JP2015117848A - エネルギー消費量予測装置、エネルギー消費量予測システム、及びエネルギー消費量予測方法 - Google Patents

エネルギー消費量予測装置、エネルギー消費量予測システム、及びエネルギー消費量予測方法 Download PDF

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一雄 永村
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Abstract

【課題】空調機器の所定の動作パターンにおけるエネルギー消費量を予測するエネルギー消費量予測装置を提供する。
【解決手段】空調機器のエネルギー消費量予測装置1は熱物性保存部10と情報処理部10とを備える。熱物性保存部10は、空調対象空間の熱物性を保存する。情報処理部10は、空調対象空間の温度、空調対象空間の周囲環境の温度、及び熱物性に基づいて、空調機器の所定の動作パターンにおける空調機器のエネルギー消費量を算出する。
【選択図】図1

Description

本発明は、エネルギー消費量予測装置、エネルギー消費量予測システム、及びエネルギー消費量予測方法に関する。
特許文献1には、家庭用のエネルギー消費量監視装置が開示されている。このエネルギー消費量監視装置は、家庭における各種機器の電気やガスの消費量を収集して表示する。ユーザーは、表示されたエネルギー消費量を見て、空調機器のON/OFF等を行うことによって、エネルギー消費量の抑制を図る。
実用新案登録第3186743号公報
空調機器によって部屋の室内温度が所定範囲内に維持されている状態で、ユーザーが一時的に部屋を不在にする場合に、省エネルギーを目的として、空調機器を停止することがある。しかしながら、運転中の空調機器を一時的に停止することは、必ずしも省エネルギーにならない。
一般に、エアコン等の空調機器は、起動時に部屋の室内温度と設定温度との差が所定値以上の場合に最大能力で運転される。そして、部屋の室内温度が設定温度になると、空調機器は最大能力よりも低い能力で運転されて部屋の室内温度が所定範囲内に維持される。
部屋を形成する構造物(壁、柱等)は熱容量を有しており、空調機器を停止すると、構造物に蓄熱された熱量が低下して部屋の室内温度が外気温度に漸近する。空調機器の再起動時の部屋の室内温度が所定範囲外になっていると、空調機器は最大能力で運転される。一方、ユーザーの不在中に空調機器の運転が継続される場合には、空調機器は最大能力よりも低い能力で運転されて、部屋の室内温度が所定範囲内に維持される。
ユーザーの不在中に空調機器の運転を継続する場合の空調機器のエネルギー消費量をエネルギー消費量E1とし、ユーザーの不在中に空調機器の運転を一時的に停止した後、空調機器を再起動して部屋の室内温度を設定温度に戻すまでに必要な空調機器のエネルギー消費量をエネルギー消費量E2とすると、エネルギー消費量E1及びエネルギー消費量E2は、空調機器の運転時間、部屋の室内温度、外気温度、及び部屋の熱物性によって決まる。ユーザーが、エネルギー消費量E1とエネルギー消費量E2とのどちらが大きくなるかを判断することは困難である。
本発明は上記課題に鑑みて創案されたものであり、その目的は、空調機器の所定の動作パターンにおけるエネルギー消費量を予測するエネルギー消費量予測装置、エネルギー消費量予測システム、及びエネルギー消費量予測方法を提供することにある。
本発明の第1の態様は、空調機器のエネルギー消費量予測装置であって、空調対象空間の熱物性を保存する熱物性保存部と、前記空調対象空間の温度、前記空調対象空間の周囲環境の温度、及び前記熱物性に基づいて、前記空調機器の所定の動作パターンにおける前記空調機器のエネルギー消費量を算出する情報処理部とを備える。
ある実施形態では、前記情報処理部は、複数の前記動作パターンの各々における前記空調機器のエネルギー消費量を算出する。
ある実施形態では、前記複数の動作パターンは、第1動作パターンと第2動作パターンとを含み、前記第1動作パターンは、前記空調対象空間の温度を設定温度から所定範囲内に維持するための前記空調機器の運転を所定期間継続し、前記第2動作パターンは、前記所定期間のスタート時に前記空調機器の前記運転を停止し、前記所定期間の途中で前記空調機器を再起動して前記所定期間の終了時に前記空調対象空間の温度を前記設定温度にする。
ある実施形態では、前記エネルギー消費量予測装置は、制御部、熱物性算出部、入力部、及び表示制御部のうちの少なくとも1つを備え、前記制御部は、前記情報処理部の算出結果に基づいて前記空調機器を制御し、前記熱物性算出部は、前記空調対象空間の温度、前記周囲環境の温度、及び前記空調機器が消費したエネルギー消費量に基づいて前記熱物性を算出し、前記入力部は、前記熱物性の算出に用いる条件を前記熱物性算出部に入力し、前記表示制御部は、前記算出されたエネルギー消費量を表示部に表示する。
本発明の第2の態様は、空調機器のエネルギー消費量予測システムであって、空調対象空間の温度を計測する第1計測部と、前記空調対象空間の周囲環境の温度を計測する第2計測部と、前記空調対象空間の熱物性を保存する熱物性保存部と、前記空調対象空間の温度、前記周囲環境の温度、及び前記熱物性に基づいて、前記空調機器の所定の動作パターンにおける前記空調機器のエネルギー消費量を算出する情報処理部とを備える。
ある実施形態では、前記エネルギー消費量予測システムは、前記空調対象空間の温度、前記周囲環境の温度、及び前記空調機器が消費したエネルギー消費量に基づいて前記熱物性を算出する熱物性算出部と、前記空調機器が消費したエネルギー消費量を計測するエネルギー消費量計測部とをさらに備える。
本発明の第3の態様は、空調機器のエネルギー消費量予測方法であって、空調対象空間の熱物性を算出する熱物性算出ステップと、前記空調対象空間の温度及び前記空調対象空間の周囲環境の温度を計測する温度計測ステップと、前記熱物性、前記空調対象空間の温度、及び前記周囲環境の温度に基づいて、前記空調機器の所定の動作パターンにおける前記空調機器のエネルギー消費量を算出するエネルギー消費量算出ステップとを包含する。
ある実施形態では、前記エネルギー消費量算出ステップは、複数の前記動作パターンの各々における前記空調機器のエネルギー消費量を算出する。
ある実施形態では、前記複数の動作パターンは、第1動作パターンと第2動作パターンとを含み、前記第1動作パターンは、前記空調対象空間の温度を設定温度から所定範囲内に維持するための前記空調機器の運転を所定期間継続し、前記第2動作パターンは、前記所定期間のスタート時に前記空調機器の前記運転を停止し、前記所定期間の途中で前記空調機器を再起動して前記所定期間の終了時に前記空調対象空間の温度を前記設定温度にする。
ある実施形態では、前記エネルギー消費量予測方法は、前記熱物性の算出に用いる条件を入力する入力ステップをさらに包含する。
本発明によれば、空調機器の所定の動作パターンにおけるエネルギー消費量を予測することができる。
本発明によるエネルギー消費量予測装置とエネルギー消費量監視装置との概略構成図である。 図1に示されるエネルギー消費量予測装置によるエネルギー消費量予測方法を示すフローチャートである。 図1に示されるエネルギー消費量予測装置を用いて空調機器のエネルギー消費量を抑制する手順を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。図1は、本発明によるエネルギー消費量予測装置1とエネルギー消費量監視装置101との概略構成図である。
エネルギー消費量予測装置1は、空調機器の所定の動作パターンにおけるエネルギー消費量を算出する。本実施形態の空調機器は、空調対象空間である建物の部屋(以下、「部屋」と略す。)の温度を調節する。本実施形態の空調機器は、冷暖房用のエアコンであって、電気モーター駆動式の電気モーター・ヒートポンプ・エアコン(以下、「EHP」とする)と、ガスエンジン駆動式のガスエンジン・ヒートポンプ・エアコン(以下、「GHP」とする)である。
エネルギー消費量予測装置1は、情報処理・保存部10を備える。情報処理・保存部10は、部屋の熱物性(後述)を保存する。また、情報処理・保存部10は、部屋の室内温度、部屋の周囲環境である室外空間の外気温度、及び熱物性に基づいて、空調機器の所定の動作パターンにおける空調機器のエネルギー消費量を算出する。情報処理・保存部10は、例えばマイクロコンピューターにより構成される。マイクロコンピューターは、CPU、RAM、及びROMを含む。CPUは、ROMに格納されたプログラムに従って所定の処理を実行する。情報処理・保存部10は、本発明の熱物性保存部及び情報処理部として機能する。
情報処理・保存部10に保存される熱物性は、部屋の熱損失係数と有効熱容量である。熱損失係数と有効熱容量とを算出するには、部屋の応答関数が必要である。部屋の応答関数は、所定期間における部屋の室内温度、室外空間の外気温度、及び空調機器が消費したエネルギー消費量によって推定できる。所定期間における部屋の室内温度、室外空間の外気温度、及び空調機器が消費したエネルギー消費量は、エネルギー消費量監視装置101によって計測できる(詳細は後述)。
部屋の応答関数は、例えば、所定期間における部屋の室内温度、室外空間の外気温度、及び空調機器が消費したエネルギー消費量を計測して、外気温度と室内温度との温度差、当該温度差と空調機器のエネルギー消費量との比、及び空調機器のエネルギー消費量の増加に対する室内温度の変化傾向を求めることによって、指数関数を含む式で近似された部屋の応答関数として算出される。
部屋の熱損失係数と有効熱容量は、例えば、以下の手順によって求めることができる。すなわち、前述の指数関数を含む式(部屋の応答関数)の定数部分から熱損失係数を求めることができ、前述の指数関数を含む式の乗数部分から有効熱容量を求めることができる。
本実施形態では、情報処理・保存部10は、複数の動作パターンの各々における空調機器のエネルギー消費量を算出する。本実施形態では、複数の動作パターンは、第1動作パターンと第2動作パターンとを含む。第1動作パターンは、部屋の温度を設定温度から所定範囲内に維持するための空調機器の運転を所定期間P1継続する。第2動作パターンは、所定期間P1のスタート時に空調機器の運転を停止し、所定期間P1の途中で空調機器を再起動して所定期間P1の終了時に空調対象空間の温度を設定温度にする。
情報処理・保存部10は、エネルギー消費量E1とエネルギー消費量E2とを算出する。エネルギー消費量E1は、第1動作パターンにおける空調機器のエネルギー消費量である。エネルギー消費量E2は、第2動作パターンにおける空調機器のエネルギー消費量である。
なお、エネルギー消費量予測装置1は、情報処理・保存部10の算出結果に基づいて空調機器を制御する制御部をさらに備えていてもよい。制御部は、例えば、情報処理・保存部10が算出したエネルギー消費量E1とエネルギー消費量E2とのうち、小さいエネルギー消費量の動作パターンを空調機器に実行させるように構成される。この場合、ユーザーが空調機器を操作する手間が省ける。
また、制御部は、例えば、空調機器が第1動作パターンを実行した場合に、所定期間P1経過した時点で空調機器を停止するように構成される。このようにすると、ユーザーが部屋を不在にする期間が予定よりも長引いた場合に、無駄なエネルギーの消費を抑制することができる。
エネルギー消費量予測装置1は、操作部20をさらに備える。操作部20は、ユーザーがエネルギー消費量予測装置1に各種情報を入力するためのものである。各種情報は、例えば、ユーザーが部屋を不在にする期間である。操作部20は、例えば、液晶画面上のタッチパネルによって構成される。
本実施形態では、情報処理・保存部10が、所定期間におけるエネルギー消費量監視装置101の計測値(部屋の室内温度、室外空間の外気温度、及び空調機器が消費したエネルギー消費量)に基づいて、部屋の熱物性を算出する。情報処理・保存部10は、本発明の熱物性算出部として機能する。
なお、エネルギー消費量予測装置1は、熱物性の算出に用いる条件を情報処理・保存部10に入力する入力部をさらに備えていてもよい。入力部で入力する条件は、例えば、部屋の大きさ(畳数や面積)や建物の材質(木造又はコンクリート)である。情報処理・保存部10が、入力部で入力された条件を加味して熱物性を算出することで、熱物性の算出精度が向上する。
エネルギー消費量予測装置1は、表示部30をさらに備える。表示部30は、エネルギー消費量監視装置101による計測値や情報処理・保存部10が算出した数値等を表示する。表示部30は、例えば、液晶ディスプレーにより構成される。情報処理・保存部10は、算出したエネルギー消費量E1とエネルギー消費量E2との各々を表示部30に表示する。情報処理・保存部10は、本発明の表示制御部として機能する。
エネルギー消費量予測装置1は、受信部40をさらに備える。受信部40は、エネルギー消費量監視装置101による計測値と、ユーザーが操作部20によって入力した情報とを受信して情報処理・保存部10に入力する。
次に、エネルギー消費量監視装置101について説明する。エネルギー消費量監視装置101は、室内温度計測部110と、室外温度計測部120と、電気消費量計測部130と、ガス消費量計測部140とを備える。
室内温度計測部110は部屋の室内温度を計測する。室内温度計測部110は、例えばサーミスターにより構成される。室内温度計測部110は、本発明の第1計測部として機能する。室外温度計測部120は室外空間の外気温度を計測する。室外温度計測部120は、例えばサーミスターにより構成される。室外温度計測部120は、本発明の第2計測部として機能する。
電気消費量計測部130は、EHP及びGHPが消費した電気消費量を計測する。電気消費量計測部130は、例えば、電流/電圧センサーにより構成される。電気消費量計測部130は、本発明のエネルギー消費量計測部として機能する。ガス消費量計測部140は、GHPが消費したガス消費量を計測する。ガス消費量計測部140は、例えば、ガスメーター読取装置により構成される。ガス消費量計測部140は、本発明のエネルギー消費量計測部として機能する。
エネルギー消費量予測装置1と、室内温度計測部110と、室外温度計測部120と、電気消費量計測部130と、ガス消費量計測部140とによって、本発明のエネルギー消費量予測システムが構成される。
次に、図2を参照して本実施形態のエネルギー消費量予測方法を説明する。図2はエネルギー消費量予測装置1によるエネルギー消費量予測方法を示すフローチャートである。
図2に示すように、まず、ステップS10において、エネルギー消費量予測装置1は、部屋の熱物性を算出する。すなわち、情報処理・保存部10は、所定期間における部屋の室内温度、室外空間の外気温度、及び空調機器が消費したエネルギー消費量に基づいて部屋の応答関数を算出し、当該応答関数に基づいて部屋の熱損失係数及び有効熱容量を算出する。所定期間は、例えば、10日間である。ステップS10は、本発明の熱物性算出ステップに相当する。
次に、ステップS20において、エネルギー消費量予測装置1は、部屋の室内温度及び室外空間の外気温度を計測する。すなわち、室内温度計測部110が部屋の室内温度を計測し、室外温度計測部120が室外空間の外気温度を計測する。例えば、室内温度は10℃、外気温度は0℃である。ステップS20は、本発明の温度計測ステップに相当する。
次に、ステップS30において、エネルギー消費量予測装置1は、部屋の熱物性、部屋の室内温度、及び室外空間の外気温度に基づいて、空調機器の所定の動作パターンにおける空調機器のエネルギー消費量を算出する。すなわち、情報処理・保存部10がエネルギー消費量E1及びエネルギー消費量E2を算出する。
情報処理・保存部10は、所定期間Tにおける空調機器のエネルギー消費量を算出する。所定期間Tは第1期間T1と第2期間T2とを足した期間である。第1期間T1は、ユーザーが部屋を不在にする期間である。第2期間T2は、ユーザーが部屋に戻って空調機器を再起動した時点から部屋の室内温度が設定温度に戻る時点までの期間である。
第1期間T1が短時間であると想定し、第1期間T1中に外気温度の急変がないと仮定すると、エネルギー消費量E1は、以下に述べるエネルギー消費量と等しいとみなすことができる。このエネルギー消費量は、ユーザーが外出する前の空調機器のエネルギー消費量であって、空調機器が部屋の室内温度を設定温度から所定範囲内に維持するための運転を所定期間T継続した場合のエネルギー消費量である。
ユーザーが部屋に戻ってきた時点で空調機器を再起動するという状況において、エネルギー消費量E2は以下の手順で算出される。上述したように、第1期間T1において空調機器を停止させるため、部屋の室内温度が変動するが、室内温度が設定温度からどの程度乖離するかは、部屋の応答関数を用いて推定することができる。この推定に基づいて、ユーザーが部屋に戻ってきた時点における部屋の室内温度(推定値)を算出する。そして、当該室内温度と設定温度との差に部屋の熱損失係数を乗じた数値を算出する。算出された数値は室内温度を設定温度に戻すために必要な空調機器のエネルギー消費量であるので、このエネルギー消費量がエネルギー消費量E2となる。
なお、ステップS10の前に、熱物性の算出に用いる条件を入力する入力ステップを設けてもよい。入力ステップで部屋の大きさ(畳数や面積)や建物の材質(木造又はコンクリート)等の条件を入力することにより、熱物性の算出精度が向上する。例えば、部屋の大きさ:50m2、建物の材質:コンクリートといった条件を入力する。
次に、図3を参照して本実施形態の作用及び効果を説明する。図3はエネルギー消費量予測装置1を用いて空調機器のエネルギー消費量を抑制する手順を示すフローチャートである。
図3に示す例は、空調機器によって部屋の温度が所定範囲内に維持されている状態において、ユーザーが部屋を一時的に不在にする場合に、空調機器の運転を継続するか否かを判断する場合を示す。
まず、ステップS110において、ユーザーが操作部20を介して不在期間(例えば、5時間)を入力する。
次に、ステップS120において、情報処理・保存部10は、入力された不在期間と、室内温度計測部110及び室外温度計測部120の各々の計測値と、保存された熱物性とに基づいて、エネルギー消費量E1及びエネルギー消費量E2を算出する。算出されたエネルギー消費量E1とエネルギー消費量E2との各々は表示部30に表示される。
次に、ステップS130において、ユーザーは、表示されたエネルギー消費量E1とエネルギー消費量E2とを比較する。エネルギー消費量E2がエネルギー消費量E1以上の場合(ステップS130でYES)には、ステップS140において、空調機器の運転が継続される。
また、ステップS130において、エネルギー消費量E2がエネルギー消費量E1より小さい場合(ステップS130でNO)には、ステップS150において、ユーザーが空調機器を停止する。
そして、ユーザーは、外出から部屋に戻ったときに、ステップS160において、空調機器を再起動する。
以上のように、ユーザーが部屋を一時的に不在にする場合に、エネルギー消費量E1とエネルギー消費量E2とのいずれが小さいかを知ることができるため、空調機器の運転を停止するか否かを判断できる。従って、省エネルギーを図ることができる。
以上、本発明の具体的な実施形態を説明したが、本発明は本実施形態に限定されるものではない。なお、本実施形態の図面は、理解しやすくするために、それぞれの構成要素を主体に模式的に示しており、図示された各構成要素は、図面作成の都合上から実際とは異なる場合もある。また、本実施形態で示した具体的な構成や数値等は一例であって、特に限定されるものではなく、本発明の効果から実質的に逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
例えば、本実施形態では、空調機器がEHP及びGHPである場合について説明したが、空調機器がEHP及びGHP以外の機器(例えば、灯油エンジン・ヒートポンプ・エアコン)の場合についても本発明を適用することができる。
また、本実施形態では、空調対象空間が建物の部屋である場合について説明したが、空調対象空間は建物の部屋以外の空間(例えば、自動車の車室)であってもよい。
また、本実施形態では、周囲環境が室外空間である場合について説明したが、周囲環境は空間以外の環境であってもよい。例えば、空調対象空間が潜水艇のコックピットの場合には、周囲環境は水である。
また、本実施形態では、情報処理部が、第1動作パターンにおける空調機器のエネルギー消費量と、第2動作パターンにおける空調機器のエネルギー消費量とを算出する場合について説明したが、情報処理部が空調機器のエネルギー消費量を算出する動作パターンは、第1動作パターンや第2動作パターン以外の動作パターンでもよい。当該動作パターンの例としては、空調機器の停止と再起動とを一定期間毎に交互に繰り返す動作パターンや、空調対象空間の温度に基づいて空調機器の停止と再起動とを交互に繰り返す動作パターンを挙げることができる。
また、本実施形態では、空調機器の動作パターンが2つである場合について説明したが、情報処理部は、3つ以上の動作パターンにおける空調機器のエネルギー消費量を算出してもよく、1つの動作パターンにおける空調機器のエネルギー消費量を算出してもよい。
また、本実施形態では、エネルギー消費量予測装置が表示部を備える場合について説明したが、エネルギー消費量予測装置は表示部を備えていなくてもよい。エネルギー消費量予測装置が表示部を備えていない場合には、例えば、情報処理部が算出したエネルギー消費量をエネルギー消費量予測装置に着脱可能な記憶媒体に記憶させ、当該記憶媒体に記憶させたエネルギー消費量をエネルギー消費量予測装置とは別体の表示装置で表示してもよい。
また、本実施形態では、エネルギー消費量予測装置の熱物性算出部が算出した熱物性を熱物性保存部に保存する場合について説明したが、熱物性算出部以外の手段で算出した熱物性を熱物性保存部に保存するようにしてもよい。
また、本実施形態では、エネルギー消費量予測システムが熱物性算出部とエネルギー消費量計測部とを備えているが、エネルギー消費量予測システムは熱物性算出部とエネルギー消費量計測部とを備えていなくてもよい。
その他にも、本発明の効果から実質的に逸脱しない範囲で本実施形態は種々の変更が可能である。
1 エネルギー消費量予測装置
10 情報処理・保存部(熱物性保存部、情報処理部、熱物性算出部、表示制御部)
20 操作部
30 表示部
40 受信部
101 エネルギー消費量監視装置
110 室内温度計測部(第1計測部)
120 室外温度計測部(第2計測部)
130 電気消費量計測部(エネルギー消費量計測部)
140 ガス消費量計測部(エネルギー消費量計測部)

Claims (10)

  1. 空調機器のエネルギー消費量予測装置であって、
    空調対象空間の熱物性を保存する熱物性保存部と、
    前記空調対象空間の温度、前記空調対象空間の周囲環境の温度、及び前記熱物性に基づいて、前記空調機器の所定の動作パターンにおける前記空調機器のエネルギー消費量を算出する情報処理部と
    を備える、エネルギー消費量予測装置。
  2. 前記情報処理部は、複数の前記動作パターンの各々における前記空調機器のエネルギー消費量を算出する、請求項1に記載のエネルギー消費量予測装置。
  3. 前記複数の動作パターンは、第1動作パターンと第2動作パターンとを含み、
    前記第1動作パターンは、前記空調対象空間の温度を設定温度から所定範囲内に維持するための前記空調機器の運転を所定期間継続し、
    前記第2動作パターンは、前記所定期間のスタート時に前記空調機器の前記運転を停止し、前記所定期間の途中で前記空調機器を再起動して前記所定期間の終了時に前記空調対象空間の温度を前記設定温度にする、請求項2に記載のエネルギー消費量予測装置。
  4. 制御部、熱物性算出部、入力部、及び表示制御部のうちの少なくとも1つをさらに備え、
    前記制御部は、前記情報処理部の算出結果に基づいて前記空調機器を制御し、
    前記熱物性算出部は、前記空調対象空間の温度、前記周囲環境の温度、及び前記空調機器が消費したエネルギー消費量に基づいて前記熱物性を算出し、
    前記入力部は、前記熱物性の算出に用いる条件を前記熱物性算出部に入力し、
    前記表示制御部は、前記算出されたエネルギー消費量を表示部に表示する、請求項1から請求項3のうちの1項に記載のエネルギー消費量予測装置。
  5. 空調機器のエネルギー消費量予測システムであって、
    空調対象空間の温度を計測する第1計測部と、
    前記空調対象空間の周囲環境の温度を計測する第2計測部と、
    前記空調対象空間の熱物性を保存する熱物性保存部と、
    前記空調対象空間の温度、前記周囲環境の温度、及び前記熱物性に基づいて、前記空調機器の所定の動作パターンにおける前記空調機器のエネルギー消費量を算出する情報処理部と
    を備える、空調機器のエネルギー消費量予測システム。
  6. 前記空調対象空間の温度、前記周囲環境の温度、及び前記空調機器が消費したエネルギー消費量に基づいて前記熱物性を算出する熱物性算出部と、
    前記空調機器が消費したエネルギー消費量を計測するエネルギー消費量計測部と
    をさらに備える、請求項5に記載の空調機器のエネルギー消費量予測システム。
  7. 空調機器のエネルギー消費量予測方法であって、
    空調対象空間の熱物性を算出する熱物性算出ステップと、
    前記空調対象空間の温度及び前記空調対象空間の周囲環境の温度を計測する温度計測ステップと、
    前記熱物性、前記空調対象空間の温度、及び前記周囲環境の温度に基づいて、前記空調機器の所定の動作パターンにおける前記空調機器のエネルギー消費量を算出するエネルギー消費量算出ステップと
    を包含する、エネルギー消費量予測方法。
  8. 前記エネルギー消費量算出ステップは、複数の前記動作パターンの各々における前記空調機器のエネルギー消費量を算出する、請求項7に記載のエネルギー消費量予測方法。
  9. 前記複数の動作パターンは、第1動作パターンと第2動作パターンとを含み、
    前記第1動作パターンは、前記空調対象空間の温度を設定温度から所定範囲内に維持するための前記空調機器の運転を所定期間継続し、
    前記第2動作パターンは、前記所定期間のスタート時に前記空調機器の前記運転を停止し、前記所定期間の途中で前記空調機器を再起動して前記所定期間の終了時に前記空調対象空間の温度を前記設定温度にする、請求項8に記載のエネルギー消費量予測方法。
  10. 前記熱物性の算出に用いる条件を入力する入力ステップをさらに包含する、請求項7から請求項9のうちの1項に記載のエネルギー消費量予測方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015178917A (ja) * 2014-03-19 2015-10-08 株式会社富士通ゼネラル 空気調和機
JP2018091560A (ja) * 2016-12-05 2018-06-14 パナソニックIpマネジメント株式会社 空調機器の制御システム
KR101892118B1 (ko) * 2017-02-14 2018-10-05 한국에너지기술연구원 온도센서를 이용한 에너지사용량 측정장치, 측정방법, 그리고, 그 에너지사용량을 이용한 가전기기 추천방법

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