JP2015121080A - 免震基礎構造およびその施工方法 - Google Patents

免震基礎構造およびその施工方法 Download PDF

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Abstract

【課題】建物の基礎構成部の上分断部と下分断部の地震発生時の位置変位や変位の残留に対しても見切りの外観の見栄えを低下させず、また、見切りとして水切りを設ける場合にも水切りとしての機能を維持できる免震基礎構造およびその施工方法を提供する。【解決手段】建物100の基礎構成部1の地面側広幅部11が水平面によって上分断部11aと下分断部11bとに分断され、これら上分断部11aと下分断部11bの間に免震機構3が介在されており、上記上分断部11aには水切り2の上側構成部21が取り付けられる一方、上記下分断部11bには水切り2の下側構成部22が取り付けられており、上記上側構成部21と上記下側構成部22との対向状態が位置変位に対しても維持される。また、上記水切り2の上側構成部21と下側構成部22との間には、位置変位に対しても隙間閉鎖機能を維持するように閉鎖部材3が設けられている。【選択図】図1

Description

本発明は、建物の基礎構成部に免震機構を備えた免震基礎構造およびその施工方法に関する。
特許文献1には、基礎に固定された下側基礎パッキンと、土台に固定された上側基礎パッキンを重ね合わせてなる免震構造部が開示されている。この免震基礎構造によれば、地震が発生すると、両者の基礎パッキンが接触面で摺動し、地震エネルギーが消費される。これにより、木造建物に伝達する揺れを軽減することができる。また、基礎に埋設されるアンカーボルトと建物に設置される緩衝体とを連結部材を介して連結していることから、上側基礎パッキンの移動を抑制すると共に、水平方向の揺れを垂直方向に変換して吸収することができる。
特開2011−117280号公報
上記従来の免震基礎構造では、一定間隔で配置される免震構造部の周囲部に隙間が形成され、この隙間から雨水などが浸入するおそれがあるため、水切りを配置することが考えられる。しかしながら、免震構造部における下分断部と上分断部は地震発生時に位置が変位するため、また、変位した位置が残留するおそれがあるため、固定的構造の水切りでは、上記位置変位や変位残留に適切に対処できない。また、上記水切りとして機能させることを特に目的としないような見切りを設ける場合においても、固定的構造の見切りでは、上記位置変位や変位残留によって外観に歪みなどが生じて見栄えが低下することになる。
本発明は、上記の事情に鑑み、建物の基礎構成部の上分断部と下分断部の地震発生時の位置変位や変位の残留に対しても見切りの外観の見栄えを低下させず、また、見切りとして水切りを設ける場合にも水切りとしての機能を維持できる免震基礎構造およびその施工方法を提供することを課題とする。
本発明の免震基礎構造は、上記の課題を解決するために、建物の基礎構成部が水平面によって上分断部と下分断部とに分断され、これら上分断部と下分断部との間に免震機構が介在されており、上記上分断部には見切りの上側構成部が取り付けられる一方、上記下分断部には見切りの下側構成部が取り付けられており、上記上側構成部と上記下側構成部との対向状態が位置変位に対しても維持されることを特徴とする。
上記の構成であれば、建物の基礎構成部の上分断部と下分断部とが地震発生で位置変位を生じても、見切りの上側構成部が下側構成部に対して移動できることになるので、建物の基礎構成部の上分断部と下分断部の地震発生時の位置変位や変位の残留に対しても見切りの外観の見栄えを低下させず、また、見切りとして水切りを設ける場合にも水切りとしての機能を維持できる。また、上記免震機構が介在することにより上記基礎構成部に生じる隙間が、上記見切りの上側構成部と下側構成部とによって狭められるので、上記隙間から雨水が浸入するのを抑制することができる。
上記見切りの上側構成部と下側構成部の隙間を閉鎖する閉鎖部材が設けられており、隙間閉鎖状態が上記位置変位に対しても維持されるようにしてもよい。これによれば、上記上側構成部と上記下側構成部の隙間から雨水や小動物が浸入するのを防止することができる。
上記閉鎖部材は、第1閉鎖部材と、当該第1閉鎖部材よりも屋内側に配置された第2閉鎖部材とからなってもよい。これによれば、雨水等の浸入防止性能を向上できる。
上記第1閉鎖部材はヒレ部を有する可撓性部材であり、上記第2閉鎖部材は発泡シーリング部材であってもよい。
上記第2閉鎖部材は上記第1閉鎖部材の継ぎ箇所に設けられていてもよい。これによれば、上記第1閉鎖部材の配置領域の全体に上記第2閉鎖部材を配置する構成に比べてコスト低減や作業向上を図ることができる。
上記基礎構成部は地面側広幅部と建物側狭幅部とからなり、上記地面側広幅部で上分断部と下分断部に分断されていてもよい。
上記地面側広幅部で分断される構成において、上記見切りの上側構成部が上記上分断部の下面に取り付けられていてもよい。これによれば、上記上分断部の下面に変位に対する基準位置を設定することができるので、上記上側構成部を上記上分断部の外側面に設けて上記基準位置を設定する場合に比べ、当該上側構成部の出っ張りを小さくすることができる。
上記地面側広幅部で分断される構成において、上記見切りの上側構成部の下地部の一部または全部が上記上分断部の下面に埋設されていてもよい。これによれば、上記上側構成部の下地部の一部または全部を後付けで上記上分断部の下面に装着する場合に比べ、この装着の作業性や装着の強度を格段に高めることができる。
上記見切りの下側構成部が上記下分断部の上面に取り付けられていてもよい。これによれば、上記下側構成部を上記下分断部の外面に設ける場合に比べ、当該上側構成部の出っ張りを小さくすることができる。
また、この発明の免震基礎構造の施工方法は、地面側広幅部と建物側狭幅部とからなる建物の基礎構成部における上記地面側広幅部の下分断部を形成する工程と、上記下分断部の上面に複数の免震機構を点在配置するとともに上記免震機構間に取外し可能な空間配置部材を配置する工程と、上記空間配置部材上に見切りの上側構成部の下地部を配置する工程と、上記空間配置部材と上記下地部と上記免震機構の上に上記地面側広幅部の上分断部および上記建物側狭幅部を形成する工程と、上記空間配置部材を取り外す工程と、上記見切りの上側構成部および下側構成部を組み立てる工程と、を有することを特徴とする。
上記の構成であれば、上記地面側広幅部で分断される構成において、上記見切りの上側構成部の下地部の一部または全部が上記上分断部の下面に埋設される構造を、上記基礎構成部の構築段階で形成することが可能になる。
上記免震基礎構造の施工方法において、上記下分断部の上面に上記下側構成部の下地部を配置し、この下地部を一時的に囲う囲い部材を配置した状態で上記上分断部および上記建物側狭幅部を形成し、この形成後に上記囲い部材を取り外すようにしてもよい。これによれば、上記下分断部の上面に上記見切りの下側構成部が取り付けられる構造を、上記基礎構成部の構築段階で形成することが可能になる。
本発明であれば、建物の基礎構成部の上分断部と下分断部の地震発生時の位置変位や変位の残留に対しても見切りの外観の見栄えを低下させず、また、見切りとして水切りを設ける場合にも水切りとしての機能を維持することができる。また、見切りの上側構成部や下側構成部の出っ張りを小さくして基礎部の美観を良好にできるという効果を奏する。
本発明の実施形態にかかる免震基礎構造を示した説明図である。 図1の免震基礎構造における地震時の位置変位を示した説明図である。 図1の免震基礎構造の拡大図である。 同図(A)(B)は図3の免震基礎構造における地震時の位置変位を示した説明図である。 同図(A)(B)は図3の免震基礎構造の施工方法を示した説明図である。 本発明の他の実施形態にかかる免震基礎構造の拡大図である。 図6の免震基礎構造の形成箇所を例示した説明図である。
以下、この発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
図1および図2に示すように、建物100の基礎構成部1は、例えば、コンクリート製の地面側広幅部11と建物側狭幅部12とからなり、上記地面側広幅部11が水平面によって上分断部11aと下分断部11bとに分断されている。上記下分断部11bの上面は、グランドレベルよりも上であって土間コンクリート11cと面一に形成されている。
上記上分断部11aと上記下分断部11bとの間に免震機構13が一定間隔で点在して設けられている。この免震機構13は、例えば、四角形のポリスチレンフォーム板にステンレス板が貼られた下側部13aと、上記ステンレス板上に載せられたポリスチレンフォーム板からなる上側部13bとからなる。上記下側部13aは上記下分断部11bの上面に例えば接着剤によって固定される。なお、上記下側部13aを上記下分断部11bの上面に形成した均しモルタル上に設けてもよい。また、上記上側部13bは上記下側部13a上でスライド可能に存在して上記上分断部11aを支持する。
上記下分断部11b上或いは上記土間コンクリート11c上には、戻しゴム装置14の下部が固定されている。そして、上記戻しゴム装置14の上部は上記建物100の床構造部に固定されている。上記戻しゴム装置14は地震時に位置変位した上記上分断部11aを元の位置に戻す復元力を備えるが、この復元において位置変位が残留することもある。もちろん、コスト等との兼ね合いがあるが、強力な復元力で残留変位をゼロにすることもできる。
上記上分断部11aと上記下分断部11bとの間であって屋外側となる位置には見切りとして水切り2が設けられている。この水切り2は、上側構成部21と下側構成部22とが対向配置され、これら相互の水平移動が可能であるとともに、この水平移動に対して対向状態を維持するようになっている。上記上側構成部21は、上記上分断部11aの下面に取り付けられており、上記下側構成部22は上記下分断部11bの上面に取り付けられている。
図3に示すように、上記水切り2の上側構成部21と下側構成部22の間には、その隙間を閉鎖するようにガスケットからなる閉鎖部材3が設けられていて、隙間閉鎖状態が位置変位に対しても維持されるようになっている。上記閉鎖部材3は上記下側構成部22に取り付けられており、この閉鎖部材3の上部のヒレ部が上記上側構成部21の下面に弾性接触している。
上記水切り2の上側構成部21は、例えばアルミ押出成形品である第1下地部21aと、第2下地部21bと、本体部21cとからなる。第1下地部21aは、上記基礎構成部1の延設方向に沿う長尺(例えば、910mm)の形状を有しており、上記上分断部11aの下面に埋設されている。上記第1下地部21aの下面および外側面は上記上分断部11aから露呈している。なお、上記上分断部11aの外側面にはモルタル層111が形成され、その表面に塗装面112が形成されている。
上記第2下地部21bは、短尺の部材で上記基礎構成部1の延設方向に沿って一定間隔で点在配置される。また、上記第2下地部21bは上記第1下地部21aの下面に嵌合固定されるとともに、上記第2下地部21bの外面立上片部がビス23によって上記第1下地部21aの外側面に固定されている。
上記本体部21cは下部に平滑面を有し、上部に嵌合片を有しており、上記第2下地部21bの下面に着脱可能に嵌合される。また、例えば、上記本体部21cの長さは910mmとされ、上記本体部21cの奥行き寸法は110mm程度とされ、上記塗装面112を基準とした上記本体部21cの出っ張り量は35mm程度とされている。
上記水切り2の下側構成部22は、例えばアルミ押出成形品である第1下地部22aと、第2下地部22bと、本体部22cとからなる。第1下地部22aは上記下分断部11bの上面にビス24によって固定されている。そして、この第1下地部22aに上記第2下地部22bがビス22dによって固定されている。上記の第1下地部22aおよび上記第2下地部22bは、短尺の部材で上記基礎構成部1の延設方向に沿って一定間隔で点在配置される。上記本体部22cは上記第2下地部22bに着脱可能に嵌合される。上記本体部22cは長尺もので、その長さは例えば910mmとされる。また、上記本体部22cの上面部に係合溝が形成されており、この係合溝に上記閉鎖部材3の基端部が嵌合されている。なお、上記ビス24等に代えてコンクリート釘および接着剤を用いてもよい。
変位が発生していない位置である基準位置において、上記閉鎖部材3は上記上側構成部21の本体部21cの奥行き方向中程に位置している。上記本体部21cの奥行き寸法は110mm程度とされるので、上記奥行き方向の±50mm程度の位置変位に対して常に上記水切り2の下側構成部22が上側構成部21の下面の一部と対向する状態を維持する。そして、上記奥行き方向の±50mm程度の位置変位に対して常に上記閉鎖部材3が上記本体部21cの下面に接することができるようになっている。もちろん、上記±50mmは例示であり、これに限らず、±30mm程度としてもよい。
上記の構成であれば、図4(A)および図4(B)に示すように、上記基礎構成部1の上分断部11aと下分断部11bとが地震発生で位置変位を生じても、上記水切り2の上側構成部21が下側構成部22に対して移動できることになるので、水切りの機能を維持できる。また、上記免震機構13が介在することにより上記基礎構成部1に生じる隙間が、上記水切り2の上側構成部21と下側構成部22とによって狭められるので、上記隙間から雨水が浸入するのを抑制することができる。
そして、上記水切り2の上側構成部21と下側構成部22の隙間を閉鎖する閉鎖部材3が設けられ、隙間閉鎖状態が位置変位に対しても維持されると、上記上側構成部21と上記下側構成部22の隙間から雨水や小動物が浸入するのを確実に防止することができる。なお、閉鎖部材として例えばゴムローラーを用い、上記位置変位で上記ゴムローラーが上側構成部21の下面に接しながら回転する構造とすることも可能である。また、下側構成部22の上面を平らにし上側構成部21の下面に閉鎖部材を複数設けることとしてもよい。
また、上記上分断部11aの下面に上記水切り2の上側構成部21が取り付けられていると、上記上分断部11aの下面の位置で位置変位に対する基準位置を設定することができるので、上記上分断部11aの外側面に上記上側構成部21を設けて基準位置を設定する場合に比べ、当該上側構成部21の出っ張りを小さくすることができる。もちろん、上記上分断部11aの外側面に上記上側構成部21を設けて基準位置を設定する構成も本願発明に包含される。
また、上記水切り2の上側構成部21の下地部の一部または全部が上記上分断部11aの下面に埋設されていると、上記水切り2の上側構成部21の下地部を後付けで上記上分断部11aの下面に接着剤等を用いて装着する場合に比べ、この装着の作業性や装着の強度を格段に高めることができる。もちろん、上記水切り2の上側構成部21の下地部を後付けで上記上分断部11aの下面に装着する構成も本願発明に包含される。
また、上記下分断部11bの上面に上記水切り2の下側構成部22が取り付けられていると、上記下分断部11bの外側面に上記下側構成部22を設ける場合に比べ、当該下側構成部22の出っ張りを小さくすることができる。もちろん、上記下分断部11bの外側面に上記下側構成部22を設ける構成も本願発明に包含される。
次に、免震基礎構造の施工方法に付いて説明していく。図5(A)に示すように、型枠51を設置し、コンクリートを打って基礎構成部1における下分断部11bを形成する。養生後に、上記下分断部11bの上面に複数の免震機構13を一定間隔で配置する。
そして、図5(B)に示すように、地面側広幅部11の上分断部11aを作製する型枠52および建物側狭幅部12を作製する型枠53を設置するとともに、上記下分断部11bの上面の上記免震機構13間に、取外し可能な空間配置部材6を配置する。また、上記下分断部11bの上面であって上記免震機構13の外側となる位置にも、第1下地部22aを囲う空間を形成するための囲い部材を配置する。上記空間配置部材6は、例えば合板61と上記合板を支持する脚部62とからなる。上記脚部62は、上下2個の分離できる楔状部材からなる角材状のものである。そして、上記空間配置部材6の合板61上および上記囲い部材上に上記水切り2の上側構成部21の第1下地部21aを配置する。
次に、上記空間配置部材6と上記第1下地部21aと上記免震機構13の上にコンクリートを打って上記上分断部11aおよび建物側狭幅部12を形成する。養生後に、上記型枠51、52、53、上記空間配置部材6および上記囲い部材を取り外す。上記脚部62の下側の楔状部材を引き抜くと、当該脚部62がばらけて取り外すことができる。また、上記合板61は上記上分断部11aの下面から引き剥がす。このとき、上記第1下地部21aの下面が露呈する。その後に、上記水切り2の上側構成部21および下側構成部22を組み立てる。この方法であれば、上記水切り2の上側構成部21の下地部の一部または全部が上記上分断部11aの下面に埋設される構造を、上記基礎構成部1の構築段階で形成することが可能になる。
上記免震基礎構造の施工方法において、上記下分断部11bの上面であって上記免震機構13の外側となる位置に上記下側構成部22の第1下地部22aおよび第2下地部22bを配置してビス24で固定し、当該第1下地部22aおよび第2下地部22bを上記囲い部材で覆った状態で上記上分断部11aを形成してもよい。これによれば、上記下分断部11bの上面に上記水切り2の下側構成部22が取り付けられる構造を、上記基礎構成部1の構築段階で形成することが可能になる。
なお、上記の施工例では、上記第1下地部21aの全体が上記上分断部11aの下面に埋設されたが、上記第1下地部21aの上面に形成された突起部だけが上記上分断部11aの下面に埋設されるようにしてもよい。
次に、他の実施形態を説明する。図6に示すように、この実施形態の基礎構成部1には、第1閉鎖部材3Aおよび第2閉鎖部材3Bが設けられている。上記第1閉鎖部材3Aは、上記閉鎖部材3と同様、例えばゴム等からなるヒレ部を有する可撓性部材であり、上記水切り2の上側構成部21と下側構成部22の間の隙間を閉鎖するように設けられる。
また、上記第2閉鎖部材3Bは、上記第1閉鎖部材3Aよりも屋内側に配置されており、上記水切り2の上側構成部21と下側構成部22の間の隙間を閉鎖する。上記第2閉鎖部材3Bは、例えば断面が四角形状(例えば10mm×10mm角)で長尺に形成された独立発泡のシーリング部材(例えば、商品名エプトシーラー等)であり、止水において適当となる長さにカットして用いられる。また、上記第2閉鎖部材3Bは下面に粘着面を有しており、上記水切り2の本体部22cの上面に貼付することができる。上記第2閉鎖部材3Bは、上記免震機構13の滑りを妨げないように柔軟性を有するのがよい。
水切り2のジョイント箇所では、図7に示すように、上記第1閉鎖部材3Aの継ぎ箇所が生じ、この継ぎ箇所において隙間が生じやすくなる。上記第2閉鎖部材3Bは、上記継ぎ箇所の隙間の屋内側を跨いで塞ぐように設けられる。上記継ぎ箇所は、建物の出隅箇所や入隅箇所において生じやすい。このような隅箇所に対し、上記第2閉鎖部材3Bを2本用意してその端部同士を近接させて配置してもよく、また、1本を曲げて用いることも可能である。なお、隅箇所以外の直線部でも、複数の水切り2を継ぐことで継ぎ箇所が生じることもあり、このような継ぎ箇所の隙間に上記第2閉鎖部材3Bを設けるようにしてもよい。
上記のように、第1閉鎖部材3Aおよび第2閉鎖部材3Bが設けられていると、上記第1閉鎖部材3Aの継ぎ箇所の隙間から水が浸入しても、この水がさらに屋内側へ浸入してしまうのを防止することができる。また、上記第1閉鎖部材3Aの継ぎ箇所にのみ上記第2閉鎖部材3Bが設けられている構成であれば、上記第1閉鎖部材3Aの配置領域の全体に上記第2閉鎖部材3Bを配置する構成に比べてコスト低減や作業性の向上が図れる。
なお、以上述べた実施形態では、上記基礎構成部1は地面側広幅部11と建物側狭幅部12からなり、上記地面側広幅部11で上記上分断部11aと下分断部11bに分断されたが、特許文献1(特開2011−117280号公報)のように、地面側広幅部11と建物側狭幅部12とが分離されてその間に免震機構が設けられる構成においても、上記水切り2を設けることができる。ただし、水切り2の上側構成部21は上記建物側狭幅部12の外側面に取り付けられる。また、この発明は、凹状受け部材間に鋼球を介在させる転がり支承の免震機構を用いる場合にも適用することが可能である。また、見切りとして水切り2を示したが、水切りの機能を有しない単なる見切りを用いてもよく、この場合でも、建物の基礎構成部の上分断部と下分断部の地震発生時の位置変位や変位の残留に対して、見切りの外観の見栄えを低下させることがない。
以上、図面を参照してこの発明の実施形態を説明したが、この発明は、図示した実施形態のものに限定されない。図示した実施形態に対して、この発明と同一の範囲内において、あるいは均等の範囲内において、種々の修正や変形を加えることが可能である。
1 基礎構成部
11 地面側広幅部
11a 上分断部
11b 下分断部
12 建物側狭幅部
13 免震機構
13a 下側部
13b 上側部
14 戻しゴム装置
2 水切り(見切り)
21 上側構成部
22 下側構成部
3 閉鎖部材
3A 第1閉鎖部材
3B 第2閉鎖部材

Claims (11)

  1. 建物の基礎構成部が水平面によって上分断部と下分断部とに分断され、これら上分断部と下分断部との間に免震機構が介在されており、上記上分断部には見切りの上側構成部が取り付けられる一方、上記下分断部には見切りの下側構成部が取り付けられており、上記上側構成部と上記下側構成部との対向状態が位置変位に対しても維持されることを特徴とする免震基礎構造。
  2. 請求項1に記載の免震基礎構造において、上記見切りの上側構成部と下側構成部の隙間を閉鎖する閉鎖部材が設けられており、隙間閉鎖状態が上記位置変位に対しても維持されることを特徴とする免震基礎構造。
  3. 請求項2に記載の免震基礎構造において、上記閉鎖部材は、第1閉鎖部材と、当該第1閉鎖部材よりも屋内側に配置された第2閉鎖部材とからなることを特徴とする免震基礎構造。
  4. 請求項3に記載の免震基礎構造において、上記第1閉鎖部材はヒレ部を有する可撓性部材であり、上記第2閉鎖部材は発泡シーリング部材であることを特徴とする免震基礎構造。
  5. 請求項3または請求項4に記載の免震基礎構造において、上記第2閉鎖部材は上記第1閉鎖部材の継ぎ箇所に設けられていることを特徴とする免震基礎構造。
  6. 請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の免震基礎構造において、上記基礎構成部は地面側広幅部と建物側狭幅部とからなり、上記地面側広幅部で上分断部と下分断部に分断されていることを特徴とする免震基礎構造。
  7. 請求項6に記載の免震基礎構造において、上記見切りの上側構成部が上記上分断部の下面に取り付けられていることを特徴とする免震基礎構造。
  8. 請求項6または請求項7に記載の免震基礎構造において、上記見切りの上側構成部の下地部の一部または全部が上記上分断部の下面に埋設されていることを特徴とする免震基礎構造。
  9. 請求項1〜請求項8のいずれか1項に記載の免震基礎構造において、上記見切りの下側構成部が上記下分断部の上面に取り付けられていることを特徴とする免震基礎構造。
  10. 地面側広幅部と建物側狭幅部とからなる建物の基礎構成部における上記地面側広幅部の下分断部を形成する工程と、上記下分断部の上面に複数の免震機構を点在配置するとともに上記免震機構間に取外し可能な空間配置部材を配置する工程と、上記空間配置部材上に見切りの上側構成部の下地部を配置する工程と、上記空間配置部材と上記下地部と上記免震機構の上に上記地面側広幅部の上分断部および上記建物側狭幅部を形成する工程と、上記空間配置部材を取り外す工程と、上記見切りの上側構成部および下側構成部を組み立てる工程と、を有することを特徴とする免震基礎構造の施工方法。
  11. 請求項10に記載の免震基礎構造の施工方法において、上記下分断部の上面に上記下側構成部の下地部を配置し、この下地部を一時的に囲う囲い部材を配置した状態で上記上分断部および上記建物側狭幅部を形成し、この形成後に上記囲い部材を取り外すことを特徴とする免震基礎構造の施工方法。
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