JP2015112091A - 作業用搬送台車 - Google Patents

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明徳 坂本
Akinori Sakamoto
明徳 坂本
勇 宮脇
Isamu Miyawaki
勇 宮脇
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Abstract

【課題】高設式栽培床におけるプランタに対して安定した姿勢で移動しながら作業可能な作業用搬送台車を提供することを目的とする。
【解決手段】本願発明の搬送台車5は、第1車輪77を底部に有してプランタ2の側方を移動する移動架台76と、プランタ2の外枠に係合する第2車輪79を底部に有するとともに作業機4を昇降可能に把持する把持架台78とを併設している。移動架台76は、把持架台78と逆側となる側面の両縁に2本の取手部80cを具備しており、移動架台76の第1車輪77が、プランタ2の側方でプランタ2の長手方向に延設される台車案内レール6上を走行する。
【選択図】図6

Description

本願発明は、プランタへの耕耘などの各種作業を実行する作業用搬送台車に関するものであって、特に、野菜や花卉といった果菜等を密植状態で栽培できる移動栽培装置に使用可能な作業用搬送台車に関する。
従来から、複数の横長な栽培ベンチを用いて果菜等を栽培する技術はよく知られている。例えば特許文献1には、複数の栽培ベンチを循環搬送する閉ループ状の移動栽培装置が開示されている。この移動栽培装置は、高設式栽培床を採用しており、案内レールや搬送ベルト上といった高所を栽培ベンチが移動する。
また、移動栽培装置では、栽培ベンチ内のプランタで育成させた果菜の収穫後、栽培ベンチに新苗を移植させるために、プランタ内の培土の耕耘が施されるが、手作業で行われることが多かった。しかしながら、このプランタの耕耘作業は重労働であったため、近年においては機械化が進められている。そして、近年の機械化推進に対応し、高設式栽培床を採用した移動栽培装置におけるプランタの培土を耕耘する耕耘装置が開示されている(特許文献2参照)。
特開2010−57448号公報 特開2001−352801号公報
ところで、特許文献2に開示の高設式栽培床の耕耘装置は、栽培ベンチを跨いで移動可能に枠組みした移動台車に、耕耘装置を搭載させた構成とされている。そのため、特許文献2に開示の耕耘装置を組み付ける移動栽培装置が、特許文献1に開示の閉ループ状の構成となる場合、栽培ベンチを搬送する搬送コンベヤを跨ぐようにして、耕耘装置を設置させる必要がある。従って、閉ループ状の構成を有する移動栽培装置に上記耕耘装置を組み付ける場合、耕耘装置又は移動栽培装置のいずれかを分解して組み付ける等する必要があり、その組み付け作業が煩雑であった。
また、このような耕耘装置の組付けは、果菜等の収穫後の耕耘にのみ必要であるため、移動栽培装置における栽培時では、耕耘装置を取り外すことが望ましい。しかしながら、閉ループ状の構成を有する移動栽培装置に対しては、上述したように、耕耘装置の組み付けが困難であることと同様、耕耘装置の取り外しについても、その作業が煩雑なものとなる。更に、耕耘装置等の作業用搬送台車が、高設式栽培床におけるプランタに対して作業を実行する際に、安定した姿勢で移動させるためには複雑な機構が必要であった。
本願発明は、上記のような現状を検討して改善を図った作業用搬送台車を提供することを技術的課題として成されたものである。
請求項1の発明は、果菜等を栽培するプランタ上を走行するとともに、該プランタに対して作業する作業機を搭載する作業用搬送台車であって、第1車輪を底部に有して前記プランタの側方を移動する移動架台と、前記プランタの外枠に係合する第2車輪を底部に有するとともに前記作業機を昇降可能に把持する把持架台とを併設しているというものである。
請求項2の発明は、請求項1に記載の作業用搬送台車において、前記把持架台に2つのシリンダを固定しており、2つの該シリンダに対して伸縮するピストンロッドを前記作業機の両側方と連結させて、前記ピストンロッドの伸縮により前記作業機を前記把持架台に対して上下昇降させるというものである。
請求項3の発明は、請求項2に記載の作業用搬送台車において、前記作業機が、前記ピストンロッドと連結される2側面と直交する2側面に縦穴を設けたガイド部材を具備しており、該ガイド部材の縦穴に挿入される支持バーが前記把持架台に固定されているというものである。
請求項4の発明は、請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の作業用搬送台車において、前記移動架台は、前記把持架台と逆側となる側面の両縁に2本の取手部を具備しており、前記移動架台の前記第1車輪が、前記プランタの側方で前記プランタの長手方向に延設される案内レール上を走行するというものである。
本願発明によると、果菜等を栽培するプランタ上を走行するとともに、該プランタに対して作業する作業機を搭載する作業用搬送台車であって、第1車輪を底部に有して前記プランタの側方を移動する移動架台と、前記プランタの外枠に係合する第2車輪を底部に有するとともに前記作業機を昇降可能に把持する把持架台とを併設しているため、前記移動架台及び前記把持架台それぞれが、前記プランタの外枠側方及び外枠上のそれぞれで支持され、バランスを崩すことなく移動できる。長手方向に隣接して配置されている複数の前記プランタに対して前記作業機による作業を連続して実行する場合、前記作業機を昇降させることで、前記プランタの外枠と干渉を防ぎ、円滑に作業を実行させることができる。
また、前記把持架台に2つのシリンダを固定しており、2つの該シリンダに対して伸縮するピストンロッドを前記作業機の両側方と連結させて、前記ピストンロッドの伸縮により前記作業機を前記把持架台に対して上下昇降させるから、前記把持架台に対して2つの前記シリンダで前記作業機を昇降可能に挟持しており、バランスを崩すことなく前記作業機を昇降できる。長手方向に隣接して配置されている複数の前記プランタに対して前記作業機による作業を連続して実行する場合、前記作業機を前記シリンダで昇降させることで、前記プランタの外枠と干渉を防ぎ、円滑に作業を実行できる。
また、前記作業機が、前記ピストンロッドと連結される2側面と直交する2側面に縦穴を設けたガイド部材を具備しており、該ガイド部材の縦穴に挿入される支持バーが前記把持架台に固定されているから、2本の前記シリンダが前記作業機の2側面と連結する一方で、2本の前記ガイド棒が前記作業機の残りの2側面を支持することとなり、前記把持架台が、前記シリンダ及び前記ガイド棒を介して、前記作業機の4側面を支持している。従って、前記作業機がバランスを崩すことなく昇降できるだけでなく、昇降時の前記作業機の前記プランタに対する相対位置の位置ずれを抑制できる。
また、前記移動架台は、前記把持架台と逆側となる側面の両縁に2本の取手部を具備しており、前記移動架台の前記第1車輪が、前記プランタの側方で前記プランタの長手方向に延設される台車案内レール上を走行するから、前記台車案内レール上と前記プランタ上それぞれで支持されることとなり、作業者は、搬送台車のバランスを崩すことなく移動させることができる。前記把持架台に前記取手部を設けていることで、作業者は、取手部を把持して前記搬送台車を移動させるとき、前記プランタと前記作業機との位置関係を容易に確認でき、前記作業機の昇降動作を最適に制御できる。
本発明の実施形態における高設式栽培用作業装置の概略斜視図である。 図1の高設式栽培用作業装置の拡大図である。 図1の高設式栽培用作業装置における搬送台車の平面図である。 同搬送台車の正面図である。 同搬送台車の底面図である。 同搬送台車の側面図である。 同搬送台車に搭載した作業機の構成を示す正面図である。 同作業機の構成を示す側面図である。 同作業機の斜視図である。 同作業機の分解斜視図である。 同作業機の筐体内部のギヤ構成を示す図である。 同作業機を下降させたときの高設式栽培用作業装置の側面図である。 高設式栽培用作業装置を組み込んだ移動栽培装置の概略平面図である。 同移動栽培装置の一部拡大図である。 同移動栽培装置の側面図である。 栽培ベンチの斜視図である。 引き込み装置の平面図である。 引き込み装置の斜視図である。 係合爪体及び係脱用アクチュエータの一部切り欠き斜視図である。 引き込み装置による係合前の状態を示す側面図である。 引き込み装置の係合状態を示す側面図である。 引き込み装置の引き込み終了状態を示す側面図である。 引き込み装置の係合解除状態を示す側面図である。 空気圧回路及びコントローラの機能ブロック図である。
以下に、本願発明を具体化した実施形態を図面に基づいて説明する。
まず、図1〜図12を参照しながら、高設式栽培用作業装置3の構造について説明する。以下の説明において必要に応じて特定の方向や位置を示す用語(例えば「左右」「上下」等)を用いる場合は、図2において紙面に直交する方向を平面視とし、紙面上下方向を前後方向又は縦方向(列方向と言ってもよい)とし、紙面左右方向を左右方向又は横方向(行方向と言ってもよい)とする。これらの用語は説明の便宜のために用いたものであり、本願発明の技術的範囲を限定するものではない。
図1及び図2に示すように、高設式栽培用作業装置3は、後述の栽培ベンチ10の上方に配置されて作業する作業機4と、作業機4を搭載する搬送台車5と、搬送台車5を栽培ベンチ10の長手方向(左右方向)に沿って移動させる複数本(本実施形態では2本)の台車案内レール6とを備える。高設式栽培用作業装置3には、搬送台車(作業用搬送台車)5を待機させる台車待機部7が、台車案内レール6の一端側に設けられている。
複数本の台車案内レール6は、V字断面を有するとともに、互いに平行に延設されるように、レール固定用ブラケット25を介して、後述の移動栽培装置1(図13参照)と連結するレール支持ステー8で下側から支持されている。レール支持ステー8は、台車案内レール6の一端から他端に向かって等間隔となる複数箇所(本実施形態では5カ所)設置されている。レール支持ステー8は、上下方向に延びた構成の支柱フレーム26と、支柱フレーム26の上端で接続されて前後方向に延びた構成の梁フレーム27と、支柱フレーム26に一端が連結するとともに梁フレーム27に他端が連結した斜めフレーム28とによって構成される。
複数本の台車案内レール6はそれぞれ、その両端の下側がレール固定用ブラケット25を介してレール支持ステー(レール支持部)8と接続されている。この台車案内レール6の両端を支持するレール支持ステー8の梁フレーム27は、その側面に台車規制部材29を連結している。台車規制部材29は、台車案内レール6の下方から上方に向かって延びた構成を有することで、台車案内レール6の両端を塞いで、搬送台車5が台車案内レール6の範囲内で移動するように規制する。すなわち、搬送台車5が台車案内レール6の両端位置で台車規制部材29と当接するため、搬送台車5が台車案内レール6から外れて落下することを防止できる。
台車案内レール6の一端側に設けられた台車待機部7は、レール支持ステー8の支柱フレーム26と平行に延設される複数本の支柱フレーム36と、支柱フレーム26,36上端を架橋する複数本の梁フレーム37と、互いに平行な位置関係となる梁フレーム37上面を架橋する複数本の台車待機用レール38とを有する。そして、支柱フレーム26と連結される梁フレーム37は、その側面に台車規制部材39を連結している。台車待機部7は、台車案内レール6の一端(左端)側の一部と台車待機用レール38とで構成されており、移動栽培装置1(図13参照)から待避させた搬送台車5を、台車案内レール6及び台車待機用レール38で支持する。
本実施形態の例では、支柱フレーム36は3本であり、1本の支柱フレーム36が、台車案内レール6寄りとなる支柱フレーム26の右側に離間して配置され、残り2本の支柱フレーム36が、台車案内レール6沿いに設置された支柱フレーム26,36の前側(台車案内レール6から離れる側)に離間して配置される。また、2本の梁フレーム37のうちの一本が、前後に並んだ2本の支柱フレーム26,36の上端で架設され、残り1本の梁フレーム37が、前後に並んだ2本の支柱フレーム36の上端で架設される。また、2本の台車待機用レール38は、台車案内レール6と平行に延設されるよう、2本の梁フレーム37の上側で架設されており、その上面には、レールの延設方向と同一長さの溝部38aを有する。台車待機用レール38は、台車案内レール6よりも上側に配置される。
更に、台車規制部材39は、レール支持ステー8に連結された台車規制部材29と同様、台車待機用レール38の下方から上方に向かって延びた構成を有することで、台車待機用レール38の一端(左端)を塞いで、搬送台車5が台車案内レール6の範囲内で移動するように規制する。すなわち、搬送台車5が台車案内レール6の一端(左端)位置で台車規制部材29,39と当接するため、搬送台車5が台車案内レール6及び台車待機用レール38から外れて落下することを防止できる。
図3〜図8に示すように、搬送台車5は、台車案内レール6上を移動する移動用車輪(第1車輪)77を底部に有する移動架台76と、プランタ2の外枠上を移動する支持用車輪(第2車輪)79を底部に有するとともに作業機4を昇降可能に把持する把持架台78とを、前後に併設している。このとき、台車案内レール6と台車待機用レール38の上下位置関係に従い、移動架台76における移動用車輪77の最下点が、把持架台78における支持用車輪79の最下点よりも下側に位置する。これにより、図3に示すように、搬送台車5が台車待機部7に載置されているとき、搬送台車5の後側の移動架台76が、台車案内レール6に移動用車輪77を嵌合させて、台車案内レール6上で支持されるとともに、搬送台車5の前側の把持架台78が、台車待機用レール38に支持用車輪79を嵌合させて、台車待機用レール38上で支持される。
また、移動架台76及び把持架台78それぞれは、搬送台車移動方向に対して垂直となる両側面(左右側面)の下側(底面に近い側)に、把持用取手部80a,80bを水平方向に延設している。従って、二人の作業者が取手部80a,80bを持って、搬送台車5を持ち上げることができるため、台車待機部7に対する搬送台車5の上げ下ろしが容易である。また、台車待機部7が、搬送台車5を移動栽培装置1(図13参照)から待避させる位置に配置されているため、高設式栽培用作業装置3を移動栽培装置1に組み込んだ後であっても、作業者は搬送台車5を容易に台車待機部7に載置できる。
移動架台76は、搬送台車移動方向に対して平行となる側面(搬送台車5の背面)の下側に、搬送用取手部80cを鉛直方向に延設している。搬送用取手部80cは、移動架台76の側面の左右両端に設けられており、一人の作業者が、両手で2本の取手部80cを把持して、搬送台車5を台車案内レール6に沿って移動させる。また、取手部80cは、図4に示すように、作業者によって把持される部分を搬送台車5の左右外側に配置しており、搬送台車5を搬送させる際に作業者が力を入れやすい位置で把持できる。そのため、耕耘作業等の作業機4による作業中において、搬送台車5の搬送による作業者への負荷を軽減できる。
搬送台車5は、図5に示すように、底フレーム91の下面に、移動架台76用の2本の車輪支持ブラケット92と、把持架台78用の2本の車輪支持ブラケット93とを締結している。移動架台76用の車輪支持ブラケット92は、搬送台車5の移動方向に延びた形状を有し、その底面に移動用車輪77として、複数個(本実施形態では2個)のキャスターが固定されている。把持架台78用の車輪支持ブラケット93は、搬送台車5の移動方向に延びた形状を有し、その側面に複数(本実施形態では4個)の支持用車輪79として、片つば車輪を回動可能に枢支して滑車を構成している。
本実施形態では、片つば車輪で構成される支持用車輪79は、プランタ2の外枠外側につば部分が位置するように設置されている。従って、前後両側の支持用車輪79がプランタ2外枠の両上端に接触するものであれば、プランタ2の前後幅の大きさに限らず、把持架台78がプランタ2上で姿勢を崩すことなく搬送台車5を移動させることができる。なお、プランタ2の外枠外側につば部分が位置するように設置されるものとしてもよいし、支持用車輪79を両つば車輪としてもよい。
把持架台78は、図7及び図8に示すように、2本のエアシリンダ94で作業機4を挟持するようにして、作業機4の両側方(本実施形態では、左右側方)を把持し、作業機4を把持架台78内で上下動可能に配置している。把持架台78は、その上部で対向するように設けた2枚の側板95それぞれに、上下のシリンダ支持ブラケット96a,96bを介して、エアシリンダ94を固定している。即ち、L字状断面のシリンダ支持ブラケット96aが、エアシリンダ94の上端と連結するとともに、側板95の上側に締結される。また、L字状断面のシリンダ支持ブラケット96bが、エアシリンダ94の下側を把持するとともに、側板95の下側に締結される。
エアシリンダ94は、その下端側から挿通しているピストンロッド97を有しており、ピストンロッド97下端の連結部97aを作業機4の連結部材98に締結する。これにより、固定されたエアシリンダ94に対してピストンロッド97が上下に伸縮動作を行い、作業機4を上下動させる。ピストンロッド97を挿入したコイルばね99が、エアシリンダ94の下方とピストンロッド97の連結部97a上方とを連結している。従って、コイルばね99の弾性力が作業機4を上方に位置させるように働くため、ピストンロッド97を縮めた状態で作業機4を上方に位置させているとき、エアシリンダ94にかかる作業機4の重量負担を低減できる。
把持架台78は、対向する2側面であってエアシリンダ94の設置側面と異なる側面(本実施形態では、前後側面)それぞれに、上下方向にガイド棒(案内棒)111を延設している。ガイド棒111は、把持架台78の底に設けた車輪支持ブラケット93の上面より垂直に立設されており、把持架台78の中央領域の横桟フレーム112の下面と接続されている。すなわち、把持架台78は、車輪支持ブラケット93と横桟フレーム112との間に、ガイド棒111を架設している。把持架台78の筐体フレームに固定された2本のガイド棒111はそれぞれ、作業機4の両側方に設けた円筒形状のガイド部材110に挿通されている。従って、ピストンロッド97の伸縮させたとき、ガイド部材110がガイド棒111により位置が規制されるため、作業機4は、前後左右にずれることなく上下動する。
作業機4は、図7〜図11に示すように、培土再生装置であって、2本のエアシリンダ94のピストンロッド97先端と連結して把持架台78に吊下支持された筐体113の上下に、駆動モータ(攪拌用駆動源)114と2本の攪拌スクリュー115,116とを配置した構成を有する。作業機4は、筐体113の対向する2枚の側板113a,113b外側に連結部材98を有しており、この連結部材98がピストンロッド97先端の連結部97aに締結されている。筐体113の対向する別の2枚の側板113c,113d外側には、円筒状のガイド部材110が設置されており、このガイド部材110における上下方向の貫通穴に、把持架台78に固定されたガイド棒111を挿通させている。すなわち、筐体113の外周面に、ピストンロッド97に連結させた連結部材98と、ガイド棒111に嵌合させたガイド部材110とが交互に配置されている。
筐体113は、蓋板113e上面に、駆動モータ114を載置している。駆動モータ114のモータ回転軸114aは、蓋板113eの貫通穴113gを通じて、筐体113内部に挿入されている。筐体113内部において、駆動モータ114のモータ回転軸114aは、軸継手(カップリング)117のモータ側ハブ117aに連結されている。カップリング117は、下面に突条部を有するモータ側ハブ117aと、上面に突条部を有するスクリュー側ハブ117bとの間に、歯車形状のスペーサ117cを狭持させている。カップリング117は、ハブ117a,117bの突条部とスペーサ117cの歯車を噛合させている。
筐体113は、底板113fの2つの貫通穴113hを通じて、2本の攪拌スクリュー115,116のスクリュー軸115a,116aが挿入されている。攪拌スクリュー115のスクリュー軸115aの上端側は、カップリング117のスクリュー側ハブ117bと連結されている。すなわち、攪拌スクリュー115のスクリュー軸115aは、カップリング117を介して、駆動モータ114のモータ回転軸114aと連結する。筐体113は、底板113fの上面にギヤボックス118を載置し、このギヤボックス118により底板113fの2つの貫通穴113hが覆われる。
ギヤボックス118は、上面に2つの貫通穴118aを有しており、この2つの貫通穴118aそれぞれを覆うように、ギヤボックス118の上面上側に2つの軸受119を固定している。2つの軸受119はそれぞれ、玉軸受などで構成されており、ギヤボックス118の貫通穴118aを貫通する攪拌スクリュー115,116のスクリュー軸115a,116aを軸支している。また、ギヤボックス118の上面下側には、噛合する2つのギヤ120に、攪拌スクリュー115,116のスクリュー軸115a,116aが挿嵌されている。すなわち、筐体113の底板113fとギヤボックス118とにより構成される空間に、スクリュー軸115a,116aが挿嵌された2つのギヤ120によるギヤ機構が設置される。
筐体113は、底板113fの下面に泥除け用のシート121を吊着している。このシート121の一部は、底板113fを挟んで、ギヤボックス118とボルト締結することで、部品点数を抑えられる。また、攪拌スクリュー115,116はそれぞれ、スクリュー軸115a,116a下端側に、2枚のスクリュー刃122を有し、このスクリュー刃122を回転させることで、プランタ2内の培土を攪拌して耕耘する。
このように構成した作業機4は、駆動モータ114を回転させることで、モータ軸114aと同軸となる攪拌スクリュー115を回転させると同時に、ギヤボックス118内のギヤ120を介して、攪拌スクリュー116をも同時に回転させる。また、作業機4は、ピストンロッド97の伸縮により把持架台78に対して上下動するため、図12に示すように、ピストンロッド97を伸ばして作業機4を下降させたときに、駆動モータ114により攪拌スクリュー115,116を回転させて、プランタ2内の培土を耕耘する。
したがって、図5に示すように、攪拌スクリュー115,116は、底フレーム91と車輪支持ブラケット93とで囲まれた領域内でスクリュー刃122の回転軌跡を描く位置に配置される。更に、攪拌スクリュー115,116のスクリュー刃122の外側を囲むシート121も、底フレーム91と車輪支持ブラケット93とで囲まれた領域内に配置される。そして、シート121の高さ幅(上下方向の長さ)は、作業機4を下降させたときに、シート121下端がプランタ2の上端近傍に位置するように設定されている。これにより、図12に示すように、作業機4を下降させて攪拌スクリュー115,116の回転による培土の耕耘作業を行ったとき、攪拌スクリュー115,116の外側を囲むシート121及びプランタ2により、攪拌された培土の飛散を防止できる。
搬送台車5は、第1車輪77を底部に有してプランタ2の側方を移動する移動架台76と、プランタ2の外枠に係合する第2車輪79を底部に有するとともに作業機4を昇降可能に把持する把持架台78とを併設している。搬送台車5の移動架台76及び把持架台77それぞれが、プランタ2の外枠側方及び外枠上のそれぞれで支持されるため、搬送台車5のバランスを崩すことなく移動させることができる。長手方向に隣接して配置されている複数のプランタ2に対して作業機4による作業を連続して実行する場合、作業機4を昇降させることで、プランタ2の外枠と干渉を防ぎ、円滑に作業を実行できる。
把持架台78に2つのシリンダ94を固定しており、2つのシリンダ94に対して伸縮するピストンロッド97を作業機4の両側方と連結させて、ピストンロッド94の伸縮により作業機4を把持架台78に対して上下昇降させる。把持架台78に対して2つのシリンダ94で作業機4を昇降可能に挟持しているため、バランスを崩すことなく作業機4を昇降できる。
作業機4が、ピストンロッド97と連結される2側面と直交する2側面に縦穴を設けたガイド部材110を具備しており、ガイド部材110の縦穴に挿入されるガイド棒111が把持架台78に固定されている。2本のシリンダ94が作業機4の2側面と連結する一方で、2本のガイド棒111が作業機4の残りの2側面を支持しているので、把持架台78が、シリンダ94及びガイド棒111を介して、作業機4の4側面を支持している。従って、作業機4がバランスを崩すことなく昇降できるだけでなく、昇降時の作業機4のプランタ2に対する相対位置の位置ずれを抑制できる。
移動架台76は、把持架台78と逆側となる側面の両縁に2本の取手部80cを具備しており、移動架台76の第1車輪77が、プランタ2の側方でプランタ2の長手方向に延設される台車案内レール6上を走行する。搬送台車5は、台車案内レール6上とプランタ2上それぞれで支持されることとなり、作業者は、搬送台車5のバランスを崩すことなく移動させることができる。把持架台76に取手部80cを設けていることで、作業者は、取手部80cを把持して搬送台車を移動させるとき、プランタ2と作業機4との位置関係を容易に確認でき、作業機4の昇降動作を最適に制御できる。
次に、図13〜図15を参照しながら、上記高設式栽培用作業装置3を組み込んだ移動栽培装置1の概略構造について説明する。以下の説明において必要に応じて特定の方向や位置を示す用語(例えば「左右」「上下」等)を用いる場合は、図1において紙面に直交する方向を平面視とし、紙面上下方向を前後方向又は縦方向(列方向と言ってもよい)とし、紙面左右方向を左右方向又は横方向(行方向と言ってもよい)とする。これらの用語は説明の便宜のために用いたものであり、本願発明の技術的範囲を限定するものではない。
なお、実施形態では、縦方向及び横方向がいずれも水平面(地面)に対して平行(重力方向に対して垂直)であるが、本願発明はこれに限定されるものではなく、イチゴやホウレンソウといった果菜等の栽培に支障を来さない程度で、縦方向及び横方向が水平面に対して多少傾斜していても構わない。
図13〜図15に示すように、実施形態の移動栽培装置1は、イチゴやホウレンソウといった果菜等を栽培する複数の栽培ベンチ10を循環搬送する閉ループ状のものである。この場合の移動栽培装置1は、搬送方向を互いに逆向きにして平行状に並ぶ一対の搬送コンベヤ40A,40Bと、一方の搬送コンベヤ40A(40B)の搬送下流側から他方の搬送コンベヤ40B(40A)の搬送上流側に各栽培ベンチ10を案内する一対の案内装置20A(20B)と、搬送コンベヤ40A,40B上の栽培ベンチ10を搬送下流側の案内装置20A,20Bに向けて移動させる一対の引き込み装置21A,21Bとを備えている。一対の搬送コンベヤ40A,40Bと一対の案内装置20A,20Bとが、複数の栽培ベンチ10を循環搬送するために閉ループ状に構成されている。
一対の搬送コンベヤ40A,40Bは、前後方向(縦方向)に間隔を開けた状態で平行状に並べられている。それぞれ栽培ベンチ10を互いに逆向きの搬送方向(横方向)に搬送するように構成されている。一対の案内装置20A,20Bは、左右方向(横方向)に間隔を開けた状態で平行状に並べられていて、それぞれ栽培ベンチ10を互いに逆向きの方向(縦方向)に案内するように構成されている。
手前側搬送コンベヤ40Aの左半部は第1案内装置20Aの手前側に位置し、手前側搬送コンベヤ40Aの右半部は第2案内装置20Bの手前側に位置している。奥側搬送コンベヤ40Bの左半部は第1案内装置20Aの奥側に位置し、奥側搬送コンベヤ40Bの右半部は第2案内装置20Bの奥側に位置している。各搬送コンベヤ40A,40Bはいずれも、各案内装置20A,20Bとの間で栽培ベンチ10を受け渡し可能に構成されている。各栽培ベンチ10は、手前側搬送コンベヤ40A→第1案内装置20A→奥側搬送コンベヤ40B→第2案内装置20B→手前側搬送コンベヤ40Aの順に、図13の平面視時計回りに循環搬送される。なお、循環搬送方向は図13の平面視反時計回りにしてもよいことは言うまでもない。
高設式栽培用作業装置3は、図13及び図14に示すように、手前側搬送コンベヤ40Aの手前側左に設置される。すなわち、高設式栽培用作業装置3は、手前側搬送コンベヤ40Aの手前側に、台車案内レール6を配置するとともに、手間側搬送コンベヤ40Aの左端よりも左側に、台車待機部7を配置している。このとき、高設式栽培用作業装置3は、手前側搬送コンベヤ40Aにおけるコンベヤフレーム47の手前側に、レール支持ステー8を連結して、コンベヤフレーム47に支持されている。従って、高設式栽培用作業装置3は、台車案内レール6を手前側搬送コンベヤ40Aに対して平行になるように併設するとともに、手前側搬送コンベヤ40A上の栽培ベンチ10の長手方向を延長させた位置に、台車待機部7の台車待機用レール38を配置する。
高設式栽培用作業装置3は、図15に示すように、コンベヤフレーム47にレール支持ステー8の支柱フレーム26を締結して、ストッパー部材23よりも上側に、台車案内レール6を配置させる。このとき、台車待機部7における台車待機用レール38の上端が、栽培ベンチ10におけるプランタ2の上端と同等の高さとなる。従って、台車待機用レール38がプランタ2の外枠と連結された状態となるため、搬送台車5を手前側搬送コンベヤ40Aに沿って搬送させたとき、把持架台78の支持用車輪79がプランタ2の外枠上を走行する。
上述のようにして、高設式栽培用作業装置3を移動栽培装置1に設置したとき、作業者は、搬送用取手部80cを把持して、台車案内レール6の長手方向に沿って搬送台車5を搬送させる。このとき、把持架台76の作業機4がプランタ2の左側面を通過させると、作業者が、作業機用スイッチ(不図示)を操作し、エアシリンダ94により作業機4を下降させると同時に駆動モータ114を回転させる。これにより、作業機4は、プランタ2内の培土をスクリュー刃122で攪拌して耕耘する。また、把持架台76の作業機4がプランタ2の右側面近傍に到達すると、作業機用スイッチ(不図示)を操作し、エアシリンダ94により作業機4を上昇させると同時に駆動モータ114を停止させる。
このようにして、搬送台車5を移動させると同時に、栽培ベンチ10で左右に並んだプランタ2の外枠における左右側面の位置にあわせて、作業機4の昇降と駆動用モータ114のON/OFFを同期させる。これにより、作業機4が、プランタ2の長手方向に移動して、図5に示すように左右に並んだプランタ2内の培土を順番に連続して耕耘するとともに、プランタ2の外枠の破損を防止できる。
高設式栽培用作業装置3は、台車案内レール6の端部が手前側搬送コンベヤ40Aの端部よりも外側に配置されて、搬送台車5を待機させる台車待機部7を構成し、台車案内レール6上の搬送台車5を、栽培ベンチ10の側方でスライドするように移動させることで、作業機4を栽培ベンチ10直上でスライドさせる。搬送台車5を台車案内レール6の外側で作業機4を把持する構成とするとともに、搬送コンベヤ40Aに台車案内レール6を併設する構成とするため、搬送台車5が栽培ベンチ10を跨ぐように設置されることがない。従って、閉ループ状の移動栽培装置1に対しても、台車案内レール6と搬送台車5とを後から組み付けることができるだけでなく、着脱自在に構成することもできる。また、台車待機部7を台車案内レール6の端部よりも外側に配置することで、栽培ベンチ10が循環搬送される際に、搬送台車5が栽培ベンチ10の搬送の妨げにならないようにすることができる。
台車待機部7が、搬送コンベヤ40Aの端部外側の台車案内レール6の端部と、搬送コンベヤ40Aの端部に隣接する位置に台車案内レール6と併設される台車待機用レール38とで構成されている。そして、台車待機用レール38が、栽培ベンチ10搭載のプランタ2上端位置に設置されている。台車待機用レール38を搬送コンベヤ40Aの端部に配置することで、台車待機部7に待機させている搬送台車5を、栽培ベンチ10の直上にスムーズに誘導できる。
台車案内レール6が、複数のレール支持部8によって支持されており、搬送コンベヤ40Aのコンベヤフレーム47外側にレール支持部8を連結することで、台車案内レール6を搬送コンベヤ40Aに沿って支持させている。これにより、台車案内レール6を前記搬送コンベヤ40Aとの相対位置を常に固定でき、搬送台車5が栽培ベンチ10直上を確実に通過できる。従って、高設式栽培用作業装置3を移動栽培装置1に対して着脱自在に構成した場合においても、コンベヤフレーム47にレール支持部8を連結することで、台車案内レール6の搬送コンベヤ40Aとの相対位置を常に定位置とでき、高設式栽培用作業装置3の組み付け作業を簡単化できる。
また、台車案内レール6の両端に、台車案内レール6の上側に突出させた台車規制部材29を設置し、台車案内レール6の範囲内で搬送台車5を移動させるよう、台車規制部材29で規制している。従って、搬送台車5が台車案内レール6の両端位置で台車規制部材29と当接することとなり、搬送台車5が台車案内レール6の範囲内を移動するように規制され、台車案内レール6から外れて落下することをできる。
図16を参照しながら、栽培ベンチ10の詳細構造について説明する。栽培ベンチ10は、上向き開口横長箱状の容器であるプランタ2と、プランタ2が収容される横長箱枠状のフレーム枠11とを備えている。プランタ2は栽培用の土を収容するものであり、その底面には余分な水及び薬液を外部に排出する排出穴(図示省略)が形成されている。プランタ2上面の前後縁部には、フレーム枠11の上面側を構成する左右横長のアッパーフレーム12に係合する係止片部2aが形成されている。係止片部2aをアッパーフレーム12に引っ掛かり係合させることによって、プランタ2が栽培ベンチ10に支持されている。
フレーム枠11の下面側を構成する左右横長のロワーフレーム18には、栽培ベンチ10を各案内装置20A,20B上で摺動させる摺動体としての車輪13が二個一組の計四組取り付けられている。計四組の車輪13は、各案内装置20A(20B)の案内レール35(詳細は後述する)の配置幅に合わせた間隔で、栽培ベンチ10の横方向に並べて配置されている。なお、摺動体は各案内装置20A(20B)側に設けてもよい。また、摺動体は車輪13に限らず、コロ、スライダー又はローラといった別の構造でもよい。ロワーフレーム18の上面側には、プランタ2下面の排出穴から排出される余分な水及び薬液を回収する受け樋14が取り付けられている。各栽培ベンチ10の受け樋14に集められた水及び薬液は、案内装置20A,20Bの長手方向(縦方向)に沿って延びる回収樋30A,30B(図13参照)にてまとめられて回収される。
各栽培ベンチ10における一方のアッパーフレーム12の長手方向両端部には、一対の線材固定アーム15が着脱可能に取り付けられている。第1実施形態では、両方の線材固定アーム15が手前側搬送コンベヤ40Aに向けて突き出るように、栽培ベンチ10が移動栽培装置1上に載置される。前記一方のアッパーフレーム12において両線材固定アーム15の間には、両線材固定アーム15と同じ向きに突出する複数の支持アーム16が設けられている。詳細は図示していないが、両線材固定アーム15に形成された固定穴に線材を結び付け、当該線材の中途部を各支持アーム16上面に形成された案内溝に上方から引っ掛け、これらの上に例えばネットを被せ付ける。当該ネットの部分は、両線材固定アーム15、複数の支持アーム16及び線材にて下方から支持され、栽培中の果菜等においてプランタ2の外まで伸長した部分を保護する。
なお、フレーム枠11の下部中央側には、栽培ベンチ10にて栽培される果菜等の各種情報を記憶するICタグ(図示省略)が設けられている。ICタグの使用によって、果菜等のトレーサビリティを向上できる。
各栽培ベンチ10において、線材固定アーム15及び支持アーム16と同じ方にあるロワーフレーム18の長手中途部には、平面視コ字状に形成された当接フレーム19が設けられている。当接フレーム19の左右両縦パイプ部19bがロワーフレーム18に溶接固定されている。当接フレーム19の横パイプ部19aが、各案内装置20A,20B上で搬送方向前後のいずれか一方にある栽培ベンチ10のロワーフレーム18に当接可能になっている。当接フレーム19の横パイプ部19aを隣の栽培ベンチ10に当接させた状態では、隣り合う栽培ベンチ10の間に各案内装置20A,20Bの長手方向(縦方向)に沿って適宜間隔(実施形態では500mm程度)が開くことになる。
なお、当接フレーム19を着脱可能(付け替え可能)に構成したり長さ調節可能に構成したりすれば、隣り合う栽培ベンチ10間の配置間隔を変更して、栽培ベンチ10を増設したり削減したりでき、果菜等の種類や品種によって栽培ベンチ10の増減を図れて便利である。当接フレーム19は図示の構造に限らない。隣の栽培ベンチ10に当接した状態で、隣り合う栽培ベンチ10の間に各案内装置20A,20Bの長手方向(縦方向)に沿って適宜間隔を開け得るように、各栽培ベンチ10から突出した構造であればよい。
次に、図13〜図15及び図17〜図19を参照しながら、搬送コンベヤ40A,40B及び案内装置20A,20Bの詳細構造について説明する。前述の通り、一対の搬送コンベヤ40A,40Bと一対の案内装置20A,20Bとは、複数の栽培ベンチ10を循環搬送するために閉ループ状に構成されている。
両搬送コンベヤ40A,40Bの基本的な構造は同じである。各搬送コンベヤ40A(40B)は、複数本の脚にて支持される左右横長の二本のコンベヤフレーム47を備えている。両コンベヤフレーム47の左右両端部の間に、駆動スプロケット42の対と従動スプロケット43の対とが回転可能に軸支されている。両コンベヤフレーム47の間には、駆動及び従動スプロケット42,43を介して2本の略平行なコンベヤチェン41が配置されている。コンベヤチェン41は、駆動及び従動スプロケット42,43に掛け回されている。チェン及びスプロケット伝動系を介して、駆動スプロケット42の駆動軸に搬送モータ45A(45B)を動力伝達可能に連結させ、当該搬送モータ45A(45B)によって2本の略平行なコンベヤチェン41を同期させて同一方向に回動させるように構成されている。
両コンベヤチェン41には、各案内装置20A(20B)から受け渡された栽培ベンチ10の車輪13を載せる載置板46が適宜間隔を開けて取り付けられている。栽培ベンチ10の各車輪13が対応する載置板46に載った状態で、搬送モータ45にて一対のコンベヤチェン41を回転駆動させることによって、各搬送コンベヤ40A(40B)が栽培ベンチ10を横方向に搬送する。
手前側搬送コンベヤ40Aの手前側スペース(特に第2案内装置20B寄りの手前側スペース)が、作業者の作業スペースとして設定される。作業者は、作業スペースにおいて種々の作業(例えば収穫作業、草取り作業、剪定作業及びプランタ2交換作業等)を行える。また、両搬送コンベヤ40A,40Bの長手中途部には、各搬送コンベヤ40A(40B)にて横方向搬送される栽培ベンチ10に向けて水を散布する灌水装置31が配置されている。
更に、移動栽培装置1において作業スペースから最も離れた位置、すなわち奥側搬送コンベヤ40B側には、防除装置32(薬液噴霧装置)が配置されている。防除装置32は、奥側搬送コンベヤ40Bにて横方向搬送される栽培ベンチ10に向けて防除剤や薬液を散布するものである。第1実施形態の防除装置32は、奥側搬送コンベヤ40Bの長手中途部に配置されている。従って、作業スペースに居る作業者に防除剤や薬液が付着するおそれを確実に防止できる点で優れている。
一方、両案内装置20A,20Bの基本的な構造は同じである。各案内装置20A,20Bは、多数の支柱や横フレームによってその骨組を構成していて、栽培ベンチ10の車輪13が走行する複数本の案内レール35(実施形態では四本)を備えている。案内レール35群は、左右方向(横方向)に間隔を空けて並べられ、多数の支柱や横フレームからなる骨組にて支持されている。各案内レール35は前後方向(縦方向)に長い金属板を折り曲げ、縦方向から見て概ね上方に開口するV字形状に形成されている。このような断面V字状の案内レール35によって、車輪13を脱輪させることなく、複数の栽培ベンチ10を各搬送コンベヤ40A(40B)まで容易に案内できる。
各案内装置20A(20B)の搬送上流側の下部には、各搬送コンベヤ40A(40B)の搬送下流側に移動した栽培ベンチ10をこれに対峙する案内装置20A(20B)に向けて縦方向に搬送する手段として、引き込み装置21A(21B)を設けている。第1実施形態では、栽培ベンチ10を図1の平面視時計回りに循環搬送させるため、第1案内装置20Aの手前側の下部に送り側引き込み装置21Aを、第2案内装置20Bの奥側の下部に戻り側引き込み装置21Bをそれぞれ配置している。そして、図1の平面視反時計回りの循環搬送にも対応できるように、第1案内装置20Aの奥側の下部に戻り側引き込み装置21Bを、第2案内装置20Bの手前側の下部に送り側引き込み装置21Aをそれぞれ配置している。すなわち、循環搬送方向に合わせて、図1の平面視で互いに対角線上の位置関係にある引き込み装置21A,21Bを稼働させる。
以下には、説明の便宜上、図13の平面視時計回りの循環搬送に対応する各引き込み装置21B(21A)を例に挙げて説明する。これら各引き込み装置21B(21A)の基本的な構造はいずれも同じである。図17及び図18に示すように、各引き込み装置21B(21A)は、対応する搬送コンベヤ40B(40A)上の栽培ベンチ10に下方から係脱可能な一対の係合爪体51と、各係合爪体51を栽培ベンチ10に係脱させる係脱用アクチュエータとしての昇降電磁ソレノイド52と、両係合爪体51を案内装置20B(20A)に沿って縦方向に往復動させる往復用アクチュエータとしてのエアシリンダ53とを備えている。
各案内装置20B(20A)の骨組である一対の横フレーム54の搬送上流側に、横方向に延びる前後一対の梁フレーム55がボルト締結されている。両梁フレーム55には、シリンダ架台56が溶接等によって固着されている。シリンダ架台56上には、各搬送コンベヤ40B(40A)の搬送下流側から離れる方にピストンロッド57を位置させた状態で、エアシリンダ53が設けられている。なお、各横フレーム54は、四本の案内レール35のうち内側二本のものの下方に位置している。
エアシリンダ53を挟んで左右両側には、縦方向に延びる丸棒状のスライドバー58が配置されている。この場合、シリンダ架台56の前後両側端部に、左右外向きに突出する横桟ブラケット59(本実施形態では四本)の基端側が固定されている。各横桟ブラケット59の先端側にバー支持板60が立設されている。エアシリンダ53を挟んで左右一方側にある一対のバー支持板60に、左右一方のスライドバー58の前後各端部が固定され、左右他方側にある一対のバー支持板60に、左右他方のスライドバー58の前後各端部が固定されている。両スライドバー58は縦方向に平行状に並んでいる。
各スライドバー58にはスライダー61(図20〜図23参照)が摺動可能に被嵌されている。両スライダー61の上面側に平板状の移動プレート62が取り付けられている。移動プレート62の下面側のうち両スライダー61の間の箇所は、連結ロッド63を介して、エアシリンダ53におけるピストンロッド57の先端側に連結されている。従って、移動プレート62は、エアシリンダ53におけるピストンロッド57の伸縮動によって、両スライドバー58に沿った縦方向に往復動するように構成されている。
移動プレート62上面の左右両端側に、係合爪体51がそれぞれ上下回動可能に配置されている。移動プレート62上面のうち各搬送コンベヤ40B(40A)の搬送下流側から遠い方の左右コーナ部に、軸支金具64が立設されている。係合爪体51における本体アーム65の基端側が、枢支ピン軸66を介して軸支金具64に回動可能に枢支されている。係合爪体51の本体アーム65は各搬送コンベヤ40B(40A)の搬送下流側に近づくように延びている。本体アーム65の先端側に、各搬送コンベヤ40B(40A)上にある栽培ベンチ10のロワーフレーム18に係脱可能な爪部67が設けられている。
両係合爪体51の爪部67は、エアシリンダ53のピストンロッド57を短縮させた状態で、各搬送コンベヤ40B(40A)の搬送下流側の上方に位置し、各搬送コンベヤ40B(40A)と栽培ベンチ10のロワーフレーム18との間に入り込む。エアシリンダ53のピストンロッド57を伸長させた状態では、両係合爪体51の爪部67が各搬送コンベヤ40B(40A)の搬送下流側から遠ざかる。各引き込み装置21B(21A)は、栽培ベンチ10を縦方向に搬送しない待機状態(初期状態と言ってもよい)において、エアシリンダ53のピストンロッド57を伸長させた状態で保持する。これは、両係合爪体51の爪部67を、各搬送コンベヤ40B(40A)上で搬送途次にある栽培ベンチ10に干渉しない(引っ掛からない)ように、各搬送コンベヤ40B(40A)の搬送下流側から遠ざけておくためである。
図19に示すように、移動プレート62下面のうち各搬送コンベヤ40B(40A)の搬送下流側に近い方の左右コーナ部に、昇降電磁ソレノイド52が設けられている。各昇降電磁ソレノイド52の昇降ロッド68は上向きに突出していて、移動プレート62を貫通している。各昇降ロッド68の先端側が、対応する係合爪体51における本体アーム65の長手中途部に連結されている。各係合爪体51は、対応する昇降電磁ソレノイド52における昇降ロッド68の昇降動によって、枢支ピン軸66回りに上下回動するように構成されている。すなわち、両係合爪体51の上下回動によって、各搬送コンベヤ40B(40A)上にある栽培ベンチ10のロワーフレーム18に爪部67を係合させたり、ロワーフレーム18と爪部67との係合を解除させたりする。
一方の搬送コンベヤ40B(40A)の搬送下流側に移動した栽培ベンチ10をこれに対峙する案内装置20B(20A)に受け渡す際は、一方の引き込み装置21B(21A)におけるエアシリンダ53のピストンロッド57を短縮させ、両係合爪体51の爪部67を各搬送コンベヤ40B(40A)と、栽培ベンチ10のロワーフレーム18との間に入り込ませる(図20参照)。次いで、両昇降電磁ソレノイド52の昇降ロッド68を上昇動させて両係合爪体51を上向き回動させ、栽培ベンチ10の一方のロワーフレーム18に、両係合爪体51の爪部67を下方から係合させる(図21参照)。
それから、ロワーフレーム18と両爪部との係合を維持した状態で、各エアシリンダ53のピストンロッド57を伸長させて、一方の搬送コンベヤ40B(40A)上の栽培ベンチ10を案内装置20B(20A)に向けて引き込み、一方の各搬送コンベヤ40B(40A)側にあった栽培ベンチ10のロワーフレーム18を、案内装置20B(20A)側にある栽培ベンチ10の当接フレーム19(横パイプ部19a)に当接させる(図22参照)。その結果、案内装置20B(20A)上にある複数の栽培ベンチ10が次々と玉突き状に追突して、案内装置20B(20A)の最下流側にある栽培ベンチ10が他方の搬送コンベヤ40A(40B)の搬送上流側に押し出される。すなわち、両昇降電磁ソレノイド52の駆動によって両係合爪体51を栽培ベンチ10に係合させたのち、エアシリンダ53の駆動によって両係合爪体51を搬送下流側の案内装置20B(20A)に向けて移動させることによって、案内装置20B(20A)上にある複数の栽培ベンチ10を玉突き状に搬送するのである。
その後、両昇降電磁ソレノイド52の昇降ロッド68を下降動させて両係合爪体51を下向き回動させ、栽培ベンチ10の一方のロワーフレーム18と両係合爪体51の爪部67との係合を解除する(図23参照)。なお、本実施形態では、隣り合う栽培ベンチ10が玉突き状に搬送される際、第1案内装置20A上では、搬送上流側の栽培ベンチ10の当接フレーム19(横パイプ部19a)が搬送下流側の栽培ベンチ10のロワーフレーム18奥側面に当接する。第2案内装置20B上では、搬送上流側の栽培ベンチ10のロワーフレーム18奥側面が搬送下流側の栽培ベンチ10の当接フレーム19(横パイプ部19a)に当接する。
各搬送コンベヤ40A(40B)の搬送上流側には、各案内装置20A(20B)の最下流側から受け渡される栽培ベンチ10の縦方向搬送(玉突き搬送)を規制するストッパー部材23が着脱可能に取り付けられている。
当接フレーム19が奥側搬送コンベヤ40Bに向く姿勢で各栽培ベンチ10を移動栽培装置1(各搬送コンベヤ40A(40B)及び各案内装置20A(20B))上に載置する。このため、奥側搬送コンベヤ40Bのストッパー部材23は、当接フレーム19と当接する関係上、平面視で手前側にはみ出した姿勢で取り付けられている。手前側搬送コンベヤ40Aのストッパー部材23は、当接フレーム19ではなく栽培ベンチ10のロワーフレーム18と当接する関係上、平面視で奥側搬送コンベヤ40Bと重なる姿勢で取り付けられている。
また、図13の平面視時計回り及び反時計回りの両方の循環搬送に対応する目的で、各搬送コンベヤ40A(40B)の搬送上流側だけでなく搬送下流側にも、ストッパー部材23が配置されている。第1実施形態では、各搬送コンベヤ40A(40B)の搬送上流側に二個、搬送下流側に二個の計四個のストッパー部材23が配置されている。
玉突き搬送によって各案内装置20A(20B)の最下流側の栽培ベンチ10が他方の搬送コンベヤ40B(40A)に乗り移る際は、前記最下流側の栽培ベンチ10のロワーフレーム18奥側面又は当接フレーム19(横パイプ部19a)がストッパー部材に当接して、前記最下流側の栽培ベンチ10の車輪13が載置板46に載った状態で、他方の搬送コンベヤ40B(40A)の搬送上流側において停止する。すなわち、各搬送コンベヤ40B(40A)上の定位置に確実に乗り移りできる。
その後は、各搬送コンベヤ40B(40A)の駆動によって栽培ベンチ10を搬送下流側に移動させるが、その際に、搬送上流側及び搬送下流側のストッパー部材23の存在によって、栽培ベンチ40において各搬送コンベヤ40B(40A)と直交する縦方向の位置ずれを防止しながら、栽培ベンチ10をストッパー部材23に沿って搬送下流側に案内する。従って、各搬送コンベヤ40B(40A)上でも、栽培ベンチ10を好適な姿勢でスムーズに横方向に搬送できる。
次に、図24を参照しながら、移動栽培装置1の空気圧回路70構造を説明する。移動栽培装置1の空気圧回路70は、エアシリンダ53に高圧空気を供給するコンプレッサ71と、各引き込み装置21A(21B)のエアシリンダ53とを備えている。なお、図24では、図13の平面視反時計回りの循環搬送に対する各引き込み装置21A(21B)のエアシリンダ53の図示を省略している。
コンプレッサ71と各エアシリンダ53とは、5ポート3位置切換型の方向切換電磁弁72を介して接続されている。方向切換電磁弁72は、制御手段としてのコントローラ75に電気的に接続された一対の電磁ソレノイド73を有している。方向切換電磁弁73は、コントローラ75からの指令に基づく各電磁ソレノイド73の励磁によって、エアシリンダ53のピストンロッド57を伸長動させる伸長位置と、ピストンロッド57の動作を停止させる停止位置と、ピストンロッド57を短縮動させる短縮位置とに切換駆動するように構成されている。
制御手段としてのコントローラ75は、栽培ベンチ10群の循環搬送に関する各搬送コンベヤ40A(40B)及び各引き込み装置21A(21B)の駆動制御を実行するものである。コントローラ75には、係脱用アクチュエータとしての左右一対の昇降電磁ソレノイド52、手前側搬送コンベヤ40Aの第1搬送モータ45Aに対する第1モータドライバ74A、奥側搬送コンベヤ40Bの第2搬送モータ45Bに対する第2モータドライバ74B、及び前述した各方向切換電磁弁72の一対の電磁ソレノイド73等が接続されている。
上記の説明から明らかなように、本実施形態の移動栽培装置1は、果菜等を栽培する複数の栽培ベンチ10を循環させる閉ループ状の構成を有するものであって、搬送方向を互いに逆向きにして平行状に並ぶ一対の搬送コンベヤ40A,40Bと、前記一方の搬送コンベヤ40A(40B)の搬送下流側から前記他方の搬送コンベヤ40B(40A)の搬送上流側に前記各栽培ベンチ10を案内する一対の案内装置20A,20Bと、前記各搬送コンベヤ40A(40B)上の前記栽培ベンチ10を搬送下流側の前記案内装置20A(20B)に向けて移動させる一対の引き込み装置21A,21Bとを備え、前記各引き込み装置21A(21B)の駆動によって前記各案内装置20A(20B)上にある複数の前記栽培ベンチ10を玉突き状に搬送するように構成し、前記各引き込み装置21A(21B)をこれに対応する前記案内装置20A(20B)の搬送上流側の下部に配置しているから、複数の栽培ベンチ10を循環させる閉ループ構造の移動栽培装置1でありながら、特許文献3のような複雑な駆動機構を採用する必要がない。すなわち、行方向のフレームごと及び列方向のフレームごとに、スプライン動力軸及び個別のベルト伝動系を設ける必要がない。従って、大幅なコスト抑制が可能になる。また、玉突き搬送のための前記各引き込み装置21A(21B)を移動栽培装置1の内部に収容することになるから、前記移動栽培装置1から前記各引き込み装置21A(21B)をはみ出させることがない。従って、前記移動栽培装置1をコンパクトに構成できる。
また、前記各引き込み装置21A(21B)は、これに対応する前記搬送コンベヤ40A(40B)上の前記栽培ベンチ10に下方から係脱可能な係合爪体51と、前記係合爪体51を前記栽培ベンチ10に係脱させる係脱用アクチュエータ52と、前記係合爪体51を前記搬送下流側の案内装置20A(20B)に沿って往復動させる往復用アクチュエータ53とを備え、前記係脱用アクチュエータ52の駆動によって前記係合爪体51を前記栽培ベンチ10に下方から係合させたのち、前記往復用アクチュエータ53の駆動によって前記係合爪体51を前記搬送下流側の案内装置20A(20B)に向けて移動させるように構成しているから、前記各搬送コンベヤ40A(40B)上の前記栽培ベンチ10を前記搬送下流側の案内装置20A(20B)に移動させる際は、前記引き込み装置21A(21B)によって、前記栽培ベンチ10の重心と同程度かそれよりも低い位置に、前記搬送下流側の案内装置20A(20B)に向かう引き込み力が作用することになる。従って、前記栽培ベンチ10に対する引き込み力起因の回転モーメントの発生を防止又は抑制でき、前記栽培ベンチ10の転倒のおそれを確実に抑制できる。
更に、前記各栽培ベンチ10は、前記各案内装置20A(20B)上での搬送方向前後のうちいずれか一方の栽培ベンチ10に当接する当接フレーム19を備え、前記当接フレーム19と前記一方の前記栽培ベンチ10との当接によって、前記各案内装置20A(20B)上にある複数の前記栽培ベンチ10を玉突き状に搬送可能に構成しているから、前記各栽培ベンチ10の循環搬送に際して、隣り合う前記栽培ベンチ10同士で果菜等の花梗や果実を挟むおそれがない。従って、前記各栽培ベンチ10で栽培される果菜等の花梗や果実を傷付けず安全に、前記各栽培ベンチ10を循環搬送できる。
その上、前記各当接フレーム19は、前記各案内装置20A(20B)の長手方向に並ぶ前記栽培ベンチ10群の配置間隔を設定しているから、栽培する果菜等に応じた前記栽培ベンチ10群の配置間隔を前記各当接フレーム19にて調整することが可能になる。従って、前記移動栽培装置1の適用範囲が広がり、前記移動栽培装置1の汎用性を向上できる。
しかも、前記各搬送コンベヤ40A(40B)の搬送上流側に、一方の前記案内装置20A(20B)の最下流側から受け渡される栽培ベンチ10の玉突き搬送を規制するストッパー部材23を配置し、前記搬送コンベヤ40A(40B)による前記栽培ベンチ10の移動を前記ストッパー部材23によって案内するように構成しているから、玉突き搬送に際して、前記受け渡される栽培ベンチ10を前記ストッパー部材23に当たるまで移動させ、前記各搬送コンベヤ40A(40B)上の定位置に確実に搬送できる。その後は、前記搬送コンベヤ40A(40B)によって前記栽培ベンチ10を前記ストッパー部材23に沿って移動させることになり、前記搬送コンベヤ40A(40B)上でも前記栽培ベンチ10を好適な姿勢でスムーズに搬送できる。
本願発明は、前述の実施形態に限らず、様々な態様に具体化できる。その他各部の構成は図示の実施形態に限定されるものではなく、本願発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更が可能である。なお、本明細書中で用いた「果菜等」の文言は、イチゴ等の果菜類やホウレンソウ等の葉菜類などを広く含めた概念として使用している。
1 移動栽培装置
3 高設式栽培用作業装置
4 作業機
5 搬送台車
6 台車案内レール
7 台車待機部
8 レール支持ステー
10 栽培ベンチ
19 当接フレーム
20A,20B 案内装置
21A,21B 引き込み装置
23 ストッパー部材
40A,40B 搬送コンベヤ
76 移動架台
77 移動用車輪(第1車輪)
78 把持架台
79 支持用車輪(第2車輪)
80a〜80c 取手部
94 エアシリンダ
97 ピストンロッド
99 コイルばね
110 ガイド部材
111 ガイド棒

Claims (4)

  1. 果菜等を栽培するプランタ上を走行するとともに、該プランタに対して作業する作業機を搭載する作業用搬送台車であって、
    第1車輪を底部に有して前記プランタの側方を移動する移動架台と、前記プランタの外枠に係合する第2車輪を底部に有するとともに前記作業機を昇降可能に把持する把持架台とを併設していることを特徴とする、作業用搬送台車。
  2. 前記把持架台に2つのシリンダを固定しており、2つの該シリンダに対して伸縮するピストンロッドを前記作業機の両側方と連結させて、前記ピストンロッドの伸縮により前記作業機を前記把持架台に対して上下昇降させることを特徴とする、請求項1に記載の作業用搬送台車。
  3. 前記作業機が、前記ピストンロッドと連結される2側面と直交する2側面に縦穴を設けたガイド部材を具備しており、該ガイド部材の縦穴に挿入される支持バーが前記把持架台に固定されていることを特徴とする、請求項2に記載の作業用搬送台車。
  4. 前記移動架台は、前記把持架台と逆側となる側面の両縁に2本の取手部を具備しており、前記移動架台の前記第1車輪が、前記プランタの側方で前記プランタの長手方向に延設される台車案内レール上を走行することを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載の作業用搬送台車。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2021184671A1 (zh) * 2020-03-15 2021-09-23 南京根田科技有限公司 一种吊载与搬运***

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