JP2015154360A - 着信制御装置、着信制御方法、及びプログラム - Google Patents

着信制御装置、着信制御方法、及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】VoIP通信を行うユーザ端末において、VoIPアプリが起動していなくても着信を可能とし、バッテリー消費を削減する。
【解決手段】ユーザ端末、通信制御装置、着信の通知制御を行う着信制御装置、及び前記ユーザ端末に対する着信通知を送信する着信通知装置を有する通信システムにおいて使用される前記着信制御装置において、前記ユーザ端末の通信識別情報と、当該ユーザ端末の端末識別情報とを格納する設定情報格納手段と、前記通信制御装置から、宛先として前記通信識別情報を指定した着信要求を受信し、前記設定情報格納手段から前記通信識別情報に対応する端末識別情報を抽出して、当該端末識別情報を含む着信通知要求を前記着信通知装置に送信する着信通知要求手段と、を備え、前記着信通知要求を受信した前記着信通知装置により、前記ユーザ端末に対して着信を知らせる着信通知が送信されるように構成する。
【選択図】図2

Description

本発明は、VoIP通信技術に関連するものであり、特に、Push通知を利用してVoIP通信を行う技術に関連するものである。
近年、スマートフォン等の端末にインストールすることで、SIPによる呼制御を行ってVoIP通信を可能とするアプリケーションが普及してきている。ここでは、当該アプリケーションを搭載した端末をVoIP端末と呼ぶ。また、当該アプリケーションをVoIPアプリと呼ぶ。
インターネット上にあるVoIP端末がSIPを利用してVoIP通信を行う場合、通信の安定性等から、トランスポートレイヤプロトコルとしてTCPを使うことが一般的である。以降、SIPにおいてTCPを使う場合、SIP/TCPと表記することにする。
VoIP端末は、NAT配下のネットワークで用いられる場合が多い。つまり、VoIP端末とSIPサーバ間にはNATが備えられている場合が多く、そのような場合、VoIP端末とSIPサーバ間で定期的に通信を行わなければ、NATのポートマッピングが失われ、NATを経由した着信ができなくなる。従って、SIP/TCPを活用してVoIP端末を着信可能とするためには、VoIPアプリを常に立ち上げておくとともに、VoIP端末からSIPサーバに対して、定期的なデータ通信を行うことが必要である。
特開2010−45451号公報
上記のとおり、SIP/TCPを用いてVoIP着信を行うには、(1)VoIPアプリを常に立ち上げておく必要があるとともに、(2)VoIP端末から定期的にSIPサーバに対して通信を行う必要がある。
(1)の点に関し、OSや管理系アプリケーションがVoIPアプリを終了する場合があり、また、着信が必要な度にVoIPアプリが起動しているか利用者が確認する必要があるといったことから、利便性向上の点からVoIPアプリが起動していなくても着信を可能とすることが求められている。
また、(2)の点に関しては、VoIPアプリによる定期的な通信によって、バッテリー消耗が行われてしまうため、接続維持のための通信を削減することが求められている。
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、VoIP通信を行うユーザ端末において、VoIPアプリが起動していなくても着信を可能とするとともに、バッテリー消費を削減することを可能とする技術を提供することを目的とする。
本発明の実施の形態によれば、VoIP通信を行うユーザ端末、VoIP通信の呼制御を行う通信制御装置、着信の通知制御を行う着信制御装置、及び前記ユーザ端末に対する着信通知を送信する着信通知装置を有する通信システムにおいて使用される前記着信制御装置であって、
前記ユーザ端末の通信識別情報と、当該ユーザ端末の端末識別情報とを格納する設定情報格納手段と、
前記通信制御装置から、宛先として前記通信識別情報を指定した着信要求を受信し、前記設定情報格納手段から前記通信識別情報に対応する端末識別情報を抽出して、当該端末識別情報を含む着信通知要求を前記着信通知装置に送信する着信通知要求手段と、を備え、
前記着信通知要求を受信した前記着信通知装置により、前記ユーザ端末に対して着信を知らせる着信通知が送信される着信制御装置が提供される。
また、本発明の実施の形態によれば、VoIP通信を行うユーザ端末、VoIP通信の呼制御を行う通信制御装置、着信の通知制御を行う着信制御装置、及び前記ユーザ端末に対する着信通知を送信する着信通知装置を有する通信システムにおいて使用される前記着信制御装置が実行する着信制御方法であって、
前記ユーザ端末の通信識別情報と、当該ユーザ端末の端末識別情報とを含む設定情報を前記ユーザ端末から受信し、設定情報格納手段に格納するステップと、
前記通信制御装置から、宛先として前記通信識別情報を指定した着信要求を受信し、前記設定情報格納手段から前記通信識別情報に対応する端末識別情報を抽出して、当該端末識別情報を含む着信通知要求を前記着信通知装置に送信するステップと、を備え、
前記着信通知要求を受信した前記着信通知装置により、前記ユーザ端末に対して着信を知らせる着信通知が送信される着信制御方法が提供される。
また、本発明の実施の形態によれば、VoIP通信を行うユーザ端末、VoIP通信の呼制御を行う通信制御装置、着信の通知制御を行う着信制御装置、及び前記ユーザ端末に対する着信通知を送信する着信通知装置を有する通信システムにおいて使用される前記ユーザ端末であって、
前記ユーザ端末の通信識別情報と当該ユーザ端末の端末識別情報とを含む設定情報を前記着信制御装置に送信する設定情報送信手段と、
前記通信識別情報を宛先とする着信要求を受信した前記着信制御装置から送信された前記端末識別情報を含む着信通知要求に基づいて、前記着信通知装置から送信された着信通知を受信し、当該着信通知を契機として、前記着信制御装置に登録信号を送信し、当該着信制御装置から前記着信要求を受信する通信制御手段とを備えるユーザ端末が提供される。
本発明の実施の形態によれば、VoIP通信を行うユーザ端末において、VoIPアプリが起動していなくても着信を可能とするとともに、バッテリー消費を削減することを可能とする技術が提供される。
本発明の実施の形態に係る通信システムの全体構成図である。 本実施の形態に係る通信システムにおいて、ユーザ端末100への着信時の動作概要を説明するための図である。 Push着信サーバ10の機能構成図である。 ユーザ端末100の機能構成図である。 Push着信可能とするための準備手順を示すシーケンス図である。 着信時の手順を示すシーケンス図である。 Push通知後にタイムアウトが生じる場合の手順を示すシーケンス図である。 着信拒否動作の手順を示すシーケンス図である。 SIP/TCP着信からPush着信への切り替え手順を示す図である。 Push着信からSIP/TCP着信への切り替え手順を示す図である。 発信時の手順の概要を示すシーケンス図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。以下で説明する実施の形態は一例に過ぎず、本発明が適用される実施の形態は、以下の実施の形態に限られるわけではない。
(実施の形態の概要)
近年、OSの標準的な仕組みによって、インターネット上のサーバからOSが提供するインターネット上のサービスを用いてアプリケーションに情報を通知する仕組みが提供されている。当該サービスを提供するサーバをPushサーバ、通知する仕組みをPush通知機構と呼ぶことにする。
Push通知機構では、端末でアプリケーションを立ち上げていなくても、アプリケーションがインストールされている端末(OS)がPushサーバに対して端末(アプリケーション)のIPアドレスを通知する。結果的にPushサーバはPush通知機構に対応している各端末にインターネット上からメッセージを送信することが可能となる。このPush通知機構では、Pushサーバと端末間にNATがある場合でも、端末にメッセージを送信できる。
本実施の形態では、Push通知機構を利用することにより、従来技術において、VoIPアプリを常に立ち上げておく必要があったという課題を解決している。また、Push通知機構では、Pushサーバと端末間にNATがある場合でも、NAT越えを行ってメッセージ通知が可能なため、従来技術におけるNAT透過維持のためのバッテリー消費が抑制される。以下、本実施の形態を詳細に説明する。
(システム全体構成、着信動作)
図1に、本発明の実施の形態に係る通信システムの全体構成図を示す。図1に示すように、本実施の形態に係る通信システムは、Push着信サーバ10、SIPサーバ20、Pushサーバ30、ユーザ端末100、200が、ネットワーク300に接続された構成を備える。
Push着信サーバ10は、本発明に係る装置であり、これをPushゲートウェイ装置と称してもよい。Push着信サーバ10は、B2BUA機能を有し、SIPサーバ20に対してUAとして接続され、SIPサーバ20から発信信号(INVITE)を受信したときに、Pushサーバ30に対してPush通知要求を送信する等の機能を備える。Push着信サーバ10の機能詳細については後述する。
SIPサーバ20は、IP電話サービス等で用いられるSIP信号の中継等を行うサーバである。
Pushサーバ30は、Push通知サービスにおいて用いられているサーバであり、外部サーバからの要求に基づいて、ユーザ端末にPush通知を行う。なお、Push通知とは、スマートフォン等のユーザ端末において、アプリケーションを起動していなくとも、当該ユーザ端末に通知を送り、例えば、ユーザ端末において、情報表示、アプリケーションの起動等の制御を行うことを可能とする仕組みである。Push通知サービスとしては種々のサービスが提供されているが、本発明を適用できるPush通知サービスは特定のサービスに限定されない。
ユーザ端末100、200は、各種アプリケーションを実行できるスマートフォン等の端末である。本実施の形態では、ユーザ端末100、200には、ネットワーク300上でVoIP通信を行うためのアプリケーションを搭載し、当該アプリケーションの機能により、SIP信号による呼接続処理、及び音声通信等を行うことが可能である。ユーザ端末100、200は同じ機能を有するが、本実施の形態では、主にユーザ端末100が着信側、ユーザ端末200が発信側であるとしている。以下、上記のアプリケーションを「VoIPアプリ」と呼ぶ。また、ユーザ端末100の電話番号を電話番号Aとし、ユーザ端末200の電話番号を電話番号Bとする。なお、本実施の形態では、通信識別情報として電話番号を用いているが、通信識別情報は電話番号に限られず、名前等の他の情報でもよい。
ネットワーク300は、VoIP通信可能なネットワークであり、例えば、インターネットとプライベートネットワークとがNATを介して接続された構成を有する。
なお、SIPサーバ20を通信制御装置と称し、プッシュ着信サーバ10を着信制御装置と称し、Pushサーバ30を着信通知装置と称してもよい。
図2を参照して、本実施の形態に係る通信システムにおいて、ユーザ端末200からユーザ端末100に対して着信がなされる際の動作概要を説明する。なお、より詳細な動作については後にシーケンス図を参照して説明する。
ユーザ端末200において、ユーザ端末100に対する発信操作が行われると、宛先として電話番号Aを指定した発信信号(具体的にはINVITE信号)がSIPサーバ20に送信される(ステップ1)。SIPサーバ20では、電話番号Aに対応する発信信号の転送先がPush着信サーバ10であるように登録がされているため、SIPサーバ20は、発信信号をPush着信サーバ10に転送する(ステップ2)。
ユーザ端末100宛ての発信信号を受信したPush着信サーバ10は、Pushサーバ30に対して、ユーザ端末100へのPush通知を要求するPush通知要求を送信する(ステップ3)。Push通知要求を受信したPushサーバ30は、ユーザ端末100に対してPush通知を行う(ステップ4)。
本例では、ステップ4の前の時点で、ユーザ端末100においてVoIPアプリが起動していなかったものとする。Push通知を受信したユーザ端末100は、当該Push通知をトリガとして、VoIPアプリを起動し、当該VoIPアプリの機能により、Push着信サーバ10に接続し、SIPにおける登録(REGISTER)を行う(ステップ5)。
ユーザ端末100と接続されたPush着信サーバ10は、ステップ2で受信していた発信信号をユーザ端末100に送信する(ステップ6)。発信信号を受信したユーザ端末100は、応答を返し、応答がユーザ端末200に到達する(ステップ7〜9)。これにより、ユーザ端末100とユーザ端末200との間に音声セッションが確立され、音声通信が行われる。
上記のように、本実施の形態では、Push通信を利用してユーザ端末100への着信を行うこととしている。
(装置構成)
次に、本実施の形態に係るPush着信サーバ10と、ユーザ端末100の機能構成について説明する。
図3に、本実施の形態に係るPush着信サーバ10の機能構成図を示す。図3に示すように、Push着信サーバ10は、対SIPサーバ通信処理部11、対ユーザ端末通信処理部12、Push通知要求処理部13、設定情報格納部14を有する。
対SIPサーバ通信処理部11は、SIPサーバ20との間の通信に関わる処理、SIPに基づく制御、登録処理、着信履歴管理等を行う。対ユーザ端末通信処理部12は、ユーザ端末100との間の通信に関わる処理、SIPに基づく制御、認証処理、登録処理等を行う。Push通知要求処理部13は、Pushサーバ30に対するPush通知要求の送信処理、タイマ管理等を行う。また、設定情報格納部14には、ユーザ端末100から受信した設定情報や着信履歴が格納される。
本実施の形態に係るPush着信サーバ10は、1つ又は複数のコンピュータに、本実施の形態で説明する処理内容を記述したプログラムを実行させることにより実現可能である。すなわち、Push着信サーバ10が有する機能は、当該コンピュータに内蔵されるCPUやメモリ、ハードディスクなどのハードウェア資源を用いて、Push着信サーバ10で実施される処理に対応するプログラムを実行することによって実現することが可能である。また、上記プログラムは、コンピュータが読み取り可能な記録媒体(可搬メモリ等)に記録して、保存したり、配布したりすることが可能である。また、上記プログラムをインターネットや電子メールなど、ネットワークを通して提供することも可能である。
図4に、本実施の形態に係るユーザ端末100の機能構成図を示す。図4に示すように、ユーザ端末100は、Push通知処理部101、着信設定処理部102、音声通信処理部103を備える。
Push通知処理部101は、Pushサーバ30との間で通信を行って、Push用IDを取得したり、Push通知を受信して、VoIPアプリの起動/着信処理指示等を行う。着信設定処理部102は、Push着信を要求するために、Push着信サーバ10に対して設定情報を送信する等の処理を行う。音声通信処理部103は、Push着信サーバ10/SIPサーバ20との接続、登録処理を含むSIP呼制御、音声通信機能等を含む。
なお、本実施の形態では、Push通知処理部101は、コンピュータの構成を備えるユーザ端末100のOSに含まれる機能であり、着信設定処理部102と音声通信処理部103はVoIPアプリに対応することを想定しているが、このような構成区分に限られるわけではない。例えば、Push通知処理部101、着信設定処理部102、音声通信処理部103がVoIPアプリに対応する機能部であってもよい。
本実施の形態に係るユーザ端末100は、コンピュータ(携帯電話機やスマートフォン等を含む)に、本実施の形態で説明する処理内容を記述したプログラムを実行させることにより実現可能である。すなわち、ユーザ端末100が有する機能は、当該コンピュータに内蔵されるCPUやメモリ、ハードディスクなどのハードウェア資源を用いて、ユーザ端末100で実施される処理に対応するプログラムを実行することによって実現することが可能である。また、上記プログラムは、コンピュータが読み取り可能な記録媒体(可搬メモリ等)に記録して、保存したり、配布したりすることが可能である。また、上記プログラムをインターネットや電子メールなど、ネットワークを通して提供することも可能である。
(通信システムの動作例)
次に、本実施の形態に係る通信システムの各種の動作例をシーケンス図等を参照しながら説明する。なお、以下で示すシーケンスは、処理内容を分かり易く示すために、実際の信号のやりとりの中の主要なやりとりを示すものである。
<準備手順>
図5を参照して、ユーザ端末100においてPush通知による着信を可能とするための準備のための手順を説明する。
まず、例えば、ユーザ端末100において最初にVoIPアプリを起動する(もしくはインストールする)タイミングで、ユーザ端末100はPushサーバ30にアクセスし、Pushサーバ30からPush用IDを受信し、メモリ等に記憶手段に格納する(ステップ101)。当該Push用IDは、Pushサーバ30において、ユーザ端末100(VoIPアプリ)を識別可能なIDであり、Pushサーバ30は、当該Push用IDを含むPush通知要求を受信した場合に、当該Push用IDに対応するユーザ装置100にPush通知を送ることができる。Push通知は、Pushサーバ30とユーザ端末100間にNATが存在するネットワークでも送信できる仕組みになっている。Push用IDは、ユーザ端末100を識別するIDであるから、端末識別情報と称してもよい。
次に、ユーザ装置100は、Push着信要求としての設定情報をPush着信サーバ10に送信する(ステップ102)。設定情報には、電話番号A、ユーザID、パスワード、及びステップ101で取得したPush用IDが含まれる。ユーザIDは「SIP−ID」と呼んでもよい。
上記の電話番号A、ユーザID、及びパスワードは、例えばユーザがIP電話サービスを利用する際に、サービス提供側から割り当てられたものであり、本実施の形態では、SIPサーバ20がこれらの情報を保持しており、SIPサーバ20は、ユーザID、及びパスワードによりユーザ端末100の認証を行うことが可能である。なお、ユーザID、及びパスワードを認証情報と称してもよい。
設定情報を受信したPush着信サーバ10は、SIPサーバ20に対して、ステップ102で受信した電話番号A、ユーザID、パスワード、及びPush着信サーバ10のIPアドレスを含むREGISTER信号を送信する(ステップ103)。すなわち、Push着信サーバ10は、ユーザ端末100に成り代わってSIPのREGISTER(登録)を行う。この登録処理により、SIPサーバ20は、電話番号Aを宛先として指定したユーザ端末100への着信呼をPush着信サーバ10のIPアドレス宛に転送することができる。なお、一般に、SIPのREGISTER処理では、宛先となるIPアドレスと名前(電話番号等)等がSIPサーバに送られ、SIPサーバではこれらの情報を対応付けて登録することで、INVITE等のSIP信号の宛先への転送を可能としている。本実施の形態におけるREGISTER信号も同様の役割を持つ。
REGISTER信号を受信したSIPサーバ20では、受信したユーザIDとパスワードが、登録されているユーザIDとパスワードと同じかどうかをチェックすることで、ユーザ端末100の認証を行う(ステップ104)。
ステップ104での認証に成功したものとすると、SIPサーバ20は、正常であることを示す応答をPush着信サーバ10に送信する(ステップ105)。Push着信サーバ10は、この正常応答を受信したことにより、ステップ102で受信した設定情報は正しいものであると判断し、電話番号A、ユーザID、パスワード、及びPush用IDを設定情報格納部14に格納する。そして、Push着信サーバ10は、設定情報を正常に格納したことを示す応答をユーザ端末100に送信する(ステップ106)。
ステップ104での認証に失敗した場合、SIPサーバ20は、認証に失敗したことを示す応答をPush着信サーバ10に送信し、Push着信サーバ10は、この失敗応答を受信したことにより、ステップ102で受信した設定情報は正しくないものであると判断し、設定情報の格納を行わずに、格納に失敗したことを示す応答をユーザ端末100に送信する。
また、Push着信サーバ10は、SIPサーバ20における登録状態を維持するために、ステップ103でのREGISTER信号と同様のREGISTER信号を定期的にSIPサーバ20に送信し、応答を受信する(ステップ107、108)。なお、例えば、REGISTER信号の処理が連続してX回失敗した場合、ユーザID等の情報が有効でないとPush着信サーバ10は判断し、Push着信サーバ10はREGISTER信号の定期的送信を停止する。
<着信時の手順>
次に、図6を参照して、ユーザ端末200からユーザ端末100への着信が行われる場合の手順を説明する。図6の前提として、図5に示した準備手順が既に行われているものとする。図6には、右側に、ユーザ端末100の状態が示されており、そこに示すように、最初はユーザ端末100においてVoIPアプリは起動していないものとする。
発信側のユーザ端末200において、ユーザ端末100の電話番号Aを入力し、発信ボタンを押下する等の発信操作が行われることで、ユーザ端末200からINVITE信号が送信される(ステップ201)。INVITE信号を受信したSIPサーバ20は、登録情報に基づき、電話番号Aに対応する宛先であるPush着信サーバ10にINVITE信号を転送する(ステップ202)。なお、INVITE信号には、宛先の電話番号Aとともに、発信元の電話番号Bも含まれている。
次に、Push着信サーバ10は、ユーザ端末100へのPush通知を要求するために、Push通知要求をPushサーバ30に送信する(ステップ203)。このPush要求通知には、設定情報格納部14から抽出した電話番号Aに対応するPush用IDと、電話番号Bと、Push着信サーバ10のIPアドレスと、Push着信サーバ10が着信(INVITE信号)を受けた時刻(Push着信サーバ着信時刻と呼ぶ)が含まれる。ただし、Push用ID以外は、含めることは必須ではなく、Push用IDのみでも着信を行うことは可能である。本例では、全て含むものとする。
一方、ステップ202でINVITE信号を受信したPush着信サーバ10は、100trying応答をSIPサーバ20に返し、100trying応答はユーザ端末200に送られる(ステップ221、222)。
ただし、100trying応答では、着信側のユーザ端末100でVoIPアプリが起動して着信処理を開始するまでの間、発信側のユーザ端末200は無音となる。そこで、ステップ221、223において括弧内に示したように、100trying応答に代えて、180ringing応答送信、ガイダンス送信の制御等を行うこととしてもよい。180ringing応答、ガイダンス等を送信することで、発信側のユーザ端末200のユーザは、発信後、すぐに呼び出し音等を聞くことができ、無音状態を回避できる。
ステップ203でPush通知要求を受信したPushサーバ30は、Push通知要求に含まれるPush用IDに対応する宛先であるユーザ端末100にPush通知を送信する。本例では、Push通知には、電話番号Bと、Push着信サーバ10のIPアドレスと、Push着信サーバ着信時刻が含まれる。
Push通知を受信したユーザ装置100では、当該Push通知をトリガとしてVoIPアプリが起動する。そして、ユーザ装置100は、Push着信サーバ10と接続し(TCP接続)、REGISTER信号(電話番号A、ユーザID、パスワード含む)を送信する(ステップ205)。ユーザ端末100から見てPush着信サーバ10はSIPサーバの役割を持ち、上記REGISTERの処理により、Push着信サーバ10には、ユーザ端末100への宛先IPアドレスと電話番号Aとが対応付けて格納され、ユーザ端末100宛てのINVITE信号のユーザ端末100への転送が可能になる。
上記の処理において、ユーザ端末100は、Push通知に含まれる電話番号B(あるいは電話番号Bに対応する名前)を表示することで、誰から着信があったのかを知ることができる。また、ユーザ端末100は、Push通知に含まれるPush着信サーバ10のIPアドレスをPush着信サーバ10への接続に使用する。これにより、アドレス解決等の処理を省くことができ、迅速にPush着信サーバ10への接続を行うことができる。
また、ユーザ端末100は、Push通知に含まれるPush着信サーバ着信時刻と、現在時刻とを比較し、Push着信サーバ着信時刻が現在時刻よりも所定の閾値時間以上前である場合には、Push着信サーバ10への接続を行わない(着信動作を行わない)こととしてもよい。Pushサーバ30の状態によっては、Push通知のユーザ端末100への送信が遅れる可能性があり、大きくPush通知が遅れた場合には、発信側は発信を中止している可能性が高いためである。
ステップ205でREGISTER信号を受信したPush着信サーバ10は、REGISTER信号に含まれるユーザIDとパスワードと、既に格納してある設定情報とを照合することで、ユーザ端末100の認証を行う(ステップ206)。なお、ユーザ端末100から受信したREGISTER信号をSIPサーバ20に転送することで、SIPサーバ20に認証を行わせることも可能であるが、図6に示すとおり、Push着信サーバ10が認証を行うこととすることで、SIPサーバ20に対するREGISTER信号の送信量を抑制することが可能となる。
図6に示す例では、ステップ206の認証に成功したものとする。Push着信サーバ10は、正当であると判定されたユーザ端末100に対して、INVITE信号(ステップ202で受信していたもの)を送信する(ステップ207)。なお、もしもステップ206の認証が失敗した場合は、着信失敗となり、例えば、ユーザ端末200に対してエラー、もしくはガイダンスが送られる。
INVITE信号を受信したユーザ端末100は、180ringing応答を返す(ステップ208)。180ringing応答は、Push着信サーバ10及びSIPサーバ20を経由して発信元のユーザ端末100に送信される。これにより、着信側で着信音が鳴動するとともに、発信側では呼び出し音が聞こえる。なお、ユーザ端末200に対してガイダンスが流されてもよい。
ユーザ端末100において、着信ボタンが押下される(=受話器をとる)と、200 OKが返される(ステップ211〜213)。これによりユーザ端末100とユーザ端末200との間で音声セッションが確立し、音声通信が行われる(ステップ214)。
なお、上記の例では、最初にVoIPアプリが起動していない場合を説明したが、最初のVoIPアプリが起動している場合でも、同様に、Push通知をトリガとして、着信処理が実行される。
<Push通知後にタイムアウトが生じる場合の手順>
続いて、Push通知後にタイムアウトが生じる場合の手順を図7のシーケンス図を参照して説明する。
Pushサーバ30からユーザ端末100に対してPush通知が送信された場合でも、例えばユーザ端末100が圏外であるとか、電源断になっている場合等においては、ユーザ端末100はPush通知を受信しないので、VoIPアプリの起動や着信処理が行われない。
つまり、図7に示すように、ユーザ端末200から発信があり、INVITE信号がPush着信サーバ10に送信され(ステップ301、302)、Push通知要求がPushサーバ30に送信され(ステップ303)、Push通知がユーザ端末100に送信される(ステップ304)。しかし、上記の圏外や電源断の状況では、VoIPアプリが起動せず、ユーザ端末100からPush着信サーバ10に対して何らの信号も返されない。このような状況では、ユーザ端末200において無音(あるいは呼び出し音、ガイダンス)が長い時間継続されてしまう。
このような状況を想定し、本実施の形態では、Push着信サーバ10は、ユーザ端末100へのPush通知を要求するPush通知要求を送信してからの所定の時間長を計測するタイマを備える。Push着信サーバ10は、Push通知要求を送信してから、ユーザ端末100からREGISTER信号等の信号を受信せずにタイマが満了した場合(図7のステップ305)に、エラー応答の送信、ガイダンスを流す制御等を行う(ステップ306、307)。また、着信に関わるセッションを解放する。これにより、発信側では、着信ができないことを知ることができる。
なお、上記のタイムアウト処理は、前述したように、Pushサーバ30からユーザ端末100へのPush通知の送信が遅れた場合にも適用できる。
また、上記のように、ユーザ端末100が圏外等にあり、Push通知が届かない場合、着信があったもののユーザ端末100には着信履歴が残らない。このような状況を想定し、本実施の形態では、Push着信サーバ10が着信履歴を格納する。そして、例えば、ユーザ端末100におけるVoIPアプリの起動時に、ユーザ端末100がPush着信サーバ10に着信履歴を要求し、Push着信サーバ10は、要求に応じて着信履歴をユーザ端末100(VoIPアプリ)に送信する。Push着信サーバ10から着信履歴を受信したユーザ端末100は、当該着信履歴のうち、ユーザ端末100に格納されていない着信履歴のみを追加で格納する。
<着信拒否の手順>
これまでに説明したとおり、本実施の形態では、Push通知を利用することで、ユーザ端末100におけるVoIPアプリの起動の有無に関わらず着信が可能である。従って、例えば、VoIPアプリを起動しないことで着信を受けないようにする、といったことができない。そこで、本実施の形態では、図8に示す手順で、着信拒否を行うことを可能としている。
まず、ユーザ端末100から着信拒否設定情報をPush着信サーバ10に送信する(ステップ400)。Push着信サーバ10は着信拒否設定情報を設定情報格納部14に格納する。着信拒否設定情報は、例えば、どの番号からの着信を何時から何時まで拒否するかを示す着信拒否時間・着信拒否番号情報である。
Push着信サーバ10が着信を受けると(ステップ401、402)、発信元の番号及び現在時刻と着信拒否設定情報とを照合することで、当該着信が着信拒否の対象かどうかを判定する。本例では、着信拒否の対象であるものとし、Push着信サーバ10は着信拒否を決定する(ステップ403)。着信拒否を決定したPush着信サーバ10は、Push通知要求を送信せず、エラー応答、ガイダンス等を送信する制御を行う(ステップ404、405)。
<着信方法切り替え手順>
これまでに説明したPush着信のためのPushサーバ30は、インターネット上に存在するため、例えばユーザ端末100がVPNに接続している場合にはPush着信を行うことができない。また、Pushサーバ30の状態によっては、確実な着信が期待できないことも想定される。一方、消費電力の観点やVoIPアプリを立ち上げていなくても着信できる観点からは、Push着信が好ましい。
本実施の形態では、このような状況を想定し、Push着信サーバ10を経由しないSIP/TCP着信とPush着信との間をユーザ端末100により切り替えることを可能としている。
まず、図9を参照してSIP/TCP着信からPush着信への切り替え手順を説明する。まず、ステップ500において、ユーザ端末100とSIPサーバ20はSIP/TCPで接続されており、この状態では、SIPサーバ20からユーザ端末100へのSIP/TCPでの着信が可能である。ここから、ユーザがPush着信への切り替えを希望したものとする。
まず、例えばVoIPアプリが有する切り替え機能に対するユーザによる操作に基づき、ユーザ端末100はUN−REGISTERをSIPサーバ20に送信し、SIPサーバ20におけるUN−REGISTER(登録解除)を行うとともに、ユーザ端末100はSIPサーバ20との間のSIP/TCPコネクションを切断する(ステップ501)。これにより、SIP/TCPによるSIPサーバ20からの着信を防ぐことができる。
次に、ユーザ端末100は、図5のステップ102と同様に、設定情報(電話番号A、ユーザID、パスワード、Push用ID)をPush着信サーバ10に送信することでPush着信要求を行う(ステップ502)。
図5で説明したとおり、Push着信サーバ10は、設定情報を格納するとともに、REGISTER信号をSIPサーバに送信する(ステップ503)。
上記の処理により、SIPサーバ20からPush着信サーバ10経由によるPush通知が可能となる。
次に、図10を参照して、Push着信からSIP/TCP着信への切り替え手順を説明する。まず、最初に、ステップ600として、Push着信サーバ10はSIPサーバ20に定期的にREGISTER信号を送信しており、Push着信サーバ10とSIPサーバ20間は接続状態にある。この時点では、Push通知によるユーザ端末100への着信が可能である。
ここで、ユーザがPush着信からSIP/TCP着信への切り替えを希望したものとする。例えばVoIPアプリが有する切り替え機能に対するユーザによる操作に基づき、ユーザ端末100はPush着信停止要求(UN−REGISTER要求)をPush着信サーバ10に送信する(ステップ601)。UN−REGISTER要求を受信したPush着信サーバ10は、ユーザ端末100に関する設定情報を削除するとともに、UN−REGISTER信号をSIPサーバ20に送信することで、SIPサーバ20における登録も解除する(ステップ602)。
上記の処理により、SIPサーバ20からPush着信サーバ10経由によるPush通知を防止する。
そして、ユーザ端末100は、SIP/TCPコネクションをSIPサーバ20との間で形成し、REGISTER信号を送信する(ステップ603)。この処理によって、SIP/TCPによる着信が可能となる。
なお、これまではユーザ端末100へのPush着信サーバ10を経由した着信を説明したが、発信についてもPush着信サーバ10を経由して行うことができる。例えば、発信時、ユーザ端末100は、Push着信サーバ10にREGISTER信号を送信してREGISTERを行った後、図11に示すように、INVITE信号をPush着信サーバ10経由でSIPサーバ20に送信することで、発信を行うことが可能である。
また、Push着信サーバ10は制御信号(SIP信号等)だけを送受信可能とし、音声信号を送受信しないこととしてもよいし、音声信号も送受信可能に構成してもよい。Push着信サーバ10が音声信号を送受信する場合は、Push着信サーバ10〜ユーザ端末100間において音声コーデック及びptime(パケット送信間隔)等についてPush着信サーバ10〜SIPサーバ20とは異なる情報に対応することが可能である。これによって、SIPサーバ20の開発・変更なしにPush着信サーバ10〜ユーザ端末100における音声コーデックに関わる追加、修正が可能となる。
(実施の形態のまとめ、効果等)
以上、説明したように、本実施の形態では、VoIP通信を行うユーザ端末、VoIP通信の呼制御を行う通信制御装置、着信の通知制御を行う着信制御装置、及び前記ユーザ端末に対する着信通知を送信する着信通知装置を有する通信システムにおいて使用される前記着信制御装置であって、前記ユーザ端末の通信識別情報と、当該ユーザ端末の端末識別情報とを格納する設定情報格納手段と、前記通信制御装置から、宛先として前記通信識別情報を指定した着信要求を受信し、前記設定情報格納手段から前記通信識別情報に対応する端末識別情報を抽出して、当該端末識別情報を含む着信通知要求を前記着信通知装置に送信する着信通知要求手段と、を備え、前記着信通知要求を受信した前記着信通知装置により、前記ユーザ端末に対して着信を知らせる着信通知が送信されるように構成された着信制御装置が提供される。
着信制御装置は、前記ユーザ端末から前記通信識別情報と前記端末識別情報を含む設定情報を受信し、前記通信制御装置に対して、前記着信制御装置のアドレスと前記通信識別情報とを登録するための登録処理を実行する登録手段を備えてもよい。
前記設定情報には、前記ユーザ端末の認証情報が含まれており、前記登録手段は、前記登録処理において前記認証情報を前記通信制御装置に送信し、当該通信制御装置から当該認証情報に基づく認証結果を受信し、認証に成功している場合に、前記設定情報を前記設定情報格納手段に格納するように構成してもよい。
また、着信制御装置は、前記着信通知を受信した前記ユーザ端末から送信される登録信号を受信した後に、前記着信要求を前記ユーザ端末に送信する通信制御手段を備える。
前記着信通知要求手段が送信する着信通知要求には、前記着信制御装置のアドレスが含まれてもよく、前記ユーザ端末は、当該アドレスを含む着信通知を受信し、当該アドレスを用いて前記着信制御装置との接続を行うことができる。また、前記着信通知要求手段が送信する着信通知要求には、前記着信制御装置が前記着信要求を受信した時刻である着信時刻が含まれてもよく、前記ユーザ端末は、当該着信時刻を含む着信通知を受信し、当該着信時刻と現在時刻とに基づいて着信動作の要否を決定することができる。
また、本実施の形態により、上記着信制御装置の各手段として機能させるためのプログラムが提供される。
また、本実施の形態により、VoIP通信を行うユーザ端末、VoIP通信の呼制御を行う通信制御装置、着信の通知制御を行う着信制御装置、及び前記ユーザ端末に対する着信通知を送信する着信通知装置を有する通信システムにおいて使用される前記ユーザ端末であって、前記ユーザ端末の通信識別情報と当該ユーザ端末の端末識別情報とを含む設定情報を前記着信制御装置に送信する設定情報送信手段と、前記通信識別情報を宛先とする着信要求を受信した前記着信制御装置から送信された前記端末識別情報を含む着信通知要求に基づいて、前記着信通知装置から送信された着信通知を受信し、当該着信通知を契機として、前記着信制御装置に登録信号を送信し、当該着信制御装置から前記着信要求を受信する通信制御手段とを備えるユーザ端末が提供される。また、本実施の形態により、コンピュータを、上記ユーザ端末の各手段として機能させるためのプログラムが提供される。
上記の構成により、VoIP通信を行うユーザ端末において、VoIPアプリが起動していなくても着信を可能とするとともに、バッテリー消費を削減することを可能とする技術が提供される。
<実施の形態の効果等>
本実施の形態の技術によれば、上記の効果に加えて、下記のような利点もある。
Push通知を用いてユーザ端末への着信を可能とするために、本実施の形態のようにPush着信サーバ10を設けない場合、SIPサーバを改造してPush通知に対応させる必要がある。また、この場合、SIPサーバと着端末はPush通知が成功した後は通常通りSIP/TCPの通信を行う必要があり、SIPサーバはPush通知における状態、SIP/TCPにおける状態という2つの状態を管理する必要がある。更に、VoIPアプリのアップデートを未実施の利用者、Push通知に対応していないサービス(VPNなど)、Push通知をしたくない利用者等が存在するため、Push通知が可能な状況であってもSIP/TCPの対応が必要である。
上記のように、本実施の形態の技術を用いない場合、SIPサーバに対する多大な改造が必要となってしまう。SIPサーバはスケーラビリティの観点から、機能は単純である必要があるが、上記のように多大な改造を行うと、この要求条件を満たすことができない。
他方、本実施の形態のように、Push着信サーバ10を導入する方式としたことで、SIPサーバ等の既存VoIPシステムに対しての追加開発せずにVoIPアプリへの着信の手段としてPush着信への対応を可能としている。そのため、SIPサーバに対してPush着信に対する追加開発をするよりも、開発費用の抑制及び対応までの期間の短縮が期待できる。
本発明は、上記の実施の形態に限定されることなく、特許請求の範囲内において、種々変更・応用が可能である。
10 Push着信サーバ
11 対SIPサーバ通信処理部
12 対ユーザ端末通信処理部
13 Push通知要求処理部
14 設定情報格納部
20 SIPサーバ
30 Pushサーバ
100、200 ユーザ端末
300 ネットワーク
101 Push通知処理部
102 着信設定処理部
103 音声通信処理部

Claims (10)

  1. VoIP通信を行うユーザ端末、VoIP通信の呼制御を行う通信制御装置、着信の通知制御を行う着信制御装置、及び前記ユーザ端末に対する着信通知を送信する着信通知装置を有する通信システムにおいて使用される前記着信制御装置であって、
    前記ユーザ端末の通信識別情報と、当該ユーザ端末の端末識別情報とを格納する設定情報格納手段と、
    前記通信制御装置から、宛先として前記通信識別情報を指定した着信要求を受信し、前記設定情報格納手段から前記通信識別情報に対応する端末識別情報を抽出して、当該端末識別情報を含む着信通知要求を前記着信通知装置に送信する着信通知要求手段と、を備え、
    前記着信通知要求を受信した前記着信通知装置により、前記ユーザ端末に対して着信を知らせる着信通知が送信される
    ことを特徴とする着信制御装置。
  2. 前記ユーザ端末から前記通信識別情報と前記端末識別情報を含む設定情報を受信し、前記通信制御装置に対して、前記着信制御装置のアドレスと前記通信識別情報とを登録するための登録処理を実行する登録手段
    を備えることを特徴とする請求項1に記載の着信制御装置。
  3. 前記設定情報には、前記ユーザ端末の認証情報が含まれており、前記登録手段は、前記登録処理において前記認証情報を前記通信制御装置に送信し、当該通信制御装置から当該認証情報に基づく認証結果を受信し、認証に成功している場合に、前記設定情報を前記設定情報格納手段に格納する
    ことを特徴とする請求項2に記載の着信制御装置。
  4. 前記着信通知を受信した前記ユーザ端末から送信される登録信号を受信した後に、前記着信要求を前記ユーザ端末に送信する通信制御手段
    を備えることを特徴とする請求項1ないし3のうちいずれか1項に記載の着信制御装置。
  5. 前記着信通知要求手段が送信する着信通知要求には、前記着信制御装置のアドレスが含まれ、
    前記ユーザ端末は、当該アドレスを含む着信通知を受信し、当該アドレスを用いて前記着信制御装置との接続を行う
    ことを特徴とする請求項1ないし4のうちいずれか1項に記載の着信制御装置。
  6. 前記着信通知要求手段が送信する着信通知要求には、前記着信制御装置が前記着信要求を受信した時刻である着信時刻が含まれ、
    前記ユーザ端末は、当該着信時刻を含む着信通知を受信し、当該着信時刻と現在時刻とに基づいて着信動作の要否を決定する
    ことを特徴とする請求項1ないし5のうちいずれか1項に記載の着信制御装置。
  7. VoIP通信を行うユーザ端末、VoIP通信の呼制御を行う通信制御装置、着信の通知制御を行う着信制御装置、及び前記ユーザ端末に対する着信通知を送信する着信通知装置を有する通信システムにおいて使用される前記着信制御装置が実行する着信制御方法であって、
    前記ユーザ端末の通信識別情報と、当該ユーザ端末の端末識別情報とを含む設定情報を前記ユーザ端末から受信し、設定情報格納手段に格納するステップと、
    前記通信制御装置から、宛先として前記通信識別情報を指定した着信要求を受信し、前記設定情報格納手段から前記通信識別情報に対応する端末識別情報を抽出して、当該端末識別情報を含む着信通知要求を前記着信通知装置に送信するステップと、を備え、
    前記着信通知要求を受信した前記着信通知装置により、前記ユーザ端末に対して着信を知らせる着信通知が送信される
    ことを特徴とする着信制御方法。
  8. コンピュータを、請求項1ないし6のうちいずれか1項に記載の着信制御装置の各手段として機能させるためのプログラム。
  9. VoIP通信を行うユーザ端末、VoIP通信の呼制御を行う通信制御装置、着信の通知制御を行う着信制御装置、及び前記ユーザ端末に対する着信通知を送信する着信通知装置を有する通信システムにおいて使用される前記ユーザ端末であって、
    前記ユーザ端末の通信識別情報と当該ユーザ端末の端末識別情報とを含む設定情報を前記着信制御装置に送信する設定情報送信手段と、
    前記通信識別情報を宛先とする着信要求を受信した前記着信制御装置から送信された前記端末識別情報を含む着信通知要求に基づいて、前記着信通知装置から送信された着信通知を受信し、当該着信通知を契機として、前記着信制御装置に登録信号を送信し、当該着信制御装置から前記着信要求を受信する通信制御手段と
    を備えることを特徴とするユーザ端末。
  10. コンピュータを、請求項9に記載のユーザ端末の各手段として機能させるためのプログラム。
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