JP2015166976A - 画像処理装置、画像処理方法及びプログラム - Google Patents

画像処理装置、画像処理方法及びプログラム Download PDF

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雅章 池原
Masaaki Ikehara
雅章 池原
太一 吉田
Taichi Yoshida
太一 吉田
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Abstract

【課題】演算量がより少なく、実装性がより高い超解像技術を実現すること。【解決手段】入力された画像を線形補間する補間手段と、前記補間手段によって線形補間された画像の高周波数成分を抽出する高周波数成分抽出手段と、前記高周波数成分抽出手段によって抽出された高周波数成分をショックフィルタによって鮮鋭化する高周波数成分鮮鋭化手段と、前記補間手段によって線形補間された画像と、前記高周波数成分鮮鋭化手段によって鮮鋭化された高周波数成分とを加算して高解像度画像を生成する高解像度画像生成手段と、を備えることを特徴とする画像処理装置。【選択図】図2

Description

本発明は、画像のサイズを変更する画像処理装置、画像処理方法及びプログラムに関する。
従来、デジタル画像のサイズを拡大し、より大きいサイズの画像として表示する技術が知られている。
例えば、非特許文献1に記載の技術では、入力された低解像度の画像を線形補間により所望サイズに拡大した後に、高周波数成分を強調し、高い鮮鋭感の画像を生成する手法が提案されている。
非特許文献1に記載の技術では、線形補間により拡大した初期画像に対して高域通過フィルタを適用して高周波数成分を算出し、その高周波数成分に対してy=ax(0<a<1)の非線形処理を適用している。そして、修正された高周波数成分を初期画像に加算することにより、高解像度画像を生成している。
S. Gohshi, M. Teragawa. H. Mikami, and S. Imai,"非線形特性を応用した画像の超解像度化",情報科学技術フォーラム,pp.7-12,2009.
しかしながら、非特許文献1に記載された技術においては、非線形処理によって変調が行われることで、より高い周波数成分を生成しているものの、その生成された周波数成分を加算した結果の高解像度画像が、自然画像として違和感がなく鮮鋭感の高い画像となるかは保証されていない。そのため、非特許文献1に記載された技術では、優れた高解像度画像を生成するためには、画像に依存する様々なパラメータの調整が必要となる。さらに、3次の非線形処理には多くの演算量が必要であり、非特許文献1に記載の技術は、実装性が低く実用性が高いとは言えない。
即ち、従来の技術においては、演算量が多く、実装性の高い超解像技術を実現することは困難であった。
本発明の課題は、演算量がより少なく、実装性がより高い超解像技術を実現することである。
上記課題を解決するため、本発明の一態様の画像処理装置は、
入力された画像を線形補間する補間手段と、
前記補間手段によって線形補間された画像の高周波数成分を抽出する高周波数成分抽出手段と、
前記高周波数成分抽出手段によって抽出された高周波数成分をショックフィルタによって強調する高周波数成分強調手段と、
前記補間手段によって線形補間された画像と、前記高周波数成分強調手段によって強調された高周波数成分とを加算して高解像度画像を生成する高解像度画像生成手段と、
を備える。
本発明によれば、演算量がより少なく、実装性がより高い超解像技術を実現することが可能となる。
本発明における画像処理装置のハードウェア構成例を示すブロック図である。 第1実施形態における画像処理装置の機能的構成を示すブロック図である。 画像処理装置が実行する解像度変更処理を示すフローチャートである。 第1実施形態における画像処理装置によって、サンプル画像から生成した高解像度画像の定量的評価を行った結果を示す図である。 サンプル画像の例を示す図である。 サンプル画像SMP2の低解像度画像から生成した高解像度画像及び線形補間して得た拡大画像を比較して示す図である。 サンプル画像SMP2の低解像度画像から生成した高解像度画像及び線形補間して得た拡大画像を比較して示す図である。 サンプル画像SMP2の低解像度画像から生成した高解像度画像及び線形補間して得た拡大画像を比較して示す図である。 第2実施形態における画像処理装置の機能的構成を示すブロック図である。 画像処理装置が実行する解像度変更処理を示すフローチャートである 第2実施形態における画像処理装置1によって、サンプル画像から生成した高解像度画像の定量的評価を行った結果を示す図である。 サンプル画像SMP2の低解像度画像から生成した高解像度画像及び線形補間して得た拡大画像を比較して示す図である。 サンプル画像SMP2の低解像度画像から生成した高解像度画像及び線形補間して得た拡大画像を比較して示す図である。 サンプル画像SMP2の低解像度画像から生成した高解像度画像及び線形補間して得た拡大画像を比較して示す図である。 サンプル画像SMP2の低解像度画像から生成した高解像度画像及び線形補間して得た拡大画像を比較して示す図である。 サンプル画像SMP2の低解像度画像から生成した高解像度画像及び線形補間して得た拡大画像を比較して示す図である。 サンプル画像SMP2の低解像度画像から生成した高解像度画像及び線形補間して得た拡大画像を比較して示す図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を用いて説明する。
[第1実施形態]
[ハードウェア構成]
図1は、本発明における画像処理装置1のハードウェア構成例を示すブロック図である。
なお、画像処理装置1は、例えばPC(Personal Computer)によって構成される。
図1において、画像処理装置1は、制御部10と、RAM(Random Access Memory)20と、ROM(Read Only Memory)30と、入力部40と、出力部50と、通信部60と、ドライブ70と、記憶部80と、を備えている。
制御部10は、CPU(Central Processing Unit)等の演算処理装置によって構成され、画像処理装置1全体の動作を制御する。例えば、制御部10は、解像度変更処理(後述)のためのプログラム等、ROM30に記憶されている各種プログラムに従って各種の処理を実行する。
RAM20は、制御部10が各種処理を実行するためのワークエリアを形成する。
ROM30は、制御部10が実行するプログラムや画像処理装置1の各種設定に関するデータ等の情報を記憶する。
入力部40は、キーボードやマウス、あるいはタッチパネル等、画像処理装置1に対して各種情報の入力を行う装置によって構成される。
出力部50は、ディスプレイやスピーカー等、画像や音声の出力を行う装置によって構成される。
通信部60は、インターネット等のネットワークや赤外線通信等のリンクを介して他の装置(図示せず)との間で行う通信を制御する。
ドライブ70には、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、あるいは半導体メモリ等のリムーバブルメディア71が適宜装着される。そして、ドライブ70は、装着されたリムーバブルメディア71におけるデータの読み出し及びデータの書き込みを行う。ドライブ70によってリムーバブルメディア71から読み出されたプログラムは、必要に応じて記憶部80にインストールされる。また、リムーバブルメディア71は、記憶部80に記憶されている画像のデータ等の各種データも、記憶部80と同様に記憶することができる。
記憶部80は、ハードディスクあるいはDRAM(Dynamic Random Access Memory)等のストレージデバイスによって構成され、各種プログラムやデータを記憶する。本実施形態において、解像度変更処理の対象となる画像のデータは、通信部60あるいはドライブ70を介して取得され、記憶部80に記憶されている。
[機能的構成]
次に、画像処理装置1の機能的構成について説明する。
図2は、第1実施形態における画像処理装置1の機能的構成を示すブロック図である。
図2に示す機能的構成は、制御部10が解像度変更処理のためのプログラムを実行することによって実現される。
図2において、画像処理装置1は、機能的構成として、画像取得部110と、補間処理部120と、高周波数成分画像生成部130と、ショックフィルタ処理部140と、高解像度画像生成部150と、を備えている。
画像取得部110は、記憶部80に記憶された画像の中から、高解像度画像を生成するための原画像を取得する。なお、取得する原画像は、入力部40等を介して、ユーザによって指定される。画像取得部110が取得する画像としては、静止画像の他、動画像を構成するフレームの画像とすることができる。また、画像取得部110は、高解像度画像を生成するための原画像を通信部60を介して外部から適宜取得したり、ドライブ70を介してリムーバブルメディア71から適宜取得したりすることができる。
補間処理部120は、画像取得部110によって取得された原画像を線形補間することにより拡大し、目的とする高解像度画像と同サイズの初期画像を生成する。例えば、補間処理部120は、Bilinear法あるいはBicubic法によって、原画像を線形補間する。
高周波数成分画像生成部130は、補間処理部120によって生成された初期画像において、ローパスフィルタによって低周波数成分を抽出し、抽出した低周波数成分を初期画像から減算することで、初期画像の高周波数成分からなる高周波数成分画像を生成する。
高周波数成分画像をI、初期画像をI、ローパスフィルタをGLLとすると、高周波数成分画像生成部130における処理は、畳み込みを表す演算子「*」を用いて、式(1)で表される。
式(2)における係数は2の乗数であるため、コンピュータにおける演算処理ではビットシフトによる処理となり、小さい処理負荷で実現することができる。
ショックフィルタ処理部140は、高周波数成分画像生成部130によって生成された高周波数成分画像にショックフィルタを1回または複数回施すことにより、高周波数成分を強調する。本実施形態においては、高周波数成分画像生成部130によって生成された高周波数成分画像にショックフィルタを3回施すことする。ショックフィルタを施すことで、画像の変動成分の変動幅が急峻になり、画像の鮮鋭化が実現される。ショックフィルタは、少ない繰り返し処理で鮮鋭化の効果が得られ、ほぼ線形処理によって構成される低演算量で実現可能なフィルタである。具体的には、ショックフィルタは、式(3)で表される。
式(3)における第1項(ローパスフィルタと入力画像との畳み込みの項)は、フィルタ処理の注目画素を周囲となじませる効果(入力画像をぼかす効果)を有している。
また、式(3)における第2項(符号関数の項)は、画素値の2階微分を基に画素値の変化方向を決定する効果を有している。
さらに、式(3)における第3項(各画素の勾配の絶対値の項)は、画素値の縦横方向の1階微分を基に画素値の変化量を決定する効果を有している。
式(3)による処理は、画素毎に複数回適用して画像全体を処理したり、全画素に一度適用して画像全体を複数回処理したりすることが可能である。式(3)を画素毎に複数回適用して画像全体を処理する場合、より少ないメモリ量で演算を行うことができる。
高解像度画像生成部150は、補間処理部120によって生成された初期画像と、ショックフィルタ処理部140によって高周波数成分が鮮鋭化された高周波数成分画像とを加算することにより、高解像度画像を生成する。
即ち、本実施形態において生成された高解像度画像は、原画像が線形補間された初期画像に対して、ショックフィルタによって高周波数成分を自然に鮮鋭化し、2次の非線形処理によって高周波数成分を変調したものとなる。そのため、初期画像においてテクスチャを保存しつつ、ショックフィルタによって鮮鋭化された高周波数成分を加算して、より鮮鋭度の高い高解像度画像を生成することができる。
[動作]
次に、画像処理装置1の動作について説明する。
図3は、画像処理装置1が実行する解像度変更処理を示すフローチャートである。
解像度変更処理は、入力部40を介して、処理の実行が指示入力されることに対応して開始される。
解像度変更処理が開始されると、ステップS1において、画像取得部110は、記憶部80から処理対象とする原画像を取得する。
ステップS2において、補間処理部120は、取得された原画像を線形補間することにより拡大し、初期画像を生成する。
ステップS3において、高周波数成分画像生成部130は、ローパスフィルタによって初期画像における低周波数成分を抽出し、抽出した低周波数成分を初期画像から減算することで、高周波数成分画像を生成する。
ステップS4において、ショックフィルタ処理部140は、ショックフィルタの適用回数を示すパラメータnに1をセットする(n=1)。
ステップS5において、ショックフィルタ処理部140は、入力画像に対してショックフィルタを適用し、高周波数成分を鮮鋭化する。
ステップS6において、ショックフィルタ処理部140は、ショックフィルタの適用回数を示すパラメータnを1インクリメントする(n=n+1)。
ステップS7において、ショックフィルタ処理部140は、ショックフィルタの適用回数を示すパラメータnが3より大きい(n>3)か否かの判定を行う。
ステップS7において、ショックフィルタの適用回数を示すパラメータnが3以下である(NO)と判定された場合、処理はステップS5に移行する。
一方、ステップS7において、ショックフィルタの適用回数を示すパラメータnが3より大きい(YES)と判定された場合、処理はステップS8に移行する。
ステップS8において、高解像度画像生成部150は、補間処理部120によって生成された初期画像と、ショックフィルタ処理部140によって高周波数成分が鮮鋭化された高周波数成分画像とを加算し、高解像度画像を生成する。
ステップS8の後、解像度変更処理は終了となる。
以上のように、本実施形態における画像処理装置1は、小さいサイズの原画像を線形補間によって拡大し、拡大して得られた初期画像の高周波数成分を抽出して高周波数成分画像を得る。そして、画像処理装置1は、高周波数成分画像にショックフィルタを適用することにより、高周波数成分を鮮鋭化し、高周波数成分を鮮鋭化した高周波数成分画像を初期画像に加算することにより、高解像度画像を生成する。
そのため、線形補間によって得られた初期画像の高周波数成分を低演算量で鮮鋭化の効果が得られるショックフィルタによって鮮鋭化し、高解像度画像を得ることができる。
したがって、演算量がより少なく、実装性がより高い超解像技術を実現することが可能となる。
また、画像処理装置1では、ショックフィルタを対象の画像の内容等に応じて、1回または複数回適用することができる。
そのため、対象の画像に応じた適切な高周波数成分の鮮鋭化を行うことができ、より適切な高解像度画像を生成することが可能となる。
[第1実施形態の効果]
図4は、本実施形態における画像処理装置1によって、サンプル画像から生成した高解像度画像の定量的評価を行った結果を示す図である。
また、図5は、サンプル画像の例を示す図であり、図5(a)はサンプル画像SMP1、図5(b)はサンプル画像SMP2、図5(c)はサンプル画像SMP3を示している。
図4においては、図5に示すサンプル画像SMP1〜SMP3の画素を間引いて得た低解像度の画像から、画像処理装置1によって生成した高解像度画像と、単純に線形補間して得た拡大画像とをオリジナルのサンプル画像SMP1〜SMP3と比較した場合の定量的評価の値を示している。なお、図4においては、式(3)のλ=0.5とし、図4(a)が1.5倍の拡大率の場合、図4(b)が2倍の拡大率の場合、図4(c)が2倍×2回=4倍の拡大率の場合の定量的評価の値をそれぞれ示している。また、図4においては、低解像度としたサンプル画像SMP1〜SMP3をBicubic法によって単純に拡大した場合及び画像処理装置1によって高解像度画像とした場合のPSNR(Peak Signal−to−Noise Ratio)及びSSIM(Structural SIMilarity)の値を定量的評価の一例として示している。
図5(a)に示すように、サンプル画像SMP1は、自転車やテニスラケットを含む被写体の画像である。また、図5(b)に示すように、サンプル画像SMP2は、女性を含む被写体の画像である。さらに、図5(c)に示すように、サンプル画像SMP3は、複数の野菜を含む被写体の画像である。
これらサンプル画像SMP1〜SMP3を低解像度とした後、線形補間によって拡大画像とした場合と、画像処理装置1によって高解像度画像とした場合との比較結果では、PSNRの値及びSSIMの値は、サンプル画像SMP1〜SMP3の全ての拡大率の場合において、画像処理装置1によって高解像度画像とした場合の方がより大きい値となっている。これは、画像処理装置1によって高解像度画像とした画像の方が、単純に線形補間して得た拡大画像に比べて、より高画質であることを意味している。
図6〜8は、サンプル画像SMP2の低解像度画像から生成した高解像度画像及び線形補間して得た拡大画像を比較して示す図である。なお、図6は、サンプル画像SMP2の低解像度画像から1.5倍にサイズを拡大した場合、図7は、サンプル画像SMP2の低解像度画像から2倍にサイズを拡大した場合、図8は、サンプル画像SMP2の低解像度画像から2倍×2回(4倍)にサイズを拡大した場合を表している。
図6〜8に示すように、いずれの拡大率の場合においても、サンプル画像SMP2を低解像度とした画像を画像処理装置1によって高解像度画像とした画像の方が、単純に線形補間した拡大画像よりも、画像の鮮鋭感がより高いものとなっている。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態について説明する。
本実施形態に係る画像処理装置1のハードウェア構成は、図1に示す第1実施形態のハードウェア構成と同様である。
一方、本実施形態においては、画像処理装置1の機能的構成及び解像度変更処理の内容が第1実施形態と異なっている。
したがって、以下、画像処理装置1の機能的構成及び解像度変更処理の内容について、主として説明する。
図9は、第2実施形態における画像処理装置1の機能的構成を示すブロック図である。
図9に示す機能的構成は、制御部10が解像度変更処理のためのプログラムを実行することによって実現される。
図9において、画像処理装置1は、機能的構成として、画像取得部210と、高周波数成分強調画像生成部220と、補間処理部230と、を備えている。
画像取得部210は、記憶部80に記憶された画像の中から、高解像度画像を生成するための原画像を取得する。なお、取得する原画像は、入力部40等を介して、ユーザによって指定される。画像取得部210が取得する画像としては、静止画像の他、動画像を構成するフレームの画像とすることができる。また、画像取得部210は、高解像度画像を生成するための原画像を通信部60を介して外部から適宜取得したり、ドライブ70を介してリムーバブルメディア71から適宜取得したりすることができる。
高周波数成分強調画像生成部220は、画像取得部210によって取得された原画像において、行方向及び列方向それぞれの2階微分によって高周波数成分を強調し、高周波数成分強調画像を生成する。
高周波数成分強調画像をI’、原画像をI、λを0〜1の設計パラメータ、Ivvを縦方向の2階微分、Ihhを横方向の2階微分とすると、高周波数成分強調画像生成部220における処理は、式(4)で表される。
補間処理部230は、高周波数成分強調画像生成部220によって生成された高周波数成分強調画像を線形補間することにより拡大し、高解像度画像を生成する。例えば、補間処理部230は、Bilinear法あるいはBicubic法によって、高周波数成分強調画像を線形補間する。
即ち、本実施形態において生成された高解像度画像は、低解像度の原画像の高周波数成分を強調した後、線形補間することによりサイズが拡大されたものとなる。そのため、少ない演算量で、より鮮鋭度の高い高解像度画像を生成することができる。
[動作]
次に、画像処理装置1の動作について説明する。
図10は、画像処理装置1が実行する解像度変更処理を示すフローチャートである。
解像度変更処理は、入力部40を介して、処理の実行が指示入力されることに対応して開始される。
解像度変更処理が開始されると、ステップS101において、画像取得部210は、記憶部80から処理対象とする原画像を取得する。
ステップS102において、高周波数成分強調画像生成部220は、行方向及び列方向それぞれの2階微分によって、取得された原画像の高周波数成分を強調し、高周波数成分強調画像を生成する。
ステップS103において、補間処理部230は、生成された高周波数成分強調画像を線形補間することにより拡大し、高解像度画像を生成する。
ステップS103の後、解像度変更処理は終了となる。
以上のように、本実施形態にける画像処理装置1は、入力された低解像度の原画像の高周波数成分を強調した後、線形補間することによりサイズを拡大して、高解像度画像を生成する。
そのため、演算量をより少ないものとしながら、より鮮鋭度の高い高解像度画像を得ることができる。
即ち、演算量がより少なく、実装性がより高い超解像技術を実現することが可能となる。
また、画像処理装置1は、画素値の2階微分によって画像の高周波数成分を強調するため、より少ない演算量で画像の高周波数成分を強調することができる。
[第2実施形態の効果]
図11は、本実施形態における画像処理装置1によって、サンプル画像から生成した高解像度画像の定量的評価を行った結果を示す図である。
なお、ここで用いるサンプル画像は、図5に示すサンプル画像SMP1〜SMP3と同様である。
図11においては、図5に示すサンプル画像SMP1〜SMP3の画素を間引いて得た低解像度の画像から、Bilinear法及びBicubic法を用いた場合のそれぞれを用いて、画像処理装置1によって生成した高解像度画像と、単純に線形補間して得た拡大画像とをオリジナルのサンプル画像と比較した場合の定量的評価の値を示している。なお、図11においては、式(4)のλ=1.0とし、図11(a)が1.5倍の拡大率の場合、図11(b)が2倍の拡大率の場合、図11(c)が2倍×2回=4倍の拡大率の場合の定量的評価の値をそれぞれ示している。また、図11においては、低解像度としたサンプル画像SMP1〜SMP3をBilinear法及びBicubic法によって単純に拡大した場合及び画像処理装置1によって高解像度画像とした場合のPSNR(Peak Signal−to−Noise Ratio)及びSSIM(Structural SIMilarity)の値を定量的評価の一例として示している。
これらサンプル画像SMP1〜SMP3を低解像度とした後、線形補間によって拡大画像とした場合と、画像処理装置1によって高解像度画像とした場合との比較結果では、PSNRの値及びSSIMの値は、サンプル画像SMP1〜SMP3のほとんどの拡大率の場合において、画像処理装置1によって高解像度画像とした場合の方が同等以上の値となっている。これは、画像処理装置1によって高解像度画像とした画像の方が、単純に線形補間して得た拡大画像に比べて、おおむね同等以上の画質であることを意味している。
図12〜17は、サンプル画像SMP2の低解像度画像から生成した高解像度画像及び線形補間して得た拡大画像を比較して示す図である。なお、図12は、Bilinear法を用いてサンプル画像SMP2の低解像度画像から1.5倍にサイズを拡大した場合、図13は、Bicubic法を用いてサンプル画像SMP2の低解像度画像から1.5倍にサイズを拡大した場合を表している。また、図14は、Bilinear法を用いてサンプル画像SMP2の低解像度画像から2倍にサイズを拡大した場合、図15は、Bicubic法を用いてサンプル画像SMP2の低解像度画像から2倍にサイズを拡大した場合を表している。さらに、図16は、Bilinear法を用いてサンプル画像SMP2の低解像度画像から2倍×2回=4倍にサイズを拡大した場合、図17は、Bicubic法を用いてサンプル画像SMP2の低解像度画像から2倍×2回=4倍にサイズを拡大した場合を表している。
図12〜17に示すように、いずれの拡大率の場合においても、線形補間の方法に関わらず、サンプル画像SMP2を低解像度とした画像を画像処理装置1によって高解像度画像とした画像の方が、単純に線形補間した拡大画像よりも、画像の鮮鋭感が同等以上となっている。
なお、本発明は、本発明の効果を奏する範囲で変形、改良等を適宜行うことができ、上述の実施形態に限定されない。
例えば、本発明は、画像処理機能を有する各種電子機器に適用することができる。具体的には、本発明は、ノート型のパーソナルコンピュータ、プリンタ、テレビジョン受像機、ビデオカメラ、携帯型ナビゲーション装置、携帯電話機、スマートフォン、ポータブルゲーム機等に適用可能である。
特に、携帯電話機やスマートフォンで撮影された小さいサイズの画像をパーソナルコンピュータやテレビジョン受像機等のより大きい画面に適したサイズに変更する場合に、本発明を用いることができる。また、いわゆる4Kテレビあるいは8Kテレビでの表示に適する高い解像度への変更にも、本発明を適用することができる。
上述の実施形態における処理は、ハードウェア及びソフトウェアのいずれにより実行させることも可能である。
即ち、上述の処理を実行できる機能が画像処理装置1に備えられていればよく、この機能を実現するためにどのような機能構成及びハードウェア構成とするかは上述の例に限定されない。
上述の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、コンピュータにネットワークや記憶媒体からインストールされる。
プログラムを記憶する記憶媒体は、装置本体とは別に配布されるリムーバブルメディア、あるいは、装置本体に予め組み込まれた記憶媒体等で構成される。リムーバブルメディアは、例えば、磁気ディスク、光ディスク、または光磁気ディスク等により構成される。光ディスクは、例えば、CD−ROM(Compact Disk−Read Only Memory),DVD(Digital Versatile Disk),Blu−ray Disc(ブルーレイディスク)(登録商標)等により構成される。光磁気ディスクは、MD(Mini−Disk)等により構成される。また、装置本体に予め組み込まれた記憶媒体は、例えば、プログラムが記憶されているROMやハードディスク等で構成される。
1 画像処理装置、10 制御部、20 RAM、30 ROM、40 入力部、50 出力部、60 通信部、70 ドライブ、71 リムーバブルメディア、80 記憶部、110,210 画像取得部、120,230 補間処理部、130 高周波数成分画像生成部、140 ショックフィルタ処理部、150 高解像度画像生成部、220 高周波数成分強調画像生成部

Claims (8)

  1. 入力された画像を線形補間する補間手段と、
    前記補間手段によって線形補間された画像の高周波数成分を抽出する高周波数成分抽出手段と、
    前記高周波数成分抽出手段によって抽出された高周波数成分をショックフィルタによって鮮鋭化する高周波数成分鮮鋭化手段と、
    前記補間手段によって線形補間された画像と、前記高周波数成分鮮鋭化手段によって鮮鋭化された高周波数成分とを加算して高解像度画像を生成する高解像度画像生成手段と、
    を備えることを特徴とする画像処理装置。
  2. 高周波数成分鮮鋭化手段は、前記ショックフィルタを複数回適用することによって高周波数成分を鮮鋭化することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 入力された画像の高周波数成分を強調する高周波数成分強調手段と、
    前記高周波数成分強調手段によって高周波数成分が強調された画像を線形補間する補間手段と、
    を備えることを特徴とする画像処理装置。
  4. 前記高周波数成分強調手段は、画素値の2階微分によって画像の高周波数成分を強調することを特徴とする請求項3に記載の画像処理装置。
  5. 入力された画像を線形補間する補間ステップと、
    前記補間ステップにおいて線形補間された画像の高周波数成分を抽出する高周波数成分抽出ステップと、
    前記高周波数成分抽出ステップにおいて抽出された高周波数成分をショックフィルタによって鮮鋭化する高周波数成分鮮鋭化ステップと、
    前記補間ステップにおいて線形補間された画像と、前記高周波数成分鮮鋭化ステップにおいて鮮鋭化された高周波数成分とを加算して高解像度画像を生成する高解像度画像生成ステップと、
    を含むことを特徴とする画像処理方法。
  6. 入力された画像の高周波数成分を強調する高周波数成分強調ステップと、
    前記高周波数成分強調ステップにおいて高周波数成分が強調された画像を線形補間する補間ステップと、
    を含むことを特徴とする画像処理方法。
  7. コンピュータに、
    入力された画像を線形補間する補間機能と、
    前記補間機能によって線形補間された画像の高周波数成分を抽出する高周波数成分抽出機能と、
    前記高周波数成分抽出機能によって抽出された高周波数成分をショックフィルタによって鮮鋭化する高周波数成分鮮鋭化機能と、
    前記補間機能によって線形補間された画像と、前記高周波数成分鮮鋭化機能によって鮮鋭化された高周波数成分とを加算して高解像度画像を生成する高解像度画像生成機能と、
    を実現させることを特徴とするプログラム。
  8. コンピュータに、
    入力された画像の高周波数成分を強調する高周波数成分強調機能と、
    前記高周波数成分強調機能によって高周波数成分が強調された画像を線形補間する補間機能と、
    を実現させることを特徴とするプログラム。
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