JP2015123574A - カッター - Google Patents

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Abstract

【課題】耐久性に優れた切削刃を備えたカッターを提供する。
【解決手段】カッター10は、台金12の外周に周方向に間隔をあけて複数設けられた切削刃22を有し、両側面24,24のアサリ角δが負に設定された切削刃22によりワークにV字状の溝を切削するようになっている。切削刃22は、カッターの外径が最大となる位置のすくい角(α)が、0°または負の角度に設定されている。また、切削刃22には、すくい面28の片方の側縁が利き刃32になるようにリード角が設定されている。
【選択図】図2

Description

この発明は、V字状の溝を切削するカッターに関するものである。
樹脂、アルミニウムや銅などの板材であるプリント基板に、V字状の溝を切削するために、円盤状の台金の外周縁部にチップがろう付けされたチップソーが用いられている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1のチップ50(図6参照)は、両側面52,52が半径方向外側に向かうにつれて互いに近づくように傾斜(アサリ角<0°)する山形に形成されている。そして、チップ50は、10°〜20°の範囲の正のすくい角αに設定されたすくい面54の側縁に設定された利き刃によって、プリント基板(ワーク)Wを切削するようになっている。
特開2012−86353号公報
図6に示すように、チップソーは、チップ50のすくい面54が正の角度で設定されていると、切削に際してワークWに侵入したチップ50の先端(刃先)50aが回転方向前側に先行するようになり、これによりチップ50の先端50aに負荷がかかってしまう。前述のようにV字状の溝Waを形成するためにチップ50の先端50aが山形に尖っていることから、チップ50の先端50aに負荷がかかると該先端50aが欠け易いといった難点があり、チップ50の耐久性の向上が求められている。
すなわち本発明は、従来の技術に内在する前記問題に鑑み、これらを好適に解決するべく提案されたものであって、耐久性に優れた切削刃を備えたカッターを提供することを目的とする。
前記課題を克服し、所期の目的を達成するため、本願の請求項1に係る発明のカッターは、
円板体の外周に周方向に間隔をあけて複数設けられた切削刃を有し、両側面のアサリ角が負に設定された切削刃によりV字状の溝を切削するカッターにおいて、
前記切削刃は、該カッターの外径が最大となる位置のすくい角が、0°または負の角度に設定されたことを要旨とする。
請求項1に係る発明によれば、切削刃を0°または負のすくい角で設定することで、切削刃の先端への負荷を軽減することできる。従って、切削刃の先端の欠けを抑制して、切削刃の寿命を向上することができる。
請求項2に係る発明では、前記切削刃は、すくい面における片方の側縁が利き刃になるように、該すくい面のリード角が正の角度で設定され、
周方向に隣り合う切削刃は、互いにリード方向が異なることを要旨とする。
請求項2に係る発明によれば、切削刃においてすくい面の片側の側縁が利き刃になるようにリード角を設定することで、被削材を切削した際にバリの発生を抑制し得る。また、カッターは、回転方向に隣り合う切削刃が、互いにリード方向が異なっているから、該カッターの振動を抑えて、被削材を安定して切削することができる。
請求項3に係る発明では、前記円板体の外周には、前記切削刃が設けられたチップが接合される段引き部が、同一形状で周方向に離間して複数設けられ、
前記チップは、該チップの根元側面とすくい面とが斜めに交差すると共に、該根元側面と前記円板体の側面とが揃うように形成されたことを要旨とする。
請求項3に係る発明によれば、チップの根元側面と円板体の側面とが揃うように構成されているので、チップを接合する際にカッターの回転軸方向の位置決めが容易になる。また、円板体に設けられた段引き部にチップを接合するので、チップの接合面積を確保することができる。
請求項4に係る発明では、前記切削刃は、該カッターの外径が最大となる前記位置に連なる第1の外周逃げ面と、この第1の外周逃げ面の回転方向後側に連ねて該第1の外周逃げ面より外周逃げ角が大きく設定された第2の外周逃げ面とを備えたことを要旨とする。
請求項4に係る発明によれば、外周逃げ面を第1の外周逃げ面とこの第1の外周逃げ面よりも外周逃げ角を大きく設定した第2の外周逃げ面とで構成することで、第1の外周逃げ面の外周逃げ角を小さく設定することが可能となる。これにより、切削刃の先端の剛性を向上させることができるから、切削刃の先端の欠けをより好適に抑制し得る。
本発明に係るカッターによれば、切削刃の耐久性に優れている。
本発明の好適な実施例に係るカッターを示す側面図である。 実施例のカッターの要部を拡大して示す側面図である。 (a)は図2のA矢視図であり、(b)は図2のB矢視図であり、(c)は図2のC矢視図である。 (a)は図2のD矢視図であり、(b)は図2のE矢視図である。 実施例のカッターによるワークの切削状況を側面視で示す模式図である。 従来のチップソーによるワークの切削状況を側面視で示す模式図である。
次に、本発明に係るカッターにつき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照して以下に説明する。本発明に係るカッターは、樹脂、アルミニウムや銅などの板材からなるプリント基板などのワーク(被削材)W(図5参照)に、V字状の溝Waを形成する切削加工に好適に用いることができるものである。
図1に示すように、実施例に係るカッター10は、ほぼ円盤状の台金(円板体)12の外周に周方向に間隔をあけて複数設けられたチップ20を有している。カッター10は、台金12の中央に貫通形成された軸孔12aに図示しない支軸を嵌め合わせて加工装置にセットされる。そして、カッター10は、その中心を台金12の厚み方向(回転軸方向)に通る仮想的な軸線を回転中心Oとして一方向に回転されたもとで、チップ20に設けられた切削刃22によってワークWを切削するようになっている(図5参照)。なお、実施例のカッター10は、台金12の外周部に複数形成された歯体14の夫々に、チップ20が配設されている。
前記台金12は、炭素工具鋼や合金工具鋼などの鋼で構成される。台金12の外周部には、半径方向外側に延出するよう形成された複数の歯体14が、回転方向に一定間隔で互いに離間配置されている。また、回転方向に隣り合う歯体14,14の間には、チップ20で切削した際に生じるワークWの切削くず等を収容可能な歯袋16が、各チップ20の回転方向前側に形成されている。また、各歯体14には、その回転方向前側に段引き部14aが段状に形成され、この段引き部14aにチップ20を収容して、チップ20と台金12とがろう付けにより接合される。実施例のカッター10は、複数の歯体14が互いに同一の形状で形成されると共に、複数の歯体14の段引き部14aが互いに同一形状に形成されている。また、実施例のカッター10は、複数のチップ20が後述するリード角βの傾斜向き(リード方向)を除いて互いに同一の形状で基本的に形成されて、全ての歯袋16の形状も同じになっている。
前記チップ20は、超硬合金、サーメット、CBN(立方晶窒化ホウ素)または多結晶ダイヤモンド(PCD)等から構成される。また、チップ20は、外面に被膜を形成してもよい。被膜は、単層構造であっても、同じものまたは異なるものを重ねた複層構造の何れであってもよく、クロム、チタン、アルミニウム等の元素を1種類以上含む金属、窒化物、炭化物、炭窒化物、酸化物、酸窒化物などの層を挙げることができる。実施例のチップ20は、超硬合金からなる基層に対してPCDを表層に積層した複合材であり、チップ20における回転方向前側の面を構成するPCDによって切削刃22のすくい面28が形成されている(図2参照)。なお、図1〜5では、基層と表層との境界線を図示省略している。また、チップ20は、すくい面28にリード角βを付けるために、該チップ20における根元側面25とすくい面28とが斜めに交差する関係になるように切り出した後に、超硬合金からなる基層をリード角βに合わせて研磨することで形成される。これにより、前記段引き部14aの縦壁面に接合させるチップ20の背面と該チップ20の根元側面25とが直交すると共に、該根元側面25とすくい面28とが傾斜するよう形成される。更に、チップ20は、段引き部14aに接合した際に、根元側面25が台金12の側面と同一平面上に揃うように形成される。すなわち、チップ20は、根元側面間の幅寸法が台金12の厚みと同一に設定される。
前記チップ20は、回転方向後側に延在する背面が段引き部14aの縦壁面に接合されると共に、台金12の半径方向内側に延在する底面が段引き部14aの底壁面に接合されている(図2参照)。図2〜図4に示すように、チップ20に設けられる切削刃22は、該チップ20における幅方向(回転軸方向)に向いた一対の側面24,24と、該チップの半径方向外側に向いた外周逃げ面26と、歯袋16に臨むように形成されて、回転方向前側に向いたすくい面28とによって基本的に構成されている。なお、外周逃げ面26は、刃長(カッター10の回転軸方向の幅)が短いので、図3において面ではなく線で表示している。そして、切削刃22では、外周逃げ面26とすくい面28とで構成される稜が、該切削刃22において最も半径方向外側に位置する刃先30(カッターの外径が最大になる位置)となっており、後述するようにチップ20の尖った先端に刃先30が設定されている。なお、実施例の刃先30は、0.02mm〜0.1mmの刃長の直刃である。
図4に示すように、前記切削刃22は、チップ20における半径方向外側の先端部を半径方向内側から半径方向外側に向かうにつれて回転軸方向に細く(薄く)なるように形成されている。これにより、切削刃22は、回転軸から垂直にチップ20のV字状の頂点となる点を直線で結んだ仮想的な基準線Lcに対して、各側面24のアサリ角δが負(δ<0°)となるように設定されている。一方、チップ20の根元側面25は、アサリ角が0°に設定されており、チップ20の根元側面25は、台金12の側面と揃っている。実施例では、両方の側面24,24のアサリ角δが同じに設定されており、基準線Lcを回転軸方向に挟んで両方の側面24,24が対称な形状になっている。
図2に示すように、前記外周逃げ面26は、回転中心Oおよび刃先30を直線で結んだ仮想的な中心線Loと直交する面に対して、刃先30から回転方向後側へ向かうにつれて半径方向内側へ傾くように形成される。なお、両側面24,24に負のアサリ角δが設定された切削刃22は、外周逃げ面26が回転方向に連なる尖った稜線状に形成されている。そして、切削刃22は、外周逃げ面26が複数段になっている。実施例の切削刃22は、該切削刃22においてカッター10の外径が最大になる位置に連なって前記刃先30を構成する外周逃げ面(第1の外周逃げ面26Aという)と、この第1の外周逃げ面26Aの回転方向後側に連ねて形成された外周逃げ面(第2の外周逃げ面26Bという)とを備えている。第1の外周逃げ面26Aの第1の外周逃げ角γ1が1°〜5°の範囲に設定される。第1の外周逃げ面26Aの回転方向の延在長さと第1の外周逃げ角γ1との関係は、第1の外周逃げ面26Aが刃先30の回転軌跡Rから半径方向外側に突出せず、第1の外周逃げ面26Aが該回転軌跡Rの半径方向内側に近似した傾斜角度で延在するように設定される。第2の外周逃げ面26Bは、第1の外周逃げ面26Aのよりも外周逃げ角γ2が大きく設定される。ここで、第2の外周逃げ面26Bは、刃先30の接線に対する第2の外周逃げ角γ2が10°〜15°の範囲に設定される。
図2に示すように、前記切削刃22は、カッター10の外径が最大となる位置となる刃先30のすくい面28のすくい角αが、0°または負の角度(α<0°)に設定されている。実施例のすくい面28は、半径方向および幅方向の全体に亘って平坦な平面で形成され、中心線Loに対するすくい角αが負の角度になるように設定されている。すなわち、すくい面28は、半径方向外側から内側へ向かうにつれて回転方向前側に傾くよう形成される。すくい角αは、−15°〜0°の範囲に設定され、好ましくは−15°である。
図3(b)および(c)に示すように、前記切削刃22は、すくい面28における片方の側縁が利き刃32になるように、該すくい面28のリード角βが正の角度で設定されている。切削刃22は、すくい面28の一方の側縁と該一方の側縁に連なる一方の側面24とによる稜線からなる利き刃32が、該すくい面28の他方の側縁よりも回転方向前側に延在している。そして、リード角βは、10°〜20°の範囲に設定される。
回転方向(周方向)に隣り合う切削刃22,22は、互いのすくい面28,28の異なる側縁に利き刃32が設けられ、互いにリード方向が異なるように設定されている。すなわち、カッター10では、回転方向に並ぶ複数の切削刃22において、利き刃32が設けられるすくい面28の側縁が交互に変わるように設定される(図1および図2参照)。具体的に説明すると、すくい面28の右側縁に利き刃32ができるように右側縁から左側縁に向かうにつれて回転方向後側に傾斜するリード角βが付された切削刃22に対し、回転方向に隣り合う切削刃22は、すくい面28の左側縁に利き刃32ができるように左側縁から右側縁に向かうにつれて回転方向後側に傾斜するリード角βが付されている。
〔実施例の作用〕
次に、実施例に係るカッター10の作用について説明する。カッター10は、切削刃22のすくい面28を0°または負のすくい角で設定しているので、図5に示すようにワークWにV字状の溝Waを切削する際に、ワークWに侵入した切削刃22におけるすくい面28の中間部が回転方向前側に先行するようになる。すなわち、切削刃22において、すくい面28の中間部よりも刃先30が回転方向後側に遅れてくるので、ワークWの切削に際して刃先30にかかる負荷を軽減することができる。一方、ワークWの切削に際して回転方向前側に先行するすくい面28の中間部は、先細りになった刃先30よりも剛性を有している。従って、切削刃22の刃先30の欠けなどの破損を抑制して、切削刃22の切れ味を長く保つことができ、切削刃22の寿命を向上することができる。
前記切削刃22は、外周逃げ面を第1の外周逃げ面26Aとこの第1の外周逃げ面26Aよりも外周逃げ角γを大きく設定した第2の外周逃げ面26Bとで構成することで、第1の外周逃げ面26Aの第1の外周逃げ角γ1を小さく設定することが可能となる。すなわち、外周逃げ面26を2段で構成することで、第1の外周逃げ面26Aの回転方向の延在長さを短くして該第1の外周逃げ面26Aを刃先30の回転軌跡Rに近似する傾斜で設定することができる。これにより、切削刃22の刃先30の剛性を向上させることができるから、刃先30の欠けをより好適に抑制し得る。
前記カッター10は、切削刃22においてすくい面28の片側の側縁が利き刃32になるようにリード角βを設定してあるので、ワークWを切削した際にバリの発生を抑制し得る。また、切削刃22は、前述したように、すくい面28を0°または負のすくい角αで設定してワークWの切削加工時にすくい面28の中間部が回転方向前側に先行するから、すくい面28の片側の側縁に形成された利き刃32がワークWに適切に当たり、該利き刃32の鋭さによりワークWを好適に切削し得る。また、カッター10は、回転方向に隣り合う切削刃22,22が、互いにリード方向が異なるように設定されているので、該カッター10の振動を抑えて、ワークWを安定して切削することができる。
前記カッター10は、チップ20の根元側面25と台金12の側面とが揃うように構成されているので、チップ20を台金12に接合する際に該カッター10の回転軸方向の位置決めが容易になる。また、台金12に設けられた段引き部14aにチップ20を接合するので、チップ20の接合面積を確保することができる。
(試験例)
実施例のカッター10と比較例のカッターとについて、実際にワーク(アルミナ含有ガラスエポキシ材からなるプリント基板)Wに、深さ0.5mmのV字状の溝Waを切削加工する試験を行い、両者の耐久性を比較した。実施例のカッター10および比較例のカッターは、外径(直径)が120mmで、歯数が24個に設定され、厚さ2mmの炭素工具鋼からなる台金12の外周部に設けられた歯体14の夫々にチップ20,50が接合された、チップソーとも呼ばれるものである。実施例のチップ20および比較例のチップ50は、超硬合金からなる基層に、多結晶ダイヤモンド(PCD:40μm+16μmの混合粒)からなる表層が積層された複合材である。実施例のチップ20に設けられた切削刃22は、各利き刃32のアサリ角が17.5°で(先端のV角度:35°)、刃先30を構成するすくい面28のすくい角が−15°で、該すくい面28のリード角が10°に設定されている。実施例の切削刃22は、外周逃げ面26が2段で形成されており、刃先30を構成する第1の外周逃げ面26Aの延在長さが0.2mmで、その外周逃げ角γ1が1°に設定されると共に、第1の外周逃げ面26Aに連なる第2の外周逃げ面26Bの外周逃げ角γ2が10°に設定されている。比較例のチップ50(図6参照)は、各側面52のアサリ角が17.5°で(先端のV角度:35°)、刃先を構成するすくい面54のすくい角が+5°で、該すくい面54のリード角が0°に設定されている。すなわち、比較例のチップ50は、リードが設定されていない。比較例のチップ50は、外周逃げ面56が1段で形成されており、刃先を構成する外周逃げ面56の外周逃げ角が10°に設定されている。実施例のカッター10および比較例のカッターを加工装置に夫々セットし、回転数等の加工条件を同じに設定して、前記ワークWにV字状の溝Waを切削したところ、実施例のカッター10は比較例のカッターと比べて10倍の耐久性を有していることが確認された。
(変更例)
前述した構成に限定されず、例えば以下のように変更することも可能である。
(1)すくい面および逃げ面は、1段であっても、あるいは3段以上であってもよい。
(2)カッターの外径の最も大きくなる位置に連なるすくい面(区別する場合は第1のすくい面という)よりも半径方向内側に第2のすくい面を形成する場合は、第2のすくい面のすくい角が第1のすくい面のすくい角よりも正側に大きくなるよう形成するのがよい。なお、第1のすくい面が0°または負のすくい角αになっていれば、このすくい面の半径方向内側に連なる別のすくい面(第2のすくい面)を、正のすくい角に設定してもよい。
(3)切削刃は、利き刃とならない側縁のアサリ角を、利き刃とならない側縁が直接切削に関与しないように、利き刃となる側縁のアサリ角と変えてもよい。また、利き刃とならない側縁の外径を、利き刃となる側縁の外径よりも低く(半径方向内側に)してもよい。このように設定することで、利き刃の切れ味を確保することができる。
(4)切削刃の刃先は、直刃に限らず、側面との間の側縁をテーパ状または湾曲形状で形成したり、刃先全体を湾曲形状としてもよい。
(5)チップは、段引き部に接合した際に、根元側面が台金(円板体)の側面と平行になるように形成してもよい。また、チップは、根元側面間の幅寸法を台金の厚みより小さめに設定してもよい。
12 台金(円板体),14a 段引き部,22 切削刃,24 側面,25 根元側面,
26 外周逃げ面,26A 第1の外周逃げ面,26B 第2の外周逃げ面,
28 すくい面,32 利き刃,α すくい角,β リード角,γ 外周逃げ角,
δ アサリ角

Claims (4)

  1. 円板体(12)の外周に周方向に間隔をあけて複数設けられた切削刃(22)を有し、両側面(24,24)のアサリ角(δ)が負に設定された切削刃(22)によりV字状の溝を切削するカッターにおいて、
    前記切削刃(22)は、該カッターの外径が最大となる位置のすくい角(α)が、0°または負の角度に設定された
    ことを特徴とするカッター。
  2. 前記切削刃(22)は、すくい面(28)における片方の側縁が利き刃(32)になるように、該すくい面(28)のリード角(β)が正の角度で設定され、
    周方向に隣り合う切削刃(22,22)は、互いにリード方向が異なる請求項1記載のカッター。
  3. 前記円板体(12)の外周には、前記切削刃(22)が設けられたチップ(20)が接合される段引き部(14a)が、同一形状で周方向に離間して複数設けられ、
    前記チップ(20)は、該チップ(20)の根元側面(25)とすくい面(28)とが斜めに交差すると共に、該根元側面(25)と前記円板体(12)の側面とが揃うように形成された請求項1または2記載のカッター。
  4. 前記切削刃(22)は、該カッターの外径が最大となる前記位置に連なる第1の外周逃げ面(26A)と、この第1の外周逃げ面(26A)の回転方向後側に連ねて該第1の外周逃げ面(26A)より外周逃げ角(γ)が大きく設定された第2の外周逃げ面(26B)とを備えた請求項1〜3の何れか一項に記載のカッター。
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