JP2015129648A - 試験システム及び試験方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】試験装置と被試験器とを接続する複数のケーブルを接続する際のケーブル接続作業を効率的並びに確実に行う。
【解決手段】被試験器110に対して試験を行う試験装置12と、被試験器と試験装置とを接続する複数の試験用ケーブル162とを有する試験システムにおいて、前記試験で使用される試験用ケーブルの識別情報と、当該試験用ケーブルが接続されるべき接続順序情報と、当該試験用ケーブルが接続されるべき相手側コネクタの位置詳細図とを関連付けて記憶するケーブル関連情報テーブルと、前記読み取り装置により読み取られた前記識別情報を基に前記ケーブル関連情報テーブルを参照して、試験用ケーブルの接続順序の正否を判断し、試験用ケーブルの接続順序が正しい場合には、試験用ケーブルの接続順序が正しい旨を示し、スカラネットワークアナライザ又はディジタルマルチメータを使って試験用ケーブルの電気的接続確認を行う。
【選択図】図1
【解決手段】被試験器110に対して試験を行う試験装置12と、被試験器と試験装置とを接続する複数の試験用ケーブル162とを有する試験システムにおいて、前記試験で使用される試験用ケーブルの識別情報と、当該試験用ケーブルが接続されるべき接続順序情報と、当該試験用ケーブルが接続されるべき相手側コネクタの位置詳細図とを関連付けて記憶するケーブル関連情報テーブルと、前記読み取り装置により読み取られた前記識別情報を基に前記ケーブル関連情報テーブルを参照して、試験用ケーブルの接続順序の正否を判断し、試験用ケーブルの接続順序が正しい場合には、試験用ケーブルの接続順序が正しい旨を示し、スカラネットワークアナライザ又はディジタルマルチメータを使って試験用ケーブルの電気的接続確認を行う。
【選択図】図1
Description
本発明は、被試験器に対して試験を行う試験システム及び試験方法に関する。
例えば、特許文献1には、試験の実施状況を容易に確認することができる試験システム(試験装置)が開示されている。
ここで、従来の試験システムについて、図12を参照して説明する。
図12は、従来の試験システムの構成の一例を示す図である。
図12に示すように、従来の試験システム100は、試験装置10と被試験器110とが複数の試験用ケーブル160を介して接続されて構成されている。
被試験器110は、試験装置10によって実行される試験の対象となる。
試験装置10は、計算機2、測定器120−1〜120−N(Nは1以上の整数。但し、Nがそれぞれ常に同じ数とは限らない)、専用試験器130および切替部140から構成されている。
ここで、従来の試験システムについて、図12を参照して説明する。
図12は、従来の試験システムの構成の一例を示す図である。
図12に示すように、従来の試験システム100は、試験装置10と被試験器110とが複数の試験用ケーブル160を介して接続されて構成されている。
被試験器110は、試験装置10によって実行される試験の対象となる。
試験装置10は、計算機2、測定器120−1〜120−N(Nは1以上の整数。但し、Nがそれぞれ常に同じ数とは限らない)、専用試験器130および切替部140から構成されている。
なお、以下、測定器120−1〜120−Nなど、複数ある構成部分のいずれかを特定せずに示す場合には、単に測定器120などと略記することがある。
また、図12に示した試験システム100を構成する装置のうち、任意の2つ以上は、適宜、一体に構成されうる。
また、ある1つの装置において実現される複数の機能が、それぞれ別々の装置において実現されるようにしてもよいし、図12に示された装置以外の任意の装置において実現されるようにしてもよい。
また、図12に示した試験システム100を構成する装置のうち、任意の2つ以上は、適宜、一体に構成されうる。
また、ある1つの装置において実現される複数の機能が、それぞれ別々の装置において実現されるようにしてもよいし、図12に示された装置以外の任意の装置において実現されるようにしてもよい。
計算機2は、制御器20と被試験器用コントローラ22とがPC間制御ラインを介して接続されて構成されており、所定の試験を実行する。
また、計算機2は、試験用のソフトウェアを記憶しており、試験を実施する際には、被試験器110と試験装置10とが試験用ケーブル160(電源ケーブル、RFケーブル、通信用ケーブルなど)で接続される。
試験に使用される試験用ケーブル160の種類は複数あり、また、試験用ケーブル160は、被試験器110ごとに専用に使用される。
また、計算機2は、試験用のソフトウェアを記憶しており、試験を実施する際には、被試験器110と試験装置10とが試験用ケーブル160(電源ケーブル、RFケーブル、通信用ケーブルなど)で接続される。
試験に使用される試験用ケーブル160の種類は複数あり、また、試験用ケーブル160は、被試験器110ごとに専用に使用される。
制御器20は、例えばコンピュータであって、切替部140および測定器120を制御する。
具体的には、制御器20は、試験内容に応じて使用する測定器120に試験信号を入力させるように測定経路を切り替えるため、切替部140に対して切替信号を送信する。
また、制御器20は、試験装置10と被試験器110とを接続する複数の試験用ケーブル160がどのように接続されるべきかを示す接続図(図13を用いて後述する)を表示する。
なお、接続図は制御器20ではなく、被試験器コントローラ22が表示するようにしてもよい。
具体的には、制御器20は、試験内容に応じて使用する測定器120に試験信号を入力させるように測定経路を切り替えるため、切替部140に対して切替信号を送信する。
また、制御器20は、試験装置10と被試験器110とを接続する複数の試験用ケーブル160がどのように接続されるべきかを示す接続図(図13を用いて後述する)を表示する。
なお、接続図は制御器20ではなく、被試験器コントローラ22が表示するようにしてもよい。
被試験器用コントローラ22は、例えばコンピュータであって、被試験器110に対して測定条件を示す信号(測定条件信号)を入力させる。
測定条件信号を受信した被試験器110は、所定の試験を実行され、試験結果である試験信号を、切替部140を介して測定器120または専用試験器130に対して出力する。
測定器120は、汎用の測定機器であって、計算機2が実行する試験で使用され、被試験器110から出力された試験信号を、切替部140を介して受信して所定の測定を行う。
専用試験器130は、各被試験器110(および各試験項目)について専用に使用される試験器であって、被試験器110から出力された試験信号を、切替部140を介して受信して所定の測定を行う。
測定条件信号を受信した被試験器110は、所定の試験を実行され、試験結果である試験信号を、切替部140を介して測定器120または専用試験器130に対して出力する。
測定器120は、汎用の測定機器であって、計算機2が実行する試験で使用され、被試験器110から出力された試験信号を、切替部140を介して受信して所定の測定を行う。
専用試験器130は、各被試験器110(および各試験項目)について専用に使用される試験器であって、被試験器110から出力された試験信号を、切替部140を介して受信して所定の測定を行う。
切替部140は、制御器20から切替制御ラインを介して入力される切替信号に従って、被試験器110と測定器120および専用試験器130との測定経路を切り替える。
例えば、切替部140は、被試験器110からの試験信号が測定器120−1によって測定されるべき場合は、その試験信号が伝送されるケーブル160と測定器120−1とが電気的に接続されるように、経路を切り替える。
また、切替部140は、測定器120と被試験器110とを接続する測定器接続部142と、専用試験器130と被試験器110とを接続する専用試験器接続部144とを有する。
例えば、切替部140は、被試験器110からの試験信号が測定器120−1によって測定されるべき場合は、その試験信号が伝送されるケーブル160と測定器120−1とが電気的に接続されるように、経路を切り替える。
また、切替部140は、測定器120と被試験器110とを接続する測定器接続部142と、専用試験器130と被試験器110とを接続する専用試験器接続部144とを有する。
測定器接続部142は、一方を測定器120と接続されている。また、測定器接続部142は、他方に被試験器110との試験信号の通信に使用される試験用ケーブル160が接続するためのコネクタを有する。
専用試験器接続部144は、一方を専用試験器130と接続されており、また、他方には、被試験器110との試験信号の通信に使用される試験用ケーブル160が接続するためのコネクタを有している。
なお、以下、測定器接続部142および専用試験器接続部144を総称して「測定器接続部142等」と称することがある。
専用試験器接続部144は、一方を専用試験器130と接続されており、また、他方には、被試験器110との試験信号の通信に使用される試験用ケーブル160が接続するためのコネクタを有している。
なお、以下、測定器接続部142および専用試験器接続部144を総称して「測定器接続部142等」と称することがある。
図13は、制御器20によって表示される接続図、およびその接続図に対応してケーブルが接続されている被試験器110を示す図であり、(A)は接続図を例示し、(B)はケーブルが接続されている被試験器110を示す。
図13(A)に示すように、ケーブルW1の片方の端部が被試験器110のコネクタP1,P2,P3に接続され、他方の端部が測定器接続部142のコネクタJ1,J2に接続される。
また、ケーブルW2の片方の端部が被試験器110のコネクタP20に接続され、他方の端部が専用試験器接続部144のコネクタJ10に接続される。
作業者は、制御器20に表示された接続図を確認することによって、図13(B)に示すように、ケーブル160を被試験器110および測定器接続部142等に接続する。
図13(A)に示すように、ケーブルW1の片方の端部が被試験器110のコネクタP1,P2,P3に接続され、他方の端部が測定器接続部142のコネクタJ1,J2に接続される。
また、ケーブルW2の片方の端部が被試験器110のコネクタP20に接続され、他方の端部が専用試験器接続部144のコネクタJ10に接続される。
作業者は、制御器20に表示された接続図を確認することによって、図13(B)に示すように、ケーブル160を被試験器110および測定器接続部142等に接続する。
上述した従来の試験システム100において、作業者は、試験開始前に、試験で使用する複数の試験用ケーブル160を準備し、制御器20に表示された接続状態図(図13参照)を見ながらそれぞれの試験用ケーブル160を被試験器110並びに測定器接続部142等に接続する作業を行っている。しかし、制御器20に表示されるケーブル接続状態図はコネクタが差し込まれた状態の結線表示であるため、接続相手のコネクタがどのような形状なのか、また、どこの場所にあるのかがわからず探すのに手間がかかっていた。
また、複数の試験用ケーブル160を接続していくにあたり、現在どのケーブルまで接続が完了しているかの接続状況がわからないという問題があった。
また、複数の試験用ケーブル160を接続していくにあたり、現在どのケーブルまで接続が完了しているかの接続状況がわからないという問題があった。
また、試験用ケーブル160側コネクタと被試験器110並びに測定器接続部142等の相手側コネクタとの嵌合が確実に為され、電気的な接続状態が良好であるか否かを確認することができなかった。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、試験装置と被試験器とを接続する複数のケーブルを接続する際のケーブル接続作業を効率的並びに確実に行うことが可能な試験システムを提供することを目的とする。
本発明の試験システムは、被試験器に対して試験を行う試験装置と、前記被試験器と前記試験装置とを接続する複数の試験用ケーブルとを有する試験システムにおいて、前記複数の試験用ケーブルの各々に装着され、前記複数の試験用ケーブルを識別するための識別情報を記憶した記憶媒体と、前記複数の試験用ケーブルの各々に装着された前記記憶媒体から前記識別情報を読み取る読み取り装置と、試験用ケーブルの電気的接続確認を行うためのスカラネットワークアナライザ又はディジタルマルチメータを有し、前記試験装置は、前記試験で使用される試験用ケーブルの識別情報と、当該試験用ケーブルが接続されるべき接続順序情報と、当該試験用ケーブルが接続されるべき相手側コネクタの位置詳細図とを関連付けて記憶するケーブル関連情報テーブルと、前記読み取り装置により読み取られた前記識別情報を基に前記ケーブル関連情報テーブルを参照して、試験用ケーブルの接続順序の正否を判断し、前記試験用ケーブルの接続順序が正しい場合には、試験用ケーブルの接続順序が正しい旨を示す表示を行う一方、前記スカラネットワークアナライザ又は前記ディジタルマルチメータを使って試験用ケーブルの電気的接続確認を行い、試験用ケーブルの電気的接続が正しい場合には、試験用ケーブルの電気的接続が正しい旨を示す表示を行う一方、次の接続順序の試験用ケーブルを示す表示を行うことを特徴とする。
また、上記した試験システムにおいて、前記試験装置は、当該試験用ケーブルと相手側コネクタの接続状態図を表示する表示手段又は前記試験用ケーブルの前記相手側コネクタの位置詳細図を表示する表示手段を有し、前記試験用ケーブルの接続順序が正しい場合には、前記接続状態図又は前記位置詳細図に、試験用ケーブルの接続順序が正しい旨を示す表示を行う一方、前記スカラネットワークアナライザ又は前記ディジタルマルチメータを使って試験用ケーブルの電気的接続確認を行い、試験用ケーブルの電気的接続が正しい場合には、前記接続状態図又は前記位置詳細図に、試験用ケーブルの電気的接続が正しい旨を示す表示を行う一方、次の接続順序の試験用ケーブルを示す表示を行うことを特徴とする。
また、本発明の試験方法は、被試験器に対して試験を行う試験装置と、前記被試験器と前記試験装置とを接続する複数の試験用ケーブルとを有する試験システムにおいて、前記試験で使用される試験用ケーブルの識別情報と、当該試験用ケーブルが接続されるべき接続順序情報と、当該試験用ケーブルが接続されるべき相手側コネクタの位置詳細図とを関連付けて記憶するケーブル関連情報テーブルと、前記読み取り装置により読み取られた前記識別情報を基に前記ケーブル関連情報テーブルを参照して、試験用ケーブルの接続順序の正否を判断し、試験用ケーブルの接続順序が正しい場合には、試験用ケーブルの接続順序が正しい旨を示す表示を行う一方、スカラネットワークアナライザ又はディジタルマルチメータを使って試験用ケーブルの電気的接続確認を行い、試験用ケーブルの電気的接続が正しい場合には、試験用ケーブルの電気的接続が正しい旨を示す表示を行う一方、次の接続順序の試験用ケーブルを示す表示を行うことを特徴とする。
本発明によれば、試験装置と被試験器とを接続する複数のケーブルを接続する際のケーブル接続作業を効率的並びに確実に行うことができる。
<実施形態1>
〔試験システムの制御構成〕
以下、本発明の実施形態1に係る試験システムについて、図を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態1に係る試験システムの構成の一例を示す図である。
なお、図1に示す実施形態1にかかる試験システム1の内、図12に示した従来の試験システム100の構成部分と実質的に同一のものには、同一の符号が付してある。
〔試験システムの制御構成〕
以下、本発明の実施形態1に係る試験システムについて、図を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態1に係る試験システムの構成の一例を示す図である。
なお、図1に示す実施形態1にかかる試験システム1の内、図12に示した従来の試験システム100の構成部分と実質的に同一のものには、同一の符号が付してある。
図1に示すように、本発明の実施形態1に係る試験システム1は、試験装置12と被試験器110とが複数の試験用ケーブル162を介して接続されて構成されている。
被試験器110は、試験装置10によって実行される試験の対象となる。
試験装置12は、計算機3、測定器150−1〜150−N(Nは1以上の整数。但
し、Nがそれぞれ常に同じ数とは限らない)、専用試験器130および切替部140から構成されている。
また、切替部140の近傍には、試験用ケーブル162に装着された記憶媒体の一例であるRFIDタグ164に記憶されているケーブル識別情報を読み取る読み取り装置であるタグリーダ180が設けられている。
被試験器110は、試験装置10によって実行される試験の対象となる。
試験装置12は、計算機3、測定器150−1〜150−N(Nは1以上の整数。但
し、Nがそれぞれ常に同じ数とは限らない)、専用試験器130および切替部140から構成されている。
また、切替部140の近傍には、試験用ケーブル162に装着された記憶媒体の一例であるRFIDタグ164に記憶されているケーブル識別情報を読み取る読み取り装置であるタグリーダ180が設けられている。
なお、以下、測定器150−1〜150−Nなど、複数ある構成部分のいずれかを特定せずに示す場合には、単に測定器150などと略記することがある。
また、図1に示した試験システム1を構成する装置のうち、任意の2つ以上は、適宜、一体に構成されうる。
また、ある1つの装置において実現される複数の機能が、それぞれ別々の装置において実現されるようにしてもよいし、図1に示された装置以外の任意の装置において実現されるようにしてもよい。
また、図1に示した試験システム1を構成する装置のうち、任意の2つ以上は、適宜、一体に構成されうる。
また、ある1つの装置において実現される複数の機能が、それぞれ別々の装置において実現されるようにしてもよいし、図1に示された装置以外の任意の装置において実現されるようにしてもよい。
計算機3は、制御器24と被試験器用コントローラ22とがPC間制御ラインを介して接続されて構成されており、所定の試験を実行する。
また、計算機3は、試験用のソフトウェアを記憶しており、試験を実施する際には、被試験器110と試験装置12とが試験用ケーブル162(電源ケーブル、RFケーブル、通信用ケーブルなど)で接続される。
試験に使用される試験用ケーブル162の種類は複数あり、また、試験用ケーブル162は、被試験器110毎に、さらに、試験項目毎に異なる種類の試験用ケーブル162が複数使用される。
また、計算機3は、試験用のソフトウェアを記憶しており、試験を実施する際には、被試験器110と試験装置12とが試験用ケーブル162(電源ケーブル、RFケーブル、通信用ケーブルなど)で接続される。
試験に使用される試験用ケーブル162の種類は複数あり、また、試験用ケーブル162は、被試験器110毎に、さらに、試験項目毎に異なる種類の試験用ケーブル162が複数使用される。
制御器24は、例えばコンピュータであって、切替部140および測定器150を制御する。
具体的には、制御器24は、試験内容に応じて使用する測定器150に試験信号を入力させるように測定経路を切り替えるため、切替部140に対して、切替信号を送信する。
また、制御器24は、試験装置12と被試験器110とを接続する複数の試験用ケーブル162がどのように接続されるべきかを示す接続図(図7を用いて後述する)を表示する。
なお、接続図は制御器24ではなく、被試験器コントローラ22が表示するようにしてもよい。
具体的には、制御器24は、試験内容に応じて使用する測定器150に試験信号を入力させるように測定経路を切り替えるため、切替部140に対して、切替信号を送信する。
また、制御器24は、試験装置12と被試験器110とを接続する複数の試験用ケーブル162がどのように接続されるべきかを示す接続図(図7を用いて後述する)を表示する。
なお、接続図は制御器24ではなく、被試験器コントローラ22が表示するようにしてもよい。
被試験器用コントローラ22は、例えばコンピュータであって、被試験器110に対して測定条件を示す信号(測定条件信号)を入力させる。
測定条件信号を受信した被試験器110は、所定の試験を実行され、試験結果である試験信号を、切替部140を介して測定器150または専用試験器130に対して出力する。
測定器150は、汎用の測定機器であって、計算機3が実行する試験で使用され、被試験器110から出力された試験信号を、切替部140を介して受信して所定の測定を行う。なお、複数の測定器150の中には、スカラネットワークアナライザ並びにディジタルマルチメータが含まれるものとする。
専用試験器130は、各被試験器110(および各試験項目)について専用に使用される試験器であって、被試験器110から出力された試験信号を、切替部140を介して受信して所定の測定を行う。
測定条件信号を受信した被試験器110は、所定の試験を実行され、試験結果である試験信号を、切替部140を介して測定器150または専用試験器130に対して出力する。
測定器150は、汎用の測定機器であって、計算機3が実行する試験で使用され、被試験器110から出力された試験信号を、切替部140を介して受信して所定の測定を行う。なお、複数の測定器150の中には、スカラネットワークアナライザ並びにディジタルマルチメータが含まれるものとする。
専用試験器130は、各被試験器110(および各試験項目)について専用に使用される試験器であって、被試験器110から出力された試験信号を、切替部140を介して受信して所定の測定を行う。
切替部140は、制御器24から切替制御ラインを介して入力される切替信号に従って、被試験器110と測定器150および専用試験器130との測定経路を切り替える。
例えば、切替部140は、被試験器110からの試験信号が測定器150−1によって測定されるべき場合は、その試験信号が伝送される試験用ケーブル162と測定器150−1とが電気的に接続されるように、経路を切り替える。
また、切替部140は、測定器150と被試験器110とを接続する測定器接続部142と、専用試験器130と被試験器110とを接続する専用試験器接続部144とを有する。
例えば、切替部140は、被試験器110からの試験信号が測定器150−1によって測定されるべき場合は、その試験信号が伝送される試験用ケーブル162と測定器150−1とが電気的に接続されるように、経路を切り替える。
また、切替部140は、測定器150と被試験器110とを接続する測定器接続部142と、専用試験器130と被試験器110とを接続する専用試験器接続部144とを有する。
測定器接続部142は、一方を測定器150と接続されている。また、測定器接続部142は、他方に被試験器110との試験信号の通信に使用される試験用ケーブル162が接続するためのコネクタを有する。
専用試験器接続部144は、一方を専用試験器130と接続されており、また、他方には、被試験器110との試験信号の通信に使用される試験用ケーブル162が接続するためのコネクタを有している。
なお、以下、測定器接続部142および専用試験器接続部144を総称して「測定器接続部142等」と称することがある。
専用試験器接続部144は、一方を専用試験器130と接続されており、また、他方には、被試験器110との試験信号の通信に使用される試験用ケーブル162が接続するためのコネクタを有している。
なお、以下、測定器接続部142および専用試験器接続部144を総称して「測定器接続部142等」と称することがある。
〔制御器のハードウェア構成と試験用ケーブル〕
前述した制御器24のハードウェア構成と試験用ケーブル162を、図2および図3を参照して説明する。
図2は、本発明の実施形態1に係る試験システムにおける制御器(および被試験器用コントローラ22)のハードウェア構成の一例を示す図である。また、図3は、本発明の実施形態1に係る試験システムにおける試験用ケーブルの一例を示す図である。
前述した制御器24のハードウェア構成と試験用ケーブル162を、図2および図3を参照して説明する。
図2は、本発明の実施形態1に係る試験システムにおける制御器(および被試験器用コントローラ22)のハードウェア構成の一例を示す図である。また、図3は、本発明の実施形態1に係る試験システムにおける試験用ケーブルの一例を示す図である。
図2に示すように、制御器24は、CPU(Central Processing Unit)252およびメモリ254などを含む本体250、キーボードおよび表示装置などを含む入出力装置256、他の装置との通信を行う通信装置258、および、CD装置およびHDD装置など、記録媒体262に対するデータの記録および再生を行う記録装置260から構成される。
つまり、制御器24は、情報処理および他の装置との通信が可能なコンピュータとしてのハードウェア構成部分を有している。
つまり、制御器24は、情報処理および他の装置との通信が可能なコンピュータとしてのハードウェア構成部分を有している。
図3に示すように、試験用ケーブル162には、RFIDタグ164が装着されている。
RFIDタグ164は、RFID(Radio Frequency Identification)方式の記憶媒体であって、各試験用ケーブル162を識別するためのケーブル識別情報を記憶する。この試験用ケーブル162のケーブル識別情報は、例えば図6に示すW1やW2などとすることができる。
RFIDタグ164は、RFID(Radio Frequency Identification)方式の記憶媒体であって、各試験用ケーブル162を識別するためのケーブル識別情報を記憶する。この試験用ケーブル162のケーブル識別情報は、例えば図6に示すW1やW2などとすることができる。
このRFIDタグ164と前述したタグリーダ180との間では、タグリーダ180は、RFIDタグ164に電波信号を送信し、これを受けて、RFIDタグ164は、タグリーダ180からの電波を整流することによって、必要な電力が供給される。
また、タグリーダ180は、試験用ケーブル162のケーブル識別情報を送信させることを示す質問データをRFIDタグ164に送信し、これを受けて、RFIDタグ164は、その質問に応じて、試験用ケーブル162のケーブル識別情報をタグリーダ180に対して送信する。
これにより、タグリーダ180は、RFIDタグ164から試験用ケーブル162のケーブル識別情報を読み取る。さらに、タグリーダ180は、読み取った試験用ケーブル162のケーブル識別情報を制御器24に対して送信する。
また、タグリーダ180は、試験用ケーブル162のケーブル識別情報を送信させることを示す質問データをRFIDタグ164に送信し、これを受けて、RFIDタグ164は、その質問に応じて、試験用ケーブル162のケーブル識別情報をタグリーダ180に対して送信する。
これにより、タグリーダ180は、RFIDタグ164から試験用ケーブル162のケーブル識別情報を読み取る。さらに、タグリーダ180は、読み取った試験用ケーブル162のケーブル識別情報を制御器24に対して送信する。
〔制御器において動作するソフトウェア構成〕
前述した制御器24において動作するソフトウェア構成を、図4を用いて説明する。
図4は、本発明の実施形態1に係る試験システムにおける制御器において動作するケーブル接続準備プログラムの一例を示す図である。
図4に示すように、ケーブル接続準備プログラム30は、ケーブル関連情報記憶部300、試験項目設定部302、接続図表示部304、必要ケーブル判断部310、必要ケーブル表示部312、ケーブル識別情報受信部320、接続順序確認部330、接続順序確認表示部332、測定情報受信部342、電気的接続良否判断部344、電気的接続良否表示部346、ケーブル接続完了判断部360、およびケーブル接続完了表示部362から構成される。
前述した制御器24において動作するソフトウェア構成を、図4を用いて説明する。
図4は、本発明の実施形態1に係る試験システムにおける制御器において動作するケーブル接続準備プログラムの一例を示す図である。
図4に示すように、ケーブル接続準備プログラム30は、ケーブル関連情報記憶部300、試験項目設定部302、接続図表示部304、必要ケーブル判断部310、必要ケーブル表示部312、ケーブル識別情報受信部320、接続順序確認部330、接続順序確認表示部332、測定情報受信部342、電気的接続良否判断部344、電気的接続良否表示部346、ケーブル接続完了判断部360、およびケーブル接続完了表示部362から構成される。
ケーブル接続準備プログラム30は、上記の構成によって、所定の試験に必要な試験用ケーブルが準備されたか否かを確認する試験用ケーブル接続確認処理を行う。
ケーブル接続準備プログラム30は、例えば、記録媒体262を介して制御器24に供給され、メモリ254にロードされ、制御器24にインストールされたOS上で、制御器24のハードウェア資源を具体的に利用して実行される。
なお、本実施形態においては、コンピュータである制御器24がケーブル接続準備プログラム30を実行するとしたが、ケーブル接続準備プログラム30の機能をハードウェアで構成することによって実現してもよい。
ケーブル接続準備プログラム30は、例えば、記録媒体262を介して制御器24に供給され、メモリ254にロードされ、制御器24にインストールされたOS上で、制御器24のハードウェア資源を具体的に利用して実行される。
なお、本実施形態においては、コンピュータである制御器24がケーブル接続準備プログラム30を実行するとしたが、ケーブル接続準備プログラム30の機能をハードウェアで構成することによって実現してもよい。
ケーブル接続準備プログラム30において、ケーブル関連情報記憶部300は、図5及び図6に示すテーブルで示される情報を記憶する。
図5は、ケーブル関連情報記憶部300に記憶される被試験器毎ケーブル関連情報テーブルを示す図である。
図5に示すように、被試験器毎ケーブル関連情報テーブル410において、被試験器110毎に、その被試験器について実施される試験項目と、各試験項目について使用される試験用ケーブル162のケーブル識別情報とが対応付けられている。
図5は、ケーブル関連情報記憶部300に記憶される被試験器毎ケーブル関連情報テーブルを示す図である。
図5に示すように、被試験器毎ケーブル関連情報テーブル410において、被試験器110毎に、その被試験器について実施される試験項目と、各試験項目について使用される試験用ケーブル162のケーブル識別情報とが対応付けられている。
例えば、図5(A)は、被試験器Aについて試験項目A1〜A3が実施されることを示す。
さらに、図5(A)は、試験項目A1において、試験用ケーブルW1,W2が使用され、試験用ケーブルW1の試験装置側が測定器接続部142に接続され、試験用ケーブルW2の試験装置側が専用試験器接続部144に接続されることを示す。
また、図5(A)は、試験項目A2において、試験用ケーブルW1,W2が使用され、試験用ケーブルW1の試験装置側が測定器接続部142に接続され、試験用ケーブルW2の試験装置側が専用試験器接続部144に接続されることを示す。
また、試験項目A3において、試験用ケーブルW1が使用され、試験用ケーブルW1の試験装置側が測定器接続部142に接続されることを示す。
さらに、図5(A)は、試験項目A1において、試験用ケーブルW1,W2が使用され、試験用ケーブルW1の試験装置側が測定器接続部142に接続され、試験用ケーブルW2の試験装置側が専用試験器接続部144に接続されることを示す。
また、図5(A)は、試験項目A2において、試験用ケーブルW1,W2が使用され、試験用ケーブルW1の試験装置側が測定器接続部142に接続され、試験用ケーブルW2の試験装置側が専用試験器接続部144に接続されることを示す。
また、試験項目A3において、試験用ケーブルW1が使用され、試験用ケーブルW1の試験装置側が測定器接続部142に接続されることを示す。
同様に、図5(B)は、被試験器Bについて試験項目B1〜B3が実施されることを示す。
さらに、図5(B)は、試験項目B1において、試験用ケーブルW1,W2が使用され、試験用ケーブルW1の試験装置側が測定器接続部142に接続され、試験用ケーブルW2の試験装置側が専用試験器接続部144に接続されることを示す。
また、図5(B)は、試験項目B2において、試験用ケーブルW2が使用され、試験用ケーブルW2の試験装置側が測定器接続部142に接続されることを示す。
また、図5(B)は、試験項目B3において、試験用ケーブルW3が使用され、試験用ケーブルW3の試験装置側が測定器接続部142に接続されることを示す。
さらに、図5(B)は、試験項目B1において、試験用ケーブルW1,W2が使用され、試験用ケーブルW1の試験装置側が測定器接続部142に接続され、試験用ケーブルW2の試験装置側が専用試験器接続部144に接続されることを示す。
また、図5(B)は、試験項目B2において、試験用ケーブルW2が使用され、試験用ケーブルW2の試験装置側が測定器接続部142に接続されることを示す。
また、図5(B)は、試験項目B3において、試験用ケーブルW3が使用され、試験用ケーブルW3の試験装置側が測定器接続部142に接続されることを示す。
図6は、ケーブル関連情報記憶部300に記憶される試験項目毎ケーブル関連情報テーブルを示す図である。
図6に示すように、試験項目毎ケーブル関連情報テーブル420は、各試験項目において使用される試験用ケーブル162のケーブル識別情報と、各試験用ケーブル162が被試験器110および測定器接続部142等に接続されるべき順序(接続順序)と、各試験用ケーブル162の両端部コネクタが接続されるべき被試験器110および測定器接続部142等の相手コネクタの詳細形状並びにその位置がわかるコネクタ位置詳細図を示す。
この接続順序は、複数の試験用ケーブル162を試験装置12と被試験器110とに接続する場合において、試験用ケーブル162の試験装置側コネクタを測定器接続部142等の各コネクタに接続し、被試験器側コネクタを被試験器110の各コネクタに接続するときに効率良く作業を進めることができる順序である。
例えば、試験用ケーブルW1を接続してから試験用ケーブルW2を接続しようとすると、試験用ケーブルW1が干渉して試験用ケーブルW2を接続することが困難となる場合には、試験用ケーブルW2の接続順序の方が試験用ケーブルW1の接続順序よりも先となっている。
図6に示すように、試験項目毎ケーブル関連情報テーブル420は、各試験項目において使用される試験用ケーブル162のケーブル識別情報と、各試験用ケーブル162が被試験器110および測定器接続部142等に接続されるべき順序(接続順序)と、各試験用ケーブル162の両端部コネクタが接続されるべき被試験器110および測定器接続部142等の相手コネクタの詳細形状並びにその位置がわかるコネクタ位置詳細図を示す。
この接続順序は、複数の試験用ケーブル162を試験装置12と被試験器110とに接続する場合において、試験用ケーブル162の試験装置側コネクタを測定器接続部142等の各コネクタに接続し、被試験器側コネクタを被試験器110の各コネクタに接続するときに効率良く作業を進めることができる順序である。
例えば、試験用ケーブルW1を接続してから試験用ケーブルW2を接続しようとすると、試験用ケーブルW1が干渉して試験用ケーブルW2を接続することが困難となる場合には、試験用ケーブルW2の接続順序の方が試験用ケーブルW1の接続順序よりも先となっている。
また、試験項目毎ケーブル関連情報テーブル420は、使用される各試験用ケーブル162の被試験器側コネクタが被試験器のどのコネクタに接続されるか、また、使用される各ケーブル162の試験装置側コネクタが測定器接続部142等のどのコネクタに接続されるかを示す。
例えば、図7(A)にかかる試験項目(例えば被試験器Aについて実施される試験)においては、それぞれケーブル識別情報W1〜W9で示される試験用ケーブルW1〜W9が使用される。また、試験用ケーブルW7の被試験器側コネクタは被試験器110のコネクタ「1J1」に接続され、試験用ケーブルW7の試験装置側コネクタは測定器接続部142のコネクタ「J11」に接続される。
例えば、図7(A)にかかる試験項目(例えば被試験器Aについて実施される試験)においては、それぞれケーブル識別情報W1〜W9で示される試験用ケーブルW1〜W9が使用される。また、試験用ケーブルW7の被試験器側コネクタは被試験器110のコネクタ「1J1」に接続され、試験用ケーブルW7の試験装置側コネクタは測定器接続部142のコネクタ「J11」に接続される。
また、例えば、図7(B)にかかる試験項目(例えば被試験器Bについて実施される試験)においては、それぞれケーブル識別情報W31〜W39で示される試験用ケーブルW31〜W39が使用される。また、試験用ケーブルW35の被試験器側コネクタは被試験器110のコネクタ「1J7」に接続され、試験用ケーブルW35の試験装置側コネクタは専用試験器接続部144のコネクタ「J21」に接続される。
また、コネクタ位置詳細図は、複数のケーブル162を試験装置12と被試験器110とに接続する場合において、各ケーブル162の両端部コネクタを被試験器110および測定器接続部142等の相手コネクタに嵌合するときに、容易に見つけられるように相手コネクタの詳細な形状並びに位置を示した図である。
例えば、ケーブルW2を接続しようとした場合には(図9参照)、被試験器110のコネクタ「1J5」と、測定器接続部142のコネクタ「J1」の詳細な形状並びに位置がわかるコネクタ位置詳細図「P2」が制御器24の画面上に表示される。
例えば、ケーブルW2を接続しようとした場合には(図9参照)、被試験器110のコネクタ「1J5」と、測定器接続部142のコネクタ「J1」の詳細な形状並びに位置がわかるコネクタ位置詳細図「P2」が制御器24の画面上に表示される。
試験項目設定部302(図4参照)は、入出力装置256から、試験の対象である被試験器110と実施される試験項目とを示す設定情報を受け入れて、実施される試験に関する情報(試験情報)として設定する。
この設定情報は、例えば、作業者がキーボード等の入出力装置256を操作することによって生成される。
接続図表示部304は、試験項目設定部302から試験情報を受け入れ、ケーブル関連情報記憶部300に記憶された試験項目毎ケーブル関連情報テーブル420(図6)を参照して、その試験情報に対応する使用ケーブルの接続図並びにコネクタ接続状態図を表示する画面(図7を用いて後述する)を、表示装置等の入出力装置256に表示させるための処理を行う。
入出力装置256に表示された使用ケーブルの接続図並びにコネクタ接続状態図の画面を確認することによって、作業者は、試験用ケーブル162全体の接続位置を確認することができる。
また、入出力装置256がケーブル162の接続順序を表示することによって、作業者は、準備したケーブル162を接続順序に合わせて並べ替えることができ、それによってケーブル接続作業を効率化できる。
この設定情報は、例えば、作業者がキーボード等の入出力装置256を操作することによって生成される。
接続図表示部304は、試験項目設定部302から試験情報を受け入れ、ケーブル関連情報記憶部300に記憶された試験項目毎ケーブル関連情報テーブル420(図6)を参照して、その試験情報に対応する使用ケーブルの接続図並びにコネクタ接続状態図を表示する画面(図7を用いて後述する)を、表示装置等の入出力装置256に表示させるための処理を行う。
入出力装置256に表示された使用ケーブルの接続図並びにコネクタ接続状態図の画面を確認することによって、作業者は、試験用ケーブル162全体の接続位置を確認することができる。
また、入出力装置256がケーブル162の接続順序を表示することによって、作業者は、準備したケーブル162を接続順序に合わせて並べ替えることができ、それによってケーブル接続作業を効率化できる。
必要ケーブル判断部310は、試験項目設定部302から試験情報を受け入れ、試験情報が示す被試験器110および試験項目と、ケーブル関連情報記憶部300に記憶された被試験器毎ケーブル関連情報テーブル410(図5)とから、実施される試験に必要な試験用ケーブル162を判断する。
例えば、試験情報が被試験器Aおよび試験項目A1を示す場合、必要ケーブル判断部310は、ケーブルW1,W2が必要であると判断する。
また、必要ケーブル判断部310は、必要な試験用ケーブル162のケーブル識別情報を、必要ケーブル表示部312に対して出力する。
必要ケーブル表示部312は、必要ケーブル判断部310からのケーブル識別情報を使用して、実施される試験に必要な試験用ケーブル162の識別情報を、表示装置等の入出力装置256に表示させるための処理を行う。
入出力装置256に表示された試験用ケーブル162を確認することによって、作業者は、必要な試験用ケーブル162を効率的に準備することができる。
例えば、試験情報が被試験器Aおよび試験項目A1を示す場合、必要ケーブル判断部310は、ケーブルW1,W2が必要であると判断する。
また、必要ケーブル判断部310は、必要な試験用ケーブル162のケーブル識別情報を、必要ケーブル表示部312に対して出力する。
必要ケーブル表示部312は、必要ケーブル判断部310からのケーブル識別情報を使用して、実施される試験に必要な試験用ケーブル162の識別情報を、表示装置等の入出力装置256に表示させるための処理を行う。
入出力装置256に表示された試験用ケーブル162を確認することによって、作業者は、必要な試験用ケーブル162を効率的に準備することができる。
接続順序確認部330は、試験用ケーブル162の現在の接続順序(つまり、接続順序において現在何番目の試験用ケーブル162が接続されるべきか)を判断する。
例えば、接続順序確認部330は、順序カウンタ値の初期値をn=1とし、正しい順序の試験用ケーブル162が試験装置12の近傍に存在すると判断される度に、順序カウンタ値を1つ増加させる。
また、接続順序確認部330は、ケーブル識別情報受信部320から試験用ケーブル162のケーブル識別情報を受け入れると、そのケーブル識別情報に対応する試験用ケーブル162の接続されるタイミングが正しいか否かを判断する。
具体的には、接続順序確認部330は、試験項目設定部302から受け入れた試験情報に示された試験項目を使用して、ケーブル関連情報記憶部300に記憶された試験項目毎ケーブル関連情報テーブル420(図6)を参照し、受け入れたケーブル識別情報に対応する試験用ケーブル162の接続順序が、現在の順序カウンタ値と一致するかを判断する。
例えば、接続順序確認部330は、順序カウンタ値の初期値をn=1とし、正しい順序の試験用ケーブル162が試験装置12の近傍に存在すると判断される度に、順序カウンタ値を1つ増加させる。
また、接続順序確認部330は、ケーブル識別情報受信部320から試験用ケーブル162のケーブル識別情報を受け入れると、そのケーブル識別情報に対応する試験用ケーブル162の接続されるタイミングが正しいか否かを判断する。
具体的には、接続順序確認部330は、試験項目設定部302から受け入れた試験情報に示された試験項目を使用して、ケーブル関連情報記憶部300に記憶された試験項目毎ケーブル関連情報テーブル420(図6)を参照し、受け入れたケーブル識別情報に対応する試験用ケーブル162の接続順序が、現在の順序カウンタ値と一致するかを判断する。
さらに、接続順序確認部330は、そのケーブル識別情報に対応する試験用ケーブル162の接続されるタイミングが誤っている場合(つまり、受け入れたケーブル識別情報に対応する試験用ケーブル162の接続順序が、現在の順序カウンタ値と一致しない場合)には、不一致である旨を示す信号(ケーブル不一致信号)を生成し、接続順序確認表示部348に対して出力する。
一方、接続順序確認部330は、そのケーブル識別情報に対応する試験用ケーブル162の接続されるタイミングが正しい場合(つまり、受け入れたケーブル識別情報に対応する試験用ケーブル162の接続順序が、現在の順序カウンタ値と一致する場合)には、一致である旨を示す信号(ケーブル一致信号)を生成し、接続順序確認表示部332に対して出力する。
一方、接続順序確認部330は、そのケーブル識別情報に対応する試験用ケーブル162の接続されるタイミングが正しい場合(つまり、受け入れたケーブル識別情報に対応する試験用ケーブル162の接続順序が、現在の順序カウンタ値と一致する場合)には、一致である旨を示す信号(ケーブル一致信号)を生成し、接続順序確認表示部332に対して出力する。
また、接続順序確認部330は、ケーブル一致信号を生成した場合に、順序カウンタ値を1つ増加(n=n+1)させる。
さらに、この場合、接続順序確認部330は、試験情報が示す試験項目に対応する試験項目毎ケーブル関連情報テーブル(図6)を参照して、その次に接続されるべき試験用ケーブル162を判断する。
例えば、接続順序確認部330は、図6(A)に対応する試験項目において、試験用ケーブルW4のケーブル識別情報W4に関するケーブル一致信号を生成した場合に、試験用ケーブルW4の接続順序(6番目)の次の接続順序(7番目)がケーブルW5であることを判断する。
また、接続順序確認部330は、次の接続順序である試験用ケーブル162を示す情報(次回接続順序情報)を、接続順序確認表示部332に対して出力する。
さらに、この場合、接続順序確認部330は、試験情報が示す試験項目に対応する試験項目毎ケーブル関連情報テーブル(図6)を参照して、その次に接続されるべき試験用ケーブル162を判断する。
例えば、接続順序確認部330は、図6(A)に対応する試験項目において、試験用ケーブルW4のケーブル識別情報W4に関するケーブル一致信号を生成した場合に、試験用ケーブルW4の接続順序(6番目)の次の接続順序(7番目)がケーブルW5であることを判断する。
また、接続順序確認部330は、次の接続順序である試験用ケーブル162を示す情報(次回接続順序情報)を、接続順序確認表示部332に対して出力する。
接続順序確認表示部332は、ケーブル不一致信号を受け入れた場合に、試験用ケーブル162の接続順序が誤りであることの表示(例えば、ケーブル色を赤色表示に変更)を、表示装置等の入出力装置256に表示させるための処理を行う。
これにより、作業者は、接続しようとしている試験用ケーブル162の接続順序が誤りであることを容易に確認することができ、したがって、ケーブル接続の作業効率を向上させることができる。
一方、接続順序確認表示部332は、ケーブル一致信号および次回接続順序情報を受け入れた場合に、試験用ケーブル162の接続順序が正しいことの表示(例えば、ケーブル色を緑色表示に変更)を、表示装置等の入出力装置256に表示させるための処理を行う。また、次回接続順序情報に基づいて次の接続順序である試験用ケーブル162であることの表示(例えば、ケーブル色を黄色表示に変更)を、表示装置等の入出力装置256に表示させるための処理を行う。
また、図示しないが、前記試験用ケーブルの前記相手側コネクタの位置詳細図で、試験用ケーブル162の接続順序が正しいことの表示(例えば、ケーブル色を緑色表示に変更)を、表示装置等の入出力装置256に表示させるための処理を行っても良い。前記試験用ケーブルの前記相手側コネクタの位置詳細図で、次回接続順序情報に基づいて次の接続順序である試験用ケーブル162であることの表示(例えば、ケーブル色を黄色表示に変更)を、表示装置等の入出力装置256に表示させるための処理を行っても良い。
これにより、作業者は、次に接続すべき試験用ケーブル162を容易に確認することができ、したがって、ケーブル接続の作業効率を向上させることができる。
これにより、作業者は、接続しようとしている試験用ケーブル162の接続順序が誤りであることを容易に確認することができ、したがって、ケーブル接続の作業効率を向上させることができる。
一方、接続順序確認表示部332は、ケーブル一致信号および次回接続順序情報を受け入れた場合に、試験用ケーブル162の接続順序が正しいことの表示(例えば、ケーブル色を緑色表示に変更)を、表示装置等の入出力装置256に表示させるための処理を行う。また、次回接続順序情報に基づいて次の接続順序である試験用ケーブル162であることの表示(例えば、ケーブル色を黄色表示に変更)を、表示装置等の入出力装置256に表示させるための処理を行う。
また、図示しないが、前記試験用ケーブルの前記相手側コネクタの位置詳細図で、試験用ケーブル162の接続順序が正しいことの表示(例えば、ケーブル色を緑色表示に変更)を、表示装置等の入出力装置256に表示させるための処理を行っても良い。前記試験用ケーブルの前記相手側コネクタの位置詳細図で、次回接続順序情報に基づいて次の接続順序である試験用ケーブル162であることの表示(例えば、ケーブル色を黄色表示に変更)を、表示装置等の入出力装置256に表示させるための処理を行っても良い。
これにより、作業者は、次に接続すべき試験用ケーブル162を容易に確認することができ、したがって、ケーブル接続の作業効率を向上させることができる。
測定情報受信部342は、スカラネットワークアナライザやディジタルマルチメータ等の測定器150で計測した測定値を入出力装置256を介して受信し、電気的接続良否判断部344に対して出力する。
電気的接続良否判断部344は、試験用ケーブル162を試験装置12と被試験器110とに接続した後、試験用ケーブル162の試験装置側コネクタと測定器接続部142等のコネクタとの嵌合状態、並びに試験用ケーブル162の被試験器側コネクタと被試験器110のコネクタとの嵌合状態が良好かどうか、また、試験用ケーブル162内で断線等はないか、電気的接続状態の確認を行う。
また、電気的接続良否判断部344は、スカラネットワークアナライザやディジタルマルチメータ等の測定器を使って試験用ケーブル162と試験装置12および被試験器110との間の接続状態を確認し、計測した測定値に基づいて電気的接続の良否判定を行い(後述する図10および図11参照)、その判定結果情報を電気的接続良否表示部346に出力する。
電気的接続良否表示部346は、電気的接続良否判断部344から入力された試験用ケーブル162の電気的接続良否に関する判定結果情報を、表示装置等の入出力装置256に表示させるための処理を行う。
また、電気的接続良否判断部344は、スカラネットワークアナライザやディジタルマルチメータ等の測定器を使って試験用ケーブル162と試験装置12および被試験器110との間の接続状態を確認し、計測した測定値に基づいて電気的接続の良否判定を行い(後述する図10および図11参照)、その判定結果情報を電気的接続良否表示部346に出力する。
電気的接続良否表示部346は、電気的接続良否判断部344から入力された試験用ケーブル162の電気的接続良否に関する判定結果情報を、表示装置等の入出力装置256に表示させるための処理を行う。
ケーブル接続完了判断部360は、全ての試験用ケーブル162のケーブル接続が完了したかを判断する。
具体的には、ケーブル接続完了判断部360は、試験項目設定部302から試験情報を受け入れ、その試験情報が示す試験項目を使用して、ケーブル関連情報記憶部300に記憶された試験項目毎ケーブル関連情報420を参照し、全ての試験用ケーブル162のケーブル識別情報に対応するケーブル一致信号を接続順序確認部330から受け入れたかを判断する。
また、ケーブル接続完了判断部360は、全ての試験用ケーブル162のケーブル一致信号を受け入れたことを示す情報(ケーブル接続完了情報)を生成し、ケーブル接続完了表示部362に対して出力する。
具体的には、ケーブル接続完了判断部360は、試験項目設定部302から試験情報を受け入れ、その試験情報が示す試験項目を使用して、ケーブル関連情報記憶部300に記憶された試験項目毎ケーブル関連情報420を参照し、全ての試験用ケーブル162のケーブル識別情報に対応するケーブル一致信号を接続順序確認部330から受け入れたかを判断する。
また、ケーブル接続完了判断部360は、全ての試験用ケーブル162のケーブル一致信号を受け入れたことを示す情報(ケーブル接続完了情報)を生成し、ケーブル接続完了表示部362に対して出力する。
ケーブル接続完了表示部362は、ケーブル接続完了判断部360からのケーブル接続完了情報に基づいて、ケーブル接続が完了したことを、表示装置等の入出力装置256に表示させるための処理を行う。
具体的には、ケーブル接続完了情報を受信した場合、ケーブル接続完了表示部362は、ケーブル接続が完了したことを、表示装置等の入出力装置256にサブウインドウで表示させるための処理を行う。
入出力装置256がケーブル接続完了情報を表示することによって、試験用ケーブル162の接続が完了していない状態で試験を開始する等の誤動作を防止できる。
具体的には、ケーブル接続完了情報を受信した場合、ケーブル接続完了表示部362は、ケーブル接続が完了したことを、表示装置等の入出力装置256にサブウインドウで表示させるための処理を行う。
入出力装置256がケーブル接続完了情報を表示することによって、試験用ケーブル162の接続が完了していない状態で試験を開始する等の誤動作を防止できる。
図7は、使用ケーブルの接続図並びに接続状態図を表示する画面例である。
図7に示すように、使用ケーブルの接続図は、試験に使用される各試験用ケーブル162が測定器接続部142等および被試験器110のどのコネクタに接続されるかを示すと共に、各試験用ケーブル162の接続順序を示す。また、使用ケーブルの接続状態図は、試験用ケーブル162の各々のコネクタが嵌合した状態(結線状態)を示す。
この図7に示す画面は、接続図表示部304の処理によって、表示装置等の入出力装置256に表示される。
図7に示すように、使用ケーブルの接続図は、試験に使用される各試験用ケーブル162が測定器接続部142等および被試験器110のどのコネクタに接続されるかを示すと共に、各試験用ケーブル162の接続順序を示す。また、使用ケーブルの接続状態図は、試験用ケーブル162の各々のコネクタが嵌合した状態(結線状態)を示す。
この図7に示す画面は、接続図表示部304の処理によって、表示装置等の入出力装置256に表示される。
図8は、接続順序確認部330の処理によって、図7の画面上でケーブル色を変更したり、コネクタ位置詳細図を重畳表示する場合の画面例である。
図8に示すように、正しい順序の試験用ケーブル162からケーブル識別情報が読み取られた場合に、接続順序確認表示部332の処理によって、図7の接続状態図において対応する試験用ケーブル162の表示色が変更される。
例えば、正しい順序の試験用ケーブルW7のケーブル識別情報「W7」が読み取られた場合に、接続順序確認表示部332は、図7の接続状態図におけるケーブルW7のケーブル(図8のA2部)の色を、例えば緑色に変更する。
図8に示すように、正しい順序の試験用ケーブル162からケーブル識別情報が読み取られた場合に、接続順序確認表示部332の処理によって、図7の接続状態図において対応する試験用ケーブル162の表示色が変更される。
例えば、正しい順序の試験用ケーブルW7のケーブル識別情報「W7」が読み取られた場合に、接続順序確認表示部332は、図7の接続状態図におけるケーブルW7のケーブル(図8のA2部)の色を、例えば緑色に変更する。
また、正しい順序の試験用ケーブル162からケーブル識別情報が読み取られた場合に、図8に示すように、接続順序確認表示部332の処理によって、次の接続順序である試験用ケーブル162の対応箇所の表示が変更される。
例えば、正しい順序の試験用ケーブルW2のケーブル識別情報「W2」が読み取られた場合に、接続順序確認表示部332は、図8の接続状態図における次の接続順序であるケーブルW2の対応箇所(図8のB部)の色を、例えば黄色表示させると共に、その試験用ケーブルW2のコネクタ位置詳細図を画面に重畳表示させる。
例えば、正しい順序の試験用ケーブルW2のケーブル識別情報「W2」が読み取られた場合に、接続順序確認表示部332は、図8の接続状態図における次の接続順序であるケーブルW2の対応箇所(図8のB部)の色を、例えば黄色表示させると共に、その試験用ケーブルW2のコネクタ位置詳細図を画面に重畳表示させる。
〔試験用ケーブル接続確認処理〕
前述した制御器24において動作するケーブル接続準備プログラム30による試験用ケーブル接続確認処理を、図9〜図11を参照して説明する。
図9は、本発明の実施形態1に係る試験システムにおいて実行される試験用ケーブル接続確認処理を示すフローチャートである。図10は、図9のステップS111にて実行される電気的接続チェック処理を示すフローチャートである。また、図11は、図9のステップS111にて実行される電気的接続チェック処理を示すフローチャートである。
なお、以下で説明する各ステップの順序は、適宜、変更されうる(他のフローチャートにおいても同様)。
前述した制御器24において動作するケーブル接続準備プログラム30による試験用ケーブル接続確認処理を、図9〜図11を参照して説明する。
図9は、本発明の実施形態1に係る試験システムにおいて実行される試験用ケーブル接続確認処理を示すフローチャートである。図10は、図9のステップS111にて実行される電気的接続チェック処理を示すフローチャートである。また、図11は、図9のステップS111にて実行される電気的接続チェック処理を示すフローチャートである。
なお、以下で説明する各ステップの順序は、適宜、変更されうる(他のフローチャートにおいても同様)。
ステップS101において、作業者が制御器24の入出力装置256から試験項目の選択操作を行う。
ステップS102において、入出力装置256は、試験項目毎ケーブル関連情報テーブル420(図6)より、試験項目(最初は試験項目A1)の試験で使用する試験用ケーブル162のケーブル識別情報、被試験器コネクタ、測定器接続部コネクタ、接続順序、およびコネクタ位置詳細図の各情報を取得する。例えば、図6の試験項目A1の例では、試験用ケーブルW1としては、ケーブル識別情報「W1」、被試験器コネクタ「1J8」、測定器接続部コネクタ「J2」、接続順序「8」、およびコネクタ位置詳細図「P1」の各情報を取得する。また、試験用ケーブルW2〜W9についても、同様にして、取得する。
ステップS102において、入出力装置256は、試験項目毎ケーブル関連情報テーブル420(図6)より、試験項目(最初は試験項目A1)の試験で使用する試験用ケーブル162のケーブル識別情報、被試験器コネクタ、測定器接続部コネクタ、接続順序、およびコネクタ位置詳細図の各情報を取得する。例えば、図6の試験項目A1の例では、試験用ケーブルW1としては、ケーブル識別情報「W1」、被試験器コネクタ「1J8」、測定器接続部コネクタ「J2」、接続順序「8」、およびコネクタ位置詳細図「P1」の各情報を取得する。また、試験用ケーブルW2〜W9についても、同様にして、取得する。
ステップS103において、接続図表示部304の処理により、入出力装置256は、設定された試験項目において必要となる使用ケーブル接続図並びに接続状態図を画面に表示する(図7参照)。
入出力装置256に表示された試験用ケーブル162を確認することによって、作業者が必要な試験用ケーブル162を準備しうる。
ステップS104において、作業者が、図7に示す画面500において、開始ボタン501を押下すると、ステップS105において、接続順序確認部330の処理により、入出力装置256では、順序カウンタがn=1に設定される。
入出力装置256に表示された試験用ケーブル162を確認することによって、作業者が必要な試験用ケーブル162を準備しうる。
ステップS104において、作業者が、図7に示す画面500において、開始ボタン501を押下すると、ステップS105において、接続順序確認部330の処理により、入出力装置256では、順序カウンタがn=1に設定される。
ステップS106において、接続順序確認部330の処理により、入出力装置256は、図6の試験項目毎ケーブル関連情報テーブル420を参照し、最初に接続すべき試験用ケーブル162のケーブル色を黄色に変更すると共に、コネクタ位置詳細図を表示する指示を接続順序確認表示部332に対して出力する。入出力装置256は、接続順序確認表示部332の処理により、画面上の使用ケーブル接続状態図において、所定の試験用ケーブル162のケーブル色を黄色に変更し、その試験用ケーブル162のコネクタ位置詳細図を画面に重畳表示させる。(図8参照)
ここで、作業者は、最初に接続すべき試験用ケーブル162を切替部140の近傍に持って来て、試験用ケーブル162の取り付け作業を開始する。
ここで、作業者は、最初に接続すべき試験用ケーブル162を切替部140の近傍に持って来て、試験用ケーブル162の取り付け作業を開始する。
ステップS107において、ケーブル識別情報受信部320の処理により、入出力装置256は、作業者によって準備された試験用ケーブル162に取り付けられたRFIDタグ164がタグリーダ180に近接されることによって、タグリーダ180はRFIDタグ164からケーブル識別情報を読み取る。
ステップS108において、接続順序確認部330の処理により、入出力装置256は、ケーブル識別情報に対応する試験用ケーブル162の接続順序が正しいか否かを判断し、正しい場合(YES)には、処理はステップS110に進み、正しくない場合(NO)には、処理はステップS109に進む。
ステップS109において、接続順序確認表示部332の処理により、入出力装置256は、試験用ケーブル162の接続順序が誤りであることを示すために該当する試験用ケーブル162のケーブル色を赤色に変更する。
ステップS110において、接続順序確認表示部332の処理によって、入出力装置256は、試験用ケーブル162が正しいことを示すために該当する試験用ケーブル162のケーブル色を緑色に変更する。
ステップS108において、接続順序確認部330の処理により、入出力装置256は、ケーブル識別情報に対応する試験用ケーブル162の接続順序が正しいか否かを判断し、正しい場合(YES)には、処理はステップS110に進み、正しくない場合(NO)には、処理はステップS109に進む。
ステップS109において、接続順序確認表示部332の処理により、入出力装置256は、試験用ケーブル162の接続順序が誤りであることを示すために該当する試験用ケーブル162のケーブル色を赤色に変更する。
ステップS110において、接続順序確認表示部332の処理によって、入出力装置256は、試験用ケーブル162が正しいことを示すために該当する試験用ケーブル162のケーブル色を緑色に変更する。
ステップS111において、入出力装置256は、電気的接続チェック処理を行うが、詳細については後述する。
ステップ112において、ケーブル接続完了判断部360の処理により、入出力装置256は、全ての試験用ケーブル162が接続済みであるかを判断し、接続済みである場合(YES)には、処理はステップS113に進み、接続済みでない場合(NO)には、処理はステップS114に進む。
ステップS113において、ケーブル接続完了表示部362の処理により、入出力装置256は、全ての試験用ケーブル162の接続が完了したことをサブウインドウで表示する。
ステップS114において、接続順序確認部330の処理により、入出力装置256では、順序カウンタ値を1つ増加(n=n+1)させ、ステップS106の処理に戻る。
ステップ112において、ケーブル接続完了判断部360の処理により、入出力装置256は、全ての試験用ケーブル162が接続済みであるかを判断し、接続済みである場合(YES)には、処理はステップS113に進み、接続済みでない場合(NO)には、処理はステップS114に進む。
ステップS113において、ケーブル接続完了表示部362の処理により、入出力装置256は、全ての試験用ケーブル162の接続が完了したことをサブウインドウで表示する。
ステップS114において、接続順序確認部330の処理により、入出力装置256では、順序カウンタ値を1つ増加(n=n+1)させ、ステップS106の処理に戻る。
次に、図9のステップS111にて実行される電気的接続チェック処理について、図10および図11を参照して説明する。
まず、入出力装置256は、試験用ケーブル162が試験装置12の切替部140および被試験器110の入出力コネクタに正しく接続された時に、当該試験用ケーブルと相手側コネクタの接続状態図又は当該試験用ケーブルの相手側コネクタの位置詳細図に、試験用ケーブルの接続順序が正しい旨を示す表示を行う。そして、高インピーダンス状態の場合には、図10の処理を行う。
ステップS201において、電気的接続良否判断部344の処理により、入出力装置256は、切替部140に切替信号を送信し、接続した試験用ケーブル162の測定器側の接続をスカラネットワークアナライザに接続切替を行う。
ステップS202において、電気的接続良否判断部344の処理により、入出力装置256は、スカラネットワークアナライザによって、入出力回路を破壊しない程度の微小電力で反射電力を測定する。
ステップS203において、電気的接続良否判断部344の処理により、入出力装置256は、測定するコネクタ部の反射電力の正常値を確認し、反射電力の正常値と計測値を比較し、反射電力≒入力電力の場合には、処理はステップS204に進み、反射電力<入力電力、かつ測定した反射電力が正常値に近い値の場合には、ステップS205に進む。
ステップS204において、電気的接続良否表示部332の処理により、入出力装置256は、接続不備のため、画面上の接続状態図において該当する試験用ケーブル162を点滅表示させ、ステップS202に戻る。
ステップS205において、電気的接続良否表示部332の処理により、入出力装置256は、該当する試験用ケーブル162の電気的接続完了をサブウインドウで表示する。
まず、入出力装置256は、試験用ケーブル162が試験装置12の切替部140および被試験器110の入出力コネクタに正しく接続された時に、当該試験用ケーブルと相手側コネクタの接続状態図又は当該試験用ケーブルの相手側コネクタの位置詳細図に、試験用ケーブルの接続順序が正しい旨を示す表示を行う。そして、高インピーダンス状態の場合には、図10の処理を行う。
ステップS201において、電気的接続良否判断部344の処理により、入出力装置256は、切替部140に切替信号を送信し、接続した試験用ケーブル162の測定器側の接続をスカラネットワークアナライザに接続切替を行う。
ステップS202において、電気的接続良否判断部344の処理により、入出力装置256は、スカラネットワークアナライザによって、入出力回路を破壊しない程度の微小電力で反射電力を測定する。
ステップS203において、電気的接続良否判断部344の処理により、入出力装置256は、測定するコネクタ部の反射電力の正常値を確認し、反射電力の正常値と計測値を比較し、反射電力≒入力電力の場合には、処理はステップS204に進み、反射電力<入力電力、かつ測定した反射電力が正常値に近い値の場合には、ステップS205に進む。
ステップS204において、電気的接続良否表示部332の処理により、入出力装置256は、接続不備のため、画面上の接続状態図において該当する試験用ケーブル162を点滅表示させ、ステップS202に戻る。
ステップS205において、電気的接続良否表示部332の処理により、入出力装置256は、該当する試験用ケーブル162の電気的接続完了をサブウインドウで表示する。
一方、入出力装置256は、試験用ケーブル162が試験装置12の切替部140および被試験器110の入出力コネクタに正しく接続された時の抵抗値が一定である場合には、図11の処理を行う。
ステップS301において、電気的接続良否判断部344の処理により、入出力装置256は、切替部140に切替信号を送信し、接続した試験用ケーブル162の測定器側の接続をディジタルマルチメータに接続切替を行う。
ステップS302において、電気的接続良否判断部344の処理により、入出力装置256は、ディジタルマルチメータによって、入出力回路を破壊しない程度の微小電力で抵抗値を測定する。なお、コンデンサ等の容量性のデバイスが直列で挿入されている場合は交流で抵抗を測定する。
ステップS303において、電気的接続良否判断部344の処理により、入出力装置256は、測定するコネクタ部の抵抗値の正常値を確認し、抵抗値の正常値と計測値を比較し、絶縁状態の場合には、処理はステップS304に進み、測定した抵抗値が正常値に近い値の場合には、ステップS305に進む。
ステップS304において、電気的接続良否表示部332の処理により、入出力装置256は、接続不備のため、画面上の接続状態図において該当する試験用ケーブル162を点滅表示させ、ステップS302に戻る。
ステップS305において、電気的接続良否表示部332の処理により、入出力装置256は、試験用ケーブル162の電気的接続完了をサブウインドウで表示する。
試験用ケーブルの電気的接続が正しい場合には、当該試験用ケーブルと相手側コネクタの接続状態図又は当該試験用ケーブルの相手側コネクタの位置詳細図に、試験用ケーブルの電気的接続が正しい旨を示す表示を行う一方、次の接続順序の試験用ケーブルを示す表示を行う。
ステップS301において、電気的接続良否判断部344の処理により、入出力装置256は、切替部140に切替信号を送信し、接続した試験用ケーブル162の測定器側の接続をディジタルマルチメータに接続切替を行う。
ステップS302において、電気的接続良否判断部344の処理により、入出力装置256は、ディジタルマルチメータによって、入出力回路を破壊しない程度の微小電力で抵抗値を測定する。なお、コンデンサ等の容量性のデバイスが直列で挿入されている場合は交流で抵抗を測定する。
ステップS303において、電気的接続良否判断部344の処理により、入出力装置256は、測定するコネクタ部の抵抗値の正常値を確認し、抵抗値の正常値と計測値を比較し、絶縁状態の場合には、処理はステップS304に進み、測定した抵抗値が正常値に近い値の場合には、ステップS305に進む。
ステップS304において、電気的接続良否表示部332の処理により、入出力装置256は、接続不備のため、画面上の接続状態図において該当する試験用ケーブル162を点滅表示させ、ステップS302に戻る。
ステップS305において、電気的接続良否表示部332の処理により、入出力装置256は、試験用ケーブル162の電気的接続完了をサブウインドウで表示する。
試験用ケーブルの電気的接続が正しい場合には、当該試験用ケーブルと相手側コネクタの接続状態図又は当該試験用ケーブルの相手側コネクタの位置詳細図に、試験用ケーブルの電気的接続が正しい旨を示す表示を行う一方、次の接続順序の試験用ケーブルを示す表示を行う。
以上説明したように、本発明の実施形態1に係る試験システムによれば、試験装置と被試験器とを接続する複数のケーブルを接続する際のケーブル接続作業を効率的並びに確実に行うことができる。
なお、上記実施の形態の構成及び動作は例であって、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更して実行することができることは言うまでもない。
1:試験システム、2:計算機、3:計算機、10:試験装置、12:試験装置、20:制御器、22:被試験器用コントローラ、24:制御器、30:ケーブル接続準備プログラム、100:試験システム、110:被試験器、120,120−1,120−N:測定器、130:専用試験器、140:切替部、142:測定器接続部、144:専用試験器接続部、150,150−1,150−N:測定器、160:試験用ケーブル、162:試験用ケーブル、164:RFIDタグ、180:タグリーダ、250:本体、252:CPU、254:メモリ、256:入出力装置、258:通信装置、260:記録装置、262:記録媒体、300:ケーブル関連情報記憶部、302:試験項目設定部、304:接続図表示部、310:必要ケーブル判断部、312:必要ケーブル表示部、320:ケーブル識別情報受信部、330:接続順序確認部、332:接続順序確認表示部、342:測定情報受信部、344:電気的接続良否判断部、346:電気的接続良否表示部、360:ケーブル接続完了判断部、362:ケーブル接続完了表示部、410:被試験器毎ケーブル関連情報テーブル、420:試験項目毎ケーブル関連情報テーブル、500:画面、501:開始ボタン、510:画面。
Claims (3)
- 被試験器に対して試験を行う試験装置と、前記被試験器と前記試験装置とを接続する複数の試験用ケーブルとを有する試験システムにおいて、
前記複数の試験用ケーブルの各々に装着され、前記複数の試験用ケーブルを識別するための識別情報を記憶した記憶媒体と、前記複数の試験用ケーブルの各々に装着された前記記憶媒体から前記識別情報を読み取る読み取り装置と、試験用ケーブルの電気的接続確認を行うためのスカラネットワークアナライザ又はディジタルマルチメータを有し、
前記試験装置は、
前記試験で使用される試験用ケーブルの識別情報と、当該試験用ケーブルが接続されるべき接続順序情報と、当該試験用ケーブルが接続されるべき相手側コネクタの位置詳細図とを関連付けて記憶するケーブル関連情報テーブルと、前記読み取り装置により読み取られた前記識別情報を基に前記ケーブル関連情報テーブルを参照して、試験用ケーブルの接続順序の正否を判断し、
前記試験用ケーブルの接続順序が正しい場合には、試験用ケーブルの接続順序が正しい旨を示す表示を行う一方、前記スカラネットワークアナライザ又は前記ディジタルマルチメータを使って試験用ケーブルの電気的接続確認を行い、
試験用ケーブルの電気的接続が正しい場合には、試験用ケーブルの電気的接続が正しい旨を示す表示を行う一方、次の接続順序の試験用ケーブルを示す表示を行う
ことを特徴とする試験システム。 - 請求項1記載の試験システムにおいて、前記試験装置は、
当該試験用ケーブルと相手側コネクタの接続状態図を表示する表示手段又は前記試験用ケーブルの前記相手側コネクタの位置詳細図を表示する表示手段を有し、
前記試験用ケーブルの接続順序が正しい場合には、前記接続状態図又は前記位置詳細図に、試験用ケーブルの接続順序が正しい旨を示す表示を行う一方、
前記スカラネットワークアナライザ又は前記ディジタルマルチメータを使って試験用ケーブルの電気的接続確認を行い、
試験用ケーブルの電気的接続が正しい場合には、前記接続状態図又は前記位置詳細図に、試験用ケーブルの電気的接続が正しい旨を示す表示を行う一方、次の接続順序の試験用ケーブルを示す表示を行う
ことを特徴とする試験システム。 - 被試験器に対して試験を行う試験装置と、前記被試験器と前記試験装置とを接続する複数の試験用ケーブルとを有する試験システムにおいて、
前記試験で使用される試験用ケーブルの識別情報と、当該試験用ケーブルが接続されるべき接続順序情報と、当該試験用ケーブルが接続されるべき相手側コネクタの位置詳細図とを関連付けて記憶するケーブル関連情報テーブルと、前記読み取り装置により読み取られた前記識別情報を基に前記ケーブル関連情報テーブルを参照して、試験用ケーブルの接続順序の正否を判断し、
試験用ケーブルの接続順序が正しい場合には、試験用ケーブルの接続順序が正しい旨を示す表示を行う一方、スカラネットワークアナライザ又はディジタルマルチメータを使って試験用ケーブルの電気的接続確認を行い、
試験用ケーブルの電気的接続が正しい場合には、試験用ケーブルの電気的接続が正しい旨を示す表示を行う一方、次の接続順序の試験用ケーブルを示す表示を行う
ことを特徴とする試験方法。
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