JP2015109050A - 紙媒体、情報入力装置、及び情報入力プログラム - Google Patents

Abstract

【課題】記入された情報を示すファイルを、ユーザの必要に応じた単位で取得可能な紙媒体、情報入力装置、及び情報入力プログラムを提供する。【解決手段】ユーザは紙媒体の第一指示領域１２２に線画を記入することで、情報記入領域１２１に記入されている情報の少なくとも一部を示す部分保存ファイルの生成を、紙媒体を使用可能な読取装置に指示できる。ユーザは紙媒体の第二指示領域１２３に線画を記入することで、情報記入領域１２１に記入されている情報の全体を示すページ保存ファイルの生成を、紙媒体を使用可能な読取装置に指示できる。【選択図】図４

Description

本発明は、紙媒体に対して情報を記入する筆記具の軌跡を電子化可能な紙媒体、情報入力装置、及び情報入力プログラムに関する。

従来、台座上に載置された紙媒体に対して情報を記入する筆記具の軌跡を、紙媒体に記入された情報の線画として電子化する装置が知られている。例えば、特許文献１に開示の手書き筆跡入力装置は、超音波と赤外線の送信器を備えたペンの信号を受信して、筆跡位置データを取得する。さらに手書き筆跡入力装置は、用紙の機能欄位置に記入があった場合、対応する機能を呼び出して実行する。

特開２００５−３０１８６０号公報

従来の手書き筆跡入力装置では、ユーザが一枚の用紙の紙面（以下、ページという。）に情報を記入した後、ページの保存欄に記入すると、記入された情報を示す筆跡位置データが保存される。さらに、ユーザが同じページに情報を追記して保存欄に記入すると、追記された情報を示す筆跡位置データが保存される。この場合、ページに記入された全ての情報を示すファイルを取得したい場合、ユーザは同じページに記入された情報を示す全ての筆跡位置データを、一の筆跡位置データに合成する作業を行う必要があった。

本発明の目的は、記入された情報を示すファイルを、ユーザの必要に応じた単位で取得可能な紙媒体、情報入力装置、及び情報入力プログラムを提供することである。

本発明の第一態様に係る紙媒体は、紙面に設けられ、筆記具を用いて情報を示す線画を記入するための領域である情報記入領域と、前記紙面において前記情報記入領域とは異なる位置に設けられ、前記情報記入領域に記入されている前記線画の全体の少なくとも一部を示す第一線画ファイルの生成を指示するための線画を記入可能な領域である第一指示領域と、前記紙面において前記情報記入領域及び前記第一指示領域とは異なる位置に設けられ、前記情報記入領域に記入されている前記線画の全体を示す第二線画ファイルの生成を指示するための線画を記入可能な領域である第二指示領域とを備える。

これによれば、ユーザは第一指示領域に線画を記入することで、情報記入領域に記入されている情報の少なくとも一部を示すファイルの生成を、例えば紙媒体を使用可能な情報入力装置に指示できる。ユーザは第二指示領域に線画を記入することで、情報記入領域に記入されている情報の全体を示すファイルの生成を、例えば紙媒体を使用可能な情報入力装置に指示できる。したがって、紙媒体に記入された情報を示すファイルを、ユーザの必要に応じた単位で取得できる。

本発明の第二態様に係る情報入力装置は、紙媒体を配置可能であり、且つ配置された前記紙媒体の紙面に対して線画を記入する筆記具の位置である記入位置を検出する検出手段と、前記検出手段によって検出された前記記入位置に基づいて、前記筆記具の軌跡を示す線画データを取得するデータ取得手段と、前記データ取得手段によって取得された前記線画データに基づいて、前記紙面に設けられた複数の領域のいずれに前記線画が記入されたかを判断する記入判断手段と、前記記入判断手段によって情報記入領域に前記線画が記入されたと判断された場合、前記データ取得手段によって取得された前記線画データを所定の記憶手段に記憶する記憶処理手段と、前記記入判断手段によって第一指示領域に前記線画が記入されたと判断された場合、前記記憶手段に記憶されている前記線画データに基づいて、前記情報記入領域に記入されている前記線画の全体の少なくとも一部を示す第一線画ファイルを生成する第一生成処理手段と、前記記入判断手段によって第二指示領域に前記線画が記入されたと判断された場合、前記記憶手段に記憶されている前記線画データに基づいて、前記情報記入領域に記入されている前記線画の全体を示す第二線画ファイルを生成する第二生成処理手段とを備える。

これによれば、配置された紙媒体の紙面に対して線画を記入する筆記具の位置に基づいて、線画データが取得及び記憶される。第一指示領域に線画が記入された場合、記憶されている線画データに基づいて、情報記入領域に記入されている情報の少なくとも一部を示すファイルが生成される。第二指示領域に線画が記入された場合、記憶されている線画データに基づいて、情報記入領域に記入されている情報の全体を示すファイルが生成される。したがって、紙媒体に記入された情報を示すファイルを、ユーザの必要に応じた単位で取得できる。

本発明の第三態様に係る情報入力プログラムは、紙媒体の紙面に対して線画を記入する筆記具の軌跡を示す線画データを記憶する記憶手段を備えるコンピュータを、前記記憶手段に記憶されている前記線画データのうちで、前記紙面に設けられた情報記入領域に前記線画が記入されたことを示す前記線画データである情報線画データを特定する情報特定手段、前記記憶手段に記憶されている前記線画データのうちで、前記紙面に設けられた第一指示領域に前記線画が記入されたことを示す前記線画データである第一指示データを特定する第一指示特定手段、前記記憶手段に記憶されている前記線画データのうちで、前記紙面に設けられた第二指示領域に前記線画が記入されたことを示す前記線画データである第二指示データを特定する第二指示特定手段、前記第一指示特定手段によって前記第一指示データが特定された場合、前記情報特定手段によって特定された前記情報線画データに基づいて、前記情報記入領域に記入されている前記線画の全体の少なくとも一部を示す第一線画ファイルを生成する第一生成処理手段、及び前記第二指示特定手段によって前記第二指示データが特定された場合、前記情報特定手段によって特定された前記情報線画データに基づいて、前記情報記入領域に記入されている前記線画の全体を示す第二線画ファイルを生成する第二生成処理手段、として機能させる。

これによれば、紙媒体の紙面に対して線画を記入する筆記具の軌跡を示す線画データが、記憶手段に記憶されている。記憶されている線画データのうちで、情報記入領域に線画が記入されたことを示す情報線画データが特定される。第一指示領域に線画が記入されたことを示す第一指示データが特定された場合、特定された情報線画データに基づいて、情報記入領域に記入されている情報の少なくとも一部を示すファイルが生成される。第二指示領域に線画が記入されたことを示す第二指示データが特定された場合、特定された情報線画データに基づいて、情報記入領域に記入されている情報の全体を示すファイルが生成される。したがって、紙媒体に記入された情報を示すファイルを、ユーザの必要に応じた単位で取得できる。

手書入力システム１の概要を示す図である。 読取装置２の平面図である。 読取装置２及びＰＣ１９の電気的構成を示すブロック図である。 用紙１２０の正面図である。 読取装置２のメイン処理を示すフローチャートである。 読取装置２において線画ファイルを生成する具体例である。 用紙２２０の正面図である。 ファイル生成処理のフローチャートである。

本発明の実施形態を、図面を参照して説明する。図１及び図２を参照して、本実施形態に係る手書入力システム１の概要を説明する。以下の説明では、便宜的に、図１の左上側、右下側、上側、下側、右上側、左下側が、各々、読取装置２及び紙媒体１００の左側、右側、前側、後側、上側、下側である。

図１に示すように、手書入力システム１は、読取装置２、電子ペン３、ＰＣ１９等を含む。読取装置２は、折り畳んで携行可能な、薄型軽量の手書き入力装置である。手書入力システム１では、ユーザは電子ペン３を用いて、読取装置２に固定された紙媒体１００の用紙１２０に、線画によって情報を記入する。線画は、文字、数値、記号、及び図形等を含む。読取装置２は、電子ペン３の位置を検出する。読取装置２は、経時的に検出された電子ペン３の複数の位置に基づいて、電子ペン３の軌跡を特定する。

図２に示すように、読取装置２は、左右一対の読取部２Ｌ，２Ｒ、フラットケーブル６、及びカバー４を含む。読取部２Ｌ，２Ｒは、いずれも矩形薄板状であり、カバー４の前面に左右方向に見開き可能に配置されている。読取部２Ｌ，２Ｒは、フラットケーブル６によって電気的に接続されている。読取部２Ｌは、カバー４の左側に設けられている袋部４Ａの内側に収容される。読取部２Ｒは、例えば両面テープによって、カバー４の右前面に貼り付けられる。

図１に示すように、紙媒体１００は、左右方向に見開き可能な冊子状である。紙媒体１００では、一対の表紙１１０Ｌ，１１０Ｒと複数の用紙１２０が、各々の縁部の一部で綴じられている。紙媒体１００は、読取装置２の前面に着脱可能である。表紙１１０Ｌが読取部２Ｌの上面に載置され、且つ、表紙１１０Ｒが読取部２Ｒの上面に載置されるように、紙媒体１００は読取装置２に装着される。表紙１１０Ｌ，１１０Ｒは各々、例えば両面テープによって、読取部２Ｌ，２Ｒに貼り付けられる。読取部２Ｌ，２Ｒは各々、表紙１１０Ｌ，１１０Ｒと一体的に移動可能である。

ユーザは電子ペン３を用いて、読取装置２に装着された紙媒体１００の用紙１２０に情報を記入できる。電子ペン３は、公知の電磁誘導式の電子ペンであり、略円筒状の筒体３０を有する。筒体３０の内部に、芯体３１の一部、コイル３２、可変容量コンデンサ３３、基板３４、コンデンサ３５、及びインク収納部３６が収容される。芯体３１は、電子ペン３の先端部に設けられている。芯体３１は図示外の弾性部材によって、電子ペン３の先端側に付勢されている。芯体３１の先端部は、筒体３０の外部に突出している。芯体３１の後端側は、インクを収納するインク収納部３６に接続されている。インク収納部３６は、芯体３１にインクを供給する。ユーザが電子ペン３を用いて筆記すると、インクによって用紙１２０に線画が形成される。

コイル３２は、インク収納部３６の周囲に巻回された状態で、芯体３１と可変容量コンデンサ３３との間に保持されている。可変容量コンデンサ３３は、基板３４によって電子ペン３の内部に固定されている。基板３４には、コンデンサ３５が搭載されている。コンデンサ３５及び可変容量コンデンサ３３はコイル３２に並列に接続され、周知の共振（同調）回路を構成する。

図３を参照して、手書入力システム１の電気的構成を説明する。読取装置２は、センサ基板７Ｌ，７Ｒ、メイン基板２０、及びセンサ制御基板２８，２９を備える。センサ基板７Ｌ，７Ｒは、夫々、読取部２Ｌ，２Ｒの内部に設けられる。メイン基板２０は、ＣＰＵ２１、ＲＡＭ２２、フラッシュＲＯＭ２３、及び無線通信部２４を備える。ＣＰＵ２１は、読取装置２の制御を行う。ＲＡＭ２２は、演算データ等の各種データを一時的に記憶する。フラッシュＲＯＭ２３は、ＣＰＵ２１が読取装置２を制御するために実行する各種プログラムを記憶する。フラッシュＲＯＭ２３は、電子ペン３の軌跡を示す線画データを記憶する。無線通信部２４は、外部の電子機器と近距離無線通信を実行するためのコントローラである。

センサ基板７Ｌ，７Ｒに、Ｘ軸方向及びＹ軸方向の各々に細長いループコイルが多数配列されている。センサ基板７Ｌは、センサ制御基板２８のＡＳＩＣ２８Ａに電気的に接続されている。センサ基板７Ｒは、センサ制御基板２９のＡＳＩＣ２９Ａに電気的に接続されている。ＡＳＩＣ２８Ａ，２９Ａのうち、マスター側のＡＳＩＣ２８ＡはＣＰＵ２１に直接接続され、スレーブ側のＡＳＩＣ２９ＡはＡＳＩＣ２８Ａを介してＣＰＵ２１に接続されている。

線画データが取得される原理を、概略的に説明する。ＣＰＵ２１はＡＳＩＣ２８Ａ，２９Ａを制御して、センサ基板７Ｌ，７Ｒの各々のループコイルに、一本ずつ特定の周波数の電流（励磁用送信電流）を流す。これにより、センサ基板７Ｌ，７Ｒの各々のループコイルから磁界が発生する。この状態で、例えばユーザが電子ペン３を用いて、読取装置２に固定された紙媒体１００の用紙１２０に線画を記入する動作を行うと、電子ペン３はセンサ基板７Ｌ，７Ｒに近接する。そのため、電子ペン３の共振回路は電磁誘導によって共振し、誘導磁界を生じる。

次に、ＣＰＵ２１はＡＳＩＣ２８Ａ，２９Ａを制御して、センサ基板７Ｌ，７Ｒの各々のループコイルからの磁界の発生を停止させる。センサ基板７Ｌ，７Ｒの各々のループコイルは、電子ペン３の共振回路から発せられる誘導磁界を受信する。ＣＰＵ２１はＡＳＩＣ２８Ａ，２９Ａを制御して、センサ基板７Ｌ，７Ｒの各々のループコイルに流れる信号電流（受信電流）を検出させる。ＡＳＩＣ２８Ａ，２９Ａがこの動作を全てのループコイルについて一本ずつ実行することで、受信電流に基づいて電子ペン３の位置が座標情報として検出される。

電子ペン３を用いて用紙１２０に線画が記入されている状態では、芯体３１に筆圧が付与される。コイル３２のインダクタンスは、芯体３１に付与される筆圧に応じて変化する。これにより、芯体３１に付与される筆圧に応じて、電子ペン３の共振回路の共振周波数が変化する。ＣＰＵ２１は、共振周波数の変化（位相変化）を検出して、電子ペン３に付与された筆圧を特定する。ＣＰＵ２１は、特定した筆圧によって、用紙１２０に線画が記入されている状態（以下、記入中状態という。）であるか否かを検出できる。

読取装置２で検出可能な電子ペン３の全ての座標点と、読取装置２に固定された用紙１２０上の座標点との対応を定める位置特定テーブルが、フラッシュＲＯＭ２３に記憶されている。ＣＰＵ２１はフラッシュＲＯＭ２３の位置特定テーブルを参照することで、検出した電子ペン３の座標点に基づいて、用紙１２０上における線画の記入位置を特定できる。

本実施形態では、ＣＰＵ２１は検出した電子ペン３の座標点に基づいて、後述の情報記入領域１２１、第一指示領域１２２、及び第二指示領域１２３（図４参照）のいずれに線画が記入されているか否かを判断できる。情報記入領域１２１に線画が記入されている場合、ＣＰＵ２１は一の連続する線画毎に線画データを取得し、ＲＡＭ２２に一時記憶する。線画データは、電子ペン３が用紙１２０に接触してから離れるまでの一回の記入動作における、電子ペン３の軌跡を示す複数の座標情報を含む。

第一指示領域１２２又は第二指示領域１２３に線画が記入されていると判断した場合、ＣＰＵ２１はＲＡＭ２２に一時記憶されている線画データに基づいて、線画ファイルを生成してフラッシュＲＯＭ２３に保存する。線画ファイルは、情報記入領域１２１に記入されている線画の一部又は全体を示す画像ファイルである。

ＰＣ１９は、ＣＰＵ４１，ハードディスクドライブ（ＨＤＤ）４２、ＲＡＭ４３、無線通信部４４、入力回路４５、出力回路４６、入力部１９１、及びディスプレイ１９２を含む。ＣＰＵ４１は、ＰＣ１９の制御を行う。ＨＤＤ４２は、ＣＰＵ４１が実行する各種プログラムを記憶する。ＲＡＭ４３は、種々の一時データを記憶する。無線通信部４４は、外部の電子機器と近距離無線通信を実行するためのコントローラである。入力回路４５は、ＣＰＵ４１へ入力部１９１からの指示を送る制御を行う。出力回路４６は、ＣＰＵ４１からの指示に応じてディスプレイ１９２に画像を表示する制御を行う。

ＣＰＵ４１は、ＰＣ１９で読取装置２の線画ファイルを取得する指示が入力された場合、無線通信部４４を介して読取装置２との間で近距離無線通信を実行する。読取装置２のフラッシュＲＯＭ２３に記憶されている線画ファイルは、読取装置２からＰＣ１９に転送される。ＣＰＵ４１は、読取装置２から転送された線画ファイルをＲＡＭ４３に記憶する。ＣＰＵ４１は、ＲＡＭ４３に記憶した線画ファイルに基づく画像を、ディスプレイ１９２に表示できる。さらにＣＰＵ４１は、ＲＡＭ４３に記憶した線画ファイルに基づく画像に対して公知のＯＣＲ処理を実行することで、用紙１２０に記入された情報を取得できる。

図４を参照して、本実施形態の用紙１２０を説明する。本実施形態の用紙１２０は、上下方向及び左右方向に延びる矩形状である。用紙１２０の前後両面（つまり、二つの紙面）にそれぞれ、情報記入領域１２１、第一指示領域１２２、及び第二指示領域１２３が設けられている。情報記入領域１２１、第一指示領域１２２、及び第二指示領域１２３は、用紙１２０の紙面において互いに独立した領域である。用紙１２０の紙面が、紙媒体１００の一ページ分に相当する。

情報記入領域１２１は、電子ペン３を用いて情報を示す線画を記入するための領域である。本実施形態の情報記入領域１２１は、用紙１２０の紙面の端部に沿って上下方向及び左右方向に延びる矩形状であり、且つ用紙１２０の大部分を占める自由記入欄である。例えばユーザは、電子化して保存したい各種情報（文字、記号、図形等）を、情報記入領域１２１に自由に記入する。

第一指示領域１２２は、電子ペン３を用いて部分保存ファイルの生成を指示するための線画を記入可能な領域である。部分保存ファイルは、情報記入領域１２１に記入されている線画の全体の少なくとも一部を示す線画ファイルである。本実施形態の第一指示領域１２２は、用紙１２０の紙面の下端部において、第二指示領域１２３の左側に並んで設けられたチェックボックスである。例えばユーザは、情報記入領域１２１に記入した線画をブロック単位で保存したい場合、第一指示領域１２２にチェックマークを記入する。

第二指示領域１２３は、電子ペン３を用いてページ保存ファイルの生成を指示するための線画を記入可能な領域である。ページ保存ファイルは、情報記入領域１２１に記入されている線画の全体を示す線画ファイルである。本実施形態の第二指示領域１２３は、用紙１２０の紙面の右下隅部に設けられたチェックボックスである。例えばユーザは、情報記入領域１２１に記入した線画をページ単位で保存したい場合、第二指示領域１２３にチェックマークを記入する。

図５を参照し、読取装置２のメイン処理を説明する。読取装置２の電源がＯＮされた場合、ＣＰＵ２１がフラッシュＲＯＭ２３に記憶されたプログラムを実行することで、メイン処理を開始する。まず、読取装置２の初期化処理が実行される（Ｓ１）。読取装置２は初期状態に制御される。このときＣＰＵ２１は、図示外のタイマが示す現在日時を、ページ保存日時としてＲＡＭ２２に設定する。

次いで、キー操作ありか否が判断される（Ｓ３）。図示しないが、読取装置２には、ユーザが押下可能な複数の物理キー（例えば、電源ボタン、リセットボタン、カーソルキー等）が設けられている。複数の物理キーのいずれかが押下された場合、キー操作ありと判断される（Ｓ３：ＹＥＳ）。この場合、キー操作に応じた処理が実行され（Ｓ５）、処理はステップＳ３に戻る。

キー操作なしと判断された場合（Ｓ３：ＮＯ）、ペン記入ありか否かが判断される（Ｓ７）。先述の記入中状態が検出されていない場合、ペン記入なしと判断される（Ｓ７：ＮＯ）。この場合、無線通信部２４の通信状態に基づいて、コマンドの受信チェックが実行される（Ｓ９）。例えばコマンドは、ユーザがＰＣ１９で読取装置２に対する操作又は指示を入力した場合、その入力内容に応じてＰＣ１９から読取装置２に送信される。無線通信部２４によってコマンドが受信されている場合、受信したコマンドに応じた処理が実行される（Ｓ１１）。その後、処理はステップＳ３に戻る。

記入中状態が検出されている場合、ペン記入ありと判断される（Ｓ７：ＹＥＳ）。この場合、ページ保存チェックありか否かが判断される（Ｓ１３）。線画の記入位置が第二指示領域１２３でない場合、ページ保存チェックなしと判断されて（Ｓ１３：ＮＯ）、部分保存チェックありか否かが判断される（Ｓ１５）。線画の記入位置が第一指示領域１２２でない場合、部分保存チェックなしと判断される（Ｓ１５：ＮＯ）。この場合、線画の記入位置は情報記入領域１２１であるため、先述のように線画データが取得され、ＲＡＭ２２に一時記憶される（Ｓ１７）。その後、処理はステップＳ３に戻る。

線画の記入位置が第一指示領域１２２である場合、部分保存チェックありと判断される（Ｓ１５：ＹＥＳ）。この場合、部分保存ファイルが生成されて、フラッシュＲＯＭ２３に保存される（Ｓ１９）。例えばステップＳ１９では、ＲＡＭ２２に一時記憶されている全ての線画データが一つのファイルに合成されて、部分保存ファイルが生成される。部分保存ファイルの生成に用いられた線画データは、ＲＡＭ２２から削除される。フラッシュＲＯＭ２３では、部分保存ファイルが生成された日時を示すファイル生成日時と対応付けて、生成された部分保存ファイルが記憶される。その後、処理はステップＳ３に戻る。

線画の記入位置が第二指示領域１２３である場合、ページ保存チェックありと判断される（Ｓ１３：ＹＥＳ）。この場合、ステップＳ１９と同様に、部分保存ファイルが生成及び保存される（Ｓ２１）。次いで、後述するようにページ保存ファイルが生成されて、フラッシュＲＯＭ２３に保存される（Ｓ２３）。ＲＡＭ２２に設定されているページ保存日時が、図示外のタイマが示す現在日時に更新される（Ｓ２５）。その後、処理はステップＳ３に戻る。

例えばステップＳ２３では、フラッシュＲＯＭ２３に保存されている全ての線画ファイルのうちで、ＲＡＭ２２に設定されているページ保存日時よりも後に生成された線画ファイルが、各々のファイル生成日時に基づいて取得される。取得された全ての線画ファイルが一つのファイルに合成されて、ページ保存ファイルが生成される。フラッシュＲＯＭ２３では、ページ保存ファイルが生成された日時を示すファイル生成日時と対応付けて、生成されたページ保存ファイルが記憶される。

図６を参照し、読取装置２で線画ファイルが生成される事例を具体的に説明する。図６に示す例では、読取装置２の電源がＯＮされた状態で、読取装置２の前面に紙媒体１００が装着されている。ユーザは電子ペン３を用いて、情報記入領域１２１に「１２３」を記入する。読取装置２では、「１２３」を構成する複数の線画データが、ＲＡＭ２２に一時記憶される（Ｓ７：ＹＥＳ、Ｓ１３：ＮＯ、Ｓ１５：ＮＯ、Ｓ１７）。

その後、ユーザは電子ペン３を用いて、第一指示領域１２２にチェックマークを記入する。読取装置２では、ＲＡＭ２２に一時記憶されている線画データに基づいて、「１２３」を示す部分保存ファイル１３１が生成され、フラッシュＲＯＭ２３に保存される（Ｓ７：ＹＥＳ、Ｓ１３：ＮＯ、Ｓ１５：ＹＥＳ、Ｓ１９）。部分保存ファイル１３１は、「１２３」を収容可能な最小サイズの矩形領域上に、「１２３」を表した画像ファイルである。

引き続き、ユーザは電子ペン３を用いて、情報記入領域１２１に「ＡＢＣ」を記入する。読取装置２では、「ＡＢＣ」を構成する複数の線画データが、ＲＡＭ２２に一時記憶される（Ｓ７：ＹＥＳ、Ｓ１３：ＮＯ、Ｓ１５：ＮＯ、Ｓ１７）。その後、ユーザは電子ペン３を用いて、第二指示領域１２３にチェックマークを記入する。読取装置２では、ＲＡＭ２２に一時記憶されている線画データに基づいて、「ＡＢＣ」を示す部分保存ファイル１３２が生成され、フラッシュＲＯＭ２３に保存される（Ｓ７：ＹＥＳ、Ｓ１３：ＮＯ、Ｓ１５：ＹＥＳ、Ｓ１９）。部分保存ファイル１３２は、「ＡＢＣ」を収容可能な最小サイズの矩形領域上に、「ＡＢＣ」を表した画像ファイルである。

さらに読取装置２では、フラッシュＲＯＭ２３に保存されている部分保存ファイル１３１，１３２に基づいて、「１２３」及び「ＡＢＣ」を示すページ保存ファイル１３３が生成され、フラッシュＲＯＭ２３に保存される（Ｓ７：ＹＥＳ、Ｓ１３：ＹＥＳ、Ｓ２１〜Ｓ２５）。ページ保存ファイル１３３は、用紙１２０（又は情報記入領域１２１）に対応するサイズを示す矩形領域上に、「１２３」及び「ＡＢＣ」を表した画像ファイルである。

ユーザがＰＣ１９で読取装置２の線画ファイルを取得する指示を入力した場合、ＰＣ１９から読取装置２にコマンドが送信される。読取装置２でコマンドが受信されると、フラッシュＲＯＭ２３に記憶されている線画ファイルがＰＣ１９に転送される（Ｓ７：ＮＯ、Ｓ９、Ｓ１１）。これによりユーザは、ＰＣ１９で部分保存ファイル１３１，１３２及びページ保存ファイル１３３を閲覧できる。

以上説明したように、本実施形態の紙媒体１００によれば、ユーザは第一指示領域１２２に線画を記入することで、情報記入領域１２１に記入されている情報の少なくとも一部を示す部分保存ファイルの生成を、紙媒体１００を使用可能な読取装置２に指示できる。ユーザは第二指示領域１２３に線画を記入することで、情報記入領域１２１に記入されている情報の全体を示すページ保存ファイルの生成を、紙媒体１００を使用可能な読取装置２に指示できる。したがって、紙媒体１００に記入された情報を示すファイルを、ユーザの必要に応じた単位で取得できる。

紙媒体１００は、上下方向及び左右方向に延びる矩形状である。第二指示領域１２３は、紙面の隅部に設けられる。この場合、第二指示領域１２３は線画を記入しにくい位置にあるため、ユーザがページ保存ファイルの生成を誤って指示することを抑制できる。

第二指示領域１２３は、紙面の右下隅部に設けられる。第一指示領域１２２は、第二指示領域１２３と並んで設けられる。この場合、紙面の上側から下側に向けて記入列が並ぶ紙媒体１００では、ユーザが全列分の線画を記入し終えた時点で、電子ペン３が第一指示領域１２２及び第二指示領域１２３の近傍に位置する。したがってユーザは、紙面への情報記入が完了したのち、ファイルの生成指示を入力しやすい。さらにユーザは、部分保存ファイル及びページ保存ファイルの何れを生成するかを選択しやすい。

第一指示領域１２２及び第二指示領域１２３は、チェックボックスである。したがってユーザは、ファイルの生成指示を容易に入力できる。

本実施形態の読取装置２によれば、配置された紙媒体１００の紙面に対して線画を記入する電子ペン３の位置に基づいて、線画データが取得及び記憶される（Ｓ１７）。第一指示領域１２２に線画が記入された場合、記憶されている線画データに基づいて部分保存ファイルが生成される（Ｓ１９）。第二指示領域１２３に線画が記入された場合、記憶されている線画データに基づいてページ保存ファイルが生成される（Ｓ２３）。したがって、紙媒体１００に記入された情報を示すファイルを、ユーザの必要に応じた単位で取得できる。

部分保存ファイルとして、前回生成された部分保存ファイル又はページ線画ファイルが示す線画よりも後に、情報記入領域１２１に対して記入された線画を示すファイルが生成される（Ｓ１９）。ページ保存ファイルとして、前回生成されたページ線画ファイルが示す線画よりも後に、情報記入領域１２１に対して記入された線画を示すファイルが生成される。したがって読取装置２は、記憶されている線画データに基づいて、ユーザの必要に応じた単位でファイルを正確に生成できる。

上記実施形態において、電子ペン３が本発明の「筆記具」の一例である。部分保存ファイルが本発明の「第一線画ファイル」の一例である。ページ保存ファイルが本発明の「第二線画ファイル」の一例である。読取装置２が本発明の「情報入力装置」の一例である。読取部２Ｌ，２Ｒ及びＣＰＵ２１が、本発明の「検出手段」の一例である。ステップＳ１７を実行するＣＰＵ２１が、本発明の「データ取得手段」及び「記憶処理手段」の一例である。ステップＳ７、Ｓ１３、Ｓ１５を実行するＣＰＵ２１が、本発明の「記入判断手段」の一例である。ＲＡＭ２２が本発明の「記憶手段」の一例である。ステップＳ１９を実行するＣＰＵ２１が、本発明の「第一生成処理手段」の一例である。ステップＳ２３を実行するＣＰＵ２１が、本発明の「第二生成処理手段」の一例である。

本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、種々の変更が可能である。読取装置２は他の方法で電子ペン３の位置を検出してもよい。例えば読取装置２はタッチパネルを備えてもよい。タッチパネルの駆動方式は、抵抗膜方式であることが好ましい。タッチパネル上に紙媒体１００が置かれてもよい。ＣＰＵ２１は、電子ペン３によって紙媒体１００の用紙１２０に線画を記入する動作が行われた場合、タッチパネルを介して筆圧が加えられた位置を検出してもよい。

紙媒体１００における情報記入領域１２１、第一指示領域１２２、及び第二指示領域１２３の位置、形状、サイズなどは、上記実施形態に限定されない。例えば、第二指示領域１２３は、紙面の左下隅部に設けられてもよい。この場合、紙面の右側から左側に向けて記入列が並ぶ紙媒体１００では、ユーザが全列分の線画を記入し終えた時点で、電子ペン３が第二指示領域１２３の近傍に位置するため、ファイルの生成指示を入力しやすい。

変形例の紙媒体１００は、図７に例示する用紙２２０を備える。用紙２２０では、情報記入領域２２１は紙面の端部を上下方向及び左右方向に延びる矩形状である。第一指示領域２２２は、情報記入領域２２１の右側に設けられ、且つ情報記入領域２２１に沿って上下方向に延びる帯状である。なお、第二指示領域２２３は上記実施形態と同様に、紙面の右下隅部に設けられている。用紙２２０では、紙面の左右方向に延びる行が設けられている。ユーザが一行分の線画を記入し終えた時点で、電子ペン３が第一指示領域２２２の近傍に位置するため、部分保存ファイルの生成指示を入力しやすい。

なお、第一指示領域２２２は、情報記入領域２２１の下側に設けられ、且つ情報記入領域２２１に沿って左右方向に延びる帯状でもよい。この場合、用紙２２０では、紙面の上下方向に延びる行が設けられることが好ましい。これにより、ユーザが一行分の線画を記入し終えた時点で、電子ペン３が第一指示領域２２２の近傍に位置するため、部分保存ファイルの生成指示を入力しやすい。

線画ファイルの生成は、紙媒体１００への情報記入が完了した後に実行されてもよい。例えば、変形例の読取装置２では、電子ペン３を用いて紙媒体１００に線画が記入されると、電子ペン３の軌跡を示す線画データがフラッシュＲＯＭ２３に記憶される。紙媒体１００への情報記入が完了した後、ユーザが読取装置２に線画ファイルの生成指示を入力すると、ＣＰＵ２１は図８に示すファイル生成処理を実行する。

図８に示すように、ファイル生成処理では、まずステップＳ１と同様に、現在日時がページ保存日時としてＲＡＭ２２に設定される（Ｓ５１）。フラッシュＲＯＭ２３に記憶されている全ての線画データを処理したか否かが判断される（Ｓ５３）。フラッシュＲＯＭ２３に未処理の線画データがある場合（Ｓ５３：ＮＯ）、フラッシュＲＯＭ２３から線画データが時系列に読み出される（Ｓ５５）。未処理の線画データは、ステップＳ５５で読み出されていない線画データである。ステップＳ５５では、フラッシュＲＯＭ２３に記憶されている未処理の線画データのうち、生成日時の最も古い線画データが読み出される。

ステップＳ５５で読み出された線画データ（以下、対象データ）が、第一指示データであるか否かが判断される（Ｓ５７）。第一指示データは、第一指示領域１２２に記入された線画を示す。対象データが第一指示データでない場合（Ｓ５７：ＮＯ）、対象データが第二指示データであるか否かが判断される（Ｓ５９）。第二指示データは、第二指示領域１２３に記入された線画を示す。対象データが第二指示データでない場合（Ｓ５９：ＮＯ）、対象データは情報線画データである。情報線画データは、情報記入領域１２１に記入された線画を示す。その後、処理はステップＳ５３に戻り、次の線画データが読み出される（Ｓ５５）。

対象データが第一指示データである場合（Ｓ５７：ＹＥＳ）、部分保存ファイルが生成されて、フラッシュＲＯＭ２３に保存される（Ｓ６１）。例えばステップＳ６１では、フラッシュＲＯＭ２３に記憶されている線画データのうち、対象データよりも生成日時の古い情報線画データが一つのファイルに合成されて、部分保存ファイルが生成される。部分保存ファイルの生成に用いられた線画データは、フラッシュＲＯＭ２３から削除される。フラッシュＲＯＭ２３では、部分保存ファイルがファイル生成日時と対応付けて記憶される。その後、処理はステップＳ５３に戻る。

対象データが第二指示データである場合（Ｓ５９：ＹＥＳ）、ステップＳ６１と同様に、部分保存ファイルが生成及び保存される（Ｓ６３）。次いでページ保存ファイルが生成されて、フラッシュＲＯＭ２３に保存される（Ｓ６５）。例えばステップＳ６５では、フラッシュＲＯＭ２３に保存されている全ての線画ファイルのうちで、ＲＡＭ２２に設定されているページ保存日時よりも後に生成された線画ファイルが、各々のファイル生成日時に基づいて取得される。取得された全ての線画ファイルが一つのファイルに合成されて、ページ保存ファイルが生成される。フラッシュＲＯＭ２３では、ページ保存ファイルがファイル生成日時と対応付けて記憶される。

次いで、ステップＳ２５と同様に、ＲＡＭ２２に設定されているページ保存日時が現在日時に更新される（Ｓ６７）。その後、処理はステップＳ５３に戻る。フラッシュＲＯＭ２３に未処理の線画データがない場合（Ｓ５３：ＹＥＳ）、ファイル生成処理（図８参照）が終了される。

本変形例によれば、紙媒体１００の紙面に対して線画を記入する電子ペン３の軌跡を示す線画データが、フラッシュＲＯＭ２３に記憶されている。記憶されている線画データのうちで、情報記入領域１２１に線画が記入されたことを示す情報線画データが特定される。第一指示領域１２２に線画が記入されたことを示す第一指示データが特定された場合、特定された情報線画データに基づいて、情報記入領域１２１に記入されている情報の少なくとも一部を示す部分保存ファイルが生成される。第二指示領域１２３に線画が記入されたことを示す第二指示データが特定された場合、特定された情報線画データに基づいて、情報記入領域１２１に記入されている情報の全体を示すページ保存ファイルが生成される。したがって、紙媒体１００に記入された情報を示すファイルを、ユーザの必要に応じた単位で取得できる。

生成日時が時系列に隣り合う二つの第一指示データ又は第二指示データである対象指示データのうち、先に生成された対象指示データの生成日時から後に生成された対象指示データの生成日時までの期間内に生成された情報線画データに基づいて、部分保存ファイルが生成される（Ｓ６１）。生成日時が時系列に隣り合う二つの第二指示データのうち、先に生成された第二指示データの生成日時から後に生成された第二指示データの生成日時までの期間内に生成された情報線画データに基づいて、ページ保存ファイルが生成される（Ｓ６５）。したがって読取装置２は、記憶されている線画データに基づいて、ユーザの必要に応じた単位でファイルを正確に生成できる。

線画ファイルの生成は、読取装置２とは異なる装置で実行されてもよい。例えば変形例の手書入力システム１では、読取装置２で生成された全ての線画データがＰＣ１９に転送され、ＨＤＤ４２に保存される。ＰＣ１９ではユーザの指示に応じて、ＣＰＵ４１がファイル生成処理（図８参照）を実行する。これにより、ＰＣ１９において、上記と同様に線画ファイル（部分保存ファイル及びページ保存ファイル）を生成できる。

上記変形例において、ファイル生成処理（図８参照）が実行される読取装置２又はＰＣ１９が、本発明の「コンピュータ」の一例である。フラッシュＲＯＭ２３又はＨＤＤ４２が、本発明の「記憶手段」の一例である。ステップＳ５７、Ｓ５９を実行するＣＰＵ２１又はＣＰＵ４１が、本発明の「情報特定手段」、「第一指示特定手段」、及び「第二指示特定手段」の一例である。ステップＳ６１を実行するＣＰＵ２１又はＣＰＵ４１が、本発明の「第一生成処理手段」の一例である。ステップＳ６５を実行するＣＰＵ２１又はＣＰＵ４１が、本発明の「第二生成処理手段」の一例である。

２ 読取装置
２Ｌ，２Ｒ 読取部
３ 電子ペン
２１ ＣＰＵ
２２ ＲＡＭ
１００ 紙媒体
１２０ 用紙
１２１ 情報記入領域
１２２ 第一指示領域
１２３ 第二指示領域
２２０ 用紙
２２１ 情報記入領域
２２２ 第一指示領域
２２３ 第二指示領域

Claims (9)

1. 紙面に設けられ、筆記具を用いて情報を示す線画を記入するための領域である情報記入領域と、
   前記紙面において前記情報記入領域とは異なる位置に設けられ、前記情報記入領域に記入されている前記線画の全体の少なくとも一部を示す第一線画ファイルの生成を指示するための線画を記入可能な領域である第一指示領域と、
   前記紙面において前記情報記入領域及び前記第一指示領域とは異なる位置に設けられ、前記情報記入領域に記入されている前記線画の全体を示す第二線画ファイルの生成を指示するための線画を記入可能な領域である第二指示領域と
   を備えたことを特徴とする紙媒体。
2. 前記紙媒体は、上下方向及び左右方向に延びる矩形状であり、
   前記第二指示領域は、前記紙面の隅部に設けられることを特徴とする請求項１に記載の紙媒体。
3. 前記第二指示領域は、前記紙面の右下隅部または左下隅部に設けられ、
   前記第一指示領域は、前記第二指示領域と並んで設けられることを特徴とする請求項２に記載の紙媒体。
4. 前記情報記入領域は、前記紙面の端部を上下方向及び左右方向に延びる矩形状であり、
   前記第一指示領域は、前記情報記入領域に沿って上下方向または左右方向に延びる帯状であることを特徴とする請求項２に記載の紙媒体。
5. 前記第一指示領域及び前記第二指示領域は、チェックボックスであることを特徴とする請求項１から４のいずれかに記載の紙媒体。
6. 紙媒体を配置可能であり、且つ配置された前記紙媒体の紙面に対して線画を記入する筆記具の位置である記入位置を検出する検出手段と、
   前記検出手段によって検出された前記記入位置に基づいて、前記筆記具の軌跡を示す線画データを取得するデータ取得手段と、
   前記データ取得手段によって取得された前記線画データに基づいて、前記紙面に設けられた複数の領域のいずれに前記線画が記入されたかを判断する記入判断手段と、
   前記記入判断手段によって情報記入領域に前記線画が記入されたと判断された場合、前記データ取得手段によって取得された前記線画データを所定の記憶手段に記憶する記憶処理手段と、
   前記記入判断手段によって第一指示領域に前記線画が記入されたと判断された場合、前記記憶手段に記憶されている前記線画データに基づいて、前記情報記入領域に記入されている前記線画の全体の少なくとも一部を示す第一線画ファイルを生成する第一生成処理手段と、
   前記記入判断手段によって第二指示領域に前記線画が記入されたと判断された場合、前記記憶手段に記憶されている前記線画データに基づいて、前記情報記入領域に記入されている前記線画の全体を示す第二線画ファイルを生成する第二生成処理手段と
   を備えたことを特徴とする情報入力装置。
7. 前記第一生成処理手段は、前記第一線画ファイルとして、前回生成された前記第一線画ファイル又は前記第二線画ファイルが示す前記線画よりも後に、前記情報記入領域に対して記入された前記線画を示すファイルを生成し、
   前記第一生成処理手段は、前記第二線画ファイルとして、前回生成された前記第二線画ファイルが示す前記線画よりも後に、前記情報記入領域に対して記入された前記線画を示すファイルを生成することを特徴とする請求項６に記載の情報入力装置。
8. 紙媒体の紙面に対して線画を記入する筆記具の軌跡を示す線画データを記憶する記憶手段を備えるコンピュータを、
   前記記憶手段に記憶されている前記線画データのうちで、前記紙面に設けられた情報記入領域に前記線画が記入されたことを示す前記線画データである情報線画データを特定する情報特定手段、
   前記記憶手段に記憶されている前記線画データのうちで、前記紙面に設けられた第一指示領域に前記線画が記入されたことを示す前記線画データである第一指示データを特定する第一指示特定手段、
   前記記憶手段に記憶されている前記線画データのうちで、前記紙面に設けられた第二指示領域に前記線画が記入されたことを示す前記線画データである第二指示データを特定する第二指示特定手段、
   前記第一指示特定手段によって前記第一指示データが特定された場合、前記情報特定手段によって特定された前記情報線画データに基づいて、前記情報記入領域に記入されている前記線画の全体の少なくとも一部を示す第一線画ファイルを生成する第一生成処理手段、及び
   前記第二指示特定手段によって前記第二指示データが特定された場合、前記情報特定手段によって特定された前記情報線画データに基づいて、前記情報記入領域に記入されている前記線画の全体を示す第二線画ファイルを生成する第二生成処理手段、
   として機能させることを特徴とする情報入力プログラム。
9. 前記第一生成処理手段は、生成日時が時系列に隣り合う二つの前記第一指示データ又は前記第二指示データである対象指示データのうち、先に生成された前記対象指示データの生成日時から後に生成された前記対象指示データの生成日時までの期間内に生成された前記情報線画データに基づいて、前記第一線画ファイルを生成し、
   前記第二生成処理手段は、生成日時が時系列に隣り合う二つの前記第二指示データのうち、先に生成された前記第二指示データの生成日時から後に生成された前記第二指示データの生成日時までの期間内に生成された前記情報線画データに基づいて、前記第二線画ファイルを生成することを特徴とする請求項８に記載の情報入力プログラム。

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