JP2015109137A - 燃料電池システム - Google Patents

燃料電池システム Download PDF

Info

Publication number
JP2015109137A
JP2015109137A JP2012059261A JP2012059261A JP2015109137A JP 2015109137 A JP2015109137 A JP 2015109137A JP 2012059261 A JP2012059261 A JP 2012059261A JP 2012059261 A JP2012059261 A JP 2012059261A JP 2015109137 A JP2015109137 A JP 2015109137A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fuel cell
pressure
anode
gas
cell system
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2012059261A
Other languages
English (en)
Inventor
晋 前嶋
Susumu Maejima
晋 前嶋
市川 靖
Yasushi Ichikawa
靖 市川
池添 圭吾
Keigo Ikezoe
圭吾 池添
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP2012059261A priority Critical patent/JP2015109137A/ja
Priority to PCT/JP2013/057384 priority patent/WO2013137428A1/ja
Publication of JP2015109137A publication Critical patent/JP2015109137A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M8/00Fuel cells; Manufacture thereof
    • H01M8/04Auxiliary arrangements, e.g. for control of pressure or for circulation of fluids
    • H01M8/04082Arrangements for control of reactant parameters, e.g. pressure or concentration
    • H01M8/04089Arrangements for control of reactant parameters, e.g. pressure or concentration of gaseous reactants
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M8/00Fuel cells; Manufacture thereof
    • H01M8/04Auxiliary arrangements, e.g. for control of pressure or for circulation of fluids
    • H01M8/04082Arrangements for control of reactant parameters, e.g. pressure or concentration
    • H01M8/04089Arrangements for control of reactant parameters, e.g. pressure or concentration of gaseous reactants
    • H01M8/04119Arrangements for control of reactant parameters, e.g. pressure or concentration of gaseous reactants with simultaneous supply or evacuation of electrolyte; Humidifying or dehumidifying
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M8/00Fuel cells; Manufacture thereof
    • H01M8/04Auxiliary arrangements, e.g. for control of pressure or for circulation of fluids
    • H01M8/04298Processes for controlling fuel cells or fuel cell systems
    • H01M8/04694Processes for controlling fuel cells or fuel cell systems characterised by variables to be controlled
    • H01M8/04746Pressure; Flow
    • H01M8/04753Pressure; Flow of fuel cell reactants
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M8/00Fuel cells; Manufacture thereof
    • H01M8/04Auxiliary arrangements, e.g. for control of pressure or for circulation of fluids
    • H01M8/04298Processes for controlling fuel cells or fuel cell systems
    • H01M8/04694Processes for controlling fuel cells or fuel cell systems characterised by variables to be controlled
    • H01M8/04746Pressure; Flow
    • H01M8/04761Pressure; Flow of fuel cell exhausts
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M8/00Fuel cells; Manufacture thereof
    • H01M8/10Fuel cells with solid electrolytes
    • H01M2008/1095Fuel cells with polymeric electrolytes
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

Landscapes

  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Sustainable Development (AREA)
  • Sustainable Energy (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Electrochemistry (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Fuel Cell (AREA)

Abstract

【課題】燃料電池のアノードの発電量域に発生する液水を排水できる燃料電池システムを提供する。【解決手段】アノードに燃料ガスを供給し、カソードに酸化剤ガスを供給して、負荷に応じて発電する燃料電池100と、当該燃料電池へ燃料ガスを供給するための供給通路に圧力調整弁300と、当該燃料電池からの不純物を含むアノードオフガスを排出するための排出流路にパージ弁500とを備えた燃料電池システムにおいて、燃料電池スタックの燃料ガス圧力を脈動させると共に、所定の昇圧速度となるように圧力調整弁を制御する脈動運転制御部600を備え、脈動運転制御部600は、燃料電池の発電量域の湿潤状態が低いときに比して、湿潤状態が高いときは所定の昇圧速度を高くする。【選択図】図7

Description

この発明は、燃料電池システムに関する。
特許文献1は、高圧のアノードガスの供給/停止が繰り返されてアノードガスの圧力が脈動する燃料電池システムを開示する。そして、特許文献1では、第1の圧力幅ΔP1で圧力変動を行う第1の圧力変動パターンと、第2の圧力幅ΔP2で圧力変動を行う第2の圧力変動パターンと、を、周期的に変更する。
特開2010−123501号公報
特許文献1では、排水のために脈動の幅を大きくするのだが、本件発明者らは、脈動の昇圧速度が排水性に影響を与えることを知見した。
そこで、本発明の目的は、特許文献1とは異なる手法にて、燃料電池のアノードの発電量域に発生する液水を排水できる燃料電池システムを提供することである。
本発明は以下のような解決手段によって前記課題を解決する。
本発明による燃料電池システムのひとつの態様は、アノードに燃料ガスを供給し、カソードに酸化剤ガスを供給して、負荷に応じて発電する燃料電池と、当該燃料電池へ燃料ガスを供給するための供給通路に圧力調整弁と、当該燃料電池からの不純物を含むアノードオフガスを排出するための排出流路にパージ弁とを備えた燃料電池システムである。そして、前記燃料電池スタックの燃料ガス圧力を脈動させると共に、所定の昇圧速度となるように前記圧力調整弁を制御する脈動運転制御部を備え、前記脈動運転制御部は、前記燃料電池の発電量域の湿潤状態が低いときに比して、湿潤状態が高いときは前記所定の昇圧速度を高くする。
この態様によれば、燃料ガス圧力の昇圧速度を湿潤状態が低いときに比して高いときに高く設定することで、アノード供給マニホールドを流れるアノードガスの流速を上げることができ、アノード流路に残留した液水が排出される。本発明を適用すれば、排水のために特許文献1の脈動幅の増大を抑制できるので電解質膜への応力を低減できる。
本発明の実施形態、本発明の利点については、添付された図面を参照しながら以下に詳細に説明する。
図1は、本発明による燃料電池システムの第1実施形態の概要を示す図である。 図2は、燃料電池スタックを説明する図である。 図3は、燃料電池スタックにおける電解質膜の反応を説明する模式図である。 図4は、燃料電池システムの第1実施形態のコントローラーが実行する制御フローチャートである。 図5は、燃料電池スタックの湿潤度と昇圧速度との相関図である。 図6は、アノードガスの供給流量と昇圧速度との相関図である。 図7は、第1実施形態の制御フローチャートが実行されたときの作動を説明するタイミングチャートである。 図8は、排水運転中に上限圧又は下限圧を変更する場合のタイミングチャートである。 図9は、本発明による燃料電池システムの第2実施形態のパージ弁の作動を説明する図である。 図10は、本発明による燃料電池システムの第3実施形態の燃料ガス圧力の変動を説明する図である。 図11は、本発明による燃料電池システムの第4実施形態の燃料ガス圧力の変動を説明する図である。 図12は、燃料電池スタックの湿潤度と昇圧速度との相関図である。 図13は、パージ弁の作動を説明する図である。
(第1実施形態)
図1は、本発明による燃料電池システムの第1実施形態の概要を示す図である。
燃料電池システムは、燃料電池スタック100と、水素タンク200と、圧力調整弁300と、バッファータンク400と、パージ弁500と、コントローラー600と、を含む。
燃料電池スタック100は、反応ガス(アノードガスH2、カソードガスO2)が供給されて発電する。詳細は後述される。
水素タンク200は、アノードガスH2を高圧状態で貯蔵する高圧ガスタンクである。水素タンク200は、アノードラインの最上流に設けられる。
圧力調整弁300は、水素タンク200の下流に設けられる。圧力調整弁300は、水素タンク200から新たにアノードラインに供給するアノードガスH2の圧力を調整する。アノードガスH2の圧力は、圧力調整弁300の開度によって調整される。
バッファータンク400は、燃料電池スタック100の下流に設けられる。バッファータンク400は、燃料電池スタック100から排出されたアノードガスH2を蓄える。
パージ弁500は、バッファータンク400の下流に設けられる。パージ弁500が開くと、アノードガスH2がバッファータンク400からパージされる。
コントローラー600は、アノードラインに設けられた圧力センサー71や燃料電池スタック100に設けられた電流電圧センサー72などの信号に基づいて圧力調整弁300やパージ弁500の作動を制御する。具体的な制御内容は後述される。
図2は、燃料電池スタックを説明する図であり、図2(A)は外観斜視図、図2(B)は発電セルの構造を示す分解図である。
図2(A)に示されるように、燃料電池スタック100は、積層された複数の発電セル10と、集電プレート20と、絶縁プレート30と、エンドプレート40と、4本のテンションロッド50とを備える。
発電セル10は、燃料電池の単位発電セルである。各発電セル10は、1ボルト(V)程度の起電圧を生じる。各発電セル10の構成の詳細については後述される。
集電プレート20は、積層された複数の発電セル10の外側にそれぞれ配置される。集電プレート20は、ガス不透過性の導電性部材、たとえば緻密質カーボンで形成される。集電プレート20は、正極端子211及び負極端子212を備える。燃料電池スタック100は、正極端子211及び負極端子212によって、各発電セル10で生じた電子e-が取り出されて出力する。
絶縁プレート30は、集電プレート20の外側にそれぞれ配置される。絶縁プレート30は、絶縁性の部材、たとえばゴムなどで形成される。
エンドプレート40は、絶縁プレート30の外側にそれぞれ配置される。エンドプレート40は、剛性のある金属材料、たとえば鋼などで形成される。
一方のエンドプレート40(図2(A)では、左手前のエンドプレート40)には、アノード供給口41aと、アノード排出口41bと、カソード供給口42aと、カソード排出口42bと、冷却水供給口43aと、冷却水排出口43bとが設けられている。本実施形態では、アノード供給口41a、冷却水供給口43a及びカソード排出口42bは図中右側に設けられている。またカソード供給口42a、冷却水排出口43b及びアノード排出口41bは図中左側に設けられている。
テンションロッド50は、エンドプレート40の四隅付近にそれぞれ配置される。燃料電池スタック100は内部に貫通した孔(不図示)が形成されている。この貫通孔にテンションロッド50が挿通される。テンションロッド50は、剛性のある金属材料、たとえば鋼などで形成される。テンションロッド50は、発電セル10同士の電気短絡を防止するため、表面には絶縁処理されている。このテンションロッド50にナット(奥にあるため図示されない)が螺合する。テンションロッド50とナットとが燃料電池スタック100を積層方向に締め付ける。
アノード供給口41aにアノードガスとしての水素を供給する方法としては、例えば水素ガスを水素貯蔵装置から直接供給する方法、又は水素を含有する燃料を改質して改質した水素含有ガスを供給する方法などがある。なお、水素貯蔵装置としては、高圧ガスタンク、液化水素タンク、水素吸蔵合金タンクなどがある。水素を含有する燃料としては、天然ガス、メタノール、ガソリンなどがある。図1では、高圧ガスタンクが使用される。また、カソード供給口42aに供給するカソードガスとしては、一般的に空気が利用される。
図2(B)に示されるように、発電セル10は、膜電極接合体(Membrane Electrode Assembly;MEA)11の両面に、アノードセパレーター(アノードバイポーラープレート)12a及びカソードセパレーター(カソードバイポーラープレート)12bが配置される構造である。
MEA11は、イオン交換膜からなる電解質膜111の両面に電極触媒層112が形成される。この電極触媒層112の上にガス拡散層(Gas Diffusion Layer;GDL)113が形成される。
電極触媒層112は、たとえば白金が担持されたカーボンブラック粒子で形成される。
GDL113は、十分なガス拡散性及び導電性を有する部材、たとえばカーボン繊維で形成される。
アノード供給口41aから供給されたアノードガスは、このGDL113aを流れてアノード電極触媒層112(112a)と反応し、アノード排出口41bから排出される。
カソード供給口42aから供給されたカソードガスは、このGDL113bを流れてカソード電極触媒層112(112b)と反応し、カソード排出口42bから排出される。
アノードセパレーター12aは、GDL113a及びシール14aを介してMEA11の片面(図2(B)の裏面)に重ねられる。カソードセパレーター12bは、GDL113b及びシール14bを介してMEA11の片面(図2(B)の表面)に重ねられる。シール14(14a,14b)は、たとえばシリコーンゴム、エチレンプロピレンゴム(ethylene propylene diene monomer;EPDM)、フッ素ゴムなどのゴム状弾性材である。アノードセパレーター12a及びカソードセパレーター12bは、たとえばステンレスなどの金属製のセパレーター基体がプレス成型されて、一方の面に反応ガス流路が形成され、その反対面に反応ガス流路と交互に並ぶように冷却水流路が形成される。図2(B)に示すようにアノードセパレーター12a及びカソードセパレーター12bが重ねられて、冷却水流路が形成される。
MEA11、アノードセパレーター12a及びカソードセパレーター12bには、それぞれ孔41a,41b,42a,42b,43a,43bが形成されており、これらが重ねられて、アノード供給口(アノード供給マニホールド)41a、アノード排出口(アノード排出マニホールド)41b、カソード供給口(カソード供給マニホールド)42a、カソード排出口(カソード排出マニホールド)42b、冷却水供給口(冷却水供給マニホールド)43a及び冷却水排出口(冷却水排出マニホールド)43bが形成される。
図3は、燃料電池スタックにおける電解質膜の反応を説明する模式図である。
上述のように、燃料電池スタック100は、反応ガス(カソードガスO2、アノードガスH2)が供給されて発電する。燃料電池スタック100は、電解質膜の両面にカソード電極触媒層及びアノード電極触媒層が形成された膜電極接合体(Membrane Electrode Assembly;MEA)が数百枚積層されて構成される。そのうちの1枚のMEAが図3(A)に示される。ここではMEAにカソードガスが供給されて(カソードイン)、対角側から排出されながら(カソードアウト)、アノードガスが供給されて(アノードイン)、対角側から排出される(アノードアウト)、という例が示されている。
各膜電極接合体(MEA)は、カソード電極触媒層及びアノード電極触媒層において以下の反応が、負荷に応じて進行して発電する。
Figure 2015109137
図3(B)に示すように、反応ガス(カソードガスO2)がカソード流路を流れるにつれて上式(1-1)の反応が進行し、水蒸気が生成される。するとカソード流路の下流側では相対湿度が高くなる。この結果、カソード側とアノード側との相対湿度差が大きくなる。この相対湿度差をドライビングフォースとして、水が逆拡散しアノード上流側が加湿される。この水分がさらにMEAからアノード流路に蒸発してアノード流路を流れる反応ガス(アノードガスH2)を加湿する。そしてアノード下流側に運ばれてアノード下流のMEAを加湿する。
上記反応によって効率よく発電するには、電解質膜が適度な湿潤状態であることが必要である。電解質膜中の水分が多すぎれば、余剰の水分が反応ガス流路に溢れてしまって、ガスの流れが阻害される。このような場合には上記反応が促進されない。したがって電解質膜が適度な湿潤状態であることで、効率よく発電される。
そこで発明者らは、以下のように制御することに想到した。
図4は、燃料電池システムの第1実施形態のコントローラーが実行する制御フローチャートである。なおコントローラーは、微小時間(たとえば10ミリ秒)ごとにこのフローチャートを繰り返し実行する。
ステップS1においてコントローラーは、排水運転中であるか否かを判定する。なお排水運転は、後述のステップS3で実行される。コントローラーは、判定結果が否であればステップS2へ処理を移行し、判定結果が肯であればステップS4へ処理を移行する。
ステップS2においてコントローラーは、排水運転が必要であるか否かを判定する。具体的には、発電セルの電圧を検出して、その電圧が閾値よりも小さければ、排水運転が必要であると判定すればよい。また、たとえば電解質膜の湿潤度が基準値よりも大きければ排水運転が必要であると判定してもよい。電解質膜の湿潤度は、電解質膜のインピーダンス(内部抵抗)によって変化する。すなわち電解質膜の湿潤度が小さいほど(電解質膜中の水分が少なく乾き気味であるほど)、インピーダンスは大きくなる。電解質膜の湿潤度が大きいほど(電解質膜中の水分が多く濡れ気味であるほど)、インピーダンスは小さくなる。そこで、この特性を利用して、たとえば燃料電池スタックの発電電流を例えば1kHzの正弦波で変動させて電圧の変動を見る。そして1kHzの交流電圧振幅を交流電流振幅で除算することでインピーダンスを求める。そしてこのインピーダンスに基づいて電解質膜の湿潤度を得ることができる。コントローラーは、判定結果が肯であればステップS3へ処理を移行し、判定結果が否であればステップS6へ処理を移行する。
ステップS3においてコントローラーは、排水運転を設定する。具体的にはたとえば図5に示されるようなマップを予め実験等を通じて用意しておく。そしてそのマップに電解質膜の湿潤度を適用して、燃料ガス圧力を脈動供給するときの昇圧速度を、通常運転するときに比べて、大きく設定する。なお昇圧速度は、図6に示されるように、供給流量と相関がある。そこで昇圧速度を上げるには、圧力調整弁300の開度を大きくして供給流量を増やせばよい。
ステップS4においてコントローラーは、排水運転が不要であるか否かを判定する。具体的には、たとえば電解質膜の湿潤度が基準値よりも小さければ排水運転が必要であると判定すればよい。なおこの基準値は、排水運転が必要であることを判定する基準値と同じであっても異なってもよい。コントローラーは、判定結果が肯であればステップS5へ処理を移行し、判定結果が否であればステップS6へ処理を移行する。
ステップS5においてコントローラーは、通常運転を設定する。具体的にはたとえば図5に示されるようなマップに電解質膜の湿潤度を適用して、燃料ガス圧力を脈動供給するときの昇圧速度を、排水運転するときに比べて、小さく設定する。
ステップS6においてコントローラーは、現在圧力が上昇中であるか否かを判定する。コントローラーは、判定結果が肯であればステップS7へ処理を移行し、判定結果が否であればステップS9へ処理を移行する。
ステップS7においてコントローラーは、現在の圧力が目標上限圧力よりも小であるか否かを判定する。コントローラーは、判定結果が否であれば一旦処理を抜け、判定結果が肯であればステップS8へ処理を移行する。
ステップS8においてコントローラーは、反応ガスの供給を停止する。
ステップS9においてコントローラーは、現在の圧力が目標下限圧力よりも大であるか否かを判定する。コントローラーは、判定結果が否であれば一旦処理を抜け、判定結果が肯であればステップS10へ処理を移行する。
ステップS10においてコントローラーは、反応ガスの供給を開始する。
図7は、第1実施形態の制御フローチャートが実行されたときの作動を説明するタイミングチャートである。
なお上述のフローチャートとの対応が分かりやすくするために、フローチャートのステップ番号にSを付して併記する。
以上の制御フローチャートが実行されて以下のように作動する。
図7では、時刻t14の以前はセル電圧が閾値よりも大きく排水運転が不要である。そこでまず時刻t11までは、ステップS1→S2→S6→S7の処理が繰り返される。この結果、図7に示されるように、アノード圧が上昇する。
時刻t11でアノード圧が目標上限圧力に達したら、ステップS7→S8が処理される。この結果、図7に示されるように、アノード圧が下降に転じる。
時刻t11以後は、ステップS1→S2→S6→S9の処理が繰り返される。アノードガスの供給が停止されている間も、発電反応でアノードガスが消費されるので、図7に示されるように、アノード圧が下降し続ける。
時刻t12でアノード圧が目標下限圧力に達したら、ステップS9→S10が処理される。この結果、図7に示されるように、アノード圧が上昇に転じる。
同様の制御が時刻t14まで繰り返される。
時刻t14でセル電圧が閾値よりも小さくなって排水運転が必要になる。そこで、ステップS1→S2→S3が処理されて排水運転用の昇圧速度が設定される。そして次サイクル以降は、ステップS1→S4→S6→S7の処理が繰り返される。この結果、図7に示されるように、アノード圧が上昇する。
時刻t15でアノード圧が目標上限圧力に達したら、ステップS7→S8が処理される。この結果、図7に示されるように、アノード圧が下降に転じる。
時刻t15以後は、ステップS1→S4→S6→S9の処理が繰り返される。アノードガスの供給が停止されている間も、発電反応でアノードガスが消費されるので、図7に示されるように、アノード圧が下降し続ける。
時刻t16でアノード圧が目標下限圧力に達したら、ステップS9→S10が処理される。この結果、図7に示されるように、アノード圧が上昇に転じる。
同様の制御が時刻t17まで繰り返される。
時刻t17でセル電圧が閾値よりも大きくなって排水運転が不要になる。そこで、ステップS1→S4→S5が処理されて通常運転用の昇圧速度が設定される。そして次サイクル以降は、ステップS1→S2→S6→S7の処理が繰り返される。この結果、図7に示されるように、アノード圧が上昇する。
上述のように、本実施形態では、発電セルの電圧が閾値よりも小さくなって排水運転が必要であると判定されたときには、燃料ガス圧力を脈動供給するときの昇圧速度が、通常運転するときに比べて、大きく設定される。昇圧速度が大きくなると、アノード供給マニホールドを流れるアノードガスの流速が急激に速くなり、アノード流路に残留した液水が排出されることとなる。これによって水素分圧が確保され発電性能が安定する。またセル内に燃料が欠乏することで生ずる劣化も防止できる。またセル電圧が回復したら、昇圧速度が元に戻されるので、これによってもセル内の水素分圧が確保され発電性能が安定する。
また本実施形態では、セル電圧に基づいて排水運転が必要か否かを判定するので、正確に判定できる。
また、本実施形態で説明した調圧弁の制御を以下の通りの制御としても良い。
燃料電池の供給負荷(電流)に応じて設定される上限圧力と下限圧力をマップから読み出す。上限圧力と下限圧力は、いずれも負荷が大きいほど、大きくなる。それと共に、負荷が大きくなるほど上限圧力と下限圧力との差圧も大きくなる。
このようなマップにより、低負荷よりも高負荷側のアノード圧力が高くなると共に、低負荷での脈動幅に比して、高負荷での脈動幅が大きくなる。
そして、脈動制御部は、昇圧させる場合は、上限圧力を目標値として、燃料電池スタックのアノード入口に設けられる圧力センサの値を参照して、調圧弁による圧力フィードバック制御を行う。
フィードバック制御により実圧力が目標圧力付近になると、脈動制御部は下限圧力を目標圧力として、再びフィードバック制御を行う。
この制御を繰り返すことで、調圧弁による上下限圧力での脈動運転を行う。
そして、特に昇圧速度については、燃料電池の発電量域(電解質膜)の湿潤状態が高いほど、昇圧速度が高くなるように設定しても良い。
具体的には、上記フィードバック制御において、下限圧力から上限圧力へと目標圧力を切り替える際に、湿潤状態に応じた昇圧速度の目標圧力を設定しても良い。また、下限圧力から上限圧力へと目標圧力をステップ的に切り替える一方、実際のアノード圧力の昇圧速度が湿潤状態に応じた速度となるように、フィードバック制御のゲインを設定しても良い。
なお図8(A)に示されるように、昇圧速度を上げるのにあわせて下限圧を下げてもよい。下限圧が低いところから昇圧するので、昇圧速度が同じでも、ガスの流速は速くなりやすい。したがって、このようにすればアノード流路に残留した液水の排出性能がさらに向上する。
また図8(B)に示されるように、昇圧速度を上げるのにあわせて上限圧を上げてもよい。このようにすれば、圧力がさらに上がるので、昇圧速度が同じでも、ガスの流速は速くなりやすい。したがって、このようにしてもアノード流路に残留した液水の排出性能が向上する。
(第2実施形態)
図9は、本発明による燃料電池システムの第2実施形態のパージ弁の作動を説明する図である。
第1実施形態では、排水運転が必要であると判定されたときには、燃料ガス圧力を脈動供給するときの昇圧速度が大きく設定された。
これに対して本実施形態では、排水運転が必要であると判定されたときには、第1実施形態の制御に加えてパージ弁500の開弁時間を長くする。
このようにパージ弁500の開弁時間が長くなれば、アノードガスの流速がさらに速くなるので、アノード流路に残留した液水が一層排出されやすくなる。なおこのように第1実施形態の制御にあわせてパージ弁500の制御も実行すると、第1実施形態に比較して、昇圧速度は大きくならず通常運転時と同じであることもあり得る。しかしながら、昇圧速度が通常運転と同じでも、通常運転よりもアノードガスの流速が速くなるので、アノード流路に残留した液水の排出性能が向上するのである。
(第3実施形態)
図10は、本発明による燃料電池システムの第3実施形態の燃料ガス圧力の変動を説明する図である。
第1実施形態では、発電セルの電圧が閾値よりも小さくなったときに、排水運転が必要であると判定された。
これに対して本実施形態では、一定サイクルごとに排水運転が必要であると判定される。図10では、3サイクルごとに排水運転を実行する。
このようにすれば、セル電圧を測定することが不要であるので、簡易に実施することができる。
(第4実施形態)
図11は、本発明による燃料電池システムの第4実施形態の燃料ガス圧力の変動を説明する図である。
第3実施形態では、一定サイクルごとに排水運転が必要であると判定された。
これに対して本実施形態では、排水運転が必要になる時期よりも短い期間で、排水運転の時期を判定する。図11では、排水運転が必要になる時期が3サイクルで到来する。そして図11では、その3サイクルよりも短い2サイクルで排水時期を判定することもあれば、1サイクル(すなわち連続サイクル)で排水時期を判定することもある。
このようにしても、セル電圧を測定することが不要であるので、簡易に実施することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態は本発明の適用例の一部を示したに過ぎず、本発明の技術的範囲を上記実施形態の具体的構成に限定する趣旨ではない。
たとえば、第1実施形態では、排水運転が必要か否かによって、燃料ガス圧力を脈動供給するときの昇圧速度を二値的に大きく又は小さく設定する。しかしながらこのような手法には限定されない。たとえば図5に代えて、図12に示されるようなマップを用いて、スタック湿潤度に応じて昇圧速度を設定してもよい。
また第2実施形態では、排水運転が必要であると判定されたときには、第1実施形態の制御に加えてパージ弁500の開弁時間を長くした。しかしながらこのような手法には限定されない。たとえば図9に代えて、図13に示されるようにパージ弁500の閉弁時間を短くしてもよい。このようにしても、同様の効果を得ることができる。
また上記実施形態は、適宜組み合わせ可能である。
100 燃料電池スタック
200 水素タンク(燃料タンク)
300 圧力調整弁
400 バッファータンク
500 パージ弁
600 コントローラー(脈動運転制御部)

Claims (6)

  1. アノードに燃料ガスを供給し、カソードに酸化剤ガスを供給して、負荷に応じて発電する燃料電池と、当該燃料電池へ燃料ガスを供給するための供給通路に圧力調整弁と、当該燃料電池からの不純物を含むアノードオフガスを排出するための排出流路にパージ弁とを備えた燃料電池システムにおいて、
    前記燃料電池スタックの燃料ガス圧力を脈動させると共に、所定の昇圧速度となるように前記圧力調整弁を制御する脈動運転制御部を備え、
    前記脈動運転制御部は、前記燃料電池の発電量域の湿潤状態が低いときに比して、湿潤状態が高いときは前記所定の昇圧速度を高くすることを特徴とする燃料電池システム。
  2. 請求項1に記載の燃料電池システムにおいて、
    燃料電池の発電領域内のアノードガス圧力を検出するアノードガス圧力検知部を備え、
    前記脈動運転制御部は、脈動の上限圧力と下限圧力とを設定すると共に、昇圧時は脈動の目標圧力を当該下限圧力から当該上限圧力を目標圧力に切り替え、当該目標圧力と実際のアノードガス圧力値に基づいて前記圧力調整弁をフィードバック制御するものであって、
    前記昇圧速度は、切り替える際の目標圧力を徐々に上限圧力にする、若しくは、フィードバック制御のゲインによって設定されることを特徴とする燃料電池システム。
  3. 請求項2に記載の燃料電池システムにおいて、
    燃料電池電解質膜の抵抗を検知する内部抵抗検知部を備え、
    前記脈動運転制御部は、湿潤状態を判定するため内部抵抗が所定値以下のとき、前記所定の昇圧速度を高くすることを特徴とする燃料電池システム。
  4. 請求項3に記載の燃料電池システムにおいて、
    前記内部抵抗が所定値以下のとき、前記所定の昇圧速度を高くすると共に、前記パージ弁の開度を内部抵抗が所定値以下のときに設定される開度よりも大きくするパージ調整部をさらに含む、
    燃料電池システム。
  5. 請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の燃料電池システムにおいて、
    前記脈動運転制御部は、セル電圧が所定値以下のとき、前記所定の昇圧速度を高くすることを特徴とする燃料電池システム。
  6. 請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の燃料電池システムにおいて、
    前記脈動運転制御部は、所定周期ごとに前記所定の昇圧速度を高くすることを特徴とする燃料電池システム。
JP2012059261A 2012-03-15 2012-03-15 燃料電池システム Pending JP2015109137A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012059261A JP2015109137A (ja) 2012-03-15 2012-03-15 燃料電池システム
PCT/JP2013/057384 WO2013137428A1 (ja) 2012-03-15 2013-03-15 燃料電池システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012059261A JP2015109137A (ja) 2012-03-15 2012-03-15 燃料電池システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2015109137A true JP2015109137A (ja) 2015-06-11

Family

ID=49161324

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012059261A Pending JP2015109137A (ja) 2012-03-15 2012-03-15 燃料電池システム

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP2015109137A (ja)
WO (1) WO2013137428A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20170324101A1 (en) * 2016-05-04 2017-11-09 GM Global Technology Operations LLC Proactive anode flooding remediation

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016054056A (ja) * 2014-09-03 2016-04-14 トヨタ自動車株式会社 燃料電池システム及びその制御方法

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4479096B2 (ja) * 2000-03-22 2010-06-09 トヨタ自動車株式会社 水素生成システム
JP4887632B2 (ja) * 2005-02-25 2012-02-29 トヨタ自動車株式会社 燃料電池システムにおけるフラッディングの解消
JP5428307B2 (ja) * 2008-11-27 2014-02-26 日産自動車株式会社 燃料電池システム
JP5347719B2 (ja) * 2009-05-28 2013-11-20 日産自動車株式会社 燃料電池装置
WO2011004780A1 (ja) * 2009-07-07 2011-01-13 日産自動車株式会社 燃料電池パワープラントの運転制御装置及び運転制御方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20170324101A1 (en) * 2016-05-04 2017-11-09 GM Global Technology Operations LLC Proactive anode flooding remediation

Also Published As

Publication number Publication date
WO2013137428A1 (ja) 2013-09-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9147896B2 (en) Fuel cell system comprising an anode pressure controller
JP5481991B2 (ja) 燃料電池システム及び燃料電池システムの運転方法
JP6149475B2 (ja) 燃料電池システム
JP5936976B2 (ja) 燃料電池の運転方法
US20160322657A1 (en) Fuel cell system and control method
JP5704228B2 (ja) 燃料電池システム
WO2012165073A1 (ja) 燃料電池システム
JP5804181B2 (ja) 燃料電池システム及び燃料電池システムの制御方法
JP2007280892A (ja) 燃料電池システム
EP2827419B1 (en) Fuel cell system
WO2013137428A1 (ja) 燃料電池システム
JP5947152B2 (ja) 燃料電池の運転方法
JP2011258396A (ja) 燃料電池システム
WO2013080814A1 (ja) 燃料電池システム
JP2013069673A (ja) 燃料電池スタックの活性化方法
JP2014003011A (ja) 燃料電池の運転方法
JP2014241260A (ja) 燃料電池システム
JP2020080274A (ja) 燃料電池システム
JP5591315B2 (ja) 燃料電池の運転方法
JP5509728B2 (ja) 燃料電池システム
JP6082183B2 (ja) 燃料電池の運転方法
JP2008078030A (ja) 燃料電池装置