JP2015164270A - アンテナ装置及び無線通信機 - Google Patents

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武田 茂樹
Shigeki Takeda
茂樹 武田
梅比良 正弘
Masahiro Umehira
正弘 梅比良
憲一 鹿子嶋
Kenichi Kagoshima
憲一 鹿子嶋
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Abstract

【課題】小型で、かつ、複数の周波数で通信可能とするアンテナ装置及び無線通信機を提供する。
【解決手段】アンテナ装置1は、導体が螺旋状に形成されてなるヘリカルアンテナであって、自己共振周波数が互いに異なる第1ヘリカルアンテナ10及び第2ヘリカルアンテナ11と、給電部20を有するループアンテナ12と、を備え、第1ヘリカルアンテナ10及び第2ヘリカルアンテナ11の各々は、ループアンテナ12との電磁結合を介して給電可能な位置に配されていることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、アンテナ装置及び無線通信機に関する。
無線通信端末の小型化は、重要な課題の一つである。導体を螺旋状に形成したヘリカルアンテナの自己共振作用を利用した小型アンテナが知られている(例えば、特許文献1、非特許文献1)。ノーマルモードヘリカルアンテナは、小型アンテナの代表であり小型構造であっても自己共振が取れる。
特開2003−163531号公報
山田 吉英他 「小形ノーマルモードヘリカルアンテナの設計法と性能」 ワイヤレスシステムを支える技術を融合するアンテナ・伝搬技術論文特集 p.894-906.
一方、今後の無線通信システムのトラフィックの増大に対応し、周波数を有効利用するためにマルチバンド無線技術の開発が求められている。一つの小型アンテナで複数の周波数に対応可能な超小型マルチバンドアンテナの研究・開発が処々で進められているが、上述のようなヘリカルアンテナを用いた構造で多周波数に対応したアンテナは見られない。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであって、小型で、かつ、複数の周波数で通信可能とするアンテナ装置及び無線通信機を提供することを目的とする。
本発明の一態様は、導体が螺旋状に形成されてなるヘリカルアンテナであって、自己共振周波数が互いに異なる第1ヘリカルアンテナ及び第2ヘリカルアンテナと、給電部を有するループアンテナと、を備え、前記第1ヘリカルアンテナ及び前記第2ヘリカルアンテナの各々は、前記ループアンテナとの電磁結合を介して給電可能な位置に配されていることを特徴とするアンテナ装置である。
このようなアンテナ装置によれば、第1ヘリカルアンテナ及び第2ヘリカルアンテナの各々の自己共振周波数に対応する異なる複数の周波数でインピーダンス整合が成されるため、異なる複数の周波数の電磁波で通信可能となる。
また、本発明の一態様は、上述のアンテナ装置において、前記第1ヘリカルアンテナ及び前記第2ヘリカルアンテナの各々が、螺旋の中心軸を互いに平行としながら前記ループアンテナのループ面の互いに異なる側に、当該ループアンテナから離間して配されていることを特徴とする。
このようなアンテナ装置によれば、ループアンテナのループ面と、第1ヘリカルアンテナ、第2ヘリカルアンテナの巻回面と、が所定の離間距離をもって対向するように配されるので、各々を効果的に電磁結合させることができる。
また、本発明の一態様は、上述のアンテナ装置において、前記第1ヘリカルアンテナ及び前記第2ヘリカルアンテナの螺旋の半径または中心軸方向の長さが互いに異なることを特徴とする。
このようなアンテナ装置によれば、第1ヘリカルアンテナ及び第2ヘリカルアンテナの各々の自己共振周波数を、各々の形状のみに基づいて異なるようにすることができる。
また、本発明の一態様は、上述のアンテナ装置と、前記給電部に、前記第1ヘリカルアンテナ及び前記第2ヘリカルアンテナの各々の自己共振周波数に対応する、異なる複数の周波数の信号を出力可能とする信号出力部と、を備える無線通信機である。
上述のアンテナ装置及び無線通信機によれば、小型で、かつ、複数の周波数で通信可能とするアンテナ装置及び無線通信機を提供することができる。
第1の実施形態に係るアンテナ装置の全体構成を示す図である。 第1の実施形態に係るアンテナ装置のインピーダンス特性を示す第1の図である。 第1の実施形態に係るアンテナ装置のインピーダンス特性を示す第2の図である。 第1の実施形態に係るアンテナ装置のリターンロス特性を示す第1の図である。 第1の実施形態に係るアンテナ装置のリターンロス特性を示す第2の図である。 第1の実施形態の変形例に係るループアンテナ周辺の構造を示す模式図である。
<第1の実施形態>
以下、第1の実施形態に係るアンテナ装置について説明する。
第1の実施形態に係るアンテナ装置は、所定の周波数で無線通信を行う無線通信機に搭載されるアンテナであって、2つのノーマルモードヘリカルアンテナを、一巻のループアンテナとの電磁結合を介して給電することにより2種類の異なる周波数で通信可能とする。
[全体構成]
図1は、第1の実施形態に係るアンテナ装置の全体構成を示す図である。
図1に示すように、アンテナ装置1は、第1ヘリカルアンテナ10と、第2ヘリカルアンテナ11と、ループアンテナ12と、を備えている。
図1に示すように、第1ヘリカルアンテナ10、第2ヘリカルアンテナ11は、導体(例えば、銅線等)が螺旋状に形成されてなるヘリカルアンテナ(ノーマルモードヘリカルアンテナ)である。第1ヘリカルアンテナ10は、中心軸Oを中心とした半径rの円に沿って螺旋状に巻回(5巻)しながら、中心軸方向に延伸してなる。第1ヘリカルアンテナ10の中心軸方向の長さeは、例えば、e=18mmとなっている(図1)。一方、第2ヘリカルアンテナ11は、中心軸Oを中心とした半径rの円に沿って螺旋状に巻回(5巻)しながら、中心軸方向に延伸してなる。第2ヘリカルアンテナ11の中心軸方向の長さeは、例えば、e=8mmとなっている(図1)。なお、図1に示すように、これら第1ヘリカルアンテナ10及び第2ヘリカルアンテナ11は、いずれも、その両端に電気的な接点を有しておらず開放されている。
第1ヘリカルアンテナ10及び第2ヘリカルアンテナ11は、各々の自己共振周波数(以下、それぞれ自己共振周波数f、fと記載する)が互いに異なるように形成されている。例えば、第1ヘリカルアンテナ10は400MHz帯で、第2ヘリカルアンテナ11は、900MHz帯で自己共振する構造となっている。
ここで、第1ヘリカルアンテナ10の自己共振周波数fは、当該第1ヘリカルアンテナ10の形状から定まるインダクタ成分L及びキャパシタンス成分Cにより一意に定まる固有の値である。具体的には、自己共振周波数fは、計算式“f=2π・1/√(L・C)”により求まることが知られている。第2ヘリカルアンテナ11の自己共振周波数fについても同様に、当該第2ヘリカルアンテナ11の形状から定まるインダクタ成分L及びキャパシタンス成分Cに応じて一意に定まる固有の値である。
ループアンテナ12は、図1に示すように、中心軸Oを中心とした半径rの1巻のループコイルからなり、給電部20が形成されている。給電部20は、ループアンテナ12の環の一部が欠落して形成されており、その両端に後述する信号出力部の“+”端子、“-”端子の各々が電気的に接続される。ループアンテナ12には、上記信号出力部から給電部20を介して、第1ヘリカルアンテナ10及び第2ヘリカルアンテナ11の各々の自己共振周波数f、fに対応する、異なる複数の周波数の信号が入力される。
図1に示すように、第1ヘリカルアンテナ10、第2ヘリカルアンテナ11及びループアンテナ12は、同一の中心軸Oについて同軸上に配されている。より具体的には、第1ヘリカルアンテナ10及び第2ヘリカルアンテナ11は、各々の螺旋の中心軸(中心軸O)を互いに同一(即ち、平行)としながらループアンテナ12のループ面Sの互いに異なる側に、当該ループアンテナ12から離間して配されている。ここで、中心軸方向に延伸する第1ヘリカルアンテナ10の端部のうちループアンテナ12に近い側の端部(端部α)と、ループアンテナ12とは、離間距離dだけ離間して配されている。同様に、中心軸方向に延伸する第2ヘリカルアンテナ11の端部のうちループアンテナ12に近い側の端部(端部α)と、ループアンテナ12とは、離間距離dだけ離間して配されている。
また、ループアンテナ12は、そのループ面Sが第1ヘリカルアンテナ10及び第2ヘリカルアンテナ11における螺旋の中心軸Oと垂直に交差するように配されている。
このように、本実施形態に係るアンテナ装置1は、2つのヘリカルアンテナ(第1ヘリカルアンテナ10、第2ヘリカルアンテナ11)が励振ループであるループアンテナ12の両脇に配置される。これにより、2つのヘリカルアンテナの各々が、単一のループアンテナ12と電磁結合し、当該ループアンテナ12を介して給電可能な構造となっている。
なお、電磁結合を介する給電とは、ループアンテナ12と、各ヘリカルアンテナ(第1ヘリカルアンテナ10、第2ヘリカルアンテナ11)とが、互いのインダクタンス成分を介した電磁誘導により無接点で電力伝送が行われる現象をいう。
なお、上述した2つのヘリカルアンテナ及びループアンテナ12は、それぞれ図示しない平板の上に非導電材料で形成される所定のスペーサを介して固定設置される。なお、後述するように、当該平板は、銅などの導電材料で形成されていてもよい。
また、上述において、2つのヘリカルアンテナは、各々の螺旋の中心軸を互いに「同一(即ち、平行)」とするものとして説明したが、各々の螺旋の中心軸が厳密に同一(平行)となるように配置されている必要はなく、若干の位置ずれ又は角度ずれが許容される。
[アンテナ装置のインピーダンスの整合方法]
次に、図2、図3を参照しながら、アンテナ装置1のインピーダンス整合方法について説明する。
図2は、第1の実施形態に係るアンテナ装置のインピーダンス特性を示す第1の図である。
図2に示すスミスチャート図は、給電部20を基準としたときのアンテナ装置1のインピーダンス特性を示している。特に、図2は、第1ヘリカルアンテナ10の端部αと、ループアンテナ12との中心軸方向の離間距離dを変化させたときのアンテナ装置1のインピーダンス特性の変化を示している。ここで、図2に示すスミスチャート図における数値は正規化インピーダンスであり、チャート円の中心値“1”は、実際には、給電部20に接続される発振源(後述する信号出力部)の特性インピーダンス50Ωを示している。また、図2は、給電部20から入力される信号の周波数400MHzから500MHzにおけるアンテナ装置1のインピーダンス特性を示している。ここで、r=9mm、r=9mm、r=4mm、d=8.15mmとしている。
図2に示すように、離間距離dを4mm、8mm、12mm等と変化させることにより、アンテナ装置1のインピーダンス特性が変化する。図2によれば、離間距離dが比較的大きい場合、具体的には、離間距離d=12mmのときに、周波数400MHzから500MHzの間で、正規化インピーダンス“1”(即ち、50Ω)に近いインピーダンス特性が現れる。すなわち、離間距離d=12mmと調整することで、アンテナ装置1は、正規化インピーダンス“1”に近い周波数にてインピーダンス整合が成され、アンテナ装置1が当該周波数で無線通信可能となる。
図3は、第1の実施形態に係るアンテナ装置のインピーダンス特性を示す第2の図である。
図3に示すスミスチャート図は、図2と同様に、給電部20を基準としたときのアンテナ装置1のインピーダンス特性を示している。特に、図3は、第1ヘリカルアンテナ10の端部αとループアンテナ12との中心軸方向の離間距離dを固定して、ループアンテナ12の半径rを変化させたときのアンテナ装置1のインピーダンス特性を示している。なお、図3は、図2と同様に、給電部20から入力される信号の周波数400MHzから500MHzにおけるアンテナ装置1のインピーダンス特性を示している。ここで、r=9mm、r=4mm、d=5mm、d=8.15mmとしている。
図3に示すように、ループアンテナ12の半径rを2mm、4mm、8mm、12mm等と変化させることによってもアンテナ装置1のインピーダンス特性が変化する。図3によれば、ループアンテナ12の半径rが4mm程度のときに、400MHzから500MHzの間で正規化インピーダンス“1”(即ち、50Ω)に近くなる特性が現れる。すなわち、半径rを4mmと調整することで、正規化インピーダンス“1”に近づく周波数にてインピーダンス整合が成され、アンテナ装置1が当該周波数で無線通信可能となる。
本実施形態に係るアンテナ装置1は、以上のように、第1ヘリカルアンテナ10とループアンテナ12との離間距離dやループアンテナ12の半径rを適切に調整することで、第1ヘリカルアンテナ10の自己共振周波数f(400MHz帯)に対応する周波数でインピーダンス整合が成され、当該周波数で通信可能となる。
また、図2、図3を用いて説明したインピーダンス整合の調整は、第2ヘリカルアンテナ11についても適用可能である。具体的には、第2ヘリカルアンテナ11の端部αと、ループアンテナ12との中心軸方向の離間距離dやループアンテナ12の半径r等を適宜変化させることにより、第2ヘリカルアンテナ11の自己共振周波数f(900MHz帯)に対応する周波数でインピーダンス整合を行う。
[アンテナ装置1のリターンロス特性]
次に、図2、図3を用いて説明したインピーダンス整合方法に基づいて最適化されたアンテナ装置1の特性について説明する。
図4は、第1の実施形態に係るアンテナ装置のリターンロス特性を示す第1の図である。
図4に示すグラフの横軸は400MHz帯の所定範囲の周波数を、縦軸はアンテナ装置1の当該周波数帯におけるリターンロスをそれぞれ示している。ここで、リターンロスとは、給電部20におけるインピーダンスの不整合に応じた数値であって、アンテナ装置1への入力電力に対する反射電力の割合を示す。
図4に示すように、アンテナ装置1は、入力される信号の周波数が447MHz付近で局所的にリターンロスが小さくなる特性を有している。これにより、当該周波数447MHzにてインピーダンス整合が成されており、給電部20において反射による電力ロスが生じることなく、主として第1ヘリカルアンテナ10から電磁波が放射される。したがって、アンテナ装置1は、第1ヘリカルアンテナの共振周波数f(400MHz帯)に対応する第1の周波数447MHzの周波数の電磁波信号を送受信可能とする。
図5は、第1の実施形態に係るアンテナ装置のリターンロス特性を示す第2の図である。
図5に示すグラフは、図4と同様に、横軸が900MHz帯の所定範囲の周波数を、縦軸がアンテナ装置1の当該周波数帯におけるリターンロスをそれぞれ示している。
図5に示すように、アンテナ装置1は、入力される信号の周波数が977.5MHz付近で局所的にリターンロスが小さくなる特性を有している。これにより、当該周波数977.5MHzにおいてもインピーダンス整合が成され、給電部20において反射による電力ロスが生じることなく、主として第2ヘリカルアンテナ11から電磁波が放射される。したがって、アンテナ装置1は、第2ヘリカルアンテナの共振周波数f(900MHz帯)に対応する第2の周波数977.5MHzの周波数の電磁波信号を送受信可能とする。
このように、第1ヘリカルアンテナ10の半径r、ループアンテナ12の半径r、第2ヘリカルアンテナ11の半径r、離間距離d、d等を適切に調整することで、図4、図5を用いて説明したように、アンテナ装置1は、異なる2つの周波数で通信可能となる。
[作用効果]
以上のように、第1の実施形態に係るアンテナ装置1は、2つのヘリカルアンテナ(第1ヘリカルアンテナ10、第2ヘリカルアンテナ11)の各々に対し、単一の励振コイル(ループアンテナ12)との電磁結合を介して給電可能とする構成となっている。このようにすることで、各ヘリカルアンテナの自己共振周波数f、fに対応する、異なる2種類の周波数でインピーダンス整合が成され、当該2種類の周波数で電磁波の送受信が可能となる。
また、アンテナ装置1は、小型でありながら自己共振周波数を有するヘリカルアンテナを用いて構成するため、アンテナ装置1の大きさを全体として小型化することができる。
また、アンテナ装置1は、第1ヘリカルアンテナ10及び第2ヘリカルアンテナ11の各々は、螺旋の中心軸を互いに平行としながらループアンテナ12のループ面Sの互いに異なる側に、当該ループアンテナ12から離間して配されている。これにより、ループアンテナ12のループ面Sと、各ヘリカルアンテナの巻回面(螺旋の中心軸に対し垂直な面)と、が離間距離d、dをもって対向するように配されるので、各々を効果的に電磁結合させることができる。
また、アンテナ装置1は、第1ヘリカルアンテナ10及び第2ヘリカルアンテナ11の螺旋の半径r、rまたは中心軸方向の長さe、eが互いに異なるように形成されている。これにより、第1ヘリカルアンテナ10及び第2ヘリカルアンテナ11の各々の自己共振周波数f、fを、各々の形状のみに基づいて異ならせることができる。そうすると、部品点数の増加を抑制し、アンテナ装置1の小型化並びに低コスト化を促進させることができる。
以上、第1の実施形態に係るアンテナ装置1によれば、小型で、かつ、2種類の周波数(第1の周波数、第2の周波数)で通信可能とするアンテナ装置及び無線通信機を提供することができる。
また、第1の実施形態に係る無線通信機は、アンテナ装置1と、第1ヘリカルアンテナ10及び第2ヘリカルアンテナ11の各々の自己共振周波数f、fに対応する、異なる複数の周波数の信号を出力可能とする信号出力部と、を有している。具体的には、アンテナ装置1の給電部20に上記信号出力部が電気的に接続されている。この場合、無線通信機は、アンテナ装置1を介して、異なる複数の周波数の電磁波を大気中に放射する発信機となる。
[第1の実施形態の変形例について]
第1の実施形態に係るアンテナ装置1は、上述の態様に限定されることはなく、以下のように変形可能である。
図6は、第1の実施形態の変形例に係るループアンテナ周辺の構造を示す模式図である。
図6に示すように、ループアンテナ12は、給電部20の一端が信号出力部4に接続されるとともに、他端が導電材料からなる導電板3(上述した平板)に接続されるものとしてもよい。なお、この場合、信号出力部4は、導電板3に対してループアンテナ12とは異なる側に設けられており、ループアンテナ12とは導電板3に設けられた孔3aを介して電気的に接続される。このような態様とすることで、導体板3の裏側(アンテナ装置1と異なる側)にアンテナ装置1と信号出力部4とを接続するケーブル等を隠すことができ、当該ケーブルがアンテナ装置1のアンテナ特性(電磁波の放射特性等)に影響するのを防止できる。また、信号出力部4も導体板3の裏側に置くことができるので、信号出力部4の筐体がアンテナ装置1の特性に与える影響を防ぐことができる。
また、第1の実施形態に係るアンテナ装置1は、第1ヘリカルアンテナ10、第2ヘリカルアンテナ11及びループアンテナ12各々の中心軸が全て共通(中心軸O)で、一列に配列されている構造として説明したが、他の実施形態に係るアンテナ装置1についてはこの態様に限定されない。
例えば、第1ヘリカルアンテナ10と第2ヘリカルアンテナ11との中心軸は、互いに異なるものであってもよい。即ち、この場合、第1ヘリカルアンテナ10と第2ヘリカルアンテナ11とは、互いに異なる螺旋の中心軸に沿って延伸するように配される。
第1ヘリカルアンテナ10とループアンテナ12との中心軸、又は、第2ヘリカルアンテナ11とループアンテナ12との中心軸の関係についても同様である。
また、上述のアンテナ装置1において、第1ヘリカルアンテナ10(第2ヘリカルアンテナ11)の中心軸Oに対し、ループアンテナ12のループ面Sが、必ずしも垂直に交差するように配されていなくともよい。具体的には、第1ヘリカルアンテナ10(第2ヘリカルアンテナ11)が、例えば、第1ヘリカルアンテナ10(第2ヘリカルアンテナ11)の中心軸Oに対し、ループアンテナ12のループ面Sが傾斜するように配されていても構わない。
以上のように、少なくとも、第1ヘリカルアンテナ10、第2ヘリカルアンテナ11の各々が、単一のループアンテナ12を介して給電可能となるように、有効な電磁結合が成されていればいかなる態様であってもよい。
また、他の変形例に係るアンテナ装置1は、自己共振周波数が互いに異なるヘリカルアンテナを3つ以上備えていてもよい。これにより、アンテナ装置1は、各ヘリカルアンテナの自己共振周波数に対応する異なる3つ以上の周波数で通信可能となる。なお、この場合において、当該変形例に係る3つ以上のヘリカルアンテナの各々は、単一のループアンテナ12を介して給電可能となる程度に、当該ループアンテナ12と有効な電磁結合が成されるように配されるものとする。
また、第1ヘリカルアンテナ10と第2ヘリカルアンテナ11とは、各々の螺旋の巻回半径r、r、並びに、中心軸方向の長さe、e等が互いに異なるように形成されているものとして説明した。上記実施形態においては、これにより、第1ヘリカルアンテナ10、第2ヘリカルアンテナ11は、各々の形状に応じて定まるインダクタンス成分L、L及びキャパシタンス成分C、Cにより、互いに異なる自己共振周波数f、fを有するものとしている。
しかしながら、他の実施形態に係るアンテナ装置1においては、第1ヘリカルアンテナ10、第2ヘリカルアンテナ11各々の自己共振周波数f、fが互いに異なる値を有してさえいれば、各ヘリカルアンテナは、必ずしも、半径r、r、若しくは、長さe、eが互いに異なるように形成されていなくともよい。即ち、各ヘリカルアンテナが有するインダクタンス成分L、L及びキャパシタンス成分C、Cに基づいて、各々が異なる自己共振周波数を有するように構成されていれば、如何なる態様であってもよい。
例えば、第1ヘリカルアンテナ10(又は第2ヘリカルアンテナ11)のピッチ幅(螺旋形状における一巻当たりの中心軸方向への延伸幅)を変更してもよい。ピッチ幅を変更することにより第1ヘリカルアンテナ10(第2ヘリカルアンテナ11)の巻き数及び導線の間隔が変化するため、インダクタンス成分L(L)及びキャパシタンス成分C(C)を所望に調整することができる。
また、第1ヘリカルアンテナ10(又は第2ヘリカルアンテナ11)に、外付けのコンデンサ素子等を電気的に接続する態様であってもよい。そうすると、当該コンデンサの容量値に応じて第1ヘリカルアンテナ10(第2ヘリカルアンテナ11)のキャパシタンス成分C(C)が変化する。これにより、第1ヘリカルアンテナ10と第2ヘリカルアンテナ11の形状が同一であっても、各々の自己共振周波数f、fを互いに異なるように設定することができる。
また、上記変形例のように、第1ヘリカルアンテナ10等にキャパシタを電気的に接続することで、当該ヘリカルアンテナの形状に寄らず所望する自己共振周波数に設定することができる。これにより、第1ヘリカルアンテナ10等の自己共振周波数を所望に調整する自由度が上がるので、例えば、搭載される無線通信機において設置可能な領域が制限される場合であっても、第1ヘリカルアンテナ10又は第2ヘリカルアンテナ11を当該領域に合わせた所望の大きさとすることができる。
なお、第1の実施形態に係る無線通信機は、アンテナ装置1と、異なる複数の周波数の信号を出力可能とする信号出力部とを有し、アンテナ装置1を介して異なる複数の周波数の電磁波を大気中に放射する発信機として説明した。しかし、他の実施形態に係る無線通信機は、アンテナ装置1を備えるとともに、当該アンテナ装置1を介して、大気中に放射された異なる複数の周波数の電磁波を選択的に吸収(受信)する受信機であってもよい。
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものとする。
1 アンテナ装置
10 第1ヘリカルアンテナ
11 第2ヘリカルアンテナ
12 ループアンテナ
20 給電部
3 導電板
4 信号出力部

Claims (4)

  1. 導体が螺旋状に形成されてなるヘリカルアンテナであって、自己共振周波数が互いに異なる第1ヘリカルアンテナ及び第2ヘリカルアンテナと、
    給電部を有するループアンテナと、を備え、
    前記第1ヘリカルアンテナ及び前記第2ヘリカルアンテナの各々は、前記ループアンテナとの電磁結合を介して給電可能な位置に配されている
    ことを特徴とするアンテナ装置。
  2. 前記第1ヘリカルアンテナ及び前記第2ヘリカルアンテナの各々は、螺旋の中心軸を互いに平行としながら前記ループアンテナのループ面の互いに異なる側に、当該ループアンテナから離間して配されている
    ことを特徴とする請求項1に記載のアンテナ装置。
  3. 前記第1ヘリカルアンテナ及び前記第2ヘリカルアンテナは、
    螺旋の半径または中心軸方向の長さが互いに異なる
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のアンテナ装置。
  4. 請求項1から請求項3の何れか一項に記載のアンテナ装置と、
    前記給電部に、前記第1ヘリカルアンテナ及び前記第2ヘリカルアンテナの各々の自己共振周波数に対応する、異なる複数の周波数の信号を出力可能とする信号出力部と、
    を備える無線通信機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
RU2680674C1 (ru) * 2018-03-14 2019-02-25 Дмитрий Витальевич Федосов Резонансная спиральная антенна
JP2020198484A (ja) * 2019-05-31 2020-12-10 株式会社Jvcケンウッド 電子機器

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