JP2015187473A - 駆動力伝達機構の潤滑構造 - Google Patents

駆動力伝達機構の潤滑構造 Download PDF

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Abstract

【課題】クラッチやブレーキなどの摩擦係合部材に対して従来よりも効率良く潤滑油を給油することのできる駆動力伝達機構の潤滑構造の提供を目的とした。
【解決手段】駆動力伝達機構の潤滑構造100は、回転軸1を回転自在に支持する軸受2と、軸受2の外側に設けられた摩擦係合部材3と、軸受2と摩擦係合部材3との間に配置されて軸受2の周りで回転可能に設けられ、軸受2から摩擦係合部材3に駆動力を伝達可能な駆動力伝達部材4とを備え、軸受2と摩擦係合部材3とが、軸方向で相互に重なる位置関係を有する駆動力伝達機構の潤滑構造100において、駆動力伝達部材4が、潤滑油の給油口が形成された開放側の端面から軸方向に沿って延在する給油溝40と、給油溝40から摩擦係合部材3に抜ける孔であって、給油溝40から摩擦係合部材3に潤滑油を給油可能な給油孔41と、を備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、クラッチやブレーキなどの摩擦係合部材の内周側に軸受を配置した構造の駆動力伝達機構において潤滑油を給油するための潤滑構造に関する。
従来、油圧クラッチ及びブレーキを用いて制御する自動変速機に関し、原動機に入力軸が直結する入力継ぎ手の無い多段自動変速機に関する技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。この技術では、クラッチ(ブレーキ)のドライブプレートやドリブンプレートに貫通孔を形成し、潤滑油を供給し易くして、クラッチ(ブレーキ)の焼き付けが防止されている。
特許第4922224号公報
しかしながら、上記特許文献1に開示された貫通孔の延在方向は、回転軸の軸方向と平行であることに加えて、回転による遠心力によって飛ばされた潤滑油の方向に対して略直交する方向であるため、クラッチ(ブレーキ)へ効率的に潤滑油を給油できないという問題がある。
また、上記特許文献1に開示された技術では、クラッチ(ブレーキ)のプレートの内径側と当接するギアを支持するためのベアリングが軸方向でクラッチ(ブレーキ)とラップする(重なる)構造であるため、回転による遠心力によって飛ばされた潤滑油がベアリングで遮られ、より一層、潤滑油が給油され難くなるという問題もある。
そこで、本発明は、クラッチやブレーキなどの摩擦係合部材に対して従来よりも効率良く潤滑油を給油することのできる駆動力伝達機構の潤滑構造の提供を目的とした。
上述した課題を解決すべく提供される本発明の駆動力伝達機構の潤滑構造は、回転軸を回転自在に支持する軸受と、前記軸受の外側に設けられた摩擦係合部材と、前記軸受と前記摩擦係合部材との間に配置されて前記軸受の周りで回転可能に設けられ、前記軸受から前記摩擦係合部材に駆動力を伝達可能な駆動力伝達部材とを備え、前記軸受と前記摩擦係合部材とが、軸方向で相互に重なる位置関係を有する駆動力伝達機構の潤滑構造において、前記駆動力伝達部材が、潤滑油の給油口が形成された開放側の端面から軸方向に沿って延在する給油溝と、前記給油溝から前記摩擦係合部材に抜ける孔であって、前記給油溝から前記摩擦係合部材に前記潤滑油を給油可能な給油孔と、を備えることを特徴とする。
本発明の駆動力伝達機構の潤滑構造においては、駆動力伝達部材が、潤滑油の給油口が形成された開放側端面から軸方向に沿って延在する給油溝と、給油溝から摩擦係合部材に抜ける給油孔とを備えるので、駆動力伝達部材の回転に伴い、遠心力で遠心方向外側に飛ばされた潤滑油を給油溝で捕捉(キャッチ)しつつ、給油孔を介して給油溝から摩擦係合部材に向けて潤滑油をスムーズに導くことができる。これにより、潤滑油を給油溝から摩擦係合部材に向けて効率良く供給できる。そのため、油切れによる摩擦係合部材の焼き付けを従来よりも確実に防止することができる。
本発明によれば、油切れによる摩擦係合部材の焼き付けを従来よりも確実に防止することができる。
本発明の一実施形態に係る駆動力伝達機構の潤滑構造100を適用した自動変速機Xの構造を示した構造図である。 図1の潤滑構造100及びその周辺を拡大した側断面視図である。 インナーギア4の給油溝40及び給油孔41の詳細構造を示した正面視図である。
本発明は、図示の実施形態によって概略的に示されており、図面を参照しつつ、本発明について以下で詳細に説明する。なお以下では、「周方向」、「軸方向」、及び、「径方向」とは、特に断らない限り、シャフト1(回転軸)の「周方向」、「軸方向」、及び、「径方向」を意味するものとする。
図1は、本発明の一実施形態に係る駆動力伝達機構の潤滑構造を適用した自動変速機Xの構造を示した構造図である。図2は、本発明の一実施形態に係る駆動力伝達機構の潤滑構造及びその周辺の詳細構成を示した部分拡大断面図である。本実施形態に係る駆動力伝達機構の潤滑構造100は、シャフト1(回転軸)を回転自在に支持する軸受2と、軸受2の外側に設けられた湿式多板クラッチ3(摩擦係合部材)と、軸受2と湿式多板クラッチ3との間に配置されて前記軸受2の周りで回転可能に設けられ、前記軸受2から湿式多板クラッチ3に駆動力を伝達可能なインナーギア4(駆動力伝達部材)とを備え、前記軸受2と前記湿式多板クラッチ3とが、軸方向で相互に重なる位置関係を有している。
図2に示すように、シャフト1の内部には、後述する貫通路11を介して、シャフト1の外側にある湿式多板クラッチ3に潤滑油を給油可能な給油路10が軸方向に沿って形成されている。また、シャフト1には、給油路10と連通し且つ径方向外側に貫通した貫通路11が形成されている。
図2に示すように、本実施形態の湿式多板クラッチ3は、インナーギア4に対して相対的に回転可能に取り付けられたアウターギア30と、該アウターギア30に対して周方向に固定され且つ軸方向に摺動可能に設けられた複数個(本実施形態では6つ)のアウタープレート31と、インナーギア4に対して周方向に固定され且つ軸方向に摺動可能に設けられた複数個(本実施形態では5つ)のインナープレート32とを有する。
図2に示すように、インナーギア4には、潤滑油の給油口が形成された開放側の端面4aから軸方向に沿って延在する給油溝40と、給油溝40から湿式多板クラッチ3に抜ける孔であって、給油溝40から湿式多板クラッチ3に潤滑油を給油可能な給油孔41とを有している。これにより、本実施形態では、給油路10及び貫通路11を経由して供給される潤滑油は、給油孔41を介して給油溝40から湿式多板クラッチ3へ供給可能となっている。
図3に示すように、インナーギア4の外周部は凹凸形状を有するものであって、周方向に沿って、歯部42と歯底部43とが交互に形成されている。
この歯底部43には、周方向に沿って所定の角度を隔てて複数個(本実施形態では3つ)の給油孔41が形成されている。なお、給油孔41の個数は3つに限定されず、給油孔41は少なくとも1箇所に形成されていれば良い。また、図2に示すように、給油孔41は、軸方向に沿って所定の間隔を隔てて2つが形成されているが、給油孔41の個数は2つ以上であっても良い。
また、図3に示すように、本実施形態では、加工容易な点で、インナーギア4の給油溝40がインナーギア4の径方向内側に仮想中心を持つ半円形状を有しているが、給油溝40の形状はこの形状に限定されず、給油溝40に工具が入りさえすれば、三角形状や四角形状など、どのような形状であっても良い。
本実施形態の給油溝40は、インナーギア4の径方向内側で軸受2を固定及び支持するためのスナップリング(図2及び図3に示す符号5)用の溝としても機能する。これにより、給油溝40を軸方向(図2中の矢印A)から見た際に、給油溝40を通してスナップリング5の外周縁を視認できると共に、外周縁の径方向外側に空間を形成できるので、この空間に工具を差し込むことでスナップリング5の取り外し作業を簡単に実現できる。その結果、故障時のスナップリング5の交換作業の容易化、ライン作業での組立性向上、試験時の効率向上といった効果を期待できる。
上記構成では、インナーギア4が、潤滑油の給油口が形成された開放側の端面4aから軸方向に沿って延在する給油溝40と、給油溝40から湿式多板クラッチ3に抜ける給油孔41とを備えるので、インナーギア4の回転に伴い、遠心力で遠心方向外側(径方向外側)に飛ばされた潤滑油を給油溝40で捕捉(キャッチ)しつつ、給油孔41を介して給油溝40から湿式多板クラッチ3に向けて潤滑油をスムーズに導くことができる。これにより、潤滑油を給油溝40から湿式多板クラッチ3に向けて効率良く供給できる。そのため、油切れによる湿式多板クラッチ3の焼き付けを従来よりも確実に防止することができる。
以上、本発明の実施形態について図面に基づいて説明したが、具体的な構成は、これらの実施形態に限定されるものではない。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
なお、上記実施形態では、本発明に係る駆動力伝達機構の潤滑構造をクラッチに適用する例について述べたが、本発明はこれに限定されず、本発明に係る駆動力伝達機構の潤滑構造をブレーキに適用しても良い。
なお、上記実施形態では、インナーギア4の給油溝40のうち歯底部43に連通する部位が、側断面視においてインナーギア4の軸方向と平行な平坦面44を有する例について述べたが、本発明はこれに限定されず、インナーギア4の給油溝40のうち歯底部43に連通する部位が、側断面視において、開放側の端面4aから軸方向へ離れるに連れて湿式多板クラッチ3に近づくように傾斜したテーパ状の傾斜面を有していても良い。これにより、開放側の端面4aにおいて給油口の面積を小さくすることができるので、給油口を介してインナーギア4の軸方向奥部に一旦流れ込んだ潤滑油が給油口から流出してしまうことを抑制できる。
本発明の駆動力伝達機構の潤滑構造は、クラッチやブレーキなどの摩擦係合部材の内周側に軸受を配置した構造の駆動力伝達機構において好適に利用することができる。
1 シャフト(回転軸)
10 給油路
100 潤滑構造
11 貫通路
2 軸受
3 湿式多板クラッチ(摩擦係合部材)
30 アウターギア
31 アウタープレート
32 インナープレート
4 インナーギア(駆動力伝達部材)
4a 開放側端面
40 給油溝
41 給油孔
42 歯部
43 歯底部
44 平坦面
5 スナップリング

Claims (1)

  1. 回転軸を回転自在に支持する軸受と、
    前記軸受の外側に設けられた摩擦係合部材と、
    前記軸受と前記摩擦係合部材との間に配置されて前記軸受の周りで回転可能に設けられ、前記軸受から前記摩擦係合部材に駆動力を伝達可能な駆動力伝達部材とを備え、
    前記軸受と前記摩擦係合部材とが、軸方向で相互に重なる位置関係を有する駆動力伝達機構の潤滑構造において、
    前記駆動力伝達部材が、
    潤滑油の給油口が形成された開放側の端面から軸方向に沿って延在する給油溝と、
    前記給油溝から前記摩擦係合部材に抜ける孔であって、前記給油溝から前記摩擦係合部材に前記潤滑油を給油可能な給油孔と、を備えることを特徴とする駆動力伝達機構の潤滑構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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