JP2015121936A - インク使用状況監視システム - Google Patents
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Abstract
【課題】現在の設備を改修することなく、より効果的に各ユーザーのインク使用状況を把握する。【解決手段】ユーザーが使用するインクの使用状況を監視するインク使用状況監視システム100が、インクの供給者により管理される管理サーバー11と、インクのユーザーにより管理される中間サーバー40と、を備え、中間サーバー40は、インクタンク32と、インクタンク32に取り付けられるRFIDタグ33と、重量計34と、ICリーダー35と、を有する印刷機300に対して直接又は間接に接続し、ICリーダー35が特定したID情報を取得し、取得したID情報を含むインク使用状況情報を管理サーバー11に送信し、管理サーバー11は、中間サーバー40から送信されるインク使用状況情報を受信して記憶するインク使用状況情報記憶部16を備え、インク使用状況情報に基づいて、ユーザーによるインクの使用状況が正常であるか否かを判定する。【選択図】図1
Description
本発明は、業務用又は大型インクジェットプリンタにおけるインク使用状況を監視するインク使用状況監視システムに関する。
従来、メーカーによるインクタンク(インクタンク,カートリッジ)に各種情報を記憶させておき、その情報をインクジェットプリンタ本体で読み出し、記憶することにより、空になったインクタンクのユーザーによる再使用を防止して、プリンタトラブルの防止やプリンタ出力の品質の保持を図るインクジェットプリンタが存在する。
例えば、下記特許文献1には、インクタンク毎にIDやマークなどの識別情報を記録して、インクタンクを取り付けるインクジェットプリンタ本体側でインクタンクの識別情報を読み出し、当該識別情報とインクタンクの使用状況とを対応付けて記憶するインクジェットプリンタが開示されている。
また、例えば、下記特許文献2には、インクタンクICを装填しうる装填手段を有し、装填手段によりインクタンクICが装填された際にインクタンクICの装填日や有効使用期間などのインクタンクの装填状況に関する情報を検出する装填状況検出手段を有し、装填状況検出手段により検出したインクタンクの装填状況に関する情報を、パソコンの記憶手段に記憶する構成が開示されている。
しかしながら、インクタンクに関する情報を特定するためには、上述した特許文献1及び特許文献2に記載されたインクジェットプリンタのように、予めインクジェットプリンタ側にインクタンクに記録した識別情報を読み取らせる識別機能を備えさせておく必要がある。すなわち、当該識別機能を有していないインクジェットプリンタは、インクタンクに関する情報を特定することができず、当該識別機能を追加するためには、大掛かりな設備改修作業を必要とするという課題があった。特に、大型のインクジェットプリンタになれば、設備改修作業が大掛かりになるという傾向は顕著なものとなるため、ユーザー側の設備投資負担及びメーカー側の作業負担が大きくなるという課題があった。
本発明は、上述した課題を鑑みて成されたものであって、現在の設備を活かしながら、より効果的に各ユーザーのインク使用状況を把握することにより、トラブルの予防によるプリンタの安定稼働と、トラブル発生時の原因の絞り込みの容易性の確保と、プリンタ出力の品質の保持とを実現することを目的とするものである。
本発明に係るインク使用状況監視システムは、ユーザーが使用するインクの使用状況を監視するインク使用状況監視システムであって、インクの供給者により管理される供給者側サーバーと、インクのユーザーにより管理されるユーザー側サーバーと、を備え、前記ユーザー側サーバーは、自己を一意に特定可能なID情報を格納する無線IC素子が取り付けられたインクタンクと、前記無線IC素子と無線通信することにより前記無線IC素子に格納される前記ID情報を特定するICリーダーと、を有する印刷機と直接又は間接に接続する接続手段と、前記ICリーダーが特定した前記ID情報を取得するID情報取得手段と、前記ID情報取得手段により取得されたID情報を含むインク使用状況情報を前記供給者側サーバーに送信するインク使用状況情報送信手段と、を含み、前記供給者側サーバーは、前記ユーザー側サーバーから送信されるインク使用状況情報を受信するインク使用状況情報受信手段と、前記インク使用状況情報受信手段により受信された前記インク使用状況情報を記憶するインク使用状況情報記憶手段と、前記インク使用状況情報に基づいて、ユーザーによるインクの使用状況が正常であるか否かを判定する判定手段と、前記判定手段による判定結果を出力する判定結果出力手段と、を含むことを特徴とするものである。
本発明に係るインク使用状況監視システムは、前記ICリーダー、前記印刷機及び前記ユーザー側サーバーと直接に接続する印刷機サーバーを含み、前記ユーザー側サーバーは、前記印刷機サーバーが取得した情報を受信することとすることができる。
また、本発明に係るインク使用状況監視システムにおいて、前記ユーザー側サーバーは、前記インク使用状況情報を記憶する第二インク使用状況情報記憶手段と、前記インク使用状況情報に基づいて、ユーザーによるインクの使用状況が正常であるか否かを判定する第二判定手段と、を含むこととすることができる。
さらに、本発明に係るインク使用状況監視システムにおいて、前記供給者側サーバーは、前記無線IC素子が取り付けられたインクタンクに収容するインクの、色、バージョン、波形データ、及び製造年月日のうち少なくともいずれか1つを含むインク詳細情報と、当該無線IC素子に格納される前記ID情報とを対応付けしたインクタンク関連情報を記憶するインクタンク関連情報記憶手段と、前記インクタンク関連情報を前記ユーザー側サーバーに送信するインクタンク関連情報送信手段と、を含み、前記ユーザー側サーバーは、前記印刷機が有する残量情報特定装置により特定された前記インクタンクに収容されるインクの残量に関する残量情報と、当該インクタンクの設置箇所と、前記ICリーダーが特定した前記ID情報とを対応付けた印刷機読取情報を受信する印刷機読取情報受信手段と、前記ID情報取得手段により取得されたID情報に対応付けされたインクタンク関連情報の送信要求を前記供給者側サーバーに対して行うインクタンク関連情報送信要求手段と、前記供給者側サーバーから送信されるインクタンク関連情報を受信して、受信したインクタンク関連情報と、前記印刷機読取情報とを対応付けてインク使用状況情報を生成するインク使用状況情報生成手段と、を含むこととすることができる。
また、本発明に係るインク使用状況監視システムにおいて、前記無線IC素子は、パッシブタイプのRFIDタグであり、前記ICリーダーは、前記無線IC素子と近距離無線通信ネットワークにて接続可能な位置に配置されていることとすることができる。
さらに、本発明に係るインク使用状況監視システムにおいて、前記ユーザー側サーバーは、前記ユーザー側サーバーを一意に特定するユーザー側サーバーIDを取得するユーザー側サーバーID取得手段を含み、前記インク使用状況情報送信手段は、前記ユーザー側サーバーID取得手段により取得された前記ユーザー側サーバーIDを含むインク使用状況情報を送信することとすることができる。
またさらに、本発明に係るインク使用状況監視システムにおいて、前記インク使用状況情報受信手段は、前記ユーザー側サーバーから定期的に送信されるインク使用状況情報を受信し、前記判定手段は、定期的に受信して記憶される前記インク使用状況情報の変移に応じて、ユーザーによるインクの使用状況が正常であるか否かを判定することとすることができる。
またさらに、本発明に係るインク使用状況監視システムにおいて、前記判定手段は、前記インク使用状況情報に含まれる前記ID情報を参照して、ID情報が同じ前記インク使用状況情報の変移を解析することより、ユーザーによるインクの使用状況が正常であるか否かを判定することとすることができる。
またさらに、本発明に係るインク使用状況監視システムにおいて、前記判定手段は、前記残量情報に基づいて、インクタンクのインクの残量の変移を解析することにより、ユーザーによるインクの使用状況が正常であるか否かを判定することとすることができる。
またさらに、本発明に係るインク使用状況監視システムにおいて、前記判定手段は、前記インク使用状況情報に含まれる前記ID情報と、前記インクタンク関連情報に含まれる前記ID情報とを照合することにより、同じ前記ID情報を含む前記インク使用状況情報及び前記インクタンク関連情報を抽出し、抽出した前記インク使用状況情報及び前記インクタンク関連情報の一致度に基づいてユーザーによるインクの使用状況が正常であるか否かを判定することとすることができる。
またさらに、本発明に係るインク使用状況監視システムにおいて、前記判定結果出力手段は、前記判定手段によりユーザーによるインクの使用状況が正常ではないと判定されたときに、インクの使用状況が正常ではないことを通知する使用状況異常通知手段を含むこととすることができる。
またさらに、本発明に係るインク使用状況監視システムにおいて、前記ユーザー側サーバーは、前記印刷機により特定された印刷データと印刷部数とを含む印刷情報を取得する印刷情報取得手段を含み、前記インク使用状況情報送信手段は、前記印刷情報取得手段により取得された前記印刷情報を含むインク使用状況情報を送信することとすることができる。
本発明によれば、現在の設備を活かしながら、より効果的に各ユーザーのインク使用状況を把握することができる。
以下、本発明を実施するための好適な実施形態について、図を用いて説明する。なお、以下の実施形態及び実施例は、各請求項に係る発明を限定するものではなく、また、実施形態及び実施例の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
図1は、本実施形態に係るインク使用状況監視システム100の構成例を示すブロック図である。図2は、印刷機300の構成例を示すブロック図である。
インク使用状況監視システム100は、図1にて示すように、メーカー側(供給者側)のシステム構成を示すメーカー側システム10(供給者側システム)と、ユーザー側のシステム構成を示すユーザー側システム20と、通信ネットワーク50とを含む。メーカー側システム10とユーザー側システム20とは、それぞれ通信ネットワーク50により接続される。
メーカー側システム10は、図1にて示すように、管理サーバー11(供給者側サーバー)と、メーカー端末17〜17N(Nは任意の整数)と、ICライター18〜18N(Nは任意の整数)と、読取装置19〜19N(Nは任意の整数)とを含む。メーカー側システム10は、例えば、本システムの管理者により管理され、インクの使用状況を監視するための各種情報を収集及び管理する機能などの各種機能を有する。
管理サーバー11(供給者側サーバー)は、メーカー(供給者)により管理され、インクの使用状況を監視するための各種処理を行うCPU(中央処理装置)を含む制御部12と、各種処理を実行させるためのコンピュータープログラムやオペレーティングシステムなどの各種情報を記憶する記憶部13とを含む。管理サーバー11は、例えば、メーカー端末17〜17Nから送信される各種情報を受信して記憶部13に格納する処理や、格納した情報をメーカー端末17〜17Nに送信する処理や、格納した情報に基づいてインクの使用状況を解析する処理などの各種処理を実行する。
管理サーバー11における記憶部13は、インクタンク関連情報記憶部14と、インク使用状況情報記憶部15とを含む。各種記憶部に格納される各種情報については、後で詳しく説明する。
メーカー端末17〜17Nはそれぞれ、各インクメーカーの事業所により管理される端末であり、管理サーバー11が格納する情報を受信して、インク使用状況情報を確認するための端末である。メーカー端末17は、各種処理を行うCPUを含む制御部と、各種処理を実行させるためのコンピュータープログラムやオペレーティングシステムなどの各種情報を記憶する記憶部と、各種情報を表示するための表示装置(例えば、モニタ)を含む。メーカー端末17は、例えば、通信ネットワーク50を介して管理サーバー11と接続し、管理サーバー11と情報の送受信をおこない、受信した情報を自己の表示装置に表示する。なお、以下においては、特に必要がある場合を除き、主にメーカー端末17を例にして説明を行う。
ICライター18〜18Nはそれぞれ、各メーカー端末17〜17Nと接続される装置であり、所定の記憶媒体に情報を書き込むための処理を実行する機能や、書き込むべき情報を受信する処理や、書き込んだ情報をメーカー端末17に送信する処理などを実行する機能を有する。後で詳しく説明するが、本実施の形態では、ICライター18〜18Nは、インクタンクを一意に特定するためのインクタンクIDと、暗号コードとをRFIDタグ33に書き込む。そして、ICライター18〜18Nはそれぞれ、書き込んだ情報の内容をメーカー端末17〜17Nに送信する。なお、以下においては、特に必要がある場合を除き、主にICライター18を例にして説明を行う。
読取装置19〜19Nはそれぞれ、インクタンク32に収容されるインクの詳細な情報を示すインク詳細情報を読み取るための読取装置である。読取装置19〜19Nにより読み取られた情報はそれぞれ、メーカー端末17〜17Nに出力される。なお、読取装置19〜19Nはそれぞれ、インクタンク32に収容されるインクがどのようなインクであるかを示す情報を取得できるように構成されていればよく、例えば、予め製造過程にてインクタンク32に貼り付けられているラベルやQRコード(登録商標)などを読み取るように構成されることができる。なお、以下においては、特に必要がある場合を除き、主に読取装置19を例にして説明を行う。
ユーザー側システム20は、図1にて示すように、印刷機300〜300N(Nは任意の整数),301〜301N(Nは任意の整数)と、各印刷機に設置された印刷機サーバー310〜310N(Nは任意の整数),311〜311N(Nは任意の整数)と、中間サーバー40〜40N(Nは任意の整数)と、通信ネットワーク(ユーザー側)51〜51N(Nは任意の整数)とを含む。そして、ユーザー側システム20は、中間サーバー40と、複数の印刷機300〜300Nと、各印刷機300〜300Nが備える印刷機サーバー310〜310Nと、通信ネットワーク(ユーザー側)51とで1つのユーザーの事業所を構成し、各ユーザーの事業所が通信ネットワーク50を介して管理サーバー11に情報を送信できる構成としている。また、ユーザー側システム20は、例えば、印刷機300〜300N,301〜301Nが取得したインクに関する各種情報を収集する機能や、収集した各種情報を管理サーバー11に送信する機能などの各種機能を有する。なお、以下においては、特に必要がある場合を除き、主に印刷機300、印刷機サーバー310、中間サーバー40、及び通信ネットワーク(ユーザー側)50を例にして説明を行う。
印刷機300は、図2にて示すように、印刷機サーバー310と、インクタンク32と、RFIDタグ33と、重量計34と、ICリーダー35と、近距離無線通信ネットワーク36とを含む。取り付けたインクを用いて印刷媒体に印刷を行う印刷装置である。印刷機300は、各種処理を行うCPU(中央処理装置)を含む制御部と、各種処理を実行させるためのコンピュータープログラムやオペレーティングシステムなどの各種情報を記憶する記憶部とを含む。本実施の形態では、印刷機300は、印刷媒体に対する印刷処理や、残量情報などを含む印刷機取得情報を取得するための処理などの各種処理を実行する機能を有する。各処理(特に印刷機取得情報を取得するための処理)については、後で詳しく説明する。
印刷機サーバー310は、メーカーが製造するインクのエンドユーザーとしての各事業所により管理されるサーバーであり、印刷機300が備えるサーバーである。印刷機サーバー310は、印刷機取得情報を取得する処理などの各種処理を行うCPU(中央処理装置)を含む制御部と、各種処理を実行させるためのコンピュータープログラムやオペレーティングシステムなどの各種情報を記憶する記憶部とを含む。また、印刷機サーバー310は、各装置(印刷機300や、重量計34や、ICリーダー35など)と有線又は無線により直接に接続されており、各装置から情報を収集する。そして印刷機サーバー310は、通信ネットワーク51(ユーザー側ネットワーク)を介して、収集した情報を中間サーバー40に送信する機能を有する。
インクタンク32は、インクを収容する収容体であり、印刷機300に着脱可能に構成される。複数のインクタンク32を印刷機300に取り付けることにより、多様な色を印刷可能とする。
RFIDタグ33は、物体の識別に利用される所定の情報を格納する微小、かつ安価な無線ICチップであり、例えば、パッシブタイプ型のICチップが用いられる。また、RFIDタグは、所定の物体に貼付可能なシール機能を備える。そして、RFIDタグ33は、1つのインクタンク32に1つ取り付けられる。また、RFIDタグ33は、近距離無線通信ネットワーク36を介して情報読取装置(本実施形態では、ICリーダー35)と情報の送受信を行う機能を有する。なお、本実施の形態におけるRFIDタグ33は、インクタンク32に一度取り付けられると回収されることはなく、いわゆる使い捨てのものとして取り扱われる。
図3は、ICライター18によりRFIDタグ33に書き込まれたID情報の格納例を示す図である。図3にて示すように、RFIDタグ33に記録されるID情報は、インクを収容するインクタンクを一意に特定するためのインクタンクIDと、暗号コードとを含む。なお、ID情報は、メーカー事業所IDを含む構成とされていてもよい。
ここで、「インクタンクID」とは、RFIDタグ33を取り付けるインクタンク32を一意に特定するためのIDである。本システムでは、4ケタの16進数により定められたID情報が用いられる。したがって、本システムでは、計65536通りのインクタンクIDを設定することができる。なお、桁数は、さらに増やしてもよいし、減らしてもよい。
ここで、「暗号コード」とは、RFIDタグ33の真贋を判断するためのコードを示す。暗号コードにおいても、インクタンクIDと同様に、4ケタの16進数により定められたID情報が用いられる。なお、桁数は、さらに増やしてもよいし、減らしてもよいし、インクタンクIDと異なる桁数を用いてもよい。
重量計34は、インクタンク32に収容されるインクの残量を示す残量情報を特定する残量情報特定装置である。本実施の形態における重量計34は、インクタンク32の荷重を全て受け止めることが可能な位置に設置されることにより、残量情報を特定する。そして、重量計34は、特定した残量情報を印刷機サーバー310に送信する。なお、本システムでは、インクタンク32の荷重を計測することによりインクの残量を特定する構成としているが、インクの減り具合を特定できる構成としていればどのような構成とされていてもよい。
ICリーダー35は、近距離無線通信ネットワーク36を介してRFIDタグ33に記録されている情報を読み取る読取装置である。また、ICリーダー35は、RFIDタグ33から読み取った情報を印刷機サーバー310に送信する。なお、本実施の形態におけるユーザー側システム20は、読取対象となる情報記憶媒体がRFIDタグ33(つまり、小型、低容量、かつ安価な無線ICチップ)であるため、近距離無線通信ネットワーク36(例えば、最大通信可能距離5メートル圏内のネットワーク)を利用する構成としている。すなわち、本実施の形態におけるICリーダー35は、無線IC素子と近距離無線通信ネットワークにて接続可能な位置(本実施の形態においては、RFIDタグ33から5メートル以内の範囲)に配置される構成としている。
中間サーバー40(ユーザー側サーバー)は、メーカーが製造するインクのエンドユーザーとしての各事業所において管理されるサーバーであり、インクの使用状況を監視するための各種処理を行うCPU(中央処理装置)を含む制御部と、各種処理を実行させるためのコンピュータープログラムやオペレーティングシステムなどの各種情報、及び印刷機サーバー310から受信したインク使用状況情報を記憶する記憶部(第二インク使用状況情報記憶手段)とを含む。また、中間サーバー40は、記憶部に格納する各種情報を表示する表示装置を備える。本実施の形態では、中間サーバー40は、管理サーバー11と、印刷機サーバー310とのそれぞれと有線又は無線により直接に接続されており、印刷機サーバー310から定期的に送信される使用インク情報を受信し、受信した使用インク情報を定期的にメーカー側システム10の管理サーバー11に送信する。
次に、各種記憶部に格納される各種情報について詳しく説明する。
図4は、管理サーバー11が備えるインクタンク関連情報記憶部14に格納されるインクタンク関連情報の格納例を示す図である。インクタンク関連情報は、図4にて示すように、ID情報とインク詳細情報とを含む。ID情報は、「インクタンクID」、「暗号コード」、及び「メーカー事業所ID」を含み、インク詳細情報は、「色」、「バージョン」、「波形データ」、「ロット番号」、「製造年月日」、及び「シリアル番号」を含む。なお、本実施の形態に係るインクタンク関連情報は、インク詳細情報として、収容するインクの、色、バージョン、波形データ、ロット番号、製造年月日、及びシリアル番号を含む構成とされているが、このような構成に限られない。
ここで、「メーカー事業所ID」とは、出荷したインクの詳細情報の送信元であるメーカーの事業を一意に特定可能な情報である。メーカー事業所IDは、メーカー端末17が管理サーバー11に各種情報を送信するときに、自己のIDとともに各種情報を送信することにより格納される。
ここで、「色」とは、インクに収容される色の種類を示す。本システムにおける「色」は、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、の4種類に分類される。なお、ブラック、シアン、マゼンタ、イエローの4種類に加え、ライトシアンやライトマゼンタなどの他の種類の色が追加されるように構成されていてもよい。
ここで、「バージョン」とは、インクタンク32に収容されるインクのバージョンを示す。
ここで、「波形データ」とは、インクヘッドに書き込むときに適切に選択されるべき電圧印加パターンに関する波形を示す。
図5は、印刷機サーバー310により生成され中間サーバー40に送信される印刷機取得情報の構成例を示す図である。印刷機取得情報は、印刷機300により取得される各種情報が対応付けられた情報である。具体的には、印刷機取得情報は、「設置箇所」、「計測日時」、「中間サーバーID」、「号機ID」、「インクタンクID(ICリーダー読取)」、「暗号コード(ICリーダー読取)」、及び「残量」を含む。
ここで「設置箇所」とは、インクタンクの設置箇所を示す情報である。設置箇所は、各ユーザーごとに予め設定されたインクの色が対応付けされている。具体的には、「KCMY」の順にて、インクタンクを設置している事業所においては、設置箇所「2」で「シアン」が用いられることが把握できる。すなわち、設置箇所が把握可能となることにより、出力される色が把握可能となる。
ここで、「計測日時」とは、各種情報が取得された日時を示す情報であり、各種情報を時系列で把握するために用いられる。なお、計測日時は、一定の基準に沿って特定されていればよく、例えば、対応付ける情報の最後の情報を取得したときなどとする構成とされていればよい。また、本例で基準とする日時を特定するために、印刷機取得情報において「計測日時」を対応付ける構成とされているが、中間サーバー40が印刷機サーバー310から印刷機取得情報を受信したときの取得日時をインク使用状況情報に対応付けすることにより、基準とする日時を特定することとしてもよい。
ここで、「中間サーバーID」とは、インク使用状況情報の送信元となる中間サーバー40を一意に特定するためのID情報である。本実施の形態では、中間サーバー40が、予め、自己の記憶部に自己を特定するためのID情報を格納しておき、印刷機サーバー310から送信された情報に基づいてインク使用状況情報を生成するときに、印刷機サーバー310から送信された情報に格納する自己のID情報を対応付けするように構成される。
ここで、「号機ID」とは、各種情報の送信元の印刷機を一意に特定するためのID情報である。号機IDは、印刷機サーバー310が各種情報を中間サーバー40に送信するときに、自己のIDとともに各種情報を送信することにより格納される。
ここで、「インクタンクID(ICリーダー読取)」とは、ICリーダー35がRFIDタグ33から読み取ったインクタンク32を一意に特定するための情報である。
ここで、「暗号コード(ICリーダー読取)」とは、ICリーダー35がRFID33タグから読み取った暗号コードを示す情報である。
ここで、「残量」とは、インタンクに収容されるインクの残量を示す情報であり、印刷機300が備える重量計34(残量情報特定装置)により特定される。
図6は、管理サーバー11が備えるインク使用状況情報記憶部15に格納されるインク使用状況情報の格納例を示す図である。インク使用状況情報は、中間サーバーID、号機ID、設置箇所の順に階層分けされて格納される情報であり、各ユーザーにて使用されているインクの詳細な情報を把握するための情報である。具体的には、インク使用状況情報は、図6にて示すように、「中間サーバーID」、「号機ID」、「設置箇所」、「計測日時」、「インクタンクID(ICリーダー読取)」、「暗号コード(ICリーダー読取)」、「残量」、「メーカー事業所ID」、「色」、「バージョン」、「波形データ」、「残量」、及び「設置箇所」を含む。
次に本実施の形態に係るインク使用状況監視システム100の概要を図面を用いて説明する。図7及び図8は、本実施の形態に係るインク使用状況監視システム100の概要を示す概念図である。特に、図7は、メーカー(供給者)が製造したインクタンクを各ユーザーに出荷するまでの概要を示す図であり、図8は、ユーザーに出荷されたインクタンクの監視方法の概要を示す図である。
まず、メーカー(供給者)は、各メーカー事業所にて管理される端末(例えば、メーカー端末17)と接続する読取装置(例えば、読取装置19)を用いて、インクタンクに格納されるインクの詳細な情報を示すインク詳細情報を取得し、取得したインク詳細情報を本システムの管理者により管理される管理サーバー(例えば、管理サーバー11)に送信する(図7A参照)。なお、本例では、管理サーバーは、読取装置を用いてインクタンクに収容されるインクのインク詳細情報を取得するように構成しているが、このような構成に限らず、例えば、各メーカー事業所からインクタンクに収容されるインクの詳細な情報を読み取り装置を介することなく(オンライ転送などにより)取得するように構成されていてもよい。
そして、管理サーバーにて受信されたインク詳細情報は、管理サーバーが備えるデータベース(例えば、インクタンク関連情報記憶部14)に格納される。具体的には、管理サーバーにて受信されたインク詳細情報は、データベースに含まれるインクタンク関連情報のインク詳細情報部分に入力される。
次に、メーカー(供給者)は、読み取ったインク詳細情報に対応付ける態様で、予めインクタンクに貼り付けられているRFIDタグにICライター(例えば、ICライター18)を用いてID情報を書き込む(図7B参照)。ここでは、例えば、読取装置によるインク詳細情報の読み取りと、ICライターによる書き込みとを連続的に実行する方法や、読取順と書込順を一致させる方法などにより、読み取ったインク詳細情報に対応付けてID情報を書き込むように構成されていてもよい。
このようにして、インクタンクをユーザーに納入する前に、ID情報とインク詳細情報とが対応付けされたインクタンク関連情報(つまり、どのようなインクがどのインクタンクに収容されているのかという情報)が、管理サーバーが備えるデータベースに格納されることとなる。
ID情報とインク詳細情報とが対応付けされたインクタンク関連情報を管理サーバーが備えるデータベースに格納すると、メーカーは、RFIDタグを貼り付けたインクタンクを各ユーザーに納入する(図7C参照)。
インクタンクが各ユーザーに納入されると、ユーザーは、印刷機(例えば印刷機30)にインクタンクをセットする(図8A)。
印刷機にインクタンクがセットされることにより、印刷機は、セットしたインクタンクに収容されたインクを用いて印刷を行う。このとき、インクタンクの設置箇所近傍に設置されているICリーダー(例えば、ICリーダー35)が、RFIDタグからID情報を読み取る。そして、読み取ったID情報を印刷機が備えるサーバー(例えば、印刷機サーバー31)に送信する。さらには、インクタンクに取り付けられる重量計(例えば、重量計34)が、インクタンクの重量(または収容されるインクの重量)を測定し、測定した重量を印刷機サーバーに送信する。さらに、印刷機は、ICリーダーによりRFIDタグを読み取ったインクタンクが設置されている設置箇所や、送信先の中間サーバーのIDや、印刷機の号機を取得し、取得した情報を印刷機サーバーに送信する(図8B参照)。すなわち、印刷機サーバーは、ICリーダーからID情報を取得し、重量計から重量を取得し、印刷機から設置箇所と中間サーバーIDと号機IDとを取得する。
印刷機サーバーが各種情報を取得すると、印刷機サーバーは、各ユーザーの事業所に設置されたサーバー(例えば中間サーバー)に、取得した情報をインク使用状況情報として送信する(図8C)。
中間サーバーは、印刷機サーバーからインク使用状況情報を受信すると、インク使用情報の照合のために、管理サーバーからインクタンク関連情報と受信する。中間サーバーがインク使用状況情報とインクタンク関連情報とを受信すると、各ユーザーの事業所による中間サーバーを用いたローカル監視が実行される。
ローカル監視においては、インク使用状況情報とインクタンク関連情報との照合、及びインク使用状況の解析により、インクの使用状況に異常がないかを監視する。そして、異常な使用状態と想定される情報(または情報の変動態様が異常と想定される状況)が存在する場合には、中間サーバーの管理者に対して、異常な使用状態となっているインクタンクが存在することを通知する。
また、各区域に設置される各中間サーバーは、収集した情報を定期的に管理サーバーに送信する(図8C参照)。すなわち、管理サーバーは、各区域に設置される中間サーバーが収集するインク使用状況情報を一元管理する。したがって、管理サーバーを管理するメーカー(供給者)は、管理サーバーに格納される、インク使用状況情報と、インクタンク関連情報とを参照して、インクの使用状況に異常がないかを監視することができるようになる(本実施の形態では、リモート監視に対応。)。すなわち、異常な使用状態と想定される情報(または情報の変動態様が異常と想定される状況)が存在する場合には、管理サーバーの管理者に対して、異常な使用状態となっているインクタンクが存在することを通知する。リモート監視においては、インクタンク関連情報とインク使用状況情報とを用いて監視を行うことにより、メーカーが製造したインクではないインクを使用しているなどのインクの使用状況の異常を検出することできる。具体的には、同じIDを有するインクタンクのインク残量が増えた場合や、ID情報を取得できないのにもかかわらず残量は取得できる場合など、ユーザーが正規のインクを使用していないことなどを把握することができる。このような使用状況の異常を検出することができるようになるため、本システムは、メーカーがインクの使用状況を把握することができるとともに、不具合の発生を未然に防ぐことができるようになる。
このようにして、インク使用状況監視システムは、ローカル監視とリモート監視とにより、インクの使用状況を監視する。
次に、本実施の形態に係るインク使用状況監視システム100の動作について図を用いて説明する。図9は、本実施の形態における管理サーバー11が実行する出荷前処理の例を示すフローチャートである。出荷前処理は、インクタンク32を各ユーザーに出荷する前にメーカー側システム10で実行される処理である。具体的には、管理サーバー11と、メーカー端末17と、ICライター18と、読取装置19とにより実行される処理である。
出荷前処理において、先ず、メーカー側システム10における読取装置19は、インクタンク32に製造過程で貼りつけられているラベルやQRコードからインク詳細情報を読み取り(ステップS101)、読み取ったインク詳細情報をメーカー端末17に送信する(ステップS102)。
読取装置19から送信されるインク詳細情報を受信したメーカー端末17は、受信したインク詳細情報を管理サーバー11に送信する(ステップS103)。
メーカー端末17から送信されたインク詳細情報を受信した管理サーバー11は、予め65536通りのID情報が割り振られているインクタンク関連情報のインク詳細情報部分に、受信したインク詳細情報を入力する(ステップS104,図4)。すなわち、管理サーバー11は、インク詳細情報とID情報とを対応付けして記憶する。本例におけるインク詳細情報は、インク詳細情報部分が空き状態となっているインクタンク関連情報のうち、最も番号が若いインクタンク関連情報に対して順次入力される。
出荷するインクタンクについて全てのインク詳細情報の読取・入力を終えると、メーカー側システム10におけるICライター18は、インクタンク32に予め貼り付けられているRFIDタグ33にID情報を書き込む(ステップS105)。このとき、ICライター18は、インクタンク32に書き込むべき情報を受信する。例えば、図4にて示すように、「色」が「シアン」で、「バージョン」が「1.3」で、「波形データ」が「パターンA」というインク詳細情報が読み取れたインクタンク32に対して書込みを行うときには、ICライター18に対して「10C2」という情報が送信される。
以上のようにして、メーカー側システム10では、インクタンク32に収容されるインクがどのようなインクであるかを把握するための出荷前処理が実行される。
以上、本実施の形態における管理サーバー11が実行する出荷前処理の例を説明した。次に、本実施の形態における印刷機サーバー310が実行する印刷機取得情報送信処理の例について図を用いて説明する。図10は、印刷機サーバー310が実行する印刷機取得情報送信処理の例を示すフローチャートである。印刷機取得情報送信処理では、印刷機300が取得した各種情報を対応付けする処理が実行される。
印刷機取得情報送信処理において、先ず、印刷機サーバー310は、各種情報の取得タイミングであるか否かを判定する(ステップS201)。本例において、印刷機サーバー310は、印刷中であれば各インクタンク32へ1分ごとに情報収集を行い、停止中であれば数時間ごとに情報収集を行う構成となっている。
各種情報の取得タイミングではないと判定したとき(ステップS201のN)には、印刷機サーバー310は、再度各種情報の取得タイミングであるか否かを判定する。
一方で、各種情報の取得タイミングであると判定したとき(ステップS201のY)には、印刷機サーバー310は、RFIDタグ33のID情報を取得する(ステップS202)。具体的には、ICリーダー35がRFIDタグ33に格納される情報を読み取り印刷機サーバー310に送信する。なお、RFIDタグが読み取れない場合(例えば、インクタンクにRFIDタグが取り付けられていない場合)には、読み取れなかったことを示す情報を特定する(例えば、「−」とする)。
ID情報を取得すると、印刷機サーバー310は、残量情報を取得する(ステップS203)。具体的には、印刷機サーバー310は、ステップS202でID情報を特定したインクタンクのインク残量を重量計34に特定させて、特定させた残量情報を送信させる。
残量情報を取得すると、印刷機サーバー310は、その他の各種情報を取得する(ステップS204)。具体的には、印刷機サーバー310は、設置箇所と、計測日時と、送信先の中間サーバー40を一意に特定するための中間サーバーIDと、印刷機300を一意に特定するための号機IDとをそれぞれ特定する。
その他の各種情報を取得すると、印刷機サーバー310は、取得した各種情報を対応付けして印刷機取得情報としてメモリなどの記憶部(不図示)に格納する(ステップS205,図5)。
印刷機取得情報を格納すると、印刷機サーバー310は、再度ステップS201の処理に移行する。なお、本例では、電源が付いている間はステップS201〜ステップS205の処理が無限にループするように構成されているが、印刷機サーバー310や中間サーバー40や管理サーバー11などの各管理者の指示により、ステップS202〜ステップS205までを処理が実行されるように構成されていてもよい。
以上、本実施の形態における印刷機取得情報送信処理の例を説明した。次に、本実施の形態における中間サーバー40が実行するローカル監視処理の例について図を用いて説明する。図11は、中間サーバー40が実行するローカル監視処理の例を示すフローチャートである。ローカル監視処理では、中間サーバー40により、各種情報に基づいてインク使用状況情報を生成し、生成したインク使用状況情報を管理サーバー11に送信する処理が実行されるとともに、第一使用状況異常監視処理が実行される。
ローカル監視処理において、先ず、中間サーバー40は、印刷機サーバー310から印刷機取得情報を取得する(ステップS301)。
印刷機取得情報を取得すると、中間サーバー40は、管理サーバー11からインタンク関連情報を取得する(ステップS302)。具体的には、中間サーバー40は、管理サーバー11に対してステップS201で取得した印刷機取得情報に含まれるインクタンクIDと同じインクタンクIDが対応付けされているインクタンク関連情報の送信要求を行う。そして中間サーバー40は、送信要求を受信した管理サーバー11が送信するインクタンク関連情報を受信する。
インクタンク関連情報を取得すると、中間サーバー40は、取得した各種情報を対応付けることによりインク使用状況情報を生成し、自己の記憶部に格納する(ステップS303,図6)。なお、本例におけるインク使用状況情報は、中間サーバーID、号機ID、設置箇所の順に階層分けされて格納され、時系列順に並べて格納する構成としている。
インク使用状況情報を生成すると、中間サーバー40は、生成したインク使用状況情報を管理サーバー11に送信する(ステップS304)。
インク使用状況情報を管理サーバー11に送信すると、中間サーバー40は、第一使用状況異常監視処理を実行する(ステップS400)。
ここで、本実施の形態に係る第一使用状況異常監視処理の例について図を用いて説明する。図12は、第一使用状況異常監視処理の例を示すフローチャートである。第一使用状況異常監視処理は、中間サーバー40により実行される処理であり、ユーザーによるインクの使用状況が異常であるか否かを判定し、判定結果に応じて各種処理を実行するための処理である。
第一使用状況異常監視処理では、先ず、中間サーバー40は、インク使用状況情報に含まれる情報が残量のみとなっているインク使用状況情報が存在するか否かを判定する(ステップS401)。すなわち、中間サーバー40は、格納するインク使用状況情報において、インクタンクIDや暗号コードなどのID情報が格納されていないインク使用状況情報が存在するか否かを判定する。
残量のみとなっているインク使用状況情報が存在すると判定したとき(ステップS401のY)には、中間サーバー40は、使用状況の異常を通知するための判定結果出力処理を実行する(ステップS402)。判定結果出力処理に関しては、後で詳しく説明する。
一方で、残量のみとなっているインク使用状況情報が存在しないと判定したとき(ステップS403のN)には、中間サーバー40は、同じインクタンクIDにおいて残量が増加しているインク使用状況情報が存在するか否かを判定する(ステップS403)。すなわち、中間サーバー40は、同じインクタンクIDを含むインク使用状況情報を特定し、残量を比較したときに、過去の残量よりも、最新の残量の方が増えているインク使用状況情報が存在するか否かを判定する。本実施の形態では、中間サーバーが、生成するインク使用状況情報に生成時の日時を対応付けることにより残量比較のための時系列を特定する構成としておくことで、残量比較を行う構成としている。
残量が増加しているインク使用状況情報が存在すると判定したとき(ステップS403のY)には、中間サーバー40は、使用状況の異常を通知するための判定結果出力処理を実行する(ステップS402)。
一方で、残量が増加しているインク使用状況情報が存在しないと判定したとき(ステップS403のN)には、中間サーバー40は、第一使用状況異常監視処理を終了し、ローカル監視処理を終了する。
以上、第一使用状況異常監視処理の例及びローカル監視処理の例について説明を行った。次に、本実施の形態に係るリモート監視処理の例について図を用いて説明を行う。図13は、リモート監視処理の例を示すフローチャートである。リモート監視処理は、管理サーバー11により実行される処理であり、インクタンク関連情報とインク使用状況情報とを参照して、ユーザーによるインクの使用状況が正常な使用状況であるか否かを監視するための処理を実行する。
リモート監視処理において、先ず、管理サーバー11は、中間サーバー40から送信されるインク使用状況情報を受信し(ステップS501)、受信したインク使用状況情報を自己の記憶部に格納する(ステップS502)。
インク使用状況情報を格納すると、管理サーバー11は、インクタンク関連情報及びインク使用状況情報を参照して第二使用状況異常監視処理を実行する(ステップS600)。
ここで、本実施の形態に係る第二使用状況異常監視処理の例について図を用いて説明する。図14は、第二使用状況異常監視処理の例を示すフローチャートである。第二使用状況異常監視処理は、管理サーバー11により実行される処理であり、ユーザーによるインクの使用状況が異常であるか否かを判定し、判定結果に応じて各種処理を実行するための処理である。
第二使用状況異常監視処理では、先ず、管理サーバー11は、インク使用状況情報に含まれる情報が残量のみとなっているインク使用状況情報が存在するか否かを判定する(ステップS601)。すなわち、管理サーバー11は、格納するインク使用状況情報において、インクタンクIDや暗号コードなどのID情報が格納されていないインク使用状況情報が存在するか否かを判定する。
残量のみとなっているインク使用状況情報が存在すると判定したとき(ステップS601のY)には、管理サーバー11は、使用状況の異常を通知するための判定結果出力処理を実行する(ステップS602)。判定結果出力処理については、後で詳しく説明する。
一方で、残量のみとなっているインク使用状況情報が存在しないと判定したとき(ステップS601のN)には、管理サーバー11は、同じインクタンクIDにおいて残量が増加しているインク使用状況情報が存在するか否かを判定する(ステップS603)。すなわち、管理サーバー11は、同じインクタンクIDを含むインク使用状況情報を特定し、残量を比較したときに、過去の残量よりも、最新の残量の方が増えているインク使用状況情報が存在するか否かを判定する。
残量が増加しているインク使用状況情報が存在すると判定したとき(ステップS603のY)には、管理サーバー11は、使用状況の異常を通知するための判定結果出力処理を実行する(ステップS602)。
一方で、残量が増加しているインク使用状況情報が存在しないと判定したとき(ステップS603のN)、管理サーバー11は、インクタンク関連情報と最新のインク使用状況情報とを、インクタンクIDに基づいて照合する(ステップS604)。すなわち、本実施の形態における管理サーバー11は、出荷前処理にて格納したインクタンク関連情報と、インクタンク納入後に中間サーバー40経由で格納したインク使用状況情報とを参照して、所定のインクタンクIDを含むインクタンク関連情報と最新のインク使用状況情報とを照合対象として特定する。
照合対象を特定すると、管理サーバー11は、照合対象として特定された情報群の暗号コードが一致するか否かを判定する(ステップS605)。すなわち、管理サーバー11は、照合対象となった同じインクタンクIDを含むインクタンク関連情報及びインク使用状況情報における暗号コードが一致するか否かを判定する。
管理サーバー11は、暗号コードが一致しないと判定したとき(ステップS605のN)には、判定結果出力処理を実行する(ステップS602)。
一方で、暗号コードが一致すると判定したとき(ステップS605のY)には、管理サーバー
11は、第二使用状況異常監視処理を終了し、リモート監視処理を終了する。
11は、第二使用状況異常監視処理を終了し、リモート監視処理を終了する。
ここで、中間サーバー40及び管理サーバー11が実行する判定結果出力処理について説明する。本実施の形態における判定結果出力処理は、異常表示処理と異常通知処理とを含む。異常表示処理は、中間サーバー40の表示装置又はメーカー端末17の表示装置にインク使用状況情報を表示するときに、インクの使用状況が正常ではないと判定されたインク使用状況情報を強調表示する処理である。異常通知処理は、使用状況が正常ではないと判定されたインク使用状況情報を通知する処理である。
図15は、異常表示処理により表示される表示画面の例を示す画面図である。図15にて示すように、表示画面700は、同じIDが対応付けされているインク使用状況情報が時系列順に一覧表示される一覧表示領域701と、強調表示領域702とを含む。強調表示領域702は、残量情報に基づいて、インクタンクのインクの残量の変移を解析することにより、ユーザーによるインクの使用状況が異常であると判定されたときに、強調表示される領域である。具体的には、インクは次田氏を行わない限り増えることはないので、同じIDなのにもかかわらず、時間の経過に伴って残量が増えた場合や、ID情報などが特定できないにもかかわらず残量情報のみが特定できる場合などに強調表示が行われる。
図16は、異常通知処理により表示される表示画面の例を示す画面図である。図16にて示すように、表示画面800は、送信元ID表示領域801を含む。送信元ID表示領域801では、中間サーバーIDを表示してもよいし、号機IDを表示する構成としてもよい。なお、本実施の形態では特に言及していないが、表示画面は、異常の種類(例えば、「インクの残量異常」や「残量のみ検出」)などを合わせて表示する構成としてもよい。
以上のように、上述の実施の形態では、ユーザーにより使用されるインクの使用状況を監視するインク使用状況監視システム100が、インクの供給者により管理される供給者側サーバー(例えば、管理サーバー11)と、インクのユーザーにより管理されるユーザー側サーバー(例えば、中間サーバー40)と、を備え、ユーザー側サーバーは、自己を一意に特定可能なID情報を格納する無線IC素子(例えば、RFIDタグ33)が取り付けられたインクタンク(例えば、インクタンク32)と、無線IC素子と無線通信することにより無線IC素子に格納されるID情報を特定するICリーダー(例えばICリーダー35)と、を有する印刷機(例えば、印刷機300)に対して直接又は間接に接続し、ICリーダーが特定したID情報を取得し、取得したID情報を含むインク使用状況情報を供給者側サーバーに送信し、供給者側サーバーは、ユーザー側サーバーから送信されるインク使用状況情報を受信して記憶する記憶部(例えば、インク使用状況情報記憶部16)を備え、インク使用状況情報に基づいて、ユーザーによるインクの使用状況が正常であるか否かを判定し、判定結果を出力する構成としている。このような構成によれば、現在の設備を活かしながら、より効果的に各ユーザーのインク使用状況を把握することができることとなる。
また、上述した実施の形態では、インク使用状況監視システム100が、重量計34、ICリーダー(例えば、ICリーダー35)、印刷機(例えば、印刷機300)及びユーザー側サーバー(例えば、中間サーバー40)と直接に接続する印刷機サーバー(例えば、印刷機サーバー310)を含み、ユーザー側サーバー(中間サーバー40)が、印刷機サーバー(印刷機サーバー310)が取得した情報を受信する構成とされている。このような構成によれば、現在の設備を活かしながら、より効果的に各ユーザーのインク使用状況を把握することができることとなる。最新の情報に基づいて判定することができるようになるとともに、情報を蓄積することができるようになるため、より的確にインクの使用状況が正常であるか否かを判定することができるようになる。
また、上述した実施の形態におけるインク使用状況監視システム100におけるユーザー側サーバー(例えば、中間サーバー40)は、インク使用状況情報を記憶する第二インク使用状況情報記憶部を備え、インク使用状況情報に基づいて、ユーザーによるインクの使用状況が正常であるか否かを判定する処理(例えば、第一使用状況異常監視処理)を実行する構成とされている。このような構成によれば、ユーザーが管理するサーバーにおいて、インクが正常に使用されているか否かを判定することができるようになるため、不具合の発生を未然に防ぐことができるようになるとともに、不具合が発生したときの被害を最小限に食い止めることができるようになる。
また、上述した実施の形態におけるインク使用状況監視システム100では、供給者側サーバー(例えば、管理サーバー11)は、無線IC素子(例えば、RFIDタグ33)が取り付けられたインクタンク(例えば、インクタンク32)に収容するインクの、色、バージョン、波形データ、及び製造年月日のうち少なくともいずれか1つを含むインク詳細情報と、当該無線IC素子に格納される前記ID情報とを対応付けしたインクタンク関連情報(図4参照)を記憶するインクタンク関連情報記憶部とを備え、インクタンク関連情報を前記ユーザー側サーバー(例えば、中間サーバー40)に送信し、前記ユーザー側サーバー(中間サーバー40)は、前記印刷機が有する残量情報特定装置(例えば、重量計34)により特定されたインクタンク(インクタンク32)に収容されるインクの残量に関する残量情報と、当該インクタンクの設置箇所と、前記ICリーダー(例えば、ICリーダー35)が特定したID情報とを対応付けた印刷機読取情報(図5参照)を受信し、取得したID情報に対応付けされたインクタンク関連情報の送信要求を供給者側サーバー(管理サーバー11)に対して行い、送信されるインクタンク関連情報を受信して、受信したインクタンク関連情報と、印刷機読取情報とを対応付けてインク使用状況情報(図6参照)を生成する構成とされている。このような構成によれば、インクの重量の減り具合を考慮してインクの異常を判定することができるようになる。したがって、より的確にインクの使用状況が正常であるか否かを判定することができるようになる。
また、上述した実施の形態におけるインク使用状況監視システム100では、無線IC素子(例えば、RFIDタグ33)は、パッシブタイプのRFIDタグであり、ICリーダー(例えば、ICリーダー35)は、無線IC素子(RFIDタグ33)と近距離無線通信ネットワーク(例えば、近距離無線ネットワーク31)にて接続可能な位置に配置されている構成としている。したがって、現在の設備を大幅に改修することなく、安価な構成にてユーザーのインクの使用状況を把握することができるようになる。
また、上述した実施の形態におけるインク使用状況監視システム100では、ユーザー側サーバー(例えば、中間サーバー40)は、ユーザー側サーバー(中間サーバー40)を一意に特定するユーザー側サーバーIDを取得し、取得したユーザー側サーバーIDを含むインク使用状況情報を送信する構成とされている。このような構成によれば、現在の設備を大幅に改修することなく、安価な構成にてユーザーのインクの使用状況を把握することができるようになる。
また、上述した実施の形態におけるインク使用状況監視システム100では、供給者側サーバー(例えば、管理サーバー11)が、ユーザー側サーバー(例えば、中間サーバー40)から定期的に送信されるインク使用状況情報を受信し、定期的に受信して記憶されるインク使用状況情報の変移に応じて、ユーザーによるインクの使用状況が正常であるか否かを判定する構成とされている。このような構成によれば、最新の情報に基づいて判定することができるようになるとともに、情報を蓄積することができるようになるため、より的確にインクの使用状況が正常であるか否かを判定することができるようになる。
また、上述した実施の形態におけるインク使用状況監視システム100では、供給者側サーバー(例えば、管理サーバー11)が、前記インク使用状況情報に含まれる前記ID情報を参照して、ID情報が同じ前記インク使用状況情報の変移を解析することより、ユーザーによるインクの使用状況が正常であるか否かを判定する構成とされている。このような構成によれば、より的確にインクの使用状況が正常であるか否かを判定することができるようになる。
また、上述した実施の形態におけるインク使用状況監視システム100では、供給者側サーバー(例えば、管理サーバー11)が、前記残量情報に基づいて、インクタンクのインクの残量の変移を解析することにより、ユーザーによるインクの使用状況が正常であるか否かを判定する構成とされている。このような構成によれば、ユーザーの異常な使用態様を的確に判断することができるようになる。
また、上述した実施の形態におけるインク使用状況監視システム100では、供給者側サーバー(例えば、管理サーバー11)が、前記インク使用状況情報に含まれる前記ID情報と、前記インクタンク関連情報に含まれる前記ID情報とを照合することにより、同じ前記ID情報を含む前記インク使用状況情報及び前記インクタンク関連情報を抽出し、抽出した前記インク使用状況情報及び前記インクタンク関連情報の一致度に基づいてユーザーによるインクの使用状況が正常であるか否かを判定する構成とされている。このような構成によれば、より的確にインクの使用状況が正常であるか否かを判定することができるようになる。
また、上述した実施の形態におけるインク使用状況監視システム100では、供給者側サーバー(例えば、管理サーバー11)が、ユーザーによるインクの使用状況が正常ではないと判定されたときに、インクの使用状況が正常ではないことを通知する構成とされていてもよい。このような構成によれば、管理者によるインクの使用状況の監視負担を軽減させることができるようになる。
なお、上述した実施の形態では特に言及していないが、インク使用状況監視システム100における中間サーバー40が、印刷機300により特定された印刷データと印刷部数とを含む印刷情報を取得し、取得した印刷情報を含むインク使用状況情報を送信する構成とされていてもよい。このような構成によれば、より的確にインクの使用状況が正常であるか否かを判定することができるようになる。
なお、上述した実施の形態では特に言及していないが、インク使用状況監視システム100における中間サーバー40が、中間サーバー40を一意に特定する中間サーバーIDを取得し、取得した中間サーバーIDを含むインク使用状況情報を送信する構成とされていてもよい。このような構成によれば、インクの使用状況が正常ではないユーザーを容易に特定することができるようになる。したがって、管理者による監視負担が軽減する。
なお、上述した実施の形態に係るインクタンク関連情報は、管理サーバー11においてインクタンク関連情報を設定しておくことにより、管理サーバー11により生成される構成としている。しかしながら、このような構成に限られず、インクタンク関連情報は、メーカー端末17により生成される構成としてもよい。すなわち、インクタンク関連情報は、メーカー端末11においてインク詳細情報を設定しておくことによりメーカー端末17により生成され、管理サーバー11が、メーカー端末17により生成されたインクタンク関連情報を受信する構成としてもよい。
なお、上述した実施の形態における管理サーバー11は、メーカー側システム10に含まれる構成としているが、このような構成に限られず、メーカー側システム10には含まれない構成とされていてもよい。すなわち、管理サーバー11は、例えば、レンタルサーバーなどの社外(メーカーの社外)の管理者が管理するサーバーにより構成されていてもよい。
なお、上述した実施の形態では特に言及していないが、管理サーバー11とメーカー端末17とが一体に構成されていてもよい。
なお、上述した実施の形態では特に言及していないが、インク使用状況監視システム100における中間サーバー40が情報閲覧のための表示装置を備える構成としているが、インク使用状況監視システム100は、中間サーバー40に格納される情報を閲覧するための確認端末を備える構成とされていてもよい。
なお、上述した実施の形態では特に言及していないが、印刷機300と、印刷機サーバー310と、中間サーバー40とが一体的に構成されていてもよい。また、印刷機300と、印刷機サーバー310と、中間サーバー40とのうち、いずれか2つの装置が一体的に構成されていてもよい。
なお、上述した実施の形態では特に言及していないが、中間サーバー40は、印刷機サーバー310だけでなく、複数の印刷機サーバーと接続する構成とされていてもよい。
なお、上述した実施の形態では特に言及していないが、印刷機サーバー310は、ID情報、残量、及び使用インク情報のうち少なくとも何れか1つに基づいてインク使用状況情報を生成する構成とされていてもよい。
なお、上述した実施の形態では、インク使用状況情報は、生成日時を含む構成とされていたが、本発明のインク使用状況情報については、例えば、送信日時を含む構成とされていてもよい。
また、上述した実施の形態では特に言及していないが、上述した実施の形態における判定結果出力処理は、異常表示処理と異常通知処理とを含む構成としているが、少なくともいずれか一方の処理を含む構成とされていてもよい。すなわち、インク使用状況監視システム100は、上述した実施の形態における図15にて示す表示画面のみを表示する構成とされていてもよいし、上述した実施の形態における図14にて示す表示画面のみを表示する構成とされていてもよい。
100 インク使用状況監視システム、10 メーカー側システム、11 管理サーバー、12 制御部、13 記憶部、14 インクタンク関連情報記憶部、15 インク使用状況情報記憶部、17〜17N メーカー端末、18〜18N ICライター、19〜19N 読取装置、20 ユーザー側システム、300〜30N,301〜301N 印刷機、310〜310N,311〜311N 印刷機サーバー、32 インクタンク、33 RFIDタグ、34 重量計、35 ICリーダー、36 近距離無線ネットワーク、40〜40N 中間サーバー、50 通信ネットワーク、51〜51N 通信ネットワーク(ユーザー側)。
Claims (12)
- ユーザーが使用するインクの使用状況を監視するインク使用状況監視システムであって、
インクの供給者により管理される供給者側サーバーと、
インクのユーザーにより管理されるユーザー側サーバーと、
を備え、
前記ユーザー側サーバーは、
自己を一意に特定可能なID情報を格納する無線IC素子が取り付けられたインクタンクと、前記無線IC素子と無線通信することにより前記無線IC素子に格納される前記ID情報を特定するICリーダーと、を有する印刷機と直接又は間接に接続する接続手段と、
前記ICリーダーが特定した前記ID情報を取得するID情報取得手段と、
前記ID情報取得手段により取得されたID情報を含むインク使用状況情報を前記供給者側サーバーに送信するインク使用状況情報送信手段と、
を含み、
前記供給者側サーバーは、
前記ユーザー側サーバーから送信されるインク使用状況情報を受信するインク使用状況情報受信手段と、
前記インク使用状況情報受信手段により受信された前記インク使用状況情報を記憶するインク使用状況情報記憶手段と、
前記インク使用状況情報に基づいて、ユーザーによるインクの使用状況が正常であるか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段による判定結果を出力する判定結果出力手段と、
を含むことを特徴とするインク使用状況監視システム。 - 請求項1に記載のインク使用状況監視システムにおいて、
前記ICリーダー、前記印刷機及び前記ユーザー側サーバーと直接に接続する印刷機サーバーを含み、
前記ユーザー側サーバーは、前記印刷機サーバーが取得した情報を受信することを特徴とするインク使用状況監視システム。 - 請求項1又は請求項2に記載のインク使用状況監視システムにおいて、
前記ユーザー側サーバーは、
前記インク使用状況情報を記憶する第二インク使用状況情報記憶手段と、
前記インク使用状況情報に基づいて、ユーザーによるインクの使用状況が正常であるか否かを判定する第二判定手段と、
を含むことを特徴とするインク使用状況監視システム。 - 請求項1〜3のいずれか1項に記載のインク使用状況監視システムにおいて、
前記供給者側サーバーは、
前記無線IC素子が取り付けられたインクタンクに収容するインクの、色、バージョン、波形データ、及び製造年月日のうち少なくともいずれか1つを含むインク詳細情報と、当該無線IC素子に格納される前記ID情報とを対応付けしたインクタンク関連情報を記憶するインクタンク関連情報記憶手段と、
前記インクタンク関連情報を前記ユーザー側サーバーに送信するインクタンク関連情報送信手段と、
を含み、
前記ユーザー側サーバーは、
前記印刷機が有する残量情報特定装置により特定された前記インクタンクに収容されるインクの残量に関する残量情報と、当該インクタンクの設置箇所と、前記ICリーダーが特定した前記ID情報とを対応付けた印刷機読取情報を受信する印刷機読取情報受信手段と、
前記ID情報取得手段により取得されたID情報に対応付けされたインクタンク関連情報の送信要求を前記供給者側サーバーに対して行うインクタンク関連情報送信要求手段と、
前記供給者側サーバーから送信されるインクタンク関連情報を受信して、受信したインクタンク関連情報と、前記印刷機読取情報とを対応付けてインク使用状況情報を生成するインク使用状況情報生成手段と、
を含むことを特徴とするインク使用状況監視システム。 - 請求項1〜4のいずれか1項に記載のインク使用状況監視システムにおいて、
前記無線IC素子は、パッシブタイプのRFIDタグであり、
前記ICリーダーは、前記無線IC素子と近距離無線通信ネットワークにて接続可能な位置に配置されていることを特徴とするインク使用状況監視システム。 - 請求項1〜5のいずれか1項に記載のインク使用状況監視システムにおいて、
前記ユーザー側サーバーは、前記ユーザー側サーバーを一意に特定するユーザー側サーバーIDを取得するユーザー側サーバーID取得手段を含み、
前記インク使用状況情報送信手段は、前記ユーザー側サーバーID取得手段により取得された前記ユーザー側サーバーIDを含むインク使用状況情報を送信することを特徴とするインク使用状況監視システム。 - 請求項1〜6のいずれか1項に記載のインク使用状況監視システムにおいて、
前記インク使用状況情報受信手段は、前記ユーザー側サーバーから定期的に送信されるインク使用状況情報を受信し、
前記判定手段は、定期的に受信して記憶される前記インク使用状況情報の変移に応じて、ユーザーによるインクの使用状況が正常であるか否かを判定することを特徴とするインク使用状況監視システム。 - 請求項1〜7のいずれか1項に記載のインク使用状況監視システムにおいて、
前記判定手段は、前記インク使用状況情報に含まれる前記ID情報を参照して、ID情報が同じ前記インク使用状況情報の変移を解析することより、ユーザーによるインクの使用状況が正常であるか否かを判定することを特徴とするインク使用状況監視システム。 - 請求項1〜8のいずれか1項に記載のインク使用状況監視システムにおいて、
前記判定手段は、前記残量情報に基づいて、インクタンクのインクの残量の変移を解析することにより、ユーザーによるインクの使用状況が正常であるか否かを判定することを特徴とするインク使用状況監視システム。 - 請求項1〜9のいずれか1項に記載のインク使用状況監視システムにおいて、
前記判定手段は、前記インク使用状況情報に含まれる前記ID情報と、前記インクタンク関連情報に含まれる前記ID情報とを照合することにより、同じ前記ID情報を含む前記インク使用状況情報及び前記インクタンク関連情報を抽出し、抽出した前記インク使用状況情報及び前記インクタンク関連情報の一致度に基づいてユーザーによるインクの使用状況が正常であるか否かを判定することを特徴とするインク使用状況監視システム。 - 請求項1〜10のいずれか1項に記載のインク使用状況監視システムにおいて、
前記判定結果出力手段は、前記判定手段によりユーザーによるインクの使用状況が正常ではないと判定されたときに、インクの使用状況が正常ではないことを通知する使用状況異常通知手段を含むことを特徴とするインク使用状況監視システム。 - 請求項1〜11のいずれか1項に記載のインク使用状況監視システムにおいて、
前記ユーザー側サーバーは、前記印刷機により特定された印刷データと印刷部数とを含む印刷情報を取得する印刷情報取得手段を含み、
前記インク使用状況情報送信手段は、前記印刷情報取得手段により取得された前記印刷情報を含むインク使用状況情報を送信することを特徴とするインク使用状況監視システム。
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2013
- 2013-12-24 JP JP2013265315A patent/JP2015121936A/ja active Pending
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