JP2015113786A - ベローズポンプ - Google Patents

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藤井 達也
Tatsuya Fujii
達也 藤井
宮本 正樹
Masaki Miyamoto
正樹 宮本
睦 藤井
Mutsumi Fujii
睦 藤井
大輔 浦田
Daisuke Urata
大輔 浦田
慶士 永江
Keiji Nagae
慶士 永江
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Abstract

【課題】ベローズの破損を防止しつつ、単位時間当たりの吐出量の増大を図ることができるベローズポンプを提供する。
【解決手段】ベローズポンプは、第1エアシリンダ31を有するエアシリンダ部30を備える。前記第1エアシリンダは、前記ベローズの伸縮方向一端部13に連結された第1ピストン35と、第1シリンダ36と、2つの空気室37・38とを有し、前記2つの空気室に圧縮空気が給排されることにより、前記ベローズを伸縮動作させるように前記第1ピストンを往復動させ得るように構成される。
【選択図】図2

Description

本発明は、ベローズポンプに関する。
半導体または液晶の製造設備等においては、超純水または薬液等の流体を流すためにベローズポンプが用いられている。この種のベローズポンプは、一般的に、ポンプボディと、ベローズと、駆動装置とを備えている(例えば、特許文献1参照)。
前記ポンプボディは、流体を吸入するための吸入流路、及び、流体を吐出するための吐出流路を有している。前記ベローズは、前記ポンプボディ内に設けられて、流体を前記吸入流路から吸入し且つ前記吐出流路へ吐出するために伸縮可能に構成されている。前記駆動装置は、前記ベローズを伸縮動作させためのものであり、前記ベローズ1つに対して1つのエアシリンダを有している。
前記ポンプボディの内部空間は、前記ベローズにより、流体を貯溜し得る前記ベローズ内の流体室と、圧縮空気が給排される前記ベローズ外の空気室とに区画されている。そして、このポンプボディの空気室及び前記エアシリンダの空気室に前記駆動装置により圧縮空気が給排されることにより、流体を吸入・吐出するべく前記ベローズが伸縮動作するようになっている。
このようなベローズポンプにおいては、単位時間当たりの吐出量を増やしたい場合、前記ベローズ内の容積(1伸縮ストロークで吐出できる量)が変らないことから、単位時間当たりの前記ベローズの伸縮ストローク数を増加させる。その手段としては、前記ポンプボディの空気室への圧縮空気供給圧力を増やして、前記ベローズにかける圧力を増大させる手段がとられる。
しかしながら、この手段をとると、前記ポンプボディにおいて前記空気室と前記流体室との差圧が増大し、この差圧に起因して前記ベローズが破損するおそれがあるので、前記べローズの耐圧性を考慮して、前記空気室への圧縮空気供給圧力を設定しなければならなかった。したがって、前記ベローズにかける圧力に、即ち前記ベローズの単位時間当たりの伸縮ストローク数を増加させることに大きな制限が生じ、単位時間当たりの吐出量を十分に増加させることができなかった。
特開平10−196521号公報
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、ベローズの破損を防止しつつ、単位時間当たりの吐出量の増大を図ることができるベローズポンプの提供を目的とする。
請求項1に係る発明は、流体を吸入するための吸入流路、及び、流体を吐出するための吐出流路を有するポンプボディと、前記ポンプボディ内に設けられて、流体を前記吸入流路から吸入し且つ前記吐出流路へ吐出するために伸縮可能に構成されたベローズと、前記ベローズを伸縮動作させるためのエアシリンダ部とを備えるベローズポンプにおいて、前記エアシリンダ部が、前記ベローズの伸縮方向一端部に第1連結部材を介して連結された第1ピストンと、前記第1ピストンを摺動可能に収容する第1シリンダと、前記第1シリンダ内で前記第1ピストンを挟む2つの空気室とを有し、前記2つの空気室に圧縮空気が給排されることにより、前記ベローズを伸縮動作させるように前記第1ピストンを往復動させ得る少なくとも1つの第1エアシリンダを備えるものである。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載のベローズポンプにおいて、前記エアシリンダ部が、前記少なくとも1つの第1エアシリンダの第1ピストンに第2連結部材を介して直接又は間接的に連結された第2ピストンと、前記第2ピストンを摺動可能に収容する第2シリンダと、前記第2シリンダ内で前記第2ピストンを挟む2つの空気室とを有し、前記2つの空気室に圧縮空気が給排されることにより、前記第1ピストンに同期して前記第2ピストンを往復動させ得る少なくとも1つの第2エアシリンダを備えるものである。
請求項3に係る発明は、請求項1又は請求項2に記載のベローズポンプにおいて、前記ポンプボディの内部空間が、前記ベローズにより、流体を貯溜し得る前記ベローズ内の流体室と、圧縮空気が給排される前記ベローズ外の空気室とに区画され、前記第1エアシリンダ及び前記第2エアシリンダの駆動により前記ベローズが収縮させられるときに、前記ポンプボディの空気室に圧縮空気が供給されるように構成されているものである。
本発明によれば、ベローズの破損を防止しつつ、単位時間当たりの吐出量の増大を図ることができるベローズポンプを提供することができる。
本発明の一実施形態に係るベローズポンプの断面図である。 図1のベローズポンプにおけるエアシリンダ部の概略断面図である。 (a)図1のベローズポンプの吐出圧力及び当該ベローズポンプのベローズの伸縮動作と時間との関係を示す図である。(b)1つのエアシリンダだけを用いるベローズポンプの吐出圧力及び当該ベローズポンプのベローズの伸縮動作と時間との関係を示す図である。 本発明の他の実施形態に係るベローズポンプにおけるエアシリンダ部の概略断面図である。
本発明の好ましい実施形態について図面を参照しつつ説明する。
図1に示すように、本発明の一実施形態に係るベローズポンプ1は、ポンプ部2と、このポンプ部2に併設された脈動抑制部3とを備えている。前記ポンプ部2及び前記脈動抑制部3は、共用の仕切壁5を有し、互いに同軸上に配置されている。前記仕切壁5には、流体を吸入するための吸入流路6、流体を吐出するための吐出流路7、及び、中間流路8が形成されている。
前記ポンプ部2は、ベローズ10を備えている。前記ベローズ10は、ポンプボディ4内に設けられて、流体を前記吸入流路6から吸入し且つ前記吐出流路7へ(本実施形態においては、前記中間流路8を介して前記吐出流路7へ)吐出するために軸心方向(図1の左右方向)に伸縮可能に構成されている。
本実施形態において、前記ポンプボディ4は、前記仕切壁5と、前記仕切壁5の軸心方向一側(図1の右側)の側壁部に取り付けられた有底円筒状のポンプケーシング11と、前記仕切壁5の軸心方向他側(図1の左側)の側壁部に取り付けられた有底円筒状のケーシング71とによって構成されている。
前記ポンプボディ4において、前記ベローズ10は、前記仕切壁5と前記ポンプケーシング11とにより囲まれて形成される前記ポンプケーシング11の内部空間に配置されている。前記ベローズ10は、軸心方向他側に開口周縁部12を有し、この開口周縁部12が前記仕切壁5と前記ポンプケーシング11との間に接合されることで前記ポンプボディ4に固定されている。
前記ベローズ10は、軸心方向一側に閉塞端部13を有し、前記仕切壁5から前記ポンプケーシング11の底壁部16側へ突出するように設けられている。これにより、前記ベローズ10を用いて、前記ポンプケーシング11の内部空間が、前記ベローズ10内に位置する流体室14と、前記ベローズ10外に位置する空気室15とに密閉状に区画されている。
そして、前記ベローズ10は、筒状の蛇腹部18を前記開口周縁部12と前記閉塞端部13との間に有し、前記ポンプケーシング11の内部空間で前記閉塞端部13を移動させるように、前記ポンプケーシング11の軸心方向を伸縮方向として伸縮可能とされている。ここで、前記ベローズ10は、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)等のフッ素樹脂から構成されている。
また、前記ポンプ部2においては、前記流体室14に、流体の吸入口21と吐出口22とが連通されている。前記吸入口21は前記吸入流路6に連通され、前記吐出口22は前記中間流路8に連通されている。前記吸入流路6と前記中間流路8との途中には、前記ベローズ10の伸縮動作に伴って交互に開・閉動作し得る吸入側逆止弁23及び吐出側逆止弁24が設けられている。
前記吸入側逆止弁23は、前記吸入流路6から前記ベローズ10内に向かう流体の流れのみを許容するように構成されている。即ち、前記吸入側逆止弁23は、前記吸入流路6から前記流体室14に向かう流体の吸引を許容し、且つ、前記流体室14から前記吸入流路6に向かう流体の逆流を阻止し得るように構成されている。
前記吐出側逆止弁24は、前記ベローズ10内から吐出流路となる前記中間流路8に向かう流体の流れのみを許容するように構成されている。即ち、前記吐出側逆止弁24は、前記流体室14から前記中間流路8に向かう流体の吐出を許容し、且つ、前記中間流路8から前記流体室14に向かう流体の逆流を阻止し得るように構成されている。
また、前記ポンプケーシング11内には、前記ベローズ10に連結されて、前記ベローズ10を伸縮動作させるべく移動し得るように構成された可動体26が設けられている。この可動体26は、前記ベローズ10の閉塞端部13に固定されている。そして、前記ベローズポンプ1においては、前記ベローズ10を伸縮動作させるためのエアシリンダ部30を備える駆動装置が設けられている。
前記駆動装置は、前記エアシリンダ部30に加え、図示しないコンプレッサ等の圧縮空気供給装置を備えている。前記エアシリンダ部30は、1つ又は複数のエアシリンダを有している。即ち、図2に示すように、前記エアシリンダ部30は、少なくとも1つ(本実施形態においては1つ)の第1エアシリンダ31を有している。
前記第1エアシリンダ31は、前記ベローズ10の伸縮方向一端部(前記閉塞端部13)に前記可動体26及び第1連結部材34を介して連結された第1ピストン35と、前記第1ピストン35を摺動可能に収容する第1シリンダ36と、前記第1シリンダ36内でこの第1ピストン35を挟む2つの空気室37・38とを有している。
そして、前記第1エアシリンダ31は、前記2つの空気室37・38に圧縮空気が給排されることにより、前記ベローズ10を伸縮動作させるように前記第1ピストン35を往復動させ得る構成とされている。本実施形態においては、前記第1エアシリンダ31が、前記ポンプケーシング11の底壁部16の外側に設けられている。
前記第1エアシリンダ31において、前記第1連結部材34は、軸状に形成され、前記ポンプケーシング11の底壁部16に摺動可能に貫通するように設けられている。前記第1ピストン35は、前記第1連結部材34を介して前記可動体26に連結されている。前記第1シリンダ36は、前記ポンプケーシング11の底壁部16に連結され、前記第1ピストン35が前記ベローズ10の伸縮(軸心)方向に摺動し得るようにこれと嵌合されている。
前記第1シリンダ36の内部空間は、前記第1ピストン35により、前記ベローズ10の伸縮方向に関して前記2つの空気室37・38に区画されている。この2つの空気室37・38は、前記ベローズ10の伸縮方向他側に位置する伸長側空気室37と前記ベローズ10の伸縮方向一側に位置する収縮側空気室38であり、それぞれ前記第1シリンダ36に形成された空気孔41・42を通じて圧縮空気が給排されるようになっている。
また、好ましくは、本実施形態のように、前記エアシリンダ部30は、少なくとも1つ(本実施形態においては2つ)の第2エアシリンダ32A・32Bを有する。
前記第2エアシリンダ32A・32Bは、前記第1エアシリンダ31の第1ピストン35に第2連結部材44A・44Bを介して直接又は間接的に連結された第2ピストン45A・45Bと、前記第2ピストン45A・45Bを摺動可能に収容する第2シリンダ46A・46Bと、前記第2シリンダ46A・46B内で前記第2ピストン45A・45Bを挟む2つの空気室47A・48A、47B・48Bとを有している。
そして、前記第2エアシリンダ32A・32Bは、前記2つの空気室47A・48A、47B・48Bに圧縮空気が給排されることにより、前記第1ピストン35に同期して前記第2ピストン45A・45Bを往復動させ得る構成とされている。本実施形態においては、前記第2エアシリンダ32A・32Bのうち一方の第2エアシリンダ32Aが、前記第1エアシリンダ31の軸心方向一側(図2の右側)に配置されて、この第1エアシリンダ31と同軸上に直列に連結されている。
前記一方の第2エアシリンダ32Aにおいて、前記第2連結部材44Aは、軸状に形成され、前記第1エアシリンダ31との連結部を摺動可能に貫通するように設けられている。前記第2ピストン45Aは、前記第2連結部材44Aを介して前記第1ピストン35に連結されている。前記第2シリンダ46Aは、前記第2ピストン45Aが前記ベローズ10の伸縮方向に摺動し得るようにこれと嵌合されている。
前記一方の第2エアシリンダ32Aの内部空間は、前記第2ピストン45Aにより、前記ベローズ10の伸縮方向に関して前記2つの空気室47A・48Aに区画されている。この2つの空気室47A・48Aは、前記ベローズ10の伸縮方向他側に位置する伸長側空気室47Aと前記ベローズ10の伸縮方向一側に位置する収縮側空気室48Aであり、それぞれ前記第2シリンダ46Aに形成された空気孔51A・52Aを通じて圧縮空気が給排されるようになっている。
さらに、本実施形態においては、前記第2エアシリンダ32A・32Bのうち他方の第2エアシリンダ32Bが、前記一方の第2エアシリンダ32Aの軸心方向一側(図2の右側)に配置されて、この一方の第2エアシリンダ32Aと同軸上に直列に連結されている。
前記他方の第2エアシリンダ32Bにおいて、前記第2連結部材44Bは、軸状に形成され、前記一方の第2エアシリンダ32Aとの連結部を摺動可能に貫通するように設けられている。前記第2ピストン45Bは、前記第2連結部材44Bを介して前記一方の第2エアシリンダ32Aの第2ピストン45Aに連結されている。前記第2シリンダ46Bは、前記第2ピストン45Bが前記ベローズ10の伸縮方向に摺動し得るようにこれと嵌合されている。
前記他方の第2エアシリンダ32Bの内部空間は、前記第2ピストン45Bにより、前記ベローズ10の伸縮方向に関して前記2つの空気室47B・48Bに区画されている。この2つの空気室47B・48Bは、前記ベローズ10の伸縮方向他側に位置する伸長側空気室47Bと前記ベローズ10の伸縮方向一側に位置する収縮側空気室48Bであり、前記第2シリンダ46Bに形成された空気孔51B・52Bを通じて圧縮空気が給排されるようになっている。
そして、前記圧縮空気供給装置が、前記第1エアシリンダ31の前記空気孔41又は前記空気孔42を通じて、圧縮空気を前記伸長側空気室37と前記収縮側空気室38とに交互に供給し得るように構成されている。前記圧縮空気供給装置は、さらに、圧縮空気を前記第1エアシリンダ31の伸長側空気室37に供給するときには、前記第2エアシリンダ32A・32Bの伸長側空気室47A・47Bに同時に供給し、且つ、圧縮空気を前記第1エアシリンダ31の収縮側空気室38に供給するときには、前記第2エアシリンダ32A・32Bの収縮側空気室48A・48Bに同時に供給するように構成されている。
ここで、前記第1エアシリンダ31の第1シリンダ36及び前記ポンプケーシング11の底壁部16には、それぞれ近接センサ55・56が取り付けられている。そして、前記第1ピストン35の往復動(前記ベローズ10の伸縮動作)に伴って前記第1エアシリンダ31の第1ピストン35と前記可動体26とが前記近接センサ55・56に交互に近接することで、前記圧縮空気供給装置から送給される圧縮空気の供給先が、前記伸長側空気室37・47A・47Bと前記収縮側空気室38・48A・48Bとの間で自動的に切り替えられるように構成されている。
また、図1に示すように、前記脈動抑制部3は、ベローズ70を備えている。前記ベローズ70は、流体を吸入流路(本実施形態においては、吸入流路として機能する前記中間流路8)から吸入し、且つ、前記吐出流路7へ吐出するために軸心方向(図1の左右方向)に伸縮可能に構成されている。
本実施形態において、前記ベローズ70は、前記仕切壁5と前記ケーシング71とにより囲まれて形成される前記ケーシング71の内部空間に配置されている。前記ベローズ70は、軸心方向一側に開口周縁部72有し、この開口周縁部72が前記仕切壁5と前記ケーシング71との間に接合されることで前記ポンプボディ4に固定されている。
前記ベローズ70は、軸心方向他側に閉塞端部73を有し、前記仕切壁5から前記ケーシング71の底壁部側へ突出するように設けられている。これにより、前記ベローズ70を用いて、前記ケーシング71の内部空間が、前記ベローズ70内に位置する流体室74と、前記ベローズ70外に位置する気体室75とに密閉状に区画されている。
そして、前記ベローズ70は、筒状の蛇腹部78を前記開口周縁部72と前記閉塞端部73との間に有し、前記ケーシング71の内部空間で前記閉塞端部73を移動させるように、前記ケーシング71の軸心方向を伸縮方向として伸縮可能とされている。ここで、前記ベローズ70は、PTFE等のフッ素樹脂から構成されている。
また、前記脈動抑制部3においては、前記流体室74に、前記中間流路8と前記吐出流路7とが連通されている。前記ベローズ70の閉塞端部73に対向する位置には、前記ベローズ70の不測の事態により生じ得る過度の伸長を規制するためのストッパ壁81が、前記閉塞端部73に対して所定の間隔を隔てて配置されている。
そして、前記ケーシング71に、自動給排気調整装置82が設けられている。前記自動給排気調整装置82は、前記ベローズ70に過度の伸縮変形が起きないようにするために、前記流体室74の流体圧と前記気体室75の気圧(封入圧)とをバランスさせ得るように構成されている。
具体的には、前記自動給排気調整装置82は、前記流体室74の容量が所定範囲を越えて増大すると、前記気体室75へ吸気して当該気体室75の気圧を上昇させ、前記流体室74の容量が所定範囲を越えて減少すると、前記気体室75内から排気を行って封入圧を下降させるようになっている。
次に、前記ベローズポンプ1の動作について説明する。
前記ポンプ部2においては、前記圧縮空気供給装置からの圧縮空気が、前記第1エアシリンダ31の伸長側空気室37と、前記第2エアシリンダ32A・32Bの伸長側空気室47A・47Bとに同時に供給される。この供給によって、前記第1ピストン35及び前記第2ピストン45A・45Bが軸心方向一側へ往動し、前記ベローズ10が図1の右方向に伸長する。そのため、前記流体室14が負圧となって、前記吐出側逆止弁24が閉じる一方、前記吸入側逆止弁23が開いて、前記吸入流路6からの流体が開位置にある前記吸入側逆止弁23を経て前記流体室14内に吸入されることになる(吸入工程)。
その後、前記圧縮空気供給装置からの圧縮空気が、供給先を代えて、前記第1エアシリンダ31の収縮側空気室38と、前記第2エアシリンダ32A・32Bの収縮側空気室48A・48Bとに同時に供給される。この供給によって、前記第1ピストン35及び前記第2ピストン45A・45Bが軸心方向他側へ復動し、前記ベローズ10が図1の左方向に収縮する。そのため、前記吸入側逆止弁23が閉じる一方、前記吐出側逆止弁24が開いて、前記流体室14に吸入されて貯溜されていた流体が開位置にある前記吐出側逆止弁24を経て前記中間流路8(前記吐出通路7)に向かって吐出されることになる(吐出工程)。
前記ベローズポンプ1の駆動時、前記ポンプ部2においては、このような吸入工程と吐出工程とが反復される。これにより、前記ポンプ部2の所定のポンプ動作が実行される。
また、本実施形態においては、前記ポンプ部2の吐出口22から吐出された流体は、前記ポンプ部2の伸縮動作のために脈動流となって、前記中間流路8を介して前記脈動抑制部3のベローズ70内部に形成された前記流体室74内に送られる。そして、その流体が前記流体室74内で一時的に貯留された後、前記吐出流路7から前記脈動抑制部3(前記ベローズポンプ1)の外部に移送される。
この際、前記ポンプ部2からの流体の吐出圧力が増加傾向にあるときには、前記脈動抑制部3において、前記ベローズ70が伸長して、前記流体室74の容量を増大させ、当該吐出圧力を吸収する。そのため、前記流体室74から前記脈動抑制部3の外部に移送される流体の量は、前記ポンプ部2から前記脈動抑制部3に向かって吐出される量よりも少なくなる。
この状態で流体の吐出圧力が減少傾向に転じると、前記ベローズ70の伸長により圧縮された前記気体室75内の封入圧よりも流体の圧力が低くなるので、前記ベローズ70が収縮して、前記流体室74の容量を減少させる。そのため、前記流体室74から前記脈動抑制部3の外部に移送される流体の量は、前記ポンプ部2から前記脈動抑制部3に向かって吐出される量よりも多くなる。
このような前記ベローズ70の伸縮動作に伴う前記流体室74の容量変化の繰り返し動作によって、流体は、その脈動を減衰されつつ、前記脈動抑制部3から外部に移送されることとなる。これにより、前記ベローズポンプ1においては、流体が当該ベローズポンプ1から外部に向かって連続して円滑に吐出されるようになっている。
そのうえ、本実施形態においては、2つの空気室への圧縮空気供給圧力を任意に設定可能な少なくとも1つのエアシリンダ(即ち、前記第1エアシリンダ31、好ましくはこれに前記第2エアシリンダ32A・32Bを加えたもの)を用いて前記ベローズ10を伸縮動作させる。したがって、図3(a)及び(b)に示すように、前記ベローズ10の圧縮過程において前記ベローズポンプ1の吐出圧力を所定値Pまで上昇させるのに要する時間t1を1つのエアシリンダを用いる場合の時間t2よりも短くして、前記ベローズ10の最伸長状態から最収縮状態への変化時間を短縮化すること(T2→T1)が可能となる。よって、前記ベローズ10の単位時間当たりの伸縮ストローク数を増加させて、単位時間当たりの吐出量を増やすことができる。
しかも、この際には、前記エアシリンダ部30において前記2つの空気室37・38、47A・48A、47B・48Bへ所定圧の圧縮空気を交互に供給することで前記第1エアシリンダ31及び前記第2エアシリンダ32A・32Bを駆動させ、これにより前記ベローズ10を伸縮動作させるので、前記ポンプボディ4における前記空気室15と前記流体室14との差圧に起因する前記ベローズ10の破損を考慮する必要がない。そのため、前記ベローズポンプ1によれば、前記ベローズ10の破損を防止しつつ、単位時間当たりの吐出量の増大を図ることができる。
また、本実施形態においては、前記ポンプボディ4(前記ポンプケーシング)の内部空間が、前記ベローズ10により、流体を貯溜し得る前記流体室14と、圧縮空気が給排される前記空気室15とに区画されている。そして、前記第1エアシリンダ31及び前記第2エアシリンダ32A・32Bの駆動により前記ベローズ10が収縮させられるときに、前記ポンプボディ4の空気室15に、前記底壁部16に形成された空気孔58を通じて、前記圧縮空気供給装置からの圧縮空気が供給されるように構成されている。
このような構成により、前記ベローズ10の収縮に必要な圧力の上昇に要する時間をさらに短くして、前記ベローズ10の最伸長状態から最収縮状態への変化時間の短縮化を図ることができる。したがって、前記ベローズポンプ1において、単位時間当たりの吐出量をより効果的に増大させやすくなる。勿論、この場合には、前記空気室15と前記流体室14との差圧に起因して前記ベローズ10が破損しないように、前記空気室15への圧縮空気供給圧力が適宜設定される。
なお、本発明に係るエアシリンダ部は、本実施形態においては前記第1エアシリンダ31と、この前記第1エアシリンダ31に直列に連結した前記第2エアシリンダ32A・32Bとを有する前記エアシリンダ部30としているが、これに限定するものではなく、例えば、図4に示すように、第1エアシリンダ31と、この第1エアシリンダ31に個別に連結され且つ互いに並列に配置された複数の第2エアシリンダ32A・32B・32Cとを有するエアシリンダ部30とすることも可能である。
1 ベローズポンプ
4 ポンプボディ
6 吸入流路
7 吐出流路
10 ベローズ
14 流体室
15 空気室
30 エアシリンダ部
31 第1エアシリンダ
32A・32B・32C 第2エアシリンダ
34 第1連結部材
35 第1ピストン
36 第1シリンダ
37 空気室
38 空気室
44A・44B・44C 第2連結部材
45A・45B・45C 第2ピストン
46A・46B・46C 第2シリンダ
47A・47B・47C 空気室
48A・48B・48C 空気室
51A・51B・51C 空気孔
52A・52B・52C 空気孔
58 空気孔

Claims (3)

  1. 流体を吸入するための吸入流路、及び、流体を吐出するための吐出流路を有するポンプボディと、前記ポンプボディ内に設けられて、流体を前記吸入流路から吸入し且つ前記吐出流路へ吐出するために伸縮可能に構成されたベローズと、前記ベローズを伸縮動作させるためのエアシリンダ部とを備えるベローズポンプにおいて、
    前記エアシリンダ部は、
    前記ベローズの伸縮方向一端部に第1連結部材を介して連結された第1ピストンと、前記第1ピストンを摺動可能に収容する第1シリンダと、前記第1シリンダ内で前記第1ピストンを挟む2つの空気室とを有し、前記2つの空気室に圧縮空気が給排されることにより、前記ベローズを伸縮動作させるように前記第1ピストンを往復動させ得る少なくとも1つの第1エアシリンダを備えることを特徴とするベローズポンプ。
  2. 前記エアシリンダ部は、
    前記少なくとも1つの第1エアシリンダの第1ピストンに第2連結部材を介して直接又は間接的に連結された第2ピストンと、前記第2ピストンを摺動可能に収容する第2シリンダと、前記第2シリンダ内で前記第2ピストンを挟む2つの空気室とを有し、前記2つの空気室に圧縮空気が給排されることにより、前記第1ピストンに同期して前記第2ピストンを往復動させ得る少なくとも1つの第2エアシリンダを備えることを特徴とする請求項1に記載のベローズポンプ。
  3. 前記ポンプボディの内部空間が、前記ベローズにより、流体を貯溜し得る前記ベローズ内の流体室と、圧縮空気が給排される前記ベローズ外の空気室とに区画され、
    前記第1エアシリンダ及び前記第2エアシリンダの駆動により前記ベローズが収縮させられるときに、前記ポンプボディの空気室に圧縮空気が供給されるように構成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のベローズポンプ。
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