JP2015171442A - 内視鏡用光源装置及び内視鏡システム - Google Patents

内視鏡用光源装置及び内視鏡システム Download PDF

Info

Publication number
JP2015171442A
JP2015171442A JP2014048244A JP2014048244A JP2015171442A JP 2015171442 A JP2015171442 A JP 2015171442A JP 2014048244 A JP2014048244 A JP 2014048244A JP 2014048244 A JP2014048244 A JP 2014048244A JP 2015171442 A JP2015171442 A JP 2015171442A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
light source
component
wavelength
endoscope
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2014048244A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6141220B2 (ja
Inventor
美範 森本
Yoshinori Morimoto
美範 森本
誠 杉▲崎▼
Makoto Sugisaki
誠 杉▲崎▼
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Corp
Original Assignee
Fujifilm Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujifilm Corp filed Critical Fujifilm Corp
Priority to JP2014048244A priority Critical patent/JP6141220B2/ja
Publication of JP2015171442A publication Critical patent/JP2015171442A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6141220B2 publication Critical patent/JP6141220B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Instruments For Viewing The Inside Of Hollow Bodies (AREA)
  • Endoscopes (AREA)
  • Closed-Circuit Television Systems (AREA)

Abstract

【課題】コストアップさせずに、明るく、かつ血管コントラストの高い画像を得ることを可能とする内視鏡用光源装置及び内視鏡システムを提供する。【解決手段】第1ダイクロイックミラー52aは、B−LD54から入射する励起光LEを反射させることにより、励起光LEを回転蛍光体56に照射させる。回転蛍光体56は、励起光LEの照射に応じて緑色光LGを、第1ダイクロイックミラー52aに向けて発する。第1ダイクロイックミラー52aは、緑色光LGを透過させる。また、第1ダイクロイックミラー52aは、B−LED50aから入射する青色光LBのうち、波長が460nmより小さい第1成分を反射させて、緑色光LGの光路に統合する。青色光LBのうち、波長が460nm以上の第2成分は、第1ダイクロイックミラー52aを透過し、緑色光LGの光路には統合されない。【選択図】図5

Description

本発明は、励起光源と蛍光体とを有する内視鏡用光源装置及び内視鏡システムに関する。
近年の医療においては、内視鏡用光源装置、電子内視鏡、プロセッサ装置を備える内視鏡システムを用いた診断等が広く行われている。内視鏡用光源装置は、照明光を発生して検体内に照射する。電子内視鏡は、照明光が照射された検体内を、撮像素子により撮像して撮像信号を生成する。プロセッサ装置は、電子内視鏡により生成された撮像信号を画像処理して、モニタに表示するための観察画像を生成する。
従来、内視鏡用光源装置には、照明光として白色光を発するキセノンランプやハロゲンランプ等のランプ光源が使用されていたが、最近では、ランプ光源に代えて、特定の色の光を発するレーザダイオード(LD: Laser Diode)や発光ダイオード(LED: Light Emitting Diode)等の半導体光源が用いられつつある。
また、照明光の高輝度化を図るために、励起光(青色光)を発する励起光源(青色LD)、励起光の入射により蛍光(緑色光)を発する蛍光体、励起光を反射させ蛍光を透過させるダイクロイックミラーが設けられた内視鏡用光源装置が知られている(特許文献1参照)。この内視鏡用光源装置では、励起光源から射出された励起光がダイクロイックミラーで反射されて蛍光体に照射される。蛍光体は、励起光の照射に応じて、ダイクロイックミラーに向けて蛍光(緑色光)を発する。この蛍光は、ダイクロイックミラーを透過して射出される。
特許文献1に記載の内視鏡用光源装置では、緑色光の他に、青色光、赤色光、紫色光を発生するために、青色光源(青色LED)、赤色光源(赤色LED)、紫色光源(紫色LED)が設けられている。また、これらの光の光路を、蛍光体からの蛍光(緑色光)の光路と統合するために、各光源に対して1つずつダイクロイックミラーが設けられている。これらの光のうち紫色光は、血中ヘモグロビンに対する吸光度が高い狭帯域光であり、生体組織表層の血管を強調するための血管強調観察モードで用いられるものである。この血管強調観察モードでは、照明光として紫色光及び緑色光のみが用いられている。
このように、照明光として紫色光及び緑色光のみを用いて得られる血管強調観察画像は、白色光を用いた通常観察画像より暗く、色再現性が低い疑似カラーの画像である。このため、照明光として白色光を用い、この白色光から、血中ヘモグロビンには殆ど吸収されずに反射または散乱される波長帯域460nm〜500nmの光のみを低減させることにより、明るく、かつ血管コントラストの高い画像を得ることが知られている(特許文献2参照)。
特開2013−215435号公報 特許第5306447号公報
しかしながら、特許文献1に記載の内視鏡用光源装置では、各光源を発光させて白色光を生成する場合には、青色LEDから発せられる青色光には、460nm以上の波長成分が多く含まれるため、血管コントラストが低くなるという問題がある。このため、青色光の460nm以上の波長成分を低減するようにフィルタを設けることが考えられるが、フィルタを設けることによりコストアップとなるという問題がある。
また、特許文献1に記載の内視鏡用光源装置では、励起光源、青色光源、赤色光源、紫色光源の各光源につき1つのダイクロイックミラーが設けられているので、ダイクロイックミラーの枚数が多い。このため、高コストで、かつ装置サイズが大型化するといった問題がある。
本発明は、励起光源と蛍光体とを有する内視鏡用光源装置及び内視鏡システムにおいて、コストアップさせずに、明るく、かつ血管コントラストの高い画像を得ることを可能とする内視鏡用光源装置及び内視鏡システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の内視鏡用光源装置は、励起光を発する第1光源と、励起光の照射により、励起光よりピーク波長が長波長である第1光を発する蛍光体と、第1光よりピーク波長が短波長である第2光を発する第2光源と、励起光に対して反射及び透過のうちの一方を生じさせ、第1光に対して反射及び透過のうちの他方を生じさせ、かつ、第2光のうちのピーク波長を含む短波長側の第1成分に対して反射及び透過のうちの上記一方を生じさせ、第1成分以外の長波長側の第2成分に対して反射及び透過のうちの上記他方を生じさせる第1ダイクロイックミラーと、を備え、蛍光体は、第1光源から第1ダイクロイックミラーを介して励起光が入射することにより、第1ダイクロイックミラーに向けて第1光を発し、第1ダイクロイックミラーは、蛍光体から入射した第1光の光路に、第2光源から入射した第2光の第1成分の光路を統合し、かつ、第2光の第2成分の光路は統合しない。なお、ダイクロイックミラーとは、ダイクロイックフィルタと同義である。
第1光のピーク波長は500nmより大きく、かつ、第2光のピーク波長は460nmより小さく、第2成分は、第2光のうちの460nm以上の波長成分である。
蛍光体から発せられる第1光は、500nm以上の波長成分のみである。
第1光よりピーク波長が長波長である第3光を発する第3光源と、第1光及び第2光の第1成分に対して反射及び透過のうちの一方を生じさせ、第3光に対して反射及び透過のうちの他方を生じさせることにより、第1光の光路に、第3光の光路を統合する第2ダイクロイックミラーと、を備える。
第2ダイクロイックミラーは、560〜590nmの範囲内の特定波長以上の光に対して、反射及び透過のうちの上記一方を生じさせることが好ましい。
第1ダイクロイックミラーは、560〜590nmの範囲内の特定波長以上の光に対して、反射及び透過のうちの上記他方を生じさせても良い。
560〜590nmの範囲内の特定波長以上の光をカットする長波長カットフィルタを設けても良い。この場合、長波長カットフィルタを、第1光の光路上に挿脱させるフィルタ挿脱部を備えることが好ましい。
560〜590nmの波長範囲の光を減光させるノッチフィルタを設けても良い。この場合、ノッチフィルタを、第2ダイクロイックミラーにより統合された光路上に挿脱させるフィルタ挿脱部を備えることが好ましい。
第2光よりピーク波長が短波長である第4光を発する第4光源と、第2光に対して反射及び透過のうちの一方を生じさせ、第4光に対して反射及び透過のうちの他方を生じさせて、第2及び第4光の光路を統合する第3ダイクロイックミラーと、を備え、第1ダイクロイックミラーは、第3ダイクロイックミラーにより光路が統合された第2光及び第4光のうち、第4光及び第2光の第1成分に対して反射及び透過のうちの上記一方を生じさせ、第1光に対して反射及び透過のうちの上記他方を生じさせることが好ましい。
蛍光体は、回転駆動され、蛍光体上の励起光の照射位置が回転に応じて移動する回転蛍光体であることが好ましい。
本発明の内視鏡システムは、光源装置と、内視鏡と、制御部とを備える。光源装置は、励起光を発する第1光源と、励起光の照射により、励起光よりピーク波長が長波長である第1光を発する蛍光体と、第1光よりピーク波長が短波長である第2光を発する第2光源と、励起光に対して反射及び透過のうちの一方を生じさせ、第1光に対して反射及び透過のうちの他方を生じさせ、かつ、第2光のうちのピーク波長を含む短波長側の第1成分に対して反射及び透過のうちの上記一方を生じさせ、第1成分以外の長波長側の第2成分に対して反射及び透過のうちの上記他方を生じさせる第1ダイクロイックミラーと、を備え、蛍光体は、第1光源から第1ダイクロイックミラーを介して励起光が入射することにより、第1ダイクロイックミラーに向けて第1光を発し、第1ダイクロイックミラーは、蛍光体から入射した第1光の光路に、第2光源から入射した第2光の第1成分の光路を統合し、かつ、第2光の第2成分の光路は統合しない。内視鏡は、第1及び第2光の少なくとも一方が照射された観察部位からの反射光を撮像する撮像素子を有する。制御部は、第1及び第2光源と撮像素子との制御を行う。
本発明によれば、励起光を蛍光体に導くための第1ダイクロイックミラーにより、第2光のうちのピーク波長を含まない長波長側の第2成分が除去され、かつ、第1ダイクロイックミラーにより、第1光と、第2光のうちの第1成分との光路の統合が行われるので、コストアップさせずに、明るく、かつ血管コントラストの高い画像を得ることができる。例えば、励起光は青色レーザ光であり、第1光は緑色光であり、第2光は青色光、第3光は紫色光である。
内視鏡システムの外観図である。 内視鏡の先端部の正面図である。 内視鏡システムの電気的構成を示すブロック図である。 カラーフィルタアレイの構成を示す図である。 光源部の構成を示す図である。 照明光の波長スペクトルを示すグラフである。 第3ダイクロイックミラーの光透過率を示すグラフである。 回転蛍光体の構成を示す図である。 青色レーザダイオードの構成を示す図である。 第1ダイクロイックミラーの光透過率を示すグラフである。 青色光の第1及び第2成分を示すグラフである。 第2ダイクロイックミラーの光透過率を示すグラフである。 第1ダイクロイックミラーの変形例を示すグラフである。 図13に示す特性の第1ダイクロイックミラーを用いた光源部の構成を示す図である。 第3ダイクロイックミラーの変形例を示すグラフである。 図15に示す第3ダイクロイックミラーを用いた光源部の構成を示す図である。 第2ダイクロイックミラーの変形例を示すグラフである。 図17に示す第2ダイクロイックミラーを用いた光源部の構成を示す図である。 光源部の変形パターンを説明する表である。 通常観察モード時の面順次方式を説明する図である。 血管強調観察モード時の面順次方式を説明する図である。 緑色光の長波長成分をカットするための第1ダイクロイックミラーの変形例を示すグラフである。 長波長カットフィルタを設けた光源部の構成を示す図である。 ノッチフィルタを設けた光源部の構成を示す図である。 ノッチフィルタの光透過率を示すグラフである。
図1において、内視鏡システム10は、検体として生体内の観察部位を撮像する電子内視鏡(以下、単に内視鏡という)11と、撮像により得られた撮像信号に基づいて観察部位の表示画像を生成するプロセッサ装置12と、観察部位を照射する照明光を内視鏡11に供給する内視鏡用光源装置(以下、単に光源装置という)13と、表示画像を表示するモニタ14とを備えている。プロセッサ装置12には、キーボードやマウス等の操作入力部15が接続されている。
内視鏡システム10は、観察部位を通常光(白色光)により観察するための通常観察モードと、特殊光により観察部位の粘膜内部に存在する血管を強調して観察するための血管強調観察モードとを有する。これらの観察モードは、操作入力部15等により選択可能である。
血管強調観察モードは、血管情報として血管のパターンを可視化して、腫瘍の良悪鑑別等の診断を行うためのモードである。この血管強調観察モードでは、血中ヘモグロビンに対する吸光度が高い特定の波長帯域の光の成分を多く含む特殊光を観察部位に照射する。
通常観察モードでは、観察部位の全体の観察に適した通常観察画像が表示画像として生成される。血管強調観察モードでは、血管のパターンの観察に適した血管強調観察画像が表示画像として生成される。
内視鏡11は、生体の消化管内に挿入される挿入部16と、挿入部16の基端部分に設けられた操作部17と、内視鏡11をプロセッサ装置12及び光源装置13に接続するためのユニバーサルコード18とを備えている。挿入部16は、先端部19、湾曲部20、可撓管部21で構成されており、先端側からこの順番に連結されている。
先端部19の先端面には、図2に示すように、観察部位に照明光を照射する照明窓22と、観察部位の像を取り込むための観察窓23と、観察窓23を洗浄するために送気・送水を行う送気・送水ノズル24と、鉗子や電気メス等の処置具を突出させて各種処置を行うための鉗子出口25とが設けられている。観察窓23の奥には、撮像素子33(図3参照)が内蔵されている。
湾曲部20は、連結された複数の湾曲駒で構成されており、操作部17のアングルノブ26の操作に応じて、上下左右方向に湾曲する。湾曲部20を湾曲させることにより、先端部19が所望の方向に向けられる。可撓管部21は、可撓性を有しており、食道や腸等の曲がりくねった管道に挿入可能である。挿入部16には、撮像素子33を駆動するための駆動信号や、撮像素子33が出力する撮像信号を伝達する信号ケーブルや、光源装置13から供給される照明光を照明窓22に導光するライトガイド32(図3参照)が挿通されている。
操作部17には、アングルノブ26の他、処置具を挿入するための鉗子口27、送気・送水ノズル24から送気・送水を行う際に操作される送気・送水ボタン28、静止画像を撮影するためのフリーズボタン(図示せず)等が設けられている。
ユニバーサルコード18には、挿入部16から延設される通信ケーブルやライトガイド32が挿通されており、プロセッサ装置12及び光源装置13側の一端には、コネクタ29が取り付けられている。コネクタ29は、通信用コネクタ29aと光源用コネクタ29bからなる複合タイプのコネクタである。通信用コネクタ29aと光源用コネクタ29bとはそれぞれ、プロセッサ装置12と光源装置13とに着脱自在に接続される。通信用コネクタ29aには通信ケーブルの一端が配置されている。光源用コネクタ29bにはライトガイド32の入射端32a(図3参照)が配置されている。
図3において、光源装置13は、光源部30と、光源制御部31とを有している。光源部30は、光源制御部31の制御に基づき、照明光として、通常光と特殊光とのいずれか一方を出力する。光源部30から出力された照明光は、内視鏡11のライトガイド32の入射端32aに入射する。
内視鏡11は、ライトガイド32と、撮像素子33と、撮像駆動部34と、アナログ処理回路(AFE: Analog Front End)35と、照射レンズ36と、対物光学系37とを有している。ライトガイド32は、複数本の光ファイバをバンドル化したファイババンドルである。光源用コネクタ29bが光源装置13に接続されたときに、光源用コネクタ29bに配置されたライトガイド32の入射端32aが光源部30の出射端に対向する。先端部19に位置するライトガイド32の出射端は、2つの照明窓22にそれぞれ光が導光されるように、照明窓22の前段で2本に分岐している。
照明窓22の奥には、照射レンズ36が配置されている。光源装置13から供給された照明光は、ライトガイド32により照射レンズ36に導光されて照明窓22から観察部位に向けて照射される。照射レンズ36は、凹レンズであり、ライトガイド32から出射する照明光を、観察部位の広い範囲に照射する。
観察窓23の奥には、対物光学系37を介して撮像素子33が配置されている。観察部位の像(反射光)は、観察窓23を通して対物光学系37に入射し、対物光学系37によって撮像素子33の撮像面33aに結像される。
撮像素子33は、単板カラー方式のCCDイメージセンサやCMOSイメージセンサであり、光電変換により画素信号を生成する複数の画素が撮像面33aに形成されている。撮像面33aには、図4に示すカラーフィルタアレイ38が設けられている。このカラーフィルタアレイ38は、赤色(R)フィルタ38aと、緑色(G)フィルタ38bと、青色(B)フィルタ38cとで構成されている。各フィルタ38a,38b,38cは、1つの画素に対応して、その光入射側に配置されている。カラーフィルタアレイ38の色配列は、ベイヤー配列と呼ばれるものである。さらに、カラーフィルタアレイ38上には、各画素に対応してマイクロレンズ(図示せず)が設けられている。
撮像素子33は、撮像駆動部34により駆動され、撮像面33aに結像された像を、カラーフィルタアレイ38を介して複数の画素により撮像して撮像信号を出力する。撮像信号は、画素毎にR,G,Bのうちのいずれかの色信号(R信号、G信号、B信号)を有する。
AFE35は、相関二重サンプリング(CDS)回路、自動ゲイン制御(AGC)回路、アナログ/デジタル(A/D)変換器等で構成されている。CDS回路は、撮像素子33から入力された撮像信号に対して相関二重サンプリング処理を施してノイズを除去する。AGC回路は、CDS回路によりノイズが除去された撮像信号を増幅する。A/D変換器は、AGC回路により増幅された撮像信号を、所定ビット数のデジタル信号に変換してプロセッサ装置12に入力する。
プロセッサ装置12は、制御部としてのコントローラ40と、DSP(Digital Signal Processor)41と、フレームメモリ42と、画像処理部43と、表示制御部44とを有している。コントローラ40は、CPU、制御プログラムや制御に必要な設定データを記憶するROMや、制御プログラムをロードする作業メモリとしてのRAM等を有し、CPUが制御プログラムを実行することにより、プロセッサ装置12の各部と、光源制御部31と、撮像駆動部34とを制御する。
DSP41は、通信用コネクタ29aを介してAFE35から入力される撮像信号に対して、画素補間処理、ガンマ補正、ホワイトバランス補正等の信号処理を施す。画素補間処理は、R信号、G信号、B信号の各信号について画素補間処理を行う。DSP41は、信号処理を施した撮像信号を、1フレーム周期毎に画像データとして、フレームメモリ42に記憶させる。
画像処理部43は、フレームメモリ42から画像データを読み出して、所定の画像処理を施す。具体的には、通常観察モード時には、画像データに基づいて通常観察画像を生成する。一方、血管強調観察モード時には、画像データに基づいて血管強調観察画像を生成するが、表層血管を強調するために、例えば、画像データ中のB信号に基づいて画像内の表層血管の領域を抽出して、抽出した表層血管の領域に対して輪郭強調処理等を施す。そして、輪郭強調処理が施されたB信号を、RGB信号を元に生成したフルカラー画像に合成する。表層血管に加えて中深層血管に対しても同様の処理を行っても良い。中深層血管を強調する場合には、中深層血管の情報が多く含まれるG信号から中深層血管の領域を抽出して、抽出した中深層血管の領域に対して輪郭強調処理を施す。
表示制御部44は、画像処理部43により生成された画像を、コンポジット信号やコンポーネント信号等のビデオ信号に変換してモニタ14に出力する。なお、血管強調観察モード時には、R信号を用いずに、B信号及びG信号のみで血管強調観察画像を生成し、B信号をモニタ14のBチャンネル及びGチャンネルに割り当て、G信号をモニタ14のRチャンネルに割り当てても良い。
図5において、光源部30は、青色LED(B−LED)50aと、紫色LED(V−LED)50bと、赤色LED(R−LED)50cと、LED駆動部51と、第1〜第3ダイクロイックミラー(DM)52a〜52cと、第1〜第6レンズ53a〜53fと、青色レーザダイオード(B−LD)54と、LD駆動部55と、回転蛍光体56と、回転モータ57と、モータ駆動部58とを有している。
B−LED50aは、図6に示すように、波長帯域が約430nm〜480nmで、ピーク波長が約455nmの青色光LBを発する。V−LED50bは、波長帯域が約395nm〜415nmで、ピーク波長が約405nmの紫色光LVを発する。R−LED50cは、波長帯域が約580nm〜640nmで、ピーク波長が約620nmの赤色光LRを発する。このうち、紫色光LVは、血中ヘモグロビンに対する吸光度が高い狭帯域光である。
LED駆動部51は、光源制御部31の制御に基づいて、B−LED50a、V−LED50b、R−LED50cのそれぞれを駆動するためのLED駆動信号(駆動電流または駆動電圧)を生成し、各LED50a〜50cに供給する。
第1レンズ53aは、B−LED50aが射出する青色光LBの光路上に配置されており、青色光LBを集光する。第2レンズ53bは、V−LED50bが射出する紫色光LVの光路上に配置されており、紫色光LVを集光する。第1レンズ53aから射出された青色光LBの光路と、第2レンズ53bから射出された紫色光LVの光路とは直交しており、この交点に第3DM52cが配置されている。第3DM52cの一方の面に青色光LBが45°の角度で入射し、他方の面に紫色光LVが45°の角度で入射する。
第3DM52cは、図7に示すように、約420nmに閾値λ1を有し、閾値λ1以下の波長の光を反射させ、閾値λ1より大きい波長の光を透過させる。すなわち、第3DM52cは、第1レンズ53aから入射した青色光LBを透過させ、第2レンズ53bから入射した紫色光LVを反射させて90°偏角する。これにより、青色光LBと紫色光LVとの各光路が統合される。
回転蛍光体56は、円盤状のホイール板60と、ホイール板60の一方の面に設けられた蛍光体層61とで構成されている。ホイール板60は、銅、アルミニウム、ステンレス等の金属で形成されている。
蛍光体層61は、図8に示すように、ホイール板60の一方の面に形成された凹部62に埋設されている。この凹部62は、ホイール板60の回転軸63を中心とした円周状に形成されている。蛍光体層61は、励起光源としてのB−LD54から射出される励起光LEにより緑色の蛍光(緑色光LG)を発する蛍光体により形成されている。この蛍光体としては、BAM(BaMgAl1017)、β−SiAlON(β−Si6−xAl8−x)、YAG(Y15)等が挙げられる。緑色光LGは、図6に示すように、波長帯域が約500nm〜600nmであり、ピーク波長が約540nmである。緑色光LGは、500nm以上の波長成分のみを有し、500nm未満の波長成分は有していない。
LD駆動部55は、光源制御部31の制御に基づいて、B−LD53を駆動するためのLD駆動信号(駆動電流または駆動電圧)を生成し、B−LD53に供給する。B−LD53は、図9に示すように、複数のLD素子55aを2次元アレイ状に配列したものである。B−LD53は、図6に示すように、励起光LEとして、波長帯域が約450nm〜460nmで、ピーク波長が約455nmの青色レーザ光を射出する。
第4レンズ53dは、B−LD54が射出する励起光LEの光路上に配置されており、励起光LEを集光する。第1DM52aは、第4レンズ53dから射出された励起光LEの光路と、第3DM52cにより統合された青色光LB及び紫色光LVの光路との交点に配置されている。第1DM52aの一方の面には、励起光LEが45°の角度で入射し、他方の面には、青色光LB及び紫色光LVが45°の角度で入射する。
第1DM52aは、図10に示すように、約460nmに閾値λ2を有し、閾値λ2以下の波長の光を反射させ、閾値λ2より大きい波長の光を透過させる。すなわち、第1DM52aは、第4レンズ53dから入射した励起光LEを反射させて90°偏角し、第3DM52cから入射した紫色光LVと、青色光LBのうちの閾値λ2より短波長側の第1成分C1(図11参照)を90°反射させる。第1DM52aは、青色光LBのうちの閾値λ2より長波長側の第2成分C2(図11参照)については透過させる。青色光LBのピーク波長(455nm)は、460nmより小さく、第1成分C1の帯域に含まれている。
第5レンズ53eは、第1DM52aにより反射された励起光LEの光路上に配置されており、励起光LEを集光する。第5レンズ53eにより集光された励起光LEは、回転蛍光体56の蛍光体層61に照射される。
回転モータ57は、ホイール板60を、その回転軸63を中心として回転させる。モータ駆動部58は、光源制御部31の制御に基づいて回転駆動信号を生成し、回転モータ57に供給する。回転モータ57は、回転駆動信号に応じてホイール板60を回転させる。励起光LEは、ホイール板60が回転駆動されている状態で、蛍光体層61の一部分に連続的に照射される。したがって、蛍光体層61上の励起光LEの照射位置64は、ホイール板60の回転とともに移動する。
励起光LEの照射により、蛍光体層61の照射位置64から緑色光LGが発生する。この緑色光LGは、図6に示すように、波長帯域が約500nm〜600nmで、ピーク波長が約540nmである。この緑色光LGは、第5レンズ53eにより集光され、第1DM52aに向けて射出される。第1DM52aが前述の光学特性を有することにより、緑色光LGは、第2DM52bを透過する。したがって、第1DM52aは、緑色光LGの光路に、紫色光LV及び青色光LBの第1成分C1の光路を統合する。一方、青色光LBの第2成分C2は、第1DM52aを透過するので、緑色光LGの光路には統合されない。
第3レンズ53cは、R−LED50cが射出する赤色光LRの光路上に配置されており、赤色光LRを集光する。第3レンズ53cから射出された赤色光LRの光路と、第1DM52aにより統合された紫色光LV、青色光LBの第1成分C1、及び緑色光LGの光路とは直交しており、この交点に第2DM52bが配置されている。第2DM52bの一方の面に赤色光LRが45°の角度で入射し、他方の面に紫色光LV、青色光LBの第1成分C1、及び緑色光LGが45°の角度で入射する。
第2DM52bは、図12に示すように、約580nmに閾値λ3を有し、閾値λ3以上の波長の光を反射させ、閾値λ3より小さい波長の光を透過させる。すなわち、第2DM52bは、第3レンズ53cから入射した赤色光LRを反射させて90°偏角し、第2DM52bから入射した紫色光LV、青色光LBの第1成分C1、及び緑色光LGを透過させる。これにより、紫色光LV、青色光LBの第1成分C1、緑色光LG、及び赤色光LRの各光路が統合される。
第5レンズ53fは、第2DM52bから射出された紫色光LV、青色光LBの第1成分C1、緑色光LG、及び赤色光LRの光路上に配置されている。また、第5レンズ53fは、光源用コネクタ29bの近傍に配置されており、入射した光を集光して、ライトガイド32の入射端32aに入射させる。
通常観察モード時には、B−LED50a、V−LED50b、R−LED50c、及びB−LD54の全ての光源が駆動され、紫色光LV、青色光LBの第1成分C1、緑色光LG、及び赤色光LRが合波された混合光が通常光としてライトガイド32に供給される。青色光LBのうちの460nm以上の波長成分である第2成分C2は光路から除外されており、回転蛍光体56から発せられる緑色光LGには500nm未満の波長成分が含まれていないので、通常光には460nm以上500nm未満の波長成分は含まれていない。
一方の血管強調観察モード時には、V−LED50b及びB−LD54が駆動され、紫色光LV及び緑色光LGの混合光が特殊光としてライトガイド32に供給される。
青色光LB及び紫色光LVは、Bフィルタ38cが設けられた画素により撮像される。緑色光LGは、Gフィルタ38bが設けられた画素により撮像される。赤色光LRは、Rフィルタ38aが設けられた画素により撮像される。
通常観察モードでは、460nm以上500nm未満の波長成分がカットされた白色光が照明光として観察部位に照射されるので、色再現性が高く、明るく、血管コントラストの高い画像が得られる。一方の血管強調観察モードでは、従来と同様の疑似カラーの血管強調観察画像が得られる。更に明るく血管強調観察を行うために、V−LED50b及びB−LD54に加えて、青色LED(B−LED)50aを駆動してもよい。
また、本実施形態では、励起光LEを回転蛍光体56に導光させ、回転蛍光体56からの緑色光LGを射出するための第1DM52aを用いて、紫色光LV、青色光LBの第1成分C1、及び緑色光LGの光路を統合しているので、ダイクロイックミラーの枚数を源の数(4個)より減らすことができる。
次に、内視鏡システム10の作用を説明する。内視鏡診断を行う場合には、内視鏡11をプロセッサ装置12及び光源装置13に接続し、プロセッサ装置12及び光源装置13の電源を投入する。内視鏡システム10が起動すると、操作入力部15を操作して、通常観察モードを選択する。
内視鏡11の挿入部16を被検者の消化管内に挿入して、消化管内の観察を開始する。通常観察モードでは、コントローラ40の制御に基づき、B−LED50a、V−LED50b、R−LED50c、及びB−LD54の全ての光源が駆動される。これにより、光源部30内で紫色光LV、青色光LB、赤色光LR、及び緑色光LGが発生され、紫色光LV、青色光LBの第1成分C1、赤色光LR、及び緑色光LGが混合された通常光が照明光としてライトガイド32に供給される。この通常光には、460nm以上500nm未満の波長成分は含まれていない。
内視鏡11では、照明光がライトガイド32を介して照明窓22に導光され、照明窓22から観察部位に照射される。観察部位からの反射光は、観察窓23から対物光学系37を介して撮像素子33に入射する。撮像素子33は、1フレーム周期毎に入射光を光電変換して撮像信号を生成する。この撮像信号は、AFE35により、CDS、AGC、A/D変換等の処理が施され、デジタル信号としてプロセッサ装置12のDSP41に入力される。
DSP41は、内視鏡11から入力されたデジタルの撮像信号に対して、フレーム単位で、画素補間処理、ガンマ補正、ホワイトバランス補正等の信号処理を施して画像データとし、この画像データをフレームメモリ42に記憶させる。画像処理部43は、フレームメモリ42に記憶された画像データに対して所定の画像処理を施して通常観察画像を生成する。この通常観察画像は、表示制御部44を介してモニタ14に表示される。モニタ14に表示される通常観察画像は、1フレーム毎に更新される。この通常観察画像は、色再現性が高く、明るく、血管コントラストの高い画像である。
次に、通常観察モードから血管強調観察モードに切り替えられた場合には、コントローラ40の制御に基づき、V−LED50b及びB−LD54が駆動される。これにより、光源部30から紫色光LV及び緑色光LGが発生され、これらが混合された特殊光が照明光としてライトガイド32に供給される。
内視鏡11では、観察部位からの反射光が、通常観察モードの場合と同様に撮像され、撮像信号がプロセッサ装置12に入力される。プロセッサ装置12では、画像処理部43により疑似カラーの血管強調観察画像が生成され、表示制御部44により血管強調観察画像がモニタ14に表示されること以外は、通常観察モードの場合と同様である。
なお、上記実施形態では、第1DM52aを、閾値λ2以下の波長の光を反射させ、閾値λ2より大きい波長の光を透過させているが、図13に示すように、閾値λ2以上の波長の光を反射させ、閾値λ2より小さい波長の光を透過させても良い。この場合には、B−LD54、回転蛍光体56、B−LED50a及びV−LED50bは、第1DM52aに対して図14に示すように配置され、第1DM52aを透過した紫色光LVと青色光LBの第1成分C1との光路と、第1DM52aにより反射された緑色光LGとの光路とが統合される。
上記実施形態では、第3DM52cを、閾値λ1以下の波長の光を反射させ、閾値λ1より大きい波長の光を透過させているが、図15に示すように、閾値λ1以上の波長の光を反射させ、閾値λ1より小さい波長の光を透過させても良い。この場合には、図16に示すように、第3DM52cを透過した紫色光LVの光路と、第3DM52cにより反射された青色光LBの光路とが統合される。
上記実施形態では、第2DM52bを、閾値λ3以上の波長の光を反射させ、閾値λ3より小さい波長の光を透過させているが、図17に示すように、閾値λ3以下の波長の光を反射させ、閾値λ3より大きい波長の光を透過させても良い。この場合には、図18に示すように、第2DM52bを透過した赤色光LRの光路と、第2DM52bにより反射された紫色光LV、青色光LBの第1成分C1、及び緑色光LGの光路とが統合される。
したがって、第1〜第3DM52a〜52cはそれぞれ、閾値以上の波長の光に対して反射及び透過のうちの一方を生じさせ、閾値より小さい波長の光に対して反射及び透過のうちの他方を生じさせればよいので、図19に示すように、第1〜第3DM52a〜52cの光学特性(反射又は透過)の組み合わせは、上上記実施形態を含めて8通りのパターンが可能である。図5に示す構成は第1のパターンに対応しており、図14に示す構成は第2のパターンに対応している。
また、上記実施形態では、光源部30にV−LED50b及び第3DM52cを設け、紫色光LVを発生させているが、V−LED50b及び第3DM52cを設けず、紫色光LVを生成しなくても良い。この場合、通常観察モード時には、青色光LB、赤色光LR、及び緑色光LGを発生させ、血管強調観察モードには、青色光LBと緑色光LGを発生させれば良い。
上記実施形態では、光源部30にR−LED50c及び第2DM52bを設けているが、R−LED50c及び第2DM52bを設けず、緑色及び赤色の波長帯域を含む黄色光を回転蛍光体56から発生させても良い。
上記実施形態では、励起光LEとして青色レーザ光を用いているが、これに代えて、励起光LEとして紫色レーザ光等を用いても良い。
上記実施形態では、原色型のカラーフィルタアレイ38を用いているが、これに代えて、補色型のカラーフィルタアレイを用いても良い。
また、単板カラー方式の撮像素子33に代えて、モノクロの撮像素子を用いても良い。この場合には、光源装置13内のB−LED50a、V−LED50b、R−LED50c、B−LD54をそれぞれ個別に駆動し、赤色光LR、緑色光LG、青色光LB、紫色光LVの各光をそれぞれ個別に発光させ、各光により照明された観察部位からの反射光を、撮像素子で個別に撮像する。この撮像方式は、面順次方式と呼ばれる。
具体的には、通常観察モード時には、図20に示すように、赤色光LR、緑色光LG、青色光LB、紫色光LVがそれぞれ消灯期間を介して順に発光される。一方の血管強調観察モード時には、図21に示すように、紫色光LVと緑色光LGとが灯期間を介して交互に発光される。撮像素子は、各光で照射された観察部位からの反射光により露光され、消灯期間に信号読み出しが行われる。このように消灯期間を設ける方式は、撮像素子がCMOSイメージセンサである場合に好ましい。これは、CMOSイメージセンサでは、基本的に露光中に信号読み出しを行えないためである。CCDイメージセンサでは、露光中に信号読み出しを行うことが可能であるので、消灯期間を設けなくても良い。
また、この面順次方式の場合には、赤色光LR、緑色光LG、青色光LBの各波長帯域を、従来のキセノン光源と波長選択フィルタとにより得られる波長帯域に近づけることが、従来の機器との親和性の点で好ましい。特に、緑色光LGは、蛍光であり、長波長側に広がりが大きいので、長波長側成分をカットすることが好ましい。具体的には、緑色光LGの560〜590nmの範囲内の特定波長以上の光をカットすることが好ましい。
このためには、例えば、上記実施形態において、第2DM52bの閾値λ3を、560〜590nmの範囲内とすればよい。この場合には、緑色光LGは、閾値λ3以上の波長成分が第2DM52bを透過せず反射することにより光路外に導かれ、カットされる。
また、図22に示すように、第1DM52aに、第1の閾値λ2に加えて、第2の閾値λ4を設け、緑色光LGのうち、第1の閾値λ2から第2の閾値λ4の間の波長成分の光のみを透過させるバンドパスフィルタとしても良い。この場合においても、第1DM52aの反射と透過とを逆にすることも可能である。
また、図23に示すように、560〜590nmの範囲内の特定波長以上の光をカットする長波長カットフィルタ70を、回転蛍光体56から第2DM52bまでの緑色光LGの光路上に設けても良い。長波長カットフィルタ70は、フィルタ挿脱部71により、緑色光LGの光路上に挿脱される。フィルタ挿脱部71は、撮像方式を面順次方式とする場合に、長波長カットフィルタ70を緑色光LGの光路上に挿入する。
また、図24に示すように、特定の波長範囲の光を減光させるノッチフィルタ80を設けても良い。このノッチフィルタ80は、第2DM52bにより統合された光路上に配置される。図25に示すように、ノッチフィルタ80は、560〜590nmの波長範囲の光を反射または吸収し、その他の波長の光を透過させるものであり、緑色光LG及び赤色光LRをそれぞれ部分的に減光させる。
ノッチフィルタ80は、フィルタ挿脱部81により、第2DM52bにより統合された光路上に挿脱される。フィルタ挿脱部81は、撮像方式を面順次方式とする場合に、ノッチフィルタ80を該光路上に挿入し、緑色光LG及び赤色光LRから560〜590nmの波長範囲の光を減光させる。なお、560〜590nmの波長範囲の減光率は100%で無くても良い。
また、上記実施形態では、第1DM52aの閾値λ2を460nmとしているが、閾値λ2は、厳密に460nmでなくても良く、青色光LBのピーク波長より長波長側の成分をカットするように設定すれば良い。
また、上記実施形態では、蛍光体を回転駆動される回転蛍光体56としているが、蛍光体は、回転駆動されなくてもよく、励起光LEの入射方向とは反対方向に蛍光を発する反射型のものであれば良い。
上記実施形態では、光源装置とプロセッサ装置とを別体構成としているが、光源装置とプロセッサ装置と1つの装置で構成しても良い。
特許請求の範囲に記載の第1〜第4光源は、上記実施形態中のB−LD54、B−LED50a、R−LED50c、V−LED50bにそれぞれに対応する。特許請求の範囲に記載の第1〜第4光は、緑色光LG、青色光LB、赤色光LR、紫色光LVにそれぞれに対応する。
特許請求の範囲の請求項1に記載の構成は、図19に示すパターン1〜8を含むものであるが、これを分解した付記項1〜4を以下に記載する。付記項1は、パターン1,3,5,7に対応する。付記項2は、パターン2,4,6,8に対応する。
[付記項1]
励起光を発する第1光源と、
前記励起光の照射により、前記励起光よりピーク波長が長波長である第1光を発する蛍光体と、
前記第1光よりピーク波長が短波長である第2光を発する第2光源と、
前記励起光を反射させ、前記第1光を透過させ、かつ、前記第2光のうちのピーク波長を含む短波長側の第1成分を反射させ、前記第1成分以外の長波長側の第2成分を透過させる第1ダイクロイックミラーと、を備え、
前記蛍光体は、前記第1光源から前記第1ダイクロイックミラーを介して前記励起光が入射することにより、前記第1ダイクロイックミラーに向けて前記第1光を発し、
前記第1ダイクロイックミラーは、前記蛍光体から入射した前記第1光の光路に、前記第2光源から入射した前記第2光の前記第1成分の光路を統合し、かつ、前記第2光の前記第2成分の光路は統合しない
ことを特徴とする内視鏡用光源装置。
[付記項2]
励起光を発する第1光源と、
前記励起光の照射により、前記励起光よりピーク波長が長波長である第1光を発する蛍光体と、
前記第1光よりピーク波長が短波長である第2光を発する第2光源と、
前記励起光を透過させ、前記第1光を反射させ、かつ、前記第2光のうちのピーク波長を含む短波長側の第1成分を透過させ、前記第1成分以外の長波長側の第2成分を反射させる第1ダイクロイックミラーと、を備え、
前記蛍光体は、前記第1光源から前記第1ダイクロイックミラーを介して前記励起光が入射することにより、前記第1ダイクロイックミラーに向けて前記第1光を発し、
前記第1ダイクロイックミラーは、前記蛍光体から入射した前記第1光の光路に、前記第2光源から入射した前記第2光の前記第1成分の光路を統合し、かつ、前記第2光の前記第2成分の光路は統合しない
ことを特徴とする内視鏡用光源装置。
以上のように、第1ダイクロイックミラーは、第1光の光路と、第2光の第1成分の光路を統合するものである。したがって、第1光源及び第2光源から、第1光及び第2光が同時に発せられた場合には、第1ダイクロイックミラーにより、第1光と、第2光の第1成分とが合波される。
10 内視鏡システム
11 内視鏡
12 プロセッサ装置
13 光源装置
30 光源部
33 撮像素子
38 カラーフィルタアレイ
40 コントローラ
52a〜52c 第1〜第3ダイクロイックミラー
56 回転蛍光体
60 ホイール板
61 蛍光体層
70 長波長カットフィルタ

Claims (13)

  1. 励起光を発する第1光源と、
    前記励起光の照射により、前記励起光よりピーク波長が長波長である第1光を発する蛍光体と、
    前記第1光よりピーク波長が短波長である第2光を発する第2光源と、
    前記励起光に対して反射及び透過のうちの一方を生じさせ、前記第1光に対して反射及び透過のうちの他方を生じさせ、かつ、前記第2光のうちのピーク波長を含む短波長側の第1成分に対して反射及び透過のうちの前記一方を生じさせ、前記第1成分以外の長波長側の第2成分に対して反射及び透過のうちの前記他方を生じさせる第1ダイクロイックミラーと、を備え、
    前記蛍光体は、前記第1光源から前記第1ダイクロイックミラーを介して前記励起光が入射することにより、前記第1ダイクロイックミラーに向けて前記第1光を発し、
    前記第1ダイクロイックミラーは、前記蛍光体から入射した前記第1光の光路に、前記第2光源から入射した前記第2光の前記第1成分の光路を統合し、かつ、前記第2光の前記第2成分の光路は統合しない
    ことを特徴とする内視鏡用光源装置。
  2. 前記第1光のピーク波長は500nmより大きく、かつ、前記第2光のピーク波長は460nmより小さく、
    前記第2成分は、前記第2光のうちの460nm以上の波長成分であることを特徴とする請求項1に記載の内視鏡用光源装置。
  3. 前記蛍光体から発せられる前記第1光は、500nm以上の波長成分のみであることを特徴とする請求項2に記載の内視鏡用光源装置。
  4. 前記第1光よりピーク波長が長波長である第3光を発する第3光源と、
    前記第1光及び前記第2光の前記第1成分に対して反射及び透過のうちの一方を生じさせ、前記第3光に対して反射及び透過のうちの他方を生じさせることにより、前記第1光の光路に、前記第3光の光路を統合する第2ダイクロイックミラーと、
    を備えることを特徴とする請求項1から3のうちいずれか1項に記載の内視鏡用光源装置。
  5. 前記第2ダイクロイックミラーは、560〜590nmの範囲内の特定波長以上の光に対して、反射及び透過のうちの前記一方を生じさせることを特徴とする請求項4に記載の内視鏡用光源装置。
  6. 前記第1ダイクロイックミラーは、560〜590nmの範囲内の特定波長以上の光に対して、反射及び透過のうちの前記他方を生じさせることを特徴とする請求項4に記載の内視鏡用光源装置。
  7. 560〜590nmの範囲内の特定波長以上の光をカットする長波長カットフィルタを備えることを特徴とする請求項4に記載の内視鏡用光源装置。
  8. 前記長波長カットフィルタを、前記第1光の光路上に挿脱させるフィルタ挿脱部を備えることを特徴とする請求項7に記載の内視鏡用光源装置。
  9. 560〜590nmの波長範囲の光を減光させるノッチフィルタを備えることを特徴とする請求項4に記載の内視鏡用光源装置。
  10. 前記ノッチフィルタを、前記第2ダイクロイックミラーにより統合された光路上に挿脱させるフィルタ挿脱部を備えることを特徴とする請求項9に記載の内視鏡用光源装置。
  11. 前記第2光よりピーク波長が短波長である第4光を発する第4光源と、
    前記第2光に対して反射及び透過のうちの一方を生じさせ、前記第4光に対して反射及び透過のうちの他方を生じさせて、前記第2及び第4光の光路を統合する第3ダイクロイックミラーと、を備え、
    前記第1ダイクロイックミラーは、前記第3ダイクロイックミラーにより光路が統合された前記第2光及び第4光のうち、前記第4光及び前記第2光の前記第1成分に対して反射及び透過のうちの前記一方を生じさせ、前記第1光に対して反射及び透過のうちの前記他方を生じさせる
    ことを特徴とする請求項1から10のうちいずれか1項に記載の内視鏡用光源装置。
  12. 前記蛍光体は、回転駆動され、前記蛍光体上の前記励起光の照射位置が回転に応じて移動する回転蛍光体であることを特徴とする請求項1から11のうちいずれか1項に記載の内視鏡用光源装置。
  13. 励起光を発する第1光源と、
    前記励起光の照射により、前記励起光よりピーク波長が長波長である第1光を発する蛍光体と、
    前記第1光よりピーク波長が短波長である第2光を発する第2光源と、
    前記励起光に対して反射及び透過のうちの一方を生じさせ、前記第1光に対して反射及び透過のうちの他方を生じさせ、かつ、前記第2光のうちのピーク波長を含む短波長側の第1成分に対して反射及び透過のうちの前記一方を生じさせ、前記第1成分以外の長波長側の第2成分に対して反射及び透過のうちの前記他方を生じさせる第1ダイクロイックミラーと、を備え、
    前記蛍光体は、前記第1光源から前記第1ダイクロイックミラーを介して前記励起光が入射することにより、前記第1ダイクロイックミラーに向けて前記第1光を発し、
    前記第1ダイクロイックミラーは、前記蛍光体から入射した前記第1光の光路に、前記第2光源から入射した前記第2光の前記第1成分の光路を統合し、かつ、前記第2光の前記第2成分の光路は統合しない光源装置と、
    前記第1及び第2光の少なくとも一方が照射された観察部位からの反射光を撮像する撮像素子を有する内視鏡と、
    前記第1及び第2光源と前記撮像素子との制御を行う制御部と、
    を備えることを特徴とする内視鏡システム。
JP2014048244A 2014-03-11 2014-03-11 内視鏡用光源装置及び内視鏡システム Active JP6141220B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014048244A JP6141220B2 (ja) 2014-03-11 2014-03-11 内視鏡用光源装置及び内視鏡システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014048244A JP6141220B2 (ja) 2014-03-11 2014-03-11 内視鏡用光源装置及び内視鏡システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015171442A true JP2015171442A (ja) 2015-10-01
JP6141220B2 JP6141220B2 (ja) 2017-06-07

Family

ID=54259199

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014048244A Active JP6141220B2 (ja) 2014-03-11 2014-03-11 内視鏡用光源装置及び内視鏡システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6141220B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017060858A (ja) * 2014-10-17 2017-03-30 オリンパス株式会社 光源装置
CN110799086A (zh) * 2017-08-28 2020-02-14 Hoya株式会社 内窥镜用光源装置及内窥镜***
CN112545438A (zh) * 2016-02-19 2021-03-26 Hoya株式会社 内窥镜用光源装置以及内窥镜***

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002065602A (ja) * 2000-08-25 2002-03-05 Asahi Optical Co Ltd 照明光学系及び内視鏡装置
JP2011145681A (ja) * 2011-02-04 2011-07-28 Casio Computer Co Ltd 発光装置及び光源装置並びにこの光源装置を用いたプロジェクタ
JP2013215435A (ja) * 2012-04-10 2013-10-24 Olympus Medical Systems Corp 内視鏡用光源装置
JP2014016438A (ja) * 2012-07-09 2014-01-30 Olympus Corp 光源装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002065602A (ja) * 2000-08-25 2002-03-05 Asahi Optical Co Ltd 照明光学系及び内視鏡装置
JP2011145681A (ja) * 2011-02-04 2011-07-28 Casio Computer Co Ltd 発光装置及び光源装置並びにこの光源装置を用いたプロジェクタ
JP2013215435A (ja) * 2012-04-10 2013-10-24 Olympus Medical Systems Corp 内視鏡用光源装置
JP2014016438A (ja) * 2012-07-09 2014-01-30 Olympus Corp 光源装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017060858A (ja) * 2014-10-17 2017-03-30 オリンパス株式会社 光源装置
CN112545438A (zh) * 2016-02-19 2021-03-26 Hoya株式会社 内窥镜用光源装置以及内窥镜***
CN110799086A (zh) * 2017-08-28 2020-02-14 Hoya株式会社 内窥镜用光源装置及内窥镜***
CN110799086B (zh) * 2017-08-28 2023-05-12 Hoya株式会社 内窥镜用光源装置及内窥镜***

Also Published As

Publication number Publication date
JP6141220B2 (ja) 2017-06-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6505792B2 (ja) 内視鏡用光源装置及び内視鏡システム
JP5460506B2 (ja) 内視鏡装置の作動方法及び内視鏡装置
JP5371946B2 (ja) 内視鏡診断装置
JP5159904B2 (ja) 内視鏡診断装置
JP5496075B2 (ja) 内視鏡診断装置
JP5460507B2 (ja) 内視鏡装置の作動方法及び内視鏡装置
JP5485191B2 (ja) 内視鏡装置
US9629527B2 (en) Endoscope system, processor device of endoscope system, and image processing method
JP5789280B2 (ja) プロセッサ装置、内視鏡システム、及び内視鏡システムの作動方法
JP5762344B2 (ja) 画像処理装置及び内視鏡システム
US9596982B2 (en) Endoscope system and composite image generation method
US9788709B2 (en) Endoscope system and image generation method to generate images associated with irregularities of a subject
JP6203127B2 (ja) 内視鏡用光源装置及び内視鏡システム
JP6099586B2 (ja) 内視鏡用光源装置及び内視鏡システム
JP2016174976A (ja) 内視鏡システム
JP5539841B2 (ja) 電子内視鏡システム、電子内視鏡システムのプロセッサ装置、及び電子内視鏡システムの作動方法
JP6141220B2 (ja) 内視鏡用光源装置及び内視鏡システム
JP2012217673A (ja) 内視鏡診断装置
JP5677555B2 (ja) 内視鏡装置
JP6277068B2 (ja) 内視鏡用光源装置及び内視鏡システム
JP5764472B2 (ja) 内視鏡診断装置
JP6454755B2 (ja) 内視鏡システム
JP5965028B2 (ja) 内視鏡システム
JP6970777B2 (ja) 内視鏡システム
JP6694046B2 (ja) 内視鏡システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160224

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20161227

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170125

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170323

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170412

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170502

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6141220

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250