JP2015179827A - Pid対策・発電劣化対策太陽電池封止シートおよびpid対策・発電劣化対策太陽電池モジュール - Google Patents

Pid対策・発電劣化対策太陽電池封止シートおよびpid対策・発電劣化対策太陽電池モジュール Download PDF

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Abstract

【課題】 太陽電池モジュールのカバーガラスから放出されるアルカリ金属イオンのバリア性に優れ太陽電池もジュールのPID現象を防止し、かつ封止材の劣化による酢酸発生量が少ないため発電劣化を防止した封止シート及びそれを用いた太陽電池モジュールを提供する。
【解決手段】 上記課題を解決する太陽電池モジュール用の封止シートを、環状オレフィン系樹脂のフィルムと、エチレン・α−オレフィンゴム共重合体(A)とエチレン・アクリル酸共重合体(B)を配合比(A/B)が60/40から90/10の比率でブレンドした透明オレフィン系ゴム組成物100重量部に、シリカを10重量部から50重量部添加し、さらに、有機過酸化物架橋剤を含む透明オレフィン系ゴム材料で、その厚みが100μmから800μmであるフィルム・シートを積層し一体化し構成した。
【選択図】図1

Description

本発明は、太陽電池封止シートおよび太陽電池モジュールに関する。
太陽電池による発電事業を運営するに当たり、重要な事業要素は、設備投資額とそのメンテ費である。火力発電などと同様のエネルギー源となるためには、これらのコスト低減は必須である。さらに重要なことは、少なくとも40年間は、発電劣化のない太陽電池モジュールが求められている。現在は、20年間で、20%未満のパネル発電保障している場合が多いが、メンテナンスなどを行うことで、発電劣化ゼロの発電所であることが理想である。そのためには、発電劣化と一言で表現しても、その原因は、様々であるが、鋭意検討した結果、大きく分けて、二つの原因があることが分かった。
一つ目の原因は、太陽電池モジュールの透明基体であるカバーガラス(白板ガラス)から放出されるアルカリ金属イオンが引き起こすPID現象である。PID現象の発生メカニズムを発明者らは鋭意検討した結果、広く使用されているP型半導体において、カバーガラス側のシリコンセルの全表面積の15%程度以上をナトリウムイオンが堆積して覆うと、pn構造のn層がP化し、その結果、量子力学的にpn接合により発現していた半導体の性質を失う。その結果、光電効果が発揮されず、発電しなくなることを実フィールドでPID現象を発症した太陽電池モジュールの破壊分析により明らかにした。
二つ目の原因は、古くから使用されているEVA封止材が劣化することによって発生する「酢酸」を原因とするものである。結晶系シリコンセルの表面電極は、銀を主体としたペースト状コンパウンドである。ファイヤースルー技術によって、表面電極とシリコンの電気的な接続が完成するが、その界面の接着物質として、ガラス成分と鉛成分がこのコンパウンドの中に含まれている。これらの材料は、酢酸で容易に溶出するものであって、EVAの劣化により放出される酢酸の量が増加すると、表面電極がセルで発生する電子を効率よく集電できなくなり、その結果、モジュールの最大出力が低下することが分かった。
よって、少なくとも20年間発電劣化のない太陽電池モジュールであるためには、PID対策として、アルカリ金属イオンのセルへの移動を防御すること、および封止材であるEVAからの酢酸放出の少ない封止材で発電素子(太陽電池セル)を覆うことが必要であるとの結論に至った。
上記の太陽電池モジュールは、一般に、以下の手順によって製造される。まず、多結晶シリコン、単結晶形シリコンなどにより形成される結晶型発電素子( 以下、太陽電池セルと表記する。) 、あるいはアモルファスシリコンや結晶シリコンなどを、ガラスなどの基板の上に数μm の非常に薄い膜を形成して得られる薄膜型太陽電池素子などを製造する。次に、結晶型太陽電池モジュールを得るには、太陽電池モジュール用保護シート(表面側透明保護部材)/太陽電池封止材/太陽電池セル/太陽電池封止材/太陽電池モジュール用保護シート(裏面側保護部材)の各構成部材をこの順に積層する。
一方、薄膜系太陽電池モジュールを得るには、薄膜型太陽電池素子/太陽電池封止材/太陽電池モジュール用保護シート(裏面側保護部材)の各構成部材をこの順に積層する。その後、これらを真空吸引して加熱圧着するラミネート加工法などを利用することにより、太陽電池モジュールが製造される。このようにして製造される太陽電池モジュールは、耐候性を有し、建物の屋根部分などの屋外での使用にも適したものとなっている。
エチレン・α−オレフィン共重合体と、有機過酸化物と、シランカップリング剤とからなる太陽電池封止材用樹脂組成物が提案されている(例えば、特許文献1参照)。この太陽電池封止材用樹脂組成物は、耐熱性、透明性、柔軟性およびガラス基板への接着性への接着性に優れるとされている。また、α−オレフィン共重合体とエチレン変性不飽和シラン化合物とをコモノマーとして共重合してなる共重合体と、アルコキシ基含有シランカップリング剤及び/ 又はアルコキシ基含有シリコーンオリゴマーとを含有する太陽電池封止材用樹脂組成物が提案されている(例えば、特許文献2)。この太陽電池封止材用樹脂組成物は、透明前面基板、裏面保護シート、金属膜との接着性に優れるとされている。
WO2010/114028 特開2011−187822
太陽電池モジュールのカバーガラスから放出されるアルカリ金属イオンのバリア性に優れ太陽電池モジュールのPID現象を防止し、かつ封止材の劣化による酢酸発生量が少ない発電劣化を防止した封止シート及びそれを用いた太陽電池モジュールを提供する。
<1>第1発明
上記課題を解決するための第1発明の封止シートは、そのシート幅が80cm以上であり、
ガラス転移温度が75℃から95℃であり厚みが50μmから200μmである環状オレフィン系樹脂のフィルムと
エチレン・α−オレフィンゴム共重合体(A)とエチレン・アクリル酸共重合体(B)を配合比(A/B)が60/40から90/10の比率でブレンドした透明オレフィン系ゴム組成物100重量部に、シリカを10重量部から50重量部添加し、さらに、有機過酸化物架橋剤を含む透明オレフィン系ゴム材料であって、その厚みが100μmから800μmであるシートと
を積層し一体化したことを特徴とする。
環状オレフィン系樹脂フィルムは、ガラス転移温度が75 ℃ 以上、95℃以下である、好ましくは、80℃以上90℃以下であり、シート厚みが50μm以上200μm以下で、好ましくは、60μmから200μm、さらに好ましくは、75μmから150μmである。50μmより薄いとフィルム強度が低く、シートとして巻き取ることができない。200μmより厚いと太陽電池モジュール化した樹脂にマイクロクラックが発生し外観が悪くなり、長期間の仕様で、PID現象を発症するため好ましくない。
上記の環状オレフィン系樹脂フィルムの上に透明オレフィン系ゴム材料層を一体化して設けている。この透明オレフィン系ゴム材料層は、エチレン・α−オレフィンゴム共重合体(A)とエチレン・アクリル酸共重合体(B)を配合比(A/B)が60/40から90/10の比率(%)でブレンドされ、好ましくは(A/B)が70/30から85/15である。(B)の割合が40%を超えると、酢酸を放出する量が多くなり太陽電池セルなどの電極が腐食して発電劣化を招く虞がある。(B)の割合が10%を下回ると、透明性が低下し、発電量が低下する虞がある。
オレフィン系ゴム組成物に、添加するシリカ(C)としては、乾式法による無水ケイ酸、湿式法による含水ケイ酸と、合成ケイ酸塩とにわけられる。シリカの製造方法は、以下のとおりである。
(1)無水ケイ酸の製造方法。
(a)ハロゲン化ケイ素の分解による方法。
(b)ケイ砂を加熱還元した後、空気により酸化してケイ酸を得る方法。
(2)含水ケイ酸の製造方法ケイ酸ナトリウムと硫酸との反応による製造方法。
(3)合成ケイ酸塩の製造方法ケイ酸ナトリウムとカルシウム塩との反応によって合成する製造方法。
これらのシリカの中で透明性の点から乾式シリカが好ましく、1次粒子径が50nm以下が好ましく、更に20nm以下のものが好ましい。シリカ(C)の比表面積は、好ましくは100〜500m/gである。シリカ(C)の配合量は、エチレン・α−オレフィンゴム共重合体(A)とエチレン・アクリル酸共重合体(B)との合計量100重量部に対して、10〜50重量部、好ましくは15〜40重量部である。これらのシリカは、メルカプトシラン、アミノシラン、ヘキサメチルジシラザン、クロロシラン、アルコキシシラン等の反応性シラン又は低分子量のシロキサン等で表面処理されていてもよい。オレフィンゴムの原料は、乳白色であり、受光面シートとしては好ましくない。シリカ粒子径が50μより大きい場合は、透明にならない。また、エチレン・アクリル酸共重合体が10重量部未満の場合は、シリカの分散性が悪くなり透明性が失われる。
さらに、本発明で用いられる有機過酸化物架橋剤(D)としては、パーオキサイドが好ましい。前記パーオキサイドとしては、ゴムの架橋の際に通常使用されている従来公知のパーオキサイドを使用することができ、具体的は、ジクミルペルオキシド、ジ−第三ブチルペルオキシド、2,5−ジメチル−2,5−ジ−(第三ブチルペルオキシ)ヘキサン、2,5−ジメチル−2,5−ジ−(第三ブチルペルオキシ)ヘキシン−3、1,3−ビス(第三ブチルペルオキシイソプロピル)ベンゼン、1,1−ビス(第三ブチルペルオキシ)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、n−ブチル−4,4−ビス(第三ブチルペルオキシ)バレレート、ベンゾイルペルオキシド、p−クロロベンゾイルペルオキシド、2,4−ジクロロベンゾイルペルオキシド、第三ブチルペルオキシベンゾエート、第三ブチルペルオキシイソプロピルカーボネート、ジアセチルペルオキシド、ラウロイルペルオキシド、第三ブチルクミルペルオキシド等が挙げられる。これらのうち、臭気の点から2,5−ジメチル−2,5−ジ−(第三ブチルペルオキシ)ヘキサン、1,1−ビス(第三ブチルペルオキシ)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、1,3−ビス(第三ブチルペルオキシイソプロピル)ベンゼンが挙げられる。
このようなパーオキサイドは、臭気の点から2,5−ジメチル−2,5−ジ(第三ブチルペルオキシ)ヘキサン、1,1−ビス(第三ブチルペルオキシ)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、1,3−ビス(第三ブチルペルオキシイソプロピル)ベンゼンが好ましい。また配合量としては、エチレン・α−オレフィンゴム共重合体(A)とエチレン・アクリル酸共重合体(B)との合計量100重量部に対して、通常0.5〜10重量部、好ましくは1〜5重量部の割合で用いられる。取り扱いの安全性のため、パラフィンオイルや、タルクなどに含浸させて薄めたものでも良い。
このようにして得られる透明オレフィン系ゴム系材料は、その厚みは100μm以上800μm以下であり、好ましくは200μm以上600μm以下である。その厚さが100μmより薄いと発電素子を完全に包み込むことができない場合があるため好ましくない。またその厚さが800μmより厚いとシート巻で皺が発生し、モジュールをレイアップする際に、セルがその皺のために盛り上がり、結晶系ではシリコンセルが割れる可能性があるため好ましくない。
本発明の架橋ゴム組成物に用いられるエチレン・α−オレフィンゴム共重合体は、好ましくは、エチレンと、炭素数3〜20のα−オレフィンと、非共役ポリエンとをランダム共重合させることにより得られる。
前記α−オレフィンとしては、例えばプロピレン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、4−メチル−1−ペンテン、1−ヘプテン、1−オクテン、1−ノネン、1−デセン、1−ウンデセン、1−ドデセン、1−トリデセン、1−テトラデセン、1−ペンタデセン、1−ヘキサデセン、1−ヘプタデセン、1−オクタデセン、1−ノナデセン、1−エイコセン等が挙げられる。これらのα−オレフィンは、単独で、又は2種以上の組み合わせで用いることができる。これらのα−オレフィンのうち、炭素数3〜10のα−オレフィンが好ましく、特にプロピレン、1−ブテン、4−メチル−1−ペンテン、1−ヘキセン、1−オクテンが好ましく用いられる。
エチレン・α−オレフィンゴム共重合体(A)は、エチレンと炭素数3〜20のα−オレフィンとのモル比[エチレン/α−オレフィン]が、通常60/40〜80/20、好ましくは62/38〜79/21、特に好ましくは65/35〜78/22の範囲にある。
前記有機過酸化物の1分間半減期温度は120〜200℃ であり、前記有機過酸化物の含有量が、前記エチレン・α−オレフィン共重合体100重量部に対して0.1〜5重量部である。これに、ヒンダードフェノール系安定剤、リン系安定剤及び紫外線吸収剤を含む。前記ヒンダードフェノール系安定剤の含有量は、前記エチレン・α−オレフィン共重合体100重量部に対して0.05〜0.3重量部である。前記リン系安定剤の含有量は、前記エチレン・α−オレフィン共重合体100重量部に対して0.05〜0.5重量部である。前記紫外線吸収剤の含有量は、前記エチレン・α−オレフィン共重合体100重量部に対して0.05〜1重量部である。本発明の透明オレフィンゴムである透明オレフィンゴムの構成材料であるエチレン・α−オレフィン共重合体が紫外線吸収剤を含むことにより、太陽電池用の封止材として機能する。
第1発明の封止シートは、環状オレフィン系共重合体のフィルムと、エチレン・α−オレフィンゴム共重合体(A)とエチレン・アクリル酸共重合体(B)を配合比(A/B)が60/40から90/10の比率でブレンドした透明オレフィン系ゴム組成物100重量部に、シリカを10重量部から50重量部添加し、さらに、有機過酸化物架橋剤を含む透明オレフィン系ゴム材料でできたシートとを積層し一体化したものである。この封止シートを、太陽電池モジュールのカバーガラスと太陽電池セルとの間に設けることにより、カバーガラスに含まれるナトリウムイオン等の金属イオンが太陽電池セルへ堆積することを防止する効果があり、太陽電池モジュールのPID現象の発症を防止することができる。
また第1発明の封止シートを構成する、透明オレフィン系ゴム材料で形成されたシートは、太陽電池セル側と接触している。太陽電池モジュールの発電使用中での酢酸の発生が極めて少ない。このため、太陽電池セル表面電極への酢酸による電極の腐食が極めて少なく、20年間は発電の劣化が全くないという効果が発現する。
さらに第1発明の封止シートを太陽電池モジュールに使用することにより、PID現象は発症せず、少なくとも20年間は、発電劣化しない、太陽電池モジュールを提供することができる。
<2>第2発明
第2発明の封止シートは、
エチレン・α−オレフィンゴム共重合体(A)と、エチレン・アクリル酸共重合体(B)を配合比(A/B)が60/40から90/10の比率でブレンドした透明オレフィン系ゴム組成物100重量部に、シリカを10重量部から50重量部添加し、さらに、有機過酸化物架橋剤を含む透明オレフィン系ゴム材料であって、その厚みが100μmから800μmであるシートを
ガラス転移温度が75℃から95℃であり厚みが50μmから200μmである環状オレフィン系樹脂のフィルムの両側(両面)に設け一体化したことを特徴とする。
第2発明の封止シートは、環状オレフィン系樹脂のフィルムのその両側をエチレン・α−オレフィンゴム共重合体(A)とエチレン・アクリル酸共重合体(B)を配合比(A/B)が60/40から90/10の比率でブレンドした透明オレフィン系ゴム組成物100重量部に、シリカを10重量部から50重量部添加し、さらに、有機過酸化物架橋剤を含む透明オレフィン系ゴム材料でできたシートとで積層し一体化したものである。透明オレフィンゴムは、それ自身は、ゴム状であるためシート形状を保持できないため、別のシート(フィルム)と一体化することが必須である。本発明の効果は、一体化されていることから発現しており、別々の既存技術で太陽電池モジュールを作製しても、同じ効果は得られない。この封止シートを、太陽電池モジュールのカバーガラス(透明基体)と太陽電池セルとの間に設けることにより、第1発明と同様の効果を発現できる。またカバーガラス(透明基体)と太陽電池セルの間に第2発明の封止シートを設けるだけで従来と同様の構成の太陽電池モジュールを容易に実現することができる。
<3>第3発明
第3発明の封止シートは、その環状オレフィン系樹脂が、エチレンおよび/またはα−オレフィンと、環状オレフィンとの共重合体であることを特徴としている。
また第3発明の封止シートによれば、環状オレフィン系樹脂は、エチレンおよび/またはα−オレフィンと環状オレフィンとの共重合体となっている。エチレンおよび/またはα−オレフィンのうち、エチレンを使用することにより封止シートの耐候性を更に向上させることが可能となる。PIDを完全に防止するという効果以外に、封止シートの寿命が向上するこという効果が発現する。従ってこの封止シートを使用した太陽電池モジュールの寿命が格段に向上する。
<4>第4発明
上記の課題を解決するための第4発明の太陽電池モジュールは、第1発明から第3発明のいずれかの封止シートを使用したことを特徴とする。
第4発明の太陽電池モジュールは、第1発明から第3発明の封止シートを使用しているので、PID現象は発症せず、しかも封止シートからの酢酸発生量が少ないので太陽電池セル等の電極の腐食はまったく無く少なくとも20年間は発電劣化しない太陽電池モジュールを実現することができる。
<5>第5発明
第5発明の太陽電池モジュールは、太陽電池モジュールの透明基体と、第1発明の封止シートの間に、既存の太陽電池用封止シートを設けたことを特徴とする太陽電池モジュール。
第5発明の太陽電池モジュールは、太陽電池モジュールと透明基体と第1発明の封止シートの間にEVA等の既存の太陽電池用封止シートを設けているので第1発明の封止シートと透明基体との接着強度を向上させ、モジュール内部への水等の進入を防止することができる。従って太陽電池モジュールの寿命を向上させることができる。
<6>第6発明
第6発明の太陽電池モジュールは、太陽電池モジュールのカバーガラスと、第1発明の封止シートの間に、既存の太陽電池用封止シートを設けたことを特徴とする。
第6発明の太陽電池モジュールによれば、第5発明と同様の効果を発現することができる。
<7>第7発明
第7発明の太陽電池モジュールは、太陽電池モジュールの透明基体と、第2発明の封止シートの間に、既存の太陽電池用封止シートを用いた設けたことを特徴とする。
第7発明の太陽電池モジュールによれば、第5発明と同様の効果を発現することができる。
<8>第8発明
第8発明の太陽電池モジュールは、太陽電池モジュールのカバーガラスと、第2発明の封止シートの間に、既存の太陽電池用封止シートを用いた設けたことを特徴とする。
第8発明の太陽電池モジュールによれば、第5発明と同様の効果を発現することができる。
<9>第9発明
第9発明の太陽電池モジュールは、第1発明1から第3発明のいずれかの封止シートを含む太陽電池モジュール用の構成部材を積層体とし、前記積層体を120℃以上の温度で成型することにより、それぞれの界面が接着していることを特徴とする。
第1発明から第3発明の封止シートが、カバーガラスとそのシートの間に、既存の太陽電池用封止シートを用いた積層構造であって、それを120℃以上の温度で成型することによって、それぞれの界面が接着しPID対策及び発電劣化対策効果があ有する太陽電池モジュールが得られる。成型温度が、120℃未満では、経済的な時間で架橋体が得ることができないため好ましくない。接着強度の低下や酢酸の発生の増加に繋がるため本発明の効果が得られない。
本発明の実施形態1の太陽電池モジュール用封止シートの説明図。 本発明の実施形態2の太陽電池モジュール用封止シートの説明図。 本発明の封止シートを用いた実施形態1の太陽電池モジュールの構成図。 太陽電池セルの構成説明図。 太陽電池セルを複数枚電気的に接続したストリングの構成説明図。 本発明の封止シートを用いた実施形態2の太陽電池モジュールの構成図。 本発明の封止シートを用いた実施形態3の太陽電池モジュールの構成図。 本発明の封止シートの作製方法の説明図。 従来型の太陽電池モジュールの構成図。
以下図1から図8を使用し、本発明の封止シート及びその封止シートを用いた太陽電池モジュールの実施形態について説明する。
<1>環状オレフィン系樹脂フィルムの作製
環状オレフィン系樹脂フィルムは、環状オレフィン系樹脂を使用しフィルム状に成形したものである。環状オレフィン系樹脂は、ガラス転移温度が75 ℃ 以上95℃以下のものであって、環状オレフィンに由来する構造単位を主鎖に含む重合体又は共重合体であれば、特に限定されない。例えば、環状オレフィンの開環重合体又はその水素添加物、環状オレフィンとエチレンおよび/またはα−オレフィンとの付加共重合体、又はその水素添加物等を挙げることができる。環状オレフィン系樹脂は、1種単独で使用することも、2種以上を併用することもできる。また、本発明に使用する環状オレフィン系樹脂のガラス転移温度は、JISK7121「プラスチックの転移熱測定方法」に従って、昇温速度10℃/分の条件でDSCで測定を行った。
環状オレフィン系樹脂としては、環状オレフィンに由来する構造単位を主鎖に含む上記重合体又は上記共重合体においてさらに極性基を有する不飽和化合物をグラフト及び/又は共重合したものを含む。
極性基としては、例えば、カルボキシル基、酸無水物基、エポキシ基、アミド基、エステル基、ヒドロキシル基等を挙げることができ、極性基を有する不飽和化合物としては、(メタ)アクリル酸、マレイン酸、無水マレイン酸、無水イタコン酸、グリシジル( メタ) アクリレート、(メタ)アクリル酸アルキル(炭素数1〜10)エステル、マレイン酸アルキル(炭素数1〜10)エステル、(メタ)アクリルアミド、(メタ)アクリル酸−2−ヒドロキシエチル等を挙げることができる。
本発明に係る環状オレフィン系樹脂としては、市販の樹脂を用いることも可能である。市販されている環状オレフィン系樹脂としては、例えば、TOPAS(登録商標)(TOPAS−Advanced−Polymers社製)、アペル(登録商標)(三井化学社製)、さらに環状オレフィン成分を出発原料にしてメタセシス触媒で開環重合し、水素添加して製造され市販されている環状オレフィン系ポリマーとしては、ゼオネックス(登録商標)(日本ゼオン社製)、ゼオノア(登録商標)(日本ゼオン社製)、アートン(登録商標)(JSR社製)等を挙げることができる。
本発明に係る環状オレフィン系樹脂は、特に環状オレフィン系共重合体が好ましく用いられる。環状オレフィンの開環重合体又はその水素添加物では残存する二重結合により加熱環境下で変色する可能性がある。また、環状オレフィン系共重合体は、EVAとの加硫接着において、環状オレフィンの開環重合体又はその水素添加物よりも親和性がよく接着性が優れる。
環状オレフィン系共重合体は、エチレンおよび/またはα−オレフィンと、下記一般式(I)で示される環状オレフィンに由来する構造単位と、を含む共重合体を挙げることができる。
Figure 2015179827

(式中、R1〜R12は、それぞれ同一でも異なっていてもよく、水素原子、ハロゲン原子、及び、炭化水素基からなる群より選ばれるものであり、
R9とR10、R11とR12は、一体化して2価の炭化水素基を形成してもよく、
R9又はR10と、R11又はR12とは、互いに環を形成していてもよい。
また、nは、0又は正の整数を示し、
nが2以上の場合には、R5〜R8は、それぞれの繰り返し単位の中で、それぞれ同一でも異なっていてもよい。)
環状オレフィン系共重合体のα−オレフィンとしては、特に制限はないが炭素数2〜20のα−オレフィンが好ましい。例えば、エチレン、プロピレン、1−ブテン、1−ペンテン、1−へキセン、3−メチル−1−ブテン、3−メチル−1−ペンテン、3−エチル−1−ペンテン、4−メチル−1−ペンテン、4−メチル−1−へキセン、4,4−ジメチル−1−ヘキセン、4,4−ジメチル−1−ペンテン、4−エチル−1−へキセン、3−エチル−1−ヘキセン、1−オクテン、1−デセン、1−ドデセン、1−テトラデセン、1−ヘキサデセン、1−オクタデセン、1−エイコセン等を挙げることができる。また、これらのα−オレフィン成分は、1種単独でも2種以上を同時に使用してもよい。エチレンおよび/またはα−オレフィンの中では、エチレンの単独使用が最も好ましい。
また、環状オレフィンは、1種単独でも、また2種以上を組み合わせて使用してもよい。これらの中では、ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−エン(慣用名:ノルボルネン)を単独使用することが好ましい。
用いられる重合触媒についても特に限定されるものではなく、チーグラー・ナッタ系、メタセシス系、メタロセン系触媒等の従来周知の触媒を用いて周知の方法により得ることができる。本発明に好ましく用いられる環状オレフィンとα−オレフィンの付加共重合体又はその水素添加物は、メタロセン系触媒を用いて製造されることが好ましい。
例えば、エチレンとノルボルネンからなる環状オレフィン共重合体においては、ノルボルネン含有量を変更することによって、様々なガラス転移温度(Tg)のシクロオレフィン/エチレンコポリマー(環状オレフィン系共重合体)を合成することができる。ノルボルネン含有量を減少させ、エチレンを増加すると、それに応じてTg が低下する。
各組成のガラス転移温度(Tg)を有するポリマーは、上述の重合によっても得られるが、市販のグレードの溶融ブレンドにより、得ることができる。一般に、ガラス転移温度(Tg)の異なる樹脂のブレンドによって、相容する系においては、ブレンド比率によって加成性が成り立つ。本発明の環状オレフィン系樹脂を得るに当たり、上述の重合による方法に加え、押出し機による既存グレードの溶融ブレンドでも準備可能であって、発明の効果は全く変わらない。
耐候性向上の目的で、紫外線吸収剤、ヒンダードアミン系安定剤、耐光安定剤など、長期熱安定性向上の目的で、酸化防止剤など、柔軟性を増す目的で、滑剤などを環状オレフィン系樹脂に配合してもよい。
<2>透明オレフィンゴム材料の作製
<2−1> エチレン・α−オレフィン共重合体
本実施形態の太陽電池封止材に用いられるエチレン・α−オレフィン共重合体は、エチレンと、炭素数3〜20のα−オレフィンとを共重合することによって得られる。α−オレフィンとしては、通常、炭素数3〜20のα−オレフィンを1種類単独でまたは2種類以上を組み合わせて用いることができる。炭素数3〜20のα−オレフィンとしては、直鎖状または分岐状のα−オレフィン、例えば、プロピレン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、3−メチル−1−ブテン、3,3−ジメチル−1−ブテン、4−メチル−1−ペンテン、1−オクテン、1−デセン、1−ドデセンなどを挙げることができる。中でも好ましいのは、炭素数が10以下であるα−オレフィンであり、とくに好ましいのは炭素数が3〜8のα−オレフィンである。入手の容易さからプロピレン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、4−メチル−1−ペンテンおよび1−オクテンが好ましい。なお、エチレン・α−オレフィン共重合体はランダム共重合体であっても、ブロック共重合体であってもよいが、柔軟性の観点からランダム共重合体が好ましい。
さらに、本実施形態の太陽電池封止材に用いられるエチレン・α−オレフィン共重合体は、エチレンと、炭素数3〜20のα−オレフィンとの共重合体であってもよい。α−オレフィンは前述と同様である。
<2−2>シランカップリング剤
本実施形態の太陽電池用封止シートは、ビニル基、メタクリル基、アクリル基の群から選ばれる少なくとも一種を有するシランカップリング剤、およびエポキシ基含有シランカップリング剤を含んでいる。
ビニル基、メタクリル基、アクリル基の群から選ばれる少なくとも一種を有するシランカップリング剤(A)は、有機過酸化物より発生するラジカルによりエチレン・α−オレフィン共重合体に前記シランカップリング剤がグラフト変性され、表面保護部材(ガラスなどの透明基体)、太陽電池素子(太陽電池セルを含む)、金属膜、金属電極、ハンダ、裏面保護部材への接着性を発現する。本実施形態の太陽電池封止シートのビニル基、メタクリル基、アクリル基の群から選ばれる少なくとも一種を有するシランカップリング剤(A)の含有量は、エチレン・α−オレフィン共重合体100重量部に対して、好ましくは0.1〜5重量部であり、より好ましくは0.1〜4重量部である。
ビニル基、メタクリル基、アクリル基の群から選ばれる少なくとも一種を有するシランカップリング剤の含有量が0.1重量部以上であると、接着性が向上する。
シランカップリング剤は、従来公知のものが使用でき、とくに制限はない。具体的には、ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリス(β−メトキシエトキシシラン)、3−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、3−メタクロキシプロピルメチルジメトキシシラン、3−メタクロキシプロピルメチルジメトキシシラン、3−メタクロキシプロピルトリエトキシシラン、3−メタクロキシプロピルメチルジエトキシシラン、3−アクロキシプロピルトリメトキシシランなどが使用できる。好ましくは、接着性が良好な3−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、3−メタクロキシプロピルトリエトキシシラン、3−アクロキシプロピルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシランが挙げられる。
本実施形態の太陽電池封止シート中のエポキシ基含有シランカップリング剤の含有量は、エチレン・α−オレフィン共重合体100重量部に対して、好ましくは0.05〜2.0重量部であり、より好ましくは0.05〜1.5重量部である。
<2−3>ヒンダードアミン系光安定剤
本実施形態の太陽電池封止シートは、ヒンダードアミン系光安定剤をさらに含むのが好ましい。ヒンダードアミン系光安定剤を含むことで、エチレン・α−オレフィン共重合体に有害なラジカル種を補足し、新たなラジカルの発生を抑制できる。ヒンダードアミン系光安定剤としては、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セバケート、ポリ[{6−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)アミノ−1,3,5−トリアジン−2,4−ジイル}{(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)イミノ}ヘキサメチレン{(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)イミノ}]などのヒンダードアミン系、ヒンダードピペリジン系化合物などを用いることができる。
本実施形態の太陽電池封止シート中のヒンダードアミン系光安定剤の含有量は、上述のエチレン・α−オレフィン共重合体100重量部に対して、好ましくは0.01〜2.0重量部である。
本実施形態の太陽電池封止シート中のヒンダードフェノール系安定剤の含有量は、エチレン・α−オレフィン共重合体100重量部に対して、好ましくは0.005〜0.1重量部であり、より好ましくは0.01〜0.1重量部である。
<2−5>リン系安定剤
本実施形態の太陽電池封止材は、リン系安定剤をさらに含むのが好ましい。リン系安定剤を含んでいると、押出成形時の有機過酸化物の分解を抑制でき、外観が良好なシートを得ることができる。
本実施形態の太陽電池封止シート中のリン系安定剤の含有量は、エチレン・α−オレフィン共重合体100重量部に対して、好ましくは0.005〜0.5重量部である。
<2−6>紫外線吸収剤
本実施形態の太陽電池封止シートは、紫外線吸収剤をさらに含むのが好ましい。本実施形態の太陽電池封止シート中の紫外線吸収剤の含有量は、エチレン・α−オレフィン共重合体100重量部に対して、0.005〜5重量部であることが好ましい。紫外線吸収剤の含有量が上記範囲内にあると、耐候安定性、架橋特性のバランスが優れるので好ましい。
とくに、架橋助剤を含有させる場合において、本実施形態の太陽電池封止シート中の架橋助剤の含有量は、エチレン・α−オレフィン共重合体100重量部に対して、好ましくは0.05〜5重量部であり、より好ましくは0.1〜3重量部である。架橋助剤の含有量が上記範囲内であると、適度な架橋構造を有することができ、耐熱性、機械物性、接着性を向上できるため好ましい。
架橋助剤としては、オレフィン系ゴムに対して一般に使用される従来公知のものが使用できる。
これらの架橋助剤の中でより好ましいのは、ジアクリレート、ジメタクリレート、ジビニル芳香族化合物、トリメチロールプロパントリアクリレート、テトラメチロールメタントリアクリレート、ペンタエリスリトールトリアクリレートなどのトリアクリレート;トリメチロールプロパントリメタクリレート、トリメチロールエタントリメタクリレートなどのトリメタクリレート;ペンタエリスリトールテトラアクリレート、テトラメチロールメタンテトラアクリレートなどのテトラアクリレート、トリアリルシアヌレート、トリアリルイソシアヌレートなどのシアヌレート、ジアリルフタレートなどのジアリル化合物;トリアリル化合物:p−キノンジオキシム、p−p’−ジベンゾイルキノンジオキシムなどのオキシム:フェニルマレイミドなどのマレイミドである。さらにこれらの中でとくに好ましいのは、トリアリルイソシアヌレートであり、ラミネート後の太陽電池封止材の気泡発生や架橋特性のバランスが最も優れる。
<3>封止材(封止シート)
本実施形態の太陽電池封止シートは、通常ゴム材料を準備するニーダー、バンバリミキサーを使用して、混練することが好ましく、押出機などにより溶融ブレンドすることにより製造することも可能である。本実施形態の封止シートは、環状オレフィンシートと透明オレフィンゴム材料層を一体化したものであり、その全体形状はシート状である。
その作製方法について図8を使用して説明する。本図ではカレンダー成形法により本発明の封止シートが得られる。適切な温度に調整されたロール1とロール2の間隔を所定隙間設定し、その間に混練して得た透明オレフィンゴム材料をロール1とロール2からなる間隙の上に入れ透明オレフィンゴム材料層16Bを得ることができる。一定厚みに成形された透明オレフィンゴム材料層16Bはロール3上を移動する。この時ロール4には環状オレフィン系樹脂フィルムが巻きつけられており、ロール5には離形用の薄いPETフィルムが巻きつけされている。ロール3上を移動する透明オレフィンゴム材料層16Bの一方の面に環状オレフィン系樹脂フィルム16Aと離形用PETフィルムを設けた形態でロール6とロール7の間を通過し一体化され図1の形態の封止シートはロール8に巻き付けれらる。
図2の形態の封止シ−トは、太陽電池モジュールを加工する際に図1の封止シートを2枚使用し環状オレフィン系樹脂フィルム16A同士を向き合う形態で配置し、他の部材と積層し加圧加熱成形することにより図2の形態の封止シートが太陽電池モジュール内に成形されることになる。<4>及び<5>で再度説明する。
太陽電池封止シートの成形方法にはとくに制限は無いが、公知の各種の成形方法(キャスト成形、押出シート成形、圧縮成形など)を採用することができる。
太陽電池封止シートは、本実施形態の太陽電池封止シートからなる層のみで構成されていてもよいし、太陽電池封止シートを含有する層以外の層(以下、「その他の層」とも記す)を有していてもよい。その他の層の例としては、目的で分類するならば、表面または裏面保護のためのハードコート層、接着層、反射防止層、ガスバリア層、防汚層などを挙げることができる。材質で分類するならば、紫外線硬化性樹脂からなる層、熱硬化性樹脂からなる層、ポリオレフィン樹脂からなる層、カルボン酸変性ポリオレフィン樹脂からなる層、フッ素含有樹脂からなる層、環状オレフィン系樹脂からなる層、無機化合物からなる層などを挙げることができる。
<4>太陽電池モジュールについて
本実施形態の太陽電池封止シートを使用した太陽電池モジュールは、例えば、通常、多結晶シリコンなどにより形成された太陽電池素子(太陽電池セルともいう)を本実施形態の太陽電池封止シートで挟み積層し、さらに、表裏両面を保護シートでカバーした結晶型太陽電池モジュールが挙げられる。すなわち、典型的な太陽電池モジュールは、太陽電池モジュール用保護シート(表面側透明保護部材)/太陽電池封止材/太陽電池素子/太陽電池封止材/太陽電池モジュール用保護シート(裏面側保護部材)という構成になっている。ただし、本実施形態の好ましい実施形態の1つである太陽電池モジュールは、上記の構成には限定されず、本発明の目的を損なわない範囲で、上記の各層の一部を適宜省略し、または上記以外の層を適宜設けることができる。上記以外の層としては、例えば接着層、衝撃吸収層、コーティング層、反射防止層、裏面再反射層、および光拡散層などを挙げることができる。これらの層は、とくに限定はないが、各層を設ける目的や特性を考慮して、適切な位置に設けることができる。
<4−1>結晶シリコン系の太陽電池モジュール
図3は、本発明の太陽電池モジュールの一実施形態を模式的に示す断面図である。なお、図3においては、結晶シリコン系の太陽電池モジュール100の構成の一例が示されている。図4に示されるように、太陽電池モジュール10は、インターコネクタ19により電気的に接続された複数の結晶シリコン系の太陽電池素子(太陽電池セル)15と、それを挟持する一対の表面側透明保護部材(以後、「透明基体」という)11と裏面側保護部材(以後、「裏面材」という)36 とを有し、これらの保護部材と複数の太陽電池素子15との間に、本発明の封止シート16及び既存の封止シート(EVA等)が積層充填されている。また裏面側保護部材36は、本発明の封止シ−トの透明オレフィンゴム材料層16Bをポリエチレンレテフタレート(PET)材上に配置し一体化した構成のものである。この裏面材36は、本発明の封止シートと同様の方法で製造することができる。透明基体11、既存封止シート18、本発明の封止シート16、太陽電池セル15、裏面材36をこの順に下から積層し、加熱圧着加工(ラミネート加工)して得られる。太陽電池セル15の受光面の電極15Aは、本発明の封止シート16の透明オレフィンゴム材料層16Bと接し封止される。また太陽電池セルの裏面の電極15Bは、裏面材36の透明オレフィンゴム材料層16Bと接し封止される。電極とは、太陽電池セル15の受光面および裏面にそれぞれ形成された集電部材であり、後述する集電線(フィンガー)、タブ付用母線、および裏面電極層などを含む。
図4は、太陽電池セル15の受光面と裏面の一構成例を模式的に示す平面図である。図4においては、太陽電池セル15の受光面15Aと裏面15B の構成の一例が示されている。図4(a)に示されるように、太陽電池セル15の受光面15Aには、ライン状に多数形成された集電線(フィンガー)151と、集電線151 から電荷を収集するとともに、インターコネクタ19と接続されるタブ付用母線(バスバー)152と、が形成されている。また、図4(b)に示されるように、太陽電池セル15の裏面15Bには、全面に導電層(裏面電極)153が形成され、その上に導電層153から電荷を収集するとともに、インターコネクタ19と接続されるタブ付用母線(バスバー)154が形成されている。集電線151の線幅は、例えば0.1mm程度であり、タブ付用母線152の線幅は、例えば2〜3mm程度であり、タブ付用母線154の線幅は、例えば5〜7mm程度である。集電線151、タブ付用母線152およびタブ付用母線154の厚みは、例えば20〜50μm程度である。太陽電池セル15は、インターコネクタ19により複数枚接続され図5に示すストリングWが形成される。このストリングWの複数列を電極材により接続し太陽電池モジュールの太陽電池セル15とし供給される。
集電線151、タブ付用母線152、およびタブ付用母線154は、導電性が高い金属を含むことが好ましい。このような導電性の高い金属の例には、金、銀、銅などが含まれるが、導電性や耐腐食性が高い点などから、銀や銀化合物、銀を含有する合金などが好ましい。導電層153は、導電性の高い金属だけでなく、受光面で受けた光を反射させて太陽電池素子の光電変換効率を向上させるという観点などから、光反射性の高い成分、例えばアルミニウムを含むことが好ましい。集電線151、タブ付用母線152、タブ付用母線154、および導電層153は、太陽電池セル22の受光面15Aまたは裏面15Bに、上記導電性の高い金属を含む導電材塗料を、例えばスクリーン印刷により50μmの塗膜厚さに塗布した後、乾燥し、必要に応じて例えば600〜700℃で焼き付けすることにより形成される。これらの電極は、従来の既存封止シート(EVA等)を使用すると使用中に酢酸が発生し電極を腐食させる。本発明の封止シートを使用することによりこのような電極の腐食を防止することができる。また本発明の封止シートの環状オレフィン系樹脂のフィルム部分16Aは、透明基体11としてカバーガラスを使用した場合にカバーガラス内のナトリウムイオン等の金属イオンが太陽電池セル上に堆積することを防止しPIDの発症を皆無とすることができる。
表面側透明保護部材(透明基体)11は、受光面側に配置されることから、透明である必要がある。透明基体11の例には、透明ガラス板や透明樹脂フィルムなどが含まれる。一方、裏面側保護部材(裏面材)36は透明である必要はなく、その材質はとくに限定されない。裏面材36は、本実施形態では、上述のように、本発明の封止シ−トの透明オレフィンゴム材料層16Bを例えばポリエチレンレテフタレート(PET)材上に配置し一体化した構成のものである。また裏面材としては、耐久性や透明性の観点からガラス基板を使用することでも良い。旭ガラス社製レオフレックスを用いれば、軽量モジュールを容易に得ることができる。
図6は、本発明の別形態の封止シートを使用した太陽電池モジュール200である。封止シート26は、環状オレフィン系樹脂フィルム16Aの両面を透明オレフィンゴム材料層16Bで挟み一体化した封止シートである。この封止シートを以下の様に配置する。透明基体11、本発明の封止シート26、太陽電池セル15、裏面材36をこの順に下から積層し、加熱圧着加工(ラミネート加工)して得られる。太陽電池セル15の受光面の電極15Aは、本発明の封止シート26の透明オレフィンゴム材料層16Bと接し封止される。ここで封止シート26は、図1の封止シートを2枚使用し環状オレフィン系樹脂フィルム16A同士を向き合う形態で配置し、上記の他の部材と積層しラミネート加工すると、環状オレフィン系樹脂フィルム16Aは溶融し固化一体化する。これによりシート16Aに多少割れ等のクラックが存在してもクラックを消滅させる効果が発現する。
図2の形態の封止シートを使用することにより、封止シートからの酢酸の発生が無いため太陽電池セルの電極の腐食を防止することができる。また図6の封止シートの環状オレフィン系樹脂のフィルム部分16Aは、透明基体11としてカバーガラスを使用した場合にカバーガラス内のナトリウムイオン等の金属イオンが太陽電池セル上に堆積することを防止しPIDの発症を皆無とすることができる。
また図7は、図2の封止シートを使用した太陽電池モジュール300である。図5の形態の太陽電池モジュールの封止シート26と透明基体11の間に既存の封止シート(EVA等)18を設けた構成である。図6の形態の太陽電池モジュールは、太陽電池モジュールと透明基体11と封止シート26の間にEVA等の既存の太陽電池用封止シート18を設けているので封止シート26と透明基体11との接着強度を向上させ、モジュール内部への水等の進入を防止することができる。従って太陽電池モジュール300の寿命を格段に向上させることができる。
<4−2>薄膜シリコン系( アモルファスシリコン系) の太陽電池モジュール
本発明の封止シートは、シリコンセルを使用した太陽電池モジュールだけでなく、以下の構成の薄膜シリコン系の太陽電池モジュールにも適用可能である。
(1)表面側透明保護部材(ガラス基板)/薄膜太陽電池素子/本発明の封止シート/裏面材をこの順に積層したもの;(2)表面側透明保護部材/封止層/薄膜太陽電池素子/本発明の封止シート/裏面材をこの順に積層したものなどでありうる。表面側透明保護部材、裏面材、および本発明の封止シートは、(9−1>で述べた「結晶シリコン系の太陽電池モジュール」の場合と同様である。
(1)の態様における薄膜太陽電池素子は、例えば、透明電極層/p i n 型シリコン層/裏面電極層をこの順に含む。透明電極層の例には、In、SnO、ZnO 、CdSnO、ITO(InにSnを添加したもの)などの半導体系酸化物が含まれる。裏面電極層は、例えば銀薄膜層を含む。各層は、プラズマCVD(ケミカル・ベ−パ・デポジション)法やスパッタ法により形成される。本発明の封止シートは、裏面電極層(例えば銀薄膜層)と接するように配置される。透明電極層は、表面側透明保護部材上に形成される。
(2)の態様における薄膜太陽電池素子は、例えば、透明電極層/pin型シリコン層/金属箔、または耐熱性高分子フィルム上に配置された金属薄膜層(例えば、銀薄膜層)、をこの順に含む。金属箔の例には、ステンレススチール箔などが含まれる。耐熱性高分子フィルムの例には、ポリイミドフィルムなどが含まれる。透明電極層およびpin型シリコン層は、前述と同様、CVD法やスパッタ法により形成される。つまり、pin型シリコン層は、金属箔、または耐熱性高分子フィルム上に配置された金属薄膜層に形成され;さらに透明電極層はpin型シリコン層に形成される。また、耐熱性高分子フィルム上に配置される金属薄膜層もCVD 法やスパッタ法により形成されうる。
この場合、封止層は、透明電極層と表面側透明保護部材との間; および金属箔または耐熱性高分子フィルムと裏面側保護部材との間にそれぞれ配置される。このように、太陽電池封止材から得られる封止層は、太陽電池素子の集電線、タブ付用母線、および導電層などの電極と接している。また(2)の態様における薄膜太陽電池素子は、シリコン層が、結晶シリコン系の太陽電池素子に比べて薄いため、太陽電池モジュール製造時の加圧や上記モジュール稼動時の外部からの衝撃により破損しにくい。このため、結晶シリコン系の太陽電池モジュールに用いられるものよりも、薄膜太陽電池モジュールに用いる太陽電池封止材の柔軟性は低くてもよい。一方、上記薄膜太陽電池素子の電極は上述のように金属薄膜層であるため、腐食により劣化した場合、発電効率が著しく低下する恐れがある。
<5>太陽電池モジュールの製造方法
太陽電池モジュール100は、任意の製造方法で得ることができる。太陽電池モジュール100は、例えば、以下の工程を備えた製造方法により得られる。裏面材36(透明オレフィンゴム材料層16Bを含む)、複数の太陽電池セル15、本発明の封止シート16(16A・16B)、および透明基体11をこの順に積層した積層体を得る工程;該積層体をラミネート装置などにより加圧し貼り合わせ、同時に必要に応じて加熱する工程;上記工程の後、さらに必要に応じて積層体を加熱処理し、上記封止材を硬化する工程を備えた製造方法である。封止シート16は、図2に示すような形態の封止シート26でもよい。この場合、封止シート26は、図1の封止シートを2枚使用し環状オレフィン系樹脂フィルム16A同士を向き合う形態で配置し、上記の他の部材と積層しラミネート加工すると、環状オレフィン系樹脂フィルム16Aは溶融し固化一体化して形成される。
以下、本発明を実施例に基づいて具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
[実施例1]
三井化学社製EPT4021の85重量部及びEPT4045の15重量部をブレンドしてなるオレフィンゴム100重量部に対し、有機過酸化物として1分間半減期温度が166℃のt−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキシルカーボネートを2.0重量部、シランカップリング剤(A)として3−メタクリロキシプロピルトリメトキシシランを0.5重量部、シリカ(日本アエロジル社製R976S)を15重量部、架橋助剤としてトリアリルイソシアヌレートを1.0重量部、紫外線吸収剤として2−ヒドロキシ−4−ノルマル−オクチルオキシベンゾフェノンを0.4重量部、ヒンダードアミン系光安定剤としてビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セバケートを0.2重量部、を配合した。
ガラス転移温度Tg78℃のTOPAS Advanced Polymers社製TOPAS8007S−04を用いて、シート厚さ60μmの環状オレフィン系樹脂フィルムを得た。
上記のとおり得られた透明オレフィンゴム材料と60μmの環状オレフィン系樹脂フィルムを用いて、図8のようにカレンダー成形法により一体成形し図1の構成の厚み210μm(透明オレフィンゴム層厚さは150μm)の封止シートを得た。尚封止シートの透明オレフィンゴム材料の環状オレフィン系樹脂フィルムが貼り付けされていない側には厚さ75μmのPETフィルムを貼り付けしている。このPETフィルムは、太陽電池モジュールを製造工程において本発明の封止シートをレイアップする際に剥がされる。
得られた封止シートを使用し図3の構成の太陽電池モジュールを<5>で説明した製造方法により48直の太陽電池モジュール100を得た。尚既存の接着シートとしては、EVAを使用した。
[実施例2]
EPT4021の75重量部及びEPT4045の25重量部をブレンドしてなるオレフィンゴム100重量部とし、シリカを25重量部とし、表1に示すTOPAS8007S−04とTOPAS6013M−07のブレンド比率でガラス転移温度85℃の環状オレフィン系樹脂を作製して、75μmの環状オレフィン系樹脂フィルムを用いた以外は、実施例1と同様として、図1の構成の厚み325μm(透明オレフィンゴム層厚さは250μm)の封止シートを得た。得られた封止シートを使用し実施例1と同様に図3の構成の太陽電池モジュールを得た。
[実施例3]
EPT4021の70重量部及びEPTK9720の30重量部をブレンドしてなるオレフィンゴム100重量部とし、シリカを30重量部とし、表1に示すTOPAS8007S−04とTOPAS6013M−07のブレンド比率でガラス転移温度90℃の環状オレフィン系樹脂を作製して、80μmの環状オレフィン系樹脂フィルムを用いた以外は、実施例1と同様として、図1の構成の厚み380μm(透明オレフィンゴム層厚さは300μm)の封止シートを得た。得られた封止シートを使用し実施例1と同様に図3の構成の太陽電池モジュールを得た。
[実施例4]
EPT4021の65重量部及びEPT4045の35重量部をブレンドしてなるオレフィンゴム100重量部とし、シリカを40重量部とし、表1に示すTOPAS8007S−04とTOPAS6013M−07のブレンド比率でガラス転移温度93℃の環状オレフィン系樹脂を作製して、130μmの環状オレフィン系樹脂フィルムを用いた以外は、実施例1と同様として、図1の構成の厚み630μm(透明オレフィンゴム層厚さは500μm)の封止シートを得た。得られた封止シートを使用し実施例1と同様に図3の構成の太陽電池モジュールを得た。
[実施例5]
EPT4021の65重量部及びEPT4045の35重量部をブレンドしてなるオレフィンゴム100重量部とし、シリカを40重量部とし、表1に示すTOPAS8007S−04とTOPAS6013M−07のブレンド比率でガラス転移温度93℃の環状オレフィン系樹脂を作製して、130μmの環状オレフィン系樹脂フィルムを用いた以外は、実施例1と同様として、図1の構成の厚み880μm(透明オレフィンゴム層厚さは750μm)の封止シートを得た。この封止シートを、図2に示すような形態で太陽電池モジュール内に配置する。この場合、封止シート26は、図1の封止シート16を2枚使用し環状オレフィン系樹脂フィルム16A同士を向き合う形態で配置し、上記の他の部材と積層しラミネート加工すると、環状オレフィン系樹脂フィルム16Aは溶融し固化一体化して形成される。これにより図6の構成の太陽電池モジュールとなる。図3の構成の太陽電池モジュールでは接着シートがEVAであったが、本実施例では接着シートが透明オレフィンゴム層16Bである。透明オレフィンゴム材料に含まれるエチレン・アクリル酸メチルが太陽電池モジュールのカバーガラス11との接着性を確保している。
[実施例6]
EPT4021の60重量部及びEPT4045の40重量部をブレンドしてなるオレフィンゴム100重量部とし、シリカを40重量部とし、表1に示すTOPAS8007S−04とTOPAS6013M−07のブレンド比率でガラス転移温度94℃の環状オレフィン系樹脂を作製して、130μmの環状オレフィン系樹脂フィルムを用いた以外は、実施例1と同様として、図1の構成の厚み480μm(透明オレフィンゴム層厚さは350μm)の封止シートを得た。得られた封止シートを使用し実施例6の製造方法により図3の構成の太陽電池モジュールを得た。
[比較例1]
エチレン・アクリル酸メチルEPT4045を添加しないこと、更に環状オレフィン系樹脂フィルム(PID対策フィルム(シート))を使用しないこと以外は実施例1と同様にして、図1の構成の厚みが300μmの封止シートを得た。得られた封止シートはブレンド樹脂が添加されていないので実施例1と同様の方法で図1の構成の太陽電池モジュールを製造する際にレイアップができず太陽電池モジュールが製造できなかった。
[比較例2]
EPT4021の85重量部及びEPT4045の15重量部をブレンドしてなるオレフィンゴム100重量部とし、シリカを40重量部とし、表1に示すTOPAS8007S−04とTOPAS6013M−07のブレンド比率でガラス転移温度90℃の環状オレフィン系樹脂を作製して、400μmの環状オレフィン系樹脂シートを用いた以外は、実施例1と同様にして、図1の構成の厚み700μm(透明オレフィンゴム層厚さは300μm)の封止シートを得た。得られた封止シートを使用し実施例1と同様に図1の構成の太陽電池モジュールを得た。
[比較例3]
EPT4021の70重量部及びEPT4045の30重量部をブレンドしてなるオレフィンゴム100重量部とし、シリカを30重量部とし、300μmの環状オレフィン系樹脂シート(ガラス転移温度Tg90℃、表1に示すTOPAS8007S−04とTOPAS6013M−07のブレンド比率)を用いた以外は、実施例1と同様にして、図1の構成の厚み700μm(透明オレフィンゴム層厚さは400μm)の封止シートを得た。得られた封止シートを使用し実施例1と同様に図1の構成の太陽電池モジュールを得た。
[比較例4]
EPT4021の30重量部及びEPT4045の70重量部をブレンドしてなるオレフィンゴム100重量部とし、シリカを25重量部とし、350μmの環状オレフィン系樹脂シート(ガラス転移温度Tg90℃、表1に示すTOPAS8007S−04とTOPAS6013M−07のブレンド比率)を用いた以外は、実施例1と同様にして、図1の構成の厚み600μm(透明オレフィンゴム層厚さは250μm)の封止シートを得た。得られた封止シートを使用し実施例1と同様に図1の構成の太陽電池モジュールを得た。
[比較例5]
比較例5の太陽電池モジュールは、図9に示す従来型の48直の太陽電池モジュール900である。上からカバーガラス11.EVA18、太陽電池セル15、EVA18、裏面材12の順に各部材を積層し実施例1と同様の製造方法で得られた太陽電池モジュールである。
[比較例6]
EPT4021の70重量部及びEPT4045の30重量部をブレンドしてなるオレフィンゴム100重量部とし、シリカを20重量部とし、100μmの環状オレフィン系樹脂フィルム(ガラス転移温度Tg90℃、表1に示すTOPAS8007S−04とTOPAS6013M−07のブレンド比率)を用いた以外は、実施例1と同様にして、図1の構成の厚み190μm(透明オレフィンゴム層厚さは90μm)の封止シートを得た。得られた封止シートを使用し実施例1と同様に図1の構成の太陽電池モジュールを得た。
[比較例7]
EPT4021の70重量部及びEPT4045の30重量部をブレンドしてなるオレフィンゴム100重量部とし、シリカを20重量部とし、100μmの環状オレフィン系樹脂フィルム(ガラス転移温度Tg90℃、表1に示すTOPAS8007S−04とTOPAS6013M−07のブレンド比率)を用いた以外は、実施例1と同様にして、図1の構成の厚み1000μm(透明オレフィンゴム層厚さは900μm)の封止シートを得た。得られた封止シートを巻き取る際にセル割れが発生した。従ってPID発電性能の評価は行なっていない。
[本発明封止シートの巻き取り状態の評価]
実施例1から実施例6、及び比較例1から比較例4及び比較例6と比較例7で作成した封止シートの巻き取りの状態について以下の評価指標に従って評価した。その評価結果を表2に示す。
<巻き取り性>
評価点 3点:封止シートを100m分ロールに巻き取り皺がまったく無い。
評価点 2点:封止シートを100m分ロールに巻き取り皺が1箇所有った。
評価点 1点:封止シートを100m分ロールに巻き取り皺が2箇所以上有った。
[本発明封止シートのハンドリング性]
実施例1から実施例6、及び比較例1から比較例4及び比較例6と比較例7で作成した封止シートの太陽電池モジュールを製造する際に部材として積層(レイアップ)した場合に、電極取り出し工程において積み重ねた封止シートの下にある太陽電池セルを取り外すことができるか否かを以下の評価指標に従って評価した。その評価結果を表2に示す。
<ハンドリング性>
評価点 3点:レイアップした結晶シリコンを、24時間後でも容易に取り外すことができる。
評価点 2点:レイアップした結晶シリコンを、15分後でも取り外すことができる。
評価点 1点:レイアップした結晶シリコンを、取り外すことができない。
[環状オレフィン共重合シートのクラック]
実施例1から実施例6、及び比較例1から比較例4及び比較例6と比較例7で得られた太陽電池モジュールをJISC8917−1998及びJISC8938−1995に規定されたTC試験(温度サイクル試験)後の48直太陽電池モジュールの48枚のセル上にクラックが有るか否かについて以下の指標で評価した。その評価結果を表2に示す。
<クラックの有無>
評価点 3点:48枚セル上にクラックが全く無い。
評価点 2点:48枚セル上にクラックが3個以上有る。
評価点 1点:48枚セル上にクラックが10個以上有る。
[PID試験]
実施例1から実施例6、及び比較例1から比較例7で作製した太陽電池モジュールについてPID試験を以下のとおり実施した。その結果を表2に示す。
予め作製した太陽電池モジュールの出力をソーラーシミュレータにより測定した。その後、エスペック社製PID試験装置にて、85℃、85%湿度のチャンバー中に入れて、−1000Vの電圧を2500時間印加した後、太陽電池モジュールを取り出し、再度出力をソーラーシミュレータにより測定した。太陽電池モジュールの発電劣化度を以下の式にて算出した。その結果を表2に示す。
発電劣化度(%)=[(オリジナル最高出力−PID試験後の最高出力)/(オリジナル最高出力)]×100
[バス試験]
実施例1から実施例6、及び比較例1から比較例7で得られた太陽電池モジュールを温度85℃の温水中に72時間浸漬し太陽電池モジュール内のシール性を目視で確認し以下の指標で評価した。その評価結果を表2に示す。
<シール性>
評価点 3点:横バスバーの金属光沢がオリジナルと比較して変化していない。
評価点 2点:評価点3点と評価点1点の中間的な状態であり白濁が観察される。
評価点 1点:白色バックシートとの区別がつきにくい程白濁している。
実施例1から実施例6、及び比較例1から比較例7で作製した太陽電池モジュールの上記PID試験の結果を表2に示している。このPID試験の結果の発電劣化度はPID現象だけでなく封止シートからの酢酸の発生による太陽電池セル等の発電素子上の電極の腐食による発電劣化も含まれている。実施例1から実施例6の太陽電池モジュールは、本発明の封止シートを使用しているためPID現象の発症はまったくない、更に封止シートから酢酸の発生も少ないため発電素子の電極の腐食による発電劣化はまったくない。
これに対して比較例1の太陽電池モジュールは、環状オレフィン系樹脂フィルム(PID対策フィルム(シート))を設けていない封止シートを使用しているので、PID発電性能の評価は行なっていない。比較例2から比較例4の太陽遠地モジュールは、封止シート上に設けられた環状オレフィン系樹脂シ−ト(PID対策フィルム(シート))の厚みが300μm〜400μmあり、このシート内にクラックが発生しており、カバーガラスからナトリウムイオン等の金属イオンがそのクラックを通じて太陽電池セル上に堆積しPID現象を発症し20〜24%の発電劣化を引き起こした。また比較例5は、本発明の封止シートを使用していない従来型の太陽電池モジュールである。従ってPID試験後の発電劣化度は、100%になっていおり発電出力は0(ゼロ)であることが分かる。
実施例1から実施例6の太陽電池は、PID現象以外の発電劣化を無くす以外に以下の効果も発現する。太陽電池セル等の発電素子と接触する部分の封止のために、EVAでなく透明オレフィンゴム材料を使用している。従って発電素子と接触する封止材料からの酢酸の発生を極力抑えることができるので、発電素子上の電極の劣化は皆無となる。このため電極の腐食による発電劣化も防止することができる。
本発明によれば、少なくともフィールド20年間は太陽電池の発電所において、PID現象による発電劣化及び封止シートからの酢酸の発生による電極の腐食に起因する発電劣化も防止することができ、火力発電所や水力発電所と同様の寿命を有する発電所として発電することができる。
100 太陽電池モジュール
200 太陽電池モジュール
300 太陽電池モジュール
11 カバーガラス(透明体)
15 太陽電池素子(太陽電池セル)
16 封止シート(実施形態1)
16A 環状オレフィン系樹脂フィルム(シート)
16B 透明オレフィンゴム材料シート
16C 裏面材
26 封止シート(実施形態2)
36 複合裏面材
18 従来の封止シート
15A 受光面
15B 裏面
28 封止層
19 インターコネクタ
151 集電線
152 タブ付用母線
153 裏面電極層
154 タブ付用母線
Figure 2015179827
Figure 2015179827

Claims (9)

  1. ガラス転移温度が75℃から95℃であり厚みが50μmから200μmである環状オレフィン系樹脂のフィルムと
    エチレン・α−オレフィンゴム共重合体(A)とエチレン・アクリル酸共重合体(B)を配合比(A/B)が60/40から90/10の比率でブレンドした透明オレフィン系ゴム組成物100重量部に、シリカを10重量部から50重量部添加し、さらに、有機過酸化物架橋剤を含む透明オレフィン系ゴム材料であって、その厚みが100μmから800μmであるシートと
    積層し一体化したことを特徴とする太陽電池モジュール用封止シート。
  2. エチレン・α−オレフィンゴム共重合体(A)とエチレン・アクリル酸共重合体(B)を配合比(A/B)が60/40から90/10の比率でブレンドした透明オレフィン系ゴム組成物100重量部に、シリカを10重量部から50重量部添加し、さらに、有機過酸化物架橋剤を含む透明オレフィン系ゴム材料であって、その厚みが100μmから800μmであるシートを
    ガラス転移温度が75℃から95℃であり厚みが50μmから200μmである環状オレフィン系樹脂のフィルムの両側(両面)に設け一体化したことを特徴とする太陽電池モジュール用封止シート。
  3. 環状オレフィン系樹脂が、エチレンおよび/またはα−オレフィンと、環状オレフィンとの共重合体であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の太陽電池モジュール用封止シート。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載の太陽電池モジュール用封止シートを使用したことを特徴とする太陽電池モジュール。
  5. 太陽電池モジュールの透明基体と、請求項1に記載の封止シートの間に、既存の太陽電池用封止シートを設けたことを特徴とする太陽電池モジュール。
  6. 太陽電池モジュールのカバーガラスと、請求項1に記載の封止シートの間に、既存の太陽電池用封止シートを設けたことを特徴とする太陽電池モジュール。
  7. 太陽電池モジュールの透明基体と、請求項2に記載の封止シートの間に、既存の太陽電池用封止シートを用いた設けたことを特徴とする太陽電池モジュール。
  8. 太陽電池モジュールのカバーガラスと、請求項2に記載の封止シートの間に、既存の太陽電池用封止シートを用いた設けたことを特徴とする太陽電池モジュール。
  9. 請求項1から請求項3のいずれかをに記載の封止シートを含む太陽電池モジュール用の構成部材を積層体とし、前記積層体を120℃以上の温度で成型することにより、それぞれの界面が接着していることを特徴とする太陽電池モジュール。
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