JP2015111761A - 電子機器 - Google Patents

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岩崎 宏之
Hiroyuki Iwasaki
宏之 岩崎
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Abstract

【課題】使い勝手のよい電子機器を提供すること。
【解決手段】電子機器1は、2次元に離散的に配置された複数のブロックを有する第1領域と、第1領域とは異なり、2次元に離散的に配置された複数のブロックを有する第2領域と、を有した撮像素子100と、第1、第2領域のフレームレートの1つのフレーム時間に対して、第1領域を前記フレーム時間よりも長い第1蓄積時間により蓄積し、第2領域を前記フレーム時間よりも長い第2蓄積時間により蓄積する蓄積制御部70と、を備える。
【選択図】図5

Description

本発明は、電子機器に関する。
画素信号を行単位で複数のグループに分割し、グループごとにローリングシャッター制御を行う撮像装置が知られている(特許文献1参照)。
特開2011−244253号公報
従来技術では、例えば同一行に含まれる画素信号を複数のグループに分割することが困難であり、使い勝手がよくなかった。
本発明による電子機器は、2次元に離散的に配置された複数のブロックを有する第1領域と、第1領域とは異なり、2次元に離散的に配置された複数のブロックを有する第2領域と、を有した撮像素子と、第1、第2領域のフレームレートの1つのフレーム時間に対して、第1領域を前記フレーム時間よりも長い第1蓄積時間により蓄積し、第2領域を前記フレーム時間よりも長い第2蓄積時間により蓄積する蓄積制御部と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、使い勝手のよい電子機器が得られる。
積層型撮像素子の断面図である。 撮像チップの画素配列とブロックを説明する図である。 撮像チップのユニットに対応する回路図である。 撮像素子の機能的構成を示すブロック図である。 撮像装置の構成を例示するブロック図である。 撮像チップにおけるグループの配置を説明する図である。 4枚の画像を例示する図である。 動画像の撮影時において取得するフレームの順番と、動画像の8倍スロー再生時において表示するフレームの順番を例示する図である。 動画像の撮影時において取得するフレームの順番と、他の8倍スロー再生時において表示するフレームの順番を例示する図である。 動画像の撮影時において取得するフレームの順番と、動画像の2倍スロー再生時において表示するフレームの順番を例示する図である。 動画像の撮影時において取得するフレームの順番と、動画像の通常再生時において表示するフレームの順番を例示する図である。 動画像の撮影時において取得するフレームの順番と、他の2倍スロー再生時において表示するフレームの順番を例示する図である。 撮像装置の制御部が実行する撮影動作の流れを説明するフローチャートである。 変形例1の撮像チップにおけるグループの配置を説明する図である。 変形例2の撮像チップにおけるグループの配置を説明する図である。 変形例3の撮像チップのユニットに対応する回路図である。 変形例3の撮像素子の機能的構成を示すブロック図である。
以下、図面を参照して本発明を実施するための形態について説明する。
<積層型撮像素子の説明>
始めに、本発明の一実施の形態による電子機器(例えば撮像装置1)に搭載する積層型撮像素子100について説明する。なお、この積層型撮像素子100は、本願出願人が先に出願した特願2012−139026号に記載されているものである。図1は、積層型撮像素子100の断面図である。撮像素子100は、入射光に対応した画素信号を出力する裏面照射型撮像チップ113と、画素信号を処理する信号処理チップ111と、画素信号を記憶するメモリチップ112とを備える。これら撮像チップ113、信号処理チップ111およびメモリチップ112は積層されており、Cu等の導電性を有するバンプ109により互いに電気的に接続される。
なお、図示するように、入射光は主に白抜き矢印で示すZ軸プラス方向へ向かって入射する。本実施形態においては、撮像チップ113において、入射光が入射する側の面を裏面と称する。また、座標軸に示すように、Z軸に直交する紙面左方向をX軸プラス方向、Z軸およびX軸に直交する紙面手前方向をY軸プラス方向とする。以降のいくつかの図においては、図1の座標軸を基準として、それぞれの図の向きがわかるように座標軸を表示する。
撮像チップ113の一例は、裏面照射型のMOSイメージセンサである。PD層106は、配線層108の裏面側に配されている。PD層106は、二次元的に配され、入射光に応じた電荷を蓄積する複数のPD(フォトダイオード)104、および、PD104に対応して設けられたトランジスタ105を有する。
PD層106における入射光の入射側にはパッシベーション膜103を介してカラーフィルタ102が設けられる。カラーフィルタ102は、互いに異なる波長領域を透過する
複数の種類を有しており、PD104のそれぞれに対応して特定の配列を有している。カラーフィルタ102の配列については後述する。カラーフィルタ102、PD104およびトランジスタ105の組が、一つの画素を形成する。
カラーフィルタ102における入射光の入射側には、それぞれの画素に対応して、マイクロレンズ101が設けられる。マイクロレンズ101は、対応するPD104へ向けて入射光を集光する。
配線層108は、PD層106からの画素信号を信号処理チップ111に伝送する配線107を有する。配線107は多層であってもよく、また、受動素子および能動素子が設けられてもよい。
配線層108の表面には複数のバンプ109が配される。当該複数のバンプ109が信号処理チップ111の対向する面に設けられた複数のバンプ109と位置合わせされて、撮像チップ113と信号処理チップ111とが加圧等されることにより、位置合わせされたバンプ109同士が接合されて、電気的に接続される。
同様に、信号処理チップ111およびメモリチップ112の互いに対向する面には、複数のバンプ109が配される。これらのバンプ109が互いに位置合わせされて、信号処理チップ111とメモリチップ112とが加圧等されることにより、位置合わせされたバンプ109同士が接合されて、電気的に接続される。
なお、バンプ109間の接合には、固相拡散によるCuバンプ接合に限らず、はんだ溶融によるマイクロバンプ結合を採用してもよい。また、バンプ109は、例えば後述する一つのブロックに対して一つ程度設ければよい。したがって、バンプ109の大きさは、PD104のピッチよりも大きくてもよい。また、画素が配列された画素領域以外の周辺領域において、画素領域に対応するバンプ109よりも大きなバンプを併せて設けてもよい。
信号処理チップ111は、表裏面にそれぞれ設けられた回路を互いに接続するTSV(シリコン貫通電極)110を有する。TSV110は、周辺領域に設けられることが好ましい。また、TSV110は、撮像チップ113の周辺領域、メモリチップ112にも設けられてよい。
図2は、撮像チップ113の画素配列を説明する図である。特に、撮像チップ113を裏面側から観察した様子を示す。画素領域には、例えば800万個以上の画素がマトリックス状に配列されている。本実施形態においては、例えば隣接する2画素×2画素の4画素で1つのブロック131を形成する。そして、隣接する2ブロック×2ブロックの4ブロックで1つのユニットUを形成する。図の格子線は、隣接する画素をまとめてブロック131およびユニットUを形成する概念を示す。ブロック131を形成する画素の数や、ユニットUを形成するブロック131の数は、上記例に限らず、それ以上でもそれ以下でもよい。
画素領域の部分拡大図に示すように、ブロック131は、緑色画素Gb、Gr、青色画素Bおよび赤色画素Rの4画素から成るいわゆるベイヤー配列を、上下左右に4つ内包する。緑色画素は、カラーフィルタ102として緑色フィルタを有する画素であり、入射光のうち緑色波長帯の光を受光する。同様に、青色画素は、カラーフィルタ102として青色フィルタを有する画素であって青色波長帯の光を受光し、赤色画素は、カラーフィルタ102として赤色フィルタを有する画素であって赤色波長帯の光を受光する。
本実施形態において、1ブロック131につきGb、Gr、BおよびRの4画素を少なくとも1つ含むように複数のブロック131が定義される。各ブロック131はそれぞれ、ブロック131内の4画素をブロック131ごとに定めた制御パラメータで制御できる。つまり、あるブロック131に含まれる画素群と、別のブロック131に含まれる画素群とで、撮像条件が異なる撮像信号を取得できる。制御パラメータの例は、フレームレート、ゲイン、間引き率、画素信号を加算する加算行数または加算列数、電荷の蓄積時間または蓄積回数、デジタル化のビット数等である。さらに、制御パラメータは、画素からの画像信号取得後の画像処理におけるパラメータであってもよい。
図3は、撮像チップ113における1つのユニットUに対応する回路図である。図3において、代表的に点線で囲む矩形が、1つの画素に対応する回路を表す。また、一点鎖線で囲む矩形が1つのブロック131に対応する。なお、以下に説明する各トランジスタの少なくとも一部は、図1のトランジスタ105に対応する。
上述したように、ユニットUは4つのブロック131から形成される。ユニットUに含まれる画素のリセットトランジスタ303は、ブロック131単位でオン/オフされる。また、ユニットUに含まれる画素の転送トランジスタ302も、ブロック131単位でオン/オフされる。図3に示す例において、左上ブロック131−1に対応する4つのリセットトランジスタ303をオン/オフするためのリセット配線300−1が設けられており、同ブロック131−1に対応する4つの転送トランジスタ302に転送パルスを供給するためのTX配線307−1も設けられる。
同様に、左下ブロック131−3に対応する4つのリセットトランジスタ303をオン/オフするためのリセット配線300−3が、上記リセット配線300−1とは別個に設けられる。また、同ブロック131−3に対応する4つの転送トランジスタ302に転送パルスを供給するためのTX配線307−3が、上記TX配線307−1と別個に設けられる。
右上ブロック131−2や右下ブロック131−4についても同様に、それぞれリセット配線300−2とTX配線307−2、およびリセット配線300−4とTX配線307−4が、それぞれのブロック131に設けられている。
各画素に対応する16個のPD104は、それぞれ対応する転送トランジスタ302に接続される。各転送トランジスタ302のゲートには、上記ブロック131ごとのTX配線を介して転送パルスが供給される。各転送トランジスタ302のドレインは、対応するリセットトランジスタ303のソースに接続されるとともに、転送トランジスタ302のドレインとリセットトランジスタ303のソース間のいわゆるフローティングディフュージョンFDが、対応する増幅トランジスタ304のゲートに接続される。
各リセットトランジスタ303のドレインは、電源電圧が供給されるVdd配線310に共通に接続される。各リセットトランジスタ303のゲートには、上記ブロック131ごとのリセット配線を介してリセットパルスが供給される。
各増幅トランジスタ304のドレインは、電源電圧が供給されるVdd配線310に共通に接続される。また、各増幅トランジスタ304のソースは、対応する選択トランジスタ305のドレインに接続される。各選択トランジスタ305のゲートには、選択パルスが供給されるデコーダ配線308に接続される。本実施形態において、デコーダ配線308は、16個の選択トランジスタ305に対してそれぞれ独立に設けられる。そして、各々の選択トランジスタ305のソースは、共通の出力配線309に接続される。負荷電流源311は、出力配線309に電流を供給する。すなわち、選択トランジスタ305に対する出力配線309は、ソースフォロアにより形成される。なお、負荷電流源311は、撮像チップ113側に設けてもよいし、信号処理チップ111側に設けてもよい。
ここで、電荷の蓄積開始から蓄積終了後の画素出力までの流れを説明する。上記ブロック131ごとのリセット配線を通じてリセットパルスがリセットトランジスタ303に印加され、同時に上記ブロック131ごとのTX配線を通じて転送パルスが転送トランジスタ302に印加されると、上記ブロック131ごとに、PD104およびフローティングディフュージョンFDの電位がリセットされる。
各PD104は、転送パルスの印加が解除されると、受光する入射光を電荷に変換して蓄積する。その後、リセットパルスが印加されていない状態で再び転送パルスが印加されると、蓄積された電荷はフローティングディフュージョンFDへ転送され、フローティングディフュージョンFDの電位は、リセット電位から電荷蓄積後の信号電位になる。そして、デコーダ配線308を通じて選択パルスが選択トランジスタ305に印加されると、フローティングディフュージョンFDの信号電位の変動が、増幅トランジスタ304および選択トランジスタ305を介して出力配線309に伝わる。これにより、リセット電位と信号電位とに対応する画素信号は、単位画素から出力配線309に出力される。
上述したように、本実施形態においては、ブロック131を形成する4画素に対して、リセット配線とTX配線が共通である。すなわち、リセットパルスと転送パルスはそれぞれ、同ブロック131内の4画素に対して同時に印加される。したがって、あるブロック131を形成する全ての画素は、同一のタイミングで電荷蓄積を開始し、同一のタイミングで電荷蓄積を終了する。ただし、蓄積された電荷に対応する画素信号は、それぞれの選択トランジスタ305に選択パルスが順次印加されることにより、選択的に出力配線309から出力される。
このように、本実施形態ではブロック131ごとに電荷蓄積開始タイミングを制御することができる。換言すると、異なるブロック131間では、異なったタイミングで撮像することができる。
図4は、撮像素子100の機能的構成を示すブロック図である。アナログのマルチプレクサ411は、ユニットUを形成する16個のPD104を順番に選択して、それぞれの画素信号を当該ユニットUに対応して設けられた出力配線309へ出力させる。マルチプレクサ411は、PD104と共に、撮像チップ113に形成される。
マルチプレクサ411を介して出力された画素信号は、信号処理チップ111に形成された、相関二重サンプリング(CDS)・アナログ/デジタル(A/D)変換を行う信号処理回路412により、CDSおよびA/D変換が行われる。A/D変換された画素信号は、デマルチプレクサ413に引き渡され、それぞれの画素に対応する画素メモリ414に格納される。デマルチプレクサ413および画素メモリ414は、メモリチップ112に形成される。
演算回路415は、画素メモリ414に格納された画素信号を処理して後段の画像処理部に引き渡す。演算回路415は、信号処理チップ111に設けられてもよいし、メモリチップ112に設けられてもよい。なお、図4では1つのユニットUの分の接続を示すが、実際にはこれらがユニットUごとに存在して、並列で動作する。ただし、演算回路415はユニットUごとに存在しなくてもよく、例えば、一つの演算回路415がそれぞれのユニットUに対応する画素メモリ414の値を順に参照しながらシーケンシャルに処理してもよい。
上記の通り、ユニットUのそれぞれに対応して出力配線309が設けられている。撮像素子100は撮像チップ113、信号処理チップ111およびメモリチップ112を積層しているので、これら出力配線309にバンプ109を用いたチップ間の電気的接続を用いることにより、各チップを面方向に大きくすることなく配線を引き回すことができる。
<撮像装置の説明>
図5は、上述した撮像素子100を有する撮像装置1の構成を例示するブロック図である。図5において、撮像装置1は、撮像光学系10、撮像部20、画像処理部30、ワークメモリ40、表示部50、記録部60、および制御部70を有する。
撮像光学系10は、複数のレンズから構成され、被写界からの光束を撮像部20へ導く。撮像光学系10は、撮像装置1と一体に構成されていても、撮像装置1に対して交換可能に構成されていてもよい。また、撮像光学系10には、フォーカスレンズを内蔵していても、ズームレンズを内蔵していてもよい。
撮像部20は、上述した撮像素子100と、撮像素子100を駆動する駆動部21とを有する。撮像素子100は、駆動部21が出力する制御信号によって駆動制御されることにより、上述したブロック131ごとの撮像タイミング制御が可能である。駆動部21に対する撮像制御の指示は、制御部70が行う。
画像処理部30は、ワークメモリ40と協働して、撮像部20で撮像された画像データに対する画像処理を行う。本実施形態において、ワークメモリ40は、JPEG圧縮前後やMPEG圧縮前後の画像データなどを一時的に記憶する他、撮像部20で撮像された画像のバッファメモリとして使用される。表示部50は、例えば液晶表示パネル51によって構成され、撮像部20で撮像された画像(静止画、動画)や各種情報を表示したり、操作入力用画面を表示したりする。表示部50は、液晶表示パネル51の表示面にタッチパネル52が積層された構成を有する。タッチパネル52は、液晶表示パネル51にユーザが触れた位置を示す信号を出力する。
記録部60は、メモリカードなどの記憶媒体に、撮像指示(例えばタッチパネル52の操作)に応じて取得した画像データなどの各種データを記憶させる。制御部70はCPUを有し、撮像装置1による全体の動作を制御する。制御部70は、撮像素子100(撮像チップ113)の各ブロック131において所定のフレームレート、ゲインで画像を取得させ、かつ、取得した画像のデータの読み出し制御をするように、制御パラメータを駆動部21へ指示する。また、制御部70は、撮像素子100から読み出した画素信号に基づいて、画像を表示部50に表示させるための再生処理を再生処理部71に行わせる。
<動画撮影>
撮像装置1で行う動画撮影について説明する。動画像の撮影を指示するタッチ操作が行われると、制御部70は、例えば240fpsのフレームレートで画像を取得するように、撮像素子100(撮像チップ113)の蓄積制御を行う。図8は、動画像の撮影時において取得するフレームの順番と、動画像の再生時において表示するフレームの順番を例示する図である。動画撮影時は、後述するグループ1、グループ2、グループ3、グループ4の順に所定時間(本例では1/240秒)ずつタイミングをずらして、上記4つのグループ別にそれぞれ1/60秒ごとに撮像を繰り返す。
撮像チップ113に対する蓄積制御は、1つのユニットUをブロック131単位で4つのグループ(グループ1〜グループ4)に分け、各ユニットU間でグループごとの蓄積制御を協調して行わせる。図6は、撮像チップ113におけるグループ1〜グループ4の配置を説明する図である。
水平方向に約4000画素×垂直方向に約2000画素の約800万画素を有する場合のユニットUの数は、水平方向に約1000個×垂直方向に約500個で総計約50万ユニットである。1ユニットU内の4つのブロック131の電荷蓄積の開始タイミングを上記1/240秒ずつずらして4段階に分けて撮像させることにより、1ユニットU当たり取得タイミングが異なる4組の画素信号が得られる。図6において、取得タイミングが早いブロック131から順に、符号1、2、3、4で表すことにする。図6によれば、ユニットUに含まれる4つのブロック131について、ユニットU内での画像取得の順番(符号1、2、3、4)が全てのユニットUの間で同じである。
本実施形態では、符号1で表されるブロック131を撮像チップ113の全ユニットUから集めてグループ1を構成する。また、符号2で表されるブロック131を撮像チップ113の全ユニットUから集めてグループ2を構成する。さらに、符号3で表されるブロック131を撮像チップ113の全ユニットUから集めてグループ3を構成する。同様に、符号4で表されるブロック131を撮像チップ113の全ユニットUから集めてグループ4を構成する。
上記グループごとの蓄積制御を撮像チップ113の全てのユニットUの間で協調して行うことにより、グループ1を構成する全てのブロック131の撮像タイミング(電荷蓄積タイミング)は、異なるユニットUに含まれていても同一に制御される。同様に、グループ2、グループ3、およびグループ4を構成する全てのブロック131の撮像タイミング(電荷蓄積タイミング)も、それぞれのグループにおいて同一に制御される。
<動画再生表示>
制御部70は、撮像素子100から読み出した画素信号に基づいて、動画像を表示部50に表示させる。動画像の再生表示は、撮像時のフレームレートと同じフレームレートで再生表示する通常再生と、撮像時のフレームレートより遅いフレームレートで再生表示するスロー再生とが選択可能に構成される。制御部70は、タッチパネル52を介して行われた操作に応じて、再生処理部71へ通常再生表示またはスロー再生表示を指示する。
<8倍スロー再生>
8倍スロー再生を指示された再生処理部71は、撮像素子100から読み出した画素信号に基づいて、撮影時のフレームレート(例えば240fps)の1/8のフレームレート(30fps)でスロー再生処理を行う。再生処理部71は、図7に示すように、グループ1(すなわち図6において符号1で示されたブロック131)に属する画素信号を抽出して1枚の画像81を得る。また、再生処理部71は、グループ2(すなわち図6において符号2で示されたブロック131)に属する画素信号を抽出して1枚の画像82を得る。再生処理部71はさらに、グループ3(すなわち図6において符号3で示されたブロック131)に属する画素信号を抽出して1枚の画像83を得る。さらにまた、再生処理部71は、グループ4(すなわち図6において符号4で示されたブロック131)に属する画素信号を抽出して1枚の画像84を得る。図7は、このように抽出された4枚の画像81〜84を例示する図である。画像81〜84の各縦横比は、撮像素子100(撮像チップ113)の撮像領域全体で撮像される画像の縦横比と略等しい。
4枚の画像81〜84の画素サイズは、それぞれ水平方向に約2000個×垂直方向に約1000個を有する総計約200万個である(いわゆるフルHD相当)。再生処理部71は、図8に例示するように、取得タイミングが早いグループ1の画像から順に、グループ2の画像、グループ3の画像、グループ4の画像、次のグループ1の画像、次のグループ2の画像、…を30fpsで再生表示する。
<8倍スロー再生(その2)>
蓄積時間がフレームレートより長い場合において8倍スロー再生を指示された再生処理部71は、撮像素子100から読み出した画素信号に基づいて、撮影時のフレームレート(例えば240fps)の1/8のフレームレート(30fps)でスロー再生処理を行う。本例の場合、1フレーム当たりの蓄積時間が1/60秒であり、撮影時のフレームレートより長い。
再生処理部71は、図7に例示したように、グループ1〜グループ4に対応する4枚の画像81〜84を得る。そして、再生処理部71は、図9に例示するように取得タイミングが早いグループ1の画像から順に、グループ2の画像、グループ3の画像、グループ4の画像、次のグループ1の画像、次のグループ2の画像、…を30fpsで再生表示する。
蓄積時間がフレームレートより長いため、動きの速い被写体を撮影する場合は各フレームにおいて被写体像がブレる可能性があるものの、スロー再生を行うことによって自然な表示が可能となる。
<2倍スロー再生>
2倍スロー再生を指示された再生処理部71は、撮像素子100から読み出した画素信号に基づいて、撮影時のフレームレート(例えば60fps)の1/2のフレームレート(30fps)でスロー再生処理を行う。再生処理部71は、8倍スロー再生の場合と同様に、グループ1〜グループ4に対応する4枚の画像81〜84を得る(図7)。
再生処理部71は、グループ1〜グループ4に対応し、取得タイミングが連続する4枚の画像81〜84を画素加算して1枚の画像を得る。画素加算は、対応するユニットUにおいて同色の対応する画素信号同士を加算する。4枚の画像81〜84の画素サイズは、それぞれ水平方向に約2000個×垂直方向に約1000個を有する総計約200万個(いわゆるフルHD相当)であるので、これらを加算した後の画像の画素サイズも、水平方向に約2000個×垂直方向に約1000個を有する総計約200万個(いわゆるフルHD相当)である。
図10に示すように、1/240秒ずつ撮像タイミングが異なる4枚の画像81〜84を画素加算するので、加算後の画像のフレームレートは60fps相当となる。ここで、グループ1〜グループ4の画像81〜84を構成するブロック131は、それぞれユニットU内における相対位置が異なるので、グループ1〜グループ4の画像はそれぞれ空間的な不感帯を有する可能性がある。しかしながら、上記画素加算によって空間的な不感帯をなくすことができる。
再生処理部71は、図10に例示するように、グループ1〜グループ4に対応する4枚の画像81〜84を加算するごとに(60fps)、加算後の画像を30fpsで再生表示する。なお、上記8倍スロー再生(その2)のように、1フレーム当たりの蓄積時間を撮影時のフレームレートより長くしてもよい。
<通常再生>
通常再生を指示された再生処理部71は、撮像素子100から読み出した画素信号に基づいて、撮影時のフレームレート(例えば30fps)と同じフレームレート(30fps)で再生処理を行う。再生処理部71は、8倍スロー再生の場合と同様に、グループ1〜グループ4に対応する4枚の画像81〜84を得る(図7)。
再生処理部71は、グループ1〜グループ4に対応する4枚の画像81〜84を1サイクル分として、連続する2サイクル分にわたる8枚の画像を画素加算して1枚の画像を得る。画素加算は、対応するユニットUにおいて同色の対応する画素信号同士を加算する。2サイクル分の8枚の画像の画素サイズは、それぞれ水平方向に約2000個×垂直方向に約1000個を有する総計約200万個であるので(いわゆるフルHD相当)、これらを加算した後の画像の画素サイズも、水平方向に約2000個×垂直方向に約1000個を有する総計約200万個(いわゆるフルHD相当)である。
図11に示すように、1/240秒ずつ撮像タイミングが異なる8枚の画像を画素加算するので、加算後の画像のフレームレートは30fps相当となる。グループ1〜グループ4の画像81〜84を構成するブロック131は、それぞれユニットU内における相対位置が異なるので、グループ1〜グループ4の画像はそれぞれ空間的な不感帯を有する可能性があるところ、上記画素加算によって空間的な不感帯をなくすことができる。
再生処理部71は、図11に例示するように、グループ1〜グループ4に対応する4枚の画像81〜84を2サイクル分加算するごとに(30fps)、加算後の画像を30fpsで再生表示する。なお、上記のように1フレーム当たりの蓄積時間を撮影時のフレームレートより長くしてもよい。
<2倍スロー再生(その2)>
他の2倍スロー再生を指示された再生処理部71は、撮像素子100から読み出した画素信号に基づいて、撮影時のフレームレート(例えば、60fps)の1/2のフレームレート(30fps)でスロー再生処理を行う。再生処理部71は、例えばグループ1に対応する画像81のみを得る。
再生処理部71は、図12に例示するように、グループ1〜グループ4に対応する4枚の画像81〜84を取得するごとに(60fps)、上記グループ1の画像を30fpsで再生表示する。ここで、2倍スロー再生(その2)に用いる画像は、グループ1に対応する画像81に限らなくてもよい。例えば、グループ2に対応する画像82のみを用いたり、グループ4に対応する画像84のみを用いたりすることができる。なお、上記のように1フレーム当たりの蓄積時間を撮影時のフレームレートより長くしてもよい。
<4倍スロー再生>
4倍スロー再生を指示された再生処理部71は、撮像素子100から読み出した画素信号に基づいて、撮影時のフレームレート(例えば60fps)の1/4のフレームレート(15fps相当)でスロー再生処理を行う。再生処理部71は、例えばグループ1およびグループ3に対応する画像81および画像83を得る。
再生処理部71は、グループ1〜グループ4に対応する4枚の画像81〜84を取得するごとに(60fps)、上記グループ1の画像と、上記グループ3の画像とをそれぞれ1/30秒ずつ再生表示する。ここで、4倍スロー再生に用いる画像は、グループ1およびグループ3に対応する画像81、画像83に限らなくてもよく、グループ2およびグループ4に対応する画像82、画像84を用いることもできる。なお、上記のように1フレーム当たりの蓄積時間を撮影時のフレームレートより長くしてもよい。
<フローチャートの説明>
図13は、撮像装置1の制御部70が動画モード時に実行する撮影動作の流れを説明するフローチャートである。制御部70は、撮像装置1が動画モードに設定されている場合に、図13による処理を繰り返し行う。図13のステップS101において、制御部70は、撮像部20による撮像を開始させる。ステップS101で開始する画像の取得は、図8に例示したように、グループ1からグループ4について、電荷蓄積の開始タイミングを1/240秒ずつずらして4段階に分けて撮像させる。
ステップS102において、制御部70は、撮像部20により取得された画像データに基づいて、モニタ用画像を表示部50に表示させる。制御部70は、例えば図9に例示したように通常再生を行わせる。具体的には、グループ1〜グループ4に対応する4枚の画像81〜84を2サイクル分加算するごとに(30fps)、加算後の画像を30fpsで再生表示する。
ステップS103において、制御部70は、設定されている撮像条件(シャッター速度等)、および表示条件(通常再生またはスロー再生)に基づいて、撮像部20に対する制御と、表示部50に対する表示制御とを行う。
ステップS104において、制御部70は、変更操作がなされたか否かを判定する。制御部70は、タッチパネル52を介して操作が行われるとステップS104を肯定判定してステップS103へ戻る。この場合の制御部70は、行われた操作に応じて撮像部20へ撮像条件の変更を指示したり、再生処理部71へ再生速度の変更を指示したりする。制御部70は、タッチパネル52を介して操作が行われない場合には、ステップS104を否定判定してステップS105へ進む。
ステップS105において、制御部70は、録画開始操作がなされたか否かを判定する。制御部70は、タッチパネル52を介して操作が行われるとステップS105を肯定判定し、録画処理を開始してステップS106へ進む。録画処理は、例えば上記グループ1からグループ4についての全ての取得画像のデータを記録部60によってメモリカードなどに記憶させる。制御部70は、録画開始操作が行われない場合には、ステップS105を否定判定してステップS103へ戻る。
ステップS106において、制御部70は、録画終了操作がなされたか否かを判定する。制御部70は、タッチパネル52を介して操作が行われるとステップS106を肯定判定し、録画処理を終了して図13による処理を終了する。制御部70は、録画終了操作が行われない場合には、ステップS106を否定判定して終了操作が行われるのを待つ。
以上説明した実施形態によれば、次の作用効果が得られる。
(1)撮像装置1は、2次元に離散的に配置された複数のブロック131を有する第1領域(符号1)と、第1領域(符号1)とは異なり、2次元に離散的に配置された複数のブロック131を有する第2領域(例えば符号2)と、を有した撮像素子100と、第1、第2領域のフレームレートの1つのフレーム時間(1/240秒)に対して、第1領域をフレーム時間(1/240秒)よりも長い第1蓄積時間(1/60秒)により蓄積し、第2領域をフレーム時間(1/240秒)よりも長い第2蓄積時間(1/60秒)により蓄積する制御部70と、を備える。これにより、例えば同じ被写体に対して蓄積タイミングが異なる複数の画像が得られ、使い勝手がよくなる。とくに、暗い被写体の場合には好適である。
(2)制御部70は、第1蓄積時間と第2蓄積時間とを略同じにするので、蓄積時間が共通する複数の画像が得られる。
(3)制御部70は、第1領域(符号1)のすべてのブロック131の蓄積を略同時に開始し、第2領域(例えば符号2)のすべてのブロックの蓄積を略同時に開始するので、各領域においてブロック131の蓄積開始タイミングを揃えることができる。
(4)撮像素子100の蓄積電荷を読み出す制御部70を有し、制御部70は、第1領域(符号1)で撮像される画像の縦横比を、撮像素子100の全体の領域により撮像される画像の縦横比と略同じにするので、画像間の縦横比を揃えることができる。
(5)撮像素子100の蓄積電荷を読み出す制御部70を有し、制御部70は、第1領域(符号1)の複数のブロック131と第2領域(例えば符号2)の複数のブロック131とを規則性に基づいて配置するので、不規則に配置する場合に比べて撮像素子100の製造を容易にすることができる。
(6)制御部70による第1、第2領域の蓄積の制御により撮像された撮像データを処理する制御部70(再生処理部71)を備えるようにしたので、離散的に配置されたブロック131による撮像データを適切に処理できる。
(7)制御部70(再生処理部71)は、撮像データの再生表示時のフレームレートを、撮像データの撮影時のフレームレートよりも遅くするようにしたので、動画像を適切にスロー再生表示できる。
(8)制御部70(再生処理部71)は、第1領域(符号1)で撮像された撮像データと第2領域(例えば符号2)で撮像された撮像データとを各ブロック131の位置に対応させて加算して加算撮像データを生成し、加算撮像データの再生表示時のフレームレートを、撮像データの撮影時のフレームレートよりも遅くするようにしたので、動画像を適切にスロー再生表示できる。また、仮に、第1領域(符号1)で撮像された撮像データまたは第2領域(符号2)で撮像された撮像データに空間的な不感帯が含まれるとしても、これらを加算した加算撮像データにおいて空間的な不感帯をなくす効果も期待できる。
(9)制御部70(再生処理部71)は、第1領域(符号1)の撮影が前後する複数の撮像データと、第2領域(例えば符号2)の撮影が前後する複数の撮像データとを各ブロック131の位置に対応させて順次加算して加算撮像データを生成し、加算撮像データを順次再生表示するようにしたので、動画像を適切に通常再生表示できる。また、仮に、第1領域(符号1)で撮像された撮像データまたは第2領域(符号2)で撮像された撮像データに空間的な不感帯が含まれるとしても、これらを加算した加算撮像データにおいて空間的な不感帯をなくす効果も期待できる。
(10)制御部70(再生処理部71)は、第1領域(符号1)で撮像された撮像データまたは第2領域(例えば符号2)で撮像された撮像データのいずれかの画像を順次再生表示させ、かつ順次再生表示するフレームレートを撮像データの撮影時のフレームレートよりも遅くするようにしたので、動画像を適切にスロー再生表示できる。
(11)制御部70(再生処理部71)は、蓄積時間より長い時間に対応するフレームレートで、第1領域(符号1)の撮像データおよび第2領域(例えば符号2)の撮像データを順次再生表示するための処理を行うので、動画像を適切にスロー再生表示できる。
(12)撮像素子100は、第1領域(符号1)と第2領域(符号2)との他に第1領域と第2領域とに含まれるブロック131とは異なる複数のブロック131が2次元に離散的に配置された少なくとも1つの他の領域(例えば符号3)をさらに有し、制御部70は、各領域のフレームレートの1つのフレーム時間(1/240秒)に対して、各領域をフレーム時間(1/240秒)よりも長い蓄積時間(1/60秒)によりそれぞれ蓄積する。これにより、例えば同じ被写体に対して蓄積タイミングが異なる少なくとも3枚の画像が得られ、使い勝手がよくなる。とくに、暗い被写体の場合には好適である。
(13)撮像素子100の蓄積電荷を読み出す制御部70を有し、制御部70は、各領域の複数のブロック131を規則性に基づいて配置するので、不規則に配置する場合に比べて撮像素子100の製造を容易にすることができる。
(14)撮像素子100は、裏面照射型撮像チップと信号処理チップとが積層された構造を採用するので、各チップを面方向に大きくすることなく配線することができる。
(変形例1)
上述した実施形態では、ユニットUに含まれる4つのブロック131について、ユニットU内での画像取得の順番(符号1、2、3、4)を全てのユニットUの間で同じにする例を説明した。この代わりに、ユニットUに含まれる4つのブロック131について、ユニットU内での画像取得の順番を、他のユニットUとの間でランダムに異なるようにしてもよい。
図14は、変形例1の撮像チップにおけるグループ1〜グループ4の配置を説明する図である。図14において、1つのユニットUにおける符号1、2、3、4の相対位置は、各ユニットUにおいてランダムに異ならせている。すなわち、あるユニットU内の4つのブロック131の画像取得の順番(符号1、2、3、4)は、隣接するユニットUとの間で異なる。ユニットU内における画像取得の順番の規則性を排することで、例えば規則的な繰り返し模様を有する被写体を撮像する場合に発生しがちなモアレの低減に役立つ。
(変形例2)
ユニットUに含まれる4つのブロック131について、ユニットU内における画像取得の順番(符号1、2、3、4)を、他のユニットUとの間で所定の規則性をもたせるようにしてもよい。図15は、変形例2の撮像チップにおけるグループ1〜グループ4の配置を説明する図である。図15において、隣接するユニットUの間で、ユニットU内における画像取得の順番(符号1、2、3、4)が同じブロック131同士が隣接するように、ユニットU内における画像取得の順番(符号1、2、3、4)に規則性をもたせる。
図15によれば、あるユニットU内の符号1、2、3、4が、隣接するユニットU間においてそれぞれ隣接する結果、同符号のブロック131が4つ寄せ集まる。図15において斜線で示す領域は、同符号のブロック131が4つ集まっている領域を例示したものである。このように、撮像タイミングが同じブロック131を寄せて配置することで、撮像タイミングが異なるブロック131が寄せ集まる場合に比べて、撮像素子100の製造を容易にすることができる。
(変形例3)
上述した実施形態では、ユニットUに含まれる4つのブロック131に設けられた計16個の選択トランジスタ305のソースを共通の出力配線309に接続する例を説明した。これに代えて、ブロック131ごとに設けられた4個の選択トランジスタ305のソースをブロック131ごとに設けた出力配線にそれぞれ接続する構成にしてもよい。
図16は、変形例3の撮像チップ113における1つのユニットUに対応する回路図である。図3の場合と比較すると、図16においてはブロック単位で出力配線309−1〜309−4が設けられる点において相違する。すなわち、左上ブロック131−1に対応する4つの選択トランジスタ305のソースは、左上ブロック用の出力配線309−1に接続される。
また、右上ブロック131−2に対応する4つの選択トランジスタ305のソースは、右上ブロック用の出力配線309−2に接続される。左下ブロック131−3に対応する4つの選択トランジスタ305のソースは、左下ブロック用の出力配線309−3に接続される。さらに、右下ブロック131−4に対応する4つの選択トランジスタ305のソースは、右下ブロック用の出力配線309−4に接続される。負荷電流源311−1〜311−4は、それぞれ対応する出力配線309−1〜309−4に電流を供給する。
図17は、変形例3の撮像素子100の機能的構成を示すブロック図である。図4の場合と比較すると、図17においては、1つのユニットUに対してマルチプレクサ411、信号処理回路412、およびデマルチプレクサ413の組が4組設けられる点が相違する。すなわち、1つのマルチプレクサ411が、対応するブロック131の4個のPD104を順番に選択して、それぞれの画素信号を対応する出力配線309へ出力させる。
マルチプレクサ411を介して出力された画素信号は、信号処理回路412によりCDSおよびA/D変換が行われる。A/D変換された画素信号は、デマルチプレクサ413に引き渡され、それぞれの画素に対応する画素メモリ414に格納される。このように、1つのユニットUの16個の画素信号は、4組の経路に分配され並列に処理される。変形例3によれば、1つの信号処理回路412が4個の画素信号に対するA/D変換処理を行えばよいので、図3、図4の場合のように1つの信号処理回路412が16個の画素信号に対するA/D変換処理を行う場合に比べて駆動時間が1/4に短縮される。駆動時間の短縮は、回路の発熱量を小さく抑える点において有効である。
(変形例4)
上述した実施形態では、電子機器としてカメラを例示したが、高機能携帯電話機またはタブレット端末によって電子機器を構成してもよい。この場合、高機能携帯電話機(またはタブレット端末)に搭載されるカメラユニットを、上記積層型撮像素子100を用いて構成する。
以上の説明はあくまで一例であり、上記の実施形態の構成に何ら限定されるものではない。上記実施形態および各変形例の構成は、適宜組合せて構わない。
1…撮像装置
10…撮像光学系
20…撮像部
30…画像処理部
40…ワークメモリ
50…表示部
60…記録部
70…制御部
71…再生処理部
81〜84…画像
100…撮像素子
111…信号処理チップ
112…メモリチップ
113…撮像チップ
131…ブロック
U…ユニット

Claims (16)

  1. 2次元に離散的に配置された複数のブロックを有する第1領域と、前記第1領域とは異なり、2次元に離散的に配置された複数のブロックを有する第2領域と、を有した撮像素子と、
    前記第1、第2領域のフレームレートの1つのフレーム時間に対して、前記第1領域を前記フレーム時間よりも長い第1蓄積時間により蓄積し、前記第2領域を前記フレーム時間よりも長い第2蓄積時間により蓄積する蓄積制御部と、を備える電子機器。
  2. 請求項1に記載の電子機器において、
    前記蓄積制御部は、前記第1蓄積時間と前記第2蓄積時間とを略同じにすることを特徴とする電子機器。
  3. 請求項1または2に記載の電子機器において、
    前記蓄積制御部は、前記第1領域のすべてのブロックの蓄積を略同時に開始し、前記第2領域のすべてのブロックの蓄積を略同時に開始することを特徴とする電子機器。
  4. 請求項1から3のいずれか一項に記載の電子機器において、
    前記撮像素子の蓄積電荷を読み出す読み出し部を有し、
    前記読み出し部は、前記第1領域で撮像される画像の縦横比を、前記撮像素子の全体の領域により撮像される画像の縦横比と略同じにすることを特徴とする電子機器。
  5. 請求項1から4のいずれか一項に記載の電子機器において、
    前記撮像素子の蓄積電荷を読み出す読み出し部を有し、
    前記読み出し部は、前記第1領域の前記複数のブロックと前記第2領域の前記複数のブロックとを規則性に基づいて配置することを特徴とする電子機器。
  6. 請求項1から5のいずれか一項に記載の電子機器において、
    前記蓄積制御部による前記第1、第2領域の蓄積の制御により撮像された撮像データを処理する処理部を備えることを特徴とする電子機器。
  7. 請求項6に記載の電子機器において、
    前記処理部は、前記撮像データの再生表示時のフレームレートを、前記撮像データの撮影時のフレームレートよりも遅くすることを特徴とする電子機器。
  8. 請求項6に記載の電子機器において、
    前記処理部は、前記第1領域で撮像された撮像データと前記第2領域で撮像された撮像データとを前記各ブロックの位置に対応させて加算して加算撮像データを生成し、前記加算撮像データの再生表示時のフレームレートを、前記撮像データの撮影時のフレームレートよりも遅くすることを特徴とする電子機器。
  9. 請求項6に記載の電子機器において、
    前記処理部は、前記第1領域の撮影が前後する複数の撮像データと、前記第2領域の撮影が前後する複数の撮像データとを前記各ブロックの位置に対応させて順次加算して加算撮像データを生成し、前記加算撮像データを順次再生表示することを特徴とする電子機器。
  10. 請求項6に記載の電子機器において、
    前記処理部は、前記第1領域で撮像された撮像データまたは前記第2領域で撮像された撮像データのいずれかの画像を順次再生表示させ、かつ前記順次再生表示するフレームレートを前記撮像データの撮影時のフレームレートよりも遅くすることを特徴とする電子機器。
  11. 請求項6に記載の電子機器において、
    前記処理部は、前記蓄積時間より長い時間に対応するフレームレートで、前記第1領域の撮像データおよび前記第2領域の撮像データを順次再生表示するための処理を行うことを特徴とする電子機器。
  12. 請求項1から11のいずれか一項に記載の電子機器において、
    前記撮像素子は、前記第1領域と前記第2領域との他に前記第1領域と前記第2領域とに含まれる前記ブロックとは異なる複数の前記ブロックが2次元に離散的に配置された少なくとも1つの他の領域をさらに有し、
    前記蓄積制御部は、前記各領域のフレームレートの1つのフレーム時間に対して、前記各領域を前記フレーム時間よりも長い蓄積時間によりそれぞれ蓄積することを特徴とする電子機器。
  13. 請求項12に記載の電子機器において、
    前記撮像素子の蓄積電荷を読み出す読み出し部を有し、
    前記読み出し部は、前記各領域の前記複数のブロックを規則性に基づいて配置することを特徴とする電子機器。
  14. 請求項12に記載の電子機器において、
    前記撮像素子の蓄積電荷を読み出す読み出し部を有し、
    前記読み出し部は、前記撮像素子の前記各領域において、前記複数のブロックが隣接する前記領域間においてそれぞれ隣接するように配置することを特徴とする電子機器。
  15. 請求項12に記載の電子機器において、
    前記撮像素子の蓄積電荷を読み出す読み出し部を有し、
    前記読み出し部は、前記撮像素子の前記各領域において、前記複数のブロックが隣接する前記領域間で異なるように配置することを特徴とする電子機器。
  16. 請求項1から15のいずれか一項に記載の電子機器において、
    前記撮像素子は、裏面照射型撮像チップと信号処理チップとが積層された構造であることを特徴とする電子機器。
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