JP2015118015A - 圧力検出器を備えたタッチパネル - Google Patents

圧力検出器を備えたタッチパネル Download PDF

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Abstract

【課題】温度変化が圧電シート内で発生した場合や、圧力検出器に押圧を加えたときに曲げの中心軸が圧電シート付近や圧電シート内に存在している場合でも、正確な押圧力の検出ができる圧力検出器を提供する。【解決手段】第1圧電シート3aと、第2圧電シート3bと、第1圧電シート3aと前記第2圧電シート3bを挟む検出電極4とを備え、第1圧電シート3aと第2圧電シート3bは、同じ特性を有する材料から構成され、厚みが5μm〜50μmであり、面内方向に引っ張ったときに、第1圧電シート3aと第2圧電シート3bの支持基板1側の面と支持基板1とは反対側の面の間で発生するそれぞれの電位差の比が負になるように構成する。【選択図】図2

Description

本発明は、押圧力を検出できる圧力検出器に関し、特に周囲の温度が変化しても正確な押圧力を検出できる圧力検出器に関する。
圧電シートは、加えられた応力を電力に変換する特徴を有しており、この特徴を活かした装置が多岐に渡る分野で商品化されている。
圧電シートは、タッチパネルを搭載するディスプレイデバイス等の電子機器にも応用されている。例えば、特許文献1には、タッチパネルの背面に圧電シートを接着したタッチパネルが記載されている。上記タッチパネルは、その表面に押圧が加えられた際に、圧電シートが圧力に応じた電荷を発生し、その電荷を検出することで押圧情報(押圧力の強さ)を測定できるものとなっている。
特開平5−61592号公報
しかし、特許文献1に記載の発明では、下記の問題がある。
1)圧電シート内で温度変化が発生すると、押圧が無くても圧電シートから電荷が出力されてしまい圧力検出に誤動作が発生してしまう。
2)押圧が加えられたとき、圧電シートの近傍や圧電シート内に引張応力や圧縮応力を受けない箇所(曲げの中立軸)が位置すると、押圧に対する圧電シートの電荷出力感度が非常に小さくなる。特に上記中立軸が圧電シート中央に位置する場合は、押圧を加えても圧電シートの表面に電荷が全く発生せず、押圧を検出できない。
3)さらに、支持基板と圧電シートを貼り合せるために接着剤を用いたとき、接着層の厚みが厚く柔らかい場合や、接着剤の硬さが温度や湿度など環境に応じて変化した場合、押圧力に対する圧電シートの電荷出力感度が大きく変化してしまう。
本発明の課題は、温度変化が圧電シート内に発生した場合や、圧力検出器に押圧を加えたときに曲げの中心軸が圧電シート付近や圧電シート内に存在している場合、および圧電シートと支持基板を貼り合せるために接着剤を用いたとき、接着層の厚みが厚く柔らかい場合や、接着剤の硬さが温度や湿度など環境に応じて変化した場合に、正確な押圧力の検出ができる圧力検出器を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は以下のように構成する。
本発明にかかる圧力検出器の特徴構成は、
支持基板に加えられた押圧を測定する圧力検出器であって、
前記支持基板の前記押圧が加えられる面とは反対側の面に配置される第1圧電シートと、
前記第1圧電シートの支持基板とは反対側の面に前記第1圧電シートの近傍または前記第1圧電シートと接触するように配置される第2圧電シートと、
前記第1圧電シートと前記第2圧電シートを挟み前記押圧が加えられたときに前記第1圧電シートの前記支持基板側の面と前記第2圧電シートの前記支持基板とは反対側の面との間における電位差を検出する検出電極とを備え、
前記第1圧電シートと前記第2圧電シートは、
同じ特性を有する材料から構成され、
厚みが5μm〜50μmであり、
面内方向に引っ張られたときに前記支持基板側の面と前記第支持基板とは反対側の面の間で発生するそれぞれの電位差が、下記式1で表される関係にある点にある。
式1:V/V < 0
但し、式1において、
は、V1a−V1bを示し、
は、V2a−V2bを示し、
1aは第1圧電シートの支持基板側の面の電位を示し、
1bは第1圧電シートの支持基板とは反対側の面の電位を示し、
2aは第2圧電シートの支持基板側の面の電位を示し、
2bは第2圧電シートの支持基板とは反対側の面の電位を示す。
本発明にかかる圧力検出器の他の特徴構成によれば、
前記第1圧電シートと前記第2圧電シートは、互いに接触し、圧力分布と温度分布が同じであり、同じ材料から構成されていてもよい。
本発明にかかる圧力検出器の他の特徴構成によれば、
前記第1圧電シートと前記第2圧電シートが強誘電体材料からなり、無押圧状態における前記第1圧電シートと前記第2圧電シートの分極方向が互いに逆であってもよい。
本発明にかかる圧力検出器の他の特徴構成によれば、
前記第1圧電シートと、前記第2圧電シートと、前記検出電極は、前記支持基板よりも小さな曲げ剛性を有してもよい。
本発明にかかる他の特徴構成によれば、
入力面に押圧された押圧力を測定するタッチパネルであって、
一の方向に間隔を空けて複数配置される上部電極と、
前記上部電極の前記入力面側とは反対側であって前記上部電極と交差する方向に間隔を空けて複数配置され前記上部電極との間で押圧位置を検出する下部電極と、
前記下部電極の入力面とは反対側の面に配置される第1圧電シートと、
前記第1圧電シートの入力面側とは反対側の面に前記第1圧電シートの近傍または前記第1圧電シートと接触するように配置される第2圧電シートと、
前記第1圧電シートと前記第2圧電シートを挟み前記押圧が加えられたときに前記第1圧電シートの前記支持基板側の面と前記第2圧電シートの前記支持基板とは反対側の面との間における電位差を検出する検出電極とを備え、
前記第1圧電シートと前記第2圧電シートは、
同じ特性を有する材料から構成され、
厚みが5μm〜50μmであり、
面内方向に引っ張られたときに前記入力面側の面と前記入力面側と反対側の面の間で発生するそれぞれの電位差が、下記式2で表される関係にある点にある。
式2:V/V < 0
但し、式1において、
は、V1a−V1bを示し、
は、V2a−V2bを示し、
1aは第1圧電シートの入力面側の面の電位を示し、
1bは第1圧電シートの入力面側とは反対側の面の電位を示し、
2aは第2圧電シートの入力面側の面の電位を示し、
2bは第2圧電シートの入力面側とは反対側の面の電位を示す。
本発明にかかる特徴構成によれば、
入力面に押圧された押圧力を測定するタッチパネルであって、
一の方向に間隔を空けて複数配置される上部電極と、
前記上部電極の前記入力面側とは反対側であって前記上部電極と交差する方向に間隔を空けて複数配置され前記上部電極との間で押圧位置を検出する下部電極と、
前記下部電極の入力面側とは反対側の面に配置される第1圧電シートと前記第1圧電シートの前記入力面側とは反対側の面に前記第1圧電シートの近傍または前記第1圧電シートと接触するように配置される第2圧電シートとを備える圧電シートと、
前記タッチパネルの断面視において下部電極の間隔を空けた箇所に配置される第1検出電極と、
前記第2圧電シートの前記入力面側とは反対側の面に配置され前記押圧が加えられたときに前記第1検出電極と協同して前記圧電シートに発生した電位差を検出する第2検出電極とを備え、
前記第1圧電シートと前記第2圧電シートは、
同じ特性を有する材料から構成され、
厚みが5μm〜50μmであり、
面内方向に引っ張ったときに前記支持基板側の面と前記第支持基板とは反対側の面の間で発生するそれぞれの電位差が、下記式3で表される関係にある点にある。
式3:V/V < 0
但し、式3において、
は、V1a−V1bを示し、
は、V2a−V2bを示し、
1aは第1圧電シートの入力面側の面の電位を示し、
1bは第1圧電シートの入力面側とは反対側の面の電位を示し、
2aは第2圧電シートの入力面側の面の電位を示し、
2bは第2圧電シートの入力面側とは反対側の面の電位を示す。
入力面に押圧された押圧力を測定するタッチパネルであって、
一の方向に間隔を空けて複数配置される上部電極と、
前記上部電極の前記入力面側とは反対側であって前記上部電極と交差する方向に間隔を空けて複数配置され前記上部電極との間で押圧位置を検出する下部電極と、
前記下部電極の入力面側とは反対側の面に配置される第1圧電シートと前記第1圧電シートの前記入力面側とは反対側の面に前記第1圧電シートの近傍または前記第1圧電シートと接触するように配置される第2圧電シートとを備え、第1圧電シートと第2圧電シートは前記上部電極と前記下部電極の間に配置される圧電シートと、
前記タッチパネルの断面視において、
前記上部電極の間隔を空けた箇所に配置される第1検出電極と、
前記下部電極の間隔を空けた箇所に配置され前記押圧が加えられたときに前記第1検出電極と協同して前記圧電シートに発生した電位差を検出する第2検出電極とを備え、
前記第1圧電シートと前記第2圧電シートは、
同じ特性を有する材料から構成され、
厚みが5μm〜50μmであり、
面内方向に引っ張られたときに前記入力面側の面と前記入力面とは反対側の面の間で発生するそれぞれの電位差が、下記式4で表される関係にある点にある。
式4:V/V < 0
但し、式1において、
は、V1a−V1bを示し、
は、V2a−V2bを示し、
1aは第1圧電シートの入力面側の面の電位を示し、
1bは第1圧電シートの入力面側とは反対側の面の電位を示し、
2aは第2圧電シートの入力面側の面の電位を示し、
2bは第2圧電シートの入力面側とは反対側の面の電位を示す。
本発明の圧力検出器は、上記のように構成したので、温度変化が圧電シート内で発生した場合や、圧力検出器に押圧を加えたときに曲げの中心軸が圧電シート付近や圧電シート内に存在している場合において、正確な押圧力の検出ができるものとなっている。
電子機器の斜視図である。 図1におけるII−II断面の断面図である。 圧力検出器の断面図である。 圧力検出器の断面図である。 圧力検出器の断面図である。 タッチパネルの斜視図である。 タッチパネルの斜視図である。 タッチパネルの斜視図である。
下記で、本発明に係る実施形態を図面に基づいてさらに詳細に説明する。なお、本発明の実施例に記載した部位や部分の寸法、材質、形状、その相対位置などは、とくに特定的な記載がない限り、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではなく、単なる説明例にすぎない。
本明細書において、「熱応力」とは、圧力検出器やタッチパネルに温度変化が生じることで発生する圧電シートの内部応力のことである。つまり、支持基板などに圧電シートが配置されているとき圧電シートの熱膨張や熱収縮が支持基板やタッチパネルによって妨げられることによって発生する応力や、圧電シートが面内に温度分布があるときに生じる応力、さらには圧電シート内の不均一性によって生じる応力などである。
本明細書9おいて、「焦電効果」とは、温度変化によって圧電シートの表面に電荷が発生する現象をいう。
本明細書において、「中立軸」とは、圧力検出器やタッチパネルに押圧(曲げモーメント)を加えても、圧力検出器やタッチパネルに引張応力や圧縮応力がかからない場所を指す。なお、「中立軸」が圧電シート内に存在すると、圧力検出器やタッチパネルに押圧を加えたときに検出される電荷が非常に小さくなる。
1. 電子機器
1)電子機器の全体構造
本発明に係る圧力検出器について、図面を参照して説明する。圧力検出器100は、携帯電話や携帯ゲーム機等の電子機器110に備えられる。本実施形態では、電子機器110の一種としての多機能携帯電話(スマートフォン)に搭載された、圧力検出器100を例として説明する。なお、以下の説明では、圧力検出器100の入力面(後述する入力面1a)が位置している側を「入力面側」と称する。この「入力面側」は、電子機器110を操作するユーザーに対して正対する側でもある。これとは反対に、電子機器110を操作するユーザーから見た場合における奥側を「背面側」と称する。
図1に示すように、電子機器110は、矩形枠状の筐体6と、筐体6に内蔵されたディスプレイ装置5と、ディスプレイ装置5に対して入力面側に重ねて配置された圧力検出器100を備えている。筐体6は、合成樹脂で構成されている。
図2に示すように、筐体6は、入力面側に向かって矩形状に開口する凹部6a(太線部分)を備えている。凹部6aは段差を有するように形成されており、この段差部分は、圧力検出器100を支持する支持部6bとして機能する。支持部6bは、凹部6aの形状に対応して、矩形枠状に形成されている。支持部6b(段差部分)よりも入力面側の領域(第一収納凹部)には後述の支持基板1が収納され、背面側の領域(第二収納凹部)にはディスプレイ装置5と圧力検出器100が収納されている。
凹部6aの形状及び寸法は、ディスプレイ装置5や圧力検出器100の形状及び寸法に応じて適宜設定することができる。本実施形態では、一例として、ディスプレイ装置5及び圧力検出器100はいずれも略直方体状の形状を有している。そして、凹部6aについて、第一収納凹部の側面は支持基板1と僅かな隙間を空けて接し、第二収納凹部の側面は圧力検出器100とディスプレイ装置5に僅かな隙間を空けて接している。なお、筐体6とディスプレイ装置5との間には空気からなる空間部30が設けられている。筐体6とディスプレイ装置5との間に空間部30が設けられていることで、ユーザーが指又はスタイラス等で入力面1aをタッチしたときに、圧力検出器100が撓んで第1圧電シート3aと第2圧電シート3bの表面に電位が発生し、発生した電位を第1検出電極4aと第2検出電極4bで検出することで、入力面1aに対する押圧力の大きさを検出できるように構成されている。なお、ディスプレイ装置5はLCDや有機ELから構成されている。
2.圧力検出器
1)圧力検出器の全体構造
図2に示すように、圧力検出器100は、筐体6の凹部6aに配置され、圧電シート3と、検出電極4を有している。なお、圧力検出器100は、支持基板1と、支持基板1に圧電シート3を貼着する接着層2をさらに備えていてもよい。本実施態様において、圧力検出器100は、支持基板1と、接着層2と、圧電シート3と、検出電極4を有している。支持基板1と、接着層2と、圧電シート3とは、この順番で入力面側から背面側に配置されている。なお、圧電シート3は、押圧がかかると撓んで、圧電シート3の厚み方向に電位差(電荷)を発生する。検出電極4は、圧電シート3の入力面側と背面側の面に配置され圧電シート3を挟み、圧電シート3で発生した電位差(電荷)を検出する。図示しないが、検出電極4で検出された電位差(電荷)は、検出電極4に接続された検出器で処理され、検出された電位差(電荷)から圧力検出器100に加えられた押圧の押圧量を検出している。上記のようにして、圧力検出器100に加えられた押圧の押圧量を検出できるようになっている。
1)支持基板
図2に示すように、支持基板1は、筐体6の支持部6bに配置され、圧力検出器100の入力面1aを構成している。なお、支持基板1は、後述の圧電シート3や検出電極4に比べると、その厚みと硬さが大きい。そのため、支持基板1は、圧電シート3や検出電極4よりも大きな曲げ剛性を有している。なお、曲げ剛性とは、部材に押圧を加えたときの部材の曲がりにくさを示すものである。
支持基板1としては、例えばポリエチレンテレフタレートやアクリル系樹脂等の汎用樹脂、ポリアセタール系樹脂やポリカーボネート系樹脂等の汎用エンジニアリング樹脂、ポリスルホン系樹脂やポリフェニレンサルファイド系樹脂等のスーパーエンジニアリング樹脂、ガラス等が例示される。支持基板1の厚みは、例えば、0.3〜3mmとすることができる。
2)接着層
接着層2としては、特に限定されないが、透明光学接着材を用いることが好ましい。そのような接着材としては、例えば感圧接着剤(Pressure Sensitive Adhesive;PSA)等を挙げることができる。なお、接着層2の厚みは、例えば、5μm〜300μmとすることができる。
3)圧電シート
圧電シート3は、押圧が加えられ撓みが発生したときに、シートの入力面側と背面側の面に加えられた押圧に応じた電位差を発生するシートである。このような圧電シート3としては、複数の圧電シートから構成されてもよいが、本実施態様では、第1圧電シート3aと第2圧電シート3bから構成されている。第1圧電シート3aは支持基板1の背面側に配置され、第2圧電シート3bは第1圧電シート3aの背面側に配置されている。
なお、第1圧電シート3aと第2圧電シート3bは、面内方向に引っ張られたときに入力面側と背面側の面に電荷を発生させ、上記圧電シート内に電位差をそれぞれ発生させる。なお、第1圧電シート3aの間で発生する電位差(V)と、第2圧電シート3bの間で発生する電位差(V)は、それぞれ以下の関係式5を満たすように構成されている。
式5:V/V< 0
但し、式5において、VはV1a−V1bを示し、VはV2a−V2bで示す。V1aは第1圧電シートに引っ張り応力が発生したときの第1圧電シートの入力面側の電位を示し、V1bは第1圧電シートに引っ張り応力が発生したときの第1圧電シートの背面側の面の電位を示している。V2aは第2圧電シートに引っ張り応力が発生したときの第2圧電シートの入力面側の電位を示し、V2bは第2圧電シートに引っ張り応力が発生したときの第2圧電シートの背面側の面の電位を示している。
図3に示すように、第1圧電シート3aと第2圧電シート3bが上記関係式5を満たすように構成されていると、第1圧電シート3aと第2圧電シート3bが、熱応力を受けた場合、第1圧電シート3aの入力面側と第2圧電シート3bの背面側の面で正負同じ電荷が発生する(例えば、第1圧電シート3aの入力面側の面で正の電荷が発生すれば、第2圧電シート3bの背面側の面でも正の電荷が発生する。また、第1圧電シート3aの入力面側の面で負の電荷が発生すれば、第2圧電シート3bの背面側の面でも負の電荷が発生する。)本実施態様では、第1圧電シート3aの入力面側と、第2圧電シート3bの背面側の面で負の電荷が発生している。
さらに、第1圧電シート3aと第2圧電シート3bは、
1)厚みが十分薄く(例えば、5μm〜50μm)、
2)近接(例えば、1μm〜50μmの間で近接)または接触しており、
3)同じ特性を有する材料から構成されている。
「同じ特性を有する材料」とは、焦電定数、圧電定数、ヤング率、誘電率が近接している材料を示す。
上記のように構成されていると、圧電シート3が熱応力を受けた場合、第1圧電シート3aで発生する電位差(V)と、第2圧電シートの間で発生する電位差(V)は、以下の関係式6を満たす。
式6:|V|≒|V
さらに、上記のように構成されていると、第1圧電シート3aの背面側の面と第2圧電シート3bの入力面側の面との間で、下記関係式7が成り立つ。
式7:V1b≒V2a
よって、関係式5〜7より、関係式8が導き出される。
式8:V1a≒V2b
従って、上記のように構成されていると、圧電シート3が熱応力を受けた場合、熱応力に起因して発生する第1圧電シート3aの入力面側の面の電位と第2圧電シート3bの背面側の面の電位はほぼ等しくなる。
なお、図3に示すように、圧力検出器100において、第1圧電シート3aの入力面側と第2圧電シート3bの背面側の面には検出電極4が配置されている。検出電極4は、第1圧電シート3aの入力面側と第2圧電シート3bの背面側の面に発生した電位の差を圧電シート3内で発生した電位差として検出している。そのため、第1圧電シート3aと第2圧電シート3bが熱応力を受けた場合に、検出電極4で検出される圧電シート3内における電位差は、式8より、V1a−V2b≒0となり、ほぼ「0」として検出される。従って、上記のように圧電シート3と検出電極4が構成されることで、第1圧電シート3aと第2圧電シート3bに熱応力が作用しても、圧電シート3全体として熱応力由来の電位差はほとんど検出されないようになっている。従って、温度変化に伴って発生する熱応力に起因した誤動作がほとんど生じない圧力検出器100となっている。
また、段落番号0030において、第1圧電シート3aと第2圧電シート3bは、1)厚みが十分薄く、2)近接または接触しており、3)同じ特性を有する材料から構成されている。と説明したが、
上記に加えて、第1圧電シート3aと第2圧電シート3bは、
4)互いに接触し、
5)圧力分布と温度分布が同じであり、
6)同じ材料から構成されることが好ましい。
第1圧電シート3aと第2圧電シート3bとが上記のように構成されると、上述の式6〜式7が下記のように書きかえられる。
式6’:|V|=|V
式7’:V1b=V2a
よって、関係式5、6’、7’より関係式8’が導かれる。
式8’:V1a=V2b
すなわち、上記のように構成されると、第1圧電シート3aと第2圧電シート3bに熱応力が作用しても、圧電シート3全体として検出電極4で検出される熱応力に起因した電位差は、式8’より、V1a−V2b=0となり、全く検出されない。その結果、本発明の圧力検出器100は熱応力に伴う誤動作が生じないものとなっている。
なお、特に、第1圧電シート3aと第2圧電シート3bが強誘電体から構成される場合、第1圧電シート3aと第2圧電シート3bは、無押圧状態での分極方向が互いに逆方向になるよう構成されていることが好ましい。上記のように構成されていると、圧力検出器100内で温度変化が生じて、上記シート3内に焦電効果が発生した場合に、第1圧電シート3aの入力面側と第2圧電シート3bの背面側で正負同じ電荷が生じる(例えば、圧電シート3の入力面側の面で正の電荷が発生すれば、圧電シート3の背面側の面もで正の電荷が発生する。また、圧電シート3の入力面側の面で負の電荷が発生すれば、圧電シート3の背面側の面でも負の電荷が発生する。)このとき、第1圧電シート3aの間で発生する電位差(V11)と、第2圧電シート3bの間で発生する電位差(V22)は、以下の関係式9を満たすよう発生する。
式9:V11/V22 < 0
但し、式9において、V11は焦電効果により発生する第1圧電シートの入力面側の面の電位を示し、V11a−V11bで表される。V22は焦電効果により発生する第2圧電シートの背面側の面の電位を示し、V22a−V22bで表される。V11aは焦電効果により発生する第1圧電シートの入力面側の面の電位を示し、V11bは焦電効果により発生する第1圧電シートの背面側の面の電位を示す。なお、V22aは焦電効果により発生する第2圧電シートの入力面側の面の電位を示し、V22bは焦電効果により発生する第2圧電シートの背面側の面の電位を示す。
また、上述のように第1圧電シート3aと第2圧電シート3bは、
1)厚みが十分薄く(例えば、5μm〜50μm)、
2)近接(例えば、1μm〜50μmの間で近接)または接触しており、
3)さらに同じ特性を有する材料から構成されている。
そのため、第1圧電シート3aと第2圧電シート3bに温度変化に起因した焦電効果が発生した場合、第1圧電シート3aで発生する電位差(V11)と第2圧電シートで発生する電位差(V22)は、以下の関係式10を満たす。
式10:|V11|≒|V22
さらに、上記のように構成すると、第1圧電シート3aの背面側の面と第2圧電シート3bの入力面側の面との間で、下記関係式11が成り立つ。
式11:V11b≒V22a
従って、関係式9〜11より、関係式12が導き出される。
式12:V11a≒V22b
従って、上記のように構成すると、圧電シート3が焦電効果の影響を受けた場合、焦電効果に起因して発生する第1圧電シート3aの入力面側の面の電位と第2圧電シート3bの背面側の面の電位はほぼ等しくなる。すると、圧力検出器100において、第1圧電シート3aと第2圧電シート3bが焦電効果の影響を受けた場合に、検出電極4によって検出される圧電シート3として焦電効果に起因する電位差は、式12よりV11a−V22b≒0となり、ほぼ「0」となる。従って、第1圧電シート3aと第2圧電シート3bに焦電効果が発生しても、圧電シート3全体としては焦電効果由来の電位差がほとんど検出されない。すなわち、圧電シート3(第1圧電シート3aと第2圧電シート3b)が、強誘電体から構成される場合、圧電シート3と検出電極4が上記のように構成されることにより、温度変化に伴う誤動作(熱応力に起因した誤動作に加えて、焦電効果に起因した誤動作)がほとんど生じない圧力検出器100となっている。
また、段落番号0037において、第1圧電シート3aと第2圧電シート3bは、1)厚みが十分薄く、2)近接または接触しており、3)同じ特性を有する材料から構成されている。と説明したが、上記に加えて、第1圧電シート3aと第2圧電シート3bは、
4)互いに接触し、
5)圧力分布と温度分布が同じであり、
6)同じ材料から構成されることが好ましい。
第1圧電シート3aと第2圧電シート3bとが上記のように構成されると、上述の式10〜式12が下記のように書きかえられる。
式10’:|V11|=|V22
式11’:V11b=V22a
また、関係式9、10’、11’より関係式12’が導かれる。
式12’:V11a=V22b
すなわち、上記のように構成されると、第1圧電シート3aと第2圧電シート3bに焦電効果が作用しても、圧電シート3として検出電極4で検出される焦電効果に起因した電位差は、式12’より、V11a−V22b=0となり、検出されない。その結果、本発明の圧力検出器100は温度変化に伴う誤動作(熱応力に起因した誤動作に加えて、焦電効果に起因した誤動作)が生じないものとなっている。
さらに、上記のように構成されていることで、図4に示すように、圧力検出器100として接着層2を含み、接着層2が厚く柔らかい場合や、接着層2の硬さが温度変化によって変化した場合において、接着層2がズリ変形を起こしても圧力検出器100は高い検出感度を示すものとなっている。以下で、接着層2がズリ変形を生じた場合であっても、本発明の圧力検出器100が高い検出感度を維持できる理由について示す。
図4に示すように、圧力検出器100に押圧を加えたとき、上述のように支持基板1は圧電シート3や検出電極4に比べて大きな剛性を有しているため、圧電シート3(第1圧電シート3aと第2圧電シート3b)には引張応力が生じる。このとき、第1圧電シート3aには引張応力Fが生じ、第2圧電シート3bには引張応力Fが生じる。その結果、第1圧電シート3aと第2圧電シート3bの入力面側の面と背面側の面には上記引張り応力に応じた電荷がそれぞれ発生する。そして、発生した電荷によって、それぞれの圧電シート3における入力面側と背面側の面との間には電位差が発生する。第1圧電シート3aの間で発生する電位差V’は、V1a’−V1b’であり、電位差V’は引張応力Fの大きさに比例したものとなっている。第2圧電シート3bの間で発生する電位差V’は、V2a’−V2b’であり、電位差V’は同様に引張応力Fの大きさに比例したものとなっている。
すなわち、引張応力Fと電位差V’、および引張応力Fと電位差V’の間では下記の関係式13、関係式14の関係が成立している。
式13:V’∝ F
但し、式13において、V’は、圧力検出器に押圧が加えられた場合における第1圧電シートで発生する電位を示し、V1a’−V1b’で表される。V1a’は、圧力検出器に押圧が加えられた場合における第1圧電シートの入力面側の面の電位を示し、V1b’は圧力検出器に押圧が加えられた場合における第1圧電シートの背面側の面の電位を示す。
式14:V’∝ F
但し、式14において、V’は、圧力検出器に押圧が加えられた場合における第2圧電シートで発生する電位を示し、V2a’−V2b’で表される。V2a’は、圧力検出器に押圧が加えられた場合における第2圧電シートの入力面側の面の電位を示し、V2b’は圧力検出器に押圧が加えられた場合における第2圧電シートの背面側の面の電位を示す。
さらに、第1圧電シート3aの背面側の面と第2圧電シートの入力側の面は互いに接触もしくは近接(例えば、1μm〜50μmの間で近接)しているので、下記関係式15が成り立つ。
式15:V1b’ ≒ V2a
なお、式15は、式16のように近似できる。
式16:V1b’ = V2a
従って、関係式13、14、16より、関係式17が導き出される。
式17:V2b’−V1a’∝ F−F
但し、式17において、V2b’−V1a’は、圧力検出器に押圧が加えられた場合における第1圧電シートの入力面側と第2圧電シートの背面側の面との間における電位差を示し、F−Fは圧力検出器に押圧が加えられた場合における第1圧電シートと第2圧電シートにかかる引張応力の差を示す。
ここで、V2b’−V1a’は、上述のように、圧力検出器に押圧が加えられた場合における第1圧電シートの入力面側と第2圧電シートの背面側の面との間における電位差を示すが、第1圧電シート3aの入力面側と第2圧電シート3bの背面側の面には検出電極4が配置されているため、V2b’−V1a’は、検出電極4で検出される電位差V’と等しい。また、F−Fは、支持基板1が圧電シート3や検出電極4に比べて十分な剛性を有しているため圧力検出器100が撓んだ場合における、圧力検出器100の曲率(1/r)に比例する。
よって、式17は式18のように変換できる。
式18:V’∝ 1/r
但し、V’は圧力検出器に押圧が加えられたときの検出電極から出力される電位差を示し、1/rは、圧力検出器に押圧が加えられた場合における圧力検出器の曲率を示す。
式18より、上記のように圧力検出器100を構成すると、検出電極4で検出される電位差V’は、圧力検出器100が撓んだ場合における、圧力検出器100の曲率(1/r)に比例し、接着層2の厚みや柔らかさには(接着層2で発生するズリ変形には)依存しないものとなっている。
すなわち、圧力検出器100について、支持基板1が圧電シート3や検出電極4よりも大きな曲げ剛性を有するものから構成され、圧電シート3が第1圧電シート3aと第2圧電シート3bから構成され、第1圧電シート3aの背面側と第2圧電シート3bの入力面側の面を互いに接触もしくは近接(例えば、1μm〜50μmの間で近接)させるように構成し、圧電シート3が検出電極4によって挟まれるように構成したので、圧力検出器100は接着層2がズリ変形を起こしても高い検出感度を維持できるものとなっている。
なお、図5に示すように、ディスプレイ装置5が第2圧電シート3bの背面側に配置されると、圧力検出器100の中立軸Cが圧電シート3の中央付近に存在することがある。かかる場合において、圧力検出器100に押圧が加わったとき、第1圧電シート3aには圧縮応力(−F)が生じ、第2圧電シート3bには引張応力(F)が生じる。そのため、全体としては応力がキャンセルされ、圧力検出器100に加えられた押圧について、その押圧量を検出することは不可能と思われる。しかし、圧力検出器100は上記のように構成されているので、式18より、検出電極4で検出される電位差V’は圧力検出器100の曲率(1/r)に依存し、ディスプレイ装置5については依存しないとものとなっている。そのため、圧力検出器100は、ディスプレイ装置5が第2圧電シート3bの背面側に配置された場合においても、加えられた押圧について、その押圧量を高い感度で検出できるものとなっている。
圧電シート3を構成する第1圧電シート3a、第2圧電シート3bとしては、強誘電体材料や圧電性を示すキラル高分子のD体またはL体からなる材料(圧電性を示す光学異性体材料)をシート状に成形したのちに延伸したシート(延伸シート)を用いることができる。強誘電体材料としてはPVDFやPZTなどが挙げられる。圧電性を示す光学異性体材料としては、ポリ乳酸やポリアミノ酸などがあげられる。
第1圧電シート3aと第2圧電シート3bに用いる材料の組み合わせとしては、特に限定されないが、第1圧電シート3aと第2圧電シート3bは同じ特性を有する材料から構成されることが好ましい。例えば、第1圧電シート3aとして強誘電体材料を用いる場合は、第2圧電シート3bも強誘電体材料を用いることが好ましく、第1圧電シート3aとして圧電性を示す光学異性体材料を用いる場合は、第2圧電シート3bも圧電性を示す光学異性体材料を用いることが好ましい。
なお、第1圧電シート3a、第2圧電シート3bとして光学異性体材料を用いる場合は、第1圧電シート3aとして圧電性を示すキラル高分子のD体を用い、第2圧電シート3bとして圧電性を示すキラル高分子のL体を用いること(または、第1圧電シート3aとして上記高分子のL体を用い、第2圧電シート3bとして高分子の上記D体を用いる)ことが好ましい。上記のように構成されると、圧力検出器100の背面側にディスプレイ装置5を配置した場合に、第1圧電シート3aと第2圧電シート3bが位相差フィルムとしての機能も兼ね備えることになり、別途位相差フィルムを用いる必要がなくなる。
また、第1圧電シート3aと第2圧電シート3bは同じ材料(焦電定数、圧電定数、シートの厚みが同じ材料)から構成されることが、さらに好ましい。上記のように構成されると、温度変化による熱応力とおよび焦電効果によって生じる圧電シートからの出力を完全にキャンセルできる。
第1圧電シート3aと第2圧電シート3bの積層方法については、式1の関係を満たすように積層されていれば特に限定されないが、圧電シート3として強誘電体材料を用いる場合は、第1圧電シート3aと第2圧電シート3bの裏表を互いに逆にして積層することが好ましい。圧電シート3として延伸シートを用いる場合は、延伸シートの裏表を互いに逆にして延伸方向を揃えて積層するか、裏表を同じにして延伸方向を互いに直交するよう積層することが好ましい。
4)検出電極
検出電極4は、第1検出電極4aと、第2検出電極4bからなる。第1検出電極4aは支持基板1と第1圧電シート3aの間に配置され、第2検出電極4bは第1圧電シート4aの背面側に配置される。なお、第1検出電極4a、第2検出電極4bは、導電性を有する材料により構成される。導電性を有する材料としては、インジウム−スズ酸化物(Indium−T1in−Oxide、IT1O)、スズ−亜鉛酸化物(T1in−Zinc−Oxide、T1ZO)などのような透明導電酸化物、ポリエチレンジオキシチオフェン(PolyeT1hylenedioxyT1hiophene、PEDOT1)などの導電性高分子、などを用いることができる。この場合、上記の電極は、蒸着やスクリーン印刷などを用いて支持基板1や圧電シート3の面に直接形成してもよいし、蒸着やスクリーン印刷などを用いて樹脂フィルムなどの表面に形成したものを、支持基板1や圧電シート3に接着剤で固着してもよい。なお、検出電極4の厚みは、例えば1nm〜30,000nmとすることができる。
また、導電性を有する材料として、銅、銀などの導電性の金属を用いてもよい。この場合、上記の電極は、蒸着により圧電シートに形成してもよく、銅ペースト、銀ペーストなどの金属ペーストを用いて形成してもよいし、蒸着やスクリーン印刷などを用いて樹脂フィルムなどの表面に形成したものを、支持基板や圧電シートに接着剤で固着してもよい。
さらに、導電性を有する材料として、バインダー中に、カーボンナノチューブ、金属粒子、 金属ナノファイバーなどの導電材料が分散したものを用いてもよい。
5)検出器
検出器は、検出電極が検出した電圧信号から押圧量を検出する装置である。検出器はオペアンプを用いたチャージアンプなどから構成される。
6)押圧手段
なお、圧力検出器100に押圧を加える押圧手段としては、押圧を加えることができるものであれば、特に限定されない。押圧手段としては、例えば指やスタイラスペンなどを挙げることができる。
3.タッチパネル
1)タッチパネルの全体構造
(1)第1実施形態
次に、本発明にかかるタッチパネルの第1実施形態について説明する。タッチパネルに含まれる圧力検出器の基本的な構造は、上述の通りであるので、圧力検出器については、主に相違点についてのみ説明する。なお、以下の説明では、タッチパネルの入力面(後述する入力面60a)が位置している側を「入力面側」と称する。この「入力面側」は、タッチパネル50を操作するユーザーに対して正対する側でもある。これとは反対に、タッチパネル50を操作するユーザーから見た場合における奥側を「背面側」と称する。
図6に示すように、タッチパネル50は、上部電極10と、下部電極20と、圧電シート30と、検出電極40を備えている。また、本実施形態に係るタッチパネル50は、保護板60をさらに備えている。保護板60、上部電極10、下部電極20、圧電シート30、検出電極40は、入力面側から背面側に向かって記載の順に積層されている。
1)保護板
保護板60は、タッチパネル50における最入力面側に配置されており、具体的には上部電極10の入力面側に接着されている。保護板60は、透明性、耐傷性、及び防汚性等を具備していることが好ましい。このような保護板60は、例えばガラスを用いて構成することができる。また、保護板60は、その入力面側の表面に操作面60aを有する。この操作面60aは、ユーザーがタッチパネル50に対して所定操作を入力する際に、ユーザーの指等によってタッチされる(操作対象となる)面である。
2)上部電極
図6に示すように、上部電極10は、本実施形態では、保護板60の背面側の面に複数形成されている。複数の上部電極10は、Y軸方向に所定間隔を隔てて並ぶように互いに平行に配置されている。本実施形態では、上部電極10は、ストライプ状(一定幅を有する直線状)に形成されている。なお、上部電極10は、例えば波状やジグザグ状に形成されても良い。いずれにしても、上部電極10のそれぞれは、全体として、X軸方向に沿って延在するように形成されている。
また、上部電極10は、透明性に優れた材料を用いて構成されていることが好ましい。このような要求を満足する材料としては、例えば酸化スズ、酸化インジウム、酸化アンチモン、酸化亜鉛、酸化カドミウム、及びITO(Indium Tin Oxide)等の金属酸化物、銀ナノワイヤー、カーボンナノチューブ、導電性ポリマー等が例示される。第一電極14は、これらの材料を用いて構成された透明導電膜であり、その厚みは、例えば5nm〜5000nmとすることができる。本実施形態では、ITO薄膜により上部電極10が構成されている。この場合、上部電極10は、蒸着やスクリーン印刷などを用いて保護板60の面に直接形成してもよいし、蒸着やスクリーン印刷などを用いて樹脂フィルムなどの表面に形成したものを、保護板60に接着剤で固着してもよい。なお、上部電極10の厚みは、例えば、1nm〜20μmとすることができる。
3)下部電極
下部電極20は、本実施形態では、上部電極10の背面側に複数形成されている。複数の下部電極20は、X軸方向に所定間隔を隔てて並ぶように互いに平行に配置されている。本実施形態では、下部電極20は、ストライプ状(一定幅を有する直線状)に形成されている。なお、下部電極20は、例えば波状やジグザグ状に形成されても良い。いずれにしても、下部電極20のそれぞれは、全体として、Y軸方向に沿って延在するように形成されている。これにより、上部電極10と下部電極20とは、平面視で互いに交差(本例では直交)するように配置されている。下部電極20は、上部電極10と同様、透明性に優れた材料を用いて構成されていることが好ましい。下部電極20を構成する材料や下部電極20の厚みに関しては、上部電極10と同様に考えることができる。また、下部電極20の形成方法に関しても、上部電極10と同様に考えることができる。
複数の上部電極10は、それぞれ引き回し配線を介して、検出回路(図示せず)に接続されている。また、複数の下部電極20も、それぞれ引き回し配線を介して、検出回路に接続されている。なお、引き回し配線は、金、銀、銅、及びニッケル等の金属、又はカーボン等の導電ペーストを用いて構成される。
4)圧電シート
図6に示すように、圧電シート30は、少なくとも複数の圧電シートから構成されている。本実施形態では、圧電シート30は、第1圧電シート31と、第2圧電シート32から構成されている。本実施形態では、第1圧電シート31は保護板60側に設置され、第2圧電シート32は背面側に配置されている。
5)検出電極
図6に示すように、検出電極40は、第1検出電極41と第2検出電極42から構成され、第1検出電極41と第2検出電極42は圧電シート30挟んだ構成からなる。
第1検出電極41は、第1圧電シート31と下部電極20の間に、面状に配置されるか間隔を空けて短冊状に複数配置される。本実施形態では、上記空間内に面状に配置されている。また、第1検出電極41は、第1圧電シート31と下記の検出部と電気的に接続され、押圧手段120によってタッチパネル50に押圧が加えられ第1圧電シート31が撓んだときに、第1圧電シート31の保護板60側の表面から発生する電位を検出し、検出した電位を検出部に送ることができるようになっている。
第2検出電極42は、第2圧電シート32の保護板60とは反対側の面に、面状に配置されるか間隔を空けて短冊状(短冊状の場合は、第1検出電極41と重なるよう)に複数配置されている。本実施形態では、上記空間内に面状に配置されている。また、第2検出電極42は、第2圧電シート32と下記の検出部と電気的に接続され、押圧手段120によって圧力検出装置1に押圧が加えられ第2圧電シート32が撓んだときに、第2圧電シート32の保護板60とは反対側の表面から発生する電荷を検出し、検出した電荷を検出部に送ることができるようになっている。
5)制御部
タッチパネル50には、CPU等の演算処理装置を含む制御部(図示せず)が備えられており、この制御部が位置検出演算及び押圧力検出演算を行うように構成されている。具体的には、タッチパネル50(操作面60a)に対してユーザーの指等がタッチされると、上部電極10とユーザーの指等との間の静電容量(自己容量)や下部電極20とユーザーの指等との間の静電容量(自己容量)が変化する。或いは、上部電極10と下部電極20との間の静電容量(相互容量)が変化する。さらには、上部電極10と下部電極20の間の抵抗値が変化する。制御部は、これらの静電容量の変化や抵抗の変化を検出することにより、操作面60aにおけるX−Y座標系での押圧位置を決定することができる。また、タッチパネル50(操作面60a)に対してユーザーの指等がタッチされると、上述したように圧電シート30間における電位差は、加えられた押圧力の大きさに応じて変化する。制御部は、圧電シート30の電位差変化を検出することにより、操作面60aと直交する方向(Z方向)に加えられた押圧力の大きさを決定することができる。
(2)第2実施形態
次に、本発明にかかるタッチパネルの第2実施形態について説明する。タッチパネルに含まれる基本的な構造は、第1実施形態と同じであるので、以下では相違点についてのみ説明する。
図7に示すように、第2実施形態のタッチパネル50は、圧電シート30の入力面側(保護板60側)に上部電極10と、下部電極20と、第1検出電極41が配置されている。なお、圧電シート3の背面側には第2検出電極42が配置されている。
本実施形態では、下部電極20は、X軸方向に所定間隔を隔てて並ぶように互いに平行に配置されている。下部電極20は、上記所定間隔に、20と下部電極20との間には、第1検出電極41が、下部電極20とは間隔をあけて配置されている。なお、本実施形態では、下部電極20と第1検出電極41は、ストライプ状(一定幅を有する直線状)に形成されているが、下部電極20と第1検出電極41は、例えば波状やジグザグ状に形成されても良い。いずれにしても、下部電極20と第1検出電極41のそれぞれは、全体として、Y軸方向に沿って延在するように形成されている。
上記の構成によれば、第1検出電極41は、下部電極20の背面側に積層されず、下部電極20と同じ空間内(同一平面内)に配置されている。そのため、第1実施形態にかかるタッチパネルと比較して、第1検出電極41の厚み分だけ、厚みの薄いタッチパネルとなっている。なお、上記構成において、下部電極20は第1検出電極41を兼ねていてもよい。第1検出電極41が下部電極20を兼ねる場合、検出部における検出方法を適宜変更すればよい。
(3)第3実施形態
次に、本発明にかかるタッチパネルの第3実施形態について説明する。タッチパネルに含まれる基本的な構造は、第1実施形態と同じであるので、以下では相違点についてのみ説明する。
図8に示すように、第3実施形態のタッチパネル50は、圧電シート3の入力面側(保護板60側)には、上部電極10と、第1検出電極41が配置され、圧電シート3の背面側には、下部電極20と、第2検出電極42が配置されている。
本実施形態では、上部電極10は、X軸方向に所定間隔を隔てて並ぶように互いに平行に配置されている。なお、上記所定間隔には、第1検出電極41が上部電極10とは間隔をあけて配置されている。なお、本実施形態では、上部電極10と第1検出電極41は、ストライプ状(一定幅を有する直線状)に形成されているが、上部電極10と第1検出電極41は、例えば波状やジグザグ状に形成されても良い。いずれにしても、上部電極10と第1検出電極41のそれぞれは、全体として、Y軸方向に沿って延在するように形成されている。
下部電極20は、Y軸方向に所定間隔を隔てて並ぶように互いに平行に配置されている。なお、上記所定間隔には、第2検出電極42が下部電極20とは間隔をあけて配置されている。なお、本実施形態では、下部電極20と第2検出電極42は、ストライプ状(一定幅を有する直線状)に形成されているが、下部電極20と第2検出電極42は、例えば波状やジグザグ状に形成されても良い。いずれにしても、下部電極20と第2検出電極42のそれぞれは、全体として、X軸方向に沿って延在するように形成されている。
上記の構成によれば、第1検出電極41は、下部電極20と圧電シート3の間に積層されず、上部電極10と同じ空間内(同一平面内)に配置されている。さらに、第2検出電極42は、下部電極20の背面側に積層されず、下部電極20と同じ空間内(同一平面内)に配置されている。そのため、第1実施形態にかかるタッチパネルと比較して、第1検出電極41と、第2検出電極42の厚み分だけ、厚みの薄いタッチパネルとなっている。なお、上記構成において、上部電極10は、第1検出電極41を兼ねていてもよいし、下部電極20は第2検出電極42を兼ねていてもよい。上部電極10が、第1検出電極41を兼ねる場合や、下部電極20が第2検出電極42を兼ねる場合は、検出部における検出方法を適宜変更すればよい。
1:支持基板
1a:入力面
2: 接着層
3:圧電シート
3a:第1圧電シート
3b:第2圧電シート
4:検出電極
4a:第1検出電極
4b:第2検出電極
5:ディスプレイ装置
6:筐体
6a:凹部
6b:支持部
7:空間部
10:上部電極
20:下部電極
30:圧電シート
31:第1圧電シート
32:第2圧電シート
40:検出電極
41:第1検出電極
42:第2検出電極
50:タッチパネル
60:保護板
100:圧力検出装置
110:電子機器
120:押圧手段
また、本発明に係る他の特許構成によれば、
入力面に押圧された押圧力を測定するタッチパネルであって、
一の方向に間隔を空けて複数配置される上部電極と、
前記上部電極の前記入力面側とは反対側であって前記上部電極と交差する方向に間隔を空けて複数配置され前記上部電極との間で押圧位置を検出する下部電極と、
前記下部電極の入力面側とは反対側の面に配置される第1圧電シートと前記第1圧電シートの前記入力面側とは反対側の面に前記第1圧電シートの近傍または前記第1圧電シートと接触するように配置される第2圧電シートとを備え、第1圧電シートと第2圧電シートは前記上部電極と前記下部電極の間に配置される圧電シートと、
前記タッチパネルの断面視において、
前記上部電極の間隔を空けた箇所に配置される第1検出電極と、
前記下部電極の間隔を空けた箇所に配置され前記押圧が加えられたときに前記第1検出電極と協同して前記圧電シートに発生した電位差を検出する第2検出電極とを備え、
前記第1圧電シートと前記第2圧電シートは、
同じ特性を有する材料から構成され、
厚みが5μm〜50μmであり、
面内方向に引っ張られたときに前記入力面側の面と前記入力面とは反対側の面の間で発生するそれぞれの電位差が、下記式4で表される関係にある点にある。
式4:V/V < 0
但し、式4において
は、V1a−V1bを示し、
は、V2a−V2bを示し、
1aは第1圧電シートの入力面側の面の電位を示し、
位を示し、
2aは第2圧電シートの入力面側の面の電位を示し、
2bは第2圧電シートの入力面側とは反対側の面の電位を示す。 」

Claims (7)

  1. 支持基板に加えられた押圧を測定する圧力検出器であって、
    前記支持基板の前記押圧が加えられる面とは反対側の面に配置される第1圧電シートと、
    前記第1圧電シートの支持基板とは反対側の面に前記第1圧電シートの近傍または前記第1圧電シートと接触するように配置される第2圧電シートと、
    前記第1圧電シートと前記第2圧電シートを挟み前記押圧が加えられたときに前記第1圧電シートの前記支持基板側の面と前記第2圧電シートの前記支持基板とは反対側の面との間における電位差を検出する検出電極とを備え、
    前記第1圧電シートと前記第2圧電シートは、
    同じ特性を有する材料から構成され、
    厚みが5μm〜50μmであり、
    面内方向に引っ張られたときに前記支持基板側の面と前記第支持基板とは反対側の面の間で発生するそれぞれの電位差が、下記式1で表される関係にある圧力検出器。
    式1:V/V < 0
    但し、式1において、
    は、V1a−V1bを示し、
    は、V2a−V2bを示し、
    1aは第1圧電シートの支持基板側の面の電位を示し、
    1bは第1圧電シートの支持基板とは反対側の面の電位を示し、
    2aは第2圧電シートの支持基板側の面の電位を示し、
    2bは第2圧電シートの支持基板とは反対側の面の電位を示す。
  2. 前記第1圧電シートと前記第2圧電シートは、
    互いに接触し、圧力分布と温度分布が同じであり、同じ材料から構成される請求項1に記載の圧力検出器。
  3. 前記第1圧電シートと前記第2圧電シートが強誘電体材料からなり、無押圧状態における前記第1圧電シートと前記第2圧電シートの分極方向が互いに逆である請求項1〜2のいずれかに記載の圧力検出器。
  4. 前記第1圧電シートと、前記第2圧電シートと、前記検出電極は、前記支持基板よりも小さな曲げ剛性を有する請求項1〜3のいずれかに記載の圧力検出器。
  5. 入力面に押圧された押圧力を測定するタッチパネルであって、
    一の方向に間隔を空けて複数配置される上部電極と、
    前記上部電極の前記入力面側とは反対側であって前記上部電極と交差する方向に間隔を空けて複数配置され前記上部電極との間で押圧位置を検出する下部電極と、
    前記下部電極の入力面とは反対側の面に配置される第1圧電シートと、
    前記第1圧電シートの入力面側とは反対側の面に前記第1圧電シートの近傍または前記第1圧電シートと接触するように配置される第2圧電シートと、
    前記第1圧電シートと前記第2圧電シートを挟み前記押圧が加えられたときに前記第1圧電シートの前記支持基板側の面と前記第2圧電シートの前記支持基板とは反対側の面との間における電位差を検出する検出電極とを備え、
    前記第1圧電シートと前記第2圧電シートは、
    同じ特性を有する材料から構成され、
    厚みが5μm〜50μmであり、
    面内方向に引っ張られたときに前記入力面側の面と前記入力面側と反対側の面の間で発生するそれぞれの電位差が、下記式2で表される関係にあるタッチパネル。
    式2:V/V < 0
    但し、式1において、
    は、V1a−V1bを示し、
    は、V2a−V2bを示し、
    1aは第1圧電シートの入力面側の面の電位を示し、
    1bは第1圧電シートの入力面側とは反対側の面の電位を示し、
    2aは第2圧電シートの入力面側の面の電位を示し、
    2bは第2圧電シートの入力面側とは反対側の面の電位を示す。
  6. 入力面に押圧された押圧力を測定するタッチパネルであって、
    一の方向に間隔を空けて複数配置される上部電極と、
    前記上部電極の前記入力面側とは反対側であって前記上部電極と交差する方向に間隔を空けて複数配置され前記上部電極との間で押圧位置を検出する下部電極と、
    前記下部電極の入力面側とは反対側の面に配置される第1圧電シートと前記第1圧電シートの前記入力面側とは反対側の面に前記第1圧電シートの近傍または前記第1圧電シートと接触するように配置される第2圧電シートとを備える圧電シートと、
    前記タッチパネルの断面視において下部電極の間隔を空けた箇所に配置される第1検出電極と、
    前記第2圧電シートの前記入力面側とは反対側の面に配置され前記押圧が加えられたときに前記第1検出電極と協同して前記圧電シートに発生した電位差を検出する第2検出電極とを備え、
    前記第1圧電シートと前記第2圧電シートは、
    同じ特性を有する材料から構成され、
    厚みが5μm〜50μmであり、
    面内方向に引っ張ったときに前記支持基板側の面と前記第支持基板とは反対側の面の間で発生するそれぞれの電位差が、下記式3で表される関係にあるタッチパネル。
    式3:V/V < 0
    但し、式3において、
    は、V1a−V1bを示し、
    は、V2a−V2bを示し、
    1aは第1圧電シートの入力面側の面の電位を示し、
    1bは第1圧電シートの入力面側とは反対側の面の電位を示し、
    2aは第2圧電シートの入力面側の面の電位を示し、
    2bは第2圧電シートの入力面側とは反対側の面の電位を示す。
  7. 入力面に押圧された押圧力を測定するタッチパネルであって、
    一の方向に間隔を空けて複数配置される上部電極と、
    前記上部電極の前記入力面側とは反対側であって前記上部電極と交差する方向に間隔を空けて複数配置され前記上部電極との間で押圧位置を検出する下部電極と、
    前記下部電極の入力面側とは反対側の面に配置される第1圧電シートと前記第1圧電シートの前記入力面側とは反対側の面に前記第1圧電シートの近傍または前記第1圧電シートと接触するように配置される第2圧電シートとを備え、第1圧電シートと第2圧電シートは前記上部電極と前記下部電極の間に配置される圧電シートと、
    前記タッチパネルの断面視において、
    前記上部電極の間隔を空けた箇所に配置される第1検出電極と、
    前記下部電極の間隔を空けた箇所に配置され前記押圧が加えられたときに前記第1検出電極と協同して前記圧電シートに発生した電位差を検出する第2検出電極とを備え、
    前記第1圧電シートと前記第2圧電シートは、
    同じ特性を有する材料から構成され、
    厚みが5μm〜50μmであり、
    面内方向に引っ張られたときに前記入力面側の面と前記入力面とは反対側の面の間で発生するそれぞれの電位差が、下記式4で表される関係にあるタッチパネル。
    式4:V/V < 0
    但し、式1において、
    は、V1a−V1bを示し、
    は、V2a−V2bを示し、
    1aは第1圧電シートの入力面側の面の電位を示し、
    1bは第1圧電シートの入力面側とは反対側の面の電位を示し、
    2aは第2圧電シートの入力面側の面の電位を示し、
    2bは第2圧電シートの入力面側とは反対側の面の電位を示す。
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