JP2015115922A - 撮像装置および撮像方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】デジタルカメラ等の携帯機器においても、ハイスピードカメラモードでフリッカをキャンセル可能な撮像装置および撮像方法を提供する。【解決手段】第1の画素群と第2の画素群からなる複数の画素を有するイメージセンサ1と、第2の画素群からの画像出力から被写体に含まれる光源の周期的な明滅動作に基づいて、撮影画像全体の明状態および暗状態を検知するフリッカ検出部32と、周期的な明滅により明状態及び暗状態の輝度の光が入射した際には、第1の画素群による撮影画像の輝度出力を基準となる輝度出力となるようにして、第1の画素群に対応する複数の画素の各画素に対応する輝度出力ゲインを補正するフリッカ補正演算部を有する。【選択図】図4

Description

本発明は、フリッカ量が周期的に変動する外部照明が被写体に照射される場合であっても、光源フリッカの影響を低減するようにした撮像装置および撮像方法に関する。
室内での動画の撮影やライブビュー表示時に、蛍光灯などの商用電源周波数に同期して、光源の明るさが周期的に変動してしまい、ライブビュー表示や動画撮影に悪影響を与えることが知られている。この現象は光源フリッカと言われ、撮影時やライブビュー表示時のフレームレートと、光源の明るさ変化の周波数が同期していない場合に、フレームごとに明るさが変化し(面フリッカといわれる)、また同一フレーム内の画像で、線状に明るさが空間周期毎に生ずる(ラインフリッカといわれる)。
上述の光源フリッカの影響を低減するために、従来から種々の技術が提案されている(例えば。特許文献1、2参照)。これらの従来技術では、光源フリッカの影響を補正するにあたって、まずカメラの撮像素子によって複数フレーム分の画像データを取得し、取得された画像データの輝度出力の時間変換に基づいて、光源フリッカの周波数を検出し、この検出したフリッカ周波数に基づいて、各フレームで画像の輝度が一様になるように、撮像素子から取得される各フレーム画像の輝度ゲインを補正する。
室内光源となる電灯のフリッカは、電源商用周波数に基づくことから、50Hzまたは60Hzで変動する。一般的なフリッカ検出は、特許文献1に記載されているように、電灯のフリッカ周波数と同じ或いは遅いフレーム周波数で動作させ、フレームの垂直強度部分布を確認することにより行う。この方法は、電灯の明滅周期よりも同じ或いは遅いフレーム周波数でライブビュー表示や動画記録を行う場合に、フリッカ検出と補正を有効に行うことができる。
特開平11−122513号公報 特開平6−105204号公報
上述の特許文献1においては、複数の二次元撮像素子を用いて、複数の画像を一気にフリッカ補正を行うため、画像データ記憶用の非常に大きなメモリが必要となる。また、複数フィールドの垂直強度分布から、現フレームの垂直明暗差(ラインフリッカ)を補正するに有効な手段であるが、ハイスピード動画の場合には、フレーム間の明暗差(面フリッカ)を有効に補正することができない。
また、特許文献2のように高速度カメラのデータを各系統に分け、フレームメモリを備え、各系統毎に画像処理したデータを合成することによりフリッカをキャンセルすることが実現できる。しかし、この場合には、多数のフレームメモリと画像処理ICが必要となり、大型化してしまい、デジタルスチルカメラ等の携帯型の機器には適していない。
本発明は、このような事情を鑑みてなされたものであり、デジタルカメラ等の携帯機器においても、ハイスピードカメラモードでフリッカをキャンセル可能な撮像装置および撮像方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため第1の発明に係る撮像装置は、二次元状に配列された、第1の画素群と第2の画素群からなる複数の画素と、上記第1の画素群および第2の画素群に対応する画素で、それぞれ生成された出力信号を、それぞれ同時並列的にデジタル信号に変換する複数のAD変換器を備えた撮像素子と、上記撮像素子の第1の画素群および第2の画素群に対応する画素から、それぞれ独立に画像信号を読み出すための画像信号読出部と、被写体に含まれる光源の周期的な明滅動作に基づいて、上記撮像素子に結像された被写体像を光電変換し、撮影画像全体の明状態および暗状態を、上記第2の画素群に対応する画素に対応する画像出力から検知することによって上記光源の明滅周期を検出するフリッカ検出部と、上記フリッカ検出部において、上記第2の画素群に対応する画素によって取得された画像が、周期的な明滅により明状態及び暗状態の輝度の光が入射した際には、上記第2の画素群に対応して配置される上記第1の画素群による撮影画像の輝度出力を基準となる輝度出力になるようにして、上記第1の画素群に対応する複数の画素の各画素に対応する輝度出力ゲインを補正するフリッカ補正部と、を備える。
第2の発明に係る撮像装置は、上記第1の発明において、上記画像信号読出部は、上記第1画素群の1フレームの画像信号の読み出し期間内において、上記第2画素群の画像信号を読み出し、上記フリッカ検出部は、上記第2画素群の画像信号によって、周期的に発生する明滅フレーム数に基づいて光源の明滅周波数を検出し、上記フリッカ補正部は、上記第2画素群の読み出し期間を含む期間内に読み出された上記第1画素群に対して画像信号のゲイン補正を行う。
第3の発明に係る撮像装置は、上記第1の発明において、上記フリッカ検出部は、周期的に発生する明滅フレーム数に基づいて光源の明滅周波数を検出して、上記第1画素群からなる画像の読み出し周期と、上記検出された光源の明滅周波数とを比較し、上記第1画素群からの取得画像が面フリッカを発生しているか否かを判定し、上記フリッカ補正部は、上記フリッカ検出部の判定により、上記第1画素群からの取得画像が面フリッカと判定された場合は、上記第2画素群によって読み出された画像と対応する時間にある上記第1画素群から読み出された画像信号の輝度出力に対して一律にゲイン補正を行う。
第4の発明に係る撮像装置は、上記第1の発明において、上記フリッカ検出部は、周期的に発生する明滅フレーム数に基づいて光源の明滅周波数を検出して、上記第1画素群からなる画像の読み出し周期と、上記検出された光源の明滅周波数を比較し、上記第1画素群からの取得画像がラインフリッカを発生しているか否かを判定し、上記フリッカ補正部は、上記フリッカ検出部の判定により、上記第1画素群からの取得画像は、ラインフリッカと判定された場合は、上記第2画素群によって読み出された画像と対応する配置にある上記第1画素群から読み出された各フレーム画像信号の輝度出力に対して、フレーム内での輝度ゲイン補正を行う。
第5の発明に係る撮像装置は、上記第1の発明において、上記画像信号読出部は、上記撮像素子の第1画素群および第2画素群に対応する画素から画像信号を読み出す周波数は、動画撮影時とライブビュー表示時で、それぞれ異なる周波数で設定し、動画撮影時のそれぞれのフレームレートは、ライブビュー表示時のそれぞれのフレームレートよりも速いフレームを設定する。
第6の発明に係る撮像方法は、二次元状に配列された、第1の画素群と第2の画素群からなる複数の画素と、上記第1の画素群および第2の画素群に対応する画素で、それぞれ生成された出力信号を、それぞれ同時並列的にデジタル信号に変換する複数のAD変換器を備えた撮像素子から、上記撮像素子の第1の画素群および第2の画素群に対応する画素から、それぞれ独立に画像信号を読み出すステップと、被写体に含まれる光源の周期的な明滅動作に基づいて、上記撮像素子に結像された被写体像を光電変換し、撮影画像全体の明状態および暗状態を、上記第2の画素群に対応する画素に対応する画像出力から検知することによって上記光源の明滅周期を検出するフリッカ検出ステップと、上記フリッカ検出ステップにおいて、上記第2の画素群に対応する画素によって取得された画像が、周期的な明滅により明状態及び暗状態の輝度の光が入射した際には、上記第2の画素群に対応して配置される上記第1の画素群による撮影画像の輝度出力を基準とある輝度出力となるようにして、上記第1の画素群に対応する複数の画素の各画素に対応する輝度出力ゲインを補正するフリッカ補正ステップと、を備える。
本発明によれば、デジタルカメラ等の携帯機器においても、ハイスピードカメラモードでフリッカをキャンセル可能な撮像装置および撮像方法を提供することができる。
本発明の一実施形態に係るカメラのイメージセンサの画素構成を示す平面図である。 本発明の一実施形態に係るカメラのイメージセンサの内部回路構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係るカメラにおいて、電灯明滅周期とフレームレートの関係を示す図である。 本発明の一実施形態に係るカメラにおいて、リアルタイムフリッカを補正するための概略回路を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係るカメラにおいて、フリッカ検知およびフリッカ補正処理回路の詳細を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係るカメラにおいて、イメージセンサの第1系列と第2系列の読み出しタイミングを示すタイミングチャートである。 本発明の一実施形態に係るカメラの動作を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係るカメラの動作を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係るカメラのフリッカ補正動作を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係るカメラの動画情報ストリーム動作を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係るカメラの動画情報ストリーム動作を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係るカメラの静止画読み込み動作を示すフローチャートである。
以下、図面に従って本発明を適用したカメラを用いて好ましい実施形態について説明する。本発明の好ましい一実施形態に係るカメラは、概略、デジタルカメラであり、撮像部を有し、この撮像部によって被写体像を画像データに変換する。撮像部内のイメージセンサの出力は第1画素群のデータを出力する系統1と、第2の画素群のデータを出力する系統2の2系統あり、それぞれ読み出しのフレームレートを独立に設定できる(言い換えると、それぞれ独立に電子シャッタ速度を設定できる)。ライブビュー表示や動画撮影時には、高速フレームレートで読み出した画像データを用いて、フリッカを検出し、この検出結果に応じて、一様な輝度とするためのゲインを算出する。このゲインを用いて、低速フレームレートで読み出した画像データのフリッカの補正を行う。この補正された画像データに基づいて、被写体像を本体の背面に配置した表示部にライブビュー表示し、また動画モードでは動画釦の操作等に応じて取得した動画の画像データを記録する。
図1は、本発明の一実施形態に係るカメラのイメージセンサの画素構成を示す平面図であり、また図2は、イメージセンサの内部回路構成を示すブロック図である。
図1には、イメージセンサ1のフォトダイオードアレイ2(図2参照)における画素構成を示しており、有効画素2bは被写体像の画像データを取得するための有効画像領域の画素である。実効画素2aは有効画像領域の内、実際に使用される画像領域の画素である。また、有効画素2bからなる有効画像領域の外側に、垂直方向に沿って水平OB(オプティカルブラック)画素2cと、水平方向に沿って垂直OB画素2dが配置されている。水平OB画素2cと垂直OB画素2dは、撮影レンズ11(図4参照)によって被写体像が形成されず、暗黒下での暗電流にあたる信号を出力する。このOB画素から出力される暗電流を用いて、OB補正を行う。有効画素2b、水平OB画素2c、垂直OB画素2dの外側の領域は無効画素(ダミー画素)である。
図2は、デジタルカメラ用のイメージセンサ1の内部回路を示す。イメージセンサ1は、内部にフォトダイオードアレイ2、水平・垂直ドライバ3、タイミングコントローラ4、AD変換器5、並び替え部6、バッファアンプ7a〜7mを有する。フォトダイオードアレイ2における画素の構成は、図1を用いて説明した通りである。
水平・垂直ドライバ3は、タイミングコントローラ4からのタイミング信号に従って、フォトダイオードアレイ2中の有効画素2b、水平OB画素2c、垂直OB画素2d、無効画素2e等の画像データを読み出す。
AD変換器5は、タイミングコントローラ4からのタイミング信号に従って、フォトダイオードアレイ2から読み出した画像データをAD変換し、並び替え部6に出力する。並び替え部6は、ライブビュー表示、静止画撮影、動画撮影等のモードに応じて、フォトダイオードアレイ2中から読み出した有効画素2bの画像データを適宜間引いてバッファアンプ7a〜7mに出力する。
このように、本実施形態のイメージセンサ1は構成されている。一般に、デジタルカメラでは、全画素静止画撮影時、動画撮影時、およびライブビュー表示用の画像取得時では、画像生成時にイメージセンサにおける画素出力の活用方法が異なる。すなわち、全画素静止画撮影時には、記録用に有効画素のすべてを利用する。一方、ライブビュー表示用の画像取得時、動画撮影時、ハイスピードカメラ動作時は、カメラの背面液晶やEVF、TV出力などの表示デバイスに応じた画像サイズを、撮像素子の有効画像領域から切り出し、または間引き等により読出し、読み出されない画素の画素データは利用されない。
本実施形態に係るカメラにおいても、全画素静止画撮影時は記録用に有効画素2bをすべて利用するが、ライブビュー表示時、動画記録時、ハイスピードカメラ動作時等においては、背面液晶パネル等の表示部や、EVF(電子ビューファインダ)、TV(テレビ)出力など、表示デバイスに合わせた画像サイズを、有効画像領域から間引いて(または切出して)読み出している。間引き又は切り出しにより読み出されない画素のデータは利用されない。
イメージセンサ1からのデータ出力についてみると、全画素静止画撮影時には、イメージセンサ1が有する出力チャンネルをCh1〜Chmまで使用して全チャンネルでデータ出力する。一方、ライブビュー表示時、動画記録時、ハイスピードカメラ動作時等には、データを出力する帯域が全画素静止画に比べて少なく済むため、イメージセンサが有する出力チャンネルの内の一部を使用して画像データの出力を行う。例えば、出力チャンネルの内の一部を使用する例として、イメージセンサ1のチャンネル1(Ch1)とチャンネル2(Ch2)のみを使用してデータ出力を行う手段等がある。なお、詳しい構成及び作用は後述するが、イメージセンサ1は、各チャンネルに対する画素回路に対して、各チャンネル毎に独立した露光制御を有し、チャンネル1(Ch1)を読み出す際のフレームレート(電子シャッタ速度)と、チャンネル2(Ch2)を読み出す際のフレームレート(電子シャッタ速度)を異ならせることが可能である。
したがって、本実施形態において、全画素静止画撮影時は、イメージセンサ1が有している全ての出力チャンネル(図2のCh1〜Chmまで)を使用して出力する。一方、ライブビュー表示時、動画記録時、およびハイスピードカメラ動作時は、データを出力する帯域が全画素静止画撮影時に比べて少なくて済むため、イメージセンサ1の有している出力チャンネルの内の一部(例えば、図2のCh1とCh2のみ)を使用してデータを出力する。本実施形態においては、イメージセンサ1は、二次元状に配列された、第1の画素群と第2の画素群からなる複数の画素と、第1の画素群および第2の画素群に対応する画素で、それぞれ生成された出力信号を、それぞれ同時並列的にデジタル信号に変換する複数のAD変換器を備えた撮像素子として機能する。
本実施形態では、ライブビュー表示時、動画記録時、ハイスピードカメラ動作時に適切なフリッカ補正ができるよう、イメージセンサ1の出力を2系統に分けて駆動し、補正動作を行うようにしている。
すなわち、全画素静止画を撮影する際には、系統1(例えばCh1とCh2)および系統2(例えばChnとChm)の両方を使用してデータ転送を行い、ライブビュー表示時、動画撮影時、ハイスピードカメラ動作時には、メインの動画の画像データを系統1から取得し、フリッカ補正用の画像データを系統2から取得し、動画に対してリアルタイムにフリッカを補正した画像を取得し、ライブビュー表示し、記録する。また、系統2からの画像データをAE(Auto Exposure)やAF(Auto Focus)にも使用する。本実施形態においては、イメージセンサ1は、撮像素子の第1の画素群および第2の画素群に対応する画素から、それぞれ独立に画像信号を読み出すための画像信号読出部(系統1および系統2)を有する。
また、本実施形態における撮像部内のイメージセンサ1の出力は、前述したように、第1画像群のデータを出力する系統1と、第2の画素群のデータを出力する系統2の2系統が設けられている。これらの2系統の出力は、それぞれ読み出しのフレームレートを独立して設定できる。言い換えると、それぞれ独立に電子シャッタ速度を設定することができる。
ライブビュー表示時、動画撮影時、ハイスピードカメラ動作時には、高速フレームレートで読み出した系統2の画像データを用いて、面フリッカのある画像から、明滅周波数を検出する。この検出されたフリッカ明滅周波数を用いて、系統1で取得されるライブビュー画像や動画像に対して、リアルタイムで光源フリッカの補正を行う。
次に、図3を用いて、光源フリッカの影響を受ける高速撮影時の撮影画像(ライブビュー表示を含む)の変化について説明する。図3は。光源である照明の明滅周期とフレームレートの関係を示す。
図3の最上段に示す図3(a)は、光源が商用周波数60Hzで点灯する蛍光灯の輝度の変化を示す波形図であり、次段に示す図3(b)は、商用周波数50Hzで点灯する蛍光灯の輝度変化を示す波形図である。蛍光灯に印加される商用周波数の印加電圧は、商用周波数に応じた周期で、正負の符号をもつ。一方、蛍光灯の輝度は、印加電圧の絶対値と比例する関係で変化する。したがって、図3(a)(b)の実線で示すように、例えば、60Hzで駆動される場合には、その倍の周波数(120Hz)で、明暗を繰り返すことになる。
図3(c)〜(e)は、蛍光灯の明滅変化に応じてイメージセンサ1が取得する各フレーム画像の輝度変化を示す。図3(c)は撮影時(ライブビュー表示時も含む)のフレームレートが480fpsの場合の輝度変化を示し、図3(d)はフレームレートが120fpsの場合の輝度変化を示し、図3(e)はフレームレートが60fpsの場合の輝度変化を示す。なお、各図において、それぞれのフレームレートの条件の下で、蛍光灯の印加電圧が60Hz、50Hzの場合における、輝度変化を上下に並べて示す。
図3(c)〜(e)に示すように、イメージセンサ1を光源の明滅周期よりも速い周波数となるフレームレートで動作させるほど、ラインフリッカよりも面フリッカが支配的になってくる。ここで、面フリッカは、撮像された各フレーム画像ないで全体の輝度が、フレーム毎に周期的に変化する現象である。また、ラインフリッカは、フレーム内の画像に明暗の輝度分布が生じている現象である。
イメージセンサ1の画像データの読み出しを行うフレームレートに応じて、支配的となるフリッカの種類が異なるのは、以下の理由による。各フレームで取得される画像は、フレーム周期毎に、イメージセンサ1が被写体光を蓄積することによって形成される。このため、光源の明滅周期に対して、フレームレートの周期が短い場合、すなわちフレームレートが高速の場合ほど、各フレーム内の画像の輝度分布は略一様となり、位置による輝度変化が少なく、従って、面フリッカが支配的になる。
また、ラインフリッカは、光源の明滅周波数とフレームレートが同期する条件では(例えば、図3(e)のフレームレート120fps、蛍光灯の駆動周波数60Hz)、フレーム画像の輝度分布をみると、明暗のピークとなる位置は、必ず同じ画像の位置となる。一方、光源の明滅周波数とフレームレートが同期しない場合には、各フレームで取得された画像の輝度分布は、フレーム毎に明暗のピークとなる位置が移動していく。
低速フレームレート時のラインフリッカの補正は、一般的には、所定のフレームレートで画像を読み出し、この読み出されたフレーム画像の輝度分布が時間的に変化するか否かを検出する。この検出結果に基づいて、光源の駆動周波数(一般的には商用周波数)を検出し、この検出結果に応じて、フレーム画像の輝度が一様となるように、画像の位置に応じてラインフリッカ補正を行う。
高速フレーレート時の面フリッカの補正は、光源の明滅により、各フレーム画像の輝度分布は一様になるため、各フレーム画像の一部のライン出力の輝度に対し、フレーム毎の輝度変化から光源のフリッカ周波数を検出する。このフリッカ周波数を用いて、フレーム画像の輝度が一様となるように、面フリッカ補正を行う。
なお、静止画のデジタルカメラにおいては、高速フレームレートで静止画を連続撮影するハイスピードカメラが知られている。ハイスピードカメラのフレームレートとしては、例えば、500fps(flame per second)で各種スポーツのスローモーション記録が可能である。
また、蛍光灯のフリッカ明滅は、商用周波数の2倍周波数が主流である。そこで、本実施形態においては、商用周波数で駆動される光源(50Hz/60Hz)環境下において、リアルタイムでライブビュー表示、動画記録時等におけるフリッカをキャンセルする。
次に、図4を用いて、リアルタイムでフリッカを補正するための回路の構成を説明する。前述のイメージセンサ1は、撮影レンズ11によって形成される被写体像の結像位置付近に配置されている。撮影レンズ1は、レンズ制御部13からの制御信号に従って駆動されるモータ12によって光軸方向に移動する。
イメージンセンサ1の画像データは、系統1および系統2を介してDSP(デジタルシグナルプロセッサ:Digital Signal Processor)20に出力する。すなわち、系統1を介してDSP20内の並替回路A31に、系統2を介してDSP20内の並替回路B26に出力する。また、イメージセンサ1は、DSP20の制御ブロック27からの読み出し制御信号等の信号を入力する。なお、系統1および系統2から読み出す読出し周波数(フレームレート)は、動画撮影時とライブビュー表示時で、それぞれ異なる周波数で設定し、動画撮影時のそれぞれのフレームレートは、ライブビュー表示時のそれぞれのフレームレートよりも速いフレームを設定してもよい。この場合には、動画記録を行わないライブビュー表示時の動作で撮像装置の消費電力を抑えることができる。
DSP20は、並列回路B26、制御ブロック27、スイッチ28、AE/AF29、並列回路A31、フリッカ検出部32、レベル設定部33、画像処理プロセッサ34、CPU(Central Processing Unit)21を有している。並替回路B26は、高速でイメージセンサ1の読み出し系統2から読み出される画像データの並び替え処理を行う。この並び替え処理は、系統2から読み出されるライン毎の読み出し画像を間引いたりして並び替える処理を行うものである。スイッチ28は、並替回路B26から出力される画像データを、後述のAE/AF(Auto Exposure/Auto focus)29、並替回路A31、フリッカ検出部32のいずれかに切り替えて出力する。また、並替回路B26は、パススルー機能も有しており、この機能により並び替え回路B26の画像データ出力は高速でイメージセンサ1から読み出される画像データに対して並び替え処理を行うことなく前述のスイッチ回路28への出力とは別に、DRAM51へ一時記憶させることができる。
AE/AF29は、スイッチ28を介して入力した系統2の画像データ、または並替回路A31から入力した系統1の画像データを入力し、露出制御用の輝度値を算出し、この輝度値に基づいてイメージセンサ1の電子シャッタのシャッタ速度を制御する。また、AE/AF29は、系統1または系統2からの画像データの高周波成分を抽出し、レンズ制御部13は、高周波成分に基づくコントラスト信号がピークとなるように、撮影レンズ11の焦点調節を行う。
並替回路A31は、イメージセンサ1からの系統1の画像データおよびスイッチ28からの系統2からの画像データを入力し、並び替えを行い、画像処理プロセッサ34に出力する。この並替回路A31は、ライブビュー表示時や動画撮影時等においては、系統1からの画像データを用いて、表示デバイスに応じた画像サイズの画像データを画像処理プロセッサ34に出力する。また、全画素静止画撮影時には、並替回路A31は、系統1および系統2からの画像データを用いて、全画素からなる画像データに並び替えて、画像処理プロセッサ34に出力する。また、並替回路A31の出力は、画像処理プロセッサ34への出力とは別に、DRAM51へ一時記憶させることができる。
フリッカ検出部32は、高速フレームレートで読み出される系統2の画像データを入力し、この画像出力のフレーム毎の平均輝度の変化を検出して面フリッカによる明滅輝度変化するフレーム周期、及びフリッカ周波数を検出する。また、上述の系統2を読み出すフレームレート設定を変え、この画像出力のライン毎の平均輝度の変化を検出して、系統2から得られる画像データが、各フレーム内に明暗が生じるラインフリッカによるフリッカ周波数を特定する。フリッカ検出部32の詳細な構成は、図4を用いて後述する。このフリッカ検出部32は、被写体に含まれる光源の周期的な明滅動作に基づいて、撮像素子(イメージセンサ1)に結像された被写体像を光電変換し、撮影画像全体の明状態および暗状態を、第2の画素群に対応する画素に対応する画像出力から検知することによって光源の明滅周期を検出するフリッカ検出部として機能する。
DRAM51は、揮発性の書き換え可能なメモリであり、並替回路B26および並替回路A31から出力される画像データ等を入力し記憶する。また、DRAM51は、記憶した画像データ等を画像処理プロセッサ34に出力する。
画像処理プロセッサ34は、並替回路A31から出力される画像データを入力し、フリッカ検出部32からの検出結果に基づいて、画像データに対してフリッカ補正を施す。また、ホワイトバランス、OB補正、ガンマ補正、画像圧縮等の種々の画像処理や、またライブビュー表示用画像データ、静止画記録用画像データ、動画記録用画像データ、再生表示用画像データ等の生成も行う。
表示デバイス52は、液晶パネルや有機EL等の表示デバイスを有し、画像処理プロセッサ34から出力されるライブビュー表示用画像データや再生表示用画像データ等の画像データを入力し、ライブビュー表示や再生表示等の画像表示を行う。
CPU21は、DSP20内の各部等からデータ等を入力し、各部等に制御信号を出力し、DSP20の全体制御を行う。
次に、図5を用いて、図4に示したフリッカ検出部32の詳細な構成について説明する。なお、図5には、フリッカ検出部32以外に、フリッカ検出に関係している並替回路A31、スイッチ28、および画像処理プロセッサ34の一部も含めて示す。
本実施形態においては、全画素静止画像は、イメージセンサ1の系統1と系統2の両出力に基づいて取得される。一方、動画やライブビュー表示画像の取得時は、系統1の出力となる画像出力を取得し、系統2からの画像出力に基づいて、輝度情報(AE)、コントラスト情報(AF)、輝度情報の時間変化からフリッカ周波数と補正値を検出する。
水平有効画素輝度値平均化部61は、スイッチ28を介して系統2の画像データを入力する。この水平有効画素輝度値平均化部61は、画像データの水平ライン毎に平均輝度を算出し、水平有効ライン輝度値平均化部62と輝度比較部71に出力する。
水平有効ライン輝度値平均化部62は、水平有効画素輝度値平均化部61によって算出された水平ラインの平均輝度を複数用いて、フレーム全体の平均輝度を算出し、1次記憶メモリ63とフレーム輝度平均値明滅周期判定部64に出力する。
1次記憶メモリ63は、水平有効ライン輝度値平均化部62によって取得された1フレーム分の平均値を記憶する。フレーム輝度平均値明滅周期判定部64は、1次記憶メモリ63に記憶された1フレーム分の平均値(過去の値)と、水平有効ライン輝度値平均部62によって算出された1フレーム分の平均値(現在の値)を用いて、明滅周期を検出し、この検出された明滅周期は、フレーム輝度補正ゲイン算出部65に出力する。なお、1次記憶メモリ63には、明滅周期を判定するために十分な数(例えば、3〜4フレーム以上)のフレーム数の平均値が記憶される。図3(c)に示すように、例えば、イメージセンサ1の系統2の出力を480fpsで読み出す場合には、各取得したフレーム毎の平均輝度のフレーム周期は16フレームあれば光源の明滅周期(50Hzまたは60Hz)は特定することができる。
フレーム輝度補正ゲイン算出部65は、フレーム輝度平均値明滅周期判定部64によって検出された明滅周期のタイミングに合わせて、フレーム間での輝度補正ゲインを算出する。すなわち、面フリッカが発生している場合に、各フレームで平均輝度が一様とするための輝度補正ゲインを算出し、この算出された輝度補正ゲインは補正値ゲイン調整部81に出力する。
輝度比較部71は、水平有効画素輝度値平均化部61におって算出された水平ライン平均輝度に基づいて、最大輝度値(MAX輝度アドレスを含む)と、最小輝度値(min輝度アドレスを含む)を検出する。1次記憶メモリ72は、輝度比較部71において検出結果に基づいて、個々のラインでの輝度平均値、最大輝度値、最小輝度値を一時記憶する。したがって、輝度比較部71は、1次記憶メモリ72に記憶されている最大輝度値と最小輝度と、水平有効画素輝度値平均化部61から出力されるライン毎の輝度平均値を比較し、最大輝度値または最小輝度値を更新する。1次記憶メモリ73は、ライン毎に輝度平均値、最大輝度値(MAX輝度アドレスを含む)、最小輝度値(min輝度アドレスを含む)をライン輝度補正ゲイン算出部73に出力する。
ライン輝度補正ゲイン算出部73は、ラインフリッカによる輝度明滅を補正するゲイン量を算出する。すなわち、1次記憶メモリ72に記憶されている最大輝度値と最小輝度値、ライン毎の平均輝度値を用いて、ライン毎に発生するラインフリッカの影響を除去し、各ラインの輝度が一様に補正するためのゲイン量を算出する。この算出したゲイン量はラインアドレス変換部74に出力する。
ラインアドレス変換部74は、系統2でリアルタイムに読み出されたラインが、系統1で読み出された記録用画像のどのラインに該当するかを変換する。前述したように系統2からの画像データは高速フレームレートで読み出され、ラインフリッカを補正するための補正ゲイン量がライン輝度補正ゲイン算出部73によって算出される。この算出された補正ゲイン量を用いて系統1からの画像データのラインフリッカを補正するが、フレームレートと読出し画像データサイズ(ライン数)の異なる画像間で補正するため、系統1からの画像データの画素位置(ライン位置)と系統2からの画像データの画素位置(ライン位置)を適切に一致させるように、ラインアドレス変換部74はラインアドレスの変換を行う。ラインアドレス変換部74による変換結果は、補正値ゲイン調整部81に出力される。
補正値ゲイン調整部81は、ラインフリッカが発生している場合には、ラインアドレス変換部74からラインフリッカの明滅周期、各フレーム画像でのライン内の輝度補正量等を入力し、また面フリッカが発生している場合には、フレーム輝度補正ゲイン算出部65から面フリッカの明滅周期、フレーム輝度補正ゲイン量等を入力し、系統1からの画像データに対して補正するためのゲイン補正量等を、補正演算部82に出力する。
例えば、系統1から読み出される記録用画像サイズが、系統2から読み出されるフリッカ検出画像サイズの2以上の整数倍であった場合、ライン輝度補正ゲイン算出部73で算出された「系統2で読み出された任意の1ラインの輝度補正ゲイン量」を、そのまま系統1の2以上の整数倍のラインへ反映してしまうと、過補正が発生する。そこで、ラインアドレス変換部74のラインフリッカ明滅周期、各フレーム画像でのライン内の輝度補正量等を入力し、系統1で読み出された各ライン毎に、輝度補正ゲインの補正値を微調整し、補正演算部82へ出力する。フレーム輝度補正ゲイン算出部65の出力と、ラインアドレス変換部74の出力の両方を用いることで、面フリッカに対してきめ細かく補正ゲイン値を微調整することができる。
補正演算部82は、補正値ゲイン調整部81からの出力に基づいて、系統1の画像データに対して、フリッカ補正を行い、カラー化およびその他画像処理部83に出力する。カラー化およびその他画像処理部83は、フリッカの補正処理を行った画像データに対して、カラー化画像処理等の画像処理を行う。
補正演算部82等は、フリッカ検出部において、第2の画素群に対応する画素によって取得された画像が、周期的な明滅により明状態の輝度の光が入射した際には、第2の画素群に対応して配置される第1の画素群による撮影画像の輝度と出力を低減するようにし、第2の画素群に対応する画素によって取得された画像が暗状態の輝度の光が入射した際には、第2の画素群に対応して配置される上記第2の画素群による撮影画像の輝度出力を増加するようにして、第1の画素群に対応する複数の画素の各画素に対応する輝度出力ゲインを補正するフリッカ補正部として機能する。
なお、本実施形態の一例では、補正演算部82等による輝度出力ゲインの補正量は、フリッカ明滅による輝度変化の平均輝度出力となる値を、補正目標値としている。しかし、これに限らず、例えば輝度出力が明状態の輝度出力を基準にして、第2の画素群に対応して配置される第1の画素群による撮影画像の輝度出力を増加させるように補正するようにしてもよい。また逆に輝度出力が暗状態の輝度出力を基準にして、第2の画素群に対応して配置される第1の画素群による撮影画像の輝度出力を減少させるように補正するようにしてもよい。
本実施形態におけるフリッカ検出用の回路は、高速フレームレートで読み出される系統2からの画像データについて、水平ライン毎に平均輝度値を求める水平有効画素輝度値平均化部61を設け、この出力を入力する水平有効ライン輝度値平均化部62、1次記憶メモリ63、フレーム輝度平均値明滅周期判定部64、フレーム輝度補正ゲイン算出部65によって面フリッカの検出と補正ゲイン量を算出する。また、水平ライン毎の平均輝度値を入力する輝度比較部71、1次記憶メモリ72、ライン輝度補正ゲイン算出部73、ラインアドレス変換部74によってラインフリッカの検出と補正ゲイン量を算出する。面フリッカおよびラインフリッカの検出結果を入力する補正値ゲイン調整部81と補正演算部82によって、系統1からの画像データに対して、フリッカ補正を行い、フリッカの影響を除去した画像データを生成し、出力している。
また、イメージセンサ1の画像信号読出部は、系統1からの第1画素群の1フレームの画像信号の読み出し期間内において、系統2から第2画素群の画像信号を読み出し、フリッカ検出部34(水平有効画素輝度値平均化部61からラインアドレス変換部74の各部)は、第2画素群の画像信号によって、周期的に発生する明滅フレーム数に基づいて光源の明滅周波数を検出し、フリッカ補正部(補正演算部82等)は、系統2からの第2画素群の読み出し期間を含む期間内に読み出された第1画素群の画像信号へゲイン補正を行う。
また、フリッカ検出部(水平有効画素輝度値平均化部61〜フレーム輝度平均値明滅周期判定部64の各部)は、周期的に発生する明滅フレーム数に基づいて光源の明滅周波数を検出して、系統1からの第1画素群からなる画像の読み出し周期と、検出された光源の明滅周波数とを比較し、第1画素群からの取得画像が面フリッカを発生しているか否かを判定し、フリッカ補正部(補正演算部82)は、フリッカ検出部の判定により、第1画素群からの取得画像が面フリッカと判定された場合は、系統2から読み出された画像と対応する時間にある第1画素群から読み出された画像信号の輝度出力に対して一律にゲイン補正を行う。
また、フリッカ検出部(水平有効画素輝度値平均化部61、輝度比較部72、1次記憶メモリ73)は、周期的に発生する明滅フレーム数に基づいて光源の明滅周波数を検出して、系統1からの第1画素群からなる画像の読み出し周期と、検出された光源の明滅周波数を比較し、第1画素群からの取得画像がラインフリッカを発生しているか否かを判定し、フリッカ補正部(補正演算部82)は、フリッカ検出部の判定により、第1画素群からの取得画像は、ラインフリッカと判定された場合は、系統2からの第2画素群によって読み出された画像と対応する配置にある第1画素群から読み出された各フレーム画像信号の輝度出力に対して、フレーム内での輝度ゲイン補正を行う。
このように、本実施形態においては、イメージセンサ1から系統1の画像データの読み出しを行う。この場合、動画撮影時やライブビュー表示用画像取得時には、撮影用のフレームレートに同期して画像データの読み出しを行う。一方、イメージセンサ1から系統2の画像データの読み出しを、系統1の読み出しフレームレートよりも高速で行う。このときの読み出し動作について、図6に示すタイミングチャートを用いて説明する。
図6は、イメージセンサ1の系統1と系統2において、画像データの読み出しタイミングを示すタイミングチャートである。図6(a)は、外部入力垂直同期信号のタイミングを示し、図6(b)は系統1の垂直同期信号を示し、図6(c)は系統1から出力される画像データを示す。系統1の画像データは、期間t10〜t20、t20〜t30、t30〜t40、・・・において、それぞれ1フレームの画像である。
図6(d)は系統2の垂直同期信号を示し、図6(e)は系統2から出力される画像データを示す。系統2の画像データは、期間t10〜t11、t11〜t12、t12〜t13、・・・において、それぞれ1フレームの画像である。したがって、図6に示す例では、系統1から1フレームの画像データを読み出す間に、系統2からは4フレームの画像データが読み出される。系統1から画像データが1フレーム読み出される間に、系統2からは整数倍のフレームが読み出されることが、画像処理を簡単にするためには望ましい。
フリッカの補正にあたっては、まず、図6(e)に示す系統2からの画像データを用いて、水平ラインの輝度平均値と、垂直ラインの輝度平均値を比較する。具体的には、輝度比較部71において、読出し画像の水平ラインの輝度平均値を画面上下で比較し、上下で差があれば、ラインフリッカが発生していることを検出できる。
また、水平有効ライン輝度値平均化部62が、各読出しラインの平均値を加算平均して、1フレーム毎の画面全体の輝度平均値(面平均輝度)を算出する。この算出されたフレームごとの面平均輝度値についてフレーム周期毎に比較し、変化があれば、面フリッカが発生することを検出できる。
ライン輝度補正ゲイン算出部73は、各検出ラインの平均輝度値から、ラインフリッカの補正ゲイン量等の補正データを算出する。この補正データの算出にあたっては、一例では各検出ラインの平均輝度値を基準に補正ゲイン量などの補正データを算出するが、平均輝度値以外に、フリッカ明滅に伴う最大輝度値、もしくは最低輝度値を基準として補正ゲイン量を算出するようにしてもよい。
上述のライン輝度補正ゲイン算出部73によって算出されたラインフリッカの補正ゲイン量などの情報は、ラインアドレス変換部74に出力される。ラインアドレスへんぁんぶ74では、系統1の画像のラインアドレスに対応するように、上述のラインフリッカの補正ゲイン量と、対応する系統1のラインアドレス情報を付加して、補正値ゲイン調整部81へ情報が転送される。
補正値ゲイン調整部81では、ラインアドレス変換部74から転送されたラインフリッカの補正ゲイン量の情報と対応する系統1のラインアドレス情報に基づいて、系統1の画像出力に対するゲイン補正させる値を補間演算によって算出する。この補間手法は、フリッカの明暗の時間変化をリニア補間するか、または光源となる電灯等の照明の明滅波形(全波整流された交流波形の輝度変化)に基づいて、近似曲線(例えば、ラグランジュ補間等)による近似特性を用いて、補正値の算出を行う。
次に、図7A〜図10に示すフローチャートを用いて、本実施形態におけるフリッカ補正の動作について説明する。これらのフローは、メモリ(不図示)に記憶されたプログラムに従って、CPU21が各部を制御することにより、実行する。
カメラの電源がオンとなると(S1)、動作を開始する。カメラが動作を開始すると、まず、フレームレートの初期動作を実行する(S3)。ここでは、イメージセンサ1から画像データの読み出しを行う。この場合、系統2からは、高速フレームレートで画像データの読み出しを行う。図6に示す例では、系統1から1フレーム読み出される場合には、系統2から4フレームの画像データを読み出す。
フレームレートで読出しを行うと、続いて、各フレームの平均輝度を算出する(S5)。ここでは、水平有効画素輝度値平均化部61が、取得された高速フレーム画像の各フレーム毎に、平均輝度値を算出する。
平均輝度値の算出を行うと、次に、フレーム明滅周期の検出を行う(S7)。ここでは、ステップS5において取得した高速フレーム画像の平均輝度値を用いて、フレーム毎の輝度変化(明滅)の周期を検出する。すなわち、各フレーム画像の平均輝度の変化周期より、光源フリッカの明滅周波数を検出する。明滅周波数としては、例えば、商用周波数が60Hzの蛍光灯が点灯されている場合には、各フレーム画像の明滅周期は、商用周波数の2倍、つまり、120Hzの繰り返し周波数が現れる。
フレーム明滅周期を検出すると、次に動画フレームレートを決定する(S9)。ここでは、ステップS7において検出した光源フリッカの明滅周波数に基づいて、イメージセンサ1の系統1のライン(メインストリームと称す)の読み出しフレームレートを決定する。具体的には、系統1の読み出しのためのフレームレートを、ステップS7で検出した光源フリッカの明滅周波数と同期するフレームレートを設定する。系統1の読み出しフレームレートをf1(fps)とし、検出された光源フリッカの明滅周波数をfr(fps)とすると、f1=fr/n (n:整数) の関係となるフレームレートに設定する。
ステップS9において、フレームレートを設定すると、所定の周期で、動画情報ストリーム動作のサブルーチンが、インターブル割り込み処理として実行される。この動画情報ストリーム動作の詳しい動作については、図9A、図9Bを用いて後述する。
次に、ライブビュー動作を開始する(S11)。ここでは、ステップS9において設定したフレームレートf1で、イメージセンサ1の系統1から画像データを取得し、表示デバイス52にライブビュー表示を行う。
ライブビューを開始すると次に、フリッカ補正動作を行う(S12)。ここでは、ライブビュー画像を取得中に、リアルタイムで取得画像のフリッカを検出し、フリッカによる輝度変動を補正する。このフリッカ補正の詳しい動作については、図8を用いて後述する。
フリッカ補正動作を行うと、次に、動画記録ボタン(不図示)の押し下げがなされたか否かを判定する(S13)。撮影者がライブビュー表示を観察し、動画撮影開始のタイミングを決定すると、動画記録ボタンを押し下げる。そこで、このステップでは、動画記録ボタンが押し下げられたか否かを判定する。
ステップS13における判定の結果、動画記録押し下げボタンが押し下げられていない場合には、次に、静止画記録ボタン(不図示)の押し下げがなされたか否かを判定する(S15)。撮影者がライブビュー表示を観察し、静止画撮影のタイミングを決定すると、静止画記録ボタン(シャッタボタンともいう)を押し下げる。そこで、このステップでは、静止画記録ボタンが押し下げられたか否かを判定する。この判定の結果、静止画記録ボタンが押し下げられていない場合には、ステップS11に戻り、ライブビュー表示を更新する。
ステップS15における判定の結果、静止画記録ボタンが押し下げられた場合には、静止画撮影割り込み動作を開始する(S17)。ここでは、ライブビュー表示動作及び動画情報ストリーム動作を中断し、静止画撮影を開始する割り込み動作が発行される。この割り込み動作が発行されると、静止画撮影を実行する。静止画撮影を行うために、イメージセンサ1に結像された被写体像が露光される、イメージセンサ1の系統1及び系統2のいずれからも静止画撮影データが読み出される。露光時間は、動画情報ストリーム(S100)で得られたAE演算結果から決定されており(シャッタスピードに相当)、この露光時間の間、露光動作を行う。
露光時間が経過すると、静止画データの読み込みを行い、静止画データの読み込みが終了したか否かを判定する(S19)。静止画画像の読み出しが終了すると内部処理の状態を示す静止画データ読み込み終了フラグがセットされるので、この終了フラグに基づいて判定する。この終了フラグがセットされていない状態では、ステップS19の判定動作を継続する。
ステップS13における判定の結果、動画記録ボタンが押し下げられると、動画撮影の処理に移行する。まず、動画撮影割り込みを開始する(S31)。ここでは、内部処理として、動画撮影記録を開始する状態、すなわち、動画割り込み発行をセットする。
続いて、動画メインストリーム記録用動作条件へ変更する(S33)。ここでは、イメージセンサ1の撮像動作を、動画撮影動作のタイミングに変更するように設定する。動画撮影時のフレームレートは、ステップS9において設定したフレームレート、または撮影者がメニュー画面等において設定したフレームレート、またはカメラが動画撮影時に自動的に設定するフレームレートとする。イメージセンサ1の系統1から設定されたフレームレートで画像データが読み出される。なお、動画メインストリームは、イメージセンサ1の第1の画素群から取得する画像を読み出すことをいう。
次に、フリッカ補正動作を行う(S34)。ステップS33において、イメージセンサ1の系統1から読み出されるフレームレートよりも、系統2から読み出されるフレームレートを同じか高速に設定する。この系統2から読み出される画像データを用いて、フリッカ補正の補正ゲイン量を算出し、さらに変換アドレスに応じて、系統1から読み出される画像データに対してフリッカ補正を行う。このステップS34における動作は、ステップS12における動作と同様であり、フリッカ補正動作の詳しい動作は、図8を用いて後述する。
フリッカ補正動作を行うと、次に、動画記録用動画像処理を行う(S35)。ここでは、フリッカ補正動作(S34)でフリッカ補正処理された、系統1から出力された動画記録用読出しデータを動画記録形式に対応するように、データ圧縮、符号化処理を行う。
動画像処理を行うと、次に、動画記録終了ボタンの押し下げ、または所定時間が経過したか否かを判定する(S37)。動画記録終了を指示するための動画記録終了ボタンが押し下げられたか、または予め指定された記録時間を経過したか否かを判定する。この判定の結果、Noであった場合には、ステップS34に戻り、フリッカ補正を行うと共に動画撮影を続行する。
ステップS37における判定の結果、Yesであった場合には、動画データの読み込み終了フラグを発行する(S38)。ここでは、動画データの読み込み終了状態を設定する終了フラグを設定する。
ステップS38において終了フラグを発行すると、またはステップS19における判定の結果、静止画データ読み込み終了の場合には、電源オフボタン(不図示)が押し下げられた否かを判定する(S39)。ここでは、電源をオフするための電源オフボタンが押し下げられたか否かを判定する。この判定の結果、電源オフボタンが押し下げられていない場合には、ステップS11に戻る。一方、電源オフボタンが押し下げられていた場合には、電源オフ処理に移行し、電源オフ状態となり(S40)、カメラ動作を終了する。
次に、図8に示すフローチャートを用いて、ステップ12、S34におけるフリッカ補正動作の詳しい動作について説明する。フリッカ補正動作のフローに入ると(S51)、まず、記録フレームレートと動画情報フレームレートが等しいか否かを判定する(S53)。ここで、記録フレームレートは、イメージセンサ1の系統1から読み出される画像データのフレームレートであり、動画情報フレームレートは、イメージセンサ1の系統2から読み出される画像データのフレームレートである。なお、系統1から読み出される画像データは、前述したように、動画撮影時の記録画像およびライブビュー表示用の表示画像が含まれる。
ステップS53における判定の結果、記録フレームレートと動画情報フレームレートが一致する場合は、動画像の各フレーム内に明暗部分が生じる所謂ラインフリッカが発生する可能性がある。そこで、ステップS55以下において、ラインフリッカの補正処理を行う。
ラインフリッカ補正処理を行うにあたって、まず、動画メインストリームデータの読み込みを行う(S55)。ここでは、イメージセンサ1の系統1から、動画像を設定されたフレームレートで周期的に読み出す。
続いて、動画データにフレーム番号を付与する(S57)。ここでは、イメージセンサ1の系統1から読み出した画像データに対して、動画像の各フレームが順番に並ぶようにフレーム番号を付与する。
動画データにフレーム番号を付与すると、次に、該当フレームのフレーム内補正データの読み込みを行う(S59)。ここでは、フレーム輝度補正ゲイン算出部73において算出された補正ゲイン量やラインアドレス変換部74で変換されたラインアドレス等の補正データの読み込みを行う。なお、このラインフリッカ補正用の補正データは、フレーム毎に算出されるとバッファメモリに一時記憶し、メモリから読み出すようにしてもよい。
補正データの読み込みを行うと、次に、動画各フレームデータの補正処理を行う(S61)。ここでは、ステップS55において読み出した系統1の画像データに対して、ステップS59において、読み込んだ補正データを用いて、補正演算部82(図5参照)がラインフリッカ補正を行う。すなわち、ラインアドレス変換部74で求めたラインアドレスの画像データに対して、ライン輝度補正ゲイン算出部73で算出した補正ゲイン量に、系統1の画像に適正な補正値ゲイン調整した値を用いて、ラインフリッカ補正を行い、各フレーム画像内で輝度が一様になるようにする。
ステップS53における判定の結果、記録フレームレートと動画情報フレームレートが一致しない場合は、動画像の各フレーム毎に明暗部分が生じる所謂面フリッカが発生する可能性がある。そこで、ステップS63以下において、面フリッカの補正処理を行う。
面フリッカ補正処理を行うにあたって、まず、動画メインストリームデータの読み込みを行う(S63)。ここでは、ステップS55と同様に、イメージセンサ1の系統1から、動画像を設定されたフレームレートで周期的に読み出す。
続いて、動画データにフレーム番号を付与する(S65)。ここでは、ステップS57と同様に、イメージセンサ1の系統1から読み出した画像データに対して、動画像の各フレームが順番に並ぶようにフレーム番号を付与する。
動画データにフレーム番号を付与すると、次に、該当フレーム番号に対応するフレーム毎補正データの読み込みを行う(S67)。ここでは、フレーム輝度補正ゲイン算出部63において算出された補正ゲイン量等の補正データの読み込みを行う。この補正データは、フレーム毎の平均輝度に基づいて面フリッカを補正する。なお、この面フリッカ補正用の補正データは、フレーム毎に算出されるとバッファメモリに一時記憶しておき、このバッファメモリから読み出すようにしてもよい。
補正データの読み込みを行うと、次に、動画各フレームデータの補正処理を行う(S69)。ここでは、ステップS63において読み出した系統1の画像データに対して、ステップS67において、読み込んだ補正データを用いて、補正演算部82(図5参照)が面フリッカ補正を行う。すなわち、ステップS67において読み出したフレーム毎補正データを用いて、平均輝度が各フレームで一様となるように、各フレームの画像全体に対して輝度補正を行う。
ステップS61またはステップS69において、ラインフリッカ補正または面フリッカ補正の処理を行うと、次に、動画記録データの一時記録を行う(S71)。ここでは、ステップS61またはS69においてフリッカ補正された動画の画像データを一時記憶する。ライブビュー表示時には、この一時記録された画像データに基づいてライブビュー画像を表示し(図7AのS11)、また、動画撮影時には、一時記録された画像データを用いて記録用の画像データを生成し記録する(図7BのS35)。データの一時記録を行うと、フリッカ補正動作を終了し、元のフローに戻る。
このように、本フローにおいては、記録フレームレートと動画情報フレームレートの比較結果に基づいて(S53)、ラインフリッカ補正(S55〜S61)、または面フリッカ補正(S63〜S69)を行っている。光源の発光波形によっては、記録フレームレートと動画情報フレームレートが一致しない場合でも、面フリッカ内にラインフリッカが発生する場合がある。その場合は、ステップS53の判定に関わらず、ライン輝度補正ゲイン算出部73、及びフレーム輝度補正ゲイン算出部65を同時に動作させておき、ステップS59において読み込んだフレーム内補正データと、ステップS67において読み出したフレーム毎補正データを、補正値ゲイン調整部81にて合成することで適正な補正が可能となる。この場合の合成処理は、ステップS59において読み込んだフレーム内補正データと、ステップS67において読み出したフレーム毎補正データを乗算し、乗算後の補正データに対して画像が白とびをしないように画像全体に対して一律のマイナス補正をしたゲイン補正を微調整する。
次に、図9A、9Bに示すフローチャートを用いて、ステップ100における動画情報ストリーム処理の詳しい動作について説明する。この動画情報ストリーム処理は、ステップS9(ライブビュー表示前、図7参照)が実行されると、以後、所定周期毎に実施するタスク処理(インターバルタスク処理)として発生し、実行される処理ルーチンである。前述したように、ライブビュー表示中にはステップS12において、また動画撮影中にはステップS34において、それぞれフリッカ補正が行われる。この動画情報ストリーム処理は、フリッカ補正を行うための補正データを作成する。
動画情報ストリーム動作を開始すると(S101)、まず、動画情報ストリームのフレームレートの決定を行う(S101)。ここでは、イメージセンサ1の系統2からの読み出しのフレームレートを決定する。この動画情報ストリームのフレームレートf2は、イメージセンサ1の系統1から読み出される動画メインストリームのフレームレートの整数倍のフレームレートである。
動画情報ストリームレートの決定を行うと、次に、動画情報ストリームの動作を開始する(S105)。ここでは、ステップS103で設定した動画情報ストリームのフレームレートで、イメージセンサ1の系統2から画像データの読み出しを行う。
ステップ105において、動画情報ストリームの動作を開始すると、次に、動画情報ストリームから読み出したデータ処理を行う(S109)。ここでは、イメージセンサ1の系統2から読み出した画像データを用いて、焦点状態、露出状態、および色温度状態を検出する。焦点状態は、系統2からの画像データを用いて、画像のコントラスト情報を取得することによって、検出することができ、この取得したコントラスト情報が最大となるように撮影レンズ11内のフォーカスレンズを駆動する。焦点状態に基づいて、所謂コントラスト検出方式による自動焦点調節(AF)を行う。
また、露出状態は、イメージセンサ1によって撮像される際の画像データの状態でありい、系統2に係る画像データに基づいて、被写体輝度を検出し、この被写体輝度に基づいて撮影画像の最適の露出状態となるように、光学系の絞り開口量、イメージセンサ1の感度(ゲイン)が調整される。露出状態に基づいて、自動露出制御(AE)が行われる。
色温度状態は、イメージセンサ1から出力される3原色の色信号の状態であり、系統2に係る画像データに基づいて、撮影画像の色温度状態を検出し、撮影画像を最適の色温度となるように、イメージセンサ1の3原色の出力バランスが調整される。色温度状態に基づいて、自動ホワイトバランス(AWB)等が行われる。
動画情報ストリームから読み出したデータ処理を行うと、次に、動画記録の割り込み要求があるか否かを判定する(S111)。撮影者が動画撮影を開始する場合には、動画記録ボタンを押し下げ、このとき動画割り込み要求が発生する。このステップでは、この動画割り込み要求が発生しているか否かを判定する。
ステップS111における判定の結果、動画記録の割り込み要求がない場合には、次に、静止画撮影の割り込み要求があるか否かを判定する(S113)。撮影者が静止画の撮影を行う場合には、静止画撮影ボタン(シャッタレリーズボタンともいう)を押し下げ、このとき静止画撮影割り込み要求が発生する。このステップでは、この静止画撮影割り込み要求が発生しているか否かを判定する。この判定の結果、静止画撮影割り込み要求が発生していない場合には、ステップS105に戻る。
一方、ステップS113における判定の結果、静止画撮影割り込み要求が発生した場合には、静止画読み込み動作を実行する(S115)。ここでは、イメージセンサ1の全画素からの画像データを用いて静止画画像データを取得する。この静止画読み込み動作の詳しい動作については、図10を用いて後述する。
続いて、静止画データ読み込み終了フラグ有りか否かの判定を行う(S117)。ここでは、ステップS115の割り込み処理動作が実行され、この割り込み処理動作が終了したか否かを判定する。この判定の結果、終了していない場合には、ステップS117に戻り、終了するのを待つ。一方、判定の結果、終了すると、ステップS105に戻る。
ステップS111における判定の結果、動画記録の割り込み要求が有る場合には、次に、N×記録フレームレートと動画情報ストリームフレームが一致するか否かを判定する(S121)。ここでは、動画撮影時の記録フレームレート(イメージセンサ1の系統1からの読み出す場合のフレームレート)の整数倍(整数N=1、2、3、4、・・・)が、動画情報ストリームフレームレート(イメージセンサ1の系統2からの読み出す場合のフレームレート)と一致しているか否かを判定する。すなわち、動画撮影時の記録フレームレートと動画情報ストリームフレームレートが同期しているか否かを判定する。
ステップS121における判定の結果が、Noであった場合、すなわち、N×記録フレームレートと動画情報ストリームフレームレートが一致してない場合には、動画撮影時の記録フレームレートと同期するように、フレームレートを変更する(S122)。ここでは、動画情報ストリームのフレームレートを記録フレームレートの整数倍になるように変更する。
ステップS121における判定の結果がYesであった場合、またはステップS122において、動画情報ストリームのフレームレートの変更を行うと、次に、動画メインストリームフレームの番号を検出する(S123)。ここでは、動画メインストリームで時系列的に順次撮影された各フレーム画像に対して、時系列に応じた、動画メインストリームフレーム番号を検出する。
動画メインストリームフレーム番号の検出を行うと、次に、記録フレームレートと動画情報ストリームフレームレートが一致するか否かを判定する(S125)。ここでは、動画撮影時に、イメージセンサ1の系統1から読み出される記録フレームレートと、イメージセンサ1の系統2から読み出される動画情報ストリームフレームレートが一致しているか否かを判定する。
ステップS125における判定の結果、Yesの場合は(すなわち、記録フレームレートと動画情報ストリームフレームレートが一致)、動画情報ストリームフレームとして取得する系統2からの各フレーム画像は、光源の明滅により1フレーム内に明暗の部分が生じている所謂ラインフリッカ状態となっている。そこで、ステップS127〜S132において、ラインフリッカ補正のための補正データを生成する。このラインフリッカ補正にあたっては、動画情報ストリームから各フレーム画像内のラインフリッカによる明暗の差情報と、明暗が発生する位置情報を検出し、これらの情報をステップS132において記録する。この記録された情報に基づいて、ステップS12、S34において、イメージセンサ1の系統1から読み出される撮影画像に対して、ラインフリッカ補正を行う。
まず、動画情報ストリームフレーム内のラインフリッカ検出を行う(S127)。ここでは、輝度比較部71(図5参照)によって、1フレームの画像内において、ラインフリッカの発生する位置および明暗の差等を検出する。
ステップS127においてラインフリッカの検出を行うと、次に、フレーム内補正データの作成を行う(S129)。ここでは、ステップS127において検出したラインフリッカの情報に基づいて、ライン輝度補正ゲイン算出部73等は各フレーム内のラインフリッカによる輝度変化を補正する輝度補正データ(読出しラインアドレスとそれに対応する平均輝度とピーク/ボトムの輝度値の差や、輝度のピーク発生位置のアドレス、輝度補正ゲイン量等)を生成する。
フレーム内補正データを生成すると、次に、対応する動画メインストリームのフレーム番号を付加する(S131)。ここでは、ステップS129において生成したフレーム内補正データを用いて、対応する動画メインストリームが取得したフレーム画像(系統1からの画像データ)に対して、フレーム番号を付加する。
続いて、フレーム内補正データと、対応するメインストリームのフレーム番号の記録を行う(S132)。ここでは、ステップS129において作成されたフレーム内補正データの情報とステップS131において作成された対応する動画メインストリームのフレーム番号の情報を、バッファメモリ(不図示)に記録する。
前述のステップS125における判定の結果、記録フレームレートと動画情報ストリームフレームレートが一致しない場合は、動画情報ストリームで取得する画像データ(系統1からの画像データ)は、光源の明滅による1フレーム内での明暗部分の差はなく、時系列で取得した各フレーム画像の平均輝度が、光源明滅周期に連動して変化する所謂面フリッカ状態である。そこで、ステップS141〜S147において、面フリッカ補正のための補正データを作成する。
まず、動画情報ストリームフレーム毎の平均輝度を検出する(S141)。ここでは、動画情報ストリーム(系統2からの画像データ)に基づいて、フレーム輝度平均値明滅周期判定部64(図5参照)が、各フレーム画像の面平均輝度を算出する。そして、各フレームの平均輝度に対して、ピーク/ボトム(最大輝度/最小輝度)となるフレームの平均輝度の差と、時系列に明暗が発生するフレーム情報(対応するフレーム番号)を検出する。
続いて、フレーム番号毎に補正データを作成する(S143)。ここでは、ステップS141において検出した面フリッカ情報に基づいて、フレーム輝度補正現算出部65(図5参照)が、時系列に取得するフレーム画像(系統1から取得)に対するフレーム毎の輝度補正データを算出し、補正データを作成する。
補正データを作成すると、次に、対応する動画メインストリームのフレーム番号を付加する(S145)。ここでは、ステップS143において作成した補正データに対して、フレーム番号を付与する。
次に、フレーム番号毎の補正データと、対応するメインストリームのフレーム番号を記録する(S146)。ここでは、ステップS143において作成されたフレーム番号毎の補正データと、ステップS145において処理された動画メインストリームのフレーム番号情報をバッファメモリ(不図示)に記録する。
ステップS132またはステップS146において記録を行うと、次に、動画記録終了フラグ有りか否かを判定する(S133)。撮影者が動画撮影を終了する場合には、動画記録終了ボタンの押し下げると動画記録終了となり、また所定時間が経過すると動画記録終了となる。動画記録終了となると、動画記録終了フラグが発行されることから、このステップでは、動画記録終了フラグの有無に基づいて判定する。この判定の結果、動画記録終了フラグがない場合には、ステップS123に戻り、一方、動画記録終了フラグが有る場合には、ステップS105に戻る。
このように、動画情報ストリーム動作は、所定周期毎に実行され、このサブルーチンでは、フリッカ補正動作を行うために使用する補正データを作成し、一時記録を行っている。
次に、図10に示すフローチャートを用いて、ステップS115(図9A参照)における静止画割り込み動作の詳しい動作について説明する。前述したように、静止画読み込み動作は、ステップS17(図7参照)において静止画撮影割り込み動作開始において、フラグが発行されると、ステップS115において、静止画割り込み動作が実行される。
静止画割り込み動作が開始すると(S201)、まず、動画ストリームおよび動画情報ストリームの動作を停止する(S203)。ここでは、イメージセンサ1の系統1および系統2の両系統からの画像データの読み出しを停止する。
続いて、静止画データ読み込み終了フラグのリセットを行う(S205)。ここでは静止画データの読み込み終了を示すフラグである静止画データ読み込み終了フラグをリセットする。
静止画データ読み込み終了フラグのリセットを行うと、次に、静止画露光動作を行う(S207)。ここでは、静止画露光動作を行う。具体的には、イメージセンサ1の各画素をリセットし、予め決められた絞り値で、予め決められた露光時間(シャッタ速度)の間、イメージセンサ1に被写体像を露光し、各画素に光電変換電流を蓄積する。
続いて、露光終了か否かを判定する(S209)。ここでは、露光時間が経過したか否かを判定し、露光時間が経過するまでは、露光動作を継続する。一方、露光時間が経過すると、露光を終了する。
ステップS209における判定の結果、露光終了であれば、次に、静止画データの出力を行う(S211)。ここでは、露光動作によって蓄積した光電変換電流に基づく画像データを出力し、メモリに記録する。続いて、静止画データ出力終了か否かを判定し(S213)、終了していない場合には、ステップS211に戻る。
ステップS213における判定の結果、静止画データ出力が終了すると、静止画データ読み込み終了フラグを発行する(S215)。ここでは、ステップS205においてリセットした静止画読み込み終了フラグを発行する。終了フラグを発行すると、静止画読み込み動作を終了する(S217)。
以上説明したように、本発明の一実施形態においては、イメージセンサ1から系統1および系統2の少なくとも2つの系統を通じて画像データが出力される場合に、系統1からの画像データをライブビュー表示用と動画撮影用の画像データとして使用し、系統2からの画像データを用いてフリッカ検出を行い、この検出結果を用いて系統1からの画像データに対して、フリッカ補正を行うようしている。このため、ハイスピードカメラのような高速のフレームレートの動画や、またフレームレートが可変される動画であっても、リアルタイムかつ適切にフリッカを補正することが可能となる。
また、本発明の一実施形態においては、ラインフリッカおよび面フリッカを検出可能としており、画面内に明暗が発生する場合や、時系列の画面に明暗が発生する場合でも、明暗差が除去して、違和感のない画像とすることができる。
なお、本発明の一実施形態においては、ライブビュー表示と動画撮影の両方にフリッカ補正を施していたが、いずれか一方に対してのみフリッカ補正を行うようにしても勿論かまわない。また、面フリッカおよびラインフリッカの両方に対して補正を施していたが、いずれか一方に対してのみフリッカ補正を行うようにしても勿論かまわない。
また、本実施形態においては、撮影のための機器として、デジタルカメラを用いて説明したが、カメラとしては、デジタル一眼レフカメラでもコンパクトデジタルカメラでもよく、ビデオカメラ、ムービーカメラのような動画用のカメラでもよく、さらに、携帯電話、スマートフォーン、携帯情報端末(PDA:Personal Digital Assist)、パーソナルコンピュータ(PC)、タブレット型コンピュータ、ゲーム機器等に内蔵されるカメラでも構わない。いずれにしても、複数の系統で画像の読み出しを行うことのできる撮像装置であれば、本発明を適用することができる。
また、本明細書において説明した技術のうち、主にフローチャートで説明した制御に関しては、プログラムで設定可能であることが多く、記録媒体や記録部に収められる場合もある。この記録媒体、記録部への記録の仕方は、製品出荷時に記録してもよく、配布された記録媒体を利用してもよく、インターネットを介してダウンロードしたものでもよい。
また、特許請求の範囲、明細書、および図面中の動作フローに関して、便宜上「まず」、「次に」等の順番を表現する言葉を用いて説明したとしても、特に説明していない箇所では、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。
本発明は、上記実施形態にそのまま限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素の幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
1・・・イメージセンサ、2・・・フォトダイオードアレイ、2a・・・実行画素、2b・・・有効画素、2c・・・水平OB画素、2d・・・垂直OB画素、2e・・・無効画素、3・・・水平・垂直ドライバ、4・・・タイミングコントローラ、5・・・AD変換器、6・・・並び替え部、11・・・撮影レンズ、12・・・モータ通信部、13・・・レンズ制御部、20・・・DSP、21・・・CPU、26・・・並列回路B、27・・・制御ブロック、28・・・スイッチ、29・・・AE/AF、31・・・並列回路A、32・・・フリッカ検出部、34・・・画像処理プロセッサ、51・・・DRAM、52・・・表示デバイス、61・・・水平有効画素輝度値平均化部、62・・・水平有効ライン輝度値平均化部、63・・・1次記憶メモリ、64・・・フレーム輝度平均値明滅周期判定部、65・・・フレーム輝度補正ゲイン算出部、71・・・輝度比較部、72・・・1次記憶メモリ、73・・・ライン輝度補正ゲイン算出部、74・・・ラインアドレス変換部、81・・・補正値ゲイン調整部、82・・・補正演算部、83・・・カラー化およびその他画像処理部

Claims (6)

  1. 二次元状に配列された、第1の画素群と第2の画素群からなる複数の画素と、上記第1の画素群および第2の画素群に対応する画素で、それぞれ生成された出力信号を、それぞれ同時並列的にデジタル信号に変換する複数のAD変換器を備えた撮像素子と、
    上記撮像素子の第1の画素群および第2の画素群に対応する画素から、それぞれ独立に画像信号を読み出すための画像信号読出部と、
    被写体に含まれる光源の周期的な明滅動作に基づいて、上記撮像素子に結像された被写体像を光電変換し、撮影画像全体の明状態および暗状態を、上記第2の画素群に対応する画素に対応する画像出力から検知することによって上記光源の明滅周期を検出するフリッカ検出部と、
    上記フリッカ検出部において、上記第2の画素群に対応する画素によって取得された画像が、周期的な明滅により明状態及び暗状態の輝度の光が入射した際には、上記第2の画素群に対応して配置される上記第1の画素群による撮影画像の輝度出力を基準となる輝度出力になるようにして、上記第1の画素群に対応する複数の画素の各画素に対応する輝度出力ゲインを補正するフリッカ補正部と、
    を備えたことを特徴とする撮像装置。
  2. 上記画像信号読出部は、上記第1画素群の1フレームの画像信号の読み出し期間内において、上記第2画素群の画像信号を読み出し、
    上記フリッカ検出部は、上記第2画素群の画像信号によって、周期的に発生する明滅フレーム数に基づいて光源の明滅周波数を検出し、
    上記フリッカ補正部は、上記第2画素群の読み出し期間を含む期間内に読み出された上記第1画素群に対して画像信号のゲイン補正を行う、
    ことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 上記フリッカ検出部は、周期的に発生する明滅フレーム数に基づいて光源の明滅周波数を検出して、上記第1画素群からなる画像の読み出し周期と、上記検出された光源の明滅周波数とを比較し、上記第1画素群からの取得画像が面フリッカを発生しているか否かを判定し、
    上記フリッカ補正部は、上記フリッカ検出部の判定により、上記第1画素群からの取得画像が面フリッカと判定された場合は、上記第2画素群によって読み出された画像と対応する時間にある上記第1画素群から読み出された画像信号の輝度出力に対して一律にゲイン補正を行う、
    ことを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
  4. 上記フリッカ検出部は、周期的に発生する明滅フレーム数に基づいて光源の明滅周波数を検出して、上記第1画素群からなる画像の読み出し周期と、上記検出された光源の明滅周波数を比較し、上記第1画素群からの取得画像がラインフリッカを発生しているか否かを判定し、
    上記フリッカ補正部は、上記フリッカ検出部の判定により、上記第1画素群からの取得画像は、ラインフリッカと判定された場合は、上記第2画素群によって読み出された画像と対応する配置にある上記第1画素群から読み出された各フレーム画像信号の輝度出力に対して、フレーム内での輝度ゲイン補正を行う、
    ことを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
  5. 上記画像信号読出部は、上記撮像素子の第1画素群および第2画素群に対応する画素から画像信号を読み出す周波数は、動画撮影時とライブビュー表示時で、それぞれ異なる周波数で設定し、動画撮影時のそれぞれのフレームレートは、ライブビュー表示時のそれぞれのフレームレートよりも速いフレームを設定することを特徴とする請求項2ないし4のいずれか1項に記載の撮像装置。
  6. 二次元状に配列された、第1の画素群と第2の画素群からなる複数の画素と、上記第1の画素群および第2の画素群に対応する画素で、それぞれ生成された出力信号を、それぞれ同時並列的にデジタル信号に変換する複数のAD変換器を備えた撮像素子から、上記撮像素子の第1の画素群および第2の画素群に対応する画素から、それぞれ独立に画像信号を読み出すステップと、
    被写体に含まれる光源の周期的な明滅動作に基づいて、上記撮像素子に結像された被写体像を光電変換し、撮影画像全体の明状態および暗状態を、上記第2の画素群に対応する画素に対応する画像出力から検知することによって上記光源の明滅周期を検出するフリッカ検出ステップと、
    上記フリッカ検出ステップにおいて、上記第2の画素群に対応する画素によって取得された画像が、周期的な明滅により明状態及び暗状態の輝度の光が入射した際には、上記第2の画素群に対応して配置される上記第1の画素群による撮影画像の輝度出力を基準とする輝度出力になるようにして、上記第1の画素群に対応する複数の画素の各画素に対応する輝度出力ゲインを補正するフリッカ補正ステップと、
    を備えたことを特徴とする撮像方法。
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