JP2015156589A - 通信装置及び通信プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、SPBMを利用し任意のトポロジを構成した場合において、複数の転送経路について、あらかじめ設定されたフロー割当確率に従ってフレーム転送を行い、往復での転送経路を一致させ、外部からの経路予測を簡易化することを目的とする。
【解決手段】本発明に係る通信装置1は、複数のノードのうち予め接続されたノードごとに、外部から送信されたフレームを転送するためのn(nは1以上の整数)個の転送経路に対するフロー割当確率が予め設定された転送テーブルを格納する転送テーブル格納部21と、転送テーブルを参照し、転送経路を選択するための転送経路算出値をフレームのヘッダ情報及びフロー割当確率に基づいて一方向性関数で生成し、生成した転送経路算出値に応じてフレームの転送経路を選択する経路判断部11と、を備える。
【選択図】図2
【解決手段】本発明に係る通信装置1は、複数のノードのうち予め接続されたノードごとに、外部から送信されたフレームを転送するためのn(nは1以上の整数)個の転送経路に対するフロー割当確率が予め設定された転送テーブルを格納する転送テーブル格納部21と、転送テーブルを参照し、転送経路を選択するための転送経路算出値をフレームのヘッダ情報及びフロー割当確率に基づいて一方向性関数で生成し、生成した転送経路算出値に応じてフレームの転送経路を選択する経路判断部11と、を備える。
【選択図】図2
Description
本発明は、通信装置におけるトラヒック制御技術に係り、特に、複数の転送経路について、あらかじめ設定されたフロー割当確率に従ってフレーム転送を行い、往復での転送経路を一致させ、外部からの経路予測を簡易化する通信装置及び通信プログラムの技術に関するものである
一般に、アクセスネットワークにおいて、データの転送制御を行う通信装置は、ユーザから転送されたトラヒックの集線を行い、ユーザトラヒックを多重化した上で、エッジルータを通じコアネットワーク(通信事業者間を接続する大容量の基幹通信ネットワーク)に転送する。各通信装置は、フレームに記載されたCOSなどの値を用いて優先度を識別し、VLAN−IDなどのユーザ識別子を用いて送信元ユーザを識別する。特に、信頼性向上の観点から装置や経路の冗長化が重要であり、関連技術では、ERP(Ethernet(Ethernetは登録商標) Ring Protection)等を適用したレイヤ2リングトポロジが広く採用されている。
一方で近年、データセンタにおけるサーバ仮想化技術の進展に伴い、データセンタ内ネットワークの効率化、管理容易化のためにSPB(Shortest Path Bridging)、TRILL(Transparent Interconnection of Lots of Links)といったレイヤ2ルーティング(L2R)技術の標準化が進んでいる。L2Rでは、IS−IS(Intermediate System to Intermediate System)を利用しノード間で経路情報を交換して転送経路を決定することで、最短経路転送、マルチパス転送を実現する。また、関連技術では、ループ回避のために必須であったブロッキングポートを不要とし、リソースの有効利用および経路管理の容易化を図っている。
今後、アクセスネットワークにおける集線区間へのL2R網の利用が考えられる。L2R網では、任意のネットワーク構成においてブロッキングポートが無くなり、最短経路転送が実現される。最短経路が複数存在する場合には、自律的にマルチパスを設定し、負荷分散が実行される。そのため、リソースの有効利用および経路管理の容易化が期待される。さらにリングトポロジにとどまらず、需要に応じて柔軟にネットワークを構成することが可能となる。
特にSPBにおける一方式であるSPBMでは、複数の最短経路が存在する場合、End−to−endのマルチパスであるECT(Equal Cost Tree)を形成する。エッジノードにおいて、I−SID等に基づいて複数の転送経路のうちから一つの転送経路が選択され、選択された転送経路に対応したB−VIDが付与され、フレームが転送される。
しかし、複数の転送経路から各フローの転送経路を単純に選択した場合、適切に負荷分散が行われないことがある。すなわちSPBMでは通常、各フローに関しI−SID等に基づいて転送経路が選択される。そのためユーザ分布やフロー分布に偏りがある場合には、一部の転送経路にフローが集中することがある。帯域の有効活用が図れず、特定フローのスループット低下や遅延増大等の転送品質低下が発生する課題がある。
特定フローのスループット低下を防ぎ公平性を実現するための第1の関連技術として、レートベースの経路選択手法がある(例えば、非特許文献1参照。)。この技術は、エッジノードにてフローごとの入力レートを推定し、これを用いて各経路を選択しているフローの平均レートを算出し、新規フローが到着した際には平均レートが大きい経路を選択する。その結果として輻輳した経路を避けてロードバランスを行い、スループットの公平化を図る。
第2の関連技術として、エッジノードにおける経路選択確率を最適化し、ロードバランス性を高める手法がある(例えば、非特許文献2参照。)。本手法では、各ノードにおける経路選択確率を変数として各リンクの期待トラヒック量を表し、この最大値を最小化するように、各経路の選択確率を定める。結果として経路間のロードバランス性を向上し、フロー間のスループット公平性向上が可能である。
これらの技術を用いることで、経路間のロードバランス性を向上させ、輻輳を抑制し、フロー間のスループット公平性を向上させることができる。しかし、これらの技術では、各フローについて、どの経路を用いてフレームが転送されているのかを外部から予測することが困難であり、また往復での経路が一致しない場合が発生する、という課題があった。
例えば、第1の関連技術を用いた場合、フローが新着する度に、その時点における各経路の平均レートを用いて経路選択が行われるため、外部からの経路予測が困難であり、往復での経路一致は保障されない。また第2の関連技術を用いた場合、各フレームについて、設定された経路選択確率に基づいて経路選択がなされるため、外部からの経路予測が困難で、往復での経路一致も保障されない。
Path selection algorithm for shortest path bridging in access networks,IEICE Communications Express,vol.2,no.10,pp.396−401,2013.
SPBMにおけるECT形成時の経路選択確率の最適化,電子情報通信学会技術研究報告,CS2013−63,pp.19−24,2013年12月
本発明が解決しようとする問題点は、関連技術では、SPBMを利用し任意のトポロジを構成した際、ロードバランス性を高めるように複数の転送経路から各フローの転送経路を選択した場合、各フローについて、フレーム転送経路を外部から予測することが困難であり、また往復での経路が一致しない場合が発生する、という点である。
前記課題を解決するために、本発明の目的は、これら関連技術の課題を解決し、SPBMを利用し任意のトポロジを構成した場合において、複数の転送経路について、あらかじめ設定されたフロー割当確率に従ってフレーム転送を行い、往復での転送経路を一致させ、外部からの経路予測を簡易化することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る通信装置は、フレームの宛先に応じて、n個の転送経路を保持する転送テーブルと、経路判断部と、を備え、前記経路判断部は、前記各転送経路に対するフロー割当確率r1〜rnを保持し、前記フロー割当確率に基づく関数を生成し、フレームのヘッダ情報に基づき、前記関数により当該フレームの転送経路を選択する、ことを行う。
具体的には、本発明に係る通信装置は、
複数のノードのうち予め接続されたノードごとに、外部から送信されたフレームを転送するためのn(nは1以上の整数)個の転送経路に対するフロー割当確率が予め設定された転送テーブルを格納する転送テーブル格納部と、
前記転送テーブルを参照し、前記転送経路を選択するための転送経路算出値を前記フレームのヘッダ情報及び前記フロー割当確率に基づいて一方向性関数で生成し、生成した前記転送経路算出値に応じて前記フレームの転送経路を選択する経路判断部と、を備える。
複数のノードのうち予め接続されたノードごとに、外部から送信されたフレームを転送するためのn(nは1以上の整数)個の転送経路に対するフロー割当確率が予め設定された転送テーブルを格納する転送テーブル格納部と、
前記転送テーブルを参照し、前記転送経路を選択するための転送経路算出値を前記フレームのヘッダ情報及び前記フロー割当確率に基づいて一方向性関数で生成し、生成した前記転送経路算出値に応じて前記フレームの転送経路を選択する経路判断部と、を備える。
本発明に係る通信装置では、
前記経路判断部は、
前記n個の転送経路に対する前記フロー割当確率r1〜rnを整数比R1〜Rnに変換し、前記フレームのヘッダ情報xを用いて、式(1)で表されるハッシュ関数値hを生成し、
生成した前記ハッシュ関数値が、式(2)を満たす転送経路を選択し、選択した前記転送経路で前記フレームを転送してもよい。
前記経路判断部は、
前記n個の転送経路に対する前記フロー割当確率r1〜rnを整数比R1〜Rnに変換し、前記フレームのヘッダ情報xを用いて、式(1)で表されるハッシュ関数値hを生成し、
本発明に係る通信装置では、
前記経路判断部は、
前記転送経路上のノードごとに付与された識別子の値を比較し、比較した前記識別子の値を昇順に従って前記n個の転送経路に対し経路番号を設定し、前記経路番号が設定された前記n個の転送経路に対し前記フロー割当確率を割当ててもよい。
前記経路判断部は、
前記転送経路上のノードごとに付与された識別子の値を比較し、比較した前記識別子の値を昇順に従って前記n個の転送経路に対し経路番号を設定し、前記経路番号が設定された前記n個の転送経路に対し前記フロー割当確率を割当ててもよい。
本発明に係る通信装置では、
前記経路判断部は、
前記転送経路上のノードごとに付与された識別子の値を比較し、比較した前記識別子の値を降順に従って前記n個の転送経路に対し経路番号を設定し、前記経路番号が設定された前記n個の転送経路に対し前記フロー割当確率を割当ててもよい。
前記経路判断部は、
前記転送経路上のノードごとに付与された識別子の値を比較し、比較した前記識別子の値を降順に従って前記n個の転送経路に対し経路番号を設定し、前記経路番号が設定された前記n個の転送経路に対し前記フロー割当確率を割当ててもよい。
本発明に係る通信装置では、
前記経路判断部は、
C−VLANID(Customer Virtual Local Area Network Identifier)を用いて生成したハッシュ関数値を使用し、往復の転送経路を一致させてもよい。
前記経路判断部は、
C−VLANID(Customer Virtual Local Area Network Identifier)を用いて生成したハッシュ関数値を使用し、往復の転送経路を一致させてもよい。
本発明に係る通信装置では、
前記経路判断部は、
宛先MAC(Media Access Control)アドレス及び送信元MACアドレスを論理演算し、前記論理演算結果を用いて生成したハッシュ関数値を使用し、往復の転送経路を一致させてもよい。
前記経路判断部は、
宛先MAC(Media Access Control)アドレス及び送信元MACアドレスを論理演算し、前記論理演算結果を用いて生成したハッシュ関数値を使用し、往復の転送経路を一致させてもよい。
本発明に係る通信装置では、
前記経路判断部は、
I−SID(Identifying−Service Instance Identifier)を用いて生成したハッシュ関数値を使用し、往復の転送経路を一致させてもよい。
前記経路判断部は、
I−SID(Identifying−Service Instance Identifier)を用いて生成したハッシュ関数値を使用し、往復の転送経路を一致させてもよい。
具体的には、本発明に係る通信プログラムは
複数のノードのうち予め接続されたノードごとに、外部から送信されたフレームを転送するためのn(nは1以上の整数)個の転送経路に対するフロー割当確率が予め設定された転送テーブルを参照し、前記転送経路を選択するための転送経路算出値を前記フレームのヘッダ情報及び前記フロー割当確率に基づいて一方向性関数で生成し、生成した前記転送経路算出値に応じて前記フレームの転送経路を選択する経路判断手順と、をコンピュータに順に実行させる。
複数のノードのうち予め接続されたノードごとに、外部から送信されたフレームを転送するためのn(nは1以上の整数)個の転送経路に対するフロー割当確率が予め設定された転送テーブルを参照し、前記転送経路を選択するための転送経路算出値を前記フレームのヘッダ情報及び前記フロー割当確率に基づいて一方向性関数で生成し、生成した前記転送経路算出値に応じて前記フレームの転送経路を選択する経路判断手順と、をコンピュータに順に実行させる。
なお、上記各発明は、可能な限り組み合わせることができる。
本発明によれば、SPBMネットワークを構成する通信装置は、複数の転送経路について、あらかじめ設定されたフロー割当確率に従ってフレーム転送を行い、往復での転送経路を一致させ、外部からの経路予測を簡易化する。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、本発明は、以下に示す実施形態に限定されるものではない。これらの実施の例は例示に過ぎず、本発明は当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を施した形態で実施することができる。なお、本明細書及び図面において符号が同じ構成要素は、相互に同一のものを示すものとする。
以下、図を用いて本発明を実施するための形態例を説明する。なお、本発明は、以下の記述により限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。まず、図1、2、3、4、5を用いて本発明の第1の実施の形態について説明する。
(第1の実施の形態)
本実施形態に係る通信装置は、転送テーブル格納部及び経路判断部を備える。転送テーブル格納部は転送テーブルを格納し、経路判断部は転送経路判断部として機能する。また、通信装置の動作における通信プログラムは、経路判断手順を有し実行させる。
本実施形態に係る通信装置は、転送テーブル格納部及び経路判断部を備える。転送テーブル格納部は転送テーブルを格納し、経路判断部は転送経路判断部として機能する。また、通信装置の動作における通信プログラムは、経路判断手順を有し実行させる。
図1において、BEB(Backbone Edge Bridge)は本発明に係る通信装置1であり、SPBMネットワーク4においてエッジノードとして動作する。BCB(Backbone Core Bridge)はSPBMネットワーク4におけるコアノード6として動作する。SPBM網内のトポロジは何でも良い。BEB1にはそれぞれ、複数のユーザ端末5が接続される。
図2において、1は本発明に係る通信装置であり、フレーム受信部2がSPBMネットワーク4外から受信したフレームについて、転送経路判断部11は、転送テーブルを参照して転送経路を定め、ヘッダ付与部12が対応するPBB(Provider Backbone Bridging)ヘッダ、すなわちアウターMACヘッダを付与する。このとき、等コストの転送経路ECT(Equal Cost Tree)が存在する場合には、転送経路判断部11が転送経路選択を行う。ヘッダが付与されたフレームは、宛先に対応するフレーム送信部3を通じて、他ノードへと転送される。
転送テーブル格納部21に格納された転送テーブルの構成を図3に示す。図3を用いて、PBBヘッダの付与方法を詳述する。まず、転送テーブルは、宛先クライアントMACアドレス(C−DA)、宛先BEB(B−DA)、カスタマーVID(C−VID)、サービス識別子(I−SID)の対応表を持つ。さらに、I−SIDとB−VID、出力ポート、フロー割当確率の対応表を持つ。転送経路判断部11は、転送テーブルを参照し、フレームのC−DA、C−VIDに基づいてB−DA、I−SIDを定める。
次に当該I−SIDに対応するB−VIDが複数存在する場合には、ECTが存在することを示しているため、フロー割当確率に基づいて与えるB−VIDを定める。この様にしてPBBヘッダにおけるB−DA、I−SID、B−VIDを定めた上で、対応する出力ポート情報を参照し、転送先を決定する。また、当該エッジノードを起点とする転送経路のみならず、ネットワーク上の全ての転送経路についての、経路番号、フロー割当確率、B−VIDの対応テーブルを持つ。経路番号の設定方法については後述する。
図4において、ノード#0〜#5はSPBMドメインを形成している。ノード#0,ノード#5に対して、複数のユーザ端末5が接続されている。SPBM4では、転送経路としてEnd−to−endかつ、往復で対称な最短経路を生成する。さらに最短経路が複数存在する場合には、転送経路の組(ECT)を形成する。BEB1に対し、SPBMドメイン外からフレームが到着した時には、割当経路に対応するB−VIDを付与して転送を行う。ノード#0、#5間のユニキャストフレーム転送経路は図5の通りである。本実施形態では4つの転送経路が存在する。すなわちノード#0−#1−#4−#5、#0−#1−#3−#5、#0−#2−#4−#5及び#0−#2−#3−#5を経由する経路がECTである。
ノード#0、ノード#5において経路計算部22は、ノード#0−ノード#5間の4個の転送経路について、次のようにして経路番号を決定し、転送テーブル格納部21で格納された転送テーブルに設定する。経路上のノードに付与された識別子の値を比較し、より小さい値が存在する経路から順番に、経路番号1〜4を設定する。つまり、本実施形態において、各経路における経路上のノードは、ノード#1−#4、#1−#3、#2−#4及び#2−#3である。
まずノード番号が最小であるノード#1を通る経路#1−#4、#1−#3を比較し、より小さいノード番号であるノード3を通る経路#0−#1−#3−#5を経路番号1とし、経路#0−#1−#4−#5を経路番号2とする。次に残った#2−#4、#2−#3を比較し、より小さいノード番号であるノード3を通る経路#0−#2−#3−#5を経路番号3とし、経路#0−#2−#4−#5を経路番号4とする。なお識別子としては、SPBにおけるノードIDを用いても良いし、B−MACアドレス等を用いても良い。
以上の方法により、ノード#0、#5で同じ経路に同一の経路番号が設定される。上記を一般化すると、前記n個の転送経路について、経路上のノードに付与された識別子の値を比較し、より小さい値が存在する経路から順番に、経路番号1〜nを設定する、と書ける。なお、ノード番号比較時の大小関係を逆にし、より大きい値が存在する経路から順番に経路番号1〜nを設定しても良いが、各ノードで同じ方法によって経路番号を設定する必要がある。
経路判断部として機能する転送経路判断部11は、以下のようにして各フローの転送経路を選択する。まず、n個の転送経路に対するフロー割当確率r1〜rnをあらかじめ設定しておく。次にr1〜rnを整数比に変換し、その値をR1〜Rnとする。R1〜Rnを用いて、式(3)で表されるハッシュ関数を生成する。ここで、本実施形態では、転送経路mを選択するための算出値は、一方向性関数としてハッシュ関数で算出した。
ここでmod(x,N)は、Nをxで割った余りを意味する。SPBMネットワーク4外から転送されてくるフレームについて、フレームヘッダの一部をハッシュ関数のxに代入し、ハッシュ値を求める。求めたハッシュ値について、式(4)を満たす転送経路mを求め、当該フレームを転送経路mに転送する。
xとして用いる値の例としてはカスタマーVLAN−IDがある。本実施形態では、カスタマーVLAN−IDは往復経路で同じ値が用いられるため、往復経路での経路の一致が保障される。同時に、カスタマーVLAN−ID情報とフロー割当確率r1〜rnを用いれば、外部から各フローの転送経路を予測することが可能である。
例えば図5において、ノード#0、#5における経路番号1(#0−#1−#3−#5)、経路番号2(#0−#1−#4−#5)、経路番号3(#0−#2−#3−#5)、経路番号4(#0−#2−#4−#5)のフロー割当確率がそれぞれ0.1、0.2、0.3、0.4だとする。つまりr1=0.1、r2=0.2、r3=0.3、r4=0.4である。r1〜r4を整数比に変換すると、r1:r2:r3:r4=1:2:3:4となるため、R1=1、R2=2、R3=3、R4=4とする。
ここで、R1〜R4を用いて、ハッシュ関数h(x)=mod(x,10)を生成する。ノード0、5において、SPBMネットワーク4外から転送されてくるフレームについて、フレームヘッダの一部を用いてハッシュ値を求める。例えば、h(101)=1,h(125)=5等となる。ハッシュ値について、式(5)を満たす転送経路mを求め、当該フレームを転送経路mに転送する。
すなわち、0≦h(x)<1であれば転送経路1,1≦h(x)<3であれば転送経路2,3≦h(x)<6であれば転送経路3,6≦h(x)<10であれば転送経路4を選択する。以上の方法により、xに対して同じ値を用いれば、異なるノード、異なるトラヒック状況においても常に同一の経路が選択される。よって往復での経路一致、外部からの予測が可能となっている。
(第2の実施の形態)
本発明における第2の実施の形態は、ほぼ第1の実施の形態と同様であるが、以下の点が異なる。すなわち、ハッシュ関数h(x)に入れるxの値として、カスタマーVLAN−IDの代わりに、カスタマー宛先MACアドレス(C−MAC DA)とカスタマー送信元MACアドレス(C−MAC SA)の論理演算結果を利用する。例えば、C−MAC DAとC−MAC SAの論理和を算出し、この値をxとして利用する。この方法により、フレームの送信元および宛先となるユーザ端末5の組み合わせによって選択する経路を決定することが可能となる。
本発明における第2の実施の形態は、ほぼ第1の実施の形態と同様であるが、以下の点が異なる。すなわち、ハッシュ関数h(x)に入れるxの値として、カスタマーVLAN−IDの代わりに、カスタマー宛先MACアドレス(C−MAC DA)とカスタマー送信元MACアドレス(C−MAC SA)の論理演算結果を利用する。例えば、C−MAC DAとC−MAC SAの論理和を算出し、この値をxとして利用する。この方法により、フレームの送信元および宛先となるユーザ端末5の組み合わせによって選択する経路を決定することが可能となる。
(第3の実施の形態)
本発明における第3の実施の形態は、ほぼ第1の実施の形態と同様であるが、以下の点が異なる。すなわち、ハッシュ関数h(x)に入れるxの値として、カスタマーVLAN−IDの代わりに、PBB(Provider Backbone Bridging)ヘッダ内のI−SIDの値を利用する。この方法により、I−SIDごとに選択する経路を決定することができる。各BEB1に多くのI−SIDがプロビジョニングされており、多くのI−SIDのフローが同一の転送経路上を転送される場合に、効率的に経路選択や外部からの経路予測が可能となる。
本発明における第3の実施の形態は、ほぼ第1の実施の形態と同様であるが、以下の点が異なる。すなわち、ハッシュ関数h(x)に入れるxの値として、カスタマーVLAN−IDの代わりに、PBB(Provider Backbone Bridging)ヘッダ内のI−SIDの値を利用する。この方法により、I−SIDごとに選択する経路を決定することができる。各BEB1に多くのI−SIDがプロビジョニングされており、多くのI−SIDのフローが同一の転送経路上を転送される場合に、効率的に経路選択や外部からの経路予測が可能となる。
なお、本実施形態に係る発明の通信装置の動作は、コンピュータと通信プログラムによっても実現でき、通信プログラムを記録媒体に記録することも、ネットワークを通して提供することも可能である。
本発明は情報通信産業に適用することができる。
1:通信装置(BEB)
2:フレーム受信部
3:フレーム送信部
4:SPBM Network
5:ユーザ端末
6:コアノード(BCB)
11:転送経路判断部
12:ヘッダ付与部
21:転送テーブル格納部
22:経路計算部
23:割当確率計算部
2:フレーム受信部
3:フレーム送信部
4:SPBM Network
5:ユーザ端末
6:コアノード(BCB)
11:転送経路判断部
12:ヘッダ付与部
21:転送テーブル格納部
22:経路計算部
23:割当確率計算部
Claims (8)
- 複数のノードのうち予め接続されたノードごとに、外部から送信されたフレームを転送するためのn(nは1以上の整数)個の転送経路に対するフロー割当確率が予め設定された転送テーブルを格納する転送テーブル格納部と、
前記転送テーブルを参照し、前記転送経路を選択するための転送経路算出値を前記フレームのヘッダ情報及び前記フロー割当確率に基づいて一方向性関数で生成し、生成した前記転送経路算出値に応じて前記フレームの転送経路を選択する経路判断部と、を
備えることを特徴とする通信装置。 - 前記経路判断部は、
前記転送経路上のノードごとに付与された識別子の値を比較し、比較した前記識別子の値を昇順に従って前記n個の転送経路に対し経路番号を設定し、前記経路番号が設定された前記n個の転送経路に対し前記フロー割当確率を割当てる、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の通信装置。 - 前記経路判断部は、
前記転送経路上のノードごとに付与された識別子の値を比較し、比較した前記識別子の値を降順に従って前記n個の転送経路に対し経路番号を設定し、前記経路番号が設定された前記n個の転送経路に対し前記フロー割当確率を割当てる、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の通信装置。 - 前記経路判断部は、
C−VLANID(Customer Virtual Local Area Network Identifier)を用いて生成したハッシュ関数値を使用し、往復の転送経路を一致させる
ことを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の通信装置。 - 前記経路判断部は、
宛先MAC(Media Access Control)アドレス及び送信元MACアドレスを論理演算し、前記論理演算結果を用いて生成したハッシュ関数値を使用し、往復の転送経路を一致させる
ことを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の通信装置。 - 前記経路判断部は、
I−SID(Identifying−Service Instance Identifier)を用いて生成したハッシュ関数値を使用し、往復の転送経路を一致させる
ことを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の通信装置。 - 複数のノードのうち予め接続されたノードごとに、外部から送信されたフレームを転送するためのn(nは1以上の整数)個の転送経路に対するフロー割当確率が予め設定された転送テーブルを参照し、前記転送経路を選択するための転送経路算出値を前記フレームのヘッダ情報及び前記フロー割当確率に基づいて一方向性関数で生成し、生成した前記転送経路算出値に応じて前記フレームの転送経路を選択する経路判断手順を
コンピュータに実行させることを特徴とする通信プログラム。
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020522184A (ja) * | 2017-06-29 | 2020-07-27 | 華為技術有限公司Huawei Technologies Co.,Ltd. | 伝送パスを決定する方法およびノード |
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2014
- 2014-02-21 JP JP2014031193A patent/JP2015156589A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020522184A (ja) * | 2017-06-29 | 2020-07-27 | 華為技術有限公司Huawei Technologies Co.,Ltd. | 伝送パスを決定する方法およびノード |
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