JP2015141825A - 燃料電池システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 複数の発電系統のうち一部の発電系統が発電不能または発電量低下となった場合でも発電を継続できる燃料電池システムを提供する。【解決手段】 原燃料ガスを改質する改質器3と、該改質器3に原燃料ガスを供給する原燃料ポンプ35と、改質器3に水を供給する水ポンプ12と、改質器3にて生成された改質ガスが供給されるスタック5と、該スタック5に空気を供給するブロア37と、改質器3への原燃料ガスの供給路を開閉する開閉弁41とを具備する複数の発電系統1と、該複数の発電系統1の供給路にそれぞれ原燃料ガスを供給する1本の上流側原燃料供給路45と、複数の発電系統1の一部の発電系統1が発電不能となった場合、または一部の発電系統1の発電量が低下した場合に、一部の発電系統1のみの開閉弁41を閉に制御する制御装置7とを具備することを特徴とする。【選択図】 図1

Description

本発明は、複数の発電系統を具備する燃料電池システムに関する。
近年、次世代エネルギーとして、種々の燃料電池装置が提案されており、このような燃料電池装置としては、外装ケース内に燃料電池モジュールと、該燃料電池モジュールを動作させるための補機とを収納してなるものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
この燃料電池装置では、外装ケース内が仕切板により上下に仕切られており、その上方側に燃料電池モジュールが収容され、下方側には、燃料電池モジュールを動作させるための補機類が収容されている。補機としては、空気を供給するブロア、原燃料を供給する原燃料ポンプ、脱硫器、改質器に水を供給するための水ポンプ等が挙げられ、これらの補機を制御する制御装置を具備している。
燃料電池モジュールは、収納容器内に、複数の燃料電池セルを電気的に直列に接続してなるスタック装置を収納して構成されている。
特開2012−138185号公報
しかしながら、従来の燃料電池システムは、一つの燃料電池モジュールに原燃料等を供給する補機類が1セット収納された単一の発電系統であり、一つの補機が故障すると、発電不能となり、燃料電池システム全体を停止せざるを得なかった。
本発明は、複数の発電系統のうち一部の発電系統が発電不能または発電量低下となった場合でも発電を継続できる燃料電池システムを提供することを目的とする。
本発明の燃料電池システムは、原燃料ガスを改質する改質器と、該改質器に原燃料ガスを供給する原燃料ポンプと、前記改質器に水を供給する水ポンプと、前記改質器にて生成された改質ガスが供給されるスタックと、該スタックに空気を供給するブロアと、前記改質器への前記原燃料ガスの供給路を開閉する開閉弁とを具備する複数の発電系統と、該複数の発電系統の前記供給路にそれぞれ前記原燃料ガスを供給する1本の上流側原燃料供給路と、前記複数の発電系統の一部の発電系統が発電不能となった場合、または前記一部の発電系統の発電量が所定量以下に低下した場合に、前記一部の発電系統のみの前記開閉弁を閉に制御する制御装置とを具備することを特徴とする。
本発明の燃料電池システムでは、制御装置は、複数の発電系統の一部の発電系統が発電不能となった場合、または一部の発電系統の発電量が低下した場合に、一部の発電系統のみの原燃料ガスの開閉弁を閉に制御するため、一部の発電系統が停止される一方で、他の発電系統の発電が継続され、複数の発電系統のうち一部の発電系統が発電不能または発電量低下となった場合でも発電を継続できる。
複数の発電系統を有する燃料電池システムを示すブロック図である。 発電系統、貯湯ユニットおよびこれらの接続を示す構成図である。 スタックが収容された筐体(燃料電池モジュール)を4個当接して配置した状態を示す斜視図である。 燃料電池モジュールを示す外観斜視図である。 図3に示す燃料電池モジュールの断面図である。
図1は、4個の発電系統(燃料電池装置)1(1a、1b、1c、1d)を備える燃料電池システムの一形態を示すブロック図である。なお、図1においては、燃料電池装置として固体酸化物形の燃料電池を用いる場合を示しており、以降の説明においては、燃料電池として固体酸化物形の燃料電池を例示して説明する。
燃料電池システムは、図1および図2に示すように、4個の発電系統1(1a、1b、1c、1d)と、それぞれの発電系統1に接続され、熱交換後の湯水を貯湯する一つの貯湯ユニット2と、発電系統1と貯湯ユニット2間を水が循環するための循環配管15とから構成されている。発電系統1、貯湯ユニット2を、それぞれを図2に一点鎖線で囲って示す。なお、図2では、1個の発電系統1に貯湯ユニット2が接続されている状態を記載しているが、実際は4個の発電系統1に1個の貯湯ユニット2が接続されている。
発電系統1は、系統電源に連系し、燃料ガスと空気とで発電を行なう燃料電池スタック(以下、スタックということがある)5、都市ガス等の原燃料を供給する原燃料供給管18、スタック5に空気を供給するための空気供給管19、原燃料と空気または水蒸気とにより原燃料を改質する改質器3を備えている。
原燃料供給管18は電動式の原燃料ポンプ35を具備し、この原燃料ポンプ35で原燃料、例えば、都市ガス、プロパンガス等を改質器3に供給している。空気供給管19は電動式のブロア37を具備し、このブロア37で空気をスタック5に供給している。改質器3、スタック5、原燃料供給管18および空気供給管19でスタック装置21を構成しており、後述する合金製の筐体22内にスタック装置21を収容して燃料電池モジュール4が構成されている。発電系統1(1a、1b、1c、1d)は、それぞれスタック5を具備している。
発電系統1の原燃料ポンプ35の上流側には原燃料ガス流量を測定する流量計39が配置され、この流量計39の上流側には、原燃料供給管18からなる供給路を開閉する開閉弁41が配置されている。発電系統1(1a、1b、1c、1d)のそれぞれの原燃料供給管18には、図1に示したように、1本の上流側原燃料供給管45が接続され、この上流側原燃料供給管45には、脱硫器47が設けられている。
なお、後述するが、スタック5と改質器3とを筐体22に収納することで、図4、5に示すような燃料電池モジュール4(以下、モジュールという場合がある)が構成されている。図2においては、モジュール4を二点鎖線により囲って示している。
また、図2に示す燃料電池システムにおいては、熱交換器8で生成された凝縮水を処理するための凝縮水処理装置9と、凝縮水処理装置9にて処理された水(純水)を貯水するための水タンク11とが設けられており、水タンク11と熱交換器8との間が凝縮水供給管10により接続されている。発電系統1の熱交換器8と貯湯ユニット2の貯湯タンク16との間は、水を循環させる循環配管15とで接続されている。熱交換器8では、発電系統1のスタック5の発電により生じた排ガス(排熱)と、貯湯ユニット2の水との間で熱
交換を行なうように構成されている。
なお、熱交換器8での熱交換により生成される凝縮水の水質によっては、凝縮水処理装置9を設けない構成とすることもできる。また、凝縮水処理装置9が水を貯水する機能を有する場合には、水タンク11を設けない構成とすることもできる。
水タンク11と改質器3とは水供給管13により接続されており、この水供給管13には水供給装置である水ポンプ12が設けられており、水タンク11に貯水された水は水ポンプ12により改質器3に供給されるように構成されている。
さらに図2に示す発電系統1には、補機として、パワーコンディショナ(供給電力調整部)6、パワーコンディショナ6の換気ファン(図示せず)、原燃料供給管18の原燃料ポンプ35、空気供給管19のブロア37のほか、筐体22内の各種センサ、循環配管15内の水を循環させる循環ポンプ17、出口水温センサ14、後述する着火装置等が設けられている。
なお、図1に示す燃料電池システムの発電系統1(1a、1b、1c、1d)についても、それぞれ図2に示す補機を有しているが、図1においては、原燃料供給管18の原燃料ポンプ35、空気供給管19のブロア37、原燃料ガスの流量を検出する流量計39、原燃料供給管18の供給路を開閉する開閉弁41等の一部のみ記載している。
パワーコンディショナ6は、モジュール4にて発電された直流電力を交流電力に変換し、変換された電力を外部の負荷に供給する量を調整するものである。出口水温センサ14は、熱交換器8の出口に設けられ熱交換器8の出口を流れる水(循環水流)の水温を測定する。
本実施形態では、図1に示したように、4個の発電系統1(1a、1b、1c、1d)を有しており、一つの貯湯ユニット2は4個の発電系統1(1a、1b、1c、1d)に接続され、それぞれの発電系統1(1a、1b、1c、1d)の熱交換器8において熱交換されて高温の湯水が貯湯タンク16に溜められる。
そして、本実施形態では、制御装置7は、複数の発電系統1の一部の発電系統1が発電不能となった場合、または一部の発電系統1の発電量が所定量以下に低下した場合に、一部の発電系統1のみの原燃料ガスの開閉弁41を閉に制御する。所定量とは、例えば、発電系統1の定格発電量の80%以下とされている。
このような燃料電池システムでは、例えば、4個の発電系統1(1a、1b、1c、1d)のうち、発電系統1aの補機が故障した場合には、制御装置7は、発電系統1aの原燃料ガスの開閉弁41のみを閉にする。これにより、発電系統1aのスタック5での発電が停止される一方で、発電系統1b、1c、1dにおける発電は継続されるため、燃料電池システムとして発電を継続できる。
また、一部の発電系統1が発電不能もしくは発電量が低下した場合に、メンテナンスを促す信号を発信させたり、システムのリモコン等に表示させたりすることができる。
さらに、各スタック5の電圧からスタック劣化状況を確認し、劣化状況に応じて、各スタック5の最大出力を抑制する。最大出力を抑制することで、スタック5の劣化を遅らせることができる。あるいは、スタック5の寿命を延ばすことができる。具体的には、各スタック5について、制御部メモリに保存された出力と電圧のテーブルを元に、最大出力を決定する。
また、各スタック5の電圧からスタック劣化状況を確認し、劣化状況に応じて、各スタック5の燃料利用率を制御する。燃料利用率を制御することで、スタック5の劣化を遅らせることができる。あるいは、スタック5の寿命を延ばすことができる。具体的には、各スタック5について、制御部メモリに保存された出力と電圧のテーブルを元に、電圧が閾値よりも低下した場合には、燃料利用率を低下させる。
さらに、各スタック5の代表的な温度からスタック劣化状況を確認し、劣化状況に応じて、各スタック5の最大出力を抑制する。最大出力を抑制することで、スタック5の劣化を遅らせることができる。あるいは、スタック5の寿命を延ばすことができる。具体的には、各スタック5について、制御部メモリに保存された出力と温度のテーブルを元に、最大出力を決定する。
また、各スタック5の代表的な温度からスタック劣化状況を確認し、劣化状況に応じて、各スタック5の空気利用率を制御する。空気利用率を制御することで、スタック5の劣化を遅らせることができる。あるいは、スタック5の寿命を延ばすことができる。具体的には、各スタック5について、制御部メモリに保存された出力と温度のテーブルを元に、スタック5の代表的な温度が閾値よりも上昇した場合には、空気利用率を低下させる。または、各スタック5について、制御部メモリに保存された出力と温度のテーブルを元に、スタック5の代表的な温度が閾値よりも低下した場合には、空気利用率を上昇させる。
また、各スタック5の代表的な温度からスタック劣化状況を確認し、劣化状況に応じて、各スタック5の燃料利用率を制御する。燃料利用率を制御することで、スタック5の劣化を遅らせることができる。あるいは、スタック5の寿命を延ばすことができる。具体的には、各スタック5について、制御部メモリに保存された出力と温度のテーブルを元に、スタック5の代表的な温度が閾値よりも上昇した場合には、燃料利用率を上昇させる。または、各スタック5について、制御部メモリに保存された出力と温度のテーブルを元に、スタック5の代表的な温度が閾値よりも低下した場合には、燃料利用率を低下させる。
さらに、各スタック5の代表的な温度からスタック劣化状況を確認し、劣化状況に応じて、各スタックのS/C(改質水と燃料ガスの比率)を制御する。S/Cを制御することで、スタック5の劣化を遅らせることができる。あるいは、スタック5の寿命を延ばすことができる。具体的な運転方法としては、各スタック5について、制御部メモリに保存された出力と温度のテーブルを元に、スタック5の代表的な温度が閾値よりも上昇した場合には、S/Cを上昇させる。または、各スタック5について、制御部メモリに保存された出力と温
度のテーブルを元に、スタック5の代表的な温度が閾値よりも低下した場合には、S/Cを
低下させる。
図3は、筐体22内にスタック装置21を収容した4個のモジュールを、当接もしくは近接して配置した状態を示している。これらのモジュールでは、原燃料ガスおよび水の供給位置が、隣接するモジュール間では筐体の対向面の位置とされ、また、空気の供給位置と排ガスの排出位置が、隣接するモジュール間では反対の位置とされ、各モジュールでの温度を均一化できるように構成されている。
そして、制御装置7は、発電不能または発電量が低下した、例えば発電系統1aのスタック5が収容された筐体22に隣接する発電系統1b、1c、1dの筐体22の温度を上げるべく、原燃料ポンプ35、水ポンプ12およびブロア37の少なくとも1つを制御する。例えば、原燃料ポンプ35による原燃料の供給量を増加させ、発電系統1aに隣接する発電系統1b、1c、1dのスタック5の燃料利用率を下げる。これにより、燃料電池セルの発電に利用されなかった余剰の燃料ガスが燃焼し、発電系統1b、1c、1dの筐
体22内の温度を向上でき、燃料電池システムとして最適温度を維持できる。
また、例えば、ブロア37による空気供給量を低下させ、発電系統1aに隣接する発電系統1b、1c、1dのスタック5の空気利用率を上げる。これにより、発電系統1b、1c、1dの筐体22内への空気供給量を低下できるため、発電系統1b、1c、1dの筐体22内の温度を向上でき、燃料電池システムとして最適温度を維持できる。
さらに、例えば、水ポンプ12および原燃料ポンプ35による供給量を制御し、発電系統1aに隣接する発電系統1b、1c、1dのS/C(改質水と燃料ガスの比率)を低下させ、発電系統1b、1c、1dの筐体22内の温度を向上でき、燃料電池システムとして最適温度を維持できる。
図4、図5は、発電系統1を構成するモジュール4の一形態を示し、図4はモジュール4を示す外観斜視図であり、図5は図4に示すモジュール4の断面図である。
図4に示すモジュール4においては、筐体22の内部に、複数の柱状の燃料電池セル23の下端をガラスシール材等の絶縁性接合材(図示せず)でガスタンク24に固定してなるスタック5を2つ備えるスタック装置21を収納している。スタック5は、複数の燃料電池セル23を立設させた状態で一列に配列し、隣接する燃料電池セル23間が集電部材(図示せず)を介して電気的に直列に接続されている。燃料電池セル23は、内部を燃料ガスが流通するガス流路(図示せず)を有している。
なお、スタック5の両端部には、スタック5(燃料電池セル23)の発電により生じた電気を集電して外部に引き出すための、電流引き出し部を有する導電部材が配置されている(図示せず)。なお、図4においては、スタック装置21が2個のスタック5を備えている場合を示しているが、適宜その個数は変更することができ、例えばスタック5を1個だけ備えていてもよく、3個以上備えていても良い。
また、筐体22には、後述する燃料電池セル23を通過した燃料ガスを燃焼させるための電動式の着火装置、モジュール4内の温度を測定するための熱電対が設けられている。
また、図4においては、燃料電池セル23として、内部を燃料ガスが長手方向に流通するガス流路を有する中空平板型で、ガス流路を有する支持体の表面に、燃料極層、固体電解質層および酸素極層を順に積層してなる固体酸化物形の燃料電池セル23を例示している。なお、燃料電池セル23においては、内部を空気が長手方向に流通するガス流路を有する形状とすることもできる。この場合、内側より酸素極層、固体電解質層、燃料極層を順に設け、モジュール4の構成は適宜変更すればよい。さらには、燃料電池セル23は中空平板型に限られるものではなく、例えば平板型や円筒型とすることもでき、あわせて筐体22の形状を適宜変更することが好ましい。
また、図4に示すモジュール4においては、燃料電池セル23の発電で使用する燃料ガスを得るために、改質器3をスタック5の上方に配置している。この改質器3に、原燃料供給管18を介して都市ガス等の原燃料を供給し、改質して水素ガスを含む燃料ガスを生成する。
また、改質器3は、効率のよい改質反応である水蒸気改質と、部分酸化改質とを行なうことができる構造とすることができ、水を気化させるための気化部26と、原燃料を燃料ガスに改質するための改質触媒(図示せず)が配置された改質部25とを備えている。
改質触媒としては、水蒸気改質のほか、部分酸化改質も可能な燃焼触媒を用いることが
できる。
そして、図4に示すように、改質器3で生成された燃料ガス(水素含有ガス)は、燃料ガス流通管27を介してガスタンク24に供給され、ガスタンク24より燃料電池セル23の内部に設けられたガス流路に供給される。なお、スタック装置21の構成は、燃料電池セル23の種類や形状により、適宜変更することができ、例えばスタック装置21に改質器3を含むこともできる。
また図4においては、筐体22の一部(前後面)を取り外し、内部に収納されるスタック装置21を後方に取り出した状態を示している。ここで、図4に示したモジュール4においては、スタック装置21を、筐体22内にスライドして収納することが可能である。
なお、筐体22の内部には、空気が燃料電池セル23の側方を下端部から上端部に向けて流れるように、空気を供給するための空気導入部材29が配置されている。この空気導入部材29は、ガスタンク24に並置されたスタック5の間に配置されている。
図5に示すように、モジュール4を構成する筐体22は、内壁33と外壁34とを有する二重構造で、外壁34により筐体22の外枠が形成されるとともに、内壁33によりスタック装置21を収納する発電室35が形成されている。さらに筐体22においては、内壁33と外壁34との間を、燃料電池セル23に導入する空気が流通する空気流路40としている。この空気流路40に、空気導入部材29が接続されている。
ここで、筐体22内には、空気導入部材29が、内壁33を貫通して挿入されて固定されている。空気導入部材29は、筐体22の上部より、上端側に空気が流入するための空気流入口(図示せず)とフランジ部44とを備え、下端部にスタック5の下端部に空気を導入するための空気流出口が設けられている。
なお、図5においては、空気を筐体22内に導入する空気導入部材29が、筐体22の内部に並置された2つのスタック5間に位置するように配置されているが、スタック5の数により、適宜配置することができる。例えば、筐体22内にスタック5を1つだけ収納する場合には、空気導入部材29を2つ設け、スタック5を両側から挟み込むように配置することができる。
また発電室35内には、モジュール4内の熱が極端に放散され、スタック5の温度が低下して発電量が低減しないよう、モジュール4内の温度を高温に維持するための断熱部材37が適宜設けられている。
断熱部材37は、スタック5の近傍に配置することが好ましく、特には、燃料電池セル23の配列方向に沿ってスタック5の側面側に配置するとともに、スタック5の側面における燃料電池セル23の配列方向に沿った幅と同等またはそれ以上の幅を有する断熱部材37を配置することが好ましい。
また、燃料電池セル23の配列方向に沿った内壁33の内側には、排ガス用内壁39が設けられており、内壁33と排ガス用内壁39との間が、発電室35内の排ガスが上方から下方に向けて流れる排ガス流路41とされている。なお、排ガス流路41は、筐体22の底部に設けられた排気孔45と通じている。
それにより、モジュール4の運転に伴って生じる排ガスは、排ガス流路41を流れた後、排気孔45より排気される構成となっている。なお、排気孔45は筐体22の底部の一部を切り欠くようにして形成してもよく、また管状の部材を設けることにより形成しても
よい。
ここで、モジュール4においては、後述する燃料電池セル23を通過した燃料ガスに着火させるための電動式の着火装置が、燃料電池セル23と改質器3との間に位置するようにそれぞれ挿入されている。
固体酸化物形の燃料電池においては、燃料電池セル23が発電可能となる温度が高温であるため、燃料電池システムの起動工程においてはモジュール4の温度を高温に上昇させる必要があり、また燃料電池システムの通常運転工程には、モジュール4を高温に維持する必要がある。ここで、図4および図5に示すモジュールにおいては、着火装置を作動させて、燃料電池セル23を通過した燃料ガスを燃焼させることで、モジュール4の温度を向上させることができ、それによりモジュール4の起動処理を行なうことができる。あわせて、改質器3の温度も向上させることができる。
なお、空気導入部材29の内部には、スタック5近傍の温度を測定するための熱電対が配置されており、熱電対の測温部が燃料電池セル23の長手方向の中央部でかつ燃料電池セル23の配列方向における中央部に位置するように配置されている。
ここで、燃料電池システムの通常起動工程および通常運転工程について説明する。先ず原燃料供給管18の電動式の原燃料ポンプ35、空気供給管19の電動式のブロア37を作動させる。この時点ではモジュール4の温度が低いため、燃料電池セル23での発電や改質器3での改質反応は行なわれない。
次に、発電系統1のモジュール4に設けられた着火装置を作動させる。それにより、原燃料供給管18の原燃料ポンプ35より供給され、スタック5を通過した燃料ガスが燃焼し、その燃焼熱により、モジュール4や改質器3の温度が上昇する。改質器3の温度が水蒸気改質可能な温度となれば、水ポンプ12を作動させ改質器3に水を供給する。それにより、改質器3にて燃料電池セル23の発電に必要な水素含有ガスである燃料ガスが生成される。燃料電池セル23は、発電開始可能な温度となれば、改質器3にて生成された燃料ガスと、空気供給管19より供給される空気とで発電を開始する。
ここで、燃料電池システムの起動工程を完了させ、通常運転工程に切り替える。スタック5で生じた電力は、パワーコンディショナ6にて交流に変換された後、外部負荷の要求に応じて、制御装置7により外部負荷に供給制御されるとともに、補機にも、系統電源からの電力供給に替えてスタック5からの電力が供給されるように制御される。
なお、制御装置7は、スタック5の発電量に対応して必要となる空気を供給するように、空気供給管19の電動式のブロア37の動作を制御し、あわせて、改質器3にて、スタック5の発電量に対応して必要となる燃料ガスを生成するように、原燃料供給管18の電動式の原燃料ポンプ35の動作を制御するとともに、水供給装置である電動式の水ポンプ12の動作を制御する。
スタック5の運転に伴って生じた排ガスは、熱交換器8に供給され、循環配管15を流れる水とで熱交換される。熱交換器8での熱交換により生じたお湯は、循環配管15を流れて貯湯タンク16に貯水される。一方、熱交換器8での熱交換によりスタック5より排出される排ガスに含まれる水が凝縮水となり、凝縮水供給管10を通じて、凝縮水処理装置9に供給される。凝縮水は、凝縮水処理装置9にて純水とされて、水タンク11に供給される。水タンク11に貯水された水は、水供給装置である電動式の水ポンプ12により水供給管13を介して改質器3に供給される。このように、凝縮水を有効利用することにより、水自立運転を行なうことができる。
以上、本実施形態について詳細に説明したが、本実施形態は上述の実施の形態の例に限定されるものではなく、本実施形態の要旨を逸脱しない範囲内において、種々の変更、改良等が可能である。
例えば、上記形態では、4つの発電系統を有する燃料電池システムについて記載したが、複数の発電系統を有する燃料電池システムであれば良い。
1、1a、1b、1c、1d:発電系統
3:改質器
4:燃料電池モジュール
5:スタック
7:制御装置
8:熱交換器
12:水ポンプ
17:循環ポンプ
18:原燃料供給管
19:空気供給管
21:スタック装置
22:筐体
35:原燃料ポンプ
37:ブロア
39:流量計
41:開閉弁
45:上流側原燃料供給管

Claims (3)

  1. 原燃料ガスを改質する改質器と、該改質器に原燃料ガスを供給する原燃料ポンプと、前記改質器に水を供給する水ポンプと、前記改質器にて生成された改質ガスが供給されるスタックと、該スタックに空気を供給するブロアと、前記改質器への前記原燃料ガスの供給路を開閉する開閉弁とを具備する複数の発電系統と、該複数の発電系統の前記供給路にそれぞれ前記原燃料ガスを供給する1本の上流側原燃料供給路と、前記複数の発電系統の一部の発電系統が発電不能となった場合、または前記一部の発電系統の発電量が所定量以下に低下した場合に、前記一部の発電系統のみの前記開閉弁を閉に制御する制御装置とを具備することを特徴とする燃料電池システム。
  2. 前記複数の発電系統の前記スタックおよび前記改質器がぞれぞれ合金製の筐体内に収納されており、複数の前記筐体が当接もしくは近接して配置されていることを特徴とする請求項1に記載の燃料電池システム。
  3. 前記制御装置は、前記一部の発電系統の前記スタックが収容された筐体に隣接する筐体の温度を上げるべく、前記原燃料ポンプ、前記水ポンプおよび前記ブロアの少なくとも1つを制御することを特徴とする請求項2に記載の燃料電池システム。
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