式記録装置(液体噴射装置)、17 第1マニホールド部、18 第2マニホールド部、 42 第3マニホールド部、 20a 液体噴射面、 21 ノズル開口、41a 第1収容部、41b 第2収容部、60 第1電極、 70 圧電体層、 80 第2電極、 90 リード電極、 91 コンプライアンス基板、 92 封止膜、 200 インクジェット式記録ヘッド(液体噴射ヘッド)、 210 ヘッド本体、 220 供給部材、 270 カバーヘッド(固定板)、 601 導電性接着剤、 602 絶縁性接着剤

Claims (5)

  1. 複数の駆動素子と、前記複数の駆動素子の一方の側にそれぞれ設けられた個別電極と、前記複数の駆動素子の他方の側にそれぞれ設けられた共通電極と、を備えて流路基板に設けられ、流路の一部を加圧して液体を吐出させるアクチュエーターと、
    前記流路基板に積層され、前記アクチュエーターを保持する空間を有する保護基板と、
    を備え、
    前記保護基板は、少なくとも表面が導電性を有し、前記共通電極に電気的に接続されている
    ことを特徴とする液体噴射ヘッド。
  2. 前記保護基板は、ステンレス鋼よりも低抵抗な材料により形成されていることを特徴とする請求項1に記載の液体噴射ヘッド。
  3. 前記保護基板と前記共通電極とは、異方性導電膜、異方性導電ペースト又は導電ペーストを介在させて電気的に接続されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の液体噴射ヘッド。
  4. 前記共通電極が、複数の枝部と該複数の枝部が接続された幹部とを有し、前記幹部において前記保護基板と接続されていることを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の液体噴射ヘッド。
  5. 請求項1〜4の何れか一項に記載の液体噴射ヘッドを具備することを特徴とする液体噴射装置。
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JP2019166718A (ja) * 2018-03-23 2019-10-03 セイコーエプソン株式会社 液体噴射ヘッド
CN112265379A (zh) * 2020-10-27 2021-01-26 华中科技大学 一种抑制电场串扰的独立可控阵列化电喷印喷头

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