JP2015184900A - 境界検出装置および境界検出方法 - Google Patents

境界検出装置および境界検出方法 Download PDF

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Abstract

【課題】段差面の境界を精度よく検出することができる境界検出装置および境界検出方法を提供する。【解決手段】車両周囲環境を撮像した情報に基づいて視差画像を取得する取得部と、視差画像を構成する各々の画素領域4,6における視差勾配方向φ1,φ3に基づいて各々の画素領域から所定の画素領域7を抽出する抽出部と、抽出部によって抽出された複数の所定の画素領域の少なくとも一部を繋ぎ合わせることによって走路に沿って存在する段差面の境界を検出する検出部と、を備え、所定の画素領域は、所定の画素領域を挟む一方側の領域(例えば、Ptl)の視差勾配方向φ3と、他方側の領域(例えば、Ptr)の視差勾配方向φ1とのなす角度が、直角から所定角度範囲内である画素領域である。【選択図】図6

Description

本発明は、境界検出装置および境界検出方法に関する。
従来、画像から物体を判別する方法がある。例えば、特許文献1には、判別対象物の視差画像の各地点における面の勾配を求め、該面の勾配の連なり状況から、視差画像における面の折れ目の位置とその折れ目の方向をその判別対象物の特徴情報として抽出し、抽出した特徴情報に基づいて、判別対象物の種類を判別する物体判別方法の技術が開示されている。
特開2013−114476号公報
視差画像に基づいて、段差面の境界を精度よく検出できることが望まれている。例えば、視差値が変化する点を境界として検出することが考えられる。しかしながら、遠方を撮像した領域では、視差値が小さな値となる。これにより、遠方を撮像した領域では、視差値の変化点を境界として抽出しようとしても、精度よく抽出することが困難である。
本発明の目的は、段差面の境界を精度よく検出することができる境界検出装置および境界検出方法を提供することである。
本発明の境界検出装置は、車両周囲環境を撮像した情報に基づいて視差画像を取得する取得部と、前記視差画像を構成する各々の画素領域における視差勾配方向に基づいて前記各々の画素領域から所定の画素領域を抽出する抽出部と、前記抽出部によって抽出された複数の前記所定の画素領域の少なくとも一部を繋ぎ合わせることによって走路に沿って存在する段差面の境界を検出する検出部と、を備え、前記所定の画素領域は、前記所定の画素領域を挟む一方側の領域の前記視差勾配方向と、他方側の領域の前記視差勾配方向とのなす角度が、直角から所定角度範囲内である画素領域であることを特徴とする。
上記境界検出装置において、前記所定の画素領域は、第一方向において前記所定の画素領域を挟んで位置する2つの画素領域の前記視差勾配方向のなす角度が、直角から所定角度範囲内であり、かつ、前記第一方向と略直交する第二方向において前記所定の画素領域を挟んで位置する2つの画素領域の前記視差勾配方向のなす角度が、直角から所定角度範囲内である画素領域であることが好ましい。
上記境界検出装置において、前記抽出部は、前記第一方向において前記所定の画素領域を挟んで位置する2つの画素領域の前記視差勾配方向と、前記第二方向において前記所定の画素領域を挟んで位置する2つの画素領域の前記視差勾配方向とに基づいて、前記所定の画素領域が前記段差面の上側および下側の何れの境界を構成するかを分類し、前記検出部は、前記段差面の上側の境界に分類された前記所定の画素領域同士、および前記段差面の下側の境界に分類された前記所定の画素領域同士を繋ぎ合わせることが好ましい。
上記境界検出装置において、前記抽出部は、前記第一方向において前記所定の画素領域を挟んで位置する2つの画素領域の前記視差勾配方向と、前記第二方向において前記所定の画素領域を挟んで位置する2つの画素領域の前記視差勾配方向とに基づいて、前記所定の画素領域が走路の左右何れの側に位置する前記段差面の境界であるかを分類し、前記検出部は、左側に位置する前記段差面の境界に分類された前記所定の画素領域同士、および右側に位置する前記段差面の境界に分類された前記所定の画素領域同士を繋ぎ合わせることが好ましい。
本発明の境界検出方法は、車両周囲環境を撮像した情報に基づいて視差画像を取得する取得手順と、前記視差画像を構成する各々の画素領域における視差勾配方向に基づいて前記各々の画素領域から所定の画素領域を抽出する抽出手順と、前記抽出手順によって抽出された複数の前記所定の画素領域の少なくとも一部を繋ぎ合わせることによって走路に沿って存在する段差面の境界を検出する検出手順と、を備え、前記所定の画素領域は、前記所定の画素領域を挟む一方側の領域の前記視差勾配方向と、他方側の領域の前記視差勾配方向とのなす角度が、直角から所定角度範囲内である画素領域であることを特徴とする。
本発明に係る境界検出装置は、車両周囲環境を撮像した情報に基づいて視差画像を取得する取得部と、視差画像を構成する各々の画素領域における視差勾配方向に基づいて各々の画素領域から所定の画素領域を抽出する抽出部と、抽出部によって抽出された複数の所定の画素領域の少なくとも一部を繋ぎ合わせることによって走路に沿って存在する段差面の境界を検出する検出部と、を備える。
所定の画素領域は、所定の画素領域を挟む一方側の領域の視差勾配方向と、他方側の領域の視差勾配方向とのなす角度が、直角から所定角度範囲内である画素領域である。本発明に係る境界検出装置によれば、段差面の境界を精度よく検出することができ、例えば、遠方を撮像した画像領域においても段差面の境界を精度よく検出することができるという効果を奏する。
図1は、実施形態に係る動作を示すフローチャートである。 図2は、実施形態に係る境界検出装置の概略構成を示すブロック図である。 図3は、画像データの一例を示す図である。 図4は、距離画像の一例を示す図である。 図5は、視差勾配方向の説明図である。 図6は、所定の画素領域の抽出方法を説明する図である。 図7は、視差勾配方向を示す他の図である。 図8は、上端領域の抽出結果の一例を示す図である。 図9は、下端領域の抽出結果の一例を示す図である。 図10は、直線当てはめ処理についての説明図である。 図11は、境界線の検出結果の一例を示す図である。 図12は、実施形態の第4変形例に係る視差画像を示す図である。 図13は、実施形態の第4変形例に係るウィンドウを示す図である。 図14は、実施形態の第5変形例に係る説明図である。
以下に、本発明の実施形態に係る境界検出装置および境界検出方法につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記の実施形態における構成要素には、当業者が容易に想定できるものあるいは実質的に同一のものが含まれる。
[第1実施形態]
図1から図11を参照して、第1実施形態について説明する。本実施形態は、境界検出装置および境界検出方法に関する。図1は、本発明の実施形態に係る動作を示すフローチャート、図2は、実施形態に係る境界検出装置の概略構成を示すブロック図、図3は、画像データの一例を示す図、図4は、距離画像の一例を示す図、図5は、視差勾配方向の説明図、図6は、所定の画素領域の抽出方法を説明する図、図7は、視差勾配方向を示す他の図、図8は、上端領域の抽出結果の一例を示す図、図9は、下端領域の抽出結果の一例を示す図、図10は、直線当てはめ処理についての説明図、図11は、境界線の検出結果の一例を示す図である。
本実施形態の境界検出装置および境界検出方法は、距離画像に基づいて縁石や歩道帯縁、側溝など、主にステップ状に高さが変化する道路境界位置を検出する。縁石等の道路境界を検出するためには、距離画像から高さ情報を算出し、高さ変化のある場所を抽出する手法が用いられることがある。しかしながら、縁石の上面と道路面との高さの差は10〜20cm程度と小さく、距離画像自身にも誤差が含まれることから、遠方の縁石を精度よく検出することは難しい。本実施形態の境界検出装置および境界検出方法は、このような課題に対し、縁石等の段差で構成される道路境界を距離画像から直接抽出する手法を開示する。
図2に示す境界検出装置1は、立体走路境界を検出するものであり、例えば、車両100に搭載され、車両100の前方の立体走路境界を検出する。本明細書において、立体走路境界とは、走路に沿って存在する段差面の境界である。境界としては、段差面の上端の角部や、下端の隅部が典型的である。段差面の典型的なものとしては、走路に沿って配置された縁石の側面が挙げられる。本実施形態では、縁石の側面の上端および下端の境界線を立体走路境界として検出する場合を例に説明する。
図2に示すように、本実施形態に係る境界検出装置1は、画像取得部11と、距離データ取得部12と、段差候補点抽出部13と、座標変換部14と、道路境界線検出部15とを含んで構成されている。本実施形態では、距離データ取得部12が取得部として機能し、段差候補点抽出部13が抽出部として機能し、道路境界線検出部15が検出部として機能する。
車両100には、右カメラ2および左カメラ3が搭載されている。右カメラ2および左カメラ3は、それぞれ車両周囲環境を撮像する。本実施形態の右カメラ2および左カメラは、車両100の前部に搭載され、車両100の前方の環境を撮像する。本実施形態の右カメラ2および左カメラ3は、ステレオカメラを構成する。右カメラ2および左カメラ3は、車両100の車幅方向において隣接して配置されており、互いの光軸が平行となっている。
右カメラ2および左カメラ3が同時あるいは近接したタイミングで撮像することにより、ステレオ画像が生成される。右カメラ2および左カメラ3によって撮像され、生成された画像データは、それぞれ画像取得部11に送られる。画像取得部11は、ステレオ構成の左右カメラ2,3から同じタイミングで輝度画像を取得する。画像取得部11は、右カメラ2および左カメラ3に対して同期したタイミングで撮像させる撮像指令信号を出力する。画像取得部11は、例えば、予め定められたフレームレートで右カメラ2および左カメラ3にそれぞれ車両前方を撮像させる。また、画像取得部11は、右カメラ2および左カメラ3によって生成された画像情報を取得する。各カメラ2,3が生成する画像情報は、例えば、各画素の画像上における位置と、その画素の輝度や色の情報とを関連づけたものである。なお、画像取得部11は、例えば、下記の参考文献1に記載された方法を用いるようにしてもよい。
(参考文献1)A. Geiger, M. Roser and R. Urtasun, \Ecient large-scale stereo matching“, Proc. Asian Conf. on Computer Vision, Queenstown, New Zealand, November 2010.
距離データ取得部12は、車両周囲環境を撮像した情報に基づいて視差画像を取得する取得部としての機能を有する。距離データ取得部12は、取得した左右カメラ2,3の画像から同一点の対応付けを行い3次元の距離情報である視差を算出する。言い換えると、距離データ取得部12は、右カメラ2によって生成された画像情報と左カメラ3によって生成された画像情報とに基づいて、距離データを算出し、視差画像を取得する。なお、本明細書では、右カメラ2によって生成された画像情報を「右画像情報」と称し、左カメラ3によって生成された画像情報を「左画像情報」と称する。距離データ取得部12は、例えば、右画像情報の着目画素に対応する画素(以下、単に「対応画素」と称する。)を左画像情報から抽出する。対応画素は、左画像情報の各画素のうち、最も着目画素との相関度合が高い画素である。距離データ取得部12は、右画像情報における着目画素の位置と、左画像情報における対応画素の位置との間のシフト量を当該画素の視差の値(大きさ)として算出する。
距離データ取得部12は、右画像情報の各画素について、当該画素の視差の値を算出し、算出された視差の値を当該画素の位置と関連づける。距離データ取得部12は、例えば、上記の参考文献1に記載された方法を用いて視差画像を取得するようにしてもよい。視差画像は、上記のようにして得られた、画像上の各画素の視差の値を示す情報である。図3には、画像情報の一例として、左画像情報が示されている。図4には、図3の左画像情報と、これに対応する右画像情報とに基づいて生成された距離画像(視差画像)が示されている。視差の値は、カメラ2,3からの距離が近いものほど大きくなる。図4に示す視差画像では、視差の値が大きい画素、すなわちカメラ2,3との距離が小さい撮像対象を撮像した画素は輝度が小さく(黒っぽく)示されている。一方、視差の値が小さい画素、すなわちカメラ2,3との距離が大きい撮像対象を撮像した画素は輝度が大きく(白っぽく)示されている。視差画像を示す他の図においても、視差の値が同様に表現されている。
段差候補点抽出部13は、視差画像を構成する各々の画素領域における視差勾配方向に基づいて各々の画素領域から所定の画素領域を抽出する抽出部としての機能を有する。本実施形態の段差候補点抽出部13は、距離データである視差画像からステップ状の段差候補点を抽出する。
まず、図5を参照して、視差勾配方向について説明する。図5には、視差画像の一部が模式的に示されている。図5に示す画像には、路面領域4と、歩道領域5と、段差面領域6とが含まれている。路面領域4は、視差画像に含まれる各々の画像領域のうち、車両100の前方の路面を撮像した領域である。歩道領域5は、路面に隣接する歩道を撮像した領域である。図5の歩道領域5は、走路の路面に対して車幅方向の左側に設けられた歩道の上面を撮像したものである。段差面領域6は、路面と歩道の上面とを接続する面を撮像した領域であり、例えば縁石の側面を撮像した領域である。本実施形態の段差面領域6は、路面や歩道の上面と直交する面や、略直交する面を撮像した領域である。
なお、視差画像において、車幅方向は画像横方向に対応している。以下の説明では、視差画像における位置を説明する場合、特に記載しない限り、「横方向」とは画像横方向を示し、「縦方向」とは画像縦方向を示すものとする。また、視差画像における位置の説明において、「左側」および「右側」とは、画像横方向における左側および右側を示し、「上側」および「下側」とは、画像縦方向における上側および下側を示すものとする。
図5に示す等視差線9は、視差画像における視差の値が等しい画素を結ぶ線である。図5に示すように、路面領域4および歩道領域5では、画像横方向に沿って等視差線9を引くことができる。路面領域4および歩道領域5では、等視差線9と直交する方向、すなわち画像縦方向において、視差の値の変化度合が最も大きい。例えば、路面領域4および歩道領域5では、画像上で所定距離離れた画素同士の視差の値の変化量を算出した場合、様々な方向のうち、等視差線9と直交する方向に並んだ画素同士の視差の値の変化量が最も大きい。また、路面領域4および歩道領域5では、画像縦方向の下側へ向かうに従い視差の値が大きくなる。つまり、路面領域4および歩道領域5では、画像縦方向の上側から下側へ向かう場合に、視差の値の増加度合が最も大きくなる。本明細書では、このように、視差画像において視差の値の増加度合が最も大きい方向を「視差勾配方向」と称する。
本実施形態では、視差画像における視差勾配方向を角度φ[rad]で表す。視差勾配方向φの角度は、画像横方向の右側に向かう方向を0[rad]とする反時計回りの角度である。従って、路面領域4の視差勾配方向φ1および歩道領域5の視差勾配方向φ2は、それぞれπ/2となる。
段差面領域6では、画像縦方向に沿って等視差線9を引くことができる。段差面領域6では、等視差線9と直交する方向、すなわち画像横方向において、視差の値の変化度合が最も大きい。また、路面に対して左側にある段差面を撮像した段差面領域6では、画像横方向の左側へ向かうに従い視差の値が大きくなる。つまり左側の段差面領域6では、画像横方向の右側から左側へ向かう場合に、視差の値の増加度合が最も大きくなる。従って、左側の段差面領域6の視差勾配方向φ3は、πとなる。
このように、水平面を撮像した2つの領域4,5と、2つの水平面を接続する段差面を撮像した段差面領域6とでは、視差勾配方向φが直交ないし略直交することになる。本実施形態の境界検出装置1は、隣接する領域同士の視差勾配方向φの変化に基づいて、立体走路境界を検出する。
具体的には、段差候補点抽出部13は、下側境界線7や上側境界線8を構成する画素の候補となる画素領域を抽出する。ここで、下側境界線7は、段差面領域6と路面領域4との境界を撮像した画素領域である。言い換えると、下側境界線7は、路面と段差面との間の凹状の屈曲部を撮像した画素領域である。上側境界線8は、段差面領域6と歩道領域5との境界を撮像した画素領域である。言い換えると、上側境界線8は、歩道の上面と段差面との間の凸状の屈曲部を撮像した画素領域である。
図6を参照して抽出方法について説明する。図6には、着目画素Ptと、着目画素Ptの周辺の左側画素Ptl、右側画素Ptr、上側画素Ptu、および下側画素Ptdが示されている。本実施形態では、着目画素Ptと、周辺の各画素Ptl,Ptr,Ptu,Ptdとの距離(画素数)Δは、同一である。つまり、左側画素Ptlは、着目画素Ptに対して左側に距離Δだけ離れた画素であり、右側画素Ptrは、着目画素Ptに対して右側に距離Δだけ離れた画素である。上側画素Ptuは、着目画素Ptに対して上側に距離Δだけ離れた画素であり、下側画素Ptdは、着目画素Ptに対して下側に距離Δだけ離れた画素である。段差候補点抽出部13は、各画素Ptl,Ptr,Ptu,Ptdから決まるウィンドウw内の視差勾配方向φの変化量に基づいて、着目画素Ptが境界線7,8上の画素であるか否かを判定する。
図6に示すように着目画素Ptが下側境界線7上の画素である場合、左側画素Ptlおよび上側画素Ptuはそれぞれ段差面領域6内の画素であり、右側画素Ptrおよび下側画素Ptdは、それぞれ路面領域4内の画素である。従って、左側画素Ptlおよび上側画素Ptuの視差勾配方向φはπである。一方、右側画素Ptrおよび下側画素Ptdの視差勾配方向φはπ/2である。つまり、視差画像の任意の画素を着目画素Ptとした場合に、左側画素Ptlおよび上側画素Ptuの視差勾配方向φがπもしくはπの近傍の角度であり、右側画素Ptrおよび下側画素Ptdの視差勾配方向φがπ/2もしくはπ/2の近傍の角度である場合、当該着目画素Ptは下側境界線7を構成する画素の候補とすることができる。
段差候補点抽出部13は、視差画像の各画素を着目画素Ptとして、着目画素Ptの周辺にある左側画素Ptl、右側画素Ptr、上側画素Ptu、および下側画素Ptdの視差勾配方向φを算出し、これらの視差勾配方向φの値や視差勾配方向φの組み合わせに基づいて、下側境界線7の候補点を抽出する。なお、本明細書では、段差面の境界を構成する画素の候補として抽出された画素や画素領域を「段差候補点」と称する。段差候補点は、抽出部によって抽出される所定の画素領域の一例である。
同様にして、段差候補点抽出部13は、左側画素Ptl、右側画素Ptr、上側画素Ptu、および下側画素Ptdの視差勾配方向φの値やその組み合わせに基づいて、上側境界線8を構成する画素の候補を抽出する。図7から分かるように、左側画素Ptlおよび上側画素Ptuの視差勾配方向φがπ/2もしくはπ/2の近傍の角度であり、かつ右側画素Ptrおよび下側画素Ptdの視差勾配方向φがπもしくはπ近傍の角度である着目画素Ptを上側境界線8を構成する画素の候補とするようにすればよい。
また、図7を参照して説明するように、路面に対して右側に存在する段差面についても、段差候補点を抽出することができる。図7には、図6に示す各領域4,5,6に加えて、歩道領域20および段差面領域21が示されている。歩道領域20は、視差画像のうち、車両100の前方の路面に対して車幅方向の右側に配置された歩道を撮像した領域である。段差面領域21は、視差画像のうち、車両100の前方の路面と右側の歩道の上面とを接続する段差面を撮像した領域である。下側境界線23は、路面領域4と右側の段差面領域21との境界を撮像した画素領域である。上側境界線22は、右側の段差面領域21と歩道領域20との境界を撮像した画素領域である。
右側の歩道領域20の視差勾配方向φ4は、π/2であり、右側の段差面領域21の視差勾配方向φ5は0である。路面の右側にある段差については、着目画素Ptが境界線22,23上の画素である場合、左側画素Ptlと下側画素Ptdの視差勾配方向φが等しくなり、右側画素Ptrと上側画素Ptuの視差勾配方向φが等しくなる。例えば、着目画素Ptが下側境界線23上にある場合、左側画素Ptlと下側画素Ptdの視差勾配方向φがπ/2もしくはπ/2の近傍の角度となり、右側画素Ptrと上側画素Ptuの視差勾配方向φが0もしくは0の近傍の角度となる。また、着目画素Ptが上側境界線22上にある場合、左側画素Ptlと下側画素Ptdの視差勾配方向φが0もしくは0の近傍の角度となり、右側画素Ptrと上側画素Ptuの視差勾配方向φがπ/2もしくはπ/2の近傍の角度となる。
段差候補点抽出部13による抽出方法について、数式を参照して説明する。段差候補点抽出部13は、下記式(1)により、対象となる画素の視差勾配方向φを算出する。なお、(u,v)は、対象画素の視差画像中における位置を示す。図7に示すように、u軸は、画像横方向の軸であり、右側へ向かう方向を正とする。v軸は、画像縦方向の軸であり、下側へ向かう方向を正とする。本実施形態では、u軸とv軸とは直交している。
φ(u,v)=tan−1[(d(u,v+Δ)−d(u,v−Δ))/(d(u+Δ,v)−d(u−Δ,v))]…(1)
なお、d(u,v)は、視差画像中の位置(u,v)にある画素の視差の値である。
段差候補点抽出部13は、着目画素Ptを間に挟んで位置する2つの画素の視差勾配方向φの変化量を算出する。図6を参照して説明したように、着目画素Ptが下側境界線7上の点である場合、左側画素Ptlの視差勾配方向φ(=π)と、右側画素Ptrの視差勾配方向φ(=π/2)との角度差は、直角に近い大きな角度である。また、上側画素Ptuの視差勾配方向φ(=π)と下側画素Ptdの視差勾配方向φ(=π/2)との角度差は、直角に近い大きな角度である。
同様にして、着目画素Ptが上側境界線8上の点である場合、左側画素Ptlと右側画素Ptrとの視差勾配方向φのなす角度は、直角に近い大きな角度である。また、下側画素Ptdと上側画素Ptuとの視差勾配方向φのなす角度は、直角に近い大きな角度である。これらの角度差の条件は、上側境界線22や下側境界線23についても成立する。つまり、着目画素Ptに関して、上側の領域の視差勾配方向φと、下側の領域の視差勾配方向φとのなす角度が、直角から所定角度範囲内であり、かつ左側の領域の視差勾配方向φと、右側の領域の視差勾配方向φとのなす角度が、直角から所定角度範囲内である場合、着目画素Ptは、境界線7,8,22,23のいずれかを構成する画素であると判定することが可能である。
所定角度範囲内は、例えば、直角に対して0度から±45度の範囲内とされてもよい。また、所定角度範囲内は、直角に対して0度から±30度の範囲内とされてもよい。また、所定角度範囲内は、直角に対して0度から±15度の範囲内とされてもよい。その他、状況に応じて、適宜所定角度が定められてもよい。また、着目画素Ptに関して、上側の領域の視差勾配方向φと下側の領域の視差勾配方向φとのなす角度について適用する所定角度範囲と、左側の領域の視差勾配方向φと右側の領域の視差勾配方向φとのなす角度について適用する所定角度範囲とが異なる角度範囲であってもよい。また、凸部(角部)を抽出する場合の所定角度範囲と、凹部(隅部)を抽出する場合の所定角度範囲とが異なる角度範囲であってもよい。
段差候補点抽出部13は、下記式(2)によって、右側画素Ptrの視差勾配方向φ(u+Δ,v)に対する左側画素Ptlの視差勾配方向φ(u−Δ,v)の変化量Pu(u,v)を算出する。
Pu(u,v)=sin[φ(u+Δ,v)−φ(u−Δ,v)]…(2)
また、段差候補点抽出部13は、下記式(3)によって、下側画素Ptdの視差勾配方向φ(u,v+Δ)に対する上側画素Ptuの視差勾配方向φ(u,v−Δ)の変化量Pv(u,v)を算出する。
Pv(u,v)=sin[φ(u,v+Δ)−φ(u,v−Δ)]…(3)
このようにsin関数を用いることで、各変化量Pu(u,v)、Pv(u,v)の値は−1〜1までの値をとる。着目画素Ptを挟んだ2つの領域で視差勾配方向φが同じ角度である場合、各変化量Pu(u,v)、Pv(u,v)の値は0となる。一方、着目画素Ptを挟んだ2つの領域の間で視差勾配方向φが直交する場合、各変化量Pu(u,v)、Pv(u,v)の値は、+1または−1となる。
本実施形態では、着目画素Ptが境界線7,8,22,23の何れを構成する画素であるかを判別する4つのスコアCLL,CLR,CRL,CRRが算出される。第一スコアCLLは下記式(4)、第二スコアCLRは下記式(5)、第三スコアCRLは下記式(6)、第四スコアCRRは下記式(7)で定義される。
LL= Pu(u,v)+Pv(u,v)…(4)
LR=−Pu(u,v)−Pv(u,v)…(5)
RL=−Pu(u,v)+Pv(u,v)…(6)
RR= Pu(u,v)−Pv(u,v)…(7)
第一スコアCLLは、着目画素Ptが左側の上側境界線8を構成する画素である場合に高得点となり、それ以外の境界線7,22,23を構成する画素である場合に低得点となる。具体的に説明すると、着目画素Ptが上側境界線8上にある場合、図7に示すように、各画素Ptl,Ptr,Ptu,Ptdの視差勾配方向φは、それぞれ以下のようになる。
左側画素Ptl:φ(u−Δ,v)=π/2
右側画素Ptr:φ(u+Δ,v)=π
上側画素Ptu:φ(u,v−Δ)=π/2
下側画素Ptd:φ(u,v+Δ)=π
従って、画像横方向における視差勾配方向φの変化量は、下記式(8)のように求められ、画像縦方向における視差勾配方向φの変化量は、下記式(9)のように求められる。
Pu(u,v)=sin[π−π/2]=1…(8)
Pv(u,v)=sin[π−π/2]=1…(9)
これにより、第一スコアCLLの値は+2、第二スコアCLRの値は−2、第三スコアCRLの値は0、第四スコアCRRの値は0となる。
第二スコアCLRは、着目画素Ptが左側の下側境界線7を構成する画素である場合に高得点となり、それ以外の境界線8,22,23を構成する画素である場合に低得点となる。着目画素Ptが下側境界線7上にある場合、図6に示すように、各画素Ptl,Ptr,Ptu,Ptdの視差勾配方向φは、それぞれ以下のようになる。
左側画素Ptl:φ(u−Δ,v)=π
右側画素Ptr:φ(u+Δ,v)=π/2
上側画素Ptu:φ(u,v−Δ)=π
下側画素Ptd:φ(u,v+Δ)=π/2
従って、画像横方向における視差勾配方向φの変化量は、下記式(10)のように求められ、画像縦方向における視差勾配方向φの変化量は、下記式(11)のように求められる。
Pu(u,v)=sin[π/2−π]=−1…(10)
Pv(u,v)=sin[π/2−π]=−1…(11)
これにより、第一スコアCLLの値は−2、第二スコアCLRの値は+2、第三スコアCRLの値は0、第四スコアCRRの値は0となる。
第三スコアCRLは、着目画素Ptが右側の下側境界線23を構成する画素である場合に高得点となり、それ以外の境界線7,8,22を構成する画素である場合に低得点となる。着目画素Ptが下側境界線23上にある場合、図7に示すように、各画素Ptl,Ptr,Ptu,Ptdの視差勾配方向φは、それぞれ以下のようになる。
左側画素Ptl:φ(u−Δ,v)=π/2
右側画素Ptr:φ(u+Δ,v)=0
上側画素Ptu:φ(u,v−Δ)=0
下側画素Ptd:φ(u,v+Δ)=π/2
従って、画像横方向における視差勾配方向φの変化量は、下記式(12)のように求められ、画像縦方向における視差勾配方向φの変化量は、下記式(13)のように求められる。
Pu(u,v)=sin[0−π/2]=−1…(12)
Pv(u,v)=sin[π/2−0]=1…(13)
これにより、第一スコアCLLの値は0、第二スコアCLRの値は0、第三スコアCRLの値は+2、第四スコアCRRの値は−2となる。
第四スコアCRRは、着目画素Ptが右側の上側境界線22を構成する画素である場合に高得点となり、それ以外の境界線7,8,23を構成する画素である場合に低得点となる。着目画素Ptが上側境界線22上にある場合、図7に示すように、各画素Ptl,Ptr,Ptu,Ptdの視差勾配方向φは、それぞれ以下のようになる。
左側画素Ptl:φ(u−Δ,v)=0
右側画素Ptr:φ(u+Δ,v)=π/2
上側画素Ptu:φ(u,v−Δ)=π/2
下側画素Ptd:φ(u,v+Δ)=0
従って、画像横方向における視差勾配方向φの変化量は、下記式(14)のように求められ、画像縦方向における視差勾配方向φの変化量は、下記式(15)のように求められる。
Pu(u,v)=sin[π/2−0]=1…(14)
Pv(u,v)=sin[0−π/2]=−1…(15)
これにより、第一スコアCLLの値は0、第二スコアCLRの値は0、第三スコアCRLの値は−2、第四スコアCRRの値は+2となる。
なお、着目画素Ptが何れの境界線7,8,22,23を構成する画素でもない場合、各スコアCLL,CLR,CRL,CRRの値は、それぞれ絶対値が小さな値となる。例えば、着目画素Ptおよび各画素Ptl,Ptr,Ptu,Ptdが全て路面領域4を構成する画素である場合、これらの画素の視差勾配方向φは全てπ/2となる。これにより、画像横方向の変化量Pu(u,v)および画像縦方向の変化量Pv(u,v)は、それぞれ0となる。従って、全てのスコアCLL,CLR,CRL,CRRは値が0となる。
以上のことから、着目画素Ptについて算出された各スコアCLL,CLR,CRL,CRRに基づいて、着目画素Ptが境界線7,8,22,23を構成する画素であるか否か、およびどの境界線を構成する画素であるかを判別することができる。本実施形態の段差候補点抽出部13は、視差画像の各画素について、スコアの値が最大となるラベルを割り当てる。例えば、各スコアCLL,CLR,CRL,CRRの内で第一スコアCLLの値が最大となった画素に対しては、左上境界を示すラベルLLが割り当てられる。また、第二スコアCLRの値が最大となった画素に対しては左下境界を示すラベルLR、第三スコアCRLの値が最大となった画素に対しては右下境界を示すラベルRL、第四スコアCRRの値が最大となった画素に対しては右上境界を示すラベルRRが割り当てられる。
ただし、段差候補点抽出部13は、画素のスコアCLL,CLR,CRL,CRRの最大値が予め定められた閾値Cth(例えば、1)を下回る場合、その画素は境界線7,8,22,23の何れにも属さないと判定する。この閾値は、u軸方向(第一方向)において着目画素Ptを挟んで位置する2つの画素領域(左側画素Ptl、右側画素Ptr)の視差勾配方向φのなす角度が、直角から所定角度範囲内であり、かつv軸方向(第二方向)において着目画素Ptを挟んで位置する2つの画素領域(上側画素Ptu、下側画素Ptd)の視差勾配方向φのなす角度が、直角から所定角度範囲内である場合に、段差候補点を精度よく抽出できるように定められる。
例えば、左側画素Ptlの視差勾配方向φと右側画素Ptrの視差勾配方向φとのなす角度の大きさが、(π/2)±所定角度であり、かつ上側画素Ptuの視差勾配方向φと下側画素Ptdの視差勾配方向φとのなす角度の大きさが、(π/2)±所定角度である場合に、着目画素Ptの最大スコアが閾値Cth以上となるように、閾値Cthの値が定められる。段差候補点抽出部13は、判定対象の画素が境界線7,8,22,23の何れにも属さないと判定した場合、当該画素にはラベルを割り当てない。段差候補点抽出部13は、視差画像の各画素について、その画素の位置(u,v)と境界を示すラベルLL,LR,RL,RRとを関連づけた段差候補点情報を生成する。境界線7,8,22,23の何れにも属さないと判定された画素に対しては、段差候補点情報においていずれのラベルも関連づけられない。
図8には、以上のようにして抽出された左側の上側境界線8の候補である段差候補点が示されている。図3と比較して分かるように、左側の縁石の上側角部に沿って、連続的にかつ高い密度で段差候補点が抽出されている。また、遠方まで段差候補点が抽出されていることがわかる。
図9には、以上のようにして抽出された左側の下側境界線7の候補である段差候補点が示されている。左側の下側隅部に沿って、連続的にかつ高い密度で段差候補点が抽出されている。また、遠方まで段差候補点が抽出されていることがわかる。更に、図8と図9を比較すると分かるように、上側境界線8の候補点群と下側境界線7の候補点群は異なる領域に分布しており、2本の境界線を明確に識別できることがわかる。
座標変換部14は、段差候補点抽出部13によって抽出された視差画像上の段差候補点を道路平面上に投影する。すなわち、座標変換部14は、視差画像上の段差候補点の3次元空間における座標(x,y,z)を算出する。x軸は、車幅方向の軸であり、例えば車両右方向を正とする。y軸は、鉛直方向の軸であり、例えば上方向を正とする。z軸は、車両前後方向(カメラ2,3の光軸方向)の軸であり、例えば車両前方を正とする。座標値x,y,zは、下記[数1]により求められる。なお、算出される座標は、右カメラ2および左カメラ3の位置を基準とした座標である。[数1]において、fはカメラ2,3の焦点距離、Δxはカメラ2,3間の距離、(cu,cv)は画像中心の位置である。
道路境界線検出部15は、段差候補点抽出部13によって抽出された複数の所定の画素領域の少なくとも一部をつなぎ合わせることによって走路に沿って存在する段差面の境界を検出する。道路境界線検出部15は、算出された3次元の候補点群に対して走路モデルを当てはめて境界を推定する。道路境界線検出部15は、座標変換された段差候補点(x,z)に対して、直線および二次曲線を当てはめることで立体走路境界を検出する。座標値として(x,z)を用いる場合、俯瞰図(2次元平面)上で直線や二次曲線を当てはめることができる。なお、2次元に代えて、高さyも含めた3次元空間内でモデル当てはめがなされてもよい。
(直線当てはめ)
図10を参照して、直線当てはめについて説明する。道路境界線検出部15は、各境界線7,8,22,23について、個別に直線当てはめ処理を適用する。すなわち、道路境界線検出部15は、左側の上側境界線8について、左上境界LLが割り当てられた段差候補点群を対象として直線当てはめを行う。道路境界線検出部15は、同様にして、左側の下側境界線7、右側の下側境界線23、上側境界線22のそれぞれについて、対応するラベルが付された段差候補点群を対象として直線当てはめを行う。本実施形態の道路境界線検出部15は、まず、下側境界線7,23について、直線および後述する二次曲線の当てはめを行う。
道路境界線検出部15は、例えば、下記[数2]および[数3]によって、下側境界線7あるいは下側境界線23の段差候補点群(xi,zi)(i=1,2, ...,N)に対して直線を当てはめる。[数2]の関数f(s)は、点群と直線との一致度を表す関数である。[数3]の関数g(x)は、xの値が0に近いほど大きな値を返す関数である。直線パラメータs={s,s}を定めると、図10に示す直線が決まる。ある段差候補点のz座標値ziに対応する直線上のx座標値(=s+szi)と、当該段差候補点のx座標値xiとが近い値であるほど、その段差候補点についてのg(s+szi−xi)の値が大きくなる。その結果、総和としての関数f(s)の値が大きくなる。道路境界線検出部15は、関数f(s)が最大となる直線パラメータs={s,s}を推定する。直線パラメータsの初期値siniは、例えば、sini={xiの中央値,0}とされる。
なお、縁石等と車両100との距離や角度を考慮して、値域は例えば下記式(16)、(17)のように定められる。また、σは0.1[m]程度とすることが好ましい。非線形最適化手法(例えば、S. Johnson, The NLopt nonlinear-optimization package, http://ab-initio.mit.edu/nlopt)を用いることで、関数f(s)およびパラメータの初期値、値域から最適なパラメータを求めるようにすればよい。
−10<s<10…(16)
−1<s<1…(17)
(二次曲線当てはめ)
道路境界線検出部15は、曲線道路中の縁石に対応するため、二次曲線当てはめを行う。本実施形態の道路境界線検出部15は、下記[数4]で定義する関数f(s)が最大となる二次曲線パラメータs={s,s,s}を推定する。二次曲線パラメータs={s,s,s}のうち、s,sについての初期値は、直線当てはめ時の最適値をそのまま用いるようにすればよい。新規のパラメータsについては、例えば、初期値0、値域−0.01<s<0.01とされる。
二次曲線当てはめの最適化後に、直線と二次曲線のどちらのモデルを採用すべきかが決定される。道路境界線検出部15は、関数f(s)の最適値fmaxと関数f(s)の最適値fmaxに基づいて、この決定を行う。一般に、fmax<fmaxであるが、二次曲線は過適合を起こしている可能性がある。従って、最適値に重みを掛けて比較することが好ましい。例えば、下記式(18)を満たす場合に直線モデルを採用し、下記式(19)を満たす場合に二次曲線モデルを採用するようにしてもよい。
1.1×fmax>fmax…(18)
1.1×fmax<fmax…(19)
なお、最適値fmax,fmaxが所定の下限値τを下回る場合は、当てはめ精度が低いと考えられる。例えば、抽出された段差候補点群に、立体走路境界を撮像したものではない画素が多く含まれているなどの状況が考えられる。道路境界線検出部15は、最適値fmax,fmaxが所定の下限値τを下回る場合、上側境界線8,22について同様の境界線検出処理を行う。例えば、左側の下側境界線7について、最適値fmax,fmaxが所定の下限値τを下回る場合、上側境界線8について、直線および二次曲線の当てはめを行う。その結果、上側境界線8についても最適値fmax,fmaxが所定の下限値τを下回る場合、縁石等の段差面が存在しないと判定される。
図1のフローチャートを参照して、本実施形態の境界検出装置1の動作について説明する。図1に示す制御フローは、例えば、所定の周期、例えばカメラ2,3のフレームレートで繰り返し実行される。
まず、ステップS10では、画像取得部11および距離データ取得部12により生成された視差画像が入力される。段差候補点抽出部13は、距離データ取得部12が生成した視差画像情報を記憶部等から取得する。ステップS10が実行されると、ステップS20に進む。
ステップS20では、段差候補点抽出部13により、視差勾配が算出される。段差候補点抽出部13は、視差画像の各画素について、視差勾配方向φを算出する。ステップS20が実行されると、ステップS30に進む。
ステップS30では、段差候補点抽出部13により、視差勾配方向φの変化点が抽出される。段差候補点抽出部13は、視差画像の各画素を着目画素Ptとして、スコアCLL,CLR,CRL,CRRを算出する。段差候補点抽出部13は、各画素のスコアに基づいて、視差勾配方向φの変化点、言い換えると段差候補点を抽出する。ステップS30が実行されると、ステップS40に進む。
ステップS40では、座標変換部14により、座標変換がなされる。座標変換部14は、ステップS30で抽出された視差勾配方向φの変化点について、視差画像上の位置(u,v)と視差値d(u,v)を実座標(x,y,z)に変換する。ステップS40が実行されると、ステップS50に進む。
ステップS50では、道路境界線検出部15により、境界線が検出される。道路境界線検出部15は、ステップS40で算出された座標(x,y,z)に基づいて、縁石等の段差面の境界線を検出する。ステップS50が実行されると、ステップS60に進む。
ステップS60では、検出結果の出力がなされる。境界検出装置1は、ステップS50で検出された境界線についての情報を出力する。ステップS60が実行されると、本制御フローは終了する。出力された境界線情報は、例えば、車両制御装置に送られる。車両制御装置は、境界線情報に基づいて、認識支援、操作支援、走行支援等の制御を実行する。これらの支援制御は、例えば、縁石等の段差の存在を運転者に対して知らせることや、車両100が縁石等に接近することを抑制するための運転操作のアシストや、自動走行制御等を含む。
図11には、境界検出装置1による左側縁石の検出結果の一例として、下側境界線7の検出結果が示されている。図11から、遠方の地点の下側境界線7まで精度よく検出できていることがわかる。このように、本実施形態の境界検出装置1によれば、視差画像中の視差値dの変化量が小さい領域であっても、精度よく立体走路境界を検出することができる。
以上説明したように、実施形態の境界検出装置1は、画像取得部11と、距離データ取得部12と、段差候補点抽出部13と、道路境界線検出部15と、を備え、段差候補点抽出部13によって抽出される所定の画素領域は、所定の画素領域(着目画素Pt)を挟む一方側の領域(例えば、左側画素Ptl)の視差勾配方向φ3と、他方側の領域(例えば、右側画素Ptr)の視差勾配方向φ1とのなす角度が、直角から所定角度範囲内である画素領域である。
実施形態の境界検出装置1は、視差勾配方向φの変化に基づいて、撮像された車両周囲環境に存在する立体走路境界を精度よく検出することができる。視差勾配方向φに基づいて境界線を検出することで、視差値dの変化が小さい領域の境界線も精度よく検出することができる。本実施形態の境界検出装置1によれば、視差勾配方向φだけでなく、視差勾配方向φの変化量を算出することで、微小な段差の位置を精度よく抽出することができる。また、視差画像から縁石(段差)の上端・下端候補を直接抽出するため、高さマップなど離散化を伴う方式と比べて情報の損失が少ないという利点がある。また、輝度値の変化が小さい領域であっても、視差勾配方向φの角度差から候補点を抽出することが可能となる。段差候補点を予め画像上で求めた上で、離散化せずに座標変換するため、道路境界線の当てはめ精度が向上する。
また、本実施形態の所定の画素領域は、第一方向(u軸方向)において所定の画素領域(着目画素Pt)を挟んで位置する2つの画素領域(左側画素Ptl、右側画素Ptr)の視差勾配方向φのなす角度が、直角から所定角度範囲内であり、かつ、第二方向(v軸方向)において所定の画素領域を挟んで位置する2つの画素領域(上側画素Ptu、下側画素Ptd)の視差勾配方向φのなす角度が、直角から所定角度範囲内である画素領域である。略直交する2つの方向(第一方向、第二方向)のそれぞれにおいて、所定の画素領域を挟む2つの領域の視差勾配方向φのなす角度を判定することで、精度よく境界を検出することが可能である。
また、本実施形態の段差候補点抽出部13は、第一方向において所定の画素領域を挟んで位置する2つの画素領域の視差勾配方向φと、第二方向において所定の画素領域を挟んで位置する2つの画素領域の視差勾配方向φとに基づいて、所定の画素領域が段差面の上側および下側の何れの境界であるかを分類する。例えば、第一スコアCLLが高得点である画素や、第四スコアCRRが高得点である画素は、上側の境界であると分類することができる。また、第二スコアCLRや第三スコアCRLが高得点である画素は、下側の境界であると分類することができる。道路境界線検出部15は、段差面の上側の境界に分類された段差候補点同士を繋ぎ合わせ、段差面の下側の境界に分類された段差候補点同士を繋ぎ合わせる。上側境界の候補点群と下側境界の候補点群とが分けられた上でそれぞれに対してフィッティングが実行されることになり、直線や二次曲線へのフィッティング精度が向上する。
また、本実施形態の段差候補点抽出部13は、第一方向において所定の画素領域を挟んで位置する2つの画素領域の視差勾配方向φと、第二方向において所定の画素領域を挟んで位置する2つの画素領域の視差勾配方向φとに基づいて、所定の画素領域が走路の左右何れの側に位置する段差面の境界であるかを分類する。例えば、2つの画素領域のうち、一方の画素領域の視差勾配方向φがπもしくはπの近傍の角度である場合、検出された境界線が左側の立体走路境界であると分類することが可能である。具体的に説明すると、図6に示すように、着目画素Ptが左側の下側境界線7上にある場合、左側画素Ptlおよび上側画素Ptuの視差勾配方向φは、πもしくはπ近傍の角度である。また、図7に示すように、着目画素Ptが左側の上側境界線8上にある場合、右側画素Ptrおよび下側画素Ptdの視差勾配方向φは、πもしくはπ近傍の角度である。
一方、2つの画素領域のうち、一方の画素領域の視差勾配方向φが0もしくは0近傍の角度である場合、検出された境界線が右側の立体走路境界であると分類することが可能である。図7に示すように、着目画素Ptが右側の下側境界線23上にある場合、右側画素Ptrおよび上側画素Ptuの視差勾配方向φは0もしくは0近傍の角度である。また着目画素Ptが右側の上側境界線22上にある場合、左側画素Ptlおよび下側画素Ptdの視差勾配方向φは0もしくは0近傍の角度である。道路境界線検出部15は、左側に位置する段差面の境界に分類された段差候補点同士を繋ぎ合わせ、右側に位置する段差面の境界に分類された段差候補点同士を繋ぎ合わせる。左段差面の候補点群と右段差面の候補点群とが分けられた上でそれぞれに対してフィッティングが実行されることになり、直線や二次曲線へのフィッティング精度が向上する。
また、本実施形態には、以下の境界検出方法が開示されている。本実施形態の境界検出方法は、車両周囲環境を撮像した情報に基づいて視差画像を取得する取得手順(ステップS10)と、視差画像を構成する各々の画素領域における視差勾配方向に基づいて各々の画素領域から所定の画素領域を抽出する抽出手順(ステップS20,S30)と、抽出手順によって抽出された複数の所定の画素領域の少なくとも一部を繋ぎ合わせることによって走路に沿って存在する段差面の境界を検出する検出手順(ステップS40,S50)と、を備える。
ここで、所定の画素領域は、所定の画素領域(着目画素Pt)を挟む一方側の領域(例えば、左側画素Ptl)の視差勾配方向φ3と、他方側の領域(例えば、右側画素Ptr)の視差勾配方向φ1とのなす角度が、直角から所定角度範囲内である画素領域である。所定の画素領域は、第一方向(u軸方向)において所定の画素領域(着目画素Pt)を挟んで位置する2つの画素領域(左側画素Ptl、右側画素Ptr)の視差勾配方向φのなす角度が、直角から所定角度範囲内であり、かつ、第一方向と略直交する第二方向(v軸方向)において所定の画素領域(着目画素Pt)を挟んで位置する2つの画素領域(上側画素Ptu、下側画素Ptd)の視差勾配方向φのなす角度が、直角から所定角度範囲内である画素領域である。本実施形態の境界検出装置1は、上記の境界検出方法によって、境界線7,8,22,23を精度よく検出することができる。
[実施形態の第1変形例]
(複数フレームの集約)
実施形態の第1変形例について説明する。各フレームで抽出された段差候補点にはノイズが多く含まれるため、複数フレームを集約してノイズを抑制することが有効である。そのため、減衰率αを設定し、以下の[数5]、[数6]に示す更新式により前時刻の勾配変化量Pu(t-1)(u,v)、Pv(t-1)(u,v)を重み付けて加算することが好ましい。更新式のαを小さすぎる値に設定すると、道路の曲率が変化する場合とピッチ角が変動する場合に望ましくない結果をもたらすことがある。減衰率αの値は、例えば、0.5とされる。
本変形例によれば、前時刻の勾配変化量を重み付け加算し、複数フレームを集約することで、抽出結果の安定性を向上させることができる。
[実施形態の第2変形例]
(フーリエ解析に基づく勾配計算)
実施形態の第2変形例について説明する。例えば、下記の参考文献2のように、解析信号を用い、大域的な勾配分布を考慮した勾配方向算出方式が用いられてもよい。視差勾配方向φは、例えば、以下の[数7]に示す式により求められる。この式のたたみ込み演算は、視差d(u,v)をu(またはv)方向に1次元FFTを実施し、正の周波数成分を2倍、負の周波数成分を0として、逆FFTを実施した結果の虚数部分を求める操作と等価である。
(参考文献2)L. Cohen, Time Frequency Analysis, Prentice Hall Signal Processing Series, Prentice Hall, NJ, 1995.
本変形例の段差候補点抽出部13は、視差勾配方向φを求める処理において、フーリエ位相差分に基づく勾配方向算出式を用いる。局所特徴のみに基づき視差勾配方向φを算出すると、局所的なノイズの影響を受けてしまう。本変形例では、局所特徴に加え、フーリエ位相差分解析による大域的な勾配分布も考慮することで、ノイズ要因を分散させ、段差候補点をより安定して抽出することができる。
[実施形態の第3変形例]
(ウィンドウサイズの変更)
実施形態の第3変形例について説明する。カメラ2,3からの距離に応じて、画像中における縁石段差の見かけの大きさが変化する。カメラ2,3から近い位置にある縁石は、画像中で大きく映り、遠い位置にある縁石は、画像中で小さく映る。これに対して、距離情報に基づいてウィンドウサイズ、すなわち着目画素Ptと周囲の各画素Ptl,Ptr,Ptu,Ptdとの距離Δが可変とされてもよい。距離情報は、例えば、着目画素Ptの視差値d(u,v)である。視差値dの値が小さい場合、視差値dの値が大きい場合よりも距離Δの値が小さくされる。これにより、適切なウィンドウサイズで視差勾配方向φの変化を検出することができ、より遠方まで精度よく段差候補点を抽出することが可能となる。距離Δは、距離情報の変化に応じて連続的に変化しても、段階的に変化してもよい。
また、ウィンドウサイズの縦横の比率が可変とされてもよい。例えば、同じ形状の縁石が配置されている場合であっても、前方の道路が直線路である場合と、カーブ路である場合とで画像中の形状が異なる。直線路に配置された左縁石に比べて、右カーブ路に配置された左縁石は、その垂直面(側面)がカメラ2,3の視線方向に向く。言い換えると、右カーブ路における左縁石の垂直面は、直線路の左縁石の垂直面よりも、横長の形状に映る。これに応じて、右カーブ路の左縁石に対しては、水平方向に広い横長なウィンドウ形状とした方が視差勾配方向φの変化を正しく捉えることができる。なお、前方の道路がカーブ路であるか否か(道路曲率)は、前回観測の境界線7,8,22,23の二次曲線当てはめの推定値から予測することができる。道路境界線検出部15は、例えば、前方のカーブ路の道路曲率が大きいほど、言い換えると急なカーブ路であるほど、ウィンドウ形状を横長にすることが好ましい。ウィンドウ形状の縦横比は、道路曲率に応じて連続的に変化しても、段階的に変化してもよい。
本変形例の段差候補点抽出部13は、着目画素Ptの距離情報や境界曲率に合わせて勾配変化を抽出する際のウィンドウサイズ(距離Δ)やウィンドウの縦横比を変化させる。これにより、距離や、段差面の見え方に応じてウィンドウサイズを変更して、安定して段差候補点を抽出することができるという利点がある。
[実施形態の第4変形例]
(ウィンドウの回転)
実施形態の第4変形例について説明する。図12は、実施形態の第4変形例に係る視差画像を示す図、図13は、実施形態の第4変形例に係るウィンドウを示す図である。画像中において、画像横方向に対する境界線の傾きが小さくなった場合には、ウィンドウを回転させることも有効である。ウィンドウの回転は、上記のようにウィンドウサイズを変更することと組み合わせて実行されてもよい。図12に示すように、境界線7,8と画像横方向とのなす角度θが小さい場合、視差勾配方向φの変化を精度よく検出できない可能性がある。図6のように、右側画素Ptrと左側画素Ptlが共にu軸上の点である場合、2つの画素の何れかが下側境界線7と重なってしまうなど、視差勾配方向φの変化が適切に検出できない可能性がある。角度θが小さくなる状況としては、例えば、前方のカーブ路に配置された縁石を検出する場合が挙げられる。車両100の正面にカーブ路の縁石がある場合、上記の角度θが小さな角度となる。これにより、境界線7,8,22,23とu軸方向とのなす角度が小さな角度となりやすく、視差勾配方向φの変化が精度よく検出できない可能性がある。
これに対して、図6に示すウィンドウwを回転させることが好ましい。図12に示す立体走路境界に対しては、例えば、図13に示すように、ウィンドウが回転される。回転後のウィンドウw’の軸は、図13に示すu’軸およびv’軸である。左側の立体走路境界の段差候補点を抽出する場合、ウィンドウを時計回りに所定角度θ1回転させることが好ましい。これにより、回転後の第一方向の軸であるu’軸と境界線7,8とのなす角度を大きくすることができる。右側画素Ptrおよび左側画素Ptlは、それぞれu’軸方向において着目画素Ptを挟む画素である。また、上側画素Ptuおよび下側画素Ptdは、それぞれv’軸方向において着目画素Ptを挟む画素である。
境界線7,8の傾きは、例えば、前回の道路境界線検出部15による検出結果から予測あるいは推定することが可能である。また、視差画像をカメラ2,3からの距離に応じて複数の領域に分割し、カメラ2,3からの距離が小さい領域から順に段差境界の抽出を実行するようにしてもよい。近い領域で実行した境界線の検出結果に基づいて遠方の領域で使用するウィンドウの傾きを設定することも効果的である。これにより、カーブ入口などで段差境界を抽出する場合に、より遠方まで精度よく段差候補点を抽出することが可能となる。
なお、右側の立体走路境界の段差候補点を抽出する場合には、図6に示すウィンドウwを反時計回りに回転させることが好ましい。これにより、回転後の第一方向(u’軸方向)と境界線22,23とのなす角度を大きくすることができる。
本変形例の段差候補点抽出部13は、着目画素Ptの周辺の視差勾配方向φの変化量を求める際に、参照する上下左右の画素を境界曲率に合わせて回転させる。これにより、段差面の見え方(段差境界の画像上での傾き)に合わせてウィンドウを回転させ、より安定的に段差候補点を抽出することができるという効果を奏する。
[実施形態の第5変形例]
実施形態の第5変形例について説明する。図14は、実施形態の第5変形例に係る説明図である。上記実施形態の段差面は、走路の路面に対する角度が直角あるいは略直角の段差面であった。境界検出装置1によって検出可能な段差面の角度は、これには限定されない。境界検出装置1は、例えば、走路の路面に対して所定の角度で傾斜している段差面を検出することも可能である。こうした段差面としては、例えば、土手等の法面が挙げられる。境界検出装置1は、法面の下端の境界線や、上端の境界線を検出することも可能である。
図14に示す視差画像には、路面領域4、歩道領域5および段差面領域26が含まれる。段差面領域26は、法面等の所定の傾斜角度で傾斜した段差面を撮像した領域である。段差面領域26における視差勾配方向φ6は、u軸およびv軸に対して傾斜した方向である。こうした傾斜した段差面についても、上記実施形態と同様にして下側境界線27や上側境界線28の段差候補点を抽出することが可能である。視差勾配方向φ6がu軸に対して傾斜している場合、視差勾配方向φ6がu軸方向と平行である場合よりも、各スコアCLL,CLR,CRL,CRRの最大値が小さくなる。従って、傾斜した段差面を抽出対象とする場合、垂直面を抽出対象とする場合よりも閾値Cthを下げることが好ましい。閾値Cthは、検出対象に含めたい段差面の傾斜角に応じて適宜定めることが好ましい。
[実施形態の第6変形例]
実施形態の第6変形例について説明する。上記実施形態では、画素領域が主として単一の画素で構成されているが、画素領域は複数画素のまとまりであってもよい。例えば、着目画素Ptが境界線7,8,22,23のいずれかであると判定された場合に、着目画素Ptに隣接する画素についても同じ境界線7,8,22,23を構成する画素であると判定されてもよい。言い換えると、複数の画素からなる画素領域の代表画素を着目画素Ptとした場合に、着目画素Ptが境界線7,8,22,23を構成する画素である場合、当該画素領域を構成する画素は全てその境界線7,8,22,23に含まれると判定されてもよい。
また、各画素Ptl,Ptr,Ptu,Ptdは、単一の画素でなくても、複数の画素からなる画素領域であってもよい。例えば、互いに隣接する複数の画素の視差勾配方向φの平均値や中央値が、各変化量Pu(u,v)、Pv(u,v)を算出する際の視差勾配方向φの値として用いられてもよい。一例として、左側画素Ptlおよび右側画素Ptrをそれぞれ複数画素からなる画素領域として、各画素領域の視差勾配方向φの中央値や平均値を用いて視差勾配方向φの変化量等が算出されてもよい。
[実施形態の第7変形例]
実施形態の第7変形例について説明する。上記実施形態のようにスコアCLL,CLR,CRL,CRRに基づいて段差候補点を抽出することに代えて、視差勾配方向φのなす角度をそれぞれ算出して、段差候補点を抽出するようにしてもよい。例えば、上側画素Ptuの視差勾配方向φと下側画素Ptdの視差勾配方向φとのなす角度の大きさが、(π/2)±所定角度の範囲内である場合、あるいは(3π/2)±所定角度の範囲内である場合、段差候補点としての第1条件を満たすものとする。また、左側画素Ptlの視差勾配方向φと右側画素Ptrの視差勾配方向φとのなす角度の大きさが、(π/2)±所定角度の範囲内である場合、あるいは(3π/2)±所定角度の範囲内である場合、段差候補点としての第2条件を満たすものとする。段差候補点としての第1条件および第2条件がそれぞれ成立する場合、着目画素Ptは段差候補点として抽出される。
[実施形態の第8変形例]
実施形態の第8変形例について説明する。上記実施形態では、右カメラ2および左カメラ3によって撮像されたステレオ画像に基づいて視差画像が生成されたが、これに限らず、単眼のカメラによって撮像されたステレオ画像に基づいて視差画像が生成されてもよい。
[実施形態の第9変形例]
実施形態の第9変形例について説明する。上記実施形態では、第一方向(例えば、u軸方向)と第二方向(例えば、v軸方向)とが直交していたが、第一方向と第二方向とは垂直に交わるものには限定されない。例えば、第二方向は、第一方向とほぼ直交する方向であってもよい。
上記の実施形態および変形例に開示された内容は、適宜組み合わせて実行することができる。
1 境界検出装置
2 右カメラ
3 左カメラ
4 路面領域
5 歩道領域(左側)
6 段差面領域(左側)
7 下側境界線(左側)
8 上側境界線(左側)
11 画像取得部
12 距離データ取得部
13 段差候補点抽出部
14 座標変換部
15 道路境界線検出部
20 歩道領域(右側)
21 段差面領域(右側)
22 上側境界線(右側)
23 下側境界線(右側)
100 車両
Pt 着目画素
Ptl 左側画素
Ptr 右側画素
Ptu 上側画素
Ptd 下側画素
φ 視差勾配方向

Claims (5)

  1. 車両周囲環境を撮像した情報に基づいて視差画像を取得する取得部と、
    前記視差画像を構成する各々の画素領域における視差勾配方向に基づいて前記各々の画素領域から所定の画素領域を抽出する抽出部と、
    前記抽出部によって抽出された複数の前記所定の画素領域の少なくとも一部を繋ぎ合わせることによって走路に沿って存在する段差面の境界を検出する検出部と、
    を備え、
    前記所定の画素領域は、前記所定の画素領域を挟む一方側の領域の前記視差勾配方向と、他方側の領域の前記視差勾配方向とのなす角度が、直角から所定角度範囲内である画素領域である
    ことを特徴とする境界検出装置。
  2. 前記所定の画素領域は、第一方向において前記所定の画素領域を挟んで位置する2つの画素領域の前記視差勾配方向のなす角度が、直角から所定角度範囲内であり、かつ、前記第一方向と略直交する第二方向において前記所定の画素領域を挟んで位置する2つの画素領域の前記視差勾配方向のなす角度が、直角から所定角度範囲内である画素領域である
    請求項1に記載の境界検出装置。
  3. 前記抽出部は、前記第一方向において前記所定の画素領域を挟んで位置する2つの画素領域の前記視差勾配方向と、前記第二方向において前記所定の画素領域を挟んで位置する2つの画素領域の前記視差勾配方向とに基づいて、前記所定の画素領域が前記段差面の上側および下側の何れの境界を構成するかを分類し、
    前記検出部は、前記段差面の上側の境界に分類された前記所定の画素領域同士、および前記段差面の下側の境界に分類された前記所定の画素領域同士を繋ぎ合わせる
    請求項2に記載の境界検出装置。
  4. 前記抽出部は、前記第一方向において前記所定の画素領域を挟んで位置する2つの画素領域の前記視差勾配方向と、前記第二方向において前記所定の画素領域を挟んで位置する2つの画素領域の前記視差勾配方向とに基づいて、前記所定の画素領域が走路の左右何れの側に位置する前記段差面の境界であるかを分類し、
    前記検出部は、左側に位置する前記段差面の境界に分類された前記所定の画素領域同士、および右側に位置する前記段差面の境界に分類された前記所定の画素領域同士を繋ぎ合わせる
    請求項2または3に記載の境界検出装置。
  5. 車両周囲環境を撮像した情報に基づいて視差画像を取得する取得手順と、
    前記視差画像を構成する各々の画素領域における視差勾配方向に基づいて前記各々の画素領域から所定の画素領域を抽出する抽出手順と、
    前記抽出手順によって抽出された複数の前記所定の画素領域の少なくとも一部を繋ぎ合わせることによって走路に沿って存在する段差面の境界を検出する検出手順と、
    を備え、
    前記所定の画素領域は、前記所定の画素領域を挟む一方側の領域の前記視差勾配方向と、他方側の領域の前記視差勾配方向とのなす角度が、直角から所定角度範囲内である画素領域である
    ことを特徴とする境界検出方法。
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