JP2015147915A - フィルム、積層フィルム及び再帰反射シート - Google Patents

フィルム、積層フィルム及び再帰反射シート Download PDF

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祐二 川口
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Abstract

【課題】本実施形態の課題は、蛍光性を有し、耐候性に優れ、視認性に優れる再帰反射シートを得ることができるフィルムを提供することである。
【解決手段】本実施形態は、ポリカーボネート樹脂(A)、蛍光染料(B)及び白色顔料(C)を含み、前記蛍光染料(B)の含有量は、前記ポリカーボネート樹脂(A)100質量部に対して0.10質量部以上3.00質量部以下であり、前記白色顔料(C)の含有量は、前記ポリカーボネート樹脂(A)100質量部に対して0.03質量部以上3.00質量部以下である、フィルムである。
【選択図】なし

Description

本発明は、蛍光色を有するフィルム、積層フィルム又は再帰反射シートに関する。
入射した光を光源方向に向けて反射させる再帰反射シートは従来から知られている。その再帰反射性および暗所における優れた視認性を利用して、再帰反射シートは種々の分野で使用されている。
例えば、再帰反射シートを用いた道路標識、工事標識等の標識は、夜間等の暗所で走行する車両のヘッドライトの光源からの光を光源方向、即ち走行する車両の方向へ向けて反射させることができる。そのため、再帰反射シートを用いた標識は、車両の運転者に対して優れた視認性を提供し、明確な情報を伝達することができる。
上記の用途に使用される再帰反射シートとして、再帰反射性能が優れる観点から、封入レンズ型再帰反射シートや、プリズムを用いたプリズム型再帰反射シート(例えば、三角錐型キューブコーナー再帰反射シート)も利用されている。
このような道路標識、工事標識等の標識として用いられる再帰反射シートの表皮材として着色されたフィルムを用いることによって、耐候性や視認性等の優れた特性を再帰反射シートに付与することができる。
また、道路標識等における視認性をさらに向上させるため、再帰反射性能だけでなく蛍光性も標識に付与することが求められている。蛍光性を有する再帰反射シートとしては、蛍光染料を含有した着色層に耐候性を付与するためのスクリーン層を設けた再帰反射シートが特許文献1に開示されている。
特開平4−292940号公報
しかしながら、再帰反射シートは、さらなる視認性の向上が求められている。
本実施形態の課題は、蛍光性を有し、耐候性に優れ、視認性に優れる再帰反射シートを得ることができるフィルムを提供することである。
(1) ポリカーボネート樹脂(A)、蛍光染料(B)及び白色顔料(C)を含み、
前記蛍光染料(B)の含有量は、前記ポリカーボネート樹脂(A)100質量部に対して0.10質量部以上3.00質量部以下であり、
前記白色顔料(C)の含有量は、前記ポリカーボネート樹脂(A)100質量部に対して0.03質量部以上3.00質量部以下である、フィルム。
(2) 前記ポリカーボネート樹脂(A)の前記フィルム中の含有量は、85質量%以上である(1)に記載のフィルム。
(3) 前記蛍光染料(B)が、チオキサンテン系染料、チオインジゴイド系染料、アンスラキノン系染料、ベンズオキサゾールクマリン系染料、ペリレン系染料、ペリレンイミド系染料及びベンゾピラン系染料からなる群から選ばれる少なくとも1種である(1)又は(2)に記載のフィルム。
(4) 前記白色顔料(C)が酸化チタンを含む(1)乃至(3)のいずれかに記載のフィルム。
(5) (1)乃至(4)のいずれかに記載のフィルムと、該フィルムの少なくとも片方の面に配置されたアクリル樹脂層と、を有する積層フィルム。
(6) ヘーズが0.10%以上25%以下である(5)に記載の積層フィルム。
(7) 以下の測定条件におけるXYZ表色系での色度座標(x,y)が、(0.387,0.610)、(0.369,0.546)、(0.428,0.496)および(0.460,0.540)の4点で囲まれる範囲内にある(5)または(6)に記載の積層フィルム;
測定条件:前記積層フィルムと標準白色板を重ね合わせ、前記積層フィルムのアクリル樹脂層側を、反射測定の0°照明、45°円周受光、標準の光D65、2°視野で測定する。前記標準白色板は、反射測定の0°照明、45°円周受光、標準の光C、2°視野で測定した際に、XYZ表色系でのXYZがそれぞれ、X=93.96、Y=95.90、Z=113.05を示す。
(8) 反射素子層と該反射素子層の上に配置された表皮層を備える再帰反射シートであって、(1)乃至(7)のいずれかに記載の積層フィルムを前記表皮層として用いた再帰反射シート。
(9) 前記積層フィルムのうち、前記アクリル樹脂層が外層となる(8)に記載の再帰反射シート。
(10) 反射測定の0°照明、45°円周受光により、標準の光D65、2°視野の条件で前記アクリル樹脂層側から測定したときのXYZ表色系での色度座標(x,y)が、(0.387,0.610)、(0.369,0.546)、(0.428,0.496)および(0.460,0.540)の4点で囲まれる範囲内にある(9)に記載の再帰反射シート。
(11) 前記条件で測定した再帰反射シートのXYZ表色系でのY値が、45以上である(10)に記載の再帰反射シート。
(12) 前記反射素子層が、ビーズ形状のレンズまたはプリズム形状のレンズである(8)乃至(11)のいずれかに記載の再帰反射シート。
本実施形態の一形態によれば、蛍光性を有し、耐候性に優れ、視認性に優れる再帰反射シートを得ることができるフィルムを提供することができる。
本実施形態の一形態によれば、蛍光性を有し、耐候性に優れ、視認性に優れる再帰反射シートを得ることができる積層フィルムを提供することができる。
本実施形態の一形態によれば、耐候性、視認性及び再帰反射性能に優れた再帰反射シートを提供することが可能となる。
色度座標(x,y)における(0.387,0.610)、(0.369,0.546)、(0.428,0.496)および(0.460,0.540)そして最初の(0.387,0.610)の各座標を順に直線で結ぶことによって囲まれる領域を示す図である。 実施例における積層フィルムの色度座標(x,y)を示す図である。 実施例における再帰反射シートの色度座標(x,y)を示す図である。
<ポリカーボネート樹脂(A)>
本実施形態のフィルムは、フィルムの耐候性及び蛍光維持の観点から、基材として、ポリカーボネート樹脂を用いる。
ポリカーボネート樹脂(A)は、特に制限されるものではなく、例えば、芳香環を有する芳香族ポリカーボネート樹脂が挙げられる。ポリカーボネート樹脂(A)は、芳香環を有さないポリカーボネート樹脂を用いてもよいが、入手のし易さの観点から、芳香族ポリカーボネートを用いることが好ましい。ポリカーボネート樹脂(A)は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
ポリカーボネート樹脂(A)は、温度等の条件によって、フィルムとして成形可能な流動性を有することが好ましい。流動性は、例えば、ISO1133に準拠した、300℃、1.2kgfの条件で測定されたメルトボリュームフローレート(MVR)を指標とすることができる。ポリカーボネート樹脂(A)のMVRは、5〜70cm/10minであることが好ましく、7〜60cm/10minであることがより好ましく、9〜50cm/10minであることがさらに好ましい。
ポリカーボネート樹脂の製造方法としては、特に制限されるものではなく、任意の製造方法を選択して製造することができる。製造方法としては、例えば、ジヒドロキシ化合物とカーボネート前駆体とを用いて重合する方法が挙げられる。より具体的には、製造方法として、例えば、ジヒドロキシ化合物とカーボネート前駆体とを、有機相と水相との界面にて反応させることによりポリカーボネート樹脂を製造する界面重縮合法が挙げられる。また、例えば、ジヒドロキシ化合物とカーボネート前駆体を、触媒存在下、溶融状態にてエステル交換反応させることによりポリカーボネート樹脂を製造する溶融重縮合法が挙げられる。
ジヒドロキシ化合物としては、特に制限されるものではないが、例えば、脂肪族ジヒドロキシ化合物、又は芳香族ジヒドロキシ化合物等が挙げられる。芳香族ジヒドロキシ化合物としては、例えば、2個のフェノール性水酸基を有する芳香族化合物が挙げられる。芳香族ジヒドロキシ化合物の具体例としては、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン(ビスフェノールA)、ビス(4−ヒドロキシフェニル)メタン、2,2−ビス(4−ヒドロキシー3,5−ジメチルフェニル)プロパン等が挙げられる。
カーボネート前駆体としては、特に制限されるものではないが、カルボニルハライド、カルボニルエステル、又はハロホルメート等が挙げられる。カーボネート前駆体の具体例としては、ホスゲン、ジフェニルカーボネート、又は2価フェノールのハロホルメート等が挙げられる。
ポリカーボネート樹脂(A)のフィルム中の含有量は、85質量%以上であることが好ましく、90質量%以上であることがより好ましく、95質量%以上であることがさらに好ましく、99質量%以上であることが特に好ましい。
フィルムは、ポリカーボネート樹脂(A)、蛍光染料(B)及び白色顔料(C)以外に、必要に応じて、安定剤、滑剤、加工助剤、艶消し剤、光拡散剤、可塑剤、耐衝撃助剤、発泡剤、充填剤、着色剤、抗菌剤、防かび剤、離型剤、帯電防止剤、光安定剤、紫外線吸収剤、抗酸化剤等の各種配合剤を含むことができる。
配合剤の総量は、例えば、ポリカーボネート樹脂(A)100質量部に対して、0.01〜10質量部であり、0.05〜8質量部であることが好ましく、0.1〜6質量部であることがより好ましい。
紫外線吸収剤の種類としては、例えば、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤又はトリアジン系紫外線吸収剤が挙げられる。
ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤の市販品としては、例えば、BASF社製の「チヌビン234」、ADEKA社製の「アデカスタブLA−31」(いずれも商品名)等が挙げられる。
トリアジン系紫外線吸収剤の市販品としては、例えば、BASF社の「チヌビン1577」、ADEKA社製の「LA−F70」、「LA−46」(いずれも商品名)等が挙げられる。
紫外線吸収剤は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
紫外線吸収剤の含有量は、ポリカーボネート樹脂(A)100質量部に対して、0.1〜10質量部であることが好ましく、0.2〜8質量部であることがより好ましく、0.3〜6質量部であることがさらに好ましい。紫外線吸収剤の含有量が0.1質量部以上である場合、得られるフィルムに良好な耐候性を付与することができる。また、紫外線吸収剤の含有量が10質量部以下である場合、十分な耐候性を維持しつつ、製造コストを抑制できる。
抗酸化剤としては、例えば、公知の化合物を用いることができる。抗酸化剤としては、特に制限されるものではないが、例えば、フェノール系抗酸化剤又はホスファイト系酸化防止剤が好ましく挙げられる。
フェノール系抗酸化剤としては、例えば、フェノール系化合物のヒドロキシル基のオルト位に嵩高い基が存在し、フェノール性ヒドロキシル基の性質を隠蔽したヒンダードフェノール系化合物が挙げられる。
抗酸化剤もしくは抗酸化剤を含有する組成物の市販品としては、例えば、BASF社製の「IRGANOX1010」、「IRGANOX1076」、「IRGANOX1098」、「IRGANOX245」、「IRGANOX3114」(いずれも商品名)、ADEKA社製の「アデカスタブAO−20」、「AO−50」、「AO−60」、「AO−80」、「AO−330」、「2112」(いずれも商品名)等が挙げられる。
抗酸化剤は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
抗酸化剤の含有量は、ポリカーボネート樹脂(A)100質量部に対して、0.01〜2質量部であることが好ましく、0.02〜1.5質量部であることがより好ましく、0.03〜1質量部であることがさらに好ましい。抗酸化剤の含有量が0.01質量部以上である場合、ポリカーボネート樹脂(A)、蛍光染料(B)及び白色顔料(C)を含むポリカーボネート樹脂組成物をペレット状又はフィルム状に成形する際に生じる熱による着色(熱着色)を抑制することができる。また、抗酸化剤の含有量が2質量部以下である場合、十分な耐熱着色性を維持しつつ、製造コストを抑制できる。
<蛍光染料(B)>
本実施形態のフィルムは蛍光染料(B)を含有する。
蛍光染料(B)は、特に制限されるものではなく、例えば公知の蛍光染料を用いることができる。蛍光染料(B)は、再帰反射シートとして要求される色度座標(x,y)を考慮して、適宜選択して用いることが好ましい。
再帰反射シートとして要求される色度座標(x,y)に関して、例えば、ASTM D4956では、黄緑色(Fluorescent Yellow−Green)の再帰反射シートの色が、(0.387,0.610)、(0.369,0.546)、(0.428,0.496)および(0.460,0.540)の4点で囲まれる範囲内であり、黄色(Fluorescent Yellow)の再帰反射シートの色が、(0.479,0.520)、(0.446,0.483)、(0.512,0.421)および(0.557,0.442)の4点で囲まれる範囲内であり、橙色(Fluorescent Orange)の再帰反射シートの色が、(0.583,0.416)、(0.535,0.400)、(0.595,0.351)および(0.645,0.355)の4点で囲まれる範囲内であることが開示されている。再帰反射シートは、必要に応じていずれかの色度座標(x,y)の範囲を満たすことが好ましい。
ここで、例示した4点で囲まれる範囲とは、図1に示すように、色度座標(x,y)における(0.387,0.610)、(0.369,0.546)、(0.428,0.496)および(0.460,0.540)そして最初の(0.387,0.610)の各座標を順に直線で結ぶことによって囲まれる領域を意味する。
蛍光染料の種類は、チオキサンテン系染料、チオインジゴイド系染料、アンスラキノン系染料、ベンズオキサゾールクマリン系染料、ペリレン系染料、ペリレンイミド系染料、ベンゾピラン系染料からなる群から選ばれる少なくとも1種であることが好ましい。
蛍光染料の市販品の具体例としては、例えば、チオキサンテン系染料であるC.I.Solvent Yellow98から成る大日精化工業(株)製「DIMIC MBR−D70」、アンスラキノン系染料であるC.I.Solvent Orange63から成る大日精化工業(株)製「DIMIC MBR D−74」、ペリレン系染料であるC.I.Solvent Orange55から成る大日精化工業(株)製「DIMIC MBR 120830 オレンジ」、同じくペリレン系染料であるBASF社製「Lumogen F Yellow 083」、「Lumogen F Yellow 170」、ペリレンイミド系染料であるBASF社製「Lumogen F Orange 240」、「Lumogen F Red 305」、ベンゾピラン系染料であるC.I.Solvent Red197から成る大日精化工業(株)製「MBR D−75」等が挙げられる。
蛍光染料(B)の含有量は、ポリカーボネート樹脂(A)100質量部に対して、0.10質量部以上3.00質量部以下である。蛍光染料(B)の含有量を0.10質量部以上3.00質量部以下とすることで、フィルムを所望の色度座標(x,y)の範囲内により容易に収めることが可能となる。蛍光染料(B)の含有量は、より好ましくは、0.20質量部以上2.50質量部以下であり、さらに好ましくは0.30質量部以上2.00質量部以下である。
<白色顔料(C)>
本実施形態のフィルムは、白色顔料(C)を含有する。
白色顔料(C)は、特に制限されるものではなく、適宜選択して用いることができる。
白色顔料(C)としては、例えば、酸化チタン又は酸化亜鉛等が挙げられる。また、白色顔料(C)は、入手のし易さ等の観点から、酸化チタンであることが好ましい。
酸化チタンの平均粒子径(体積平均:D50)は、500nm以下であることが好ましい。平均粒子径が500nm以下である酸化チタンを用いることで、得られるフィルムの透明性の低下を抑制し易くなり、また、得られる再帰反射シートの輝度を向上させることが容易となる。酸化チタンの平均粒子径は、300nm以下であることがより好ましく、100nm以下であることがさらに好ましい。
酸化チタンの市販品の具体例としては、酸化チタンを主成分として含有する白色顔料である大日精化工業(株)製「DIMIC MBR 030 ホワイト」、「DIMIC MBR 002 ホワイト」が挙げられる。
白色顔料(C)の含有量は、ポリカーボネート樹脂(A)100質量部に対して、0.03質量部以上3.00質量部以下である。白色顔料(C)の含有量を0.03質量部以上とすることで、得られる再帰反射シートの輝度をより効果的に向上させることが可能となる。白色顔料(C)の含有量を3.00質量部以下とすることで、フィルムのヘーズをより効果的に抑制することができる。その結果、得られる再帰反射シートの視認性を良好に保つことができる。
<その他の着色剤>
本実施形態のフィルムは、蛍光染料(B)および白色顔料(C)以外にも、必要に応じて、その他の着色剤を含有することができる。
着色剤としては、特に制限されるものではなく、染料又は顔料を任意に選択して用いることが可能である。着色剤は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
着色剤としては、得られる積層フィルムの透明性や再帰反射シートの視認性の観点から、染料を用いることが好ましい。
<アクリル樹脂(D)>
本実施形態の積層フィルムは、本実施形態のフィルムと、該フィルムの少なくとも片方の面に配置されたアクリル樹脂層(アクリル樹脂フィルムとも称す)を有する。アクリル樹脂フィルムは、アクリル樹脂(D)を含む。
アクリル樹脂(D)としては、特に制限されるものではないが、例えば、メタクリル酸アルキル単位を主成分とする熱可塑性重合体(D−1)を用いてもよいし、後述するゴム含有重合体(D−2)を用いても良い。また、アクリル樹脂(D)としては、それらを単独で用いてもよく、又は組み合わせて用いてもよい。
アクリル樹脂(D)中の熱可塑性重合体(D−1)とゴム含有重合体(D−2)の含有量としては、熱可塑性重合体(D−1)を0〜100質量%、ゴム含有重合体(D−2)を100〜0質量%とすることが好ましい。また、熱可塑性重合体(D−1)のアクリル樹脂(D)中の含有量を20〜80質量%とし、ゴム含有重合体(D−2)のアクリル樹脂(D)中の含有量を80〜20質量%とすることがより好ましい。また、熱可塑性重合体(D−1)の含有量を40〜60質量%とし、ゴム含有重合体(D−2)の含有量を60〜40質量%とすることがさらに好ましい。
アクリル樹脂(D)のアクリル樹脂フィルム中の含有量は、85質量%以上であることが好ましく、90質量%以上であることがより好ましく、95質量%以上であることがさらに好ましく、99質量%以上であることが特に好ましい。
なお、本明細書において、「(メタ)アクリル」は「アクリル」または「メタクリル」を示す。
また、アクリル樹脂フィルムは、必要に応じて、安定剤、滑剤、加工助剤、艶消し剤、光拡散剤、可塑剤、耐衝撃助剤、発泡剤、充填剤、着色剤、抗菌剤、防かび剤、離型剤、帯電防止剤、光安定剤、紫外線吸収剤、抗酸化剤等の各種配合剤を含むことができる。
配合剤の総量は、例えば、アクリル樹脂(D)100質量部に対して、0.1〜10質量部であり、0.2〜8質量部であることが好ましく、0.3〜6質量部であることがより好ましい。
紫外線吸収剤の種類としては、ポリカーボネート樹脂(A)の項に記載したものと同様のものを用いることができる。紫外線吸収剤は、1種を単独で用いても良いし、2種以上を組み合わせて用いても良い。
紫外線吸収剤の含有量は、アクリル樹脂(D)100質量部に対して、0.1〜10質量部であることが好ましく、0.2〜8質量部であることがより好ましく、0.3〜6質量部であることがさらに好ましい。紫外線吸収剤の含有量が0.1質量部以上である場合、得られるアクリル樹脂フィルムに効果的に耐候性を付与することができる。そのため、積層されている本実施形態のフィルム中のポリカーボネート樹脂(A)や蛍光染料(B)を効果的に保護することができる。また、紫外線吸収剤の含有量が10質量部以下である場合、十分な耐候性を維持しつつ、製造コストを抑制できる。
光安定剤としては、特に制限されるものではないが、例えば公知の化合物を用いることができ、ヒンダードアミン系ラジカル捕捉剤が好ましく用いられる。
ヒンダードアミン系ラジカル捕捉剤は、窒素原子の隣接する2つの炭素原子に複数の立体障害作用を示す置換基を持ったピペリジン環を有する化合物である。このような立体障害作用を示す置換基としては、例えば、メチル基等を挙げることができる。このような置換基を有する化合物の好ましい例としては、2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル基を有する化合物、および1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル基を有する化合物等を挙げることができる。ヒンダードアミン系ラジカル捕捉剤もしくはヒンダードアミン系ラジカル捕捉剤を含有する組成物の市販品としては、例えば、BASF社製の商品名:チマソーブ119FL、2020FDL、944FD、944LD、チヌビン622LD、123S、144、765、770、770DF、770FL、111FD、123、292、三共(株)製の商品名:サノールLS−770、LS−765、LS−292、LS−2626、LS−744、LS−440、ADEKA社製の商品名:アデカスタブLA−52、LA−57、LA−62、LA−63P、LA−68、LA−81、LA−82、LA−87等が挙げられる。光安定剤は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
光安定剤の含有量は、アクリル樹脂(D)100質量部に対して、0.01〜5質量部であることが好ましく、0.03〜4質量部であることがより好ましく、0.05〜3質量部であることがさらに好ましい。光安定剤の含有量が0.01質量部以上である場合、アクリル樹脂フィルムに良好な耐候性を付与することができる。また、光安定剤の含有量が5質量部以下である場合、十分な耐候性を維持しつつ、製造コストを抑制できる。
抗酸化剤としては、ポリカーボネート樹脂(A)の項に記載したものと同様のものを用いることができる。
抗酸化剤は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
抗酸化剤の含有量は、アクリル樹脂(D)100質量部に対して、0.01〜2質量部であることが好ましく、0.02〜1.5質量部であることがより好ましく、0.03〜1質量部であることがさらに好ましい。抗酸化剤の含有量が0.01質量部以上である場合、アクリル樹脂(D)を含むアクリル樹脂組成物をペレット状およびフィルム状に成形する際に生じる熱着色を効果的に抑制することができる。また、抗酸化剤の含有量が2質量部以下である場合、十分な耐熱着色性を効果的に維持しつつ、製造コストを抑制できる。
<熱可塑性重合体(D−1)>
メタクリル酸アルキル単位を主成分とする熱可塑性重合体(D−1)としては、アクリル樹脂フィルムの耐熱性の観点から、メタクリル酸アルキル50〜100質量%、アクリル酸アルキル0〜50質量%、およびこれら(メタクリル酸アルキル、アクリル酸アルキル)と共重合可能な二重結合を有する他の単量体(以下、二重結合を有する単量体と称す)0〜49質量%を含有する単量体成分を重合して得られる重合体が好ましい。
メタクリル酸アルキルとしては、例えば、アルキル基が直鎖状は分岐鎖状のものが挙げられる。
メタクリル酸アルキルの具体例としては、例えば、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸プロピルおよびメタクリル酸n−ブチルが挙げられる。これらは1種を単独でまたは2種以上を組み合わせて使用できる。
アクリル酸アルキルの具体例としては、例えば、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸プロピル、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸2−エチルヘキシルおよびアクリル酸n−オクチルが挙げられる。これらの中で、アクリル酸n−ブチルが好ましい。これらは1種を単独でまたは2種を組み合わせて使用できる。
二重結合を有する単量体としては、例えば、アクリル酸低級アルコキシ、アクリル酸シアノエチル、アクリルアミド、(メタ)アクリル酸等のアクリル系単量体;スチレン、アルキル置換スチレン等の芳香族ビニル単量体;およびアクリロニトリル、メタクリロニトリル等のシアン化ビニル単量体が挙げられる。これらは1種を単独でまたは2種以上を組み合わせて使用できる。
メタクリル酸アルキルの含有量は、アクリル樹脂フィルムの耐熱性の点から、好ましくは50〜100質量%、より好ましくは85〜99.9質量%、さらに好ましくは92〜99.9質量%である。
アクリル酸アルキルの含有量は、アクリル樹脂フィルムの耐熱性の点から、好ましくは0〜40質量%、より好ましくは0.1〜15質量%、さらに好ましくは0.1〜8質量%である。
二重結合を有する単量体の単量体成分中の含有量は、アクリル樹脂フィルムの耐熱性の点で、好ましくは0〜49質量%であり、より好ましくは0〜35質量%である。
また、単量体成分には、連鎖移動剤を含むことができる。
連鎖移動剤としては、例えば、炭素数2〜20のアルキルメルカプタン、メルカプト酸類、チオフェノールおよび四塩化炭素が挙げられる。これらは1種を単独でまたは2種以上を組み合わせて使用できる。連鎖移動剤としては、例えば、n−オクチルメルカプタンが挙げられる。
熱可塑性重合体(D−1)としては、重合体の還元粘度(重合体0.1gをクロロホルム100mlに溶解し、25℃で測定)が0.1L/g以下であるものが好ましい。
熱可塑性重合体(D−1)の重合方法としては、例えば、懸濁重合法、乳化重合法および塊状重合法が挙げられる。
<ゴム含有重合体(D−2)>
アクリル樹脂(D)には、必要に応じて、ゴム含有重合体(D−2)を含有させることもできる。
ゴム含有重合体(D−2)は、アクリル酸アルキルおよび多官能性単量体を必須成分として含む単量体成分(D−2−a)を重合して得られるゴム重合体(D2a)の存在下に、メタクリル酸アルキルを必須成分として含む単量体成分(D−2−b)を重合して得られたゴム含有重合体である。
アクリル酸アルキルとしては、例えば、熱可塑性重合体(D−1)で記載したものと同様のものを用いることができる。
多官能性単量体としては、例えば、共重合性の二重結合を1分子内に2個以上有する架橋性単量体が挙げられる。多官能性単量体としては、例えば、ジ(メタ)アクリル酸エチレングリコール、ジ(メタ)アクリル酸1,3−ブチレングリコール、ジ(メタ)アクリル酸1,4−ブチレングリコール、ジ(メタ)アクリル酸プロピレングリコール等のジ(メタ)アクリル酸アルキレングリコール;ジビニルベンゼン、トリビニルベンゼン等のポリビニルベンゼン;トリアリルシアヌレート、トリアリルイソシアヌレート等のシアヌレート系単量体;メタクリル酸アリル等のα,β−不飽和カルボン酸;ジカルボン酸のアリル、メタリルまたはクロチルエステル等が挙げられる。これらは1種を単独でまたは2種以上を組み合わせて使用できる。
単量体成分(D−2−a)において、アクリル酸アルキルおよび多官能性単量体以外の単量体としては、例えば、メタクリル酸アルキル、またはこれら(アクリル酸アルキル、多官能性単量体)と共重合可能な二重結合を有する他の単量体が挙げられる。
メタクリル酸アルキルおよび共重合可能な二重結合を有する他の単量体としては、例えば、熱可塑性重合体(D−1)で記載したものと同様のものを用いることができる。
単量体成分(D−2−a)は、連鎖移動剤を含むことができる。連鎖移動剤としては、例えば、熱可塑性重合体(D−1)で記載したものと同様のものを用いることができる。
ゴム重合体(D2a)のガラス転移温度(以下、Tgという)は、ゴム含有重合体(D−2)の柔軟性の点から、好ましくは25℃未満、より好ましくは10℃以下、さらに好ましくは0℃以下である。
なお、本発明において、Tgはポリマーハンドブック〔Polymer HandBook(J.Brandrup,Interscience,1989)〕に記載されている値を用いてFOXの式から算出した値をいう。
ゴム含有重合体(D−2)は、ゴム重合体(D2a)の存在下に、メタクリル酸アルキルを主成分として含む単量体成分(D−2−b)を重合して得られたゴム含有重合体であることが好ましい。
単量体成分(D−2−b)は、メタクリル酸アルキル以外に、これと共重合可能な二重結合を有する他の単量体(例えば、熱可塑性重合体(D−1)で記載したもの)を含むことができる。また、単量体成分(D−2−b)は、連鎖移動剤を含むことができる。連鎖移動剤としては、例えば、熱可塑性重合体(D−1)で記載したものと同様のものを用いることができる。
<ゴム含有重合体(D−2)の製造方法>
ゴム含有重合体(D−2)の製造法としては、例えば、逐次多段乳化重合法が挙げられる。また、ゴム含有重合体(D−2)の製造法としては、例えば、ゴム状重合体(D2a)の存在下に、必要に応じて単量体成分(D−2−b)を逐次多段乳化重合させた後に、さらに他の単量体成分を重合する際に懸濁重合系に転換させる乳化懸濁重合法が挙げられる。
ゴム含有重合体(D−2)を逐次多段乳化重合法で製造する方法としては、例えば、ゴム状重合体(D2a)を得るための単量体成分(D−2−a)、水および界面活性剤を混合して調製した乳化液を反応器に供給して重合し、その後、単量体成分(D−2−b)をそれぞれ順に反応器に供給して重合する方法が挙げられる。
上記の方法で得られたゴム含有重合体(D−2)を用いて得られるアクリル樹脂フィルムは、フィルム中のフィッシュアイ数が少ないという特性を有する点で、好ましい。
ゴム含有重合体(D−2)を逐次多段乳化重合法で製造する際に使用される界面活性剤としては、例えば、アニオン系、カチオン系およびノニオン系の界面活性剤が挙げられる。これらは1種を単独でまたは2種以上を組み合わせて使用できる。
単量体成分(D−2−a)、水および界面活性剤を混合して乳化液を調製する方法としては、例えば、水中に単量体成分(D−2−a)を仕込んだ後、界面活性剤を投入する方法;水中に界面活性剤を仕込んだ後に単量体成分(D−2−a)を投入する方法;および単量体成分(D−2−a)中に界面活性剤を仕込んだ後に水を投入する方法が挙げられる。
得られたゴム含有重合体(D−2)のラテックスは、必要に応じて、濾材を配した濾過装置を用いて処理することができる。この濾過処理は、ゴム含有重合体(D−2)のラテックスから重合中に発生したスケールの除去は重合原料中若しくは重合中に外部から混入する夾雑物の除去に使用される。
ゴム含有重合体(D−2)はゴム含有重合体(D−2)を含むラテックスから回収することによって粉状物として得ることができる。
ゴム含有重合体(D−2)を含むラテックスからゴム含有重合体(D−2)を回収する方法としては、例えば、塩析は酸析による凝固方法、噴霧乾燥法および凍結乾燥法が挙げられる。
ゴム含有重合体(D−2)を、金属塩を用いた塩析処理による凝固法で回収する場合、最終的に得られたゴム含有重合体(D−2)中への残存金属含有量を800ppm以下にすることが好ましく、残存金属の含有量は少ないほど好ましい。
ゴム含有重合体(D−2)中の単量体成分を重合する際に使用される重合開始剤としては、特に制限されるものではなく、例えば公知のものを使用できる。重合開始剤の添加方法としては、例えば、水相、単量体相のいずれか片方に添加する方法または双方に添加する方法が挙げられる。
上記の重合開始剤としては、例えば、過酸化物、アゾ系開始剤および過酸化物はアゾ系開始剤と酸化剤・還元剤を組み合わせたレドックス系開始剤が挙げられる。
ゴム含有重合体(D−2)を含むラテックスを得るための重合温度としては、用いる重合開始剤の種類や量によって異なるが、例えば40〜120℃が挙げられる。
<フィルム>
本実施形態のフィルムは、ポリカーボネート樹脂(A)、蛍光染料(B)及び白色顔料(C)を少なくとも含むポリカーボネート樹脂組成物を成形して得ることができる。
本実施形態の積層型フィルムは、本実施形態のフィルムと、該フィルムの少なくとも片方の面に配置されたアクリル樹脂層を有する。
本実施形態の再帰反射シートは、反射素子層と該反射素子層の上に配置された表皮層を備え、前記表皮層として本実施形態の積層フィルムを用いる。該形態において、ポリカーボネート樹脂フィルムが反射素子層に面し、アクリル樹脂フィルムが外層となることが好ましい。
本実施形態の積層フィルムを表皮層として用いた再帰反射シートは、輝度に優れることから視認性にも優れ、且つ長期間の耐候性試験もしくは屋外で暴露された際にも外観の変化の少ない、良好な耐候性を有する。
本実施形態の積層フィルムは、以下の測定条件で測定した際のXYZ表色系での色度座標(x,y)が、前述したASTM D4956における色度座標(x,y)の範囲のいずれかを満たすことが好ましい。
測定条件:積層フィルムと標準白色板を重ね合わせ、該積層フィルムのアクリル樹脂層側を、反射測定の0°照明、45°円周受光、標準の光D65、2°視野で測定する。ここで用いた標準白色板は、反射測定の0°照明、45°円周受光、標準の光C、2°視野で測定した際に、XYZ表色系でのXYZがそれぞれ、X=93.96、Y=95.90、Z=113.05を示す。
また、積層フィルムは上記測定条件で測定した際の色度座標(x,y)が、(0.387,0.610)、(0.369,0.546)、(0.428,0.496)および(0.460,0.540)の4点で囲まれる範囲内にあることがより好ましい。
アクリル樹脂層は、本実施形態のフィルム(ポリカーボネート樹脂フィルムとも称す)の片面のみに配置されてもよく、両面に配置されていてもよい。
積層フィルムの厚みは、30〜500μmであることが好ましい。積層フィルムの厚みが30μm以上であれば、積層フィルムの取扱いが容易となる。また、積層フィルムの厚みが500μm以下であれば、製造コストを抑制することができる。積層フィルムの厚みは、60〜450μmであることがより好ましく、70〜400μmであることがさらに好ましい。
本実施形態のフィルムの厚みは、20〜450μmであることが好ましい。本実施形態のフィルムの厚みが20μm以上であれば、積層フィルムに十分な靭性を効果的に付与することができる。本実施形態のフィルムの厚みが450μ以下であれば、製造コストを抑制することができる。本実施形態のフィルムの厚みは、40〜400μmであることがより好ましく、50〜350μmであることがさらに好ましい。
また、ポリカーボネート樹脂フィルムは、単層で構成されていてもよく、複数の層で構成されていてもよい。
アクリル樹脂層の厚みは、10〜200μmであることが好ましい。アクリル樹脂層の厚みが10μ以上であれば、ポリカーボネート樹脂フィルムおよび蛍光染料をより効果的に保護することができる。アクリル樹脂層の厚みが200μm以下であれば、製造コストを抑制することができる。アクリル樹脂層の厚みは、15〜150μmであることがより好ましく、20〜100μmであることがさらに好ましい。
また、アクリル樹脂層は、単層で構成されていてもよく、複数の層で構成されていてもよい。
積層フィルムのヘーズは、0.10%以上25%以下であることが好ましい。積層フィルムのヘーズが0.10%以上25%以下であれば、該積層フィルムを用いた再帰反射シートの視認性および再帰反射性能を効果的に確保することができる。積層フィルムのヘーズは、0.10%以上22%以下であることがより好ましく、0.10%以上19%以下であることがさらに好ましい。
<積層フィルムの製造方法>
本実施形態の積層フィルムを製造する方法としては、特に制限されるものではなく、例えば、公知の各種方法を用いることができる。積層フィルムを製造する方法としては、例えば、フィードブロックダイ又はマルチマニホールドダイ等を介した共押出成形法でポリカーボネート樹脂組成物とアクリル樹脂組成物からなる積層構造を形成する方法や、ポリカーボネート樹脂組成物とアクリル樹脂組成物を夫々Tダイを用いた溶融押出し法等を用いてフィルム状に成形して、その2種のフィルムを熱ラミネート法により積層させる方法が挙げられる。また、ポリカーボネート樹脂組成物をフィルム状にし、その後アクリル樹脂組成物を溶融押出し法によりポリカーボネート樹脂フィルム上に配置する押し出しラミネーション法等も挙げられる。この場合、ポリカーボネート樹脂組成物とアクリル樹脂組成物を入れ替えて製造しても良い。また、ポリカーボネート樹脂組成物とアクリル樹脂組成物をそれぞれフィルム状に成形した後、接着剤層および/もしくは粘着剤層を設けて貼り合わせる方法でもよい。
特に経済性、工程簡略化の観点から、共押出成形法によりポリカーボネート樹脂組成物及びアクリル樹脂組成物の積層構造を形成することが好ましい。具体的には、例えば、上述したようなフィードブロックダイ又はマルチマニホールドダイを介した共押出成形法が特に好ましい。
また、溶融押出しをする場合は、外観不良の原因となる核や異物を取り除く為に、200メッシュ以上のスクリーンメッシュで溶融状態にある各々の層を構成する樹脂組成物を濾過しながら押出しすることが好ましい。
<再帰反射シート>
再帰反射シートの種類としては、例えば、封入レンズ型再帰反射シート、アルミニウム蒸着を施したガラスビーズを基材に埋め込んだカプセル型再帰反射シート、プリズム加工を施した樹脂シートを反射体として使用したプリズム型再帰反射シート等がある。本実施形態の再帰反射シートは、特に制限されるものではなく、いずれのタイプであってもよい。
本実施形態の積層フィルムを有する再帰反射シートは、反射測定の0°照明、45°円周受光により、標準の光D65、2°視野の条件で測定したときのXYZ表色系での色度座標(x,y)が、前述したASTM D4956における色度座標(x,y)の範囲のいずれかを満たすことが好ましい。本実施形態の再帰反射シートは黄緑色を呈することが好ましく、つまり前記色度座標(x,y)が(0.387,0.610)、(0.369,0.546)、(0.428,0.496)および(0.460,0.540)の4点で囲まれる範囲内にあることが好ましい。
本実施形態の黄緑色を呈する再帰反射シートのY値は、前記測定条件にて45以上であることが好ましい。Y値を45以上とすることで、蛍光色を呈する再帰反射シートの視認性をさらに向上させることが可能となる。
再帰反射シートの構成としては、例えば、光の入射する方向から、アクリル樹脂層、ポリカーボネート樹脂フィルム(本実施形態のフィルム)、反射素子層、結合剤層がこの順に形成されている構成が挙げられる。また、再帰反射シートの保護と意匠性付与のために、アクリル樹脂層が表面に配置される。
結合剤層の背面には、再帰反射シートの強度の向上、寸法安定性の改善、水分および/もしくは化学薬品等の浸入を防止する等の目的で、支持体層を配置することも可能である。この支持体層を構成する材料の例としては、樹脂、繊維、布、ステンレス鋼やアルミニウムなどの金属シート等が挙げられる。これらは、1種を単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
結合剤層もしくは支持体層の背面には、再帰反射シートを金属板、木板、ガラス板、プラスティック板などに貼付するために接着剤層および該接着剤層保護のための剥離材層を設けることが可能である。接着剤および剥離材の材料は、特に制限されるものではなく、適宜選択することができる。
例えば、カプセル型再帰反射シートは以下のようにして製造される。
まず、仮支持体層にガラスビーズの上半球部分を一旦埋込み、ビーズの下半球部分とビーズ相互の間隙にわたって一面に金属膜を蒸着してから、これに密着して熱可塑性ポリマからなる支持フィルムを塗布形成する。次に、その面を更に耐熱性樹脂などからなるフィルムで被覆して反対側の上記仮支持体層を剥離し、露呈したガラスビーズの上半球部の上に本実施形態の積層フィルムを重ねる。次に、所望の独立小区画空室を作るための凸形網目パターンを有する金型によって、耐熱性樹脂などからなるフィルム側から加熱プレスし、支持フィルムを熱溶融して積層フィルムと部分的に密着させる。そして、上記パターンどおりの連結壁を形成して独立小区画空室を形成して、カプセル型再帰反射シートを製造する。
また、積層フィルムのポリカーボネート樹脂フィルム側に直接上記のプリズム加工を施し、プリズム加工されていない側を表面側、プリズム加工側を再帰反射素子として、積層フィルムをそのままプリズム型再帰反射シートとすることもできる。この際、ポリカーボネート樹脂層側にプリズム加工をすることが好ましいが、必要に応じてアクリル樹脂層側にプリズム加工を施してもよい。
積層フィルムをプリズム型再帰反射シートに加工する方法としては、例えば、まず熱プレスにより微細構造を有する積層フィルムを作製し、得られた積層フィルムと結合剤層もしくは結合剤層と支持体層が一体化したシートを網目状の突起を持った金型ロールとゴムロールの間に通して、密封封入構造を形成する方法が挙げられる。
(実施例)
以下、本発明を実施例に基づいて説明する。尚、以下において、「部」は「質量部」を表し、「%」は「質量%」を表す。また、以下の説明で使用される略号は以下の通りである。
MMA: メチルメタクリレート
n−BA: n−ブチルアクリレート
St: スチレン
1,3−BD: 1,3−ブチレングリコールジメタクリレート
AMA: アリルメタクリレート
CHP: クメンハイドロパーオキサイド
t−BH: t−ブチルハイドロパーオキサイド
n−OM: n−オクチルメルカプタン
EDTA: エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム
SFS: ソジウムホルムアルデヒドスルホキシレート(ロンガリット)
RS610NA:ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸ナトリウム(東邦化学工業(株)製、商品名:フォスファノールRS610NA)
積層フィルムおよび再帰反射シートについての各種評価は以下の方法により実施した。
(1)積層フィルムの光学特性(全光線透過率およびヘーズ)
製造した直後の積層フィルムについて、アクリル樹脂層側を光源に向けて、積層フィルムの全光線透過率およびヘーズを測定した。
なお、ヘーズはJIS K7136に準拠して、日本電色工業(株)製のNDH2000を用いて測定した。
(2)積層フィルムの初期色度座標(x,y)
反射測定の0°照明、45°円周受光、標準の光C、2°視野で測定した際に、XYZ表色系でのXYZがそれぞれ、X=93.96、Y=95.90、Z=113.05を示す標準白色板を用意した。この標準白色板上に積層フィルムを乗せて、アクリル樹脂層側を、反射測定の0°照明、45°円周受光により、標準の光D65、2°視野の条件で色度座標を測定した。また、得られた色度座標(x,y)が、(0.387,0.610)、(0.369,0.546)、(0.428,0.496)および(0.460,0.540)の4点で囲まれる範囲内であるかどうかを確認した。
なお、色度座標(x,y)は、日本電色工業(株)製のSE−2000を用いて測定した。
(3)再帰反射シートの初期色度座標(x,y)およびY値
市販の3M社製のプリズム型再帰反射シート(White)上に積層フィルムを貼り合わせ、再帰反射シートを作製した。この再帰反射シートをステンレス板に貼り合わせ、アクリル樹脂層側を、反射測定の0°照明、45°円周受光により、標準の光D65、2°視野の条件で色度座標およびY値を測定した。また、得られた色度座標(x,y)が、(0.387,0.610)、(0.369,0.546)、(0.428,0.496)および(0.460,0.540)の4点で囲まれる範囲内であるかどうかを確認した。
なお、色度座標(x,y)は日本電色工業(株)製のSE−2000を用いて測定した。
[製造例1]
<ポリカーボネート樹脂組成物の調整>
ポリカーボネート樹脂(A)100部に、蛍光染料(B)、白色顔料(C)および抗酸化剤とを表1に示す配合量で添加し、ヘンシェルミキサーを用いて混合してポリカーボネート樹脂組成物を得た。蛍光染料(B)としては、チオキサンテン系染料のC.I. Solvent Yellow 98の単一成分のみからなる、大日精化工業(株)製の「DIMIC MBR−D70(商品名)」を用いた。白色顔料(C)としては、酸化チタン(粒子径:約20nm、C.I. Pigment White 12)を45質量%(顔料成分のみを100質量%とした場合、90質量%)含有する、大日精化工業(株)製の「DIMIC MBR−002ホワイト(商品名)」を用いた。抗酸化剤としては、BASF社製のヒンダードフェノール系酸化防止剤である「イルガノックス1076(商品名)」およびADEKA社製のホスファイト系酸化防止剤である「アデカスタブ2112(商品名)」を用いた。
上記ポリカーボネート樹脂組成物を290℃に加熱した脱気式2軸混練押出機(東芝機械(株)製、商品名:TEM−35B)に供給し、混練してポリカーボネート樹脂組成物のペレット状物を得た。
ポリカーボネート樹脂(A)としては、S−3000(三菱エンジニアリングプラスチックス(株)製、MVR=14cm3/10min(300℃、1.2kgf))を用いた。
[製造例2]
<アクリル樹脂組成物の調整>
アクリル樹脂(D)100部に、紫外線吸収剤および抗酸化剤とを表1に示す配合量で添加し、ヘンシェルミキサーを用いて混合してアクリル樹脂組成物を得た。紫外線吸収剤としては、BASF(株)製のベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤である「チヌビン234(商品名)」およびADEKA社製のベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤である「アデカスタブLA31」を用いた。抗酸化剤としては、BASF社製のヒンダードフェノール系酸化防止剤である「イルガノックス1076(商品名)」を用いた。
上記アクリル樹脂組成物を240℃に加熱した脱気式2軸混練押出機(東芝機械(株)製、商品名:TEM−35B)に供給し、混練してアクリル樹脂組成物のペレット状物を得た。
アクリル樹脂(D)としては、ダイヤナールBR−75(三菱レイヨン(株)製、還元粘度0.060l/g、JIS K7191の1.8MPaにおける荷重たわみ温度89℃)を用いた。
[実施例1]
製造例1および製造例2で得られたポリカーボネート樹脂組成物のペレットおよびアクリル樹脂組成物のペレットを、除湿乾燥機にて80℃で一昼夜乾燥させた。
乾燥させた製造例1のぼりカーボネート樹脂組成物のペレットをシリンダー温度270〜320℃の40mmφの単軸押出機に供給し、乾燥させた製造例2のアクリル樹脂組成物のペレットをシリンダー温度230〜260℃の30mmφの単軸押出機に供給し、個別に溶融可塑化し、260℃に加熱したマルチマニホールドダイに供給し、ポリカーボネート樹脂側が140℃の第1冷却ロールと90℃の第2冷却ロールに接するようにフィルムを搬送し、ポリカーボネート樹脂層とアクリル樹脂層の2層構造からなる積層フィルムを得た。この積層フィルムの厚みは、ポリカーボネート樹脂層が150μm、アクリル樹脂層が50μm、総厚みが200μmであった、
得られた積層フィルムのヘーズは、6.4%を示し、透明性に優れるフィルムであった。色度座標(x,y)は、(0.387,0.610)、(0.369,0.546)、(0.428,0.496)および(0.460,0.540)の4点で囲まれる範囲内にあった。
また、得られた積層フィルムのポリカーボネート樹脂フィルム側を再帰反射シートに貼り合わせ、アクリル樹脂層側から測定した色度座標(x,y)は、(0.387,0.610)、(0.369,0.546)、(0.428,0.496)および(0.460,0.540)の4点で囲まれる範囲内にあり、Y値は47であった。
結果を表1に示す。
[実施例2]
白色顔料(C)を表1に示す添加量とした以外は、実施例1と同様にして積層フィルム及び再帰反射シートを製造し、評価した。
得られた積層フィルムのヘーズは、9.9%を示し、透明性のある積層フィルムであった。色度座標(x,y)は、(0.387,0.610)、(0.369,0.546)、(0.428,0.496)および(0.460,0.540)の4点で囲まれる範囲内にあった。
また、得られた積層フィルムのポリカーボネート樹脂フィルム側を再帰反射シートに貼り合わせ、アクリル樹脂層側から測定した色度座標(x,y)は、(0.387,0.610)、(0.369,0.546)、(0.428,0.496)および(0.460,0.540)の4点で囲まれる範囲内にあり、Y値は51であった。
結果を表1に示す。
[実施例3]
白色顔料(C)を表1に示す添加量とした以外は、実施例1と同様にして積層フィルム及び再帰反射シートを製造し、評価した。
得られた積層フィルムのヘーズは、15.5%を示し、透明性のある積層フィルムであった。色度座標(x,y)は、(0.387,0.610)、(0.369,0.546)、(0.428,0.496)および(0.460,0.540)の4点で囲まれる範囲内にあった。
また、得られた積層フィルムのポリカーボネート樹脂フィルム側を再帰反射シートに貼り合わせ、アクリル樹脂層側から測定した色度座標(x,y)は、(0.387,0.610)、(0.369,0.546)、(0.428,0.496)および(0.460,0.540)の4点で囲まれる範囲内にあり、Y値は55であった。
結果を表1に示す。
[実施例4]
白色顔料(C)を表1に示す添加量とした以外は、実施例1と同様にして積層フィルム及び再帰反射シートを製造し、評価した。
得られた積層フィルムのヘーズは、26.2%を示し、透明性には劣るフィルムであった。色度座標(x,y)は、(0.387,0.610)、(0.369,0.546)、(0.428,0.496)および(0.460,0.540)の4点で囲まれる範囲内にあった。
また、得られた積層フィルムのポリカーボネート樹脂フィルム側を再帰反射シートに貼り合わせ、アクリル樹脂層側から測定した色度座標(x,y)は、(0.387,0.610)、(0.369,0.546)、(0.428,0.496)および(0.460,0.540)の4点で囲まれる範囲内にあり、Y値は62であった。
結果を表1に示す。
[実施例5]
白色顔料(C)を表1に示す添加量とした以外は、実施例1と同様にして積層フィルム及び再帰反射シートを製造し、評価した。
得られた積層フィルムのヘーズは、38.3%を示し、透明性には劣るフィルムであった。色度座標(x,y)は、(0.387,0.610)、(0.369,0.546)、(0.428,0.496)および(0.460,0.540)の4点で囲まれる範囲内にあった。
また、得られた積層フィルムのポリカーボネート樹脂フィルム側を再帰反射シートに貼り合わせ、アクリル樹脂層側から測定した色度座標(x,y)は、(0.387,0.610)、(0.369,0.546)、(0.428,0.496)および(0.460,0.540)の4点で囲まれる範囲内にあり、Y値は67であった。
結果を表1に示す。
[比較例]
白色顔料(C)を添加しなかったこと以外は、実施例1と同様にして積層フィルム及び再帰反射シートを製造し、評価した。
得られた積層フィルムのヘーズは、3.3%を示し、透明性に優れるフィルムであった。色度座標(x,y)は、(0.387,0.610)、(0.369,0.546)、(0.428,0.496)および(0.460,0.540)の4点で囲まれる範囲内にあった。
また、得られた積層フィルムのポリカーボネート樹脂フィルム側を再帰反射シートに貼り合わせ、アクリル樹脂層側から測定した色度座標(x,y)は、(0.387,0.610)、(0.369,0.546)、(0.428,0.496)および(0.460,0.540)の4点で囲まれる範囲内にあり、Y値は41であり、輝度に劣る結果となった。
結果を表1に示す。
以上説明したように、本実施形態によれば、蛍光性を有し、耐候性に優れ、視認性に優れる再帰反射シートを得ることができる積層フィルムを提供することができる。また、本実施形態によれば、耐候性、視認性および再帰反射性能に優れた再帰反射シートを提供することができる。

Claims (12)

  1. ポリカーボネート樹脂(A)、蛍光染料(B)及び白色顔料(C)を含み、
    前記蛍光染料(B)の含有量は、前記ポリカーボネート樹脂(A)100質量部に対して0.10質量部以上3.00質量部以下であり、
    前記白色顔料(C)の含有量は、前記ポリカーボネート樹脂(A)100質量部に対して0.03質量部以上3.00質量部以下である、フィルム。
  2. 前記ポリカーボネート樹脂(A)の前記フィルム中の含有量は、85質量%以上である請求項1に記載のフィルム。
  3. 前記蛍光染料(B)が、チオキサンテン系染料、チオインジゴイド系染料、アンスラキノン系染料、ベンズオキサゾールクマリン系染料、ペリレン系染料、ペリレンイミド系染料及びベンゾピラン系染料からなる群から選ばれる少なくとも1種である請求項1又は2に記載のフィルム。
  4. 前記白色顔料(C)が酸化チタンを含む請求項1乃至3のいずれかに記載のフィルム。
  5. 請求項1乃至4のいずれかに記載のフィルムと、該フィルムの少なくとも片方の面に配置されたアクリル樹脂層と、を有する積層フィルム。
  6. ヘーズが0.10%以上25%以下である請求項5に記載の積層フィルム。
  7. 以下の測定条件におけるXYZ表色系での色度座標(x,y)が、(0.387,0.610)、(0.369,0.546)、(0.428,0.496)および(0.460,0.540)の4点で囲まれる範囲内にある請求項5または6に記載の積層フィルム;
    測定条件:前記積層フィルムと標準白色板を重ね合わせ、前記積層フィルムのアクリル樹脂層側を、反射測定の0°照明、45°円周受光、標準の光D65、2°視野で測定する。前記標準白色板は、反射測定の0°照明、45°円周受光、標準の光C、2°視野で測定した際に、XYZ表色系でのXYZがそれぞれ、X=93.96、Y=95.90、Z=113.05を示す。
  8. 反射素子層と該反射素子層の上に配置された表皮層を備える再帰反射シートであって、請求項1乃至7のいずれかに記載の積層フィルムを前記表皮層として用いた再帰反射シート。
  9. 前記積層フィルムのうち、前記アクリル樹脂層が外層となる請求項8に記載の再帰反射シート。
  10. 反射測定の0°照明、45°円周受光により、標準の光D65、2°視野の条件で前記アクリル樹脂層側から測定したときのXYZ表色系での色度座標(x,y)が、(0.387,0.610)、(0.369,0.546)、(0.428,0.496)および(0.460,0.540)の4点で囲まれる範囲内にある請求項9に記載の再帰反射シート。
  11. 前記条件で測定した再帰反射シートのXYZ表色系でのY値が、45以上である請求項10に記載の再帰反射シート。
  12. 前記反射素子層が、ビーズ形状のレンズまたはプリズム形状のレンズである請求項8乃至11のいずれかに記載の再帰反射シート。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2023189049A1 (ja) * 2022-03-30 2023-10-05 三菱ケミカル株式会社 樹脂組成物、フィルム、フィルムの製造方法および積層体

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