JP2015166072A - 廃棄物の破砕装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】軟質系の廃棄物と硬質系の廃棄物とが混合されている廃棄物を処理できる廃棄物の破砕装置1を提供する【解決手段】破砕装置1は、廃棄物が投入されるハウジング2と、ハウジング2の内側において回転可能に取り付けられる回転軸3と、回転軸3に取り付けられ、回転軸3とともに回転する複数の回転刃10と、隣り合う回転刃10同士の間に配置されるようにハウジング2に固定され、回転刃10との協働によって廃棄物を破砕する固定刃20と、を備えている。回転刃10は、径方向に突出した第1の爪部13及び第2の爪部16を有し、第1の爪部13は、回転方向の前縁に形成され回転方向の後方に凸をなす湾曲形状の湾曲エッジ部14を有し、第2の爪部16は、回転方向の前縁に形成され回転方向と交差して直線状に延びる直線エッジ部17を有している。【選択図】図4

Description

本発明は、廃棄物の破砕装置に関する。
従来、回転軸に設けられた回転刃によって廃棄物等の破砕を行う破砕装置が知られている。例えば特許文献1には、平行に配されて、互いに異なる回転方向に回転する2つの回転軸に対して、それぞれ複数の回転刃が設けられている破砕装置が開示されている。そして、この破砕装置では、各回転刃に生ゴミ等の被破砕物を破砕するための破砕刃が設けられている。このように、従来の破砕装置では、生ゴミ用の破砕装置というように処理の対象となる廃棄物の種類がある程度限定されているため、予め分別された廃棄物が処理の対象となる。
特開2003−47873号公報
しかしながら、実際に廃棄物を処理しようとした場合、処理の対象となる廃棄物が予め分別されておらず、多様な種類によって構成されていることがある。このような廃棄物には、硬質系の廃棄物と軟質系の廃棄物とが混合されている場合があり、そのまま破砕しようとすると、処理の効率が低下する虞があった。
本発明は、軟質系の廃棄物と硬質系の廃棄物とが混合されている廃棄物を処理できる廃棄物の破砕装置を提供することを目的とする。
本発明の廃棄物の破砕装置は、廃棄物が投入されるハウジングと、ハウジングの内側において回転可能に取り付けられる回転軸と、回転軸に取り付けられ、回転軸とともに回転する複数の回転刃と、隣り合う回転刃同士の間に配置されるようにハウジングに固定され、回転刃との協働によって廃棄物を破砕する固定刃と、を備え、回転刃は、径方向に突出した第1の爪部及び第2の爪部を有し、第1の爪部は、回転方向の前縁に形成され回転方向の後方に凸をなす湾曲形状の湾曲エッジ部を有し、第2の爪部は、回転方向の前縁に形成され回転方向と交差して直線状に延びる直線エッジ部を有していることを特徴とする。
この廃棄物の破砕装置によれば、第1の爪部の回転方向の前縁に回転方向の後方に凸をなす湾曲エッジ部が形成されているため、回転刃が回転をした際に、湾曲エッジ部によって廃棄物が引掛けられるようにして固定刃の位置まで移動する。そして、移動した廃棄物は、回転刃における第1の爪部と固定刃との協働によって破砕される。この場合、主として硬質系の廃棄物が破砕される。また、第2の爪部と固定刃とによって廃棄物が挟まれる場合、第2の爪部の回転方向の前縁が直線エッジ部となっているため、廃棄物は、直線エッジ部と固定刃とに挟まれることになる。この場合、軟質系の廃棄物であっても、直線エッジ部の作用により、せん断によって切断することで破砕することができる。よって、軟質系の廃棄物と硬質系の廃棄物とが混合されている廃棄物であっても処理することができる。
また、直線エッジ部の回転軌跡の内側の縁は、湾曲エッジ部の回転軌跡の内側の縁よりも内側に位置してもよい。この構成によれば、軟質系の廃棄物をせん断する第2の爪部が、回転軸に近い位置に配置されることになる。そのため、回転軸に絡みついた軟質系の廃棄物を処理しやすい。
また、回転刃の回転時に、回転軸方向視において、直線エッジ部の径方向の外側の端部が内側の端部よりも先に固定刃と交差してもよい。この構成によれば、固定刃と直線エッジ部とによって挟まれた廃棄物が径方向外側に逃げることが抑制される。
また、回転軸方向視において、直線エッジ部の外側の端部と固定刃とが重なったとき、直線エッジ部と固定刃とが15°〜30°の角度で交差してもよい。この構成によれば、固定刃と直線エッジ部とによって挟まれる廃棄物の量が、せん断しやすい量に制限される。
また、直線エッジ部の延在方向に直交する断面は、回転刃の回転面に平行な固定刃側の第1輪郭線と、第1輪郭線に対して鋭角で交差する第2輪郭線と、を有してもよい。この構成によれば、直線エッジ部を狭く形成することができるため、廃棄物により大きな圧力をかけることができる。
また、固定刃と回転刃とは、20mm〜35mmの間隙をあけて配置されてもよい。この構成によれば、固定刃と回転刃とによる廃棄物の破砕を好適に行うことができる。
本発明によれば、軟質系の廃棄物と硬質系の廃棄物とが混合されている廃棄物を処理できる廃棄物の破砕装置を提供することができる。
一実施形態に係る廃棄物の破砕装置の平面図である。 図1のII−II断面図である。 図1の破砕装置における部分側面図である。 (a)は回転刃を示す正面図である。(b)は、図4(a)におけるb−b断面図である。 回転刃における湾曲エッジ部及び直線エッジ部の回転軌跡を示す図である。 (a)及び(b)は、回転刃と固定刃との位置関係を示す図である。 (a)は第1の爪部による破砕の様子を示す図である。(b)は第2の爪部による破砕の様子を示す図である。
以下、本発明に係る実施の形態について図面を参照しながら具体的に説明する。便宜上、実質的に同一の要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。
図1に示されるように、破砕装置1は、廃棄物が投入されるハウジング2と、ハウジング2の内側に取り付けられた回転軸3a,3b(以下、必要に応じて総称するときは「回転軸3」とする)と、回転軸3a,3bに取り付けられた複数の回転刃10と、ハウジング2に固定された固定刃20と、を備えている。
ハウジング2は、平面視において四角形状を呈し、上部に廃棄物を投入するための開口2aが設けられている。ハウジング2の底部2bには、開閉自在に設けられた底板(不図示)が設けられており、破砕された廃棄物が下方に落下するようになっている。なお、落下した廃棄物は、例えばベルトコンベア等によって移送されるものである。
ハウジング2の内側には、水平方向に配置された2本の回転軸3a,3bが平行となるように設けられている。回転軸3は、駆動部(不図示)によって、回転軸心Cを中心として一方側及び他方側に回転可能となっている。回転軸3は、過負荷による破損を抑制するために、回転中に予め設定された一定以上の負荷が発生すると、回転を一旦停止し、その後逆回転するようになっている。
回転軸3には、軸方向に一定の間隔をあけて複数の回転刃10が取り付けられている。回転刃10は、軸方向に所定の幅を有し、軸方向と直交する方向(径方向)に延在している。すなわち、回転刃10において、回転軸3の軸方向一方側の回転面11aと他方側の回転面11bとはいずれも回転軸3に直交する面になっている。一方の回転軸3aの回転刃10と他方の回転軸3bの回転刃10とは、軸方向に交互に配置されている。図2に示されるように、回転刃10の縁部には、円弧状の取付部12が形成されており、この取付部12に回転軸3が嵌合され溶接等が行われることで、回転軸3に回転刃10が固定される。複数の回転刃10は、軸方向一方側に向かって順番に所定の角度ずつ周方向に回転して取り付けられているため、回転軸3に対して螺旋を描くように固定されている。なお、図1においては、回転刃10が模式的に描かれており、取付部12が省略されている。
図4(a)に示されるように、回転刃10は、回転軸心Cに直交する中心線Lを対称軸として左右線対称となっており、中心線Lの左右両側にそれぞれ、径方向の外側に突出した第1の爪部13及び第2の爪部16を有している。図4(a)の状態において、中心線Lの右側に形成された第1の爪部13及び第2の爪部16は、回転刃10が時計回りに回転した場合に固定刃20と協働して廃棄物の破砕を行い、中心線Lの左側に形成された第1の爪部13及び第2の爪部16は、回転刃10が反時計回りに回転した場合に固定刃20と協働して廃棄物の破砕を行う。そのため、本明細書において、「回転方向」という場合には、図4(a)の状態において、中心線Lの右側に形成された第1の爪部13及び第2の爪部16では時計回りの方向を意味し、中心線Lの左側に形成された第1の爪部13及び第2の爪部16では反時計回りの方向を意味するものである。
第1の爪部13は、回転方向の前縁に形成された湾曲形状の湾曲エッジ部14を有している。湾曲エッジ部14は、径方向の外端から内側に向かって、回転方向の後方に凸状をなして湾曲しており、そのまま連続して弧を描きながら回転方向の前方に繋がっている。第1の爪部13の径方向の外端は、回転方向の前方側に突出した鉤爪状となっている。
第1の爪部13の回転方向側には、第2の爪部16が形成されている。第2の爪部16は、回転方向の前縁に形成された直線エッジ部17を有している。直線エッジ部17は、径方向の内側から外側に向かって、回転方向と交差して直線状に延びている。直線エッジ部17においては、内側の端部17aよりも外側の端部17bが回転方向前側となっている。
図4(b)は、直線エッジ部17の延在方向に直交するb−b断面図である。図4(b)に示されるように、この断面は、回転刃10の軸方向一方側の回転面11aを形成し、回転面11aに平行な第1輪郭線18aと、第1輪郭線18aに対して鋭角で交差する第2輪郭線18bと、第2輪郭線18bに鈍角で交差するとともに、回転刃10の軸方向他方側の回転面11bを形成し、回転面11bに平行な第3輪郭線18cと、を有している。第1輪郭線18aと第2輪郭線18bとが交差する部分が直線エッジ部17となっている。本実施形態では、第1輪郭線18aと第2輪郭線18bとのなす角度が例えば約55°となっている。
図5は、回転刃10における湾曲エッジ部14及び直線エッジ部17の回転軌跡を示す図である。図5において、湾曲エッジ部14の軌跡における外側の縁がR1で示され、内側の縁がR2で示されている。また、直線エッジ部17の軌跡における外側の縁がR3で示され、内側の縁がR4で示されている。図5に示されるように、直線エッジ部17の回転軌跡の内側の縁R4は、湾曲エッジ部14の回転軌跡の内側の縁R2よりも内側に位置している。また、直線エッジ部17の外側の縁R3と湾曲エッジ部14の内側の縁R2は重なり合っている。このように、第2の爪部16は、第1の爪部13の内側を回転するものであり、回転軸3の近傍に位置する廃棄物を破砕の対象とする。ここで、回転軸方向視において、湾曲エッジ部14の回転軌跡の外側の縁R1及び内側の縁R2と、直線エッジ部17の回転軌跡の外側の縁R3及び内側の縁R4とは、いずれも固定刃20の上面と交差する。そのため、湾曲エッジ部14及び直線エッジ部17は、全長にわたって固定刃と交差することになる(図6参照)。
図1に示されるように、隣り合う回転刃10同士の間には固定刃20a,20b,20c(以下、必要に応じて総称するときは「固定刃20」とする)が配置されている。固定刃20は、回転軸3aの回転刃10間及び回転軸3bの回転刃10間に配置される固定刃20cと、回転軸3aとハウジング2との間に配置される固定刃20aと、回転軸3bとハウジング2との間に配置される固定刃20bとからなる。固定刃20cは、回転軸3aの回転刃10間と回転軸3bの回転刃10間とに収まるように、軸方向に対して前後にずれて形成されている。このように隣り合う固定刃20と隣り合う回転刃10とが交互に配置されることで、固定刃20を跨いで載置される廃棄物が回転刃10によって押圧されるため、固定刃20と回転刃10との協働によって廃棄物が破砕される。
図3は、破砕装置1における回転軸3、回転刃10及び固定刃20のみを模式的に示した部分側面図である。図2及び図3に示されるように、固定刃20は、回転軸3と直交するようにハウジング2の幅方向の内側に配置されたリブ22の上端に形成されている。本実施形態では、固定刃20の上面21は、回転軸3の回転軸心Cと略同じ高さの水平な平坦面となるように形成されている。また、固定刃20は、隣り合う回転刃10の略中央に配置されており、一方側の回転刃10の回転面との間隙S1と他方側の回転刃10の回転面との間隙S2が略同じとなっている。なお、リブ22の上端側には、回転軸3a,3bを支持するための半円形状の切欠22aが形成されている。
図6(a)は、回転軸方向視における回転刃10の第1の爪部13と固定刃20との位置関係を示す図である。また、図6(b)は、回転軸方向視における回転刃10の第2の爪部16と固定刃20との位置関係を示す図である。図6(a)に示されるように、第1の爪部13における径方向の外側の端部14aは、回転方向の先端となっているため、回転刃10の回転時に、最初に固定刃20(上面21)と交差する。この状態のとき、第1の爪部13における湾曲エッジ部14と固定刃20とによって囲まれた範囲にある廃棄物が、回転に伴って湾曲エッジ部14に押圧されて破砕される。
図6(b)に示されるように、第2の爪部16では、回転刃10の回転時に、直線エッジ部17の径方向の外側の端部17bが内側の端部17aよりも先に固定刃20と交差する。また、図示例のように、直線エッジ部17の外側の端部17bと固定刃20とが重なったとき、直線エッジ部17と固定刃20とが所定の角度で交差している。この状態のとき、第2の爪部16における直線エッジ部17と固定刃20とによって囲まれた範囲にある廃棄物が、回転に伴って直線エッジ部17に押圧されてせん断される。本実施形態では、固定刃20の水平位置と回転軸心Cの水平位置とが略同じであるため、直線エッジ部17が、径方向の内側から外側にかけて回転方向側に所定の角度だけ傾斜していることで、直線エッジ部17の径方向の外側の端部17bが先に固定刃20と交差するものである。直線エッジ部17は、固定刃20に対して例えば15°〜30°程度傾斜しているものであり、図示例では約16°傾斜している。
次に、破砕装置1の破砕動作について説明する。本実施形態における破砕装置1は、種々の硬質系の廃棄物(木材、プラスティックなど)30a及び軟質系の廃棄物(例えば、漁網、フレキシブルコンテナバッグなど)30bを破砕するものである。
まず、回転軸3a,3b(回転刃10)を回転させた状態で、ハウジング2内に廃棄物が投入される。第1の爪部13は鉤爪状に形成されているため、回転刃10の回転に伴って、第1の爪部13の外側の端部14aに廃棄物を引掛けるようにして湾曲エッジ部14の内側に移動させることができる。すると、図7(a)に示されるように、湾曲エッジ部14と固定刃20とで挟まれた廃棄物30aが、回転に伴って湾曲エッジ部14に押圧される。この押圧によって、主として硬質系の廃棄物30aが破砕される。
また、図7(b)に示されるように、直線エッジ部17と固定刃20とで挟まれた廃棄物30bは、回転に伴って直線エッジ部17に押圧される。このとき、直線エッジ部17と固定刃20との相対的な動作によって、主として軟質系の廃棄物30bがせん断(破砕)される。せん断が行われるために、固定刃20と回転刃10との間には所定の間隙S1,S2が設けられている。本実施形態では、例えば、固定刃20と回転刃10との間に20mm〜35mmの間隙が形成されており、軟質系の廃棄物を好適にせん断できる。
以上説明した廃棄物の破砕装置1では、第1の爪部13の回転方向の前縁に回転方向の後方に凸をなす湾曲エッジ部14が形成されているため、回転刃10が回転をした際に、湾曲エッジ部14によって廃棄物が引掛けられるようにして固定刃20の位置まで移動する。そして、移動した廃棄物は、回転刃10における第1の爪部13と固定刃20との協働によって破砕される。この場合、主として硬質系の廃棄物30aが破砕される。また、第2の爪部16と固定刃20とによって廃棄物が挟まれる場合、第2の爪部16の回転方向の前縁が直線エッジ部17となっているため、廃棄物は、直線エッジ部17と固定刃20とに挟まれることになる。この場合、軟質系の廃棄物30bであっても、直線エッジ部17の作用により、せん断によって切断することで破砕することができる。よって、硬質系の廃棄物30aと硬質系の廃棄物30bとが混合されている廃棄物であっても処理することができる。
また、軟質系の廃棄物30bが長尺である場合、回転軸3の回転に伴って、廃棄物30bが回転軸3に絡みつきやすい傾向にある。本実施形態における破砕装置1では、直線エッジ部17の回転軌跡の内側の縁R4が、湾曲エッジ部14の回転軌跡の内側の縁R2よりも内側に配置されており、回転軸3の近傍となっているため、回転軸3に絡みついた軟質系の廃棄物30bを処理しやすい。
また、第2の爪部16では、回転刃10の回転時に、直線エッジ部17の径方向の外側の端部17bが内側の端部17aよりも先に固定刃20と交差する。そのため、固定刃20と直線エッジ部17とによって挟まれた廃棄物は、径方向内側に移動しやすく、第2の爪部16から外れて径方向外側に逃げることが抑制される。
また、固定刃20に対する直線エッジ部17の傾斜が極端に大きい場合には、固定刃20と直線エッジ部17とによって挟まれる廃棄物の量が多くなり、回転軸3に大きな負荷がかかる場合がある。しかし、本実施形態の破砕装置1では、直線エッジ部17は、固定刃20に対して例えば15°〜30°程度の傾斜を有しているため、固定刃20と直線エッジ部17とによって挟まれる廃棄物の量が、せん断しやすい量に制限される。
また、第2の爪部16では、第1輪郭線18aと第2輪郭線18bとが鋭角で交わることで、直線エッジ部17が形成されているため、面ではなく、線によって廃棄物を押圧することになる。そのため、廃棄物に対してより大きな圧力をかけることができ、効率的にせん断(破砕)することができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限られるものではなく、各請求項に記載した要旨を変更しない範囲で変形したものであってもよい。例えば、回転刃における第1の爪部及び第2の爪部の数はいずれも2個に限定されず、1個でもよいし、3個以上であってもよい。
また、固定刃20は、隣り合う回転刃10の略中央に配置されている例を示したが、これに限定されない。直線エッジ部17と固定刃20とによるせん断は、直線エッジ部17と直線エッジ部17の第1輪郭線18a側に配置された固定刃20とによってなされるため、例えば、第3輪郭線18c側の固定刃と回転刃との間隙S2は、より広く設定されてもよい。
また、複数の回転刃10が回転軸3に対して螺旋を描くように固定されている例を示したが、これに限定されない。本実施形態では、回転軸3にかかる負荷を分散させるために回転刃10の角度をずらしているものであるため、例えば、回転軸に対する回転刃の角度をランダムに設定してもよい。
また、固定刃20の上面21が、回転軸3の回転軸心Cと略同じ高さの水平な平坦面となるように形成されている例を示したが、これに限定されない。固定刃は、回転刃と協働して廃棄物を破砕できればよく、例えば所定の傾きを有していてもよいし、回転軸心からずれて配置されていてもよい。さらに、固定刃は平坦面ではなく、所定の凹凸を有するように形成されてもよい。
また、回転軸3が2軸である例を示したがこれに限定されない。回転軸は1軸でもよいし、3軸以上であってもよい。
1…破砕装置、2…ハウジング、3…回転軸、10…回転刃、13…第1の爪部、14…湾曲エッジ部、16…第2の爪部、17…直線エッジ部、17a…端部、17b…端部、18a…第1輪郭線、18b…第2輪郭線、20…固定刃、30a、30b…廃棄物、R2…縁、R4…縁。

Claims (6)

  1. 廃棄物が投入されるハウジングと、
    前記ハウジングの内側において回転可能に取り付けられる回転軸と、
    前記回転軸に取り付けられ、前記回転軸とともに回転する複数の回転刃と、
    隣り合う前記回転刃同士の間に配置されるように前記ハウジングに固定され、前記回転刃との協働によって廃棄物を破砕する固定刃と、を備え、
    前記回転刃は、径方向に突出した第1の爪部及び第2の爪部を有し、
    前記第1の爪部は、回転方向の前縁に形成され前記回転方向の後方に凸をなす湾曲形状の湾曲エッジ部を有し、
    前記第2の爪部は、前記回転方向の前縁に形成され前記回転方向と交差して直線状に延びる直線エッジ部を有していることを特徴とする廃棄物の破砕装置。
  2. 前記直線エッジ部の回転軌跡の内側の縁は、前記湾曲エッジ部の回転軌跡の内側の縁よりも内側に位置することを特徴とする請求項1記載の廃棄物の破砕装置。
  3. 前記回転刃の回転時に、回転軸方向視において、前記直線エッジ部の径方向の外側の端部が内側の端部よりも先に前記固定刃と交差することを特徴とする請求項1又は2に記載の廃棄物の破砕装置。
  4. 回転軸方向視において、前記直線エッジ部の外側の端部と前記固定刃とが重なったとき、前記直線エッジ部と前記固定刃とが15°〜30°の角度で交差することを特徴とする請求項3記載の廃棄物の破砕装置。
  5. 前記直線エッジ部の延在方向に直交する断面は、前記回転刃の回転面に平行な前記固定刃側の第1輪郭線と、前記第1輪郭線に対して鋭角で交差する第2輪郭線と、を有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の廃棄物の破砕装置。
  6. 前記固定刃と前記回転刃とは、20mm〜35mmの間隙をあけて配置されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の廃棄物の破砕装置。
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