JP2015171117A - 画像符号化装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 複数の領域に分割した画像の分割境界においてデブロッキングフィルタをかけなくするようにし、分割したそれぞれの領域に対して符号化器を割り当てることにより並列に符号化を行うことを可能にする。【解決手段】 画像を複数の領域に分割して複数の符号化器により各領域を並列に符号化する画像符号化装置であって、ブロック間の境界にフィルタ処理を行うフィルタ部と、ブロックごとに可変な量子化パラメータを用いて量子化を行う量子化部と、符号化画像と参照画像との間で動きベクトル検出を行う動きベクトル検出部とを備え、前記フィルタ部が、前記複数の領域の分割境界にあるブロック境界に対してはフィルタ処理が行われないようにする値を設定する。【選択図】 図1
Description
本発明は、動画像の符号化を複数の符号化器を用いて並列に実行する画像符号化装置に関するものである。
近年、動画像の高解像度化が進んでいる。例えば、デジタルビデオカメラやデジタルテレビなどでは1920画素×1080ラインの画素数を有するフルHD(High-Definition)映像を扱う製品が既に主流となっている。また高フレームレート化も進んでおり、デジタルビデオカメラではプログレッシブ映像で60フレーム/秒の製品も市場に出ている。この高解像度化、高フレームレート化は今後も進んでいく見通しで、将来的にはいわゆる4K画像と呼ばれる3840画素×2160ラインの画像や、スーパーハイビジョンと呼ばれる7680画素×4320ラインで60フレーム/秒の画像を扱うことが予想される。このような画像データを圧縮符号化する場合には、画素数の増加に応じて処理量が増大するため、画像処理の高速化が求められる。
画像処理の高速化手法の一つとして、画像を複数の領域に分割して複数の符号化器(符号化エンジンと称す)を用いて並列に符号化動作を行う手法が考えられる。例えば、図2のように画像を上下の2つに分割し、上部分の画像を符号化エンジン1、下部分の画像を符号化エンジン2で並列に符号化を行うことにより、1つの符号化エンジンで符号化を行う場合に比べて約2倍の高速化を図ることができる。
MPEG-2などの符号化方式の場合、符号化の結果作成されるローカルデコード画像が隣接する部分の符号化動作に影響を及ぼさないため、並列符号化方式による高速化が容易である。ところが、デジタルビデオカメラのAVCHD方式やブルーレイディスクの記録に用いられるH.264符号化方式では、デブロッキングフィルタと呼ばれるループ内フィルタが存在し、ローカルデコード画像の符号化結果が隣接する画像に影響を及ぼすことになる。H.264符号化方式でのデブロッキングフィルタは、フィルタをかける順番が規定されており、マクロブロック単位で画像の左上からラスタ順で処理を行う必要がある。そのため、上と左のマクロブロックの処理が完了している必要があり、並列に符号化を行うことが困難である。
これに対して図3のように画像を水平短冊状に分割し、垂直ラスタスキャン順でデブロッキングフィルタ処理を行うことにより、H.264符号化方式の規格に準拠したフィルタ処理を行うという方法がある(特許文献1参照)。この方法によれば、デブロッキングフィルタを並列に処理することが可能となり、並列符号化を行うことができる。
通常、H.264符号化方式などの画像圧縮処理を行う場合、高速化のために動きベクトル検出、直交変換、量子化、デブロッキングフィルタなどの処理単位でマクロブロックパイプライン処理を行うことが多い。しかしながら、上記特許文献1における技術ではデブロッキングフィルタ処理は並列に処理を行うことができるが、その前処理となる動きベクトル検出、直交変換、量子化などの処理は、デブロッキングフィルタ処理を行う前にピクチャ内の全ての処理が完了していなければならない。すなわち、デブロッキングフィルタ処理と、その前処理との間ではマクロブロックパイプラインで処理することができず、ピクチャ単位で処理を行わなければならないという問題があった。全ての処理をマクロブロックパイプラインで処理する場合と比較し、処理速度の低下や、処理の中間結果を保持するバッファサイズが増大するという問題が生じる。
そこで、本発明は、複数の領域に分割した画像の分割境界においてデブロッキングフィルタをかけなくするようにし、分割したそれぞれの領域に対して符号化器を割り当てることにより並列に符号化を行うことを可能にすることを目的とする。
本発明の画像符号化装置は、画像を複数の領域に分割して複数の符号化手段により各領域を並列に符号化する画像符号化装置であって、ブロック間の境界にフィルタ処理を行うフィルタ手段と、ブロックごとに可変な量子化パラメータを用いて量子化を行う量子化手段と、符号化画像と参照画像との間で動きベクトル検出を行う動きベクトル検出手段とを備え、前記フィルタ手段が、前記複数の領域の分割境界にあるブロック境界に対してはフィルタ処理が行われないようにする値を設定することを特徴とする。
本発明の画像符号化装置によれば、複数の領域に分割した画像の分割境界においてデブロッキングフィルタをかけなくすることができるため、分割したそれぞれの領域に対して符号化器を割り当てることにより並列に符号化を行うことが可能となる。また、それぞれの符号化器においては、通常の符号化時と同様にマクロブロックパイプラインを組んで処理を行うことが可能であり、処理速度の低下やバッファサイズの増大を招くことなく並列符号化処理を行うことが可能となる。
以下、図面を参照しながら本発明の好適な実施の形態を説明する。
[実施例1]
図1は本実施形態による符号化装置のシステム構成を説明するブロック図である。本実施例においては、画像を上下の2つの領域に分割して並列に符号化を行う場合の例について説明する。
図1は本実施形態による符号化装置のシステム構成を説明するブロック図である。本実施例においては、画像を上下の2つの領域に分割して並列に符号化を行う場合の例について説明する。
フレームバッファ101は、これから符号化が行われる画像が入力され、その画像をバッファリングしておく。その後バッファリングした画像を上下に分割し、上の画像は符号化回路102、下の画像は符号化回路103に出力する。
符号化回路102はH.264符号化方式の符号化を行う回路で、分割された画像の上側の画像の符号化を行い、符号化ストリーム、ローカルデコード画像を生成する。符号化ストリームはストリームバッファ104へ出力される。
符号化回路103は、符号化回路102と同様にH.264符号化方式の符号化を行う回路で、分割された画像の下側の画像の符号化を行い、符号化ストリーム、ローカルデコード画像を生成し、符号化ストリームをストリームバッファ104に出力する。
符号化回路102で符号化が行われる符号化ストリームと、符号化回路103で符号化が行われる符号化ストリームは、それぞれ別スライスとして符号化が行われる。
ストリームバッファ104は、符号化回路102、および符号化回路103からそれぞれ出力される分割された符号化ストリームを、1つの符号化ストリームにまとめて出力する。
図4に符号化回路102の構成を示す。入力された符号化画像が格納されているフレームバッファ101から、上下に分割された上の画像がマクロブロック単位でラスタ順に動き予測部401に出力される。動き予測部401では、フレームバッファ101から入力される符号化画像と、参照フレームバッファ410に格納されている参照画像との間でブロックマッチングをとり、動きベクトル検出を行う。符号化画像と、検出された動きベクトル位置の参照画像との間で画素の差分をとり、その差分画像を直交変換部402に出力する。
直交変換部402では、送られてきた差分画像に対して離散コサイン変換を行い、変換係数を生成し、量子化部403に出力する。
量子化部403では、送られてきた変換係数に対して、量子化制御部404が出力する量子化パラメータに従い、量子化を行う。量子化された変換係数はエントロピー符号化部405、ならびにローカルデコード画像作成のため逆量子化部406に送られる。
エントロピー符号化部405では、量子化後の変換係数に対してジグザグスキャン、オルタネートスキャン等を行い、可変長符号化が行われる。これに対して、動きベクトルや、量子化パラメータ、マクロブロックの分割情報などの符号化方式情報を可変長符号化したものを付加し、符号化ストリームを生成する。また、符号化の際にマクロブロックごとの発生符号量を算出し、量子化制御部404に送る。
量子化制御部404では、量子化パラメータを決定する。量子化制御部404には、符号化を行う当該マクロブロックが画像の分割境界に接しているかどうかを示す情報(画像の境界情報)が入力される。
符号化を行うマクロブロックが画像の分割境界に接していない場合には、エントロピー符号化部405から発生符号量を受け取り、目標とする符号量になるように量子化パラメータを決定し、量子化部403に出力する。
符号化を行うマクロブロックが画像の分割境界に接している場合には、量子化パラメータをある決められた値(これをQp_nofilterとする)にする。この量子化パラメータ値は、ブロック境界にデブロッキングフィルタ処理が行われないような値に設定する。この値は、H.264符号化方式の規格より導きだすことができる。詳細については、デブロッキングフィルタ部409のところで説明する。
逆量子化部406では、入力された量子化後の変換係数に対して逆量子化を行い、ローカルデコード用の変換係数を生成する。この変換係数は逆直交変換部407に出力される。
逆直交変換部407では、入力された変換係数に対して、逆離散コサイン変換を行い、差分画像を生成する。差分画像は動き補償部408に出力される。
動き補償部408では、動きベクトル位置の参照画像を参照フレームバッファ410から読み出し、入力された差分画像を加算することにより、ローカルデコード用の画像データを作成する。作成された画像データはデブロッキングフィルタ部409に出力される。
デブロッキングフィルタ部409では、入力された画像データに対してデブロッキングフィルタをかける。デブロッキングフィルタ後の画像が、ローカルデコード画像として参照フレームバッファ410に格納される。
以上の動作により、符号化ストリーム、ローカルデコード画像が作成される。なお、符号化回路103も符号化回路102と同様の構成をとる。
デブロッキングフィルタ部409では、H.264符号化方式の規格に準拠してデブロッキングフィルタ処理が行われる。ただし、実際にブロック境界にフィルタ処理が行われるかどうかは、当該ブロック境界の画素値や符号化パラメータによって決まる。H.264符号化方式の規格から、以下の式(1)の条件が成立した場合には、ブロック境界にフィルタ処理を行わない。ここで、ブロック境界の画素値を図5のように、p0、p1、p2、p3、q0、q1、q2、q3と表す。
|p0−q0|>α もしくは |p1−q0|>β もしくは |q1−q0|>β …(1)
ここで、α、βはそれぞれIndexA、IndexBという値に対するテーブルで定義される。IndexA、IndexBは量子化パラメータ、およびフィルタ強度に対するオフセット値から算出される。IndexA、IndexBに対するα、βの定義を図6に示す。
ここで、α、βはそれぞれIndexA、IndexBという値に対するテーブルで定義される。IndexA、IndexBは量子化パラメータ、およびフィルタ強度に対するオフセット値から算出される。IndexA、IndexBに対するα、βの定義を図6に示す。
フィルタ処理を行う2つのブロックの量子化パラメータ、すなわちp0、p1、p2、p3の量子化パラメータをQpA、q0、q1、q2、q3の量子化パラメータをQpBとし、その2つの量子化パラメータの平均値をQpavとする。また、ビットストリーム中においてslice_alpha_c0_offset_div2、slice_beta_offset_div2で指定されるオフセット値をそれぞれFilterOffsetA、FilterOffsetBとすると、IndexA、IndexBはそれぞれ、式(2)、式(3)で表される。
IndexA=Qpav+FilterOffsetA …(2)
IndexB=Qpav+FilterOffsetB …(3)
ここで、図6のテーブルからIndexAが15以下であればα=0、IndexBが15以下であればβ=0となる。α=0、もしくはβ=0とすれば、式(1)の条件を満たすので、当該ブロックにはデブロッキングフィルタがかからない。
IndexB=Qpav+FilterOffsetB …(3)
ここで、図6のテーブルからIndexAが15以下であればα=0、IndexBが15以下であればβ=0となる。α=0、もしくはβ=0とすれば、式(1)の条件を満たすので、当該ブロックにはデブロッキングフィルタがかからない。
量子化制御部404で決定するQp_nofilterの値を式(2)、式(3)、および図6のテーブルから、α=0、もしくはβ=0となるような値に設定する。以下の式(4)、式(5)のどちらかが成立するように、Qp_nofilterの値を設定する。
Qp_nofilter=15−FilterOffsetA …(4)
Qp_nofilter=15−FilterOffsetB …(5)
例えば、FilterOffsetA=0だとすると、式(4)より、Qp_nofilter=15となる。量子化制御部404で、画像の分割境界部分に接したブロックは15に設定される。これにより、フィルタ処理を行う2つのブロックの量子化パラメータQpA、QpBがともにQpA=15、QpB=15に設定されるので、2つの量子化パラメータの平均値もQpav=15となる。
Qp_nofilter=15−FilterOffsetB …(5)
例えば、FilterOffsetA=0だとすると、式(4)より、Qp_nofilter=15となる。量子化制御部404で、画像の分割境界部分に接したブロックは15に設定される。これにより、フィルタ処理を行う2つのブロックの量子化パラメータQpA、QpBがともにQpA=15、QpB=15に設定されるので、2つの量子化パラメータの平均値もQpav=15となる。
FilterOffsetA=0なので、式(2)より、IndexA=15となる。図6のテーブルよりα=0となるので、式(1)の |p0−q0|>α の条件が成立する。したがって、このブロック境界にはデブロッキングフィルタがかからない。
このようにして、画像の分割境界部分は必ずデブロッキングフィルタがかからないように処理を行う。
以上のように、量子化制御部404で、処理行うブロックが分割した画像の分割境界に接しているかどうかを判定し、分割境界部分に接している場合には、量子化パラメータをある一定以下の値にすることで、デブロッキングフィルタをかけないようにすることができる。
このように処理を行うことで画像の分割境界で、デブロッキングフィルタによる影響を避けることができ、分割した上部分のローカルデコード画像の符号化結果が、分割した下部分のローカルデコード画像に影響を及ぼさないようにすることができる。したがって、分割した上下の画像はそれぞれ独立に符号化を行うことができるため、符号化回路102と符号化回路103の2つの符号化器を用いて並列符号化が可能となる。また、それぞれの符号化器においては、図4に示した構成のように通常時と同じマクロブロックパイプラインで処理を行うことができる。
なお、本実施例では画像を上下の2つに分割した場合の例について説明したが、それ以上の複数の領域に分割した場合でも適用でき、同様の効果を得ることができる。また上下ではなく、左右に分割した場合にも同様の効果を得ることができる。
また、符号化方式としてH.264符号化方式を例にして説明したが、本発明はH.264符号化方式に限定されるものではなく、H.264符号化方式を改良したような新しい規格であっても、同様の技術内容を有する規格であれば、同様に本発明を適用することができる。
[実施例2]
本実施例では、デブロッキングフィルタをかけないようにするために、動きベクトル、参照ピクチャ、ならびに量子化係数を変更するところに特徴がある。ここでは、第1の実施例との差異についてのみ詳細に説明する。
本実施例では、デブロッキングフィルタをかけないようにするために、動きベクトル、参照ピクチャ、ならびに量子化係数を変更するところに特徴がある。ここでは、第1の実施例との差異についてのみ詳細に説明する。
本実施例における符号化回路の構成を図7に示す。第1の実施例の符号化回路102の構成に対して、動き予測部701、量子化部702、量子化制御部703の動作が異なる。
これから符号化が行われる符号化画像は、フレームバッファ101に格納される。フレームバッファ101では、符号化画像を上下の2つに分割し、分割した符号化画像を動き予測部701に出力する。
動き予測部701では、フレームバッファ101から入力される分割された符号化画像と、参照ブレームバッファ401に格納されている参照画像との間でブロックマッチングをとり、動きベクトル検出を行う。符号化画像と、検出された動きベクトル位置の参照画像との間で画素の差分をとり、その差分画像を直交変換部402に出力する。
ここで、符号化を行う当該マクロブロックが画像の分割境界に接したマクロブロックかどうかで処理が変わる。
符号化を行うマクロブロックが画像の分割境界に接していない場合は、通常時と同じようにブロックマッチングを行い、動きベクトル検出を行う。
符号化を行うマクロブロックが画像の分割境界に接している場合は、境界をまたがった2つのマクロブロックが同じ参照ピクチャ、かつ同じ動きベクトルを示すようにする。
図8に画像の分割境界の例を示す。画像を上下に分割した分割境界に接しているマクロブロック801とマクロブロック802があり、この2つのマクロブロックの参照ピクチャ、動きベクトルを同じにする。
これは、あらかじめ決められた動きベクトル値(例えば原点位置であるベクトル(0,0)等)を設定してもよい。また、先に符号化を行った方のマクロブロックの結果に合わせてもよい。例えば、マクロブロック801より、マクロブロック802の方が先に符号化が行われるとする。このとき、マクロブロック802は通常と同じようにブロックマッチングを行い、動きベクトル検出を行う。マクロブロック801の符号化時には、動きベクトルとして、マクロブロック802の結果を受け取り、それをそのままマクロブロック801の動きベクトル検出の結果として符号化を行う。
直交変換部402では、送られてきた差分画像に対して離散コサイン変換を行い、変換係数を生成し、量子化部702に出力する。
量子化部702では、送られてきた変換係数に対して量子化処理を行う。量子化部702でも、符号化を行う当該マクロブロックが画像の分割境界に接したマクロブロックかどうかで処理が変わる。
符号化を行うマクロブロックが画像の分割境界に接していない場合は、量子化制御部703が出力する量子化パラメータに従い量子化を行う。
符号化を行うマクロブロックが画像の分割境界に接している場合は、量子化制御部703が出力する量子化パラメータの値にかかわらず、量子化後の変換係数を全て0にする。
どちらの場合でも、量子化された変換係数はエントロピー符号化部405、ならびにローカルデコード画像作成のため逆量子化部406に送られる
エントロピー符号化部405では、量子化後の変換係数に対してジグザグスキャン、オルタネートスキャン等を行い、可変長符号化が行われる。これに対して、動きベクトルや量子化パラメータ、マクロブロック分割情報などの符号化情報を可変長符号化したものを付加し、符号化ストリームを生成する。また、符号化の際にマクロブロックごとの発生符号量を算出し、量子化制御部703に送る。
エントロピー符号化部405では、量子化後の変換係数に対してジグザグスキャン、オルタネートスキャン等を行い、可変長符号化が行われる。これに対して、動きベクトルや量子化パラメータ、マクロブロック分割情報などの符号化情報を可変長符号化したものを付加し、符号化ストリームを生成する。また、符号化の際にマクロブロックごとの発生符号量を算出し、量子化制御部703に送る。
量子化制御部703では、エントロピー符号化部405から発生符号量を受け取り、ピクチャ全体で目標とする符号量になるように量子化パラメータを決定し、量子化部702へ出力する。
逆量子化部406では、入力された量子化後の変換係数に対して逆量子化を行い、ローカルデコード用の変換係数を生成し、逆直交変換部407に出力する。
逆直交変換部407では、入力された変換係数に対して逆離散コサイン変換を行い、差分画像を生成する。差分画像は動き補償部408に出力される。
動き補償部408では、動きベクトル位置の参照画像を参照フレームバッファ410から読み出してきて参照画像を生成し、入力された差分画像を加算することにより、ローカルデコード用の画像データを作成する。作成された画像データは、デブロッキングフィルタ部409に出力される。
デブロッキングフィルタ部409では、入力された画像データに対してデブロッキングフィルタをかける。デブロッキングフィルタ後の画像が、ローカルデコード画像として参照フレームバッファ410に格納される。
このようにして、符号化ストリーム、ローカルデコード画像が生成される。
デブロッキングフィルタ部409では、H.264符号化方式の規格に準拠してデブロッキングフィルタ処理が行われる。H.264符号化方式の規格に、Bs(Boundary Strength)値というものがある。これは、画像のブロック境界の強度を表すものであり、Bs=0〜4の値をとる。このBs値がBs=0のときは、そのブロック境界に対してデブロッキングフィルタ処理を行わないことになっている。
Bs値を決定する条件を図9に示す。ここで、p、qはブロック境界をまたがった2つのブロックを表している。
動き予測部701により、画像の分割境界に接した2つのブロックは、それぞれ参照ピクチャ、動きベクトルが同じになっている。また量子化部702により、量子化後の変換係数が全て0になっている。
これらの条件から図9より、Bs=0となる。したがって画像の分割境界にはデブロッキングフィルタがかからない。
以上のように、画像の分割境界にまたがった2つのブロックに対して、参照ピクチャ、動きベクトルを同一にし、かつ量子化後の変換係数を全て0にすることで、画像の分割境界部分にデブロッキングフィルタをかけないようにすることができる。
このように処理を行うことで画像の分割境界で、デブロッキングフィルタによる影響を避けることができ、2つの符号化器を用いての並列符号化が可能となる。また、それぞれの符号化器においては、図7に示した構成のように通常時と同じマクロブロックパイプラインで処理を行うことができる。
101 フレームバッファ
102 分割画像の上部分用符号化回路
103 分割画像の下部分用符号化回路
104 ストリームバッファ
102 分割画像の上部分用符号化回路
103 分割画像の下部分用符号化回路
104 ストリームバッファ
Claims (5)
- 画像を複数の領域に分割して複数の符号化手段により各領域を並列に符号化する画像符号化装置であって、
ブロック間の境界にフィルタ処理を行うフィルタ手段と、
ブロックごとに可変な量子化パラメータを用いて量子化を行う量子化手段と、
符号化画像と参照画像との間で動きベクトル検出を行う動きベクトル検出手段とを備え、
前記フィルタ手段が、前記複数の領域の分割境界にあるブロック境界に対してはフィルタ処理が行われないようにする値を設定することを特徴とする画像符号化装置。 - 前記フィルタ手段は、前記分割境界にあるブロック境界をまたがって接している2つのブロックの量子化パラメータの平均値を、ある一定の値よりも小さい値に設定することを特徴とする請求項1に記載の画像符号化装置。
- 前記動きベクトル検出手段は、前記分割境界にあるブロック境界をまたがって接している2つのブロックにおいて、参照ピクチャと動きベクトルがそれぞれ同じになるようにすることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画像符号化装置。
- 前記量子化手段は、前記分割境界にあるブロック境界をまたがって接している2つのブロックにおいて、量子化後の係数が全て0にすることを特徴とする請求項3に記載の画像符号化装置。
- 前記複数の符号化手段が、それぞれH.264符号化方式に準拠した符号化を行うことを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載の画像符号化装置。
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Cited By (1)
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WO2020079900A1 (ja) * | 2018-10-18 | 2020-04-23 | ソニー株式会社 | 符号化装置、符号化方法、復号装置 |
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2014
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WO2020079900A1 (ja) * | 2018-10-18 | 2020-04-23 | ソニー株式会社 | 符号化装置、符号化方法、復号装置 |
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