JP2015121496A - エレメント積層長の測定装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】エレメント積層体におけるエレメントを物理的に拘束することにより、エレメント積層長の測定誤差を低減させることが可能となる、エレメント積層長の測定装置を提供する。【解決手段】測定装置1においては、エレメントEをガイド部10bの溝部10c及び当接部10e・10eに複数のエレメントEを積層して並べ、円弧状のエレメント積層体を形成し、挟持部である挟持部材14を下降させることにより、エレメント積層体を上下方向に挟持して、エレメントEを整列させ、内周側支持部である支持部材15を外周側支持部であるガイド部10bに近接させることによりエレメント積層体を押圧し、エレメント積層体の円弧における外周側及び内周側を支持し、積層方向押付部である押当部材13でエレメント積層体の積層方向に押付荷重を加えることにより、エレメント積層体の姿勢を円弧状に固定し、測定部材17でエレメント積層体の積層長を測定する。【選択図】図1

Description

本発明は、CVT(ベルト式無段変速機)ベルト用のエレメントの積層長を測定する、エレメント積層長の測定装置に関する。
従来、CVTベルトを形成する際にエレメントの積層長を測定する測定装置が知られている(例えば、特許文献1及び特許文献2を参照)。
特開2001−336903号公報 特開2000−266130号公報
前記特許文献1には、エレメントの外形形状を有するガイドと、エレメントの積層方向に押付荷重を加える押圧部材とによりエレメントを固定する技術が記載されている。しかし、前記特許文献1に記載の構成によれば、エレメントとガイドとの間に隙間が生じるため、エレメントが相互間で変位してエレメント積層長の測定誤差が発生する要因となっていた。
前記特許文献2には、エレメントの切欠き部にリング部材を挿入した状態で円弧状に保持し、円弧の外側に向かって押付荷重を付加してエレメントを固定する技術が記載されている。しかし、前記特許文献2に記載の構成によれば、リング部材に撓みが発生してエレメントを充分に固定できないため、エレメント積層長の測定誤差が発生する要因となっていた。
本発明は、上記の状況を鑑み、エレメント積層体におけるエレメントを物理的に拘束することにより、エレメントを相対変位させずにエレメント積層体を固定することができるため、エレメント積層長の測定誤差を低減させることが可能となる、エレメント積層長の測定装置を提供する。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1においては、CVTベルト用のエレメントを複数枚積層させて円弧状に形成したエレメント積層体の積層長を測定する、エレメント積層長の測定装置であって、前記エレメント積層体の円弧を含む平面と直交する方向に前記エレメント積層体を挟持して、前記エレメントを整列させる、挟持部と、前記エレメント積層体の円弧における外周側を支持する、外周側支持部と、前記エレメント積層体の円弧における内周側を支持する、前記外周側ガイドに対して相対的に近接離間可能に構成された内周側支持部と、前記エレメント積層体の積層方向に押付荷重を加えることにより、前記エレメント積層体の姿勢を円弧状に固定する、積層方向押付部と、前記挟持部により前記エレメントを整列させ、前記外周側支持部及び前記内周側支持部を相対的に近接させることにより前記エレメント積層体の円弧における外周側及び内周側を支持し、前記積層方向押付部により前記エレメント積層体の姿勢を円弧状に固定した状態で、前記エレメント積層体の積層長を測定する、測定部と、を備えるものである。
請求項2においては、前記外周側支持部及び前記内周側支持部の一方は、前記エレメント積層体を支持する支持面が弾性体で形成されているものである。
本発明によれば、エレメント積層長の測定装置において、エレメント積層体におけるエレメントを物理的に拘束することにより、エレメントを相対変位させずにエレメント積層体を固定することができるため、エレメント積層長の測定誤差を低減させることが可能となる。
第一実施形態に係るエレメント積層長の測定装置の概略構成を示した平面図。 エレメント積層長の測定装置におけるベース部材を示した斜視図。 図1におけるA−A線断面図。 図1におけるX部の拡大図。 第二実施形態に係るエレメント積層長の測定装置のガイド部を示した断面図。 第三実施形態に係るエレメント積層長の測定装置を示した拡大図。
次に、発明の実施の形態を説明する。
なお、本発明の技術的範囲は以下の実施例に限定されるものではなく、本明細書及び図面に記載した事項から明らかになる本発明が真に意図する技術的思想の範囲全体に、広く及ぶものである。
まず、図1から図4を参照して、本発明に係るエレメント積層長の測定装置の第一実施形態である測定装置1の構成について説明する。本実施形態に係る測定装置1は、CVTベルト用のエレメントEを複数枚積層することにより円弧状に形成したエレメント積層体の積層長(円弧の長さ)を測定するものである。本実施形態に係る測定装置1においては、CVTベルトの1/4円弧となるエレメント積層体(約90度弱)の積層長を測定するものである。なお、本発明に係るエレメント積層長の測定装置で測定可能なエレメント積層体は1/4円弧のものに限定されず、同じ原理を用いて1/3円弧(約120度弱)や1/2円弧(約180度弱)の積層長を測定することも可能である。この場合、測定装置の中心角を大きくして、下記のガイド部の長さを長くすればよい。本実施形態においては図1及び図2に示す如く、エレメント積層体の円弧の接線方向を測定装置1の「周方向」、エレメント積層体の円弧と直交する方向を測定装置1の「半径方向」、エレメント積層体の円弧を含む平面と直交する方向(図1における紙面の奥行方向)を測定装置1の「上下方向」と規定する。
測定装置1は主な構成部材として、ベース部材10、押当基準11、測定基準12、押当部材13、挟持部材14、支持部材15、測定部材17等を備える。各部材は主にアルミニウムやスチール等の金属で形成されるが、カーボン素材や樹脂性素材で構成することも可能である。以下、各部材について順に説明する。
ベース部材10は図1及び図2に示す如く、平面視で扇形をした板状部材であるベース部10aと、ベース部10aの半径方向外側の端部において上側に立設された湾曲板状のガイド部10bとを備える。ガイド部10b(詳細には当接部10e・10e)は、エレメントEで形成するCVTベルトを円形状とした際の外周側における曲率と同じ曲率で形成されている。本実施形態においては、CVTベルトの1/4円弧となるエレメント積層体の積層長を測定するため、ベース部10aの中心角は100度程度に形成されている。
ガイド部10bの下端部(ベース部10aとガイド部10bとの境界部)における上面には、ガイド部10bと同じ曲率で下方に窪んだ溝部10cが形成されている。溝部10cには図3に示す如くエレメントEの胴部Ebの一側部が挿入され、これにより溝部10cはエレメントEを下方から支持する。ガイド部10bの半径方向内側には、半径方向外側に窪んだ凹部10dが形成されている。また、凹部10dの上下にはベース部10aの半径方向内側に向かって突出する当接部10e・10eが形成されている。そして、図3に示す如く凹部10dにエレメントEの頭部Ehが挿入されることにより、当接部10e・10eがエレメントEの胴部Ebに当接して、エレメントEを外側方から支持する。このように、エレメントEをガイド部10bの溝部10c及び当接部10e・10eで支持することにより、ガイド部10bに複数のエレメントEが積層して並べられ、円弧状のエレメント積層体が形成される。
ガイド部10bの一端部(反時計回りの方向側の端部であり、図1における下側端部)には、板状の押当基準11が配設される。押当基準11はガイド部10bにエレメントEが積層して並べられた際に、最も端に位置するエレメントEを周方向に支持する部材であり、エレメント積層長の基準となる。換言すれば、測定装置1はエレメント積層体における押当基準11からの長さをエレメント積層長として測定するのである。
ガイド部10bの上面において、押当基準11とは反対側の端部(時計回りの方向側の端部であり、図1における上側端部)の側には、ブロック状の測定基準12が配設される。本実施形態においては、測定基準12の右面と押当基準11の基準面(エレメントEが当接する側の面)とはそのなす角θ1が74度となるように配置されている。このため、ガイド部10bでエレメント積層体が形成された場合は、押当基準11から測定基準12の右面までのエレメント積層体における積層長(以下、「第一積層長」と記載する)L1は既知となる。
押当部材13は、ベース部10aの中心部に位置する軸部13aを回動中心として回動可能に配置される棒状の部材である。押当部材13の先端部には、図1における左側面部において、エレメント積層体と対向する位置に弾性素材で形成された当接部13bが配設される。押当部材13は図示しないバネにより反時計回りの方向に付勢されている。このため、ガイド部10bでエレメント積層体が形成された場合には、当接部13bがエレメント積層体に対して積層方向に押当てられる。一方、軸部13aはガイド部10bの円弧の中心に配置されるため、押当部材13が回転しても、当接部13bとエレメント積層体との半径方向の位置は変わることがない。換言すれば、エレメント積層体におけるエレメントEの枚数が変化した場合でも、押当部材13の当接部13bは同じようにエレメント積層体に対して押当てられる。このように、押当部材13(より厳密には、押当部材13と押当基準11)は、エレメント積層体の積層方向に押付荷重を加えることにより、エレメント積層体の姿勢を円弧状に固定する、積層方向押付部として機能するのである。なお、本実施形態においては当接部13bを弾性素材で形成しているが、当接部を非弾性素材で形成することも可能である。
挟持部材14はガイド部10bにおける溝部10cに対向する位置で、図示せぬアクチュエータにより上下動可能に配設される円弧板状部材である。挟持部材14は図3に示す如く挟持本体14aと樹脂等の弾性素材で形成された挟持当接部14bとを備える。挟持部材14は、ガイド部10bでエレメント積層体が形成された状態において、アクチュエータにより図3中の矢印a1に示す如く下降されて溝部10cに近接する。これにより、挟持当接部14bがエレメント積層体に当接し、エレメントEの上下方向位置を均一にする。換言すれば、ガイド部10bの溝部10cと、挟持部材14とは、エレメント積層体の円弧を含む平面と直交する方向(上下方向)にエレメント積層体を挟持して、エレメントEを整列させる、挟持部として機能するのである。
本実施形態において、挟持部材14は、エレメント積層体を挟持する支持面である挟持当接部14bが弾性体で形成されている。これにより、エレメント積層体を挟持部材14で挟持した際に、エレメント積層体に弾性力を付与することができるとともに、エレメントEの形状寸法のばらつきを吸収することができるため、エレメントEの上下方向の位置精度をより向上させることが可能となる。なお、本実施形態においてガイド部10bは固定基準として構成されるために弾性素材を配設していないが、挟持部材14に替えて溝部10cに弾性素材を配設する構成にすることも可能である。
支持部材15はガイド部10bにおける凹部10dに対向する位置で、図示せぬアクチュエータにより半径方向に移動可能に配設される円弧板状部材である。支持部材15は、エレメントEで形成するCVTベルトを円形状とした際の内周側における曲率と同じ曲率で形成されている。支持部材15は図3に示す如く支持本体15aと樹脂等の弾性素材で形成された支持当接部15bとを備える。支持部材15は、ガイド部10bでエレメント積層体が形成された状態において、アクチュエータにより図3中の矢印a2に示す如く半径方向外側に移動されて凹部10dに近接する。これにより、支持当接部15bがエレメント積層体に当接し、エレメントEの半径方向位置を均一にする。換言すれば、ガイド部10bの当接部10e・10eと、支持部材15とは、エレメント積層体の半径方向にエレメント積層体を挟持する。つまり、ガイド部10bはエレメント積層体の円弧における外周側を支持する外周側支持部として機能する。また、支持部材15はエレメント積層体の円弧における内周側を支持し、外周側ガイドに対して相対的に近接離間可能に構成された内周側支持部として機能するのである。
本実施形態において、内周側支持部である支持部材15は、エレメント積層体を支持する支持面である支持当接部15bが弾性体で形成されている。これにより、エレメント積層体を支持部材15で押圧して支持した際に、エレメント積層体に弾性力を付与することができるとともに、エレメントEの形状寸法のばらつきを吸収することができるため、エレメントEの半径方向の位置精度をより向上させることが可能となる。なお、本実施形態においてガイド部10bは固定基準として構成されるために弾性素材を配設していないが、支持部材15に替えて当接部10e・10eに弾性素材を配設する構成にすることも可能である。また、本実施形態においては図4に示す如く、支持当接部15bにおけるエレメントEに当接する部分は、それぞれ円弧状に凹んだ形状に形成されている。これにより、支持当接部15bは各エレメントEに対して点で接触することになるため、エレメントEの半径方向の位置精度をさらに向上させることが可能となる。
上記の如く構成した測定装置1において、エレメント積層体の積層長を測定する場合は、まず、複数のエレメントEをガイド部10bの溝部10c及び当接部10e・10eに積層して並べ、円弧状のエレメント積層体を形成する。そして、挟持部である挟持部材14を図3中の矢印a1の如く下降させることにより、エレメント積層体を上下方向に挟持して、エレメントEを整列させる。さらに、内周側支持部である支持部材15を図3中の矢印a2の如く外周側支持部であるガイド部10bに近接させることにより、図4中の矢印Fr・Frの如くエレメント積層体を押圧し、エレメント積層体の円弧における外周側及び内周側を支持する。さらに、積層方向押付部である押当部材13で図4中の矢印Fs・Fsの如くエレメント積層体の積層方向に押付荷重を加えることにより、エレメント積層体の姿勢を円弧状に固定する。これにより、エレメント積層体における各エレメントEの上下方向、周方向、半径方向への移動、及び、各方向軸回りの回転移動が規制される。そして、測定部材17で測定基準12の右面から押当部材13の当接部13bまでのエレメント積層体における積層長(以下、「第二積層長」と記載する)L2を測定する。そして、第一積層長L1と第二積層長L2との和を算出することにより、エレメント積層体の積層長を測定するのである。なお、エレメント積層体の姿勢を円弧状に固定する手順は上記に限定されるものではない。例えば、エレメント積層体の円弧における外周側及び内周側を先に支持し、エレメント積層体を上下方向に挟持した後に、エレメント積層体の積層方向に押付荷重を加える構成とすることも可能である。
本実施形態において、測定部である測定部材17は押当部材13の先端部に配設されたレーザ変位計で構成されている。そして、測定基準12と当接部13bとの間の距離を測定することにより、第二積層長を測定するのである。ただし、測定部は上記の構成に限定されるものではなく、例えば非接触式の測定手段であれば他にデジタルカメラ等の撮像装置や超音波センサなどを測定部として用いることもできる。また、接触式の測定手段であればマグネスケールやダイヤルゲージ、変位センサ等を測定部として用いることも可能である。
また、本実施形態においては、既知の第一積層長L1と測定した第二積層長L2との和を算出することにより、エレメント積層体の積層長を測定する構成としたが、他の構成によりエレメント積層体の積層長を測定することも可能である。例えば図1に示す如く、押当基準11の基準面と押当部材13(厳密には軸部13aと当接部13bとにより形成される面)との角度θを角度測定器により測定し、既知であるエレメント積層体の半径rとの関係よりエレメント積層体の円弧の長さを積層長として算出することもできる。
本実施形態に係る測定装置1においては上記の如く構成することにより、エレメント積層長の測定誤差を低減させることができる。具体的には、挟持部である挟持部材14によりエレメント積層体を上下方向に挟持し、内周側支持部である支持部材15と外周側支持部であるガイド部10bとによりエレメント積層体の円弧における外周側及び内周側を支持し、積層方向押付部である押当部材13でエレメント積層体の姿勢を円弧状に固定した状態で、エレメント積層長を測定する構成としている。これにより、エレメント積層体におけるそれぞれのエレメントEを物理的に拘束する(上下方向、周方向、半径方向への移動及び各方向軸回りの回転移動を規制する)ことにより互いに密着させることができる。即ち、エレメントEを相対変位させずに、エレメント積層体を固定した状態で積層長を測定することができる。このため、エレメントEの変位による測定誤差を生じさせずにエレメント積層長を測定することが可能となるのである。
次に、図5を参照して、本発明に係るエレメント積層長の測定装置の第二実施形態である測定装置の構成について説明する。以下の実施形態においては、前記第一実施形態に係る測定装置1と概略的な構成は同じであるため、異なる部分を中心に説明を行う。
図5は第一実施形態に係る測定装置1における図3に相当する図であり、ベース部材におけるガイド部110bを半径方向に切断した断面図である。ベース部材110は前記第一実施形態と同様に、平面視で扇形をした板状部材であるベース部110aと、ベース部110aの半径方向外側の端部において上側に立設された湾曲板状のガイド部110bとを備える。ガイド部110b(詳細には当接面110c・110c)は、エレメントEで形成するCVTベルトを円形状とした際の内周側における曲率と同じ曲率で形成されている。ガイド部110bの半径方向外側には、半径方向内側に窪んだ凹部110dが形成されている。また、凹部110dによって形成される上面及び下面はエレメントEが当接する当接面110c・110cとして、半径方向内側に向かって縮幅するテーパ形状に形成されている。凹部110dには図5に示す如くエレメントEの胴部Ebが挿入され、当接面110c・110cには胴部Ebの側面部分が当接される。これにより当接面110c・110cはエレメントEを上下方向から挟持すると同時に、エレメントEを内側方から支持している。このように、エレメントEをガイド部110bの当接面110c・110cで支持することにより、ガイド部110bに複数のエレメントEが積層して並べられ、円弧状のエレメント積層体が形成される。
支持部材115・115はガイド部110bにおける凹部110dに対向する位置で、図示せぬアクチュエータにより半径方向に移動可能に配設される二枚の円弧板状部材である。それぞれの支持部材115は、エレメントEで形成するCVTベルトを円形状とした際の外周側における曲率と同じ曲率で形成されている。支持部材115は図5に示す如く支持本体115aと樹脂等の弾性素材で形成された支持当接部115bとを備える。支持部材115は、ガイド部110bでエレメント積層体が形成された状態において、アクチュエータにより図5中の矢印b・bに示す如く半径方向内側に移動されて凹部110dに近接する。これにより、支持当接部115bがエレメント積層体に当接し、エレメントEの上下位置及び半径方向位置を均一にする。換言すれば、当接面110c・110cはエレメントEを上下方向から挟持する。つまり、当接面110c・110cは、エレメント積層体の円弧を含む平面と直交する方向(上下方向)にエレメント積層体を挟持して、エレメントEを整列させる、挟持部として機能する。また、ガイド部110bの当接面110c・110cと、支持部材115とは、エレメント積層体の半径方向にエレメント積層体を挟持する。つまり、ガイド部110bはエレメント積層体の円弧における外周側を支持する内周側支持部として機能する。また、支持部材115はエレメント積層体の円弧における外内周側を支持し、内周側ガイドに対して相対的に近接離間可能に構成された外周側支持部として機能するのである。
上記の如く構成した測定装置において、エレメント積層体の積層長を測定する場合は、まず、エレメントEをガイド部110bの当接面110c・110cに複数のエレメントEを積層して並べ、円弧状のエレメント積層体を形成する。そして、外周側支持部である支持部材115を図5中の矢印b・bの如く内周側支持部であるガイド部110bに近接させることによりエレメント積層体を押圧し、エレメント積層体の円弧における外周側及び内周側を支持する。さらに、第一実施形態と同様に、積層方向押付部である押当部材でエレメント積層体の積層方向に押付荷重を加えることにより、エレメント積層体の姿勢を円弧状に固定する。そして、測定部材で測定基準の右面から押当部材の当接部までのエレメント積層体における第二積層長L2を測定する。そして、第一積層長L1と第二積層長L2との和を算出することにより、エレメント積層体の積層長を測定するのである。
本実施形態に係る測定装置においても、上記の如く構成することにより、エレメント積層長の測定誤差を低減させることができる。具体的には、挟持部である挟持部材によりエレメント積層体を上下方向に挟持し、外周側支持部である支持部材115と内周側支持部であるガイド部110bとによりエレメント積層体の円弧における外周側及び内周側を支持し、積層方向押付部である押当部材でエレメント積層体の姿勢を円弧状に固定した状態で、エレメント積層長を測定する構成としている。これにより、エレメント積層体におけるそれぞれのエレメントEを物理的に拘束することにより互いに密着させ、エレメントEを相対変位させずに固定した状態で積層長を測定することができる。このため、エレメントEの変位による測定誤差を生じさせずにエレメント積層長を測定することが可能となるのである。
次に、図6を参照して、本発明に係るエレメント積層長の測定装置の第三実施形態である測定装置の構成について説明する。図6は第一実施形態に係る測定装置1における図4に相当する図である。
ベース部材は前記第一実施形態と同様に、平面視で扇形をした板状部材であるベース部210aと、ベース部210aの半径方向外側の端部において上側に立設された湾曲板状のガイド部210bとを備える。このように、エレメントEをガイド部210bで支持することにより、ガイド部210bに複数のエレメントEが積層して並べられ、円弧状のエレメント積層体が形成される。
押当部材213は、ベース部210aの中心部に位置する軸部を回動中心として回動可能に配置される棒状の部材である。押当部材213の先端部には、図6における左側面部において、エレメント積層体と対向する位置には当接部213bが配設される。
本実施形態に係る測定装置においては図6に示す如く、支持部材215はエレメントEごとに配設された摺動プローブで構成される。支持部材215は、エレメントEで形成するCVTベルトを円形状とした際の内周側における曲率と略同じ曲率で配置されている。支持部材215は、ガイド部210bでエレメント積層体が形成された状態において、図示しないアクチュエータにより半径方向外側に移動されてガイド部210bに近接する。これにより、摺動プローブがエレメント積層体に当接し、エレメントEの半径方向位置を均一にする。換言すれば、ガイド部210bと、支持部材215とは、エレメント積層体の半径方向にエレメント積層体を挟持する。つまり、ガイド部210bはエレメント積層体の円弧における外周側を支持する外周側支持部として機能する。また、支持部材215はエレメント積層体の円弧における内周側を支持し、外周側ガイドに対して相対的に近接離間可能に構成された内周側支持部として機能するのである。
本実施形態において、内周側支持部である支持部材215は、弾性体である摺動プローブとして形成されている。これにより、エレメント積層体を支持部材215で押圧して支持した際に、エレメント積層体に弾性力を付与することができるとともに、エレメントEの形状寸法のばらつきを吸収することができるため、エレメントEの半径方向の位置精度をより向上させることが可能となる。
1 測定装置(エレメント積層長の測定装置)
10b ガイド部(外周側支持部)
13 押当部材(積層方向押付部)
14 挟持部材(挟持部)
15 支持部材(内周側支持部)
17 測定部材(測定部)

Claims (2)

  1. CVTベルト用のエレメントを複数枚積層させて円弧状に形成したエレメント積層体の積層長を測定する、エレメント積層長の測定装置であって、
    前記エレメント積層体の円弧を含む平面と直交する方向に前記エレメント積層体を挟持して、前記エレメントを整列させる、挟持部と、
    前記エレメント積層体の円弧における外周側を支持する、外周側支持部と、
    前記エレメント積層体の円弧における内周側を支持する、前記外周側ガイドに対して相対的に近接離間可能に構成された内周側支持部と、
    前記エレメント積層体の積層方向に押付荷重を加えることにより、前記エレメント積層体の姿勢を円弧状に固定する、積層方向押付部と、
    前記挟持部により前記エレメントを整列させ、前記外周側支持部及び前記内周側支持部を相対的に近接させることにより前記エレメント積層体の円弧における外周側及び内周側を支持し、前記積層方向押付部により前記エレメント積層体の姿勢を円弧状に固定した状態で、前記エレメント積層体の積層長を測定する、測定部と、を備えることを特徴とする、エレメント積層長の測定装置。
  2. 前記外周側支持部及び前記内周側支持部の一方は、前記エレメント積層体を支持する支持面が弾性体で形成されていることを特徴とする、請求項1に記載のエレメント積層長の測定装置。
JP2013266075A 2013-12-24 2013-12-24 エレメント積層長の測定装置 Expired - Fee Related JP6070533B2 (ja)

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