JP2015173802A - 調理器具 - Google Patents

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Abstract

【課題】食材の破砕や攪拌を行なう調理器具であって、食材が滞留せずに均一な処理が可能であってユーザの利便性と操作性をも向上させた新たな調理器具を提供する。
【解決手段】収容器内に収容された食品材料を回転部材の回転で破砕および攪拌または破砕と攪拌の少なくともいずれかの処理を行なう調理器具であって、回転部材を回動させるモータの回転の駆動制御部は、モータの回転速度の設定をユーザのアクセス操作で可能とする第1のモードと、モータの回転速度が一定の周期または変則的な周期で上下に変動するスイング運転を可能とする第2のモードとを有し、第1のモードと第2のモードとの間の少なくとも一方向間で回転制御を切り替えられるようにしたユーザアクセス手段が設けられている。
【選択図】図12

Description

本願発明は、食材をその種類に応じて多様な破砕状態や混合状態に処理可能とするミキサーやフードプロセッサに代表される調理器具に関するものである。本願発明は更に、多様な破砕処理や混合処理に加えて、調味料等を付加して下ごしらえをも可能とする調理器具に関するものである。
従来から、家庭用として多種多様なフードプロセッサやミキサーが広く知られるようになっている。この種のフードプロセッサには、回転刃で果物を細かく裁断、液体状にしてジュースとして提供するものや、煎ったコーヒー豆を粉砕する、いわゆるコーヒーミルと呼ばれるものがある。
また、ジュースを作るほかに、スライスや細切りもできるといった、多機能を謳ったフードプロセッサも知られている。
さらに、食材の種類や投入量に応じて回転刃の回転速度を異ならせる各種フードプロセッサも知られているが、従来の多くは、一度設定すればその設定に応じた回転速度が決まり、回転刃の回転をその決まった一定の速度で食材を破砕することを基本としているものである。
食材を破砕していくと回転刃にかかる負荷が低下して、抵抗トルクが変動する。この点に着目して、モータ速度を自動的に安定させる制御装置を特許文献1は開示している。また、特許文献2では、食材の破砕の程度を監視する手段を容器内に設けて、食材が十分な破砕レベルまで攪拌すると、自動的に回転を停止するフードプロセッサやミキサーを開示している。
特許文献3は、特許文献2の技術をより改良して、いったん停止しても再度食材を追加投入すると、その停止した状態から自動的に回転させる手段を設けることで、食材を不連続に追加していくごとにその停止と始動が自動的に行なえるようにした技術を開示している。
例えば、特許文献3の図3および段落0048、0049には、投入する食材をチーズに例をとってその動作を説明している。具体的には、1片のチーズ(t1)のような食品を投入すると、モータに加わる抵抗トルク(C2)が増大し、監視/制御装置(5)は、第1の動作モードに従った値にスイッチングさせて、チーズ片を切削する機械力をもたらす。そして、チーズ片が完全にすり下ろされると、モータに加わる抵抗トルク(C3)は低減するため、監視/制御装置(5)は、指定速度を待機モード、すなわち第2の動作モードにスイッチングさせる。そして、新たなチーズ片が機器に投入されると、上記動作が繰り返されるようにしている。これによって、ユーザが食材を投入するごとに攪拌が行なえ、ユーザの利便性の向上と、過剰な電気消費や、不相応な音響ノイズの発生を抑えるようにしている。
特許文献4や特許文献5には、複数の回転サイクルで動作可能に設定され、その決まった設定に応じて時間経過とともに回転速度を変化させるフードプロセッサを開示している。例えば、特許文献4の図3には、刃の回転速度を時間と共に変化させた複数の回転サイクルを開示している。特許文献5の図5にも、ある一定の周期で上限となる回転速度を次第に上げる複数の回転サイクルを開示している。
米国特許第4691870号明細書 特開平11−225891号公報 特表2007−517563号公報 特表2010−5377号公報 特開昭55−138426号公報
一つの材料であっても、出来上がる料理によって多様な破砕処理、例えば、きざみや、すりおろし、こね、すりつぶしといった処理が必要であり、物を細かくする点において共通はするものの、加工する食材の重さや、硬さ等はさまざまであり、従来の単に一つの速度の設定で破砕処理の時間を異ならせるだけでは十分ではない。
また、料理には、その料理の種類に応じた破砕のレベルが必要であり、また、例えば、必要な水分や粘性を与えることや、必要な調味を施す下準備(下ごしらえ)が必要でもあり、フードプロセッサの処理過程で、そのような下ごしらえができて、目的とした料理に適合した材料の加工特性を得ることができれば、非常に効率的で、品質の良い料理も可能となる。
しかし、十分な破砕に至る過程で、破砕された食材の大きさや重さによっては容器内に食材が偏在したりして、均一できれいな破砕がされない場合がる。
そのような問題に着目して、特許文献4や特許文献5には、回転をオン(ON)/オフ(OFF)させて回転する期間と回転しない期間を設けて、全体の混ざり具合や粉砕の程度を均一化するようにしたものである。
しかし、特許文献4は、図3を参照する段落0011や0012の記載から明らかなように、一度設定するとその設定で決まったシーケンスに応じて、回転速度と時間が変化するようにしたものである。
また、特許文献5も、特許文献4と同様に、一度設定したシーケンスで回転数とその継続時間が定まり、そのシーケンスが予めプログラムされて、そのプログラムのシーケンスに従って回転数が変化するにすぎない。
本願発明者は、さまざまな食材の粉砕を観察、実験した結果、特許文献4や5のような一定のプログラムに応じて回転オン−オフする技術は、一定の速度で回転させて攪拌、粉砕するよりも、その食材の程度がより均一にでき、一定の効果を奏する場合もあることは確認できたが、定められたあるパターンだけでは、食材の種類や、硬さや大きさ、重さなどの食材の粉砕状況に見合った粉砕が必ずしも適切に行なわれず、得られた加工食品には、どうしても食材にむらが生じてしまうことも分かった。また、そのむらを無くそうとするあまりに過度に粉砕してしまうことで、野菜等の食材から水が多く出てしまい、容器の底に沈殿してしまうばかりか、その沈殿によって加工により支障を生じてしまうこともわかった。
また、特許文献4や特許文献5では、そのパターン、すなわち、回転サイクルやそのオン時の回転数を変えて装置に記憶させることで、多様なサイクルパターンでの粉砕や攪拌を可能としているが、ひとたびそのサイクルパターンを採用して運転を開始すれば、そのパターンで運転し続けるか、あるいは、途中で運転を止めて別のパターンを呼び出して再度設定し運転を再開するしかない。
さらに、従来のマルチミキサー機能を有する調理器具を使用して、ナイフカッターを使った滓入りジュースを作る場合には、氷をうまく粉砕することが難しく、特許文献4や5の技術でもってしても同様に難しかった。
また、ジュース等の水分が比較的多い食材を攪拌や粉砕する際には、突然に液状の滓などの成分が飛び散る量が多くなって蓋などに大量に付着するために、加工後の取り出しやその後の洗い作業もが大変となっていた。
本願発明は、容器に入った食材の種類、硬さや大きさ、重さなどがまちまちであっても、食材の攪拌や粉砕の進行程度に応じて瞬時に対応でき、より適切に食材を均一に粉砕、攪拌でき、しかも食材が突然飛び散るような状況でも瞬時に対処しながら、粉砕や攪拌が行なえる新たな手段、方法を提供するものである。
上記目的を達成するために、本願発明の調理器具は、収容器内に収容された食品材料を回転部材の回転で破砕および攪拌または破砕と攪拌の少なくともいずれかの処理を行なう調理器具であって、収容器内の材料を処理するための回転部材を回動させるためのモータと、そのモータの回転の駆動制御部とからなり、駆動制御部は、モータの回転速度の設定をユーザのアクセス操作で可能とする第1のモードと、モータの回転速度が一定の周期または変則的な周期で上下に変動するスイング運転を可能とする第2のモードとを有し、さらに、第1のモードと第2のモードとの間の少なくとも一方向間で回転制御を切り替えられるようにしたユーザアクセス手段からなる調理器具を開示する。
本願発明者は、種々の実験を重ねた結果、食材によっては、必ずしも最初から回転速度を時間とともに上下に変化させる、いわゆるスイング運転を行なう必要もなく、一定の回転速度で回転させたほうが、加工処理に費やす時間もかからないことが分かった。しかも、破砕や攪拌が進むにつれて均等に破砕が進まない傾向になったことを目で認識したら、モードを第2のモードに切り替えてスイング運転を行うことができれば、第2のモードが持っている効果を最も効率的に利用できるため、破砕や攪拌を均一にすることが可能となるばかりか、一段と向上した操作性によって、従来以上の品質の加工食材を提供できる。また、第2のモードであるスイング運転のモードで運転をしていたところ、食材の量が多かったり硬かったりした場合には、予想を超えて粉砕や攪拌が進まない場合があるが、本願発明により、途中で第1のモードの継続運転モードに切り替えることができれば、その処理を早く進ませることができる。また、処理途中で品質よりも早さを優先したい場合にも、適宜ユーザの意思で変更することができる。
また、各種の種々の実験を繰り返した結果、例えば、粘着性のある具材、例えばハンバーグ具材を使用して調理する時には、最初は、その具材が容器側部へ偏移してこびりつきやすいことが明らかとなった。そのため、本願発明では、まずは第1モードのスイング運転をし、その後具材に流動性が出てきて攪拌が順調になり偏移が少なくなってきたときには、第2モードの連続運転に切り替えることで、効率的できめ細かな処理も可能となる。
本願発明の調理器具をミキサーに適用した場合であっても、急な泡立ちなどによる飛散が発生する前に切り替えることができるために、汚れが抑えられ、その後の処理やメンテナンスが容易となる。
さらにまた、スイング運転だけで処理したい場合にも係わらず、ユーザが誤って継続運転に設定して運転を開始してしまっても、スイング運転へと変更が可能となるために、ユーザの利便性が非常に向上し、食材を無駄にすることも無い。
さらに、本願発明の調理器具の上記ユーザアクセス手段には、第1のモードと第2のモードとの間をユーザの操作で切り替え可能なスイッチ操作部と、第2のモードの運転中に収容器内の食材の挙動に応じてユーザがスイング運転の回転速度の上限または下限の少なくとも一方をリアルタイムに設定可能とする回転速度操作部とを有している。
多くの使用するユーザの不満としては、食材の内容や、量、重さ、さらにはその食材加工の程度に応じて、粉砕や攪拌の状況は非常に異なるし、また時間と共に刻々微妙に変化し、あるいは瞬間に変化するものであるが、従来の製品では全く対応できないという不満がユーザから多く出されている。
本願発明によれば、刻々と変化する処理状態に対して微妙に調整し、その瞬間瞬間で対応した操作が可能となる。例えば、スイング運転のサイクルと食材の攪拌される運動は、ある時期には同期したり、次には同期が外れたりしてその挙動が変化することがわかったため、人間の微妙な感覚によってその回転数をすぐに調整できれば、食材が容器のどこかに偏在して破砕がされなくなるというような従来の問題も軽減され、全体がうまく攪拌や破砕が行なわれるようになり、第2のモードのスイング運転の効果を最大限に発揮することができる。
つまり、食材の挙動は、その食材の条件に加えて回転部材の回転速度に大きく影響される。しかも、スイング運転では、食材の挙動を上下の異なる回転速度を利用して不規則な動作を与えることで、その偏在を制御しようするものであり、回転速度の上限や下限の程度によっても、食材の粉砕や攪拌状態へのその時々の作用が異なってくる。本願発明は、ユーザが、スイッチ操作部によって第1のモードと第2のモードとの間で切り替えられるようにしつつ、少なくとも回転速度の上限または下限の一方を食材の状況に合わせてリアルタイムに調整できるようにしたことで、ユーザの微妙な感覚をすぐに反映して出来栄えを向上させることが可能となるために、そのような微妙な調整が可能となる本願発明によりユーザの不満の多くが解消されることになる。
さらに、本願発明の調理器具の上記ユーザアクセス手段には、第1のモードの運転と第2のモードの運転との間で、運転中の一方のモードから他方のモードに継続して回転制御を切り替えられるように構成されている。
これによって、破砕や攪拌処理の作業の継続性を保ちながらモードの異なる運転へと運転が引き継がれることが可能となりユーザの利便性が非常に向上する。
さらに本願発明は、スイッチ操作部による第1のモードから第2のモードへの切り替えと共にユーザがモータの回転速度の設定のアクセスが可能となるように、回転速度操作部がスイッチ操作部の近傍に設けられている調理器具を開示する。
継続運転もスイング運転もその回転速度は非常に高速であり、食材への処理も高速に進行する。従って、ユーザインタフェースは非常に重要であり、切り替えと回転速度の調整が極めて近い範囲に設けたユーザに配慮した設計を行なうことで、ユーザの使用勝手が向上し、上記したような微妙な食材への加工調整も遅れることなく適正な時間に瞬時で行なうことが可能となる。
さらに、本願発明の調理器具は、回転速度操作部が第1のモードと第2のモードで兼用可能なように構成されている。
つまり、第1のモードから第2のモードに切り替えても、同じ回転速度操作部を使用できれば、ユーザの利便性がさらに向上するとともに、デザイン上制約される配置条件でも切り替え機能を設けることができる。さらには、第1のモードから第2のモードでの回転速度の間で相関性や連携性を持たせることがより簡便となり、これによってより容易に継続的な処理を提供できるため、意図的に第1のモードから第2のモードに変遷しても食材に与える加工処理の継続性が確保される。また、過誤により第1のモードで運転しても、第2のモードでの継続的な運用が引き続き図られるために、食材に与えるダメージが少なくなり食材を無駄にすることがない。
さらに、回転速度操作部は少なくとも第2のモードの回転速度のスイング運動の上限値の設定をリアルタイムに可能とすることで、第1のモードでの回転速度操作部の設定値との関連性を維持したままスイング運転に引き継ぐことが可能となり、過度に攪拌や破砕がされることが防止しながら、スイング運転の効果を得ることが可能となる。
さらに、例えば、回転速度操作部は時計回転および反時計回転に調整可能なボタン、パッド、またはダイアルつまみであり、これによって、第1モードから第2モードへの切り替え操作から第2モードでのスイング操作の回転速度の調整へとユーザにとってアクセスが非常に容易となる。
加えて、第2のモードのモータの回転速度の上下の変動は、モータ運転をオンとオフとで行うことで、モータの回転数の上限のみを設定すればよく、モータへの制御設定も簡単になるばかりか、その操作も容易にすることができる。
さらに、第1モードと第2モードとの切り替えをスライドスイッチまたはトグルスイッチから構成することで、第1モードと第2モードとの間の相互間の切り替えの設計も容易となり、デザイン上、配置箇所が制約されるような通常小型の調理器具であっても本願発明のモードの切り替え機能を設けることが可能となる。
さらに本願発明の調理器具は、収容器内に収容された食品材料を回転部材の回転で破砕および攪拌または破砕と攪拌の少なくともいずれかの処理を行なう調理器具であって、収容器内の材料を処理するための回転部材を回動させるためのモータと、調理器具の上部に設けられ、モータの駆動をユーザの一方の手によりオンオフ制御するスイッチ手段と、スイッチ手段から離間して設けられて、モータの回転速度の設定を行う回転速度設定手段と、モータの回転速度が継続的な運転または、一定の周期若しくは変則的な周期で上下に変動するスイング運転を可能とするモード切り替え手段とからなるユーザアクセス手段とを備え、ユーザアクセス手段がユーザのもう一方の手によりほぼ同時にアクセス可能としたことを特徴とする。
このように、ユーザの一方の手によりモータの駆動をオンオフ制御させながら、もう一方の手によってモードの切り替えとモータの回転速度の調整を行なうことができるようにしたことで、調理器具の機体そのものをスイッチボタンを手で押しながらしっかりと支えることができ、そのしっかりと支えられた状態で、他方の手でモードの切り替えと速度調整を無駄な手の動作を強いることなく確実に操作できるために、極めてユーザの使用勝手が向上する。
本願発明の一実施形態によりフードプロセッサ100の全体斜視図である。 図1のフードプロセッサ100の分離図である。 図1のフードプロセッサの蓋体20を取り外した状態のフードプロセッサ100の全体斜視図である。 図4(a)は、図1のフードプロセッサ100の平面図、図4(b)は、図4(a)のA−A線で切断したフードプロセッサ100の側部断面図である。 図1に示した収容器10の側部断面図である。 蓋体20の裏面斜めからみた全体斜視図である。 蓋体20の中心対称軸を中心に切断した部分的斜視図である。 図1に示した回転部材30の全体斜視図である。 第2の例の回転部材30’の表面(上方)からの全体斜視図である。 第2の例の回転部材30’の裏面(下方)からの全体斜視図である。 加工の種類、材料の種類、量、そして加工の工程の試験結果の一例である 加工の種類、材料の種類、量、そして加工の工程の試験結果の一例である 加工の種類、材料の種類、量、そして加工の工程の試験結果の一例である 図1のフードプロセッサ100に設けられたモード切替スイッチ9および回転スピード調整ダイアル6の一例である。 第1モード(継続運転モード)、第2モード(スイング運転モード)、相互間の切り替え、そして回転スピード調整を可能とする制御装置5のブロック概念図である。 第1モードから第2モードへの変遷によるスイング運転、そしてスイング運転中の回転速度調整の一例を描いた一般的タイムチャート概念図である。 スイング運転モードでの、回転速度、加工の種類、使用カッター、材料の種類、量、そして処理運転時間を示した調理条件の一例である。 スイング運転モードでの、回転速度、加工の種類、使用カッター、材料の種類、量、そして処理運転時間を示した調理条件の一例である。 図13および図14の中の一部の例の加工処理結果を従来と比較したものである。
以下、本願発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本願発明によるフードプロセッサ100を例とした一実施形態の全体斜視図を示し、図2は、その分離図、図3は、蓋体20を外した状態のフードプロセッサ100の全体斜視図、図4(a)は、フードプロセッサ100の平面図、図4(b)は、フードプロセッサ100の側部断面図である。
図1乃至3を参照すると、フードプロセッサ100は、本体1、食材を収容可能な収容器10、収容器10を上から蓋をする蓋体20からなっており、回転部材30はその使用目的によって異なる形態の回転部材に交換して使用可能となっている。
図4(b)を参照すると、フードプロセッサ100の本体1には、収容器10が着脱可能に載置されている。本体1は、モータ3を内蔵し、そのモータ回転軸4の一端部が、収容器10の底部中央に設けられた支持体13と嵌合し、モータ回転軸4の回転を支持体13に伝達する。本体1には収容器10を載置して保持するよう円形に周囲が突出した台座部8が形成されている。
支持体13は、収容器10の底部を貫ぬき、その底部との密閉を維持しながら収容器10内で回動可能に軸支されている。支持体13の突出部分は、回転部材30に形成された凹部に嵌合して回転部材30と支持体13とが一体的に回動可能に支持し、モータ3の回転に合わせて回転部材30を回転させる。
図4(b)に示すように、フードプロセッサ100の本体1の内部には、モータ3の回転を駆動制御する制御回路5が設けられている。収容器10内の食材の量や、粉砕の程度によって、回転部材30に加わる負荷が変化する。本例では、食材の許容使用量の範囲に対応できる駆動能力を有したモータを選定しているが、負荷の変化によってもあらかじめ設定した所望の回転速度を維持できるように、制御回路5は、モータ3の回転速度を継続的に検知して、モータ3の回転を自動的に増減制御させるようにしてもよい。
図1及び図2に示されているように、本体1の側面にはモータの回転数を調整するためのスピード調整用のつまみを有する回転速度操作部(スピード・ダイアル)6が設けられている。制御装置5は、スピード・ダイアル6の位置に応じて、モータの回転数を変化させ、収容器10内部に設置された回転部材30の回転速度を変化させることができる。この例では、無負荷状態で、ダイアルのつまみ6aを左一杯に回すと、回転速度が最低速の約800回転/分、そして右一杯に回すと、約3000回転/分となるように設定されている。
この例では、つまみ6aを左から時計方向に回すに従い、その回転角度に応じてほぼ比例して回転速度が変化するようにしている。ダイアルつまみ6aは連続的に回すことが可能であり、これに伴って、モータの回転速度が連続的に変化する。
ダイアルには、最低速度の”speed 1”から最高速度の”speed 4”まで0.5段階に目盛りが振られており、ダイアル6の位置によってその速度がおおよそ確認できるようにしている。ダイアルのつまみ6aは、ユーザが操作しやすいように、本体1から横方向に突出して、親指と人差し指とでつかめる程度の大きさとなっている。スピード調整はダイアル式に限らず、スライド式であっても良い。
ダイアルつまみ6aが各段階位置にあるときの無負荷状態でのモータ3の回転速度はおおよそ次のとおりである。
図1、図2および図10を参照すると、ダイアル6の下直近近傍には、左右にスライド可能なスイッチ9が設けられている。
図10の右端(SW1)のほうに切替スイッチ9の操作部(つまみ、ボタン等)9aを切り替えると、ダイアル6で指し示す位置で設定された回転速度で継続的にモータを回転させる第1のモード、いわゆる継続運転のモードに設定される。従って、ダイアルつまみ6aを回すことで、そのダイアルつまみ6aが指し示す位置に応じた回転速度で継続的にモータが回転する。
一方、図10の左端(SW2)のほうに切替スイッチ9のボタン9aを切り替えると、動作モードが第2のモードに切り替えられる。この第2のモードは、この例では制御回路5がモータを周期的にオン/オフさせるモードである。オフをするとモータの回転速度はゼロ(0rpm)に収束する。一方、オンしたときは、モータは停止した状態から回転を開始して、ダイアル6で設定された回転速度で回転する。これを繰り返すことで、モータの回転速度が上下に周期的に振れるスイング運転を行なう。本例では、種々の実験から、オンの時間を0.4秒、オフの時間が0.7秒になるように制御回路5が設計されている。つまり、制御回路5は、後に説明するスイッチボタン24によってモータへの電源供給が可能となっている間、制御回路5は0.7秒間の回転速度ゼロの状態と、0.4秒間のダイアル6で設定された回転速度の状態が繰り返されるスイング運動をモータがおこなうように制御する。
切替スイッチ9はこの例ではスライドスイッチを使用しているが、第1のモードと第2のモードとの間を交互に切り替えられるものであればどのようなスイッチまたはスイッチ群でも良く、例えば、第1のモードと第2のモードとを交互に設定できるトグルスイッチを使用しても良い。
第1のモードと第2のモードとの切り替えを可能とすることで、食材の量が多かったり硬かったりした場合にも係わらず第2のモードで運転を開始した結果、予想を超えて粉砕や攪拌が進まないこともあるが、この切り替えを設けることで、運転途中で第1のモードの継続運転モードに切り替えることができ、その処理を早く進ませることができる。一方、粘着性のある具材、例えばハンバーグ具材を使用して調理する時には、最初は、その具材が容器側部へ偏移してこびりつきやすいことがこの発明をするための各種実験から明らかとなっている。そのため、まずは第1モードのスイング運転をし、その後具材に流動性が出てきて攪拌や破砕が順調になり偏移が少なくなってきたときには、第2モードの連続運転に切り替えることもでき、効率的できめ細かな処理も可能となる。
オンした状態のモータの回転速度は、SW1で使用したダイアル6によって設定された回転速度と実質的に変わらないようにしている。従って、ユーザが誤ってSW1に設定したままフードプロセッサ100の電源をオンしてしまっても、ダイアル6で示した回転速度が適正な速度を示していれば、過度に食材を破砕することを避けることができる。ユーザは、ダイアル6のそばにある切替スイッチ9のボタン9aを第2のモードであるスイング運転モードのSW2に切り替えさえすれば、継続運転からすぐにスイング運転へと移ることができる。もちろん、SW1とSW2との間でのモータの回転速度(SW2のオン時の回転速度を言い、モータのオンオフによって行なうスイングモードの回転速度といったときは、通常オン時に設定されたモータの回転速度をいう)を完全に一致させないまでも、対応させた回転速度となるようにしてSW1とSW2との間の切り替えの際に食材に与える影響を少なくすることは可能である。もちろん、そのような考慮が不要な場合には、SW1とSW2との間での回転速度の関係性は無視することもできるが、切り替えた際の食材への影響や攪拌、破砕の品質を一定にするには、相互の関係性を持たせた設定とすることが好ましい。
切替スイッチ9とダイアル6とを一般の大人の人の手でカバーできる程度の範囲に直近で配置していること、そして、継続運転とスイング運転との両方のモードでダイアル6を共有化し、かつその回転速度を継続運転とスイング運転との間で関連付けさせることで、シンプルでかつ効率的なユーザインタフェースを提供している。継続運転とスイング運転との間で切り替えを行なった場合でも、すぐにそのモードに見合った回転速度に調整でき、運転期間中は、後述する機体上部のスイッチボタン24を片方の手で保持する必要がある関係上、一つの手でモードの切り替えと速度調整を無駄な手の動作を強いることなく行なえることは非常に重要となる。
食材の量や、大きさ、重さなどの色々な条件によって、破砕の状態は刻々と変化し、時には飛び散るようになったり、回転部材30の上のほうや容器の側面のデッドゾーンに食材の一部が滞留(偏在)したりすることは使用するユーザは良く経験することである。これは、回転部材30を一定に回転する継続運転モードでよく見かけることであるが、従来のような回転サイクル運転を使用していても見受けることができる。その理由は、食材に偏在や滞留等が発生した時にちょうど良いタイミングでその状態にあったサイクル運転を行えないために、サイクル運転の効果を十分には発揮できないことによる。
本実施例では、偏在したときに片方の手ですぐにスイング運転モードに移すことができるし、そのままその手をダイアル6にアクセスして、つまみ6aを微妙に調整したり、大きく回して、回転速度を多種の食材の挙動に適宜合わせても調整することができる。
図11には制御装置5のブロック概念図を示している。切替スイッチ9は、図12に示されているように、第1モード(継続運転モード)と第2モード(スイング運転モード)の相互間の切り替えと回転スピード調整を可能とし、第1モード(継続運転モード)と第2モードによるモータの制御を行なう。図12での回転速度(スピード)の調整は、回転ボリューム6のブロック図内に図示されているように、この例ではSW1の第1モードとSW2の第2モードで共通の可変抵抗を使用しているために、SW1の第1モードとSW2の第2モードの回転速度は一致する。
収容器10は一方の口が開放した略円筒状をなし、その内径はおよそ15cmのステンレス製で、内側には液体を投入する場合の最大目安である敷居線が設けられている。収容器10の底には基台部12が固着され、その収容器10の周辺の一部には、人の指をかけて持てるように、その基台部12から延出した取っ手11が設けられている。基台部12は本体1の台座部8の円形の周囲の面と当接する円形に延びた内壁を有して台座部8と基台部12とが組み合うようになっており、これによって収容器10を本体1に載置することができる。尚、図2では便宜上、支持体13を可視化しているが、収容器10の本体自体を透明又は半透明の強化ガラスやプラスチックなどの材料から形成し、周囲から内部を視認できるようにすれば、収容器10内に収容された食材を加工している最中に、食材の挙動を観察することができる。繰り返しの説明にもなるが、食材が偏ってきて破砕が均一に行なわれそうにならなくなったことを見たユーザは、食材の挙動を見守りながら、ダイアルつまみ6aを回転させながらモータの回転速度を変化させるたり、あるいは、切り替えスイッチ9を第2のモードであるスイング運転に切り替えたり、さらにはその第2のモードでオン動作中のモータの回転速度をダイアル6によって調整したりすることで、食材の挙動を微妙に調整することができるために、食材の偏よりを無くすることも可能となり、品質の良い食材加工を行なうことができる。ダイアル6と切替スイッチ9とを近傍に配置するインタフェースは、この動作を最大限発揮できるようにしている。
収容器10と蓋体20は可撓性のパッキン40を介して結合し、収容器10と蓋体20の間から液体状になった物が外に漏れないようにしている。
図1、図2、図6A、図6Bを参照すると、蓋体20は透明状の部材からなり、パッキン40を嵌め込むために円形状の縁20cが裏面に延設されている。蓋体20の表面には外から収容器10内部に調味料や水等の液体や、粉体、または粒状の、あるいはより大きい形状の固形物を投入可能なように、表面上部方向に伸びた円形の壁部22が設けられている。壁部22の中央は、その壁部22の高さより僅かに低い仕切り23が壁部内側から連続して設けられ、円形の壁部22の内部を二つに分けている。
壁部22内部の一方は、主に固形物を収容器10内に投入できるように、蓋体20の表と裏との間を連通させる開口部27が設けられている。この開口部27は、蓋体20の壁部22の内部で、蓋体20の本体の中央から外側に向けて収容器10内方向に傾斜して延びる舌状の延設部25によって形成されている。壁部22の内側の他方は、主に液体(場合によっては、細かい粉末状の物)を収容器10内部に注入可能な開口部26である穴が、壁部22の中央からずれて設けられている。穴(開口部)26は比較的小さく、液体が一度に多量に収容器10内に注入されることを防止している。もちろん、それぞれの開口部は、投入する材料や使用目的に応じて任意に使い分けることが可能であり、例えば、粒状の固形物を小さな穴26から入れたり、液体を大きな開口部27から投入してもよい。
壁部22内側の仕切り23によって分けられたものは、壁部内で互いに混ざることがなく、調味料や、水等の液体の投入等の下ごしらえを、その破砕工程の途中でおこなうことができるため、よりレシピに沿った食材の加工が可能となる。そして、収容器10内の周囲にむけて傾斜する舌状の延設部25や、反対方向に中央から離れて形成された穴26によって、回転部材30の軸からずれた位置で収容器内に均等に物を注入し攪拌が可能となる。
しかも、ある高さと大きさを有する壁部22は、注入物を入れる際にその注入物が周りにあふれたり、こぼれたりすることを防ぐとともに、収容器10の内容物が回転部材30の破断等によって開口部27から跳ね上がっても、その内壁で概ね防ぐ役割を有している。回転部材30の回転速度や、破断の具合によっては、内容物がより強く飛び出すこともあるが、図示しないフード(カバー)で開口部を全部覆うようにしてもよく、その壁部はフード(カバー)と組み合う受部の役割をも有している。
蓋体20がフードプロセッサ100に組み立てられたとき、本体1は、一方の側の底から上方に延びた支柱部(本体側部)2を有しており、支柱部2は、上部端面が略平らな端部2aを有している。
蓋体20は、本体中央から一方に拡大して延びた部位である拡大部20aを有している。拡大部20aには、本体1のモータをオン、オフするスイッチ7(図4(b)参照)に力が伝達されるようにしたボタン24が摺動可能にはめ込まれている。
支柱部2の端部2aは、支柱部2から周囲の階段状の縁を有しており、その内部に摺動部材2bが2つ対になって一緒に連動するように支柱部2に組み込まれている。その2つの摺動部材2bに対応して、ボタン24は、拡大部20aに設けられた2つの対の穴20bを貫通して連動する操作部材24aを有している。蓋体20の拡大部20aには、本体1の支柱部2の端部2aに形成された縁と噛み合って係合する縁が形成され、蓋体20が正しく装着されて、支柱部2の端部2aと、蓋体20の拡大部20aとがその縁どうしで正しく合わさったときに、支柱部2の端部2aの摺動部材2bと、ボタン24の操作部材24aとが当接するようにしている。
摺動部材2bは、本体1のモータ3を通常状態でオフするように、支柱部2内部に設けられたばねで付勢されおり、この付勢が摺動部材2bに当接するボタン24の操作部材24aを蓋体20の表方向に押し上げた状態となっている。本体1のモータ3をオンするには、ボタン24を手で押し下げることで、当接した操作部材24aがその付勢に逆らって押し下げられて穴20bから外へと突出し、これによって、その操作部材24aに当接した摺動部材2bが支柱部2内部へと押し込まれて、本体1内部のモータのスイッチをオンし、これによって、制御回路5がモータ3を設定した回転数で回転させる。
摺動部材2bは、本体1のモータをオフするように支柱部2内部に設けられたばねで付勢された状態でも、支柱部2の端部2aの表面から突出していない。従って、支柱部2の端部2aと蓋体20の拡大部20aとが正しく合わさっていないときは、ボタン24の操作部材24aと摺動部材2bとがずれた位置関係となり、たとえボタン24を押し下げようとしても、ボタン24の操作部材24aが支柱部2の端部2aの面に当たり、摺動部材2bが支柱部2内部に押し下げられることはなく、誤ってモータがオンすることを防止している。
スイッチボタン24は、フードプロセッサ100本体の上部から手で押すことができ、一方、ダイアル6のつまみ6aは、本体1の側部に突き出て、横から手でつまむことができるため、スイッチのオンとオフの操作と、モータの回転数の調整操作とが両手で同時に可能な位置関係となっている。
収容器10、収容器10内部に置かれた回転部材30、パッキン40で連結された蓋体20とは、一体の状態で取っ手11を手で持って本体1から取り外すことが可能である。また、蓋体20とパッキン40とが一体の状態で収容器10から取り外すことも可能である。
食材を加工するには、まず収容器10に回転部材30を装着し、加工する食材を収容器10に、望ましくは2〜3cmの大きさに切って投入して、収容器10を本体1に載置した後、パッキン40が装着された蓋体20を、蓋体20拡大部20aの縁が支柱部2の端部2aの縁と正しく組み合わされるように、収容器10と支柱部2に載せ、そのパッキン40を収容器10の円筒状の縁にシールして、スイッチボタン24によってモータ3のスイッチをオンすればよい。
スイッチボタン24が拡大部20aの表面に設けられていることで、ちょうど手の平でスイッチボタン24を押し込みながら、伸ばした指で拡大部20a部分を蓋体20の上部から押さえ、あるいは壁部22の周辺にまで指を伸ばして、蓋体20の上部から指で押さえることで、収容器10と蓋体20との間がパッキン40でより強くシールできる。
また、スイッチボタン24を一方の手で押さえながら、もう一方の手で開口部27や穴26から砂糖や塩といった調味料等の粉末や固形物、あるいは水や牛乳、醤油、みりん等の液体等を収容器10内部に投入できるように、これらの開口部とスイッチボタン24とが配設されているので、下ごしらえの作業の効率が促進される。
パッキン40は、比較的水分が少ない食材の加工に使用する、いわゆるドライパッキンと、液体物、あるいは比較的水分が多い食材や途中で液体を注入するときに使用するウエットパッキンが用意され、使用目的に応じて使い分けるようになっている。
図7を参照すると、回転部材30は、回転方向に鋭利な2つの刃からなるナイフカッターが軸部分から周囲に互いに対照的に、しかも軸方向で段違いに延びている。この段違いで互いに異なる方向に延びた刃によって、収容器10の底に滞留した食材を効果的に粉砕する。尚、刃の数や、刃の上下の間隔や、刃の方向は、使用する収容器10の容量や種類に応じて適宜選択しうる。
また、別な例として、図8A,8Bはおろしカッターからなる回転部材30’を示した図である。この回転部材30’は、円盤状の表面に、複数の小さな突起31a’が設けられている。この突起31a’は食材が擦りあわされることで、食材を細かく破断させるものであり、例えば、三角形状のものが鋸歯上に多数***している。
収容器10には、野菜や果実のほか、多様な種類の食物、あるいは氷や砂糖等の固形物を入れて加工することが可能である。
本製品で可能な加工の種類には、きざむ、すり身にする、ミンチにする、すりつぶす、液状にする、液体をブレンドする、パン等の生地を練る、砕く、細かくする、すりおろす、といったことがあげられるが、これに限定されるものではなく、さらには、ホイップクリームを作る、メレンゲを作る、といったことも可能である。
(継続運転による攪拌または粉砕処理)
図9A、B、Cは、多様な種類の材料に対し、それらの材料に使用される一般的な加工が、本願発明による製品によって可能かどうかを試験した結果を表で示している。すりおろし加工以外はナイフカッターの回転部材を使い、すりおろし加工はおろしカッターの回転部材を使用している。但し、すりおろし加工でも、おろし→ナイフと表記された加工は工程(1)をおろしカッター、工程(2)をナイフカッターで調理している。
つまり、この試験では、きざみ加工は、たまねぎ、にんじん、セロリを代表的な材料として使用し、すり身加工は、白身、海老、イカを、ミンチ加工は、鶏肉、牛肉、豚肉、液体化加工(一般的にジュースとしてミキサー加工)は、柑橘系の代表としてオレンジ、みかんを使用し、他の食品として、トマト、すりつぶし加工は、煎りゴマ、茹で人参、キューイ、玉ねぎ、粉砕加工として、氷、冷凍果実、コーヒー豆、アーモンド、チョコレート、そして、すりおろし加工として、大根、しょうが、長芋、そしてりんごを使用した。量は、収容器10に収納した材料の量を示し、通常はg(グラム)を示しているが、液体化加工では、材料が液体化した後の容量(cc)、あるいは投入した水等の容量を示している。
図9A、B、Cの表の中の工程の欄には、工程(1)、工程(2)の記載があるが、これは工程(1)と工程(2)の2つの工程を経て加工を行ったことを示している。ここで、工程の“スピード”と“(s)”の記載は、ダイアル6の目盛りとその目盛りでの加工時間(経過時間)を秒で示している。また、例えば、すり身の白身の項目で、工程(2)でのスピード“1→4”は、その加工の経過時間中に、収容器10内の内容物の状態を確認しながら、ダイアルの目盛りを“1”から“4”に次第に変化させて加工したことを示している。工程(2)に記載がない場合には、工程(1)で十分だったか、あるいは、その工程(2)を加えた試験を行わなかったことを示している。時間欄に例えば、3〜5x3〜4回と表記されている調理は、3〜5秒間の調理を3〜4回行うもので、1回毎に収容器の外周に寄った食材をへらで内側へ寄せて調理したことを示すものである。
結果欄には、その結果を、加工が不適の場合を“X”、加工はされているが、利用は避けたほうが良い場合を“△”、そして、加工の程度が良好の場合を“○”の3段階で示している。この結果から、必ずしもすべてに適正な加工ができるわけではないことも理解される。つまり、従来の一定速度での多機能フードプロセッサでは、十分な加工ができないことを、この試験結果は逆に裏付けていることになる。本願発明は、スピードを任意に変えることで、多様な加工を可能とした新たな思想に基づいたフードプロセッサであることが、この試験結果からも理解される。そして、多種の加工を可能とするには、おおむね、材料の種類、量(重さや容量)、加工の速度(あるいはその速度の変化)、そしてその加工の時間を考慮しなければならないことがこの試験結果からも明らかである。
表の最後の欄の“レシピへ記載”の“●”は、その結果が良好で、レシピ上に加えても十分な程度の加工品質を得られた試験であったことを示している。
以上の試験結果を含めた各種試験により、各加工処理と、材料に対するダイアルポジションと処理時間の目安を算定した。ここで、Sはダイアルポジションの値、Tはその加工時間(秒)を示している。
きざむ
たまねぎ:50〜300g、 S=1.5、T=5〜10
にんじん:50〜300g、 S=2.0、T=5〜15
パセリ:10g〜30g、 S=2.0、T=約10
すり身
白身魚:100〜300g、 (1)S=1.0、T=10〜20
(2)S=1.0→4.0、T=10〜20
えび:100〜300g、 S=2、T=5x3回
いか:100〜300g (1)S=2.0、T=約5
(2)S=2.0→4.0、T=約10
ミンチ(牛肉、豚肉:100〜300g、鶏肉:200〜300g)
(1) S=2.0、T=5〜10
(2) S=2.0→4.0、T=5〜10
すりつぶす
煎りゴマ:10〜300g、S=4.0、T=約20
茹で野菜:50〜300g:S=4.0、T=40〜60
冷凍果実:100〜300g、S=4.0、T=40〜60
キウイ:50〜300g、(1)S=2.0、T=約20
(2)S=1.5→4.0、T=約20
玉ねぎ:50〜300g、(1)S=1.5、T=約20
(2)S=1.5→4.0、T=約20
液状にする(柑橘系、トマト:10〜300g)
S=4.0、T=約50
液体をブレンド(野菜、果物、冷凍野菜などと水、牛乳、豆乳など)
S=4.0、T=約30
砕く
氷:100〜200g、S=4.0、T=約40
コーヒー豆:50〜200g、S=4.0、T=約50
アーモンド(皮つき):50〜300g、S=4.0、T=約10
チョコレート:50〜300g、S=4.0、T=約20
チーズ(ハードタイプ):50〜300g、S=4.0、T=約30
細かくする
パン:50〜300g、S=2.0、T=10〜20

さらに研究を重ねた結果、ホイップクリーム、メレンゲを作ることも可能であることがわかった。その処理方法の目安を以下に示す。

ホイップクリーム
材料:生クリーム200ml、砂糖30g、バニラエッセンス少々
(1)S=1.0→S=4.0、T=約60、
(2)S=2.0のまま砂糖を数回加えながら、T=約60
メレンゲ
材料:卵白2個、砂糖30g
(1)S=1.0→S=4.0、T=約60、
(2)S=1.0のまま砂糖を数回加えながら、T=約90
以上のように、ホイップクリームやメレンゲでの加工途中に、蓋体20の開口部27から砂糖を数回加えて作ることができる。
上記で例示したように、本願発明は、多様な種類の料理の下ごしらえが一つのフードプロセッサで提供されることが理解できる。従って、料理のレシピには、食材の破砕ばかりでなく、調味料等を加えた下ごしらえの手順も含んだ新たなレシピの提供も可能となる。
例えば、和風ナンのレシピの具体例は次のとおりである。尚、ここでSpeedはダイアル6の目盛り、ブレードは図7の刃形状の回転部材30、グレーターは図8A,8Bの円盤状のすりおろし用の回転部材30’を示している。
和風ナン
材料(4人分)
大和芋 200g、卵白4個分、ピザチーズ100g
レシピ手順
(1)卵白をワーク収容器に入れ、Speed1からSpeed4まで徐々に上げながら60秒ほど回し、さらにSpeed2に下げて90秒ほど回して泡だてます。
(2)ブレードを外してグレーターを装着して大和芋をSpeed4でおろします。
(3)ブレードに戻してチーズを加えSpeed1で生地ができるまで60秒ほど混ぜあわせます。
(4)クッキングシートにお好みの分量を広げオーブン(180度)で10分程焼きます。
お好みのソース・ディップをつけてお召し上がりください。
本願発明のフードプロセッサーでは、刀形状の回転部材30のみを使用してパン生地やピザやフォカッチャ等の生地づくり、餃子の皮づくりも可能となる。パン生地からパン発酵、そして焼きあげに至るレシピの具体例を次に示す。
パンの作り方
材料
強力粉150g、パター20g、牛乳70ml、ドライイースト小さじ1/2、砂糖大さじ1と1/2、溶き卵大さじ1と1/2、塩小さじ1/2
レシピ手順
(1)ブレードを収容器に装着した後、上記材料を収容器に入れ、speed1で約120秒ほど回すことでまぜとこねを行って生地を作る。
(2)収容器から出来あがった生地を取り出し、オーブンレンジで一次発酵約40分、二次発酵約40分を行う。
(3)オーブンレンジ(200度)で約10分程焼きあげる。
以上のように、多様な食材に対しての加工処理を行うことが可能となるばかりか、従来の単なる加工処理ばかりでなく、料理のための食塩、砂糖、しょうゆ、みりん、胡椒、ごま等の調味料を加える下ごしらえも可能となる。また、パン生地などの練り用の羽根部材や泡立て用の回転部材を別個に用いることなく使い勝手を増すことができる。
(スイング運転の処理)
図13及び図14は、モータのオンとオフを交互に周期的に繰り返すスイング運転の条件の一例を示している。
図13は、単体の食材に対して適合可能な条件を示し、図14は、氷をブレンダーしてジュースなどを造るときのスイング運転の条件に一例を示したものである。
種々の実験の結果、スイング運転をこの条件で適用すれば品質の良い破砕や攪拌を行なうことができる。図13および図14のスピードは、オン/オフの繰り返し運転のなかのオンの時のダイアル6で設置したモータの回転速度を示している。ユーザは、このリストを一つの例として、ダイアルのつまみ調整を行うようにすれば良く、誤って継続運転の状態で動作してしまった場合であっても、すぐにSW2のスイング運転に切り替え、破砕の状態を観察しながら加工処理を行なってもよい。
ここで重要なのは、必ずしもダイアル設定の値を固定する必要は無く、通常図13、図14で示したダイアルのスピードの範囲内であれば、各種食材の各種加工処理に対して、品質の高い食材加工を提供できることを意味する。ただし、実際の食材の挙動は様々であることから、その範囲を逸脱して、ダイアルつまみ6aをより大きく動かすことで食材の挙動に対応してもよい。一方、食材の挙動が安定しており、十分に攪拌されて破砕も順調で均一な品質を維持できるのであれば、わざわざ調整を行なう必要は無いことはもちろんである。
図15は、図13および図14の右列で示したP1〜P5に該当する条件で加工処理を行なった本願発明の実施製品の結果例を、実際の写真を使用しながら従来例と比較して表にしたものである。
図15のコメントに記載したように、図13の中のP1〜P3のスライス、きざみといった基本的な処理であっても、食材の種類、大きさや重さ、量に応じて、ダイアルつまみ6aを調整し、動作時間を変えることで、従来と比較してより均一な加工処理が可能となることが理解できる。
また、従来は、氷を細かい一定の粗さの品質に破砕することが難しかったが、図14および図15で示したように、食材と同様に品質の良い細かな氷の粒に加工することが可能となった。
図12は、継続運転から切替スイッチ9をSW1からSW2に切り替えて、第2のモードであるスイング運転に移行し、その後ある時間を経て、切替スイッチ9をSW2からSW1に切り替えて継続運転に移行したタイミングチャートの一般的概念図を示している。
ここで注意すべき点は、これまでは、スイング動作をモータの周期的なオンとオフで行なっているために、オフの時点でモータが停止するスイング運転で説明したが、図12のタイムチャートの例は、そのオフの期間を、回転速度が0rpmを含めた低速度V2の回転速度で動作する期間として総括して説明している。
最初の断続運転の場合の回転速度をV1で示し、ポイントAの時点でスイッチをSW1からSW2に切り替えると、リアルタイムに継続運転から継続してスイング運転に引き継いで移行する。そのときのモータは、回転速度V2の低速度回転と回転速度V1の高速度回転をそれぞれ時間間隔Tw2およびTw1の周期で運動するように、制御回路5がモータの制御を行なう。
低速度V2の回転期間であるTw2の間にある運転時間t1の時点で、ユーザがダイアルつまみ6aを右回り方向に回すと、リアルタイムにモータはV1よりも高い高回転速度に設定される。そして、低回転速度V2で回転しているモータは、次のTw1の動作時間に達すると、すでに設定された高い高回転速度で動作し、その設定した高回転速度と低い低回転速度V2とが、期間Tw1とTw2とで交互に現れるスイング運転を行なう。モータが高回転速度で回転しているTw1の期間中の時間t2にダイアルつまみ6aを左周りに調整してセットすると、ダイアルつまみ6aのセットに応じてモータの高回転速度は低下してそのまま回転し、次のTw2の期間で低回転速度に移行する。
この例では、すぐ次の時間のt3で再度ダイアルつまみ6aを右回りにセットして高回転速度を高く設定しており、Tw1の動作時間になると、そのセットした高回転速度V1と低回転速度V2との間のスイング動作へと変化する。低回転速度の最中のt4で再度ダイアルつまみを下げると、その下げた分の速度低下で高回転速度がセットされ、次のTw1の期間になると、そのセットされた高回転速度でモータが回転し、そのときに定まった高回転速度V3の回転と低回転速度V1の回転とが交互に現れるスイング動作が行なわれる。図12では、ポイントBの時点で、スイング運転のモードから継続運転のモードに切替スイッチ9が切り替えられ、スイング運転から継続して継続運転に移行し高回転速度V3のままの設定で回転を継続させている。
上記例で示したように、期間Tw1を略0.4秒、期間Tw2を略0.7秒に設定しており、略1.1秒の周期でスイング運転のサイクル動作が行なわれ、ダイアルつまみ6aの調整が実質的にリアルタイムにその期間に対しての回転速度に反映される。
図12のチャートは概念図であるために、実際には高回転速度と低回転速度との間の遷移時間は回転部材にかかる負荷に応じて変化しうるものであるし、また、例えば、t3の時間でダイアルつまみ6aを調整した時に瞬時に回転速度が変化したように描いてはいるが、モータの特性によりある遅延をもって時間ともにカーブを形成しながら回転速度が変化することが通常であり、そのような変化をこのタイミングチャートは排除するものではない。ダイアルつまみをゆっくり回せば、その回した時間に応じて回転速度が次第に調整されるのはもちろんである。
また、上記一般概念化したタイムチャートで示したように、スイング運動の際の低回転速度期間Tw2は、回転速度V2であるが、このV2は、モータの回転速度がゼロ(0rpm)の場合も含む概念であり、場合によっては、逆回転となる速度もありうることに注意すべきである。スイング運転は、交互に異なった回転速度の回転(一方の低回転速度がゼロの場合も含む)が一定周期的か変則的かに係わらず交互に現れればよい。また、ダイアルつまみ6aを設定した時点がTw2かTw1の期間かどうかに係わらず、その設定した速度にすぐに変化してスイング運転を行うようにしても良い。
より機能を持たせるために、低速度、すなわちTw2の期間の回転速度の設定や選択が可能なようにしても良い。例えば、低回転速度設定用のボタンを設けても良く、あるいは、設定や選択のためのキー入力を受け付けるようにしても良い。
第1のモードの継続運転のモードと第2のモードのスイング運転のモード間の双方向に切り替え可能なように構成することが好ましいが、第1のモードの継続運転のモードと第2のモードのスイング運転のモードの少なくとも1方向への切り替えのみを可能とするようにしてもよい。
また、Tw2やTw1の期間も食材処理に影響を与えるパラメータであることから、食材の投入状況に対してより適合できるように、Tw2やTw1の期間を設定できる手段を設けるようにしてもよい。
この例では、フードプロセッサを例として説明しているが、ミキサーにも適用することが可能であり、広く調理器具に対して本願発明を用いることができる。
本願の調理器具によって、モードを第1のモードと第2のモードとの間で切り替え可能とし、継続運転からスイング運転に回転制御を切り替えて第1のモードの運転から第2のモードの運転へ、さらにはその逆に継続して移行できれば、第1のモードの効果と第2のモードが持っている効果を最も効率的に利用でき、均一に破砕や攪拌が可能とすることができる。また。ユーザアクセス手段である切替スイッチの形態やダイアルの形態、そして相互の配置により、一段と向上した操作性によって、従来以上の品質の加工食材を提供することが可能となる。
ここで、本願発明の調理器具のように、スイッチボタン24を片方の手で保持し、他方の手でモードの切り替えと速度調整を無駄な手の動作を強いることなく行なえるようにしたことは非常に重要であることはすでに述べたとおりである。他の変更例として、ユーザアクセス手段を個々のユーザが最も使いやすい場所に置いて操作できるようにし、ユーザアクセス手段をBluetooth(ブルートゥース)(登録商標)や近接無線通信等の無線通信技術を利用して調理器具本体と無線通信しながらリモートで操作できるようして、ユーザの使用勝手を向上させるようにしてもよい。また、ユーザアクセス手段を本体から取り外し可能にし、本体の左右反対側にも設置できるように構成して、右利き、左利きのどちらのユーザにとっても使い易いようにしてもよい。さらに、スマートフォンを追加のユーザアクセス手段として利用し、アプリからタッチバッド操作によって切り替えられるようにすることで、例えば親子が一緒になって調理器具を使用しながら調理を楽しむことができるようにしてもよい。
第1モードと第2モード間の切り替えと回転速度の調整を行なうことができるようにしたことで、ミキサーなどで使用する場合であっても、急な泡立ちなどによる飛散が発生する前にすぐに切り替えられ、モータの回転速度を任意で瞬時に調整することができるために、汚れが抑えられ、その後の処理やメンテナンスが容易となる。
また、スイング運転だけで処理したい場合に、ユーザが誤って継続運転で動作しても、すぐにスイング運転へと変更が可能であり、ユーザの利便性が非常に向上し、食材を無駄にすることも無い。又、硬い食材をスイング中に連続運転へ切り替えたい場合、スイング運転から継続運転へ切り替えることも可能となり調理勝手が向上する。
尚、上記した発明の実施の形態は、発明の一具体例を述べたものであって、この実施形態によって本願発明が限定されるものではない。
100 フードプロセッサ
1 本体
2 支柱部
2a 端部
2b 摺動部材
3 モータ
4 モータ回転軸
5 制御回路
6 速度調整ダイアル
6a ダイアルつまみ
7 スイッチ
8 台座部
9 モード切替スイッチ
9a スイッチ操作部
10 収容器
11 取っ手
12 基台部
13 支持部
20 蓋体
20a 拡大部
20b 穴
21 縁部
22 壁部
23 仕切り
24 ボタン
24a 操作部材
25 延設部
26 穴
30 回転部材(ナイフカッター)
30’ 回転部材(おろしカッター)
31a’ 突起
32 回転軸部

Claims (11)

  1. 収容器内に収容された食品材料を回転部材の回転で破砕および攪拌または破砕と攪拌の少なくともいずれかの処理を行なう調理器具であって、
    前記収容器内の材料を処理するための前記回転部材を回動させるためのモータと、
    前記モータの回転の駆動制御部とからなり、
    前記駆動制御部は、
    前記モータの回転速度の設定をユーザのアクセス操作で可能とする第1のモードと、
    モータの回転速度が一定の周期または変則的な周期で上下に変動するスイング運転を可能とする第2のモードとを有し、
    さらに、前記第1のモードと前記第2のモードとの間の少なくとも一方向間で回転制御を切り替えられるようにしたユーザアクセス手段からなる調理器具。
  2. 前記ユーザアクセス手段は、
    前記第1のモードと前記第2のモードとの間の前記回転制御をユーザの操作で切り替え可能なスイッチ操作部と、
    前記第2のモードの運転中に前記収容器内の食材の挙動に応じてユーザがスイング運転の回転速度の上限または下限の少なくとも一方をリアルタイムに設定可能とする回転速度操作部と、からなる請求項1に記載の調理器具。
  3. 前記ユーザアクセス手段は、運転中の第1のモードから第2のモードの運転へと継続して回転制御を切り替えられるように構成された、請求項1又は2に記載の調理器具。
  4. 前記ユーザアクセス手段は、運転中の第2のモードから第1のモードの運転へと継続して回転制御を切り替えられるように構成された、請求項1乃至3のいずれかに記載の調理器具。
  5. 前記回転速度操作部は、前記スイッチ操作部による前記第1のモードから前記第2のモードへの切り替えと共にユーザが前記モータの回転数の設定のアクセスが可能となるように、前記スイッチ操作部の近傍に設けられている、請求項2乃至4のいずれかに記載の調理器具。
  6. 前記回転速度操作部は、前記第1のモードと前記第2のモードで兼用されるように構成されている、請求項2乃至5のいずれかに記載の調理器具。
  7. 前記回転速度操作部は前記第2のモードのスイング運動の回転速度の上限を前記収容器内の食材の挙動に応じてユーザがリアルタイムに設定可能とする、請求項2乃至6のいずれかに記載の調理器具。
  8. 前記回転速度操作部は時計回転および反時計回転に調整可能なボタン、パッド、またはダイアルである、請求項2乃至6のいずれかに記載の調理器具。
  9. 前記第2のモードのモータの回転速度の上下の変動を、モータ運転のオンとオフで行なう、請求項1乃至8のいずれかに記載の調理器具。
  10. 前記第1のモードと前記第2のモードとの間の切り替えを行なう前記ユーザアクセス手段は、スライドスイッチまたはトグルスイッチから構成されている、請求項1乃至9のいずれかに記載の調理器具。
  11. 収容器内に収容された食品材料を回転部材の回転で破砕および攪拌または破砕と攪拌の少なくともいずれかの処理を行なう調理器具であって、
    前記収容器内の材料を処理するための前記回転部材を回動させるためのモータと、
    調理器具の上部に設けられ、前記モータの駆動をユーザの一方の手によりオンオフ制御するスイッチ手段と、
    前記スイッチ手段から離間して設けられ、前記モータの回転速度の設定を行う回転速度設定手段と、モータの回転速度が継続的な運転または、一定の周期若しくは変則的な周期で上下に変動するスイング運転を可能とするモード切り替え手段とからなる、ユーザアクセス手段とを備え、前記ユーザアクセス手段がユーザのもう一方の手によりほぼ同時にアクセス可能としたことを特徴とする、調理器具。
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