以下に添付図面を参照しながら、本開示の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
また、以下では、下記に示す順序で説明を行う。
1.本実施形態に係る情報処理システム
2.本実施形態に係るプログラム
(本実施形態に係る情報処理システム)
[1]ユースケース
本実施形態に係る情報処理システムの構成について説明する前に、本実施形態に係る情報処理システムが用いられることにより実現されるユースケースについて説明する。
図1は、本実施形態に係る情報処理システムが用いられることにより実現されるユースケースの一例を示す説明図である。図1は、情報処理装置に新たなサービスに関する情報(データ)を取得させることにより、当該情報処理装置を新たなサービスに対応させる場合のユースケースの一例を示している。図1では、情報処理装置が、タッチパネルを有するスマートフォンである例を示している。
情報処理装置のユーザは、情報処理装置内のセキュアなメモリ領域(例えば、Embedded Secure Element、UICC(Universal Integrated Circuit Card)、SDカードあるいはApplication Processorによりセキュアに管理される汎用メモリ)を利用するサービスの一覧が表示されるビューアーアプリケーションのようなサービス管理アプリケーションにおいて、新たに追加したいサービスに対応する「電話アイコン」をタッチする(図1のA)。図1のAでは、ユーザがすでに使用しているサービスが画面下の「マイサービス」メニューを選択することで表示され、画面下の「おすすめ」メニューを選択することでユーザが利用可能なサービスの一覧が表示される。ここでは、「おすすめ」メニューに表示されたサービスの一覧のうち、ユーザが新たに追加したいサービスに対応する「電話アイコン」をタッチする例を示している。ここで、本実施形態に係るタッチとは、例えば、指などでタッチパネルを押下することや、タッチパネルに指などを近づけることをいう。タッチパネル以外にボタンやペンなど別の入力装置による操作で「電話アイコン」に関連付けられた処理の実行命令を入力してもよい。また、「電話アイコン」の表示がなく、ユーザが新たに追加したいサービスを選択するとサービス提供者に電話をかけるサブメニューが表示されるようにしてもよい。
「電話アイコン」のタッチに基づいて、音声通話を行うための電話アプリケーションが起動され、ユーザと、新たに追加したいサービスに対応するオペレータとの間での音声通話が開始される(図1のB)。ユーザは、音声によりサービスの追加に必要な情報(例えば、個人情報など)を伝え、オペレータは、サービスの追加のための操作を行う。
音声通話に起因する上記オペレータの操作に基づいて、情報処理装置では新たなサービスに関する情報が取得され、その結果、情報処理装置では、新たなサービスが追加される(図1のC)。ユーザは、例えば画面下の「マイサービス」メニューを選択することによって、新たなサービスが追加されたことを確認することができる。
例えば図1に示すユースケースのように、ユーザとオペレータとの間での音声通話に基づいて、新たなサービスに関する情報が情報処理装置において取得される場合には、ユーザは、個人情報などを入力するなどのUIに従った操作を行わなくてもよい。よって、仮に、ユーザがリテラシが低いユーザであったとしても、ユーザは、より簡易に情報処理装置を新たなサービスに対応させることができる。
したがって、例えば図1に示すようなユースケースが実現されることによって、ユーザの利便性の向上を図ることができる。なお、図1に示すユースケースでは情報処理装置内のセキュアなメモリ領域を利用するサービスについて説明したが、本実施形態に係るユースケースは、上記に限られない。例えば、本実施形態に係るユースケースは、単にアプリケーションをダウンロードしてインストールさせたり、インストールさせるアプリケーションの設定をサービス提供者が自身のサービスにあわせてアプリケーションを独自にカスタマイズした状態でユーザの情報処理装置内にインストールさせておきたい場合など、セキュアなメモリ領域を利用しないサービスについても適用可能である。
以下、例えば図1に示すようなユースケースを実現することが可能な、本実施形態に係る情報処理システムについて、説明する。
[2]本実施形態に係る情報処理システムの一例
図2は、本実施形態に係る情報処理システム1000の一例を示す説明図である。情報処理システム1000は、例えば、中継装置100と、情報処理装置200とを有する。
また、図2では、オペレータが用いる装置であるオペレータ装置300(第1の外部装置の一例)と、サービス事業者がサービスの提供のために用意している装置であるサービス事業者サーバ400(第2の外部装置の一例)とを併せて示している。ここで、オペレータ装置300と、サービス事業者サーバ400とは、例えば、後述する中継装置100のハードウェア構成と同様の構成を有する。
中継装置100、情報処理装置200、オペレータ装置300、およびサービス事業者サーバ400は、ネットワーク500を介して(または、直接的に)通信が可能である。
ここで、ネットワーク500としては、例えば、TCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)などの通信プロトコルを用いたインターネットや、基地局を介した無線WAN(WWAN:Wireless Wide Area Network)などの無線ネットワーク、あるいは、WAN(Wide Area Network)などの有線ネットワークなどが挙げられる。また、オペレータ装置300とサービス事業者サーバ400とは、LAN(Local Area Network)や無線LANなどで構成されるローカルなネットワークを介して通信可能であってもよい。
また、情報処理装置200のユーザと、オペレータ装置300を用いるオペレータとは、例えば、基地局などで構成される音声通信網600によって、音声通話が可能である。なお、例えば、VoLTE(Voice over Long Term Evolution)が用いられる場合のように、音声通話がデータ通信として実現される場合には、音声通信網600は、ネットワーク500であってもよい。つまり、音声通信網600とネットワーク500とは、異なっていてもよいし、同一であってもよい。
なお、本実施形態に係る情報処理システムの構成は、図2に示す構成に限られない。
例えば、本実施形態に係る情報処理システムは、複数の情報処理装置200を有していてもよい。複数の情報処理装置200を有する場合であっても、中継装置100は、複数の情報処理装置200それぞれに対して、後述する本実施形態に係る中継方法に係る処理を行うことが可能である。
また、本実施形態に係る情報処理システムは、例えば、1または2以上のオペレータ装置300(第1の外部装置の一例)、および1または2以上のサービス事業者サーバ400(第2の外部装置の一例)を含んでいてもよい。
以下では、本実施形態に係る情報処理システムが、図2に示す情報処理システム1000である場合を例に挙げる。
[2−1]中継装置100
中継装置100は、例えば、情報処理装置200と、オペレータ装置300やサービス事業者サーバ400などの外部装置との間における各種情報(データ)を中継する役目を果たす。
中継装置100は、本実施形態に係る中継方法に係る処理として、例えば、(1)通信制御処理を行うことによって、送信対象として特定した情報処理装置200に対して情報(データ)を送信する。
(1)通信制御処理
中継装置100は、外部装置との通信を制御する。より具体的には、中継装置100は、通信制御処理として、例えば、(1−1)通信管理処理、および(1−2)送信制御処理を行う。なお、下記に示す(1−1)通信管理処理、および(1−2)送信制御処理は、便宜上、本実施形態に係る通信制御処理を2つの処理に切り分けたものである。よって、本実施形態に係る通信制御処理は、下記に示す(1−1)通信管理処理、および(1−2)送信制御処理を1つの処理と捉えることもでき、または、さらに切り分けられた3以上の処理と捉えることも可能である。以下では、本実施形態に係る通信制御処理を、(1−1)通信管理処理と(1−2)送信制御処理とに分けて説明する。
(1−1)通信管理処理
中継装置100は、情報処理装置200から通信により第1情報が取得された場合、第1情報を送信した情報処理装置200との間のセッションを維持する。
中継装置100は、例えば、中継装置100が備える通信部(後述する)、または接続されている外部通信デバイスにおける通信を制御することによって、通信管理処理を行う。以下では、中継装置100が、通信管理処理において、中継装置100が備える通信部(後述する)を制御する場合を例に挙げる。
より具体的には、中継装置100は、例えば、重複する可能性が低い、一時的なID(以下、「セッションID」と示す。)を、第1情報を送信した情報処理装置200へ送信する。情報処理装置200は、セッションIDを含む通信リクエストを中継装置100に対して定期的に送信し、中継装置100が、当該通信リクエストに対する応答を行うことによって、第1情報を送信した情報処理装置200との間のセッションが維持される。また、中継装置100は、上記応答を行う際に、処理命令を含めることによって、情報処理装置200に当該処理命令に応じた処理を行わせることが可能である。
設定されている所定の時間の間、セッションIDを含む通信リクエストが受信されない場合には、中継装置100は、情報処理装置200との通信が途絶したと判定して、セッションを破棄する。また、情報処理装置200は、設定されている所定の時間の間、通信リクエストに対する応答が受信されない場合には、中継装置100との通信が途絶したと判定して、セッションを破棄することが可能である。ここで、中継装置100は、例えば、セッションが破棄されてもセッションIDを破棄せず、情報処理装置200から取得した第1情報とを対応させて保持しておくことによって、同じ情報処理装置200から中継装置100へ複数回接続が試みられているが通信が途絶する現象が発生していることを判定することができる。また、中継装置100は、セッションが破棄された際にあわせて、セッションIDおよび/または第1情報を破棄してもよい。
なお、本実施形態に係るセッションの維持方法は、上記に限られない。例えば、中継装置100は、セッションを維持することが可能な任意の方法を用いることが可能である。
ここで、本実施形態に係る第1情報とは、情報処理装置200から送信されたデータである。第1情報には、音声通話における通話相手を特定することが可能な特定情報(データ)が含まれる。
ここで、本実施形態に係る特定情報としては、例えば、電話番号を示すデータが挙げられる。なお、本実施形態に係る特定情報は、電話番号を示すデータに限られず、例えば、電話番号を使わない通話アプリケーションにおいて、ユーザ同士で音声通話を行う場合に通話相手を特定することが可能な任意の情報(データ)であってもよい。以下では、本実施形態に係る特定情報が、電話番号を示すデータである場合を例に挙げる。
なお、本実施形態に係る第1情報に含まれるデータは、電話番号を示すデータなどの特定情報に限られない。本実施形態に係る第1情報には、例えば、サービス識別情報や、情報処理装置におけるデータの記憶状態に関する情報(以下、「記憶状態に関する情報」と示す。)、あるいは情報処理装置200を特定する識別情報などが、さらに含まれていてもよい。
本実施形態に係るサービス識別情報としては、例えば、サービスを一意に判別することが可能なIDや、サービス事業者を一意に判別することが可能なIDなど、サービスを示す情報(データ)が挙げられる。
また、本実施形態に係る記憶状態に関する情報としては、例えば、下記に示す情報(データ)が挙げられる。ここで、情報処理装置が備える記録媒体としては、例えば、情報処理装置内のメモリや、情報処理装置が備えるICチップ内の不揮発性メモリなどが挙げられる。
・情報処理装置が備える記録媒体の記憶領域を示す情報:サービスに関連する各種情報が記憶されている領域の情報(セキュアなメモリ領域内にサービスごとに割り当てられた領域を示すエリアコードの一覧データなど)
・情報処理装置にインストールされているアプリケーションを示す情報:情報処理装置にインストールされているアプリケーションの一覧データや、情報処理装置にインストールされているアプリケーションを一意に判別することが可能なパッケージ名の一覧データ
また、中継装置100は、第1情報を送信した情報処理装置200に対して、オペレータとの間での音声通話を開始させるための音声通話開始要求を送信させてもよい。
本実施形態に係る音声通話開始要求には、例えば、音声通話を行うための電話アプリケーションを起動させる起動命令が含まれる。また、本実施形態に係る音声通話開始要求には、オペレータ装置300(または、オペレータ装置300を含むコールセンター)の電話番号を示すデータとが含まれていてもよい。
電話番号の更新が行われた場合には、例えば、サービス管理アプリケーションのアップデートが行われることによって、情報処理装置200が保持する電話番号の情報を最新の番号に保つことができる。しかしながら、ユーザがサービス管理アプリケーションのアップデートを行っていない場合には、情報処理装置200が保持する電話番号を示すデータが示す電話番号が、最新の番号でなくなることが起こり得る。ここで、中継装置100はオペレータ装置300の電話番号を保持し、電話番号の更新があった際には、更新された電話番号を保持するようにしていてもよい。そうすることによって、中継装置100は、情報処理装置200が保持しているオペレータ装置300の電話番号を示すデータを中継装置100が取得した際に、情報処理装置200のユーザが認識しているオペレータ装置300の電話番号が、更新された最新の番号かどうか判断することができる。情報処理装置200が保持する電話番号の情報が最新のものではないと判断した場合には、中継装置100は、例えば、情報処理装置200に対して電話番号が更新されていることを示す情報を送信する。なお、中継装置100は、情報処理装置200から、情報処理装置200が保持しているオペレータ装置300の電話番号を取得しなくても、サービス管理アプリケーションのバージョン情報を取得することによって、情報処理装置200において更新されていない情報があることを判断することが可能である。
中継装置100が、第1情報を送信した情報処理装置200に対して音声通話開始要求を送信させることによって、本実施形態に係る中継方法に係る処理が行われている状態で、ユーザとオペレータとの音声通話を開始させることが可能となる。
(1−2)送信制御処理
中継装置100は、第2情報を、第1の外部装置に対して送信させる。
中継装置100は、例えば、中継装置100が備える通信部(後述する)、または接続されている外部通信デバイスにおける通信を制御することによって、送信制御処理を行う。以下では、中継装置100が、送信制御処理において、中継装置100が備える通信部(後述する)を制御する場合を例に挙げる。
ここで、本実施形態に係る第1の外部装置としては、例えば、下記に示す装置が挙げられる。図2では、オペレータ装置300が、第1の外部装置の一例に該当する。
・サービス識別情報に対応するサービスを提供する装置(第1情報にサービス識別情報が含まれる場合)
・第1情報が取得された後に、情報の送信を要求する情報送信要求を送信した装置
・第1情報を送信した情報処理装置のユーザと音声通話を行うオペレータが用いる装置(オペレータ装置)
・オペレータが用いる装置(オペレータ装置)に対して第2情報を送信可能な装置(例えば、コールセンターを管理するサーバなど)
また、本実施形態に係る第2情報とは、中継装置100が第1の外部装置に対して送信するデータである。第2情報には、第1情報に含まれる電話番号を示すデータが含まれる。
なお、本実施形態に係る第2情報に含まれるデータは、第1情報に含まれる電話番号を示すデータに限られない。例えば、中継装置100が、本実施形態に係る中継方法に係る処理として、後述する状態判定処理をさらに行う場合、本実施形態に係る第2情報には、状態判定処理の結果を示す情報(後述する「サービスに関する状態を示す情報」)がさらに含まれていてもよい。
また、中継装置100は、第2情報の送信後に、第3情報が取得された場合には、取得された第3情報に基づいて、第1情報を送信した情報処理装置200を特定する。
ここで、本実施形態に係る第3情報とは、第1の外部装置、または第2の外部装置から取得されるデータである。本実施形態に係る第3情報は、例えば図1に示すユースケースにおいて、オペレータの操作に基づき送信されるデータに相当する。
また、本実施形態に係る第2の外部装置は、例えば、中継装置100に設定されている装置である。図2では、オペレータ装置300が、第2の外部装置の一例に該当する。
第3情報には、電話番号を示すデータと、送信用情報(データ)とが含まれる。
本実施形態に係る送信用情報としては、例えば、所定の処理を行わせる処理要求が挙げられる。
本実施形態に係る処理要求には、例えば、様々な処理を行わるための処理命令が含まれる。また、本実施形態に係る処理要求には、例えば、コマンドデータ取得先URL(Uniform Resource Locator)や、各処理に関するデータ(サービスの追加に係るデータや、情報処理装置200内のメモリに書き込まれるデータ)などの他のデータが含まれていてもよい。
具体例を挙げると、本実施形態に係る処理要求としては、例えば下記に示す例が挙げられる。情報処理装置内のメモリは、例えば、情報処理装置が備えるIC(Integrated Circuit)チップや着脱可能な記録媒体であり、セキュアなメモリ領域であっても非セキュアなメモリ領域であってもよい。一般的には、サービス提供者は、セキュアなメモリ領域を用いたサービスの方が、サービス開始のために複雑な手続きを要求することが多い。
・サービスの追加に係る発行要求:サービス開始のための要求。発行要求は、情報処理装置内のメモリ領域の初期化、および/またはメモリ領域内に、サービスに対応する領域を確保する(発行する)処理に対応する。
・サービスの削除に係る削除要求:サービス終了のための要求。削除要求は、情報処理装置内のメモリから、サービスに対応する領域を削除する処理に対応する。
・データの読み出しに係る読み出し要求:読み出し要求は、例えば、サービスがうまく動作しない際や、サービス提供者が自身のサービスにあわせてアプリケーションを独自にカスタマイズした状態でユーザの情報処理装置内にインストールさせておきたい際などのサポートのために、情報処理装置内のメモリから、サービスに対応する領域のデータを読み取る処理に対応する。
・データの書き込みに係る書き込み要求:書き込み要求は、例えば、“サービスがうまく動作しない状況の解消するサポート”や、“電話での商取引等の成立による電子バリューの減算、加算、付与”などのために、情報処理装置内のメモリのサービスに対応する領域に、任意のデータを書き込む処理に対応する。
・アプリケーション導入の補助に係る要求:例えば、アプリケーション導入の補助に係る要求は、任意のアプリケーションやWebページを指定してのマーケットアプリケーションの起動や、Webブラウザの起動など、アプリケーションのダウンロードのための誘導処理に対応する。また、アプリケーション導入の補助に係る要求は、例えば、サービス提供者が求める初期設定などの複雑な工程の誘導処理に対応してもよい。
なお、本実施形態に係る処理要求は、例えば上記に示す各要求のうちの2以上を組み合わせたものであってもよい。上記に示す各要求を組み合わせた例としては、例えば、下記に示す例が挙げられる。
・読み出し要求+削除要求:読み出し要求および削除要求の組み合わせは、例えば、情報処理装置200がスマートフォンなどである場合において、機種変更に伴い、情報処理装置内のメモリに記憶されているデータを、移行先の他の情報処理装置に移行させる場合の処理に対応する。
・発行要求+書き込み要求:発行要求および書き込み要求の組み合わせは、例えば、情報処理装置200がスマートフォンなどである場合における機種変更の際に、移行先の他の情報処理装置において、移行先の他の情報処理装置が備えるメモリにおける領域の初期化、および領域の確保を行い、当該領域に移行するデータを書き込む処理に対応する。
なお、本実施形態に係る送信用情報は、処理要求に限られない。例えば、本実施形態に係る送信用情報は、情報処理装置200へと送信可能な任意のデータであってもよい。
より具体的には、第3情報が取得された場合、中継装置100は、例えば、第3情報に含まれる電話番号に基づいて、第1情報を送信した情報処理装置200を特定する。中継装置100は、取得されている第1情報に含まれる電話番号と、第3情報に含まれる電話番号とを比較し、第3情報に含まれる電話番号と合致する電話番号を含む第1情報を送信した情報処理装置200を特定することによって、情報処理装置200を特定する。
例えば上記のように情報処理装置200が特定されると、中継装置100は、上記(1−1)の処理(通信管理処理)により維持されているセッションによって、第3情報に含まれる情報を、特定された情報処理装置200へ送信させる。
中継装置100は、例えば、本実施形態に係る中継方法に係る処理として、例えば、上記(1)の処理(通信制御処理)(例えば、上記(1−1)の処理(通信管理処理)、および上記(1−2)の処理(送信制御処理))を行うことによって、送信対象として特定した情報処理装置200に対して情報(データ)を送信することができる。
ここで、中継装置100が、送信対象として特定した情報処理装置200に対して送信する情報は、例えば図1に示すユースケースでは、オペレータの操作に基づき送信されるデータである。よって、中継装置100が、本実施形態に係る中継方法に係る処理として、例えば、上記(1)の処理(通信制御処理)(例えば、上記(1−1)の処理(通信管理処理)、および上記(1−2)の処理(送信制御処理))を行うことによって、例えば図1に示すよなユースケースを実現することが可能となる。
したがって、中継装置100が、本実施形態に係る中継方法に係る処理として、例えば、上記(1)の処理(通信制御処理)(例えば、上記(1−1)の処理(通信管理処理)、および上記(1−2)の処理(送信制御処理))を行うことによって、ユーザの利便性の向上を図ることが可能な、情報処理システムが実現される。
なお、本実施形態に係る中継方法に係る処理は、上記(1)の処理(通信制御処理)に限られない。
例えば、中継装置100は、上記(1−1)の処理(通信管理処理)を行わず、取得された第3情報に含まれる電話番号に基づき特定される情報処理装置200に対して、情報を送信することも可能である。中継装置100が第1情報を送信した情報処理装置200との間におけるセッションを維持しない場合、中継装置100は、上記(1−2)の処理(送信制御処理)において、例えば、SMS(Short Message Service)を利用して、特定された情報処理装置200に対して情報を送信する。
より具体的には、中継装置100は、例えば、情報処理装置200から通信により第1情報が取得されると、セッションIDを第1情報を送信した情報処理装置200へ送信する。また、中継装置100は、取得された第3情報に含まれる電話番号に基づき特定された情報処理装置200に対して、情報を送信する場合には、特定された情報処理装置200に対応するセッションIDと、送信対象の情報とを、SMSを利用して当該情報処理装置200に対して送信する。
SMSを受信した情報処理装置200では、例えば、OS(Operating System)を介して、SMSに含まれる情報がアプリケーションに渡され、当該アプリケーションにより当該情報が処理される。また、情報処理装置200は、設定されている所定の時間、セッションIDを含むSMSが受信されない場合には、中継装置100から受信したセッションIDを削除する。
例えば上記のようにSMSが利用される場合には、中継装置100は、上記(1−1)の処理(通信管理処理)を行わずに、取得された第3情報に含まれる電話番号に基づき特定される情報処理装置200に対して、情報を送信することができる。
また、例えば、情報処理装置200から取得される第1情報に、サービス識別情報と記憶状態に関する情報とが含まれている場合には、中継装置100は、本実施形態に係る中継方法に係る処理として、下記に示す状態判定処理をさらに行うことも可能である。
(2)状態判定処理
中継装置100は、第1情報が取得された場合に、サービス識別情報と記憶状態に関する情報とに基づいて、第1情報を送信した情報処理装置200におけるサービスに関する状態を判定する。
より具体的には、中継装置100は、例えば、第1情報に含まれるサービス識別情報に基づいて、サービス識別情報に対応するサービス提供者がアクセス可能となる記憶領域と、サービスに対応するアプリケーションとを特定する。なお、中継装置100は、例えば、サービス識別情報に対応するサービスによっては、サービス提供者がアクセス可能となる記憶領域と、サービスに対応するアプリケーションとのうちの、一方を特定してもよい。
中継装置100は、例えば、サービス識別情報を検索キーとして、サービス識別情報、記憶領域、およびアプリケーションが対応付けられているデータベースを検索することによって、サービス識別情報に対応するサービス提供者がアクセス可能となる記憶領域と、サービスに対応するアプリケーションとを特定する。
また、サービス識別情報、記憶領域、およびアプリケーションが対応付けられているデータベースが、サーバなどの外部装置に記憶されている場合には、中継装置100は、例えば、サービス識別情報と検索命令とを含む検索要求を、当該外部装置に送信してもよい。検索要求を外部装置に送信する場合、中継装置100は、当該外部装置から取得された検索結果が示す記憶領域とアプリケーションとを、サービス識別情報に対応するサービス提供者がアクセス可能となる記憶領域と、サービスに対応するアプリケーションとして特定する。
サービス提供者がアクセス可能となる、サービスに対応する記憶領域と、サービスに対応するアプリケーションとが特定されると、中継装置100は、サービスに関する状態を判定する。
中継装置100は、例えば、特定されたサービスに対応する記憶領域および記憶領域を示す情報が示す記憶領域と、特定されたサービスに対応するアプリケーションおよびアプリケーションを示す情報が示すアプリケーションとをそれぞれ照合する。そして、中継装置100は、例えば、特定されたサービスに対応する記憶領域に記憶領域を示す情報が示す記憶領域が含まれているか否かと、特定されたサービスに対応するアプリケーションにアプリケーションを示す情報が示すアプリケーションが含まれているか否かとを判定することによって、サービスに関する状態を判定する。
ここで、特定されたサービスに対応する記憶領域に記憶領域を示す情報が示す記憶領域が含まれているか否かの判定は、情報処理装置200が備える記録媒体にサービスに対応する領域が存在するか否かの判定に該当する。また、特定されたサービスに対応するアプリケーションにアプリケーションを示す情報が示すアプリケーションが含まれているか否かの判定は、情報処理装置200にサービスに対応するアプリケーションがインストールされているか否かの判定に該当する。
例えば、特定されたサービスに対応する記憶領域に記憶領域を示す情報が示す記憶領域が含まれていない場合、または、特定されたサービスに対応するアプリケーションにアプリケーションを示す情報に対応するアプリケーションが含まれていない場合は、“情報処理装置200が、サービス識別情報が示すサービスに関する処理を正常に行うことができない状態”や、“店頭などではサービスに関する処理を正常に行うことができるが、アプリケーションが存在しないために、ユーザが、当該アプリケーションにより実現される所望の処理(例えば、電子バリューの値の確認(残高確認に相当する。)や、電子バリューのチャージなど)を、情報処理装置200に行わせることができない状態”に該当しうる。つまり、中継装置100が、例えば、特定されたサービスに対応する記憶領域に記憶領域を示す情報が示す記憶領域が含まれているか否かと、特定されたサービスに対応するアプリケーションに、アプリケーションを示す情報に対応するアプリケーションが含まれているか否かとを判定することは、中継装置100がサービスに関する状態を判定することに相当する。
中継装置100は、状態判定処理として、例えば上記にような処理を行うことによって、第1情報を送信した情報処理装置200におけるサービスに関する状態を判定する。
また、状態判定処理によりサービスに関する状態を判定する場合、中継装置100は、上記(1−2)の処理(送信制御処理)において、サービスに関する状態を示す情報を含む第2情報を、第1の外部装置に対して送信させる。ここで、本実施形態に係るサービスに関する状態を示す情報としては、例えば、情報処理装置200が備える記録媒体にサービスに対応する領域が存在するか否かを示すデータや、情報処理装置200にサービスに対応するアプリケーションがインストールされているか否かを示すデータが挙げられる。
中継装置100が、状態判定処理を行うことによって、第1の外部装置のユーザは、サービスに関する状態を示す情報に対応する内容によって、第2情報に含まれる電話番号に対応する情報処理装置200のサービスに関する状態を、把握することが可能となる。
よって、中継装置100が状態判定処理を行うことによって、例えば、オペレータ装置300(第1の外部装置の一例)のユーザであるオペレータは、音声通話を行っている情報処理装置200のユーザから、情報処理装置200の状態を口頭で聞き出すことなく、情報処理装置200におけるサービスに関する状態を把握することができる。ここで、オペレータは、例えば、“Caller ID Display”(または、ナンバーディスプレイとも呼ばれる。)によって、音声通話を行っている情報処理装置200に対応する電話番号を特定する。
したがって、中継装置100が状態判定処理を行うことによって、例えば、情報処理装置200のユーザ、およびオペレータ装置300(第1の外部装置の一例)のオペレータ双方の手間を省き、利便性を向上させることができる。
[2−2]情報処理装置200
情報処理装置200は、例えば、中継装置100などの外部装置と通信を行う通信機能(または通信制御機能)と、音声通話機能(または、音声通話制御機能)とを有する装置である。なお、通信機能および音声通話機能は、情報処理装置200に接続される外部デバイスにより実現されてもよい。
また、情報処理装置200は、例えば、サービスに関する情報やアプリケーションなどのデータを記憶可能な記録媒体を備える。
情報処理装置200が備える記録媒体としては、例えば、ハードディスク(Hard Disk)などの磁気記録媒体や、フラッシュメモリ(flash memory)などの不揮発性メモリ(nonvolatile memory)などが挙げられる。また、情報処理装置200が備える記録媒体は、情報処理装置200から着脱可能であってもよい。
なお、情報処理装置200が備える記録媒体は、上記に限られない。例えば、情報処理装置200が備える記録媒体は、NFC(Near Field Communication)による通信機能に係るICを構成するメモリであってもよい。また、情報処理装置200が備える記録媒体は、例えば、耐タンパ性を有していてもよい。
[3]本実施形態に係る情報処理システムにおける処理の一例
次に、本実施形態に係る情報処理システムにおける処理の一例について、図2に示す情報処理システム1000を含むシステムにおける処理を例に挙げて説明する。
以下では、中継装置100が、取得された第3情報に含まれる情報として、サービスの追加に係る発行要求を情報処理装置200へ送信することによって、図1に示すユースケースを実現することが可能な、本実施形態に係る情報処理システムにおける処理の一例について説明する。なお、上述したように、中継装置100が情報処理装置200に対して送信する、取得された第3情報に含まれる情報が、発行要求に限られないことは、言うまでもない。
[3−1]本実施形態に係る情報処理システムにおける処理の第1の例
図3は、本実施形態に係る情報処理システムにおける処理の第1の例を説明するための説明図である。ここで、図3のステップS104の処理が、上記(2)の処理(状態判定処理)に該当する。図3のステップS116、S118の処理が、上記(1−2)の処理(送信制御処理)に該当する。
例えばユーザが、図1のAに示すような「電話アイコン」のタッチを行うと、情報処理装置200におけるサービス管理アプリケーションは、情報処理装置200の電話番号を取得する(S100)。
サービス管理アプリケーションは、例えば、電話番号が記憶されているメモリから電話番号を読み出すことにより、電話番号を取得する。また、サービス管理アプリケーションは、例えば、SIM(Subscriber Identity Module)から電話番号を特定することが可能なIDを取得し、当該IDに基づいて電話番号を取得するなど、電話番号を取得することが可能な、任意の方法を用いて電話番号を取得していもよい。また、例えば、音声通信網600による通話がIP電話による通話である場合には、サービス管理アプリケーションは、起動されたIP電話アプリケーションを認識して電話番号を取得することも可能である。
情報処理装置200におけるサービス管理アプリケーションは、ステップS100において取得された電話番号を含む第1情報を、中継装置100に対して送信する(S102)。情報処理装置200におけるサービス管理アプリケーションは、例えば、予め設定されている、中継装置100に情報を送信するためのIPアドレスなどの情報を参照して、第1情報を、中継装置100に対して送信する。
ステップS102において情報処理装置200から送信された第1情報を受信した中継装置100は、受信された第1情報に基づいて、状態判定処理を行う(S104)。
また、図3では示していないが、第1情報を受信した中継装置100は、上記(1−1)の処理(通信管理処理)を行うことによって、ステップS102において第1情報を送信した情報処理装置200との間におけるセッションを維持する。
ステップS104において状態判定処理を行うと、中継装置100は、電話番号と判定結果を示すサービスに関する状態を示す情報とを含む第2情報を、オペレータ装置300へ送信する(S106)。中継装置100は、例えば、SMSや、電子メール、IRC(Internet Relay Chat)、あるいは、ネットワーク上で実現されうる任意のメッセージング方法を用いて、第2情報をオペレータ装置300へ送信する。
中継装置100は、音声通話開始要求を、ステップS102において第1情報を送信した情報処理装置200に対して送信する(S108)。
なお、図3では、中継装置100が、ステップS104、S106の処理の後に、ステップS108の処理を行っている例を示しているが、中継装置100における処理は、上記に示す例に限られない。例えば、中継装置100は、ステップS104、S106の処理の前にステップS108の処理を行うことができ、また、ステップS104、S106の処理と平行してステップS108の処理を行うことも可能である。
ステップS108において中継装置100から送信された音声通話開始要求を受信した情報処理装置200は、電話アプリケーションにより音声通信網600を介した音声通話の発信を行う。図3では、情報処理装置200における電話アプリケーションが、オペレータ装置300に対して発信を行う例を示している。
上記発信によって、情報処理装置200のユーザと、オペレータ装置300のオペレータとの間における音声通話が開始される。また、オペレータは、例えばステップS106において中継装置100から送信された第1情報に基づいて、音声通話を行っているユーザの情報処理装置200における、サービスに関する状態を把握することが可能である。
ユーザとの間で音声通話を行っているオペレータが、オペレータ装置300に対して、例えば、音声通話の内容に基づく入力などの操作を行うと、オペレータ装置300は、例えば、ステップS102において受信された第1情報に含まれる電話番号と、ユーザの個人情報と、処理の内容と処理命令とを含む処理要求とを、サービス事業者サーバ400へ送信する(S110)。図3では、発行処理を行わせるための処理要求が、オペレータ装置300からサービス事業者サーバ400へと送信されるものとする。
ステップS110においてオペレータ装置300から送信された各種情報を受信したサービス事業者サーバ400は、例えば受信された個人情報に基づいて、データベースなどにデータを新規登録、または更新する登録処理を行う(S112)。
また、サービス事業者サーバ400は、ステップS110において受信された電話番号と、ステップS110において受信された処理要求に基づく発行要求とを含む第3情報を、中継装置100に対して送信する(S114)。ここで、本実施形態に係る発行要求としては、例えば、発行のためのWebプラグイン(処理実行アプリケーションの一例)を起動させる処理命令が挙げられる。また、本実施形態に係る発行要求には、コマンドデータ取得先URLなど、他のデータが含まれていてもよい。
ステップS114においてサービス事業者サーバ400から送信された第3情報を受信した中継装置100は、第3情報に含まれる電話番号に基づいて、発行要求を送信する対象の情報処理装置200を特定する(S116)。中継装置100は、第3情報に含まれる電話番号と合致する電話番号が含まれる第1情報を送信した情報処理装置200を、発行要求を送信する対象の情報処理装置200として特定する。
中継装置100は、ステップS116において特定された情報処理装置200に対して発行要求を送信する(S118)。
ここで、中継装置100は、ステップS114においてサービス事業者サーバ400から送信された第3情報に含まれる発行要求などの情報を、ステップS118においてそのまま送信する。なお、ステップS118における中継装置100の処理は、上記に限られない。例えば、中継装置100は、維持されているセッションに係る通信インタフェースに対応する形式に、ステップS114においてサービス事業者サーバ400から送信された第3情報に含まれる情報を加工し、ステップS118において加工された情報を情報処理装置200に対して送信してもよい。
ステップS118において中継装置100から送信された発行要求を受信した情報処理装置200では、サービス管理アプリケーションが処理実行アプリケーションに発行要求を伝達する(S120)。そして、情報処理装置200では、処理実行アプリケーションが、発行要求に基づく発行処理を行う(S122)。
図4は、本実施形態に係る情報処理装置200において行われる処理要求に応じた処理の一例を示す説明図であり、図3のステップS122において行われる発行要求に応じて行われる発行処理の一例を示している。図4では、情報処理装置200の処理実行アプリケーションが、サービス事業者サーバ400との間の通信によって、発行処理を行う例を示している。
情報処理装置200の処理実行アプリケーションは、例えば発行要求に基づき起動されたWebプラグインによって、サービス事業者サーバ400へアクセスする(S200)。ステップS200における情報処理装置200からのアクセスを受けたサービス事業者サーバ400は、処理命令を含むコマンドデータを情報処理装置200へ送信する(S202)。
ステップS202においてサービス事業者サーバ400から送信されたコマンドデータを受信した情報処理装置200は、処理実行アプリケーションがコマンドデータに基づき処理を行う(S204)。例えば、コマンドデータが発行処理に係るデータである場合、処理実行アプリケーションは、コマンドデータに従って、NFCによる通信機能に係るICを構成するメモリなどの記録媒体に対する操作(例えば、領域確保や、データの書き込みなど)を行う。
情報処理装置200の処理実行アプリケーションは、例えばステップS204の処理の結果を含む応答を、サービス事業者サーバ400へ送信する(S206)。ステップS206において情報処理装置200から送信された応答を受信したサービス事業者サーバ400は、処理終了コマンドを送信し(S208)、当該終了コマンドに基づいて、情報処理装置200の処理実行アプリケーションでの処理が終了する。
図3のステップS122では、例えば図4に示す処理が行われる。なお、図3のステップS122における処理は、図4に示す処理に限られない。例えば、図4のステップS206における応答が、ステップS204の処理が正常に行われなかったことを示す場合には、サービス事業者サーバ400は、ステップS208の処理を行わず、再度ステップS202の処理を行ってもよい。
再度図3を参照して、本実施形態に係る情報処理システムにおける処理の第1の例について説明する。ステップS122の処理を行うと、情報処理装置200の処理実行アプリケーションは、ステップS122の処理が正常に行われたことを示す発行完了通知を、サービス管理アプリケーションに伝達する(S124)。そして、情報処理装置200のサービス管理アプリケーションは、ステップS124において伝達された発行完了通知を、中継装置100へ送信する(S126)。
ステップS126において情報処理装置200から送信された発行完了通知を受信した中継装置100は、発行完了通知をサービス事業者サーバ400へ送信する(S128)。また、中継装置100は、例えば、情報処理装置200から送信された発行完了通知を受信した場合には、発行完了通知を送信した情報処理装置200との間におけるセッションを破棄する。
なお、発行処理が完了した後であっても、ユーザとオペレータとの間の通話内容に応じて、中継装置100は、新たな処理要求を受信する場合がありうる。よって、中継装置100は、例えば、情報処理装置200から送信された発行完了通知を受信したときには、当該情報処理装置200との間におけるセッションを破棄せず、ユーザとオペレータとの間の音声通話が終了した後に当該情報処理装置200から送信される、音声通話が終了したことを示す情報(データ)を受信した場合に、当該情報処理装置200との間におけるセッションを破棄してもよい。
ステップS128において中継装置100から送信された発行完了通知を受信したサービス事業者サーバ400は、発行結果を示すデータを、オペレータ装置300へ送信する(S130)。
ステップS130において発行結果を示すデータがオペレータ装置300において受信されることによって、オペレータは、音声通話を行っているユーザに対応する情報処理装置200に対する発行が正常に完了したことを把握することができる。よって、その後、オペレータとユーザとの間における音声通話は、例えば、発行が正常に完了したことをもって終了される。
例えば図3に示す第1の例に係る情報処理システムにおける処理が行われることによって、ユーザとオペレータとの間での音声通話を介して、サービスの発行が行われる。よって、例えば図3に示す第1の例に係る情報処理システムにおける処理が行われることによって、図1に示すユースケースが実現される。
なお、第1の例に係る情報処理システムにおける処理は、図3に示す処理に限られない。
例えば、中継装置100は、ステップS104の処理を行わず、ステップS106において、サービスに関する状態を示す情報を含まない第2情報を、オペレータ装置300へ送信してもよい。
ステップS104の処理を行わず、サービスに関する状態を示す情報を含まない第2情報を、オペレータ装置300へ送信する場合であっても、中継装置100は、本実施形態に係る中継方法に係る処理として、例えば、上記(1)の処理(通信制御処理)(例えば、上記(1−1)の処理(通信管理処理)、および上記(1−2)の処理(送信制御処理))を行うことが可能である。したがって、ステップS104の処理を行わず、サービスに関する状態を示す情報を含まない第2情報を、オペレータ装置300へ送信する場合であっても、ユーザの利便性の向上を図ることが可能な、情報処理システムが実現され、図1に示すユースケースを実現することができる。
また、例えばユーザによる図1のAに示すような「電話アイコン」のタッチによって、電話アプリケーションによる音声通信網600を介した音声通話の発信が行われる場合には、中継装置100は、ステップS108の処理を行わなくてもよい。
[3−2]本実施形態に係る情報処理システムにおける処理の第2の例
図5は、本実施形態に係る情報処理システムにおける処理の第2の例を説明するための説明図である。ここで、図5のステップS304の処理が、上記(2)の処理(状態判定処理)に該当する。図3のステップS318、S320の処理が、上記(1−2)の処理(送信制御処理)に該当する。
例えばユーザが、図1のAに示すような「電話アイコン」のタッチを行うと、情報処理装置200におけるサービス管理アプリケーションは、図3のステップS100と同様に、情報処理装置200の電話番号を取得する(S300)。
情報処理装置200におけるサービス管理アプリケーションは、図3のステップS102と同様に、ステップS300において取得された電話番号を含む第1情報を、中継装置100に対して送信する(S302)。
ステップS302において情報処理装置200から送信された第1情報を受信した中継装置100は、受信された第1情報に基づいて、状態判定処理を行う(S304)。
また、図5では示していないが、第1情報を受信した中継装置100は、上記(1−1)の処理(通信管理処理)を行うことによって、ステップS302において第1情報を送信した情報処理装置200との間におけるセッションを維持する。
中継装置100は、音声通話開始要求を、ステップS302において第1情報を送信した情報処理装置200に対して送信する(S306)。
ステップS306において中継装置100から送信された音声通話開始要求を受信した情報処理装置200は、電話アプリケーションにより音声通信網600を介した音声通話の発信を行う。図5では、図3と同様に、情報処理装置200における電話アプリケーションが、オペレータ装置300に対して発信を行う例を示している。
上記発信によって、情報処理装置200のユーザと、オペレータ装置300のオペレータとの間における音声通話が開始される。
オペレータ装置300は、オペレータの操作に基づいて、中継装置100に対して、音声通話を行っているユーザの情報処理装置200に対応する電話番号と、情報の送信命令をとを含む情報送信要求を送信する(S308)。ステップS308において送信される情報送信要求に含まれる電話番号としては、例えば、
“Caller ID Display”によって把握した電話番号、または、ユーザとの音声通話によってオペレータが把握した電話番号が挙げられる。
ステップS308においてオペレータ装置300から送信された情報送信要求を受信した中継装置100は、電話番号と、ステップS304における判定結果を示すサービスに関する状態を示す情報とを含む第2情報を、オペレータ装置300へ送信する(S310)。中継装置100は、例えば、ステップS308においてオペレータ装置300から送信された情報送信要求に対する応答(例えば、HTTPレスポンス)として、第2情報を送信する。
ユーザとの間で音声通話を行っているオペレータが、オペレータ装置300に対して、例えば、音声通話の内容に基づく入力などの操作を行うと、オペレータ装置300は、例えば、ステップS302において受信された第1情報に含まれる電話番号と、ユーザの個人情報と、処理の内容と処理命令とを含む処理要求とを、サービス事業者サーバ400へ送信する(S312)。図5では、図3と同様に、発行処理を行わせるための処理要求が、オペレータ装置300からサービス事業者サーバ400へと送信されるものとする。
ステップS312においてオペレータ装置300から送信された各種情報を受信したサービス事業者サーバ400は、図3のステップS112と同様に、登録処理を行う(S314)。また、サービス事業者サーバ400は、図3のステップS114と同様に、ステップS312において受信された電話番号と、サービスの追加に係る発行要求とを含む第3情報を、中継装置100に対して送信する(S316)。
ステップS316においてサービス事業者サーバ400から送信された第3情報を受信した中継装置100は、図3のステップS116と同様に、発行要求を送信する対象の情報処理装置200を特定する(S318)。
中継装置100は、図3のステップS118と同様に、ステップS318において特定された情報処理装置200に対して発行要求を送信する(S320)。
ステップS320において中継装置100から送信された発行要求を受信した情報処理装置200では、サービス管理アプリケーションが処理実行アプリケーションに発行要求を伝達する(S322)。そして、情報処理装置200では、処理実行アプリケーションが、図3のステップS122と同様に、発行要求に基づく発行処理を行う(S324)。
ステップS324の処理を行うと、情報処理装置200の処理実行アプリケーションは、ステップS324の処理が正常に行われたことを示す発行完了通知を、サービス管理アプリケーションに伝達する(S326)。そして、情報処理装置200のサービス管理アプリケーションは、ステップS326において伝達された発行完了通知を、中継装置100へ送信する(S328)。
ステップS328において情報処理装置200から送信された発行完了通知を受信した中継装置100は、発行完了通知をサービス事業者サーバ400へ送信する(S330)。また、中継装置100は、例えば、情報処理装置200から送信された発行完了通知を受信した場合には、発行完了通知を送信した情報処理装置200との間におけるセッションを破棄する。
ステップS330において中継装置100から送信された発行完了通知を受信したサービス事業者サーバ400は、発行結果を示すデータを、オペレータ装置300へ送信する(S332)。
ステップS332において発行結果を示すデータがオペレータ装置300において受信されることによって、オペレータは、音声通話を行っているユーザに対応する情報処理装置200に対する発行が正常に完了したことを把握することができる。よって、その後、オペレータとユーザとの間における音声通話は、例えば、発行が正常に完了したことをもって終了される。
例えば図5に示す第2の例に係る情報処理システムにおける処理が行われることによって、ユーザとオペレータとの間での音声通話を介して、サービスの発行が行われる。よって、例えば図3に示す第1の例に係る情報処理システムにおける処理が行われる場合でも、図3に示す第1の例に係る情報処理システムにおける処理が行われる場合と同様に、図1に示すユースケースが実現される。
なお、第2の例に係る情報処理システムにおける処理は、図5に示す処理に限られない。
例えば、中継装置100は、ステップS304の処理を行わず、ステップS310において、サービスに関する状態を示す情報を含まない第2情報を、オペレータ装置300へ送信してもよい。
ステップS304の処理を行わず、サービスに関する状態を示す情報を含まない第2情報を、オペレータ装置300へ送信する場合であっても、中継装置100は、本実施形態に係る中継方法に係る処理として、例えば、上記(1)の処理(通信制御処理)(例えば、上記(1−1)の処理(通信管理処理)、および上記(1−2)の処理(送信制御処理))を行うことが可能である。したがって、ステップS304の処理を行わず、サービスに関する状態を示す情報を含まない第2情報を、オペレータ装置300へ送信する場合であっても、ユーザの利便性の向上を図ることが可能な、情報処理システムが実現され、図1に示すユースケースを実現することができる。
また、例えばユーザによる図1のAに示すような「電話アイコン」のタッチによって、電話アプリケーションによる音声通信網600を介した音声通話の発信が行われる場合には、中継装置100は、ステップS306の処理を行わなくてもよい。
[3−3]本実施形態に係る情報処理システムにおける処理の第3の例
図3に示す第1の例に係る情報処理システムにおける処理と、図5に示す第2の例に係る情報処理システムにおける処理とでは、図2に示す情報処理システム1000を含むシステムにおける処理を示した。しかしながら、例えば、サービス事業者の中には、コストや管理煩雑さなどの理由によって、サービス事業者サーバ400(または、サービスの提供に係るWebサイトなど)の設置を行わないサービス事業者がでてくることが想定される。
そこで、次に、本実施形態に係る情報処理システムにおける処理の第3の例として、図2に示す情報処理システム1000を含むシステムにおいて、サービス事業者サーバ400の代わりに、オペレータが操作可能な処理装置700(例えば、発行処理などを行うための専用端末)を有するシステムにおける処理の一例について、説明する。
以下では、上記サービス事業者サーバ400の代わりにオペレータが操作可能な処理装置を有するシステムにおける処理の一例として、図3に示す第1の例に係る情報処理システムにおける処理と同様に、中継装置100が主体的に第2情報をオペレータ装置300へ送信する場合の処理を示す。なお、上記サービス事業者サーバ400の代わりにオペレータが操作可能な処理装置を有するシステムでは、図5に示す第2の例に係る情報処理システムにおける処理と同様に、中継装置100が、オペレータ装置300から送信される情報送信要求に基づいて第2情報をオペレータ装置300へ送信してもよい。
図6は、本実施形態に係る情報処理システムにおける処理の第3の例を説明するための説明図である。ここで、図6のステップS404の処理が、上記(2)の処理(状態判定処理)に該当する。図6のステップS412、S414の処理が、上記(1−2)の処理(送信制御処理)に該当する。
例えばユーザが、図1のAに示すような「電話アイコン」のタッチを行うと、情報処理装置200におけるサービス管理アプリケーションは、図3のステップS100と同様に、情報処理装置200の電話番号を取得する(S400)。
情報処理装置200におけるサービス管理アプリケーションは、図3のステップS102と同様に、ステップS400において取得された電話番号を含む第1情報を、中継装置100に対して送信する(S402)。
ステップS402において情報処理装置200から送信された第1情報を受信した中継装置100は、受信された第1情報に基づいて、状態判定処理を行う(S404)。
また、図6では示していないが、第1情報を受信した中継装置100は、上記(1−1)の処理(通信管理処理)を行うことによって、ステップS402において第1情報を送信した情報処理装置200との間におけるセッションを維持する。
ステップS404において状態判定処理を行うと、中継装置100は、図3のステップS106と同様に、電話番号と判定結果を示すサービスに関する状態を示す情報とを含む第2情報を、オペレータ装置300へ送信する(S406)。
中継装置100は、音声通話開始要求を、ステップS402において第1情報を送信した情報処理装置200に対して送信する(S408)。なお、中継装置100は、図3に示す第1の例に係る情報処理システムにおける処理と同様に、ステップS404、S406の処理の前にステップS408の処理を行うことができ、また、ステップS404、S406の処理と平行してステップS408の処理を行うことも可能である。
ステップS408において中継装置100から送信された音声通話開始要求を受信した情報処理装置200は、電話アプリケーションにより音声通信網600を介した音声通話の発信を行う。図6では、情報処理装置200における電話アプリケーションが、オペレータ装置300に対して発信を行う例を示している。
上記発信によって、情報処理装置200のユーザと、オペレータ装置300のオペレータとの間における音声通話が開始される。また、オペレータは、図3に示す第1の例に係る情報処理システムが用いられる場合と同様に、例えばステップS406において中継装置100から送信された第1情報に基づいて、音声通話を行っているユーザの情報処理装置200における、サービスに関する状態を把握することが可能である。
ユーザとの間で音声通話を行っているオペレータが、処理装置700に対して、例えば、音声通話の内容に基づく入力などの操作を行うと、処理装置700は、電話番号と発行要求とを含む第3情報を、中継装置100に対して送信する(S410)。
ステップS410において処理装置700から送信された第3情報を受信した中継装置100は、図3のステップS116と同様に、第3情報に含まれる電話番号に基づいて、発行要求を送信する対象の情報処理装置200を特定する(S412)。
中継装置100は、図3のステップS116と同様に、ステップS412において特定された情報処理装置200に対して発行要求を送信する(S414)。
ステップS414において中継装置100から送信された発行要求を受信した情報処理装置200では、サービス管理アプリケーションが処理実行アプリケーションに発行要求を伝達する(S416)。そして、情報処理装置200では、処理実行アプリケーションが、発行要求に基づく発行処理を行う(S418)。ここで、情報処理装置200の処理実行アプリケーションは、例えば、処理装置700との間で図4と同様の処理を行う。
ステップS418の処理を行うと、情報処理装置200の処理実行アプリケーションは、ステップS418の処理が正常に行われたことを示す発行完了通知を、サービス管理アプリケーションに伝達する(S420)。そして、情報処理装置200のサービス管理アプリケーションは、ステップS420において伝達された発行完了通知を、中継装置100へ送信する(S422)。
ステップS422において情報処理装置200から送信された発行完了通知を受信した中継装置100は、発行完了通知を処理装置700へ送信する(S424)。また、中継装置100は、例えば、情報処理装置200から送信された発行完了通知を受信した場合には、発行完了通知を送信した情報処理装置200との間におけるセッションを破棄する。
ステップS424において発行完了通知が処理装置700において受信されることによって、オペレータは、音声通話を行っているユーザに対応する情報処理装置200に対する発行が正常に完了したことを把握することができる。よって、その後、オペレータとユーザとの間における音声通話は、例えば、発行が正常に完了したことをもって終了される。
なお、例えば、ステップS418の処理(例えば、情報処理装置200と処理装置700との間における、図4と同様の処理)が行われることによって、オペレータが、音声通話を行っているユーザに対応する情報処理装置200に対する発行が正常に完了したことを把握することができた場合には、オペレータとユーザとの間における音声通話は、ステップS418の処理後に終了されてもよい。
例えば図6に示す第3の例に係る情報処理システムにおける処理が行われることによって、ユーザとオペレータとの間での音声通話を介して、サービスの発行が行われる。よって、例えば図6に示す第3の例に係る情報処理システムにおける処理が行われることによって、図1に示すユースケースが実現される。
なお、第3の例に係る情報処理システムにおける処理は、図6に示す処理に限られない。
例えば、中継装置100は、図3に示す第1の例に係る情報処理システムにおける処理の変形例と同様に、ステップS404の処理を行わず、ステップS406において、サービスに関する状態を示す情報を含まない第2情報を、オペレータ装置300へ送信してもよい。
また、例えばユーザによる図1のAに示すような「電話アイコン」のタッチによって、電話アプリケーションによる音声通信網600を介した音声通話の発信が行われる場合には、中継装置100は、図3に示す第1の例に係る情報処理システムにおける処理の変形例と同様に、ステップS408の処理を行わなくてもよい。
[3−4]本実施形態に係る情報処理システムにおける処理の他の例
図3に示す第1の例に係る情報処理システムにおける処理、図5に示す第2の例に係る情報処理システムにおける処理、および図6に示す第3の例に係る情報処理システムにおける処理では、情報処理装置200において、電話アプリケーション、処理実行アプリケーション、およびサービス管理アプリケーションという3つのアプリケーションが実行され、これらのアプリケーションにより処理が行われる例を示した。
しかしながら、本実施形態に係る情報処理装置200における処理は、上記に限られない。例えば、本実施形態に係る情報処理装置200における処理は、上記3つのアプリケーションの機能が1つに纏められたアプリケーション(例えば、電話機能と、Webプラグイン機能とが統合されたアプリケーション)により行われてもよい。
[4]本実施形態に係る情報処理システムを構成する中継装置、情報処理装置の構成例
次に、本実施形態に係る情報処理システムを構成する中継装置、情報処理装置の構成の一例について説明する。
[4−1]中継装置100
図7は、本実施形態に係る中継装置100の構成の一例を示すブロック図である。中継装置100は、例えば、通信部102と、制御部104とを備える。
また、中継装置100は、例えば、ROM(Read Only Memory。図示せず)や、RAM(Random Access Memory。図示せず)、記憶部(図示せず)、中継装置100のユーザが操作可能な操作部(図示せず)、様々な画面を表示画面に表示する表示部(図示せず)などを備えていてもよい。中継装置100は、例えば、データの伝送路としてのバスにより上記各構成要素間を接続する。
ROM(図示せず)は、制御部104が使用するプログラムや演算パラメータなどの制御用データを記憶する。RAM(図示せず)は、制御部104により実行されるプログラムなどを一時的に記憶する。
記憶部(図示せず)は、中継装置100が備える記憶手段であり、例えば、サービス識別情報、記憶領域、およびアプリケーションが対応付けられているデータベースなどの本実施形態に係る中継処理方法に係るデータや、アプリケーションなど様々なデータを記憶する。ここで、記憶部(図示せず)としては、例えば、ハードディスクなどの磁気記録媒体や、フラッシュメモリなどの不揮発性メモリなどが挙げられる。また、記憶部(図示せず)は、中継装置100から着脱可能であってもよい。
操作部(図示せず)としては、例えば後述する操作入力デバイスが挙げられる。また、表示部(図示せず)としては、例えば後述する表示デバイスが挙げられる。
[中継装置100のハードウェア構成例]
図8は、本実施形態に係る中継装置100のハードウェア構成の一例を示す説明図である。中継装置100は、例えば、MPU150と、ROM152と、RAM154と、記録媒体156と、入出力インタフェース158と、操作入力デバイス160と、表示デバイス162と、通信インタフェース164とを備える。また、中継装置100は、例えば、データの伝送路としてのバス166で各構成要素間を接続する。
MPU150は、例えば、MPU(Micro Processing Unit)などの演算回路で構成される、1または2以上のプロセッサや、各種処理回路などで構成され、中継装置100全体を制御する制御部104として機能する。また、MPU150は、中継装置100において、例えば、後述する状態判定部110、および通信制御部112の役目を果たす。
ROM152は、MPU150が使用するプログラムや演算パラメータなどの制御用データなどを記憶する。RAM154は、例えば、MPU150により実行されるプログラムなどを一時的に記憶する。
記録媒体156は、記憶部(図示せず)として機能し、例えば、サービス識別情報、記憶領域、およびアプリケーションが対応付けられているデータベースなどの本実施形態に係る中継処理方法に係るデータや、アプリケーションなど様々なデータを記憶する。ここで、記録媒体156としては、例えば、ハードディスクなどの磁気記録媒体や、フラッシュメモリなどの不揮発性メモリが挙げられる。また、記録媒体156は、中継装置100から着脱可能であってもよい。
入出力インタフェース158は、例えば、操作入力デバイス160や、表示デバイス162を接続する。操作入力デバイス160は、操作部(図示せず)として機能し、また、表示デバイス162は、表示部(図示せず)として機能する。ここで、入出力インタフェース158としては、例えば、USB(Universal Serial Bus)端子や、DVI(Digital Visual Interface)端子、HDMI(High-Definition Multimedia Interface)(登録商標)端子、各種処理回路などが挙げられる。
また、操作入力デバイス160は、例えば、中継装置100上に備えられ、中継装置100の内部で入出力インタフェース158と接続される。操作入力デバイス160としては、例えば、ボタンや、方向キー、ジョグダイヤルなどの回転型セレクター、あるいは、これらの組み合わせなどが挙げられる。
また、表示デバイス162は、例えば、中継装置100上に備えられ、中継装置100の内部で入出力インタフェース158と接続される。表示デバイス162としては、例えば、液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display)や有機ELディスプレイ(Organic Electro-Luminescence Display。または、OLEDディスプレイ(Organic Light Emitting Diode Display)ともよばれる。)などが挙げられる。
なお、入出力インタフェース158が、中継装置100の外部装置としての外部操作入力デバイス(例えば、キーボードやマウスなど)や外部表示デバイスなどの、外部デバイスと接続することも可能であることは、言うまでもない。また、表示デバイス162は、例えばタッチスクリーンなど、表示とユーザ操作とが可能なデバイスであってもよい。
通信インタフェース164は、中継装置100が備える通信手段であり、ネットワーク500を介して(あるいは、直接的に)、情報処理装置200や、オペレータ装置300、サービス事業者サーバ400などの外部装置と、無線または有線で通信を行うための通信部102として機能する。ここで、通信インタフェース164としては、例えば、通信アンテナおよびRF(Radio Frequency)回路(無線通信)や、IEEE802.15.1ポートおよび送受信回路(無線通信)、IEEE802.11ポートおよび送受信回路(無線通信)、あるいはLAN端子および送受信回路(有線通信)などが挙げられる。
中継装置100は、例えば図8に示す構成によって、本実施形態に係る中継処理方法に係る処理を行う。なお、本実施形態に係る中継装置100のハードウェア構成は、図8に示す構成に限られない。
例えば、中継装置100は、接続されている外部通信デバイスを介して、外部装置と通信を行う場合には、通信インタフェース164を備えていなくてもよい。また、中継装置100は、記憶媒体156や、操作デバイス160、表示デバイス162を備えない構成をとることも可能である。
再度図7を参照して、中継装置100の構成の一例について説明する。通信部102は、中継装置100が備える通信手段であり、ネットワーク500を介して(あるいは、直接的に)、外部装置と無線または有線で通信を行う。また、通信部102は、例えば制御部104により通信が制御される。
ここで、通信部102としては、例えば、通信アンテナおよびRF回路や、LAN端子および送受信回路などが挙げられるが、通信部102の構成は、上記に限られない。例えば、通信部102は、USB端子および送受信回路などの通信を行うことが可能な任意の規格に対応する構成や、ネットワーク500を介して外部装置と通信可能な任意の構成をとることができる。
制御部104は、例えばMPUなどで構成され、中継装置100全体を制御する役目を果たす。また、制御部104は、例えば、状態判定部110と、通信制御部112とを備え、本実施形態に係る中継処理方法に係る処理を主導的に行う役目を果たす。
状態判定部110は、上記(2)の処理(状態判定処理)を主導的に行う役目を果たし、第1情報が取得された場合に、サービス識別情報と記憶状態に関する情報とに基づいて、第1情報を送信した情報処理装置におけるサービスに関する状態を判定する。
通信制御部112は、上記(1)の処理(通信制御処理)を主導的に行う役目を果たし、外部装置との通信を制御する。より具体的には、通信制御部112は、例えば、通信管理部114と、送信制御部116とを有し、上記(1−1)の処理(通信管理処理)および上記(1−2)の処理(送信制御処理)を行う。
なお、上述したように、上記(1−1)の処理(通信管理処理)および上記(1−2)の処理(送信制御処理)は、便宜上、上記(1)の処理(通信制御処理)を2つの処理に切り分けたものである。よって、通信制御部112の構成は、図7に示す構成に限られず、上記(1)の処理(通信制御処理)における処理の切り分け方に応じた構成をとることが可能である。
また、情報処理装置100では、例えば、1または2以上のプロセッサなどが、通信制御部112の役目を果たす。通信制御部112は、例えば、上記(1)の処理(通信制御処理)における処理の切り分け方によらず、1つのプロセッサなどにより処理を行ってもよいし、複数のプロセッサなどにより処理を分担して行ってもよい。
以下、通信制御部112が、通信管理部114と送信制御部116とを有する場合を例に挙げて、通信管理部114および送信制御部116それぞれについて説明する。
通信管理部114は、上記(1−1)の処理(通信管理処理)を主導的に行う役目を果たし、第1情報が取得された場合、第1情報を送信した情報処理装置との間のセッションを維持する。ここで、通信管理部114は、例えば、通信部102、または接続されている外部通信デバイスにおける通信を制御することによって、第1情報を送信した情報処理装置との間のセッションを維持する。
送信制御部116は、上記(1−2)の処理(送信制御処理)を主導的に行う役目を果たす。
送信制御部116は、第1情報に含まれる特定情報を含む第2情報を、オペレータ装置300などの第1の外部装置に対して送信させる。ここで、送信制御部116が送信させる第2情報には、状態判定部110において判定されたサービスに関する状態を示す情報が含まれていてもよい。
また、第2情報の送信後に、オペレータ装置300などの第1の外部装置またはサービス事業者サーバ400などの第2の外部装置から、第3情報が取得された場合には、送信制御部116は、取得された第3情報に含まれる特定情報に基づいて、第1情報を送信した情報処理装置を特定する。そして、送信制御部116は、通信管理部114により維持されているセッションによって、第3情報に含まれる情報を、特定された情報処理装置へ送信させる。
ここで、送信制御部116は、例えば、通信部102、または接続されている外部通信デバイスにおける通信を制御することによって、通信部102または外部通信デバイスに、各種情報(データ)を送信させる。
制御部104は、例えば、状態判定部110と通信制御部112とを備えることによって、本実施形態に係る中継処理方法に係る処理を主導的に行う。
中継装置100は、例えば図7に示す構成によって、本実施形態に係る中継処理方法に係る処理(例えば、上記(1)の処理(通信制御処理)、および上記(2)の処理(状態判定処理))を行う。
したがって、中継装置100は、例えば図7に示す構成によって、ユーザの利便性の向上を図ることが可能な、情報処理システムを実現させることができる。
また、例えば図7に示す構成によって、中継装置100は、例えば上述したような、本実施形態に係る中継処理方法に係る処理が行われることにより奏される効果を、奏することができる。
なお、本実施形態に係る中継装置の構成は、図7に示す構成に限られない。
例えば、本実施形態に係る中継装置は、図7に示す状態判定部110を備えない構成をとることが可能である。状態判定部110を備えない構成をとる場合であっても、本実施形態に係る中継装置は、上記(1)の処理(通信制御処理)を行うことができる。よって、状態判定部110を備えない構成をとる場合であっても、本実施形態に係る中継装置は、ユーザの利便性の向上を図ることが可能な、情報処理システムを実現させることができる。
また、本実施形態に係る中継装置は、例えば、図7に示す通信管理部114を備えない構成をとることが可能である。通信管理部114を備えない構成をとる場合には、本実施形態に係る中継装置では、通信制御部112(例えば、送信制御部116)が、例えば、SMSを利用して特定された情報処理装置200に対して情報を送信する。
また、本実施形態に係る中継装置は、例えば、図7に示す状態判定部110、通信制御部112の一方、または双方を、制御部104とは個別に備える(例えば、別の処理回路で実現する)ことができる。
また、例えば、通信部102と同様の機能、構成を有する外部の通信デバイスを介して、外部装置と通信を行う場合には、本実施形態に係る中継装置は、通信部102を備えていなくてもよい。
[4−2]情報処理装置200
図9は、本実施形態に係る情報処理装置200の構成の一例を示すブロック図である。情報処理装置200は、例えば、通信部202と、記憶部204と、制御部206とを備える。
また、情報処理装置200は、例えば、ROM(図示せず)や、RAM(図示せず)、記憶部(図示せず)、情報処理装置200のユーザが操作可能な操作部(図示せず)、様々な画面を表示画面に表示する表示部(図示せず)、NFCに係る通信機能および処理機能を有するNFC処理部(図示せず)などを備えていてもよい。情報処理装置200は、例えば、データの伝送路としてのバスにより上記各構成要素間を接続する。
ROM(図示せず)は、制御部206が使用するプログラムや演算パラメータなどの制御用データを記憶する。RAM(図示せず)は、制御部206により実行されるプログラムなどを一時的に記憶する。
操作部(図示せず)としては、例えば後述する操作入力デバイスが挙げられる。また、表示部(図示せず)としては、例えば後述する表示デバイスが挙げられる。また、NFC処理部(図示せず)としては、例えば後述するICチップおよびアンテナが挙げられる。
[情報処理装置200のハードウェア構成例]
図10は、本実施形態に係る情報処理装置200のハードウェア構成の一例を示す説明図である。情報処理装置200は、例えば、MPU250と、ROM252と、RAM254と、記録媒体256と、入出力インタフェース258と、操作入力デバイス260と、表示デバイス262と、通信インタフェース264と、ICチップ266と、アンテナ268とを備える。また、情報処理装置200は、例えば、データの伝送路としてのバス270で各構成要素間を接続する。
MPU250は、例えば、MPUなどの演算回路で構成されるプロセッサや、各種処理回路などで構成され、情報処理装置200全体を制御する制御部206として機能する。また、MPU250は、情報処理装置200において、例えば、後述する処理部210の役目を果たす。
ROM252は、MPU250が使用するプログラムや演算パラメータなどの制御用データなどを記憶する。RAM254は、例えば、MPU250により実行されるプログラムなどを一時的に記憶する。
記録媒体256は、記憶部204として機能し、例えば、電話アプリケーションや、各種処理の実行のための処理実行アプリケーション、サービス管理アプリケーションなどの様々なデータを記憶する。ここで、記録媒体256としては、例えば、ハードディスクなどの磁気記録媒体や、フラッシュメモリなどの不揮発性メモリが挙げられる。また、記録媒体256は、情報処理装置200から着脱可能であってもよい。
入出力インタフェース258は、例えば、操作入力デバイス260や、表示デバイス262を接続する。操作入力デバイス260は、操作部(図示せず)として機能し、また、表示デバイス262は、表示部(図示せず)として機能する。ここで、入出力インタフェース258としては、例えば、USB端子や、DVI端子、HDMI(登録商標)端子、各種処理回路などが挙げられる。
また、操作入力デバイス260は、例えば、情報処理装置200上に備えられ、情報処理装置200の内部で入出力インタフェース258と接続される。操作入力デバイス260としては、例えば、ボタンや、方向キー、ジョグダイヤルなどの回転型セレクター、あるいは、これらの組み合わせなどが挙げられる。
また、表示デバイス262は、例えば、情報処理装置200上に備えられ、情報処理装置200の内部で入出力インタフェース258と接続される。表示デバイス262としては、例えば、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイなどが挙げられる。
なお、入出力インタフェース258が、情報処理装置200の外部装置としての外部操作入力デバイス(例えば、キーボードやマウスなど)や外部表示デバイスなどの、外部デバイスと接続することも可能であることは、言うまでもない。また、表示デバイス262は、例えばタッチスクリーンなど、表示とユーザ操作とが可能なデバイスであってもよい。
通信インタフェース264は、情報処理装置200が備える通信手段であり、通信部202として機能する。通信インタフェース264は、例えば、ネットワーク500を介して(あるいは、直接的に)、中継装置100などの外部装置と、無線または有線で通信を行う。また、通信インタフェース264は、例えば、音声通信網600を介した外部装置との間における音声通話に係る通信を行う。
ここで、通信インタフェース264としては、例えば、通信アンテナおよびRF(Radio Frequency)回路(無線通信)や、IEEE802.15.1ポートおよび送受信回路(無線通信)、IEEE802.11ポートおよび送受信回路(無線通信)、あるいはLAN端子および送受信回路(有線通信)などが挙げられる。なお、通信インタフェース264において、ネットワーク500を介した通信(あるいは、直接的な通信)に係るデバイスと、音声通話に係る通信に係るデバイスとは、共通のデバイスであってもよいし、異なるデバイスであってもよい。
ICチップ266およびアンテナ268は、情報処理装置200が備える他の通信手段であり、例えば13.56[MHz]など所定の周波数の搬送波によって、リーダ/ライタなどの外部装置とNFCによる通信を行う。アンテナ268は、搬送波を受信し、応答信号を送信する役目を果たす。また、ICチップ266は、受信された搬送波に基づいて、リーダ/ライタなどの外部装置から送信された搬送波信号を復調して処理し、負荷変調により応答信号を送信させる。
図11は、図10に示すICチップ266とアンテナ268との構成の一例を示す説明図である。なお、情報処理装置200は、例えば図11に示すICチップ266の構成を、ICチップの形態で備えていなくてもよい。
アンテナ268は、例えば、所定のインダクタンスをもつコイル(インダクタ)L1と、所定の静電容量をもつキャパシタC1とからなる共振回路で構成され、搬送波の受信に応じて電磁誘導により誘起電圧を生じさせる。そして、アンテナ268は、所定の共振周波数で誘起電圧を共振させた受信電圧を出力する。ここで、アンテナ268における共振周波数は、例えば、13.56[MHz]など搬送波の周波数に合わせて設定される。アンテナ268は、上記構成により、搬送波を受信し、また、ICチップ266が備える負荷変調回路282において行われる負荷変調によって応答信号の送信を行う。
ICチップ266は、キャリア検出回路272と、検波回路274と、レギュレータ276と、復調回路278と、MPU280と、負荷変調回路282とを備える。なお、図11では示していないが、ICチップ266は、例えば、過電圧や過電流がMPU160に印加されることを防止するための保護回路(図示せず)をさらに備えていてもよい。ここで、保護回路(図示せず)としては、例えば、ダイオード等で構成されたクランプ回路などが挙げられる。
また、ICチップ266は、例えば、ROM284、RAM286、不揮発性メモリ288を備える。MPU280と、ROM284、RAM286、不揮発性メモリ288とは、例えば、データの伝送路としてのバス290によって接続される。また、バス290は、バス270と接続される。
ROM284は、MPU280が使用するプログラムや演算パラメータなどの制御用データを記憶する。RAM286は、MPU280により実行されるプログラム、演算結果、実行状態などを一時的に記憶する。
不揮発性メモリ288は、例えば、電子バリュー(貨幣または貨幣に準じた価値を有するデータ)や、アプリケーションなど様々なデータを記憶する。ここで、不揮発性メモリ288としては、例えば、EEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)や、フラッシュメモリなどが挙げられる。また、不揮発性メモリ288は、例えば耐タンパ性を有する。
キャリア検出回路272は、アンテナ268から伝達される受信電圧に基づいて、例えば、矩形の検出信号を生成し、当該検出信号をMPU280へ伝達する。また、MPU280は、伝達される上記検出信号を、例えば、データ処理のための処理クロックとして用いる。ここで、上記検出信号は、アンテナ268から伝達される受信電圧に基づくものであるので、リーダ/ライタなどの外部装置から送信される搬送波の周波数と同期することとなる。したがって、ICチップ266は、キャリア検出回路272を備えることによって、リーダ/ライタなどの外部装置との間の処理を、当該外部装置と同期して行うことができる。
検波回路274は、アンテナ268から出力される受信電圧を整流する。ここで、検波回路274は、例えば、ダイオードD1と、キャパシタC2とで構成される。
レギュレータ276は、受信電圧を平滑、定電圧化し、MPU280へ駆動電圧を出力する。ここで、レギュレータ276は、受信電圧の直流成分を駆動電圧として用いる。
復調回路278は、受信電圧に基づいて搬送波信号を復調し、搬送波に含まれる搬送波信号に対応するデータ(例えば、ハイレベルとローレベルとの2値化されたデータ信号)を出力する。ここで、復調回路278は、受信電圧の交流成分をデータとして出力する。
MPU280は、レギュレータ276から出力される駆動電圧を電源として駆動し、復調回路278において復調されたデータの処理を行う。ここで、MPU280は、例えば、MPU(Micro Processing Unit)や、各種処理回路などで構成される。
また、MPU280は、リーダ/ライタなどの外部装置への応答に係る負荷変調を制御する制御信号を処理結果に応じて選択的に生成する。そして、MPU280は、制御信号を負荷変調回路282へと選択的に出力する。
負荷変調回路282は、例えば、負荷ZとスイッチSW1とを備え、MPU280から伝達される制御信号に応じて負荷Zを選択的に接続する(有効化する)ことによって負荷変調を行う。ここで、負荷Zは、例えば、所定の抵抗値を有する抵抗で構成される。また、スイッチSW1は、例えば、pチャネル型のMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field effect transistor)や、nチャネル型のMOSFETで構成される。
ICチップ266は、上記のような構成によって、アンテナ268が受信した搬送波信号を処理し、負荷変調によってアンテナ268に応答信号を送信させることができる。
ICチップ266およびアンテナ268は、例えば図11に示す構成を有することによって、所定の周波数の搬送波を用いてリーダ/ライタなどの外部装置とNFCによる通信を行う。なお、本実施形態に係るICチップ266およびアンテナ268の構成が、図11に示す例に限られないことは、言うまでもない。
情報処理装置200は、例えば図10に示す構成によって、図3〜図6に示す情報処理装置200における各処理を行う。なお、本実施形態に係る情報処理装置200のハードウェア構成は、図10に示す構成に限られない。
例えば、情報処理装置200は、接続されている外部通信デバイスを介して外部装置と通信を行う場合には、通信インタフェース264を備えていなくてもよい。また、情報処理装置200は、記憶媒体156や、操作デバイス160、表示デバイス162を備えない構成をとることも可能である。
また、情報処理装置200は、ICチップ266およびアンテナ268を備えない構成、すなわち、NFCに係る通信機能および処理機能を有さない構成をとることも可能である。
再度図9を参照して、情報処理装置200の構成の一例について説明する。通信部202は、情報処理装置200が備える通信手段である。通信部202は、例えば、ネットワーク500を介して(あるいは、直接的に)、中継装置100などの外部装置と、無線または有線で通信を行う。また、通信部202は、例えば、音声通信網600を介した外部装置との間における音声通話に係る通信を行う。また、通信部202は、例えば制御部206により通信が制御される。
ここで、通信部202としては、例えば、通信アンテナおよびRF回路や、LAN端子および送受信回路などが挙げられるが、通信部102の構成は、上記に限られない。例えば、通信部102は、USB端子および送受信回路などの通信を行うことが可能な任意の規格に対応する構成や、ネットワーク500を介して外部装置と通信可能な任意の構成をとることができる。また、通信部202は、例えば、ネットワーク500を介した通信機能(あるいは、直接的な通信機能)と、音声通話に係る通信機能とを、共通のデバイスで実現してもよいし、異なるデバイスで実現してもよい。
記憶部204は、情報処理装置200が備える記憶手段であり、例えば、電話アプリケーションや、各種処理の実行のための処理実行アプリケーション、サービス管理アプリケーションなどの様々なデータを記憶する。図9では、電話アプリケーション220と、1つの処理実行アプリケーション222と、サービス管理アプリケーション224とが記憶部204に記憶されている例を示している。
ここで、記憶部204としては、例えば、ハードディスクなどの磁気記録媒体や、フラッシュメモリなどの不揮発性メモリなどが挙げられる。また、記憶部204は、情報処理装置200から着脱可能であってもよい。
制御部206は、例えばMPUなどで構成され、情報処理装置200全体を制御する役目を果たす。制御部206は、例えば処理部210を備え、処理部210が、記憶部204に記憶されているアプリケーションを実行することによって、図3〜図6に示す情報処理装置200における各処理を主導的に行う。
情報処理装置200は、例えば図9に示す構成によって、図3〜図6に示す情報処理装置200における各処理を行う。よって、情報処理装置200が図9に示す構成を有することによって、図3、図5、図6に示すような、ユーザの利便性の向上を図ることが可能な情報処理システムを含むシステムにおける処理が、実現される。
なお、本実施形態に係る情報処理装置の構成は、図9に示す構成に限られない。
例えば、本実施形態に係る情報処理装置は、例えば、図9に示す処理部210を、制御部206とは個別に備える(例えば、別の処理回路で実現する)ことができる。
また、例えば、通信部102と同様の機能、構成を有する外部の通信デバイスを介して、外部装置と通信を行う場合には、本実施形態に係る情報処理装置は、通信部202を備えていなくてもよい。
また、例えば、電話アプリケーションなどの各種アプリケーションが、接続されている外部記録媒体に記憶されている場合や、各種アプリケーションが、本実施形態に係る情報処理装置が備えるNFC処理部(図示せず)を構成するICチップ266の不揮発性メモリ288に記憶されている場合には、本実施形態に係る情報処理装置は、記憶部204を備えない構成をとることも可能である。
以上、本実施形態に係る情報処理システムの構成要素として、中継装置を挙げて説明したが、本実施形態は、かかる形態に限られない。本実施形態は、例えば、PC(Personal Computer)やサーバなどのコンピュータなど、本実施形態に係る中継方法に係る処理を実行することが可能な様々な機器に適用することができる。また、本実施形態は、例えば、上記のような機器に組み込むことが可能な、処理IC(Integrated Circuit)に適用することもできる。
また、本実施形態に係る中継装置は、例えばクラウドコンピューティングなどのように、ネットワークへの接続(または各装置間の通信)を前提とした、複数の装置からなるシステムにより実現されてもよい。つまり、上述した本実施形態に係る中継装置は、例えば、本実施形態に係る中継方法に係る処理を連携して実行する複数の装置からなる中継処理システムとして実現することも可能である。
また、本実施形態に係る情報処理システムの構成要素として、情報処理装置を挙げて説明したが、本実施形態は、かかる形態に限られない。本実施形態は、例えば、携帯電話やスマートフォンなどの通信装置や、タブレット型の装置、PCなどのコンピュータ、表示装置、テレビ受像機、映像/音楽再生装置(または映像/音楽記録再生装置)、ゲーム機など、様々な機器に適用することができる。また、本実施形態は、例えば、上記のような機器に組み込むことが可能な、処理ICに適用することもできる。
(本実施形態に係るプログラム)
コンピュータを、本実施形態に係る中継装置として機能させるためのプログラム(例えば、“上記(1)の処理(通信制御処理)(例えば、上記(1−1)の処理(通信管理処理)、および上記(1−2)の処理(送信制御処理))”や、“上記(1)の処理(通信制御処理)、および上記(2)の処理(状態判定処理)”など、本実施形態に係る中継方法に係る処理を実行することが可能なプログラム)が、コンピュータにおいてプロセッサなどにより実行されることによって、ユーザの利便性の向上を図ることが可能な、情報処理システムを実現させることができる。
また、コンピュータを、本実施形態に係る中継装置として機能させるためのプログラムが、コンピュータにおいてプロセッサなどにより実行されることによって、上述した本実施形態に係る中継方法に係る処理によって奏される効果を、奏することができる。
以上、添付図面を参照しながら本開示の好適な実施形態について詳細に説明したが、本開示の技術的範囲はかかる例に限定されない。本開示の技術分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上記では、コンピュータを、本実施形態に係る中継装置として機能させるためのプログラム(コンピュータプログラム)が提供されることを示したが、本実施形態は、さらに、上記プログラムを記憶させた記録媒体も併せて提供することができる。
上述した構成は、本実施形態の一例を示すものであり、当然に、本開示の技術的範囲に属するものである。
また、本明細書に記載された効果は、あくまで説明的または例示的なものであって限定的ではない。つまり、本開示に係る技術は、上記の効果とともに、または上記の効果に代えて、本明細書の記載から当業者には明らかな他の効果を奏しうる。
なお、以下のような構成も本開示の技術的範囲に属する。
(1)
外部装置との通信を制御する通信制御部を備え、
前記通信制御部は、
通信により、音声通話における通話相手を特定することが可能な特定情報を含む第1情報が取得された場合、前記第1情報を送信した情報処理装置との間のセッションを維持し、
前記第1情報に含まれる前記特定情報を含む第2情報を、第1の外部装置に対して送信させ、
前記第2情報の送信後に、前記第1の外部装置または第2の外部装置から、前記特定情報と送信用情報とを含む第3情報が取得された場合には、取得された前記第3情報に含まれる前記特定情報に基づいて、前記第1情報を送信した前記情報処理装置を特定し、
維持されているセッションによって、前記第3情報に含まれる情報を、特定された前記情報処理装置へ送信させる、中継装置。
(2)
前記第3情報には、所定の処理を行わせる処理要求が前記送信用情報として含まれ、
前記通信制御部は、前記処理要求を、特定された前記情報処理装置へ送信させる、(1)に記載の中継装置。
(3)
前記第1情報には、サービスを示すサービス識別情報と、前記情報処理装置におけるデータの記憶状態に関する情報とが、さらに含まれ、
前記第1情報が取得された場合に、前記サービス識別情報と前記記憶状態に関する情報とに基づいて、前記第1情報を送信した情報処理装置におけるサービスに関する状態を判定する状態判定部をさらに備え、
前記通信制御部は、前記サービスに関する状態を示す情報を含む第2情報を、前記第1の外部装置に対して送信させる、(1)、または(2)に記載の中継装置。
(4)
前記記憶状態に関する情報は、前記情報処理装置が備える記録媒体の記憶領域を示す情報と、前記情報処理装置にインストールされているアプリケーションを示す情報であり、
前記状態判定部は、
前記サービス識別情報に基づいて、前記サービス識別情報が示すサービスに対応する記憶領域と、前記サービスに対応するアプリケーションとを特定し、
特定された前記サービスに対応する記憶領域および前記記憶領域を示す情報が示す記憶領域と、特定された前記サービスに対応するアプリケーションおよびアプリケーションを示す情報が示すアプリケーションとをそれぞれ照合して、前記サービスに関する状態を判定する、(3)に記載の中継装置。
(5)
前記第1情報には、サービスを示すサービス識別情報がさらに含まれ、
前記通信制御部は、前記サービス識別情報が示すサービスに対応する装置である前記第1の外部装置に対して、前記第2情報を送信させる、(1)〜(4)のいずれか1つに記載の中継装置。
(6)
前記通信制御部は、前記第1情報が取得された後に情報の送信を要求する情報送信要求を送信した装置である前記第1の外部装置に対して、前記第2情報を送信させる、(1)〜(4)のいずれか1つに記載の中継装置。
(7)
前記第1の外部装置は、前記第1情報を送信した前記情報処理装置のユーザと音声通話を行うオペレータが用いる装置、または、前記オペレータが用いる装置に対して前記第2情報を送信可能な装置である、(1)〜(6)のいずれか1つに記載の中継装置。
(8)
前記通信制御部は、前記第1情報を送信した情報処理装置に対して、前記オペレータとの間での音声通話を開始させるための音声通話開始要求を送信させる、(7)に記載の中継装置。
(9)
外部装置との通信を制御するステップを有し、
前記制御するステップでは、
通信により、音声通話における通話相手を特定することが可能な特定情報を含む第1情報が取得された場合、前記第1情報を送信した情報処理装置との間のセッションが維持され、
前記第1情報に含まれる前記特定情報を含む第2情報を、第1の外部装置に対して送信させ、
前記第2情報の送信後に、前記第1の外部装置または第2の外部装置から、前記特定情報と送信用情報とを含む第3情報が取得された場合には、取得された前記第3情報に含まれる前記特定情報に基づいて、前記第1情報を送信した前記情報処理装置が特定され、
維持されているセッションによって、前記第3情報に含まれる情報を、特定された前記情報処理装置へ送信させる、中継装置により実行される中継方法。
(10)
情報処理装置と、
前記情報処理装置と通信可能な中継装置と、
を有し、
前記中継装置は、
外部装置との通信を制御する通信制御部を備え、
前記通信制御部は、
通信により、音声通話における通話相手を特定することが可能な特定情報を含む第1情報が取得された場合、前記第1情報を送信した情報処理装置との間のセッションを維持し、
前記第1情報に含まれる前記特定情報を含む第2情報を、第1の外部装置に対して送信させ、
前記第2情報の送信後に、前記第1の外部装置または第2の外部装置から、前記特定情報と送信用情報とを含む第3情報が取得された場合には、取得された前記第3情報に含まれる前記特定情報に基づいて、前記第1情報を送信した前記情報処理装置を特定し、
維持されているセッションによって、前記第3情報に含まれる情報を、特定された前記情報処理装置へ送信させる、情報処理システム。