JP2015139904A - 印刷機構およびスリーブの装着方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】円柱状のマンドレル2と、そのマンドレルの周面に装着される筒状で、その外周面に刷版5が貼り付けられ、その軸長が前記マンドレルの周面の軸長より短くされているスリーブ3と、前記マンドレルの軸方向における前記スリーブの配置すべき位置を表示するための表示手段4とを備えており、その表示手段が、マンドレルの軸方向に対して垂直で、かつ、前記マンドレル周面上のスリーブの配置すべき位置と前記軸とを結ぶ線上に、前記マンドレルの周面から間隔を空けて配置されている印刷機構1。
【選択図】図1
Description
その後、前記スリーブの挿入の前端に形成された凹状の切り込みをマンドレルの表面に設けた凸部に合わせ、マンドレル上におけるスリーブの周方向、軸方向の位置合わせをすると共に、マンドレルの周方向、軸方向の移動を規制する。
最後に、マンドレルへの空気の充填を止める。
また特許文献2には、米の袋、茶、砂糖などを充填した小型の袋を複数個収容するような大型の袋が開示されている。
このため作業員が手作業でスリーブを交換するのに、多くの作業時間を要するし、重量物であることから作業に危険を伴う。このようにスリーブの交換のための時間や労力は大
きい。
また印刷模様の変更もスリーブごと変更して行われる。スリーブごと交換すると、各刷版同士の位置関係をある程度固定でき、刷版の相対的なズレを防止できるからである。もちろんスリーブごと交換するのではなく、スリーブをマンドレルに装着したままで、変更のある刷版のみを交換することもある。しかしスリーブの軸長が長くなればなるほど、変更部分に部分版を追加で取り付けると、刷版のインクロールへの接触精度を低下させる恐れが生じるし、部分版を正確に取り付けるための作業も困難になる。そのためスリーブごと交換するのが一般的である。
このように印刷長あるいは印刷模様の変更は、原則的にはスリーブ単位での交換が前提となるため、スリーブ自体を共通部品とすべく、スリーブの軸長はマンドレルと同じにされていた。このため刷版が小さくても、労力は変わらなかった。
しかし、マンドレルごと交換するとなると、同じ印刷長のマンドレルを印刷色数分だけ用意する必要がある。さらにマンドレルは精密な装置であり、それ自体にコストがかかる。このためマンドレルごとスリーブを交換するのはコストがかかる。
また1つのマンドレルに複数のスリーブが装着される際には、全てのスリーブをマンドレルから抜かずとも、少なくとも変更の予定されているスリーブを抜き取ればよいので、作業が容易で、かつ、安全である。
さらにマンドレルにスリーブを装着した後に印刷位置の変更があっても、変更の必要な刷版を各スリーブ上で移動させたり、各スリーブをマンドレルに対して周方向や軸方向に移動させることにより、印刷位置を容易に変更することができる。
その上で、前記マンドレルの周面上における、スリーブを配置すべき位置を表示する表示手段を備えているので、予めマンドレルの周面に、スリーブの配置すべき位置を示すことにより、軸長の短いスリーブをマンドレルの周面上の配置すべき位置に正確に配置することができる。
また前記表示手段が、マンドレルの軸に対して略垂直で、かつ、前記スリーブの配置すべき位置と前記軸とを結ぶ線上に、前記マンドレルの周面から間隔を空けて配置されているので、スリーブや刷版の厚みが変化してもよい。そして、前記表示手段がマンドレルの軸に対して略垂直に配置されているから、表示すべき軸方向の位置を保つことができる。
さらに前記表示手段を複数備える場合は、複数のスリーブのそれぞれのマンドレルの周面上における配置すべき位置を表示することができ、一層スリーブの配置が容易になる。
読むことにより把握することができる。これにより表示手段とマンドレルとの相対的な位置関係を把握でき、マンドレルに対するスリーブの位置決めを容易にかつ、正確にすることができる。
さらにマンドレルの目盛りを読むことにより、表示手段により位置決めされたスリーブと他のスリーブの間隔を計測することができ。それにより、位置決めされたスリーブに対して、未だ位置決めされていない他のスリーブの位置を決めることができる。
またフレキソ印刷およびそれと同様の印刷方式の印刷を行ってもよい。
さらに印刷に用いられる袋の材質は紙、合成樹脂、合成樹脂製のフィルム、布あるいは不織布などである。
前記スリーブ3の外周面には、印刷対象物(原紙)11a(図2参照)に押圧される刷版(フレキソ版)5が設けられた透明フィルム9が取り付けられている。
なお通常は、前記フレキソ版5は透明フィルム9に載せられているが、フレキソ版5をスリーブ3に直接貼り付けてもよい。
前記表示手段4が、マンドレル2の軸に対して略垂直で、かつ、前記スリーブの配置すべき位置と前記軸とを結ぶ線上に、前記マンドレルの周面から間隔を空けて配置されているので、スリーブ3や刷版5の厚みが変化してもよい。そして、前記表示手段4がマンドレル2の軸に対して略垂直に配置されているから、表示すべき軸方向の位置を保つことができる。
図では、前記紙供給機12には、4つのロール11が枢支されている。図中の右端のロール11は外袋の原紙であり、印刷機13に送られる。左端のロール11は内袋の原紙であり、それらは重ね合わせ工程Bに送られている。
また中央の2つのロール11、11は、前記左右端のロール11、11を補充するために待機している。
これらマンドレル2、アニロックスロール14および圧胴ドラム15のそれぞれは、モータ駆動されるものであり、同期して駆動される。
前記圧胴ドラム15はマンドレル2に対してアニロックスロール14の反対側に配置されている。その圧胴ドラム15はマンドレル2との間に原紙11aを挟み込むように、いくらかマンドレル2側に押圧されており、フレキソ版5に塗られたインク(印刷模様)を原紙11aに転写し、印刷している。
また前記目盛り線7cのうち、筒部7の軸方向の中心を通る線は、基準位置を示す線7e(マンドレルの基準線)である(図1参照)。この基準線7eは原紙11aの幅方向の中心位置にくるようにするのが好ましい。
さらに基準線7eは、中心から既知の量だけズラして設けてもよい。また筒部7の端部を基準線7eの代わりに用いてもよい。
また前記スリーブ3の外周面には、軸方向にスリーブの基準線3dが設けられ、周方向にスリーブの中心線3eが設けられている。
前記スリーブの基準線3dは、中心から既知の量だけズラして設けてもよい。さらに前記スリーブの基準線3dの代わりに、スリーブ3の端部を基準としてもよい。
これらにより非力な作業員あるいは少ない作業員でもスリーブ3への版貼りから、マンドレル2からのスリーブ3の取り外し、版貼りされた交換用のスリーブ3をマンドレル2へ装着するといった一連の作業を、容易に行うことができる。
また複数のスリーブ3により一個の印刷模様を形成しているので、各スリーブ3が嵩張らず、その重量も軽いので、各スリーブ3をマンドレル2から取り外したり、交換用のスリーブ3をマンドレル2へ装着するのが容易であり、かつ、その作業が安全である。
また変更のあるフレキソ版5が貼り付けられたスリーブ3のみを交換することができる。さらにマンドレル2にスリーブ3を装着した後に印刷位置の変更があっても、変更の必要なフレキソ版5をスリーブ単位で移動させて印刷位置を容易に変更することができる。その上で、表示手段4を備えているので、スリーブ3のマンドレル2の周面の軸方向の位置が正確である。
前記ベース4aには、そのベースに対する表示手段4の位置決めをするための目盛り4bが設けられている。その目盛り4bは、表示手段4に形成された開口部4gから覗くことができる。その開口部4gの周辺には、目印4dが設けられている。その目印4dの延長線上にマンドレル2の周面上における位置を示すためのポインター4fが設けられている。前記表示手段4を固定する際には、表示手段の目印4dをベースの所定の位置の目盛り4bに合わせ、前記ロックネジ4eを締めて固定する。
さらに前述したように、1本のマンドレルに複数のスリーブが装着されている場合には、前記表示手段4を複数備えることにより(図1の二点鎖線の表示手段4)、複数のスリーブのマンドレル2の周面上における配置すべき位置を複数箇所に示すことができるので、一層スリーブ3の配置が容易になる。
さらに前記ポインター4fは、それから照射されるレーザー光が、マンドレル2の軸方向に対して垂直で、かつ、前記マンドレルの軸心に最短距離で到達するような経路をたどるように設けられている。
反対に、マンドレル2の目盛り線7cを設けていれば、表示手段4で示しているマンドレルの周面上の位置をマンドレル2の目盛り線7cから読み取ることができる。このため、ベース4aに目盛り線4cを設けなくてもよい。
前記フレキソ版5の基準となりやすい位置、例えばフレキソ版5の軸方向に直交する線、フレキソ版5の外縁などを、前記フィルムの基準線9aに重ねるようにする。
なおフレキソ版5に基準線および中心線を直接設けてもよい。
さらに前記フィルムの基準線9aは、中心から既知の量だけズラして設けてもよい。さらに前記フィルムの基準線9aの代わりに、フィルム9の側縁を基準として用いてもよい。
その後、前記第2工程18において、その後、スリーブ3をそれの基準線3dが表示手段4の表示する位置へ配置する(第2工程18)。
表示手段4の数がスリーブ3より少ない場合は、配置すべき位置にスリーブ3を装着した後に、既知の距離だけ表示手段4を移動させ、配置すべき位置に配置されていない未配置のスリーブ3の配置すべき位置を表示させた後に、未配置のスリーブ3を配置すべき位置に装着する。
さらに、スリーブの基準線3dをスリーブ3の端部に設定していると、既に装着された、すなわち表示手段4で位置決めされたスリーブ3と未配置のスリーブ3との間隔をマンドレル2の目盛り線7cから読み取って、未配置のスリーブ3の位置決めをすることができる。
。前記スリーブ3に覆われていない弁8は閉じているため、圧縮空気を噴出しないので、無駄にならず、内圧は減少しない。噴出した圧縮空気は前記マンドレル2の周面とスリーブ3の内周面との間に空気層を形成する。
その形成される空気層により前記スリーブ3とマンドレル2の周面との間の摺動摩擦が低減される(接触面積の低減による)。したがってスリーブ3をマンドレル2の周面上で容易に移動させることができ、マンドレル2の装着すべき位置に容易に装着することができる。
またマンドレル2とスリーブ3の間に空気層を形成することにより、スリーブ3を均等にマンドレル2から浮かせることができるので、短いスリーブ3であっても隣接する弁8の間隔より長ければスムーズに移動させることができる。
さらに弁8はマンドレル2の筒部7の周面の全体に設けているので、マンドレル2の軸長(印刷幅)より軸長の短い(小幅な)スリーブ3をマンドレルの周面の任意の位置まで移動させることができる。
なお前記隙間空間の圧力を効率的に高めるために、スリーブ3の両端部にマンドレル2の外周面と当接し、前記隙間空間の両端部を閉じるリップ状片を設けてもよい。これにより前記隙間空間の圧力を高めることができ、スリーブ3を膨張させ、マンドレル2の外周面との間に空気層を形成するのを容易にする。
このためマンドレル2の周面上のスペースを有効に活用でき、噴射孔7aを限られた面積(マンドレルの周面)に多数設けることができるので、軸長の短いスリーブ3を装着できる。
また前記マンドレル2の筒部7の左右端に設けられる弁8は、周方向に等間隔に6つ設けられている。これは挿入始めのスリーブ3の内面とマンドレル2との間の空気層を容易に形成するためである。なお両端に設けられる噴射孔7aは、6つに限らず、中央付近に設けられる噴射孔の個数(3個)より多いのが好ましい。
前記ボールプランジャー8は、上端に空気の噴射口8bとなる開口が形成されたハウジング8aと、そのハウジング8aの開口の下方にハウジングの内面から内向きに突出する突出部8cと、前記ハウジング8a内に収納される突出体としてのボール8dと、そのボール8dを前記突出部8cに押圧するバネ8eとを備えている公知のものである。また前記ハウジング8aの下端の開口は、空気の導入孔8fとなる。
ンドレル2に装着すると、スリーブ3の内周面により前記ボール8cが埋没して、前記噴射口8bが開く(図5b参照)。これにより多数の噴射孔8bから無駄なエアーが噴射されるのを防止することができる。
またスリーブ3をマンドレル2に装着すると、スリーブ3の内周面により前記ボール8dが埋没して、前記噴射口8bが開口する。これにより多数の噴射口8bから無駄なエアーが噴出されるのを防止することができる。例えば従来技術では、全ての孔が開きっぱなしである。
なおボールプランジャー8の代わりに、電磁弁を設けて、開閉のタイミングを制御して所定の弁の開閉を行えるようにしてもよい。
前記マンドレル2が枢支されている軸受13a、13bのうち、一方の軸受13bは、マンドレル2の軸方向で、離れるように分離できる。このため分離側軸受13bをマンドレル2から分離し、支持側軸受13aによりマンドレル1を片持ちにする(S2参照)。
そして交換の必要なスリーブ3を抜き取る(S3参照)。スリーブ3´は動かさない。
次いで、フレキソ版5´が貼り付けられた交換用のスリーブ3´´をマンドレル2へ装着する(S4参照)。それらのスリーブ3、3´´の内周面により前記ボール8dが押圧されてマンドレル2内に埋没する。これによりハウジング8aの突出部8cとボール8dの隙間が拡がり前記マンドレル2の周面とスリーブ3の内周面の間に空気が噴射され、空気層が形成される。このためスリーブ3あるいはスリーブ3´´をスムーズに移動させることができる。このときスリーブ3、3´´が装着されていない部分のボールプランジャー8は閉じているので、空気が噴射されない。
前記マンドレル2内への空気の供給を止め、ボールプランジャー8からの空気噴出がなくなると、交換されたスリーブ3´´はマンドレル2上に固定される。最後に再び分離側軸受13bをマンドレル5側に移動させる。
2 マンドレル
3 スリーブ
3´ スリーブ
3´´ スリーブ
3a 内層
3b 中間層
3c 外層
3d スリーブの基準線
3e スリーブの中心線
4 表示手段
4a ベース
4b 目盛り
4c レーザー光
4d 目印
4e ロックネジ
4f ポインター
4g 開口部
5 フレキソ版(刷版)
5´ フレキソ版
6 軸部
6a 供給孔
6b 供給路
7 筒部
7a 噴射孔
7b ゼロ線
7c 目盛り線
7d 空洞
7e マンドレルの基準線
8 ボールプランジャー(弁)
8aハウジング
8b 噴射口
8c 突出部
8d ボール
8e バネ
8f 導入孔
8g 突出体(ピン状)
8h 肩部
9 透明フィルム
9a フィルムの基準線
9b フィルムの中心線
10 フレーム部材
11 ロール
11a 原紙
12 紙供給機
13 印刷機
13a 軸受
13b 分離側軸受
14 アニロックスロール
15 圧胴ドラム
16 スリーブの装着方法
17 第1工程
18 第2工程
19 準備工程
20 準備工程
A 印刷工程
B 重ね合わせ工程
Claims (6)
- 円柱状のマンドレルと、
そのマンドレルの周面に装着される筒状で、その外周面に刷版が貼り付けられ、その軸長が前記マンドレルの周面の軸長より短くされているスリーブと、
前記マンドレルの軸方向における前記スリーブの配置すべき位置をマンドレルの周面に示すための表示手段とを備えており、
その表示手段が、マンドレルの軸に対して略垂直で、かつ、前記スリーブの配置すべき位置と前記軸とを結ぶ線上に、前記マンドレルの周面から間隔を空けて配置されている、印刷機構。 - 前記マンドレルの軸と平行に延びるベースをさらに備えており、
そのベースに、前記表示手段がベースの軸方向に移動自在に設けられている、請求項1記載の印刷機構。 - 前記ベースに、そのベースに対する表示手段の位置決めをするための目盛りが設けられている、請求項2記載の印刷機構。
- 前記表示手段がマンドレルの周面上に光を照射して位置を表すものである、請求項1〜3のいずれかに記載の印刷機構。
- 前記マンドレルの周面に等間隔で周方向に延びる複数の目盛り線が設けられている、請求項1〜4のいずれかに記載の印刷機構。
- 請求項1〜5のいずれかに記載の印刷機構を用いるスリーブの装着方法であって、前記表示手段を、マンドレルの軸に対して略垂直で、かつ、前記マンドレル周面上のスリーブの配置すべき位置と前記軸とを結ぶ線上に配置する第1工程と、前記表示手段による表示に基づいて、スリーブをマンドレルに装着する第2工程とを備えている、スリーブの装着方法。
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