JP2015112955A - 車両用ドアミラー装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】車両用ドアミラー装置の車外側端部の視認性を向上させつつ、車両後方の視認性を良好に確保できる車両用ドアミラー装置を提供する。
【解決手段】ドアミラー装置1は、車両後方の光景を映すミラー40と、ミラー40の車外側端部を覆い、ミラー40よりも低い輝度を有するバイザー30と、バイザー30の車外側に設けられ、バイザー30よりも高い輝度を有する反射テープ50と、を備える。
【選択図】図2
【解決手段】ドアミラー装置1は、車両後方の光景を映すミラー40と、ミラー40の車外側端部を覆い、ミラー40よりも低い輝度を有するバイザー30と、バイザー30の車外側に設けられ、バイザー30よりも高い輝度を有する反射テープ50と、を備える。
【選択図】図2
Description
本発明は、車両用ドアミラー装置に関するものである。
狭い路地でのすれ違いや右左折の際に、運転者は、車両用ドアミラー装置の車外側端部を視認することで自車の車幅を確認し、対向車や障害物(例えば電柱、壁等)との距離感を把握している。
特許文献1には、車両用ドアミラー装置の車外側端部を視認しやすくするため、発光要素を設けた発明が開示されている。特許文献1の発明は、ミラーと、ミラーの周縁に沿って取り付けられた外枠とを備え、外枠の車外側端部に蛍光塗料を塗布したり、外枠の車外側端部の一部を切り欠いて形成した切欠部に発光体を嵌め込んだりしている。
しかし、特許文献1の発明では、ミラーと発光要素とが隣接して配置されているため、運転者がミラーで車両後方を視認したときに、発光要素の光が目に入り込みやすくなってしまい、車両後方の視認性を阻害する虞がある。
本発明は、このような観点から創案されたものであり、車両用ドアミラー装置の車外側端部の視認性を向上させつつ、車両後方の視認性を良好に確保できる車両用ドアミラー装置を提供することを課題とする。
前記の課題を解決するために、本発明は、車両の外側面に取り付けられる車両用ドアミラー装置であって、車両後方の光景を映すミラーと、前記ミラーの車外側端部を覆い、前記ミラーよりも低い輝度を有する低輝度部材と、前記低輝度部材の車外側に設けられ、前記低輝度部材よりも高い輝度を有する位置確認部材と、を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、位置確認部材は、ミラー及び位置確認部材よりも低輝度の低輝度部材を介して、ミラーの車外側に配置される。これにより、ミラーと位置確認部材との間の境界が明確になるとともに、ミラーと位置確認部材とが低輝度部材を間に挟んで車幅方向で互いに離間して配置される。そのため、運転者がミラーで車両後方を視認したときに、位置確認部材の光が目に入り込み難くなり、車両後方の視認性を良好に確保できる。
また、本発明によれば、比較的高輝度の位置確認部材がミラーの車外側に配置されるため、車両用ドアミラー装置の車外側端部の視認性を向上させることができる。
したがって、本発明によれば、車両用ドアミラー装置の車外側端部の視認性を向上させつつ、車両後方の視認性を良好に確保できる。
また、本発明によれば、比較的高輝度の位置確認部材がミラーの車外側に配置されるため、車両用ドアミラー装置の車外側端部の視認性を向上させることができる。
したがって、本発明によれば、車両用ドアミラー装置の車外側端部の視認性を向上させつつ、車両後方の視認性を良好に確保できる。
また、前記位置確認部材は、反射部材である構成とするのが好ましい。
かかる構成によれば、位置確認部材は、ミラーと同じく光を反射する反射部材であるので、周期的なコントラストの変化として位置確認部材を視認(認識)しやすくなる。
特許文献1のように発光体を用いる場合には、常に発光体を発光させる必要があるので、車外から見たときに発光体が目立ってしまい、見栄えが低下する虞がある。
これに対し、本発明では、位置確認部材が反射部材であるので、発光体に比べ、車外側から見たときに位置確認部材が目立ちにくくなり、見栄えが良好となる。
これに対し、本発明では、位置確認部材が反射部材であるので、発光体に比べ、車外側から見たときに位置確認部材が目立ちにくくなり、見栄えが良好となる。
また、前記位置確認部材は、前記ミラーと同等又は略同等の反射率に設定されている構成とするのが好ましい。
かかる構成によれば、位置確認部材は、ミラーと同等又は略同等の反射率に設定されているので、周期的なコントラストの変化として位置確認部材を一層視認しやすくなる。
また、前記位置確認部材の車幅方向に沿った幅は、下記式(1)により求められる前記位置確認部材の空間周波数Fが2〜6cycle/degとなるように設定されている構成とするのが好ましい。
F=1/{atan(L/T)−atan[(L−X)/T]}×2 式(1)
F :位置確認部材の空間周波数
X :位置確認部材の車幅方向に沿った幅
L :運転者のアイポイントから位置確認部材の車外側端部までの車幅方向の離間距離
T :運転者のアイポイントから位置確認部材までの車両前後方向の離間距離
F=1/{atan(L/T)−atan[(L−X)/T]}×2 式(1)
F :位置確認部材の空間周波数
X :位置確認部材の車幅方向に沿った幅
L :運転者のアイポイントから位置確認部材の車外側端部までの車幅方向の離間距離
T :運転者のアイポイントから位置確認部材までの車両前後方向の離間距離
位置確認部材は、車幅の確認や対向車等との距離感を把握する上で特に重要な構成要素であるところ、かかる位置確認部材の車幅方向に沿った幅を、人が視認しやすい空間周波数F=2〜6cycle/degとなるように設定することで、位置確認部材の視認性を高めることができる。
一般論として、ドアミラー装置の位置(位置確認部材の位置)を調整することで、位置確認部材の視認性を高める手段が考えられる。しかし、かかる手段では、位置確認部材の視認性を高めようとすると、ドアミラー装置の位置が制約されてしまい、車体のデザイン性が損なわれる。
これに対し、本発明では、位置確認部材の車幅方向に沿った幅を、人が視認しやすい空間周波数F=2〜6cycle/degとなるように設定することで、位置確認部材の視認性を高めるので、ドアミラー装置の位置を自由に選択できる。つまり、車体のデザイン性への影響を最小限に抑えつつ、位置確認部材の視認性を高めることができる。
これに対し、本発明では、位置確認部材の車幅方向に沿った幅を、人が視認しやすい空間周波数F=2〜6cycle/degとなるように設定することで、位置確認部材の視認性を高めるので、ドアミラー装置の位置を自由に選択できる。つまり、車体のデザイン性への影響を最小限に抑えつつ、位置確認部材の視認性を高めることができる。
また、前記車両用ドアミラー装置は、前記車両の運転席側及び助手席側の前記外側面にそれぞれ取り付けられ、前記運転席側及び前記助手席側の前記位置確認部材の車幅方向に沿った幅は、等しく設定され、前記助手席側の前記位置確認部材の前記空間周波数Fは、2〜6cycle/degに設定されている構成とするのが好ましい。
かかる構成によれば、運転席側及び助手席側の位置確認部材の車幅方向に沿った幅は、等しく設定されているので、車外から見たときの左右の違和感を抑制できる。
助手席側の位置確認部材は、運転席側の位置確認部材よりも運転者から遠いので視認しにくいという問題がある。そこで、本発明では、助手席側の位置確認部材の空間周波数Fを2〜6cycle/degに設定することで、助手席側の位置確認部材の視認性を高めることができる。これにより、助手席側の車両用ドアミラー装置の車外側端部を視認するまでの視認時間を短縮できるので、車幅を確認しやすくなるとともに、対向車等との距離感を把握しやすくなる。
なお、助手席側の位置確認部材の空間周波数Fを2〜6cycle/degに設定すると、運転席側の位置確認部材の空間周波数Fが2〜6cycle/degの範囲外となる可能性がある。かかる場合であっても、運転席側の位置確認部材は、助手席側の位置確認部材よりも運転者に近いので、車幅の確認や対向車等との距離感の把握に支障のない視認性を確保することができる。
なお、助手席側の位置確認部材の空間周波数Fを2〜6cycle/degに設定すると、運転席側の位置確認部材の空間周波数Fが2〜6cycle/degの範囲外となる可能性がある。かかる場合であっても、運転席側の位置確認部材は、助手席側の位置確認部材よりも運転者に近いので、車幅の確認や対向車等との距離感の把握に支障のない視認性を確保することができる。
また、前記位置確認部材の車幅方向に沿った幅は、前記低輝度部材の車幅方向に沿った幅よりも短い構成とするのが好ましい。
かかる構成によれば、位置確認部材の車幅方向に沿った幅は、低輝度部材の車幅方向に沿った幅よりも短いので、運転者がミラーで車両後方を視認したときに、位置確認部材が低輝度部材よりも目立ちにくくなり、車両後方の視認性を高めることができる。
本発明では、車両用ドアミラー装置の車外側端部の視認性を向上させつつ、車両後方の視認性を良好に確保できる車両用ドアミラー装置を提供することができる。
本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。説明において、同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。なお、各図中に矢印で示される「前後」は、車両前後方向を示し、「上下」は、車両上下方向を示し、「左右」は、運転席から見た左右方向(車幅方向)を示している。
図1に示すように、本発明の実施形態に係るドアミラー装置1は、車両Vにおいて、運転者が車両後方(後側方)を視認することが可能なドアミラーに適用されている。
ドアミラー装置1は、車体の運転席側及び助手席側のフロントドア60の外側面61にそれぞれ取り付けられている。本実施形態では、右フロントドア60の外側面61に取り付けられる一方のドアミラー装置1を以下詳細に説明し、左フロントドア60の外側面61に取り付けられる他方のドアミラー装置1の説明を省略する。
図1及び図2に示すように、ドアミラー装置1は、車体の運転席側の右フロントドア60の外側面61に取り付けられるミラーベース10と、ミラーベース10に取り付けられるミラーハウジング20と、ミラーハウジング20の後部に取り付けられるバイザー30と、バイザー30の内部に設けられ車両後方の光景を映すミラー40と、バイザー30の車外側に設けられた反射テープ50とを備える。
ミラーハウジング20は、図1に示すように、ドアミラー装置1の外面を構成する部材である。ミラーハウジング20は、ベース部材21と、ベース部材21の上部に取り付けられるカバー部材22とを有する。ベース部材21及びカバー部材22は、例えば、樹脂材料によって形成されている。
バイザー30は、図2に示すように、ミラー40の周縁を上下左右から覆うとともに、ミラー40を収容保持する部材である。バイザー30は、例えば、樹脂材料によって形成されている。バイザー30は、ミラー40及び反射テープ50よりも低い輝度を有している。バイザー30は、後方に開口する略矩形状の開口部31を有している。バイザー30の開口縁には、周壁部32が車両前方へ向けて突出している。周壁部32は、正面視で略四角環状を呈している。周壁部32の内側には、図3に示すように、ミラー40を収容するための収容空間33が形成されている。バイザー30の車外側部位30Aは、ミラー40の車外側に位置する部位であり、特許請求の範囲における「低輝度部材」を構成している。
ミラー40は、図2に示すように、正面視で略矩形状を呈する反射部材である。ミラー40は、図3に示すように、収容空間33の内部に収容され、開口部31よりも車両前方に位置している。ミラー40の車外側端部40Aは、バイザー30の車外側部位30Aに車外側から覆われている。
反射テープ50は、図2に示すように、上下方向に長尺な帯状を呈する反射部材である。反射テープ50は、ミラー40と同等又は略同等の反射率及び輝度に設定されている。反射テープ50は、バイザー30よりも高い輝度を有している。反射テープ50は、バイザー30の車外側部位30Aの外寄りに設けられている。反射テープ50は、バイザー30を介して、ミラー40の車外側に配置されている。つまり、反射テープ50は、バイザー30の車外側部位30Aの一部を間に挟んで、ミラー40の車外側端部40Aから車外側に離間して配置されている。反射テープ50は、光を反射させることで、ドアミラー装置1の車外側端部の視認性を高めている。反射テープ50は、特許請求の範囲における「位置確認部材」を構成している。
反射テープ50の車幅方向に沿った幅Xは、バイザー30の車外側部位30Aの車幅方向に沿った幅Yよりも短い。反射テープ50の車幅方向に沿った幅Xは、下記式(1)で求められる反射テープ50の空間周波数Fが2〜6cycle/degとなるように設定されるのが好ましい。
F=1/{atan(L/T)−atan[(L−X)/T]}×2 ・・・ 式(1)
F :反射テープ50の空間周波数
X :反射テープ50の車幅方向に沿った幅
L :運転者DのアイポイントEから反射テープ50の車外側端部までの車幅方向の離間距離
T :運転者DのアイポイントEから反射テープ50までの車両前後方向の離間距離
F :反射テープ50の空間周波数
X :反射テープ50の車幅方向に沿った幅
L :運転者DのアイポイントEから反射テープ50の車外側端部までの車幅方向の離間距離
T :運転者DのアイポイントEから反射テープ50までの車両前後方向の離間距離
ここで、図4を参照して、右側(運転席側)の反射テープ50の空間周波数Fの算出方法について詳述する。
運転者Dのアイポイント(例えば右目)Eから反射テープ50の車外側端部までの角度θ1は、アイポイントEから反射テープ50の車外側端部までの車幅方向の離間距離をL1とし、アイポイントEから反射テープ50までの車両前後方向の離間距離をTとすると、
θ1=atan(L1/T) ・・・ 式(2)
で求められる。
なお、前記角度θ1は、アイポイントEを通る車両前後方向に沿う線Mと、アイポイントEと反射テープ50の車外側端部を結ぶ線N1とが成す角度である。
θ1=atan(L1/T) ・・・ 式(2)
で求められる。
なお、前記角度θ1は、アイポイントEを通る車両前後方向に沿う線Mと、アイポイントEと反射テープ50の車外側端部を結ぶ線N1とが成す角度である。
一方、アイポイントEから反射テープ50の車内側端部までの角度θ2は、アイポイントEから反射テープ50の車内側端部までの車幅方向の離間距離をL2とし、アイポイントEから反射テープ50までの車両前後方向の離間距離をTとすると、
θ2=atan(L2/T) ・・・ 式(3)
で求められる。
なお、前記角度θ2は、アイポイントEを通る車両前後方向に沿う線Mと、アイポイントEと反射テープ50の車内側端部を結ぶ線N2とが成す角度である。
θ2=atan(L2/T) ・・・ 式(3)
で求められる。
なお、前記角度θ2は、アイポイントEを通る車両前後方向に沿う線Mと、アイポイントEと反射テープ50の車内側端部を結ぶ線N2とが成す角度である。
前記車幅方向の離間距離L2は、前記車幅方向の離間距離L1から反射テープ50の車幅方向に沿った幅X1を引いた値、すなわち、
L2=L1−X1 ・・・ 式(4)
となる。
L2=L1−X1 ・・・ 式(4)
となる。
よって、前記角度θ2は、前記式(3),(4)より、
θ2=atan[(L1−X1)/T] ・・・ 式(5)
で求められる。
θ2=atan[(L1−X1)/T] ・・・ 式(5)
で求められる。
ここで、反射テープ50の空間周波数Fは、下記式(6)で求められる。
F=1/[(θ1−θ2)×2] ・・・ 式(6)
F=1/[(θ1−θ2)×2] ・・・ 式(6)
よって、反射テープ50の空間周波数Fは、前記式(2),(5),(6)より、
F=1/{atan(L1/T)−atan[(L1−X1)/T]}×2・・・式(7)
で求められる。
F=1/{atan(L1/T)−atan[(L1−X1)/T]}×2・・・式(7)
で求められる。
本実施形態では、前記式(7)で求めた反射テープ50の空間周波数Fが2〜6cycle/degとなるように、反射テープ50の車幅方向に沿った幅X1を設定するのが好ましい。空間周波数Fの2〜6cycle/degの範囲は、電子情報通信学会の知識ベースに収録されている「視覚系の空間周波数特性」で示されている技術的知見に基づくものである。この数値範囲は、コントラスト感度が最大となり、人が最も視認しやすい範囲であることが分かっている。本実施形態は、この技術的知見をドアミラー装置1の反射テープ50に応用した点において技術的意義を有している。
なお、左側(助手席側)の反射テープ50の空間周波数Fについても前記式(2)〜(7)と略同様の式で算出できる。すなわち、左側の反射テープ50の空間周波数Fは、下記式(8)で求められる(L3やX2等については図4参照)。
F=1/{atan(L3/T)−atan[(L3−X2)/T]}×2・・・式(8)
F=1/{atan(L3/T)−atan[(L3−X2)/T]}×2・・・式(8)
前記式(8)で求めた反射テープ50の空間周波数Fが2〜6cycle/degとなるように、反射テープ50の車幅方向に沿った幅X2を設定するのが好ましい。
ちなみに、左右の反射テープ50の車幅方向に沿った幅X1,X2が同じ場合には、左側の反射テープ50が、右側の反射テープ50よりも空間周波数Fが高くなる。そこで、右側の反射テープ50の車幅方向に沿った幅X1を、左側の反射テープ50の車幅方向に沿った幅X2よりも短くすることで、左右の反射テープ50の空間周波数Fが同等乃至略同等となり、左右の空間周波数Fのバランスをとることができる。
本実施形態に係るドアミラー装置1は、基本的に以上のように構成されるものであり、次にその作用効果について説明する。
本実施形態によれば、反射テープ50は、ミラー40及び反射テープ50よりも低輝度のバイザー30を介して、ミラー40の車外側に配置される。これにより、ミラー40と反射テープ50との間の境界が明確になるとともに、ミラー40と反射テープ50とがバイザー30の車外側部位30Aの一部を間に挟んで車幅方向で互いに離間して配置される。そのため、運転者Dがミラー40で車両後方を視認したときに、反射テープ50の光が目に入り込み難くなり、車両後方の視認性を良好に確保できる。
また、本実施形態によれば、比較的高輝度の反射テープ50がミラー40の車外側に配置されるため、ドアミラー装置1の車外側端部の視認性を向上させることができる。
したがって、本実施形態によれば、ドアミラー装置1の車外側端部の視認性を向上させつつ、車両後方の視認性を良好に確保できる。
また、本実施形態によれば、比較的高輝度の反射テープ50がミラー40の車外側に配置されるため、ドアミラー装置1の車外側端部の視認性を向上させることができる。
したがって、本実施形態によれば、ドアミラー装置1の車外側端部の視認性を向上させつつ、車両後方の視認性を良好に確保できる。
本実施形態によれば、反射テープ50は、ミラー40と同じく光を反射する反射部材であるので、周期的なコントラストの変化として反射テープ50を視認しやすくなる。
本実施形態によれば、反射テープ50は、ミラー40と同等又は略同等の反射率に設定されているので、周期的なコントラストの変化として反射テープ50を一層視認しやすくなる。
本実施形態によれば、反射テープ50の車幅方向に沿った幅Xを、人が視認しやすい空間周波数F=2〜6cycle/degとなるように設定することで、反射テープ50の視認性を高めることができる。
一般論として、ドアミラー装置1の位置(反射テープ50の位置)を調整することで、反射テープ50の視認性を高める手段が考えられる。しかし、かかる手段では、反射テープ50の視認性を高めようとすると、ドアミラー装置1の位置が制約されてしまい、車体のデザイン性が損なわれる。
これに対し、本実施形態では、反射テープ50の車幅方向に沿った幅Xを、人が視認しやすい空間周波数F=2〜6cycle/degとなるように設定することで、反射テープ50の視認性を高めるので、ドアミラー装置1の位置を自由に選択できる。つまり、車体のデザイン性への影響を最小限に抑えつつ、反射テープ50の視認性を高めることができる。
これに対し、本実施形態では、反射テープ50の車幅方向に沿った幅Xを、人が視認しやすい空間周波数F=2〜6cycle/degとなるように設定することで、反射テープ50の視認性を高めるので、ドアミラー装置1の位置を自由に選択できる。つまり、車体のデザイン性への影響を最小限に抑えつつ、反射テープ50の視認性を高めることができる。
本実施形態によれば、反射テープ50の車幅方向に沿った幅Xは、バイザー30の車外側部位30Aの車幅方向に沿った幅Yよりも短いので、運転者Dがミラー40で車両後方を視認したときに、反射テープ50がバイザー30よりも目立ちにくくなり、車両後方の視認性を高めることができる。
特許文献1のように発光体を用いる場合には、常に発光体を発光させる必要があるので、車外から見たときに発光体が目立ってしまい、見栄えが低下する虞がある。
これに対し、本実施形態では、反射テープ50を用いているので、発光体に比べ、車外側から見たときに反射テープ50が目立ちにくくなり、見栄えが良好となる。
これに対し、本実施形態では、反射テープ50を用いているので、発光体に比べ、車外側から見たときに反射テープ50が目立ちにくくなり、見栄えが良好となる。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
本実施形態では、本発明の位置確認部材として反射テープ50を用いたが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、白色の樹脂材料によって形成された部材を用いてもよいし、ミラー40と同じ材料によって形成された部材を用いてもよい。また、バイザー30の表面に鏡面処理や鍍金処理を施すことで形成した反射面を、本発明の位置確認部材として用いてもよい。
また、本発明では、運転席側及び助手席側の反射テープ50の車幅方向に沿った幅X1,X2は、等しく設定され、助手席側の反射テープ50の空間周波数Fは、2〜6cycle/degに設定される構成としてもよい。
かかる構成によれば、運転席側及び助手席側の反射テープ50の車幅方向に沿った幅X1,X2は、等しく設定されているので、車外から見たときの左右の違和感を抑制できる。
助手席側の反射テープ50は、運転席側の反射テープ50よりも運転者Dから遠いので視認しにくいという問題がある。そこで、助手席側の反射テープ50の空間周波数Fを2〜6cycle/degに設定することで、助手席側の反射テープ50の視認性を高めることができる。これにより、助手席側のドアミラー装置1の車外側端部を視認するまでの視認時間を短縮できるので、車幅を確認しやすくなるとともに、対向車等との距離感を把握しやすくなる。
なお、助手席側の反射テープ50の空間周波数Fを2〜6cycle/degに設定すると、運転席側の反射テープ50の空間周波数Fが2〜6cycle/degの範囲外となる可能性がある。かかる場合であっても、運転席側の反射テープ50は、助手席側の反射テープ50よりも運転者Dに近いので、車幅の確認や対向車等との距離感の把握に支障のない視認性を確保することができる。
なお、助手席側の反射テープ50の空間周波数Fを2〜6cycle/degに設定すると、運転席側の反射テープ50の空間周波数Fが2〜6cycle/degの範囲外となる可能性がある。かかる場合であっても、運転席側の反射テープ50は、助手席側の反射テープ50よりも運転者Dに近いので、車幅の確認や対向車等との距離感の把握に支障のない視認性を確保することができる。
V 車両
1 ドアミラー装置(車両用ドアミラー装置)
10 ミラーベース
20 ミラーハウジング
30 バイザー
30A 車外側部位(低輝度部材)
40 ミラー
40A 車外側端部
50 反射テープ(位置確認部材)
61 外側面
D 運転者
E アイポイント
F 空間周波数
X(X1,X2)反射テープの車幅方向に沿った幅
Y バイザーの車外側部位の車幅方向に沿った幅
1 ドアミラー装置(車両用ドアミラー装置)
10 ミラーベース
20 ミラーハウジング
30 バイザー
30A 車外側部位(低輝度部材)
40 ミラー
40A 車外側端部
50 反射テープ(位置確認部材)
61 外側面
D 運転者
E アイポイント
F 空間周波数
X(X1,X2)反射テープの車幅方向に沿った幅
Y バイザーの車外側部位の車幅方向に沿った幅
Claims (6)
- 車両の外側面に取り付けられる車両用ドアミラー装置であって、
車両後方の光景を映すミラーと、
前記ミラーの車外側端部を覆い、前記ミラーよりも低い輝度を有する低輝度部材と、
前記低輝度部材の車外側に設けられ、前記低輝度部材よりも高い輝度を有する位置確認部材と、を備えたことを特徴とする車両用ドアミラー装置。 - 前記位置確認部材は、反射部材であることを特徴とする請求項1に記載の車両用ドアミラー装置。
- 前記位置確認部材は、前記ミラーと同等又は略同等の反射率に設定されていることを特徴とする請求項2に記載の車両用ドアミラー装置。
- 前記位置確認部材の車幅方向に沿った幅は、下記式(1)により求められる前記位置確認部材の空間周波数Fが2〜6cycle/degとなるように設定されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の車両用ドアミラー装置。
F=1/{atan(L/T)−atan[(L−X)/T]}×2 式(1)
F :位置確認部材の空間周波数
X :位置確認部材の車幅方向に沿った幅
L :運転者のアイポイントから位置確認部材の車外側端部までの車幅方向の離間距離
T :運転者のアイポイントから位置確認部材までの車両前後方向の離間距離 - 前記車両用ドアミラー装置は、前記車両の運転席側及び助手席側の前記外側面にそれぞれ取り付けられ、
前記運転席側及び前記助手席側の前記位置確認部材の車幅方向に沿った幅は、等しく設定され、
前記助手席側の前記位置確認部材の前記空間周波数Fは、2〜6cycle/degに設定されていることを特徴とする請求項4に記載の車両用ドアミラー装置。 - 前記位置確認部材の車幅方向に沿った幅は、前記低輝度部材の車幅方向に沿った幅よりも短いことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の車両用ドアミラー装置。
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Country | Link |
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JP (1) | JP2015112955A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017013784A (ja) * | 2015-06-23 | 2017-01-19 | メクラ・ラング・ゲーエムベーハー・ウント・コー・カーゲーMEKRA Lang GmbH & Co. KG | 商用車等の車載表示システム |
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2013
- 2013-12-10 JP JP2013255160A patent/JP2015112955A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017013784A (ja) * | 2015-06-23 | 2017-01-19 | メクラ・ラング・ゲーエムベーハー・ウント・コー・カーゲーMEKRA Lang GmbH & Co. KG | 商用車等の車載表示システム |
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